JP2017066902A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料消費量低減モードのエンジントルク特性を任意に調整することで最適なエンジン出力状態で作業を可能とする作業車両を提供する。【解決手段】作業車両は、回転数および出力トルクを制御可能なエンジンを搭載し、前記エンジンを制御する制御部により、所定のパワーを確保する標準出力トルクカーブC1による標準モードを備えて構成され、前記制御部は、前記標準出力トルクカーブを所定の上限トルク内に規制した最大出力制限トルクカーブC2による最大出力制限モードを備えるとともに、前記上限トルクを設定するための最大出力制限トルク設定手段を備えることにより、最適なエンジン出力状態で作業を可能とするものである。【選択図】図1

Description

本発明は、エンジン制御装置によってエンジンの出力調節が可能なトラクタ等の作業車両に関するものである。
所定のパワーを確保する標準モードのエンジントルク特性を予め設定してエンジン出力制御を行うエンジン出力制御装置を備えた作業車両において、燃料タンクが所定の残量になると、前記標準モードより燃料消費量を抑えて設定した燃料消費量低減モードのエンジントルク特性に切換えるエンジン出力制御装置を備えた作業車両が公知である(先行文献1)。
特開2013−24038号公報
しかしながら、作業の内容や作業者の運転の仕方によって、必要となるエンジン出力トルクは様々に異なるため、燃料消費量低減モードのエンジン出力カーブを任意に調整する機能が要望されていた。
本発明の目的は、燃料消費量低減モードのエンジントルク特性を任意に調整することで最適なエンジン出力状態で作業を可能とする作業車両を提供することにある。
請求項1に係る発明は、回転数および出力トルクを制御可能なエンジン(2)を搭載し、前記エンジン(2)を制御する制御部(124)により、所定のパワーを確保する標準出力トルクカーブ(C1)による標準モードを有する作業車両において、前記制御部(124)は、前記標準出力トルクカーブ(C1)を所定の上限トルク内に規制した最大出力制限トルクカーブ(C2)による最大出力制限モードを備えるとともに、前記上限トルクを設定するための最大出力制限トルク設定手段(166)を備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、回転数および出力トルクを制御可能なエンジン(2)を搭載し、前記エンジン(2)を制御する制御部(124)により、所定のパワーを確保する標準出力トルクカーブ(C1)による標準モードを有する作業車両において、前記制御部(124)は、前記標準出力トルクカーブ(C1)のトルクを全回転域で一律の制限割合に抑えた出力低減トルクカーブ(C3)による出力低減モードを備えるとともに、前記制限割合を設定するための制限割合設定手段(166)を設けることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記制御部(124)との通信により前記上限トルクを設定するモバイル端末(173)を備えることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記制御部(124)との通信により前記制限割合を設定するモバイル端末(173)を備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明により、作業者が作業負荷に応じて最大出力制限モードの上限トルクの設定が可能となるので、適切な燃料消費量で作業を行うことができる。
請求項2に係る発明により、作業者が作業負荷に応じて出力低減モードの変更設定が可能となるので、適切な燃料消費量で作業を行うことができる。
請求項3に係る発明により、請求項1に係る発明の効果に加え、モバイル端末(173)によって最大出力制限モードの上限トルクを設定できるので、最大出力制限モードの変更設定が容易になる。
請求項4に係る発明により、請求項2に係る発明の効果に加え、モバイル端末(173)によって制限割合を設定できるので、出力低減モードの変更設定が容易になる。
最大出力制限モードの出力トルク特性図 メータパネルの要部斜視図 出力低減モードの出力トルク特性図 モバイル端末によるモード設定のフローチャート タブレット操作画面の見取図 トラクタの全体側面図 PTO軸回転一定ミッションケースの動力伝動線図 PTO軸回転車速順応型ミッションケースの動力伝動線図 制御ブロック図 蓄圧式燃料噴射装置の全体構成図
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について、以下に図面を参照しつつ説明する。
トラクタ等の作業車両に搭載したコモンレール型ディーゼルエンジン2による原動部は、後述のエンジンECU124によって回転数と出力トルクを制御可能に構成し、全回転域で所定の出力を確保することができる標準モードに加え、標準モードによる出力トルクを所定の上限トルク内に限定した最大出力制限モードおよび、全回転域で一様にトルクを抑えた制限トルクによる出力低減モードを設け、後述のエンジンモード選択スイッチ125を設けて幅広い作業形態に対応するべくモード選択可能に構成するとともに、後述の設定スイッチ166を設けてモード特性を変更設定可能に構成する。
詳細には、最大出力制限モードは、その出力トルク特性図を図1に示すように、標準モードの標準出力トルクカーブC1について上限トルクを設けた最大出力制限トルクカーブC2によってエンジン出力を制御する。
また、エンジンモード選択スイッチ125によって最大出力制限モードに切換えた場合において、増減ボタンを有する設定スイッチ166を最大出力制限トルク設定手段として上限トルクを増減調節して最大出力制限トルクカーブC2の上限規制を変更設定可能に構成することにより、使用用途に合わせた燃費向上が可能となる。
設定スイッチ166による上限トルクの増減調節は、標準モードの最大トルクを基準として、設定スイッチ166の増減ボタンを1回オンするごとに1%ずつ変更し、また、2秒以上の長押し操作と対応して一定間隔で上限トルクを変更可能に構成することにより、操作性を確保することができる。
また、最大出力制限モードを選択した場合において、エンジンモード選択スイッチ125を2秒以上に長押し操作すると、最大出力制限トルクカーブC2の上限トルクを初期化するように構成することにより、最大出力制限モードの初期化操作を簡易化することができる。
最大出力制限モードの適用時は、標準モードの最大トルクに対する上限トルクの割合をメータパネル136に表示可能に構成することにより、上限値の増減調節結果を目視確認することができる。
設定スイッチ166は、メータパネルの要部斜視図を図2に示すように、エンジンモード選択スイッチ125と合わせてダッシュボードカバー137上に配置し、または、設定スイッチ166を操縦席のアームレスト部分に配置することにより、作業時に体勢を変えることなく、+とーの増減ボタン変更操作することができる。
次に、出力低減モードについては、その出力トルク特性図を図3に示すように、標準出力トルクカーブC1のトルクを全回転域で一律の制限割合に抑えた出力低減トルクカーブC3によってエンジン出力を制御する。
また、エンジンモード選択スイッチ125によって出力低減モードに切換えた場合において、設定スイッチ166を制限割合設定手段として制限割合を増減調節して変更設定可能に構成することにより、使用用途に合わせた燃費向上が可能となる。
設定スイッチ166による制限割合の増減調節は、標準出力トルクカーブC1のトルクを基準として、設定スイッチ166の増減ボタンを1回オンするごとに、制限割合を1%ずつ変更し、また、2秒以上の長押しの間、一定間隔で変更可能に構成することにより、操作性を確保することができる。
また、出力低減モードを選択した場合において、エンジンモード選択スイッチ125を2秒以上の長押し操作と対応して、制限割合を75%に初期化するように構成することにより、出力低減モードの初期化操作の簡易化が可能となる。
また、出力低減モードの適用時は、その制限割合が、標準出力トルクカーブC1のトルクを基準とする比率によりメータパネル136に表示可能に構成することにより、増減調節結果の目視確認が可能となる。
さらに、エンジン負荷率をモニターし、所定時間を越えてエンジン負荷率が規定値を上回った場合は、出力低減トルクカーブC3の制限割合を5%増加することにより、作業内容の悪化を抑えることができる。
この場合において、増加後の制限割合を下限として制限割合の低減操作を無効化することにより、作業の安定化を図ることができ、また、エンジンモード選択スイッチ125を2秒以上の長押し操作によって制限割合の初期化とともに下限設定をリセットするように構成することにより、次回の出力低減モードにおいて、出力低減トルクカーブC3の制限割合を任意で下げることができる。
また、二つの出力低減モードを設けてそれぞれ個別の制限割合として選択可能に構成することにより、作業に対応して使い分けることができる。
次に、タブレット等のモバイル端末173と作業車両との間の通信機能を有する圃場作業総合管理システムを構成し、モバイル端末173から作業車両のモード設定を可能に構成することにより、作業車両における作業モードの選択のオン・オフにかかわらず、簡単に設定変更することができる。
具体的には、モバイル端末によるモード設定のフローチャートを図4に示すように、タブレット173側について、出力低減モードの制限割合であるトルク制限値の入力から送信まで、および、本機側について、受信から表示までの制限手順によって構成する。
タブレット173側の制御手順については、タブレット操作画面の見取図を図5に示すように、圃場作業総合管理システムのタブレットソフトにトルク制限値設定用のボタンを設け、そのタッチ操作でトルク制限値の入力画面を表示し、制限値を入力して設定ボタンをタッチすることで、タブレット173より本機ECU124にトルク制限値書換えデータを送信する。
この時、2種類のトルク制限値を使い分ける場合は、いずれのトルク制限値を変更するかを選択可能に構成する。
また、本機側の処理については、送信されたトルク制限値書換えデータを受信した時に、指定された側のトルク制限値を変更する。
(関連構成)
次に、上記発明の適用対象となる作業車両について、関連機器を中心に説明する。
図6は、本発明でいう作業車両の一例として示すトラクタの全体側面図で、機体前部のボンネット1内に搭載したコモンレール式のディーゼルエンジン2の動力をPTO軸回転一定ミッションケース3A或いはPTO軸回転車速順応型ミッションケース3B内で適宜に変速して前輪軸4と後輪軸5に伝動して前輪6と後輪7の両方或は後輪7のみを駆動し、機体上のキャビン26内に設ける座席10に座った作業者が中央に立設するステアリングホイール8を操作して前輪6を操向しながら走行する。
ステアリングホイール8の下方には前後進レバー180が設けられ、車両の前進、後進を切り替える。
座席10の右側には副変速レバーが設けられ、後述する副変速装置Dをメカリンクにより直接操作して変速比を変更する。
前後進レバー180及び副変速レバーの操作位置はそれぞれ前後進レバー操作位置センサ146及び副変速レバー操作位置センサ147により検出され、走行系ECU149に入力される(図9参照)。
機体の後方へ突出するロワリンク9には、ロータリ耕運機などの作業機を装着し、ミッションケース3A(3B)から後方へ向かって突出するPTO軸11で装着する作業機を駆動する。
(伝動系)
図7は、PTO軸回転一定ミッションケース3Aの動力伝動線図で、エンジン2の出力軸にメイン継手105で連結したメイン入力軸13に入力する。このメイン入力軸13には三個の第一メインギヤ106と第二メインギヤ108と第三メインギヤ20を固着して、第一メインギヤ106が前後進クラッチAの正転ギヤ107と第二メインギヤ108が第一カウンタギヤ18を介して前後進クラッチAの逆転ギヤ19と噛み合い、第三メインギヤ20がPTOクラッチFのPTO入力ギヤ21と噛み合って動力伝動している。
従って、前後進クラッチAの前進クラッチA1を入れると前後進クラッチAを装着した第一メイン軸23が正転し後進クラッチA2を入れると第一メイン軸23が逆転し、PTOクラッチFを入れるとPTOクラッチ軸103が回転する。
前後進クラッチAには前後進切換ソレノイド150及び前後進昇圧ソレノイド151を介して作動油が供給されており、前後進切換ソレノイド150によって前進クラッチA1又は後進クラッチA2のどちらかに作動油を供給する油路、あるいはどちらにも供給しない油路に切り換えることができる。
前後進昇圧ソレノイド151にはコイルに流す電流の大きさに比例する電磁力と弁機構内部のばねの弾性力とのバランスによって弁開度を任意に調節することができる比例制御弁が用いられており、これが作動油供給油路のリリーフ圧を調節することによって、前進クラッチA1及び後進クラッチA2の接続時のショックを低減している。
通常の走行時は、前後進レバー180を前進側に操作すると、前後進レバー操作位置センサ146がその位置を読み取って走行系ECU149に送信し、走行系ECU149はその値に応じて、前後進切換ソレノイド150を前進クラッチA1側に作動油供給する方向に切り換えて、前後進昇圧ソレノイド151に流す電流値を調整する。
反対に前後進レバー180を後進側に操作すると、前後進レバー操作位置センサ146がその位置を読み取って走行系ECU149に送信し、走行系ECU149はその値に応じて、前後進切換ソレノイド150を後進クラッチA2側に作動油供給する方向に切り換えて、前後進昇圧ソレノイド151に流す電流値を調整する。
さらに、前後進レバー180を中立位置に操作すると、前後進レバー操作位置センサ146がその位置を読み取って走行系ECU149に送信し、走行系ECU149はその値に応じて、前後進切換ソレノイド150をどちらにも供給しない油路に切り換えるので、前後進クラッチAは内部のばねの弾性力によって中立に保たれる。
このように前後進クラッチAは走行系ECU149によって動力の接続、遮断を自在に制御できる。
前後進クラッチAを中立に保つと、正転ギヤ107及び逆転ギヤ19の回転が第一メイン軸23に伝達されず、エンジン2の回転動力は切断された状態となる。
第一メイン軸23の回転は、主変速装置BCを構成する四段変速クラッチBと高低切換クラッチCと副変速装置Dを構成するメカ四段変速クラッチDで変速して走行最終変速軸であるベベルギヤ軸14に伝動され、変速段が4×2×4=32の32段で変速される。ベベルギヤ軸14から伝動される前輪6の回転は、増速クラッチEで後輪7よりも早く回転可能である。
メイン入力軸13から第三メインギヤ20とPTO入力ギヤ21で伝動されるPTOクラッチ軸103の回転は、PTOクラッチFから第一PTO軸22に伝動され、PTO変速機構Gで正転三段と逆転1段に変速される。
以下、動力伝動機構を詳細に説明する。
前後進クラッチA(前進クラッチA1と後進クラッチA2)で伝動された第一メイン軸23の回転は、軸端に固着した第一ギヤ15が四段変速クラッチBの一・三変速クラッチB1を装着した第一変速軸24に固着した第一変速ギヤ16と四段変速クラッチBの二・四変速クラッチB2を装着した第二変速軸25に固着した第二変速ギヤ17に噛み合って伝動する。
第一変速軸24と第二変速軸25の回転は、一速クラッチB11を繋ぐと第七ギヤ40から第二メイン軸42にスプライン嵌合した第六ギヤ39に伝動して第二メイン軸42を回転し、二速クラッチB22を繋ぐと第九ギヤ38から第二メイン軸42にスプライン嵌合した第八ギヤ37に伝動して第二メイン軸42を回転し、三速クラッチB13を繋ぐと第十一ギヤ31から第二メイン軸42にスプライン嵌合した第十ギヤ30に伝動して第二メイン軸42を回転し、四速クラッチB24を繋ぐと第十三ギヤ36から第二メイン軸42にスプライン嵌合した第十二ギヤ41に伝動して第二メイン軸42を回転する。
一速クラッチB11は変速1ソレノイド153、三速クラッチB13は変速3ソレノイド154、二速クラッチB22は変速2ソレノイド155、四速クラッチB24は変速4ソレノイド156をそれぞれ走行系ECU149からの信号によって制御することで接続、遮断を自在にコントロールできる。これら4つのクラッチをすべて遮断すると、エンジン2の回転動力は遮断された状態となり、駆動輪まで伝達されない。
第二メイン軸42の回転は、第一継手43で高低切換軸44に伝動され、高低切換クラッチCの高速クラッチC1を繋ぐと高速クラッチギヤ45から第一カウンタ軸47の第十四ギヤ46に伝動され、高低切換クラッチCの低速クラッチC2を繋ぐと低速クラッチギヤ48から第一カウンタ軸47の第十六ギヤ49に伝動される。
高低切換クラッチCを駆動側軸に装着することで、メカ四段変速クラッチDの変速時に切る高低切換クラッチCの慣性回転力を少なく出来て、メカ四段変速クラッチDのシンクロ機能が良好になる。
また、高低切換クラッチCを四段変速クラッチBとメカ四段変速クラッチDとの間に設けることで、四段変速クラッチBを二重噛みで慣性回転を止めて高低切換クラッチCを切ることで、メカ四段変速クラッチDのシンクロ機能が良好に働き、変速が良好に行える。
高速クラッチC1は高速クラッチソレノイド157、低速クラッチC2は低速クラッチソレノイド158をそれぞれ走行系ECU149で制御することにより自在に接続、遮断することができる。両クラッチを遮断すると、エンジン2の回転動力は遮断された状態となり、駆動輪まで伝達されない。
第一カウンタ軸47の回転は、第二継手50で第二カウンタ軸51に伝動され、メカ四段変速クラッチDのメカ高変速クラッチD1を第十八ギヤ53側へ切り換えると、第十七ギヤ52から第十八ギヤ53に伝動しメカ高変速クラッチD1からベベルギヤ軸14を高速で駆動する。
また、メカ四段変速クラッチDのメカ高変速クラッチD1を第二十ギヤ55側へ切り換えると、第十九ギヤ54から第二十ギヤ55に伝動しメカ高変速クラッチD1からベベルギヤ軸14を中速で駆動する。
メカ低変速クラッチD2を第二十二ギヤ57側へ切り換えると、第十九ギヤ54から第二十ギヤ55に伝動し、第二十五ギヤ60から第二十六ギヤ61に伝動し、第二十七ギヤ62から第二十八ギヤ63に伝動し、メカ低変速クラッチD2からベベルギヤ軸14を低速で駆動する。
メカ低変速クラッチD2を第二十四ギヤ59側へ切り換えると、第十九ギヤ54から第二十ギヤ55に伝動し、第二十五ギヤ60から第二十六ギヤ61に伝動し、第二十七ギヤ62から第二十八ギヤ63に伝動し、第二十二ギヤ57から第二十一ギヤ56に伝動し、第二十三ギヤ58から第二十四ギヤ59に伝動し、メカ低変速クラッチD2からベベルギヤ軸14を極低速で駆動する。
メカ四段変速クラッチDは、第二十一ギヤ56と第二十六ギヤ61を第二カウンタ軸51に遊嵌することで、ベベルギヤ軸14と第二カウンタ軸51の二軸構成となって省スペースとなっている。
また、メカ四段変速クラッチDは、変速用の第十七ギヤ52と第十九ギヤ54と第二十六ギヤ61と第二十七ギヤ62と第二十一ギヤ56と第二十三ギヤ58が第二カウンタ軸51に設けられることで、シンクロ機能が良好になる。
ベベルギヤ軸14の回転は、このベベルギヤ軸14と一体に形成した第一ベベルギヤ64が後輪駆動軸65の第二ベベルギヤ66と噛み合って、後ベベルギヤ組83と後輪駆動軸65と後遊星ギヤ組84を介して後輪7を装着する後輪軸5を駆動する。
また、ベベルギヤ軸14にスプライン嵌合する第二十九ギヤ67が第三十ギヤ68と第三十一ギヤ69を介して第一前輪駆動軸71に固着の第三十二ギヤ70に噛み合って、第一前輪駆動軸71も駆動する。
第一前輪駆動軸71の前軸端に増速クラッチEを装着し、等速クラッチE2を繋ぐと第一前輪駆動軸71の回転がそのままで第二前輪駆動軸79に伝動し、増速クラッチE1を繋ぐと第三十三ギヤ75と第三十四ギヤ76と第三十五ギヤ77と第三十六ギヤ78を介して第一前輪駆動軸71の回転が増速して第二前輪駆動軸79に伝動される。
第二前輪駆動軸79の先は、従来と同様に、前ベベルギヤ組80と前縦駆動軸81と前遊星ギヤ組82を介して前輪6を装着する前輪軸4を駆動する。
前記PTO入力ギヤ21の回転は、PTOクラッチFを入れることでPTOクラッチ軸103から第三継手85と第一PTO軸22と第四継手86を介して第二PTO軸73を回転する。
第二PTO軸73に並設するPTOクラッチ軸104には、PTO変速機構Gを構成する第一PTO変速クラッチG1と第二PTO変速クラッチG2を設け、第一PTO変速クラッチG1を第三十八ギヤ88側に入れると第二PTO軸73の回転が第三十七ギヤ87と第三十八ギヤ88でPTOクラッチ軸104に低速で伝動され、第一PTO変速クラッチG1を第四十ギヤ91側に入れると第二PTO軸73の回転が第三十九ギヤ90と第四十ギヤ91でPTOクラッチ軸104に中速で伝動され、第二PTO変速クラッチG2を第四十二ギヤ93側に入れると第二PTO軸73の回転が第四十一ギヤ92と第四十二ギヤ93でPTOクラッチ軸104に高速で伝動され、第二PTO変速クラッチG2を第四十四ギヤ96側に入れると第二PTO軸73の回転が第四十三ギヤ95と第四十五ギヤ101と第四十四ギヤ96でPTOクラッチ軸104が逆回転で伝動される。
図8は、PTO軸回転車速順応型ミッションケース3Bで、PTO軸回転一定ミッションケース3AのPTO変速機構Gの一部を変更して構成する。
第四十五ギヤ101に噛み合う第二PTO軸73の第四十三ギヤ95を無くし、第四十五ギヤ101を固着するカウンタ軸97にベベルギヤ軸14の回転を伝動する第三十ギヤ68と噛み合う第四十六ギヤ98を設けて、第二PTO変速クラッチG2を第四十四ギヤ96側に切り替えると、第二十九ギヤ67から第三十ギヤ68と第四十六ギヤ98と第四十五ギヤ101と第四十四ギヤ96へ伝動して、ベベルギヤ軸14の回転変動に応じてPTOクラッチ軸104つまりはPTO軸11が変速する走行速度順応PTO回転(グランドPTO)となる。
第二十九ギヤ67から回転を受ける第三十ギヤ68と第三十二ギヤ70に回転を送る第三十一ギヤ69は一体となっていて、第三十ギヤ68に第四十六ギヤ98を噛み合わせることで走行速度順応PTO回転を得ているので、PTO軸回転一定ミッションケース3AとPTO軸回転車速順応型ミッションケース3Bの共通化となっている。
また、一体化した第三十ギヤ68と第三十一ギヤ69をPTOクラッチ軸104に遊嵌することで、構成を単純化出来ている。
(システム)
次に、図9の制御ブロック図で、制御信号の流れを説明する。
まず、エンジンECU124には、エンジンモード選択スイッチ125からエンジンモードが入り、エンジン回転センサ126からエンジン回転数が入り、エンジンオイル圧力センサ127からエンジン潤滑オイルの圧力が入り、エンジン水温センサ128から冷却水の温度が入り、レール圧センサ129からコモンレールの圧力が入り、燃料高圧ポンプ130に駆動信号が出力され、高圧インジェクタ131に燃料供給調整制御信号が出力される。
次に、作業機昇降ECU132には、作業機昇降レバーに設ける作業機昇降センサ123の操作信号とリフトアームセンサ122の昇降信号と上げ位置規制ダイアル120の上げ位置規制信号と下げ速度ダイアル121の降下速度設定信号がそれぞれ入力し、メイン上昇ソレノイド133とメイン下降ソレノイド134に作業機昇降信号が出力し作業機昇降シリンダ135を作動する。
また、作業機昇降ECUには作業機用コネクタ171が設けられており、接続された作業機と定められた通信規格により双方向の通信を行うことができる。
エンジンECU124、作業機昇降ECU132、走行系ECU149及び通信ユニット172、メータパネル136はそれぞれが情報の処理能力を有している。
通信ユニット172はタブレット端末やスマートフォンなどのモバイル端末173との間で無線通信によって信号の送受信を行う。車両には外付GPS174が設置され、その信号を受信しているときは、モバイル端末173から送信される内蔵GPS175の情報よりも外付GPS174の情報を優先し、外付GPS174からの信号を受信していないときは、内蔵GPS175の情報を使用する。
また、モバイル端末173からPTO操作の命令を受信すると、走行系ECUを介してPTOクラッチソレノイド152を操作するなどして、遠隔操作が可能に構成されている。
走行系ECU149は、変速1クラッチ圧力センサ138と変速2クラッチ圧力センサ139と変速3クラッチ圧力センサ140と変速4クラッチ圧力センサ141からクラッチ入信号即ちメカ四段変速クラッチDの変速段が入力し、高速クラッチ圧力センサ142と低速クラッチ圧力センサ143からメカ四段変速クラッチDの変速位置が入力し、前進クラッチ圧力センサ144と後進クラッチ圧力センサ145から前後進クラッチAの前進・中立・後進が入力し、前後進レバー180の操作位置を検出する、前後進レバー操作位置センサ146と副変速レバー操作位置センサ147から変速操作位置信号が入力し、スロットルレバーのアクセルセンサ159からアクセル指示信号が入力する。
さらに走行系ECU149には、車速センサ163から走行速度、作動油の油温センサを兼ねるミッションオイル油温センサ164からオイル温度、クラッチボタン162からメカ四段変速クラッチDの切換信号、PTOスイッチ165からPTOクラッチ152の切換信号がそれぞれ入力する。
走行系ECU149からの出力は、前後進切換ソレノイド150に前後進切換クラッチ101の切換信号が出力し、前後進昇圧ソレノイド151に前後進クラッチ作動油供給油路のリリーフ圧調整信号が出力してクラッチ接続のショックを低減し、PTOクラッチソレノイド152に入・切信号が出力し、一・三変速クラッチB1の一速を入切する油圧シリンダを制御する変速1ソレノイド153に一速の制御信号が出力し、三速を入切する油圧シリンダを制御する変速3ソレノイド154に三速の制御信号が出力し、二・四変速クラッチB2の二速を入切する油圧シリンダを制御する変速2ソレノイド155に二速の制御信号が出力し、四速を入切する油圧シリンダを制御する変速4ソレノイド156に四速の制御信号が出力し、高低切換クラッチCの高速を駆動する油圧シリンダを作動する高速クラッチソレノイド157と低速を駆動する油圧シリンダを作動する低速クラッチソレノイド158に高速クラッチの入信号及び低速クラッチの入信号が出力する。
(エンジン)
図10は、蓄圧式燃料噴射装置の全体構成図である。蓄圧式燃料噴射装置は、例えば、多気筒ディーゼル機関に適用されるものであるが、ガソリン機関でもよい。そして、蓄圧式燃料噴射装置は、燃料を適宜に制御する噴射圧力に蓄圧するコモンレール201と、このコモンレール201に取り付けられるレール圧センサ129と、燃料タンク202より汲み上げた燃料を加圧してコモンレール201に圧送する燃料高圧ポンプ130と、コモンレール201に蓄圧された高圧燃料をエンジン2のシリンダ203…内に噴射する高圧インジェクタ131…と、前記燃料高圧ポンプ130と高圧インジェクタ131やその他の制御などの動作を制御する制御装置(エンジンECU124)等から構成される。
このように、コモンレール201は、エンジン2の各シリンダ203…へ噴射する燃料を、要求された出力に必要な圧力とするものである。
前記燃料タンク202内の燃料は吸入通路により燃料フィルタ204を介してエンジン2で駆動される燃料高圧ポンプ130に吸入され、この燃料高圧ポンプ130によって加圧された高圧燃料は吐出通路205によりコモンレール201に導かれて蓄えられる。
コモンレール201内の高圧燃料は各高圧燃料供給通路206…により気筒数分の高圧インジェクタ131…に供給され、エンジン制御装置(エンジンECU)124からの指令に基づき、高圧インジェクタ131…が作動して、高圧燃料がエンジン2の各シリンダ203…室内に噴射供給され、各高圧インジェクタ131…での余剰燃料(リターン燃料)は各リターン通路207…により共通のリターン通路207aへ導かれ、このリターン通路207aによって燃料タンク202へ戻される。
また、コモンレール201内の燃料圧力(コモンレール圧)を制御するため、燃料高圧ポンプ130に圧力制御弁208が設けられており、この圧力制御弁208はエンジンECU124からの信号によって、燃料高圧ポンプ130から燃料タンク202への余剰燃料のリターン通路207aの流路面積を調整するものであり、これによりコモンレール201側への燃料供給量を調整してコモンレール圧を制御することができる。
具体的には、エンジン2の運転条件に応じて目標コモンレール圧を設定し、レール圧センサ129により検出されるコモンレール圧が目標コモンレール圧と一致するよう、圧力制御弁208を介してコモンレール圧をフィードバック制御する構成としている。
2 エンジン
124 制御部
166 最大出力制限トルク設定手段(設定スイッチ)
166 制限割合設定手段(設定スイッチ)
173 モバイル端末
C1 標準出力トルクカーブ
C2 最大出力制限トルクカーブ
C3 出力低減トルクカーブ

Claims (4)

  1. 回転数および出力トルクを制御可能なエンジン(2)を搭載し、前記エンジン(2)を制御する制御部(124)により、所定のパワーを確保する標準出力トルクカーブ(C1)による標準モードを有する作業車両において、
    前記制御部(124)は、前記標準出力トルクカーブ(C1)を所定の上限トルク内に規制した最大出力制限トルクカーブ(C2)による最大出力制限モードを備えるとともに、前記上限トルクを設定するための最大出力制限トルク設定手段(166)を備えることを特徴とする作業車両。
  2. 回転数および出力トルクを制御可能なエンジン(2)を搭載し、前記エンジン(2)を制御する制御部(124)により、所定のパワーを確保する標準出力トルクカーブ(C1)による標準モードを有する作業車両において、
    前記制御部(124)は、前記標準出力トルクカーブ(C1)のトルクを全回転域で一律の制限割合に抑えた出力低減トルクカーブ(C3)による出力低減モードを備えるとともに、前記制限割合を設定するための制限割合設定手段(166)を設けることを特徴とする作業車両。
  3. 前記制御部(124)との通信により前記上限トルクを設定するモバイル端末(173)を備えることを特徴とする請求項1記載の作業車両。
  4. 前記制御部(124)との通信により前記制限割合を設定するモバイル端末(173)を備えることを特徴とする請求項2記載の作業車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019007355A (ja) * 2017-06-20 2019-01-17 株式会社クボタ 作業機
JP2019007356A (ja) * 2017-06-20 2019-01-17 株式会社クボタ 作業機の出力変更システム
JP2022017313A (ja) * 2017-09-15 2022-01-25 井関農機株式会社 作業車両

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