JP6728101B2 - 作業機 - Google Patents
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Description
作業機は、第1制御データを記憶する第1記憶部を有する第1制御装置と、第2制御データを記憶する第2記憶部を有する第2制御装置と、を備えた作業機であって、前記第1制御装置は、前記第1記憶部に記憶されている第1制御データと、前記第2記憶部に記憶されている第2制御データとが一致した場合に、前記第1記憶部に記憶されている第1制御データに基づいて制御を行う。
前記データ設定部は、前記第1制御データを前記第1記憶部に書き込む前に、前記第1記憶部に既に第1制御データが記憶されている場合は、既に記憶されている第1制御データを消去する。
旋回を指令する指令部を備え、前記第1取得部は、前記指令部により指令された走行データを取得する。
定の第1制御データに対応する第2制御データを前記第1制御装置に転送するデータ転送部を有し、前記第1制御装置は、前記データ転送部により転送された第2制御データを前記第1制御データとして第1記憶部に記憶する。
前記第1記憶部は、前記複数の第1制御データを記憶可能であり、前記第2記憶部は、前記複数の第2制御データを記憶可能であり、前記表示装置は、前記第2記憶部に記憶されている複数の第2制御データのうち、前記第1記憶部に記憶されている複数の第1制御データと一致する第2制御データを表示する。
前記データ設定部は、前記第1制御データの設定後、設定した第1制御データを前記第2制御装置に送信し、前記第2制御装置は受信した第1制御データを前記第2制御データとして第2記憶部に記憶する前に、受信した前記第1制御データのパラメータをチェックする。
作業機は、トラクタ、コンバイン、田植機等の農業機械である。農業機械の1つであるトラクタ1を例に挙げ説明する。
図13に示すように、トラクタ1は、走行装置7を有する車両(車体)3と、原動機4と、変速装置5とを備えている。走行装置7は、前輪及び後輪を有する装置である。走行装置7は、クローラ型の装置であってもよい。原動機4は、ディーゼルエンジン、電動モータ等であって、この実施形態ではディーゼルエンジンで構成されている。変速装置5は、変速によって走行装置7の推進力を切換可能であると共に、走行装置7の前進、後進の切換が可能である。
図1に示すように、トラクタ1は、第1制御装置20を備えている。第1制御装置20は、トラクタ1に関する制御を行う装置である。第1制御装置20は、トラクタ1の作業系に関する制御を行ったり、トラクタ1の走行系の制御を行う。
作されると、油圧制御弁41に制御信号を出力して当該油圧制御弁41の開度を設定し、当該油圧制御弁41により作動する油圧シリンダ42を収縮させ、連結部8を下降させる。即ち、第1制御装置20は、連結部8の昇降動作を制御することが可能であって、連結部8の昇降量(油圧シリンダ42の伸長の程度)を任意に設定可能である。以上によれば、第1制御装置20は、原動機4に関する制御を行ったり、連結部8の昇降の制御を行うことができる。
第1記憶部22に記憶された制御データは、第1制御装置20等によってファイル形式等によって管理されている。図2Aに示すように、例えば、第1記憶部22に記憶された複数の制御データは、それぞれ複数のファイルA1〜A4に対応付けられて管理されている。第1制御装置20は、第1記憶部22に記憶された複数の制御データ(ファイルA1〜A4に対応する制御データ)のうち、少なくとも1つの制御データ(ファイル)を読み出し、読み出した制御データに基づいて、エンジン4、連結部8の昇降等を制御する。以下、説明の便宜上、ファイルA1〜A4に対応付けられた各制御データのことを、制御データA1、A2、A3、A4という。
さて、第2記憶部32に記憶された制御データは、第1制御装置20で取得した制御データである。第1制御装置20における制御データの取得と、第2記憶部32に記憶された制御データとの関係について説明する。なお、説明の便宜上、第1制御装置20の第1記憶部22に記憶した制御データのことを「第1制御データ」、第2制御装置30の第2
記憶部32に記憶した制御データのことを「第2制御データ」ということがある。
第1取得部24は、トラクタ1の走行時における走行データを取得する。データ設定部25Aは、第1取得部24で取得した走行データを制御データに設定し且つ設定した制御データを第1記憶部22に書き込む。具体的には、第1制御装置20には、運転席の近傍に指令部33が設けられている。指令部33は、ON/OFFの切換可能なスイッチ等であって、トラクタ1の走行中にオペレータ等が操作可能である。第1取得部24は、トラクタ1の走行中において、指令部33がOFFからONに切り換えられた場合、ONになった時点でエンジン回転数、油圧制御弁41への制御信号、変速装置5の変速段、PTOクラッチの状態等の走行データの保持を開始する。また、第1取得部24は、トラクタ1の走行中において、指令部33がONからOFFに切り換えられた場合、OFFになった時点で走行データの保持を終了する。第1取得部24は、指令部33がONされた区間の走行データを取得する。
このように、第1制御装置20の第1取得部24が取得した制御データを、第2制御装置30に書き込んでいるため、制御データを第1制御装置20及び第2制御装置30に記憶することができ、制御データの信頼性を向上させることができる。
。データ表示画面M1に表示された識別情報のうち、所定の識別情報を選択すると、選択された識別情報である名称、ファイル名等を任意に変更することが可能である。なお、データ表示画面M1に表示された識別情報のうち、所定の識別情報を選択すると、選択された識別情報に対応する第2制御データを削除することができる。
第1制御装置20は、選択部34に選択された識別情報の第2制御データに対応する第1制御データを制御するデータとして採用する。即ち、第1制御装置20は、データ表示画面M1に設定された第2制御データと第1制御データとが一致した場合、当該第1制御データを用いてトラクタ1の走行を行う。
以上によれば、表示装置31は、第2制御装置30の第2記憶部32に記憶された第2制御データのうち、第1制御装置20の第1記憶部22に記憶された第1制御データと一致する第2制御データに関する識別情報のみを表示する。また、表示装置31において、第1制御データと一致する第2制御データの識別情報のみが選択部34によって選択が可能である。言い換えれば、第1制御装置20は、第1記憶部22に記憶されている第1制御データと、第2記憶部32に記憶されている第2制御データとが一致した場合に、第1記憶部22に記憶されている第1制御データに基づいて制御を行うことができる。即ち、トラクタ1を制御する第1制御装置20側に記憶された信頼性の高い第1制御データによって、トラクタ1を制御することができる。
きる。
図1に示すように、第2制御装置30は、頻度演算部35を備えていてもよい。頻度演算部35は、第2制御装置30に設けられた電気・電子部品、当該第2制御装置30等に組み込まれたプログラム等から構成されている。
図6に示すように、第1記憶部22には、第1制御データA1〜A4が記憶され、第2記憶部32には、第2制御データA1〜A4が記憶されているとする。このような場合、頻度演算部35は、第1制御データA1が使用される毎に当該第1制御データA1の使用頻度(使用回数)を増加させ且つ、第1制御データA1に対応する第2制御データA1の判定回数を増加させる。同様に、頻度演算部35は、第1制御データA2、A3、A4が使用される毎に当該第1制御データA2、A3、A4、のそれぞれの使用頻度(使用回数)を増加させ且つ、第1制御データA2、A3、A4に対応する第2制御データA2、A3、A4、A5の判定回数を増加させる。
図7は、第1制御装置20の変形例を示している。図7に示すように、第1制御装置20は、第1取得部24と、第2取得部26と、データ設定部25Bとを有している。第2取得部26及びデータ設定部25Bは、第1制御装置20に設けられた電気・電子部品、当該第1制御装置20等に組み込まれたプログラム等から構成されている。第1取得部24は、上述した実施形態と同様である。
一方、第2取得部26が機種情報を表示装置31から取得した場合は、データ設定部25Bは、第1制御データを第2制御装置30(表示装置31)に送信する。第2制御装置30は、データ設定部25Bから送信された第1制御データと、表示装置31に入力された機種情報とを関連付けて第2記憶部32に記憶する。第2記憶部32に記憶された第2制御情報における識別情報及び機種情報は、データ表示画面M1に表示する。
図8は、第2制御装置30の変形例を示している。第2制御装置30は、データ転送部36を有している。データ転送部36は、第2制御装置30に設けられた電気・電子部品、当該第2制御装置30等に組み込まれたプログラム等から構成されている。データ転送部36は、複数の第1制御データのうち、所定の第1制御データが第1記憶部22に記憶されていない場合、所定の第1制御データに対応する第2制御データを第1制御装置20に転送する。
所定の第2制御データの識別情報(名称)が選択されると、表示装置31は、第1制御装置20に対して第1記憶部22に記憶されている第1制御データの送信を要求する。第1制御装置20は、表示装置31に対して第1記憶部22に記憶された第1制御データを送信する。データ転送部36は、第1制御装置20から送信された全ての第1制御データの中に、データ確認画面M2で選択した識別情報の第2制御データ(選択制御データ)に対応する第1制御情報が含まれているか否かを判断する。即ち、データ転送部36は、少なくとも第1制御装置20から送信された第1制御データの1つが、選択制御データと第1制御データとが一致するか否かを判断する。そして、第1制御データの中に選択制御データと一致する第1制御データが存在しない場合、データ転送部36は、選択制御データを第1制御装置20に転送する。第1制御装置20は、データ転送部36により転送された第2制御データを第1制御データとして第1記憶部22に記憶する。
図10は、第2制御装置30の変形例を示している。第2制御装置30は、第3取得部45と、データ送信部46と、パラメータチェック部47Aを有している。第3取得部45は、USBメモリ、SDカードの電子記録媒体等の外部機器48を接続する装置である。第3取得部45は、外部機器48が接続されると、外部機器48に記憶されているデータを取得する。例えば、パーソナルコンピュータ(PC)等によってエンジン回転数、シーケンス等の第1制御データを設定し、設定した第1制御データを外部機器48に保存した場合、第3取得部45は、外部機器48を経由して、第1制御データを取得することができる。なお、外部機器48が、通信装置である場合、第3取得部45も外部機器48に対して通信が可能な通信装置であり、無線通信等によって第1制御データを取得することができる。
パラメータチェック部47Aは、データ送信部46による第1制御データの送信の際に、第1制御データのパラメータをチェックする。第2制御装置30の第2記憶部32には、制御パターン毎に、制御に必要な制御パラメータ(項目)が記憶されている。例えば、図11に示すように、第2制御部32には、制御パターンAの場合は、クランク位置、カム位置、エンジン回転数、アクセルの設定が必要(クランク位置、カム位置、エンジン回転数及びアクセルの設定のパラメータが必要)であることが記憶されている。また、第2制御部32には、制御パターンBの場合は、エンジン回転数、変速段、電磁弁に出力する制御信号(電磁制御信号)が必要であることが記憶され、制御パターンCの場合は、昇降操作部材40の操作、ステアリング等の操縦等が必要であることが記憶されている。なお
、図11に示した制御パターンは一例であり、限定されない。また、第1制御データにおいて、必要なパラメータは、表示装置31の操作、PC等の操作によって設定することが可能である。
図12は、第2制御装置30の変形例を示している。第2制御装置30は、第1制御データを第2制御データとして第2記憶部32に記憶する前に、第1制御データのパラメータをチェックする。具体的には、第2制御装置30は、パラメータチェック部47Bを有している。パラメータチェック部47Bは、第2制御装置30に設けられた電気・電子部品、当該第2制御装置30等に組み込まれたプログラム等から構成されている。
設けてもよい。
3 車両(車体)
4 原動機
5 変速装置
7 走行装置
8 連結部
10 運転席
11 操縦装置
12 キャビン
20 第1制御装置
21a センサ
21b センサ
21c センサ
21d センサ
22 第1記憶部
24 第1取得部
25A データ設定部
25B データ設定部
26 第2取得部26
30 第2制御装置
31 表示装置
32 第2記憶部
33 指令部
34 選択部
35 頻度演算部
36 データ転送部
40 昇降操作部材
41 油圧制御弁
42 油圧シリンダ
45 第3取得部
46 データ送信部
47A パラメータチェック部
47B パラメータチェック部
48 外部機器
Claims (12)
- 第1制御データを記憶する第1記憶部を有する第1制御装置と、
第2制御データを記憶する第2記憶部を有する第2制御装置と、
を備えた作業機であって、
前記第1制御装置は、前記第1記憶部に記憶されている第1制御データと、前記第2記憶部に記憶されている第2制御データとが一致した場合に、前記第1記憶部に記憶されている第1制御データに基づいて制御を行う作業機。 - 前記第1制御装置は、
走行時における走行データを取得する第1取得部と、
前記第1取得部で取得した走行データを前記第1制御データに設定し且つ設定した前記第1制御データを前記第1記憶部に書き込むデータ設定部と、
を有している請求項1に記載の作業機。 - 前記データ設定部は、前記第1制御データを前記第1記憶部に書き込む前に、前記第1記憶部に既に第1制御データが記憶されている場合は、既に記憶されている第1制御データを消去する請求項2に記載の作業機。
- 前記データ設定部は、前記第1制御データの設定後、設定した第1制御データを前記第2制御装置に送信し、前記第2制御装置は受信した第1制御データを前記第2制御データとして第2記憶部に記憶する請求項2又は3に記載の作業機。
- 旋回を指令する指令部を備え、
前記第1取得部は、前記指令部により指令された走行データを取得する請求項2〜4のいずれかに記載の作業機。 - 前記第1記憶部は、前記複数の第1制御データを記憶可能であり、
前記第2記憶部は、前記複数の第2制御データを記憶可能であり、
前記第2制御装置は、前記複数の第1制御データのうち、所定の第1制御データが前記第1記憶部に記憶されていない場合、前記所定の第1制御データに対応する第2制御データを前記第1制御装置に転送するデータ転送部を有し、
前記第1制御装置は、前記データ転送部により転送された第2制御データを前記第1制御データとして第1記憶部に記憶する請求項1〜5のいずれかに記載の作業機。 - 前記第2制御装置は、表示装置に設けられ、
前記表示装置は、前記第2記憶部に記憶されている第2制御データを表示する請求項1〜6のいずれかに記載の作業機。 - 前記第1記憶部は、前記複数の第1制御データを記憶可能であり、
前記第2記憶部は、前記複数の第2制御データを記憶可能であり、
前記表示装置は、前記第2記憶部に記憶されている複数の第2制御データのうち、前記第1記憶部に記憶されている複数の第1制御データと一致する第2制御データを表示する請求項1〜7のいずれかに記載の作業機。 - 前記第2記憶部は、前記複数の第2制御データを記憶可能であり、
前記第2制御装置は、表示装置に設けられ且つ、前記第2制御データに対応する第1制御データの使用頻度を演算する頻度演算部を有しており、
前記表示装置は、前記第2記憶部に記憶された第2制御データのうち、前記使用頻度に基づいて前記第2制御データに関する情報を表示する順番を変更する請求項1〜8のいず
れかに記載の作業機。 - 作業装置を連結する連結部と、
走行時における走行データを取得する第1取得部と、
前記連結部に連結された作業装置に関する装置情報を取得する第2取得部と、
前記第1取得部で取得した走行データ及び第2取得部で取得した装置情報を、前記第1制御データに設定し且つ設定した前記第1制御データを前記第1記憶部に書き込むデータ設定部と、
を備えている請求項1〜9のいずれかに記載の作業機。 - 前記第2制御装置は、
外部から前記第1制御データを取得する第3取得部と、
前記第3取得部が取得した第1制御データを第1制御装置に送信するデータ送信部と、
前記データ送信部による前記第1制御データの送信の際に、前記第1制御データのパラメータをチェックするパラメータチェック部と、
を備えている請求項1〜10のいずれかに記載の作業機。 - 前記データ設定部は、前記第1制御データの設定後、設定した第1制御データを前記第2制御装置に送信し、前記第2制御装置は受信した第1制御データを前記第2制御データとして第2記憶部に記憶する前に、受信した前記第1制御データのパラメータをチェックする請求項1〜11のいずれかに記載の作業機。
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