JP6727772B2 - 天井材の反り防止金具及び吊り天井の下地構造 - Google Patents

天井材の反り防止金具及び吊り天井の下地構造 Download PDF

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Description

本発明は、天井材の反り防止金具及び吊り天井の下地構造に関する。
従来、天井材反り防止金物及び天井材反り防止金物を用いた天井構造として、特許文献1が知られている。特許文献1によれば、天井材反り防止金物は、枠材状の反り防止金物本体と、この反り防止金物本体の両端にそれぞれ設けられる一対の係合片からなり、反り防止金物本体は、板状の天井材の上面に、対向する両側縁に渡って載せられ、係合片は、天井材の端面から下面の側縁に係合する断面形状L字状であって、反り防止金物本体に対して基端で外側へ斜めに延びて設けられていて、天井材の端面に沿う角度まで基端で折り曲げ可能である、とされている。
しかし、この天井材反り防止金物の取付けにあたっては、特許文献1の図2(C)にも記載されているとおり、天井材反り防止金物の一対の係合片を天井材の端面に沿う角度まで基端で折り曲げて、天井材の端面から下面の側縁に係合させるだけでなく、その後に、反り防止金物本体のウエブ部に設けられた複数の切起し爪をハンマー等で下側に折り曲げて、その先端を天井材に食い込ませることにより、反り防止金物本体が天井材の上面に確実に接合される必要がある。これでは、取付けに多くの工数を必要とし、ひいては取付け作業のためのコストを低減できないという問題がある。
実用新案登録第3172917号公報
本発明は以上のような問題に鑑みなされたものであり、取付けが容易で天井材の反りを確実に防止する反り防止金具と、それを用いてコスト減少や施工性向上を図った吊り天井の下地構造及びその施工方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、以下の手段を提供する。
(1)本発明にかかる第1の観点は、吊り天井の下地構造に設けられ、天井材の反りを防止する反り防止金具であって、上面部と、前記上面部の端部から下方内側に向かって延在する側面部とを有する頭部と、前記側面部の下端部から外側に向かって延在する翼部と、を備え、前記頭部は、前記天井材の下面を保持するフランジを有する保持部材の上部外側に嵌合され、前記翼部は、前記保持部材に保持された前記天井材の上面に当接することを特徴とする。
(2)上記(1)の構成において、前記翼部は、前記側面部の前記下端部から横方外側に向かって延在してもよい。
(3)上記(1)の構成において、前記翼部は、前記側面部の前記下端部から下方外側に向かって延在してもよい。
(4)上記(1)の構成において、前記翼部は、前記側面部の前記下端部から57度以上67度以下の開き角を有して延在してもよい。
(5)本発明にかかる第2の観点は、天井材の反りを防止する吊り天井の下地構造であって、野縁受けと、前記野縁受けに沿ってその下面に固着され、前記天井材の下面を保持するフランジを有する保持部材と、前記保持部材の上部外側に嵌合され、前記天井材の反りを防止する反り防止金具と、を備え、前記反り防止金具は、前記保持部材の前記上部外側に嵌合される頭部であって、上面部と、前記上面部の端部から下方内側に向かって延在する側面部とを有する前記頭部と、前記側面部の下端部から外側に向かって延在し、前記保持部材に保持された前記天井材の上面に当接する翼部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、取付けが容易で天井材の反りを確実に防止する反り防止金具と、それを用いてコスト減少や施工性向上を図った吊り天井の下地構造及びその施工方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る反り防止金具を用いた吊り天井の下地構造を下から見上げた状態で段階的に示す図であって、第1段階を示す図である。 同じく、第2段階を示す図である。 同じく、第3段階を示す図である。 同じく、図3における吊り天井の下地構造の拡大正面図である。 同じく、拡大側面図である。 本発明の実施形態に係る反り防止金具の斜視図である。 同じく、平面図である。 同じく、正面図である。 同じく、変形例の正面図である。 同じく、図4における反り防止金具と保持部材の関係を抽出して示す図である。 本発明の実施形態に係る吊り天井の下地構造の施工方法を示すフローチャートである。
<実施形態>
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明するが、各図において、同一符号は同一又は対応する部分を示す。また、本発明は、以下の説明からも明らかなようにこれらの実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内において当業者であれば種々の変形が可能である。
<下地構造1の全体構成>
まず、本発明の実施形態に係る反り防止金具8を用いた吊り天井の下地構造1を全体的に説明する。図1から図3は、下地構造1を下から見上げた状態で段階的に示す図であって、図1は第1段階を、図2は第2段階を、図3は第3段階をそれぞれ示している。まず、図1に示すように、下地構造1は、上端が天井躯体Aに取付けられて垂下する複数の吊りボルト2と、吊りボルト2の下端にハンガー3を介して支持された野縁受け4と、ビス6によって野縁受け4に固着されて天井材Bを保持する保持部材5とを備えている。保持部材5は、野縁受け4に直交して固着された第1の保持部材5Aと、野縁受け4に沿ってその下面に固着された第2の保持部材5Bとから構成されている。
図1では、さらに以上のものに加えて、下地構造1の構成要素として、下地構造1の落下を防止する落下防止板7を設けた例を示しており、落下防止板7は、第1の保持部材5Aとは異なる位置に野縁受け4に直交して設けられている。落下防止板7は、複数の野縁受け4を橋渡しすることにより、下地構造1が一度に落下することを防止するものであり、薄板の鋼板などが用いられる。
保持部材5は、詳しくは後述するように、天井材Bを保持する少なくとも1つのフランジ51が形成された横断面を有しており、第2の保持部材5Bの上部外側には、これも詳しくは後述するように、天井材Bの反りを防止するための反り防止金具8が取り付けられている。
次に、図2に示すように、1枚目の天井材Bは、図1において取り付けられた1つ目の第1の保持部材5A及び第2の保持部材5Bのそれぞれのフランジ51に保持されるように挿入される。このとき、天井材Bの第2の保持部材5Bの側の端部は、第2の保持部材5Bのフランジ51と、第2の保持部材5Bの上部外側に取り付けられている反り防止金具8との間で、挟持されることになる。
1枚目の天井材Bが保持されると、図3に示すように、1つ目の第2の保持部材5Bの反対側に2つ目の第2の保持部材5Bを設置して2枚目の天井材Bを挿入する。この作業を繰り返してその列の天井材Bを張り終えた後に、1つ目の第1の保持部材5Aの反対側に2つ目の第1の保持部材5Aを設置する。そして、2列目以降の天井材Bを順次挿入していき、吊り天井を完成させる。
<吊りボルト2>
以下、下地構造1の各構成要素について、より具体的に説明する。まず、複数の吊りボルト2は天井躯体Aから所定の間隔で垂下しており、その下端にU字状のハンガー3が取り付けられている。ハンガー3は、野縁受け4を支持するためのものであり、野縁受け4は、互いに平行にかつ水平に延びた状態で配設されている。ここで、吊りボルト2は、野縁受け4との直交方向における配置間隔を900mm〜1000mm程度、好ましくは910mmとし、野縁受け4との平行方向における配置間隔を1800mm〜2000mm程度、好ましくは1820mmの間隔としている。後者の野縁受け4との平行方向における配置間隔については、野縁受け4の横断面を角型とすることにより、野縁受け4の曲げやねじれに対する強度を向上させ、広くとることができることによるものである。この結果、吊りボルト2及び吊りボルト2を野縁受け4に接合するハンガー3の点数は、大幅に削減することができることとなる。
吊りボルト2は、図示していないが、既知の工法を用いて天井躯体Aに堅牢に取付けられている。例えば、吊りボルト2は、天井躯体Aに設けられたインサートに、10〜20mm程度のねじ込みを行って固定されている。インサートは、天井躯体Aの型枠組立て時に配置してコンクリートに埋め込まれており、防錆処理を行った鋼製のものが用いられる。吊りボルト2については、既知のものを用いることができるが、スパイラル仕様のものを用いてもよい。スパイラル仕様の吊りボルト2とは、その表面に溝をスパイラル状に彫り込んだものであり、スパイラル状の溝を彫り込むことにより、吊りボルト2の重量を軽量化したうえで、その剛性を維持又は向上させることができる。溝の幅、深さ、ピッチ又は彫り込み数は、吊り天井の下地構造1に求められる強度に応じて適切に設定することができる。
なお、吊りボルト2の長さが1500mmより長くなる場合、換言すると、天井のふところが1500mm以上となる場合には、吊りボルト2の中間であって天井躯体Aから1500mm以内となる位置に水平補強材を追加してもよい。さらに、必要に応じて、ブレースで補強することもできる。
<ハンガー3>
ハンガー3は、吊りボルト2の下端にあらかじめナットによって仮設置されており、野縁受け4を取り付ける際に高さ方向を調整して固定する。図1から図3では、断面形状においてU字型又はJ字型のハンガー3であって、高さ方向に加えて水平方向にも位置を調整できるものを用いた場合を示しているが、これに限定されることはない。他に例えば、吊りボルト2側と野縁受け4側に二分割され、それら両者をねじ止めしたハンガー3を用いてもよい。このように構成したハンガー3は、天井躯体Aが勾配をもっているような場合にその勾配に追従することができる。
<野縁受け4>
野縁受け4は、角型の横断面を有している。これは、従来用いられているC字型の横断面の部材と比べて曲げやねじれに対する強度を高めることとしたものである。角型の横断面を採用することによって、断面二次モーメントや断面係数などの断面性能を高めることが可能となるからである。その結果、前述したように、吊りボルト2の配置間隔を大きくすることができる。野縁受け4の横断面については、角型のもの以外にも、例えばE字型の横断面を有する部材を使用しても同様の効果を得ることができる。このように野縁受け4の横断面を従来のC字型のものから角型又はE字型のものにすることによって、部材点数を削減しつつ、地震等の揺れに対する下地構造1全体の強度を向上させることができる。
なお、野縁受け4は、その角型の横断面の一方の短辺に成形時に形成されたカシメ部(不図示)を有しているが、下地構造1に取り付ける際には、カシメ部が上側(天井躯体A側)となるように配置する。また、野縁受け4を延長する必要がある場合には、野縁受けジョイント(不図示)の両端側から2つの野縁受け4を被せてそれぞれビス止めする。
<保持部材5>
保持部材5は、ビス6を用いて野縁受け4に固着されており、野縁受け4に直交して固着された第1の保持部材5Aと、野縁受け4に沿ってその下面に固着された第2の保持部材5Bとから構成されている。本実施形態では、従来の下地構造とは異なり、天井材Bを配置するための野縁を設ける代わりに、少なくとも1つのフランジ51が形成された横断面を有する保持部材5を設けている。図1から図3では、保持部材5として、左右一対のフランジ51が形成された横断面を有する、いわゆるハット型のものを用いて、保持部材5の両側に天井材Bを保持する場合を示している。
もちろん、保持部材5はハット型のものに限定されることはなく、図示していないが、左右いずれかの片側のみにフランジ51を有するようなコ字型又はZ字型の横断面のものを用いてもよい。保持部材5が壁際に設置されるような場合には、水平方向に片側のみに天井材Bが配置されるため、フランジ51が片側のみに突出したコ字型やZ字型の横断面を有するものを採用することとなるからである。この場合には、天井材Bはその片側のフランジ51上に載置されて保持されることとなる。
保持部材5としては、従来、天井や壁などにおいて仕上げ材を配置する際に接合目地部分の接合材や目地材として用いられるジョイナーを採用することが好適である。本実施形態は、部材点数を極力削減したうえで、耐震性を維持しつつ、かつ、たとえ落下した場合であっても被害を最小限に止めることができる吊り天井の下地構造1を提供することにあるが、この観点から、野縁を用いず、天井材Bを配置する保持部材5としてジョイナーを野縁受け4に直接的に固着するものである。保持部材5は、図1から図3に示すように、第1の保持部材5A及び第2の保持部材5Bともに、保持部材5の天面と野縁受け4の底面とをビス6を用いてビス止めすることにより野縁受け4に直接的に固着されている。
<落下防止板7>
落下防止板7は、第2の保持部材5Bのほぼ中央の位置で野縁受け4と直交するように野縁受け4の下面にビス止めされている。
<反り防止金具8>
反り防止金具8について、図4から図10を参照して、詳しく説明する。図4は吊り天井の下地構造1の拡大正面図を、図5は拡大側面図を示している。図4は野縁受け4の直交方向からみたものであり、野縁受け4は吊りボルト2の下端に取り付けられたハンガー3によって固定されている。そして、野縁受け4の下面には、ハンガー3に対応する位置には野縁受け4に直交するように第1の保持部材5Aがビス6によってビス止めされており、野縁受け4に沿った位置には第2の保持部材5Bがビス6によってビス止めされている。第2の保持部材5Bは、図中、左側の第1の保持部材5Aのフランジ51と、右側の第1の保持部材5Aのフランジ51とに飲み込まれるように載置されている。そして、第2の保持部材5Bの上部外側には、2個の反り防止金具8が嵌合されている。
この様子を野縁受け4の平行方向からみると、図5のようになる。ただし、図5では、野縁受け4の下面を囲うハンガー3の底面より上はハンガー3及び吊りボルト2が設けられている断面を、それ以外は、反り防止金具8を設けた位置での断面を示している。併せて、図5では、下地構造1に天井材Bを保持した場合を示している。反り防止金具8は、図5に示すように、第2の保持部材5Bの上部外側に嵌合されるとともに、天井材Bの上面に当接している。
続いて、反り防止金具8の具体的態様を図6から図10に参照しつつ説明する。図6は反り防止金具8の斜視図を示したものであり、図7は平面図、図8は正面図を示している。これらの図に示すように、反り防止金具8は、頭部81と、翼部82とを備えている。
頭部81は、上面部811と、上面部811の端部から下方内側に向かって延在する側面部812とを有しており、上面部811と側面部812によって構成される空間を利用して第2の保持部材5Bの上部外側に嵌合される(図9参照)。その際、両側の側面部812の下端同士の幅は第2の保持部材5Bの上部外側に着脱可能な範囲でその幅よりも狭小に設定されており、例えば、ハンマーで打つことによって嵌合、解放を容易にできるようにしている。
翼部82は、頭部81の側面部812の下端部から外側に向かって延在して設けられており、第2の保持部材5Bに保持された天井材Bの上面に当接する。天井材Bはその大きさや材質等によって下側に向かって撓みすなわち反りが発生することがあるが、本実施形態では、野縁受け4の下面に固着される側の第2の保持部材5Bに反り防止金具8を配置することによって、反り防止金具8の翼部82が天井材Bの上面の端部に当接し、反りを防止する。
図6から図9では、翼部82が頭部81の側面部812の下端部から下方外側に向かって延在している反り防止金具8を示しているが、図10のように、翼部82が側面部812の下端部から横方外側に向かって延在する反り防止金具8であってもよい。翼部82と側面部812の下端部との開き角をθとすると、57度(図10の場合)以上で67度(図8の場合)以下の開き角θを有して延在していることが好ましい。開き角θがこの範囲であれば、翼部82が天井材Bの上面に当接したとき、第2の保持部材5Bのフランジ51との間に挿入された天井材Bの端部が上方に持ち上がるのを防ぎ、天井材Bの撓みすなわち反りを防止することができる。
以上、実施形態に係る構成を説明したが、各々の部材の材質については、特に限定されるものではなく、例えば、鋼板やステンレス板を用いることができる。また、耐食性や加工性に優れた高耐食溶融メッキ鋼板を用いれば、さらに好ましい。
以上の構成を備える吊り天井の下地構造1について、その施工手順を図11を参照して以下のとおり説明する。
まず、天井躯体Aに設けられたインサートにねじ込むなど適切な工法を用いて吊りボルト2を堅牢に取付ける(ステップS11)。その際、吊りボルト2の下端には、ハンガー3を仮設置しておく。吊りボルト2と壁との間には100mm程度に個々の現場の状況に応じて設定された寸法を加えたクリアランスを確保する。吊りボルト2の配置間隔は、野縁受け4の長手方向における間隔を1800mm〜2000mm程度(好ましくは1820mm)と、それに直交する保持部材5の長手方向における間隔を900mm〜1000mm程度(好ましくは910mm)とする。
次に、吊り天井の設置場所の構造体の四方向に、下地構造1を壁際で支持するためのランナーを設置する(ステップS12)。そして、野縁受け4をランナーにビス止め等で取り付ける(ステップS13)。野縁受け4の長手方向の端面と壁との間には150mm以内のクリアランスを設ける。なお、野縁受け4を継手する場合には、野縁受けジョイントを用いてビス止めする。
次に、野縁受け4を、吊りボルト2に仮設置されていたハンガー3に固定する(ステップS14)。このとき、ハンガー3によって、野縁受け4の高さ方向の位置を調整する。ハンガー3の種類によっては、水平方向の位置調整や天井勾配に応じた角度調整を行う。その後、落下防止板7を野縁受け4の下面にビス止めで取り付ける(ステップS15)。その際、ハンガー3の位置から概ね400mm程度の位置に設置する。
次に、ハット型の横断面を有する保持部材5を野縁受け4にビス6を用いて固着する(ステップS16)。第1の保持部材5Aは、野縁受け4が吊りボルト2に支持されている箇所の近傍及び隣接する当該箇所の中間位置において野縁受け4に固着され、第2の保持部材5Bは、野縁受け4の下面に沿って固着される。第2の保持部材5Bの上部外側にはその端部から概ね100mm程度の位置に、反り防止金具8と野縁受け4の幅が重なるように、反り防止金具8を嵌合する。第2の保持部材5Bの長手方向の端部は、第1の保持部材5Aの側面に飲み込ませるように配置される。
次に、天井材Bを、第1の保持部材5Aと第2の保持部材5Bに挿入して取り付ける(ステップS17)。引き続いて、2つ目の第2の保持部材5Bを設置して一列張り終えた後、2つ目の第1の保持部材5Aを設置する。その後、以上のステップを繰り返して天井を仕上げる。なお、壁際においては、保持部材5としてZ字型のものを設けて、下側のフランジによって天井材Bを保持し、上側のフランジを野縁受け4にビス止めする(ステップS18)
ここで、吊り天井の下地構造1の重量について説明する。先の東日本大震災の大きな被害の一つとして、吊り天井が落下したケースを挙げることができ、生命の危険に及んだ事例も多々生じた。このような被害を防止するためには吊り天井が落下しないことが最も望ましいが、許容限度を超えて落下することも想定し、対策の一つとして、その重量を可能な限り軽量化しておくことが求められる。政府関係当局の対策としては、吊り天井の単位面積重量について、2kg/m以下のもの、2kg/m超20kg/m以下のもの、20kg/m超のものに分けて検討されているが、本実施形態では、かかる観点から、吊りボルト2及びハンガー3を除き、野縁受け4、第1の保持部材5A、第2の保持部材5B、ビス6及び落下防止板7の合計単位面積重量を1kg/m以下に抑えることとしている。これにより、天井材Bを加えても、2kg/m以下の吊り天井を得ることが可能となる。
1 吊り天井の下地構造
2 吊りボルト
2a 溝
21 ナット
3 ハンガー
4 野縁受け
5 保持部材(ジョイナー)
51 フランジ(保持部材の)
5A 第1の保持部材
5B 第2の保持部材
6 ビス
7 落下防止板
8 反り防止金具
81 頭部(反り防止金具8の)
811 上面部(頭部81の)
812 側面部(頭部81の)
82 翼部(反り防止金具8の)
A 天井躯体
B 天井材

Claims (5)

  1. 吊り天井の下地構造に設けられ、天井材の反りを防止する反り防止金具であって、
    上面部と、前記上面部の端部から下方内側に向かって延在する側面部とを有する頭部と、
    前記側面部の下端部から外側に向かって延在する翼部と、を備え、
    前記頭部の前記上面部の幅が前記天井材の下面を保持するフランジを有する保持部材の上部外側の幅よりも広く形成され、
    前記頭部の両側の前記側面部の下端部同士の幅が前記保持部材の上部外側の幅よりも着脱可能な範囲で狭小に形成されており、
    前記頭部が前記保持部材の上部外側に嵌合され、
    前記翼部が前記保持部材に保持された前記天井材の上面に当接する、ことを特徴とする反り防止金具。
  2. 前記翼部が前記側面部の前記下端部から横方外側に向かって延在していることを特徴とする請求項1に記載の反り防止金具。
  3. 前記翼部が前記側面部の前記下端部から下方外側に向かって延在していることを特徴とする請求項1に記載の反り防止金具。
  4. 前記翼部が前記側面部の前記下端部から57度以上67度以下の開き角を有して延在していることを特徴とする請求項1に記載の反り防止金具。
  5. 天井材の反りを防止する吊り天井の下地構造であって、
    野縁受けと、
    前記野縁受けに沿ってその下面に固着され、前記天井材の下面を保持するフランジを有する保持部材と、
    前記保持部材の上部外側に嵌合され、前記天井材の反りを防止する反り防止金具と、を備え、
    前記反り防止金具が、
    前記保持部材の前記上部外側に嵌合される頭部であって、上面部と、前記上面部の端部から下方内側に向かって延在する側面部とを有する前記頭部と、
    前記側面部の下端部から外側に向かって延在し、前記保持部材に保持された前記天井材の上面に当接する翼部と、を備え、
    前記頭部の前記上面部の幅が前記保持部材の上部外側の幅よりも広く形成され、前記頭部の両側の前記側面部の下端部同士の幅が前記保持部材の上部外側の幅よりも着脱可能な範囲で狭小に形成されている、ことを特徴とする吊り天井の下地構造。
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