JP5503380B2 - 赤外線センサ - Google Patents

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Description

本発明は、赤外線センサにかかり、特に量子型光電変換素子を備える赤外線センサに関する。
比較的長波長の光を検知する赤外線センサにおいて高感度を実現することは困難とされている。また、この波長帯のフォトンのエネルギーは小さいことから、高出力の発光素子を実現するのは困難である。なお、ここでいう長波長とは、例えば3μm以上の波長をいう。
上記の波長帯で動作するセンサには、焦電センサやサーモパイルが挙げられる。これらのセンサにおいて高感度を実現するためには、受光部と光の入射窓部との間に中空領域を設ける必要がある。中空領域を有する構造は、センサの小型化を制限することになる。焦電センサやサーモパイルよりも小型化に有利な赤外センサとして、量子型(光起電力型)の赤外線センサがある。
量子型の赤外線センサは、多数キャリアが電子であるN型半導体と多数キャリアがホールであるP型半導体とが接合されてなるP−N接合を有している。P−N接合に存在する空乏層内で赤外線の光子により発生した電子ホール対は、価電子帯と導電帯の傾斜に従って空間的に分離蓄積される。この結果、P型半導体はプラス側に、N型半導体はマイナス側に帯電しその間に起電力が生ずる。この起電力は開放電圧と呼ばれ、高い抵抗値を有する外部抵抗素子を使って電圧として読み出すことができる。また、センサ外部で短絡させて電流として読み出すことも可能である。
ところで、人体が発生する赤外線を検出することによって人体の存在を検出する人感センサがある。このような半導体型センサを室温で人感センサとして用いる場合、人体が活動する環境温度と人体の体温の差が小さくいことが問題となる。すなわち、環境において輻射される赤外線がセンサの熱ノイズを発生させるため、センサ信号の十分なS/N比を確保することが困難になる。
このような点に対処するため、一般的に、センサ自身を冷却して熱ノイズの発生を抑制することが行われている。このような半導体型センサの代表的なものに、InSbやMCT等の化合物半導体を用いた赤外線センサがある。なお、本明細書では、半導体を用いた赤外線センサを、以降、半導体型センサとも記す。
化合物半導体センサにおいて、非冷却、小型でありながら高いS/N比が得られる人感センサを提供することを目的にした発明が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された発明では、平面状に半導体型センサを多数配置し、各半導体型センサを多段に直列接続して出力を取り出している。
限られた面積内に多くの半導体型センサを配列する方法としては、電荷結合素子(CCD)を用いた固体撮像素子が挙げられる。CCDは、ビデオカメラやデジタルスチルカメラに採用されていて、高画素化の目的で限られた面積の中により多くの素子を配列する様々な試みがなされている。
例えば、特許文献2に記載されている発明は、固体撮像素子を小型化、高画素化しながら、感度の低下や垂直転送レジスタの取り扱い電荷量の減少を抑えることを目的にしてなされている。この発明では、隣接する受光素子垂直列にある受光素子の位置を垂直方向に配置の2分の1ピッチずらし、各受光素子の形状を垂直方向に対し略45度傾斜した4辺を含む多角形とすることにより、解像度向上及び実質的開口率を向上させる方法が記載されている。
また、特許文献3には、略正六角形の感熱部を有する熱型赤外線センサをハニカム状に二次元配列することにより、限られたチップサイズにおける開口率を向上させる方法が開示されている。
さらに、特許文献4には、画素を構成するフォトダイオードを略正八角形状とし、それを千鳥配置とすることにより、解像度の向上とともにモアレ干渉を抑制することが記載されている。
また、微弱の赤外線を検出できるセンサとして、多数のフォトダイオードを直列に接続した室温で動作できる赤外線センサの接続方法と作製方法が特許文献5に記載されている。
国際公開第2005−27228号パンフレット 特開平6−77450号公報 特開平11−111958号公報 特公平4−31231号公報 特開2007−081225号広報
しかしながら、特許文献1〜4に記載された従来技術は、いずれも可視光を検出対象としている。可視光の光量は遠赤外線領域に比べて非常に大きく、画素を構成するフォトダイオード等の検出素子が単一であっても十分な出力を取り出すことができる。一方、遠赤外線を検出対象とする赤外線センサでは、赤外線の光量が小さく、また背景となる環境からの輻射との差も小さいため、単一のフォトダイオードでは十分な出力を得ることが困難である。
また、単一素子を多段に接続することは遠赤外線光の検出に有効な手段であるが、素子を多段に接続するに当たっては、各々の素子を電気的に絶縁しながら、基板の一方の面に2つの端子を形成することが必要になる。このような構成の実現は、可視光を検出する固体撮像素子に用いられる配列方法を適用しても困難である。
また、赤外領域に感度を有する半導体素子は、もとよりバンドギャップエネルギーが小さく、室温環境下では低抵抗となり易い。このため、P−N接合側壁のリーク電流の増加を招きやすい。その結果、単一素子の形状についてはできるだけ受光面積に対する周囲長を短くし、各素子の配置については基板の一方の面に2端子を形成して直列接続できるように最適化する必要がある。しかし、CCDの従来の配置ではこのような目的を達成するのは困難である。
また、特許文献5に提示された多数のフォトダイオードの直列接続とその製造方法を用いることにより、高感度の赤外線センサが実現できる。さらに、センサの信号を受ける回路のノイズ特性を考量した設計を行なうことによって、S/N比がより優れた赤外線センサを実現することができる。
ところで、センサによって検出された信号を処理する信号処理回路で発生するノイズは、センサ側の抵抗成分に依存することが知られている。例えば、入力換算電圧ノイズが20nVRMS/Hz1/2(ここではVRMS/Hz1/2はノイズの単位)である既存のOPアンプを信号処理回路の初段のアンプとして利用した場合、センサ側のインピーダンスを100〜200kΩとしたときに最大のS/N比が得られる。システム全体のS/N比は基本的に初段アンプのS/N比で決まる。このため、信号処理回路のS/N比を最大にするには、初段アンプの出力のS/N比を最大にする必要がある。
以上のことから、信号処理回路にセンサの出力電流を増幅するアンプを実装した場合、センサの内部抵抗が100〜200kΩという条件を満足しながら、センサの出力電流が最大になるような設計が必要となる。
本発明は、以上の点に鑑みて行われたものであって、微弱な赤外線光を高感度、高S/N比で検出することができる赤外線センサを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明の赤外線センサは、基板上に形成された半導体材料を含む第1メサ部(例えば図5に示した第1メサ部40)と、当該第1メサ部と極性が異なる半導体材料を含む第2メサ部(例えば図5に示した第2メサ部43)とを含む複数のフォトダイオードを含む赤外線センサであって、前記第1メサ部と前記基板との接触面が4角形状であり、前記第1メサ部と前記第2メサ部の接触面の形状が5角形状であり、前記複数のフォトダイオードの全てについて、前記フォトダイオードが占有する基板面積SWと、前記第1メサ部と前記第2メサ部との接触面積S12との間に、0.7≦(S12/SW)≦0.98、の関係があることを徴とする。
また、本発明の赤外線センサは、上記発明において、前記フォトダイオードのうち1つの単一フォトダイオードが占有する基板面積aPDが、前記単一フォトダイオードの前記第1メサ部と第2メサ部と接触面積a12との間に、0.6≦(a12/aPD)≦0.98、の関係があることがさらに好ましい
また、本発明の赤外線センサは、上記発明において、前記第1メサ部、前記第2メサ部は少なくともIn、Sbのいずれかを含む化合物半導体から構成され、前記第2のメサ部が拡散電流を抑制するためのバリア層を含むことがさらに好ましい。
また、本発明の赤外線センサは、上記発明において、線と電気的に接続される少なくとも2つのパッドをさらに備え、前記第1メサ部と前記配線との抵抗率c1と、前記第2メサ部と前記配線との抵抗率c2との間に、rc1/rc2≦1/5の関係があり、前記フォトダイオードの抵抗r0と、前記配線と前記第1メサ部との接触面積Sc1と、前記配線と前記第2メサ部との接触面積Sc2との間に、r0>5(Sc1・rc1+Sc2・rc2)の関係があることがさらに好ましい。
また、本発明の赤外線センサは、上記発明において、前記パッド形成に必要な基板面積の横と縦の一辺の長さL PAD1、LPAD2 が、前記フォトダイオードのうち1つの単一フォトダイオードが占有する基板面積a PD との間に、PAD1=α×k×aPD 1/2(α=98〜100%、k=1、2、3・・・の整数)及びLPAD2=β×w×aPD 1/2(β=98〜100%、w=1、2、3・・・の整数)の関係を有することがさらに好ましい。
上記した発明によれば、センサ基板の面積を占める受光部の面積を最大にし、また、センサの抵抗値を回路側のノイズ特性に見合うように、最適化することによって、センサを冷却せずに、微弱の赤外線(例えば、数μW/cm2〜mW/cm2)を高いS/N比で検出する赤外線センサを作成することができる。
一般的な量子型赤外線センサを説明するための図である。 フォトダイオードの形状の相違による最適な配置方法の相違を説明するための図である。 本発明の一実施形態の赤外線センサの概観を説明するための図である。 本発明の一実施形態の赤外線センサのメサ部の角について説明するための図である。 本発明の一実施形態のフォトダイオードを説明するための図である。 本発明の一実施形態のフォトダイオードの図5(a)に示した破線B−B’に沿う断面図である。 本発明の一実施形態のコンタクト抵抗及びフォトダイオード全体の抵抗とフォトダイオードの面積との関係を示した図である。 本発明の一実施形態の赤外線センサの出力電流を電圧に変換し、増幅する回路を例示した図である。 本発明の一実施形態のアンプの出力ノイズと赤外線センサの内部抵抗との関係を説明するための図である。 図5に示した第1メサ部のコンタクト孔用のエリアとコンタクト孔との関係を具体的に示した図である。 図10に示した受光部の面積を変更しながら三角形のエリアの面積を一定にした状態を説明するための図である。 本発明の一実施形態の受光部の面積と光電流との関係を示す図である。 本発明の一実施形態のフォトダイオードの出力信号のS/N比とフォトダイオードの数との関係を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を詳細に説明する。
(一般的な赤外線センサ)
ここでは、本実施形態の赤外線センサと比較するため、実施形態の説明に先立って、一般的な赤外線センサについて説明する。
図1は、一般的な量子型赤外線センサを説明するための図であって、量子型赤外線センサの受光部の断面を示している。
受光部は、例えば半導体基板であるGaAs基板1上に設けられた複数のフォトダイオード9によって構成されている。複数のフォトダイオード9は、各々がInSb系の量子型pinフォトダイオードであって、互いに直列に接続されている。フォトダイオード同士を接続する配線47は、一層の金属配線等である。図中に示したIは、赤外線光を示している。
フォトダイオード9は、GaAs基板1上にインジウム(ln)及びアンチモン(Sb)を含むInSbのようなN型化合物半導体層(N層)、ノンドープの化合物半導体層(π層)と、バンドギャップがN層及びπ層よりも大きいAlInSbのような化合物半導体層と、P型の不純物が高濃度にドーピングされているP型化合物半導体層(P層)とが順次積層された構造となっている。
なお、後で説明する本発明の実施形態においても、フォトダイオードは同様の構成を有していて、GaAs基板1上のN層の部分が第1メサ部、N層から上の層が第2メサ部となる。ただし、実際のプロセスにおいては、第2メサ部を形成するためのエッチングをN層をまったくエッチングすることなく止めることはできない場合も多く、第2メサ部がN層の一部を含む場合もある。本実施形態では、第2メサ部内の層構造については、説明の簡単化のために図示を略す場合もある。
図1に示したようなセンサの高感度、高S/N比を実現するには、基板の面積の無駄を最小減にし、フォトダイオードを効率の良く配置できる設計が不可欠である。しかし、フォトダイオードとフォトダイオード間を電気的に接続するためには、メタル配線と半導体とをコンタクトする第1メサ部のコンタクト部101と、フォトダイオード間を電気的に絶縁するための絶縁部11とが必要となる。これらの部分は光によって感度を持たない(起電力を発生しない)ため、受光部の充填率を100%にすることは不可能である。
ここでは、充填率とは、基板の面積からパッドに必要な面積を省いた面積(換言すれば、全フォトダイオードとそれらの電気的絶縁に必要な絶縁部の総面積)SPDと、実際に受光機能のある部分である受光部(PIN接合のある部分)の総面積SJの比を言う。つまり、面積の充填率γは次式によって表される。
γ=SJ /SPD …式(1)
ここでは、フォトダイオードの総数をnとした場合、SPD=n×aPD(aPDは単一フォトダイオードの絶縁部込みの面積)で、SJ=n×aJ(aJは単一フォトダイオードの受光部の面積)となる。本発明の実施形態では、後述するように、受光面aJは単一フォトダイオードの第1メサ部と第2メサ部の界面となるので望ましい。
多数のフォトダイオードを基板上に配置し、フォトダイオード同士を直列接続する場合、単一フォトダイオードの形状によって、配置の最適な方法が異なってくる。
図2は、フォトダイオードの形状の相違による最適な配置方法の相違を説明するための図である。図2(a)は、上面から見た形状(以降、平面形状と記す)が丸いフォトダイオード201の場合の配置方法を示している。図2(b)は、平面形状が六角形のフォトダイオード202の配置方法を示している。図2(a)に示した配置方法は、フォトダイオード間の隙間Aが多く、(b)に示した配置方法によれば、フォトダイオード間の隙間Aをより少なくすることができる。
しかし、本実施形態の赤外線センサでは、出力電流が単一フォトダイオードの出力電流となるため、高いS/N比を得るには各フォトダイオードの受光面積を統一する必要がある。したがって、円形あるいは六角形のフォトダイオードを用いると、基板周辺にあっても図2(a)に示したような円形のフォトダイオード201、あるいは図2(b)に示したような六角形のフォトダイオード202以外の形状を持ったフォトダイオードを用いることは望ましくない。基板周辺に円形や六角形のフォトダイオードを用いることは、基板の周辺に受光機能の無い無駄な部分Bを多く発生させてしまう。
以上のことから、本実施形態は、図2(c)で示すように、平面形状が四角いフォトダイオード203を用い、基板上でフォトダイオードが設けられない無駄をスペースの発生を抑制することができるようにする。その詳細については後述するものとする。
また、本実施形態の赤外線センサでは、各フォトダイオードが所有する基板面積SWと、各フォトダイオードの受光機能を持つ受光面積S12の比を0.7≦(S12/SW)≦0.98にすることによって、これまで実現できなかった高S/N比が実現できる。センサの感度はこのS12/SWに比例するため、S12/SWの値は高い程好ましい。電気絶縁用の部分を最小限にすることによって、S12/SWが拡大でき、0.75≦(S12/SW)≦0.98よりも、0.8≦(S12/SW)≦0.98は好ましい設計となる。
(実施形態)
図3は、本実施形態の赤外線センサの概観を説明するための図である。図示した赤外線センサは、パッド81、パッド82を有し、パッド81、82間には後述する10個のフォトダイオードが接続されている。各フォトダイオードは四角い形状を持っていて、四角いチップに簡単に配置することができる。
また、本実施形態の赤外線センサは、フォトダイオード同士を接続するために、配線47が設けられている。配線47には、Au、Pt、Ti、Ge、Al等の金属が用いられる。配線47の具体的な例としては、Au/Pt/Ti(Tiは半導体部と接触する)、もしくはAu/Pt(Ptは半導体部と接触する)構造が挙げられる。Auを用いることによって、フォトダイオード間の寄生抵抗が抑えられる。ここでは、2つのパッド81、パッド82を配線47と同時に形成することにより、パッド及び配線の製造効率を高めることができる。
製造方法の具体例としては、メタル配線のEB(Electron Beam)蒸着法やスパッタリング法が挙げられる。このようなメタル層形成法を利用して形成された金属膜に、リフトオフ工程もしくは、エッチング工程によって配線をパターニングすることによってパッド81、82及び配線47を簡単に形成することができる。
なお、本実施形態では、2個のパッド81、82間に10個のフォトダイオードを接続した例を示したが、実際のセンサでは基板サイズや膜の抵抗によって、最適なフォトダイオードの数nが相違する。この詳細については後述する。
また、本実施形態では、パッド形成に必要なチップ面積の横と縦の一辺をそれぞれLPAD1とLPAD2を、フォトダイオードの面積aPDの平方根の整数倍にすると、基板面積中においてフォトダイオードが占める面積を最も大きくすることができる。具体的には、LPAD1=k×aPD 1/2(k=1、2、3・・・の整数)及びLPAD2=w×aPD 1/2(w=1、2、3・・・の整数)となる。こうすることによって、設計者がチップ面積利用効率の高いセンサの設計ができる。なお、基板上のパッド形成においては、加工精度の観点から鑑みて、−2%の範囲、すなわちαが98%以上の場合は、実質的にkが整数の場合と同等の効果を有する。βも同様である。
また、本実施形態では、以降、基板面積中においてフォトダイオードが占める面積以外の面積を、「無駄な面積」と記すものとする。
ところで、半導体デバイスの製造プロセスでは四角い基板を利用することは一般的である。その理由は、デバイスがウエハー上で製造された後、ダイシング工程で四角い形状にダイシングされるからである。
本実施形態では、フォトダイオードの第1メサ部40を基板1の形状に合わせて四角形状とし、また、複数のフォトダイオードを図1に示すように配置したことによって基板の無駄な面積が少なくなって最大の充填率が得られる。
また、実際のフォトリソグラフィ工程やエッチング工程では、四角に設計された半導体層の角が曲線を描く形状になる(以降、本実施形態では「丸まった」とも記す。また、半導体層の角部を「丸まった」状態にすることを、「丸める」とも記す)ことは多くある。具体的には、角の部位が例えば半径0.1〜2μm位の円弧の一部を描くように丸まった形に成り得る。このようなパターンの形状も本発明の範囲内である。
また、本実施形態では、第1メサ部40を四角い形状とする例を示したが、パターニング・エッチング加工精度を保持するように、必要に応じて、メサ部の角を図4(a)に示すように丸める、あるいは図4(b)に示すように角部がさらに多くの角を含むようにしてもよい。このような例では、図4(a)中に示した半径Rや図4(b)中に示した角部分の距離Mを小さくするほど、チップの充填率が増える。
このため、角部を丸める場合には、第1メサ部40の平面形状を一辺の長さをLとする正方形とした場合、R/L<1/4とすることが好ましい。また、R/L<1/5、もしくはR/L<1/10とすることがさらに好ましい。また、第1メサ部40の角部にさらに角を設ける場合、M/L<1/4とすることが好ましい。また、M/L<1/5、もしくはM/L<1/10とすることがさらに好ましい。
(フォトダイオードの構成)
図5(a)〜(d)は、本実施形態の赤外線検出素子であるフォトダイオードを説明するための図である。図5(a)はフォトダイオードの平面図、図5(b)は図5(a)に示したフォトダイオードの図5(a)中に示した破線A−A’に沿う断面図である。図5(b)は、図5(a)に示したフォトダイオードの図5(a)中に示した破線B−B’に沿う断面図である。
図5(d)は簡略化したフォトダイオードの構造を示す図である。ここでは、第2メサ部内の層構造を図示し、第2メサ部内における起電力の発生機構について説明する。図5(d)に示した例では、第1メサ部40及び第2メサ部43は、N層50、π層51、バリア層52、p層53を順に積層し、これを第2メサ部形成のための工程と第2メサ部形成の工程とに分けてエッチングすることによって構成されている。
前記したように、N層50はInSbであり、π層51はノンドープの化合物半導体層である。また、バリア層52はAlInSb、P層はInSbにP型の不純物が高濃度にドーピングして構成されている。
このとき、第2メサ部43は、エッチングがN層50表面で完全に止まらなかった場合にはN層の一部を含み、第2メサ部43はN層の残りの部分とπ層51とバリア層52とP層53を含む。第1メサ部と第2メサ部を絶縁層48で覆ってから、第1メサ部上のコンタクト孔41と第2メサ部上のコンタクト孔44を形成する。その後、メタル配線47が形成される。被検出物体からの輻射(赤外線)が基板1側から、入射され、N層を通過し、π層に吸収され、電子とホールが発生し、起電力が発生する。この起電力がセンサの出力信号となる。バリア層52は拡散電流を抑制する役割を持ち、室温で、高感度の赤外線センサが実現できる。
本発明では、第1メサ部40のコンタクト孔41を含む第1メサ部のコンタクト部101は受光感を持たないため、最小にするのが望ましい。一方、第2メサ部43のコンタクト孔44は受光感度を持つPIN構造上に形成され、受光部の面積が大きくなる程、コンタクト孔も大きくできる。
図5(a)〜図5(d)に示したように、本実施形態のフォトダイオードは、例えばGaAsのような化合物半導体の基板1上に第1メサ部(台形形状部)40を有する半導体層と、第1メサ部40上に形成された第2メサ部43とを有している。フォトダイオードの周囲には、他のフォトダイオードとの絶縁を図るための絶縁部45が形成されている。
第1メサ部40、第2メサ部43はいずれも半導体材料を含んでいる。第1メサ部40、第2メサ部43はフォトダイオードを構成し、このフォトダイオードは受光素子として機能する。図5(a)の平面図に示した第2メサ部43の領域が受光部となる。
第1メサ部40、第2メサ部43は絶縁層48によって電気的に絶縁されている。絶縁層48の主な役割は受光感度を持つπ層とバリア層をメタル配線から絶縁することである。なお、第1メサとメタル配線の接触用と、第2メサの最表面とメタル配線との接触のために、第1メサ部40にはコンタクト孔41が、第2メサ部43にはコンタクト孔44が形成されている。第1メサ部40にはコンタクト孔41を介してメタル配線47が電気的に接続されている。また、第2メサ部43にはコンタクト孔44を介してメタル配線47が電気的に接続されている。このメタル配線を介して、図1で示したように、隣接するフォトダイオードがお互いに直列に接続される。
第1メサ部40の半導体層としてはP型のInSb(p−InSb)、第2メサ部43の半導体層としてはN型のInSb(n−InSb)が用いられる。メタル配線47には例えばTiが用いられる。
前記したように基板上の受光部の充填率を100%にするのは不可能であるが、上記した本実施形態の受光部の充填率を最大限まで高めることにより、S/N比が高い信号が得られる赤外線センサデバイスが実現できる。第1メサ部40にはコンタクト孔41が必要であるが、最大のS/N比を実現するにはコンタクト孔41を小さくする必要がある。具体的な寸法は製造加工精度によるが、例えば、コンタクト孔41の直径は0.5μm〜5μmが適切である。
(フォトダイオードの寸法形状)
本実施形態では、単一のフォトダイオードにおいて、フォトダイオードが占める基板の面積(絶縁に必要な部分を含む)をaPDで示す。また、第1メサ部40と第2メサ部43との界面の接触面積をa12で示す。そして、従来よりも高S/N比の出力信号を実現するため、0.6≦(a12/aPD)≦0.98とする。そうすることにより、基板の無駄な面積を最小限にでき、高いS/N比の出力信号が得られる赤外線センサを実現することができる。
なお、接触面積a12に対するフォトダイオードが占める基板面積(a12/aPD)が大きいほど高いS/N比が得られる。このため、本実施形態では、望ましくは0.7≦(a12/aPD)≦0.98、より望ましくは0.8≦(a12/aPD)≦0.98とする。また、第1メサ部40のコンタクト孔41を最小限にすることによって、a12/aPDが最大と値を持つようになる。
図6は、第1メサのコンタクト部101が基板1上に占める面積を最小限にした一例を示す図であって、フォトダイオードの図5(a)に示した破線B−B’に沿う断面図である。この例では、コンタクト孔41が第1メサ部40の上面ばかりでなく、側面にも形成されている。
また、aJは受光機能を持つフォトダイオードの接合部の面積を示す。一般的にはaJ≦a12であるが、センサの最大の出力を得るには、aJは大きいほど好ましい。aJとa12との関係はセンサの積層膜によるが、本実施形態ではa12はフォトダイオードの第1メサ部と第2メサ部の界面を示し、界面が受光面の面積aJに一致するので、最も好ましい形状となる。
(寄生抵抗)
出力信号が高S/N比のフォトダイオードを実現するための他の要素は、フォトダイオードの直列寄生抵抗である。直列寄生抵抗の値が小さいほど、半導体とメタル配線47との間で発生する電圧降下を低減し、外部に取り出せる光電流が増える。また、開放電圧を取り出す場合、熱雑音が低減できるため、寄生抵抗は小さいほど好ましい。そのため、高性能のフォトダイオードの実現には寄生直列抵抗の値を最小にする必要がある。
寄生抵抗は半導体とメタルとの界面に発生する。メタル/半導体の接触面積を大きくするほど、コンタクト抵抗が下がる。具体的にはコンタクト抵抗R はコンタクト抵抗rcに比例し、接触面積 に反比例する。具体的には、コンタクト抵抗 は次の式(2)、式(3)で表現できる。
C1=rc1 c1 …式(2)
C2=rc2 c2 …式(3)
C1は第1メサ部40とメタル配線47とのコンタクト抵抗値、RC2は第2メサ部43とメタル配線47とのコンタクト抵抗値を示す。rC1は第1メサ部40とメタル配線47とのンタクト抵抗、rC2は第2メサ部43とメタル配線47とのコンタクト抵抗を示す。rC1とrC2 単位は面積の単位(μm)×抵抗の単位(Ω)となる。Sc1は第1メサ部40とメタル配線47との接触面積を示し、Sc2は第2メサ部43とメタル配線47との接触面積を示す。
本実施形態では、フォトダイオードの寄生直列抵抗成分(RC1+RC2)をフォトダイオードの全体の抵抗r0の1/5以下にすることが好ましい。こうすることにより、出力信号が高S/N比を持つ赤外線センサを実現することができる。また、本実施形態は、(RC1+RC2)≦1/10r0、さらには(RC1+RC2)<1/20とすることが好ましい。
上記の条件を満たすには、メタル配線47に接触する半導体層の不純物濃度を高くし、さらに、メタル配線形成時に、界面の酸化膜を除去する工程が必要である。また、EB蒸着もしくは、スパッタ時に、材料源の十分なクリーニングが必要となる。
(具体的なプロセス条件)
具体的には、図5に示した本実施形態において、デバイス製造時に材料源の十分なクリーニングをした場合、p−InSbとTiのコンタクト抵抗率は約117Ω×μmとなり、n−InSbとTiとのコンタクト抵抗率が6Ω×μmとなる。フォトダイオードの受光面積を520〜2080μm2とすると、フォトダイオードの全体の抵抗r0が90〜500Ωとなる。p−InSbのコンタクト面積に受光部の面積を利用して、また、n−InSbとメタルとの接触面積をφ3μmの孔を想定した場合、n−InSb/メタルとp−InSb/メタルのコンタクト抵抗成分の総合抵抗成分(RC1+RC2)がフォトダイオードの全体の抵抗のr0の3%以下実現することができる。
図7は、コンタクト抵抗及びフォトダイオード全体の抵抗とフォトダイオードの面積との関係を示した図である。図7の横軸はフォトダイオードの面積を、縦軸はフォトダイオードの抵抗値を示している。また、菱形のプロットはp−InSbと配線47とのコンタクト抵抗を、四角のプロットはn−InSbと配線47とのコンタクト抵抗を示している。さらに、三角形のプロットはフォトダイオード全体の抵抗を示している。図7から分かるように、コンタクト抵抗成分は、フォトダイオード全体の抵抗の1/10以下になることがわかる。
本実施形態では、第1メサ部40とメタル配線47との積(コンタクト抵抗×面積)を十分に小さくすることによってRc1が無視でき、第1メサ部40上のコンタクト孔を小さくしてもフォトダイオードの性能の低下は起こらない。このような構成を実現するには、第1メサ部の半導体中の不純物濃度を高くする必要がある。具体的な数値としては、第1メサ部40と第2メサ部43の最表面の不純物濃度を1018cm-3以上にすることが好ましい。
また、本実施形態では、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法を用いて、PIN構造のフォトダイオード構造を積層し、n−InSbのドーパントをSnにし、その濃度を7×1018cm-3にした、また、p−InSbのドーパントをZnにし、その濃度をと2×1018cm-3にした。
また、本実施形態において最大の充填率を実現するには、第1メサとメタルの接触用のコンタクト部101を最少にするのは望ましい。こうすることにより、縮小した面積をPIN構造へ変えることによって、最大の面積充填率と共に、最大のS/N比が実現できる。
なお、以上説明した実施形態では、InSb系の赤外線センサを説明したが、用途に応じて、デバイスの検知波長帯を変える必要が有る。InSb系の場合、1〜7μmの波長帯の赤外線光を検知することができる。InGaSb、もしくは、InAlSb系のフォトダイオードの場合、検出される赤外線光を1〜5μmの波長帯に絞ることができる。また、InAsSb系のフォトダイオードの場合、1〜12μmの波長帯の赤外線光を検知することができる。
同様の波長の赤外線光を検知するには、HgやCdを用いたMCT(Mercury Cadmium Teluride)を用いたフォトダイオード構造も研究されている。しかし、本実施形態では、本発明の赤外線センサを一般的な用途に幅広く普及させるため、環境に害の無いデバイスを目指し、In、Sb、Ga、Alの材料をフォトダイオードの主材料とすることが好ましい。
上記した半導体材料によって、フォトダイオードの全体の抵抗が変化する。これは主にI層(光を吸収し、起電力を発生する層)のバンドギャップによって、室温での真性キャリア数が変わるためである。具体的にはバンド材料のバンドギャップが小さいほど、真性キャリア数が増え、フォトダイオードの抵抗が低下する。
一方、微弱の信号を増幅する低ノイズのOPアンプでは、入力換算ノイズが20nVRMS/Hz1/2となる。図8に示すような回路構成を用いれば、赤外線センサの出力電流を電圧に変換し、増幅することができる。しかし、アンプの入力に接続される赤外線センサの内部抵抗によって、アンプの出力に表れるノイズが変化する。
図9は、アンプの出力ノイズと赤外線センサの内部抵抗との関係を説明するための図であって、横軸に赤外線センサの内部抵抗を、縦軸にアンプの出力ノイズを示している。図9から分かるように、センサの内部抵抗が100〜200kΩになると、出力信号のノイズレベルが最も小さくなる。したがって、赤外線センサの内部抵抗をこの範囲に合わせることによって、システム(アンプと赤外線センサ)のS/N比が最大となる。また、アンプの出力信号は電流/電圧変換抵抗Rc×(1+R2/R1)に比例するため、用途によって、赤外線センサの内部抵抗を所望の抵抗値に設計できる。
しかし、非常に微弱な赤外線を検出する場合、R2とRcの値が5MΩ以上となると、回路の動作が不安定となり、発振することもある。また、抵抗器自身の熱雑音がシステムのS/N比を低下させてしまうため、R2及びRCの値は10MΩ以下が好ましい。より好ましくは5MΩ以下、1MΩ以下である。そのため、非常に微弱の信号を増幅する場合、赤外線センサにも高感度が求められる。ここでは、アンプが赤外線センサの出力電流を増幅するため、被検出輻射に対して、最大の光電流を出力する必要がある。
(赤外線センサの設計方法)
また、本実施形態では、センサの設計に当たって、回路(アンプ)の特性を考量した設計方法を提供する。具体的には、赤外線センサの抵抗が100〜200kΩのとき、出力電流の感度が最大になるものとする。そのため、第1メサ部40の平面形状を4角形で、第1メサ部40上に形成される第2メサ部43の平面形状を5角形とする。なお、第1メサ部40、第2メサ部43の角部の形状は、図4で説明したように、丸めても良いし、角部に角を設けるように(多角形に)してもよい。
また、第2メサ部43のコンタクト孔44は、第2メサ部43の形状に合わせて5角形にしても良いし、図5で示したように円形状にしても良い。
また、本実施形態では、第1メサ部40のコンタクト孔用のエリアを三角形にしている。充填率を高めるためには、三角形部分を最小にする必要があるが、その大きさは第1メサ部40のコンタクト孔41の大きさによって制限される。製造方法によって、加工精度は異なるが、一般的なフォトリソグラフィ工程を用いても、直径0.5〜5μmの孔がドライエッチング(例えば、RIE:Reactive Ion Etching)法によって形成できる。コンタクト孔をφ2μmにした場合の具体的な設計図を図10に示す。
図10において、符号101を付して示した箇所が、図5に示したコンタクト孔41が形成される三角形のエリアであって、第1メサのコンタクト部を示す。また、符号102を付して示した箇所が受光面を示している。
本実施形態によれば、材料の抵抗や回路のノイズ特性に応じて、第1メサ部40のコンタクト孔41の大きさを最小限の一定値にしながら、図11に示すように、受光部102の面積が自由に変えられ、フォトダイオードの設計が簡易になる。
以上説明した設計方法を用いて、第1メサ部40のコンタクト孔41を含めて、第1メサのコンタクト部101の大きさを固定し、第2メサ部43の形状のみを変えた場合の、受光部102の面積と光電流との関係を図12に示す。図12の横軸は受光部102の面積を、縦軸は光電流を示している。また、実測値を三角形のプロットで、シミュレーションの結果を円形のプロットで示す。
図12から明らかなように、光電流の実測値と計算値において、光電流が受光面積a12に比例する傾向及びその値が一致していることから、第1メサ部40のコンタクト孔41の抵抗成分はフォトダイオードの性能に影響を与えないことが分かる。この結果から、所望の光電流は、フォトダイオードの受光部の形状によって決定できることが分かる。この特徴を利用することによって、設計者はフォトダイオードを簡易に設計できる。
図13は、本実施形態の第1メサ部40、第2メサ部43をInSb系の半導体として構成されたフォトダイオードの出力信号のS/N比とフォトダイオードの数nとの関係を説明するための図である。図13の横軸はフォトダイオードの数、縦軸は出力信号のS/N比を示している。
図13に示した例では、基板の面積APDが3.9×105μm2で、OPアンプの入力換算ノイズが20nVRMS/Hz1/2、膜の抵抗(フォトダイオード抵抗×受光面積)RFILM=r0×APD/nは1.3〜1.5×10-3Ωcm2である。この結果から、InSb系のフォトダイオードの数を400〜600個にすることによって、最大のS/N比が得られることが分かる。
膜構造を変えて、膜抵抗を変えた場合、あるいは基板のサイズAPDを変えた場合、フォトダイオードの数の最適値も変化する。
一般的には、400≦r0PD/RFILM≦600という条件を満足させることにより、システムにおいて最大のS/N比を持った出力信号が得られる。
本発明は、量子型光電変換素子を備える赤外線センサであればどのような赤外線センサにも適用することができる。
1 基板
40 第1メサ部
41、44 コンタクト孔
43 第2メサ部
48 絶縁層
47 メタル配線
81、82 パッド
9 フォトダイオード
101 第1メサ部のコンタクト部
102 受光部

Claims (5)

  1. 基板上に形成された半導体材料を含む第1メサ部と、当該第1メサ部と極性が異なる半導体材料を含む第2メサ部とを含む複数のフォトダイオードを含む赤外線センサであって、
    前記第1メサ部と前記基板との接触面が4角形状であり、前記第1メサ部と前記第2メサ部の接触面の形状が5角形状であり、
    前記複数のフォトダイオードの全てについて、前記フォトダイオードが占有する基板面積SWと、前記第1メサ部と前記第2メサ部との接触面積S12との間に、
    0.7≦(S12/SW)≦0.98
    の関係があることを特徴とする赤外線センサ。
  2. 前記フォトダイオードのうち1つの単一フォトダイオードが占有する基板面積aPDが、前記単一フォトダイオードの前記第1メサ部と第2メサ部と接触面積a12との間に、
    0.6≦(a12/aPD)≦0.98
    の関係を有することを特徴とする請求項1に記載の赤外線センサ。
  3. 前記第1メサ部、前記第2メサ部は少なくともIn、Sbのいずれかを含む化合物半導体から構成され、前記第2のメサ部が拡散電流を抑制するためのバリア層を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の赤外線センサ。
  4. 線と電気的に接続される少なくとも2つのパッドをさらに備え、
    前記第1メサ部と前記配線との抵抗率c1と、前記第2メサ部と前記配線との抵抗率c2との間に、
    c1/rc2≦1/5の関係があり、
    前記フォトダイオードの抵抗r0と、前記配線と前記第1メサ部との接触面積Sc1と、
    前記配線と前記第2メサ部との接触面積Sc2との間に、
    0>5(Sc1・rc1+Sc2・rc2)の関係があることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の赤外線センサ。
  5. 前記パッド形成に必要な基板面積の横と縦の一辺の長さL PAD1、LPAD2 が、前記フォトダイオードのうち1つの単一フォトダイオードが占有する基板面積a PD との間に、
    PAD1=α×k×aPD 1/2(α=98〜100%、k=1、2、3・・・の整数)及び
    PAD2=β×w×aPD 1/2(β=98〜100%、w=1、2、3・・・の整数)
    の関係を有することを特徴とする請求項に記載の赤外線センサ。
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