JP2011202633A - トラクタのエンジン制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明では、省エネ出力モードと標準出力モードの使い分けが不慣れな作業者でも燃料消費を出来るだけ少なくしたトラクタの操縦操作が行えるようにすることを課題とする。
【解決手段】運転席に設けるモード選択装置で、標準出力制御と低燃費出力制御と自動出力制御を選択可能にし、このモード選択装置で標準出力制御を選択した状態でPTO駆動検出手段が駆動を検出することで、エンジン回転数維持制御モードに切換える構成とし、前記モード選択装置で低燃費出力制御を選択した状態でPTO駆動検出手段が駆動を検出することで、エンジン回転数変動制御モードに切換える構成とし、前記モード選択装置で自動出力制御を選択した状態でPTO駆動検出手段が駆動を検出することで、エンジン回転数維持制御モードに切換える構成としたことを特徴とするトラクタのエンジン制御装置とした。
【選択図】図6

Description

本発明は、トラクタにおいて、エンジンの出力を燃料消費の少ない低燃費エンジン出力カーブと燃料消費が通常の標準エンジン出力カーブで制御するようにしたトラクタのエンジン制御装置に関する。
建設機械等の作業車では、燃料消費率を通常の消費率よりも低下させた省エネ出力モードで走行や作業が行える構成としている。
例えば、特開2007−231848号公報には、モード選択手段でエンジン制御を低燃費モード仕様、即ち、省エネ出力モードに切り換えることで燃費向上を図れる構成とした建設機械のエンジン制御方法が記載されている。
特開2007−231848号公報
燃料消費率を通常の消費率よりも低下させた省エネ出力モードに設定している状態において、省エネ出力モードは許容最大負荷が標準の出力モードよりも低いために、作業中に許容最大負荷に達する可能性が高い。このため、エンジン回転数を維持しようとするエンジン回転数維持制御を行う場合、省エネ出力モードではたびたび許容最大負荷になってエンジンストールしてしまうという問題がある。
このエンジンストールを防ぐために、モード選択手段で標準出力モードを選択することもできるが、この標準出力モードではエンジン出力を低下させることが出来る軽負荷作業時にも燃料消費を抑えることが出来ない。この軽負荷作業時に燃料消費を抑えるために、モード選択手段で省エネ出力モードに切換えるようにしているが、このような標準出力モードと省エネ出力モードの切換操作は、トラクタの操縦操作に慣れていないと戸惑ってしまう。
そこで、本発明では、省エネ出力モードと標準出力モードの使い分けが不慣れな作業者でも燃料消費を出来るだけ少なくしたトラクタの操縦操作が行えるようにすることを課題とする。
上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、所定の出力を確保する標準エンジン出力カーブ(N)での出力制御を行う標準出力制御(H)と、標準のエンジン出力カーブ(N)よりも燃料消費量を低減させる低燃費エンジン出力カーブ(S)での出力制御を行う低燃費出力制御(L)と、低燃費エンジン出力カーブ(S)と標準エンジン出力カーブ(N)をエンジン負荷検出手段(157)からの制御信号で自動的に切り替える自動出力制御(AHL)を設け、さらに、負荷が加わるとエンジン回転数を設定している回転数に維持するエンジン回転数維持制御モード(B)と、負荷が加わるとエンジン回転数を下げる方向に制御するエンジン回転数変動制御モード(A)を備え、トラクタに装着した作業機の駆動を検出するPTO駆動検出手段(151)を設けたトラクタのエンジン制御装置において、
運転席に設けるモード選択装置(134)で、標準出力制御(H)と低燃費出力制御(L)と自動出力制御(AHL)を選択可能にし、このモード選択装置(134)で標準出力制御(H)を選択した状態でPTO駆動検出手段(151)が駆動を検出することで、エンジン回転数維持制御モード(B)に切換える構成とし、前記モード選択装置(134)で低燃費出力制御(L)を選択した状態でPTO駆動検出手段(151)が駆動を検出することで、エンジン回転数変動制御モード(A)に切換える構成とし、前記モード選択装置(134)で自動出力制御(AHL)を選択した状態でPTO駆動検出手段(151)が駆動を検出することで、エンジン回転数維持制御モード(B)に切換える構成としたことを特徴とするトラクタのエンジン制御装置とした。
この構成で、モード選択装置(134)で標準出力制御(H)を選択して、PTO駆動検出手段(151)が駆動を検出する作業中は、自動的にエンジン回転数維持制御モード(B)でエンジン回転数制御を行う。そして、運転者がエンジン負荷に余裕があると判断すると、モード選択装置(134)で低燃費出力制御(L)を選択するが、この選択で自動的にエンジン回転数変動制御モード(A)に切換わる。
モード選択装置(134)で低燃費出力制御(L)を選択して、PTO駆動検出手段(151)が駆動を検出する作業中は、自動的にエンジン回転数変動制御モード(A)でエンジン回転数の制御を行う。そして、運転者がエンジン負荷に余裕が無いと判断すると、モード選択手段(134)で標準出力制御(H)を選択するが、この選択で自動的にエンジン回転数維持制御モード(B)に切換わる。
モード選択装置(134)で自動出力制御(AHL)を選択して、PTO駆動検出手段(151)が駆動を検出する作業中は、自動的に標準出力制御(H)でエンジン回転数制御を行う。そして、エンジン負荷に余裕があるとエンジン負荷検出手段(157)からの制御信号で自動的に低燃費出力制御(L)を選択するが、この選択で同時にエンジン回転数変動制御モード(A)に切換わる。
請求項2に記載の発明は、エンジン負荷検出手段(157)がエンジンの負荷率検出手段であって、一定以上の負荷率上昇で標準出力制御(H)とエンジン回転数維持制御モード(B)での制御を選択し、一定以下の負荷率降下で低燃費出力制御(L)とエンジン回転数変動制御モード(A)での制御を選択すべく自動出力制御(AHL)を構成してなる請求項1に記載のトラクタのエンジン制御装置とした。
この構成で、自動的に、エンジンの負荷が増大すると標準出力制御(H)でエンジン回転数維持制御モード(B)となり、エンジンの負荷が減少すると低燃費出力制御(L)でのエンジン回転数変動制御モード(A)となる。
請求項1記載の発明によれば、モード選択手段(134)で低燃費のエンジン出力カーブ(S)の選択と、PTO駆動検出手段(151)が駆動を検出することで、自動的にエンジン回転数変動制御モード(A)に切換わる構成としたので、次に示す効果を奏する。
即ち、低燃費のエンジン出力カーブ(S)の許容最大負荷は、標準のエンジン出力カーブ(N)の許容最大負荷よりも低いので、許容最大負荷に達する可能性が高い。このため、仮に低燃費のエンジン出力カーブ(S)の選択状態で、エンジン回転数維持制御モード(B)で作業を行う場合において許容最大負荷に達すると、一気にエンジンストールしてしまうという不具合が発生するが、低燃費のエンジン出力カーブ(S)でエンジン回転数変動制御モード(A)で作業を行うと、負荷の作用強度に比例してエンジン回転数が低下していくので、一気にエンジン回転数がストールしてしまって、エンジンを再始動しなくてはならないという不具合を防止できるようになる。また、負荷に応じてエンジン回転数が低下していくので、作業者は負荷の状態を容易に把握し易くなる。
また、モード選択手段(134)で標準のエンジン出力カーブ(N)の選択と、PTO駆動検出手段(151)が駆動を検出することで、自動的にエンジン回転数維持制御モード(B)に切換える構成としたので、エンジンの許容最大負荷まで一定の回転数で作業できるので、エンジンの能力を最大に引き出して、作業能率を向上させることができる。
このように、トラクタの操縦者は、モード選択装置(134)を操作して標準エンジン出力カーブ(N)でのエンジン出力制御手段と低燃費エンジン出力カーブ(S)でのエンジン出力制御手段及び自動出力制御切換手段を選択して作業を行え、トラクタの操縦操作に不慣れな運転者は自動出力制御(AHL)を選択することでモード選択装置(134)の切換操作が必要なく、トラクタの運転に集中できる。
請求項2記載の発明によれば、エンジンの負荷が増大すると標準エンジン出力カーブ(N)でのエンジン回転数維持制御モード(B)となり、エンジンの負荷が減少すると低燃費エンジン出力カーブ(S)でのエンジン回転数変動制御モード(A)となって、低燃費でエンジンストールのない作業を続行できる。
コモンレールエンジンの説明模式図 エンジン回転数制御モードと対比図 エンジンの出力特性図 トラクタの全体側面図 ミッションケース内の動力伝動線図 制御のブロック図 メータパネルの拡大図 データ表示部の拡大図 ステアリングハンドルの右側周辺の一部の拡大斜視図 制御のブロック図
本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、蓄圧式燃料噴射装置の全体構成図である。蓄圧式燃料噴射装置は、例えば、多気筒ディーゼル機関に適用されるものであるが、ガソリン機関でもよい。そして、蓄圧式燃料噴射装置は、燃料を適宜に制御する噴射圧力に蓄圧するコモンレール1と、このコモンレール1に取り付けられるレール圧センサ2と、燃料タンク3より汲み上げた燃料を加圧してコモンレール1に圧送する燃料高圧ポンプ4と、コモンレール1に蓄圧された高圧燃料をエンジンEのシリンダ5内に噴射する高圧インジェクタ6と、前記燃料高圧ポンプ4と高圧インジェクタ6やその他の制御などの動作を制御する制御装置(エンジンECU12)等から構成される。
このように、コモンレール1は、エンジンEの各シリンダ5へ噴射する燃料を、要求された出力に必要な圧力とするものである。
前記燃料タンク3内の燃料は吸入通路により燃料フィルタ7を介してエンジンEで駆動される燃料高圧ポンプ4に吸入され、この燃料高圧ポンプ4によって加圧された高圧燃料は吐出通路8からコモンレール1に導かれて蓄えられる。
コモンレール1内の高圧燃料は各高圧燃料供給通路9により気筒数分の高圧インジェクタ6に供給され、エンジン制御装置(ECU)12からの指令に基づき、高圧インジェクタ6が作動して、高圧燃料がエンジンEの各シルンダ5室内に噴射供給され、各高圧インジェクタ6での余剰燃料(リターン燃料)は各リターン通路10により共通のリターン通路10aへ導かれ、このリターン通路10aによって燃料タンク3へ戻される。
また、コモンレール1内の燃料圧力(コモンレール圧)を制御する燃料高圧ポンプ4に圧力制御弁11が設けられており、この圧力制御弁11はエンジンECU12からの信号によって、燃料高圧ポンプ4から燃料タンク3への余剰燃料のリターン通路10aの流路面積を調整するものであり、これによりコモンレール1側への燃料供給量を調整してコモンレール圧を制御することができる。
具体的には、エンジンEの運転条件に応じて目標コモンレール圧を設定し、レール圧センサ2により検出されるコモンレール圧が目標コモンレール圧と一致するよう、圧力制御弁11を介してコモンレール圧をフィードバック制御する構成としている。
トラクタなどの農作業機におけるコモンレール1を有するディーゼルエンジンEのエンジンECU12は、図2に示すように、回転数と出力トルクの関係においてエンジン回転数変動制御モードAとエンジン回転数維持制御モードB及び重負荷モードCの三種類の制御モードを有する構成としている。
エンジン回転数変動制御モードAは、エンジン回転数の変動で出力も変動するものである。即ち、エンジンに負荷が加わるとエンジン回転数を下げる方向に制御する。基本的には移動走行する場合に使用するものであるが、急激なエンジンストールを防止するために作業中でも使用する。例えば、移動走行の場合は、ブレーキを掛けて走行速度を減速したり停止したりすると、走行負荷の増大に伴ってエンジン回転数が低下するため走行速度の減速や停止を安全に行うことができるものである。また、作業中においては、作業負荷が作用すると、負荷の強度に比例してエンジン回転数が低下していくものである。
エンジン回転数維持制御モードBは、負荷が増大してもエンジン回転数を一定に維持する制御である。基本的には作業を行う場合に使用するものである。例えば、トラクタであれば耕耘作業時に圃場が固く耕耘刃に抵抗が掛かるときなどであり、コンバインであれば収穫作業時に負荷が増大したときでも、回転数を維持するときなどである。
重負荷モードCは、エンジン回転数維持制御モードBと同様に負荷が加わって増大してもエンジン回転数を一定に維持する制御に加え、負荷限界近くになるとエンジン回転数を上昇させて出力を上げる重負荷制御を加えた制御である。特に、負荷限界近くで作業を行う場合に使用するものである。例えば、トラクタで耕耘作業を行っている際に、特に、固い耕地に遭遇してもエンジン出力が通常の限界を越えて増大するので作業を中断することがなく、効率の良い作業が可能となる。
図3は、エンジンEの出力特性を表わす回転数と出力の関係図である。
低燃費のエンジン出力カーブSと標準のエンジン出力カーブNは、エンジン回転数(rpm)と出力(kw)の関係で示している。
低燃費のエンジン出力カーブSは、標準のエンジン出力カーブNの燃料消費率よりも燃料供給量を低下させた制御で、この低燃費のエンジン出力カーブSは、全回転域で出力が標準のエンジン出力カーブNよりも1割程度低下する。
符号STは、低燃費のエンジン出力カーブSのときのエンジン回転数(rpm)とトルク(N・m)との関係を示しており、符号NTは、標準のエンジン出力カーブNのときのエンジン回転数(rpm)とトルク(N・m)との関係を示している。
低燃費のエンジン出力カーブSと標準のエンジン出力カーブNを切り換えてエンジンEを使用するには、モード選択手段(以下、「エンジンパワー選択スイッチ」という)134を操作して設定する。このエンジンパワー選択スイッチ134は、図6と図9及び図10に示し、標準出力制御Hと低燃費出力制御Lと自動出力制御AHLの三位置に切換える。
トラクタが走行するときにはエンジン回転数変動制御モードAに自動的に切換える。
そして、前記エンジンパワー選択スイッチ134を標準出力制御H位置として標準のエンジン出力カーブNを選択し、トラクタに装着した作業機を駆動するPTO駆動手段(以下、PTO駆動スイッチという)151の入り状態が有効になることで、エンジン回転数維持制御モードBに自動的に切換える構成とする。PTO駆動手段については、レバーなどの操作をスイッチ等で検出する構成としてもよい。
前記エンジンパワー選択スイッチ134を低燃費出力制御L位置として低燃費のエンジン出力カーブSを選択し、作業機を駆動するPTO駆動スイッチ151の入り状態が有効になることで、エンジン回転数変動制御モードAに自動的に切換えるように構成する。
前記エンジンパワー選択スイッチ134を自動出力制御AHL位置として、作業機を駆動するPTO駆動スイッチ151の入り状態が有効になることで、エンジン回転数変動制御モードAに自動的に切換えるように構成する。この制御では、低燃費のエンジン出力カーブSを選択するか標準のエンジン出力カーブNを選択するかは、エンジンの負荷検出回路157で自動的に決める。
エンジンパワー選択スイッチ134を標準位置として標準のエンジン出力カーブNを選択して、PTO駆動スイッチ151を入り状態としての作業中は、自動的にエンジン回転数維持制御モードBでエンジン回転数制御を行う。そして、運転者がエンジン負荷に余裕があると判断すると、モード選択手段134を低燃費位置として低燃費のエンジン出力カーブSを選択するが、この選択で自動的にエンジン回転数変動制御モードAに切換わる。
エンジンパワー選択スイッチ134を低燃費位置として低燃費のエンジン出力カーブSを選択し、PTO駆動スイッチ151を入り状態としての作業中は、自動的にエンジン回転数変動制御モードAでエンジン回転数制御を行う。そして、運転者がエンジン負荷に余裕が無いと判断すると、エンジンパワー選択スイッチ134を標準位置として標準のエンジン出力カーブNを選択するが、この選択で自動的にエンジン回転数維持制御モードBに切換わる。
低燃費のエンジン出力カーブSの許容最大負荷は、標準のエンジン出力カーブNの許容最大負荷よりも低いので、許容最大負荷に達する可能性が高い。このため、仮に低燃費のエンジン出力カーブSの選択状態において、エンジン回転数維持制御モードBで作業を行う場合において許容最大負荷に達すると、一気にエンジンストールしてしまうという不具合が発生する。
そこで、低燃費のエンジン出力カーブSでエンジン回転数変動制御モードAで作業を行うと、負荷が加わることに応じてエンジン回転数を下げる方向に制御するので、一気にエンジン回転数がストールしてしまって、エンジンを再始動しなくてはならないという不具合を防止できるようになる。また、負荷が加わることでエンジン回転数が低下していくので、作業者は負荷の状態を容易に把握し易くなる。
また、エンジンパワー選択スイッチ134で標準のエンジン出力カーブNを選択し、作業機を駆動するPTO駆動スイッチ151の入り状態が有効になることで、自動的にエンジン回転数維持制御モードBに切換わる構成としたので、エンジン自体が持っている許容最大負荷まで一定の回転数で作業できるので、エンジン自体の能力を最大に引き出して、作業能率を向上させることができる。
以上のような、エンジンパワー選択スイッチ134の切換操作が面倒な運転者は、自動出力制御AHLを選択する。すると、エンジン負荷をエンジン負荷検出回路157で検出して一定以上の負荷率となると標準のエンジン出力カーブNを自動的に選択し、一定以下の負荷率となると低燃費のエンジン出力カーブSを自動的に選択する。
なお、標準のエンジン出力カーブNと低燃費のエンジン出力カーブSを切換えるエンジン負荷率は、切換負荷率変更スイッチ158で40%から70%の範囲で変更可能にする。また、負荷が上昇する場合には、負荷上昇率を監視して一定以上の負荷上昇率すなわち急激な負荷上昇の場合には、低燃費のエンジン出力カーブSから標準のエンジン出力カーブNに変更する。
前記PTO駆動スイッチ151を入り状態にすると、後述する図6に示すPTOクラッチsol(ソレノイド)54bに通電して、図5に示すPTOクラッチ54aが入りとなる。
また、図6に示すように、エンジン回転数を記憶するエンジン回転数記憶手段(以下、エンジン回転数記憶スイッチという)152と、該エンジン回転数記憶スイッチ152が記憶しているエンジン回転数を再現するエンジン回転数再現手段(以下、エンジン回転数再現スイッチという)153を設ける構成とする。このエンジン回転数再現スイッチ153を設けることで、エンジン回転数を自動的に設定できるので、アクセルレバーなどの操作が不要となり、操作性が向上する。記憶して再現するエンジン回転数は、運転者が希望する任意のエンジン回転数である。
そして、エンジンパワー選択スイッチ134で低燃費のエンジン出力カーブSを選択し、エンジン回転数再現スイッチ152の入り状態が有効になることで、自動的にエンジン回転数変動制御モードAに切換わる構成とする。
エンジン回転数記憶スイッチ152で、作業者が希望するエンジン回転数を走行制御装置120に記憶する。そして、エンジン回転数再現スイッチ153を操作して、記憶しているエンジン回転数を再現する。このように、エンジン回転数再現スイッチ153で記憶しているエンジン回転数を再現する場合は、作業を行う場合である。記憶しているエンジン回転数を再現すると共に、エンジンパワー選択スイッチ134で低燃費のエンジン出力カーブSを選択すると、自動的にエンジン回転数変動制御モードAに切換わる。
このように、作業を行う際において、記憶しているエンジン回転数を再現すると共に、エンジンパワー選択スイッチ134で低燃費のエンジン出力カーブSを選択すると、自動的にエンジン回転数変動制御モードAに切換わる構成としたので、負荷が加わることに応じてエンジン回転数が低下していくので、一気にエンジン回転数がストールしてしまって、エンジンを再始動しなくてはならないという不具合を防止できる。また、負荷に応じてエンジン回転数が低下していくので、作業者は負荷の状態を容易に把握し易くなる。
また、作業機を駆動するPTO出力軸54c(図5)の負荷率をエンジン負荷検出回路157で検出し、一定時間標準のエンジン出力カーブNの最高出力の略70%以下で作業、又は走行している場合には、自動的に低燃費のエンジン出力カーブSに切り換える構成とする。これにより、効率の良い低燃費の作業や走行を行うことができる。エンジン負荷率は、PTO出力軸54cの規定の回転数に対する現在の回転数の割合から算出する。
逆に、一定時間低燃費のエンジン出力カーブSの最高出力の略70%以上で作業、又は走行している場合には、自動的に標準のエンジン出力カーブNに切り換わる構成とする。このように、エンジン自体の持っている能力を引き出して、作業や走行を行うことが可能となる。
また、走行変速レバー(図示せず)を路上走行位置(高変速位置で高速走行をする位置)にするか、又は標準のエンジン出力カーブNで一定時間(10分程度)走行すると、自動的に低燃費のエンジン出力カーブSに切り換わる構成としても良い。
前記エンジン回転数変動制御モードAとエンジン回転数維持制御モードB、及び重負荷モードCにおいて、農作業車(トラクタ、コンバイン、田植機等)の走行変速レバーの変速操作、又は作業クラッチ(トラクタであればロータリ駆動等のPTOクラッチであり、コンバインであれば刈取部や脱穀部の駆動クラッチである)の入り切り操作等によって自動的にエンジン回転数維持制御モードBに切り換わる構成としてもよい。なお、トラクタでは、PTOクラッチが切りであっても、作業機を連結しているリフトアームが最上位置より低く、かつリフトアームを昇降させている状態では、プラウ作業やプラソイラ作業であるので、自動的にエンジン回転数維持制御モードBや重負荷モードCにする。
また、エンジン回転数変動制御モードAとエンジン回転数維持制御モードB、及び重負荷モードCは、エンジン回転数制御モード切換スイッチ148(図6)の操作により、手動で切り換える構成としてもよい。手動の場合は、運転者の判断で選択する。
また、副変速レバーを路上走行位置にすると、自動的にエンジン回転数変動制御モードAになるが、路上走行の場合には負荷が小さいので、エンジンパワー選択スイッチ134が標準位置であって自動的に低燃費のエンジン出力カーブSとする。この場合に、副変速レバーを路上走行位置以外に変速操作すると、事前に標準のエンジン出力カーブNを選択していれば、その標準のエンジン出力カーブNに戻すように構成する。これにより、効率のよい走行が可能となる。
なお、トレーラコネクタが接続されて作業機を装着している場合には、副変速レバーを路上走行位置にしても低燃費のエンジン出力カーブSを選択せずに、標準のエンジン出力カーブNを選択する。
また、PTOクラッチが切りとなったり、作業機が上げ状態になったり、エンジン回転数再現スイッチ153が切り状態になると、自動的に低燃費のエンジン出力カーブSを選択するようにする。
また、エンジンパワー選択スイッチ134をオート位置にしている場合に、作業機を降下設置させた直後や発進直後や変速の直後或いはPTO駆動開始直後は自動的に標準のエンジン出力カーブNを選択するようにして出力を増加させる。
また、エンジンEの燃料残量を監視し、残りの燃料が少なくなるとは自動的に低燃費のエンジン出力カーブSを選択するようにすれば、走行距離を延ばすことが出来て、離れた給油位置まで移動できる。
本発明のエンジン負荷検出手段は、エンジン負荷検出回路157だけでなく、前記副変速レバーの変速信号やトレーラコネクタの接続信号を含めている。
図4には、本発明を実施した作業車としてトラクタ15を示している。
トラクタ15は、機体前部のボンネット内にエンジンEを搭載し、このエンジンEの回転動力をミッションケース16内の変速装置に伝え、この変速装置で減速された回転動力を前輪17と後輪18とに伝える構成としている。機体上の操縦席22の周りはキャビン19で覆われている。キャビン19の内部で操縦席22前側のメータパネル117を設けたダッシュボード13からステアリングハンドル20を立設し、その周りに前後進レバーや駐車ブレーキレバーやPTO変速レバー等を配置している。このエンジンEは、前記のコモンレール式のディーゼルエンジンである。
左右の後輪18,18の間にはヒッチ21と三点リンク(図示省略)を設けてロータリ等の作業機を装着する構成としている。
図7は、メータパネル117の拡大図である。図8は、メータパネル117内の液晶のデータ表示部14の拡大図であり、表示の一例を示している。図9は、ダッシュボード13に立設したステアリングハンドル20の右側周辺の拡大斜視図である。
ステアリングハンドル20の前側のメータパネル117には、中央にエンジン回転計24を配置し、その右側に液晶のデータ表示部14を配置し、左側に省エネモニタランプ23を配置している。
データ表示部14には、現在の変速段を表示する変速段表示14aと、燃料消費率表示14b等が有り、燃料消費率表示14bは走行速度表示14cと一定時間毎に切り換わる構成である。燃料消費率とは、そのときのエンジン回転数における最大出力を出すための燃料噴射量に対する、実際に噴射されている燃料噴射量の割合のことである。また、データ表示部14には、燃料計14dとエンジンの冷却水温計14eも表示する構成としている。なお、燃料消費率表示14bに代えて残り燃料と燃料消費率から作業可能時間を算出して表示するようにすれば、作業計画を立て易い。
また、耕耘作業を行う場合に、耕耘幅や耕耘回転数等の条件を入力して、作業可能時間から残り耕耘可能面積を表示するようにすることも出来る。その際に、四角圃場を耕耘する場合の耕耘可能面積を基準面積として、ハンドルの旋回操作回数等で変形圃場と判断される場合には、基準面積よりも一定割合で少なく表示する。
さらに、GPS機能を利用して計算走行距離と実走行距離からスリップ率を算出して耕耘可能面積を算出すればより正確に耕耘可能面積を表示できる。また、作業機の昇降速度や旋回操作回数等から運転者の熟練度を推測して、耕耘可能面積を算出するようにすればより正確な耕耘可能面積を表示出来る。
省エネモニタランプ23は、エンジンパワー選択スイッチ134で低燃費のエンジン出力カーブSを選択しているときに点灯する構成であり、緑色に点灯する。
また、図9に示すように、ステアリングハンドル20の右側の平面部156であって、ダッシュボード13にエンジンパワー選択スイッチ134を設けている。このエンジンパワー選択スイッチ134は、ダイヤル式スイッチで、標、低、オートの三位置に切換出来て、標位置にすると標準のエンジン出力カーブNでのエンジン出力制御となり、低位置にすると低燃費のエンジン出力カーブSでのエンジン出力制御となり、オート位置にすると標準のエンジン出力カーブNでのエンジン出力制御と低燃費のエンジン出力カーブSでのエンジン出力制御が自動で切換るエンジン出力制御となる。また、154はエンジン回転数を設定するアクセルレバーである。
図5は、ミッションケース16内の変速装置の伝動機構を示す線図で、エンジンEから前輪17と後輪18への動力伝動構成を説明する。
エンジンEの出力軸に直結した入力軸25には、第一ギヤ26を固着し、前後進切換クラッチ27を装着している。
前後進切換クラッチ27の一方の第二ギヤ28は、第一変速軸29に固着した第三ギヤ30に噛み合って減速し、前後進切換クラッチ27の他方の第四ギヤ31は、カウンタギヤ32を介して第一変速軸29に固着した第五ギヤ33に噛み合っており、逆転で動力を伝動している。すなわち、前後進切換クラッチ27を第二ギヤ28側に入れる(繋ぐ)と、入力軸25の回転が逆方向回転で第一変速軸29に伝動され、第四ギヤ31側に入れると、入力軸25の回転が順方向回転で第一変速軸29に伝動され、第二ギヤ28と第四ギヤ31の両方から離れたニュートラル状態が、動力伝動を断ったメインクラッチ切状態である。油圧バルブの制御によって、このメインクラッチ切状態を保持出来るようにしている。すなわち、自動制御を行うときや、前後進レバーの操作時、そしてクラッチペダルの操作時において作動する前後進切換クラッチ27が、メインクラッチとして機能している構成である。
前後進切換クラッチ27の伝動下手側であって前記第一変速軸29には、一速/三速切換用第一変速クラッチ34と、二速/四速切換用第二変速クラッチ35を装着している。
一速/三速切換用第一変速クラッチ34の第一クラッチギヤ36と第二クラッチギヤ37は、第二カウンタ軸38に固着した第三クラッチギヤ39と第四クラッチギヤ40に噛み合っており、一速用にしたり三速用にしたりして、第一変速軸29の回転を第二カウンタ軸38に伝動している。
さらに、二速/四速切換用第二変速クラッチ35の第五クラッチギヤ41と第六クラッチギヤ42は、第二カウンタ軸38に固着した第七クラッチギヤ43と第八クラッチギヤ44に噛み合っており、二速用にしたり四速用にしたりして、第一変速軸29の回転を第二カウンタ軸38に伝動している。
第二カウンタ軸38の伝動下手側に、第三カウンタ軸45をカップリング46で連結しており、回転をそのままで伝動している。この第三カウンタ軸45には、小ギヤ47と大ギヤ48を固着している。この小ギヤ47と大ギヤ48は、第二変速軸49に装着した高・低速切換クラッチ50のクラッチ大ギヤ51とクラッチ小ギヤ52にそれぞれ噛み合っており、第三カウンタ軸45の回転を高速又は低速で第二変速軸49に伝動している。
第二変速軸49の伝動下手側端部に第六ギヤ53を固着し、この第六ギヤ53は、第三駆動軸54に回動可能に軸支している大小ギヤ55部の大ギヤ56と噛み合っており減速伝動している。
大小ギヤ55部の小ギヤ57は、ベベルギヤ軸58に軸支した二連の副変速クラッチ59の第七ギヤ60に噛み合わせて減速伝動している。さらに、第七ギヤ60と一体に設けた第八ギヤ61を、第五カウンタ軸62に固着した第二大ギヤ63に噛み合わせて減速伝動している。
第五カウンタ軸62には、さらに第二小ギヤ64が固着され、この第二小ギヤ64がベベルギヤ軸58の第三大ギヤ65と噛み合ってさらに減速伝動されている。従って、第二変速軸49の回転は、第六ギヤ53→大ギヤ56→小ギヤ57→第七ギヤ60→第八ギヤ61→第二大ギヤ63→第二小ギヤ64→第三大ギヤ65と順次減速されながら伝動されていく。
副変速レバーで操作される二連の副変速クラッチ59の第一シフター66と第二シフター67は、ベベルギヤ軸58へ軸方向にスライド可能に係合していて、第一シフター66を第七ギヤ60側へスライドして係合すると、第七ギヤ60の回転がベベルギヤ軸58に伝わり、第二シフター67が第八ギヤ61側へスライドして係合すると、第八ギヤ61の回転がベベルギヤ軸58に伝わって、順次減速されてベベルギヤ軸58が低速で回転することになる。
ベベルギヤ軸58の回転は、第一ベベルギヤ68と第二ベベルギヤ69を経てデフギヤ70に伝動され、デフギヤ70から車軸71と遊星ギヤ72を経て後輪18へ伝動される。
以上の説明を要約すると、入力軸25の回転は、まず前後進切換クラッチ27で正転又は逆転に切り替えられ、一速/三速切換用第一変速クラッチ34と二速/四速切換用第二変速クラッチ35で一速から四速まで4段に変速され、高・低速切換クラッチ50で高速と低速の2段に変速され、さらに二連の副変速クラッチ59で高・中・低速の3段に変速されて、ベベルギヤ軸58に伝動される。すなわち、入力軸25の回転が4×2×3=24段に変速されて車軸71へ伝動される構成である。
前輪17への駆動力伝動は、ベベルギヤ軸58に第九ギヤ74を固着し、この第九ギヤ74を中継ギヤ75に噛み合わせ、さらに第三駆動軸76に固着した第十ギヤ77に噛み合わせて第三駆動軸76を駆動する。第三駆動軸76を第二カップリング78で前輪増速クラッチ79を装着した変速軸80に連結している。前輪増速クラッチ79の第十一ギヤ81と第十二ギヤ82は、第七カウンタ軸83に固着した第十三ギヤ84と第十四ギヤ85に噛み合わせており、通常の前輪駆動から前輪増速に切り替えるようにしている。なお、前輪増速クラッチ79を中立にすると、前輪17の駆動が断たれて後輪のみの駆動になる。
第七カウンタ軸83は、第三カップリング86で前輪駆動軸87に連結し、さらに、第四カップリング88と延長軸89及び第五カップリング90で前輪駆動ベベル軸91に連結している。
前輪駆動ベベル軸91の動力は、前第一ベベルギヤ92、前第二ベベルギヤ93、前デフギヤ94、前デフギヤ軸95、前第三ベベルギヤ96、前第四ベベルギヤ97、垂直軸98、前第五ベベルギヤ99、前第六ベベルギヤ100、前遊星ギヤ101を経て前輪17を駆動している。
第三駆動軸54の伝動下手側にPTO出力軸54cを連結している。PTO出力軸54cは、PTO変速部54d、PTOカウンタ軸54e、第三駆動軸54を介して駆動する構成である。
次に、図6の制御ブロック図で、制御信号の流れを説明する。
まず、エンジンECU(エンジン制御装置)12には、エンジン排気温度センサ106から排気の温度が入り、エンジン回転センサ107からエンジン回転数が入り、エンジンオイル圧力センサ108からエンジン潤滑オイルの圧力が入り、エンジン水温センサ109から冷却水の温度が入り、レール圧センサ2からコモンレール1の圧力が入り、燃料高圧ポンプ4に駆動信号が出力され、高圧インジェクタ6に燃料供給調整制御信号が出力される。
次に、作業機昇降制御装置110には、作業機昇降レバーに設けるポジションコントロールセンサ111の操作信号と、リフトアームセンサ112の昇降信号と、上げ位置規制ダイヤル113の上げ位置規制信号と、下げ速度調整ダイヤル114の降下速度設定信号がそれぞれ入力し、メイン上昇ソレノイド115とメイン下降ソレノイド116に作業機昇降信号が出力し作業機昇降シリンダを作動する。
前記エンジンECU12と作業機昇降制御装置110、及び後述する走行制御装置120は制御信号が交互に交信(CAN1,CAN2通信)されて、メータパネル117にエンジンEが標準のエンジン 出力カーブNであるか、又低燃費のエンジン出力カーブSであるかの状態や、作業機の昇降状態、走行装置の走行速度等が表示され、操作パネル118に各レバーやペダルの操作位置等が表示される。
走行制御装置120は、変速1クラッチ圧力センサ121、変速2クラッチ圧力センサ122、変速3クラッチ圧力センサ123、変速4クラッチ圧力センサ124からクラッチ入信号、即ち多段ギヤ変速装置の変速段が入力する。即ち、一速/三速切換用第一変速クラッチ34と、二速/四速切換用第二変速クラッチ35の信号である。Hi(高速)クラッチ圧力センサ125とLo(低速)クラッチ圧力センサ126からサブクラッチの変速位置が入力する。即ち、高・低速切換クラッチ50の信号である。
前進クラッチ圧力センサ127と後進クラッチ圧力センサ128からメインクラッチの前進・中立・後進が入力する。即ち、前後進切換クラッチ27の信号である。トラクタを前後進させる前後進レバーの位置を検出する前後進レバー操作位置センサ129と、副変速レバーの操作位置を検出する副変速レバー操作位置センサ130から変速操作位置信号が入力する。
車速センサ131から走行速度が入力し、ミッションオイル油温センサ132からミッションオイルの温度が入力し、クラッチペダル操作位置センサ133からクラッチペダルの踏込み信号が入力し、エンジンパワー選択スイッチ134から標準のエンジン出力カーブNと低燃費のエンジン出力カーブSの選択信号が入力し、エンジン回転数制御モード切換スイッチ148からエンジン制御モードの切換信号が入力する。手動スイッチ150からオン・オフ信号が入力する。
さらに、アクセルペダルの踏み込み状態で走行(路上)の自動変速を行うアクセル変速設定スイッチ144からも信号が入力し、手動で変速の増減速を行う主変速増減速操作スイッチ145の操作信号が入力し、アクセルレバーの位置を検出するアクセルセンサ146からアクセル操作信号が入力し、アクセルを微調整するアクセル微調整レバーセンサ147のアクセル調整信号が入力する。
走行制御装置120からの出力は、前後進切換sol(ソレノイド)135に前後進切換クラッチの切換信号が出力し、リニア昇圧sol(ソレノイド)136に前後進切換sol(ソレノイド)を駆動する油圧のリリーフ圧調整信号が出力してクラッチ接続のショックを低減し、クラッチsol(ソレノイド)137に入・切信号が出力する。
さらに、一速/三速切換用第一変速クラッチ34を駆動する油圧シリンダの変速1−3切換sol(ソレノイド)138に一速又は三速の入信号が出力し、変速1−3昇圧sol(ソレノイド)139に一速/三速切換用第一変速クラッチ34を駆動する油圧のリリーフ圧調整信号が出力してクラッチ接続のショックを低減する。二速/四速切換用第二変速クラッチ35を駆動する油圧シリンダの変速2−4切換sol(ソレノイド)140に二速又は四速の入信号が出力し、変速2−4昇圧sol(ソレノイド)141に二速/四速切換用第二変速クラッチ35を駆動する油圧のリリーフ圧調整信号が出力してクラッチ接続のショックを低減する。高・低速切換クラッチ50を駆動する油圧シリンダを作動するHi(高速)クラッチ切換sol(ソレノイド)142とLo(低速)クラッチ切換sol(ソレノイド)143に高速クラッチの入信号及び低速クラッチの入信号が出力する構成である。
A エンジン回転数変動制御モード
B エンジン回転数維持制御モード
E エンジン
AHL 自動出力制御
H 標準出力制御
L 低燃費出力制御
N 標準エンジン出力カーブ
S 低燃費エンジン出力カーブ
134 モード選択手段(エンジンパワー選択スイッチ)
151 PTO駆動手段(PTO駆動スイッチ)
157 エンジンの負荷検出手段(エンジンの負荷検出回路)

Claims (2)

  1. 所定の出力を確保する標準エンジン出力カーブ(N)での出力制御を行う標準出力制御(H)と、標準のエンジン出力カーブ(N)よりも燃料消費量を低減させる低燃費エンジン出力カーブ(S)での出力制御を行う低燃費出力制御(L)と、低燃費エンジン出力カーブ(S)と標準エンジン出力カーブ(N)をエンジン負荷検出手段(157)からの制御信号で自動的に切り替える自動出力制御(AHL)を設け、さらに、負荷が加わるとエンジン回転数を設定している回転数に維持するエンジン回転数維持制御モード(B)と、負荷が加わるとエンジン回転数を下げる方向に制御するエンジン回転数変動制御モード(A)を備え、トラクタに装着した作業機の駆動を検出するPTO駆動検出手段(151)を設けたトラクタのエンジン制御装置において、
    運転席に設けるモード選択装置(134)で、標準出力制御(H)と低燃費出力制御(L)と自動出力制御(AHL)を選択可能にし、このモード選択装置(134)で標準出力制御(H)を選択した状態でPTO駆動検出手段(151)が駆動を検出することで、エンジン回転数維持制御モード(B)に切換える構成とし、前記モード選択装置(134)で低燃費出力制御(L)を選択した状態でPTO駆動検出手段(151)が駆動を検出することで、エンジン回転数変動制御モード(A)に切換える構成とし、前記モード選択装置(134)で自動出力制御(AHL)を選択した状態でPTO駆動検出手段(151)が駆動を検出することで、エンジン回転数維持制御モード(B)に切換える構成としたことを特徴とするトラクタのエンジン制御装置。
  2. エンジン負荷検出手段(157)がエンジンの負荷率検出手段であって、一定以上の負荷率上昇で標準出力制御(H)とエンジン回転数維持制御モード(B)での制御を選択し、一定以下の負荷率降下で低燃費出力制御(L)とエンジン回転数変動制御モード(A)での制御を選択すべく自動出力制御(AHL)を構成してなる請求項1に記載のトラクタのエンジン制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011234621A (ja) * 2010-04-30 2011-11-24 Yanmar Co Ltd トラクタ

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