JP6727624B1 - 開き障子及び開き障子の製造方法 - Google Patents

開き障子及び開き障子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】形状及び寸法の自由度を高めつつ、框体の形状を保持できる開き障子及び開き障子の製造方法を提供すること。【解決手段】開き障子20は、矩形状のガラスパネル21と、ガラスパネル21の上側を支持する上框51と、ガラスパネル21の下側を支持する下框52と、ヒンジ30を介して窓枠10に連結され上框51及び下框52に接続されると共に吊元側からガラスパネル21を支持する吊元框53と、上框51及び下框52に接続されると共に戸先側からガラスパネル21を支持する戸先框54とを有する矩形枠状の框体22と、框体22に収容される矩形枠状の補強材であって框体22とは熱膨張率の異なる材料で形成されると共に熱による膨張又は収縮が発生した場合に框体22の形状に応じて矩形枠状の辺長を伸縮可能な内側部材24とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、開き障子及び開き障子の製造方法に関する。
壁に設けられた窓枠に対し、ヒンジを介して取り付けられ、窓枠に形成された開口を開閉する開き障子が知られている。開き障子は、窓枠に対して吊元側のみが片持ち支持されるので、戸先側に垂れ下がりが発生しやすく、こうした垂れ下がりを防止するための対策が講じられている。
例えば、特許文献1には、矩形状に形成されたガラスパネルの周縁を框体で囲った建具が開示されている。特許文献1に記載の框体は、樹脂製の上框、下框、戸先框及び吊元框の長手方向両端部を突き合わせた状態で溶着することにより、矩形枠状に形成される。吊元框には中空部が形成され、その中空部にスチール製の補強材が収容される。そして、框体は、補強材に固定されたL形の金属板でガラスパネルの自重を支持し、垂れ下がりの防止を図っている。一方、特許文献2には、中空に形成された樹脂製の框組体に、矩形枠状に連結された金属補強材を収容した障子が開示されている。
特開2018−9441号公報 特開2006−307572号公報
特許文献1に記載の技術において、上框、下框、戸先框及び吊元框は、各々の長手方向両端部を突き合わせた状態で互いに溶着されるのに対し、上框、下框、戸先框及び吊元框の各々の中空部に収容される補強材の長手方向両端部は、連結されていない。そのため、上框、下框、戸先框及び吊元框の長手方向両端部を突き合わせて溶着された溶着部は、補強材による補強がなされていない。これに対し、特許文献1に記載の技術では、吊元框に固定された金属板でガラスパネルを支持することにより、戸先框の垂れ下がりの防止を図っている。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ガラスパネルの形状が大型である場合や重量が大きい場合に、戸先部の垂れ下がりを十分に防止できず、開き障子の設計自由度に制限がある。一方、特許文献2に記載の障子は、框組体と金属補強材とで材料自体の熱膨張率に差異があるため、気温の変化に伴って框組体よりも大きく膨張又は収縮した金属補強材が、框組体を変形させるおそれがある。
本発明は、形状及び寸法の自由度を高めつつ、框体の形状を保持できる開き障子及び開き障子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の開き障子は、壁に設けられた窓枠にヒンジを介して連結され、前記窓枠に形成された開口を開閉する開き障子であって、形状のガラスパネルと、前記ガラスパネルの上縁部を支持する上框と、前記ガラスパネルの下縁部を支持する下框と、前記ヒンジを介して前記窓枠に連結され前記上框及び前記下框に接続されると共に吊元側から前記ガラスパネルを支持する吊元框と、前記上框及び前記下框に接続されると共に戸先側から前記ガラスパネルを支持する戸先框とを有する矩形枠状をなす主として樹脂で形成された框体と、前記框体に収容される矩形枠状の補強材であって、前記框体とは熱膨張率の異なる材料で形成されると共に、熱による膨張又は収縮が発生した場合に前記框体の形状に応じて矩形枠状の辺長を伸縮可能な主として金属で形成された内側部材とを備える。
当該開き障子によれば、框体には、矩形枠状に形成された内側部材が補強材として収容されるので、框体の強度を高めることができる。即ち、框体は、ガラスパネルから受ける荷重に対する強度を高めることができるので、当該開き障子は、大型のガラスパネルを使用することができる。また、内側部材は、框体と内側部材とが熱膨張率の異なる部材により形成された場合であっても、内側部材に辺長方向への伸縮機能を持たせることにより、気温の変化に起因する框体の変形を防止できる。よって、当該開き障子は、設計自由度を高めることができる。
本発明の開き障子の製造方法は、上記した開き障子であって、框体が、内側部材を収容可能な中空の収容部と、収容部に連通する開口であって内側部材を挿入可能な挿入口と、挿入口を閉塞するカバー部材とを備える開き障子の製造方法であって、複数の樹脂製部品を互いに溶着し、前記収容部及び前記挿入口を有する矩形枠状に形成する框体形成工程と、矩形枠状に形成された前記内側部材を、前記挿入口から挿入して前記収容部に収容する内側部材収容工程と、前記収容部に前記内側部材が収容された状態で、前記挿入口を前記カバー部材で閉塞する挿入口閉塞工程とを備える。
当該開き障子の製造方法によれば、内側部材は、予め矩形枠状に形成された状態で、挿入口に挿入され、収容部に収容される。よって、当該開き障子の製造方法は、作業効率を向上させることができる。また、当該開き障子の製造方法によれば、カバー部材は、収容部に内側部材が収容された状態で、挿入口を閉塞する。よって、当該開き障子の製造方法は、内側部材を外側から見えなくすることができるので、開き障子の意匠性を向上させることができる。
本発明の一実施形態における開き障子を備えた建具の正面図である。 図1のII−II線における開き障子の断面図である。 開き障子の正面図であり、内側部材を破線で示すと共に、第一締結部材及び第一連結穴の位置を模式的に示す。 図3に示す開き障子のうち、吊元側における上部及び下部の一部を拡大した図であり、収容部、棒状部材及び連結部材を部分的に断面で示す。 カバー部材、内側部材及び樹脂製部品の分解図である。 第二パネル保持部、ガラスパネル、及び、第二パネル保持部を取り付ける前の框体の分解図である。 開き障子の組立手順を示すフローチャートである。
(1.開き障子の概要)
最初に、開き障子の概要を説明する。建物の壁面等に設置される窓枠に対して揺動可能に連結され、窓枠により形成された開口を開閉する。開き障子は、主として、ガラスパネルと、ガラスパネルの周囲を囲う框体とにより構成され、框体の内部には、框体を補強する矩形枠状の内側部材が収容されている。内側部材は、框体とは熱膨張率の異なる材料により形成される。そして、内側部材を形成する材料自体が熱によって膨張又は収縮した場合、内側部材は、框体の形状に合わせて辺長方向に伸縮する。
(2.建具1の外観構成)
次に、図1を参照して、開き障子を備えた建具1の概略構成を説明する。なお、以下において、図1に示す左右方向を「左右方向」、図1に示す上下方向を「上下方向」と称す。また、図1に示す紙面手前が、壁2により仕切られた部屋の室内側であり、図1に示す紙面奥側が、部屋の室外側である。
図1に示すように、建具1は、壁2に設けられた開口部に設置される窓である。建具1は、窓枠10と、開き障子20と、2つのヒンジ30とを主に備える。窓枠10は、壁2の開口部に嵌め込まれる。窓枠10は、I字状に形成された4つの樹脂製部品の長手方向両端を斜め45度に切断し、切断した端部どうしを突き合わせた状態で溶着することにより矩形枠状に形成される。
開き障子20は、窓枠10に対して揺動可能に連結され、窓枠10に形成された開口3を開閉する。具体的に、開き障子20の右側端部は、上下2箇所において、ヒンジ30を介して窓枠10に連結される。つまり、開き障子20は、右側端部を吊元とする片開きタイプの障子である。なお、本実施形態において、建具1は、ヒンジ30として蝶番を用いているが、蝶番の代わりにピボットタイプのヒンジを用いてもよい。
開き障子20の戸先を構成する右側端部には、開き障子20により開口3が閉鎖された状態で開き障子20を窓枠10にロック可能なロック機構(図示せず)と、そのロック機構によるロック及びロック解除を行う際に室内側(図1紙面手前側)から操作されるハンドル4とが設けられる。
開き障子20により開口3が閉鎖された状態でハンドル4が図1に示す時計回り方向へ回動されると、開き障子20は、窓枠10にロックされる。なお、図1では、開き障子20が窓枠10にロックされた状態が図示されており、開き障子20は、室内側(図2右側)への揺動がロック機構により規制される。そして、開き障子20が窓枠10にロックされた状態で、ハンドル4が図1に示す反時計回り方向へ回動されると、開き障子20は、ロック機構によるロックが解除され、室内側へ揺動可能な状態となる。
(3.窓枠10の構成)
続いて、図2を参照しながら、窓枠10の構成を説明する。図2に示すように、窓枠10は、押出成形により形成された4つの樹脂製部品により形成され、各々の樹脂製部品には、I字状に形成された窓枠補強材11が収容される。窓枠補強材11は、窓枠10によりも剛性の高い材料で形成されたI字状の部材であり、窓枠10を形成する4つの樹脂製部品は、窓枠補強材11が収容された状態で溶着される。なお、窓枠補強材11に用いられる材料としては、鉄等の鋼材が例示される。
矩形枠状の窓枠10の内周面には、内方へ張り出す規制部12が形成される。規制部12は、窓枠10の内周面における室外側(図2左側)の端部に位置する。そして、規制部12は、開き障子20により開口3が閉鎖された状態において、開き障子20が窓枠10よりも室外側へ揺動することを規制する。
(4.開き障子20の構成)
次に、開き障子20の構成について説明する。上記したように、開き障子20は、窓枠10よりも室外側への揺動が規制される一方で、窓枠10よりも室内側への揺動が可能に構成された、いわゆる内開きタイプの障子である。本実施形態では、開き障子20が内開きタイプの障子である場合を例に挙げて説明するが、これに限られない。例えば、開き障子20は、窓枠10よりも室内側への揺動が規制される一方で、窓枠10よりも室外側への揺動が可能に構成された、いわゆる外開きタイプの障子や、窓枠10に対して室外側及び室内側の双方へ揺動可能に構成された、いわゆる両開きタイプの障子であってもよい。
(4−1:開き障子20の概略構成)
図2に示すように、開き障子20は、ガラスパネル21と、框体22と、4つの押縁材23と、内側部材24とを備える。ガラスパネル21は、矩形状に形成された3枚の板ガラス41がスペーサ42(図2参照)を介して積層された、いわゆる複層ガラスである。開き障子20は、積層された板ガラス41の間に空気の層を設けることで、ガラスパネル21による断熱性能を高めることができる。
框体22は、ガラスパネル21の周縁を室内側及び室外側の両側から保持する矩形枠状の部材である。押縁材23は、ガラスパネル21の室内側及び室外側の両側に設けられ、ガラスパネル21と框体22との間に嵌め込まれる。内側部材24は、框体22よりも剛性の高い材料により形成される。内側部材24は、框体22に収容される補強材であり、ガラスパネル21の重量に起因する框体22の垂れ下がりを防止する。
(4−2:框体22の構成)
次に、図2及び図3を参照しながら、框体22の構成を説明する。図2及び図3に示すように、框体22は、ガラスパネル21の上側を支持する上框51と、ガラスパネル21の下側を支持する下框52と、ガラスパネル21の側方を吊元側から支持する吊元框53と、ガラスパネル21の側方を戸先側から支持する戸先框54との4つの部位により構成される。吊元框53及び戸先框54は、上框51及び下框52に接続されており、框体22は、全体として矩形枠状に形成される。
框体22は、収容部61と、挿入口62と、カバー部材63と、パネル保持部64とを主に備える。収容部61は、内側部材24を収容可能な中空部を有する矩形枠状に形成される。挿入口62は、収容部61に連通する開口である。具体的に、挿入口62は、収容部61の室内側に向けられる部位に設けられた矩形枠状の開口であって、矩形枠状の内側部材24を室内側から挿入可能に形成される。
カバー部材63は、挿入口62を閉塞可能な矩形枠状の部材である。本実施形態において、カバー部材63は、矩形枠状に形成された一部品であるが、複数の部品に分割したものを用いてもよい。カバー部材63は、収容部61に内側部材24が収容された状態で挿入口62を閉塞することにより、内側部材24を外側から見えない状態にすることができるので、開き障子20の意匠性を向上させることができる。
なお、カバー部材63は、収容部61とは異なる材料により形成されるものであってもよく、収容部61とは同一材料により形成されるものであってもよい。また、本実施形態では、挿入口62及びカバー部材63を収容部61の室内側に向けられる部位に設ける場合を例に挙げて説明するが、挿入口62及びカバー部材63は、収容部61の室外側に向けられる部位に設けることも可能である。
パネル保持部64は、ガラスパネル21の周縁を保持する部位である。パネル保持部64は、矩形枠状の収容部61の内周面側に設けられると共に、パネル保持部64の内周面側は、開放されている。その開放されたパネル保持部64の内周面側には、ガラスパネル21の周縁が周方向全体に亘って収容される。つまり、室内側から見た矩形枠状のパネル保持部64の内周面形状は、ガラスパネル21の外形形状よりも小さく、パネル保持部64は、押縁材23を介してガラスパネル21の周縁部分を室内側及び室外側の両側から保持する。
具体的に、パネル保持部64は、ガラスパネル21を室外側から保持する第一パネル保持部64aと、ガラスパネル21を室内側から保持する4つの第二パネル保持部64bとを備える。
第一パネル保持部64aは、矩形枠状の収容部61の内周面のうち室外側の端部から内側へ向けて突出する矩形枠状の部位である。第二パネル保持部64bは、収容部61とは別体に形成されたI字状の部材である。第二パネル保持部64bは、矩形枠状の収容部61の内周面のうち室内側の端部に設けられた取付部65に取り付けることで、収容部61に固定される。取付部65に取り付けられた第二パネル保持部64bは、収容部61の内周面のうち室内側の端部から内側へ向けて突出する。なお、第一パネル保持部64a及び第二パネル保持部64bには、互いに対向する面に、押縁材23を装着するための押縁材装着部が設けられている。
なお、第一パネル保持部64a及び収容部61は、押出成形によりI字状に形成された4つの樹脂製部品により一体形成される。各々の樹脂製部品は、長手方向両端が斜め45度に切断され、切断された端部どうしを突き合わせた状態で溶着されることにより、矩形枠状に形成される。なお、4つの樹脂製部品は、全て同一形状に形成されるものであり、上框51、下框52、吊元框53及び戸先框54の何れかを構成する。
(4−3:内側部材24の構成)
次に、図2から図4を参照して、内側部材24の構成を説明する。内側部材24は、框体22を補強する矩形枠状の補強材である。内側部材24は、I字状又はL字状に形成された複数の部材を連結することで矩形枠状に組み立てられると共に、矩形枠状に組み立てられた状態で辺長方向へ伸長可能に構成される。
また、内側部材24は、辺長方向に直交する断面において無端状に形成された中空パイプ状に形成される。これにより、内側部材24は、軽量化を図りつつ、内側部材24の曲げ剛性を高めることができる。なお、内側部材24は、辺長方向に直交する断面形状において一部が開放するU字状又はL字状又に形成されたものを用いることも可能である。
図2から図4に示すように、内側部材24は、複数の補強材本体71と、複数の補強材本体71を連結する複数の第一締結部材72とを主に備える。複数の補強材本体71は、I字状に形成された4つの棒状部材73と、L字状に形成された4つの連結部材74とにより構成される。棒状部材73は、上框51、下框52、吊元框53及び戸先框54の何れかに収容され、連結部材74は、上框51と吊元框53又は戸先框54との接続部位、及び、下框52と吊元框53又は戸先框54との接続部位の何れかに収容される。なお、4つの棒状部材73は、同一寸法に形成され、4つの連結部材74は、同一寸法に形成される。よって、内側部材24は、部品種数を少なくすることができる。
棒状部材73及び連結部材74は、内側部材24の矩形枠状の周方向において交互に配置される。また、棒状部材73及び連結部材74の各々は、辺長方向に隣接する端部の一部を互いに重ね合わせた状態で、当該端部どうしが第一締結部材72により連結される。
具体的に、連結部材74の辺長方向における両端部分の外径は、補強材本体71の内径よりも小径であり、連結部材74の辺長方向における両端部分は、補強材本体71に挿入可能に形成される。そして、矩形枠状の内側部材24において、4つの連結部材74の各々の両端部分は、内側部材24の辺長方向両側に配置された棒状部材73にそれぞれ挿入される。なお、補強材本体71は、棒状部材73の辺長方向における端部及び連結部材74の辺長方向における端部の何れか一方が何れか他方に挿入される構成であればよい。
第一締結部材72は、おねじ部を有するボルトであり、補強材本体71には、第一締結部材72のおねじ部を挿入可能な複数の第一連結穴75が形成される。そして、複数の第一連結穴75は、連結部材74に設けられる第一めねじ穴76と、棒状部材73に設けられる第一長穴77及び第一丸穴78とを含む。なお、複数の第一連結穴75は、第一めねじ穴76を棒状部材73に設けると共に、第一長穴77及び第一丸穴78を連結部材74に設けることも可能である。
第一めねじ穴76は、連結部材74の辺長方向両端に2つずつ形成される。具体的に、連結部材74は、L字状の部材であり、2方向(図4における上下方向及び左右方向)を辺長方向として有するのに対し、第一めねじ穴76は、連結部材74の2方向の辺長方向に直交するように貫通形成された穴である。つまり、第一めねじ穴76は、補強材本体71を矩形枠状に組み立てた状態で、室内側又は室外側へ向けられる位置に形成される。そして、第一めねじ穴76の内周面には、第一締結部材72のおねじ部に螺合するめねじが形成され、第一締結部材72は、おねじ部を第一めねじ穴76に螺合させることにより、連結部材74に固定される。
第一長穴77は、棒状部材73の辺長方向一端側に2つずつ形成される。第一長穴77は、内側部材24の辺長方向を長手方向とする長穴であり、棒状部材73は、第一長穴77に第一締結部材72が挿入された状態において、当該第一締結部材72に対する辺長方向への変位が許容される。そして、第一締結部材72は、棒状部材73の辺長方向一端側に連結部材74を挿入し、第一長穴77とめねじ穴76との位置を合わせた状態で、第一長穴77に挿入され、その状態で、第一めねじ穴76に螺合される。これにより、連結部材74は、第一締結部材72に固定されるのに対し、棒状部材73は、当該連結部材74に対し、辺長方向へ変位可能となる。
第一丸穴78は、棒状部材73の辺長方向他端側に2つずつ形成される。第一丸穴78は、円形状に貫通形成された丸穴であり、棒状部材73は、第一丸穴78に第一締結部材72が挿入された状態において、当該第一締結部材72に対する辺長方向への変位が規制される。そして、第一締結部材72は、棒状部材73の辺長方向他端側に連結部材74を挿入し、第一丸穴78とめねじ穴76との位置を合わせた状態で、第一丸穴78に挿入され、その状態で、第一めねじ穴76に挿入される。これにより、連結部材74は、第一締結部材72に固定されると共に、棒状部材73は、当該連結部材74に対し、辺長方向への変位が規制される。
ここで、説明の便宜上、4つの棒状部材73のうち、上框51に収容される棒状部材73を「上框補強材73a」と称する。同様に、下框52に収容される棒状部材73を「下框補強材73b」と称し、吊元框53に収容される「吊元框補強材73c」と称し、戸先框54に収容される「戸先框補強材73d」と称す。
4つの棒状部材73は、上框補強材73a及び吊元框補強材73cと連結部材74との連結位置(図3に示す右上に配置される連結部材74との連結位置)、及び、下框補強材73b及び戸先框補強材73dと連結部材74との連結部位(図3に示す左下に配置される連結部材74との連結位置)に、辺長方向一端側を向けた状態でそれぞれ配置される。これに伴い、4つの棒状部材73は、上框補強材73a及び戸先框補強材73dと連結部材74との連結位置(図3に示す左上に配置される連結部材74との連結位置)、及び、下框補強材73b及び吊元框補強材73cと連結部材74との連結部位(図3に示す右下に配置される連結部材74との連結位置)に、辺長方向一端側を向けた状態でそれぞれ配置される。
ここで、説明の便宜上、上框補強材73aと吊元框補強材73cとを連結する連結部材74、及び、下框補強材73bと戸先框補強材73dとを連結する連結部材74を、「第一連結部材74a」と称する。一方、上框補強材73aと戸先框補強材73dとを連結する連結部材74、及び、下框補強材73bと吊元框補強材73cとを連結する連結部材74を「第二連結部材74b」と称する。
上框補強材73a及び下框補強材73bは、第一連結部材74aに対し、左右方向への変位が許容されるので、内側部材24は、左右方向へ伸縮可能に構成される。同様に、吊元框補強材73c及び戸先框補強材73dは、第一連結部材74aに対し、上下方向への変位が許容されるので、内側部材24は、上下方向へ伸縮可能に構成される。つまり、内側部材24は、何れの辺長方向においても、伸縮可能に構成される。
また、上框補強材73a及び下框補強材73bは、第二連結部材74bに対し、左右方向への変位が規制される。同様に、吊元框補強材73c及び戸先框補強材73dは、第二連結部材74bに対し、上下方向への変位が規制される。
このように、内側部材24は、矩形枠状の屈曲する角部に、L字状に形成された連結部材74を配置することにより、矩形枠状の各々の内角が90度である状態を維持することができる。また、内側部材24は、補強材本体71を構成する部材として、I字状に形成された棒状部材73と、L字状に形成された連結部材74とを備える。よって、内側部材24は、例えば、補強材本体71が、棒状部材73を構成する部位を連結部材74に一体形成した4つのL字状部材により構成される場合と比べて、各部品の小型化を図ることができる。
また、内側部材24は、棒状部材73の辺長方向両端部に対し、第一連結部材74aの辺長方向両端部が挿入された状態を維持しつつ、棒状部材73が第一連結部材74aに対して辺長方向へ変位する。よってこの場合、内側部材24は、棒状部材73と第一連結部材74aとの連結部位における曲げ剛性の低下を抑制できる
ここで、框体22は、吊元框53に収容された吊元框補強材73cをヒンジ30により片持ち支持される。この点に関して、下框52は、ガラスパネル21から荷重を受ける部位となるので、下框52と吊元框53との連結部分は、框体22の他の部位と比べて、ガラスパネル21に起因する荷重が大きくなる。また、ガラスパネル21において複層される板ガラス41の枚数が増えるほど、そして、ガラスパネル21の寸法が大きくなるほど、下框52と吊元框53との連結部分に加わる荷重が大きくなる。
これに対し、内側部材24は、下框補強材73bと吊元框補強材73cとの連結部分に第二連結部材74bを配置する。つまり、内側部材24は、下框補強材73bと吊元框補強材73cとの連結部分において、連結部材74に対して棒状部材73が伸縮不能に構成される。これにより、内側部材24は、下框52と吊元框53との連結部分における強度を高めることができる。つまり、内側部材24は、ガラスパネル21から受ける荷重に対する強度を高めることができるので、開き障子20は、大型のガラスパネル21を用いる場合であっても、下框52と吊元框53とのなす内角が直角である状態を維持できる。
これにより、開き障子20は、ガラスパネル21の荷重に起因する下框52の垂れ下がりを抑制できる。よって、開き障子20は、框体22が樹脂製部品により形成される場合であっても、框体22の剛性を高めることができる。その結果、開き障子20は、框体22が主として樹脂製部品により形成される開き障子20において、より大型のガラスパネル21を用いることができる。
つまり、一般に、框が主として樹脂製部品により形成された従来の開き障子は、框が主として金属製部品により形成された開き障子と比べて、ガラスパネルの荷重に起因する垂れ下がりが発生しやすい。そのため、框が主として樹脂製部品により形成された従来の開き障子において、ガラスパネルの大型化が困難であり、建具の設計自由度が制限されていた。
これに対し、開き障子20は、補強材として、矩形枠状に形成された内側部材24を框体22に収容することにより、ガラスパネル21から受ける荷重に対する框体22の強度を高めることができる。これに加え、開き障子20は、下框52と吊元框53との連結部分において、連結部材74に対して棒状部材73が伸縮不能に構成される。よって、内側部材24は、矩形枠状の辺長方向の伸縮を許容しつつ、内側部材24による框体22の補強効果を高めることができる。その結果、建具1は、框体22が主として樹脂製部品により形成された開き障子20として、より大型の開き障子20を用いることができるので、建具1の設計自由度を高めることができる。
これに加え、内側部材24は、矩形枠状の4つの角部のうち、点対称位置に配置される2つの角部において、棒状部材73が連結部材74(第二連結部材74b)に対して伸縮不能に構成される。これにより、開き障子20は、内側部材24の各々の内角が90度である状態を強固に保持することができる。その結果、開き障子20は、内側部材24による框体22の補強効果を更に高めることができる。
ここで、開き障子20において、框体22が樹脂製部品により形成されるのに対し、内側部材24は、金属製部品により形成される。つまり、框体22は、内側部材24とは熱膨張率が異なる材料により形成される。そして、開き障子20が配置される環境下において気温が変化した場合に、内側部材24を形成する金属材料は、框体22を形成する樹脂材料と比べて、熱変形量が大きくなる。その結果、矩形枠状の内側部材24が矩形枠状の框体22よりも全体として大きく膨張又は収縮すると、この内側部材24の膨張又は収縮が、框体22の矩形枠形状を変形させる要因となる。
これに対し、上記したように、内側部材24は、矩形枠状の辺長方向へ伸縮可能に構成される。この場合、内側部材24は、矩形枠状の内側部材24が矩形枠状の框体22よりも全体として大きく膨張又は収縮した場合に、収容部61における中空部の形状に合わせて、矩形枠状の辺長方向へ伸縮することができる。これにより、開き障子20は、気温の変化に基づく内側部材24の膨張又は収縮に起因する框体22の矩形枠形状の変形を回避できる。
以上説明したように、開き障子20は、框体22と内側部材24とが熱膨張率の異なる部材により形成された場合であっても、内側部材24に辺長方向への伸縮機能を持たせることにより、気温の変化に起因する框体22の変形を防止できる。そして、開き障子20は、框体22を樹脂製部品により形成することで、框体22による開き障子20の断熱性能を高めつつ、内側部材24を金属製部品により形成することで、内側部材24による框体22の強度を高めることができる。その結果、開き障子20は、框体22が主として樹脂部品により形成された開き障子20において、より大型のガラスパネル21を使用することができるので、開き障子20及び建具1の設計自由度を高めることができる。
なお、開き障子20において、框体22の収容部61に収容された内側部材24は、框体22に対し、矩形枠状の辺長方向へ相対変位可能に連結される。これにより、開き障子20は、框体22に対する内側部材24の相対変位を許容しつつ、内側部材24による框体22の補強効果を高めることができる。
具体的に、開き障子20は、第二締結部材81と、複数の第二連結穴82とを備える。第二締結部材81は、おねじ部を有するボルトである。第二連結穴82は、第二締結部材81のおねじ部を挿入可能に形成される。第二連結穴82は、框体22に設けられる第二長穴83と、内側部材24に設けられる第二めねじ穴84とを含む。
第二長穴83は、パネル保持部64と収容部61とに連通する穴である。第二めねじ穴84は、矩形枠状に組み立てられた棒状部材73の内周面であって、第二長穴83と対応する位置に形成された穴である。また、第二めねじ穴84の内周面には、第二締結部材81のおねじ部に螺合するめねじが形成されている。なお、開き障子20は、収容部61に内側部材24を収容することにより、第二長穴83と第二めねじ穴84との位置合わせを行うことができる。
そして、第二締結部材81は、内側部材24を収容部61に収容し、第二長穴83と第二めねじ穴84との位置を合わせた状態で、第二長穴83に挿入され、その状態で、第二めねじ穴84に螺合される。これにより、内側部材24は、第二締結部材81に固定されるのに対し、框体22は、第二締結部材81に対し、辺長方向へ変位可能となる。このような構成を有することにより、開き障子20は、内側部材24に対して框体22が矩形枠状の周長方向へ伸縮させることができる。なお、第二締結部材81及び複数の第二連結穴82は、省略することも可能である。
(5.開き障子20の組立手順)
次に、図5、図6及び図7に示すフローチャートを参照しながら、開き障子20の組立手順を説明する。なお、以下に説明する開き障子20の組立手順を示す一例であり、以下に説明する手順以外の手順で開き障子20を組み立てることも可能である。また、以下に説明する手順において、押縁材23は、第一パネル保持部64a及び第二パネル保持部64bに予め装着されているものとする。
図5及び図7に示すように、開き障子20を組み立てる際の最初の手順は、第一パネル保持部64a及び収容部61を形成することである(S1:框体形成工程)。作業者は、4つの樹脂製部品の端部どうしを突き合わせた状態で溶着し、矩形枠状の収容部61及び第一パネル保持部64aを形成する。これに伴い、収容部61の室内側へ向けられる部位には、矩形枠状に開口する挿入口62が形成される。
次の手順は、内側部材24を形成することである(S2)。作業者は、4つの棒状部材73及び4つの連結部材74を連結して矩形枠状の補強材本体71を組み立てる。続いて、作業者は、第一締結部材72によって棒状部材73と連結部材74とを連結し、辺長方向へ伸縮可能な矩形枠状の内側部材24を形成する。
次の手順は、内側部材24を挿入口62から挿入し、収容部61に収容することである(S3:内側部材収容工程)。つまり、作業者は、矩形枠状に形成された内側部材24を、矩形枠状の挿入口62から挿入し、収容部61に収容する。このとき、作業者は、内側部材24を予め矩形枠状に形成した状態で収容部61に収容することで、内側部材24の形成作業を円滑に行うことができる。さらに、内側部材24が辺長方向へ伸縮可能に構成されているので、開き障子20は、収容部61において辺長方向の寸法誤差があったとしても、内側部材24を伸縮させることにより、収容部61の寸法誤差を吸収できる。その結果、開き障子20は、框体22の許容寸法誤差を広く確保することができるので、框体22の寸法精度を緩和することができる。
次の手順は、挿入口62をカバー部材63により閉塞することである(S4:挿入口閉塞工程)。つまり、作業者は、収容部61に内側部材24が収容された状態で、挿入口62をカバー部材63により閉塞し、外側から内側部材24が見えない状態とする。S4の手順において、作業者は、矩形枠状の挿入口62に対して、一部品で形成された矩形枠状のカバー部材63を取り付ければよいので、カバー部材63が複数の部品から構成される場合と比べて、S4の手順における作業効率を向上させることができる。
次の手順は、内側部材24を収容部61に連結することである(S5)。つまり、作業者は、収容部61に内側部材24が収容された状態で、収容部61に連通する第二長穴83及び内側部材24に形成された第二めねじ穴84に対し、第二締結部材81を矩形枠状の収容部61の内側から挿入する。そして、作業者は、第二締結部材81を内側部材24に螺合させることにより、収容部61に対し、内側部材24を辺長方向へ変位可能に連結する。なお、第二長穴83及び第二めねじ穴84は、収容部61に内側部材24を収容した状態で、双方の位置を合わせることができるので、作業を円滑に行うことができる。
図6及び図7に示すように、次の手順は、収容部61の内側にガラスパネル21を配置することである(S6)。つまり、作業者は、収容部61の内側に対し、ガラスパネル21を室内側から挿入する。室内側から見た第一パネル保持部64aの内周面の形状は、ガラスパネル21の外形よりも小さく形成されているので、ガラスパネル21は、収容部61の内側に挿入された状態で、第一パネル保持部64aよりも室外側へ移動することを規制される。つまり、ガラスパネル21は、収容部61の内側に挿入された状態で、押縁材23を介して第一パネル保持部64aに保持される。
次の手順は、4つの第二パネル保持部64bを取付部65に取り付けることである(S7)。つまり、作業者は、収容部61の内側にガラスパネル21を挿入した状態で、4つの第二パネル保持部64bを取付部65に取り付ける。これにより、ガラスパネル21の周縁が、全体に亘り、パネル保持部64に挿入され、ガラスパネル21は、押縁材23を介してパネル保持部64により強固に保持される。
なお、このようにして組み立てられた開き障子20は、框体22に設けられた挿入口62及びカバー部材63を室内側に向けた状態で、窓枠10に連結される。よって、開き障子20は、室外側からの雨や塵等が挿入口62から収容部61に浸入することを防止できる。同様に、框体22に設けられた取付部65は、室内側に配置された状態で窓枠10に連結されるので、室外側からの雨や塵等が取付部65と第二パネル保持部64bとの連結部材からパネル保持部64の内部に浸入することを防止できる。また、框体22は、カバー部材63の材料や色、模様等として、収容部61とは異なる材料や色、模様等を用いることで、室内側から見た框体22の意匠性の向上を図ることができる。
(6.その他)
以上、上記実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記実施形態における第一連結穴75及び第二連結穴82の位置や数、形状等は、一例であり、第一連結穴75及び第二連結穴82の位置や数、形状等を適宜変更することは、当然可能である。
また、本実施形態において、框体22を構成する4つの樹脂製部品が全て同一寸法である場合を例に挙げて説明したが、寸法の異なる樹脂製部品を用いることは、当然可能である。同様に、本実施形態において、補強材本体71が、同一形状に形成された4つの棒状部材73と、同一形状に形成された4つの連結部材74とにより構成される場合を例に挙げて説明したが、異なる形状の棒状部材又は連結部材を用いることは当然可能である。
本実施形態において、内側部材24は、金属材料により形成される場合を例に挙げて説明したが、内側部材24は、少なくとも框体22よりも剛性が高ければよく、金属材料以外の材料により内側部材24が形成されていてもよい。
また、本実施形態において、棒状部材73は、連結部材74(第二連結部材74b)に対し、2箇所において矩形枠状の辺長方向への変位が規制される場合を例に挙げて説明したが、これに限られるものではない。つまり、棒状部材73は、連結部材74との連結部位の全てにおいて、連結部材74に対して辺長方向へ変位可能に連結されていてもよい。また、第一連結穴75の位置は、適宜変更してもよい。つまり、第一連結穴75は、矩形枠状の内側部材24の角部の近傍に設ける必要はなく、例えば、第一長穴77又は第二長穴を、棒状部材73の辺長方向における中心に近い位置に設けてもよい。
2:壁、 3:開口、 10:窓枠、 20:開き障子、 21:ガラスパネル、 22:框体、 24:内側部材、 30:ヒンジ、 51:上框、 52:下框、 53:吊元框、 54:戸先框、 61:収容部、 62:挿入口、 63:カバー部材、 71:補強材本体、 72:第一締結部材、 73:棒状部材、 74:連結部材、 75:第一連結穴、 77:第一長穴、 78:第一丸穴(丸穴)、 81:第二締結部材、 82:第二連結穴、 83:第二長穴

Claims (11)

  1. 壁に設けられた窓枠にヒンジを介して連結され、前記窓枠に形成された開口を開閉する開き障子であって、
    矩形状のガラスパネルと、
    前記ガラスパネルの上側を支持する上框と、前記ガラスパネルの下側を支持する下框と、前記ヒンジを介して前記窓枠に連結され前記上框及び前記下框に接続されると共に吊元側から前記ガラスパネルを支持する吊元框と、前記上框及び前記下框に接続されると共に戸先側から前記ガラスパネルを支持する戸先框とを有する主として樹脂で形成される矩形枠状の框体と、
    前記框体に収容される矩形枠状の補強材であって、前記框体とは熱膨張率の異なる材料で形成されると共に、熱による膨張又は収縮が発生した場合に前記框体の形状に応じて矩形枠状の辺長を伸縮可能な主として金属で形成される内側部材と、
    を備える、開き障子。
  2. 壁に設けられた窓枠にヒンジを介して連結され、前記窓枠に形成された開口を開閉する開き障子であって、
    矩形状のガラスパネルと、
    前記ガラスパネルの上側を支持する上框と、前記ガラスパネルの下側を支持する下框と、前記ヒンジを介して前記窓枠に連結され前記上框及び前記下框に接続されると共に吊元側から前記ガラスパネルを支持する吊元框と、前記上框及び前記下框に接続されると共に戸先側から前記ガラスパネルを支持する戸先框とを有する矩形枠状の框体と、
    前記框体に収容される矩形枠状の補強材であって、前記框体とは熱膨張率の異なる材料で形成されると共に、熱による膨張又は収縮が発生した場合に前記框体の形状に応じて矩形枠状の辺長を伸縮可能な内側部材と、を備え、
    前記内側部材は、前記吊元框の長手方向における中心よりも前記下框に近い位置に配置される部位と、前記下框の長手方向における中心よりも前記吊元框に近い位置に配置される部位とが、伸縮不能に構成される、開き障子。
  3. 壁に設けられた窓枠にヒンジを介して連結され、前記窓枠に形成された開口を開閉する開き障子であって、
    矩形状のガラスパネルと、
    前記ガラスパネルの上側を支持する上框と、前記ガラスパネルの下側を支持する下框と、前記ヒンジを介して前記窓枠に連結され前記上框及び前記下框に接続されると共に吊元側から前記ガラスパネルを支持する吊元框と、前記上框及び前記下框に接続されると共に戸先側から前記ガラスパネルを支持する戸先框とを有する矩形枠状の框体と、
    前記框体に収容される矩形枠状の補強材であって、前記框体とは熱膨張率の異なる材料で形成されると共に、熱による膨張又は収縮が発生した場合に前記框体の形状に応じて矩形枠状の辺長を伸縮可能な内側部材と、を備え、
    前記内側部材は、
    全体として矩形枠状となるように組み立てられる部品であって、辺長方向において隣接する部品と一部が互いに重なり合った状態で配置される複数の補強材本体を備え、
    前記補強材本体は、
    I字状に形成され、前記上框、前記下框、前記吊元框及び前記戸先框の何れかに収容される4つの棒状部材と、
    L字状に形成され、前記上框と前記吊元框又は前記戸先框との接続部位、及び、前記下框と前記吊元框又は前記戸先框との接続部位の何れかに収容される4つの連結部材と、
    複数の前記棒状部材及び前記連結部材の各々に形成される複数の第一連結穴と、
    前記内側部材の辺長方向において隣接する前記棒状部材及び前記連結部材の双方の前記第一連結穴の位置を合わせた状態で、双方の前記第一連結穴に挿入して隣接する前記棒状部材と前記連結部材とを連結する複数の第一締結部材と、
    を備え、
    複数の前記第一連結穴の少なくとも一部は、前記内側部材の辺長方向を長手方向とする長穴であって、前記第一締結部材によって連結された前記棒状部材と前記連結部材とが前記内側部材の辺長方向へ相対変位することを許容する第一長穴である、開き障子。
  4. 壁に設けられた窓枠にヒンジを介して連結され、前記窓枠に形成された開口を開閉する開き障子であって、
    矩形状のガラスパネルと、
    前記ガラスパネルの上側を支持する上框と、前記ガラスパネルの下側を支持する下框と、前記ヒンジを介して前記窓枠に連結され前記上框及び前記下框に接続されると共に吊元側から前記ガラスパネルを支持する吊元框と、前記上框及び前記下框に接続されると共に戸先側から前記ガラスパネルを支持する戸先框とを有する矩形枠状の框体と、
    前記框体に収容される矩形枠状の補強材であって、前記框体とは熱膨張率の異なる材料で形成されると共に、熱による膨張又は収縮が発生した場合に前記框体の形状に応じて矩形枠状の辺長を伸縮可能な内側部材と、
    前記框体及び前記内側部材の各々に形成された第二連結穴と、
    前記框体及び前記内側部材の双方の前記第二連結穴の位置を合わせた状態で、双方の前記第二連結穴に挿入して前記框体と前記内側部材とを連結する第二締結部材と、
    を備え、
    前記第二連結穴の少なくとも一部は、前記框体及び前記内側部材の辺長方向を長手方向とする長穴であって、前記框体及び前記内側部材が辺長方向へ相対変位することを許容する第二長穴である、開き障子。
  5. 壁に設けられた窓枠にヒンジを介して連結され、前記窓枠に形成された開口を開閉する開き障子であって、
    矩形状のガラスパネルと、
    前記ガラスパネルの上側を支持する上框と、前記ガラスパネルの下側を支持する下框と、前記ヒンジを介して前記窓枠に連結され前記上框及び前記下框に接続されると共に吊元側から前記ガラスパネルを支持する吊元框と、前記上框及び前記下框に接続されると共に戸先側から前記ガラスパネルを支持する戸先框とを有する矩形枠状の框体と、
    前記框体に収容される矩形枠状の補強材であって、前記框体とは熱膨張率の異なる材料で形成されると共に、熱による膨張又は収縮が発生した場合に前記框体の形状に応じて矩形枠状の辺長を伸縮可能な内側部材と、を備え、
    前記框体は、
    前記内側部材を収容可能な中空の収容部と、
    前記収容部に連通する開口であって、前記内側部材を挿入可能な挿入口と、
    前記挿入口を閉塞するカバー部材と、
    を備える、開き障子。
  6. 前記内側部材は、前記吊元框の長手方向における中心よりも前記下框に近い位置に配置される部位と、前記下框の長手方向における中心よりも前記吊元框に近い位置に配置される部位とが、伸縮不能に構成される、請求項1,3,4,5の何れか一項に記載の開き障子。
  7. 前記内側部材は、
    全体として矩形枠状となるように組み立てられる部品であって、辺長方向において隣接する部品と一部が互いに重なり合った状態で配置される複数の補強材本体を備え、
    前記補強材本体は、
    I字状に形成され、前記上框、前記下框、前記吊元框及び前記戸先框の何れかに収容される4つの棒状部材と、
    L字状に形成され、前記上框と前記吊元框又は前記戸先框との接続部位、及び、前記下框と前記吊元框又は前記戸先框との接続部位の何れかに収容される4つの連結部材と、
    複数の前記棒状部材及び前記連結部材の各々に形成される複数の第一連結穴と、
    前記内側部材の辺長方向において隣接する前記棒状部材及び前記連結部材の双方の前記第一連結穴の位置を合わせた状態で、双方の前記第一連結穴に挿入して隣接する前記棒状部材と前記連結部材とを連結する複数の第一締結部材と、
    を備え、
    複数の前記第一連結穴の少なくとも一部は、前記内側部材の辺長方向を長手方向とする長穴であって、前記第一締結部材によって連結された前記棒状部材と前記連結部材とが前記内側部材の辺長方向へ相対変位することを許容する第一長穴である請求項1,2,4,5の何れか一項に記載の開き障子。
  8. 前記開き障子は、
    前記框体及び前記内側部材の各々に形成された第二連結穴と
    前記框体及び前記内側部材の双方の前記第二連結穴の位置を合わせた状態で、双方の前記第二連結穴に挿入して前記框体と前記内側部材とを連結する第二締結部材と、
    を備え、
    前記第二連結穴の少なくとも一部は、前記框体及び前記内側部材の辺長方向を長手方向とする長穴であって、前記框体及び前記内側部材が辺長方向へ相対変位することを許容する第二長穴である、請求項1−3,5、又は請求項1−3,5の何れか一項に従属する請求項6,7の何れか一項に記載の開き障子。
  9. 前記框体は、
    前記内側部材を収容可能な中空の収容部と、
    前記収容部に連通する開口であって、前記内側部材を挿入可能な挿入口と、
    前記挿入口を閉塞するカバー部材と、
    を備える、請求項1−4、又は請求項1−4の何れか一項に従属する請求項6−8の何れかに記載の開き障子。
  10. 前記挿入口は、前記框体の辺長方向に直交する面に形成され、
    前記框体は、前記壁により仕切られた部屋の室内側に前記挿入口を向けた状態で前記窓枠に連結される、請求項5,9、又は請求項5に直接又は間接に従属する請求項6−8の何れか一項に記載の開き障子。
  11. 請求項5,9,10、請求項5に直接又は間接に従属する請求項6−8の何れか一項に記載の開き障子の製造方法であって、
    複数の樹脂製部品を互いに溶着し、前記収容部及び前記挿入口を有する矩形枠状に形成する框体形成工程と、
    矩形枠状に形成された前記内側部材を、前記挿入口から挿入し、前記収容部に収容する内側部材収容工程と、
    前記収容部に前記内側部材が収容された状態で、前記挿入口を前記カバー部材で閉塞する挿入口閉塞工程と、
    を備える、開き障子の製造方法。
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