以下、本発明の一形態に係るサービスシステムの一例を説明する。まず、図1を参照して、本発明の一形態に係るサービスシステムの全体構成を説明する。サービスシステム1は、センターサーバ2と、センターサーバ2に所定のネットワーク5を介して接続可能なクライアント装置としての複数のサービス端末装置3とを含む。センターサーバ2は、複数のコンピュータ装置としてのサーバユニット2A、2B…が組み合わされることにより一台の論理的なサーバ装置として構成されている。ただし、単一のサーバユニットによりセンターサーバ2が構成されてもよい。あるいは、クラウドコンピューティングを利用して論理的にセンターサーバ2が構成されてもよい。
サービス端末装置3は、所定のサービスを提供する装置として構成される。サービス端末装置3は、所定の施設6に設置される。サービス端末装置3として、適宜のサービスを提供する各種の装置が利用されてよいが、図1の例ではゲーム機3A、及び自動販売機3Bが示されている。また、図1の例では、各施設6にゲーム機3A、及び自動販売機3Bが一つずつ示されているが、各施設6には適宜の数のゲーム機3A、及び自動販売機3Bが設置される。
ゲーム機3Aは、ゲーム装置の一例であって、所定のサービスとしてゲームを提供する装置である。ゲーム機3Aは、そのようなゲームを無償で提供してもよいが、一例として所定のプレイ料金の支払いと引き換えに、そのプレイ料金に対応した範囲でユーザにゲームをプレイさせる商業用(業務用)のゲーム機(有償でゲームを提供するゲーム機)として構成されている。この種のゲーム機3Aは、アーケードゲーム機と呼ばれることがある。ゲーム機3Aは、多数のユーザにゲームを繰り返しプレイさせて収益を上げることを主たる目的として店舗等の適宜の施設6に設置されるコンピュータ装置である。なお、ゲーム機3Aは、音楽ゲーム、アクションゲーム、シミュレーションゲーム、或いはロールプレイングゲーム等の適宜のゲームを提供してよい。
一方、自動販売機3Bは、ネットワーク5を介して各種情報の送受信が可能なネットワーク装置の一種として構成され、一又は複数の商品を販売する販売装置である。自動販売機3Bが販売する商品は、飲料、食品、新聞、雑誌、書籍、玩具といった各種の物品から適宜に設定されてよい。乗車券、入場券、チケット等の券種を販売する券売機、ユーザを撮影して印刷出力する撮影機等も自動販売機の概念に含まれる。あるいは、給油機も自動販売機の概念に含まれてよい。なお、自動販売機3Bは、これらに限定されず、例えば料金の支払いと引き換えに一定の役務、あるいは無形の商品を提供する装置として構成されてもよい。例えば、ユーザに動画等を視聴させる装置、通貨を両替して提供する両替機、洗濯や洗車といった一定のサービスを提供する装置、ユーザが求める情報を有償で提供する装置等が自動販売機3Bとして機能してよい。つまり、自動販売機3Bとして各種の販売装置が機能してよい。
サービスシステム1には、ネットワーク5を介してユーザ端末装置4が接続される場合がある。ユーザ端末装置4は、ネットワーク接続が可能でかつユーザの個人用途に供されるコンピュータ装置である。ユーザ端末装置4として、ブック型のパーソナルコンピュータ、携帯型ゲーム機、携帯型タブレット端末装置といった、ネットワーク接続が可能でかつユーザの個人用途に供される各種のコンピュータ装置が利用されてよいが、図1の例では携帯電話(スマートフォンを含む。)のようなモバイル端末装置が利用されている。ユーザ端末装置4(モバイル端末装置)は、各種のコンピュータソフトウエアを実装することにより、センターサーバ2が提供する種々のサービスをユーザに享受させることが可能である。
ネットワーク5は、センターサーバ2に対してサービス端末装置3及びユーザ端末装置4をそれぞれ接続させることができる限り、適宜に構成されてよい。一例として、ネットワーク5は、TCP/IPプロトコルを利用してネットワーク通信を実現するように構成される。典型的には、WANとしてのインターネット5Aと、センターサーバ2及びサービス端末装置3のそれぞれとインターネット5Aとを接続するLAN5B、5Cとがルータ5Dを介して接続されることにより構築される。ユーザ端末装置4もアクセスポイントAP等を介して適宜にインターネット5Aに接続される。なお、サービス端末装置3と施設6のルータ5Dとの間にローカルサーバが設置され、そのローカルサーバを介してサービス端末装置3がセンターサーバ2と通信可能に接続されてもよい。センターサーバ2のサーバユニット2A、2B…はLAN5Cに代えて、又は加えてWAN5Aにより、相互に接続される場合もある。
センターサーバ2は、サービス端末装置3又はそのユーザに対してサービス端末装置3のサービスに関連する各種の装置用サービスを提供する。装置サービスは、各サービス端末装置3のサービスに関連する各種のサービスを含んでいてよいが、一例としてネットワーク5を介してプログラム或いはデータを配信し、更新する配信サービスを含んでいる。センターサーバ2は、このような配信サービスを通じて各サービス端末装置3にサービスの提供に必要な各種のプログラム或いはデータを適宜に配信等する。また、装置用サービスは、景品引換サービス、及び来店特典サービスを含んでいる。景品引換サービスは、各施設6において景品を引き換える景品イベントを実現するためのサービスである。来店特典サービスは、そのような景品イベントに付随して各施設6に来店したユーザに来店特典を付与するためのサービスである。景品引換サービス、及び来店特典サービスの詳細は後述する。
なお、装置用サービスは、その他にもサービス端末装置3からユーザの識別情報を受け取って、そのユーザを認証するサービスを含んでいてよい。また、認証したユーザの利用実績等のデータをゲーム機3Aから受け取って保存し、或いは保存するデータをサービス端末装置3に提供するサービスを含んでいてもよい。さらに、装置用サービスは、ユーザから料金を徴収する課金サービス等を含んでいてもよい。
同様に、センターサーバ2は、ネットワーク5を介してユーザ端末装置4のユーザに各種のWebサービスを提供する。Webサービスは、適宜のサービスを含んでいてよいが、一例として景品引換サービス、及び来店特典サービスを含んでいる。つまり、景品引換サービス、及び来店特典サービスは、装置用サービスとWebサービスとの組み合わせによって実現されるサービスである。なお、Webサービスは、例えばその他にもサービス端末装置3が提供するサービスに関する各種の情報を提供する情報サービス、各ユーザ端末装置4に各種データ或いはソフトウエアを配信(データ等のアップデートを含む)する配信サービス、ユーザによる情報発信、交換、共有といった交流の場を提供するコミュニティサービス、及び各ユーザを識別するためのユーザIDを付与するサービス等の各種のサービスを含んでいてよい。これらのWebサービスのうち、情報サービス等のサービス端末装置3のサービスに関するサービスが本発明の関連サービスとして機能する。
次に、図2を参照して、サービス端末装置3の一例としてゲーム機3Aが利用される場合のサービスシステム1の制御系の要部を説明する。まず、センターサーバ2には、制御ユニット21、及び記憶手段としての記憶部22が設けられる。制御ユニット21は、所定のコンピュータプログラムに従って各種の演算処理及び動作制御を実行するプロセッサの一例としてのCPUと、その動作に必要な内部メモリその他の周辺装置とを組み合わせたコンピュータとして構成されている。
記憶部22は、ハードディスクアレイ等の不揮発性記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)を含んだ記憶ユニットによって実現される外部記憶装置である。記憶部22は、一の記憶ユニット内に全てのデータを保持するように構成されてもよいし、複数の記憶ユニットにデータを分散して記憶するように構成されてもよい。記憶部22には、ユーザに各種のサービスを提供するために必要な各種の処理を制御ユニット21に実行させるコンピュータプログラムの一例として、サーバ用プログラムPG1が記録される。
また、記憶部22には、各種のサービスの提供に必要なサーバ用データが記憶される。そのようなサーバ用データはサービス端末装置3用の各種のデータを含んでいるが、図2の例ではそのようのデータの一種として、プレイデータPD、及び在庫データSDが示されている。プレイデータPDは、ゲーム機3Aが提供するゲームの実績を管理するためのデータである。具体的には、プレイデータPDには、各ユーザの過去のゲームに関するプレイ実績の情報が記述される。プレイデータPDは、例えば、前回までのプレイ結果(過去の実績)を次回以降に引き継ぐため、或いは各ユーザに固有の設定内容を引き継ぐために使用される。一方、在庫データSDは、景品イベントが開催される場合に、各施設6において管理される景品の残数(在庫の数)を管理するためのデータである。プレイデータPD、及び在庫データSDの詳細は後述する。
なお、サーバ用データは、例えばその他にも各種のサービスを実現するための各種のデータを含んでよい。例えば、そのようなデータには、各ユーザを識別するためのユーザID等の各種IDを管理するためのID管理データが含まれていてよい。また、そのようなデータには、ゲーム用のデータとして、ゲーム画面用の各種の画像を表示するための画像データ、或いはゲーム用の各種のBGMを再生するためのBGMデータ等が含まれてよい。しかし、それらの図示は省略した。
制御ユニット21には、制御ユニット21のハードウエア資源とソフトウエア資源としてのサーバ用プログラムPG1との組合せによって実現される各種の論理的装置が設けられるが、このような論理的装置として図2の例では装置用サービス管理部26、及びWebサービス管理部27が示されている。装置用サービス管理部26は、サービス端末装置3に対して上述の装置用サービスを実現するための各種処理を実行する。一方、Webサービス管理部27はユーザ端末装置4に対して上述のWebサービスを実現するための各種処理を実行する。
装置用サービス管理部26、及びWebサービス管理部27が実行する処理には、景品引換サービス、及び来店特典サービスを実現するための処理が含まれる。具体的には、装置用サービス管理部26は、景品引換サービス、及び来店特典サービスの両方を実現するための処理として、例えば結果取得処理を実行する。一方、Webサービス管理部27は、景品引換サービスを実現するための処理として、例えば権利判別処理、及び在庫提供処理を実行する。また、Webサービス管理部27は、来店特典サービスを実現するための処理として、例えば特典付与処理を実行する。これらの結果取得処理、権利判別処理、在庫提供処理、及び特典付与処理の手順の詳細は後述する。なお、制御ユニット21には、キーボード等の入力装置、モニタ等の出力装置等が必要に応じて接続され得る。しかし、それらの図示は省略した。
一方、ゲーム機3Aには、コンピュータとしての制御ユニット31と、記憶手段としての記憶部32とが設けられる。制御ユニット31は、所定のコンピュータプログラムに従って各種の処理を実行するプロセッサの一例としてのCPUと、その動作に必要な内部メモリその他の周辺装置とを組み合わせたコンピュータとして構成されている。
記憶部32は、ハードディスク、半導体記憶装置といった不揮発性記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)を含んだ記憶ユニットによって実現される外部記憶装置である。記憶部32には、ゲーム等の各種のサービスを提供するために必要な各種の処理を制御ユニット31に実行させるコンピュータプログラムの一例として、ゲームプログラムPG2が記録される。また、記憶部32には、ゲームの提供に必要なゲームデータが記録される。そのようなゲームデータには、ゲーム用の各種のデータが含まれるが、図2の例ではその一種としてプレイデータPDが示されている。プレイデータPDは、配信サービス等を通じて適宜にセンターサーバ2から提供される。なお、ゲームデータには、プレイデータPD等と同様に配信サービスを通じて提供される画像データ、BGMデータ、或いはID管理データが含まれ得る。しかし、これらの図示は省略した。
制御ユニット31には、制御ユニット31のハードウエア資源とソフトウエア資源としてのゲームプログラムPG2との組合せによって各種の論理的装置が構成される。そして、それらの論理的装置を通じてゲームの提供に必要な各種の処理(センターサーバ2の装置用サービス管理部26が提供する装置用サービスを享受するために必要な処理を含む)が実行されるが、図2の例では、ゲームに関連する論理的装置として、ゲーム制御部36、及びデータ管理部37が示されている。
ゲーム制御部36は、ゲームを提供するための各種の処理を行う論理的装置である。そのような処理には、キャラクタ等の各種の画像を表示する処理、それらの画像を適宜動作させる処理等が含まれる。また、そのような処理には、ゲームのプレイ時に各ユーザを識別するためのユーザIDの情報を記録するIDカード等が使用される場合において、そのようなユーザIDの情報に基づいて各ユーザを特定する処理も含まれる。一方、データ管理部37は、記憶部32に記録される各種データの管理に関する各種の処理を行う論理的装置である。このような処理には、プレイデータPDをセンターサーバ2から取得する処理、それを適宜に更新する(プレイ実績をプレイデータPDに反映する)処理、或いは更新後のプレイデータPDをセンターサーバ2に提供(送信)する処理が含まれる。また、プレイデータPDは、景品引換サービス、及び来店特典サービスの実現に使用される。このため、データ管理部37は、このようなプレイデータPDの更新等を通じて、景品引換サービス、及び来店特典サービスを実現するための処理も実行する。
また、ゲーム機3Aにはアーケードゲーム機として機能するための各種の出力装置、及び入力装置が適宜に設けられてよいが、図2の例ではモニタMO、及びスピーカSPがゲーム機3Aに設けられる出力装置として示されている。モニタMO、及びスピーカSPは、それぞれゲーム画面等を表示するための周知の表示装置、及び音声を再生するための周知の音声再生装置である。同様に、図2の例では、ゲーム機3Aに設けられる入力装置として、ユーザのプレイ行為を入力するための入力装置38が示されている。入力装置38は、ゲーム機3Aが提供するゲームの種類に応じて適宜に構成されてよいが、一例としてタッチ位置(指で触れる操作)に応じた信号を出力するタッチパネルが入力装置38として利用される。
なお、その他にも、例えばゲーム機3Aには、現金、代替硬貨、メダル、電子通貨(ポイントを含む)、クレジットカード機能等を利用してユーザからゲームに必要な所定の対価を徴収するための対価徴収装置が入力装置として設けられてもよい。そして、そのような装置によって、例えば電子通貨の残量を記録するカードを介して電子通貨等の各種の対価が徴収されてよい。あるいは、ゲーム機3Aには、上述のIDカードのユーザIDの情報を読み取るためのリーダが入力装置として設けられていてよい。そして、このようなリーダを介してIDカードからユーザIDの情報が取得されてよい。
また、ユーザ端末装置4には、コンピュータとしての制御ユニット41と、記憶手段としての記憶部42とが設けられる。制御ユニット41は、所定のコンピュータプログラムに従って各種の処理を実行するプロセッサの一例としてのCPUと、その動作に必要な内部メモリその他の周辺装置とを組み合わせたコンピュータとして構成されている。
記憶部42は、ハードディスク、半導体記憶装置といった不揮発性記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)を含んだ記憶ユニットによって実現される外部記憶装置である。記憶部42には、各種のサービスを提供するために必要な各種の処理を制御ユニット41に実行させるコンピュータプログラムの一例として、端末プログラムPG3が記録される。そのようなサービスには、景品引換サービス、及び来店特典サービスが含まれる。つまり、端末プログラムPG3は、景品引換サービス、及び来店特典サービスを実現するためのプログラムを含んでいる。例えば、景品引換サービス、及び来店特典サービスは、それぞれを実現するための別々のソフトウエア(アプリケーション)等の適宜のソフトウエアを通じて実現されてもよいが、一例としていずれも同じアプリケーションを通じて実現される。このため、端末プログラムPG3は、このようなアプリケーション(以下、専用アプリと呼ぶ場合がある)を実現するためのプログラムを含んでいる。一方、記憶部42には、そのような各種のサービスの提供に必要な端末データ44が記録される。そのような端末データ44には、例えば在庫データSD等の各種のデータが含まれる。
制御ユニット41には、制御ユニット41のハードウエア資源とソフトウエア資源としての端末プログラムPG3との組合せによって各種の論理的装置が構成される。そして、それらの論理的装置を通じて、Webサービスの享受等に必要な各種の処理が実行されるが、図2の例では、Webサービスに関連する論理的装置として、Webサービス処理部46が示されている。Webサービス処理部46は、上述のWebサービスを享受するための各種の処理を実行する。このような処理には、例えば、景品引換サービス、及び来店特典サービスを実現するための処理が含まれる。具体的には、Webサービス処理部46は、このような処理として、例えば権利判別処理、及び在庫判別処理を実行する。Webサービス処理部46は、これらの権利判別処理、及び在庫判別処理をWebサービス管理部27と協働して実現する。
次に、図3を参照して、景品引換サービスの詳細について説明する。景品引換サービスは、上述のとおり景品イベントを実現するためのサービスである。景品イベントにおいて景品と引き換える(取得する)権利(以下、景品権と呼ぶ場合がある)は、各施設6への全来訪者(無条件)等、適宜に付与されてよいが、一例として一部の来訪者(所定の条件を満たす来訪者)に限定される。また、そのような一部の来訪者は、引換回数(例えば全来訪者に景品権は付与されるが、二回目以降の引換に対応する来訪者の場合、引換が制限される等)、ユーザ端末装置4の使用に関る各種の条件(例えばメールアドレス等の各ユーザ端末装置4を特定する情報が所定のサービスにおいてフレンド登録された場合、或いはユーザ端末装置4が提供するゲーム等のサービスにおいて特定の条件を満たした場合等)等、適宜の条件によって特定されてよいが、一例としてサービス端末装置3におけるサービスの利用状況が利用される。以下では、サービス端末装置3の一例としてゲーム機3Aが利用され、そのゲーム機3Aのゲームにおいて特定の成績を獲得したユーザ(来訪者)に各施設6における景品(景品権)の付与が限定される場合について説明する。
図3は、このような場合の景品引換サービスにおける景品引換を実現するための流れの一例を説明するための説明図である。特定の成績に基づく景品権の付与は、電子的(例えばメール等)、或いは物理的(ゲーム機3Aの発行、或いは郵送等に基づく送付)等の適宜の手法によって実現されてよいが、図3の例ではユーザ端末装置4の専用アプリを通じて電子的に実現される場合が示されている。この場合、図3に示すように、景品引換サービスは、F1〜F4まで四つの手順を含んでいる。そして、これらの四つの手順を通じて、各施設6に来訪したユーザUに各施設6のオペレータによって実際に景品PLが引き渡される。
具体的には、まず各施設6のゲーム機3AにおいてユーザUが特定の成績を獲得した(ゲームにおいて景品権を付与するための所定の条件が満たされた)場合、その獲得結果(特定の成績)がセンターサーバ2に送信される(F1)。また、景品権は専用アプリを通じてユーザ端末装置4に付与(発行)されるため、このような獲得結果はその結果に対応するユーザIDと関連付けられるようにセンターサーバ2に送信される。つまり、ゲーム機3Aは、獲得結果とともに、その獲得結果に対応するユーザIDをセンターサーバ2に送信する。
獲得結果とユーザIDとは、送信時にユーザUが入力する等の適宜の手法で関連づけられてよいが、一例としてゲーム機3Aのプレイ時にIDカードを介して提供されたユーザIDにそのプレイ結果として特定の成績の獲得結果が関連づけられる。このような各ユーザUの獲得結果の情報は、センターサーバ2において適宜に管理されてよいが、図3の例ではプレイデータPDを介して管理される。つまり、各ユーザUの獲得結果の情報はプレイデータPDの一部としてセンターサーバ2において管理される。また、獲得結果のプレイデータPDへの反映は、センターサーバ2側で実行されてもよいが、一例としてゲーム機3Aにおいて実行される。さらに、このような獲得結果はプレイデータPDにおいてプレイ実績の一部として他の実績と同様に管理されてもよいし、景品権として他の実績とは別に管理されてもよいが、一例として他の実績とは別に景品権として管理される。つまり、ゲーム機3Aは、ユーザUが特定の成績を獲得した場合に、その獲得結果の情報として景品権の取得を反映するようにそのユーザUのプレイデータPDを更新し、その更新後のプレイデータPDをセンターサーバ2に送信する。
一方、ユーザUは、ゲーム機3Aのゲームにおいて特定の成績を獲得した場合、ユーザ端末装置4を介してその成績獲得に伴う景品権の有無をセンターサーバ2に問い合わせる(F2)。この問い合わせは、適宜に実行されてよいが、図3の例では問合せ画面50を通じて実行される。問合せ画面50は、ユーザ端末装置4に設けられるモニタ47に表示されるサービス画面の一つである。具体的には、問合せ画面50は、景品引換サービスの実現のために専用アプリが提供するサービス画面である。問合せ画面50は、例えば、ID入力欄50Aを含んでいる。ID入力欄50Aは、ユーザIDを入力するための領域である。つまり、ユーザUは問合せ画面50のID入力欄50Aに自己のユーザIDを入力することにより、景品権の有無をセンターサーバ2に問い合わせる。なお、ユーザ端末装置4には、このような入力のために適宜の入力装置が設けられてよいが、一例としてタッチパネルが設けられる。また、専用アプリの初回起動時、或いは起動毎に要求されるユーザIDが他のサービス画面においても引き継がれる場合等、既にユーザIDが入力済みの場合、問い合わせ画面50でのユーザIDの入力は省略されてよい。この場合、問い合わせ画面50には、ID入力欄50Aの代わりに、例えば上述の問い合わせを実行するための問い合わせボタンが設けられていてよい。
ユーザ端末装置4から問い合わせがあった場合、センターサーバ2は、その問い合わせの結果をユーザ端末装置4に送信する(F3)。具体的には、センターサーバ2は、まず問い合わせとしてユーザ端末装置4から送信されたユーザIDに基づいて、そのユーザIDに対応するプレイデータPDを特定する。そして、センターサーバ2は、その特定したプレイデータPD(あるいはそこに含まれる景品権の有無の情報)を問い合わせ結果としてユーザ端末装置4に送信する。
また、景品引換サービスに付随して来店特典サービスが提供される。来店特典サービスの提供には、各ユーザUの来店の判別が必要になる。この判別は適宜に実現されてよいが、一例として各ユーザUのユーザ端末装置4が位置する施設6の特定を通じて実現される。このため、ユーザ端末装置4は、自己が位置する施設6の情報をユーザIDと関連付けるように取得し、その情報をセンターサーバ2に提供する。このような施設6の情報は、GPS(Global Positioning System)に基づく位置情報、施設6にアクセスポイントAPが設けられ、それを介してユーザ端末装置4がネットワーク5に接続される場合にはそのアクセスポイントAPの特定、或いはユーザUの入力結果等の適宜の手法により取得されてよいが、図3の例では店舗選択画面51における選択を通じてユーザUの入力により取得される。
具体的には、ユーザUが景品権を有している場合、ユーザ端末装置4は問い合わせ結果(景品権ありを示す結果)を取得すると、ユーザ端末装置4は店舗選択画面51を提示する。店舗選択画面51は、景品PLの引換を実行する施設6をユーザUに選択させるために専用アプリが提供するサービス画面の一つである。景品権は、全施設6のいずれの施設6においても景品PLと引き換えられる権利として機能する。つまり、景品権は全施設6に共通の権利である。このため、景品PLは、工場等の適宜の場所(配送元)からA施設6、B施設6、或いはC施設6といった各施設6に配送され、納品される。そして、景品PLは、各施設6において在庫管理される。ユーザUは、店舗選択画面51を通じて、このような各施設6のうち景品権を行使する施設6(景品PLを実際に引き換える施設6)を選択する。このため、店舗選択画面51は、各施設6に対応する店舗選択肢51Aを含んでいる。この例において店舗選択画面51の店舗選択肢51Aが本発明の選択肢として機能する。また、この店舗選択肢51Aに対する選択結果が本発明の施設情報として機能する。
店舗選択画面51には、GPSに基づく位置情報等が参照される場合にはユーザ端末装置4の位置に近い施設6に対応する各施設6の店舗選択肢51Aだけが表示されてもよい。あるいは、店舗選択画面51には、景品PLの在庫が在庫データSDを通じて管理されている場合には在庫が残っている施設6に対応する店舗選択肢51Aだけが表示されてもよいし、全施設6に対応する店舗選択肢51Aが在庫数の情報付きで表示されてもよい。このように店舗選択画面51には、各種の条件に応じた一部の施設6に対応する店舗選択肢51A等の適宜の店舗選択肢51Aだけが表示されてもよいが、一例として在庫の残数、或いはユーザ端末装置4の位置にかかわらず全施設6に対応する店舗選択肢51Aが一律に表示される。なお、GPS情報等からユーザ端末装置4の場所(施設6)が特定可能な場合には、店舗選択肢51Aを通じた施設6の選択は省略されてもよい(例えば、GPS情報等から特定された施設6が表示され、ユーザUはその施設6を承認する場合を含む)。あるいは、店舗選択画面51の表示(提示)自体が省略され、GPS情報等に基づく施設6が自動的に交換対象の施設6として設定されてもよい。
店舗選択画面51において引換用の施設6(景品権が行使される施設6)が店舗選択肢51Aを通じて選択されると、ユーザ端末装置4は更に受取画面52を提示する。受取画面52は、各施設6において景品PLの引換(景品権行使)を実行するために専用アプリが提供するサービス画面の一つである。受取画面52は、景品受取用の選択肢52Aを含んでいる。景品受取用の選択肢52Aは、景品権が行使される(景品PLと実際に引き換えらえる)ときに選択される選択肢である。結果として、受取画面52における景品受取用の選択肢52Aは、景品権の所有を示す情報として機能する。景品受取用の選択肢52Aは、例えば景品権が景品PLと引き換えられた直後、或いは直前に選択される。そして、ユーザ端末装置4は、景品受取用の選択肢52Aが選択された場合にその選択結果(景品権の行使を示す結果)をセンターサーバ2に送信する(F4)。その選択結果には、景品受取用の選択肢52Aの対象の施設6、つまり店舗選択画面51における店舗選択肢51Aの選択結果も含まれる。また、問合せ画面50におけるユーザIDの入力に伴い、これらの選択結果はそのユーザID(それらの選択を行ったユーザUを特定する情報)と関連づけられるが、選択結果にはそれと関連づけられるユーザIDの情報が含まれていてもよい。この例において、受取画面52における景品受取用の選択肢52Aが本発明の引換選択肢として機能する。また、店舗選択肢51Aの選択結果等と関連づけられるユーザIDの情報が本発明のユーザ情報として機能する。
図3の例では、A施設6においてゲーム機3AをプレイしたユーザUが、そのままA施設6において景品PLと引き換えを行っている。このようにユーザUは、景品権を獲得した施設6において景品PLの引換を行ってもよいが、例えば施設6毎に景品PLの在庫が管理されることからA施設6において景品PLの在庫がなくなっている場合等、A施設6で獲得した景品権をB施設6等の適宜の施設6において行使してもよい。また、景品受取用の選択肢52Aは、景品PLとの引換後にユーザUによって選択されてもよいが、図3の例ではA施設6のオペレータOによって選択されている。つまり、ユーザUは受取画面52をオペレータOに提示し、その画面の景品受取用の選択肢52AをオペレータOに選択(操作)してもらい、その選択と引き換えに景品PLをオペレータOから受け取る。一例として、このようなゲームのプレイ、その後の専用アプリを通じた引換場所(施設6)の選択、景品権の提示、及びその権利の行使(消費)といった流れで景品引換サービスは実現される。
なお、上述のとおり景品受取用の選択肢52Aを選択する操作は、ユーザUによって行われてもよいが、選択(指定)漏れに伴う重複交換、或いは交換対象の施設6の指定間違い等を抑制するためにもオペレータOによる実行が好ましい。このため、受取画面52には交換対象の施設6(図4の例のA施設6)を示す情報が表示されていてよい。一方、セキュリティ面等の要請からオペレータO等の他の者によるユーザ端末装置4の操作が好ましくない場合も想定される。このような場合、景品受取用の選択肢52Aの操作後に、景品PLとの交換を促すカウントダウン表示が開始され、そのカウントダウン表示(交換対象の施設6の情報を含んでいてよい)をユーザUがオペレータOに提示することにより景品PLとの交換が実行されてもよい。あるいは、そのような景品受取用の選択肢52Aの選択結果の情報が、例えば近距離無線通信(NFC等)を通じて施設6側に提供されてもよい。もしくは、例えば問合せ画面50において景品権の問い合わせが終了した後において、そのような近距離無線通信を通じてその景品権の情報が施設6側に提供されてもよい。つまり、ユーザUは景品権確認の後に施設6に用意された近距離無線通信用のリーダにユーザ端末装置4を近づけ、そのリーダを介して景品権の情報を施設6側に提供してよい。この場合、景品受取用の選択肢52Aを含む受取画面52は、施設6側の表示装置に表示され、施設6側によって操作されてよい。また、このような場合、そのようなリーダによる読み取りを通じてユーザ端末装置4が位置する施設6が特定される(その施設6を特定するための情報が提供される)ため、店舗選択画面51を介した交換対象の施設6の選択も不要である。このように景品権に基づく景品PLの交換には、権利の認証、及びその消滅を管理するための適宜の技術が利用されてよい。
次に、図4を参照して、来店特典サービスの詳細について説明する。来店特典サービスは、上述のとおり各施設6を訪問(来店)したユーザUに来店特典を付与するためのサービスである。来店特典サービスは、景品引換サービスに付随して実現される。具体的には、景品イベントにおいて景品PLが引き換えられた場合に、その引換を条件にその引換が実行された施設6におけるゲーム機3A(サービス端末装置3)の利用に特典を付与するサービスである。このような来店特典を得る権利は、例えば景品受取用の選択肢52Aの選択等の引換に関連する適宜の条件に基づいて付与されてよいが、以下では景品引換後(景品受取用の選択肢52Aの選択後)にゲーム機3Aが利用(ゲーム機3Aにおいてゲームがプレイ)された場合にその利用を条件に付与される場合について説明する。
図4は、このような場合の来店特典サービスにおける来店特典の付与を実現するための流れの一例を説明するための説明図である。この場合、図4に示すように、来店特典サービスは、F5〜F7までの三つの手順を含んでいる。そして、これらの三つの手順を通じて、景品PLを引き換えた施設6における来店特典を実現する。具体的には、景品PLの交換を行ったユーザUは、まずその交換を行った施設6のゲーム機3AにおいてユーザIDを利用しつつ、ゲームのプレイを行う(F5)。ユーザIDは、適宜にゲーム機3Aに提供されてよいが、上述のとおり例えばIDカードを介して提供される。つまり、ユーザUは、まずIDカードを利用しつつ、ゲーム機3Aにおいてゲームをプレイする。
このようなユーザUによってゲームがプレイされると、ゲーム機3Aはそのプレイ結果をセンターサーバ2に送信する(F6)。このようなプレイ結果の送信は、適宜に実現されてよいが、一例として景品引換サービスにおけるF1の手順と同様に実現される。つまり、このようなプレイ結果の送信は、特定の成績と同様にプレイデータPDを介して実現される。より具体的には、ゲーム機3Aは、そのユーザUのプレイ結果をプレイデータPDに反映し、その反映後のプレイデータPDをセンターサーバ2に送信する。
一方、ユーザ端末装置4からプレイデータPDを取得すると、センターサーバ2は特典条件が満たされるか否か判別する。特典条件は、例えば、上述のとおり景品イベントにおいて景品PLを交換したユーザUがその交換を行った施設6においてゲーム機3Aを利用した場合に満たされる。そして、そのような特典条件が満たされる場合に、センターサーバ2は、その特典条件を満たしたユーザUに来店特典を付与する(F7)。つまり、景品PLの交換後にその交換が行われた施設6においてゲーム機3Aを介してゲームがプレイされた場合にそのプレイを条件にユーザUに来店特典が付与される。
このような来店特典として、例えばプレイ料金(あるいは自動販売機3Bの場合は販売価格)の値引き、或いはゲームへの有利な展開(例えばプレイデータPDへのアイテム等の付与)等の適宜の特典が利用されてよいが、一例として景品PLとは別の物理的な景品(景品PLと同様に各施設6にて在庫管理される)を取得する権利(以下、来店特典権と呼ぶ場合がある)が利用される。このような来店特典権の行使、つまり来店特典権と景品(以下、利用景品と呼ぶ場合がある)の引き換えは、適宜に実現されてよいが、一例として景品PLと同様に実現される。具体的には、このような利用景品を対象に、図3の例におけるF2〜F4までの手順が同様に実行される。つまり、景品PLと同様に、問合せ画面50を介して権利(来店特典権)の問い合わせが行われ、権利がある場合には店舗選択画面51を介して利用景品を取得する(利用景品の引換を実行する)施設6の選択後に受取画面52における景品受取用の選択肢52Aの選択と引き換えに利用景品が別途ユーザUにオペレータOを介して引き渡される。
なお、景品権、或いは来店特典権が取得された場合には、それらの権利の有無の問い合わせの前に、例えばメール、或いは専用アプリ等を通じて適宜にその情報がユーザ端末装置4を介してユーザUに提供されてよい。また、このような情報には、来店特典として複数の候補が用意されている場合、それらの情報が含まれていてよい。具体的には、例えば、施設6に複数種類のゲーム機3Aが設置され、アイテムの付与、プレイ料金の割引、或いは利用景品(これもゲーム機3Aの種類に応じて変化してもよい)の付与といった具合にゲーム機3Aの種類毎に来店特典が相違する場合、そのような情報が事前にユーザUに提供されてよい。これらの来店特典の候補は、ユーザU(あるいは施設6の指定等の各種の条件)によって適宜に指定されてよいが、例えばそのような情報に基づいてユーザUが実際に利用したゲーム機3Aに対応する来店特典がそのユーザUに付与される。つまり、ユーザUは、そのような情報を参照しつつ、ゲーム機3Aの実際の利用を通じて付与対象の来店特典を選択する。また、このような来店特典の候補は、自動販売機3B等の他のサービス端末装置3との間に生じてもよい。
図4の例は、図3の例のA施設6において景品交換を行ったユーザUに来店特典が付与される場合を示している。この場合、A施設6においてユーザUがゲーム機3Aのゲームをプレイしたときに、そのユーザUに来店特典が付与される。具体的には、A施設6におけるゲーム機3Aのゲームのプレイに伴い、来店特典として来店特典権が付与される。一方、ユーザUは景品PLの交換の後にゲーム機3Aをプレイせずに施設6を離れてもよいが、この場合には来店特典(来店特典権)は付与されない。同様に、A施設6で景品PLの交換を行ったユーザUがその後に仮にB施設6においてゲーム機3Aを利用したとしても、来店特典は付与されない(F5及びF6の手順は同様に実行されるものの、F7の手順が実行されない)。つまり、来店特典は、ユーザUが景品PLの交換だけでなく、そのような交換に続きA施設6においてゲーム機3Aのゲームをプレイした場合にだけ付与される。一例として、このような流れで来店特典サービスは実現される。この例において、A施設6及びB施設6のゲーム機3Aのうち、A施設6のゲーム機3Aが本発明の一部のサービス端末装置として機能する。また、来店特典(来店特典権)が本発明の利用特典として機能する。
次に、プレイデータPD、及び在庫データSDの詳細について説明する。図5は、プレイデータPDの構成の一例を示す図である。また、図5の例は、景品権がプレイデータPDで管理される場合においてプレイデータPDのその景品権を管理する部分の一例を示す図である。この場合、図5に示すように、プレイデータPDは、ゲームのプレイ実績、及び景品権をユーザU毎に管理するためのプレイレコードPDRを含んでいる。また、プレイレコードPDRは、このような管理を実現するために、“ユーザID”、“ゲームID”、“実績”、“権利”、及び“交換実績”の情報を含んでいる。
“ユーザID”は、上述のユーザIDを示す情報である。“ゲームID”は、各ゲーム機3Aが複数のゲームを提供する場合、或いは複数のゲーム機3Aがそれぞれ複数のゲームを提供する場合に、各ゲームを識別するためにゲーム毎にユニークなゲームIDを示す情報である。“ゲームID”の情報は、ゲームの種類が一つだけの場合、省略されてよい。一方、“実績”は、各ゲームにおけるプレイ実績を示す情報である。プレイ実績には、例えばプレイ日時、及び施設6の情報が含まれる。これらの情報は、例えば、特典条件を満たすか否か(景品PLが引き換えられた施設6においてその引換と同日にゲームがプレイされているか否か)の判別に使用される。また、プレイ実績には、例えばその他にもプレイ回数、成績、ポイント(ゲーム内において獲得された各種の価値)、或いはレベルといった各種の実績がゲームの種類に応じて適宜に含まれていてよい。
“権利”は、景品権の有無を示す情報である。“権利”には、例えば来店特典として来店特典権が利用される場合に、その来店特典権の有無を示す情報が含まれていてもよい。そして、“権利”の情報はそれらの景品権、及び来店特典権の有無の判別に使用されてもよい。“交換実績”は、景品権(あるいは来店特典権)の行使の実績を示す情報である。このような行使の実績には、景品PL(あるいは利用景品)との交換の有無、交換日時、及び交換施設の情報が含まれる。また、このような交換施設の情報として、例えば各施設6を識別するために施設6毎にユニークな施設IDの情報が利用されてよい。プレイレコードPDRには、これらの情報が相互に関連付けられるように記録されている。なお、プレイデータPDは、これらに限定されず、景品引換サービス等の各種のサービス(ゲームを含む)の要請に応じて適宜の情報が含まれていてよい。あるいは、適宜の情報が省略されてもよい。
図6は、在庫データSDの構成の一例を示す図である。図6に示すように、在庫データSDは、景品PLの在庫数を施設6毎に管理するための在庫レコードSDRを含んでいる。また、在庫レコードSDRは、このような管理を実現するために、“施設ID”、“景品ID”、及び“残数”の情報を含んでいる。“施設ID”は、各施設6に対応する施設IDを示す情報である。“景品ID”は、景品PLの種類が複数存在する場合に、各景品PLの種類を識別するために景品PLの種類毎にユニークな景品IDを示す情報である。例えば、景品PLとは別の景品として利用景品が各施設6において来店特典権と引き換えに付与される場合、これらの景品PLと利用景品とを識別するために、これらにそれぞれ対応する景品IDの情報が“景品ID”に記述される。一方、“景品ID”の情報は、景品PLの種類が一つの場合には省略されてもよい。“残数”は、景品PL(あるいは別の景品)の残数(在庫数)を示す情報である。在庫レコードSDRには、これらの情報が相互に関連付けられるように記録されている。この例において、“施設ID”の情報、及び“残数”の情報が本発明の施設識別情報、及び残数情報としてそれぞれ機能する。なお、在庫データSDは、これらに限定されず、景品引換サービス等の各種のサービスの要請に応じて適宜の情報が含まれていてよい。あるいは、適宜の情報が省略されてもよい。
次に、図7〜図10を参照して、結果取得処理、権利判別処理、特典付与処理、及び在庫提供処理について説明する。これらの処理は、いずれも景品引換サービス、或いは来店特典サービスを実現するために実行される。具体的には、結果取得処理は、ゲーム機3Aにおける各ユーザUのプレイ結果を他の処理等で利用するために取得するための処理である。装置用サービス管理部26は、ゲーム機3AからゲームをプレイしたユーザUのプレイ結果が送信される(例えば、図3の例のF1の手順、或いは図4の例のF6の手順が実行される)と図7の結果取得処理を開始し、まずそのプレイ結果を取得する(ステップS101)。プレイ結果の提供は上述のとおり適宜に実行されてよいが、一例としてプレイデータPDの提供により実現される。例えば、ゲームをプレイしたユーザUにプレイ結果として景品権(あるいは来店特典権)が付与されている場合には、ゲーム機3Aによってそのような景品権(あるいは来店特典権)の付与がプレイデータPDの“権利”の情報に反映される。あるいは、特典条件の判別に使用される実績(来店特典権の有無に関する情報)がプレイデータPDの“実績”の情報(もしくは“権利”の情報でもよい)に反映される。このため、装置用サービス管理部26は、ゲームをプレイしたユーザUのプレイ結果(景品権の有無、或いは来店特典権の有無)が反映されたプレイデータPDを取得することにより、このような取得を実現する。
続いて装置用サービス管理部26は、ステップS101で取得したプレイ結果が反映されるようにプレイデータPDを更新する(ステップS102)。具体的には、ゲームをプレイしたユーザUのプレイ結果が反映されたプレイデータPDがゲーム機3Aから提供される場合、装置用サービス管理部26は、そのユーザUに対応するプレイデータPDのプレイレコードPDRを記憶部22に保存するプレイデータPDの対応するプレイレコードPDRに反映(上書き)することにより、この更新を実現する。あるいは、装置用サービス管理部26は、ステップS101で取得したプレイデータPDの全部を記憶部22に保存するプレイデータPDに反映する(置換する)ことにより、この更新を実現してもよい。そして、このような更新の後に装置用サービス管理部26は今回の結果取得処理を終了する。これにより、各ゲーム機3Aにおける各ユーザUのプレイ結果(状況)がプレイデータPDに反映され、センターサーバ2によって管理される。結果として、図3の例のF1の手順、或いは図4の例のF6の手順が実現される。
権利判別処理は、景品権(あるいは来店特典権)の有無を判別するための処理である。図8の例は、図3の例のF2、及びF3の手順を実現するために実行される権利判別処理の一例を示している。なお、権利判別処理は、上述のとおり装置用サービス管理部26、及びWebサービス処理部46を介して、センターサーバ2とユーザ端末装置4との協働によって実現されるが、図8及び図10の例ではWebサービス処理部46(ユーザ端末装置4の制御ユニット41)によって主として実行される処理がユーザ端末装置4として、装置用サービス管理部26(センターサーバ2の制御ユニット21)によって主として実行される処理がセンターサーバ2として、それぞれ示されている。
ユーザ端末装置4は、例えば専用アプリにおいて問合せ画面50のID入力欄50AにユーザIDが入力されると図8の権利判別処理を開始し、まずID入力欄50Aに入力されたユーザIDの情報を取得する(ステップS201)。続いてユーザ端末装置4は、その取得したユーザIDに対応するプレイデータPD(そのようなユーザIDに対応するプレイレコードPDRを含むプレイデータPD)をセンターサーバ2に要求する(ステップS202)。このため、この要求には、ステップS201で取得されたユーザIDの情報が含まれる。
一方、センターサーバ2は、ユーザ端末装置4からプレイデータPDが要求されると図8の権利判別処理を開始し、まずその要求に含まれるユーザIDの情報に基づいてそのユーザIDに対応するプレイデータPDを特定する(ステップS301)。続いてセンターサーバ2は、その特定したプレイデータPDをユーザ端末装置4にその要求に対応するプレイデータPDとして送信する(ステップS302)。
センターサーバ2からプレイデータPDを取得すると、ユーザ端末装置4はID入力欄50Aに入力されたユーザIDに対応するユーザUが景品権(あるいは来店特典権)を有するか否か判別する(ステップS203)。ユーザ端末装置4は、プレイデータPDの“権利”の情報を参照しつつ、この判別を実現する。そして、そのユーザIDに対応するユーザUが景品権を有していない場合、以降の処理をスキップして今回の権利判別処理を終了する。
一方、ID入力欄50Aに入力されたユーザIDに対応するユーザUが景品権を有している場合、ユーザ端末装置4は専用アプリを通じて店舗選択画面51を提示する(ステップS204)。また、その店舗選択画面51において全施設6のいずれかを指定する店舗選択肢51Aが選択されると、ユーザ端末装置4は同様に専用アプリを通じて受取画面52を提示する(ステップS205)。続いてユーザ端末装置4は、景品PLの引換結果、つまり受取画面52における景品受取用の選択肢52Aの選択結果をセンターサーバ2に送信する(ステップS206)。この送信には、景品PLの引換が実行された施設6の情報が含まれる。具体的には、店舗選択画面51における店舗選択肢51Aの選択を通じてそのような施設6の情報が特定される。このため、ユーザ端末装置4はその施設6の情報(店舗選択肢51Aの選択結果)を含むようにセンターサーバ2に引換結果の情報を送信する。また、これらの店舗選択画面51等はユーザIDの入力後に提供されるため、店舗選択肢51Aの選択結果、或いは景品受取用の選択肢52Aの選択結果は、そのようなユーザIDと関連づけられるが、そのようなユーザIDの情報を含むように、ユーザ端末装置4は選択結果をセンターサーバ2に送信してもよい。そして、このような送信の後にユーザ端末装置4は今回の権利判別処理を終了する。
なお、ユーザIDの入力後に専用アプリ(専用のプログラムの実行)が終了された場合、ユーザ端末装置4はステップS206の処理に移行し、引換結果として引換なしを示す情報、つまり景品受取用の選択肢52Aの選択なしを示す情報をセンターサーバ2に送信して、図8の権利判別処理を終了してよい。あるいは、店舗選択画面51、若しくは受取画面52において所定時間操作(選択)が実行されない場合も同様である。
ユーザ端末装置4から引換結果の情報が送信されると、センターサーバ2はその情報を取得し(ステップS303)、その引換結果(引換なしの場合を含む)を反映するようにデータを更新する(ステップS304)。センターサーバ2は、その引換結果に関連する適宜のデータを更新してよいが、一例としてプレイデータPD、及び在庫データSDを更新する。具体的には、センターサーバ2は、まずその引換結果の情報に含まれる施設6の情報(例えば店舗選択肢51Aの選択結果の情報)に基づいて引換が実行された施設6を特定する。そして、センターサーバ2は、その施設6対応する“残数”の情報が景品PLの引換数分減少するように在庫データSDを更新する。また、センターサーバ2は、引換結果の情報をプレイデータPDの“交換実績”の情報に反映する。具体的には、センターサーバ2は、そのような引換(交換)の有無、その引換の日時、及びその交換が実行された施設6の情報をそれぞれ交換の有無、交換日時、及び交換施設の情報として“交換実績”に反映するようにプレイデータPDを更新する。また、センターサーバ2は、景品権の行使に伴い景品権が消滅した場合には、プレイデータPDの“権利”の情報を、景品権なしを示す情報に更新してもよい。そして、このような更新の後、センターサーバ2は今回の権利判別処理を終了する。
図8の手順により、専用アプリを通じて景品権(来店特典権)の有無が判別され、景品権を有するユーザUには引換対象の施設6を指定する機会が与えられる。また、そこで実際に景品PLが引き換えられた場合には、その引換結果(引換実績)を示す情報がユーザU等の操作に応じて提供される。つまり、引換対象の施設6の情報、及び実際の引換の有無を示す情報がユーザU等の選択結果に基づいてユーザ端末装置4からセンターサーバ2に提供される。また、そのような引換結果の情報は、在庫データSD(あるいはプレイデータPD)に反映される。結果として、図3の例のF2、及びF3の手順が実現される。
特典付与処理は、来店特典サービスの一部として来店特典を付与するための処理である。図9の例は、図4の例のF7の手順を実現するために実行される特典付与処理の一例を示している。この場合、装置用サービス管理部26は、F6の手順としてゲーム機3AからユーザIDの情報が送信されると図9の特典付与処理を開始し、まずそのユーザIDに対応するプレイデータPDを取得する(ステップS401)。続いて装置用サービス管理部26は、そのプレイデータPDを参照し、そのユーザIDのユーザUが特典条件を満たすか否か判別する(ステップS402)。上述のとおり、特典条件は、そのユーザUが景品PLの交換を実行した施設6においてゲーム機3Aを利用している場合に満たされる。このため、装置用サービス管理部26は、プレイデータPDの“実績”、及び“交換実績”の情報を参照し、そのユーザUが景品PLの交換を実行した施設6においてゲーム機3Aを利用しているか否か判別する。そして、特典条件が満たされない(そのユーザUが景品PLの交換を実行した施設6においてゲーム機3Aを利用していない)場合、装置用サービス管理部26は、以降の処理をスキップして今回の特典付与処理を終了する。つまり、装置用サービス管理部26は、来店特典を付与せずに、今回の特典付与処理を終了する。
一方、特典条件が満たされる(ユーザUが景品PLの交換を実行した施設6においてゲーム機3Aを利用している)場合、装置用サービス管理部26は来店特典をユーザUに付与する(ステップS403)。この付与は、来店特典の特性等に応じて適宜に実現されてよいが、一例として上述のとおり来店特典権として付与される。具体的には、装置用サービス管理部26は、プレイデータPDの“権利”の情報を、来店特典権ありを示す情報に更新することにより、この付与を実現する。そして、このような特典付与の後に装置用サービス管理部26は今回の特典付与処理を終了する。これにより、ユーザUが景品PLの交換を実行した施設6におけるゲーム機3Aの利用を条件に、そのユーザUに来店特典が付与される。より具体的には、来店特典として景品PLとは別の利用景品と引き換え可能な来店特典権が付与される。
なお、来店特典(来店特典権)の付与は適宜に実行されてよく、センターサーバ2が来店特典権の有無(特典条件が満たされるか否か)判別し、来店特典権がある場合に付与する形態に限定されない。例えば、センターサーバ2は、特典条件の判別、及び来店特典権をゲーム機3Aが実行するように、プレイデータPDをゲーム機3Aに提供してもよい。そして、このようなプレイデータPDに基づいて来店特典の付与(例えば“権利”の情報の更新)は、ゲーム機3Aにおいて実行されてもよい。つまり、センターサーバ2は、このようなプレイデータPDの提供によりゲーム機3Aを介して間接的に来店特典をユーザUに付与してもよい。来店特典の付与には、このような間接的な付与が含まれる。
在庫提供処理は、在庫データSDに基づいて各施設6の在庫状況をユーザ端末装置4に提供するための処理である。例えば、在庫提供処理は、このような在庫状況を提供するための専用アプリの専用画面(例えば不図示の在庫画面)、或いは店舗選択画面51において在庫の情報付きで店舗選択肢51Aが提供される場合には店舗選択画面51を提供するために実行される。ユーザ端末装置4は、そのような在庫画面、或いは店舗選択画面51の提示がユーザUから要求されると図10の在庫提供処理を開始し、まずセンターサーバ2に在庫状況を要求する(ステップS501)。在庫状況は、適宜に提供されてよいが、一例として在庫データSDを通じて提供される。このため、ユーザ端末装置4は、在庫状況として在庫データSDをセンターサーバ2に要求する。
一方、ユーザ端末装置4から在庫状況が要求されると、センターサーバ2はそのような在庫状況の情報を含む在庫データSDを取得する(ステップS601)。在庫画面等は、ユーザ端末装置4の近隣等の一部の施設6の在庫状況だけを提供してもよいが、一例として全施設6の在庫状況を提供する。このため、センターサーバ2は全施設6の在庫状況の情報を含む在庫データSD、つまり在庫データSDの全在庫レコードSDRをステップS601において取得する。続いてセンターサーバ2は、その取得した在庫データSDをユーザ端末装置4に送信する(ステップS602)。そして、この送信の後にセンターサーバ2は今回の在庫提供処理を終了する。
センターサーバ2から在庫データSDが送信されると、ユーザ端末装置4はその在庫データSDに基づいて各施設6の在庫状況をユーザUに提示する(ステップS502)。より具体的には、ユーザ端末装置4は、センターサーバ2から取得した在庫データSDの“残数”の情報が表示されるように在庫画面等を提示する。そして、そのような提示の後にユーザ端末装置4は今回の在庫提供処理を終了する。これにより、各施設6の景品PLの在庫の情報が随時ユーザUに提供される。
以上に説明したように、この形態によれば、景品イベントにおける景品PLの交換を行うために各ユーザUが各施設6を訪れた場合、そのような交換のために景品PLを交換する施設6を選択する店舗選択肢51Aが専用アプリを介してユーザUに提示され、ユーザUによって指定される。また、このような専用アプリの利用にはユーザIDが要求される。このため、各施設6に各ユーザ端末装置4が位置する場合には、そのような専用アプリを通じて各ユーザ端末装置4が位置する施設6を特定するための情報(店舗選択肢51Aの選択結果)が、そのような選択を行ったユーザUに対応するユーザIDと関連づけられるように取得される。そして、そのユーザIDによって特定されるユーザUがその景品PLの交換を行った施設6に設置されるゲーム機3Aにおいてゲームをプレイする場合に、そのプレイに伴う特典として来店特典が付与される。より具体的には、そのようなゲームのプレイに伴い、来店特典として利用景品と交換可能な来店特典権が付与される。一方で、そのようなユーザUが景品PLの交換を行った施設6(例えばA施設6)とは別の施設6(例えばB施設6)においてそこに設置されたゲーム機3Aをプレイしたとしても、来店特典は付与されない。このため、このような来店特典を利用して、景品イベントにおける景品PLの交換のために各施設6に訪れるユーザUにその施設6に設置されたゲーム機3Aのゲームのプレイを促すことができる。
特に、各景品PLの在庫は、施設6毎に管理されるため、ユーザUは景品権を獲得した施設6等の普段利用する施設6、つまり本来景品PLの交換が期待される所望の施設6において景品PLの交換を実現できない可能性がある。このような場合、ユーザUは普段利用しない施設6等に出向いて景品PLの交換を行い、各施設6においても普段利用しないユーザUに自己が在庫管理する景品PLの引き渡しを行うことになる。このような場合、ユーザUにとっても普段利用しない施設6(おそらく普段の施設6よりも行き難い施設6)に出向くことになり、満足度の低下を招いてしまう可能性がある。一方で、そのような交換が行われる施設6から見ても、景品PLの交換だけが行われてしまうと、その施設6の常連のユーザU等に景品PLを渡せなくなってしまう可能性が生じることから好ましくない場合もある。このような場合においても、このような来店特典を利用し、普段訪れないユーザUに対して景品PLの交換だけでなく、その施設6に設置されたゲーム機3Aの利用を促すことができる。結果として、ユーザUの満足度の低下を抑制するとともに、各施設6側の満足度の向上も図ることができる。
また、景品イベントにおいて専用アプリを介して受取画面52が提示され、そこに表示される景品受取用の選択肢52Aが景品PLの引換時に選択される場合には、そのような引換結果を介して施設6毎の在庫を管理することができる。つまり、景品受取用の選択肢52Aへの選択結果を各施設6における景品PLの在庫管理に活用することができる。さらに、そのような各施設6の在庫情報が在庫画面等に提示される場合には、そのような在庫情報がユーザUに提供されるので、ユーザUの利便性を向上させることができる。これにより、例えば在庫切れの施設6にユーザUが訪れてしまうことを抑制することができる。結果として、これらにより景品イベントの興趣性を向上させることができる。
以上の形態において、センターサーバ2の装置用サービス管理部26が、図8のステップS303を実行することにより本発明の施設情報取得手段、及び引換情報取得手段として機能する。同様に、センターサーバ2の装置用サービス管理部26が、図8のステップS403を実行することにより本発明のデータ更新手段として機能する。また、センターサーバ2の装置用サービス管理部26が、図9のステップS403を実行することにより本発明の特典付与手段として機能する。同様に、センターサーバ2の装置用サービス管理部26が、図7のステップS101を実行することにより本発明の結果取得手段、及び権利情報取得手段として機能する。さらに、センターサーバ2の装置用サービス管理部26が、図10のステップS602を実行することにより本発明のデータ提供手段として機能する。一方、センターサーバ2の記憶部22が在庫データSDを記憶することにより本発明のデータ記憶手段として機能する。
本発明は上述した形態に限定されず、適宜の変形又は変更が施された形態にて実施されてよい。例えば、上述の形態では、来店特典の条件(特典条件)を満たすサービス端末装置3として景品PLの交換が実行された施設6に設置されたゲーム機3Aの利用が採用されている。しかし、本発明は、このような形態に限定されない。例えば、二以上の施設6が同じ運営者(例えばオペレータO)によって運営されている場合、それらのいずれかにおける交換に伴い、それらのいずれに設置されるゲーム機3Aの利用によっても来店特典が付与されてよい。あるいは、複数の店舗を含む施設6の一つの店舗において景品交換が実行された場合には、その店舗に設置されたゲーム機3Aの利用によってのみ来店特典が付与されてもよい。つまり、その施設6の一部のゲーム機3A(景品交換が実行された店舗のもの)の利用を条件に来店特典が付与されてもよい。結果として、来店特典の条件(特典条件)を満たすサービス端末装置3は、景品PLの交換が実行された施設6に設置されたサービス端末装置3に限定されず、サービスシステム1に接続される全サービス端末装置3のうち、その施設6を基準に設定される一部のサービス端末装置3であってよい。
また、上述の形態では、来店特典サービスは景品イベント(景品引換サービス)に付随して提供されている。しかし、本発明は、このような形態に限定されない。来店特典サービスは、景品イベントとは無関係に各種の目的で施設6を訪れるユーザUに適宜に提供されてよい。つまり、各施設6を各種の目的で訪れるユーザUにそこの施設6に設置のサービス端末装置3の利用を条件に来店特典が付与されてよい。
また、上述の形態では、特典条件の要件としての期限は、景品PLの交換日と同日等の短時間が想定されている。しかし、本発明は、このような形態に限定されない。特典条件を満たすための期限(特典条件の要件としての期限)は、適宜でよい。例えば、A施設6で景品交換を行ったユーザUが1週間以内にA施設6でゲーム機3Aを利用した場合に来店特典が付与されてもよい。つまり、特定条件の期限として、1週間が採用されてもよい。あるいは、このような期限として、1時間等のごく短時間が採用されてもよい。つまり、このような期限として適宜の期間が採用されてよい。一方で、このような期限は特典条件の要件として利用されなくてもよい。つまり、景品交換に伴い、その交換を行った施設6においてゲーム機3Aが利用される場合に無期限で来店特典が付与されてもよい。
上述の形態では、サービスシステム1は、センターサーバ2、及びサービス端末装置3を含んでいる。しかし、本発明は、このような形態に限定されない。例えば、センターサーバ2の役割(各種処理等)の全部或いは一部をサービス端末装置3が実行し、サービス端末装置3がセンターサーバ2として機能してもよい。あるいは、反対にサービス端末装置3の役割(各種処理等)の全部或いは一部をセンターサーバ2が実行し、センターサーバ2がサービス端末装置3の実態として機能してもよい。このような場合、センターサーバ2だけが本発明のサーバシステムとして機能してもよい。
上述した実施の形態及び変形例のそれぞれから導き出される本発明の各種の態様を以下に記載する。なお、以下の説明では、本発明の各態様の理解を容易にするために添付図面に図示された対応する部材を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明のサービスシステムは、複数の施設(6)に設置される複数のサービス端末装置(3)、及び複数のユーザ端末装置(4)にネットワーク(5)を介して接続され、当該ネットワークを介して各サービス端末装置が提供するサービスに関連する関連サービスを各ユーザ端末装置に提供するサービスシステム(1)であって、各施設に各ユーザ端末装置が位置する場合に、各ユーザ端末装置が位置する施設(6)を特定するための施設情報を、当該施設に位置する各ユーザ端末装置のユーザ(U)を特定するためのユーザ情報と関連づけられるように各ユーザ端末装置を介して取得する施設情報取得手段(26)と、前記複数のサービス端末装置のうち前記施設を基準に設定される一部のサービス端末装置(3A)において前記ユーザ情報を通じて前記ユーザが特定された場合に、当該一部のサービス端末装置における前記サービスの利用に伴う特典としての利用特典を前記ユーザに付与する特典付与手段(26)と、を備えるものである。
本発明によれば、各施設に各ユーザ端末装置が位置する場合に、各ユーザ端末装置が位置する施設を特定するための施設情報が各ユーザ端末装置のユーザを特定するためのユーザ情報と関連づけられるように取得される。そして、そのユーザ情報によって特定されるユーザがその施設を基準に設定される一部のサービス端末装置においてサービスを利用する場合に、その利用に伴う特典として利用特典が付与される。このため、このような利用特典を利用して、各施設に訪れるユーザにその施設を基準に設定される一部のサービス端末装置のサービスの利用を促すことができる。
利用特典として各種の特典が利用されてよい。例えば、利用特典は、一部のサービス端末装置におけるサービスが所定の対価の消費と引き換えに提供される場合、そのような対価の割引として提供されてもよい。あるいは、一部のサービス端末装置におけるサービスの利用後に、そのサービスが次回に利用される場合の値引きとして提供されてもよいし、別のサービス端末装置のサービスに関連する特典として提供されてもよい。あるいは、このようなサービス端末装置とは無関係の景品等が利用特典として利用されてもよい。また、利用特典の提供時期も、このような特典の種類(特性)に応じて一部のサービス端末装置におけるサービスの利用時、或いはそのようなサービスの利用後等の適宜の時期であってよい。例えば、本発明のサービスシステムの一態様として、前記ユーザ情報を通じて特定される前記ユーザが前記一部のサービス端末装置において前記サービスを利用した場合に、当該サービスの利用結果の情報を前記ユーザ情報と関連づけられるように前記一部のサービス端末装置から取得する結果取得手段(26)を備え、前記特典付与手段は、前記サービスの利用結果の情報に基づいて前記一部のサービス端末装置の利用を条件に当該一部のサービス端末装置において前記サービスが利用された場合に前記利用特典を前記ユーザに付与する態様が採用されてもよい。
各ユーザ端末装置が位置する施設を特定するための施設情報は適宜に取得されてよい。例えば、施設情報は、GPS等の各種の位置情報システムに基づいて取得されてもよいし、各ユーザ端末装置がローカルシステムに接続された場合にそのローカルシステムを介して取得されてもよい。あるいは、施設情報は、ユーザによって提供されてもよい。このような提供は、入力装置を介した任意の入力、或いは適宜の選択肢から選択される入力等の各種の手法によって実現されてよい。具体的には、例えば、本発明のサービスシステムの一態様において、前記施設情報取得手段は、前記ユーザのユーザ端末装置を介して前記施設情報、及び前記ユーザ情報が前記ユーザから提供される場合に、当該施設情報及び当該ユーザ情報を互いに関連づけるように取得してもよい。また、この態様において、前記施設情報取得手段は、各施設で在庫管理される景品(PL)を取得する権利としての景品権と引き換えに前記景品が各施設において各ユーザに付与されるイベントが開催され、前記景品権と前記景品とを引き換える施設を選択するための選択肢(51A)が前記景品権を有する各ユーザに前記ユーザ端末装置を介して提供される場合に、前記選択肢に対する選択結果を前記施設情報として前記ユーザ端末装置から取得してもよい。この場合、各景品の在庫は施設毎に管理されるため、ユーザは普段利用する施設等の所望の施設において景品の交換を実現できず、普段利用しない施設において景品の交換を行う可能性がある。このような場合、普段訪れないユーザに対して景品の交換だけでなく、その施設に関連する一部のサービス端末装置の利用を促すことができる。
景品権は、適宜に付与されてよい。例えば、景品権は無条件に全ユーザに付与されてもよいし、所定の条件に基づいて一部のユーザだけに限定されてもよい。また、このような所定の条件は、例えばサービス端末装置のサービスにおいて特定の条件が満たされる場合等、各サービス端末装置に関連してもよいし、関連していなくてもよい。あるいは、所定の条件は、ユーザ端末装置が提供するサービスにおいて特定の条件が満たされる場合等、ユーザ端末装置に関連していてもよいし、関連していなくてもよい。同様に、サービス端末装置として、各種のサービスを提供する適宜の装置が利用されてよい。例えば、サービス端末装置として、ゲームを提供するゲーム機、或いは各種の商品等を販売する自動販売機等といった施設に設置される各種の装置が利用されてよい。具体的には、例えば、景品権を利用する本発明の一態様として、前記複数のサービス端末装置が前記サービスとしてゲームを提供するゲーム機(3A)を含み、当該ゲームにおいて所定の条件が満たされたときに前記景品権が各ユーザに付与される場合に、前記ゲーム機から前記景品権の情報を取得する権利情報取得手段(26)を備える態様が採用されてもよい。
また、選択肢を介して施設情報が取得される態様として、各施設を識別するための施設識別情報と各施設で在庫管理される前記景品の残数を示す残数情報とが関連づけられるように記述された在庫データ(SD)を記憶するデータ記憶手段(22)と、前記景品権が前記景品との引き換えられるときに選択される引換選択肢(52A)を各ユーザ端末装置が各ユーザに提供する場合に、各ユーザ端末装置から前記引換選択肢に対する選択結果の情報を取得する引換情報取得手段(26)と、各施設における前記景品の引き換えが前記景品の残数情報に反映されるように前記選択結果の情報に基づいて前記在庫データを更新するデータ更新手段(26)と、を備える態様が採用されてもよい。この場合、選択肢への選択結果を各施設における景品の在庫管理に活用することができる。また、この態様において、各ユーザ端末装置に各施設の前記景品の残数の情報が提示されるように、前記在庫データを各ユーザ端末装置に提供するデータ提供手段(26)を備える態様が採用されてもよい。この場合、各施設の在庫情報がユーザに提供されるので、ユーザの利便性を向上させることができる。これにより、例えば在庫切れの施設にユーザが訪れてしまうことを抑制することができる。
一方、本発明のコンピュータプログラムは、前記複数のサービス端末装置、及び前記複数のユーザ端末装置に前記ネットワークを介して接続されるコンピュータ(21)を、上述のサービスシステムの各手段として機能させるように構成されたものである。
また、本発明の制御方法は、複数の施設(6)に設置される複数のサービス端末装置(3)、及び複数のユーザ端末装置(4)にネットワーク(5)を介して接続され、当該ネットワークを介して各サービス端末装置が提供するサービスに関連する関連サービスを各ユーザ端末装置に提供するサービスシステム(1)に組み込まれるコンピュータ(21)に、各施設に各ユーザ端末装置が位置する場合に、各ユーザ端末装置が位置する施設を特定するための施設情報を、当該施設に位置する各ユーザ端末装置のユーザを特定するためのユーザ情報と関連づけられるように各ユーザ端末装置を介して取得する施設情報取得手順と、前記複数のサービス端末装置のうち前記施設を基準に設定される一部のサービス端末装置において前記ユーザ情報を通じて前記ユーザが特定された場合に、当該一部のサービス端末装置における前記サービスの利用に伴う特典としての利用特典を前記ユーザに付与する特典付与手順と、を実行させるものである。本発明のコンピュータプログラム、或いは制御方法が実行されることにより、本発明のサービスシステムを実現することができる。