JP2023123271A - 赤外線デバイス - Google Patents

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【課題】コンタクト抵抗を低減できる赤外線デバイスが提供される。【解決手段】赤外線デバイス(赤外線受光素子100、赤外線発光素子200)は、基板(1)と、基板の一方の面である表面(1a)に設けられて平坦部及び凸部を有する第1の導電型の第1の半導体層(11)と、凸部の上に積層された活性層となる第2の半導体層(12)と、第2の半導体層の上に積層された第2の導電型の第3の半導体層(13)と、を含み、凸部と、第2の半導体層と、第3の半導体層とで第1のメサ部(10)を、平坦部で第2のメサ部(20)を形成する半導体積層部と、第1のメサ部の上面に設けられた第1のコンタクトホール(35)と、を備え、第1のコンタクトホールは、上面から、第1のメサ部の側面であって上面に近い側に位置する第1の側面(S1)まで延在している。【選択図】図1

Description

本開示は、赤外線デバイスに関する。
赤外線デバイスとしては、受光した赤外線に応じた信号を出力する赤外線受光素子及び入力した電力に応じて赤外線を発光する赤外線発光素子が知られている。量子型の赤外線受光素子は、pn接合又はpin接合を有する半導体が赤外線を吸収することで発生した光電流により赤外線を検知する。赤外線受光素子は赤外線センサと称されることがある。また、量子型の赤外線受光素子は、例えば人体から発せられる赤外線を検知する人感センサ及び非接触温度センサなどに利用される。赤外線発光素子は順方向に印加した電圧により赤外線を発光する。赤外線発光素子は赤外線LED(light emitting diode)と称されることがある。赤外線受光素子及び赤外線発光素子は、例えばNDIR(non dispersive infrared)方式ガスセンサ(例えば特許文献1)に利用されることがある。NDIR方式ガスセンサは、検出対象ガスに応じた吸収波長帯の赤外線を受光する赤外線受光素子及びその吸収波長帯の赤外線を発光する赤外線発光素子を用いて、ガス濃度を計測することができる。
特開2004-271518号公報 特開2003-023174号公報 特開平05-275732号公報
ここで、赤外線デバイスにはさらなる小型化が要求されている。また、赤外線デバイスにはさらなる検出感度及び発光強度の向上が求められており、例えば活性層のサイズを大きくすることで対応可能である。しかし、例えばメサ型の赤外線デバイスの場合に、底面積を変えずに活性層のサイズを大きくするとメサ部分が積層方向に高くなり、電極部分の面積が小さくなる。電極部分が小さくなると、コンタクト抵抗が大きくなり、例えば取り出せる光電流が小さくなってSNR(信号ノイズ比)が低下してしまう。したがって、全体的な小型化を維持しながら、コンタクト抵抗を低減できる構造が求められている。
例えば特許文献2及び特許文献3の技術は、受光素子のメサ部分の側面に電極が設けられている。ただし、特許文献2の技術における側面の電極は、電流の漏洩を防止することが目的であり、コンタクト抵抗を低減させるものでない。また、特許文献3の技術は、メサ部分の上面から光を取り入れるために、上面における電極を無くして代わりに側面に設けたものであって、電極部分のサイズについて拡大されていない。そのため、特許文献3の技術における側面の電極は、コンタクト抵抗を低減させるものでない。
かかる点に鑑みてなされた本開示の目的は、コンタクト抵抗を低減できる赤外線デバイスを提供することにある。
一実施態様に係る赤外線デバイスは、
基板と、
前記基板の一方の面である表面に設けられて平坦部及び凸部を有する第1の導電型の第1の半導体層と、前記凸部の上に積層された活性層となる第2の半導体層と、前記第2の半導体層の上に積層された第2の導電型の第3の半導体層と、を含み、前記凸部と、前記第2の半導体層と、前記第3の半導体層とで第1のメサ部を、前記平坦部で第2のメサ部を形成する半導体積層部と、
前記第1のメサ部の上面に設けられた第1のコンタクトホールと、を備え、
前記第1のコンタクトホールは、前記上面から、前記第1のメサ部の側面であって前記上面に近い側に位置する第1の側面まで延在している。
一実施態様に係る赤外線デバイスは、
基板と、
前記基板の一方の面である表面に設けられて平坦部及び凸部を有する第1の導電型の第1の半導体層と、前記凸部の上に積層された活性層となる第2の半導体層と、前記第2の半導体層の上に積層された第2の導電型の第3の半導体層と、を含み、前記凸部と、前記第2の半導体層と、前記第3の半導体層とで第1のメサ部を、前記平坦部で第2のメサ部を形成する半導体積層部と、
前記平坦部に設けられた第2のコンタクトホールと、を備え、
前記第2のコンタクトホールは、前記平坦部から、前記第1のメサ部の側面であって前記平坦部に近い側に位置する第3の側面まで延在している。
本開示によれば、コンタクト抵抗を低減できる赤外線デバイスを提供することができる。
図1は、本開示の一実施形態に係る赤外線デバイスの構成例を示す断面図である。 図2は、本開示の一実施形態に係る赤外線デバイスの構成例を示す断面図である。 図3は、本開示の一実施形態に係る赤外線デバイスの構成例を示す断面図である。 図4は、本開示の一実施形態に係る赤外線デバイスの構成例を示す断面図である。
(第1の実施形態)
以下、本開示の第1の実施形態に係る赤外線受光素子100が図面を用いて説明される。赤外線受光素子100は赤外線デバイスの一例であってメサ型のデバイスである。ここで、以下に説明される赤外線受光素子100と同一の構造で、赤外線発光素子200が構成され得る。つまり、本実施形態において説明される赤外線受光素子100の構造は、そのまま赤外線発光素子200の構造とすることができる。換言すると、本実施形態において、代表して赤外線受光素子100を用いて、これらの赤外線デバイスの構造が説明される。
以下に説明する各図において相互に対応する部分には同一符号を付し、重複部分においては後述での説明を適宜省略する。また、本実施形態は、本開示の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、各部の材質、形状、構造、配置、寸法等を下記のものに特定するものでない。本開示の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
図1は、本実施形態に係る赤外線受光素子100の構成例を示す断面図である。図1に示すように、赤外線受光素子100は、基板1と、基板1の一方の面(以下、表面1a)に設けられた半導体積層部と、第1のコンタクトホール35と、を備える。また、赤外線受光素子100は、第2のコンタクトホール36を備える。
半導体積層部は、第1のメサ部10と、基板1の表面1a側であって第1のメサ部10の下方に設けられた第2のメサ部20と、を含む。図1に示すように、半導体積層部は、平坦部11a及び凸部11bを有する第1の導電型の第1の半導体層11と、凸部11bの上に積層された活性層となる第2の半導体層12と、第2の半導体層12の上に積層された第2の導電型の第3の半導体層13と、を含む。活性層である第2の半導体層12では光電変換が行われる。第1のメサ部10は、凸部11bと、第2の半導体層12と、第3の半導体層13と、で形成される。また、第2のメサ部20は、平坦部11aで形成される。
ここで、上記の「凸部11bの上に積層された活性層」という説明における「上」の文言は、活性層が凸部11bの直上に形成されていることを含むが、凸部11bと活性層との間に別の層がさらに存在する場合も含む。その他の層同士の関係を表現するときに「上」という文言が使用される場合にも、同様の意味を有するものとする。例えば、第2の半導体層12と第3の半導体層13との間には別の半導体が含まれてよい。
また、導電型は、キャリアの種別に従ったいわゆるn型又はp型のいずれかをいう。典型的には、n型半導体は、例えばリン(P)等のドナー不純物がドーピングされた不純物半導体である。また、p型半導体は、例えばホウ素(B)等のアクセプター不純物がドーピングされた不純物半導体である。本実施形態では、バースタイン-モス効果(Burstein-Moss effect)による赤外線透過率の向上の観点から、第1の導電型をn型とし、第2の導電型をp型とする。ただし、組み合わせはこれに限られず、第1の導電型をp型とし、第2の導電型をn型としてよい。
また、赤外線受光素子100は、第1のメサ部10と第2のメサ部20とを連続して覆っている絶縁膜30を備える。赤外線受光素子100は、絶縁膜30に設けられた第1のコンタクトホール35を通して第1のメサ部10の上面に接合された第1の電極部を有する。赤外線受光素子100は、絶縁膜30に設けられた第2のコンタクトホール36を通して第2のメサ部20の上面に接合された第2の電極部を有する。つまり、第1のコンタクトホール35が第1のメサ部10の上面に設けられ、第2のコンタクトホール36が平坦部11aに設けられている。ここで、第1のメサ部10の第2のメサ部20との境界面を第1のメサ部10の下面と称することがある。図1では、第1のメサ部10の下面は破線で示されている。
第1の半導体層11、第2の半導体層12及び第3の半導体層13の材料は限定されない。第1の半導体層11、第2の半導体層12及び第3の半導体層13は、例えばAl、P、Ga、As、In、Sbなどの材料を含んでよい。また、それぞれの元素の比率も適宜調整することが出来る。一例として、第1の半導体層11、第2の半導体層12及び第3の半導体層13は、少なくともInを含む化合物であるIn化合物であってよい。
本実施形態において、第1のメサ部10の下面、第1の半導体層11と第2の半導体層12との境界面、第2の半導体層12と第3の半導体層13との境界面は、それぞれ基板1の表面1aに平行である。また、本実施形態において、第1のメサ部10の側面は第1の側面Sと、第2の側面Sと、を含む。図1に示すように、第1の側面Sは、第1のメサ部10の側面であって上面に近い側に位置する。第2の側面Sは、第1のメサ部10の側面であって平坦部11aに近い側に位置する。第1の側面Sと基板1の表面1aに平行な面とは第1の角度θを成す。また、第2の側面Sと基板1の表面1aに平行な面とは第2の角度θを成す。第1の角度θ及び第2の角度θの範囲などについては後述する。
ここで、赤外線デバイスにはさらなる検出感度及び発光強度の向上が求められており、例えば活性層のサイズを大きくすることで対応可能である。しかし、従来構造のメサ型の赤外線デバイスの場合に、底面積を変えずに活性層のサイズを大きくするとメサ部分が積層方向に高くなり、電極部分となるメサ部分の上面の面積が小さくなる。そのため、従来構造のメサ型の赤外線デバイスでは、コンタクト抵抗が大きくなり、例えば取り出せる光電流が小さくなってSNRが低下する。
図1に示すように、本実施形態に係る赤外線受光素子100では、第1のコンタクトホール35が、第1のメサ部10の上面から、第1の側面Sまで延在している。詳細に述べると、絶縁膜30が、第2のメサ部20から第1の側面Sの途中まで延びており、第1のコンタクトホール35と接している。第1のコンタクトホール35は、第1のメサ部10の上面の範囲に制限されず、絶縁膜30と接する第1の側面Sの途中まで広がっている。つまり、従来構造と比べて、第1のコンタクトホール35の面積が大きく、コンタクト抵抗を低減することができる。本実施形態に係る赤外線受光素子100は、全体的な小型化を維持しながら、コンタクト抵抗を低減できるため、検出感度を従来に比べて向上させることができる。
本実施形態において、第1のコンタクトホール35は、第1のメサ部10の上面から、第3の半導体層13の別の側面(図1において第1の側面Sの反対側)の途中まで延在している。このことによって、さらに第1のコンタクトホール35の面積が大きくなって、コンタクト抵抗を低減することができる。ただし、第1のコンタクトホール35は、第1の側面Sにだけ延在する構成であってよい。
ここで、絶縁膜30を第1の側面Sの途中の位置に留めて、第1のコンタクトホール35が第2の半導体層12の側面まで延在しないようにするために、第1の角度θは、ある程度緩やかな角度であることが好ましい。第1の角度θは、例えば1°以上45°未満であることが好ましい。一方で、第1のメサ部10の上面の面積をある程度確保する観点から、第2の角度θは、第1の角度θよりも大きいことが好ましい。ただし、製造の観点から、第2の角度θは90°以下である必要がある。第2の角度θは、例えば45°以上90°以下であることが好ましい。
ここで、本実施形態に係る赤外線受光素子100は、以下の工程によって製造されてよい。まず、基板1の表面1aに第1の導電型の第1の半導体層11が形成される。次に、第1の半導体層11の上に真性の第2の半導体層12が形成される。そして、第2の半導体層12の上に第2の導電型の第3の半導体層13が形成される。つまり、基板1上に、第1の半導体層11、第2の半導体層12及び第3の半導体層13が、この順で成膜される。第1の半導体層11、第2の半導体層12及び第3の半導体層13の成膜は、例えば、エピタキシャル成長装置のチャンバ内で、予め設定した真空度を保持したまま連続して行われてよい。
次に、フォトリソグラフィ技術を用いて、第3の半導体層13の上にレジストパターンが形成される。レジストパターンのマスクを形成するマスク工程の前に、第3の半導体層13の上にSiOなどのハードマスクを形成して、レジストパターンが第3の半導体層13に直に接触しないようにしてよい。
次に、レジストパターンをマスクに、第3の半導体層13、第2の半導体層12及び第1の半導体層11の凸部11bに順次ドライエッチング処理が施される。これにより、第1のメサ部10が形成される。ここで、ドライエッチング処理に代えて、ウェットエッチング処理で第1のメサ部10が形成されてよい。
ここで、第1のメサ部10を形成する場合に、第3の半導体層13、第2の半導体層12及び第1の半導体層11の凸部11bをエッチングするためのエッチングガスとして、ハロゲンガス、ハロゲンを組成に含むガス(以下、ハロゲン系ガス)又はこれらの混合ガスが用いられてよい。ハロゲンガスの例として、塩素ガス(Cl)が挙げられる。ハロゲン系ガスの例として、塩化水素ガス(HCl)、臭化水素ガス(HBr)等が挙げられる。エッチングガスに酸素ガスといった酸化作用を持つガスを含まないことによって、レジストと半導体層の選択比が向上し、エッチング工程中のレジストの消失を防ぐことができる。
以上のように、本実施形態に係る赤外線受光素子100は、上記の構成によって、従来構造と比べて、第1のコンタクトホール35の面積を広げて、コンタクト抵抗を低減できる。
また、赤外線受光素子100と同一の構造を有する本実施形態に係る赤外線発光素子200は、赤外線受光素子100と同様に上記の効果を奏する。本実施形態に係る赤外線発光素子200は、全体的な小型化を維持しながら、コンタクト抵抗を低減できるため、発光強度を従来に比べて向上させることができる。
(第2の実施形態)
図2は、第2の実施形態に係る赤外線受光素子100の構成例を示す断面図である。本実施形態に係る赤外線受光素子100は、第1の実施形態に係る赤外線受光素子100と同じ構成要素を備えており、第1のコンタクトホール35に代えて第2のコンタクトホール36の面積を広げた構成になっている。重複説明を回避するため、第1の実施形態と異なる構成が以下に説明される。
本実施形態において、第1のメサ部10の側面は第3の側面Sと、第4の側面Sと、を含む。図2に示すように、第3の側面Sは、第1のメサ部10の側面であって平坦部11aに近い側に位置する。第4の側面Sは、第1のメサ部10の側面であって上面に近い側に位置する。第3の側面Sと基板1の表面1aに平行な面とは第3の角度θを成す。また、第4の側面Sと基板1の表面1aに平行な面とは第4の角度θを成す。
図2に示すように、本実施形態に係る赤外線受光素子100では、第2のコンタクトホール36が、平坦部11aから、第3の側面Sまで延在している。詳細に述べると、絶縁膜30が、第1のメサ部10から第3の側面Sの途中まで延びており、第2のコンタクトホール36と接している。第2のコンタクトホール36は、平坦部11aの上面の範囲に制限されず、絶縁膜30と接する第3の側面Sの途中まで広がっている。つまり、従来構造と比べて、第2のコンタクトホール36の面積が大きく、コンタクト抵抗を低減することができる。本実施形態に係る赤外線受光素子100は、全体的な小型化を維持しながら、コンタクト抵抗を低減できるため、検出感度を従来に比べて向上させることができる。
ここで、絶縁膜30を第3の側面Sの途中の位置に留めて、第2のコンタクトホール36が第2の半導体層12の側面まで延在しないようにするために、第3の角度θは、ある程度緩やかな角度であることが好ましい。第3の角度θは、例えば1°以上60°未満であることが好ましい。一方で、第1のメサ部10の上面の面積をある程度確保する観点から、第4の角度θは、第3の角度θよりも大きいことが好ましい。ただし、製造の観点から、第4の角度θは90°以下である必要がある。第4の角度θは、例えば60°以上90°以下であることが好ましい。
ここで、本実施形態に係る赤外線受光素子100は、第1の実施形態と同じ工程によって製造される。
以上のように、本実施形態に係る赤外線受光素子100は、上記の構成によって、従来構造と比べて、第2のコンタクトホール36の面積を広げて、コンタクト抵抗を低減できる。
また、赤外線受光素子100と同一の構造を有する本実施形態に係る赤外線発光素子200は、赤外線受光素子100と同様に上記の効果を奏する。本実施形態に係る赤外線発光素子200は、全体的な小型化を維持しながら、コンタクト抵抗を低減できるため、発光強度を従来に比べて向上させることができる。
(第3の実施形態)
図3は、第3の実施形態に係る赤外線受光素子100の構成例を示す断面図である。本実施形態に係る赤外線受光素子100は、第1の実施形態及び第2の実施形態に係る赤外線受光素子100を組み合わせたものであって、第1のコンタクトホール35及び第2のコンタクトホール36の面積を広げた構成になっている。重複説明を回避するため、第1の実施形態及び第2の実施形態と異なる構成が以下に説明される。
図3に示すように、本実施形態に係る赤外線受光素子100では、第1のコンタクトホール35が、第1のメサ部10の上面から、第1の側面Sまで延在している。また、第2のコンタクトホール36が、平坦部11aから、第3の側面Sまで延在している。詳細に述べると、絶縁膜30が、第1の側面Sの途中から第3の側面Sの途中まで延びており、第1のコンタクトホール35及び第2のコンタクトホール36と接している。第1のコンタクトホール35は、第1のメサ部10の上面の範囲に制限されず、絶縁膜30と接する第1の側面Sの途中まで広がっている。また、第2のコンタクトホール36は、平坦部11aの上面の範囲に制限されず、絶縁膜30と接する第3の側面Sの途中まで広がっている。つまり、従来構造と比べて、第1のコンタクトホール35の面積及び第2のコンタクトホール36の面積が大きく、コンタクト抵抗を低減することができる。本実施形態に係る赤外線受光素子100は、全体的な小型化を維持しながら、コンタクト抵抗を低減できるため、検出感度を従来に比べて向上させることができる。
ここで、絶縁膜30を第1の側面Sの途中の位置に留めて、第1のコンタクトホール35が第2の半導体層12の側面まで延在しないようにするために、第1の角度θは、ある程度緩やかな角度であることが好ましい。また、絶縁膜30を第3の側面Sの途中の位置に留めて、第2のコンタクトホール36が第2の半導体層12の側面まで延在しないようにするために、第3の角度θは、ある程度緩やかな角度であることが好ましい。一方で、第1のメサ部10の上面の面積をある程度確保する観点から、第2の角度θ及び第4の角度θは、第1の角度θ及び第3の角度θよりも大きいことが好ましい。本実施形態において、第2の角度θと第4の角度θとは共通であって、例えば第2の半導体層12の側面と基板1の表面1aに平行な面とが成す角度として与えられてよい。つまり、第2の側面Sと第4の側面Sとが共通であって、第2の半導体層12の側面であってよい。ただし、製造の観点から、第2の角度θ及び第4の角度θは90°以下である必要がある。第2の角度θ及び第4の角度θは、例えば60°以上90°以下であることが好ましい。
ここで、本実施形態に係る赤外線受光素子100は、第1の実施形態と同じ工程によって製造される。
以上のように、本実施形態に係る赤外線受光素子100は、上記の構成によって、従来構造と比べて、第1のコンタクトホール35の面積及び第2のコンタクトホール36の面積を広げて、コンタクト抵抗を低減できる。
また、赤外線受光素子100と同一の構造を有する本実施形態に係る赤外線発光素子200は、赤外線受光素子100と同様に上記の効果を奏する。本実施形態に係る赤外線発光素子200は、全体的な小型化を維持しながら、コンタクト抵抗を低減できるため、発光強度を従来に比べて向上させることができる。
本開示の実施形態について、諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形又は修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部などに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部などを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
例えば第1の実施形態において、第1のコンタクトホール35が延在する第1の側面Sは、第1のメサ部10の側面のうち、第2のコンタクトホール36に近い側の側面に含まれるとした。ここで、図4に示すように、第1の側面Sは、第1のメサ部10の側面のうち、図1とは別の側面(図1における第1の側面Sの反対側)に含まれてよい。図4に示すように、第1のコンタクトホール35は、第1のメサ部10の上面から第1の側面Sの途中まで延在し、第1の側面Sが第1のメサ部10の側面のうち第2のコンタクトホール36から遠い側の側面に含まれてよい。このとき、図4に示すように、第1のコンタクトホール35は、第1の側面Sにだけ延在する構成であってよい。第1のコンタクトホール35が延在する第1の側面Sと第2のコンタクトホール36とをなるべく離すことによって、電極間の短絡のおそれを低減する、すなわち絶縁性を高めることができる。
1 基板
1a 表面
10 第1のメサ部
11 第1の半導体層
11a 平坦部
11b 凸部
12 第2の半導体層
13 第3の半導体層
20 第2のメサ部
30 絶縁膜
35 第1のコンタクトホール
36 第2のコンタクトホール
100 赤外線受光素子
200 赤外線発光素子
θ 第1の角度
θ 第2の角度
θ 第3の角度
θ 第4の角度

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板の一方の面である表面に設けられて平坦部及び凸部を有する第1の導電型の第1の半導体層と、前記凸部の上に積層された活性層となる第2の半導体層と、前記第2の半導体層の上に積層された第2の導電型の第3の半導体層と、を含み、前記凸部と、前記第2の半導体層と、前記第3の半導体層とで第1のメサ部を、前記平坦部で第2のメサ部を形成する半導体積層部と、
    前記第1のメサ部の上面に設けられた第1のコンタクトホールと、を備え、
    前記第1のコンタクトホールは、前記上面から、前記第1のメサ部の側面であって前記上面に近い側に位置する第1の側面まで延在している、赤外線デバイス。
  2. 前記第1のメサ部の側面は、前記平坦部に近い側に位置する第2の側面を含み、
    前記第1の側面と前記表面に平行な面とが成す第1の角度は、1°以上45°未満であり、
    前記第2の側面と前記表面に平行な面とが成す第2の角度は、前記第1の角度よりも大きく、90°以下である、請求項1に記載の赤外線デバイス。
  3. 前記第2の角度は45°以上90°以下である、請求項2に記載の赤外線デバイス。
  4. 前記第1のコンタクトホールは、前記第2の半導体層の側面まで延在しない、請求項1から3のいずれか一項に記載の赤外線デバイス。
  5. 前記第1のメサ部と前記第2のメサ部とを連続して覆っている絶縁膜を備え、
    前記絶縁膜は、前記第2のメサ部から前記第1の側面の途中まで延びており、前記第1のコンタクトホールと接する、請求項1から4のいずれか一項に記載の赤外線デバイス。
  6. 前記平坦部に設けられた第2のコンタクトホールを備え、
    前記第2のコンタクトホールは、前記平坦部から、前記第1のメサ部の側面であって前記平坦部に近い側に位置する第3の側面まで延在している、請求項1から4のいずれか一項に記載の赤外線デバイス。
  7. 基板と、
    前記基板の一方の面である表面に設けられて平坦部及び凸部を有する第1の導電型の第1の半導体層と、前記凸部の上に積層された活性層となる第2の半導体層と、前記第2の半導体層の上に積層された第2の導電型の第3の半導体層と、を含み、前記凸部と、前記第2の半導体層と、前記第3の半導体層とで第1のメサ部を、前記平坦部で第2のメサ部を形成する半導体積層部と、
    前記平坦部に設けられた第2のコンタクトホールと、を備え、
    前記第2のコンタクトホールは、前記平坦部から、前記第1のメサ部の側面であって前記平坦部に近い側に位置する第3の側面まで延在している、赤外線デバイス。
  8. 前記第3の側面と前記表面に平行な面とが成す第3の角度は、1°以上60°未満である、請求項7に記載の赤外線デバイス。
  9. 前記第2のコンタクトホールは、前記第2の半導体層の側面まで延在しない、請求項7又は8に記載の赤外線デバイス。
  10. 前記第1のメサ部と前記第2のメサ部とを連続して覆っている絶縁膜を備え、
    前記絶縁膜は、前記第1のメサ部から前記第3の側面の途中まで延びており、前記第2のコンタクトホールと接する、請求項7から9のいずれか一項に記載の赤外線デバイス。
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