JP2020101941A - 被災度導出システム、被災度導出装置、被災度導出方法、及びプログラム - Google Patents

被災度導出システム、被災度導出装置、被災度導出方法、及びプログラム Download PDF

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福本 博文
Hirobumi Fukumoto
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雅人 小山
Masahito Koyama
雅人 小山
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Abstract

【課題】災害が発生してから、保険金が支払われるまでの期間を短縮すること。【解決手段】被災度導出システムは、建物に作用する外力と、外力によって建物に生じる被災の度合いを示す情報である被災度とを関連付けた情報である被災度関連情報を記憶する記憶部と、建物又は敷地に設置され、設置された建物又は敷地に作用する外力を測定する外力測定装置が送信した外力を示す情報を受け付ける受付部と、受付部が受け付けた外力を示す情報と、被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する被災度導出部とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、被災度導出システム、被災度導出装置、被災度導出方法、及びプログラムに関するものである。
住宅等の建物が地震により損害を被った場合、その被害に応じた金額が支払われる地震保険が知られている。地震保険は、損害保険会社などが提供する保険商品であり、政府が再保険を行っている。また、地震保険は火災保険に付帯するものであり、火災保険への加入を必要要件としている。
地震保険などの損害保険で、災害が発生してから、保険金が支払われるまでの処理は、以下の手順で行われる。災害が発生した場合に、損害保険会社への事故報告が行われる。損害保険会社への事故報告が行われた場合に、損害鑑定人は、現地で、建物の損害の調査を行い、損害の調査結果を、損害保険会社へ報告する。損害保険会社は、損害鑑定人が報告した損害の調査結果に基づいて、保険金を導出する。
地震保険に関して、既存又は建築予定の建物が地震により損傷した場合に、建物の購入者の経済的な負担を抑えながら、建物を回復させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術は、建物の購入者が地震保険に加入した建物を保証対象とすると共に、建物の補修又は建て替えに要する費用である補修建替え費用(原状回復費用)と、購入者が加入した地震保険に基づいて支払われる保険支払金額との差額を保証者が負担する。
特開2007−26414号公報
被災者は、被災後に当面の生活拠点の確保など生活再建に向けた費用が必要となる。また、被災者は、建物の建て替え、建物の修復などの工事に、直ちに着手したい。しかし、損害保険で、災害が発生してから、保険金が支払われるまでの処理が、前述したように行われているため、被災者は、被災後に速やかに保険金を受給することができない。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、災害が発生してから、保険金が支払われるまでの期間を短縮できる被災度導出システム、被災度導出装置、被災度導出方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明の一実施形態は、建物に作用する外力と、前記外力によって前記建物に生じる被災の度合いを示す情報である被災度とを関連付けた情報である被災度関連情報を記憶する記憶部と、建物又は敷地に設置され、設置された前記建物又は前記敷地に作用する外力を測定する外力測定装置が送信した外力を示す情報を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた外力を示す前記情報と、前記被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する被災度導出部とを備える、被災度導出システムである。
本実施形態に係る被災度導出システムによれば、被災度導出システムは、建物又は敷地に作用する外力と、外力によって建物又は敷地に生じる被災の度合いを示す情報である被災度とを関連付けた情報である被災度関連情報を記憶する記憶部を備える。建物又は敷地に作用する外力は、建物又は敷地に作用する外力の強さ、建物又は敷地に作用する時間などである。被災度導出システムは、建物又は敷地に設置され、設置された建物又は敷地に作用する外力を測定する外力測定装置が送信した外力を示す情報を受け付ける受付部を備える。建物は、建築された同一のカテゴリの建物群に属する個別の建物であってもよい。被災度導出システムは、受付部が受け付けた外力を示す情報と、被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する被災度導出部を備える。被災度導出システムは、地震などの災害が発生した場合に、被災した個別の建物又は敷地に設置された外力測定装置が送信した個別の建物又は敷地に作用した外力によって生じた地震の地震波などの外力を示す情報を受け付ける。被災度導出システムは、外力測定装置が送信した外力を示す情報と、被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する。被災度導出システムは、被災度関連情報から、外力を示す情報に関連付けられた被災度を取得し、取得した被災度を、保険契約対象の建物の被災度とする。
このように、被災度関連情報から、外力を示す情報に関連付けられた被災度を取得し、取得した被災度を、保険契約対象の建物の被災度とするため、保険契約対象の被災度を導出する時間を短縮できる。このため、災害が発生してから、保険金が支払われるまでの期間を短縮できる。
(2)本発明の一実施形態は、前述した被災度導出システムにおいて、前記記憶部は、建物の被災度と、保険契約に基づいて支払われる保険金額とを関連付けた情報である保険金額関連情報を記憶し、前記被災度導出システムは、前記被災度導出部が導出した前記被災度と、前記保険金額関連情報とに基づいて、保険契約に基づいて支払われる保険金額を導出する保険金額導出部を備えることとしてもよい。
このように構成することによって、建物の被災度と、保険契約に基づいて支払われる保険金額とを関連付けた情報である保険金額関連情報から、被災度導出部が導出した被災度に関連付けられた保険金額を取得し、取得した保険金額を、保険契約に基づいて支払われる保険金額とする。
被災度関連情報から、被災度に関連付けられた保険契約に基づいて支払われる保険金額を取得し、取得した保険金額を、保険契約に基づいて支払われる保険金額とするため、保険契約に基づいて支払われる保険金額を導出する時間を短縮できる。このため、災害が発生してから、保険金が支払われるまでの期間を短縮できる。
(3)本発明の一実施形態は、前述した被災度導出システムにおいて、前記記憶部は、建物の被災度と、保険契約に基づいて支払われる保険金額とに加え、前記建物の規模を示す情報を関連付けた情報である保険金額関連情報を記憶することとしてもよい。
このように構成することによって、建物の被災度と、建物の規模を示す情報と、保険契約に基づいて支払われる保険金額とを関連付けた情報である保険金額関連情報から、被災度導出部が導出した被災度と、建物の規模を示す情報とに関連付けられた保険金額を取得し、取得した保険金額を、保険契約に基づいて支払われる保険金額とする。
このように、被災度関連情報から、被災度に関連付けられた保険契約に基づいて支払われる保険金額を取得し、取得した保険金額を、保険契約に基づいて支払われる保険金額とするため、保険契約に基づいて支払われる保険金額を導出する時間を短縮できる。このため、災害が発生してから、保険金が支払われるまでの期間を短縮できる。
(4)本発明の一実施形態は、前述した被災度導出システムにおいて、前記外力測定装置は、契約対象の建物に設置されていることとしてもよい。
このように構成することによって、被災度導出システムは、契約対象の建物に設置され、設置された建物に作用する外力を測定する外力測定装置が送信した外力を示す情報を受け付ける。被災度導出システムは、外力測定装置が送信した外力を示す情報と、被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する。被災度導出システムは、地震などの災害が発生した場合には、被災した契約対象の建物に設置された外力測定装置が測定した契約対象の建物に作用した外力によって生じた地震の地震波などの外力の測定結果を受け付ける。被災度導出システムは、外力を示す情報と、被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する。被災度導出システムは、被災度関連情報から、外力を示す情報に関連付けられた被災度を取得し、取得した被災度を、保険契約対象の建物の被災度とする。
このように、被災度関連情報から、外力の測定結果に関連付けられた被災度を取得し、取得した被災度を、保険契約対象の建物の被災度とするため、保険契約対象の被災度を導出する時間を短縮できる。このため、災害が発生してから、保険金が支払われるまでの期間を短縮できる。
(5)本発明の一実施形態は、前記被災度関連情報には、前記建物又は前記敷地に生じる応力と、前記応力による前記建物又は前記敷地の被災度とを関連付けた情報が含まれ、前記被災度導出システムは、前記外力測定装置が設置された地盤情報と、保険対象の前記建物の場所の地盤情報とに基づいて、前記建物又は前記敷地に生じる応力を推定する応力推定部を備え、前記被災度導出部は、前記応力推定部による応力の測定結果と、前記被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出することとしてもよい。
このように構成することによって、被災度導出システムは、建物又は敷地に生じる応力と、被災度とを関連付けた被災度関連情報を記憶する。建物に生じる応力として、建物に作用した外力に対する応答加速度、建物に外力が作用したことによる層間変位などの建物側の応答データでもよい。応力推定部は、外力測定装置が設置された地盤情報と、保険対象の建物の場所の地盤情報とに基づいて、建物又は敷地に生じる応力を推定する。被災度導出部は、応力推定部による応力の測定結果と、被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する。被災度導出システムは、被災度関連情報から、応力を示す情報に関連付けられた被災度を取得し、取得した被災度を、保険契約対象の建物の被災度とする。
(6)本発明の一実施形態は、前述した被災度導出システムにおいて、前記受付部は、前記建物又は前記敷地に設置され、設置された前記建物又は前記敷地に生じる応力を測定する応力測定装置が送信した外力を示す情報を受け付け、前記被災度関連情報には、前記建物又は前記敷地に生じる応力と、前記応力による前記建物の被災度とを関連付けた情報が含まれ、前記被災度導出部は、前記応力測定装置による応力の測定結果と、前記被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出することとしてもよい。
このように構成することによって、被災度導出システムは、建物又は敷地に生じる応力と、被災度とを関連付けた被災度関連情報を記憶する。建物に生じる応力として、建物に作用した外力に対する応答加速度、建物に外力が作用したことによる層間変位などの建物側の応答データでもよい。受付部は、建物又は敷地に設置され、設置された建物又は敷地に生じる応力を測定する応力測定装置が送信した外力を示す情報を受け付ける。被災度導出部は、受付部が受け付けた応力を示す情報と、被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する。地震などの災害が発生した場合には、被災した個別の建物又は敷地に設置された応力測定装置が送信した個別の建物に生じる応力を示す情報を受け付ける。被災度導出システムは、受け付けた応力を示す情報を、記憶してもよい。被災度導出システムは、応力測定装置が送信した応力を示す情報と、被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する。被災度導出システムは、被災度関連情報から、応力を示す情報に関連付けられた被災度を取得し、取得した被災度を、保険契約対象の建物の被災度とする。
このように、被災度関連情報から、応力を示す情報に関連付けられた被災度を取得し、取得した被災度を、保険契約対象の建物の被災度とするため、保険契約対象の被災度を導出する時間を短縮できる。このため、災害が発生してから、保険金が支払われるまでの期間を短縮できる。
(7)本発明の一実施形態は、前述した被災度導出システムにおいて、前記保険契約対象の前記建物の画像を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記建物の前記画像に基づいて、前記保険契約対象の前記建物を解析する解析部とを備え、前記被災度導出部は、前記解析部による前記保険契約対象の前記建物の解析結果に基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出することとしてもよい。
このように構成することによって、被災度導出システムは、保険契約対象の建物の画像を受け付ける受付部を備える。保険契約対象の建物の画像は、現地で撮影された保険契約対象の建物に生じている亀裂、破損、変形などの被災度の判定に有効な部位の画像である。被災度導出システムは、アップロードされた画像を受け付けてもよい。被災度導出システムは、受付部が受け付けた建物の画像に基づいて、保険契約対象の建物を解析する解析部を備える。被災度導出システムは、建物の画像を画像解析することによって、保険契約対象の建物に生じている亀裂、破損、変形などの被災度の判定に有効な部位を解析する。被災度導出部は、解析部による保険契約対象の建物の解析結果に基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する。被災度導出システムは、保険契約対象の建物の画像を画像解析することによって、保険契約対象の建物に生じている被災度の判定に有効な部位を解析することによって、亀裂、破損、変形などの被災度の度合いを導出する。被災度導出システムは、保険契約対象の建物の解析結果に基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する。
このように、保険契約対象の建物の画像を画像解析することによって、保険契約対象の建物に生じている亀裂、破損、変形などの被災度の判定に有効な部位を解析し、被災度の判定に有効な部位の解析結果に基づいて、被災度を導出し、導出した被災度を、保険契約対象の建物の被災度とするため、保険契約対象の被災度を導出する時間を短縮できる。このため、災害が発生してから、保険金が支払われるまでの期間を短縮できる。
(8)本発明の一実施形態は、前述した被災度導出システムにおいて、前記外力測定装置による外力の測定結果を収集する収集部と、前記収集部が収集した外力の前記測定結果に基づいて、保険契約対象の前記建物に作用する外力を導出する外力導出部とを備え、前記被災度導出部は、外力導出部による外力の導出結果と、前記被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出することとしてもよい。
このように構成することによって、被災度導出システムは、外力測定装置による外力の測定結果を収集する収集部を備える。外力測定装置による外力の測定結果は、建物又は敷地に設置され、設置された建物に作用する外力を示す情報である。被災度導出システムは、収集部が収集した外力の測定結果に基づいて、保険契約対象の建物に作用する外力を導出する外力導出部を備える。保険契約対象の建物に作用する外力は、建物に作用する外力の強さ、建物に作用する時間などである。建物は、建築された同一のカテゴリの建物群に属する個別の建物であってもよい。被災度導出部は、外力導出部による外力の導出結果と、被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する。被災度導出システムは、地震などの災害が発生した場合に、被災した個別の建物に設置された外力測定装置が測定した個別の建物に作用した外力によって生じた地震の地震波などの外力の測定結果を収集する。被災度導出システムは、収集した外力の測定結果に基づいて、保険契約対象の建物に作用する外力を導出する。被災度導出システムは、収集した外力の測定結果に基づいて、保険契約対象の建物に作用する外力を推定する。被災度導出部は、導出した外力を示す情報と、被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する。被災度導出システムは、被災度関連情報から、外力を示す情報に関連付けられた被災度を取得し、取得した被災度を、保険契約対象の建物の被災度とする。
このように、被災度関連情報から、外力を示す情報に関連付けられた被災度を取得し、取得した被災度を、保険契約対象の建物の被災度とするため、保険契約対象の被災度を導出する時間を短縮できる。このため、災害が発生してから、保険金が支払われるまでの期間を短縮できる。
(9)本発明の一実施形態は、建物又は敷地に作用する外力と、前記外力によって前記建物又は前記敷地に生じる被災の度合いを示す情報である被災度とを関連付けた情報である被災度関連情報を記憶する記憶部と、建物又は敷地に設置され、設置された前記建物又は前記敷地に作用する外力を測定する外力測定装置と、前記外力測定装置による外力の測定結果と、前記被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する被災度導出部とを備える、被災度導出装置である。
本発明の一実施形態に係る被災度導出装置によれば、被災度導出システムとカテゴリが異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用及び効果を奏する。
(10)本発明の一実施形態は、被災度導出システムが実行する被災度導出方法であって、建物又は敷地に作用する外力と、前記外力によって前記建物又は前記敷地に生じる被災の度合いを示す情報である被災度とを関連付けた情報である被災度関連情報を記憶するステップと、建物又は敷地に設置され、設置された前記建物又は前記敷地に作用する外力を測定する外力測定装置が送信した外力を示す情報を受け付けるステップと、前記受け付けるステップで受け付けた外力を示す前記情報と、前記被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出するステップとを有する、被災度導出方法である。
本発明の一実施形態に係る被災度導出方法によれば、被災度導出システムとカテゴリが異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用及び効果を奏する。
(11)本発明の一実施形態は、被災度導出システムのコンピュータに、建物又は敷地に作用する外力と、前記外力によって前記建物又は前記敷地に生じる被災の度合いを示す情報である被災度とを関連付けた情報である被災度関連情報を記憶するステップと、建物又は敷地に設置され、設置された前記建物又は前記敷地に作用する外力を測定する外力測定装置が送信した外力を示す情報を受け付けるステップと、前記受け付けるステップで受け付けた外力を示す前記情報と、前記被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出するステップとを実行させる、プログラムである。
本発明の一実施形態に係るプログラムによれば、被災度導出システムとカテゴリが異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用及び効果を奏する。
本発明の実施形態によれば、建物に作用する外力と、外力によって建物に生じる被災の度合いを示す情報である被災度とを関連付けた情報である被災度関連情報から、外力を示す情報に関連付けられた被災度を取得し、取得した被災度を、保険契約対象の建物の被災度とするため、保険契約対象の被災度を導出する時間を短縮できる。このため、災害が発生してから、保険金が支払われるまでの期間を短縮できる。
実施形態に係る被災度導出システムの一例を示す図である。 第1の実施形態の被災度導出システムの一例を示すブロック図である。 外力測定装置関連情報の一例を示す図である。 被災度関連情報の一例を示す図である。 第1の実施形態の被災度導出システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。 第2の実施形態の被災度導出システムの一例を示すブロック図である。 保険金額関連情報の一例を示す図である。 第2の実施形態の被災度導出システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。 実施形態の変形例に係る被災度導出システムの一例を示す図である。 実施形態の変形例の被災度導出システムの一例を示すブロック図である。 実施形態の変形例の被災度導出システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
次に、本実施形態の被災度導出システム、被災度導出装置、被災度導出方法、及びプログラムを、図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られない。
なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
また、本願でいう「XXに基づいて」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含む。また、「XXに基づいて」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。「XX」は、任意の要素(例えば、任意の情報)である。
(第1の実施形態)
(被災度導出システム)
本発明の実施形態に係る被災度導出システム1は、地震などの災害が発生した場合に、建物に生じる被災の度合いを示す情報である被災度を導出するコンピュータ装置である。
図1は、実施形態に係る被災度導出システムの一例を示す図である。実施形態に係る被災度導出システム1は、外力測定装置10−1〜外力測定装置10−n(nは、n>0の整数)と、被災度導出装置100とを備える。これらの装置は、ネットワーク50を介して互いに、接続される。ネットワーク50は、例えば、無線基地局、Wi−Fiアクセスポイント、通信回線、プロバイダ、インターネットなどを含む。なお、ネットワーク50は、一部にローカルなネットワークを含んでもよい。
外力測定装置10−1〜外力測定装置10−nの各々は、建物と敷地とのいずれか一方又は両方に設置され、建物と敷地とのいずれか一方又は両方に作用する外力を測定する。外力測定装置10−1〜外力測定装置10−nの各々が測定する外力は、建物と敷地とのいずれか一方又は両方に作用する外力の強さ、建物と敷地とのいずれか一方又は両方に作用する時間などである。外力測定装置10−1〜外力測定装置10−nの各々は、加速度センサなどを含んで構成され、加速度センサが測定した加速度に基づいて、外力を導出する。
本実施形態では、外力測定装置10−1が建物5−1に設置され、外力測定装置10−2が建物5−2に設置され、・・・、外力測定装置10−nが建物5−nに設置されている場合について説明を続ける。建物5−1〜建物5−nは、構造特性が同一又は類似した同一カテゴリの建物群であってもよい。ここで、構造特性の例は、構造の種別、構造形式、固有周期などである。同一カテゴリの建物群の一例は、工業化住宅などの規格化された建物群である。外力測定装置10−1〜外力測定装置10−nの各々は、災害が発生した場合に、外力を測定し、測定した外力を示す情報と、外力測定装置の識別情報とを含み、被災度導出装置100を宛先とする外力通知情報を作成する。外力測定装置10−1〜外力測定装置10−nの各々は、作成した外力通知情報を、被災度導出装置100に送信する。
以下、外力測定装置10−1〜外力測定装置10−nのうちの任意の外力測定装置を、外力測定装置10と記載する。また、建物5−1〜建物5−nのうちの任意の建物を、建物5と記載する。外力測定装置10の一例は、建物5の基礎部分と一階(1F)床面部分とのいずれか一方又は両方に設置される。
被災度導出装置100は、外力測定装置10−1〜外力測定装置10−nの各々が送信した外力通知情報を受信する。被災度導出装置100は、外力測定装置の識別情報と、その外力測定装置が設置されている位置を示す情報とを関連付けた情報である外力測定装置関連情報を記憶している。被災度導出装置100は、受信した一又は複数の外力通知情報の各々に含まれる外力測定装置の識別情報と、外力を示す情報とを受け付け、受け付けた外力測定装置の識別情報と、外力を示す情報とに基づいて、外力測定装置関連情報から、外力測定装置の識別情報に関連付けられている外力測定装置が設置されている位置を示す情報を取得し、取得した外力測定装置が設置されている位置を示す情報と、外力を示す情報とを関連付ける。
被災度導出装置100は、外力測定装置が設置されている位置を示す情報と、外力を示す情報とを関連付けた情報とに基づいて、外力測定装置が設置されている位置周辺の保険契約対象の建物に作用する外力を導出する。外力測定装置が設置されている位置周辺とは、外力閾値以上の外力を検出した外力測定装置の位置を含む所定の領域をいう。被災度導出装置100は、建物に作用する外力と、外力によって建物に生じる被災の度合いを示す情報である被災度とを関連付けた情報である被災度関連情報を記憶している。被災度導出装置100は、導出した保険対象の建物に作用する外力を示す情報に関連付けられている被災度を、被災度関連情報から、取得する。被災度導出装置100は、保険契約対象の建物を示す情報と、取得したその保険契約対象の建物の被災度を示す情報とを関連付けて、表示する。保険契約対象の建物を示す情報の一例は、保険契約番号である。以下、保険契約対象の建物を示す情報が、保険契約番号である場合について説明を続ける。
以下、被災度導出システム1に含まれる外力測定装置10と、被災度導出装置100について説明する。
(被災度導出システム1に含まれる外力測定装置10と、被災度導出装置100)
図2は、第1の実施形態の被災度導出システムの一例を示すブロック図である。
前述したように被災度導出システム1は、外力測定装置10と、被災度導出装置100とを備える。まず、外力測定装置10について説明する。
(外力測定装置10)
外力測定装置10は、通信部16と、記憶部11と、情報処理部13と、測定部17と、各構成要素を図2に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバスなどのバスライン15とを備える。
通信部16は、通信モジュールによって実現される。具体的には、通信部16は、無線LAN等の無線通信技術で無線通信を行う無線デバイスによって構成される。また、通信部105は、有線通信を行うデバイスによって構成されてもよい。通信部16は、ネットワーク50を介して、被災度導出装置100などの外部の通信装置と通信する。具体的には、通信部16は、情報処理部13が出力した外力通知情報を、被災度導出装置100へ送信する。
記憶部11は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、またはこれらのうち複数が組み合わされたハイブリッド型記憶装置などにより実現される。記憶部11には、情報処理部13により実行されるプログラム12と、アプリ18とが記憶される。
プログラム12は、例えば、オペレーティングシステムであり、ユーザやアプリケーションプログラムとハードウェアの中間に位置し、ユーザやアプリケーションプログラムに対して標準的なインターフェースを提供すると同時に、ハードウェアなどの各リソースに対して効率的な管理を行う。
アプリ18は、外力測定装置10に、測定部17が測定することによって得られた外力を示す情報と、外力測定装置10の識別情報とを含み、被災度導出装置100を宛先とする外力通知情報を作成させる。アプリ18は、外力測定装置10に、作成させた外力通知情報を送信させる。
情報処理部13の全部または一部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサが記憶部11に格納されたプログラム12とアプリ18とを実行することにより実現される機能部(以下、ソフトウェア機能部と称する)である。なお、情報処理部13の全部または一部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアにより実現されてもよく、ソフトウェア機能部とハードウェアとの組み合わせによって実現されてもよい。
情報処理部13は、例えば、処理部14を備える。
処理部14は、測定部17が出力する外力を示す情報を取得し、取得した外力を示す情報と、外力測定装置10の識別情報とを含み、被災度導出装置100を宛先とする外力通知情報を作成する。処理部14は、作成した外力通知情報を、通信部16に出力する。
測定部17は、外力測定装置10が設置された建物に作用する外力を測定する。測定部17は、外力の測定結果である外力を示す情報を、情報処理部13に出力する。
(被災度導出装置100)
被災度導出装置100は、パーソナルコンピュータ、サーバ、又は産業用コンピュータ等の装置によって実現される。被災度導出装置100は、通信部105と、記憶部110と、操作部120と、情報処理部130と、表示部140と、各構成要素を図2に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバスなどのバスライン150とを備える。
通信部105は、通信モジュールによって実現される。具体的には、通信部105は、無線LAN等の無線通信技術で無線通信を行う無線デバイスによって構成される。また、通信部105は、有線通信を行うデバイスによって構成されてもよい。通信部105は、ネットワーク50を介して、外力測定装置10などの外部の通信装置と通信する。具体的には、通信部105は、外力測定装置10が送信した外力通知情報を受信し、受信した外力通知情報を、情報処理部130へ出力する。
記憶部110は、例えば、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリ、またはこれらのうち複数が組み合わされたハイブリッド型記憶装置などにより実現される。記憶部110には、情報処理部130により実行されるプログラム111と、アプリ112とが記憶される。さらに、記憶部110は、外力測定装置関連情報113と、被災度関連情報114とが記憶される。
プログラム111は、例えば、オペレーティングシステムであり、ユーザやアプリケーションプログラムとハードウェアの中間に位置し、ユーザやアプリケーションプログラムに対して標準的なインターフェースを提供すると同時に、ハードウェアなどの各リソースに対して効率的な管理を行う。
アプリ112は、被災度導出装置100に、外力測定装置10が送信した外力通知情報を受信させる。アプリ112は、被災度導出装置100に、受信させた外力通知情報に含まれる外力測定装置の識別情報と、外力を示す情報とを受け付けさせる。アプリ112は、被災度導出装置100に、受け付けさせた外力測定装置10の識別情報に基づいて、外力測定装置関連情報から、外力測定装置10の識別情報に関連付けられている外力測定装置が設置されている位置を示す情報を取得させる。
アプリ112は、被災度導出装置100に、取得させた外力測定装置が設置されている位置を示す情報と、外力を示す情報とを関連付けさせる。アプリ112は、被災度導出装置100に、外力測定装置10が設置されている位置を示す情報と、外力を示す情報とを関連付けた情報とに基づいて、外力測定装置10が設置されている位置周辺の保険契約対象の建物5に作用する外力を導出させる。アプリ112は、被災度導出装置100に、導出した保険対象の建物5に作用する外力を示す情報に関連付けられている被災度を、被災度関連情報から、取得させる。アプリ112は、被災度導出装置100に、保険契約対象の建物5を示す情報と、取得させたその保険契約対象の建物の被災度を示す情報とを関連付けて、表示させる。
(外力測定装置関連情報)
外力測定装置関連情報113は、外力測定装置IDなどの外力測定装置の識別情報と、その外力測定装置の位置情報とを関連付けたテーブル形式の情報である。ここで、外力測定装置の位置情報の一例は、経度と、緯度とで表される。
図3は、外力測定装置関連情報の一例を示す図である。図3に示される例では、外力測定装置関連情報113は、外力測定装置ID「EFM0001」と位置情報「(α1,β1)」とを関連付けた情報と、外力測定装置ID「EFM0002」と位置情報「(α2,β2)」とを関連付けた情報と、外力測定装置ID「EFM0003」と位置情報「(α3,β3)」とを関連付けた情報と、・・・、外力測定装置ID「EFM00n」と位置情報「(αn,βn)」とを関連付けた情報とを記憶する。
(被災度関連情報)
被災度関連情報114は、外力の範囲などの外力(の強さ)を示す情報と、その外力が作用した場合に生じる被災の度合い(被災度)とを関連付けたテーブル形式の情報である。ここで、被災度の一例は、軽微、小破、中破、大破、倒壊とで表される。
被災度関連情報は、実際に建築された建物で取得されたデータに基づいて作成されても、構造計算などに基づいて作成されたものでもよい。被災度関連情報の導出方法の一例について説明する。損傷度曲線を、内装、外装、構造体などの建物の部位ごとに予め導出しておく。ここで、損傷度曲線とは、地震動強さの指標と、損傷確率とを関係付けたものである。地震動強さの指標の例は、計測震度、最大加速度、最大速度、最大変位、スペクトル強度などであり、個々の建物の損傷度評価に適した指標を用いる。スペクトル強度は、地震動に対する建物が持つ固有周期帯域での加速度応答スペクトル、速度応答スペクトル等から算出される。
外力測定装置10が測定する外力の一例は、3軸(x、y、z)の加速度時刻歴である。各地震動強さの指標は、この3軸(x、y、z)の加速度時刻歴に基づいて算出される。
図4は、被災度関連情報の一例を示す図である。図4に示される例では、被災度関連情報114は、外力を示す情報「AA〜BB」と被災度「軽微」とを関連付けた情報と、外力を示す情報「BB〜CC」と被災度「小破」とを関連付けた情報と、外力を示す情報「CC〜DD」と被災度「中破」とを関連付けた情報と、外力を示す情報「DD〜EE」と被災度「大破」とを関連付けた情報と、外力を示す情報「EE〜FF」と被災度「倒壊」とを関連付けた情報とを記憶する。図2に戻り説明を続ける。
情報処理部130の全部または一部は、例えば、CPUなどのプロセッサが記憶部110に格納されたプログラム111とアプリ112とを実行することにより実現されるソフトウェア機能部である。なお、情報処理部130の全部または一部は、LSI、ASIC、またはFPGAなどのハードウェアにより実現されてもよく、ソフトウェア機能部とハードウェアとの組み合わせによって実現されてもよい。
情報処理部130は、例えば、受付部131と、被災度導出部132とを備える。
受付部131は、通信部105が出力した外力通知情報を取得し、取得した外力通知情報に含まれる外力測定装置の識別情報と、外力を示す情報とを取得する。受付部131は、取得した外力測定装置の識別情報と、外力を示す情報とを受け付ける。受付部131は、受け付けた外力測定装置の識別情報と、外力を示す情報とを、被災度導出部132に出力する。
被災度導出部132は、受付部131が出力した外力測定装置の識別情報と、外力を示す情報とを取得し、取得した外力測定装置の識別情報に基づいて、記憶部110に記憶されている外力測定装置関連情報113から、その外力測定装置の識別情報に関連付けられている外力測定装置が設置されている位置情報を取得する。被災度導出部132は、取得した外力測定装置が設置されている位置情報と、外力を示す情報とを関連付ける。
被災度導出部132は、外力測定装置が設置されている位置情報と、外力を示す情報とを関連付けた情報に基づいて、外力測定装置が設置されている位置周辺の保険契約対象の建物に作用する外力を推定する。被災度導出部132は、保険契約対象の建物に作用する外力の推定結果に基づいて、その外力の推定結果に関連付けられている被災度を、記憶部110の被災度関連情報114から取得する。被災度導出部132は、保険契約対象の建物を示す情報と、取得したその保険契約対象の建物の被災度を示す情報とを関連付けて、表示部140に表示させる。
表示部140は、保険契約対象の建物を示す情報と、その保険契約対象の建物の被災度を示す情報とを関連付けて、表示する。
操作部120は、例えば、タッチパネルなどによって構成され、表示部140に表示される画面に対するタッチ操作を検出し、タッチ操作の検出結果を、情報処理部130へ出力する。
(被災度導出システムの動作)
図5は、第1の実施形態の被災度導出システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
(ステップS1)
地震などの災害が発生する。
(ステップS2)
外力測定装置10の測定部17は、建物5の作用する外力を測定し、測定することによって得られる外力を示す情報を情報処理部13に出力する。
(ステップS3)
外力測定装置10において、情報処理部13の処理部14は、測定部17が出力した外力を示す情報を取得し、取得した外力を示す情報と、外力測定装置10の識別情報とを含み、被災度導出装置100を宛先とする外力通知情報を作成する。
(ステップS4)
外力測定装置10において、処理部14は、作成した外力通知情報を通信部16に出力する。通信部16は、処理部14が出力した外力通知情報を取得し、取得した外力通信情報を、被災度導出装置100に送信する。
(ステップS5)
被災度導出装置100において、通信部105は、外力測定装置10が送信した外力通知情報を受信する。通信部105は、受信した外力通知情報を、情報処理部130に出力する。
(ステップS6)
被災度導出装置100において、情報処理部130の受付部131は、通信部105が出力した外力通知情報を取得し、取得した外力通知情報に含まれる外力測定装置の識別情報と、外力を示す情報とを受け付ける。受付部131は、受け付けた外力測定装置の識別情報と、外力を示す情報とを、被災度導出部132に出力する。
(ステップS7)
被災度導出装置100において、被災度導出部132は、受付部131が出力した外力測定装置の識別情報と、外力を示す情報とを取得し、取得した外力測定装置の識別情報に基づいて、記憶部110に記憶されている外力測定装置関連情報113から、その外力測定装置の識別情報に関連付けられている外力測定装置が設置されている位置情報を取得する。被災度導出部132は、取得した外力測定装置が設置されている位置情報と、外力を示す情報とを関連付ける。
被災度導出部132は、外力測定装置が設置されている位置情報と、外力を示す情報とを関連付けた情報に基づいて、外力測定装置が設置されている位置周辺の保険契約対象の建物5に作用する外力を推定する。被災度導出部132は、保険契約対象の建物5に作用する外力の推定結果に基づいて、その外力の推定結果に関連付けられている被災度を、記憶部110の被災度関連情報114から取得する。
(ステップS8)
被災度導出部132は、保険契約対象の建物を示す情報と、取得したその保険契約対象の建物の被災度を示す情報とを関連付けて、表示部140に表示させる。
前述した第1の実施形態では、外力測定装置10が、建物5に設置される場合について説明したが、この例に限られない。例えば、外力測定装置10が、敷地などの地表に設置された場合についても適用できる。
前述した第1の実施形態では、被災度が、軽微、小破、中破、大破、倒壊に分類される場合について説明したが、この例に限られない。例えば、被災度が、小破、中破、大破など少なく分類されてもよいし、軽微、小破、中破、大破、倒壊よりもさらに細やかに分類されてもよい。
前述した第1の実施形態では、外力測定装置10が、外力を示す情報と、外力測定装置10の識別情報とを含み、被災度導出装置100を宛先とする外力通知情報を作成する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、外力測定装置10が、外力を示す情報と、外力測定装置10の位置情報とを含み、被災度導出装置100を宛先とする外力通知情報を作成してもよい。このように構成することによって、被災度導出装置100は、外力測定装置関連情報113を記憶することなく、外力測定装置が設置されている位置を示す情報と、外力を示す情報とを関連付けることができる。
前述した第1の実施形態では、被災度導出装置100が、外力測定装置10が送信した外力通知情報を受信し、受信した外力通知情報に含まれる外力を示す情報と、外力測定装置10の識別情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、建物に作用する外力の代わりに、建物に生じる応力が使用されてもよい。この場合、被災度導出装置100は、応力測定装置が送信した応力通知情報を受信し、受信した応力通知情報に含まれる応力を示す情報と、応力測定装置の識別情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出してもよい。ここで、応力を示す情報は、建物と敷地のいずれか一方又は両方に作用した外力に対する応答加速度、建物に外力が作用したことによる層間変位などの建物側の応答データである。
また、例えば、被災度導出装置100は、外力測定装置が設置された地盤情報と、保険対象の建物の場所の地盤情報とを関連付けた地盤関連情報を記憶し、被災度関連情報に、建物又は敷地に生じる応力と、応力による建物又は敷地の被災度とを関連付けた情報を含めておく。被災度導出装置100は、外力測定装置10が送信した外力を示す情報と、地盤関連情報とに基づいて、建物又は敷地に生じる応力を推定する応力推定部を備えてもよい。例えば、応力推定部は、外力を示す情報を送信した外力測定装置10が設置されている位置の地盤情報に含まれる地盤リスクと、保険対象の建物の場所の地盤情報に含まれる地盤リスクとを比較し、地盤リスクの比較結果に基づいて、建物又は敷地に生じる応力を推定する。被災度導出装置100の被災度導出部132は、応力推定部による応力の測定結果と、被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する。このように構成することによって、外力測定装置10を設置していない建物の被災度の判定と、外力測定装置10が故障している場合であっても被災度の判定を行うことができる。
また、例えば、外力通知情報の代わりに、保険契約対象の建物の画像が使用されてもよい。保険契約対象の建物の画像は、現地で撮影された保険契約対象の建物に生じている亀裂、破損、変形などの被災度の判定に有効な部位の画像である。被災度導出装置100は、保険契約対象の建物の画像を受け付ける受付部と、受け付けた保険契約対象の建物の画像を解析することによって、亀裂、破損、変形などの被災度の判定に有効な部位を画像解析する解析部とを備える。
被災度導出部は、解析部による画像解析の結果に基づいて、亀裂、破損、変形などの度合いと被災度とを関連付けた情報から、保険契約対象の建物の被災度を導出する。ここで、解析部は、災害が発生する前に撮像された保険対象の建物の画像と、災害が発生した後に撮像された保険対象の建物の画像とを比較する。被災度を導出する場合に、建物に生じている亀裂、破損、変形などの被災度の判定に有効な部位の画像と、被災度とを関連付けた情報を学習した結果に基づいて、被災度が導出されてもよい。
前述した第1の実施形態において、外力測定装置10が、保険契約対象の建物に設置されてもよい。このように構成することによって、保険契約対象の建物に作用する外力を示す情報を、外力測定装置10から直接取得できるため、外力測定装置が設置されている位置周辺の保険契約対象の建物に作用する外力を導出する処理を省略できる。保険対象の建物に作用する外力を導出する処理を省略できるため、災害が発生してから、被災度を導出するまでの処理に要する時間をさらに短縮できる。
第1の実施形態に係る被災度導出システムによれば、被災度導出システム1は、建物又は敷地に作用する外力と、外力によって建物と敷地とのいずれか一方又は両方に生じる被災の度合いを示す情報である被災度とを関連付けた情報である被災度関連情報を記憶する。建物と敷地とのいずれか一方又は両方に作用する外力は、建物と敷地とのいずれか一方又は両方に作用する外力の強さ、建物と敷地とのいずれか一方又は両方に作用する時間などである。被災度導出システム1は、建物と敷地とのいずれか一方又は両方に設置され、設置された建物と敷地とのいずれか一方又は両方に作用する外力を測定する外力測定装置10が送信した外力を示す情報を受け付ける受付部131を備える。建物は、建築された同一のカテゴリの建物群に属する個別の建物であってもよい。
被災度導出システム1は、受付部131が受け付けた外力を示す情報と、被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する被災度導出部132を備える。被災度導出システム1は、地震などの災害が発生した場合に、被災した個別の建物と敷地とのいずれか一方又は両方に設置された外力測定装置10が送信した個別の建物に作用した外力によって生じた地震の地震波などの外力を示す情報を受け付ける。被災度導出システム1は、受け付けた外力を示す情報を、記憶してもよい。被災度導出システム1は、外力測定装置10が送信した外力を示す情報と、被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する。被災度導出システム1は、被災度関連情報から、外力を示す情報に関連付けられた被災度を取得し、取得した被災度を、保険契約対象の建物の被災度とする。
このように、被災度関連情報から、外力を示す情報に関連付けられた被災度を取得し、取得した被災度を、保険契約対象の建物の被災度とするため、災害が発生してから保険契約対象の被災度を導出する時間を短縮できる。このため、災害が発生してから、保険金が支払われるまでの期間を短縮できる。つまり、建物の被災後、現地での損害調査を経ることなく保険金額が算定できるので、被災者に対し保険金支給することができ、速やかに修復(建替え)工事に着手させることができる。
(第2の実施形態)
(被災度導出システム)
本発明の実施形態に係る被災度導出システム1aは、地震などの災害が発生した場合に、建物に生じる被災の度合いを示す情報である被災度を導出し、導出した被災度に基づいて、保険金額を導出するコンピュータ装置である。
第2の実施形態に係る被災度導出システムの一例は、図1を適用できる。ただし、被災度導出システム1aは、被災度導出装置100の代わりに、被災度導出装置100aを備える。
被災度導出装置100aは、外力測定装置10−1〜外力測定装置10−nの各々が送信した外力通知情報を受信する。被災度導出装置100aは、外力測定装置の識別情報と、その外力測定装置が設置されている位置を示す情報とを関連付けた情報である外力測定装置関連情報を記憶している。被災度導出装置100aは、受信した一又は複数の外力通知情報の各々に含まれる外力測定装置の識別情報と、外力を示す情報とを受け付け、受け付けた外力測定装置の識別情報に基づいて、外力測定装置関連情報から、外力測定装置の識別情報に関連付けられている外力測定装置が設置されている位置を示す情報を取得し、取得した外力測定装置が設置されている位置を示す情報と、外力を示す情報とを関連付ける。
被災度導出装置100aは、外力測定装置が設置されている位置を示す情報と、外力を示す情報とを関連付けた情報とに基づいて、外力測定装置が設置されている位置周辺の保険契約対象の建物に作用する外力を導出する。外力測定装置が設置されている位置周辺とは、外力閾値以上の外力を検出した外力測定装置の位置を含む所定の領域をいう。被災度導出装置100aは、建物に作用する外力と、外力によって建物に生じる被災の度合いを示す情報である被災度とを関連付けた情報である被災度関連情報を記憶している。被災度導出装置100aは、導出した保険対象の建物に作用する外力を示す情報に関連付けられている被災度を、被災度関連情報から、取得する。
被災度導出装置100aは、保険契約対象の建物の被災度と、保険契約に基づいて支払われる保険金額とを関連付けた情報である保険金額関連情報を記憶している。被災度導出装置100aは、取得した被災度に関連付けられている保険金額を、保険金額関連情報から、取得する。被災度導出装置100は、保険契約対象の建物を示す情報と、取得した被災度を示す情報と、保険金額を示す情報とを関連付けて、表示する。
以下、被災度導出システム1aに含まれる外力測定装置10と、被災度導出装置100aについて説明する。
(被災度導出システム1aに含まれる被災度導出装置100a)
図6は、第2の実施形態の被災度導出システムの一例を示すブロック図である。
前述したように被災度導出システム1aは、外力測定装置10と、被災度導出装置100aとを備える。ここでは、外力測定装置10と、被災度導出装置100aとのうち、第1の実施形態と異なる被災度導出装置100aについて説明する。
(被災度導出装置100a)
被災度導出装置100aは、パーソナルコンピュータ、サーバ、又は産業用コンピュータ等の装置によって実現される。被災度導出装置100aは、通信部105と、記憶部110aと、操作部120と、情報処理部130aと、表示部140と、各構成要素を図6に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバスなどのバスライン150とを備える。
記憶部110aは、例えば、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリ、またはこれらのうち複数が組み合わされたハイブリッド型記憶装置などにより実現される。記憶部110aには、情報処理部130aにより実行されるプログラム111と、アプリ112aとが記憶される。さらに、記憶部110は、外力測定装置関連情報113と、被災度関連情報114と、保険金額関連情報115とが記憶される。
アプリ112aは、アプリ112が、被災度導出装置100に実行させる機能に加えて、以下の機能を、被災度導出装置100aに実行させる。アプリ112aは、被災度導出装置100aに、取得した被災度に関連付けられている保険金額を、保険金額関連情報から、取得させる。アプリ112aは、被災度導出装置100aに、保険契約対象の建物を示す情報と、取得させたその保険契約対象の建物の被災度を示す情報と、保険契約に基づいて支払われる保険金額を示す情報とを関連付けて、表示させる。
(保険金額関連情報)
保険金額関連情報115は、保険契約番号毎に、保険契約対象の建物の被災度を示す情報と、保険契約に基づいて支払われる保険金額を示す情報とを関連付けたテーブル形式の情報である。例えば、保険契約対象の建物の被災度を示す情報と、保険契約に基づいて支払われる保険金額を示す情報とは、地震ロス関数、地震リスク曲線などに基づいて、関連付けられる。
図7は、保険金額関連情報の一例を示す図である。図7に示される例では、保険金額関連情報115は、保険契約番号「*******」の契約に関して、被災度「軽微」と保険金額「〇〇〇〇〇」とを関連付けた情報と、被災度「小破」と保険金額「△△△△△」とを関連付けた情報と、被災度「中破」と保険金額「□□□□□」とを関連付けた情報と、被災度「大破」と保険金額「〇×〇×〇」とを関連付けた情報と、被災度「倒壊」と保険金額「△□△□△」とを関連付けた情報とを記憶する。図6に戻り説明を続ける。
情報処理部130aの全部または一部は、例えば、CPUなどのプロセッサが記憶部110aに格納されたプログラム111とアプリ112aとを実行することにより実現されるソフトウェア機能部である。なお、情報処理部130aの全部または一部は、LSI、ASIC、またはFPGAなどのハードウェアにより実現されてもよく、ソフトウェア機能部とハードウェアとの組み合わせによって実現されてもよい。
情報処理部130aは、例えば、受付部131と、被災度導出部132と、保険金額導出部133とを備える。
被災度導出部132は、保険契約対象の建物を示す情報と、取得した被災度を示す情報とを、保険金額導出部133に出力する。
保険金額導出部133は、被災度導出部132が出力した保険契約対象の建物を示す情報と、被災度を示す情報とを取得する。保険金額導出部133は、保険契約対象の建物を示す情報と、取得した被災度を示す情報とに基づいて、保険契約対象の建物を示す情報と被災度との組み合わせに関連付けられている保険金額を、記憶部110aの保険金額関連情報115から、取得する。保険金額関連情報115は、保険契約対象の建物を示す情報と、その保険契約対象の建物の被災度を示す情報と、保険契約に基づいて支払われる保険金額を示す情報とを関連付けて、表示部140に表示する。
表示部140は、保険契約対象の建物を示す情報と、その保険契約対象の建物の被災度を示す情報と、保険契約に基づいて支払われる保険金額を示す情報とを関連付けて表示する。
(被災度導出システムの動作)
図8は、第2の実施形態の被災度導出システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
ステップS11〜ステップS17は、図5のステップS1〜ステップS17を適用できる。
(ステップS18)
外力測定装置10において、被災度導出部132は、保険契約対象の建物を示す情報と、取得した被災度を示す情報とを、保険金額導出部133に出力する。
保険金額導出部133は、被災度導出部132が出力した保険契約対象の建物を示す情報と、被災度を示す情報とを取得する。保険金額導出部133は、取得した保険契約対象の建物を示す情報と、被災度を示す情報とに基づいて、保険契約対象の建物を示す情報と被災度との組み合わせに関連付けられている保険金額を、記憶部110aの保険金額関連情報115から、取得する。
(ステップS19)
外力測定装置10において、保険金額導出部133は、保険契約対象の建物を示す情報と、その保険契約対象の建物の被災度を示す情報と、保険契約に基づいて支払われる保険金額を示す情報とを関連付けて、表示部140に表示する。
前述した第2の実施形態では、被災度が、軽微、小破、中破、大破、倒壊に分類される場合について説明したが、この例に限られない。例えば、被災度が、小破、中破、大破など少なく分類されてもよいし、軽微、小破、中破、大破、倒壊よりもさらに細やかに分類されてもよい。
前述した第2の実施形態において、保険金額関連情報115に、保険契約番号毎に、保険契約対象の建物の被災度を示す情報と、保険契約に基づいて支払われる保険金額を示す情報とに加え、建物の延べ面積を関連付けてもよい。保険金額導出部133は、保険契約対象の建物の被災度を示す情報と、保険契約対象の建物の延べ面積との組み合わせに関連付けられている保険契約に基づいて支払われる保険金額を示す情報を取得する。
このように構成することによって、保険契約対象の建物の被災度を示す情報に加え、建物の延べ面積を示す情報に基づいて、保険契約に基づいて支払われる保険金額を導出できるため、よりきめ細やかに、保険金額を導出できる。
第2の実施形態が、第1の実施形態と適宜組み合わせて実現されてもよい。例えば、外力測定装置10が、外力を示す情報と、外力測定装置10の位置情報とを含み、被災度導出装置100を宛先とする外力通知情報を作成してもよい。また、建物に作用する外力の代わりに、建物に生じる応力が使用されてもよい。また、外力測定装置10が、外力測定装置10が設置された地盤情報と、保険対象の建物の場所の地盤情報とを関連付けた情報と、外力測定装置10が送信した外力を示す情報とに基づいて、建物又は敷地に生じる応力を推定してもよい。また、外力通知情報の代わりに、保険契約対象の建物の画像が使用されてもよい。外力測定装置10が、保険契約対象の建物に設置されてもよい。
第2の実施形態の被災度導出システムによれば、被災度導出装置100aは、建物の被災度と、保険契約に基づいて支払われる保険金額とを関連付けた情報である保険金額関連情報から、被災度導出部が導出した被災度に関連付けられた保険金額を取得し、取得した保険金額を、保険契約に基づいて支払われる保険金額とする。
被災度関連情報から、被災度に関連付けられた保険契約に基づいて支払われる保険金額を取得し、取得した保険金額を、保険契約に基づいて支払われる保険金額とするため、保険契約に基づいて支払われる保険金額を導出する時間を短縮できる。このため、災害が発生してから、保険金が支払われるまでの期間を短縮できる。
(変形例)
(被災度導出システム)
実施形態の変形例に係る被災度導出システム1bは、地震などの災害が発生した場合に、建物の被災度を導出するコンピュータ装置である。
図9は、実施形態の変形例に係る被災度導出システムの一例を示す図である。実施形態の変形例に係る被災度導出システム1bは、第1の実施形態の被災度導出システム1に、サーバ200−1〜サーバ200−m(mは、m<nの整数)を備える。被災度導出システム1bは、外力測定装置10−1〜外力測定装置10−nの代わりに、外力測定装置10b−1〜外力測定装置10b−nを備える。これらの装置は、ネットワーク50を介して互いに、接続される。
サーバ200−1〜サーバ200−mの各々は、所定の地域に設置されている一又は複数の外力測定装置10bに関連付けられている。以下、サーバ200−1〜サーバ200−mのうち、任意のサーバを、サーバ200と記載する。
外力測定装置10b−1〜外力測定装置10b−nの各々は、災害が発生した場合に、外力を測定し、測定した外力を示す情報と、外力測定装置の識別情報とを含み、関連付けられているサーバ200を宛先とする外力通知情報を作成する。外力測定装置10b−1〜外力測定装置10b−nの各々は、作成した外力通知情報を、関連付けられているサーバ200に送信する。
サーバ200は、外力測定装置10b−1〜外力測定装置10b−nのいずれかが送信した外力通知情報を受信した場合に、受信した一又は複数の外力通知情報を保持する。サーバ200は、保持している一又は複数の外力通知情報を集約することによって、集約外力通知情報を作成する。サーバ200は、作成した集約外力通知情報を、被災度導出装置100に送信する。
被災度導出装置100は、サーバ200が送信した集約外力通知情報を受信する。被災度導出装置100は、受信した集約外力通知情報に含まれる一又は複数の外力通知情報の各々に含まれる外力測定装置の識別情報と、外力を示す情報とを受け付け、受け付けた外力測定装置の識別情報に基づいて、外力測定装置関連情報から、外力測定装置の識別情報に関連付けられている外力測定装置が設置されている位置を示す情報を取得し、取得した外力測定装置が設置されている位置を示す情報と、外力を示す情報とを関連付ける。
被災度導出装置100は、外力測定装置が設置されている位置を示す情報と、外力を示す情報とを関連付けた情報とに基づいて、外力測定装置が設置されている位置周辺の保険契約対象の建物に作用する外力を導出する。外力測定装置が設置されている位置周辺とは、外力閾値以上の外力を検出した外力測定装置の位置を含む所定の領域をいう。被災度導出装置100は、導出した保険対象の建物に作用する外力を示す情報に関連付けられている被災度を、被災度関連情報から、取得する。被災度導出装置100は、保険契約対象の建物を示す情報と、取得したその保険契約対象の建物の被災度を示す情報とを関連付けて、表示する。
以下、被災度導出システム1bに含まれる外力測定装置10bと、サーバ200と、被災度導出装置100のうち、第1の実施形態と異なる外力測定装置10bと、サーバ200とについて説明する。
(被災度導出システム1bに含まれる外力測定装置10bと、サーバ200)
図10は、実施形態の変形例の被災度導出システムの一例を示すブロック図である。
前述したように被災度導出システム1bは、外力測定装置10bと、サーバ200と、被災度導出装置100とを備える。まず、外力測定装置10bについて説明する。
(外力測定装置10b)
外力測定装置10bは、通信部16と、記憶部11bと、情報処理部13bと、測定部17と、各構成要素を図10に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバスなどのバスライン15とを備える。
通信部16は、情報処理部13bが出力した外力通知情報を、サーバ200へ送信する。
記憶部11bは、例えば、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリ、またはこれらのうち複数が組み合わされたハイブリッド型記憶装置などにより実現される。記憶部11bには、情報処理部13bにより実行されるプログラム12と、アプリ18bとが記憶される。
アプリ18bは、外力測定装置10bに、測定部17が測定することによって得られた外力を示す情報と、外力測定装置10の識別情報とを含み、関連付けられているサーバ200を宛先とする外力通知情報を作成させる。アプリ18bは、外力測定装置10bに、作成させた外力通知情報を送信させる。
情報処理部13bの全部または一部は、例えば、CPUなどのプロセッサが記憶部11bに格納されたプログラム12とアプリ18bとを実行することにより実現されるソフトウェア機能部である。なお、情報処理部13bの全部または一部は、LSI、ASIC、またはFPGAなどのハードウェアにより実現されてもよく、ソフトウェア機能部とハードウェアとの組み合わせによって実現されてもよい。
情報処理部13bは、例えば、処理部14bを備える。
処理部14bは、測定部17が出力する外力を示す情報を取得し、取得した外力を示す情報と、外力測定装置10bの識別情報とを含み、関連付けられているサーバ200を宛先とする外力通知情報を作成する。処理部14bは、作成した外力通知情報を、通信部16に出力する。
(サーバ200)
サーバ200は、通信部205と、記憶部210と、情報処理部230と、各構成要素を図10に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバスなどのバスライン250とを備える。
通信部205は、通信モジュールによって実現される。具体的には、通信部205は、有線通信を行うデバイスによって構成される。また、通信部205は、無線LAN等の無線通信技術で無線通信を行う無線デバイスによって構成されてもよい。通信部205は、ネットワーク50を介して、外力測定装置10b、被災度導出装置100などの外部の通信装置と通信する。具体的には、通信部205は、外力測定装置10bが送信した外力通知情報を受信し、受信した外力通知情報を、情報処理部230に出力する。また、通信部205は、情報処理部230が出力した集約外力通知情報を、被災度導出装置100へ送信する。
記憶部210は、例えば、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリ、またはこれらのうち複数が組み合わされたハイブリッド型記憶装置などにより実現される。記憶部210には、情報処理部130により実行されるプログラム211と、アプリ212とが記憶される。
プログラム211は、例えば、オペレーティングシステムであり、ユーザやアプリケーションプログラムとハードウェアの中間に位置し、ユーザやアプリケーションプログラムに対して標準的なインターフェースを提供すると同時に、ハードウェアなどの各リソースに対して効率的な管理を行う。
アプリ212は、サーバ200に、外力測定装置10bが送信した外力通知情報を受信させる。アプリ212は、サーバ200に、受信させた外力通知情報を複数集約させることによって、複数の外力通知情報を含み、被災度導出装置100を宛先とする集約外力通知情報を作成させる。アプリ212は、サーバ200に、作成させた集約外力通知情報を、被災度導出装置100に送信させる。
情報処理部230の全部または一部は、例えば、CPUなどのプロセッサが記憶部210に格納されたプログラム211とアプリ212とを実行することにより実現されるソフトウェア機能部である。なお、情報処理部230の全部または一部は、LSI、ASIC、またはFPGAなどのハードウェアにより実現されてもよく、ソフトウェア機能部とハードウェアとの組み合わせによって実現されてもよい。
情報処理部230は、例えば、処理部231を備える。
処理部231は、通信部205が出力する外力通知情報を取得する。処理部231は、外力通知情報を複数取得した場合に、取得した複数の外力通知情報を集約する。処理部231は、複数の外力通知情報を集約した結果を含み、被災度導出装置100を宛先とする集約外力通知情報を作成し、作成した集約外力通知情報を、通信部205に出力する。
(被災度導出システムの動作)
図11は、実施形態の変形例の被災度導出システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。図11において、外力測定装置10b−1〜外力測定装置10b−k(kは、k>1の整数)は、所定の地域に設置されており、サーバ200に関連付けられている。
(ステップS21)
地震などの災害が発生する。
(ステップS22−1)
外力測定装置10b−1において、測定部17は、建物5の作用する外力を測定し、測定することによって得られる外力を示す情報を情報処理部13bに出力する。
(ステップS22−2)
外力測定装置10b−2において、測定部17は、建物5の作用する外力を測定し、測定することによって得られる外力を示す情報を情報処理部13bに出力する。
(ステップS22−3)
外力測定装置10b−kにおいて、測定部17は、建物5の作用する外力を測定し、測定することによって得られる外力を示す情報を情報処理部13bに出力する。
(ステップS23−1)
外力測定装置10b−1において、情報処理部13bの処理部14bは、測定部17が出力した外力を示す情報を取得し、取得した外力を示す情報と、外力測定装置10b−1の識別情報とを含み、サーバ200を宛先とする外力通知情報を作成する。
(ステップS23−2)
外力測定装置10b−2において、情報処理部13bの処理部14bは、測定部17が出力した外力を示す情報を取得し、取得した外力を示す情報と、外力測定装置10b−2の識別情報とを含み、サーバ200を宛先とする外力通知情報を作成する。
(ステップS23−3)
外力測定装置10b−kにおいて、情報処理部13bの処理部14bは、測定部17が出力した外力を示す情報を取得し、取得した外力を示す情報と、外力測定装置10b−kの識別情報とを含み、サーバ200を宛先とする外力通知情報を作成する。
(ステップS24−1)
外力測定装置10b−1において、処理部14bは、作成した外力通知情報を通信部16に出力する。通信部16は、処理部14bが出力した外力通知情報を取得し、取得した外力通信情報を、サーバ200に送信する。
(ステップS24-2)
外力測定装置10b−2において、処理部14bは、作成した外力通知情報を通信部16に出力する。通信部16は、処理部14bが出力した外力通知情報を取得し、取得した外力通信情報を、サーバ200に送信する。
(ステップS24-3)
外力測定装置10b−kにおいて、処理部14bは、作成した外力通知情報を通信部16に出力する。通信部16は、処理部14bが出力した外力通知情報を取得し、取得した外力通信情報を、サーバ200に送信する。
(ステップS25)
サーバ200において、通信部205は、外力測定装置10b−1と、外力測定装置10b−2と、・・・、外力測定装置10b−kとの各々が送信した外力通知情報を受信する。通信部205は、受信した外力通知情報を、情報処理部230に出力する。情報処理部230の処理部231は、通信部205が出力した複数の外力通知情報を取得し、取得した複数の外力通知情報を集約する。処理部231は、複数の外力通知情報を集約した結果を含み、被災度導出装置100を宛先とする集約外力通知情報を作成する。
(ステップS26)
処理部231は、作成した集約外力通知情報を、通信部205に出力する。通信部205は、処理部231が出力した集約外力通知情報を取得し、取得した外力通知情報を、被災度導出装置100に送信する。
(ステップS27)
被災度導出装置100の通信部105は、サーバ200が送信した集約外力通知情報を受信し、受信した集約外力通知情報を、情報処理部130に出力する。情報処理部130の受付部131は、通信部105が出力した集約外力通知情報を取得し、取得した集約外力通知情報に含まれる外力測定装置の識別情報と、外力を示す情報とを取得する。
ステップS27以降の処理は、図5のステップS6以降の処理を適用できる。
前述した実施形態の変形例では、第1の実施形態の被災度導出システム1に、サーバ200−1〜サーバ200−m(mは、m<nの整数)を備え、外力測定装置10−1〜外力測定装置10−nの代わりに、外力測定装置10b−1〜外力測定装置10b−nを備える場合について説明したが、この例に限られない。例えば、第2の実施形態の被災度導出システム1aに、サーバ200−1〜サーバ200−mを備え、外力測定装置10−1〜外力測定装置10−nの代わりに、外力測定装置10b−1〜外力測定装置10b−nを備えてもよい。
実施形態の変形例の被災度導出システムによれば、被災度導出システムは、外力測定装置による外力の測定結果を収集する収集部としてのサーバ200を備える。外力測定装置は、外力の測定結果を、自外力測定装置に関連付けられた収集部に送信する。被災度導出システムは、収集部が収集した外力の測定結果に基づいて、保険契約対象の建物に作用する外力を導出する外力導出部を備える。被災度導出部は、外力導出部による外力の導出結果と、被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する。
被災度導出システムは、地震などの災害が発生した場合に、被災した個別の建物と敷地のいずれか一方又は両方に設置された外力測定装置が測定した個別の建物と敷地のいずれか一方又は両方に作用した外力によって生じた地震の地震波などの外力の測定結果を収集する。被災度導出システムは、収集した外力の測定結果に基づいて、外力測定装置が設置されている位置周辺の保険契約対象の建物に作用する外力を導出する。収集部が収集した外力の測定結果に基づいて、保険契約対象の建物に作用する外力を導出するため、処理する外力の測定結果の数を減少できる。このため、被災度導出装置100の処理負荷を低減できる。被災度導出システムは、収集した外力の測定結果に基づいて、保険契約対象の建物に作用する外力を推定する。被災度導出部は、導出した外力を示す情報と、被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する。被災度導出システムは、被災度関連情報から、外力を示す情報に関連付けられた被災度を取得し、取得した被災度を、保険契約対象の建物の被災度とする。
このように、被災度関連情報から、外力を示す情報に関連付けられた被災度を取得し、取得した被災度を、保険契約対象の建物の被災度とするため、保険契約対象の被災度を導出する時間を短縮できる。このため、災害が発生してから、保険金が支払われるまでの期間を短縮できる。
以上、実施形態及びその変形例を説明したが、これらの実施形態及びその変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態及びその変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組合せを行うことができる。これら実施形態及びその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同時に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
なお、上述した外力測定装置10−1〜外力測定装置10−n、被災度導出装置100、被災度導出装置100a、外力測定装置10b−1〜外力測定装置10b−nは、前述したように、コンピュータで実現される。この場合、各機能ブロックの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録する。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、CPUが実行することで実現してもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体のことをいう。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置を含む。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、短時間の間、動的にプログラムを保持するものを含んでいてもよい。短時間の間、動的にプログラムを保持するものは、例えば、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線である。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」には、サーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。
また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。また、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上記プログラムは、プログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。プログラマブルロジックデバイスは、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)である。
なお、上述の外力測定装置10−1〜外力測定装置10−n、被災度導出装置100、被災度導出装置100a、外力測定装置10b−1〜外力測定装置10b−nは内部にコンピュータを有している。そして、上述した外力測定装置10−1〜外力測定装置10−n、被災度導出装置100、被災度導出装置100a、外力測定装置10b−1〜外力測定装置10b−nの各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1、1a、1b…被災度導出システム、5-1〜5−n、5…建物、10−1〜10−n…外力測定装置、11、11b…記憶部、12…プログラム、13、13b…情報処理部、14、14b…処理部、15…バスライン、16…通信部、17…測定部、18、18b…アプリ、50…ネットワーク、100、100a…被災度導出装置、105…通信部、110,110a…記憶部、111…プログラム、112、112a…アプリ、113…外力測定装置関連情報、114…被災度関連情報、115…保険金額関連情報、120…操作部、130、130a…情報処理部、131…受付部、132…被災度導出部、133…保険金額導出部、140…表示部、200−1〜200−m、200…サーバ、205…通信部、210…記憶部、211…プログラム、212…アプリ、230…情報処理部、231…処理部

Claims (11)

  1. 建物に作用する外力と、前記外力によって前記建物に生じる被災の度合いを示す情報である被災度とを関連付けた情報である被災度関連情報を記憶する記憶部と、
    建物又は敷地に設置され、設置された前記建物又は前記敷地に作用する外力を測定する外力測定装置が送信した外力を示す情報を受け付ける受付部と、
    前記受付部が受け付けた外力を示す前記情報と、前記被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する被災度導出部と
    を備える、被災度導出システム。
  2. 前記記憶部は、建物の被災度と、保険契約に基づいて支払われる保険金額とを関連付けた情報である保険金額関連情報を記憶し、
    前記被災度導出システムは、
    前記被災度導出部が導出した前記被災度と、前記保険金額関連情報とに基づいて、保険契約に基づいて支払われる保険金額を導出する保険金額導出部
    を備える、請求項1に記載の被災度導出システム。
  3. 前記記憶部は、建物の被災度と、保険契約に基づいて支払われる保険金額とに加え、前記建物の規模を示す情報を関連付けた情報である保険金額関連情報を記憶する、請求項2に記載の被災度導出システム。
  4. 前記外力測定装置は、契約対象の建物に設置されている、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の被災度導出システム。
  5. 前記被災度関連情報には、前記建物又は前記敷地に生じる応力と、前記応力による前記建物又は前記敷地の被災度とを関連付けた情報が含まれ、
    前記被災度導出システムは、
    前記外力測定装置が設置された地盤情報と、保険対象の前記建物の場所の地盤情報とを関連付けた情報と、前記外力測定装置が送信した外力を示す情報とに基づいて、前記建物又は前記敷地に生じる応力を推定する応力推定部
    を備え、
    前記被災度導出部は、前記応力推定部による応力の測定結果と、前記被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の被災度導出システム。
  6. 前記受付部は、前記建物又は前記敷地に設置され、設置された前記建物又は前記敷地に生じる応力を測定する応力測定装置が送信した応力を示す情報を受け付け、
    前記被災度関連情報には、前記建物又は前記敷地に生じる応力と、前記応力による前記建物又は前記敷地の被災度とを関連付けた情報が含まれ、
    前記被災度導出部は、前記応力測定装置による応力の測定結果と、前記被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の被災度導出システム。
  7. 前記保険契約対象の前記建物の画像を受け付ける受付部と、
    前記受付部が受け付けた前記建物の前記画像に基づいて、前記保険契約対象の前記建物を解析する解析部と
    を備え、前記被災度導出部は、前記解析部による前記保険契約対象の前記建物の解析結果に基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の被災度導出システム。
  8. 前記外力測定装置による外力の測定結果を収集する収集部と、
    前記収集部が収集した外力の前記測定結果に基づいて、保険契約対象の前記建物に作用する外力を導出する外力導出部と
    を備え、
    前記被災度導出部は、外力導出部による外力の導出結果と、前記被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の被災度導出システム。
  9. 建物又は敷地に作用する外力と、前記外力によって前記建物又は前記敷地に生じる被災の度合いを示す情報である被災度とを関連付けた情報である被災度関連情報を記憶する記憶部と、
    建物又は敷地に設置され、設置された前記建物又は前記敷地に作用する外力を測定する外力測定装置と、
    前記外力測定装置による外力の測定結果と、前記被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出する被災度導出部と
    を備える、被災度導出装置。
  10. 被災度導出システムが実行する被災度導出方法であって、
    建物又は敷地に作用する外力と、前記外力によって前記建物又は前記敷地に生じる被災の度合いを示す情報である被災度とを関連付けた情報である被災度関連情報を記憶するステップと、
    建物又は敷地に設置され、設置された前記建物又は前記敷地に作用する外力を測定する外力測定装置が送信した外力を示す情報を受け付けるステップと、
    前記受け付けるステップで受け付けた外力を示す前記情報と、前記被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出するステップと
    を有する、被災度導出方法。
  11. 被災度導出システムのコンピュータに、
    建物又は敷地に作用する外力と、前記外力によって前記建物又は前記敷地に生じる被災の度合いを示す情報である被災度とを関連付けた情報である被災度関連情報を記憶するステップと、
    建物又は敷地に設置され、設置された前記建物又は前記敷地に作用する外力を測定する外力測定装置が送信した外力を示す情報を受け付けるステップと、
    前記受け付けるステップで受け付けた外力を示す前記情報と、前記被災度関連情報とに基づいて、保険契約対象の建物の被災度を導出するステップと
    を実行させる、プログラム。
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