JP6352156B2 - トラクタ - Google Patents

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Description

本発明は、操縦者に対して情報を表示する表示装置を備えたトラクタに関する。
トラクタにおいて、単位時間当たりの燃料消費量や単位燃料当たりの走行距離を算出し、これらの値を表示装置に表示させること、所定燃費とその時点での燃費とを比較して、燃費優劣を表示装置に表示させることが提案されている(例えば下記特許文献1参照)。
前記特許文献1に記載の構成は、操縦者による燃費情報の認識を促進できる点において有用であるが、下記点において改善の余地がある。
即ち、トラクタは、路上走行等の非作業走行状態及び作業機による作業を行いつつ走行を行う作業走行状態を有している。さらに、前記作業走行状態には、使用される作業機毎に異なる走行状態が存在する。従って、燃費情報についてもこれらの異なる走行状態毎に区別して操縦者に告知することが望ましい。
この点に関し、前記特許文献1には、トラクタの場合には、使用している変速段によって道路走行中又は作業機を用いた作業中を認識することができるので、それぞれに適した表示モードでの燃費情報の表示を行える旨の記載がなされているが、使用している変速段によって道路走行状態及び作業走行状態を区分けすると、路上での登板走行時等において、非作業時ではあるが低速段で走行した場合には、この走行状態での燃費情報が作業走行状態での燃費情報としてカウントされてしまう。
特許第5406735号公報
本発明は、斯かる従来技術に鑑みなされたものであり、操縦者が知りたい走行状態の燃費情報を正確に提供し得る構造簡単なトラクタの提供を目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、出力が可変とされたエンジンと、エンジン回転数変更操作部材と、エンジン回転数変更アクチュエータと、液晶表示部を有する表示装置と、制御装置と、前記エンジンから走行部材へ至る走行系伝動経路に介挿された無段変速装置である主変速装置及び多段式変速装置である副変速装置と、作業機を昇降自在に支持するリンク機構と、前記作業機を昇降させる昇降アクチュエータと、前記副変速装置の変速段を検出する副変速センサと、前記作業機の牽引負荷を検出するドラフトセンサと、前記作業機の昇降高さを検出するリフト角センサとを備え、前記制御装置が前記エンジン回転数変更操作部材への人為操作に応じて前記エンジン回転数変更アクチュエータを作動させるように構成されたトラクタであって、前記液晶表示部は、車速を表示する車速表示領域と、情報表示領域とを有し、前記制御装置は、燃料消費率を一定時間毎に読み込むように構成され、平均燃費算出モード起動中に読み込まれた燃料消費率に基づいて平均燃費を算出すると共に、平均燃費算出モードの起動有無に拘わらず、前記副変速装置が所定の低速段係合状態で、前記作業機が所定高さ以下で且つ前記作業機の牽引負荷が所定値以上である際に読み込まれた燃料消費率に基づき作業機牽引時平均燃費を算出し、平均燃費算出モード起動中の前記平均燃費に加えて前記作業機牽引時平均燃費を前記情報表示領域同時に表示するように構成されたトラクタを提供する。
また、本発明は、前記目的を達成するために、出力が可変とされたエンジンと、エンジン回転数変更操作部材と、エンジン回転数変更アクチュエータと、液晶表示部を有する表示装置と、制御装置と、前記エンジンからPTO軸へ至る作業機系伝動経路に介挿されたPTOクラッチ装置と、前記PTOクラッチ装置の係脱状態を検出するPTOクラッチセンサと、作業機の昇降高さを検出するリフト角センサとを備え、前記制御装置が前記エンジン回転数変更操作部材への人為操作に応じて前記エンジン回転数変更アクチュエータを作動させるように構成されたトラクタであって、前記液晶表示部は、車速を表示する車速表示領域と、前記PTO軸の回転数を表示するPTO回転数表示領域と、情報表示領域とを有し、前記制御装置は、燃料消費率を一定時間毎に読み込むように構成され、平均燃費算出モード起動中に読み込まれた燃料消費率に基づいて平均燃費を算出すると共に、平均燃費算出モードの起動有無に拘わらず、前記PTOクラッチ装置が係合状態で且つ前記リフト角センサの検出信号に基づき前記作業機が所定高さ以下の際に読み込まれた燃料消費率に基づきPTO作業時平均燃費を算出し、平均燃費算出モード起動中の前記平均燃費に加えて前記PTO作業時平均燃費を前記情報表示領域に同時に表示するように構成されたトラクタを提供する。
好ましくは、前記制御装置は、平均燃費算出モード起動中に読み込まれた燃料消費率の合算値又は前記平均燃費の少なくとも一方と読み込み回数とを燃費情報として前記トラクタが主電源オフ状態とされても失われず且つ書き換え可能とされた記憶領域に記憶し、前記燃費情報と新たに読み込まれた燃料消費率とに基づき平均燃費を更新すると共に、所定のリセット操作に応じて前記記憶領域に記憶された燃費情報をリセットするものとされる。
ましくは、前記制御装置は、表示切換操作部材への第1操作方法での操作を平均燃費算出モード起動中の前記平均燃費の前記情報表示領域への表示のオン・オフを切り換える為の人為操作と判断し、前記表示切換操作部材への第2操作方法での操作を前記リセット操作と判断するように構成される。
本発明の一態様に係るトラクタによれば、制御装置が、平均燃費算出モード起動中に読み込まれた燃料消費率に基づいて平均燃費を算出し、且つ、平均燃費算出モードの起動有無に拘わらず、副変速装置が所定の低速段係合状態で、作業機が所定高さ以下で且つ前記作業機の牽引負荷が所定値以上である際に読み込まれた燃料消費率に基づき作業機牽引時平均燃費を算出し、平均燃費算出モード起動中の前記平均燃費及び前記作業機牽引時平均燃費を液晶表示部に表示するように構成されているので、操縦者は、作業機牽引作業時の平均燃費と共に、平均燃費を知りたい走行状態に合わせて平均燃費算出モードを起動させることにより、前記走行状態の正確な燃費情報を知ることができる。
本発明の他態様に係るトラクタによれば、制御装置が、平均燃費算出モード起動中に読み込まれた燃料消費率に基づいて平均燃費を算出し、且つ、平均燃費算出モードの起動有無に拘わらず、PTOクラッチ装置が係合状態で且つリフト角センサの検出信号に基づき作業機が所定高さ以下の際に読み込まれた燃料消費率に基づきPTO作業時平均燃費を算出し、平均燃費算出モード起動中の前記平均燃費及び前記PTO作業時平均燃費を液晶表示部に表示するように構成されているので、操縦者は、PTO作業時の平均燃費と共に、平均燃費を知りたい走行状態に合わせて平均燃費算出モードを起動させることにより、前記走行状態の正確な燃費情報を知ることができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るトラクタの斜視図である。 図2は、前記トラクタの背面図である。 図3は、前記トラクタの平面図である。 図4は、前記トラクタの伝動模式図である。 図5は、前記トラクタにおける制御ブロック図である。 図6は、前記トラクタにおけるサブディスプレイの模式図である。 図7は、前記トラクタに備えられた燃料情報表示機能の制御フロー図である。
以下、本発明に係るトラクタの好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1〜図4に、それぞれ、本実施の形態に係るトラクタ1の斜視図、背面図、平面図及び伝動模式図を示す。
1〜図4に示すように、前記トラクタ1は、車輌フレーム10と、前記車輌フレーム10に支持された運転席15と、前記車輌フレーム10に支持されたエンジン50と、左右一対の前輪20Fと、左右一対の後輪20Rと、前記エンジン50からの回転動力を駆動輪に伝達する走行系伝動構造60と、外部に向けて回転動力を出力するPTO軸95と、前記エンジン50からの回転動力を前記PTO軸95に伝達するPTO系伝動構造80と、制御装置100と、前記エンジン50に燃料を噴射する燃料噴射装置40(下記図5参照)とを有している。
図5に、前記制御装置100のブロック図を示す。
図5に示すように、本実施の形態においては、前記制御装置100は、本機コントローラ101、エンジンコントローラ102及びメータコントローラ103等の複数のコントローラを有している。
前記複数のコントローラ101、102、103には、それぞれ、対応する前記センサ及び前記アクチュエータが電気的に接続されており、前記複数のコントローラ101、102、103はCAN通信バス105を介して互いに電気的に接続されている。
前記各コントローラ101、102、103は、前記各種センサ等から入力される信号に基づいて演算処理を実行する制御演算手段を含む演算部(以下CPUという)と、制御プログラムや制御データ等を記憶するROM,設定値等を電源を切っても失われない状態で保存し且つ前記設定値等が書き換え可能とされたEEPROM及び前記演算部による演算中に生成されるデータを一時的に保持するRAM等を含む記憶部とを備えている。
前記制御装置100は、前記エンジン50の出力制御として、エンジン回転数が、人為操作されるエンジン回転数変更操作部材110による設定回転数となるように、エンジン回転数変更アクチュエータを作動させる通常制御を実行するように構成されている。
詳しくは、図3及び図5に示すように、前記トラクタ1は、アクセルペダル111及びアクセルレバー112等の前記エンジン回転数変更操作部材110と、前記エンジン回転数変更操作部材110の操作位置を検出する操作側エンジン回転数センサ110aと、前記エンジン回転数変更アクチュエータとして作用する燃料噴射装置40と、エンジン回転数を検出する作動側エンジン回転数センサ50aとを有している。
図5に示すように、本実施の形態においては、前記燃料噴射装置40は、燃料タンク41からフィルタ(図示せず)を介して燃料を吸い込む燃料供給ポンプ42と、前記燃料供給ポンプ42から圧送される燃料を蓄圧状態で貯留するコモンレール45と、前記コモンレール45内の蓄圧燃料を前記エンジン50の各気筒に噴射する複数のインジェクタ46とを有している。
なお、図5中の符号45aは前記コモンレール45の内圧を検出する圧力センサである。
前記制御装置100は、前記通常制御においては、前記操作側エンジン回転数センサ110aによって検出される設定回転数をエンジン回転数の目標回転数として用いて、前記インジェクタ46を作動させる。
具体的には、前記制御装置100には、ROM等の記憶部に、予め、エンジン回転数とインジェクタ制御量(燃料噴射量)との関係を示す制御データが記憶されており、前記制御装置100は前記制御データを用いて、前記インジェクタ46の作動制御を行う。
即ち、前記制御装置100は、アクセルレバー等のエンジン回転数変更操作部材110の操作位置をアクセルセンサ110aから入力して目標エンジン回転数を認識し、前記制御データを用いて算出される前記目標エンジン回転数に応じた燃料噴射量を噴射するように前記インジェクタ46を作動させ、エンジン回転数センサ50aによって検出される実エンジン回転数が前記目標エンジン回転数に一致しているか否かを判断し、両者が一致するように前記インジェクタ46の作動制御を行う。
本実施の形態に係る前記トラクタ1は、前記エンジン50の回転数上限値を任意に設定し得るように構成されている。
詳しくは、図5に示すように、前記トラクタ1にはエンジン回転数上限設定部材510が備えられている。
前記制御装置100は、前記エンジン回転数変更操作部材110を最大操作した際の目標エンジン回転数が前記エンジン回転数上限設定部材510によって設定されるエンジン回転数上限値に制限された状態で、前記エンジン回転数が前記エンジン回転数変更操作部材110の操作位置に応じた回転数となるように、前記燃料噴射装置40の作動制御を行うように構成されている。
なお、図5中の符号510aは前記エンジン回転数上限設定部材510の操作位置を検出するセンサである。
このように、エンジン回転数上限設定機能を備えることにより、前記エンジン回転数変更操作部材110に対する誤操作によって、前記エンジン50から作動的に回転動力が伝達される耕耘装置や植付装置等の作業機に意図しない高回転数の動力が入力されてトラブルが生じることを有効に防止することができる。
図4に示すように、本実施の形態においては、前記走行系伝動構造60は、主変速装置として作用する油圧式無段変速装置(HST)61を有している。
前記HST61は、図4に示すように、メインクラッチ51を介して入力される前記エンジン50からの回転動力を無段変速するように構成されている。
なお、図5中の符号52及び53は、前記メインクラッチ51を介して入力される前記エンジン50からの回転動力によって駆動されるチャージポンプ及び補助ポンプである。
本実施の形態においては、前記HST61は、前記制御装置100によって作動制御される主変速アクチュエータ220を介して変速動作するように構成されている。
詳しくは、図5に示すように、前記トラクタ1においては、作動側変速センサ(車速センサ)61aによって検出される前記HST61の出力回転速度が主変速レバー等の主変速操作部材120への人為操作に応じた速度となるように、前記制御装置100が前記主変速アクチュエータ220の作動制御を行うようになっている。
なお、図5中の符号120aは、前記主変速操作部材120の操作位置(操作方向及び/又は操作量)を検出する操作側変速センサである。
又、本実施の形態に係る前記トラクタ1は、前記主変速操作部材120を最大操作した際の前記HST61の出力回転速度の上限値(最高速値)を任意に設定し得るように構成されている。
詳しくは、図5に示すように、前記トラクタ1には最高速設定部材515が備えられている。
前記制御装置100は、前記主変速操作部材120を最大操作した際の前記HST61の最高出力回転速度が前記最高速設定部材515によって設定された回転速度に制限された状態で、前記主変速操作部材120の操作位置に応じて前記HST61の出力回転速度が変更されるように前記主変速アクチュエータ220の作動制御を行う。
なお、図5中の符号515aは、前記最高速設定部材515の操作位置を検出するセンサである。
前記最高速設定部材515は前記エンジン回転数上限設定部材510と別体とすることも可能であるし、両部材510、515を共通操作部材によって構成することも可能である。
即ち、前記最高速設定部材515及び前記エンジン回転数上限設定部材510を共通部材によって構成する場合には、前記エンジン回転数上限設定部材510及び前記最高速設定部材515の双方として作用するエンジン回転・車速切換スイッチ(図示せず)及びエンジン回転・車速設定ダイヤル(図示せず)が備えられている。
前記エンジン回転・車速切換スイッチは、エンジン回転数上限設定フェイズ及び最高速設定フェイズを切り換える為の部材である。
詳しくは、前記エンジン回転・車速切換スイッチは、エンジン側及び車速側に切り換え可能とされており、前記制御装置100は、前記エンジン回転・車速切換スイッチの操作位置に応じて、操縦者がエンジン回転数上限値を登録したいのか、又は、最高速値を登録したいのかを認識する。
そして、前記制御装置100は、前記エンジン回転・車速設定ダイヤルによって設定された値を、前記エンジン回転・車速切換スイッチによって選択された側(即ち、エンジン出力の回転速度又はHST出力の回転速度)の上限値として登録する。
本実施の形態においては、前記制御装置100は、前記エンジン回転数上限設定部材510によって設定されるエンジン回転数上限値及び前記最高速設定部材515によって設定される最高速度値の組み合わせによって画される走行モードを複数個、記憶し、人為操作による指令を受けて複数の走行モードのうちの何れか一の走行モードを起動させ得るように構成されている。
即ち、図5に示すように、前記トラクタ1には、人為操作可能な走行モード切換操作部材520が備えられている。
前記走行モード切換操作部材520は、前記複数の走行モード(例えば、Aモード及びBモードの2種類の走行モード)の切り換えを行えるように構成されている。
即ち、前記走行モード切換操作部材520は、人為操作に応じて、前記複数の走行モードのそれぞれに対応した走行モード位置(例えば、Aモード位置又はBモード位置)を選択的にとり得るようになっている。
前記制御装置100は、前記走行モード切換操作部材520が一の走行モード位置(前記例においては、Aモード位置又はBモード位置)に位置された状態で前記エンジン回転数上限設定部材510及び前記最高速設定部材515が操作されると、その操作によって設定された値を当該一の走行モードにおけるエンジン回転数上限値及び最高速値として記憶する。
前記エンジン回転数上限値及び前記最高速値は、例えば、電源を切っても失われず且つ書き換え可能とされたEEPROMに記憶され得る。
なお、前記走行モード切換操作部材520の操作位置はセンサ520a(図5参照)によって検出される。
このように複数の走行モードが記憶されている状態において、前記制御装置100は、前記走行モード切換操作部材520の操作位置に対応した走行モードを起動する。
なお、前記走行モード切換操作部材520が、前記複数の走行モード位置に加えて、走行モード解除位置をとり得るように構成し、前記走行モード切換操作部材520が走行モード解除位置に位置されると、前記制御装置100が、前記複数の走行モードの解除状態を現出させるように構成することも可能である。
図4に示すように、本実施の形態においては、前記走行系伝動構造60は、前後進切換装置62を有している。
前記前後進切換装置62は、前記HST61から作動的に伝達される回転動力の回転方向を切り替えて出力するように構成されている。
詳しくは、前記前後進切換装置62は、前記HST61からの回転動力を正転方向(前進方向)の回転動力として前記駆動輪へ向けて出力する前進状態、前記HST61からの回転動力を逆転方向(後進方向)の回転動力として前記駆動輪へ向けて出力する後進状態、及び、前記HST61から前記駆動輪への動力伝達を遮断する中立状態を選択的にとり得るように構成されている。
前記前後進切換装置62は、人為操作可能なF/Rレバー等の前後進切換操作部材130への人為操作に応じて、前進状態又は後進状態をとり、人為操作可能な主クラッチ操作部材135のクラッチ切り操作に応じて、中立状態(動力遮断状態)をとるようになっている。
本実施の形態においては、前記前後進切換装置62は、前後進切換アクチュエータ230によって出力状態の切り換えが行われるようになっている。
詳しくは、図5に示すように、前記トラクタ1においては、前記前後進切換装置62の出力状態が前記前後進切換操作部材130及び前記主クラッチ操作部材135への人為操作に応じて変更されるように、前記制御装置100が前記前後進切換アクチュエータ230の作動制御を行うようになっている。
なお、図5中の符号130a及び135aは前記前後進切換操作部材130及び前記主クラッチ操作部材135の操作位置をそれぞれ検出する操作側前後進センサ及び操作側主クラッチセンサであり、符号62aは前記前後進切換装置62の作動状態を検出する前後進センサである。
図4に示すように、本実施の形態においては、前記走行系伝動構造60は、副変速装置として作用するギヤ式多段変速装置63を有している。
前記ギヤ式多段変速装置63は、前記前後進切換装置62の伝動方向後流側に配設されており、前記前後進切換装置62を介して入力される回転動力を多段変速して、走行系出力軸65に伝達する。
前記多段変速装置63は、副変速操作部材140(図5参照)によって選択された変速段を係合させるように構成されている。
図4に示すように、本実施の形態においては、前記多段変速装置63は、高速段及び低速段の2段の変速段を有している。
本実施の形態においては、前記多段変速装置63は、副変速アクチュエータ240(図5参照)によって変速状態の切り換えが行われるようになっている。
詳しくは、図5に示すように、前記トラクタ1においては、前記多段変速装置63の変速段が前記副変速操作部材140への人為操作に応じて変更されるように、前記制御装置100が前記副変速アクチュエータ240の作動制御を行うようになっている。
なお、図5中の符号140aは前記副変速操作部材140の操作位置を検出する操作側副変速センサであり、符号63aは前記多段変速装置63の変速状態を検出する副変速センサである。
本実施の形態においては、前記一対の後輪20Rがメイン駆動輪とされ、且つ、前記一対の前輪20Fが操舵輪且つサブ駆動輪とされている。
即ち、図4及び図5に示すように、前記トラクタ1には、人為操作されるステアリングホイール等の旋回操作部材115と、前記旋回操作部材115の操作位置を検出する操作側旋回センサ115aと、前記操舵輪(本実施の形態においては前輪20F)を操舵するパワーステアリング装置等の旋回アクチュエータ215と、車輌旋回角度を検出する作動側旋回センサ90aとが備えられている。
そして、前記制御装置100は、前記作動側旋回センサ90aによって検出される車輌旋回角が前記操作側旋回センサ115aによって検出される前記旋回操作部材115の操作角となるように、前記旋回アクチュエータ215の作動制御を行う。
又、本実施の形態においては、図4に示すように、前記走行系伝動構造60は、さらに、前記走行系出力軸65の回転動力を主駆動輪として作用する前記一対の後輪20Rに差動伝達する主駆動輪側デファレンシャルギヤ装置66と、前記走行系出力軸65の回転動力を入力するサブ駆動輪駆動装置70と、前記サブ駆動輪駆動装置70からの回転動力をサブ駆動輪として作用する前記一対の前輪20Fに差動伝達するサブ駆動輪側デファレンシャルギヤ装置71と、前記左右一対のメイン駆動輪にそれぞれ制動力を付加し得る左右一対のブレーキ装置75L、75Rとが備えられている。なお、図4においては、左側ブレーキ装置75Lのみ図示している。
前記サブ駆動輪駆動装置70は、サブ駆動輪駆動切換操作部材145への人為操作に応じて、前記サブ駆動輪(本実施の形態においては前記前輪20F)が前記メイン駆動輪(本実施の形態においては後輪20R)と、常時、等速駆動されるように前記走行系出力軸65の回転動力を前記サブ駆動輪へ向けて出力する4駆等速状態と、旋回角センサ90a(図5参照)によって検出される旋回角が所定角以下の場合には前記サブ駆動輪が前記メイン駆動輪と等速で駆動され且つ前記旋回角が所定角を超えた場合には前記サブ駆動輪が前記メイン駆動輪より高速(例えば約2倍速)で駆動されるように前記走行系出力軸65の回転動力を前記サブ駆動輪へ向けて出力する4駆旋回時増速状態と、前記サブ駆動輪を駆動しない2駆状態とを選択的にとり得るように構成されている。
本実施の形態においては、前記サブ駆動輪駆動装置70は、サブ駆動輪駆動切換アクチュエータ245を介して伝動状態の切り換えが行われるようになっている。
詳しくは、図5に示すように、前記トラクタ1においては、前記サブ駆動輪駆動装置70がサブ駆動輪駆動切換操作部材145への人為操作に応じた伝動状態となるように、前記制御装置100が前記サブ駆動輪駆動切換アクチュエータ245の作動制御を行うようになっている。
なお、図5中の符号145aは、前記サブ駆動輪駆動切換操作部材145の操作位置を検出するサブ駆動輪駆動切換センサであり、符号70aは前記サブ駆動輪駆動装置70の伝動状態を検出するサブ駆動輪センサである。
前記一対のブレーキ装置75L、75Rは、人為操作される一対のブレーキ操作部材150L、150Rへの人為操作に応じて、個別に、ブレーキ作動状態及びブレーキ解除状態をとり得るようになっている。
本実施の形態においては、前記一対のブレーキ装置75L、75Rは、それぞれ、一対のブレーキアクチュエータ250L、250Rを介して、ブレーキ作動状態及びブレーキ解除状態の切り換えが行われるようになっている。
詳しくは、前記制御装置100は、前記一対のブレーキ装置75L、75Rが前記一対のブレーキ操作部材150L、150Rへの人為操作に応じたブレーキ作動状態又はブレーキ解除状態となるように、前記一対のブレーキアクチュエータ250L、250Rの作動制御を行うようになっている。
なお、図5中の符号150La、150Raは前記一対のブレーキ操作部材150L、150Rの操作状態を検出するセンサであり、符号75La、75Raは前記一対のブレーキ装置75L、75Rの作動状態を検出するセンサである。
次にPTO伝動構造80について説明する。
図4に示すように、本実施の形態においては、前記PTO系伝動構造80は、PTOクラッチ装置81と、PTO変速装置82とを有している。
前記PTOクラッチ装置81は、前記メインクラッチ51を介して入力される前記エンジン50からの回転動力を選択的に伝達又は遮断するように構成されている。
前記PTO変速装置82は、前記PTOクラッチ装置81を介して入力される前記エンジン50からの回転動力を変速して、前記PTO軸95へ向けて出力するように構成されている。
即ち、前記制御装置100は、図5に示すように、人為操作されるPTO入切操作部材160への人為操作に応じて前記PTOクラッチ装置81が伝動状態及び遮断状態となるように、PTOクラッチアクチュエータ260の作動制御を行うようになっている。
なお、図5中の符号160aは前記PTO入切操作部材160の操作位置を検出するセンサであり、符号81aは前記PTOクラッチ装置81の作動状態を検出するPTOクラッチセンサである。
また、前記制御装置100は、図5に示すように、人為操作されるPTO変速操作部材165への人為操作に応じて前記PTO変速装置82が変速動作するように、PTO変速アクチュエータ265の作動制御を行うようになっている。
詳しくは、前記PTO変速装置82は、多段式とされており、複数の変速段の何れかの変速段が選択的に係合され得るようになっている。
本実施の形態においては、図4に示すように、前記PTO変速装置82は、正転側第1変速段〜第4変速段用のギヤ列82(1)〜82(4)と、逆転側変速段用のギヤ列82(R)とを有しており、前記PTOアクチュエータ265によって何れかのギヤ列が選択的に動力伝達状態になるように構成されている。
前記PTO変速装置82の作動状態(変速段)は、前記PTO変速装置82又は前記PTOアクチュエータ265の作動状態を検出する作動側PTO変速センサ82a(図5参照)によって検出される。
前記PTO変速操作部材165は、人為操作に応じて、前記PTO変速装置265の変速段(本実施の形態においては、正転側第1〜第4変速段及び逆転側変速段)に対応した操作位置を取り得るように構成されている。
前記PTO変速操作部材165の操作位置は、操作側PTO変速センサ165a(図5参照)によって検出される。
さらに、本実施の形態に係る前記トラクタ1には、前記PTO軸95の実回転数を検出するPTO回転センサ95a(図5参照)が備えられている。
実施の形態に係る前記トラクタ1は、前記PTO軸95を介して前記エンジン50からの回転動力を伝達し得る状態でリンク機構380を介してロータリー耕耘装置等の作業機を昇降可能且つ左右方向傾動可能に付設可能となっている。
図2及び図3に示すように、前記リンク機構380は、例えば、トップリンク381及び左右一対のロワーリンク382を有し得る。
前記トラクタ1は、前記作業機200を昇降させることができるようになっている。
前記トラクタ1には、図5に示すように、前記作業機200を昇降させる昇降アクチュエータ270が備えられている。
そして、前記制御装置100は、人為操作信号に基づいて、前記昇降アクチュエータ270の作動制御を行う。
詳しくは、前記トラクタ1には、昇降操作部材170として、手動昇降操作部材171とワンタッチ昇降操作部材172と上昇位置設定部材173と昇降微調整操作部材174とが備えられている。
前記手動昇降操作部材171が操作されると、前記制御装置100は、前記作業機200が前記手動昇降操作部材171の操作位置に応じた高さに位置するように前記昇降アクチュエータ270を作動させる。
なお、図5中の符号171aは、前記手動昇降操作部材171の操作位置を検出するセンサであり、符号201aは、前記作業機200の昇降位置を検出するリフト角センサである。
前記ワンタッチ昇降操作部材172が上昇操作されると、前記制御装置100は、前記作業機200が前記上昇位置設定部材173によって設定されている高さまで上昇するように前記昇降アクチュエータ270を作動させる。
なお、図5中の符号172aは、前記ワンタッチ昇降操作部材172の操作状態を検出するセンサであり、符号173aは前記上昇位置設定部材173による設定位置を検出するセンサである。
前記ワンタッチ昇降操作部材172が下降操作されると、前記制御装置100は、前記作業機200が前記手動昇降操作部材171の操作位置によって画される下降位置まで下降するように前記昇降アクチュエータ270を作動させる。
即ち、本実施の形態においては、前記手動昇降操作部材171が下降位置設定部材としても作用するようになっている。
前記昇降微調整操作部材174は、上げ操作及び下げ操作可能とされている。
詳しくは、前記昇降微調整操作部材174は、上げ方向への押圧操作中には上げ位置をとり、上げ方向への押圧操作が解除されると自動的に中立位置へ復帰し、且つ、下げ方向への押圧操作中には下げ位置をとり、下げ方向への押圧操作が解除されると自動的に中立位置へ復帰するように構成されている。
前記制御装置100は、前記昇降微調整操作部材174が上げ操作及び下げ操作されている間は、所定速度で前記作業機200がそれぞれ上昇及び下降するように前記昇降アクチュエータ270を作動させ、上げ操作及び下げ操作が解除されて前記昇降微調整操作部材174が中立位置へ復帰すると前記作業機200の昇降を停止させる。
なお、図5中の符号174aは、前記昇降微調整操作部材174の操作位置を検出するセンサである。
さらに、本実施の形態に係る前記トラクタ1は、前記作業機200としてロータリー耕耘装置が用いられる場合等に利用される耕深自動モードを有している。
前記耕深自動モードは、耕深センサ203aによって検出される前記作業機200の耕深位置が耕深設定ダイヤル176で設定された設定位置となるように、前記昇降用アクチュエータ270の作動制御を行う制御モードである。
前記耕深自動モードは、入切操作可能な耕深自動スイッチ175(図5参照)への人為操作に応じて、前記制御装置100によって起動状態及び解除状態が切り換えられる。
図5中の符号175aは、前記耕深自動スイッチ175の操作状態を検出するセンサであり、符号176aは、前記耕深設定ダイヤル176の操作状態を検出するセンサである。
さらに、前記トラクタ1は、前記作業機を左右方向に傾動させ得るようになっている。
前記トラクタ1には、図5に示すように、前記作業機200の左右方向の傾きを変更させる傾動アクチュエータ280が備えられている。
そして、前記制御装置100は、人為操作信号に基づいて、前記傾動アクチュエータ280の作動制御を行う。
詳しくは、図5に示すように、前記トラクタ1には傾動操作部材180が備えられており、前記傾動操作部材180への人為操作に応じて前記作業機200が左右方向に傾動されるように、前記制御装置100が前記傾動アクチュエータ280の作動制御を行う。
なお、図5中の符号180aは、前記傾動操作部材180の操作位置を検出するセンサであり、符号202aは、前記作業機200の傾きを検出する傾きセンサである。
さらに、本実施の形態に係る前記トラクタ1は、前記作業機200の傾動に関し、傾き自動モードを有している。
前記傾き自動モードは、前記傾きセンサ202aによって検出される前記作業装置200の左右方向の傾きが傾き設定ダイヤル186で設定された傾きとなるように、前記傾動用アクチュエータ280の作動制御を行う制御モードである。
前記傾き自動モードは、入切操作可能な傾き自動スイッチ185(図5参照)への人為操作に応じて、前記制御装置100によって起動状態及び解除状態が切り換えられる。
図5中の符号185aは、前記傾き自動スイッチ185の操作状態を検出するセンサであり、符号186aは、前記傾き設定ダイヤル186の操作状態を検出するセンサである。
前記トラクタ1は、さらに、液晶表示部を有する表示装置を備えている。
図3及び図5に示すように、本実施の形態においては、前記トラクタ1は、前記表示装置として、前記運転席15の前方に配設されたメーターパネル400と、前記運転席15の側方に配設されたサブディスプレイ450とを備えている。
前記メーターパネル400は、例えば、前記エンジン50の回転数を表示するタコメータと、前記トラクタ1に備えられる種々の制御モードの起動有無を表示する複数の表示ランプと、前記液晶表示部として作用する液晶ディスプレイ部とを有し得る。
前記サブディスプレイ450は、前記液晶表示部として作用する液晶ディスプレイ部を有し得る。
ここで、本実施の形態に係る前記トラクタ1に備えられた燃費情報表示機能について説明する。
本実施の形態においては、前記制御装置100は、所定タイミング毎に瞬間燃料消費率(L/h)を入力するようになっている。
詳しくは、図5に示すように、前記トラクタ1には、前記燃料噴射装置40の作動状態(燃料噴射量)を検出するセンサ40aが備えられており、前記エンジンコントローラ102は、前記センサ40a及び前記作動側エンジン回転数センサ50aに基づき、所定タイミング毎に瞬間燃料消費率を算出するようになっている。
そして、前記エンジンコントローラ102によって算出された瞬間燃料消費率は、CAN通信バス105を介して前記メインコントローラ101へ送信される。
前記メインコントローラ101は、平均燃費算出モード起動中において読み込まれた燃料消費率に基づいて平均燃費を算出し、前記平均燃費を前記液晶表示部に表示するように構成されている。
平均燃費算出モードは、例えば、操作部材600(図5参照)への人為操作に応じて起動及び起動解除される。
なお、図5における符号600aは前記操作部材600の操作状態を検出するセンサである。
そして、前記メインコントローラ101は、平均燃費算出モード起動中において読み込まれた燃料消費率の合算値又は前記平均燃費の少なくとも一方と読み込み回数とを燃費情報として前記トラクタ1が主電源オフ状態とされても失われず且つ書き換え可能とされた記憶領域に記憶しており、既に記憶されている前記燃費情報と新たに読み込まれた燃料消費率とに基づき最新状態の平均燃費を算出して更新記憶すると共に、所定のリセット操作に応じて前記記憶領域に記憶された燃費情報をリセットするように構成されている。
斯かる構成を備えた前記トラクタ1によれば、操縦者が知りたい走行状態の正確な燃費情報を提供することができる。
即ち、トラクタは、路上走行等の非作業走行状態と作業機による作業を行いつつ走行を行う作業走行状態とを有している。
さらに、前記作業走行状態には、作業機の種類や作業形態によって、種々の走行状態が存在する。
従って、例えば、一定時間毎に読み込まれる燃料消費率の全てに基づき平均燃費を算出すると、算出される平均燃費には非作業走行状態時の燃料消費率及び作業走行状態時の燃料消費率の双方が混在することになる。
ここで、作業走行状態時と非作業走行状態時とでは、当然に、適正な燃費が異なるから、非作業走行状態時の燃料消費率及び作業走行状態時の燃料消費率の双方が混在されたデータに基づく平均燃費は、操縦者にとって、有益なものとは言えない。
これに対し、本実施の形態に係る前記トラクタ1においては、前述の通り、前記制御装置100は、平均燃費算出モード起動中において読み込まれる燃料消費率のみに基づいて平均燃費を算出するように構成されている。
従って、操縦者は、平均燃費の算出に使用したい走行状態の時だけ平均燃費算出モードを起動させれば、知りたい走行状態時に読み込まれる燃料消費率だけに基づいた平均燃費を得ることができる。
例えば、一の作業状態(例えば、耕耘作業)時の燃費を知りたい場合には、一の作業を開始する際に平均燃費算出モードを起動させ、当該一の作業を終了させる際に平均燃費算出モードを解除させることができる。
そして、当該一の作業を再開させる場合には、平均燃費算出モードを起動させることにより、知りたい一の作業状態の有益な燃費情報を得ることができる。
また、他の作業状態(例えば、牽引作業)や非作業状態の燃費を知りたい場合には、リセット操作を行って記憶されている燃費情報を一旦リセットした後に、改めて平均燃費算出モードを起動させて所望走行状態で走行させることにより、所望走行状態の正確な燃費情報を得ることができる。
リセット操作は、リセット操作部材610(図5参照)への人為操作に基づき行うことができる。
なお、図5における符号610aは前記リセット操作部材610の操作状態を検出するセンサである。
前記液晶表示部への燃費情報の表示は種々の形態を有し得る。
図6に、前記サブディスプレイ450の液晶ディスプレイ部の表示画面の一例を示す。
図6に示す表示画面は、車速表示領域451、PTO回転数表示領域452、エンジン負荷率表示領域453及びトラクタ積算使用時間表示領域454に加えて、平均燃費表示領域455を有している。
なお、前記液晶表示部への燃費情報の表示は、表示切換操作部材460への人為操作に応じて行うことも可能であるし、前記表示切換操作部材460への操作に拘わらず、固定的に前記液晶表示部に燃費情報を表示させることも可能である。
ここで、図7に示す制御フロー図に基づき燃料情報表示機能の制御フローについて説明する。
キー部材(図示せず)による主電源オン操作に基づいて、前記制御装置100には、一定時間毎に瞬間燃料消費率が入力される(ステップS1)。
前記制御装置100は、平均燃費制御モードが起動されているか否かに基づき、ステップS1で入力された瞬間燃料消費率を平均燃費を算出する際に用いるか否かを判断する(ステップS2)。
即ち、平均燃費算出モードが起動されている場合にはステップS3へ移行し、起動されていない場合にはステップS21へ移行する。
好ましくは、前記制御装置100は、ステップS1で入力された瞬間燃料消費率が有効なものとして取り扱って良いか否かを判断するように構成される(ステップS3)。
例えば、前記制御装置100は、瞬間燃料消費率が所定値を越える異常値であるか否かを判断し、異常値である場合にはステップS21へ移行する。
ステップS3においてYESの場合、即ち、ステップS1で入力された瞬間燃料消費率が有効値である場合には、前記制御装置100は、その時点で既に瞬間燃料消費率の合算値を記憶しているか否か、即ち、今回入力された瞬間燃料消費率が初回の入力値か否かを判断する(ステップS4)。
ステップS4においてYESの場合、即ち、前記制御装置100が既に以前に入力された一又は複数の瞬間燃料消費率の合算値(又は、前記合算値に基づき平均燃費)を記憶している場合には、前記制御装置100は、リセット操作が無いこと(ステップS5がYESであること)を条件に、今回入力された瞬間燃料消費率を記憶されている合算値に加算すると共に(ステップS6)、読み込み回数を加算し(ステップS7)、これらに基づき平均燃費を算出する(ステップS8)。
前記制御装置100は、燃料消費率の合算値又は算出した平均燃費の少なくも一方と読み込み回数とを、前記トラクタ1が主電源オフ状態とされても失われず且つ書き換え可能とされた記憶領域に更新記憶する。
なお、ステップS4の判断は、記憶されている読み込み回数が1以上であるか否かの判断に変更することも可能である。
一方、ステップS4においてNOの場合、即ち、前記制御装置100が瞬間燃料消費率の合算値(又は、前記合算値に基づき平均燃費)を記憶していない場合には、前記制御装置100は、今回入力された瞬間燃料消費率を合算値として記憶し(ステップS12)、読み込み回数のカウントを「1」とする(ステップS13)。
また、ステップS5においてNOの場合、即ち、リセット操作がなされた場合には、前記制御装置100は、瞬間燃料消費率の合算値(又は、前記合算値に基づき平均燃費)及び読み込み回数の記憶値をリセットした上で(ステップS11)、今回入力された瞬間燃料消費率を合算値として記憶し(ステップS12)、読み込み回数のカウントを「1」とする(ステップS13)。
図7に示す制御フローにおいては、前記制御装置100は、表示切換操作部材460への操作に応じて前記液晶表示部への平均燃費の表示を行う。
具体的には、ステップS21においてYESの場合、即ち、前記表示切換操作部材460による表示操作がなされた場合には、前記制御装置100は、平均燃費を記憶していれば(ステップS22においてYESの場合には)、その記憶されている平均燃費を前記液晶表示部に表示し(ステップS23)、平均燃費を記憶していなければ(ステップS22においてNOの場合には)、平均燃費を有してない旨の表示(例えば、ハイフン表示)を行う。
なお、ステップS21を省略することも可能である。
即ち、平均燃費の表示又は平均燃費を有していない旨の表示の何れかを、必ず前記液晶表示部に行うように構成することも可能である。
好ましくは、前記制御装置100は、所定走行条件を満たす場合には、平均燃費算出モードの起動有無に拘わらず、前記所定走行条件下において読み込まれる燃料消費率に基づき所定走行条件時平均燃費を算出し、平均燃費算出モード起動中に読み込まれた燃料消費率に基づく前記平均燃費に加えて、前記所定走行条件時平均燃費を前記液晶表示部に表示させることができる。
例えば、前記制御装置100は、前記副変速装置63が所定の低速段係合状態で、前記作業機200が所定高さ以下で且つ前記作業機200の牽引負荷が所定値以上である第1条件を満たす場合には作業機牽引状態と判断し、平均燃費算出モードの起動有無に拘わらず、前記第1条件を満たす期間に読み込まれた燃料消費率に基づき作業機牽引時平均燃費を算出するように構成され得る。
前記制御装置100は、前記リフト角センサ201aの検出信号に基づき、前記作業機200が所定高さ以下か否かを判断し、前記トラクタ1に備えられるドラフトセンサ210(図5参照)の検出信号に基づき、前記作業機200の牽引負荷が所定値以上であるか否かを判断する。
また、前記制御装置100は、前記PTOクラッチ装置81が係合状態で且つ前記第1条件を満たさない場合にはPTO作業状態と判断し、平均燃費算出モードの起動有無に拘わらず、前記PTO作業状態時に読み込まれた燃料消費率に基づきPTO作業機時平均燃費を算出するように構成され得る。
前記制御装置100は、前記PTOクラッチセンサ81aの検出信号に基づき、前記PTOクラッチ装置81が係合状態か否かを判断する。
そして、前記制御装置100は、平均燃費算出モード起動中に読み込まれた燃料消費率に基づく前記平均燃費に加えて、前記作業機牽引時平均燃費及び前記PTO作業時平均燃費を前記液晶表示部に表示するように構成される。
なお、平均燃費算出モード起動中に読み込まれた燃料消費率に基づく前記平均燃費、前記作業機牽引時平均燃費及び前記PTO作業時平均燃費の前記液晶表示部への表示は、前記表示切換操作部材460の操作に応じて選択的に行うことも可能であるし、同時に行うことも可能である。
また、前記制御装置100は、前記表示切換操作部材460への第1操作方法(例えば、短時間の押し操作)を前記液晶表示部の切換操作と判断し、前記表示切換操作部材460への第1操作方法とは異なる第2操作方法(例えば、所定時間以上の長押し操作)を前記操作部材600又は前記リセット操作部材610への操作と判断するように構成され得る。
さらに、前記表示切換操作部材460を第1及び第2操作方法とは異なる第3操作方法(例えば、回転操作)によっても操作可能とし、前記表示切換操作部材460への第2操作方法での操作を前記操作部材600及び前記リセット操作部材610の一方の操作と判断し、第3操作方法での操作を前記操作部材600及び前記リセット操作部材610の他方の操作と判断するように、前記制御装置100を構成することも可能である。
この場合、対応する前記操作部材600及び/又は前記リセット操作部材610は省略され得る。
トラクタ
40 燃料噴射装置
50 エンジン
61 HST(主変速装置)
63 多段変速装置(副変速装置)
63a 副変速センサ
81 PTOクラッチ装置
81a PTOクラッチセンサ
95 PTO軸
100 制御装置
110 エンジン回転数変更操作部材
120 主変速操作部材(走行系変速操作部材)
160 PTO入切操作部材
165 PTO変速操作部材
200 作業機
201a リフト角センサ
210 ドラフトセンサ
270 昇降アクチュエータ
380 リンク機構
400 メーターパネル(表示装置)
450 サブディスプレイ(表示装置)
460 表示切替操作部材
610 リセット操作部材

Claims (4)

  1. 出力が可変とされたエンジンと、エンジン回転数変更操作部材と、エンジン回転数変更アクチュエータと、液晶表示部を有する表示装置と、制御装置と、前記エンジンから走行部材へ至る走行系伝動経路に介挿された無段変速装置である主変速装置及び多段式変速装置である副変速装置と、作業機を昇降自在に支持するリンク機構と、前記作業機を昇降させる昇降アクチュエータと、前記副変速装置の変速段を検出する副変速センサと、前記作業機の牽引負荷を検出するドラフトセンサと、前記作業機の昇降高さを検出するリフト角センサとを備え、前記制御装置が前記エンジン回転数変更操作部材への人為操作に応じて前記エンジン回転数変更アクチュエータを作動させるように構成されたトラクタであって、
    前記液晶表示部は、車速を表示する車速表示領域と、情報表示領域とを有し、
    前記制御装置は、燃料消費率を一定時間毎に読み込むように構成され、平均燃費算出モード起動中に読み込まれた燃料消費率に基づいて平均燃費を算出すると共に、平均燃費算出モードの起動有無に拘わらず、前記副変速装置が所定の低速段係合状態で、前記作業機が所定高さ以下で且つ前記作業機の牽引負荷が所定値以上である際に読み込まれた燃料消費率に基づき作業機牽引時平均燃費を算出し、平均燃費算出モード起動中の前記平均燃費に加えて前記作業機牽引時平均燃費を前記情報表示領域同時に表示することを特徴とするトラクタ
  2. 出力が可変とされたエンジンと、エンジン回転数変更操作部材と、エンジン回転数変更アクチュエータと、液晶表示部を有する表示装置と、制御装置と、前記エンジンからPTO軸へ至る作業機系伝動経路に介挿されたPTOクラッチ装置と、前記PTOクラッチ装置の係脱状態を検出するPTOクラッチセンサと、作業機の昇降高さを検出するリフト角センサとを備え、前記制御装置が前記エンジン回転数変更操作部材への人為操作に応じて前記エンジン回転数変更アクチュエータを作動させるように構成されたトラクタであって、
    前記液晶表示部は、車速を表示する車速表示領域と、前記PTO軸の回転数を表示するPTO回転数表示領域と、情報表示領域とを有し、
    前記制御装置は、燃料消費率を一定時間毎に読み込むように構成され、平均燃費算出モード起動中に読み込まれた燃料消費率に基づいて平均燃費を算出すると共に、平均燃費算出モードの起動有無に拘わらず、前記PTOクラッチ装置が係合状態で且つ前記リフト角センサの検出信号に基づき前記作業機が所定高さ以下の際に読み込まれた燃料消費率に基づきPTO作業時平均燃費を算出し、平均燃費算出モード起動中の前記平均燃費に加えて前記PTO作業時平均燃費を前記情報表示領域に同時に表示することを特徴とするトラクタ。
  3. 前記制御装置は、平均燃費算出モード起動中に読み込まれた燃料消費率の合算値又は前記平均燃費の少なくとも一方と読み込み回数とを燃費情報として前記トラクタが主電源オフ状態とされても失われず且つ書き換え可能とされた記憶領域に記憶し、前記燃費情報と新たに読み込まれた燃料消費率とに基づき平均燃費を更新すると共に、所定のリセット操作に応じて前記記憶領域に記憶された燃費情報をリセットすることを特徴とする請求項1又は2に記載のトラクタ
  4. 前記制御装置は、表示切換操作部材への第1操作方法での操作を平均燃費算出モード起動中の前記平均燃費の前記情報表示領域への表示のオン・オフを切り換える為の人為操作と判断し、前記表示切換操作部材への第2操作方法での操作を前記リセット操作と判断することを特徴とする請求項3に記載のトラクタ
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