JP6726975B2 - 足場における幅木装置 - Google Patents

足場における幅木装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6726975B2
JP6726975B2 JP2016017820A JP2016017820A JP6726975B2 JP 6726975 B2 JP6726975 B2 JP 6726975B2 JP 2016017820 A JP2016017820 A JP 2016017820A JP 2016017820 A JP2016017820 A JP 2016017820A JP 6726975 B2 JP6726975 B2 JP 6726975B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skirting board
arm
holding arm
scaffolding
holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016017820A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017137643A (ja
Inventor
伴 和夫
和夫 伴
邦彰 澤近
邦彰 澤近
清水 伸洋
伸洋 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alinco Inc
Original Assignee
Alinco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alinco Inc filed Critical Alinco Inc
Priority to JP2016017820A priority Critical patent/JP6726975B2/ja
Publication of JP2017137643A publication Critical patent/JP2017137643A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6726975B2 publication Critical patent/JP6726975B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ladders (AREA)
  • Movable Scaffolding (AREA)

Description

本発明は、足場構築体の作業空間から外側空間に臨む足場板の桁方向の側部に沿って搭載する幅木装置に関する。
建設現場等において構築される仮設足場は、離間する支柱のそれぞれに固設された一対の横架材の間に足場板を架設することにより作業空間を形成している。
しかしながら、足場板上の作業空間で高所作業を行う場合、作業中に誤って、工具又は作業用機材や、ボルト又はナットその他の物品が外側空間に向けて落下する危険があるため、外側空間に臨む足場板の桁方向の側部に沿って幅木装置を設けている。
公知とされているように、幅木装置は、前記支柱の離間空間を塞ぐ幅木本体を有し、該幅木本体の両端部に位置して、それぞれの支柱に係脱自在に係止される係止装置を設けている。従って、幅木装置は、前記係止装置により、足場の構築時に所定位置に搭載され、足場の解体時に取外される。
特開2003−213927号公報 特開2006−241778号公報 特開2011−153422号公報
特許文献1及び2により提案された幅木装置は、幅木本体の両端部に固設したフックを突出させ、該フックにより支柱を挟持する構成とされている。そこで、このような構成によれば、足場の構築時に幅木装置を一対の支柱の間に搭載する際、幅木装置の一端部のフックを一方の支柱に係止した状態で、他端部を持ち上げて幅木装置を傾斜姿勢とすることにより該他端部のフックを他方の支柱に臨ませ、その後、幅木装置を水平姿勢とすることにより、両端部のフックを一対の支柱に係止させることができる。反対に、足場の解体時に幅木装置を取外す際は、幅木装置を傾斜姿勢とすることにより、フックを支柱から離脱させることができる。
しかしながら、足場の構築時及び解体時に、幅木装置を水平姿勢と傾斜姿勢の間で姿勢変更させることは、作業が煩雑であるばかりか、作業中に誤って幅木装置を落下させる危険がある。更に、幅木装置の両端部に固設されたフックが突出しているので、不使用時の幅木装置を運搬又は保管する際、嵩張る問題があり、しかも、フックが異物に衝突すると折損するおそれがある。
これに対して、特許文献3により提案された幅木装置は、幅木本体の両端部に固定金具を設け、該固定金具を幅木本体の端部から突出する突出位置と、幅木本体の表面に交差する交差位置との間で、回動自在に構成している。そこで、このような構成によれば、足場の構築時に幅木装置を一対の支柱間に搭載する際、一対の固定金具を交差位置まで回動させた状態で支柱の間に装入した後、該固定金具を突出位置に向けて回動させることにより、該固定金具を支柱に係止することができる。
しかしながら、一対の固定金具は、相互に支柱間の空間から外向き(つまり、両方の固定金具が離反する方向)に回動された姿勢を保つことにより一対の支柱に対し突っ張り状態で係止されるものであるから、何らかの原因により、万一、一方の固定金具が一方の支柱から離脱すると、即座に他方の固定金具も他方の支柱から離脱可能となり、これにより幅木装置の転倒や落下のおそれがある。更に、不使用時には固定金具が幅木本体の両端から突出させられているので、幅木装置を運搬又は保管する際、嵩張る問題があり、しかも、フックが異物に衝突すると折損するおそれがある。
本発明は、上記課題を解決した幅木装置を提供するものであり、その手段として構成したところは、離間する支柱のそれぞれに固設された一対の横架材の間に足場板を架設することにより作業空間を形成して成る足場構築体において、前記作業空間から外側空間に臨む足場板の桁方向の側部に沿って搭載される幅木装置であり、前記幅木装置は、前記支柱の離間空間を塞ぐ幅木本体の両端部に位置して、それぞれの支柱及び横架材に係脱自在に搭載される搭載装置を設けており、それぞれの搭載装置は、横架材に設置される設置手段と、前記作業空間側から支柱の表面に臨む受止め手段と、前記外側空間側から支柱の表面に臨む挟持アームを備えた挟持装置により構成され、前記挟持装置は、挟持アームを前記幅木本体の外側面に位置して縦軸廻りに枢結し、該挟持アームを前記支柱の表面に臨ませる展開姿勢と、前記幅木本体の外側面に沿わせた格納姿勢との間で、回動自在に構成すると共に、前記展開姿勢及び格納姿勢とされた挟持アームを自由に回動しないように保持する保持機構を設けており、
前記受止め手段と、前記展開姿勢とされた挟持アームにより、支柱を挟持するように構成され、前記幅木本体は、上縁に沿って外側に張出し状に形成された庇部を備え、該幅木本体の外側面に庇部の張出し寸法幅Wに相当する空間を有する格納部を形成しており、前記設置手段及び受止め手段を幅木本体(6)の外側に位置するが前記幅Wから外側方向に突出しないように形成すると共に、前記格納姿勢とされた挟持アームを前記幅Wから外側方向に突出せず前記格納部に格納するように構成して成る点にある。
好ましくは、前記幅木本体の両端部における搭載装置は、一方の搭載装置における挟持アーム及び受止め手段の上下方向の位置と、他方の搭載装置における挟持アーム及び受止め手段の上下方向の位置とを相互に位置ずれするように配置しており、支柱の両側に幅木装置を搭載したとき、両幅木装置の間において、隣り合う搭載装置から対向させられる受止め手段と挟持アームを相互に干渉させないように構成している。
本発明の好ましい実施形態において、前記挟持アームは、金属板を断面コ字形に折曲することにより形成され、展開姿勢としたとき支柱の周面を受入れる円弧状の凹入部を先端の上下に形成しており、幅木本体の外側面に固着されたブラケットの上下に配置された軸支板の間において、両軸支版に挿着された軸部材により回動自在かつ上下動自在に枢結されており、前記軸部材に外挿したコイルスプリングを介して挟持アームを上下方向の一方向に弾発付勢することにより、挟持アームから突出した係止手段を一方の軸支板に向けて弾接させるように構成され、前記保持機構は、前記係止手段と、挟持アームを格納姿勢としたとき係止手段を受入れるように前記軸支板に設けられた孔から成る第1被係止手段と、挟持アームを展開姿勢としたとき係止手段を受入れるように前記軸支板に設けられた孔から成る第2被係止手段により構成されている。
この際、前記ブラケットは、展開姿勢とされた挟持アームに対向する位置に臨んで上下の軸支板を連結一体化する連結部を設けており、該連結部は、展開姿勢に回動された挟持アームを当接させるストッパーを構成することが好ましい。
本発明によれば、幅木装置5は、挟持アーム20を格納姿勢P1とした状態で、足場板4の外側空間S2に向かう桁方向の側部に沿って配置され、搭載装置7を支柱1と横架材3に臨ませられる。この際、支柱1に近接させた状態で、設置手段15を横架材3に載置することにより、受止め手段17を作業空間S1側から支柱1の表面に当接させることができるので、幅木装置5を所定の搭載位置に仮設置状態で預け置くことが可能である。従って、このような仮設置のための作業を作業空間S1側から安全かつ容易に行うことができると共に、以後の作業を容易とする。
そこで、挟持アーム20を回動することにより展開姿勢P2とすると、作業空間S1側の受止め手段17と協働することにより、挟持アーム20が外側空間S2側から支柱1を挟持する。従って、作業空間S1側から安全かつ簡単な作業で、幅木装置5を足場構築体に搭載する作業を終えることが可能であり、この状態で、支柱1、1の間の空間を幅木本体6により塞ぐことができ、前記受止め手段17と挟持アーム20により支柱1を内側と外側から挟持しているので、幅木装置5の転倒のおそれはなく、信頼性の高い安定した搭載状態を可能とする。
そして、幅木装置5の不使用時においては、挟持アーム20を回動することにより格納姿勢P1とすると、該挟持アーム20を幅木本体6から突出することなく該幅木本体6の外側表面に沿わせることができるので、異物の衝突等により挟持アーム20が損傷するおそれはなく、しかも、嵩張らずコンパクトな状態で幅木装置5を保管又は運搬することができるという利点がある。
本発明の1実施形態を示しており、(A)は足場構築体に幅木装置を搭載した状態を示す斜視図、(B)は幅木装置の搭載装置を拡大して示す斜視図である。 本発明の1実施形態に関して、幅木本体と、搭載装置を構成する内側ユニット及び外側ユニットを分解した状態を示す斜視図である。 本発明の1実施形態に関して、幅木本体と、搭載装置を構成する内側ユニット及び外側ユニットを組付けた状態を示す斜視図である。 搭載装置を構成する内側ユニットに関して、ブラケットと挟持アームを分解した状態を示す斜視図である。 搭載装置を構成する内側ユニットに関して、ブラケットと挟持アームを組付けた状態を示しており、(A)は挟持アームを格納姿勢とした状態の斜視図、(B)は挟持アームを展開姿勢とした状態の斜視図である。 幅木装置の搭載方法に関して、設置手段を横架材に設置した状態で挟持アームを格納姿勢から展開姿勢に向けて回動させる方法を示しており、(A)は正面図、(B)は平面図である。 幅木装置の搭載完了状態に関して、挟持アームを展開姿勢まで回動し、該挟持アームと受止め手段により支柱を挟持した状態を示しており、(A)は正面図、(B)は平面図である。 隣接状態で搭載された幅木装置の相互関係を示す正面図である。 設置手段の別の実施例を示す正面図である。 保管等のために複数の幅木装置を積層した状態を示す側面図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
図1は、足場構築体として、フランジ式楔緊結構造を備えた仮設足場を例示している。支柱1は、上下に所定間隔をあけて金属板から成るフランジ2を固設しており、建造物等の外壁に対する遠近方向(以下「妻方向」という)に所定間隔をあけて立設された一対の支柱1、1(建物側の支柱は図示省略している)を1組として、建造物等の外壁に沿う方向(以下「桁方向」という)に所定間隔をあけて立設されており、前記一対の支柱1、1の間に、横架材3を架設し、支柱1と横架材3は、相互に楔構造の緊結手段により固着される。そこで、図1に示すように、桁方向に離間する支柱1、1のそれぞれに固設された一対の横架材3、3の間に、足場板4が架設され、該足場板4の上に作業空間S1が形成されている。
しかしながら、本発明は、足場構築体の構成を目的とするものではないから、図示の構成に限定されるものではなく、フランジ式楔緊結構造以外の緊結構造を採用したものや、短管足場以外の枠組足場により構築されたものでも良い。更に、図示省略しているが、桁方向に離間する支柱1、1の間に先行手摺を設けても良い。
このような足場構築体において、本発明の幅木装置5は、前記作業空間S1から外側空間S2に臨む足場板4の桁方向の側部に沿って搭載されるように構成されており、前記支柱1、1の離間空間を塞ぐ幅木本体6を備え、該幅木本体6の両端部に位置して、それぞれが臨む支柱1及び横架材3に係脱自在として搭載される左右の搭載装置7L、7Rを設けている。
図示実施形態の場合、左右の搭載装置7L、7Rは、図示のように、後述する挟持アーム20を含む挟持装置18の位置と、受止め手段17の位置を相互に上下方向に相違させている他は、実質的に同一構成のものを左右対称となるように構成している。従って、以下、左右の位置関係を問わない場合は、単に搭載装置7と称することにより説明する。
また、図例の場合、幅木装置5は、幅木本体6の下端部から足場板4の上面に延びる遮蔽板8を設け、足場板4の側部と支柱1の間の隙間Sを塞ぐように構成しているが、このような遮蔽版8は、必須要件とされるものではない。
(幅木装置の構成)
図2及び図3に示すように、前記幅木本体6は、金属板により帯状に形成され、該金属板を折曲することにより上縁に沿って外側に張出し状に形成された庇部6aと、該庇部6aから下向きに折曲された垂下壁6bを備えており、該幅木本体6の外側面に前記庇部6aの張出し寸法幅Wに相当する空間を有する格納部9を形成している。更に、前記幅木本体6の両端部の下側縁には切欠き部10が形成されている。
好ましい実施形態において、前記搭載装置7は、幅木本体6の内側面に配置される内側ユニット11と、外側面に配置される外側ユニット12により構成されている。
(内側ユニット)
内側ユニット11は、金属板から成り、幅木本体6の両端部の内側面に重ね合わせられる平板部13を備え、該平板部13を幅木本体6の内側面にリベット等の固着手段により固着される。
前記平板部13の下縁には、幅木本体6の表面を交差する方向に折曲された支持片14が形成されており、該支持片14は、前記切欠き部10を通過して前記格納部9に侵入させられ、該支持片14の先端縁に下向きに折曲された設置手段15を延設している。また、前記平板部13の側縁には、幅木本体6の端縁を交差する方向に折曲された端板部16が形成されており、該端板部16は、前記庇部6aと垂下壁6bの端部に位置する前記格納部9の側端の上部開口を閉鎖しており、該端板部16の先端縁に幅木本体6と平行状態で該幅木本体6の端部から突出する受止め手段17を延設している。尚、前記設置手段15及び受止め手段17は、前記格納部9よりも外側方向には突出しない、つまり、前記幅Wから外側方向に突出しないように構成されている。
内側ユニット11は、薄い金属板から成る幅木本体6に重合状態で固着されることにより、該幅木本体6の端部を補強する他、後述するように、幅木装置5を所定位置に搭載する際、前記設置手段15が横架材3に設置されることにより幅木本体6を支持し、その状態で、前記受止め手段17が作業空間S1側から支柱1に臨んで幅木本体6の転倒防止機能を有している。
(外側ユニット)
外側ユニット12は、作業空間S1側に位置する前記受止め手段17と協働して、外部空間S2側から支柱1を挟持する挟持装置18を構成しており、幅木本体6の外側面に固着されるブラケット19と、該ブラケット19に縦軸Axを介して枢結された挟持アーム20を備えている。
図4及び図5は、左側の搭載装置7Lにおける挟持装置18を示しており、前記挟持アーム20は、金属板を断面コ字形に折曲することにより形成され、前記縦軸Axを構成する軸部材21を挿通する軸支孔22を備え、前記ブラケット19に対し、前記縦軸Axを中心として、図5(A)に示す格納姿勢P1と図5(B)に示す展開姿勢P2の間で回動自在となるように枢結される。
前記挟持アーム20は、格納姿勢P1としたとき、幅木本体6の外側面に沿わされた状態で前記格納部9に格納され、展開姿勢P2としたとき、外部空間S2側から支柱1の表面に臨まされる。この際、挟持アーム20は、展開姿勢P2とされたとき、前記受止め手段17と協働して支柱1を挟持する構成を良好とすることが好ましく(多少のガタツキは許容しても良い)、このため、図示のような支柱1の周面を受入れる円弧状の凹入部23を形成することが好ましい。
前記ブラケット19は、上下に配置された軸支板24a、24bに前記軸部材21を挿通させる軸支孔25を備えており、前記軸支板24a、24bの間に前記挟持アーム20の基部を配置した状態で、前記軸支孔22、25に軸部材21を挿着することにより、該挟持アーム20を前記格納姿勢P1と展開姿勢P2の間で回動自在とするように枢結している。この際、図4に示すように、前記軸支板24a、24bの間隔D1は、挟持アーム20の上下外形寸法D2よりも大きく形成されており、挟持アーム20を軸部材21に沿って上下動自在とするように枢結している。
ところで、前記軸支板24a、24bの間に形成された空間は、挟持アーム20の回動を許すように開放されているが、展開姿勢P2とされた挟持アーム20に対向する位置に臨んで連結部26を設け、該連結部26により上下の軸支板24a、24bを連結一体化することが好ましい。これにより、ブラケット19は、1枚の金属板で形成することができる利点があり、しかも、挟持アーム20が展開姿勢P2まで回動させられたとき連結部26に当接するように形成すれば、挟持アーム20を展開姿勢P2で位置決めするストッパー27として利用することも可能になる。
前記軸支板24a、24bは、幅木本体6の外側面に重ね合わせられる取付片28を折曲形成しており、該取付片28と上記内側ユニット11の平板部12により、幅木本体6を内外両側から挟んだ状態で、リベット等の固着手段で共締めにより固着することが可能である。この際、挟持アーム20及びブラケット19を含む挟持装置18は、挟持アーム20を格納姿勢P1とした状態で、前記格納部9よりも外側方向には突出しない、つまり、前記幅Wから外側方向に突出しないように構成されている。
ブラケット19と挟持アーム20の相互には、挟持アーム20が前記格納姿勢P1及び展開姿勢P2とされたとき、該挟持アーム20を自由に回動しないように保持する保持機構29が設けられている。
挟持アーム20は、前記縦軸Ax(軸部材21)の廻りに回動させられたとき該回動中心の近傍で旋回移動する部位に上下方向のピン30を設け、該ピン30の先端を挟持アーム20の上部又は下部(図例の場合は下部)から突出させることにより係止手段31を設けている。これに対して、ブラケット19の前記軸支板24a又は24b(図例の場合は下側の軸支板24b)は、前記挟持アーム20を格納姿勢P1としたとき前記係止手段31を係脱自在に係止する孔から成る第1被係止手段32と、前記挟持アーム20を展開姿勢P2としたとき前記係止手段31を係脱自在に係止する孔から成る第2被係止手段33を設けており、これにより、前記保持機構29を構成している。
上述したように、挟持アーム20は、ブラケット19の軸支板24a、24bの間で上下動自在とされており、従って、ブラケット19を上動させると、係止手段31が第1被係止手段32又は第2被係止手段33から離脱することにより挟持アーム20を回動自在とする反面、ブラケット19を下動させると、係止手段31が第1被係止手段32又は第2被係止手段33に係止することにより挟持アーム20を回動不能に保持する。
この際、前記係止手段31を第1被係止手段32又は第2被係止手段33に係止させる方向に向けて挟持アーム20を弾発付勢するスプリングを設けることが好ましく、図示実施形態の場合、上側の軸支板24aと挟持アーム20の間で圧縮されたコイルスプリングから成るスプリング34を軸部材21に外挿し、常時、挟持アーム20を下向きに付勢している。
従って、図示実施形態の場合、スプリング34に抗して挟持アーム20を上動させると、係止手段31が第1被係止手段32又は第2被係止手段33から離脱し、挟持アーム20を回動することにより、係止手段31が第1被係止手段32又は第2被係止手段33に臨んで合致したとき、スプリング34により挟持アーム20を自動的に下動させ、係止手段31が第1被係止手段32又は第2被係止手段33に係止させられる。
尚、図例の構成では、スプリング34により挟持アーム20を下向きに付勢し、下動したとき係止手段31が被係止手段32、33に係止する構成を例示しているが、反対向きとなるように構成しても良く、係止手段31を挟持アーム20の上向きに突出させると共に、上側の軸支板24aに被係止手段32、33を設け、スプリング34により挟持アーム20を上向きに付勢するように構成しても良い。
(幅木装置の保管又は運搬)
幅木装置5の挟持アーム20は、不使用時において、格納姿勢P1とした状態で、係止手段31を第1被係止手段32に係止することにより回動不能に保持されている。この状態で、上述のように、挟持アーム20及びブラケット19を含む挟持装置18の全体が格納部9に納められており、しかも、設置手段15及び受止め手段17も格納部9の幅Wから外側方向に突出しないように構成されている。
従って、搭載装置7を設けた幅木本体6は、前記幅Wの方向に関して嵩張ることなくコンパクトに構成されており、図10に示すように、複数の幅木装置5を好適に積層することが可能であり、保管や運搬を容易とする。
(幅木装置の搭載方法)
図6及び図7は、上記構成の幅木装置5を足場構築体の所定個所に搭載する方法を示している。
図6に示すように、幅木装置5は、挟持アーム20を格納姿勢P1とした状態で、足場板4の外側空間S2に向かう桁方向の側部に沿って配置され、搭載装置7を支柱1と横架材3の緊結連結部に臨ませられる。この際、支柱1に近接させた状態で、設置手段15を横架材3の端部(図例の場合、フランジ2の上で緊結された端部)に載置し、受止め手段17を作業空間S1側から支柱1の表面に当接させる。この状態で、幅木装置5は、前記設置手段15を介して横架材3に支持され、受止め手段17により幅木本体6が外側空間S2に向けて倒れないように支柱1に係止される。従って、幅木装置5を仮設置状態で足場構築体に預け置くことができ、以後の作業を容易とする。
次いで、図6(A)に矢印Uで示すように、挟持アーム20を持ち上げることによりスプリング34に抗して上動させると、係止手段31が第1被係止手段32から離脱し、図6(B)に矢印Rで示すように、挟持アーム20は、展開姿勢P2に向けて回動することが可能となる。
そこで、引き続き、図7(A)に矢印Rで示すように、挟持アーム20を展開姿勢P2まで回動し、係止手段31が第2被係止手段33に臨むと、挟持アーム20は、図7(B)に矢印Dで示すように、スプリング34により自動的に下動させられ、係止手段31を第2被係止手段33に係止する。
このような簡単な作業だけで、幅木装置5を足場構築体に好適に搭載することができ、支柱1、1の間の空間は、幅木本体6により塞がれる。挟持装置18は、受止め手段17と協働して、挟持アーム20により支柱1を挟持する。即ち、作業空間S1側の受止め手段17と外側空間S2側の挟持アーム20により支柱1を挟持ないし抱持することにより、幅木装置5を転倒しないように好適に固定する。
幅木装置5は、両端部の搭載装置7L、7Rをそれぞれ支柱1及び横架材3に搭載されており、各々の搭載装置7が受止め手段17と挟持アーム20により挟持されているので、万一、一方の搭載装置7(7L又は7R)が所定の搭載状態から離脱させられるような場合でも、他方の搭載装置7が搭載状態(支柱1の挟持状態)を保持しているので、幅木装置5が外側空間S2に向けて落下する危険はない。
従って、図示実施形態の場合は、幅木装置5の両端部に本発明の搭載装置7L、7Rを設けているが、一方の端部だけに本発明の搭載装置7を設け、他方の端部には本発明と異なる別の構成とした搭載装置を設けても良い。
図示実施形態のように、幅木装置5の両端部に本発明の搭載装置7L、7Rを設けた構成とする場合は、図示のように、一方の搭載装置7Lを構成する挟持アーム20を含む挟持装置18及び受止め手段17の上下方向の位置と、他方の搭載装置7Rを構成する挟持アーム20を含む挟持装置18及び受止め手段17の上下方向の位置は、相互に位置ずれするように構成していることが好ましい。これにより、隣接して設けられた足場板4、4に沿って幅木装置5を連続的に搭載したとき、図8に示すように、1本の支柱1に対して隣り合う幅木装置5A、5Bの間において、対向する受止め手段17、17と、挟持アーム20、20が相互に干渉することなく、それぞれにより支柱1を好適に挟持することができる。
また、図示実施形態では、挟持アーム20を展開姿勢P2とした状態で、係止手段31を第2被係止手段33に係止させることにより、回動不能に固定する構成を示したが、ブラケット19と挟持アーム20の間に、挟持アーム20を展開姿勢P2から更に支柱1の表面に圧接させるように付勢するバネを設けても良く、この場合、第2被係止手段33は不要となる。つまり、保持機構29は、必ずしも係止手段31と被係止手段32、33により挟持アーム20を回動不能に固定するものでなくても良く、要するに、挟持アーム20を自由に回動しないように保持する構成とされていれば良い。
更に、受止め手段17と協働することにより、外側空間S2側から支柱1を挟持する挟持アーム20は、上述のように、支柱1に対して多少のガタツキを有しても良いが、支柱1に密接させるように構成することが好ましい。この場合、支柱1の外径は、予め定められているので、受止め手段17と、展開姿勢P2とされた挟持アーム20の凹入部23との間の距離を設計する際、支柱1を強く挟着することが可能となるような位置に第2被係止手段33を設ければ良い。
図9は、設置手段15の変形実施形態を示しており、設置手段15の下縁に円弧縁15aを形成し、該円弧縁15aにより横架材3の上部周面を抱持させるように構成している。これにより、設置手段15を横架材3に設置したときの、安定性が向上する。上述のように、設置手段15は、金属板により形成された平板部13から支持片14を介して延設される構成であるから、任意の形状に形成することが可能であり、円弧縁15aを形成することも簡単容易である。
尚、足場構築体の解体に際して幅木装置5を取外す場合は、上述した手順と反対の作業を行えば良く、展開姿勢P2とされた挟持アーム20を持ち上げることにより、係止手段31を第2被係止手段33から離脱させ、挟持アーム20を格納姿勢P1とするように回動させた後、スプリング34で挟持アーム20を下動させることにより、係止手段31を第1被係止手段32に係止すれば良く、これにより、幅木装置5を作業空間S1に向けて取り上げることが可能となる。
1 支柱
2 フランジ
3 横架材
4 足場板
5 幅木装置
6 幅木本体
6a 庇部
6b 垂下壁
7(7L、7R) 搭載装置
8 遮蔽版
9 格納部
10 切欠き部
11 内側ユニット
12 外側ユニット
13 平板部
14 支持片
15 設置手段
15a 円弧縁
16 端板部
17 受止め手段
18 挟持装置
19 ブラケット
20 挟持アーム
21 軸部材
22 軸支孔
23 凹入部
24a、24b 軸支板
25 軸支孔
26 連結部
27 ストッパー
28 取付片
29 保持機構
30 ピン
31 係止手段
32 第1被係止手段
33 第2被係止手段
34 スプリング

Claims (4)

  1. 離間する支柱のそれぞれに固設された一対の横架材の間に足場板を架設することにより作業空間を形成して成る足場構築体において、前記作業空間から外側空間に臨む足場板の桁方向の側部に沿って搭載される幅木装置であり、
    前記幅木装置は、前記支柱の離間空間を塞ぐ幅木本体(6)の両端部に位置して、それぞれの支柱及び横架材に係脱自在に搭載される搭載装置(7)を設けており、
    それぞれの搭載装置(7)は、横架材に設置される設置手段(15)と、前記作業空間側から支柱の表面に臨む受止め手段(17)と、前記外側空間側から支柱の表面に臨む挟持アーム(20)を備えた挟持装置(18)により構成され、
    前記挟持装置(18)は、挟持アーム(20)を前記幅木本体(6)の外側面に位置して縦軸廻りに枢結し、該挟持アーム(20)を前記支柱の表面に臨ませる展開姿勢(P2)と、前記幅木本体の外側面に沿わせた格納姿勢(P1)との間で、回動自在に構成すると共に、前記展開姿勢及び格納姿勢とされた挟持アーム(20)を自由に回動しないように保持する保持機構(29)を設けており、
    前記受止め手段(17)と、前記展開姿勢(P2)とされた挟持アーム(20)により、支柱を挟持するように構成され、
    前記幅木本体(6)は、上縁に沿って外側に張出し状に形成された庇部(6a)を備え、該幅木本体(6)の外側面に庇部(6a)の張出し寸法幅Wに相当する空間を有する格納部(9)を形成しており、
    前記設置手段(15)及び受止め手段(17)を幅木本体(6)の外側に位置するが前記幅Wから外側方向に突出しないように形成すると共に、前記格納姿勢(P1)とされた挟持アーム(20)を前記幅Wから外側方向に突出せず前記格納部(9)に格納するように構成して成ることを特徴とする足場における幅木装置。
  2. 前記幅木本体(6)の両端部における搭載装置(7L)(7R)は、一方の搭載装置(7L)における挟持アーム(20)及び受止め手段(17)の上下方向の位置と、他方の搭載装置(7R)における挟持アーム(20)及び受止め手段(17)の上下方向の位置とを相互に位置ずれするように配置しており、支柱の両側に幅木装置を搭載したとき、両幅木装置の間において、隣り合う搭載装置(7L)(7R)から対向させられる受止め手段(17)(17)と挟持アーム(20)(20)が相互に干渉しないように構成して成ることを特徴とする請求項1に記載の足場における幅木装置。
  3. 前記挟持アーム(20)は、金属板を断面コ字形に折曲することにより形成され、展開姿勢(P2)としたとき支柱の周面を受入れる円弧状の凹入部(23,23)を先端の上下に形成しており、幅木本体(6)の外側面に固着されたブラケット(19)の上下に配置された軸支板(24a)(24b)の間において、両軸支版に挿着された軸部材(21)により回動自在かつ上下動自在に枢結されており、
    前記軸部材(21)に外挿したコイルスプリング(34)を介して挟持アーム(20)を上下方向の一方向に弾発付勢することにより、挟持アーム(20)から突出した係止手段(31)を一方の軸支板(24b)に向けて弾接させるように構成され、
    前記保持機構(29)は、前記係止手段(31)と、挟持アーム(20)を格納姿勢(P1)としたとき係止手段(31)を受入れるように前記軸支板(24b)に設けられた孔から成る第1被係止手段(32)と、挟持アーム(20)を展開姿勢(P2)としたとき係止手段(31)を受入れるように前記軸支板(24b)に設けられた孔から成る第2被係止手段(33)により構成されて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の足場における幅木装置。
  4. 前記ブラケット(19)は、展開姿勢(P2)とされた挟持アーム(20)に対向する位置に臨んで上下の軸支板(24a)(24b)を連結一体化する連結部(26)を設けており、該連結部(26)は、展開姿勢(P2)に回動された挟持アーム(20)を当接させるストッパー(27)を構成して成ることを特徴とする請求項3に記載の足場における幅木装置。
JP2016017820A 2016-02-02 2016-02-02 足場における幅木装置 Expired - Fee Related JP6726975B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016017820A JP6726975B2 (ja) 2016-02-02 2016-02-02 足場における幅木装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016017820A JP6726975B2 (ja) 2016-02-02 2016-02-02 足場における幅木装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017137643A JP2017137643A (ja) 2017-08-10
JP6726975B2 true JP6726975B2 (ja) 2020-07-22

Family

ID=59566684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016017820A Expired - Fee Related JP6726975B2 (ja) 2016-02-02 2016-02-02 足場における幅木装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6726975B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11303379A (ja) * 1998-04-23 1999-11-02 Hasegawa Kogyo Co Ltd 室内高所作業用足場の構成体
NL1023497C2 (nl) * 2003-05-22 2004-11-24 Adrianus Maria Petrus Bakker Kantplankensamenstel voor een steiger en koppelelement daarvoor.
JP2010229773A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Shinwa Kk 建築足場用幅木
JP5517296B2 (ja) * 2010-05-26 2014-06-11 光洋機械産業株式会社 仮設足場用幅木
JP5717702B2 (ja) * 2012-08-23 2015-05-13 株式会社スタック 幅木およびこれを用いた足場

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017137643A (ja) 2017-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9347230B1 (en) Modular scaffold horizontal end connector
JP2013064321A (ja) 仮設構造体用架設部材
JP6839496B2 (ja) 足場用妻側幅木装置
CA2549260C (en) Toeboard clamp system
JP2012197609A (ja) 先行手摺り
JP6726975B2 (ja) 足場における幅木装置
US10443253B2 (en) Safety screen comprising a fixing means
EP2261441B1 (en) Collapsing device for a formwork table
JP2003147953A (ja) 仮設足場へのパイプ構造物の取付け方法と装置
JP5676862B2 (ja) 仮設足場用巾板
US10107321B2 (en) System for safely assembling washing machines for vehicles
JP5531342B2 (ja) 安全手摺り
JP2011021365A (ja) 足場板用の幅木付き隙間塞ぎプレート
EP3222807B1 (en) Assembly, work stand and method
JP6596382B2 (ja) 足場用幅木
JP2020180463A (ja) 足場用連結具及びこれを用いた大組み工法並びに大払し工法
JP2009084966A (ja) 先行手すり用ガイド
JP5249171B2 (ja) 足場、幅木塞板複合体及び足場を使用する外壁工事方法
JP5951368B2 (ja) 足場構成部材の固定装置
JP4044874B2 (ja) 安全手摺
JP4068603B2 (ja) 安全手摺
JP6584378B2 (ja) 桁用足場装置
JP2011032847A (ja) 足場補助部材ならびにそれを用いた足場構造体
JP5870132B2 (ja) 足場用幅木装置
JP2022046320A (ja) 足場装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190625

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6726975

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees