JP6725293B2 - 赤外線受光素子、ガスセンサ - Google Patents

赤外線受光素子、ガスセンサ Download PDF

Info

Publication number
JP6725293B2
JP6725293B2 JP2016072065A JP2016072065A JP6725293B2 JP 6725293 B2 JP6725293 B2 JP 6725293B2 JP 2016072065 A JP2016072065 A JP 2016072065A JP 2016072065 A JP2016072065 A JP 2016072065A JP 6725293 B2 JP6725293 B2 JP 6725293B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor layer
mesa portion
infrared light
light receiving
receiving element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016072065A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017183633A (ja
Inventor
格久 四竈
格久 四竈
良祐 西村
良祐 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei EMD Corp
Original Assignee
Asahi Kasei EMD Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei EMD Corp filed Critical Asahi Kasei EMD Corp
Priority to JP2016072065A priority Critical patent/JP6725293B2/ja
Publication of JP2017183633A publication Critical patent/JP2017183633A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6725293B2 publication Critical patent/JP6725293B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Light Receiving Elements (AREA)

Description

本発明は、赤外線受光素子とその製造方法、ガスセンサに関する。
赤外線センサとしては、焦電センサやサーモパイルの様な熱型の赤外線センサと、赤外線受光素子を使用した量子型の赤外線センサとがある。量子型の赤外線センサは、熱型の赤外線センサに比べて、高感度、高速応答、静態検知が可能といった大きな特徴がある。
赤外線受光素子では、半導体が赤外線を吸収することによって生じた電子及び正孔が、半導体層中のPN接合(または、PIN接合)の空乏層における内部電界によって分離されることで、電気信号に変換される(例えば、特許文献1、2参照)。赤外線受光素子を使用した量子型の赤外線センサは、人体を検知する人感センサや非接触温度センサ、ガスセンサ等の分野で使用されている。
特開2013−211454号公報 特開2008−66584号公報
量子型の赤外線センサは普及しつつあり、またその応用分野も広がりつつある。このような状況下で、赤外線センサに使用される赤外線受光素子のさらなる高性能化が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、S/N比の向上を可能とした赤外線受光素子とその製造方法、ガスセンサを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る赤外線受光素子は、半導体基板の一方の面側に設けられ、第1導電型の第1半導体層、及び、前記第1半導体層上に積層された第2導電型の第2半導体層を含む第1メサ部と、前記第1メサ部の上面に形成された電極部と、を有し、前記第1メサ部の側面は、前記第1メサ部の上面に近い側に位置する第1の側面と、前記第1の側面よりも前記第1メサ部の上面から遠い側に位置する第2の側面と、を含み、前記第1の側面と前記半導体基板の一方の面とが成す第1の角度は、前記第2の側面と前記半導体基板の一方の面とが成す第2の角度よりも小さいことを特徴とする。
本発明の一態様に係る赤外線受光素子の製造方法は、半導体基板の一方の面側に第1導電型の第1半導体層を形成する工程と、前記第1半導体層上に第2導電型の第2半導体層を形成する工程と、前記第2半導体層と前記第1半導体層とに順次ドライエッチング処理を施して、前記第1半導体層と、前記第1半導体層上に積層された前記第2半導体層とを含む第1メサ部を形成する工程と、を備え、前記第1メサ部を形成する工程では、前記第2半導体層及び前記第1半導体層をエッチングするためのエッチングガスの組成にハロゲンを含み、かつ全体のガス流量に対する酸素ガスの流量比が0%以上15%以下であることを特徴とする。
本発明の一態様に係るガスセンサは、上記の赤外線受光素子と、赤外線を発光する赤外線発光部と、前記赤外線発光部から前記赤外線受光素子に至る光路上に、外部からガスを導入することが可能な筐体と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、S/N比の向上を可能とした赤外線受光素子とその製造方法、ガスセンサを提供することができる。
本発明の実施形態に係る赤外線受光素子100の構成例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る第1、第2メサ部10、20の構成例を模式的に示す断面図である。 参考例に係る第1、第2メサ部510、520を模式的に示す断面図である。 赤外線受光素子100の製造方法を工程順に示す断面図である。 赤外線受光素子100の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明の実施形態に係る赤外線センサ200の構成例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るガスセンサ300の構成例を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。ただし、以下に説明する各図において相互に対応する部分には同一符号を付し、重複部分においては後述での説明を適宜省略する。また、本発明の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、各部の材質、形状、構造、配置、寸法等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
<赤外線受光素子>
(1)構成
図1は、本発明の実施形態(以下、本実施形態)に係る赤外線受光素子100の構成例を示す断面図である。図1に示すように、この赤外線受光素子100は、半導体基板1の一方の面(以下、表面)1a側に設けられた第1メサ部10と、半導体基板1の表面1a側であって第1メサ部10の下方に設けられた第2メサ部20と、第1メサ部10の上面10a及び側面10bと、第2メサ部20の上面20a及び側面20bとを連続して覆っている絶縁膜30と、絶縁膜30に設けられた第1コンタクトホール35を通して第1メサ部10の上面に接合された第1電極部41と、を備える。
また、この赤外線受光素子100は、絶縁膜30に設けられた第2コンタクトホール36を通して第2メサ部20の上面に接合された第2電極部42と、第1電極部41及び第2電極部42と一体に形成された配線部43と、を備える。第1導電型はn型及びp型のうちの一方であり、第2導電型はn型及びp型のうちの他方である。なお、第1導電型と第2導電型は異なる導電型である。半導体基板1は、例えば、単結晶のGaAs基板である。
なお、図1では、半導体基板1の表面1a側に、赤外線受光素子100を覆うパッシベーション膜50が設けられている状態を示している。パッシベーション膜50は絶縁性の保護膜である。
第1メサ部10は、第1導電型の第1半導体層11と、第1半導体層上に積層された第2導電型の第2半導体層12と、を含む。ここで「第1半導体層11上に設けられた」という第2半導体層12に関する文言は、第1半導体層11上に第2半導体層12が形成されていることを意味するが、第1半導体層11と第2半導体層12との間に別の層がさらに存在する場合もこの表現に含まれる。その他の層同士の関係を表現する場合に「上の」という文言を使用する場合にも、同様の意味を有するものとする。
例えば、第1メサ部10は、第1半導体層11の上側部位112と、第2半導体層12と、第1半導体層11と第2半導体層12との間に位置する真性の第3半導体層13と、を含む。また、第2メサ部20は、第1半導体層11の下側部位111を含む。
第1半導体層11は、n型のInSb層(以下、n+InSb層)である。第2半導体層12は、p型の積層膜であり、p型のAlInSb層(以下、p+AlInSb層)121と、このp+AlInSb層121上に形成されたp型のInSb層(以下、p+InSb層)122とを含む。
ただし、第1半導体層11、第2半導体層12は上記材料に限定されることはなく、例えばGa、As、Pなどの材料を含んでもよい。また、それぞれの元素の比率も適宜調整することが出来る。
このように、第1メサ部10は、第1半導体層11と第2半導体層12との間に、PN接合又はPIN接合のフォトダイオード構造を有する。なお、本実施形態において、半導体基板1の表面1a及び裏面1bと、第1メサ部10の上面10aは、互いに平行(または、略平行)となっている。
絶縁膜30には第1コンタクトホール35と第2コンタクトホール36とが設けられている。第1コンタクトホール35は第1メサ部10の上面10aを底面とし、第2コンタクトホール36は第2メサ部20の上面20aを底面としている。
第1電極部41は、第1メサ部10の上面10aを覆っている。例えば、第1電極部41は、第1メサ部10の上面10aの面積の60%以上を覆っていることが望ましく、上面10aの面積の65%以上を覆っていることがより望ましく、上面10aの面積の100%を覆っている(つまり、上面10a全体を覆っている)ことがさらに望ましい。後述の図6では、第1電極部41aが第1メサ部10の上面10a全体を覆っている場合を示している。
また、配線部43は、絶縁膜30を介して、第1メサ部10の側面10b及び第2メサ部20の側面20bや、半導体基板1の表面1aに形成されている。第1電極部41及び第2電極部42と配線部43は、導電性が高く、しかも光の反射率に優れた金属膜で構成されている。このような金属膜として、例えばAl又はAu、Ti、Pt等が挙げられる。
図2(a)は、本実施形態に係る赤外線受光素子100の第1、第2メサ部10、20の構成例を模式的に示す断面図である。また、図2(b)は、図2(a)の一部を拡大した図である。
図2(a)及び(b)に示すように、第1メサ部10の側面10bは、第1メサ部10の上面10aに近い側に位置する第1の側面101bと、第1の側面101bよりも第1メサ部10の上面10aから遠い側(すなわち、半導体基板1に近い側)に位置する第2の側面102bと、を含む。
例えば、第1の側面101bは、第2半導体層12の上側部位の側面を含む。第2の側面102bは、第2半導体層12の下側部位と第3半導体層13及び第1半導体層11の上側部位112の各側面を含む。第2半導体層12の上側部位はp+InSb層122の上側部位であり、第2半導体層12の下側部位はp+InSb層122の下側部位とp+AlInSb層121とである。
この赤外線受光素子100において、第1メサ部10の第1の側面101bと、半導体基板1の表面1aとが成す角度を第1の角度θ1とする。また、第1メサ部10の第2の側面102bと、半導体基板1の表面1aとが成す角度を第2の角度θ2とする。このおとき、第1の角度θ1は、第2の角度θ2よりも小さい。第1の角度θ1は、30°以上70°以下である。また、第2の角度θ2は、40°以上80°以下である。このように、第1メサ部10は、少なくとも2段階の傾斜角度の斜面形状である。第1メサ部10は、第1メサ部10の上面から第2半導体層12の上側部位まで至る第1斜面と、第1斜面よりさらに傾斜角度が急で、第2半導体層12の下側部位から第1半導体層11の下方まで至る第2斜面とを有する。または、第1メサ部10は、第1メサ部10の上面から第2半導体層12の上側部位まで至る第1斜面と、第1斜面よりさらに傾斜角度が急で、第2半導体層12の下側部位から第3半導体層13を経由して、第1半導体層11の下方まで至る第2斜面とを有する。
また、第2メサ部20の側面20bと半導体基板1の表面1aとが成す角度を第3の角度とする。第3の角度θ3は、第2の角度θ2以上、かつ90°以下であることが好ましい。θ1〜θ3の大小関係を示すと、θ1<θ2≦θ3となる。
また、図2(b)に示すように、第1メサ部10の上面から第2メサ部の上面に向かう方向において、第1の側面101bの長さをL1とし、第2の側面102bの長さをL2としたとき、L1とL2の長さの比は、L1:L2=0.1:9.9 〜 4:6の範囲内である。生産効率に鑑みると、L1:L2=0.1:9.9 〜 3:7の範囲内であることが好ましくさらにL1:L2=0.1:9.9 〜 1.5:8.5の範囲内であることが好ましい。
図3は、参考例に係る赤外線受光素子500の第1、第2メサ部510、520を模式的に示す断面図である。図3に示す参考例では、第1メサ部510の第1の側面501bと半導体基板501の表面501aとが成す角度を第1の角度θ1’は、第1メサ部510の第2の側面502bと半導体基板501の表面501aとが成す第2の角度θ2’と同じ値となっている。すなわち、θ1’=θ2’となっている。
図2(a)及び(b)と、図3とを比較して分かるように、実施形態に係る第2の角度θ2と参考例に係る第2の角度θ2’とが同じ大きさの場合、実施形態に係る第1の角度θ1は参考例に係る第1の角度θ1’よりも小さい。これにより、第1メサ部10、510が同じ厚さの場合、本実施形態は、参考例と比べて、第1メサ部10の上側部位の体積を小さくすることができる。したがって、第1メサ部10の上側部位の抵抗値を大きくすることができる。下部側の体積を変えないことで赤外線の受光量を変えることなく、上部側の体積を低下させることで、センサ素子の感度を低下させることなく抵抗値を増大させることが出来る。抵抗値が大きいほど赤外線受光素子のS/N比が高くなるので、結果として、赤外線受光素子のS/N比を高めることができる。
例えば、図2(a)に示すように、本実施形態に係る第1メサ部10の上面10aの幅をWとし、参考例に係る第1メサ部510の上面510aの幅をW’とする。このとき、第1メサ部10、510が同じ厚さであれば、W>W’とすることができる。第1メサ部10の上面の平面視による形状は、例えば多角形又は円形である。その幅Wが小さいほど、第1メサ部10の上側部位の体積は小さくなり、抵抗値は大きくなる。
(2)製造方法
次に、図1に示した赤外線受光素子100の製造方法について説明する。
図4(a)〜図5(b)は、本実施形態に係る赤外線受光素子100の製造方法を工程順に示す断面図である。
(2.1)半導体積層工程
図4(a)に示すように、まず、半導体基板1の表面側に第1導電型の第1半導体層11を形成する。次に、第1半導体層11上に真性の第3半導体層13を形成する。そして、第3半導体層13上に第2導電型の第2導電型の第2半導体層12を形成する。つまり、半導体基板1上に、第1半導体層11、第3半導体層13及び第2半導体層12を、この順で成膜する。第1半導体層11、第3半導体層13及び第2半導体層12の成膜は、例えば、エピタキシャル成長装置のチャンバ内で、予め設定した真空度を保持したまま連続して行う。
(2.2)第1メサ部の形成工程
次に、図4(b)に示すように、フォトリソグラフィ技術を用いて、第2半導体層12膜上に第1のレジストパターン51を形成する。なお、第1のレジストパターン51を形成する前に、第2半導体層12上に酸化膜等を形成して、第1のレジストパターン51が第2半導体層12に直に接触しないようにしてもよい。
次に、第1のレジストパターン51をマスクに、第2半導体層12、第3半導体層13及び第1半導体層11の上側部位とに順次ドライエッチング処理(例えば、プラズマエッチング処理)を施す。これにより、図4(c)に示すように、第1メサ部10を形成する。
この第1メサ部10を形成する工程では、第2半導体層12、第3半導体層13及び第1半導体層11の上側部位112をエッチングするためのエッチングガスとして、ハロゲンを組成に含むガス(以下、ハロゲンガス)を用いる。また、このエッチングガスとして、ハロゲンガスと酸化作用を持つガスとの混合ガスを用いてもよい。ハロゲンガスの例として、塩素ガス(Cl)、塩化水素ガス(HCl)、臭化水素ガス(HBr)等が挙げられる。また、酸化作用を持つガスの一例として酸素(O)が挙げられる。このエッチングガスは、ハロゲンガスのみ、ハロゲンガスと酸素ガスとの混合ガス、又は、これらのガスにさらに他のガスを含む混合ガスであってもよい。ハロゲンガスを含むエッチングガス全体のガス流量に対する酸素ガスの流量比は、例えば0%以上15%以下である。
また、混合ガス中における、酸素ガスの割合が高いほうが、第1の角度θ1(図2参照)小さく形成することができる。
なお、このエッチング処理では、第1半導体層11の下側部位111は半導体基板1の表面1a上に残しておく。エッチング処理後、第1のレジストパターンを除去する。
(2.3)第2メサ部の形成工程(素子分離工程)
次に、フォトリソグラフィ技術を用いて、第1メサ部10とその周辺部を覆うレジストパターン又はハードマスクパターン(図示せず)を形成し、第1半導体層11の下側部位111にドライエッチング処理を施す。
これにより、図5(a)に示すように、第1メサ部10下に第2メサ部20が形成されるとともに、第1メサ部10及び第2メサ部20を含むメサ積層体が、隣り合う他のメサ積層体から電気的に分離される(すなわち、素子分離される)。
この第2メサ部を形成するための(すなわち、素子分離するための)、第1半導体層11の下側部位111に対するエッチング処理は、ドライエッチング処理(例えば、プラズマエッチング処理)で行う。このドライエッチング処理では、第1半導体層11の下側部位111をエッチングするためのエッチングガスとして、ハロゲンを含有するガスと酸素との混合ガスを用いる。また、このエッチング処理は、イオンミリングで行ってもよい。
上記混合ガスによるドライエッチング、又は、イオンミリングにより、第2メサ部20の側面20bと半導体基板1の表面1aとが成す第3の角度θ3(図2(a)及び(b)参照)を、第2の角度θ2以上、かつ90°以下にすることができる。
次に、半導体基板1の上方全体に絶縁膜30を形成して、第1メサ部10及び第2メサ部20を覆う。
(2.4)第1、第2電極部、配線部の形成工程
次に、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、絶縁膜30のうちの第1メサ部10の上面10aを覆う部分に第1コンタクトホールを形成するとともに、第2メサ部20の上面20aを覆う部分に第2コンタクトホールを形成する。
次に、半導体基板1の上方全体にAu等の金属膜を形成する。金属膜の形成は、スパッタリング等で行う。また、この金属膜を形成する工程では、その下地膜としてバリアメタル層を形成してもよい。Au等の金属膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術及びドライエッチング技術を用いて、金属膜を電極・配線形状にパターニングする。これにより、図5(b)に示すように、第1コンタクトホールを埋め込んで第1メサ部10の上面10aに接合した第1電極部41と、第2コンタクトホールを埋め込んで第2メサ部20の上面20aに接合した第2電極部42と、第1電極部41及び第2電極部42にそれぞれ接続する配線部43とを形成する。
(2.5)以降の工程
その後、半導体基板1に対してダイシングし、個別の赤外線受光素子としてもよく、また、ダイシング後に、パッケージ工程を有していてもよい。
さらに、赤外線発光部と、外部からガスを導入する筐体と、パッケージされた赤外線受光素子とを組み立てて、ガスセンサとしてもよい。
<赤外線センサ>
図6は、本実施形態に係る赤外線センサ200の構成例を示す平面図である。
図6に示すように、本実施形態に係る赤外線センサ200は、図1に示した赤外線受光素子100を複数個有する。例えば、複数個の赤外線受光素子100は同一の半導体基板1上に形成されている。これら複数個の赤外線受光素子100は、第1電極部41及び第2電極部42と配線部43とによって、互いに直列又は並列に接続されている。
<ガスセンサ>
図7は、本実施形態に係るガスセンサ300の構成例を示す模式図である。
図7に示すように、本実施形態に係るガスセンサ300は、上述した赤外線受光素子100と、赤外線を発光する赤外線発光部310と、赤外線発光部310から赤外線受光素子100に至る光路上に、外部からガスを導入することが可能な筐体320と、を備える。
赤外線受光素子100と赤外線発光部310は、例えば筐体320内で互いに向かい合って配置されている。また、筐体320には、その内部と外部との間を貫通する貫通穴321が設けられている。ガスは、この貫通穴321を通って筐体320の外部から内部へ導入される。
なお、図7では、赤外線受光素子100を上述した赤外線センサ200に置き換えてもよい。このガスセンサ300により検出されるガスの一例として、二酸化炭素(CO)が挙げられる。
<本実施形態の効果>
本実施形態は、以下の効果を奏する。
(1)図2(a)及び(b)に示したように、第1メサ部10の側面10bは、第1メサ部10の上面10aに近い側に位置する第1の側面101bと、第1の側面101bよりも第1メサ部10の上面10aから遠い側に位置する第2の側面102bと、を含む。そして、第1の側面101bと半導体基板1の表面1aとが成す第1の角度θ1は、第2の側面102bと半導体基板1の表面1aとが成す第2の角度θ2よりも小さい。これにより、本実施形態は、例えば図3に示した参考例と比べて、第1メサ部10の上側部位の体積を小さくすることができる。したがって、第1メサ部10の上側部位の抵抗値を大きくすることができるので、赤外線受光素子のS/N比を高めることができる。以上から、S/N比の向上を可能とした赤外線受光素子とその製造方法、ガスセンサを提供することができる。
(2)また、第1メサ部10の第1の側面101bは、第2半導体層12の上側部位の側面を含む。また、第1メサ部10の第2の側面102bは、第2半導体層12の下側部位の側面を含む。これにより、第1の側面101bは、第1メサ部10内のPN接合部(またはPIN接合部)よりも上側に位置することになるので、第1の角度θ1の鋭角化に伴ってPN接合部(またはPIN接合部)の接合面が小さくなることを防ぐことができる。したがって、光電変換の効率低下を防ぎつつ、S/N比を高めることができる。
(3)また、第1の角度θ1が第2の角度θ2よりも小さいことにより、図3に示した参考例と比べて、第1メサ部10の上面10aと側面10bとの間のエッジ角が緩和されている。第1電極部41とこれに接続する配線部43は、絶縁膜30を介して、第1メサ部10の上面10aから第1の側面101bを通って第2の側面102bにかけて形成されているが、エッジ角が緩和されているので、第1電極部41及び配線部43の被覆性(すなわち、ステップカバレージ)を高めることができる。これにより、断線等に強い構造とすることができるので、配線の信頼性向上にも寄与することができる。
1 半導体基板
1a 表面
1b 裏面
10 第1メサ部
10a、20a 上面
10b、20b 側面
11 第1半導体層
12 第2半導体層
13 第3半導体層
20 第2メサ部
30 絶縁膜
35 第1コンタクトホール
36 第2コンタクトホール
41 第1電極部
42 第2電極部
43 配線部
50 パッシベーション膜
51 第1のレジストパターン
100 赤外線受光素子
111 下側部位
112 上側部位
121 p+AlInSb層
122 p+InSb層
200 赤外線センサ
300 ガスセンサ
310 赤外線発光部
320 筐体
321 貫通穴

Claims (6)

  1. 半導体基板の一方の面側に設けられ、第1導電型の第1半導体層、及び、前記第1半導体層上に積層された第2導電型の第2半導体層を含む第1メサ部と、
    前記第1メサ部の上面に形成された電極部と、を有し、
    前記第1メサ部の側面は、前記第1メサ部の上面に近い側に位置する第1の側面と、前記第1の側面よりも前記第1メサ部の上面から遠い側に位置する第2の側面と、を含み、
    前記第1の側面と前記半導体基板の一方の面とが成す第1の角度は、前記第2の側面と前記半導体基板の一方の面とが成す第2の角度よりも小さく、
    前記第1の角度が30°以上70°以下であり、前記第2の角度が40°以上80°以下である赤外線受光素子。
  2. 前記第1の側面は、前記第2半導体層の上側部位の側面を含み、
    前記第2の側面は、前記第2半導体層の下側部位の側面を含む請求項1に記載の赤外線受光素子。
  3. 前記半導体基板の一方の面側であって前記第1メサ部の下方に設けられた第2メサ部、をさらに有し、
    前記第1メサ部は前記第1半導体層の上側部位を含み、
    前記第2メサ部は前記第1半導体層の下側部位を含み、
    前記第2メサ部の側面と前記半導体基板の一方の面とが成す第3の角度は、前記第1の角度以上、かつ90°以下である請求項1または請求項2に記載の赤外線受光素子。
  4. 前記第1メサ部は、
    前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に位置する真性の第3半導体層、をさらに含む請求項1から請求項の何れか一項に記載の赤外線受光素子。
  5. 前記第1メサ部の上面及び側面を覆う絶縁膜、をさらに有し、
    前記電極部は、前記絶縁膜に設けられたコンタクトホールを通して前記第1メサ部の上面に接合され、
    前記電極部は、前記絶縁膜を介して、前記第1メサ部の上面から前記第1の側面を通って前記第2の側面にかけて形成されている請求項1から請求項の何れか一項に記載の赤外線受光素子。
  6. 請求項1から請求項の何れか一項に記載の赤外線受光素子と、
    赤外線を発光する赤外線発光部と、
    前記赤外線発光部から前記赤外線受光素子に至る光路上に、外部からガスを導入することが可能な筐体と、を備えるガスセンサ。
JP2016072065A 2016-03-31 2016-03-31 赤外線受光素子、ガスセンサ Active JP6725293B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016072065A JP6725293B2 (ja) 2016-03-31 2016-03-31 赤外線受光素子、ガスセンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016072065A JP6725293B2 (ja) 2016-03-31 2016-03-31 赤外線受光素子、ガスセンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017183633A JP2017183633A (ja) 2017-10-05
JP6725293B2 true JP6725293B2 (ja) 2020-07-15

Family

ID=60006338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016072065A Active JP6725293B2 (ja) 2016-03-31 2016-03-31 赤外線受光素子、ガスセンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6725293B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017183632A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 旭化成エレクトロニクス株式会社 赤外線受光素子とその製造方法、ガスセンサ
WO2021049609A1 (ja) 2019-09-12 2021-03-18 学校法人同志社 金属負極及び該金属負極の作製方法並びに該金属負極を備える二次電池

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004235405A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd ドライエッチング方法
JP2008066584A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 光センサ
FR2992471B1 (fr) * 2012-06-20 2015-05-15 Commissariat Energie Atomique Structure semiconductrice comportant une zone absorbante placee dans une cavite focalisante
JP2014060190A (ja) * 2012-09-14 2014-04-03 Renesas Electronics Corp 半導体装置及び半導体装置の製造方法
WO2015045411A1 (ja) * 2013-09-27 2015-04-02 旭化成エレクトロニクス株式会社 ガスセンサ
JP2017183632A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 旭化成エレクトロニクス株式会社 赤外線受光素子とその製造方法、ガスセンサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017183633A (ja) 2017-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007081225A (ja) 赤外線センサ、および、その製造方法
JP2008066584A (ja) 光センサ
JP6487284B2 (ja) 赤外線センサ素子及びその製造方法
JP6725293B2 (ja) 赤外線受光素子、ガスセンサ
JP2017183632A (ja) 赤外線受光素子とその製造方法、ガスセンサ
JP2015088602A (ja) 半導体光デバイス
JP5278291B2 (ja) 量子ドット型光検知器及びその製造方法
JP6294674B2 (ja) 発光素子
JP6466668B2 (ja) 赤外線センサ装置
JP2013069892A (ja) 受光素子
JP2017228607A (ja) 赤外線受光素子及びそれを備えるガスセンサ
US10396222B2 (en) Infrared light-receiving device
JP5327092B2 (ja) 温度センサ及び温度センサの製造方法
JP6570750B2 (ja) 赤外線検出素子および赤外線検出素子の製造方法
JP6774792B2 (ja) 赤外線デバイス
JP5249307B2 (ja) 半導体装置
JP2023123271A (ja) 赤外線デバイス
JP5503380B2 (ja) 赤外線センサ
Majumdar et al. Towards a voltage tunable two-color quantum-well infrared photodetector
JP4502996B2 (ja) フォトダイオード
JP2008060161A (ja) 光検出器及び光検出器の製造方法
WO2022208690A1 (ja) 電磁波検出器、電磁波検出器アレイ、および電磁波検出器の製造方法
US11398572B2 (en) Semiconductor wafer manufacturing method, method of manufacturing semiconductor energy beam detecting element, and semiconductor wafer
JP3195441B2 (ja) 赤外線検出素子
JP2008117952A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200317

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200616

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200625

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6725293

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150