JP2009165408A - 農作業機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】耕耘機制御装置は前記作業モード切替スイッチが押下されたことを示す信号が入力され(ステップS1)該スイッチにより選択された作業モードが通常モードであるときは(ステップS2)所定のランプを点灯させて通常モードでの制御を行う(ステップS3、S4、S5)。選択された作業モードが枕地モードであるときは(ステップS6)所定のランプを点灯させて枕地モードでの制御を行う(ステップS7、S8、S9)。選択された作業モードが走行モードであるときは(ステップS6)所定のランプを消灯させて走行モードでの制御を行う(ステップS10、S11、S12)。
【選択図】図12
Description
通常の耕耘作業をする場合には、前記選択スイッチをオンにして、前記制御手段により、複数の前記制御方法の全てを制御し(以下、前記制御方法の全てを、自動で制御することを通常モードという。)、路上を走行する場合には、前記選択スイッチをオフにして前記設定スイッチ群を操作し、前記制御手段により、複数の制御方法の全てを手動で制御していた(以下、前記制御方法の全てを手動で制御することを走行モードという。)。
一方枕地での作業は、畦畔付近において前記ロータリ耕耘機を下降させた状態で、走行機体を旋回又は前後させて前記ロータリ耕耘機の作業位置を調整するので、前記通常モードに採用されている複数の制御方法の内、前記旋回上昇制御及び後進上昇制御を除いた制御方法を自動で制御する半自動の枕地モードで制御することが望ましい。
での作業に必要な制御方法を追加する必要があり、操作者の操作性及び利便性を十分に向上させているとはいえない。
と、該作業機の姿勢を水平に制御する水平制御手段と、前記動力源のトルク特性を制御するエンジン特性制御手段と、作業機が耕耘する土壌の深さを制御する耕耘深さ制御手段と、前記走行機体を後進させたときに前記作業機を上昇させる後進上昇制御手段と、前記走行機体を旋回させたときに前記作業機を上昇させる旋回上昇制御手段と、前記走行機体を旋回させたときに、前記走行機体の速度を減速させる減速旋回制御手段と、前記水平制御手段、エンジン特性制御手段、耕耘深さ制御手段、後進上昇制御手段、旋回上昇制御手段、及び減速旋回制御手段にそれぞれ制御させるか否かを選択するための選択手段とを備える農作業機において、前記選択手段の操作により、前記水平制御手段、エンジン特性制御手段、耕耘深さ制御手段、後進上昇制御手段、旋回上昇制御手段、及び減速旋回制御手段に制御を実行させる決定をするか、前記後進上昇制御手段、旋回上昇制御手段、及び減速旋回制御手段に制御を実行させて、前記水平制御手段、エンジン特性制御手段、及び耕耘深さ制御手段に制御を実行させない決定をするか、又は前記水平制御手段、エンジン特性制御手段、耕耘深さ制御手段、後進上昇制御手段、旋回上昇制御手段、及び減速旋回制御手段に制御を実行させない非制御の決定をする決定手段を備えることを特徴とする。
上の速度を示す出力を前記決定手段が取込んだとき又は前記変速段出力手段から高速段を示す出力を取込んだときに、前記走行モードへの切替えを維持する手段を前記決定手段に設けることにより、前記走行機体が路上を走行している間は前記走行モードで制御し、走行中に操作者の意図しない前記旋回上昇制御又は後進上昇制御が行われることを防止することができる。
以下本発明を実施の形態1に係る農作業機を示す図面に基づいて詳述する。図1は農作業機の略示側面図、図2は農作業機の略示平面図、図3はロータリ耕耘機の略示拡大側面図、図4はリヤカバーセンサ周りの構成を示す模式図である。
回動可能に連結されている。前記トップリンク22の前端側は、前記作業機用昇降機構20の後部のトップリンクヒッチ26にトップリンクピン27を介して連結されている。さらに、ミッションケース17の後側面には、前記ロータリ耕耘機24に駆動力を伝達するためのPTO軸23が後向きに突出するように設けられている。
前記耕耘リヤカバー43が上下したときに、図4の矢印にて示す如く、前記ブラシ47bが、前記抵抗皮膜47a上を摺動し、耕耘制御装置70に、前記ブラシ47bの位置を示す信号が入力され、該信号に基づいて前記ロータリ耕耘機24が耕耘している土壌の深さが検出される。
前記傾斜制御電磁弁104の切換を行い、前記ピストンロッド33を上下させて、前記ロータリ耕耘機24を傾斜させ、また前記上昇制御電磁弁102及び下降制御電磁弁103の切換を行い、前記リフトアーム29、29を上下させて、前記ロータリ耕耘機24を上昇させるか又は下降させるようにしてある。
前記主クラッチ203は主ディファレンシャルユニット204に接続しており、該主ディファレンシャルユニット204は前記後車輪4、4に連結している。また前記主クラッチ203は、前車輪用電磁クラッチ205に接続しており、該前車輪用電磁クラッチ205は前記前車輪3、3に連結している。
エンジン5の回転力が、前記HST201、遊星ギヤユニット202、主クラッチ203及び主ディファレンシャルユニット204を介して、前記後車輪4、4に伝動し、走行機体1が走行する構成となっている。また前記前車輪用電磁クラッチ205を接離することにより、2駆または4駆走行に切替わる構成となっている。
また前記遊星ギヤユニット202に、前記PTO軸23に動力を伝えるPTOクラッチユニット206を、伝動部材を介して連結してあり、該PTOクラッチユニット206を接離してPTO軸23への伝動を調整している。
なお前記操縦コラム60の近傍には、前記ステアリングホイール9の操舵角を検出するホール素子型の操舵角センサ9a(後述する図10参照)を設けてあり、前記リバーサレバー61の近傍には後述するポテンショメータ型のリバーサセンサ61aを配設してあり(後述する図10参照)、前記リバーサレバー61の位置を検出する構成にしてある。
前記操縦コラム60を前方から囲むようにして、ダッシュボードパネル64を設けてあり、該ダッシュボードパネル64の右側に作業機モード設定器65を配設してある。該作業機モード設定器65は、図8に示す如く、後述する通常モード、枕地モード、及び走行モードを押下して選択する作業モード切替スイッチ65aと、通常モードであることを表示する通常モード表示ランプ65bと、枕地モードであることを表示する枕地モード表示ランプ65cとを備える。前記作業モード切替スイッチ65aは、前記作業モード切替スイッチ65aを押下する度に、作業モードが変更され、前記通常モード、枕地モード、走
行モードの順に変更され、再び通常モードに戻るようにしてある。
前記ダッシュボードパネル64の左側には、前輪3、3及び後輪4、4の駆動状態を制御する駆動制御スイッチ群66を配置してあり、該駆動制御スイッチ群は、2駆・4駆走行を選択するための2駆・4駆走行切替えスイッチ、旋回時に右側又は左側にある車輪に対し自動的に制動を行うためのオートブレーキスイッチ、及び旋回時に前車輪の回転速度を後車輪の略倍に制御するための倍速スイッチ(いずれも図示せず。)を配置してある。
前記耕耘機制御装置70に、前記変速段センサ69、操舵角センサ9a、速度センサ210、リヤカバーセンサ47、リバーサセンサ61a、及び前記走行機体1の傾斜角度を検出するローリングセンサ50を接続してあり、また前記上昇制御電磁弁102、下降制御電磁弁103、及び傾斜制御電磁弁104を接続してある。前記ガバナ制御装置80には、エンジン5に供給される燃料の量を調整する電子ガバナ81を接続してあり、前記スイッチ制御装置90には、前記作業機設定ボックス67c及び作業機モード設定器65を接続してある。
ロータリ耕耘機24が耕耘する土壌の深さを制御する耕耘深さ制御について説明する。前記深さモード切替スイッチ676及び深さダイヤル677の出力を取込んで、ロータリ耕耘機24が耕耘すべき土壌の深さを記憶する。次に前記耕耘機制御装置70は、前記リヤカバーセンサ47の出力を取込んで、ロータリ耕耘機24が耕耘している土壌の深さを記憶し、ロータリ耕耘機24が耕耘している土壌の深さと、ロータリ耕耘機24が耕耘す
べき土壌の深さとを比較して、前記上昇制御電磁弁102又は下降制御電磁弁103の切換を行い、ロータリ耕耘機24が耕耘している土壌深さをロータリ耕耘機24が耕耘すべき土壌の深さにする。
ロータリ耕耘機24の傾きを地面に対し水平に制御する水平制御について説明する。前記耕耘機制御装置70は、前記傾きモード切替スイッチ674又は作業モード切替スイッチ65aにより、水平制御を行うことを示す信号が入力されている場合に、前記ローリングセンサ50から前記走行機体1の傾斜角度を示す信号を取込んで、前記走行機体1の傾斜角度を記憶する。そして該傾斜角度に基づいて、前記傾斜制御電磁弁104の切換を行い、前記ロータリ耕耘機24の傾きを水平にする。
エンジン5のトルク特性を変更するエンジン特性制御について説明する。前記耕耘機制御装置70は、前記エコボタン675又は作業モード切替スイッチ65aから、エンジン特性制御を行うことを示す信号を取込んだときに、所定の信号を前記ガバナ制御装置80に出力する。該信号を取込んだガバナ制御装置80は、前記電子ガバナ81の開度を調整し、エンジン5の最大トルクが高回転域にて得られるように前記エンジン5の燃焼効率を変化させる。
走行機体1を後進させたときに前記ロータリ耕耘機24を上昇させる後進上昇制御について説明する。前記耕耘機制御装置70は、前記後進上昇スイッチ671又は作業モード切替スイッチ65aから後進上昇制御を行うことを示す信号を取込んだ場合であって、前記リバーサセンサ61aから後進示す信号を取込んだときに、前記上昇制御電磁弁102を開き、前記ロータリ耕耘機24を上昇させる。
走行機体1を旋回させたときに前記ロータリ耕耘機24を上昇させる旋回上昇制御について説明する。前記耕耘機制御装置70は、前記旋回上昇スイッチ672又は作業モード切替スイッチ65aから旋回上昇制御を行うことを示す信号を取込んだ場合であって、前記操舵角センサ9aから所定角度以上の角度を示す信号を取込んだときに、前記上昇制御電磁弁102を開き、前記ロータリ耕耘機24を上昇させる。
適切な旋回半径にて走行機体1を旋回させるために旋回時に減速させる減速旋回制御について説明する。前記耕耘機制御装置70は、前記減速旋回スイッチ673又は作業モード切替スイッチ65aから減速旋回制御を行うことを示す信号を取込んだ場合であって、前記操舵角センサ9aから所定角度以上の角度を示す信号を取込んだときに、前記ガバナ制御装置80に所定の信号を出力する。該信号を取込んだ前記ガバナ制御装置80は、前記電子ガバナ81の開度を小さくして、前記走行機体1を減速させる。
ドとし、前記後進制御、旋回上昇制御及び減速旋回制御を除いた他の制御方法を選択した組合せを枕地モードとし、複数の制御方法を全て選択していない組合せを走行モードとしてある。すなわち、通常モードにおいては、耕耘深さ制御、水平制御、エンジン特性制御、後進上昇制御、旋回上昇制御、及び減速旋回制御を自動で制御し、枕地モードにおいては、耕耘深さ制御、水平制御、及びエンジン特性制御を自動で制御し、後進上昇制御、旋回上昇制御、及び減速旋回制御を手動で制御する。走行制御においては、耕耘深さ制御、水平制御、エンジン特性制御、後進上昇制御、旋回上昇制御、及び減速旋回制御を手動で制御する。
選択された作業モードが枕地モードでないときは(ステップS6:NO)、通常モード表示ランプ65bを消灯させる信号を出力し(ステップS10)、枕地モード表示ランプ65cを消灯させる信号を出力する(ステップS11)。そして走行モードでの制御を行う(ステップS12)。
YES)、前記速度センサ210の出力を取込み、農作業機が所定速度以上で走行しているか否か判断する(ステップS25)。走行機体1が所定速度以上で走行しているときは(ステップS25:YES)、農作業機は路面を走行していると推定され、作業モードを変更せずにステップS24に戻る。農作業機が所定速度未満で走行しているときは(ステップS25:NO)、農作業機は圃場で作業していると推定され、前記作業モード切替スイッチ65aの入力に基づいて作業モードを変更する(ステップS26)。
以下本発明に係る農作業機を、実施の形態2を示す図面に基づいて詳述する。図14は耕耘機制御装置70による高速段対応処理を説明するフローチャートである。ここで高速段対応処理とは、通常モード又は枕地モードでの制御を行っている場合であって、主変速レバー67aが最高速段になっているときに実行される処理をいう。
以下本発明を実施の形態3に係る農作業機を示す図面に基づいて詳述する。図15はリヤカバーセンサ周りの構成を示す模式図、図16は耕耘機制御装置70による不装着対応処理を説明するフローチャートである。ここで不装着対応処理とはロータリ耕耘機24を走行機体1に装着していないときに実行される処理をいう。
図15に示す如く、前記耕耘機制御装置70に、前記ブラシ47bの位置を示す信号が入力される入力ポート70pが設けてある。耕耘機制御装置70は、前記入力ポート70Pを介して、前記フィルタ部54からブラシ47bの位置を示す信号が入力されたか否かを検出する構成にしてある。
前記ブラシ47bの位置を示す信号が入力されているときは(ステップS44:YES)、前記作業モード切替スイッチ65aが押下されたことを示す信号に基づいて作業モードを変更する(ステップS45)。
通常、ロータリ耕耘機24を走行機体1に装着するときには、ロータリ耕耘機24を載置し、走行機体1を後進させてロータリ耕耘機24に接近させる。このときステアリングホイール9を操作して、走行機体1及びロータリ耕耘機24の左右方向の相対位置を調整する。そのため、通常モードであるときには、前記装着作業の途中に旋回上昇制御又は後進上昇制御が行われ、前記ロワーリンク21が上昇して、ロータリ耕耘機24に接触し、ロータリ耕耘機24が横転するおそれがある。走行モードに設定してあれば旋回上昇制御又は後進上昇制御は行われず、ロータリ耕耘機24が横転するおそれはない。
5 エンジン
9 ステアリングホイール
9a 操舵角センサ
24 ロータリ耕耘機
61 リバーサレバー
47 リヤカバーセンサ
65a 作業モード切替スイッチ
67a 主変速レバー
69 変速段センサ
67c 作業機設定ボックス
70 耕耘機制御装置
80 ガバナ制御装置
81 電子ガバナ
90 スイッチ制御装置
210 速度センサ
Claims (4)
- 走行機体と、該走行機体に動力を供給する動力源と、前記走行機体の舵取を行う操舵部材と、前記走行機体に装着されており、農作業を行う作業機と、該作業機の姿勢を水平に制御する水平制御手段と、前記動力源のトルク特性を制御するエンジン特性制御手段と、作業機が耕耘する土壌の深さを制御する耕耘深さ制御手段と、前記走行機体を後進させたときに前記作業機を上昇させる後進上昇制御手段と、前記走行機体を旋回させたときに前記作業機を上昇させる旋回上昇制御手段と、前記走行機体を旋回させたときに、前記走行機体の速度を減速させる減速旋回制御手段と、前記水平制御手段、エンジン特性制御手段、耕耘深さ制御手段、後進上昇制御手段、旋回上昇制御手段、及び減速旋回制御手段にそれぞれ制御させるか否かを選択するための選択手段とを備える農作業機において、
前記選択手段の操作により、
前記水平制御手段、エンジン特性制御手段、耕耘深さ制御手段、後進上昇制御手段、旋回上昇制御手段、及び減速旋回制御手段に制御を実行させる決定をするか、
前記後進上昇制御手段、旋回上昇制御手段、及び減速旋回制御手段に制御を実行させて、前記水平制御手段、エンジン特性制御手段、及び耕耘深さ制御手段に制御を実行させない決定をするか、
又は前記水平制御手段、エンジン特性制御手段、耕耘深さ制御手段、後進上昇制御手段、旋回上昇制御手段、及び減速旋回制御手段に制御を実行させない非制御の決定をする決定手段を備えることを特徴とする農作業機。 - 前記走行機体の速度を検出する速度センサと、設定された変速段を示す信号を出力する変速段出力手段とを備え、
前記決定手段は、前記速度センサから所定速度以上の速度を示す出力を取込んだとき、又は前記変速段出力手段から高速段を示す出力を取込んだときに、前記非制御の決定をする手段を有することを特徴とする請求項1に記載の農作業機。 - 前記決定手段は、前記非制御の決定をした場合であって、前記速度センサから所定速度以上の速度を示す出力を取込んだとき又は前記変速段出力手段から高速段を示す出力を取込んだときに、前記非制御の決定を維持する手段を有することを特徴とする請求項2に記載の農作業機。
- 前記決定手段は、前記非制御の決定を選択した場合であって、前記選択手段が操作され、前記速度センサから所定速度未満の速度を示す出力を取込むか又は前記変速段出力手段から低速段を示す出力を取込んだときに、前記選択手段の操作により、前記水平制御手段、エンジン特性制御手段、耕耘深さ制御手段、後進上昇制御手段、旋回上昇制御手段、及び減速旋回制御手段に制御を実行させる決定をする手段を有することを特徴とする請求項2に記載の農作業機。
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