JP6724567B2 - 作業車両の管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、作業車両の管理システムに関する。
圃場で作業を行う作業車両を管理する作業車両の管理システムに関して、例えば、特開平8−263554号公報に記載の技術が公知である。
特許文献1としての特開平8−263554号公報には、作業車両に管理端末を設置し、顧客毎に、作業車両で作業した作業時間、作業内容等の作業データを管理端末により収集し、この作業データを通信手段によってパーソナルコンピュータ等に転送することが記載されている。これにより、特許文献1では、営農管理を容易化している。
特開平8−263554号公報
しかしながら、特許文献1は、作業車両で作業した作業時間や、作業内容などを収集する構成である。よって、トラクタ等のように、作業内容に応じて装着する作業機を付け替える作業車両では、作業車両の作業時間だけが収集され、作業機毎の作業時間を把握することが困難という問題がある。一般には、作業機も、オイル交換などのメンテナンスが必要であり、作業機毎に累積作業時間を管理することが望ましいが、従来は、そのような管理を容易に行うための手段がないという問題があった。
本発明は、装着する作業機毎に累積作業時間を管理することができる作業車両の管理システムを提供することを技術的課題とする。
本発明の上記課題は、次の解決手段により解決される。
すなわち、請求項1に記載の発明は、圃場(H)で作業をする複数の着脱可能な作業機(401)が、走行車体(1a)に選択的に装着されて作業を行う作業車両(1)と、前記作業車両(1)と通信可能な情報処理端末(TAB)と、前記情報処理端末(TAB)に設けられ、装着された作業機(401)を特定する特定手段(CD2)と、作業機(401)毎に累積作業時間(t)を記録する記録手段(CD4)と、前記装着された作業機(401)の累積作業時間(t)が予め設定されたメンテナンス時間(ta)に到達した場合に、前記装着された作業機(401)がメンテナンスすべき時期にあることを報知する報知手段(CD9)と、前記走行車体(1a)に設けられ、前記走行車体(1a)に装着された前記作業機(401)を支持するリンク(16)と、前記走行車体(1a)に設けられ、前記走行車体(1a)に装着された前記作業機(401)に動力を回転して伝達するPTO軸(111)と、前記リンク(16)に対する走行方向の負荷(f)を検出する負荷センサ(SN33)と、前記PTO軸(111)の回転を検出するPTO回転センサ(SN16)と、前記走行車体(1a)の走行速度(V)を検出する車速検出手段(SN1)と、前記負荷センサ(SN33)の検出結果に基づき前記リンク(16)の走行方向の負荷(f)が所定(fa)以上となる場合の時間に基づいて累積作業時間(t)を記録する第1の記録方法と、前記PTO回転センサ(SN16)の検出結果に基づき前記PTO軸(111)の回転時間に基づいて累積作業時間(t)を記録する第2の記録方法と、前記車速検出手段(SN1)の検出結果に基づき前記走行速度(V)が所定以上となる場合の時間に基づいて累積作業時間(t)を記録する第3の記録方法と、のいずれか一つの記録方法を、前記装着された作業機(401)の種類に基づいて選択する選択手段(CD3)と、前記選択手段(CD3)で選択された記録方法で、前記装着された作業機(401)の累積作業時間(t)を記録する前記記録手段(CD4)と、を備えたことを特徴とする作業車両の管理システムとした。
請求項2に記載の発明は、前記作業機(401)に設けられ、作業機(401)毎の識別情報(ID)を記憶する識別記憶手段(401a)と、前記走行車体(1a)に作業機(401)が装着された場合に、前記識別記憶手段(401a)に記憶された前記識別情報(ID)に基づいて装着された作業機(401)を特定する前記特定手段(CD2)と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両の管理システムとした。
請求項1に記載の発明によれば、装着する作業機(401)毎に累積作業時間(t)を管理することができ、作業機(401)の適切なメンテナンス管理を容易にすることができる。
また、請求項1に記載の発明によれば累積作業時間(t)の記録方法を変更しない場合に比べて、作業機(401)の負荷のかかる条件に応じて作業機(401)の状態を管理することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、自動で作業機(401)が特定されない場合に比べて、作業者が作業機(401)を特定する手間を省くことができる。
本実施例の作業車両の側面図である。 本実施例のトラクタに搭載されたエンジンの説明図である。 本実施例の動力伝達装置の説明図である。 本実施例のトラクタの油圧回路の説明図である。 図4の要部説明図である。 本実施例の作業車両の管理システムの全体説明図である。 本実施例のトラクタにロータリ耕運機が装着された場合の説明図である。 本実施例のトラクタにプラウが装着された場合の説明図である。 本実施例のトラクタにトレーラが装着された場合の説明図である。 本実施例の作業車両の管理システムが有する機能ブロック図である。 図10の要部説明図であり各制御部の説明図である。 図12は本実施例の登録情報がタッチパネルに表示された場合の説明図であり、(a)は作業機リストが表示された場合の説明図、(b)は作業機が選択された場合の説明図である。 図13は作業マップ情報の説明図であり、(a)は圃場と位置と走行経路の説明図、(b)は位置に対応して記憶された作業情報の説明図である。 記録処理のフローチャートの説明図である。 メンテナンス判別処理のフローチャートの説明図である。
本発明の実施例を図面と共に説明する。なお、各図において、発明の説明に不要な部材は適宜図示や説明を省略している。また、本明細書では作業車両の前進方向を向いて左右方向をそれぞれ左、右と言い、前進方向を前、後退方向を後と言うことにする。
(作業車両)
図1は本実施例の作業車両の側面図である。
図1において、作業車両の一例としての農業機械のトラクタ1は、走行車体の前後部に前輪2,2と後輪3,3とを備え、走行車体前部のエンジンルーム4内に搭載したエンジンEの回転動力をトランスミッションケース5内の変速装置によって適宜減速して、これら前輪2,2と後輪3,3に伝えるように構成している。前記エンジンルーム4はボンネット6で覆う構成である。また、機体後部にロータリ耕耘機などの作業機401を装着し、PTO軸で作業機を駆動する構成としている。
走行車体の上部には、キャビン7が支持されている。キャビン7の内部では、トランスミッションケース5の上部位置に運転座席8が配置され、この運転座席8の前方には、ステアリングハンドル10や、前後切替レバー11、駐車ブレーキ(図示せず)、作業機の回転速度を変更するPTO変速レバー(図示せず)等を配置して構成されている。また、運転座席8の前方には、速度メータ(図示せず)や、操作用の各種スイッチ(図示せず)などが配置されている。運転座席8の前方下部には、クラッチペダル12や、アクセルペダル13、左右ブレーキペダル(図示せず)等の走行操作具が配置されている。
図1において、ミッションケース5の後部上方には油圧シリンダケース14が設けられ、この油圧シリンダケース14の左右両側にはリフトアーム15,15が回動自在に枢着されている。リフトアーム15,15とロワーリンク16,16との間にはリフトロッド17,17が介装連結され、ロワーリンク16,16の後部には作業機401であるロータリ耕耘機が連結されている。
油圧操作レバー(図示せず)を操作して油圧シリンダケース14内に収容されている油圧シリンダ14aに作動油を供給するとリフトアーム15,15が上昇側に回動され、リフトロッド17、ロワーリンク16等を介して作業機(ロータリ耕耘機)401が上昇する。反対にこの油圧操作レバー(図示せず)を下降側に操作すると油圧シリンダ14a内の作動油は油圧タンクを兼ねるミッションケース5内に排出され、リフトアーム15,15を下降させる。
(エンジン)
図2は本実施例のトラクタに搭載されたエンジンの説明図である。
図2において、エンジンEの一例としての蓄圧式燃料噴射装置は、例えば、多気筒ディーゼル機関に適用されるものであるが、ガソリン機関でもよい。そして、蓄圧式燃料噴射装置は、燃料を適宜に制御する噴射圧力に蓄圧するコモンレールE1と、このコモンレールE1に取り付けられるレール圧センサE2と、燃料タンクE3より汲み上げた燃料を加圧してコモンレールE1に圧送する燃料高圧ポンプE4と、コモンレールE1に蓄圧された高圧燃料をエンジンEのシリンダE5内に噴射する高圧インジェクタE6と、前記燃料高圧ポンプE4と高圧インジェクタE6やその他の制御などの動作を制御するエンジン制御部CB(ECU:Engine Control Unit)等から構成される。
このように、コモンレールE1は、エンジンEの各シリンダE5へ噴射する燃料を、要求された出力に必要な圧力とするものである。
前記燃料タンクE3内の燃料は吸入通路により燃料フィルタE7を介してエンジンEで駆動される燃料高圧ポンプE4に吸入され、この燃料高圧ポンプE4によって加圧された高圧燃料は吐出通路E8によりコモンレールE1に導かれて蓄えられる。
コモンレールE1内の高圧燃料は各高圧燃料供給通路E9により気筒数分の高圧インジェクタE6(E6a,E6b,E6c,E6d)に供給され、エンジン制御部CBからの指令に基づき、高圧インジェクタE6が作動して、高圧燃料がエンジンEの各シリンダE5室内に噴射供給され、各高圧インジェクタE6での余剰燃料(リターン燃料)は各リターン通路E10により共通のリターン通路E10aへ導かれ、このリターン通路E10aによって燃料タンクE3へ戻される。
また、コモンレールE1内の燃料圧力(コモンレール圧)を制御するため、燃料高圧ポンプE4に圧力制御弁E11が設けられており、この圧力制御弁E11はエンジン制御部CBからの信号によって、燃料高圧ポンプE4から燃料タンクE3への余剰燃料のリターン通路E10aの流路面積を調整するものであり、これによりコモンレールE1側への燃料供給量を調整してコモンレール圧を制御することができる。
具体的には、エンジンEの運転条件に応じて目標コモンレール圧を設定し、レール圧センサE2により検出されるコモンレール圧が目標コモンレール圧と一致するよう、圧力制御弁E11を介してコモンレール圧をフィードバック制御する構成としている。
なお、高圧インジェクタE6が燃料の供給を停止すると、エンジンEが停止する。
(動力伝達装置)
図3は本実施例の動力伝達装置の説明図である。
図3において、ミッションケース5内の動力伝達装置Doについて説明すると、エンジンEの出力軸20の回転が入力軸21に伝動され、この入力軸21に固着の第1入力ギヤ22と第2入力ギヤ23がそれぞれ第1高・低クラッチ24の第1低速ギヤ26と第2高・低クラッチ25の第2低速ギヤ27及び第1高・低クラッチ24の第1高速ギヤ30と第2高・低クラッチ25の第2高速ギヤ31に噛み合って回転駆動するようになっている。
第1高・低クラッチ24と第2高・低クラッチ25は、同一の油圧多板クラッチで、それぞれ入力軸21の回転を同一減速比で高・低の二段に減速して第1クラッチ軸28と第2クラッチ軸29に伝動することになる。
低速伝動軸34と高速伝動軸32の回転がそれぞれ第1シンクロチェンジ42と第2シンクロチェンジ36に伝動され、第1シンクロ小ギヤ43と第2シンクロ小ギヤ37が第1伝動軸39の第5ギヤ40と噛みあい、第1シンクロ大ギヤ44と第2シンクロ大ギヤ38が第1伝動軸39の第6ギヤ41と噛み合って伝動する。これにより、第1入力軸21の回転が第1伝動軸39で低速4段と高速4段に変速されることになる。
ここまでの多段変速装置150で主変速部を構成し、操縦者が操作する主変速レバー(図示せず)の変速位置を読み取って、走行制御部CAで自動的に第1・第2高・低油圧多板クラッチ24,25と第1・第2シンクロチェンジ36,42を制御して低速4段と高速4段まで変速される。
第1伝動軸39は、第2伝動軸45に連結され、第2伝動軸45には、第7ギヤ46と第8ギヤ47が固着され、正逆クラッチ(クラッチ部材)48の正転クラッチギヤ49と逆転軸52の逆転ギヤ51に噛み合わされ、逆転ギヤ51が逆転クラッチギヤ50と噛み合っている。従って、正逆クラッチ48を正転クラッチギヤ49に繋ぐと、正転状態で正逆クラッチ48に連結の副変速軸53に伝動され、正逆クラッチ48を逆転クラッチギヤ50に繋ぐと、逆転状態で副変速軸53に伝動される。
副変速軸53には、第9ギヤ54と第10ギヤ55が固着され、それぞれ第3シンクロチェンジ58の第3シンクロ小ギヤ56と第3シンクロ大ギヤ59に噛み合っている。第3シンクロチェンジ58を第3シンクロ小ギヤ56側に繋ぐと、第9ギヤ54から第3シンクロ小ギヤ56に伝動した回転で第5伝動軸60が増速して高速で駆動され、第3シンクロチェンジ58を第3シンクロ大ギヤ59に繋ぐと、第10ギヤ55から第3シンクロ大ギヤ59に伝動した回転で第5伝動軸60が減速して中速で駆動される。
第3シンクロチェンジ58を中立にすると、第10ギヤ55の回転が第3シンクロ大ギヤ59に伝動され、第3シンクロ大ギヤ59側に固着の第11ギヤ57から第4シンクロ小ギヤ69に伝動されるようになっている。
第4シンクロチェンジ71を第4シンクロ小ギヤ69側に繋ぐと、第4シンクロ小ギヤ69の回転が第16ギヤ74の回転となって低速となり、第4シンクロチェンジ71を第4シンクロ大ギヤ72側に繋ぐと、第4シンクロ小ギヤ69の回転が第15ギヤ70から第17ギヤ75と第18ギヤ76と第4シンクロ大ギヤ72に伝動されて第16ギヤ74が超低速となる。
さらに、第16ギヤ74は、前記第5伝動軸60に固着の第12ギヤ61と噛み合って第5伝動軸60を駆動する。この第5伝動軸60の軸端に固着の第1ベベルギヤ62がリヤベベルギヤケース64の第2ベベルギヤ63と噛み合っていて、リヤベベルギヤケース64のベベル出力軸65から第13ギヤ66と第14ギヤ67を介して後輪出力軸68を回転して後輪3を駆動する。
また、第5伝動軸60には、第21ギヤ117が固着され、副変速軸53に軸支された第3筒軸119に固着の第22ギヤ118と第23ギヤ148を介して第1前輪駆動軸78の第19ギヤ77に伝動して、前記第5伝動軸60の低速16段と高速16段の回転が第1前輪駆動軸78に伝動されている。
この第1前輪駆動軸78から前輪増速クラッチ79を介して第2前輪駆動軸85に伝動し、第3前輪駆動軸86と第4前輪駆動軸87と前輪駆動ベベル軸88に引き継いで伝動し、前輪駆動ベベル軸88の軸端に固着の第1前ベベルギヤ89がフロントベベルケース90の第2フロントベベルギヤ115と噛み合っていて、フロントベベルケース90のフロントベベル出力軸91から第1フロントベベルギヤ92と前輪駆動軸116と第2ベベルギヤ組93を介して前輪出力軸94を回転して前輪2を駆動する。
前輪増速クラッチ(駆動切替クラッチ部材)79を前輪等速ギヤ82側に接続すると、第1前輪駆動軸78の回転駆動がそのまま第2前輪駆動軸85に伝達されて通常の4輪駆動となり、前輪増速クラッチ79を前輪増速ギヤ84側に接続すると、第1前輪駆動軸78の回転駆動が前輪等速ギヤ82から第一増速ギヤ81、第二増速ギヤ83を介して増速された回転が第2前輪駆動軸85に伝達されて前輪増速4輪駆動となる。さらに前輪増速クラッチ79を中立状態にすると、前輪4に動力は伝達されないため、後輪の2輪駆動となる。
前記第2入力ギヤ23にPTOメインクラッチ97のメインクラッチギヤ96を噛み合わせてPTOメインクラッチ97でPTO出力軸111への動力断続を行うようにしている。
第1PTO軸95には、PTO変速部157が設けられ、第1PTOギヤ98と第2PTOギヤ99と第5シンクロチェンジ151の第5シンクロ小ギヤ100と第5シンクロ大ギヤ101を装着し、第2PTO軸107には、第20ギヤ102と第24ギヤ152と第26ギヤ103と第25ギヤ153を固着し、カウンタ軸106にPTO逆転ギヤ105を軸支している。
第1PTOギヤ98をスライドして第20ギヤ102に噛み合わせると、第2PTO軸107が2速になり、第1PTOギヤ98をスライドして第2PTOギヤ99に係合すると、第1PTO軸95の回転が第2PTOギヤ99と第24ギヤ152を介して第2PTO軸107に伝わって4速となり、第5シンクロチェンジ151を第5シンクロ小ギヤ100に繋ぐと、第5シンクロ小ギヤ100から第26ギヤ103に伝動して1速となり、第5シンクロチェンジ151を第5シンクロ大ギヤ101に繋ぐと、第5シンクロ大ギヤ101から第25ギヤ153に伝動して3速となり、PTO逆転ギヤ105を第1PTOギヤ98と第20ギヤ102に噛み合わせると、第1PTO軸95の回転が第1PTOギヤ98からPTO逆転ギヤ105を経て第20ギヤ102に伝動されて第2PTO軸107に伝わって逆回転となる。
第2PTO軸107の回転は、第3PTO軸156を介して第4PTO軸108に伝動し、第1PTO出力ギヤ109と第2PTO出力ギヤ110でさらに減速してPTO出力軸111を駆動する。
(制動装置)
図3において、後輪3が支持された後輪出力軸68には、制動装置301が配置されている。制動装置301は、いわゆる、ディスクブレーキで構成されており、後述するブレーキシリンダの伸縮により、伸縮に応じたブレーキ圧で、制動装置301が後輪出力軸68を制動し後輪3を制動する。また、前記制動装置301は、ブレーキペダル(図示せず)にも連結されており、ブレーキペダルの踏み込み量に応じたブレーキ圧でも後輪3を制動する。なお、図3において、図示は省略しているが、リヤベベルギヤケース64からは、左右両輪3,3に対応して、左右一対のベベル出力軸65,65が伸びており、符号66〜68の部材が左右一対配置されている。すなわち、左右一対の後輪3,3は、それぞれの制動装置301,301で制動される。なお、ブレーキペダルやブレーキシリンダで制動装置301を作動させる構成は、従来公知であり、例えば、特開2004−114965号公報等に記載の構成を適用可能であるため、詳細な説明は省略する。
(油圧回路)
図4は本実施例のトラクタの油圧回路の説明図である。
図5は図4の要部説明図である。
図4、図5において、エンジン動力により作動するメインポンプ250とサブポンプ251が、サクションフィルタ252を通してミッションケース5内の潤滑油を吸い上げ、油圧回路内に作動油として圧油を供給する。サブポンプ251からはパワーステアリング装置253に圧油が供給され、前輪2が操作される。パワーステアリング装置253から排出された作動油は、第1高・低クラッチ24、第2高・低クラッチ25、及び正逆クラッチ48の潤滑・冷却用の油として利用され、ミッションケース5内に戻される。
メインポンプ250からは作業機系油圧装置254と走行系油圧装置255に圧油が供給される。油圧装置254,255では、各ソレノイドの通電、非通電が制御されて、バルブが動くことにより、圧油の供給先や流量などが制御される。これにより、クラッチの位置が切り替えられたり、シリンダが伸縮制御される。
例えば、図5において、走行系油圧装置255の装置部分258では、PTO入切スイッチSW1が入の場合に、PTOクラッチソレノイド214に電流が流され、PTOメインクラッチ97のシリンダ部に圧油が供給される。このとき、PTOメインクラッチ97はメインクラッチギヤ96と噛み合う位置に移動し、PTO軸111に動力が伝達される。
なお、図3において、シンクロチェンジ58、71、151は副変速レバー(図示せず)及びPTO変速レバーと機械的にリンクしており、油圧装置を介さずに作業開始前に直接手動操作される。また、作業系油圧装置254については、従来公知の構成を適用可能であるため、詳細な説明は省略する。
(作業車両の管理システム)
図6は本実施例の作業車両の管理システムの全体説明図である。
図6において、作業車両の管理システムSは、前記トラクタ1を有する。前記トラクタ1のキャビン7のルーフ上面には、GPSアンテナを内蔵した通信ユニットU1が搭載されている。また、トラクタ1の車幅方向中央部において、キャビン7の前方部には前方カメラ311が支持されている。また、ボンネット6の前方部には、前方第2カメラ312が支持されている。さらに、キャビン7の後部には後方カメラ313が支持されている。また、キャビン7の左には左方カメラ314が支持されている。さらに、キャビン7の右には右方カメラ315が支持されている。各カメラ311〜315は向きを調節制御可能な支持部に支持されている。
図7は本実施例のトラクタにロータリ耕運機が装着された場合の説明図である。
図8は本実施例のトラクタにプラウが装着された場合の説明図である。
図9は本実施例のトラクタにトレーラが装着された場合の説明図である。
図7〜図9において、トラクタ1の後部には、PTO出力軸111の配置位置に対応して、左右一対のロワーリンク16,16と、ロワーリンク16,16の上方中央部に配置されたアッパーリンク18とで構成された三点支持装置が設けられている。また、図9において、トラクタ1の後部には、左右一対のロワーリンク16,16の間に対応して、牽引ヒッチ19が設けられている。
トラクタ1には、トラクタ1の左右方向の傾斜を検出する傾斜センサSN5が設けられている。また、トラクタ1には、ロワーリンク16,16、リフトロッド17,17を上昇させるリフトアーム15,15の回動角を検出するリフトアームセンサSN32が設けられている。さらに、トラクタ1には、ロワーリンク16の走行方向に対する負荷、いわゆる、牽引負荷を検出するドラフトセンサSN33が設けられている。また、トラクタ1には、作業機401と通信するための作業機コネクタCONが設けられている。
図7に示すトラクタ1には、作業機401の一例として、耕耘作業を行なうロータリ耕耘機411が装着されている。ロータリ耕耘機411は、リンク16,16,18に支持されている。ロータリ耕耘機411には、PTO出力軸111からの回転動力が、ユニバーサルジョイント(図示せず)を介して伝達される。PTO出力軸111からの回転動力は、ベベルギヤ(図示せず)や、伝達軸(図示せず)、チェーンケース412内部のチェーン(図示せず)などを介して、耕耘部413に伝達される。耕耘部413は回転して圃場を耕耘する。耕耘部413の上方には、耕耘部413の上部を覆うメインカバー414が配置されている。メインカバー414の後端部には、左右方向に伸びる回転中心を中心に、リアカバー415が回転可能に支持されている。リアカバー415の回転角度は耕深センサSN41で測定される。
図8に示すトラクタ1には、作業機401の一例として、鋤き起こし作業を行なうプラウ421が装着されている。プラウ421は、リンク16,16,18に支持されている。本実施例のプラウ421では、アッパーリンク18がマスト422に連結され、ロワーリンク16,16が横フレーム423に連結されている。プラウ421はトラクタ1に牽引されると、圃場に進入して土を反転し、圃場を鋤き起こす。
図9に示すトラクタ1には、作業機401の一例として、運搬作業を行うトレーラ431が装着されている。本実施例のトレーラ431は、積載部432と、積載部432に回転可能に支持された左右一対の車輪433,433と、を有し、トラクタ1の牽引ヒッチ19に連結される。トラクタ1が走行すると、牽引されてトレーラ431は走行する。
このように、トラクタ1には、圃場で作業をする複数の着脱可能な作業機401(411,421,431)が、選択的に装着される。
図6において、作業車両の管理システムSでは、前記通信ユニットU1により、トラクタ1は、基地局S2と無線通信が可能であり、該基地局S2はトラクタ1の製造メーカなどが担当するサーバ管理者に管理されるサーバS3と通信可能である。さらに圃場などに設置される気象情報端末(図示せず)、土壌情報端末(図示せず)との通信が可能な構成であり、気温、湿度、日射量、土壌成分、土壌水分、土壌硬度などの気象・土壌情報を作業車両の管理システムSでは取得可能である。また、サーバS3はトラクタ1のユーザ、トラクタの製造メーカの営業所等にある端末S4と通信可能な構成である。本実施例の作業車両の管理システムSは、トラクタ1や、基地局S2、サーバS3、端末S4、タブレット端末TABなどで構成されている。
作業車両の管理システムSでは、トラクタ1内には車両の基礎情報として車両管理情報、車両運転情報、作業機基礎運転情報が記憶されている。前記車両管理情報の中には、例えば機種、型式、号機などの車両特定番号、車アワーメータ情報である稼働時間、GPSが提供する位置情報が含まれる。また、前記車両運転情報の中には、例えばエンジンオイル圧力、エンジン冷却水温、瞬間燃費、燃料残量、3P位置情報、走行変速位置、車両車速情報、PTO回転数、エンジン回転数などがある。さらに、前記作業機基礎運転情報の中には、例えば機種、型式、号機などの車両特定番号、農薬散布量(単位面積当たりの散布量)、農薬タンク残量、散布幅情報、収穫量情報などがある。
そして、作業車両の管理システムSでは、上記トラクタ1から入手する情報を収集してデータの分析・加工を行い、自動車・建設機械と同類の情報、農業機械特有の情報、農業特有の情報などを得る。ここで前記自動車・建設機械と同類の情報とは、例えば車両運転情報、稼働時間の収集、燃費の収集、故障情報などである。また、前記農業機械特有の情報とは、例えば作業機毎の稼働情報、作業機消費財情報、作業運転経路情報、作業機毎の車速情報などである。さらに、前記農業特有の情報とは、例えば圃場毎の気象情報、圃場毎の土壌情報などである。
また前記データの分析・加工により、自動車・建設機械と同類の情報、メンテナンス時期案内、燃費を節約するためのエコノミーな運転推奨案内など情報を提供することができる。前記自動車・建設機械と同類の情報は、事故発生情報提供、盗難追跡情報提供などであり、前記メンテナンス時期案内は、故障修理の迅速対応、消耗部品時期案内などであり、前記燃費を節約するためのエコノミーな運転推奨案内は、圃場毎の気象情報、圃場毎の土壌情報等の提供である。
(機能ブロック図の説明)
図10は本実施例の作業車両の管理システムが有する機能ブロック図である。
図10において、実施例1の作業車両の管理システムSは、トラクタの制御部CA〜CCと、タブレット端末の端末制御部CD、サーバS3や端末S4の制御部(図示せず)等を有する。各制御部CA〜CDは、外部との信号の入出力等を行う入出力インターフェース(I/O)、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびに発振器等を有する小型情報処理装置、いわゆる、マイクロコンピュータにより構成されており、前記ROMやRAM、不揮発性メモリ等の記憶部材に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(トラクタの制御部)
トラクタの制御部CA〜CCは、いわゆる、ECU:Electronic Control Unitで構成されている。各制御部CA〜CCは、通信回線としてのCAN:Controller Area Networkで接続されており、互いにアクセス可能に構成されている。また、CANには、GPSの測位情報を受信したり外部と通信する通信ユニットU1や、トラクタ1のメータパネルPa1、操作パネルPa2が接続されており、各制御部CA〜CCと通信情報や操作情報などが送受信される。
(走行制御部CA)
走行制御部CAは、車速センサSN1、ハンドル切れ角センサSN2、加速度センサSN3、左右ブレーキ踏込センサSN4a、SN4b、傾斜センサSN5、前進クラッチ圧力センサSN11、前後進レバー位置センサSN12、主変速レバー位置センサSN13、副変速位置センサSN14、油温センサSN15、PTO回転センサSN16、PTO入り切りスイッチSW1、PTO自動・手動切替スイッチSW2、カメラ311〜315等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
ここで、本実施例において、車速検出手段の一例であり、車速検出部材の一例としての車速センサSN1は、後輪3の回転に基づいてトラクタ1の走行速度Vを検出する。本実施例の車速センサSN1は、図3において、第21ギヤ117の配置位置に対応して配置されており、単位時間に検出位置を通過するギヤの歯の通過回数を計測して走行速度Vを検出する。なお、車速センサSN1の配置位置はこれに限定されない。例えば、車速センサSN1は、第21ギヤ117に替えて第22ギヤ118の配置位置に対応させて配置するなど、第3シンクロチェンジ58と後輪3との間に配置されたギヤに対応して配置する構成が可能である。
また、本実施例では、車速センサSN1の検出結果に基づいて走行速度Vを検出する構成を例示するが、走行速度Vの検出方法はこれに限定されない。例えば、外付GPSで測位されたトラクタ1の測位位置に基づき、経過時間と、測位位置の時間変化と、に基づいて、走行速度Vを演算して検出する構成も可能である。
傾斜センサSN5は、トラクタ1の左右方向の傾斜を検出する。
PTO回転センサSN16は、前記PTO出力軸111の回転を検出する。本実施例のPTO回転センサSN16は、図3において、第2PTO出力ギヤ110の配置位置に対応して配置されており、予め設定された時間に検出位置を通過するギヤの歯があるか否かに基づいて回転の有無を検出する。
走行制御部CAは、前進切替ソレノイド141Fや、後進切替ソレノイド141R、前後進昇圧ソレノイド142、第1主変速第1ソレノイド207、第1主変速第2ソレノイド208、第2主変速第1ソレノイド209、第2主変速第2ソレノイド210、第1Lo側ソレノイド211a、第1Hi側ソレノイド211b、第2Lo側ソレノイド212a、第2Hi側ソレノイド212b、4WDソレノイド213a、前輪増速ソレノイド213b、PTOクラッチソレノイド214、左制動ソレノイド302L、右制動ソレノイド302R、制動圧ソレノイド303、ステアリングモータM1、その他の図示しない制御要素に接続されている。
図11は図10の要部説明図であり各制御部の説明図である。
図11において、走行制御部CAは、前記信号出力要素からの出力信号等に応じた処理を実行して、前記制御要素等に制御信号を出力する機能を有している。本実施例の走行制御部CAは、各ソレノイドの通電、非通電を制御して、動力伝達装置Doにおける動力の伝達、遮断を切り替えたりする。
(エンジン制御部CB)
エンジン制御部CBは、アクセル操作位置検出センサSN21、エンジン回転センサSN22、エンジン水温センサSN23、レール圧センサE2、エンジンモード選択スイッチSW11等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
また、エンジン制御部CBは、燃料高圧ポンプE4や、高圧インジェクタE6a〜E6d、その他の図示しない制御要素に接続されている。
エンジン制御部CBは、前記信号出力要素からの出力信号等に応じた処理を実行して、前記制御要素等に制御信号を出力する機能を有している。本実施例のエンジン制御部CBは、エンジンモード選択スイッチSW11で入力されたエンジンEの運転条件に応じて、目標コモンレール圧を設定し、レール圧センサE2により検出されるコモンレール圧が目標コモンレール圧と一致するよう、圧力制御弁E11を介してコモンレール圧をフィードバック制御する。なお、このような制御は従来公知であり、例えば、特開2013−24038号公報に記載の構成を適用可能であるため、詳細な説明は省略する。
(作業機昇降制御部CC)
作業機昇降制御部CCは、ポジションレバーセンサSN31、リフトアームセンサSN32、ドラフトセンサSN33、作業機用コネクタCON等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
ここで、本実施例において、作業機用コネクタCONは、通信規格AG−PORTに対応して構成されている。作業機用コネクタCONには、作業機401のコネクタが電気的に接続される。そして、作業機用コネクタCONを介して、作業機401の制御部が備える識別記憶手段401aから、作業機401の識別情報IDを読み取ったり、作業機401に備えられたセンサSN41の検出信号などを読み取る。また、作業機用コネクタCONを介して、作業機401の制御部に制御信号を送信したりする。
ポジションレバーセンサSN31は、リフトアーム15,15を昇降操作するポジションレバー(図示せず)の操作位置を検出する。
リフトアームセンサSN32は、リフトアーム15,15の回転角度を検出する。
ドラフトセンサ(負荷センサ)SN33は、ロワーリンク(リンク)16,16に対する走行方向の負荷、すなわち、牽引負荷fを検出する。
作業機昇降制御部CCは、作業機上昇ソレノイド254aや、作業機下降ソレノイド254b、その他の図示しない制御要素に接続されている。
作業機昇降制御部CCは、前記信号出力要素や各制御部などからの出力信号に応じた処理を実行して、前記制御要素や各制御部等に制御信号を出力する機能を有している。本実施例の作業機昇降制御部CCは、作業機上昇ソレノイド254aと作業機下降ソレノイド254bの通電、非通電を制御する。これにより、油圧シリンダ14aへの圧油の供給、排出を行ない、リフトアーム15,15の昇降を制御する。
(タブレット端末の制御部)
図11において、タブレット端末TABの端末制御部CDは、タッチパネルTAB1や、電源ボタンや音量変更ボタン等の入力ボタンTAB2、トラクタ1の制御部CA〜CCやサーバS3等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
端末制御部CDは、タッチパネルTAB1や、スピーカTAB3、その他の図示しない制御要素に接続されている。端末制御部CDは、各制御要素へ、制御信号を出力している。
端末制御部CDは、前記信号出力要素からの入力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を有している。本実施例の端末制御部CDは、基本ソフトウェアの一例としてのオペレーティングシステムOSや、アプリケーションソフトウェアの一例であって、処理手段の一例としての処理ソフトウェアAP1、その他の、図示しないアプリケーションソフトウェア(インターネットブラウザや文書作成ソフトウェア等)を有する。
図12は本実施例の登録情報がタッチパネルに表示された場合の説明図であり、(a)は作業機リストが表示された場合の説明図、(b)は作業機が選択された場合の説明図である。
本実施例の処理ソフトウェアAP1は、下記の機能手段を有する。
登録情報取得手段CD1は、作業機401の登録情報を取得する。本実施例の登録情報取得手段CD1は、タブレット端末TABの記憶部に記憶された登録情報を取得する。図12において、本実施例では、過去にトラクタ1に装着された作業機401から取得された識別情報IDや、前記識別情報IDに対応する作業機401の種類(名前)や、メンテナンスまでの時間が登録情報として記憶されている。
特定手段CD2は、識別情報取得手段CD2aと、登録判別手段CD2bと、新規登録手段CD2cと、作業機特定手段CD2dと、を有し、装着された作業機401を特定する。
識別情報取得手段CD2aは、作業機用コネクタCONを介して、トラクタ1に装着された作業機401の識別情報IDを取得する。本実施例では、識別情報取得手段CD2aは、作業機用コネクタCONを介して、作業機401の制御部に通信可能か否かを判別する。通信可能な場合には、作業機401の制御部の識別記憶手段401aに記憶された識別情報IDを取得する。なお、識別情報取得手段CD2aでは、作業機401の制御部に通信可能でないと判別する場合には、作業機401が装着されていないと判別する。
登録判別手段CD2bは、前記識別情報の取得手段CD2aが取得した識別情報IDが、前記登録情報として登録されているか否かを判別する。
新規登録手段CD2cは、登録判別手段CD2bの判別結果に基づいて識別情報IDが未登録の場合に、識別情報IDに対応する作業機401の設定情報を前記登録情報として追加登録する。本実施例では、新規登録手段CD2cは、識別情報IDが未登録と判別されると、予め設定された設定情報が記憶されたサーバS3にアクセスする。そして、識別情報IDに基づいて作業機401の設定情報を検索する。新規登録手段CD2cは、識別情報IDに対応する設定情報が抽出されると、識別情報IDと共に、抽出された設定情報を、登録情報として追加登録する。なお、本実施例の設定情報は、作業機の種類や、使用開始からメンテナンスすべき時期までのメンテナンス時間などが、作業機の型番に基づいて予め設定されている。
作業機特定手段CD2dは、トラクタ1に装着された作業機401を特定する。本実施例の作業機特定手段CD2dは、登録判別手段CD2bによって識別情報IDが登録済みと判別された場合には、タブレット端末TABに登録された登録情報に基づいて作業機401を特定する。また、作業機特定手段CD2dは、登録判別手段CD2bによって識別情報IDが未登録と判別された場合には、サーバS3に記憶された設定情報に基づいて作業機401を特定する。
本実施例の特定手段CD2では、作業機用コネクタCONを介して取得された識別情報IDに基づいて、作業機401を特定する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、作業者の操作入力に基づいて、作業機401を特定する構成も可能である。具体的には、例えば、図12において、特定手段CD2は、作業機401の特定開始の入力があるか否かを判別する。特定開始の入力があると、タブレット端末TABに登録済みの作業機401のリスト画像をタッチパネルTAB1に表示する。次に、タッチパネルTAB1のリスト画像から作業機401が選択された入力があるか否かを判別する。選択された入力がある場合には、その入力に基づいて作業機401を特定する。このように作業者の入力操作により、作業機401を特定する構成も可能である。同様に、新規登録の場合にも、サーバS3などに記憶された設定情報に基づいて、作業機401の選択画面を表示し、タッチパネルTAB1の選択入力に基づいて、作業機を特定する構成も可能である。これにより、例えば、識別情報IDを作業機401から取得できない構成においても、作業機を特定可能である。
なお、特定手段CD2において、作業機401の登録情報はタブレット端末TABに記憶され、設定情報はサーバS3に記憶された構成を例示したが、これに限定されない。例えば、登録情報と設定情報とをサーバS3に記憶させ、使用時にサーバS3から取得する構成が可能である。また、登録情報と設定情報とをタブレット端末TABに記憶させる構成が可能である。
選択手段CD3は、累積作業時間tを記録する記録方法を選択する。選択手段CD3は、ロワーリンク16の牽引負荷fが所定以上となる場合の時間に基づいて累積作業時間tを記録する第1の記録方法と、PTO出力軸111の回転時間に基づいて累積作業時間tを記録する第2の記録方法と、走行速度Vが所定以上となる場合の時間に基づいて累積作業時間tを記録する第3の記録方法と、のいずれか一つの記録方法を選択する。選択手段CD3は、特定された作業機401の種類に基づいて記録方法を選択する。
本実施例では、作業機の種類毎に記録方法が予め設定されている。ロワーリンク16に牽引されることで作業をする作業機は、第1の記録方法に設定されている。また、PTO出力軸111から動力が伝達されることで作業をする作業機は、第2の記録方法に設定されている。さらに、牽引ヒッチ19に牽引されることで作業をする作業機は、第3の記録方法に設定されている。具体的には、プラウ421は、第1の記録方法に設定されている。また、ロータリ耕耘機411は、第2の記録方法に設定されている。さらに、トレーラ431は、第3の記録方法に設定されている。
なお、本実施例では、累積作業時間tの記録方法は、識別情報IDで特定された作業機の種類に基づいて自動で選択される構成を例示したが、これに限定されない。例えば、作業者がタブレット端末TABを操作して記録方法を選択入力する構成も可能である。
記録手段CD4は、累積作業時間の取得手段CD4aと、牽引計時記録手段CD4bと、PTO計時記録手段CD4cと、車速計時記録手段CD4dと、累積作業時間の保存手段CD4eと、を有する。記録手段CD4は、選択手段CD3で選択された記録方法で、前記装着された作業機401の累積作業時間tを記録する。
累積作業時間の取得手段CD4aは、特定された作業機401について、保存されている累積作業時間tをタブレット端末TABの記憶部から取得する。そして、取得された累積作業時間tを、計測する累積作業時間tの初期値として設定する。なお、新規登録された作業機401については、累積作業時間tは0が取得され、累積作業時間tの初期値として0が設定される。
牽引計時記録手段CD4bは、第1の記録方法が選択された場合に、ドラフトセンサSN33の検出結果に基づきロワーリンク16の牽引負荷fが所定以上となる場合の時間に基づいて累積作業時間tを記録する。本実施例では、牽引計時記録手段CD4bは、第1の記録方法が選択された場合に、ドラフトセンサSN33により検出された牽引負荷fが、予め設定された値f0以上か否かを判別する。牽引負荷fが値f0以上の場合には、累積作業時間tの計測を開始する。そして、前記牽引負荷fが値f0未満となると、累積作業時間tの計測を停止する。
PTO計時記録手段CD4cは、第2の記録方法が選択された場合に、PTO回転センサSN16の検出結果に基づき、PTO出力軸111の回転時間に基づいて累積作業時間tを記録する。本実施例では、PTO計時記録手段CD4cは、第2の記録方法が選択された場合に、PTO回転センサSN16の検出結果に基づいて、PTO出力軸111が回転しているか否かを判別する。PTO出力軸111が回転している場合には、累積作業時間tの計測を開始する。そして、PTO出力軸111が停止すると、累積作業時間tの計測を停止する。
車速計時記録手段CD4dは、第3の記録方法が選択された場合に、車速センサSN1の検出結果に基づき、走行速度Vが所定以上となる場合の時間に基づいて累積作業時間tを記録する。本実施例では、車速計時記録手段CD4dは、第3の記録方法が選択された場合に、車速センサSN1により検出された走行速度Vが、予め設定された値V0以上か否かを判別する。走行速度Vが値V0以上の場合には、累積作業時間tの計測を開始する。そして、走行速度Vが値V0未満となると、累積作業時間tの計測を停止する。
累積作業時間の保存手段CD4eは、作業が終了した場合に、累積作業時間tを保存する。すなわち、タブレット端末部TABの記憶部に記憶させる。
作業終了判別手段CD5は、作業機401の作業が終了したか否かを判別する。本実施例では、作業機401がトラクタ1から離脱された場合、すなわち、作業機401制御部と通信不能になった場合に、作業機401の作業が終了したと判別する。また、作業終了判別手段CD5は、トラクタ1がキーオフされた場合に、作業機401の作業が終了したと判別する。
作業時表示手段CD6は、特定された作業機401の累積作業時間tを表示部に表示する。本実施例の作業時表示手段CD6は、メータパネルPa1の液晶表示部(図示せず)に累積作業時間tを表示する。また、作業時表示手段CD6は、タブレット端末TABのタッチパネルTAB1に累積作業時間tを表示する。これにより、トラクタ1の作業中である作業時に、作業者が、作業機401の累積作業時間tを認識可能になっている。
終了時通知手段CD7は、作業機の作業が終了した場合に、累積作業時間tを通知する。本実施例の終了時通知手段CD7は、作業が終了した場合に、タブレット端末TABのスピーカTAB3を介して、作業機401の累積作業時間tを音声で通知する。また、終了時通知手段CD7は、作業が終了した場合に、作業日時や、作業機401の名前、累積作業時間tが記載された電子メールを作成する。そして、前記電子メールを予め設定されたメールアドレスに送信する。なお、電子メールの作成や送信は、タブレット端末TABで行わずに、例えば、サーバS3が行う構成とすることも可能である。この場合には、終了時通知手段CD7は、サーバS3に累積行時間t等の情報を送信すると共に、メールの作成等を要求する要求信号を送信する。
判別開始フラグFLは、初期値は「0」であり、累積作業時間tが取得されて計測時の初期値が設定されると「1」になる。そして、作業が終了した場合に「0」となる。
到達判別手段CD8は、装着された作業機401の累積作業時間tが、予め設定されたメンテナンス時間taに到達したか否かを判別する。本実施例では、判別開始フラグFLが「1」の場合に判別する。本実施例のメンテナンス時期の判別手段CD8は、累積作業時間tがメンテナンス時間ta以上の場合にはメンテナンス時期に到達したと判別する。なお、本実施例のメンテナンス時間taは、オイル交換時期や、作業機の摩耗、損傷のし易さなどの作業の負荷条件に応じて、作業機毎(作業機の型番毎)に予め設定されている。
報知手段CD9は、装着された作業機401の累積作業時間tがメンテナンス時間taに到達したと判別された場合に、装着された作業機401がメンテナンスすべき時期にあることを報知する。本実施例の報知手段CD9は、タッチパネルTAB1や、メータパネルPa1の液晶モニタ(図示せず)にメンテナンスすべきであることを表示したり、スピーカTAB3で予め設定された報知音を鳴らす。また、報知手段CD9は、メンテナンスすべきことが記載された電子メールを送信する。報知手段CD9は、メンテナンスすべき時期にあることを報知する点以外は、作業時表示手段CD6や、終了時通知手段CD7と同様に構成可能なので、詳細な説明は省略する。
メンテナンス終了手段CD10は、メンテナンス時期にあると判別された場合に、タブレット端末TABが操作されて、メンテナンスが終了したことを示す入力があると、対応する作業機401の累積作業時間tを0にする。
耕深検出手段CD21は、耕深の深さを検出する。図7において、本実施例の耕深検出手段CD21は、装着された作業機401がロータリ耕耘機411と特定された場合に、ロータリ耕耘機411の耕深センサSN41の検出する回転角度に基づいて、耕深の深さDを検出する。
図13は作業マップ情報の説明図であり、(a)は圃場と位置と走行経路の説明図、(b)は位置に対応して記憶された作業情報の説明図である。
作業経路の記憶手段CD22は、外付けGPSが受信した位置情報に基づいて走行車体1aが走行した走行経路Pを記憶する。本実施例では、所定の時間間隔で走行車体1aの位置Q、すなわち、位置情報Qを受信する。受信した位置情報Qは累積的に記憶する。これにより、走行経路Pが記憶される。すなわち、図13において、記憶した位置情報の順に位置をQ1,Q2,…,Qnで表すと、各位置情報の位置Q1,Q2,…,Qnを順に辿ることで走行経路Pが特定可能となっている。
マップ作成手段CD23は、作業機401の作業位置を記録した作業マップ情報を作成する。本実施例のマップ作成手段CD23は、作業機401が特定されると、特定された作業機401の種類に応じた作業内容を設定する。すなわち、本実施例のマップ作成手段CD23は、自動で、作業内容を設定する。そして、作業内容毎に予め設定されたセンサや制御部CA〜CDの処理に基づいて、位置情報Q1〜Qnが取得される度に、センサの検出結果や処理結果を記憶する。これにより、各位置情報Q1〜Qnに1対1に対応して、作業の有無や、作業量、圃場の状態等が記憶され、作業マップ情報が作成される。
例えば、ロータリ耕耘機411が装着されている場合には、マップ作成手段CD23は、耕耘作業を設定する。そして、マップ作成手段CD23は、耕耘作業に応じて設定されたPTO回転センサSN16や耕深検出手段CD21に基づいて、位置Q1〜Qn毎に、耕耘作業の有無や、耕深の深さD1〜Dnを記憶する。これにより、耕耘作業に応じた作業マップを作成する。具体的には、図13において、耕耘作業を行なった位置を印○で示すと、位置Q1〜Q4,Q6〜Q10,Q12では耕耘作業が行われ、位置Q5,Q11では耕耘作業が行なわれなかったことが判別可能である。また、図13(b)において、位置Q1〜Qn毎に耕深の深さD1〜Dnが記憶されており、各位置の耕深が浅いか否かなどを判別可能である。
なお、マップ作成手段CD23により設定される作業内容としては、例えば、ロータリ耕耘機に応じて耕耘作業、プラウに応じて鋤き起こし作業、散布装置(図示せず)に応じて散布作業など、従来公知の作業機の種類に応じた作業内容を設定する構成が可能である。
(実施例1の流れ図の説明)
次に、実施例1の作業車両の管理システムにおける制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
(記録処理のフローチャートの説明)
図14は記録処理のフローチャートの説明図である。
図14のフローチャートの各ステップSTの処理は、作業車両の管理システムSの制御部CA〜CDに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は作業車両の管理システムSの他の各種処理と並行して実行される。
図14に示すフローチャートはトラクタ1のキーオンおよびタブレット端末の電源オンにより開始される。
図14のST1において、作業機401の制御部に通信可能か否か、すなわち、作業機401が装着されているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、作業機401の識別情報IDを取得する。そして、ST3に進む。
ST3において、識別情報IDに基づいて作業機401を特定する。そして、ST4に進む。
ST4において、特定された作業機401の種類に基づいて記録方法を選択する。そして、ST5に進む。
ST5において、特定された作業機401の保存された累積作業時間tを取得する。そして、ST6に進む。
ST6において、取得された累積作業時間tを計測時の初期値として設定する。そして、ST7に進む。
ST7において、判別開始フラグFLを「1」にする。そして、ST8に進む。
ST8において、第1の記録方法が選択されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST9に進み、ノー(N)の場合はST14に進む。
ST9において、牽引負荷fが所定値fa以上か否かを判別する。イエス(Y)の場合はST10に進み、ノー(N)の場合はST13に進む。
ST10において、累積作業時間tの計測を開始する。そして、ST11に進む。
ST11において、牽引負荷fが所定値fa未満か否かを判別する。イエス(Y)の場合はST12に進み、ノー(N)の場合はST11を繰り返す。
ST12において、累積作業時間tの計測を停止する。そして、ST13に進む。
ST13において、作業が終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST25に進み、ノー(N)の場合はST9に戻る。
ST14において、第2の記録方法が選択されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST15に進み、ノー(N)の場合はST20に進む。
ST15において、PTO出力軸111が回転しているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST16に進み、ノー(N)の場合はST19に進む。
ST16において、累積作業時間tの計測を開始する。そして、ST17に進む。
ST17において、PTO出力軸111の回転が停止しているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST18に進み、ノー(N)の場合はST17を繰り返す。
ST18において、累積作業時間tの計測を停止する。そして、ST19に進む。
ST19において、作業が終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST25に進み、ノー(N)の場合はST15に戻る。
ST20において、走行速度Vが所定値Va以上か否かを判別する。イエス(Y)の場合はST21に進み、ノー(N)の場合はST24に進む。
ST21において、累積作業時間tの計測を開始する。そして、ST22に進む。
ST22において、走行速度Vが所定値Va未満か否かを判別する。イエス(Y)の場合はST23に進み、ノー(N)の場合はST22を繰り返す。
ST23において、累積作業時間tの計測を停止する。そして、ST24に進む。
ST24において、作業が終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST25に進み、ノー(N)の場合はST20に戻る。
ST25において、累積作業時間tを保存する。そして、ST26に進む。
ST26において、次の(1),(2)の処理を実行する。そして、ST27に進む。
(1)累積作業時間tを音声で通知する。
(2)累積作業時間tを電子メールで通知する
ST27において、判別開始フラグFLを「0」にする。そして、ST1に戻る。
(メンテナンス判別処理のフローチャートの説明)
図15はメンテナンス判別処理のフローチャートの説明図である。
図15のフローチャートの各ステップSTの処理は、作業車両の管理システムSの制御部CA〜CDに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は作業車両の管理システムSの他の各種処理と並行して実行される。
図15に示すフローチャートはトラクタ1のキーオンおよびタブレット端末の電源オンにより開始される。
図15のST51において、判別開始フラグFLが「1」か否かを判別する。イエス(Y)の場合はST52に進み、ノー(N)の場合はST51を繰り返す。
ST52において、特定された作業機401のメンテナンス時間taを取得する。そして、ST53に進む。
ST53において、累積作業時間tがメンテナンス時間ta以上か否かを判別する。イエス(Y)の場合はST54に進み、ノー(N)の場合はST53を繰り返す。
ST54において、メンテナンス時期であることを告知する。そして、ST51に戻る。
前記構成を備えた本実施例の作業車両の管理システムSでは、トラクタ1には、ロータリ耕耘機411や、プラウ421、トレーラ431などの作業機401が選択的に装着される。そして、トラクタ1に装着された作業機401によって作業が行なわれると、作業機401の種類に応じた記録方法で、作業機401毎に累積作業時間tが記録される。例えば、図8において、ロータリ耕耘機411では、PTO出力軸111から動力が伝達されて耕耘部413が駆動し、耕耘作業が行なわれる。よって、PTO出力軸111が回転した場合に、ロータリ耕耘機411の累積作業時間tが記録される。
また、図9において、プラウ421では、リンク16,16,18で牽引されて鋤き起こし作業が行われる。よって、牽引負荷fが所定以上となり、牽引されている場合にプラウ421の累積作業時間tが記録される。さらに、図10において、トレーラ431が装着された場合には、トレーラ431は牽引ヒッチ19に牽引されて走行し、運搬作業が行なわれる。よって、走行速度Vが所定以上となり、走行している場合にトレーラ431の累積作業時間tが記録される。
そして、前記累積作業時間tに基づいて、作業機401毎に、オイル交換や、保守、点検などのメンテナンスの要否が判別される。メンテナンスが必要な場合には、タブレット端末TAB等を介して作業者等に報知される。
ここで、特許文献1に記載の管理装置や、トラクタが有するアワーメータでは、トラクタの作業時間は記録されるが、作業機毎の作業時間は記録されていない。よって、トラクタの作業機が付け替えられると、作業機については作業時間を把握するのが困難であった。すなわち、従来の構成では、作業機の使用時間、使用頻度が不明確になり易いという問題があった。よって、作業機401がメンテナンスされるべき劣化した状態にあるにも関わらず、作業機401を使用し続けてしまい、性能の劣った作業機401で作業する恐れがあった。また、逆に、頻繁に作業機401をメンテナンスしてしまい、メンテナンスの手間や費用が嵩む恐れもあった。
これに対して、本実施例の作業車両の管理システムSでは、作業機401(411,421,431)毎に累積作業時間tが記録される。そして、作業機毎に、メンテナンス時間taに到達したか否か判別され、作業者にメンテナンス時期に到達したか否かが報知される。すなわち、本実施例では、装着する作業機毎に累積作業時間tが管理されており、従来の構成に比べて、作業機401の適切なメンテナンス管理が容易になっている。したがって、必要最小限のメンテナンスで、作業機401の性能を長期に確保し易くなっている。
また、本実施例では、作業機401の種類に応じて、累積作業時間tの記録方法を変更している。一般に、作業機401は、種類に応じて使用態様や使用条件が異なり、作業機401の負荷のかかる条件も異なる。したがって、一律に同じ方法で累積作業時間を記録しても、作業機の劣化や損傷の程度が反映された作業時間は得難い。これに対して、作業機401の種類に応じた記録方法で累積作業時間tが記録される本実施例では、記録方法を変更しない場合に比べて、作業機の負荷のかかる条件に応じて作業機の状態を管理することができる。よって、作業機のメンテナンスすべき時期を精度良く判別し易くなっている。特に、本実施例の記録方法では、所定条件を満たす場合にのみ、累積作業時間tの計測が行われている。したがって、例えば、作業機401が圃場にいた時間全体を単純に合算する場合に比べて、作業機401が実際に駆動、作業した時間を正確に把握し易くなっている。
さらに、本実施例では、作業機用コネクタCONを介して取得された識別情報IDに基づいて、自動で、作業機401が特定される。よって、自動で特定されない場合に比べて、作業機401を特定するための入力操作などの作業者の手間を省き易くなっている。また、作業機401が自動で特定されるため、類似の作業機種が複数使用される場合や、同一型番の別の作業機が使用される場合などでも、作業機401の特定ミスが生じない。したがって、作業者が入力する場合に比べて、作業機401毎の累積作業時間tが正確に記録され易くなっている。
なお、本実施例では、作業機401の識別情報IDに基づいて、作業機401が特定されると、作業内容が自動で設定される。そして、設定された作業内容に基づいて、作業マップが作成される。したがって、作業者が作業内容を設定入力して作業マップを作成する場合に比べて、作業マップの作成が容易になっている。特に、トラクタ1にロータリ耕耘機411が装着された場合、本実施例では、耕深の深さDが記録された作業マップが作成される。よって、耕深の浅い部分については、再耕耘して耕深を深くするなど、圃場のバラツキを抑制するための対策をとり易くなっている。よって、均一な品質の作物を生産し易くなっている。
なお、トラクタ1にロータリ耕耘機411が装着された場合には、耕深の深さDを記録した作業マップに基づいて、ロータリ耕耘機411の昇降制御を行う構成も可能である。すなわち、圃場におけるトラクタ1の位置と、耕深の深さDとに応じて、耕深の深さDのバラツキが少なくなるようにロータリ耕耘機411の昇降制御を行う構成も可能である。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
本実施例では、作業機用コネクタCONを介して識別情報IDを取得する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、識別情報IDが暗号化された画像、いわゆる、二次元コードに基づいて作業機401を特定する構成も可能である。具体的には、二次元コードを作業機401に設ける。そして、タブレット端末TABに備えられたカメラで前記二次元コードが撮像された場合に、作業車両の管理システムSでは、撮像された二次元コードを解析する。そして、二次元コードの識別情報に基づいて作業機401を特定する構成が可能である。また、二次元コードに替えて、作業機401自体の撮像画像に基づく構成も可能である。具体的には、作業機401をカメラで撮像する。そして、作業機401の撮像画像を、作業車両の管理システムSで画像処理する。そして、型番毎に予め設定された作業機の基準画像と比較して、作業機401を特定する構成も可能である。
本実施例では、タブレット端末TABを使用する構成を例示したが、これに限定されず、コンピュータ機能を有する携帯電話端末、いわゆる、スマートフォンを使用する構成も可能である。よって、スマートフォンで作業機401を特定したり、スマートフォンの表示部に作業機がメンテナンスすべき時期にあることを表示したり、スマートフォンのカメラで二次元コードを撮像するなどの構成が可能である。
本実施例では、トラクタ1に装着される作業機401として、ロータリ耕耘機411、プラウ421、トレーラ431の3つの種類の作業機を例示したがこれに限定されない。散布装置や、播種装置、施肥装置など、トラクタ1に装着可能な任意の作業機が装着された場合に、本発明の構成を適用可能である。
なお、作業車両の管理システムSにおいて、各制御部CA〜CDが備える手段は、他の制御部CA〜CDが備える構成も可能であり、分散処理などが可能である。また、外部のサーバS3や端末S4などで処理した情報を各制御部CA〜CDに送信する構成も可能である。よって、本実施例では、端末制御部CDが手段CD1〜CD23を備える構成を例示したが、例えば、手段CD1〜CD23の処理のうち、入力の判別や表示のみをタブレット端末TABで行う構成とし、入力の判別や表示以外については、トラクタ1の制御部CA〜CCで行う構成なども可能である。
1 トラクタ(作業車両) 1a 走行車体
2,2 前輪 3,3 後輪
4 エンジンルーム
5 トランスミッションケース 6 ボンネット
7 キャビン 8 運転座席
11 ステアリングハンドル 12 クラッチペダル
13 アクセルペダル 14 前後切替レバー
15 リフトアーム 16 ロワーリンク
17 リフトロッド
18 アッパーリンク 19 牽引ヒッチ
20 出力軸 21 入力軸
22 第1入力ギヤ 23 第2入力ギヤ
24 第1高・低クラッチ 25 第2高・低クラッチ
26 第1低速ギヤ 27 第2低速ギヤ
28 第1クラッチ軸 29 第2クラッチ軸
30 第1高速ギヤ 31 第2高速ギヤ
32 高速伝動軸 34 低速伝動軸
36 第2シンクロチェンジ 37 第2シンクロ小ギヤ
38 第2シンクロ大ギヤ 39 第1伝動軸
40 第5ギヤ 41 第6ギヤ
42 第1シンクロチェンジ 43 第1シンクロ小ギヤ
44 第1シンクロ大ギヤ 45 第2伝動軸
46 第7ギヤ 47 第8ギヤ
48 正逆クラッチ(クラッチ部材)
48a クラッチ軸 48b 内側クラッチ板
48c 外側クラッチ板 48d クラッチケース
48e 押え板 48f クラッチピストン
48g ばね 48h シリンダ部
49 正転クラッチギヤ
50 逆転クラッチギヤ 51 逆転ギヤ
52 逆転軸 53 副変速軸
54 第9ギヤ 55 第10ギヤ
56 第3シンクロ小ギヤ 57 第11ギヤ
58 第3シンクロチェンジ 59 第3シンクロ大ギヤ
60 第5伝動軸 61 第12ギヤ
62 第1ベベルギヤ 63 第2ベベルギヤ
64 リヤベベルギヤケース 65 ベベル出力軸
66 第13ギヤ 67 第14ギヤ
68 後輪出力軸 69 第4シンクロ小ギヤ
70 第15ギヤ 71 第4シンクロチェンジ
72 第4シンクロ大ギヤ
74 第16ギヤ 75 第17ギヤ
76 第18ギヤ 77 第19ギヤ
78 第1前輪駆動軸
79 前輪増速クラッチ(駆動切替クラッチ部材)
81 第一増速ギヤ 82 前輪等速ギヤ
83 第二増速ギヤ
84 前輪増速ギヤ 85 第2前輪駆動軸
86 第3前輪駆動軸 87 第4前輪駆動軸
88 前輪駆動ベベル軸 89 第1前ベベルギヤ
90 フロントベベルケース 91 フロントベベル出力軸
92 第1フロントベベルギヤ 93 第2ベベルギヤ組
95 第1PTO軸
96 メインクラッチギヤ 97 PTOメインクラッチ
98 第1PTOギヤ 99 第2PTOギヤ
100 第5シンクロ小ギヤ 101 第5シンクロ大ギヤ
102 第20ギヤ 103 第26ギヤ
105 PTO逆転ギヤ 106 カウンタ軸
107 第2PTO軸 108 第4PTO軸
109 第1PTO出力ギヤ 110 第2PTO出力ギヤ
111 PTO出力軸
115 第2フロントベベルギヤ 116 前輪駆動軸
117 第21ギヤ 118 第22ギヤ
119 第3筒軸
141F 前進切換ソレノイド 141R 後進切換ソレノイド
142 前後進昇圧ソレノイド 142a 前後進リリーフバルブ
142b 前後進油路 148 第23ギヤ
150 多段変速装置 151 第5シンクロチェンジ
152 第24ギヤ 153 第25ギヤ
156 第3PTO軸 157 PTO変速部
207 第1主変速第1ソレノイド
208 第1主変速第2ソレノイド
209 第2主変速第1ソレノイド
210 第2主変速第2ソレノイド
211a 第1Lo側ソレノイド 211b 第1Hi側ソレノイド
212a 第2Lo側ソレノイド 212b 第2Hi側ソレノイド
213a 4WDソレノイド 213b 前輪増速ソレノイド
214 PTOクラッチソレノイド
250 メインポンプ 251 サブポンプ
252 サクションフィルタ 253 パワーステアリング装置
254 作業機系油圧装置
254a メイン上昇ソレノイド 254b メイン下降ソレノイド
255 走行系油圧装置 256 第1主変速シリンダ
256L Lo側油室 258 装置部分
301 制動装置
301L 左ブレーキシリンダ 301R 右ブレーキシリンダ
302L 左制動ソレノイド 302R 右制動ソレノイド
303 制動圧ソレノイド
311 前方カメラ 312 前方第2カメラ
313 後方カメラ 314 左カメラ
315 右カメラ
401 作業機 401a 識別記憶手段
411 ロータリ耕耘機 412 チェーンケース
413 耕耘部 414 メインカバー
415 リアカバー
421 プラウ 422 マスト
423 横フレーム 431 トレーラ
432 積載部 433 車輪
A 加速度 AP1 処理ソフトウェア
B1 第二軸受 B2 第三軸受
CA 走行制御部 CB エンジン制御部
CC 作業機昇降制御部 CD 端末制御部
CD1 登録情報取得手段 CD2 特定手段
CD2a 識別情報取得手段 CD2b 登録判別手段
CD2c 新規登録手段 CD2d 作業機特定手段
CD3 選択手段 CD4 記録手段
CD4a 累積作業時間の取得手段
CD4b 牽引計時記録手段 CD4c PTO計時記録手段
CD4d 車速計時記録手段 CD4e 累積作業時間の保存手段
CD5 作業終了判別手段 CD6 作業時表示手段
CD7 終了時通知手段 CD8 到達判別手段
CD9 報知手段 CD10 メンテナンス終了手段
CD21 耕深検出手段 CD22 作業経路の記憶手段
CD23 マップ作成手段
CON 作業機用コネクタ
D(D1,D2,…,Dn) 耕深の深さ
Do 動力伝達装置 E エンジン
E1 コモンレール E2 レール圧センサ
E3 燃料タンク E4 燃料高圧ポンプ
E5 シリンダ
E6(E6a,E6b,E6c,E6d) 高圧インジェクタ
E7 燃料フィルタ E8 吐出通路
E9 高圧燃料供給通路 E10 高圧燃料供給通路
E10a リターン通路 E11 圧力制御弁
FL 判別開始フラグ H 圃場
ID 識別情報 OS オペレーティングシステム
P 作業経路 Q(Q1,Q2,…,Qn) 位置
S 作業車両の管理システム S2 基地局
S3 サーバ S4 端末
SN1 車速センサ(車速検出手段)
SN2 ハンドル切れ角センサ
SN3 加速度センサ SN4a 左ブレーキ踏込センサ
SN4b 右ブレーキ踏込センサ
SN5 傾斜センサ
SN11 前進クラッチ圧力センサ
SN12 前後進レバー位置センサ
SN13 主変速レバー位置センサ
SN14 副変速位置センサ SN15 油温センサ
SN16 PTO回転センサ SN21 アクセル位置検出センサ
SN22 エンジン回転センサ SN23 エンジン水温センサ
SN31 ポジションコントロールセンサ
SN32 リフトアームセンサ SN33 ドラフトセンサ
SN41 耕深センサ
SW1 PTO入り切りスイッチ
SW2 PTO自動・手動切替スイッチ
SW11 エンジンモード選択スイッチ
TAB タブレット端末 TAB1 タッチパネル
TAB2 入力ボタン TAB3 スピーカ
M1 ステアリングモータ
U1 通信ユニット V 走行速度

Claims (2)

  1. 圃場(H)で作業をする複数の着脱可能な作業機(401)が、走行車体(1a)に選択的に装着されて作業を行う作業車両(1)と、
    前記作業車両(1)と通信可能な情報処理端末(TAB)と、
    前記情報処理端末(TAB)に設けられ、装着された作業機(401)を特定する特定手段(CD2)と、
    作業機(401)毎に累積作業時間(t)を記録する記録手段(CD4)と、
    前記装着された作業機(401)の累積作業時間(t)が予め設定されたメンテナンス時間(ta)に到達した場合に、前記装着された作業機(401)がメンテナンスすべき時期にあることを報知する報知手段(CD)と、
    前記走行車体(1a)に設けられ、前記走行車体(1a)に装着された前記作業機(401)を支持するリンク(16)と、
    前記走行車体(1a)に設けられ、前記走行車体(1a)に装着された前記作業機(401)に動力を回転して伝達するPTO軸(111)と、
    前記リンク(16)に対する走行方向の負荷(f)を検出する負荷センサ(SN33)と、
    前記PTO軸(111)の回転を検出するPTO回転センサ(SN16)と、
    前記走行車体(1a)の走行速度(V)を検出する車速検出手段(SN1)と、
    前記負荷センサ(SN33)の検出結果に基づき前記リンク(16)の走行方向の負荷(f)が所定(fa)以上となる場合の時間に基づいて累積作業時間(t)を記録する第1の記録方法と、前記PTO回転センサ(SN16)の検出結果に基づき前記PTO軸(111)の回転時間に基づいて累積作業時間(t)を記録する第2の記録方法と、前記車速検出手段(SN1)の検出結果に基づき前記走行速度(V)が所定以上となる場合の時間に基づいて累積作業時間(t)を記録する第3の記録方法と、のいずれか一つの記録方法を、前記装着された作業機(401)の種類に基づいて選択する選択手段(CD3)と、
    前記選択手段(CD3)で選択された記録方法で、前記装着された作業機(401)の累積作業時間(t)を記録する前記記録手段(CD4)と、
    を備えたことを特徴とする作業車両の管理システム。
  2. 前記作業機(401)に設けられ、作業機(401)毎の識別情報(ID)を記憶する識別記憶手段(401a)と、
    前記走行車体(1a)に作業機(401)が装着された場合に、前記識別記憶手段(401a)に記憶された前記識別情報(ID)に基づいて装着された作業機(401)を特定する前記特定手段(CD2)と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両の管理システム。
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