JP6723782B2 - 防災支援システム - Google Patents
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Description
(2)に記載の防災支援システムによれば、支援装置に対して報告された状況確認の結果についてより正確に理解することができる
(3)に記載の防災支援システムによれば、支援装置に対して報告された状況確認の結果についてより正しい判断を下すことができる。
(4)に記載の防災支援システムによれば、支援装置に対して報告された不具合が地震の発生前から存在したものであるのか地震の発生により生じたものであるのかを判断することができる。
(5)に記載の防災支援システムによれば、少なくとも、負傷者を救護すべき順番、建物の安全確認のいずれかを適切に判断することができる。
(6)に記載の防災支援システムによれば、支援装置に対して報告された火気設備の確認結果が不具合を示すものなのかそうでないのかを判断することができる。
(7)に記載の防災支援システムによれば、地震発生時に避難誘導の完了確認を支援することができる。
(8)に記載の防災支援システムによれば、避難誘導の際に、建物の不具合箇所を避けた適切な避難経路の選択が可能となる。
1−1.防災支援システム100の構成
本発明の一実施形態に係る防災支援システム100の構成について、図1を参照して説明する。防災支援システム100は、支援装置1と、複数の端末2とにより構成されている。複数の端末2のうち、端末2Aは、自衛消防隊の隊員(又は隊員候補)により携帯される端末である。端末2Bは、防災センタに設置される端末である。端末2C及び2Dは、専門家により使用される端末であり、特に端末2Cは、建築士により使用される端末であり、端末2Dは、医師により使用される端末である。支援装置1と端末2とは、通信回線3を介して互いに接続される。ここで通信回線3は、例えば、インターネット、移動体通信網、無線LAN又はこれらの組み合わせである。
次に、支援装置1の構成について、図2を参照して説明する。支援装置1は、自衛消防隊の活動を支援するための装置であり、特に地震発生時の状況確認を支援するための装置である。支援装置1は、例えば、サーバである。支援装置1は、物理サーバであってもクラウドサーバであってもよい。この支援装置1は、支援装置通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。
支援装置通信部11は、通信回線3を介して端末2と通信するためのインタフェースである。支援装置通信部11は有線又は無線で通信回線3に接続する。
記憶部12は、ROM、フラッシュメモリ、ハードディスク等の不揮発性の記憶装置である。記憶部12は、後述する自衛消防隊の活動を支援するための処理を実行するためのプログラムを記憶する。また、記憶部12は、隊員候補情報データベース(図面においては「データベース」を「DB」と表記する。)121と、確認結果報告情報データベース122と、避難誘導情報データベース123とを記憶する。これらのデータベースの一例について、図3を参照して説明する。
制御部13は、記憶部12に記憶されるプログラムを実行して支援装置1の各部の動作を制御する制御装置である。制御部13は、CPU等の演算処理装置を備え、機能的構成として、地震検出部131と、編成部132と、情報生成部133と、情報発信部134と、報告受付部135と、要求受付部136と、回答受付部137とを備える。
次に、端末2Aの構成について、図4を参照して説明する。端末2Aは、自衛消防隊の隊員(又は隊員候補)により携帯される端末である。具体的には、スマートフォンやタブレット端末やウェアラブル端末である。端末2Aは、端末通信部21と、表示部22と、操作部23と、記憶部25と、制御部26と、撮像部27とを備える。後述するように、信号受信部24を備えるようにしてもよい。
端末通信部21は、通信回線3を介して支援装置1と情報を送受信するためのインタフェースである。端末通信部21は無線で通信回線3に接続する。
表示部22は、液晶ディスプレイ等の表示装置である。表示部22は、後述する表示制御部262による制御の下、画面を表示する。
操作部23は、タッチパネル等の操作入力装置である。操作部23は、操作者による操作を検出し、検出した操作情報を制御部26に出力する。
記憶部25は、フラッシュメモリやSSD(Solid State Drive)等の不揮発性の記憶装置である。記憶部25は、後述する自衛消防隊の活動を支援するための処理を実行するためのプログラムを記憶する。
制御部26は、記憶部25に記憶されるプログラムを実行して端末2Aの各部の動作を制御する制御装置である。制御部26は、CPU等の演算処理装置を備え、機能的構成として、指示受付部261と、表示制御部262と、報告発信部263とを備える。
撮像部27は、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子とレンズとを備えたデジタルカメラである。
次に、端末2Bの構成について、図5を参照して説明する。端末2Bは、防災センタに設置され、防災センタ要員により使用される端末である。具体的には、デスクトップPCやラップトップPCである。端末2Bは、制御部26の機能的構成が異なる点以外は端末2Aと同様の構成を備えるため、以下の説明ではこの機能的構成の相違点についてのみ説明する。
制御部26は、記憶部25に記憶されるプログラムを実行して端末2Bの各部の動作を制御する制御装置である。制御部26は、CPU等の演算処理装置を備え、機能的構成として、要求発信部264と、情報受付部265と、表示制御部266とを備える。
次に、端末2C及び2Dの構成について、図6を参照して説明する。端末2C及び2Dは、専門家により使用される端末であり、特に端末2Cは、建築士により使用される端末であり、端末2Dは、医師により使用される端末である。端末2C及び2Dは、具体的には、デスクトップPCやラップトップPCである。または、スマートフォンやタブレット端末やウェアラブル端末である。端末2C及び2Dは、制御部26の機能的構成が異なる点以外は端末2Aと同様の構成を備えるため、以下の説明ではこの機能的構成の相違点についてのみ説明する。
制御部26は、記憶部25に記憶されるプログラムを実行して端末2C(又は端末2D)の各部の動作を制御する制御装置である。制御部26は、CPU等の演算処理装置を備え、機能的構成として、要求受付部267と、表示制御部268と、回答発信部269とを備える。
次に、防災支援システム100の動作について説明する。最初に、図7を参照して、地震発生時の状況確認動作と避難誘導動作とについて説明する。次に、図8を参照して、専門家問合動作について説明する。
地震発生時の状況確認動作には、建物の安全確認動作と、負傷者又は要救助者の有無の確認動作と、火気使用の確認動作とがある。以下、各確認動作について順に説明する。
まず、建物の安全確認動作について説明する。
支援装置1の地震検出部131が、地震の発生の情報を取得すると(Sa1)、編成部132は、隊員候補情報データベース121を参照して自衛消防隊を編成する(Sa2)。自衛消防隊の編成が完了すると、情報生成部133は、編成部132により選定された自衛消防隊員に対して送信される確認指示情報を生成する(Sa3)。本動作例では一例として、安全防護係に対して建物の安全確認を指示する確認指示情報を生成するものとする。確認指示情報が生成されると、情報発信部134は、情報生成部133により生成された確認指示情報を、編成部132により選定された安全防護係が携帯する端末2Aに対して支援装置通信部11を介して発信する(Sa4)。
次に、負傷者又は要救助者の有無の確認動作について説明する。
支援装置1の地震検出部131が、地震の発生の情報を取得すると(Sa1)、編成部132は、隊員候補情報データベース121を参照して自衛消防隊を編成する(Sa2)。自衛消防隊の編成が完了すると、情報生成部133は、編成部132により選定された自衛消防隊員に対して送信される確認指示情報を生成する(Sa3)。本動作例では一例として、応急救護係に対して負傷者又は要救助者の有無の確認を指示する確認指示情報を生成するものとする。確認指示情報が生成されると、情報発信部134は、情報生成部133により生成された確認指示情報を、編成部132により選定された応急救護係が携帯する端末2Aに対して支援装置通信部11を介して発信する(Sa4)。
次に、火気使用の確認動作について説明する。
支援装置1の地震検出部131が、地震の発生の情報を取得すると(Sa1)、編成部132は、隊員候補情報データベース121を参照して自衛消防隊を編成する(Sa2)。自衛消防隊の編成が完了すると、情報生成部133は、編成部132により選定された自衛消防隊員に対して送信される確認指示情報を生成する(Sa3)。本動作例では一例として、初期消火係に対して火気使用の確認を指示する確認指示情報を生成するものとする。確認指示情報が生成されると、情報発信部134は、情報生成部133により生成された確認指示情報を、編成部132により選定された初期消火係が携帯する端末2Aに対して支援装置通信部11を介して発信する(Sa4)。
次に、地震発生時の避難誘導動作について説明する。
支援装置1の地震検出部131が、地震の発生の情報を取得すると(Sa1)、編成部132は、隊員候補情報データベース121を参照して自衛消防隊を編成する(Sa2)。自衛消防隊の編成が完了すると、情報生成部133は、編成部132により選定された自衛消防隊員に対して送信される避難誘導指示情報を生成する(Sa3)。本動作例では一例として、避難誘導係に対して在館者の避難誘導を指示する避難誘導指示情報を生成するものとする。避難誘導指示情報が生成されると、情報発信部134は、情報生成部133により生成された避難誘導指示情報を、編成部132により選定された避難誘導係が携帯する端末2Aに対して支援装置通信部11を介して発信する(Sa4)。
上述したように、自衛消防隊が編成されると、安全防護係、応急救護係、初期消火係、避難誘導係等として各現場で活動する地区隊に加えて、防災センタに招集されて活動する本部隊も編成される。そして、本部隊が到着した防災センタでは、本部隊の隊長が指揮を執ることとなる。したがって、自衛消防隊が編成された後の防災センタ要員は、平常時の防災センタ要員である管理員等に代わって、本部隊長の指揮下にある本部隊員が担う。防災センタの本部隊員は、端末2Bに表示される確認結果報告情報によって、建物全体の状況を把握することができる。端末2Bには、支援装置1から発信される確認結果報告情報がリアルタイムで表示されるようにしてもよいし、端末2Bからの要求を受け付けた支援装置1から発信される確認結果報告情報が表示されるようにしてもよいし、その両方であってもよい。
次に、専門家問合動作について説明する。
上述した防災センタの端末2Bの画面情報に表示された確認結果報告情報の中に、専門家の見解を求めた方がよいと考えられる情報を認められたときには、本部隊長の指揮の下で、オペレータとしての本部隊員が操作部23を操作して当該情報を選択する(Sb5)。本動作例では一例として、建物の一部分の安全確認についての確認結果報告情報が選択されたものとする。なお、選択される情報は複数であってもよい。確認結果報告情報が選択されると、要求発信部264は、本部隊のオペレータにより選択された確認結果報告情報について専門家への問い合わせを要求する問合要求情報を、端末通信部21を介して支援装置1に対して発信する(Sb6)。
上記の実施形態は下記のように変形してもよい。また、下記の変形例は他の1以上の変形例と組み合わせてもよい。
上記の実施形態に係る防災支援システム100は、地震発生時あるいは地震発生後の状況確認を支援することを目的としているが、地震発生の可能性を示す情報を取得したときに状況確認を支援するようにしてもよい。地震発生の可能性は、例えば地震が発生することを早期に知らせる情報であり、例えば地震の発生を予報するような情報である。前者は、例えばP波とS波の速度差に基づいて地震の発生を早期に報じる緊急地震速報等の地震早期警報である。JアラートやEm−Netといった緊急ネットワークシステム等より、取得するようにしてもよい。後者は、例えば地殻変動等の予兆に基づいて宣言されるような警戒宣言である。このような情報をさらに取得する地震検出部131は、地震の発生又は地震の発生の可能性を検出する。地震発生の可能性を示す情報を取得した場合は、事後対応を迅速に行えるように予め指示しておくようにしてもよいし、地震発生に備える活動を指示するものであってもよい。
上記の実施形態に係る防災支援システム100は、地震発生時の状況確認を支援することを目的としているが、地震は当該システムが対応可能な緊急事態の一例に過ぎない。防災支援システム100は、地震以外の緊急事態の発生時にも状況確認を支援してもよい。ここで緊急事態には、津波や洪水のような自然災害や、テロや武力攻撃が含まれる。地震以外の緊急事態に対応する場合には、支援装置1には、地震検出部131に代えて、緊急事態検出部を備えてもよい。緊急事態検出部は、緊急事態の発生又は緊急事態の発生の可能性の情報を取得する。また、その検出手段や入力手段を備えるようにしてもよい。緊急事態検出部は、例えば、支援装置1が備える図示せぬ所定のスイッチの押下に応答して緊急事態の発生を入力する。この所定のスイッチは、例えば、緊急事態の発生を知覚した、支援装置1の管理者により押下される。または、緊急事態検出部は、外部から受信される緊急情報に応答して緊急事態の発生又は緊急事態の発生の可能性の情報を取得する。ここで、外部から受信される緊急情報には、例えば、全国瞬時警報システム(通称J−ALERT)により配信される緊急情報や、緊急情報ネットワークシステム(通称Em−Net)により配信される緊急情報や、緊急警報放送システム(Emergency Warning System:略称EWS)により配信される緊急警報信号がある。
上記の実施形態に係る防災支援システム100は、取得した地震発生の情報に基づいて、建物の区別なく端末2A、2Bへ情報を発信しているが、予め登録しておいた建物の位置情報(例えば、所在地)に応じて、地震発生の情報に該当する建物を抽出し、該当する建物の端末2A、2Bだけに情報を発信するようにしてもよい。すなわち、取得した地震発生の情報が広域の情報である場合は、その影響を受ける建物についてだけ支援すればよい。なお、取得する情報は地震発生の情報に限るものではなく、地震発生の可能性の情報や、上述したような地震以外の緊急事態の情報の場合も同様である。
上記の実施形態に係る支援装置1は、自衛消防隊員に状況確認を指示する際に、確認すべき箇所を列挙したチェックリストを同送するようにしてもよい。自衛消防隊員はこのチェックリストを参照することで、特に確認が必要な箇所について効率よく確認作業を行うことができる。チェックリストを自衛消防隊員に提供する場合、支援装置1の記憶部12は、確認対象と確認場所(例えば、フロア)ごとに、確認すべき箇所を列挙したチェックリスト情報を記憶しておく。そして、支援装置1の情報生成部133は、確認指示情報を生成する際に、その確認対象と確認場所に応じたチェックリスト情報を確認指示情報に含めるようにする。チェックリストが提供された自衛消防隊員は、確認すべき箇所が、チェックリストに列挙される箇所に絞られるため、不具合箇所に限らず正常な箇所についても撮像部27で撮影して、生成された画像情報を添付して状況を支援装置1に報告するようにしてもよい。
上記の実施形態に係る支援装置1の記憶部12は、地震の発生前から存在する建物の不具合を撮影した画像情報を予め記憶しておいてもよい。このような画像情報を予め記録しておけば、防災センタの本部隊員は当該画像を参照することで、支援装置1に対して報告された不具合が地震の発生前から存在したものであるのか地震の発生により生じたものであるのかを判断することができる。その結果、防災センタの本部隊員は、本部隊長の指揮の下で当該不具合について専門家の見解を求めるべきか否かについて判断することができる。
なお、予め画像情報として記憶するために撮影する「地震発生前から存在する建物の不具合」の位置に、地震の前後で照合可能とするための識別手段を設置するようにしてもよい。視覚的識別手段としてのマーキング、ペイント、QRコード(登録商標)等の二次元コードやバーコード等の標識や、電子的または電磁的識別手段としてのRFIDタグ等は、その識別手段の一例である。また、後述するように、撮影する端末2Aの位置情報を取得できる場合は、これを識別手段とし、取得した位置情報に基づいて当該不具合を識別するようにしてもよい。この場合は、端末2Aの備える加速度検出手段等に基づいて撮影方向の情報をさらに取得できるようにして当該不具合の識別精度を向上させてもよい。
支援装置1は、防災センタの本部隊員の操作による送信要求に基づいて、記憶部12に記憶させた「地震発生前から存在する建物の不具合の画像情報」を端末2Bへ任意に送出して表示させ、防災センタの本部隊員による上記判断を支援することができる。
あるいは、安全防護係の端末2Aが建物の不具合としてその画像情報を発信したときに(Sa7)、対応する地震の発生前から存在する建物の不具合の画像情報を上記識別手段からの情報に基づいて抽出し、発信された画像情報と対応付けて確認結果報告情報データベース122に記憶させるようにしてもよい。そして、支援装置1が当該情報を端末2Bに表示する際に並べて表示し、防災センタの本部隊員が容易に比較できるようにしてもよい。
また、「地震発生前から存在する建物の不具合の画像情報」は、安全防護係が携帯する端末2Aに表示させるようにしてもよい。例えば、端末2Aでの操作による送信要求に基づいて、あるいは、上記識別手段からの情報に基づいて、支援装置1は記憶部12に記憶させた「地震発生前から存在する建物の不具合の画像情報」を端末2Aに表示させる。このように、上記判断を建物の各所の安全防護係ができるようにすると、建物の安全確認を分担して効率的に行うことができる。
上記の実施形態に係る支援装置1の記憶部12は、負傷者の緊急度を判断するための資料情報、例えば負傷者の緊急度を判断するための判断基準を予め記憶しておいてもよい。このような資料情報を記憶しておけば、防災センタの本部隊員は当該資料を参照することで、負傷者を救護すべき順番を応急救護係に適切に指示することができる。さらに、負傷者の緊急度を判断した後に、病院へ搬送するか応急処置を施すか等の対応や、応急処置を行うための情報も併せて予め記憶しておいてもよく、これらの情報に基づいて防災センタの本部隊員は、応急救護係へ適切な対応も指示することができる。また、支援装置1が応急救護係の携帯する端末2Aに対して確認指示情報を発信するときに(Sa4)、上記資料情報も併せて送出するようにしてもよい。あるいは、端末2Aでの操作等に基づいて端末2Aから発信される上記資料情報の送信要求に応じて、支援装置1が当該端末2Aに対して上記資料情報を送出するようにしてもよい。このようにして送信された資料情報を受信して負傷者の緊急度を判断するための資料情報が表示された端末2Aを携帯する応急救護係は、当該資料情報に基づいて適切に対応することができる。同様に、支援装置1の記憶部12は、建物の安全確認を行うための資料情報、例えば建物の安全確認を行うための判断基準を予め記憶しておいてもよい。この資料情報によって、防災センタの本部隊員が適切な判断や対応を安全防護係に指示することができ、さらに、この資料情報を表示させた端末2Aを携帯する安全防護係は、当該資料情報に基づいて適切に対応することができる。
上記の実施形態に係る支援装置1の記憶部12は、建物内の火気設備のスイッチ又は元栓の閉状態と位置のうち少なくともいずれか一方を表す画像情報を予め記憶しておいてもよい。このような画像情報を予め記憶しておけば、防災センタの本部隊員は当該画像を参照することで、支援装置1に対して報告された火気設備の確認結果が不具合を示すものなのかそうでないのかを判断することができる。
上記の実施形態に係る支援装置1の情報発信部134は、記憶部12に、建物の不具合を撮影した画像情報が記憶されている場合に、当該画像情報を、避難誘導係が携帯する端末2Aに発信するようにしてもよい。そして、この画像情報を受信した端末2Aの表示制御部262は、発信された画像情報を表示部22に表示させてもよい。避難誘導係はこの画像を参照することで、建物の不具合箇所を避けた適切な避難経路を選択することができる。
上記の実施形態に係る端末2Aは、さらに信号受信部24を備えるようにするとともに、上記の実施形態に係る支援装置1の記憶部12は、さらに図示しない発信機位置データベース124を備えるようにし、支援装置1が各端末2Aの位置を把握できるようにしてもよい。
上記の実施形態に係る端末2Aは、自端末の位置情報としてビーコン発信機の発信機IDを支援装置1に送信しているが、無線LANのアクセスポイントから発信されるビーコン信号を受信して、その電波強度に基づいて自端末の測位を行ってもよい。その際、端末2Aは、PDR(歩行者デッドレコニング)を併用してもよい。または、端末2Aは、IMES(Indoor Messaging System)を利用した測位方式や、音波信号を利用した測位方式等の他の測位方式を採用してもよい。
上記の実施形態に係る支援装置1は、端末2Aから位置情報としてビーコン発信機の発信機IDを受信しているが、建物が入退室管理システムを備えている場合には、入退室管理システムから取得される入退室情報に基づいて端末2Aの位置情報を管理するようにしてもよい。
上記の実施形態においては、自衛消防隊員や防災センタ要員を対象として説明してきたが、それに限るものではない。建物等の状況確認、負傷者又は要救助者の有無の確認、火気使用の確認等を実施する者は、その行動をとる必要がある担当者であればよく、その役割名に拘るものではない。
Claims (1)
- 端末通信部を備える端末と通信回線を介して通信する支援装置通信部を備える支援装置
を備える防災支援システムであって、
前記支援装置は、
地震の発生又は地震の発生の可能性を検出する地震検出部と、
地震の発生又は地震の発生の可能性が検出された場合に、建物の安全確認と、負傷者又
は要救助者の有無の確認と、火気使用の確認のうち少なくともいずれか1つの確認を指示
する確認指示情報を前記端末に発信する情報発信部と、
前記発信された確認指示情報により指示された確認の結果を報告する確認結果報告情報
を前記端末から受け付けて記憶部に記憶する報告受付部と
を備え、
前記端末は、
前記発信された確認指示情報を受け付ける指示受付部と、
前記受け付けられた確認指示情報を表示部に表示させる表示制御部と、
前記表示された確認指示情報により指示された確認の結果を報告する確認結果報告情報
を前記支援装置に発信する報告発信部と
を備えることを特徴とする防災支援システム。
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