JP2016115003A - オフィス活動分析システム、オフィス活動分析方法、及びプログラム - Google Patents
オフィス活動分析システム、オフィス活動分析方法、及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016115003A JP2016115003A JP2014251114A JP2014251114A JP2016115003A JP 2016115003 A JP2016115003 A JP 2016115003A JP 2014251114 A JP2014251114 A JP 2014251114A JP 2014251114 A JP2014251114 A JP 2014251114A JP 2016115003 A JP2016115003 A JP 2016115003A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- user
- office
- facility
- data
- behavior
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 title claims abstract description 221
- 230000000694 effects Effects 0.000 title claims abstract description 123
- 238000004891 communication Methods 0.000 claims abstract description 186
- 238000012937 correction Methods 0.000 claims description 27
- 230000009471 action Effects 0.000 abstract description 308
- 230000006399 behavior Effects 0.000 description 278
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 215
- 238000000034 method Methods 0.000 description 161
- 230000006870 function Effects 0.000 description 104
- 230000008569 process Effects 0.000 description 93
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 74
- 238000004088 simulation Methods 0.000 description 59
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 49
- 230000000875 corresponding effect Effects 0.000 description 48
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 44
- 230000008520 organization Effects 0.000 description 43
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 40
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 38
- 238000012795 verification Methods 0.000 description 38
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 35
- 238000013439 planning Methods 0.000 description 34
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 33
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 32
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 30
- 238000011835 investigation Methods 0.000 description 24
- 230000007812 deficiency Effects 0.000 description 17
- 238000013461 design Methods 0.000 description 17
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 16
- 238000013500 data storage Methods 0.000 description 13
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 description 10
- 230000008859 change Effects 0.000 description 10
- 238000005265 energy consumption Methods 0.000 description 9
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 7
- 230000003542 behavioural effect Effects 0.000 description 6
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 6
- 238000007726 management method Methods 0.000 description 5
- 230000037303 wrinkles Effects 0.000 description 5
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 4
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 4
- 238000013316 zoning Methods 0.000 description 4
- 241000282706 Ateles Species 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 230000003203 everyday effect Effects 0.000 description 3
- 239000000047 product Substances 0.000 description 3
- 238000012552 review Methods 0.000 description 3
- 230000001502 supplementing effect Effects 0.000 description 3
- 238000004378 air conditioning Methods 0.000 description 2
- 238000004422 calculation algorithm Methods 0.000 description 2
- 238000007429 general method Methods 0.000 description 2
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 description 2
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 2
- 230000003993 interaction Effects 0.000 description 2
- 230000000284 resting effect Effects 0.000 description 2
- 102220510024 Protein phosphatase inhibitor 2_W11A_mutation Human genes 0.000 description 1
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 238000004590 computer program Methods 0.000 description 1
- 239000012141 concentrate Substances 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000002354 daily effect Effects 0.000 description 1
- 238000007405 data analysis Methods 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 230000007717 exclusion Effects 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000000691 measurement method Methods 0.000 description 1
- 230000006855 networking Effects 0.000 description 1
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 238000013215 result calculation Methods 0.000 description 1
- 230000011218 segmentation Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- 239000004071 soot Substances 0.000 description 1
- 239000013589 supplement Substances 0.000 description 1
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 1
- 230000001960 triggered effect Effects 0.000 description 1
- 238000009423 ventilation Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
Description
主観調査システム100は、実在するオフィスの施設2(既利用施設)を利用する利用者(ユーザ)の意見を収集し、収集した意見を基にして、施設2を利用するうえで各ユーザが感じていることを可視化するとともに、そのデータを出力する。
客観調査システム200(オフィス活動分析システム)は、複数の種類の業務が各ユーザによってそれぞれ遂行されるように構成される施設2におけるオフィス活動を分析する。このような客観調査システム200は、ユーザを介することなく、施設2の利用状態を示す情報を収集する。客観調査システム200は、収集したデータを基にして、施設2の利用状態を分析して、分析した後のデータを出力する。例えば、客観調査システム200は、ユーザ間の通信の履歴とユーザの行動履歴の何れかを含む情報を分析する。或いは、客観調査システム200は、ユーザの通信の履歴情報と前記ユーザの行動履歴を示すユーザ行動履歴情報とを含む情報を分析する。例えば、上記のユーザの通信の履歴情報と前記ユーザの行動履歴を示すユーザ行動履歴情報とを含む情報を、ユーザの活動履歴情報として扱う。
基本データ入力システム800は、後述のシミュレータ300における処理に用いる基本データを取得して、記憶部500に記憶させる。
シミュレータ300は、実在する施設2又は設計段階のオフィス(施設)において業務がそれぞれ遂行される状況を、施設2或いは設計段階のオフィス(施設)に対応する仮想の施設において業務が遂行されるものとしてシミュレーションする。このシミュレーションにより、シミュレータ300は、仮想の施設に対応する施設におけるオフィス環境を推定したデータを生成する。なお、シミュレータ300は、設計者により設計されたオフィス計画についての検証を実施する。
計画要件抽出システム400は、作成したオフィス計画が有効に機能するものとなり、施設における最適なオフィス計画が作成されるように支援する。例えば、計画要件抽出システム400は、複数の種類の業務が各ユーザによってそれぞれ遂行されるような施設であって、当該ユーザが利用する施設のオフィス計画の作成を支援する。計画要件抽出システム400は、記憶部500に記憶された各種調査データに基づいてオフィス計画を設計するための計画要件を生成する。例えば、このような計画要件抽出システム400は、主観調査システム100、客観調査システム200、シミュレータ300などを連携させて各種処理を実施する。
データ出力システム700は、主観調査システム100、客観調査システム200、シミュレータ300、計画要件抽出システム400がそれぞれ生成したデータを出力する。例えば、データ出力システム700は、計画要件抽出システム400により生成された基本計画の計画要件に係るデータと、計画要件生成部411により可視化された主観調査データと客観調査データとを含む調査データと、シミュレータ300により検証された検証結果とを含むデータを出力する。
記憶部500は、主観調査システム100、客観調査システム200、シミュレータ300、及び、計画要件抽出システム400の各部において生成され、出力された各種データ、及び、これらの各システムの処理に用いる各種データを記憶する。例えば、記憶部500は、ユーザの主観調査結果又は前記主観調査結果に基づいた分析結果の何れかを含む主観調査データと、ユーザの活動に対する客観調査結果又は前記客観調査結果に基づいた分析結果の何れかを含む客観調査データとのうちの何れか又は双方を調査データに含み、当該調査データを記憶する。上記の客観調査データに前記ユーザが利用している既利用施設における前記ユーザの活動についての客観調査の結果から得た情報が含まれる場合、同客観調査データとして、既利用施設内の各機能の利用状況を示す情報が含まれる。なお、既利用施設内の各機能の利用状況を示す情報として、携行型もしくは設置型のセンサーによるユーザ(ワーカー)の行動情報、スケジュール情報、交信情報などの情報が含まれていてもよい。また、上記主観調査の対象にするユーザと上記客観調査の対象にするユーザの何れもが、実存する施設の利用者にする。
以下、主観調査システム100、客観調査システム200、計画要件抽出システム400、及び、シミュレータ300の詳細について、順に説明する。
図2と3を参照して、主観調査システム100について説明する。
主観調査システム100は、実在するオフィスの施設2を利用するユーザの意見を主観調査データとして得て、その主観調査データを分析する処理を実施する。
主観調査データの分析とは、実際に施設を利用しているユーザの意見を収集し、収集した意見を基にして、施設を利用するうえでユーザが感じていることを分析する処理のことである。この分析では、各ユーザが潜在的に感じていたことをアンケートやヒヤリングなどの方法で引き出して、主観調査システム100は、引き出した結果を数値化して統計処理をする。主観調査システム100は、そのアンケートやヒヤリングの結果から、ユーザ個人が感じていたことを統計的に整理することができ、ユーザの総意として扱えるデータを得ることができる。このような分析を行う手法として、例えば、特許4500846号の手法が知られている。
組織を形成する入居者P11が現在入居している施設を施設2−1とする。入居者11の実際の活動には、個人単位で行う単独作業W11Aと、通信手段を利用して情報を共有する連絡作業W11Cと、施設内の他の人とともに行う協調作業W11Bとがある。電話や電子メールの処理などの連絡作業W11Cは、通信機器の利用が制限される場合でなければ、特定の行動シーンに制限されずに任意の行動シーンにおいて実施できるものとする。なお、この連絡作業W11Cには、対象とする宛先が施設外である場合と施設内の他の部門宛の場合とが含まれている。
(主観調査システム100の第1の構成例)
また、同図は、各施設におけるオフィス環境を調査する主観調査システム100の構成の一例を示す。
同図に示される主観調査システム100は、施設2−1におけるオフィス環境について入居者P11の意見を調査する。主観調査システム100は、個別調査部110と総合調査部120とを備える。
個別調査部110は、オフィス環境Y111とする施設2−1におけるオフィス環境に関する情報を得る。個別調査部110は、オフィス環境Y111についての調査結果を取り纏めて、取り纏めた調査結果を出力する。
総合調査部120は、各個別調査部110が取りまとめた結果に基づいて、総合調査結果を得る。
同図に示されるように、業務上の関連度が高い入居者がそれぞれ入居する異なる施設2−1、2−2、2−3(以下の説明で纏めて示す際に、単に「施設2」という。)がある場合に、各個別調査部110は、施設ごとにそれぞれの施設におけるオフィス環境についての調査を、それぞれの施設に応じて分けて行う。
また、図3は、1つの施設に複数の組織(入居者)が入居する施設におけるオフィス環境を調査する主観調査システム100の構成の一例を示す説明図である。同図に示されるように、1つの施設(例えば、施設20)に複数の組織(入居者)が入居するような場合には、組織を単位にして調査を行うとよい。
個別調査部110は、オフィス環境Y121、オフィス環境Y122、オフィス環境Y123についての調査結果をそれぞれ取り纏めて、それぞれの調査結果を出力する。それぞれの組織(入居者)ごとの調査結果を生成する。総合調査部120は、組織(入居者)ごとの調査結果を統合して、総合的な調査結果を得る。
図を参照して、客観調査システム200について説明する。
図4は、客観調査システム200の構成を示す構成図である。同図には、客観調査システム200の他、主観調査システム100、シミュレータ300、計画要件抽出システム400、及び、記憶部500を併せて示している。
なお、上記のようにして得たユーザ間の通信の履歴情報と前記ユーザの行動履歴を示すユーザ行動履歴情報との少なくとも何れか一方を含む情報を、前記ユーザのオフィス活動の状況を示す活動履歴情報として説明する。
客観調査データを分析する処理では、ユーザを介することなく、施設2の利用状態を示す情報を収集し、収集したデータを基にして、施設2の利用状態を分析する。客観調査システム200は、調査を行うことの負担をユーザに与えることなく、必要とされるデータを収集して、収集したデータに基づいて解析処理をする。
「ユーザの行動についての調査」とは、施設内の移動を伴うユーザの行動を調査するものである。例えば、この調査を行うことにより、同じ施設内に入居する関連部門のユーザとの面談や会議などを実施している状況、施設内の設備を利用している状況などをデータとして得ることができる。
さらに、被写体として撮像された人をその画像から特定することにより、カメラの撮像範囲にその人が存在していたことを検出することができる。カメラは、定点に設置されたものを利用してもよく、或いは、第3者が携行するものを利用するようにしてもよい。携行型のカメラを利用する場合にも、カメラを携行した人と、被写体として撮像された人との接近や、コミュニケーションの実施状況を検出することができる。
例えば、着座検出センサーを利用して情報を収集する場合、椅子に応じて設けられたセンサーは、椅子の座面、背もたれ部、肘掛部、脚部などの何れかに設けられていてもよく、その椅子に着座している状態が検出できればよく、設置の位置、設置方法などに制限はない。或いは、椅子に応じて設けられたセンサーは、座席の上方(例えば天井)やテーブルなどに設けておいてもよい。なお、上記の画像処理の手法を応用して、着座の情報を得てもよい。これらの検出方法の場合、着座しているか否かの状態を検出することができる。一方、端末装置の操作履歴情報を用いて検出する場合には、端末装置やネットワークを利用するための認証情報からその席を利用したユーザを特定したり、その情報から、その席に着座しているか否かの状態を示す情報として利用したりすることもできる。
携行識別機器を利用して情報を収集する方法として、下記の2通りの方法がある。
例えば、予め定めた所定の位置にターミナル(基地局)を設置しておき、そのターミナルが携行識別機器の近接をそれぞれ検出することによって、携行識別機器を検出したターミナルの位置から携行識別機器の位置の情報を取得できる。さらに、複数のターミナルを設けておき、異なるターミナルのそれぞれにおいて、特定の識別情報が付与された携行識別機器が、互いに異なる時刻にそれぞれ検出された場合、その携行識別機器を携行するユーザが上記のターミナルの間を移動したものと推定できる。
また、ユーザが携行する携行識別機器同士の接近を検出して、それぞれの携行識別機器を携行するユーザ同士の接近を検出するようにしてもよい。
特定の識別情報が付与された携行識別機器が、互いに異なる時刻にそれぞれ検出された場合、その携行識別機器を携行するユーザが上記のターミナルの間を移動したものと推定できる。
或いは、予め定めた所定の位置にターミナル(基地局)を設置しておき、そのターミナルが送信する信号を携行識別機器が検出することによって、当該ターミナルの位置を取得してもよい。さらに、複数のターミナルを設けておき、異なるターミナルからの信号を、携行識別機器が検出することによって、携行識別機器が検出した信号に含まれる各ターミナルの識別情報及び同信号の受信信号強度(RSSI)などを利用して、ユーザが携行する携行識別機器の位置を検出してもよい。ユーザが携行する携行識別機器同士の接近を検出して、それぞれの携行識別機器を携行するユーザ同士が接近していることを検出するようにしてもよい。
特定の識別情報が付与された携行識別機器が、互いに異なる時刻に異なるターミナルからの信号をそれぞれ検出した場合、その携行識別機器を携行するユーザが上記のターミナルの間を移動したものと推定できる。
なお、携行識別機器として、RFID(radio frequency identifier)タグ、RFIDタグリーダー、携帯電話、スマートフォン、無線通信機能を有する腕時計、タブレット型端末装置、ゲーム機など各種装置を利用することができる。上記のターミナルとして、上記の携行識別機器に対応する各種無線送信機、各種無線通信機などを利用することができる。
現場の振動の情報を収集する場合、ユーザの活動により発生する振動をセンサーである振動センサーによって検出して、現場の振動の情報を得ることができる。
第3者による定点観測は、予め定めた位置で検出条件に即した状況を観測して記録する手法である。
行動測定データ取得部220は、行動測定部210による生成されたユーザの行動を示すデータ(ユーザ行動履歴情報)を取得して、履歴情報記憶部521に記憶する。
例えば、履歴情報記憶部521には、ユーザの接近を検出した時刻、位置、接近しているユーザが属するグループの情報が、互いに関連付けられてユーザ行動履歴情報TBLに記憶されている。行動測定データ取得部220は、取得したデータを履歴情報記憶部521のユーザ行動履歴情報TBLに書き込んで記憶させる。なお、ユーザ行動履歴情報TBLに、ユーザの接近を検出した時刻、位置、音圧レベル、振動の大きさなどを、近接しているユーザが属するグループの情報を互いに関連付けて記憶するようにしてもよい。
上記の検出方法、記録する情報の種類、記憶させる方法などは、上記の他にも一般的な手法を適用することができる。
「ユーザの通信についての調査」とは、施設内の移動を伴うことなく通信手段を利用して、施設を利用する部門間のコミュニケーションの状況を調査するものである。例えば、この調査を行うことにより、施設内の関連部門のユーザが通信手段を利用して、施設を利用する部門のユーザ間のコミュニケーションをとっている状況などをデータとして得ることができる。
例えば、コミュニケーションの状況の調査方法については、通信状況を記憶する通信管理装置(以下、単に「コミュニケーター(オフィスコミュニケーター)」という。)の通信ログなどから所望の情報を得るようにしてもよい。コミュニケーター(オフィスコミュニケーター)は、IP(Internet Protocol)フォンによる電話、遠隔会議システムによる音声会議やテレビ会議、WEB会議、ショートメッセージサービスを利用するチャット、電子メール、端末装置の表示画面の画面共有などによる個人・組織間の通信の履歴を記録する通信管理処理機能を有する。この調査方法によれば、IP(Internet Protocol)フォンによる電話、遠隔会議システムによる音声会議やテレビ会議、WEB会議、ショートメッセージサービスを利用するチャット、電子メール、端末装置の表示画面の画面共有などによる個人・組織間のコミュニケーション調査に基づいた分析が可能になる。
収集した客観調査データに基づいて、ユーザの活動について分析する処理では、下記の分析方法に従った処理のうち少なくとも何れかの処理を実施する。実施する処理には下記がある。
・ユーザ同士が近接している状況を検出する場合の分析処理
・通信を利用してコミュニケーションをとっている状況を検出する場合の分析処理
・オフィス活動の総合的な分析処理
以下、ユーザの活動について分析する処理として実施する上記の処理について順に説明する。
ユーザ同士が近接している状況を検出する場合には、分析部230は、下記の分析処理を実施する。
・ユーザ同士が近接している場所の特定
・ユーザ同士が近接している場合のユーザの特定
・ユーザ同士が近接している場合のユーザが属している組織の特定
・ユーザ同士が近接している場合のユーザが属している組織間の近接度の特定
以下、上記の各分析処理について順に説明する。
図5を参照して、ユーザ同士が近接している場所の特定について説明する。同図は、ユーザ同士が近接している場所の特定についての説明図である。
例えば、客観調査システム200の分析部230は、ユーザ同士が近接している場所の特定を、カメラ、着座、携行識別機器、入退室ゲート、マイクなどの何れかの検出手段により取得した情報に基づいて実施する。
分析部230は、それぞれの情報に基づいてユーザ同士が近接していると判定した位置の情報を出力する。その位置は、緯度・経度、方位などに基づいて定めた座標又は施設や敷地の形状に基づいて定めた座標を基準にして定めたグリッドと、施設の特定の階において分割されたエリアなどと、の少なくとも何れかを基準に定める。
同図(b)は、施設のフロアの形状に応じてグリッドを定めた例を示す。
同図(c)は、施設のフロアに割り付ける機能に応じて複数のエリアをフロアの形状に応じて定めた例を示す。
同図(d)は、施設のフロアの形状に応じて定めたグリッドと、施設のフロアに割り付ける機能に応じて定めた複数のエリアとによって、位置を定める例を示す。同図(d)に示すように、単純なグリッドと、割り付けられた機能を示すエリアの双方を定義することにより、位置の特定が容易になる。
例えば、分析部230は、ユーザ同士が近接している場合のユーザの特定を、カメラ、着座、携行RFID、入退室ゲート、マイクなどを利用して取得した情報に基づいて実施する。
前述したとおり、少なくとも上記のいずれかの方法により、ユーザの位置を特定できる。そこで、分析部230は、特定したユーザの位置の情報から、少なくとも下記のいずれかの方法により、互いに近接しているユーザがいることを特定する。
・分析部230は、少なくとも2人のユーザの位置が特定された後、予め定められた所定の時間以上、少なくとも2人のユーザの位置が、同一のゾーンに留まっていることを検出した場合に、互いに近接しているユーザがいると特定する。ここで、ゾーンとは、単位グリッドを基準に定められた領域を示すものであり、何れかの単位グリッドに対応する領域を示す。
・分析部230は、少なくとも2人のユーザの位置が特定された後、予め定められた所定の時間以上、少なくとも2人のユーザが近接した状態を継続して当該ゾーンにそれぞれ留まっていることを検出した場合に、互いに近接しているユーザがいると特定する。
例えば、分析部230は、ユーザの情報が記憶されているグループ構成情報TBL532を参照して、当該ユーザが属する組織の情報を取得する。グループ構成情報TBL532の詳細については後述する。
例えば、分析部230は、ユーザ同士が近接している場合のユーザの特定の結果に応じて、ユーザの情報が記憶されているグループ構成情報TBL532を参照して、当該ユーザが属する組織の情報を取得する。分析部230は、互いに異なる組織に属するユーザが近接をしていると判定した場合の度数を計数する。分析部230は、計数結果の度数に応じて、当該組織間の近接度を特定する。分析部230は、算定結果を記憶部500の近接度検出TBLに書き込んで記憶させる。上記の度数に基づいて近接度を判定する場合、分析部230は、度数が高いほど組織同士の近接度(関連度)が高いと判定することができる。
なお、度数に代えて、互いに異なる組織に属するユーザ同士が近接していると判定した事象が発生する頻度を用いて、当該頻度に応じて、当該組織間の近接度(関連度)を特定してもよい。上記のように、互いに異なる組織に属するユーザ同士が近接していると判定した事象が発生する頻度に基づいて近接度を判定する場合、分析部230は、度数が高いほど組織同士の近接度(関連度)が高いと判定することができる。
分析部230は、マイクによって集音した音を利用して、ユーザ同士の対話から近接状態を推測するようにしてもよい。ユーザ同士が近接していることを検出する方法だけでは、積極的に対話がなされているか否かを判定しきれない場合がある。このような場合、マイクで集音した音の音圧レベルなどを利用することで、対象のユーザの会話の掛け合いを検出することができる。単位時間内の音圧レベルが変化する頻度が多い場合、ユーザの会話が頻繁に行われていると推定できる。さらに、その際、一連の音節の音圧レベルを検出する。一連の音節の音圧レベルと他の一連の音節と他の一連の音節の音圧レベルとにレベルの差があり、上記の一連の音節の音圧レベルと他の一連の音節の音圧レベルとが繰り返して検出される場合には、対象のユーザが会話をしているものと推定できる。
なお、互いに異なる組織に属するユーザ同士が近接している状況を検出する場合に代えて、上記と同様の処理により、同じ組織に属するユーザ同士が互いに交流している状況を検出することができる。例えば、組織を代表するユーザが同じ組織に属する場合には、分析部230は、上記の検出の結果に基づいて当該組織のメンバー間の関連度を導くことができ、算定結果を記憶部500の関連度検出TBLに書き込んで記憶させる。
なお、音圧レベルの検出に加えて、話者を特定する処理を併せて行うことにより、組織を代表するユーザ同士の会話が行われている状況までも得ることができる。
上記のように、分析部230は、近接度の判定に、マイクによって集音した音を併用し、話者を特定する処理を併せて行うことにより、その判定精度を高めることができる。
現場の音の情報は、ユーザの活動により発生する音、ユーザ同士の対話などの音の情報として、マイクによって集音した音から得ることができる。例えば、現場の音の情報として、集音した音の音圧レベルを適用したり、取得した音に含まれる会話を抽出し、その会話に含まれる特定のキーワードを取得したりしてもよい。
例えば、分析部230は、現場の音の情報として、集音した音の音圧レベルを適用する場合には、所定の音圧レベルを超えるにぎやかな場所をコミュニケーションが行われている場所とみなす。分析部230は、所定の音圧レベルを超える音が継続して検出される場所をコミュニケーションが活発に行われている場所とみなしてもよい。さらに、分析部230は、位置が異なる2点に到達する音の検出時刻の差又は位相差に基づいて、検出時刻の差(または位相差)が音の伝搬遅延により生じるという特徴を用いて音源の位置を特定して、話者の位置を特定するようにしてもよい。
また、取得した音に含まれる会話から特定のキーワードを取得する場合、分析部230は、特定のキーワードが発生する頻度に基づいて、会話の目的や、その会話が行われている場所の利用目的などを推定する。例えば、キーワードとして、要件を依頼する際に使用する単語や文節が設定される。この場合、「お願いします」や「協力」などのキーワードが挙げられる。これらのキーワードを取得することで関連性を分析して配置を計画する。上記のように、要件を依頼する際に使用する単語や文節が、より多く、又は、より頻度が高く検出される組織の組を選択するようにしてもよい。上記に示したように、分析部230は、対面して対話をしているユーザが属している組織間の近接度(関連度)を特定し、特定した結果を記憶部500の近接度検出TBL(関連度検出TBL)に書き込んで記憶させる。
通信を利用してコミュニケーションをとっている状況を検出する場合には、分析部230は、少なくとも下記の何れかの分析処理を実施して、分析処理により特定した結果を記憶部500の近接度検出TBL(関連度検出TBL)に書き込んで記憶させる。
・通信を利用してコミュニケーションをとっているユーザを特定する分析処理
・通信を利用してコミュニケーションをとっているユーザが属している組織を特定する分析処理
・通信を利用してコミュニケーションをとっているユーザが属している組織間の近接度を特定する分析処理
・通信を利用してコミュニケーションをとっているユーザが属している組織におけるメンバー間の関連度を特定する分析処理
以下、上記の各分析処理について順に説明する。
例えば、分析部230は、通信を利用してコミュニケーションをとっているユーザを特定する情報(電話番号、アドレス、IDなど)を、コミュニケーター(オフィスコミュニケーター)の通信ログから得る。コミュニケーター(オフィスコミュニケーター)の通信ログから得る情報は、通信サービスの開始を要求したユーザの情報と、その通信サービスの相手となる他のユーザの情報とを含む。
例えば、分析部230は、ユーザの情報が記憶されているグループ構成情報TBL532を参照して、当該ユーザのIDなどの当該ユーザを特定する情報から当該ユーザが属する組織(グループ)の情報(グループ識別情報など)を取得する。グループ構成情報TBL532の例については後述する。
例えば、分析部230は、互いに異なる組織に属するユーザが通信を利用してコミュニケーションをとっていると判定した通信の通信量又は通信に含まれる特定のキーワードを検出した回数又は頻度を計数する。分析部230は、計数結果に応じて、当該組織間の近接度を算定する。分析部230は、算定結果を記憶部500の近接度検出TBL(関連度検出TBL)に記憶させる。例えば、上記のように通信の調査結果に基づいて近接度を判定する場合、分析部230は、通信量が多いほど、通信量の比率が高いほど、通信に特定のキーワードが含まれる回数が多いほど、又は、通信に特定のキーワードが含まれる頻度が高いほど、組織同士の近接度が高いと判定する。
例えば、分析部230は、同じ組織に属するユーザが通信を利用してコミュニケーションをとっていると判定した通信の通信量又は通信に含まれる特定のキーワードを検出した回数又は頻度を計数する。分析部230は、計数結果に応じて、当該組織のメンバー間の関連度を算定する。分析部230は、算定結果を記憶部500の関連度検出TBLに記憶させる。例えば、上記のように通信の調査結果に基づいて関連度を判定する場合、分析部230は、通信量が多いほど、通信量の比率が高いほど、通信に特定のキーワードが含まれる回数が多いほど、又は、通信に特定のキーワードが含まれる頻度が高いほど、同一の組織の属したメンバー同士の関連度が高いと判定する。
例えば、分析部230は、客観的調査結果に基づくオフィス活動についての総合的な分析処理として、少なくとも下記の何れかの処理を実施して、分析処理により特定した結果を記憶部500の近接度検出TBL(関連度検出TBL)に書き込んで記憶させる。
・行動調査の結果(行動測定データ)に基づいた近接要求度の算出処理
・通信履歴調査の結果(通信履歴データ)に基づいた近接要求度の算出処理
・回数に基づいた解析結果を補正する補正処理
・(行動測定データに基づく近接要求度)と(通信履歴測定データに基づく近接要求度)とに基づいて算出する総合近接要求度の算出処理
以下、上記の各算出処理について順に説明する。
対象者の行動測定データから、対象者の交流を伴う行動を検出して、検出した交流を伴う行動に応じた近接度を算出する。
図7を参照して、他部門と交流した延べ時間に基づいた近接度の算出方法について説明する、同図は、他部門と交流した延べ時間に基づいた近接度の算出方法について説明する説明図である。
仮に、複数の対象者による部門間の交流を想定する。例えば、A部門とB部門のメンバーが打ち合わせをした場合の近接度の算出例を示す。A部門からは、そのメンバーであるbさん、cさん、fさんが打ち合わせに参加したとする。B部門からは、そのメンバーであるkさん、mさんが1時間の打ち合わせに参加したとする。
+1(h)×1(人)=1points ・・・(1)
対象者の通信履歴データから、対象者が通信手段を利用して他部門と交流した履歴を検出して、検出した交流の履歴に応じた近接度を算出する。
このケース1の場合、通信手段を利用して他部門と交流した場合を想定する。通信手段を利用する場合、通信を要求する人は一人である場合がある。例えば、A部門のgさんがB部門のiさんにメールを送った場合に近接度の算出方法を例示する。
電子メールのヘッダ情報から、宛先(to)と送信元(from)を抽出する。例えば、下記のヘッダ情報が付されたメールが送られた場合を例示する。
From g@m.jp
上記の識別の結果から、送信元であるB部門と、宛先であるA部門とにそれぞれ1ポイントを加算する。なお、上記の場合、iさんとgさんは、ともに近接度を求める対象にしている部門にそれぞれ属している場合になる。
なお、「to」「cc」「bcc」「from」に記載のユーザの部門が皆同じ場合には、当該部門に2単位のポイントを積算する。
上記のように、宛先を複数指定するメールについても、上記の積算方法に従って、部門間で交換された情報から近接度を算出することができる。
なお、「to」「cc」「bcc」に、送信者(「from」)と同じ部門に属するユーザが含まれている場合には、当該送信者が属している部門に1単位のポイントを、上記の積算(部門間の近接度)と分けて積算してもよい。この積算により、同一部門内のメンバー間の関連度を算出することができる。
なお、上記の処理に従えば、送信者が部門内に周知するためのメールを送信する場合のように、1対複数の宛先に対してメールを送信する場合においても上記の算出方法に従って処理することができる。
上記に示す回数に基づいて近接度を算出する方法の場合、積極的に活動する特定の人がいるか否かによって、積算の対象にするイベントの回数の集計結果に偏りが生じる場合がある。このような場合、積算の対象外にするイベントの回数にも着目する。例えば、積算の対象にするイベントの回数と積算の対象外にするイベントの回数の総回数を算出して、総回数に対する積算の対象外にするイベントの回数を比率で示す。このようにして算出した比率を用いて近接度を算出する。
上記の(行動測定データに基づく近接度)と(通信履歴測定データに基づく近接度)とに基づいた組織間近接度(総合近接要求度)の算出について説明する。
まず、上記の(行動測定データに基づく近接度)と(通信履歴測定データに基づく近接度)とについて、それぞれを組織ごとの比率(近接度比率)を算出する。
例えば、(行動測定データに基づく近接度)に基づいて、A部門、B部門、C部門間の行動ログに基づいた近接度比率を算出する。A部門の比率を「Amove」、B部門の比率を「Bmove」、C部門の比率を「Cmove」によって示すと、A部門、B部門、C部門間の行動ログに基づいた近接度比率は、(Amove:Bmove:Cmove)のように示すことができる。
また同様にして、(通信履歴測定データに基づく近接度)に基づいて、A部門、B部門、C部門間の通信ログに基づいた近接度比率を算出する。A部門の比率を「Atele」、B部門の比率を「Btele」、C部門の比率を「Ctele」によって示すと、A部門、B部門、C部門間の通信ログに基づいた近接度比率は、(Atele:Btele:Ctele)のように示すことができる。
上記のように定義することにより、行動測定データ(行動ログ)に基づいた近接度比率と通信履歴測定データ(通信ログ)に基づいた近接度比率とに基づいて、組織間近接度を算出することができる。例えば、行動ログに基づいた近接度比率と通信ログに基づいた近接度比率を、次の式(2)に示すようにそれぞれ掛け合わせて組織間近接度を算出する。
図8の表に示す行と列とが交差する欄に示す数値が、各部門間の組織間近接度を示す。同表において、略半分の欄に値を示していないが、組織間近接度の算出において、部門間の情報の向きを特定せずに行うことによるものである。図8に示した値を用いて組織間近接度を示す図に書き換えたものが図9である。
また、通信履歴データ取得部270は、通信履歴測定部260による測定によって得られたユーザの通信手段を利用したコミュニケーション行動を示す通信履歴データ(通信履歴情報)を取得する(ステップS22)。なお、ステップS21とステップS22は並列に行ってもよく、それぞれ実施する処理の順序は問わない。
分析部230は、取得した行動測定データと通信履歴データの少なくとも何れかのデータに基づいてユーザの活動を分析する(ステップS23)。
分析部230は、取得した行動測定データと通信履歴データの少なくとも何れかのデータからユーザの活動を分析した分析結果に基づいて近接要求データを生成し、取得した各種データ、分析結果、近接要求データなどの各種データを記憶部500に記憶させる(ステップS24)。
また、分析部230は、取得した行動測定データと通信履歴データの少なくとも何れかのデータに基づいて、後述のシミュレーションにおけるエージェントの行動を補正するデータを生成する(ステップS25)。なお、このステップS25における処理は、補正を要するか否かなどの条件に応じて省略することもできる。また、ステップS25を実施する場合、ステップS24とステップS25は並列に行ってもよく、それぞれ実施する処理の順序は問わない。
仮に、通信を利用したコミュニケーションについての調査を計画しても、新たに調査のための環境を導入することが必要になる場合が多い。そのため、通信を利用したコミュニケーションについての調査を実施するには経済的な負担が大きくなってしまい、現実的な構成をとることが容易ではなかった。
上記の方法によれば、コミュニケーター(オフィスコミュニケーター)の通信ログなどを利用したIPフォン、チャット、メールなどによる個人・組織間のコミュニケーション調査の結果を含めて分析が可能になる。
計画要件抽出システム400について、以下に説明する。
図10を参照して、本実施形態における計画要件抽出システムについて説明する。同図は、本実施形態における計画要件抽出システム400の構成図である。
計画要件生成部411は、ユーザの主観調査結果又は前記主観調査結果に基づいた分析結果の何れかを含む主観調査データと、ユーザの活動に対する客観調査結果又は前記客観調査結果に基づいた分析結果の何れかを含む客観調査データとを調査データとして取得する。例えば、計画要件生成部411が取得する客観調査データには、組織間の近接要求情報を含むものとする。
計画要件生成部411は、取得した主観調査データと客観調査データとを含む調査データに基づいて基本計画の計画要件を生成する。計画要件生成部411は、取得した主観調査データと客観調査データとを含む調査データ、生成した基本計画を可視化させる。計画要件生成部411は、これらの機能を用いて基本計画の設計を支援するための各種データを生成する。
計画要件生成部411は、主観調査データと客観調査データとを含む調査データを記憶部500から取得する。なお、上記の客観調査データには、組織間近接度が含まれる(ステップS141)。
補正部413は、補正要求情報を取得して、補正要求情報に応じた補正量を生成する(ステップS142)。例えば、補正要求情報は、主観調査データに基づいた補正を必要と判定できる情報であり、又は、後述のシミュレータ300により生成される情報である。主観調査データに基づいた補正を必要としない場合、又は、シミュレータ300によって同情報が生成されない場合には、ステップS142の処理を実施せず次の処理に進む。
計画要件生成部411は、取得した主観調査データと客観調査データとを含む調査データに基づいて必要面積を算出する。また、計画要件生成部411は、ステップS142において生成された補正量に応じて、必要面積の算出結果を補正する(ステップS143)。
計画要件生成部411は、組織間近接度と必要面積とに基づいて、スタッキング処理を実施する。スタッキング処理とは、各組織を配する階を割り付ける処理のことである(ステップS144)。
計画要件生成部411は、スタッキング処理の結果に基づいてブロッキング処理を実施する。ブロッキング処理とは、スタッキング処理により割り付けられた組織を各階の中で配置する処理のことであり、ゾーニング処理ということもある(ステップS145)。
以上の処理により、計画要件抽出システム400は、主観調査データと客観調査データとを含む調査データに基づいて基本計画の計画要件を生成することができる。
なお、主観調査結果と客観調査結果とに基づいて、基本計画の計画要件を生成する場合は上記のとおりであるが、客観調査を実施しない場合などは客観調査結果を用いることができない。このように客観調査結果を用いることができない場合には、上記ステップS143において、計画要件生成部411は、取得した主観調査データを含む調査データに基づいて必要面積を算出するようにしてもよい。一方、主観調査を実施しない場合などは主観調査結果を用いることができない。このように主観調査結果を用いることができない場合には、上記ステップS143において、計画要件生成部411は、取得した客観調査データを含む調査データに基づいて必要面積を算出するようにしてもよい。なお、主観調査結果と客観調査結果の何れの調査結果を用いることができない場合には、ユーザが定めたデータに基づいて上記の処理を実施してもよい。例えば、施設の利用を予定する人数と、利用者一人あたりに割り付ける面積の推奨値とに基づいて上記の処理を実施してもよい。
上記のように、主観調査結果と客観調査結果の何れか、又は、方法の調査結果を利用できない場合について示したが、主観調査結果の一部又は客観調査結果の一部が利用できない場合には、不足する主観調査データ又は客観調査データをユーザが補って、上記の処理を行うようにしてもよい。
・組織間近接度に基づいて各部門間の関連度が高い部門を抽出する処理について
・各部門の必要面積の算出について
・必要窓面長さの算出について
・スタッキング処理について
・ブロッキング処理について
まず、図12を参照して、組織間近接度に基づいて各部門間の関連度が高い部門を抽出する処理について説明する。同図は、組織間近接度に基づいて各部門間の関連度が高い部門を抽出する処理を説明する説明図である。
例えば、同図に示されるように、対象の部門を同心円状に並べる。各部門を並べる順は、前述の組織間近接度に基づいて、その組織間近接度の大きさの順に従うものとする。この各部門を並べる処理は、巡回セールスマン問題を解くアルゴリズムなどの処理を適用してもよい。
上記のように並べることにより、例えば、対象の各部門が、円状に配列され、対象の部門を頂点に配した多角形が形成される。その多角形の辺と対角線が各部門間の関連度を示す。ここで、多角形の辺で結ばれた部門は、各部門間の関連度が高い部門になるように順に並べられている。各辺に添えて示す数字は、前述の部門間の組織間近接度の値である。
この図に示された例では、A部門、B部門、D部門、C部門、E部門の各部門が下記の順に並べられている。
なお、上記の説明では、組織間近接度の大きさの順に従って並べるものとして説明したが、凸状の多角形の辺の合計が最大になるように並べるようにしてもよい。
図13から図17を参照して、各部門の必要面積の算出について説明する。
各部門の必要面積の算出は、次に示す複数の処理を、順に従って実施する。
・行動ログの解析結果に基づいた利用相当面積の算出
・主観調査結果に基づいた補正率の算出
・必要面積の算出
図13を参照して、行動ログの解析結果に基づいた利用相当面積の算出方法について説明する。同図は、行動ログの解析結果に基づいた利用相当面積の算出に用いるテーブルを示す説明図である。同図に示されるテーブルには、行動シーンID、最大利用率、単位面積、全ユーザ数、滞在率、利用相当面積の項目が設けられており、単位面積、全ユーザ数、滞在率、利用相当面積の各データが行動シーンIDに対応付けられている。
最大利用率は、行動調査の結果に基づいて算出された、各行動シーンにおける利用率の最大値である。
単位面積は、対応する行動シーン(行動シーンID)に対応し、ユーザが同行動シーンの行動を実施する場合の面積として推奨する面積を示す。例えば、その値は、最低計画面積基準によって予め定めておくことができ、固定値として扱うことができる。
全ユーザ数は、当該行動シーンIDに対応する行動シーンを実施するユーザの総数を示す。
滞在率は、行動ログの結果から導かれた各行動シーンの滞在率を示す。
利用相当面積は、単位面積、全ユーザ数、滞在率の値に基づいて、次の式(3)に従って算出する。
なお、客観調査結果を用いることができない場合には、上記式(3)に示す滞在率を、主観調査結果に基づいて定めた値にしてもよい。
ステップS1421における判定により、最大利用率が上記の閾値TH1以上であると判定された場合(ステップS1421:No)、ステップS1425に進む。
一方、ステップS1421における判定により、最大利用率が上記の閾値TH1未満であると判定された場合(ステップS:Yes)、計画要件生成部411は、予め定められている判定規則に従って、顧客の業務形態が、フリーアドレス、セミフリーアドレスの形態を提案できる業務形態であるか否かを判定する。また、提案する形態をフリーアドレスとセミフリーアドレスの何れにするかを選択する際に、計画要件生成部411は、当該部門の組織内関連度に基づいて選択するようにしてもよい。例えば、計画要件生成部411は、当該部門の組織内関連度が予め定められた閾値TH2以上であると判定した場合に、セミフリーアドレスの形態を選択し、当該部門の組織内関連度が予め定められた閾値TH2未満であると判定した場合に、フリーアドレスの形態を選択する(ステップS1422)。
図15から図17を参照して、主観調査結果に基づいた補正率の算出について説明する。図15は、主観調査結果による行動シーンごとの充足度を示すレーダーチャートである。シーン1からシーン7で示される各行動シーンの充足度についての算出結果が示されている。ここで、各行動シーンの充足度を以下に示す処理で利用する。
行動シーン充足率は、前述の図15に示した主観調査結果による行動シーンごとの充足度を百分率(充足率)で示す。
シーン不足率は、百分率で示した行動シーン充足度に対する不足度を示し、その値を百分率で示す。
不満配分率は、前述のシーン不足率を単純に加算すると100%にならない場合がある。不満配分率は、各行動シーンの不足率の合計が100になるように規格化した値を百分率で示す。
空間要素充足率は、前述の図16に示した空間の充足度を百分率(充足率)で示す。ここでは、各行動シーンに一律の値を設定する。
空間要素不満率は、空間の充足度に対する不足度を示し、その値を百分率で示す。
空間要素を加味したシーン不足率は、前述の不満配分率の値と空間要素不満率の値との積を百分率で示す。
上記のとおり、計画要件生成部411は、記憶部500に記憶された調査データに基づいて、前記施設を利用する組織間の関連度(対面性)から前記組織間の近接関連性を導出する。なお、組織間の関連近接性は、個人、担当、部門、部などの組織を跨ぐ相互間の対面による情報、又は、遠隔での連絡などによる情報などが含まれていてもよい。
計画要件生成部411は、主観調査データからユーザの主観的なオフィス機能に対する要望に基づいて、前記オフィス内の機能配分が不足した状況を抽出する。計画要件生成部411は、前記抽出したオフィス内の機能配分が不足した状況を解消するようにして前記オフィスの計画要件を生成する。
なお、計画要件生成部411は、さらに、前記オフィスにおける各機能の利用状況の内から前記オフィス内の機能配分が過剰な状況を抽出してもよい。計画要件生成部411は、前記抽出したオフィス内の機能配分が過剰な状況を解消するようにして、前記関連近接性に基づきオフィスの計画要件を生成する。なお、計画要件生成部411は、前記ユーザが利用している既利用施設における各機能の利用状況を含む情報と前記客観調査データの少なくとも何れかを含む前記調査データに基づいて、前記施設における各機能の利用状況の内から前記施設内の機能配分が過剰な状況を解消するように各オフィス機能への配分を調整し、オフィスの計画要件を生成してもよい。
図13と図17を参照して、必要面積の算出について説明する。
必要面積は、行動シーンごとに必要とされる面積を示す。計画要件生成部411は、式(4)に従って必要面積を算出する。すなわち、前述の図13に示した利用相当面積に対し、空間要素を加味したシーン不足率分を補った面積を必要面積とする。
=(利用相当面積)×(100+(空間要素を加味したシーン不足率の値))/100
・・・(4)
次に、図18を参照して、必要窓面長さの算出について説明する。同図は、必要窓面長さの算出方法を示す説明図である。同図に示すように、E部門からA部門までが、下記に示す順に並べて示されている。
例えば、計画要件生成部411は、執務室奥行寸法を計画者が予め指定することで全体の必要窓面長さを算出する。より具体的な数値を挙げて説明する。例えば、全体必要面積が410m2の場合、執務室の奥行寸法Dを10mに設定すると、全体の必要窓面長さLは41mになる。
次に、図19を参照して、スタッキング処理について説明する。同図は、スタッキング処理について示す説明図である。
例えば、計画要件生成部411は、この図に示すように、14階と15階の2フロアに、E部門からA部門までを割り付ける。ここでは、14階に、E部門とC部門の全部と、D部門の一部とを割り付けて、15階に、D部門の残りの一部と、B部門−A部門の全部とを割り付けた場合を例示する。
次に、図20を参照して、ブロッキング処理について説明する。同図は、ブロッキング処理について示す説明図である。
前述のスタッキング処理の結果により、14階と15階の2フロアに、E部門からA部門までがそれぞれ割り付けられている。このブロッキング処理では、計画要件生成部411が14階と15階の各フロア内の各部門の配置を行う。その結果により、同図に示されるように、窓面に沿って各部門が配置された結果が得られる。
なお、スタッキング処理の結果から図20に示すD部門は2つの階にまたがって配置されているが、同一部門(組織)であっても部門のメンバー同士の関連度が低ければ、異なる階に配置されたとしても、利便性の低下を少なくすることができる。このような場合には、分析の単位として設定する組織を組織内の関連度に基づいてサブ組織に分割して解析するようにしてもよい。
また、上記のブロッキング処理を実施する際、階段、エレベータなどの垂直動線の位置を参照して実施することにより、より利用しやすく各部門を配置することができる。近接度が比較的高い組織同士を異なる階に配置する場合、近接度が比較的高い組織同士が垂直動線に近くなるように配置する。
また、図20に示すD部門は、2つの階に分かれて配置されており、さらにブロッキング処理の結果も、窓面の方向に互いに離れて配置されている。仮に、D部門のメンバー同士の関連度が高いと設定されていれば、計画要件生成部411は、14階と15階の何れかの階における配置の順を逆順にして、さらに、D部門を垂直動線側に配置するとよい。
シミュレータ300(解析部)について、以下に説明する。
図21を参照して、本実施形態におけるシミュレータ300について説明する。同図は、本実施形態におけるシミュレータ300の構成図である。
前述のとおり、シミュレータ300は、複数の種類の業務が各ユーザによってそれぞれ遂行されるように構成される施設において、前記業務が遂行された状況を推定する。
シミュレータ300のシミュレーションの対象として、各業務に対応する複数の領域を施設に設けるように、前記施設を模した仮想の施設内に、前記複数の領域に対応する複数の仮想領域を設ける。例えば、シミュレータ300は、複数のユーザを仮想化したエージェントに仮想空間内で行動させるマルチエージェント型の解析を行う。
例えば、設定条件取得部311は、ユーザの主観調査結果又は前記主観調査結果に基づいた分析結果の何れかを含む主観調査データと、ユーザの活動に対する客観調査結果又は前記客観調査結果に基づいた分析結果の何れかを含む客観調査データとを調査データとして取得する。設定条件取得部311は、取得した調査データに基づいて、ユーザの行動を模擬するように仮想領域におけるエージェントの行動を行動シーンとして定める。定めた行動シーンは、エージェントの行動を規定する特性データになる。なお、設定条件取得部311が取得する客観調査データに、施設を利用する複数の部門間の相互近接度が含まれていてもよい。この場合、設定条件取得部311は、施設を利用する複数の部門間の相互近接度に基づいて、或いは、主観調査データや客観調査データなどと組み合わせて、ユーザの行動を模擬するように仮想領域におけるエージェントの行動を行動シーンとして定めてもよい。
なお、行動データ生成部313は、前記仮想領域に属する前記エージェントが同じ前記仮想領域に属する他の前記エージェントと同じ行動パターンをとるように前記エージェントの行動を定めておき、前記定めた行動に応じて各エージェントの行動データを生成してもよい。
また、行動データ生成部313は、エージェントの性格をエージェントの特性データに応じて調整可能としてもよい。行動データ生成部313は、グループ構成情報TBL532に記憶されている各エージェントの特性データに基づいて各エージェントの行動データを生成してもよい。
算出部314は、生産高集計部3141、熱負荷集計部3142、施設利用状況集計部3143、移動履歴集計部3144を備える。
生産高集計部3141は、前記エージェントの行動によって知的生産が行われるものとし、前記エージェントが仮想領域に存在していない時間の増加に応じて知的生産の生産高が低下するという第2評価指標を定め、前記知的生産の生産高を集計するようにしてもよい。
熱負荷集計部3142は、生成したエージェントの行動に応じて発生する熱量を算出し、行動シーンに応じた熱負荷として設定する。
施設利用状況集計部3143は、生成したエージェントの行動に応じて、施設内の各所の利用状況(利用率)を算出する。
移動履歴集計部3144は、エージェントの行動に伴った行動シーン間の移動時間を集計する。例えば、移動履歴集計部3144は、ある仮想領域にエージェントが存在する時間に、前記エージェントの行動によって知的生産が行われるものとする。移動履歴集計部3144は、前記エージェントが第1の仮想領域から第2の仮想領域に移動する際の移動軌跡、又、他のエージェントと移動中に邂逅した回数とその頻度、延べ歩数などを集計する。
また、判定部315は、エージェントの行動が他のエージェントの行動により制限されたことにより、当該エージェントの行動に機会損失が生じたこと判定するようにしてもよい。なお、判定部315は、上記の個々の判定結果を組み合わせて、組み合わせた結果に基づいて、施設内に配置された領域の配置の結果の良否を判定してもよい。
なお、利用度集計部316は、機会損失の程度に代えて利用度を集計するようにしてもよい。この場合、利用度集計部316は、前記エージェントの行動から機能を利用した利用時間を集計する。この場合、判定部315は、利用度集計部316によって集計された結果により、当該エージェントの行動における利用度を判定するようにしてもよい。
例えば、業務に対応する複数の領域を前記施設に設けるように、施設20を模した仮想の施設内に、前記複数の領域に対応する複数の仮想領域が設けられている。有効性検証部317は、前記仮想の施設におけるエージェントを前記施設におけるユーザに見立て、ユーザの行動を模擬するように前記エージェントの行動を定める行動シーンを設定する。有効性検証部317は、設定した行動シーンと前記仮想の施設の施設データとに基づいて、当該エージェントの行動を示す行動データを生成する。また、有効性検証部317は、生成した行動データに基づいて前記オフィス計画の有効性を検証するようにしてもよい。仮想施設におけるシミュレーション及びオフィス計画の有効性の検証についての詳細は後述する。
主観調査システム100又は客観調査システム200による調査結果から生成された近接要求度に基づいて、施設における各機能の配置案が定められている。設定条件取得部311は、施設内の各機能の配置に係る情報を取得して、取得した配置に係る情報を施設データ記憶部531、行動定義TBL533に記憶させる(ステップS42)。
本実施形態において、シミュレーションの対象とする施設は、複数の種類の業務が各ユーザによってそれぞれ遂行されるように構成されている。シミュレータ300は、このような施設において業務がそれぞれ遂行される状況を、仮想の施設において業務が遂行されるものとしてシミュレーションする。このシミュレーションの結果により、仮想の施設において発生する事象を通して、実際の施設において生じ得る事象の発生を予測する。
シミュレータ300は、前記仮想の施設におけるエージェントを前記施設におけるユーザに見立て、ユーザの行動を模擬するように前記エージェントの行動を定める行動シーンを設定する。シミュレータ300は、設定した行動シーンと、施設データ記憶部に記憶された施設データとに基づいて、当該エージェントの行動を示す行動データを生成する。
以下、シミュレータ300の主な特徴を整理する。
本実施形態のシミュレータ300は、複数のユーザに対応する複数のエージェント(マルチエージェント)を仮想空間内に定義して、オフィス内における活動を再現する。例えば、シミュレータ300は、実在する複数のユーザがそれぞれの業務を並行して行うように、仮想空間内で仮想の複数のユーザ(エージェント)が業務を行うように構成する。例えば、エージェントには、複数のタイプを設けて、タイプごとに個別の行動特性を設定することにより、担当する業務の違いなどによる行動の違いを再現できるようにする。例えば、複数のタイプには、営業職(Salesperson)、技術職(Engineer)、管理職(Manager)などのタイプを設定してもよい。
シミュレータ300は、エージェントの行動特性として、エージェントのタイプに応じた行動特性を各エージェントに個別に設定する。例えば、行動特性として、標準的な出社時刻、終業時刻、残業を実施する比率、歩行速度、各種行動シーンを選択する比率などが挙げられる。また、シミュレータ300は、エージェントの行動特性を条件に応じて切り替えができるように、各エージェントの行動特性として複数の行動特性を設定する。このように複数の行動特性を切り替えることにより、例えば、各エージェントは、1日の内で条件に応じて異なる行動特性を選択することができ、選択した行動特性に従って行動することができる。
最も単純な例として、シミュレータ300が平常時の行動と非平常時の行動とを模擬して、平常時の行動と非平常時の行動を相互に切り換える場合について説明する。例えば、平常時を、実際のユーザの出勤から退勤までとして、非平常時を、昼休みなどの休憩時間帯、残業時間帯、管理職の不在時などとする。
平常時の行動特性は、実際のユーザの出勤から退勤までの行動について、各職位に関する実在する複数のユーザの行動を実測し、ユーザが行動シーンを選択する確率、行動シーン間の移動確率、滞在時間などを計数して数値化する。非平常時の行動特性についても平常時と同様の手法により、非平常時として設定する昼食時の行動などを実測して、非平常時における行動シーン間の移動確率、滞在時間などを計数して数値化する。このように数値化したデータをエージェントの行動特性として利用する。さらに、非平常時の行動として、昼食時を含む休憩時間帯の行動の他、残業時間帯の行動や、管理職の不在時の行動などを設定してもよい。例えば、残業時間帯の行動特性として、残業時間帯における残業を実施するユーザと残業をしないユーザとの比率を設定する。また、管理職の不在時に管理職の業務を代行するユーザなどについて、管理職が離席した場合と管理職が在席している場合(平常時)の行動特性とを設定しておき、管理職が在席しているか否かに応じて、当該ユーザの行動特性を、管理職が離席した場合と管理職が在席している場合の何れの行動特性を選択するかにより調整する。この設定は、後述する伴連れ行動などを定めるデータのように異なる数値データとして分けて設定してもよく、或いは、平常時の行動特性からの変化量、変化率などのように、平常時の行動特性を基準にして、その差を定義するようにしてもよい。伴連れ行動などを定めるデータには、管理者の空き時間を待つ出待ち状態や、管理者に連れ立って移動する伴連れなどの行動に適用させるためのデータが含まれていてもよい。以下の説明では、供連れ行動を代表して説明する。
実際の業務が行われている状況において、種類が異なる行動シーンがあることに着目し、仮想空間において業務が行われている状況をモデル化する。モデル化する際に、複数の行動シーンを設定する。例えば、モデル化した複数の行動シーンとして、次に示す7つの行動シーンを設定する。7つの行動シーンは、「スィンク(Think)」、「ステーション(Station)」、「コミュニティー(Community)」、「レビュー(Review)」、「レセプション(Reception)」、「アカデミー(Academy)」、「ブレイク(Break)」である。上記の各行動シーンについての説明は、特許4500846号を参照する。上記を鑑みて、各行動シーンの知的生産性の値を設定する。
例えば、ユーザの座席を固定せずに、ユーザが作業する席を必要時に選択できるように運用する場合がある。このような運用をする場合には、シミュレータ300の設定において、固定席又はフリーアドレスの何れかを選択可能とし、範囲ごとに独立して設定する。
有効性検証部317は、設計されたオフィス計画の有効性を、調査データに基づいて生成された計画要件に基づいて検証する。この検証には、下記の2通りの検証のうち少なくとも何れかの検証が含まれる。
例えば、シミュレータ300では複数日のオフィス活動を計算可能であり、その結果から各行動シーンにおける知的生産の生産高、熱負荷の熱量、利用状況(利用率)、機会損失率(使いたいが利用できない確率)、エージェントの行動シーン間の移動時間、移動軌跡、邂逅した場所と回数や頻度、延べ歩数などを出力可能とした。複数日のオフィス活動を計算し、その結果の平均やバラつきを算出して、その算出結果を評価するようにしてもよい。本実施形態に示すシミュレーションでは、エージェントの行動が自然な振る舞いになるように乱数を用いているため、1日単位のシミュレーションの結果が必ずしも同一の結果にならない場合が多い。そこで、上記のように複数の日のシミュレーションの結果に基づいて評価を行うことにより、上記の乱数を用いた影響を低減させて評価することができる。
以下、上記の検証の具体的な構成方法について説明する。
図23から図30を参照して、各種情報テーブルの構成例について説明する。
図23は、施設データ記憶部の構成例を示す説明図である。
施設データ記憶部531は、施設に関する基本情報として、施設の階、機能、機能に割り付けた面積などの項目を含むデータを記憶する。機能の項目には、階にそれぞれ割り付けられた機能を示すデータが対応付けられている。例えば、機能を示すデータとして、ゾーンに分割されたエリア(ZA、ZB、ZC)、各会議室、コア部などを示すデータが含まれる。例えば、上記の施設に関する基本情報は、設計者によって設計された結果に基づいたデータが含まれる。なお、各機能に割り付けた面積の項目は、設計者によって設計された結果に対比するように、オフィス計画の計画要件として算出された結果を記憶させる項目を追加してもよい。この場合、オフィス計画の計画要件として算出された面積のデータは、前述の計画要件生成部411により生成された計画要件のデータが書き込まれる。
図24は、グループ構成情報TBLの構成例を示す説明図である。
グループ構成情報TBL532は、各グループに所属するユーザ(エージェント)の基本情報を定義する。
グループ構成情報TBL532は、グループ、ID、タイプ、属性、出社時刻、終業時刻、歩行速度、共通行動1、共通行動2、残業率1、残業率2などの項目のデータを、IDに対応付けて記憶する。
図25は、行動定義TBLの構成例を示す説明図である。
行動定義TBL533は、各グループに所属するユーザの標準的な行動を定義する。
行動定義TBL533は、グループ、ID、ゾーン、座席、複数の行動シーン(シーン1、シーン2、シーン3A、シーン3B、・・・、シーンN)などの項目のデータを、組織を識別するグループ識別情報(グループ)とIDとに対応付けて記憶する。
グループの項目には、ユーザが所属する組織(グループ)を識別するデータ(グループ識別情報)が対応付けられる。IDの項目には、ユーザを識別するデータが対応付けられる。ゾーンの項目には、施設内で割付(スタッキング、ゾーニング)が行われた結果、割り付けられた領域を識別するデータが対応付けられる。座席の項目には、施設内で割付(スタッキング、ゾーニング)が行われたゾーンに設けられている座席の運用形態を定めるデータが対応付けられる。
また、複数の行動シーンの項目のそれぞれには、複数の行動パターンのうちから特定の行動パターンを選択する際の確率が対応付けられている。例えば、その確率は、ユーザの行動に関する調査結果に基づいて、実際に行動していた時間を、その行動の内容に応じて複数の行動パターンの何れかに分類して、その時間の比率に基づいて定めるようにしてもよい。
また、グループAに属する識別番号A01のユーザに対応するエージェントは、シーン1、シーン2、シーン3A、シーン3B、・・・、シーンNに定義されている比率に従って、平常時の行動シーンを選択する。上記の比率は、ユーザごとに独立して設定することができる。なお、全ての行動シーンの比率を予め定めた所定の値を初期値として設定しておき、必要に応じて変更するようにしてもよい。エージェントは、上記の比率に従って選択された行動シーンに応じて行動するように処理される。各行動シーンにおける行動の継続時間は、標準作業時間として定められており、その時間内に1つの行動を実施するものと定義する。
なお、上記に示したように、「シーン3A」と「シーン3B」は、シーン3として大別できる行動シーンを示すものである。ここで、「シーン3A」と「シーン3B」のように細分する方法を、それぞれのシーンに対応する機能が異なる場合に利用するとよい。例えば、機能に当たる会議室が複数あり、複数の会議室を使い分けてシミュレーションする場合などにシミュレーション結果の精度を高めることができる。
図26は、共通行動定義TBLの構成例を示す説明図である。
共通行動定義TBL534は、機能、共通行動、時間帯、供連れ、行動シーン、発生率の項目のデータを、組織を識別するグループ識別情報(グループ)に対応付けて記憶する。
機能の項目には、施設内に設けた機能を識別するデータを対応付ける。共通行動の項目には、代表者の行動に伴って、他のユーザ(エージェント)が行動を起こす同種の行動を示すデータを対応付ける。時間帯の項目には、共通行動を起こす時間帯を示すデータを対応付ける。例えば、時間帯は、始業時(出勤時)、業務中、昼休み、残業時などに分類することができる。供連れの項目には、代表者の行動に伴って、他のユーザ(エージェント)が行動を起こすか否かを定めるフラグを対応付ける。行動シーンの項目には、共通行動の目的とする行動シーンを示すデータを対応付ける。発生率の項目には、共通行動を起こす確率を示すデータを対応付ける。この発生率の項目を設けることにより、毎日必ず共通行動を起こす場合(確率:100%)を規定するだけでなく、曜日、特定の日、季節により任意の確率(0から100%)に変化させることができる。なお、共通行動を起こす時刻は、生成した乱数に基づいて定める。
なお、供連れ行動の影響を受ける人は、グループ内のメンバーに限らず、他のグループのメンバーも含めてもよい。
図27は、機能定義TBLの構成例を示す説明図である。
機能定義TBL535は、行動シーン、機能、時間別、排他、標準利用時間、利用人数、INPUT、OUTPUT、熱負荷の項目のデータを、機能を識別する機能識別情報に対応付けて記憶する。
行動シーンの項目には、行動シーンとして定義した各種シーンを識別するデータを対応付ける。機能の項目には、施設内に設けた機能を識別するデータを対応付ける。時間別の項目には、施設内に設けた機能を利用できる時間帯を指定するデータを対応付ける。例えば、業務中に会議室として利用する部屋を昼休みに昼食をとるための部屋として開放するような運用を設定することができる。
図28は、移動先配分TBLの構成例を示す説明図である。
移動先配分TBL538は、行動シーン、「移動先と移動確率」の項目のデータを、行動シーンを識別するシーン識別情報に対応付けて記憶する。
行動シーンの項目には、行動シーンとして定義した各種シーンを識別するデータを対応付ける。この項目は、現在ユーザが置かれている行動シーンを示す。「移動先と移動確率」の項目には、現在ユーザが置かれている行動シーンから、他の行動シーンに移動する際の各移動先と、移動を生じる標準確率を示すデータを対応付ける。
図29は、始業条件設定TBLの構成例を示す説明図である。
始業条件設定TBL539は、各グループに所属するユーザの始業時の行動を定義する。
始業条件設定TBL539は、グループ、ID、複数の行動シーン(シーン1、シーン2、シーン3、・・・、シーンN)などの項目のデータを、組織を識別するグループ識別情報(グループ)とIDに対応付けて記憶する。
グループの項目には、ユーザが所属する組織(グループ)を識別するデータ(グループ識別情報)が対応付けられる。IDの項目には、ユーザを識別するデータが対応付けられる。複数の行動シーンの項目には、ユーザが始業時に最初に行う行動に対応する行動シーンを示すデータを対応付ける。例えば、毎日同じ行動パターンで始業時を迎えるユーザであれば、その行動に対応する1つの行動シーンを毎日選択するように設定する。選択され得る確率を百分率で示すとすれば、上記の場合、特定の行動シーンの値を100にして、他の行動シーンの値を0にする。
一方、日によって異なる行動パターンで始業時を迎えるユーザの場合、選択しうる複数の行動のそれぞれに対応する複数の行動シーンについて、選択され得る行動の比率に応じた値を設定する。選択され得る確率を百分率で示すとすれば、上記の場合、選択され得る特定の行動シーンの値の合計が100になるようにして、選択されない行動シーンの値を0にする。
上記のように始業条件を設定することにより、営業職のように、始業時に出社せずに、直接客先に向かうような行動をとるユーザについても、行動シーンとして「外出」に対応するシーンを設定することで、上記の場合もシミュレーションすることが可能になる。
また、ワードローブや個人用ロッカーを設けたオフィスであれば、出勤退社の際に、割り当てられたワードローブや個人用ロッカーに、ユーザが立ち寄るという行動がみられる。グループで共用する資料などを収容する書架等を設けた場合には、書架等があるところに特定のグループのメンバーが立ち寄るという行動がみられる。上記のような行動を模擬させる場合には、ワードローブ、ロッカー、書架などの位置を定めておくことにより、それらの利用状況についてもシミュレーションすることが可能になる。
図30は、履歴情報TBLの構成例を示す説明図である。
履歴情報TBL536は、シミュレーションの結果を記憶する。図に示される履歴情報TBL536は、時系列データとして記録される一連の履歴情報のうち、特定の評価タイミングのデータの組を記憶するものである。例えば、特定の評価タイミングをタイミングkとして示す。タイミングkは、月日、曜日、時刻に対応付けられるものとする。なお、履歴情報TBL536は、タイミングkに続き、k+1、k+2、・・・、k+nと時系列データとして各タイミングのデータが記憶されるように構成されている。
履歴情報TBL536は、グループ、ID、位置(X、Y)、行動シーン、リンク、生産性(INPUT、OUTPUT)、熱負荷、次の位置(NX、NY)などの項目のデータを、組織を識別するグループ識別情報(グループ)とIDとに対応付けて、時系列データとして記憶する。
グループの項目には、ユーザが所属する組織(グループ)を識別するデータ(グループ識別情報)が対応付けられる。IDの項目には、ユーザを識別するデータが対応付けられる。位置(X、Y)の項目には、現時点のエージェントの位置を示すデータを対応付ける。例えば、X軸とY軸とで示される直交座標を利用して位置を定義する。行動シーンの項目には、現時点のエージェントに設定された行動シーンを示すデータを対応付ける。リンクの項目には、移動中のエージェントがいる通路を示すデータを対応付ける。ここでは、通路をリンクとみなし、通路の分岐点をノードとみなしてモデル化する。このように通路をモデル化したことにより、エージェントがリンク上を移動してノードまで到達した際に、次にエージェントが進むリンクに切り換えられる。リンクの項目は、上記の切り替えに応じたデータに設定される。生産性(INPUT、OUTPUT)の項目には、現時点のエージェントに設定された行動シーンにおいて生産される知的生産物の量を示すデータを対応付ける。熱負荷の項目には、現時点のエージェントに設定された行動シーンにおいて発生する熱量を示すデータを対応付ける。次の位置(NX、NY)の項目には、次回のシミュレーションのタイミングにおいて、エージェントの移動先として予定する位置を示すデータを対応付ける。次の位置(NX、NY)を、位置(X、Y)の項目と同じ座標軸を用いて定義する。
シミュレータ300は上記の各情報TBLを参照し、各情報TBLを関連付けて下記の処理をする。
設定条件取得部311は、対象とする施設に関する基礎情報を取得し、エージェントが仮想の施設内を移動するルートの候補を生成する。例えば、設定条件取得部311は、候補となる複数のルートのうちから最短のルートを選択する。なお、ルートを選択する手法は、一般的なアルゴリズムを利用できる。
特性データ取得部312は、各グループに所属するユーザの標準的な行動を行動定義TBL533に設定する。
行動データ生成部313は、行動定義TBL533に設定した行動特性に基づいて、各エージェントの行動をシミュレートする。行動定義TBL533に設定した値は、各値の標準値である。行動データ生成部313は、乱数を用いて上記の標準値を基準にしてエージェントを行動させる指令を変動させて、実際のユーザが行動するようにエージェントを行動させる。
行動定義TBL533に示したように、特定の時刻の各エージェントの行動を単一の行動にして、各行動の定義を簡素化している。但し、実施している行動に割り込んで別の行動を実施することをシミュレートするために、行動データ生成部313は、実施中の行動、或いは、次に予定する行動より優先して処理する行動を指示する行動データを生成する。行動データ生成部313により生成された行動データにより、優先して処理する行動を指示されたエージェントは、その指示に従って、指示された行動を実施中の行動より優先させて処理するように制御される。例えば、このような優先して処理する行動として、他のメンバーの行動に影響される伴連れ行動などが挙げられる。上記のように優先して処理するものを含む複数の処理を候補として、それらの候補の内から1つの処理を選択してエージェントに実施させるようにする(後述の図34におけるステップS3603等を参照)。
シミュレータ300は、各エージェントの行動の履歴から、各種評価基準に即した評価値を算出する。シミュレータ300は、各エージェントの行動の履歴から下記の評価値を得る。
図31Aと図31Bと図31Cと図32とを参照して、シミュレーション結果の表示の一例について説明する。
図31Aにおいて符号600は、画面の表示範囲を示す。画面600において、施設20を仮想化した仮想化施設の1フロアの一部が示されている。同フロアは、複数のエリアに分割されるとともに、分割されたエリアごとに機能が定義されている。例えば、エリアZSには、作業用の机が並べて配置されており、このエリアの行動シーンは、「ステーション」として定義される。エリアZRは、会議用の机が並べて配置された会議室であり、このエリアの行動シーンは、「レビュー」として定義される。エリアZCには、簡易的な打合せができる机といすが配置されており、このエリアの行動シーンは、「コミュニティ」として定義される。エリアZBは、施設20のコア領域を含み、休憩などが行える領域に指定されており、このエリアの行動シーンは、「ブレイク」として定義される。このように、仮想化施設の各エリアには、機能と行動シーンが定義されている。
例えば、エージェント606が席616からエリアZRに向け移動するにあたり、一点鎖線で示すような複数のルートの候補が挙げられる。例えば、行動データ生成部313は、これらの候補の内から最短の移動距離のルートを選択して、選択されたルートを移動ルートにする。行動データ生成部313は、選択された移動ルートに従って、現在の位置を基準にして、次の評価タイミング時の位置とする各エージェントが移動すべき位置を算出して、履歴情報TBL536に記憶させる。データ出力システム700は、次の評価タイミングに対応する画像において、次の評価タイミングの位置に各エージェントの位置を進めて表示させる。上記の処理により、エージェント606が席616からエリアZRに向けて移動するように表示される。例えば、各エージェントを顔のシンボルを用いて示しているが、その顔の近傍に小括弧を附したエージェントは移動中にあることを示す。この小括弧の数により移動速度を示し、顔に対する方向が移動の方向を示す。この図に示す例では、あたかもエージェントが直前に存在していた位置を示すかのように、エージェントの後方に小括弧を表示している。
なお、上記のように表示する場合、単に移動した軌跡を表示する場合と異なり、軌跡により画面が埋まり塗りつぶされることなく表示することができ、邂逅した位置、邂逅したことが判読しやすくなる。上記の表示例では、モノクロ表示によりグレースケールで表示しているが、カラー表示により色相環に従って表示してもよく、グラデーションをかけるようにしてもよい。また、邂逅した地点を中心にとする円を表示させているが、邂逅の回数や頻度に応じて当該円の大きさを調整してもよい。例えば、邂逅の回数や頻度の増加に応じて当該円を大きくする。上記は、一例を示したものであり、邂逅した地点を示す図形の形は円に限られず、様々な形状から表示に適した形状を選択することができ、その大きさも適宜選択することができる。
なお、図31Aと図31Cに分けて説明した各表示を、共通の画面に表示するようにしてもよい。
画面600において、エージェントが単位時間Tに移動する距離を、エージェント自身を表示した大きさに比べて小さくなるように設定したことにより、エージェントは、通路に沿ってスムーズに移動するように表示される。
図中に示されている各折れ線のそれぞれが、各行動シーンに対応する。同図に示されているように、時間の経過に応じて各行動シーンの人数が変化している状況が読み取ることができる。
設定条件取得部311は、施設データ記憶部531から、対象の施設に対応する仮想施設における対象範囲を示す情報を取得して、シミュレーションを実施する対象範囲を設定する(ステップS31)。
設定条件取得部311は、機能定義TBL535から各行動シーンを定義するデータを取得して仮想施設においてエージェントが進入可能な領域を設定し、上記の進入可能な領域を除く領域を仮想施設においてエージェントが進入できない進入不可領域として設定する(ステップS32)。
特性データ取得部312は、グループ構成情報TBL532からグループ構成情報を取得し、行動定義TBL533からエージェントの特性データを取得し、始業条件設定TBL539から各エージェントの始業条件を定めデータを取得して、各エージェントの特性を設定する(ステップS33)。
設定条件取得部311は、移動先配分TBL538から移動先と移動確率に関するデータを取得して、行動シーンの割り付けを設定する(ステップS34)。
特性データ取得部312は、共通行動定義TBL534から供連れ情報を取得して、エージェントの行動モデルを設定する(ステップS35)。
行動データ生成部313は、設定されたエージェントの行動モデルに従って、エージェントの行動をシミュレーションして、繰り返し実施されるシミュレーションの各サイクルにおいて生成された履歴データを履歴情報TBL536に記憶させる(ステップS36)。
シミュレータ300は、データ出力システム700を介して、履歴情報TBL536に記憶されているエージェントの行動を、シミュレーションの結果として出力させる(ステップS37)。
行動データ生成部313は、複数の目標とする行動シーン(目標シーン)がある状態か否かを判定する(ステップS3603)。ステップS3603における判定の結果により、複数の目標シーンがある状態と判定した場合(ステップS3603:Yes)、行動データ生成部313は、複数ある目標シーンから1つの目標シーンを選択する。例えば、行動データ生成部313は、複数ある目標シーンから、現在の位置に対して最寄りの目標シーンを選択するようにしてもよい(ステップS3604)。
ステップS3603における判定の結果により、複数の目標シーンがない状態と判定した場合(ステップS3603:No)、又は、上記ステップS3604の処理を終えた後、行動データ生成部313は、共通行動TBL533を参照して、複数のエージェントが関係する目標シーン、いわゆる供連れ行動が設定されている時間帯か否かを判定する(ステップS3605)。
行動データ生成部313は、当該エージェントの目標シーンの利用が制限されているか否かを判定する(ステップS3607)。ステップS3607における判定の結果により、当該エージェントの目標シーンの利用が制限されていないと判定した場合(ステップS3607:No)、行動データ生成部313は、当該エージェントの目標シーンとして選んだ行動シーンの利用状況が、当該行動シーンを使用可能な人数以内か否かを判定する(ステップS3608)。
ステップS3608における判定の結果により、目標シーンとして選んだ行動シーンの利用状況が、当該行動シーンを使用可能な人数以内であると判定した場合(ステップS3608:Yes)、ステップS3614に進む。
行動データ生成部313は、エージェントを上記の目標シーンへ移動させて(ステップS3613)、ステップS3614に進む。
行動データ生成部313は、グループ構成情報TBL532を参照して、シミュレーション空間における時刻がエージェントの執務時間を過ぎているか否かを判定する(ステップS3615)。
ステップS3615における判定の結果により、シミュレーション空間における時刻がエージェントの執務時間を過ぎていないと判定した場合(ステップS3615:No)、ステップS3602に進む。
一方、ステップS3615における判定の結果により、シミュレーション空間における時刻がエージェントの執務時間帯を過ぎていると判定した場合(ステップS3615:Yes)、当該エージェントの1日の作業を終える。上記の執務時間帯の終了時刻は、集合時刻として設定された時刻、又は、残業率に基づいて算定された残業を実施する日の作業終了時刻の何れかの時刻とする。
ステップS3609における判定の結果により、他の目標シーンがないと判定した場合(ステップS3609:No)、ステップS3602に進む。
本実施形態のオフィス計画支援システム1によるオフィス計画支援の処理について説明する。
オフィス計画支援システム1は、主観調査システム100、客観調査システム200、シミュレータ300、計画要件抽出システム400がそれぞれ実施する処理を組み合わせて以下のオフィス計画支援の処理を実施する。
オフィス計画作成のための条件を設定するには、予定するオフィス環境がいかなるものであるべきかの情報を収集することが必要である。ただし、オフィス環境は、施設の構成と入居者であるユーザの行動による影響を受けて変化する。
例えば、前述の図2に示したように、組織を形成する入居者P11が現在入居している施設を施設2−1とする。施設2−1には、機能F11が設けられている。入居者P11の行動特性を行動特性M11とする。この場合のオフィス環境Y11は、機能F11の構成状況と入居者P11の行動特性M11とにより定まる。
入居者P11は、施設2−1におけるオフィス環境Y11を、それぞれの評価基準に従って評価して(主観評価)、その良し悪しを各入居者P11が個々に判断している。そこで、オフィス計画支援システム1は、主観調査システム100により、各入居者P11を対象にその判断結果を調査して、現在の環境と各入居者P11が望む環境との乖離を示す情報を収集する。
また、オフィス計画支援システム1は、客観調査システム200により、入居者P11の施設2−1における行動を調査したり、入居者P11が通信を利用して情報を共有する通信量を調査したりすることにより、入居者の基本的な活動状況を調査する。
単純に考えれば、転居前の施設2−1と施設2−2と施設2−3のそれぞれの設備規模を施設20に用意して、転居前と同様の行動特性で各入居者が行動すれば、転居前と同様のオフィス環境が提供されることにより、利用状況の変化は生じない。
以下、オフィス環境における機能配置の過不足を低減する設計手法について説明する。以下に示す設計手法では、まず、オフィス計画支援システム1が下記の何れかの方法によりオフィス環境における機能配置の過不足を検出する。
オフィス環境における機能配置の過不足を示す過不足情報により、計画要件抽出システム400の補正部413は、下記の何れかの方法によりオフィス環境における機能配置の過不足を調整する。
第2に、計画要件抽出システム400の補正部413は、予め定めた利用率の範囲より特定の機能の利用率が高い場合、その機能に対する割り当てを増加させる。
第3に、上記の第2の方法を行うことにより機能の割り当てが増加して、各機能を積み上げた結果、当初予定した施設の規模を上回る場合、計画要件抽出システム400の補正部413は、施設の規模を増加させるように見直す。
上記の何れか、又は複数の調整を行った後に、調整後のオフィス環境について、シミュレータ300の有効性検証部317は再び判定する。なお、上記の第1の方法で調整する場合、第2、第3の方法で割り当てた規模の施設が用意できない場合、また、転居を伴わず同じ施設で配置効率を見直す場合などの各場合に、重要度が低い機能、削減による影響度が少ない機能を優先させて割付量を削減して調整を行うようにしてもよい。
以下、オフィス計画支援システム1によるオフィス環境における機能と生産性の評価手法について説明する。以下に示す評価手法では、先にオフィス内の配置設計が行われ、その配置設計に基づいて、それぞれ配置された機能が効率よく利用できるか否かを評価するものである。
設定条件取得部311は、それぞれの行動シーンに、その行動シーンの生産性の値を定義して、単位時間当たりに情報を生成して共有可能にした情報量、及び、生成された情報を供給した情報量を、機能定義TBL535のINPUTとOUTPUTの項目にそれぞれ設定する。
オフィス計画支援システム1は、設定条件取得部311に、上記のユーザ毎の生産性の集計結果に基づいて、オフィス環境を定める何れかの条件の調整を行わせる。有効性検証部317は、条件の調整がなされた後に、調整後のオフィス環境について再び判定する。
以下、オフィス計画支援システム1によるオフィス環境における機能とエネルギー消費の評価手法について説明する。以下に示す評価手法では、先にオフィス内の配置設計を行い、その配置設計に基づいて、それぞれ配置された機能を利用したことによるエネルギーの消費量を評価する。
設定条件取得部311は、それぞれの行動シーンに対応付けて、その行動シーンのエネルギーの消費量を定義する。
オフィス計画支援システム1は、設定条件取得部311に、上記のユーザ毎のエネルギーの消費量の集計結果に基づいて、エネルギー消費に影響する何れかの条件の調整を行わせる。有効性検証部317は、条件の調整がなされた後に、調整後のオフィス環境について、再び判定する。
以下、オフィス計画支援システム1によるオフィス環境における動線の評価手法について説明する。以下に示す評価手法では、オフィス計画支援システム1は、先にオフィス内の配置設計を行い、その配置設計に基づいて、それぞれ配置された行動シーン(機能)の間を移動するための動線を評価する。
シミュレーションにおけるエージェントの移動距離が比較的少なくなり、それに伴って移動に要する時間が少なくなることが、オフィスの計画段階にあるシミュレーションの結果により、有効性検証部317によって検証することができる。シミュレータ300により、このように計画段階で、改善が見込まれる効果を推定することが可能になる。その結果、ユーザは、オフィスを移転又は再配置することにより、オフィス内の移動に要する時間が少なくなる分の時間をシミュレータ300から得ることができるようになる。これにより、ユーザは、オフィス内の移動に要する時間が少なくなる分の時間を他の目的に利用できるように、オフィスを移転又は再配置する前の計画段階から準備を進めることが可能になる。
以下、オフィス計画支援システム1を利用して、オフィス環境(オフィス計画)を変更する場合のシミュレーション手法について説明する。例えば、客観調査を行った段階のオフィス環境を見直して、オフィス環境を変更することがある。より具体的な例を挙げる。現在のオフィス環境の不満な点についてユーザの意見を募った結果、「休憩するための環境が不足している」などの意見が寄せられたと仮定する。このような場合に、現在のオフィスには休憩する環境が不足していると判断がなされ、休憩するための環境を充実させるようにオフィス計画の見直しが行われる。このような意見は、ユーザの主観調査の結果から導かれるものであり、ユーザが上記のような不満を感じていても、ユーザの活動(行動)を調査した客観調査の結果には表れていないことが多い。
なお、このような行動特性の補正量は、行動シーンの補正量に応じて定めるとよい。例えば、行動シーンの比率を変化させた場合、変化前後の当該比率の差、又は、変化前後の当該比率の増減率に応じて、行動特性の補正率を定める。
前述のように、行動シーンが存在しなかった場合には、シミュレータ300は、新たに設けた行動シーンの量に応じた数値を、新たに設けた行動シーンに対応するエージェントの行動特性の値として設定する。シミュレータ300は、上記の設定に応じて、他の行動シーンに対応するエージェントの行動特性の値を、新たに設けた行動シーンに対応するエージェントの行動特性の値に応じて補正する。
このように補正することにより、オフィス環境の変更量が大きくなる場合であったとしても、エージェントの行動特性を補正することができ、オフィス環境の変更に伴うユーザの行動パターンの変化を推定することができる。
このような、客観調査システム200は、ユーザ間の通信の履歴とユーザの行動履歴の何れかを含む情報を分析部230が分析して、第4分析部234は、分析の結果に基づいて、前記ユーザのオフィスを補正するためのデータを生成する。これにより、客観調査システム200は、施設におけるオフィス計画の検証を容易にすることが可能になる。
このような、客観調査システム200により、検出した通信の履歴情報とユーザ行動履歴情報との少なくとも何れか一方を含む情報からユーザのオフィス活動を分析することが可能になる。
このような、客観調査システム200により、ユーザ行動履歴情報を含む情報から施設の利用状況を分析することが可能になる。
このような、客観調査システム200により、ユーザ行動履歴情報を含む情報から施設の空間の充足状況を分析することが可能になる。
このような、客観調査システム200により、検出した通信の履歴情報とユーザ行動履歴情報とを含む情報からユーザが属するグループと他のグループとの間の関連度を分析した分析の結果に基づいて、ユーザが属するグループと他のグループとの近接要求度を生成することが可能になる。
このような、客観調査システム200により、検出した通信の履歴情報とユーザ行動履歴情報とを含む情報からユーザが属するグループと他のグループとの間の関連度を分析することが可能になる。
このような、客観調査システム200により、ユーザが属するグループと他のグループとの近接要求度基づいて生成される前記施設のオフィス計画を補正する補正情報を、前記ユーザ行動履歴情報に基づいて生成することが可能になる。
このような、客観調査システム200により、前記ユーザと前記施設を利用する他のユーザとの間で通信を利用して情報を送受信した履歴情報に基づいて、ユーザが属するグループと他のグループとの近接要求度を生成することが可能になる。
このような、客観調査システム200により、互いに異なる組織に属するユーザが通信を利用してコミュニケーションをとっていると判定した通信の通信量又は通信に含まれる特定のキーワードを検出した回数又は頻度を計数し、前記計数した結果に応じて、当該組織間の近接度を算定することが可能になる。
例えば、上記の実施形態では、本発明に関連する構成を便宜上、オフィス計画支援システム1を主観調査システム100、客観調査システム200、シミュレータ300、及び、計画要件抽出システム400に分けて説明した。主観調査システム100、客観調査システム200、シミュレータ300、及び、計画要件抽出システム400の分割を、上記に例示したものと変更してもよく、各システム同士を一体化してもよい。また、各システムに含まれる一部の構成を、他のシステムの構成に含めて構成してもよい。
100 主観調査システム、
200 客観調査システム(オフィス活動分析システム)、300 シミュレータ、
400 計画要件抽出システム、500 記憶部
Claims (11)
- 複数の種類の業務が各ユーザによってそれぞれ遂行されるように構成される施設におけるオフィス活動を分析するオフィス活動分析システムであって、
ユーザ間の通信の履歴とユーザの行動履歴の何れかを含む情報を分析する分析部と、
前記分析の結果に基づいて、前記ユーザのオフィス活動の状況を示すデータであって、前記ユーザのオフィスを補正するためのデータを生成するデータ生成部と
を備えることを特徴とするオフィス活動分析システム。 - 前記分析部は、
前記ユーザ間の通信の履歴情報と前記ユーザの行動履歴を示すユーザ行動履歴情報との少なくとも何れか一方を含む前記ユーザのオフィス活動の状況を示す活動履歴情報から前記ユーザのオフィス活動を分析する第1分析部
を備えることを特徴とする請求項1に記載のオフィス活動分析システム。 - 前記分析部は、
前記活動履歴情報を含む情報から前記施設の利用状況を分析する第2分析部
を備えることを特徴とする請求項2に記載のオフィス活動分析システム。 - 前記分析部は、
前記活動履歴情報を含む情報から前記施設の空間の充足状況を分析する第3分析部
を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載のオフィス活動分析システム。 - 前記分析の結果に基づいて、前記ユーザが属するグループと他のグループとの近接要求度を生成する第4分析部
を備えることを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載のオフィス活動分析システム。 - 前記ユーザは、前記施設に配される複数のグループの何れかに属しており、
前記分析部は、
前記通信の履歴情報と前記ユーザ行動履歴情報とを含む情報から前記ユーザが属するグループと他のグループとの間の関連度を分析する第5分析部
を備えることを特徴とする請求項2から5の何れか1項に記載のオフィス活動分析システム。 - 前記分析部は、
前記近接要求度に基づいて生成される前記施設のオフィス計画を補正する補正情報を、前記活動履歴情報に基づいて生成する
ことを特徴とする請求項5に記載のオフィス活動分析システム。 - 前記通信の履歴情報には、前記ユーザと前記施設を利用する他のユーザとの間で通信を利用して情報を送受信した履歴情報が含まれる
ことを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載のオフィス活動分析システム。 - 前記分析部は、
互いに異なる組織に属するユーザが通信を利用してコミュニケーションをとっていると判定した通信の通信量又は通信に含まれる特定のキーワードを検出した回数又は頻度を計数し、前記計数した結果に応じて、当該組織間の近接度を算定する
ことを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載のオフィス活動分析システム。 - 複数の種類の業務が各ユーザによってそれぞれ遂行されるように構成される施設におけるオフィス活動を分析するオフィス活動分析方法であって、
ユーザ間の通信の履歴とユーザの行動履歴の何れかを含む情報を分析部が分析するステップと、
前記分析の結果に基づいて、前記ユーザのオフィス活動の状況を示すデータであって、前記ユーザのオフィスを補正するためのデータをデータ生成部が生成するステップと
を含むことを特徴とするオフィス活動分析方法。 - 複数の種類の業務が各ユーザによってそれぞれ遂行されるように構成される施設におけるオフィス活動を分析するオフィス活動分析システムのコンピュータに、
ユーザ間の通信の履歴とユーザの行動履歴の何れかを含む情報を分析部が分析するステップと、
前記分析の結果に基づいて、前記ユーザのオフィス活動の状況を示すデータであって、前記ユーザのオフィスを補正するためのデータをデータ生成部が生成するステップと
を実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014251114A JP6212474B2 (ja) | 2014-12-11 | 2014-12-11 | オフィス活動分析システム、オフィス活動分析方法、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014251114A JP6212474B2 (ja) | 2014-12-11 | 2014-12-11 | オフィス活動分析システム、オフィス活動分析方法、及びプログラム |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016105615A Division JP6244401B2 (ja) | 2016-05-26 | 2016-05-26 | 計画作成支援システム、計画作成支援方法、及びプログラム |
JP2017156873A Division JP6427640B2 (ja) | 2017-08-15 | 2017-08-15 | 活動分析システム、活動分析方法、及びプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016115003A true JP2016115003A (ja) | 2016-06-23 |
JP6212474B2 JP6212474B2 (ja) | 2017-10-11 |
Family
ID=56141875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014251114A Active JP6212474B2 (ja) | 2014-12-11 | 2014-12-11 | オフィス活動分析システム、オフィス活動分析方法、及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6212474B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018073333A (ja) * | 2016-11-04 | 2018-05-10 | 株式会社イトーキ | 業務活動分析装置、業務活動分析方法、及びプログラム。 |
KR102056774B1 (ko) * | 2018-02-21 | 2019-12-17 | (주)형지엘리트 | 온라인 강의 기반 학생 간 소통 방법, 그리고 이를 위한 스마트 디바이스, 서버 및 시스템 |
JP2020101941A (ja) * | 2018-12-20 | 2020-07-02 | 旭化成ホームズ株式会社 | 被災度導出システム、被災度導出装置、被災度導出方法、及びプログラム |
WO2020261861A1 (ja) * | 2019-06-28 | 2020-12-30 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 交流分析システム、交流分析方法、及びプログラム |
JPWO2020105154A1 (ja) * | 2018-11-21 | 2021-09-27 | 株式会社日立製作所 | データ分析システム及びデータ分析方法 |
JP6952927B1 (ja) * | 2020-07-21 | 2021-10-27 | 三菱電機株式会社 | 場所予測装置、場所予測方法、および、場所予測プログラム |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003022309A (ja) * | 2001-07-06 | 2003-01-24 | Hitachi Ltd | 動線情報を基にした施設管理装置 |
JP2004127206A (ja) * | 2002-08-05 | 2004-04-22 | Lexer Research Inc | 機能オブジェクトデータ、機能オブジェクト表象システム、機能オブジェクト表象システムにおけるオブジェクトデータ送信側機器及びオブジェクトデータ受信側機器及び管理用機器 |
JP2006127142A (ja) * | 2004-10-28 | 2006-05-18 | Fuji Xerox Co Ltd | 情報処理システム及び情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム |
JP2006302137A (ja) * | 2005-04-22 | 2006-11-02 | Takenaka Komuten Co Ltd | オフィスレイアウト計画支援装置、オフィスレイアウト計画支援方法及びオフィスレイアウト計画支援プログラム |
JP2009211574A (ja) * | 2008-03-06 | 2009-09-17 | Hitachi Ltd | 作業品質を測定するサーバ及び作業品質を測定するセンサネットワークシステム |
JP2012043043A (ja) * | 2010-08-13 | 2012-03-01 | Fuji Xerox Co Ltd | 情報処理装置及び情報処理プログラム |
JP2012118727A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Okamura Corp | エリア利用状況解析システム及びエリア利用状況解析方法並びにそのプログラム |
-
2014
- 2014-12-11 JP JP2014251114A patent/JP6212474B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003022309A (ja) * | 2001-07-06 | 2003-01-24 | Hitachi Ltd | 動線情報を基にした施設管理装置 |
JP2004127206A (ja) * | 2002-08-05 | 2004-04-22 | Lexer Research Inc | 機能オブジェクトデータ、機能オブジェクト表象システム、機能オブジェクト表象システムにおけるオブジェクトデータ送信側機器及びオブジェクトデータ受信側機器及び管理用機器 |
JP2006127142A (ja) * | 2004-10-28 | 2006-05-18 | Fuji Xerox Co Ltd | 情報処理システム及び情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム |
JP2006302137A (ja) * | 2005-04-22 | 2006-11-02 | Takenaka Komuten Co Ltd | オフィスレイアウト計画支援装置、オフィスレイアウト計画支援方法及びオフィスレイアウト計画支援プログラム |
JP2009211574A (ja) * | 2008-03-06 | 2009-09-17 | Hitachi Ltd | 作業品質を測定するサーバ及び作業品質を測定するセンサネットワークシステム |
JP2012043043A (ja) * | 2010-08-13 | 2012-03-01 | Fuji Xerox Co Ltd | 情報処理装置及び情報処理プログラム |
JP2012118727A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Okamura Corp | エリア利用状況解析システム及びエリア利用状況解析方法並びにそのプログラム |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018073333A (ja) * | 2016-11-04 | 2018-05-10 | 株式会社イトーキ | 業務活動分析装置、業務活動分析方法、及びプログラム。 |
JP2021114338A (ja) * | 2016-11-04 | 2021-08-05 | 株式会社イトーキ | 業務活動分析装置、業務活動分析方法、及びプログラム。 |
JP7209766B2 (ja) | 2016-11-04 | 2023-01-20 | 株式会社イトーキ | 業務活動分析装置、業務活動分析方法、及びプログラム。 |
KR102056774B1 (ko) * | 2018-02-21 | 2019-12-17 | (주)형지엘리트 | 온라인 강의 기반 학생 간 소통 방법, 그리고 이를 위한 스마트 디바이스, 서버 및 시스템 |
JPWO2020105154A1 (ja) * | 2018-11-21 | 2021-09-27 | 株式会社日立製作所 | データ分析システム及びデータ分析方法 |
JP2020101941A (ja) * | 2018-12-20 | 2020-07-02 | 旭化成ホームズ株式会社 | 被災度導出システム、被災度導出装置、被災度導出方法、及びプログラム |
WO2020261861A1 (ja) * | 2019-06-28 | 2020-12-30 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 交流分析システム、交流分析方法、及びプログラム |
JPWO2020261861A1 (ja) * | 2019-06-28 | 2020-12-30 | ||
JP7365648B2 (ja) | 2019-06-28 | 2023-10-20 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 交流分析システム、交流分析方法、及びプログラム |
JP6952927B1 (ja) * | 2020-07-21 | 2021-10-27 | 三菱電機株式会社 | 場所予測装置、場所予測方法、および、場所予測プログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6212474B2 (ja) | 2017-10-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6571328B2 (ja) | シミュレーションシステム、シミュレーション方法、及びプログラム | |
JP6170898B2 (ja) | オフィス計画支援システム、オフィス計画支援方法、及びプログラム | |
JP6212474B2 (ja) | オフィス活動分析システム、オフィス活動分析方法、及びプログラム | |
US11704450B2 (en) | Systems and methods for generating data-driven optimized architectural design | |
Edwards et al. | Urban tourism research: developing an agenda | |
JP5625882B2 (ja) | 情報管理装置 | |
JP6244401B2 (ja) | 計画作成支援システム、計画作成支援方法、及びプログラム | |
JP6111238B2 (ja) | オフィス計画支援システム、オフィス計画支援方法、及びプログラム | |
Dugdale et al. | Human behaviour centered design: developing a software system for cultural heritage | |
JP6427640B2 (ja) | 活動分析システム、活動分析方法、及びプログラム | |
Nyarko et al. | Cloud based passive building occupancy characterization for attack and disaster response | |
JP2011175522A (ja) | 会議スケジュール調整支援装置 | |
JP2024138123A (ja) | ワークプレイス計画方法、ワークプレイス計画システム、及びプログラム | |
Mashhadi et al. | Understanding the impact of personal feedback on face-to-face interactions in the workplace | |
Sparnaaij et al. | Using pedestrian modelling to inform virus transmission mitigation policies: A novel activity scheduling model to enable virus transmission risk assessment in a restaurant environment | |
JP2022053126A (ja) | 混雑状況推定装置、方法およびプログラム | |
US20230316183A1 (en) | Method and apparatus for managing space of a physical office and a virtual office | |
CN111861414A (zh) | 一种会议考勤系统、方法及设备 | |
JP2022168276A (ja) | 位置管理装置、位置管理方法、位置管理プログラム、及び位置管理システム | |
Tabak et al. | User behaviour modelling | |
CN112001708A (zh) | 一种开庭时间管理系统及其使用方法、计算机可读存储介质 | |
Eary | Agile Working and the Digital Workspace: Best Practices for Designing and Implementing Productivity | |
Timm et al. | Data Acquisition for ad-hoc Evacuation Simulations of Public Buildings. | |
JP6892346B2 (ja) | コンサルティング装置、情報処理装置、コンサルティング方法、プログラム | |
JP2023174488A (ja) | 情報処理装置、及びプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160815 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20160815 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20160826 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161206 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170206 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170307 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170508 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20170523 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170815 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20170823 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170912 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170915 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6212474 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |