JP2010043866A - 光検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の光検出素子を有する光検出装置をコンパクト化すること。
【解決手段】基板2と、基板2の表面2a上に設けられており、電気的に直列接続された複数の光検出素子10を有する帯状の光検出体8とを備える。複数の光検出素子10は、光信号を電気信号に変換する光電変換領域12と、この電気信号を外部に出力するための信号出力領域14とをそれぞれ有する。光電変換領域12と信号出力領域14とは光検出体8において交互に配置され、隣り合う光電変換領域12と信号出力領域14とは電気的に接続され、光検出体8は、表面2aに沿って渦巻き状に延びている。
【選択図】図1
【解決手段】基板2と、基板2の表面2a上に設けられており、電気的に直列接続された複数の光検出素子10を有する帯状の光検出体8とを備える。複数の光検出素子10は、光信号を電気信号に変換する光電変換領域12と、この電気信号を外部に出力するための信号出力領域14とをそれぞれ有する。光電変換領域12と信号出力領域14とは光検出体8において交互に配置され、隣り合う光電変換領域12と信号出力領域14とは電気的に接続され、光検出体8は、表面2aに沿って渦巻き状に延びている。
【選択図】図1
Description
本発明は、光信号を検出するための光検出装置に関する。
光信号を検出するための光検出装置として、特許文献1には、複数の光検出素子を用いて赤外線を検出する赤外線センサが記載されている。この赤外線センサは、支持基板表面の矩形領域内において縦横に配置された複数の単一センサ(光検出素子)を有する。これらの複数の単一センサは上記矩形領域内において電気的に直列接続されている。
特開2007−81225号公報
上記従来の光検出装置において、レンズを介して上記の矩形領域内の複数の光検出素子の全てに光信号を入射させる場合には、レンズはこの矩形領域よりも広い領域をカバーする必要がある。レンズと支持基板表面との接合面は円形なので、この接合面の直径は、上記の矩形領域の最も長い対角線よりも長くなくてはならない。よって、比較的大きなレンズが必要となり、このため、装置構成のコンパクト化が阻害される。そこで本発明は、複数の光検出素子を有する光検出装置をコンパクト化できるようにすることを目的とする。
本発明の光検出装置は、基板と、上記基板の主面上に設けられており、電気的に直列接続された複数の光検出素子を有する帯状の光検出体とを備え、上記複数の光検出素子は、光信号を電気信号に変換する光電変換領域と、上記電気信号を外部に出力するための信号出力領域とをそれぞれ有し、上記光電変換領域と上記信号出力領域とは上記光検出体において交互に配置され、隣り合う上記光電変換領域と上記信号出力領域とは電気的に接続され、上記光検出体は、上記主面に沿って渦巻き状に延びていることを特徴とする。
更に、本発明の光検出装置では、上記基板は、上記主面の反対側に設けられた上記光信号を受けるためのレンズ領域を有し、上記レンズ領域は、上記主面上からみて上記光検出体を覆っているか、或いは、上記基板の上記主面の反対側にある面上に設けられており、上記光信号を受けるためのレンズ部を更に備え、上記レンズ部は、上記主面上からみて上記光検出体を覆っているのが好ましい。
レンズを用いて光検出装置に光信号を入射させる場合、渦巻き形状の光検出体の全体は、レンズによって覆われる主面の領域に沿った形状(円形状)となっている。このように、主面の円形状の領域内に渦巻き形状の光検出体の全体を収容できるので、矩形領域内に光検出体が縦横に配置されているような従来の光検出装置に比較して、レンズがより多くの光検出素子を覆うことができる。従って、上記矩形領域内の全ての光検出素子に光信号を照射するためのレンズに比較して、レンズ径のより小さなレンズを用いても、上記矩形領域内の光検出素子と同数の光検出素子を本発明に係る光検出装置のように渦巻き状に配置すれば、全ての光検出素子にレンズからの光信号を照射できる。よって、光検出装置のコンパクト化が可能となる。
また、上記従来の光検出装置の場合、レンズによって覆いきれない光検出素子が存在する場合がある。このような光検出素子には光信号が照射されないので、光検出装置における検出感度の低下と拡散電流(ノイズ)の増加とが招かれる。これに対し、本発明の光検出装置の場合、全ての光検出素子は、レンズによって覆える円形の領域内に収容できるので、全ての光検出素子に光信号が照射されることとなり、よって、光信号が照射されない光検出素子の存在に起因する検出感度の低下や拡散電流の増加が抑制できる。
本発明によれば、複数の光検出素子を有する光検出装置をコンパクト化できる。
以下、図面を参照して、本発明に係る好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、可能な場合には、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図1に、実施形態に係る光検出装置1の構成を示す。光検出装置1は、主に長波長帯(5μm程度前後の波長帯)の光信号を検出するための装置である。図1には、光信号の入射側とは反対側の基板2の表面2a(主面)上の構成が示されている。なお、図1には、説明の便宜上、後述のパッシベーション膜30(図3を参照)や反射膜(不図示)等の記載が省略されている。図1に示すように、光検出装置1は、基板2と、基板2の表面2a上に設けられた電極パッド4、電極パッド6及び光検出体8とを備える。また、光検出装置1は、パッシベーション膜30や反射膜を有する。
光検出体8は、基板2の表面2a上に設けられており、電気的に直列接続された複数の光検出素子10と、隣り合う二つの光検出素子10同士を電気的に接続する電極16とを有する。光検出体8は、複数の光検出素子10が帯状に(一列に)連なっており、表面2aに沿って渦巻き状に延びている。なお、図1には、図示簡略化のため、光検出体8に含まれる複数の光検出素子10のうち、4つの光検出素子10のみが記載されており、残りの光検出素子10についての記載は省略されている。
渦巻き形状の光検出体8の一端からは、光検出体8が軸18に巻き付くように電極パッド4から延びており、光検出体8の他端からも、光検出体8が軸18に巻き付くように電極パッド6から延びている。このように、光検出体8は、軸18に近づきつつ電極パッド4から軸18の近傍に至るまで渦巻き状に延びており、更に、軸18の近傍からは、軸18から遠ざかりつつ電極パッド6に至るまで渦巻き状に延びている。光検出体8の両端(すなわち、電極パッド4及び電極パッド6)は、光検出体8の有する渦巻き形状の外部に位置する。光検出体8の一端は電極パッド4に電気的に接続され、他端は電極パッド6に電気的に接続されている。光検出体8の一端にある光検出素子10の光電変換領域12に電極パッド4がコンタクトホール12aを介して電気的に接続され、光検出体8の他端にある光検出素子10の信号出力領域14に電極パッド6がコンタクトホール14aを介して電気的に接続されている。
光検出素子10は、光信号L1(図2及び図3を参照)を電気信号に変換する光電変換領域12と、この電気信号を外部に出力するための信号出力領域14とを有する。光電変換領域12と信号出力領域14とは光検出体8において交互に配置されている。隣り合う光電変換領域12と信号出力領域14とは、電極16を介して電気的に接続されている。すなわち、隣り合う二つの光検出素子10は、一方の光検出素子10の光電変換領域12と他方の光検出素子10の信号出力領域14とが電極16によって電気的に接続されることにより、電気的に直列接続されている。基板2の表面2aと光検出素子10(光検出体8)の表面とはパッシベーション膜30によって覆われている。電極16は、パッシベーション膜30(図3を参照)上に設けられている。電極16は、光電変換領域12上のパッシベーション膜30に設けられたコンタクトホール12aを介して光電変換領域12に電気的に接続されており、信号出力領域14上のパッシベーション膜30に設けられたコンタクトホール14aを介して信号出力領域14に電気的に接続されている。電極16は、隣り合う光電変換領域12(特に、後述のコンタクト領域28)と信号出力領域14のみを電気的に接続する。
表面2aの反対側には、図2(A)又は図2(B)に示すような構成が光検出装置1に設けられている。図2(A)及び図2(B)には、軸18を含み表面2aに垂直な光検出装置1の断面がそれぞれ示されている。まず、図2(A)に示す構成について説明する。図2(A)に示す光検出装置1は、表面2aの反対側にある基板2の表面2b上に設けられたレンズ部2cを備える。レンズ部2cは、レンズ部2cの上方に向かって(表面2bの上方に向かって)凸状を成す凸状領域2dを有する。光信号L1は、表面2bの上方からレンズ部2cに入射する。凸状領域2dは、この光信号L1の入射方向から見て(表面2b上から見て)光検出体8の全体を覆っている。よって、凸状領域2dに入射する光信号L1は光検出体8に集光される。レンズ部2cに入射した光信号L1は、レンズ部2c及び基板2を介して表面2a上の光検出体8(特に光電変換領域12)に至る。光検出体8の全ての光検出素子10には、光信号L1が照射される。
次いで、図2(B)に示す構成について説明する。図2(B)に示す基板2は、表面2aの反対側に設けられたレンズ領域2eを有する。レンズ領域2eは、レンズ領域2eの上方に向かって(表面2bの上方に向かって)凸状を成す。光信号L1は、表面2bの上方からレンズ領域2eに入射する。レンズ領域2eは、この光信号L1の入射方向から見て(表面2b上から見て)光検出体8の全体を覆っている。よって、レンズ領域2eに入射する光信号L1は光検出体8に集光される。レンズ領域2eに入射した光信号L1は、レンズ領域2eを含む基板2を介して表面2a上の光検出体8(特に光電変換領域12)に至る。光検出体8の全ての光検出素子10には、光信号L1が照射される。なお、光検出体8と、凸状領域2d及びレンズ領域2eとは、光検出体8の複数の光検出素子10の何れに対しても光信号L1が入射するような形状及び配置に設計されている(光信号L1の入射しない光検出素子10が無いように設計されている)。
次に、図3を参照して、光検出体8の構成を説明する。図3に、光検出体8の断面構成を示す。図3に示す断面は、隣り合う二つの光検出素子10に沿ってとられた表面2aに垂直な光検出装置1の断面である。光電変換領域12は、バッファ領域22、光吸収領域24、バリア領域26及びコンタクト領域28を有する。バッファ領域22、光吸収領域24、バリア領域26及びコンタクト領域28は、表面2a上において順に積層されている。バッファ領域22は、基板2上に設けられ、光吸収領域24は、バッファ領域22上に設けられ、バリア領域26は、光吸収領域24上に設けられ、コンタクト領域28は、バリア領域26上に設けられている。
信号出力領域14は、光電変換領域12のバッファ領域22と一体となっており、基板2上に設けられている。バッファ領域22及び信号出力領域14は、基板2上に設けられた化合物半導体層20を構成する。化合物半導体層20の一部がバッファ領域22であり、他の部分が信号出力領域14となっている。バッファ領域22は、信号出力領域14よりも厚い。光電変換領域12及び信号出力領域14は、コンタクトホール12a及びコンタクトホール14aを除きパッシベーション膜30によって覆われている。電極16は、隣り合う光電変換領域12(特にコンタクト領域28)と信号出力領域14のみを電気的に接続する。
次に、光検出装置1の材料及び製造方法について説明する。基板2は、半絶縁性のGaAs単結晶基板である。なお、基板2は、半導体薄膜が形成可能であって所望の波長帯(例えば5μm程度前後の波長帯)の光信号に対し低吸収であれば、GaAsに限らず、他の材料から成るもの(例えばSi基板)であってもよい。バッファ領域22は、基板2の表面2aからエピタキシャル成長によって形成された化合物半導体層の一部である。この化合物半導体層は、n+型のInSb層であり、1μm程度の厚みを有する。以下、この半導体層をn+型InSb層という。また、以下、厚みとは、表面2aに対し垂直な方向に占めるバッファ領域22〜コンタクト領域28やn+型のInSb層の幅を意味する。n+型InSb層におけるn型ドーピング濃度は1.0×1017原子/cm3から1.0×1019原子/cm3程度であり、n型ドーパントとしては例えばSn,Si,Se,Teが用いられる。なお、n+型InSb層から各光検出素子10に応じてエッチング等によって分離されたものを化合物半導体層20と称する。化合物半導体層20の一部がバッファ領域22であり、他の部分が信号出力領域14である。バッファ領域22は、n+型InSb層と同様の厚み(1μm程度)を有しているが、信号出力領域14の厚みは、バッファ領域22よりも薄い。このように、化合物半導体層20には、バッファ領域22と信号出力領域14との境界に段差が設けられている。
光吸収領域24は、バッファ領域22の形成後に、バッファ領域22の表面からエピタキシャル成長によって形成されたn−型のInSb層であり、0.5〜2μm程度の厚みを有する。光吸収領域24においては意図してドープを行わず、ノンドープとしているが、実際にはn型となり、n型不純物濃度は5.0×1015原子/cm3〜1.0×1017原子/cm3程度である。この光吸収領域24は、長波長帯(5μm程度以下の赤外領域の波長帯)の光信号の吸収が可能なバンドギャップを有する。バリア領域26は、光吸収領域24の形成後に、光吸収領域24の表面からエピタキシャル成長によって形成されたp+型のAlxIn1−xSb(x=0.1〜0.2)層であり、10nm〜50nm程度の厚みを有する。p型のドーパントとしては、Zn,Cd,Beが用いられる。バリア領域26におけるp型ドーピング濃度は1.0×1017原子/cm3から1.0×1019原子/cm3程度であり、p型ドーパントとしては例えばZn,Cd,Beが用いられる。このバリア領域26のバンドギャップは、光吸収領域24のバンドギャップよりも大きく、光吸収領域24からバリア領域26への電子の拡散が阻止できる。
コンタクト領域28は、バリア領域26の形成後に、バリア領域26の表面からエピタキシャル成長によって形成されたp+型のInSb層であり、0.5μm程度の厚みを有する。コンタクト領域28におけるp型ドーピング濃度は1.0×1017原子/cm3〜1.0×1019原子/cm3程度であり、p型ドーパントとしては例えばZn,Cd,Beが用いられる。パッシベーション膜30は、光電変換領域12及び信号出力領域14の形成後(コンタクト領域28の形成後)に、表面2a及び光検出体8の全表面に形成されるSiN膜である。そして、光電変換領域12上のパッシベーション膜30にはコンタクトホール12aが形成され、信号出力領域14上のパッシベーション膜30にはコンタクトホール14aが形成される。電極16は、パッシベーション膜30、コンタクトホール12a及びコンタクトホール14aの形成後に、EB(Electron Beam)蒸着法を用いて例えばTi/Au又はTi/Pt/Auを蒸着し、リフトオフ法を用いて形成される。
上記の化合物半導体層20(バッファ領域22及び信号出力領域14)、光吸収領域24、バリア領域26及びコンタクト領域28は、分子線エピタキシー(MBE)法や有機金属気相エピタキシー(MOVPE)法等の各種成膜法によって形成される。バッファ領域22と信号出力領域14とは厚みが異なっており段差が設けられているが、この段差は、n+型InSb層の形成後に、1μm程度の厚みのn+型InSb層の一部に対し(光検出素子10毎にバッファ領域22を残して)クエン酸+過酸化水素や塩酸+過酸化水素等の酸によるウエットエッチング又はICPエッチングやイオンミリングなどのドライエッチング等を用いて形成されたものである。なお、化合物半導体層20は、段差形成後のn+型InSb層に対し、ウエット又はドライのエッチング等によって形成されたものであり、各光検出素子10に応じて分離されている。
以上説明したように、光信号L1を吸収するn−型の光吸収領域24上に、この光吸収領域24よりもバンドギャップの大きいp+型のバリア領域26が設けられているので、光吸収領域24からバリア領域26に流れる拡散電流を十分に低減できる。よって、従来のように拡散電流を低減するために光検出素子10を冷却する必要がない。また、電極パッド6に接続する信号出力領域14(化合物半導体層20)及びコンタクト領域28は、何れも、キャリア移動度の比較的高いInSbを有し、更に、ドーピング濃度が比較的高いので、比較的低いシート抵抗を有する。よって、信号出力領域14のシート抵抗に起因するノイズ(熱雑音)が低減できる。また、複数の光検出素子10によって光信号L1を検出するので、検出感度が向上される。また、光信号L1がレンズ部2cやレンズ領域2eによって光検出体8に集光されるので、光信号L1の検出が効率良く行え、検出感度が向上される。
また、基板2の表面2a上からみて、レンズ部2c及びレンズ領域2eは円形状を成し、光検出体8は、渦巻き形状を成している。従って、渦巻き形状の光検出体8の全体は、表面2a上からみてレンズ部2cの凸状領域2d又は基板2のレンズ領域2eによって覆われる表面2aの領域に沿った形状(円形状)となっている。このように、光検出装置1の場合、表面2aの円形状の領域内に渦巻き形状の光検出体8の全体を収容できるので、矩形領域内に光検出体が縦横に配置されているような従来の光検出装置に比較して、凸状領域2dやレンズ領域2eがより多くの光検出素子10を覆うことができる。従って、上記矩形領域内の全ての光検出素子に光信号L1を照射するためのレンズに比較して、凸状領域2dやレンズ領域2eのレンズ径が小さい場合でも、上記矩形領域内の光検出素子と同数の光検出素子10を光検出装置1の光検出体8のように渦巻き状に配置すれば、凸状領域2dやレンズ領域2eから全ての光検出素子10に光信号L1を照射できる。よって、光検出装置1のコンパクト化が可能となる。
また、上記従来の光検出装置の場合、レンズによって覆いきれない光検出素子が存在する場合がある。このような光検出素子には光信号L1が照射されないので、光検出装置における検出感度の低下と拡散電流(ノイズ)の増加とが招かれる。これに対し、光検出装置1の場合、全ての光検出素子10は、凸状領域2dやレンズ領域2eによって覆える円形の領域内に収容できるので、全ての光検出素子10に光信号L1が照射されることとなり、よって、光信号L1が照射されない光検出素子の存在に起因する検出感度の低下や拡散電流の増加が抑制できる。
なお、本発明の光検出体は、光検出体8に限らず、図5(A)に示す光検出体8a又は図5(B)に示す光検出体8bの何れであってもよい。以下、図5を参照して、本発明に係る光検出体の他の構成を説明する。光検出体8a及び光検出体8bのそれぞれは、光検出体8と同様に、基板2の表面2a上に設けられており、電気的に直列接続された複数の光検出素子10と、隣り合う二つの光検出素子10同士を電気的に接続する電極16とを有する。光検出体8a及び光検出体8bのそれぞれは、光検出体8と同様に、複数の光検出素子10が帯状に(一列に)連なっており、表面2aに沿って渦巻き状に延びている。光検出体8a及び光検出体8bのそれぞれの一端は電極パッド4に電気的に接続され、他端は電極パッド6に電気的に接続されている。光検出体8a及び光検出体8bのそれぞれの一端にある光検出素子10の光電変換領域12に、コンタクトホール12aを介して電極パッド4が電気的に接続され、光検出体8a及び光検出体8bのそれぞれの他端にある光検出素子10の信号出力領域14に、コンタクトホール14aを介して電極パッド6が電気的に接続されている。
渦巻き形状の光検出体8aの一端は、軸18に巻き付くように電極パッド4から延びており、他端も、軸18に巻き付くように電極パッド6から延びている。光検出体8aは、軸18に近づきつつ電極パッド4から軸18の近傍に至るまで渦巻き状に延びており、更に、軸18の近傍からは、軸18から遠ざかりつつ電極パッド6に至るまで渦巻き状に延びている。光検出体8aの両端(すなわち、電極パッド4及び電極パッド6)は、光検出体8aの有する渦巻き形状の外部に位置する。光検出体8aは、光検出体8aの有する渦巻き形状の外部において両端が隣接しており、従って、光検出体8aの両端部にそれぞれ接続される電極パッド4及び電極パッド6も、光検出体8aの有する渦巻き形状の外部において隣接している。
また、渦巻き形状の光検出体8bの一端は、軸18に巻き付くように電極パッド4から軸18の近傍(この渦巻き形状の中心部)に至るまで延びている。光検出体8bは、軸18に近づきつつ電極パッド4から軸18の近傍に至るまで渦巻き状に延びており、軸18の近傍(この渦巻き形状の中心部)に位置する光検出体8bの電極パッド6に至る。光検出体8bの一端(電極パッド4)は、光検出体8bの有する渦巻き形状の外部に位置し、光検出体8bの他端(電極パッド6)は光検出体8bの有する渦巻き形状の中心部に位置する。
上記の実施例においては、光吸収領域としてInSbを用いた5μm程度前後の波長帯の光検出素子について述べているが、これに限らない。例えば、光吸収領域としてInAsxSb1−xを用いることにより、10μm程度前後の波長帯の光検出素子としてもよい。
なお、図3に示す光検出体8に替えて他の光検出体を用いてもよい。このような他の実施例としての光検出体の断面構成を図4に示す。図4に示す光検出体は、バリア領域26とコンタクト領域28とに替えて光電変換領域12に設けられたキャップ領域27と拡散領域25とを有しており、このような点で光検出体8と異なっている。そこで、まず、図4に示す光検出体について説明する。光電変換領域12は、バッファ領域22、光吸収領域24、拡散領域25及びキャップ領域27を有する。バッファ領域22、光吸収領域24、キャップ領域27は、表面2a上に順に積層されており、拡散領域25は、キャップ領域27の上面の一部(換言すれば、光電変換領域12の上面においてコンタクトホール12aが設けられている部分)から光吸収領域24に達する付近まで下に延びている。図4に示す光検出体の他の構成は図3に示す光検出体8と同様である。次に、図4に示す光検出体の材料及び製造方法につき、図3との相違点についてのみ説明する。キャップ領域27は、光吸収領域24の形成後に、光吸収領域24の表面からエピタキシャル成長によって形成されたn型のInSb層であり、0.5μm程度の厚みを有する。そして、光電変換領域12上のパッシベーション膜30にはコンタクトホール12aが形成され、パッシベーション膜30のSiN膜をマスクにしてp型の拡散が行われ、拡散領域25が形成される。p型のドーパントとしては、Zn,Cd,Be等が使われる。この後、電極16がEB蒸着法とリフトオフ法とを用いて形成される。その後、エッチング等によって、各光検出素子10に応じて分離される。このように、pn接合がエッチングされる面に出ないように形成されるので、暗電流を減らすことが出来る。
1…光検出装置、10…光検出素子、12…光電変換領域、12a,14a…コンタクトホール、14…信号出力領域、16…電極、18…軸、2…基板、20…化合物半導体層、22…バッファ領域、24…光吸収領域、25…拡散領域、26…バリア領域、27…キャップ領域、28…コンタクト領域、2a,2b…表面、2c…レンズ部、2d…凸状領域、2e…レンズ領域、30…パッシベーション膜、4,6…電極パッド、8,8a,8b…光検出体
Claims (3)
- 基板と、
前記基板の主面上に設けられており、電気的に直列接続された複数の光検出素子を有する帯状の光検出体と
を備え、
前記複数の光検出素子は、光信号を電気信号に変換する光電変換領域と、前記電気信号を外部に出力するための信号出力領域とをそれぞれ有し、
前記光電変換領域と前記信号出力領域とは前記光検出体において交互に配置され、
隣り合う前記光電変換領域と前記信号出力領域とは電気的に接続され、
前記光検出体は、前記主面に沿って渦巻き状に延びている
ことを特徴とする光検出装置。 - 前記基板は、前記主面の反対側に設けられた前記光信号を受けるためのレンズ領域を有し、
前記レンズ領域は、前記主面上からみて前記光検出体を覆っている
ことを特徴とする請求項1に記載の光検出装置。 - 前記基板の前記主面の反対側にある面上に設けられており、前記光信号を受けるためのレンズ部を更に備え、
前記レンズ部は、前記主面上からみて前記光検出体を覆っている
ことを特徴とする請求項1に記載の光検出装置。
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- 2008-08-08 JP JP2008205923A patent/JP2010043866A/ja active Pending
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