JP6730599B2 - トラクタ - Google Patents

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Description

本発明は、作業車両に関する。
車両にロール角の傾斜を選出する傾斜センサを設け、車両が転倒の可能性がある危険な角度として設定された所定の角度以上に傾斜したことが検知されると、後部に装着した作業機を下降させることにより、重心を低くすると共に接地させた作業機にストッパの役割を持たせて転倒を防止する作業車両が公知である(特許文献1)。
また、車両に搭載されたカメラの映像をから不要な部分を削除して外部端末装置へ送信することにより、送信するデータ量を低減する技術が公知である(特許文献2)。
実開平5−95213号公報 特開2013−9065号公報
近年の作業車両には作業運転の省力化や安全性の向上のために様々な機能が備えられており、運転の一部を自動化するためのカメラやセンサ、制御部などが備えられている。また、車両はスマートフォンやタブレット端末などの携帯端末と通信して、作業記録や作業管理を簡単に行うことができる。
しかし、センサやカメラなどは車両を構成する部品としては比較的高価であり、車両の価格上昇の一因となる。その一方で、携帯端末には高性能なカメラやセンサを内蔵しているものも多く、車両に携帯端末を搭載すると、同じようなセンサやカメラを重複して搭載しているような状態となっていた。
本発明では、作業省力化のための制御機能を備えた作業車両を安価に構成することを目的とする。
また、携帯端末を有効に活用することにより安価に構成できる作業車両を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、
機体前部のボンネット(1)内に搭載したエンジン(2)の動力をミッションケース(3)内で適宜に変速して前輪軸(4)と後輪軸(5)に伝動する構成とし、
機体上の座席(10)に座った作業者が中央に立設するステアリングホイール(8)を操作して前輪(6)を操向しながら走行する構成とし、
機体の後方へ突出するロワリンク(9)には、耕耘作業機(200)を装着し、ミッションケース(3)から後方へ向かって突出するPTO軸(11)で装着する耕耘作業機(200)を駆動する構成とし、
機体後部には転倒時に運転者の空間を確保する安全フレーム(26)を設け、
安全フレーム(26)の上部に取り付けられた固定具(177)に外付GPS(174)を設置し、
外付GPS(174)は、車体本体に搭載する通信ユニット(172)と通信可能に構成し、
液晶画面(136)を有するメータパネル(136a)を備え、
通信ユニット(172)と信号の送受信を行う携帯端末(173)とを備え、
前記携帯端末(173)を前記固定具(177)により安全フレーム(26)の上部に取り付け、
前記耕耘作業機(200)を昇降するリフトアーム(210)と、
前記リフトアーム(210)を昇降制御する作業機昇降制御部を備え、
前記作業機昇降制御部は前記通信ユニット(172)が受信した前記携帯端末(173)により測定された傾斜角度に基づいて前記リフトアーム(210)を昇降制御することを第1の特徴とする
これにより、転倒防止のために車両の進行方向に対する横方向の傾き、すなわちロール角の傾斜角度を検出するための傾斜センサを独自に車両に設ける必要がなくなるため、作業車両を安価に構成することができる。
また、これにより、車両の進行方向に対する縦方向の傾き、すなわちピッチ角の傾斜角度を検出可能な傾斜センサを内蔵した携帯端末を作業機昇降制御に有効活用することが可能となる。
また、本発明は、第1の特徴を有する発明において、携帯端末(172)には内蔵カメラ(178)を備え、内蔵カメラの撮影範囲(178a)を後方へ向けて撮影し、内蔵カメラ(178)で撮影され、データとして送信された映像が通信ユニット(172)で受信され、メータパネル(136)の液晶画面(136a)に表示されることを第2の特徴とする。
これにより、車両の後方を監視するカメラを独自に設置することなく、運転者が車両後方の映像を確認することが可能となる。
以上の発明により、作業省力化のための制御機能を備えた作業車両を安価に構成することができる。また、携帯端末を有効に活用することで安価に作業車両を構成することが可能となる。
トラクタ全体の側面図 前後法国傾斜したトラクタ側面図 PTO回転一定ミッションケースの伝動線図 制御ブロック図 傾斜した作業車両の背面図 転倒注意表示時のメータパネル正面図 携帯端末内蔵カメラ映像表示時のメータパネル正面図
以下に、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明でいう作業車両の一例として示すトラクタの全体側面図で、機体前部のボンネット1内に搭載したコモンレール式のディーゼルエンジン2の動力をミッションケース3内で適宜に変速して前輪軸4と後輪軸5に伝動して前輪6と後輪7の両方或は後輪7のみを駆動し、機体上の座席10に座った作業者が中央に立設するステアリングホイール8を操作して前輪6を操向しながら走行する。機体の後方へ突出するロワリンク9には、ロータリ耕運機などの耕耘作業機200を装着し、ミッションケース3から後方へ向かって突出するPTO軸11で装着する耕耘作業機200を駆動する。
耕耘作業機200の後部はリアカバー201で覆われており、このリアカバー201は車両左右方向のリアカバー回動軸201a回りに回動する。リアカバー201の下端部201bは耕耘中地面に接地して耕耘後の土を均すように構成されている。このため、耕耘爪203が深く地中に入り込むとリアカバー201は上方に回動し、耕耘爪203の入り込みが浅くなると、リアカバー201は下方に回動する。よって、このリアカバー201の回動角を耕深センサ202により検出することで耕耘深さを電気的に測定することができる。
耕耘作業機200は左右のロワリンク9とトップリンク213の3点で支持されており左のロワリンク9Lは左のリフトアーム210Lとリフトロッド216で連結している。リフトアーム210はメインシリンダ212によって上下に回動するように構成されており、このリフトアーム210の上下回動によって耕耘作業機200が昇降される。リフトアーム210の回動角はリフトアームセンサ211により検出される。
耕深制御モードでは耕耘深さを設定すると、その設定値は耕耘中の耕深センサ202の検出値と比較される耕深基準値Lとして設定され、耕深基準値Lよりも検出値が深ければリフトアーム210を上げ、耕深基準値Lよりも検出値が浅ければリフトアーム210を下げることにより、耕耘深さを一定に保つように制御される。なお、耕深センサ202は耕耘作業機200に設けてもよいし、これを車両側に設け、リアカバー201とワイヤーやリンク機構などで繋ぐことにより、リアカバー201の回動角を検出するように構成してもよい。
機体後部には転倒時に運転者の空間を確保する安全フレーム26が設けられており、安全フレーム26に取り付けられた固定具177に携帯端末173が固定され、内蔵カメラ178(図4参照)が撮影範囲178aを後方へ向けて撮影する。
また、図2に示すように、車両が機体の進行方向に対する縦の角度、すなわちピッチ角THEに関して傾斜する場合、耕深制御モードではピッチ角THE基づいてリフトアーム210の角度を補正することにより、より正確に耕耘跡を均一にすることが可能となる。具体的には機首上げ(矢印A)となった場合にはリフトアーム216を上昇(矢印B)させ、機首下げ(矢印Aの反対方向)となった場合にはリフトアーム216を下降させ(矢印Bの反対方向)ることで、機体のピッチ角THEによる耕深のずれを軽減できる。
図3は、PTO軸回転一定ミッションケース3Aの動力伝動線図で、エンジン2の出力軸にメイン継手105で連結したメイン入力軸13に入力する。このメイン入力軸13には三個の第一メインギア106と第二メインギア108と第三メインギア20を固着して、第一メインギア106が前後進クラッチAの正転ギア107と第二メインギア108が第一カウンタギア18を介して前後進クラッチAの逆転ギア19と噛み合い、第三メインギア20がPTOクラッチFのPTO入力ギア21と噛み合って動力伝動している。
従って、前後進クラッチAの前進クラッチA1を入れると前後進クラッチAを装着した第一メイン軸23が正転し後進クラッチA2を入れると第一メイン軸23が逆転し、PTOクラッチFを入れるとPTOクラッチ軸103が回転する。
前後進クラッチAには前後進切換ソレノイド150及び前後進昇圧ソレノイド151を介して作動油が供給されており、前後進切換ソレノイド150によって前進クラッチA1又は後進クラッチA2のどちらかに作動油を供給する油路、あるいはどちらにも供給しない油路に切り換えることができる。
前後進昇圧ソレノイド151にはコイルに流す電流の大きさに比例する電磁力と弁機構内部のばねの弾性力とのバランスによって弁開度を任意に調節することができる比例制御弁が用いられており、これが作動油供給油路のリリーフ圧を調節することによって、前進クラッチA1及び後進クラッチA2の接続時のショックを低減している。
通常の走行時は、前後進レバー180を前進側に操作すると、前後進レバー操作位置センサ146がその位置を読み取って走行制御部149に送信し、走行制御部149はその値に応じて、前後進切換ソレノイド150を前進クラッチA1側に作動油供給する方向に切り換えて、前後進昇圧ソレノイド151に流す電流値を調整する。
反対に前後進レバー180を後進側に操作すると、前後進レバー操作位置センサ146がその位置を読み取って走行制御部149に送信し、走行制御部149はその値に応じて、前後進切換ソレノイド150を後進クラッチA2側に作動油供給する方向に切り換えて、前後進昇圧ソレノイド151に流す電流値を調整する。
さらに、前後進レバー180を中立位置に操作すると、前後進レバー操作位置センサ146がその位置を読み取って走行制御部149に送信し、走行制御部149はその値に応じて、前後進切換ソレノイド150をどちらにも供給しない油路に切り換えるので、前後進クラッチAは内部のばねの弾性力によって中立に保たれる。
クラッチの接続を制限された状態では、前後進レバー操作位置センサ146の値にかかわらず、前後進クラッチAが中立に保たれる。前後進クラッチAを中立に保つと、正転ギア107及び逆転ギア19の回転が第一メイン軸23に伝達されず、エンジン2の回転動力は切断された状態となる。
第一メイン軸23の回転は、主変速装置BCを構成する四段変速クラッチBと高低切換クラッチCと副変速装置Dを構成する副変速装置Dで変速して走行最終変速軸であるベベルギア軸14に伝動され、変速段が4×2×4=32の32段で変速される。ベベルギア軸14から伝動される前輪6の回転は、4WDクラッチEで後輪7よりも早く回転可能である。
メイン入力軸13から第三メインギア20とPTO入力ギア21で伝動されるPTOクラッチ軸103の回転は、PTOクラッチFから第一PTO軸22に伝動され、PTO変速機構Gで正転三段と逆転1段に変速される。
以下、動力伝動機構を詳細に説明する。前後進クラッチA(前進クラッチA1と後進クラッチA2)で伝動された第一メイン軸23の回転は、軸端に固着した第一ギア15が四段変速クラッチBの一・三変速クラッチB1を装着した第一変速軸24に固着した第一変速ギア16と四段変速クラッチBの二・四変速クラッチB2を装着した第二変速軸25に固着した第二変速ギア17に噛み合って伝動する。
第一変速軸24と第二変速軸25の回転は、一速クラッチB11を繋ぐと第七ギア40から第二メイン軸42にスプライン嵌合した第六ギア39に伝動して第二メイン軸42を回転し、二速クラッチB22を繋ぐと第九ギア38から第二メイン軸42にスプライン嵌合した第八ギア37に伝動して第二メイン軸42を回転し、三速クラッチB13を繋ぐと第十一ギア31から第二メイン軸42にスプライン嵌合した第十ギア30に伝動して第二メイン軸42を回転し、四速クラッチB24を繋ぐと第十三ギア36から第二メイン軸4
2にスプライン嵌合した第十二ギア41に伝動して第二メイン軸42を回転する。
一速クラッチB11は変速1ソレノイド153、三速クラッチB13は変速3ソレノイド154、二速クラッチB22は変速2ソレノイド155、四速クラッチB24は変速4ソレノイド156をそれぞれ走行制御部149からの信号によって制御することで接続、遮断を自在にコントロールできる。これら4つのクラッチをすべて遮断すると、エンジン2の回転動力は切断された状態となる。
第二メイン軸42の回転は、第一継手43で高低切換軸44に伝動され、高低切換クラッチCの高速クラッチC1を繋ぐと高速クラッチギア45から第一カウンタ軸47の第十四ギア46に伝動され、高低切換クラッチCの低速クラッチC2を繋ぐと低速クラッチギア48から第一カウンタ軸47の第十六ギア49に伝動される。
高低切換クラッチCを駆動側軸に装着することで、副変速装置Dの変速時に切る高低切換クラッチCの慣性回転力を少なく出来て、副変速装置Dのシンクロ機能が良好になる。また、高低切換クラッチCを四段変速クラッチBと副変速装置Dとの間に設けることで、四段変速クラッチBを二重噛みで慣性回転を止めて高低切換クラッチCを切ることで、副変速装置Dのシンクロ機能が良好に働き、変速が良好に行える。
高速クラッチC1は高速クラッチソレノイド157、低速クラッチC2は低速クラッチソレノイド158をそれぞれ走行制御部149で制御することにより自在に接続、遮断することができる。両クラッチを遮断すると、エンジン2の回転動力は切断された状態となる。
第一カウンタ軸47の回転は、第二継手50で第二カウンタ軸51に伝動され、副変速装置Dのメカ高変速クラッチD1を第十八ギア53側へ切り換えると、第十七ギア52から第十八ギア53に伝動しメカ高変速クラッチD1からベベルギア軸14を高速で駆動する。
また、副変速装置Dのメカ高変速クラッチD1を第二十ギア55側へ切り換えると、第十九ギア54から第二十ギア55に伝動しメカ高変速クラッチD1からベベルギア軸14を中速で駆動する。
メカ低変速クラッチD2を第二十二ギア57側へ切り換えると、第十九ギア54から第二十ギア55に伝動し、第二十五ギア60から第二十六ギア61に伝動し、第二十七ギア62から第二十八ギア63に伝動し、メカ低変速クラッチD2からベベルギア軸14を低速で駆動する。
メカ低変速クラッチD2を第二十四ギア59側へ切り換えると、第十九ギア54から第二十ギア55に伝動し、第二十五ギア60から第二十六ギア61に伝動し、第二十七ギア62から第二十八ギア63に伝動し、第二十二ギア57から第二十一ギア56に伝動し、第二十三ギア58から第二十四ギア59に伝動し、メカ低変速クラッチD2からベベルギア軸14を極低速で駆動する。
副変速装置Dは、第二十一ギア56と第二十六ギア61を第二カウンタ軸51に遊嵌することで、ベベルギア軸14と第二カウンタ軸51の二軸構成となって省スペースとなっている。また、副変速装置Dは、変速用の第十七ギア52と第十九ギア54と第二十六ギア61と第二十七ギア62と第二十一ギア56と第二十三ギア58が第二カウンタ軸51に設けられることで、シンクロ機能が良好になる。
ベベルギア軸14の回転は、このベベルギア軸14と一体に形成した第一ベベルギア64が後輪駆動軸65の第二ベベルギア66と噛み合って、後ベベルギア組83と後輪駆動軸65と後遊星ギア組84を介して後輪7を装着する後輪軸5を駆動する。
また、ベベルギア軸14にスプライン嵌合する第二十九ギア67が第三十ギア68と第三十一ギア69を介して第一前輪駆動軸71に固着の第三十二ギア70に噛み合って、第一前輪駆動軸71も駆動する。
第一前輪駆動軸71の前軸端に4WDクラッチEを装着し、等速クラッチE2を繋ぐと第一前輪駆動軸71の回転がそのままで第二前輪駆動軸79に伝動し、4WDクラッチE1を繋ぐと第三十三ギア75と第三十四ギア76と第三十五ギア77と第三十六ギア78を介して第一前輪駆動軸71の回転が増速して第二前輪駆動軸79に伝動される。第二前輪駆動軸79の先は、従来と同様に、前ベベルギア組80と前縦駆動軸81と前遊星ギア組82を介して前輪6を装着する前輪軸4を駆動する。
前記PTO入力ギア21の回転は、PTOクラッチFを入れることでPTOクラッチ軸103から第三継手85と第一PTO軸22と第四継手86を介して第二PTO軸73を回転する。
第二PTO軸73に並設するPTOクラッチ軸104には、PTO変速機構Gを構成する第一PTO変速クラッチG1と第二PTO変速クラッチG2を設け、第一PTO変速クラッチG1を第三十八ギア88側に入れると第二PTO軸73の回転が第三十七ギア87と第三十八ギア88でPTOクラッチ軸104に低速で伝動され、第一PTO変速クラッチG1を第四十ギア91側に入れると第二PTO軸73の回転が第三十九ギア90と第四十ギア91でPTOクラッチ軸104に中速で伝動され、第二PTO変速クラッチG2を第四十二ギア93側に入れると第二PTO軸73の回転が第四十一ギア92と第四十二ギア93でPTOクラッチ軸104に高速で伝動され、第二PTO変速クラッチG2を第四十四ギア96側に入れると第二PTO軸73の回転が第四十三ギア95と第四十五ギア101と第四十四ギア96でPTOクラッチ軸104が逆回転で伝動される。
次に、図4の制御ブロック図で、制御信号の流れを説明する。まず、エンジン制御部124には、エンジンモード選択スイッチ125からエンジンモードが入り、エンジン回転センサ126からエンジン回転数が入り、エンジンオイル圧力センサ127からエンジン潤滑オイルの圧力が入り、エンジン水温センサ128から冷却水の温度が入り、レール圧センサ129からコモンレールの圧力が入り、燃料高圧ポンプ130に駆動信号が出力され、高圧インジェクタ131に燃料供給調整制御信号が出力される。
次に、作業機昇降制御部132には、作業機昇降レバーに設ける作業機昇降センサ123の操作信号とリフトアームセンサ122の昇降信号と上げ位置規制ダイヤル120の上げ位置規制信号と下げ速度調整ダイヤル121の降下速度設定信号がそれぞれ入力し、メイン上昇ソレノイド133とメイン下降ソレノイド134に作業機昇降信号が出力し作業機昇降シリンダ135を作動する。さらに、傾斜ソレノイド215に作業機傾斜信号が出力し傾斜シリンダ214を作動する。
また、作業機昇降制御部には作業機用コネクタ171が設けられており、接続された作業機と定められた通信規格により双方向の通信を行うことができる。エンジン制御部124、作業機昇降制御部132、走行制御部149及び通信ユニット172、メータパネル136はそれぞれが情報の処理能力を有しており、互いに双方向の通信を行うので、いずれも制御部としての機能を有する。これらは互いに制御信号を交信し、メータパネル136にエンジンの状態や作業機の昇降状態、走行装置の走行速度等が表示される。
通信ユニット172はタブレット端末やスマートフォンなどの携帯端末173との間で無線通信によって信号の送受信を行う。車両には外付GPS174が設置され、その信号を受信しているときは、携帯端末173から送信される内蔵GPS175の情報よりも外付GPS174の情報を優先し、外付GPS174からの信号を受信していないときは、内蔵GPS175の情報を使用する。
また、携帯端末173には内蔵カメラ178。後述するロール角PHIを検出する第1内蔵傾斜センサ184a、ピッチ角THEを検出する第2内蔵傾斜センサ184bを備えており、車両からの要求に応じて通信ユニット172に撮影映像や角傾斜角のデータを送信する。
走行制御部149は、変速1クラッチ圧力センサ138と変速2クラッチ圧力センサ139と変速3クラッチ圧力センサ140と変速4クラッチ圧力センサ141からクラッチ入信号即ち副変速装置Dの変速段が入力し、高速クラッチ圧力センサ142と低速クラッチ圧力センサ143から副変速装置Dの変速位置が入力し、前進クラッチ圧力センサ144と後進クラッチ圧力センサ145から前後進クラッチAの前進・中立・後進が入力し、前後進レバー180の操作位置を検出する、前後進レバー操作位置センサ146と副変速センサ147から変速操作位置信号が入力し、操舵角センサ159から前輪6の操舵角信号が入力する。
さらに走行制御部149には、車速センサ163から走行速度、作動油の油温センサを兼ねるステアリングホイールセンサ164からステアリングホイール8の操作信号、PTOスイッチ165からPTOクラッチソレノイド152の切換信号がそれぞれ入力する。
走行制御部149からの出力は、前後進切換ソレノイド150に前後進切換クラッチAの切換信号が出力し、前後進昇圧ソレノイド151に前後進クラッチ作動油供給油路のリリーフ圧調整信号が出力してクラッチ接続のショックを低減し、PTOクラッチソレノイド152に入・切信号が出力し、一・三変速クラッチB1の一速を入切する油圧シリンダを制御する変速1ソレノイド153に一速の制御信号が出力し、三速を入切する油圧シリンダを制御する変速3ソレノイド154に三速の制御信号が出力し、二・四変速クラッチB2の二速を入切する油圧シリンダを制御する変速2ソレノイド155に二速の制御信号が出力し、四速を入切する油圧シリンダを制御する変速4ソレノイド156に四速の制御信号が出力し、高低切換クラッチCの高速を駆動する油圧シリンダを作動する高速クラッチソレノイド157と低速を駆動する油圧シリンダを作動する低速クラッチソレノイド158に高速クラッチの入信号及び低速クラッチの入信号が出力する。また、ステアリングソレノイド162にステアリングシリンダRを制御する操舵信号が出力する。
また、走行制御部149は2輪駆動と4輪駆動とを切り換える4WDクラッチEを制御する。通常の4輪駆動状態にする場合は、駆動力をそのままの回転数で前輪6に伝達させるために、4WDソレノイド160に対して電流を出力する。旋回時に前輪を増速して速く旋回するときには、回転数を増速させて前輪6に駆動力を伝達させるために前輪増速ソレノイド161に対して電流を出力する。
エンジン制御部124、作業機昇降制御部132、走行制御部149、通信ユニット172、メータパネル136、操作パネル137は互いに信号を送受信して様々な制御機能を実行する。例えば、操舵角センサ159が所定の角度以上の操舵角を検出したら、自動で旋回内側の片ブレーキを利かせることで、反転旋回時のブレーキ操作を容易にする自動ブレーキモードを実行することができる。
さらに、作業機昇降制御部132には耕深センサ202からリアカバー201の回動角の検出値が入力され、耕深制御モード時にはその検出値に基づいてメインシリンダ135が制御され、耕耘深さを一定に保つように制御される。具体的には、リアカバー201の角度に耕深基準値Lが設定され、耕深基準値Lよりもリアカバー201が上がっている場合は耕耘が深すぎるので耕耘作業機200を上昇させるようにメインシリンダ135を制御し、耕深基準値Lよりもリアカバー201が下がっている場合は、耕耘が浅すぎるので耕耘作業機200を下降させるようにメインシリンダ135を制御する。
この時の耕深基準値Lは、運転者が入力スイッチ176によりメータパネル136の画面を見ながらデジタル入力により設定される。このデジタル入力による設定は通信ユニット172と通信を行う携帯端末173を操作することにより遠隔操作で行うこともできる。
携帯端末173には耕耘深さの耕深基準値Lを設定するためのアプリケーションがインストールされており、アプリケーションにより表示される画面を操作するなどして耕深基準値Lを設定する。
耕深基準値Lは携帯端末173から送信される第2内臓傾斜センサ184bの測定値をもとに補正され補正耕深基準値L‘(図2参照)となる。機首上げ(図2矢印A)となった場合には耕深基準値Lが下降するため、リフトアーム216が上昇し(図2矢印B)し、機首下げ(図2矢印Aの反対方向)となった場合には耕深基準値Lが上昇するため、リフトアーム216が下降(図2矢印Bの反対方向)する。
図5はロール方向に傾斜したトラクタの背面図である。車両後部の安全フレーム26に固定具177を介して設置した携帯端末173の第1内臓傾斜センサ184aが検出するロール角PHIが予め設定された所定の転倒注意角Mよりも大きい場合、メータパネル136(図1、図4参照)の後述する液晶画面136aに運転者への注意を促す表示が現れる。
図6は転倒注意表示時のメータパネル136の正面図である。ロール角PHIが予め設定された所定の転倒注意角Mよりも大きいと、メータパネル136の中央にある液晶画面136aに他の表示に優先して注意表示が現れる。この時、ブザー等により音声でも注意を促す構成としてもよい。
また、第1内臓傾斜センサ184aが検出するロール角PHIを耕耘作業機200の姿勢角を制御する傾斜シリンダ214の制御パラメータとして使用し、耕耘作業機200の水平制御に利用してもよい。
図7は携帯端末173の内蔵カメラ178の撮影映像を表示したメータパネル136の正面図である。運転者が入力スイッチ176を操作して画面を切り替えたり、前後進レバー180を後進に操作すると、携帯端末173の内蔵カメラ178で撮影され、データとして送信された映像が通信ユニット172で受信され、メータパネル136の液晶画面136aに表示される。
また、携帯端末173が有する時計を用いて、前照灯等の灯火装置の入り切りを自動で制御したり、携帯端末173がインターネット接続により取得する天候の情報によりその前照灯等の入り切り時間を調整したりする等して車両と連動してもよい。
以上の構成により、作業車両の一例として本実施例に示すトラクタは、携帯端末173に内蔵されるセンサやカメラを有効に活用することにより車両に搭載するセンサやカメラの部品の数を抑制することができるため、作業省力化のための制御機能を備えた作業車両を安価に構成することができる。
M 転倒注意角
PHI ロール角(傾斜角)
THE ピッチ角(傾斜角)
132 作業機昇降制御部
136 メータパネル
136a 液晶画面
172 通信ユニット
173 携帯端末
177 固定具
184a 第1内臓傾斜センサ(傾斜センサ)
184b 第2内臓傾斜センサ(傾斜センサ)
200 耕耘作業機
210 リフトアーム

Claims (2)

  1. 機体前部のボンネット(1)内に搭載したエンジン(2)の動力をミッションケース(3)内で適宜に変速して前輪軸(4)と後輪軸(5)に伝動する構成とし、
    機体上の座席(10)に座った作業者が中央に立設するステアリングホイール(8)を操作して前輪(6)を操向しながら走行する構成とし、
    機体の後方へ突出するロワリンク(9)には、耕耘作業機(200)を装着し、ミッションケース(3)から後方へ向かって突出するPTO軸(11)で装着する耕耘作業機(200)を駆動する構成とし、
    機体後部には転倒時に運転者の空間を確保する安全フレーム(26)を設け、
    安全フレーム(26)の上部に取り付けられた固定具(177)に外付GPS(174)を設置し、
    外付GPS(174)は、車体本体に搭載する通信ユニット(172)と通信可能に構成し、
    液晶画面(136)を有するメータパネル(136a)を備え、
    通信ユニット(172)と信号の送受信を行う携帯端末(173)とを備え、
    前記携帯端末(173)を前記固定具(177)により安全フレーム(26)の上部に取り付け、
    前記耕耘作業機(200)を昇降するリフトアーム(210)と、
    前記リフトアーム(210)を昇降制御する作業機昇降制御部を備え、
    前記作業機昇降制御部は前記通信ユニット(172)が受信した前記携帯端末(173)により測定された傾斜角度に基づいて前記リフトアーム(210)を昇降制御することを特徴とするトラクタ。
  2. 携帯端末(172)には内蔵カメラ(178)を備え、内蔵カメラの撮影範囲(178a)を後方へ向けて撮影し、内蔵カメラ(178)で撮影され、データとして送信された映像が通信ユニット(172)で受信され、メータパネル(136)の液晶画面(136a)に表示されることを特徴とする請求項1記載のトラクタ。
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