JP2024014386A - 決済端末、それに用いるコンピュータプログラム、及び制御方法 - Google Patents

決済端末、それに用いるコンピュータプログラム、及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】自家型電子マネーの利便性を向上させることができる決済端末を提供する。【解決手段】決済端末4は、第三者型電子マネーによってゲーム機3Aが提供するゲームのプレイの対価を決済する。また、決済端末4は、自家型電子マネーのその発行者によってゲーム機3Aが提供されている場合に、第三者型電子マネー、及び自家型電子マネーの両方を含む複数の決済方法が対価を決済可能な決済方法として記述されたブランドデータMDに基づいて、複数の決済方法にそれぞれ対応する複数の選択肢71~73を含む選択機会を提供する。そして、決済端末4は、その選択機会において対価の決済方法として自家型電子マネーが選択された場合に、対価を自家型電子マネーにて決済するための決済機会を提供する。【選択図】図8

Description

本発明は、通貨と引き換えに発行される電子的価値としての電子マネーのうち発行者以外の第三者が提供するサービスを決済対象に含むタイプの第三者型電子マネーによって所定のサービスの対価を決済するための決済端末等に関する。
通貨と引き換えに発行される電子的価値としての電子マネーのうち発行者以外の第三者が提供するサービスを決済対象に含むタイプの第三者型電子マネーによって所定のサービスの対価を決済するための決済端末が存在する。例えば、このような第三者型電子マネーを発行するためのシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。
特許第6876357号公報
特許文献1のシステムで発行された第三者型電子マネーは決済端末を介して決済に使用される。このような決済端末は、複数種類の第三者型電子マネーの決済を実現するように構成される場合がある。例えば、このような決済端末としてマルチリーダと呼ばれる読取り装置が知られている。一方で、電子マネーのタイプには、第三者型電子マネーの他にも発行者が提供するサービスに決済対象が制限されるタイプの電子マネーも存在する。このタイプの電子マネーは一般的に自家型電子マネーと呼ばれる。しかし、自家型電子マネーはサービスの対象が制限される関係から決済端末は専用の端末として構成される場合が多い。このため、例えばマルチリーダ等、複数種類の第三者型電子マネーの決済が可能な決済端末でも一般的に自家型電子マネーの決済には対応していない。
そこで、本発明は、自家型電子マネーの利便性を向上させることができる決済端末等を提供することを目的とする。
本発明の決済端末は、通貨と引き換えに発行される電子的価値としての電子マネーのうち発行者以外の第三者が提供するサービスを決済対象に含むタイプの第三者型電子マネーによって所定のサービスの対価を決済するための決済端末であって、前記電子マネーのうち発行者が提供するサービスに決済対象が制限されるタイプの自家型電子マネーの当該発行者によって前記所定のサービスが提供されている場合に、前記第三者型電子マネー、及び前記自家型電子マネーの両方を含む複数の決済方法が前記対価を決済可能な決済方法として記述された決済方法データに基づいて、前記複数の決済方法にそれぞれ対応する複数の選択肢を含む選択機会を提供する選択機会提供手段と、前記選択機会において前記対価の決済方法として前記自家型電子マネーが選択された場合に、前記対価を前記自家型電子マネーにて決済するための決済機会を提供するマネー決済機会提供手段と、を備える、ものである。
本発明のコンピュータプログラムは、コンピュータを、上述の決済端末の各手段として機能させるように構成されたものである。
本発明の制御方法は、通貨と引き換えに発行される電子的価値としての電子マネーのうち発行者以外の第三者が提供するサービスを決済対象に含むタイプの第三者型電子マネーによって所定のサービスの対価を決済するための決済端末に組み込まれるコンピュータに、前記電子マネーのうち発行者が提供するサービスに決済対象が制限されるタイプの自家型電子マネーの当該発行者によって前記所定のサービスが提供されている場合に、前記第三者型電子マネー、及び前記自家型電子マネーの両方を含む複数の決済方法が前記対価を決済可能な決済方法として記述された決済方法データに基づいて、前記複数の決済方法にそれぞれ対応する複数の選択肢を含む選択機会を提供する選択機会提供手順と、前記選択機会において前記対価の決済方法として前記自家型電子マネーが選択された場合に、前記対価を前記自家型電子マネーにて決済するための決済機会を提供するマネー決済機会提供手順と、を実行させる、ものである。
本発明の一形態に係るネットワークシステムの全体構成の一例を示す図。 決済端末の外観を示す斜視図。 ネットワークシステムに構築されるシステムの概要を示す図。 ID連携の手順の一例を説明するための説明図。 来店特典キャンペーンの手順の一例を説明するための説明図。 決済特典キャンペーンの手順の一例を説明するための説明図。 チャージ特典キャンペーンの手順の一例を説明するための説明図。 選択画面の一例を模式的に示す図。 管理画面の一例を模式的に示す図。 状況確認画面の一例を模式的に示す図。 ネットワークシステムにおける制御系の要部の一例を示す機能ブロック図。 ブランドデータの構成の一例を示す図。 特典データの構成の一例を示す図。 来店特典処理の手順の一例を示すフローチャート。 機会提供処理の手順の一例を示すフローチャート。 決済処理の手順の一例を示すフローチャート。 チャージ特典処理の手順の一例を示すフローチャート。
(全体構成)
以下、本発明の決済システムの一形態を説明する。本形態の決済システムは、所定のサービスを提供するネットワークシステムの一部として構成される。本形態の決済システムは、ネットワークシステムにおいて所定のサービスの対価を決済する役割を担う。以下では、まずネットワークシステムの概要について説明し、その後、決済システムの構成を説明する。図1に示すように、ネットワークシステム1は、サーバSVを含んでいる。サーバSVには、決済端末4、設定装置5、及び会員管理装置MUがネットワークNTを介して接続される。
サーバSVは、一例として、複数のサーバユニット2A、2B…(以下、参照符号2で代表することがある。)が組み合わされた論理的なサーバシステムとして構成される。サーバユニット2はネットワークNT上の特定位置に集合的に設置されてもよいし、クラウドコンピューティングを利用してネットワークNT上で分散して設置されることにより、いわゆるクラウド型のサーバシステムを構成するように設けられてもよい。ネットワークNTは、サーバSVに対して決済端末4、設定装置5、及び会員管理装置MUを通信可能に接続させることができる限り、適宜に構成されてよい。一例として、ネットワークNTは、WANとしてのインターネットと、サーバSV、決済端末4、設定装置5、及び会員管理装置MUとをそれぞれインターネットに接続するLAN、或いはアクセスポイントといった各種の接続設備又は機器等とを含んでよい。
決済端末4は、所定のサービスの対価を電子的に決済するためのコンピュータ装置である。決済端末4は適宜に決済を実現してよいが、一例として対価を電子的に決済するための媒体情報を記録する決済媒体を介して実現する。このため、決済端末4は決済媒体の媒体情報を読み取るリーダとしての機能を有する。決済媒体として各種の媒体が適宜に利用されてよく、例えばICタグを含むICカード、或いは媒体情報を含むように所定の規格に準じて作成された二次元コード等のコードを表示するカードといった各種カードが利用されてもよいが、一例として後述のユーザ端末装置7のうちモバイル端末装置7bが利用される。
決済端末4は決済媒体(例えばモバイル端末装置7b)を介してクレジットカードによる決済、デビットカードによる決済、或いは二次元コード等のコードを使用した決済といった各種の決済方法を適宜に実行し得るが、その決済方法には電子マネーによる決済が含まれる。電子マネーは通貨と引き換えに発行され、決済時に通貨と同様に使用可能な電子的価値である。電子マネーは、プリペイド(先払い)型、或いはポストペイ(後払い)型といった支払い時期による分類等、適宜に分類され得るが、決済対象によって分類される場合もある。具体的には、電子マネーは、例えば自家型電子マネー、及び第三者型電子マネーを含んでいる。自家型電子マネーは発行者が提供するサービスに決済対象が制限されるタイプの電子マネーである。第三者型電子マネーは、発行者以外の第三者が提供するサービスを決済対象に含む(第三者のサービスの決済が許容される)タイプの電子マネーである。決済端末4は、これら二種類の電子マネーのいずれか一方のみを許容してもよいが、一例としていずれも許容する。つまり、決済端末4は自家型電子マネー、及び第三者型電子マネーの両方を含む複数の決済方法で決済可能なマルチ決済端末として構成される。
決済端末4は所定のサービスと関連した適宜の場所に設置されてよいが、図1の例では店舗6に設置されている。店舗6は、所定のサービスを提供するための施設の一例である。店舗6には各種のサービスを提供する適宜の装置が設置され得るが、図1の例ではそのような装置の一例としてゲーム機3A、及び自動販売機3Bが示されている。また、店舗6には適宜の数のゲーム機3A、及び自動販売機3Bが設置され得るが、図1の例ではいずれも一台ずつ設置されている。
ゲーム機3Aは、ゲームを提供するゲーム装置である。ゲーム機3Aはゲームを提供する各種のゲーム装置(コンピュータ装置)を含んでいてよいが、図1の例ではアーケードゲーム機として構成されている。アーケードゲーム機はアミューズメント店舗等の施設に設置され、所定の対価の徴収(消費)と引き換えにユーザにゲームをプレイさせる商業用(業務用)のゲーム機(装置)である。自動販売機3Bは、一又は複数の商品を販売する販売装置である。自動販売機3Bが販売する商品は、飲料、食品、新聞、雑誌、書籍、玩具、メダル等の各種遊技媒体といった各種の物品から適宜に設定されてよい。乗車券、入場券、チケット等の券種を販売する券売機、ユーザを撮影して印刷出力する撮影機等も自動販売機の概念に含まれる。あるいは、給油機も自動販売機の概念に含まれてよい。さらに、自動販売機3Bは商品に限定されず、役務の提供に使用されてもよい。例えば、このような役務には電子マネーのチャージ(通貨と引き換えの発行)が含まれる。つまり、自動販売機3Bは電子マネーをチャージするチャージサービスを提供してよく、そのサービスにおいて電子マネーの発行と引き換えに徴収されるべき対価(通貨)を徴収する通貨徴収装置として機能する場合がある。
所定のサービスは各種のサービスを適宜に含み得るが、一例として店舗6にてゲーム機3A、及び自動販売機3Bを介して提供されるゲーム、商品の提供、或いはチャージサービス等の役務の提供を含んでいる。そして、これらのサービスの対価が決済端末4を介して決済される。具体的には、例えばゲームをプレイするための対価、及び商品の購入に必要な対価が決済端末4を介して決済される。あるいは、チャージサービスが自動販売機3Bを介して提供される場合、自動販売機3Bが徴収した対価(通貨)と引き換えに決済端末4を介して電子マネーがチャージされる。このため、ゲーム機3A、及び自動販売機3B(以下、これらを区別しない場合はサービス端末3と呼ぶ場合がある)は、これらの対価の決済のために決済端末4に接続される。
決済端末4は各サービス端末と1対1に対応するように設置されてもよいが、1対多で対応するように設置される。つまり、一台の決済端末4は、複数のサービス端末3(二台のゲーム機3Aといった同種のサービス端末3、及び一台のゲーム機3Aと一台の自動販売機3Bといった異種のサービス端末3の両方を含む)間で共有されるように設置される。店舗6には適宜の台数の決済端末4が設置され得るが、図1の例では一台の決済端末4のみが示されている。また、決済端末4は適宜の数の店舗6に設置され得るが、図1の例では二つの店舗6が示されている。
なお、自動販売機3Bは、例えばその他にも料金(対価)の支払いと引き換えに一定の役務、或いは無形の商品を提供する装置(例えば、ユーザに動画等を視聴させる装置、通貨を両替して提供する両替機、洗濯や洗車といった一定のサービスを提供する装置、ユーザが求める情報を有償で提供する装置等)として構成されてよい。つまり、自動販売機3Bは有形、或いは無形の各種のサービスを提供する装置として構成されてよい。そして、それらの各種のサービスが所定のサービスとして機能してよい。
会員管理装置MUは、各店舗6において各サービスを利用するユーザのうち会員登録をしたユーザを会員として管理するためのコンピュータ装置である。このため、会員管理装置MUは、各店舗6に設置される。会員管理装置MUでは各会員に関する各種の管理が実行され得るが、例えば各会員の会員情報が管理される。会員情報は各会員に関する各種の情報を適宜に含み得るが、例えば会員ID(各会員を識別するために会員毎にユニークな情報)、会員ランク(例えばプレミアム会員、通常会員といった利用状況に応じたランクが用意される場合)、或いは会員属性(氏名、年齢、性別等)といった情報を含んでいる。
設定装置5は、自家型電子マネーに関する各種管理を行うコンピュータ装置である。設定装置5では各種の管理が適宜に実行されてよいが、例えば自家型電子マネーの各利用者の管理、或いは各利用者の利用状況の管理等が実行される。また、このような管理には、自家型電子マネーを利用した各種キャンペーンの設定が含まれる。設定装置5は適宜の場所に設置されてよく、例えば一つの店舗6が独自の自家型電子マネーを発行している場合、その店舗6に設置されてもよいし、複数の系列店が存在する場合にそれらを統合する施設(例えば本社)等に複数の系列店で共用されるように設置されてもよいが、図1の例では各店舗6に設置されている。この場合、設定装置5は会員管理装置MUとは別のコンピュータ装置として構成されてもよいが、一例として一台のコンピュータ装置が設定装置5、及び会員管理装置MUの両方の役割を兼務する。
具体的には、設定装置5、及び会員管理装置MUとして、専用のコンピュータ装置、或いは携帯情報端末(例えばスマートフォン、或いはタブレット端末等)といった各種の装置が適宜に利用されてよいが、図1の例ではパーソナルコンピュータが利用されている。パーソナルコンピュータは所定のソフトウェア(アプリケーション)の実行に伴い各種の機能を提供可能であるが、そのような機能には会員管理機能、及び自家型電子マネーの管理機能が含まれる。つまり、パーソナルコンピュータには、会員管理機能用のソフトウェア(以下、会員ソフトと呼ぶ場合がある)と、自家型電子マネーの管理機能用のソフトウェア(以下、マネーソフトと呼ぶ場合がある)とがインストールされる。
会員ソフトとマネーソフトとは、別々のソフトウェアであってもよいが、一例として共通のWebブラウザ用のソフトウェア(以下、ブラウザソフトと呼ぶ場合がある)として構成される。ブラウザソフトは、各種Webサイトを閲覧するための周知のソフトウェアである。各種Webサイトには、会員管理機能用のWebサイト(以下、会員サイトと呼ぶ場合がある)、及び自家型電子マネーの管理機能用のWebサイト(以下、マネーサイトと呼ぶ場合がある)が含まれる。このため、ブラウザソフトは、会員サイトにアクセスする場合に会員ソフトとして、マネーサイトにアクセスする場合にマネーソフトとして、それぞれ機能する。以下では、会員ソフトが利用される場合とマネーソフトが利用される場合とにおいてパーソナルコンピュータをそれぞれ会員管理装置MU、及び設定装置5と呼び、それらを区別する。
ネットワークシステム1には、ネットワークNTを介してユーザ端末装置7が接続される場合がある。ユーザ端末装置7は、ネットワーク接続が可能でかつユーザの個人用途に供されるコンピュータ装置である。ユーザ端末装置7として、携帯型ゲーム機、携帯型タブレット端末装置といった、各種のコンピュータ装置が利用されてよいが、図1の例では据置型又はブック型のパーソナルコンピュータ7a、及び携帯電話(スマートフォンを含む)のようなモバイル端末装置7bが示されている。これらのユーザ端末装置7は、各種のコンピュータソフトウェアを実装することにより、種々のサービスをユーザに享受させることが可能である。このようなソフトウェアにはブラウザソフトが含まれる。このため、ユーザ端末装置7は、このブラウザソフトを通じて会員サイト、及びマネーサイトにアクセス可能である。さらに、モバイル端末装置7bには、決済用のソフトウェア(以下、決済アプリと呼ぶ場合がある)がインストールされる場合がある。この場合、モバイル端末装置7bは、その決済アプリを通じて決済媒体として機能する。モバイル端末装置7bは一台で複数種類の電子マネーに対応し得るが、その場合、電子マネー毎に異なる決済アプリがインストールされる(決済アプリ毎に異なる決済媒体として機能する)。
(決済端末の外観)
次に、図2を参照して、決済端末4の外観について説明する。図2は、決済端末4の外観を示す斜視図である。図2に示すように、決済端末4には筐体HGが設けられる。筐体HGには、モニタMO、タッチセンサTS、及びリーダ装置(不図示)が設けられる。モニタMOは周知の表示装置である。モニタMOはユーザと向き合うように筐体HGの正面側に設けられる。モニタMOには各種の情報が適宜に表示され得るが、例えばそのような情報には決済方法を選択する選択肢といった決済に関する情報が含まれる。タッチセンサTSはタッチ操作の位置に応じた信号を出力する周知の検出装置である。タッチセンサTSはモニタMOの表示面を覆うように配置され、モニタMOが表示する選択肢等へのタッチ操作を通じた指示を入力する。
リーダ装置は、決済媒体に記憶された媒体情報を読み取る周知の入力装置である。決済媒体は媒体情報を適宜に記憶してよく、例えば各種コードを介して記憶してもよい。この場合、例えば、リーダ装置はコードを読み取るカメラとして構成されてよい。あるいは、決済媒体は媒体情報をICタグ(ICチップ)等の電子的記録媒体を介して記憶してもよい。このようにリーダ装置は媒体情報の記録方法に応じて適宜に構成され得るが、一例としてモバイル端末装置7bにはICタグを介して媒体情報が記録され、リーダ装置はICタグの媒体情報を読み取る(リーダ機能を有する)装置として構成される。また、リーダ装置はリーダ機能のみを有していてもよいが、一例としてライタ機能も有している。具体的には、リーダ装置は、近距離無線通信規格を通じてICタグが出力する信号を受信したりICタグに情報を書き込むための信号を送信したりする送受信機として構成される。リーダ装置は適宜に配置されてよいが、一例としてモニタMOに近づけられた(かざされた)モバイル端末装置7bに読取り等を実行するように筐体HGの内部においてモニタMOに対応する位置に配置される。
(ネットワークシステムに構築されるシステム)
次に、図3を参照して決済端末4を介したマルチ決済を実現するためにネットワークシステム1に構築されるシステムについて説明する。図3は、ネットワークシステム1に構築されるシステムの概要を示す図である。図3に示すように、ネットワークシステム1のサーバSV上には、決済システム10、マネー管理システム20、及び電子マネーシステム30が構築される。これらのシステム10、20、30、はサーバSVに含まれるサーバユニット2A等を適宜に利用して実現されるシステムである。なお、以下では、ユーザ端末装置7の一例としてモバイル端末装置7bが利用され、そのモバイル端末装置7bが決済媒体の一例として利用される場合について説明する。また、サービス端末3を代表してゲーム機3Aについて説明する。
電子マネーシステム30は、電子マネーの発行者によって運営されるシステムである。電子マネーシステム30は、電子マネーによる決済に関連した各種のサービスを提供するが、例えば電子マネーによる決済の決済履歴を管理するサービスを提供する。決済端末4では適宜の種類(数)の電子マネーによる決済が許容されてよいが、図3の例では自家型電子マネー、第1第三者型電子マネー、及び第2第三者型電子マネーの三種類の電子マネーによる決済が許容される。この場合、電子マネーシステム30は、それらの三種類の電子マネーにそれぞれ対応する自家型電子マネーシステム30A、第1第三者型電子マネーシステム30B、及び第2第三者型電子マネーシステム30Cを含んでいる。これらはいずれもサーバユニット2を利用して適宜に構築され、運営者はいずれも相違する。ただし、自家型電子マネーシステム30Aの運営者(サーバユニット2はレンタルによって実現されてもよく、その場合はレンタルしている使用者)は店舗6の運営者と共通する。
マネー管理システム20は、電子マネーの発行、利用者管理等の電子マネーの管理に関するサービスを提供する。このため、マネー管理システム20は、各種の情報を適宜に送受信するために電子マネーシステム30に接続される。また、電子マネーの管理には、例えば電子マネーの発行等を行うためのWebサイトの提供が含まれる。このため、マネー管理システム20には、ブラウザソフトを通じてモバイル端末装置7bが接続される場合がある。マネー管理システム20は、そのWebサイトを通じて、例えばプリペイド型の電子マネーをチャージ(通貨と引き換えの発行)するサービスといったサービスをモバイル端末装置7bに提供する。媒体識別情報は、例えば決済アプリを介してモバイル端末装置7b毎にユニークに管理される。
マネー管理システム20は、三種類の電子マネーにそれぞれ対応する自家型電子マネー管理システム20A、第1第三者型電子マネー管理システム20B、及び第2第三者型電子マネー管理システム20Cを含んでいる。これらは、自家型電子マネー、第1第三者型電子マネー、及び第2第三者型電子マネーに関する管理をそれぞれ実行するマネー管理システム20である。例えば自家型電子マネー管理システム20Aは、自家型電子マネーの発行等を行うためのWebサイトとして上述のマネーサイト、及び会員サイトを提供する。このため、自家型電子マネー管理システム20Aには、モバイル端末装置7bに加えて、会員管理装置MU、及び設定装置5が接続される場合がある。また、自家型電子マネー管理システム20Aは、モバイル端末装置7b、会員管理装置MU、及び設定装置5と、決済システム10との間に介在し、各種の情報を決済システム10と共有する役割も担う。このため、マネー管理システム20には決済システム10が接続される。
また、各電子マネーは決済端末4、及び決済システム10のいずれで決済されてもよいが、一例として自家型電子マネーは決済システム10によって決済される。この場合、自家型電子マネーの残高は決済システム10において管理されてもよい(この場合決済システム10が自家型電子マネー管理システム20Aとして機能してもよい)が、一例として自家型電子マネー管理システム20Aにおいて管理される。このため、自家型電子マネー管理システム20Aの管理には、自家型電子マネーの残高の管理が含まれる。一方で、第1第三者型電子マネー、及び第2第三者型電子マネーは決済端末4によって決済される。この場合、モバイル端末装置7bには第1第三者型電子マネー用の決済アプリ、及び第2第三者型電子マネー用の決済アプリを介してそれぞれ第1第三者型電子マネーの残高、及び第2第三者型電子マネーの残高の情報が記録され、それらの残高の更新を通じて決済端末4において決済が実行される。
決済システム10は、例えばサーバユニット2A、及びデータベースDB(サーバユニット2の一つ)を利用し、マルチ決済を提供するシステムとして構築される。決済システム10は、マネー管理システム20及び電子マネーシステム30と、各店舗6の決済端末4との間に介在し、それらにマルチ決済に関する各種のサービスを提供する。決済システム10において電子マネーの決済は適宜に実現され得るが、例えば第1第三者型電子マネー、及び第2第三者型電子マネーの場合、媒体情報に電子マネーの残高の情報が含まれ、決済端末4が直接的に決済を実行する。この場合、決済システム10は、決済端末4から決済結果を受信し、適宜にマネー管理システム20及び電子マネーシステム30に共有する(提供する)サービスを提供する。
一方、自家型電子マネーの場合、決済システム10は、決済端末4との間に介在し、モバイル端末装置7bの決済アプリを介して電子マネーによる決済を実行する決済サービスを提供する。具体的には、例えば、ゲーム機3Aが提供するプレイの対価が決済される場合、決済システム10は、決済端末4から提供される決済情報を取得し、その決済情報に基づいて決済を実行する。決済情報は決済を実現するための情報を適宜に含み得るが、例えばゲーム機3Aから要求される対価、及び決済アプリを介して読み取った媒体情報が含まれる。同様に、媒体情報は各種の情報を含んでいてよく、上述のように残高の情報を含む場合もあるが、一例として残高の情報の代わりに各決済媒体を識別するための媒体識別情報を含んでいる。決済システム10は、媒体識別情報に対応する残高の情報を自家型電子マネー管理システム20Aから取得し、決済を実行する。決済システム10は、その決済結果が反映されるように自家型電子マネー管理システム20Aに提供するとともに、決済端末4を介してゲーム機3Aに送信されるように決済端末4に提供する。さらに、決済システム10は、その決済結果が反映されるように適宜に自家型電子マネーシステム30Aにも共有する。
同様に、決済システム10は、設定装置5と会員管理装置MUとの間に介在し、設定装置5と会員管理装置MUとの間で各種情報を共有する情報共有サービスを提供する。情報共有サービスは、例えば各店舗6の会員IDと各会員が所有する決済媒体の媒体識別情報とを連携させる(相互に関連付ける)ID連携サービスを含んでいる。会員IDと媒体識別情報とは適宜に連携されてよいが、例えば一方の発行時に対応のID(媒体識別情報を含む)を入力させることにより連携される。つまり、自家型電子マネー管理システム20Aを介してID連携が実行される。決済システム10は、自家型電子マネー管理システム20Aを介してID連携の連携結果を適宜に取得する。なお、ID連携の結果は、マネーサイト等を介して適宜に設定装置5、或いはモバイル端末装置7b等において参照、或いは修正されてもよい。
決済システム10は、店舗6毎、或いは複数の系列店の単位にて構築されてもよいが、一例として運営者の相違する店舗6を含む複数の店舗6にて共有されるように構築される。このため、決済システム10の運営者は、店舗6の運営者、及び電子マネーシステム30の運営者のいずれとも相違する。ネットワークシステム1には各種のシステムが適宜に構築され得るが、一例としてマルチ決済を実現するために、これらの決済システム10、及び電子マネーシステム30が構築される。
(ID連携)
次に図4を参照して、各店舗6の会員と各店舗6で使用可能な自家型電子マネーの利用者との間のID連携について説明する。図4は、ID連携の手順の一例を説明するための説明図である。なお、図4~図7の例において、店舗6内において図中の手順に直接関係しないゲーム機等の装置はグレーにて示してある。
図4に示すように、店舗6の運営者OPは店舗6のユーザUから会員登録の依頼があると、会員管理装置MUにて会員登録を実行する(F1)。会員登録は適宜に実現されてよく、専用の会員ソフトを通じて会員管理装置MUの単体によって実行されてもよいが、一例としてブラウザソフトを通じてアクセスする会員サイトによって実行される。具体的には、運営者OPは会員サイトにアクセスのうえ、店舗6の運営者OPとしてそのサイトにログインする(事前にログイン用に店舗6、或いは運営者OPを識別するためのID、及びパスワードが取得され、それらでログインが実行される)。会員サイトは店舗6毎に用意されてもよいが、一例として複数の系列店において共通に使用される。
会員サイトへのログイン後、運営者OPは今回登録する会員(新規会員)の会員情報を入力し、会員IDを発行する。会員情報は名称、性別、年齢、住所といった属性等の各種の情報を適宜に含み得るが、会員IDの発行後は会員IDの情報も含む。会員IDは各会員を識別するために会員毎にユニークに発行される情報である。また、新規会員が既に自家型電子マネーの利用者である場合には、会員情報の一部として自家型電子マネーの決済アプリに付与される媒体識別情報の入力も要求される。なお、各ユーザUによる会員サイト(一例として複数の系列店において共通に使用される)の使用が許容されてもよく、その場合、各ユーザUは個別に会員サイトにアクセスのうえ、会員登録を実行してもよい。
一方、新規会員が自家型電子マネーの利用者でない場合、各会員には自家型電子マネーの利用を開始する際に会員IDの入力が要求される。自家型電子マネーの利用は適宜に開始されてよいが、例えば決済アプリへの利用者登録を通じて開始される。このため、各ユーザはモバイル端末装置7bを通じて利用者登録を実行する(F2)。利用者情報は各ユーザの属性等、各種の情報を適宜に含み得るが、例えば媒体識別情報を含んでいる。媒体識別情報は利用者情報の登録後に発行され、利用者情報の一部として扱われてもよいが、一例として決済アプリ(各モバイル端末装置7b)に予め付与される。そして、その媒体識別情報と関連付けられるように属性等の他の利用者情報が入力される。また、利用者情報には会員IDの情報も含まれ、新規登録者が会員に該当する場合には利用者登録時に会員IDの情報が入力される。そして、決済アプリへの入力結果は自家型電子マネー管理システム20Aに提供され、その利用者情報はマネーサイトに反映される。なお、決済媒体はICカードとして店舗6等の適宜の場所で発行されてもよく、その場合はマネーサイトを通じて利用者登録が実行される。
上述のとおり、会員登録時に自家型電子マネーの利用者である場合には会員サイトを通じて媒体識別情報が入力され、会員登録時に自家型電子マネーの利用者でない場合にはその後に自家型電子マネーを利用開始する際に決済アプリを介して会員IDが入力され、マネーサイトに反映される。このため、会員サイト、或いはマネーサイトを介して自家型電子マネー管理システム20Aにおいて媒体識別情報と会員IDとの連携(関連付け)が実行される(F3)。また、運営者OPには会員情報、及び利用者情報を参照する権限が付与される。この権限は各店舗6で登録された会員等、適宜の対象に限定されてもよいが、一例として全会員、及び全利用者へのアクセスが許容される。このため、運営者OPは必要に応じてマネーサイト等にアクセスのうえ、それらの情報を参照する(F4)。ID連携は適宜に実現され得るが、一例としてこのような手順で実現される。
(各種キャンペーン)
次に、図5~図7を参照して、各店舗6で提供される各種のキャンペーンについて説明する。設定装置5における自家型電子マネーに関する設定には、自家型電子マネーの利用者を対象とするキャンペーンの設定が含まれる。このため、店舗6は、設定装置5を介して自家型電子マネーの利用者を対象とするキャンペーンを設定できる。具体的には、各店舗6の運営者OPは設定装置5を通じてキャンペーンが適用される対象者を特定するための適用条件、及びそのキャンペーンにおける特典の設定が可能である。キャンペーンは全利用者を対象に実行されてもよいが、適用条件を通じて適宜に対象者が設定される。適用条件は、例えば対象期間等の対象者を特定するための各種の情報を適宜に含み得る。キャンペーンは店舗6の単位ではなく、例えば複数の系列店を対象に実行されてもよく、その場合、適用条件は対象店舗の情報を含んでいてもよい。適用条件に基づいて適宜のキャンペーンが実現され得るが、以下では一例として来店特典キャンペーン、決済特典キャンペーン、及びチャージ特典キャンペーンについて説明する。
図5は、来店特典キャンペーンの手順の一例を説明するための説明図である。来店特典キャンペーンは、特定の店舗6への来店を条件にその来店者に来店特典を付与するキャンペーンである。図5に示すように、来店特典を付与するための手順は、F11~F15までの五つの手順を含んでいる。具体的には、店舗6の運営者OPは適宜の時期に設定装置5を通じてマネーサイトにアクセスし、マネーサイトを通じて来店特典を付与する来店特典キャンペーンを設定する(F11)。
キャンペーンの設定には、適用条件、及び特典の設定が含まれる。例えば、来店特典キャンペーンの場合、店舗6の運営者OPは、適用条件として特定の店舗6(例えば自己の店舗6)に来店した各会員を対象者として特定する来店条件を設定する。来店特典は会員以外の来店者に適用されてもよいが、この場合には来店者のうち会員のみに適用される。適用条件は、例えばその他にも各種の制限が付与される場合の制限条件等を適宜に含み得る。来店特典は無制限に付与されてもよいが、例えば一定期間等の期間制限、一日一回、或いは期間中に一回等の回数制限が設けられてもよく、これらの場合には一定期間、或いは回数等が制限条件として設定される。同様に、店舗6の運営者OPは、来店特典の内容を設定する。来店特典の内容は適宜でよく、例えばゲーム機3A等で利用可能なポイント等であってもよいが、一例として10マネー等の所定額の自家型電子マネーが設定される。
運営者OPによって適用条件等が設定されると、自家型電子マネー管理システム20Aはその設定結果を決済システム10に送信する(F12)。決済システム10は、その設定結果を取得すると、データベースDBに保存するとともに、決済端末4に送信する(F13)。決済端末4は決済システム10から設定結果(適用条件、及び来店特典等の情報)を取得すると、その設定結果を来店特典キャンペーンの開始時期に合わせて適用するように保存する。
一方、来店特典キャンペーンの対象期間が到来し、自家型電子マネーの利用者(以下では、店舗6のユーザUのうち自家型電子マネーの利用者を利用者MHと呼び、ユーザUと区別する場合がある)が特定の店舗6に来店してモバイル端末装置7bを近距離無線通信可能な範囲に近づけると(かざすと)、モバイル端末装置7bは決済端末4に媒体情報を送信する(F14)。この送信は近距離無線通信可能な範囲において無条件に実行されてもよいし、例えば決済端末4において来店特典の付与を希望する操作が実行されている場合、或いはモバイル端末装置7bにおいて決済アプリが起動されている場合等の来店特典の受取を希望する操作が実行されている場合といった操作条件が満たされた場合に実行されてもよい。このように来店特典における媒体情報の送信は適宜に実現され得るが、一例として決済端末4において来店特典の受領を希望する所定の操作により来店特典を受領する機会が付与され、その機会においてモバイル端末装置7bがかざされると実行される。また、媒体情報は適宜の情報を含み得るが、一例として媒体識別情報、媒体種別(カード、或いはモバイル端末装置7bといった決済媒体の種類を示す情報)といった情報が含まれる。
決済端末4は、モバイル端末装置7bから媒体情報を取得すると、そのモバイル端末装置7bの利用者MHが来店特典の対象者に該当するか否か判別し、対象者に該当する場合に来店特典を付与する(F15)。決済端末4は例えばモバイル端末装置7bで残高の情報が管理される場合等において直接的に来店特典を付与してもよいが、一例として決済システム10を介して間接的に来店特典を付与する。このため、決済端末4は来店特典の付与を決済システム10にリクエストする。このリクエストには媒体識別情報が含まれ、決済システム10はその媒体識別情報の残高に来店特典が追加されるように自家型電子マネー管理システム20Aと協働して来店特典の付与を実現する。
来店特典として各種の特典が適宜に利用され得るが、一例として所定額の自家型電子マネーが使用される。このため、来店特典として所定額の自家型電子マネーが付与される。また、来店特典は一例として来店者のうち各会員に付与される。このため、決済端末4は、利用者MHが会員に該当するか否か判別し、会員に該当する場合に決済システム10に来店特典の付与をリクエストする。この判別は決済システム10において実行されてもよいが、一例として決済端末4において実行される。決済端末4は一例としてこのように来店特典の付与を実行する。なお、キャンペーンは、例えばその他にも一定以上の会員ランクを持つ利用者等の特定の利用者MHを対象にした特定利用者用キャンペーンを含んでいてもよい。このようなキャンペーンは適宜に実現され得るが、例えば来店特典と同様の手順で実現される。
図6は、決済特典キャンペーンの手順の一例を説明するための説明図である。決済特典キャンペーンは、対象者に決済特典を付与するキャンペーンである。決済特典として決済に関連する各種の特典が適宜に利用されてよく、例えばゲームで使用されるアイテム、ゲームを所定回プレイする権利といった各種の電子的な価値が利用されてもよいが、図6の例では決済に適用される有利な決済条件が利用される場合が示されている。決済特典キャンペーンは、来店特典キャンペーンにおけるF11~F13の手順と同様に設定される。ただし、決済特典キャンペーンでは適用条件、及び特典として、自家型電子マネーの利用者MHを特定する条件、及び有利な決済条件がそれぞれ設定される。
有利な決済条件は各種のサービスの対価に適用され得るが、図6の例ではゲーム機3Aが提供するゲームをプレイする対価に適用される場合が示されている。また、有利な決済条件は、対価の決済を有利にする各種の条件を適宜に含んでいてよく、例えば後述の電子マネー発行時に適用される有利な交換レート(チャージ特典)も有利な決済条件に含まれ得るが、図6の例では自家型電子マネーによって決済される場合に適用される決済方法限定型の条件について説明する。
図6に示すように、決済特典キャンペーンの手順は、来店特典キャンペーンにおけるF11~F13の手順に加えて、F21~F28までの八つの手順を含んでいる。具体的には、ゲーム機3Aからプレイの対価として決済されるべき金額が送信(要求)されると(F21)、決済端末4は決済可能な複数の決済方法から今回の決済方法を選択するための選択機会を提供する(F22)。決済方法の選択肢には自家型電子マネーを含む各種電子マネーによる決済が含まれる。
選択機会における選択の後、利用者MHはそこで選択した決済方法に応じた決済(支払い)を実行する。例えば、選択機会において決済方法として自家型電子マネーを選択した場合、利用者MHはモバイル端末装置7bの決済アプリを通じて支払いを実行する(F23)。具体的には、利用者MHは近距離無線通信可能な範囲に決済アプリを起動した状態のモバイル端末装置7bを近づけて(かざして)、決済アプリを介して自家型電子マネーによる決済を実行する。
決済端末4は決済アプリを通じて支払いが実行されると、モバイル端末装置7bから決済に必要な媒体情報を取得する。媒体情報には媒体識別情報が含まれる。決済特典キャンペーンの期間において媒体情報を取得すると、決済端末4は更に決済特典キャンペーンを適用可能か否か、つまり適用条件の対象者か否か判別する。有利な決済条件として決済方法限定型の条件が利用される場合、決済特典キャンペーンは複数の決済方法のうち自家型電子マネーによる決済に適用される。つまり、自家型電子マネー以外の決済方法で決済されても決済特典キャンペーンの対象にはならない。このため、決済特典キャンペーンでは、適用条件として自家型電子マネーによって決済する決済者を対象者として特定する決済者条件が設定される。適用条件は例えばその他にも対象期間(或いは一回でもよい)において一定額以上の支払いをした利用者MH、特定のゲーム(例えばゲーム機3Aが提供するゲーム)をプレイする利用者MH、或いは特定のゲームをクリアした利用者MHといった適宜の限定条件を含んでいてもよい。
決済端末4は、適用条件の対象者(自家型電子マネーによって決済する決済者)に該当すると判別した場合、更に決済方法限定型の条件(有利な条件)の内容を判別する。決済方法限定型の条件は自家型電子マネーによる決済に関連する各種の条件を適宜に含み得るが、一例として所定額の自家型電子マネー(キャッシュバック)を付加する付加条件、対価を減額する減額条件、或いは店舗6で対価の支払い等に使用可能なポイント等の各種ポイントを付与するポイント条件を含んでいる。このため、有利な条件(決済特典)としてこれらのいずれかが設定され、決済端末4は実際に設定された条件を決済方法限定型の条件の内容として判別する。
決済端末4は、決済方法限定型の条件の内容を判別すると、実際にその内容を今回の決済に適用する(F24)。つまり、決済端末4は、今回の決済に他の電子マネーにおける決済と比べて有利な決済条件を適用する。具体的には、決済端末4は、減額条件に基づく減額後の金額、付加条件やポイント条件に基づく今回の決済に付加されるべき自家型電子マネーの額やポイントといった有利な条件が適用された後の情報(以下、特別対価情報と呼ぶ場合がある)を算出する。この算出は決済システム10において実行されてもよいが、一例として決済端末4において実行される。なお、有利な決済条件が適用された後の対価額等は予めテーブル等に記述されていてもよく、その場合はそのテーブルを参照することにより特別対価情報が算出(取得)されてよい。
特別対価情報を算出すると、決済端末4は実際に有利な決済条件にて実際に決済されるように、特別対価情報を決済システム10に送信する(F25)。特別対価情報が送信されると、決済システム10はそれを取得し、その特別対価情報に基づいて決済を実行する(F26)。つまり、決済システム10は自家型電子マネー管理システム20Aと連携して、有利な決済条件が適用された減額後の金額で決済を実行したり、プレイ用の金額の決済とともに所定額の自家型電子マネーやポイントを付与したりする。そして、決済システム10は、その決済の後に決済結果を決済端末4に送信する(F27)。なお、決済システム10は、決済履歴に反映されるように適宜の時期にその決済結果を自家型電子マネーシステム30Aと共有する。
一方、決済端末4は決済システム10から決済結果が送信されると、それを取得し、ゲーム機3Aに送信する(F28)。決済端末4から決済結果が送信されると、ゲーム機3Aはその結果を取得し、その結果に基づいてプレイ提供の可否を判別する。具体的には、ゲーム機3Aは、対価が適切に決済されている場合にゲームのプレイを許可し、対価が適切に決済されていない場合にゲームのプレイを不許可とする。一例として決済特典(決済方法限定型の有利な条件)は、このような手順で付与される。
図7は、チャージ特典キャンペーンの手順の一例を説明するための説明図である。チャージ特典キャンペーンは、チャージ特典を付与するためのキャンペーンである。チャージ特典は、通貨と引き換えに自家型電子マネーが発行される(残高としてチャージされる)場合に付与される特典である。チャージ特典として各種の特典が適宜に利用されてよいが、一例として通貨と自家型電子マネーとの間の交換レートに有利な交換レートを適用するレート条件が利用される。自家型電子マネーのチャージは適宜に実行されてよく、例えばマネーサイトを通じてクレジット決済等により実現されてよいが、図7の例では決済端末4を介して実行される場合を示している。この場合、レート条件は有利な決済条件の一つとして機能する。また、チャージに対応する対価は適宜に徴収され得るが、一例としてチャージと引き換えに通貨を徴収するタイプの自動販売機3Bを介して徴収される。このため、図7の例ではサービス端末3の一例としてゲーム機3Aの代わりに自動販売機3Bが示されている。
図7に示すように、チャージ特典キャンペーンの手順は、F31~F36までの六つの手順を含んでいる。なお、チャージ特典キャンペーンも、来店特典キャンペーンにおけるF11~F13の手順と同様の設定が実行され、適用条件、及び特典として、自家型電子マネーをチャージする利用者MHを特定する条件、及びレート条件がそれぞれ設定されるが、それらの図示は省略した。
具体的には、電子マネーのチャージを希望する利用者MHは、まず決済端末4においてチャージを希望する操作を実行する。決済端末4は複数種類の電子マネーのチャージを許容してよく、その操作にはチャージ対象の選択、及びチャージ額の指定が含まれる。その操作が実行されると、決済端末4はチャージ額に対応する対価(通貨)の額を算出する。この場合において決済端末4は、まずチャージ対象の電子マネーが自家型電子マネーに該当するか否か判別する。換言すれば、決済端末4は、今回の決済者がチャージ特典(チャージ条件)の対象者に該当するか否か判別する。チャージ特典の対象者に該当する場合、チャージ額に対応する対価の算出に他の電子マネーの交換レートよりも有利な交換レートを適用する。この算出は毎回の演算を通じて実行されてもよいが、一例としてチャージ額と交換レート(有利な交換レートを含む)に基づく対価とが関連付けられたテーブルの参照によって実現される。そして、決済端末4は有利な交換レートに沿って得られた対価の徴収を自動販売機3Bに要求する(F31)。
一方、対価の徴収が要求されると、自動販売機3Bは通貨の支払い(対価の徴収)を行う機会を利用者MHに付与する。そして、自動販売機3Bはその機会における徴収結果を決済端末4に送信する(F33)。決済端末4はその結果を取得すると、その結果に基づいて自動販売機3Bを介してチャージ額に対応する対価が適切に徴収されたか否か判別する。対価が適切に徴収されていない場合、決済端末4はその旨を利用者MHに通知する。一方、対価が適切に徴収されている場合、決済端末4は利用者MHによって指示されたチャージ額のチャージを実行する。
具体的には、チャージ対象の電子マネーが第1第三者型電子マネー及び第2第三者型電子マネーの場合、決済端末4は直接的にチャージを実行する。つまり、決済端末4は、モバイル端末装置7bの媒体情報を読み取る機会を付与し、そこで残高が今回のチャージ額分だけ増加するように媒体情報を更新する。一方、チャージ対象の電子マネーが自家型電子マネーの場合、決済端末4は間接的にチャージを実行するように決済システム10にチャージを要求する。この要求には、媒体識別情報が含まれる。媒体識別情報は適宜の時期に取得されてよく、例えばチャージを希望する操作とともに(チャージ額の指定等の前に)要求される媒体情報の読み取りを通じて取得されてもよいが、一例としてチャージ額の指定後に提供される読取り機会において取得される。
自家型電子マネーのチャージが要求されると、決済システム10はその要求に従ってチャージ(残高の更新)を自家型電子マネー管理システム20Aと連携して実行する(F35)。また、決済システム10はチャージ結果を決済端末4に送信する(F36)。そして、決済端末4は、その結果を利用者MHに通知する。一例として、このような手順で決済端末4はチャージ特典の付与を実行する。なお、図7の例では決済端末4においてチャージを希望する操作が実行されているが、例えばその操作は自動販売機3Bにて実行されてもよく、その場合、自動販売機3Bからチャージのための読み取り機会が決済端末4にリクエストされてもよい。この場合、チャージを希望する操作とともに自動販売機3Bを介して先に支払いが実行され、決済端末4ではその支払い額の範囲内で選択可能なチャージ額が選択肢として提示され、支払い額未満のチャージ額が選択された場合には決済端末4から自動販売機3Bに返金が指示されてもよい。つまり、決済端末4と自動販売機3Bとの間ではチャージの希望操作、支払い、及びそれらの結果に関する要求の送受信等が適宜の順番で実行されてよい。
(決済方法の選択画面)
次に図8を参照して、決済方法を選択するための選択機会について説明する。選択機会は適宜に実現され得るが、一例として選択画面を通じて実現される。図8は、選択画面の一例を模式的に示す図である。選択画面70は、決済方法を選択するための選択機会を実現するための画面として決済端末4のモニタMOに表示される。図8に示すように、選択画面70は、自家型電子マネー、第1第三者型電子マネー、及び第2第三者型電子マネーの決済方法にそれぞれ対応する三つの選択肢71~73を含んでいる。これらの選択肢71~73は、いずれもタッチ操作が実行されるべき範囲として機能し、各選択肢71~73へのタッチ操作を通じて各決済方法が選択される。
(キャンペーンの設定)
次に図9~図10を参照して、キャンペーンの設定について説明する。キャンペーンの設定は設定装置5において適宜に実現され得るが、一例として管理画面を通じて実現される。管理画面は、自家型電子マネーに関する各種管理を実行するための画面である。管理画面は適宜のソフトウェアを介して実現されてよいが、一例としてマネーサイトを通じて実現される。図9は、管理画面の一例を模式的に示す図である。図9に示すように、管理画面80は、ログイン画面80A、管理選択画面80B、及び条件設定画面80Cを含んでいる。
ログイン画面80Aは、マネーサイト(管理画面80のサービス)にログインするための管理画面80である。ログイン画面80Aは、ID入力欄81A、パスワード入力欄81B、及びログインボタン82を含んでいる。ID入力欄81Aは、管理画面80を使用する各ユーザを識別するためのアクセスIDを入力するための領域である。アクセスIDは各店舗6の運営者OP毎にユニークに付与されてもよいが、一例として複数の系列店の店舗6毎にユニークに付与される。パスワード入力欄81Bは、各アクセスIDに設定されるパスワードを入力するための領域である。ログインボタン82は、ログインを指示する位置として機能する仮想的な押しボタンである。設定装置5には適宜の入力装置が設けられてよいが、一例としてキーボード、及びマウスを通じて各種の入力が実行される。そして、ID入力欄81A、及びパスワード入力欄81Bに、それぞれ適切なアクセスID、及びパスワードが入力された後にログインボタン82がクリックされるとログインが許可され、管理選択画面80Bが表示される。一方、ID入力欄81AのアクセスID、及びパスワード入力欄81Bのパスワードのいずれか一方でも適切でない場合、ログインは不許可とされる。
管理選択画面80Bは、管理用の選択肢を表示するための管理画面80である。管理選択画面80Bは、ユーザ情報83、設定ボタン84、及び確認ボタン85を含んでいる。ユーザ情報83は、ログインしているユーザの名称(“A店舗”)を示す情報である。設定ボタン84、及び確認ボタン85は、いずれも操作が実行されるべき位置として機能する仮想的な押しボタンであるが、設定ボタン84はキャンペーンを設定するための位置として、確認ボタン85は各店舗6(例えば“A店舗”)におけるサービスの利用状況を確認するための位置として、それぞれ機能する。管理選択画面80Bにおいて設定ボタン84がクリックされると、条件設定画面80Cが表示される。
条件設定画面80Cは、キャンペーンを設定するための管理画面80である。条件設定画面80Cは、条件確認欄86、追加ボタン87、編集ボタン88、及び削除ボタン89を含んでいる。条件確認欄86は、設定済のキャンペーンの情報を表示するための領域である。条件確認欄86は、既に終了したキャンペーンの情報を含んでいてもよいが、一例として終了済のキャンペーンの表示は省略される。このため、条件確認欄86には、適用中のキャンペーン、或いは適用が予定されるキャンペーンの情報が表示される。
条件確認欄86には各キャンペーンの情報が適宜に表示されてよいが、図9の例では名称、及び内容の情報が表示されている。名称は各キャンペーンの名称を示す情報である。内容は、各キャンペーンの内容を示す情報である。各キャンペーンにおいて適用条件は適宜に設定されてよく、例えば任意の設定が許容される場合には任意の内容が設定されてもよいが、一例として複数種類の候補からの選択を通じて設定される。適用条件の候補(種類)は適宜に用意されてよいが、例えばチャージ設定、来店特典設定、プレイ特典設定、会員登録特典設定、紹介特典設定、会員ランク特典設定、及び特定会員特典設定といった候補を含んでいる。
チャージ設定は、“1000円で1100マネーを発行”等、自家型電子マネーのチャージ時に所定額の自家型電子マネーを付与するチャージ条件、及びチャージ特典を設定するための候補である。チャージ額(付与対象の額)、及び所定額は固定的に設定されていてもよいが、一例として任意の設定が許容される。来店特典設定は、“来店時に50マネーを付与”等、上述の来店特典を付与する来店条件、及び来店特典を設定するための候補である。一日一回等、適宜に回数制限等が設けられてよく、回数制限、及び来店に伴い付与される額は固定的であってもよいが、一例として任意の設定が許容される。プレイ特典設定は、“Aゲームを1回プレイで10マネーを付与、クリアで100マネーを付与”等、特定のゲームのプレイで特典を付与する条件、及び特典を設定するための候補である。対象のゲーム、1回のプレイやクリア等のプレイ条件、及び特典としての付与額は固定的であってもよいが、一例として任意の設定が許容される。
会員登録特典設定は、“会員登録したユーザには1000マネーを付与”等、会員登録したユーザに特典を付与する条件、及び特典を設定するための候補である。付与額は固定的であってもよいが、一例として任意の設定が許容される。紹介特典設定は、“紹介者には1000マネーを付与”等、紹介したユーザが会員登録した場合の紹介者に特典を付与する条件、及び特典を設定するための候補である。付与額は固定的であってもよいが、一例として任意の設定が許容される。会員ランク特典設定は、“プレミアム会員は特定日から5日間の来店で100マネーを付与”等、会員ランクに基づいて特典を付与する条件、及び特典を設定するための候補である。対象の会員ランク(対象者)、期間、来店等の追加的な条件、及び付与額は固定的であってもよいが、一例として任意の設定が許容される。特定会員特典設定は、“特定の会員IDは、特定日から5日間の来店で100マネーを付与”等、特定の会員を指定して特典を付与する条件、及び特典を設定するための候補である。対象の会員、期間、来店等の追加的な条件、及び付与額は固定的であってもよいが、一例として任意の設定が許容される。会員登録特典設定、紹介特典設定、会員ランク特典設定、及び特定会員特典設定は各会員を対象者として特定するための会員条件として機能する。また、チャージ設定、来店特典設定、プレイ特典設定といった条件が会員に限定されるように設定される場合、これらも会員条件として機能し得る。
図9の例では、二つのチャージ設定が登録されている。このため、条件確認欄86の名称には、“チャージ設定(1000円分)”、“チャージ設定(3000円分)”の二つが表示されている。また、条件確認欄86の内容には、それらにそれぞれ対応する内容として“1100マネー”、及び“3500マネー”の情報が表示されている。これらは、1000円のチャージに対して1100マネー(1100円相当のマネー)の発行、3500円のチャージに対して3500マネー(3500円相当のマネー)の発行といったキャンペーンの内容(チャージ条件、及びチャージ特典)をそれぞれ示している。この場合、本来は(若しくは他の電子マネーの交換レートでは)1000円に対して1000マネー(1000円相当)が発行される(つまり通常の交換レートでは1対1で交換される)ところ、100円相当のマネー、或いは500円相当のマネーといった特典が付加される。換言すれば、他の電子マネーの交換レートに比べて、通貨と自家型電子マネーとの間の交換レートに有利な交換レート(条件)が適用される。また、適用条件は適宜の内容を含んでいてよく、例えば上述のとおり期間、金額、或いはプレイ条件といった各種の情報を適宜に含む。条件確認欄86の内容には、これらの情報が適宜に表示される。
追加ボタン87、編集ボタン88、及び削除ボタン89は、いずれも操作が実行されるべき位置として機能する仮想的な押しボタンである。具体的には、追加ボタン87は、新しくキャンペーンの追加(登録)を指示するための位置である。新しいキャンペーンの追加は適宜に実現され得るが、例えば追加ボタン87へのクリックに伴い複数の候補を含むポップアップが提示され、そのポップアップに含まれる対象のキャンペーン(適用条件、及び特典)へのクリック(或いは任意入力の設定)によって実現される。追加ボタン87へのクリックに伴い追加されたキャンペーンは、条件確認欄86にも新しく追加される。
編集ボタン88は、キャンペーンの内容の編集を指示する操作が実行される位置である。編集対象は、適用条件(対象者)、期間、プレイ条件、或いは付与額といった任意の設定が許容される要素である。また、編集ボタン88を通じた編集は適宜の時期に実行されてよく、例えば条件確認欄86に表示された登録済のキャンペーンへのクリックにより登録後に実行されてもよいし、追加ボタン87へのタッチ操作により表示されるポップアップにおいて対象のキャンペーンが指定された後に実行されてもよい。つまり、キャンペーンの編集は登録前後の適宜の時期に実行されてよい。
削除ボタン89は、登録済のキャンペーンの削除を指示するための操作が実行される位置である。削除ボタン89による削除は適宜に実現されてよいが、例えば削除ボタン89へのクリック後に条件確認欄86において削除対象のキャンペーンに対応する名称(例えば“チャージ設定(1000円分)”を削除する場合は名称の“チャージ設定(1000円分)”の表示部分)へのクリック操作により実現される。条件設定画面80Cにおける設定結果は適宜に適用開始されてよいが、一例として0時毎等の所定時期毎に反映される。このため、追加ボタン87、編集ボタン88、及び削除ボタン89を通じて追加、編集、及び削除は、所定時期に適用開始される。
図10は、状況確認画面の一例を模式的に示す図である。状況確認画面80Dは、自家型電子マネーの利用実績に関する状況を確認するための管理画面80である。状況確認画面80Dは適宜に使用され得るが、例えば効果的な適用条件を分析するためにキャンペーンを設定する場合に参照される。図10に示すように、状況確認画面80Dは、管理選択画面80Bにおいて確認ボタン85にクリック操作が実行されると表示される。状況確認画面80Dは、状況選択画面80D1、棒グラフ画面80D2、折れ線グラフ画面80D3を含んでいる。状況選択画面80D1、確認対象の利用実績を選択するための状況確認画面80Dである。状況選択画面80D1は各種の利用実績に対応する選択肢を含み得るが、図9の例ではユーザボタン91、チャージ金額ボタン92、及び支払い金額ボタン93の三つの選択肢を含んでいる。
ユーザボタン91、チャージ金額ボタン92、及び支払い金額ボタン93は、いずれも操作が実行されるべき位置として機能する仮想的な押しボタンである。具体的には、ユーザボタン91、チャージ金額ボタン92、及び支払い金額ボタン93は、各ユーザ(自家型電子マネーの利用者MH)に関する利用実績の確認、チャージ金額に関する利用実績の確認、及び支払い実績に関する利用実績の確認を、それぞれ指示する操作が実行される位置である。ユーザボタン91、チャージ金額ボタン92、或いは支払い金額ボタン93がクリックされると、棒グラフ画面80D2、或いは折れ線グラフ画面80D3が表示される。
棒グラフ画面80D2、或いは折れ線グラフ画面80D3は、各種の利用実績を棒グラム、及び折れ線グラフでそれぞれ表示するための状況確認画面80Dである。これらは相互に適宜に切り替えられるが、ユーザボタン91等へのクリックにともない表示される対象は、例えばデフォルト設定、或いは前回の表示結果(例えば前回棒グラフ画面80D2が表示されていた場合はユーザボタン91等へのクリックにともない棒グラフ画面80D2が表示される等)に基づいて特定される。また、各グラフの特性に応じた使い分けもされる。例えば、棒グラフ画面80D2には、年齢別のユーザ数(自家型電子マネーの利用者MH)、金額別(チャージ金額、及び支払い金額を含む)のユーザ数、店舗別のチャージ金額・支払い金額、或いはゲーム別の支払い金額といった利用実績が表示される。一方、折れ線グラフ画面80D3には、ユーザ数の推移、特定の店舗のチャージ金額・支払い金額の推移、特定のゲームの支払い金額の推移といった利用実績が表示される。運営者OPは、これらの状況確認画面80Dを参照しつつ、キャンペーン(適用条件、及び特典)を設定する。
(制御系の要部の構成)
次に、図11を参照して、ネットワークシステム1のうち、マルチ決済に関わる制御系の要部の構成について説明する。図11は、サーバSVにおける制御系の要部の一例を示している。なお、図11の構成は、図3のネットワークシステム1の構成の具体例の一つであり、図3に対応する構成要素には図3と共通の参照符号が付されている。
図11に示すように、決済システム10には、制御部11と、記憶部12とが設けられる。記憶部12は、ハードディスクアレイ等の不揮発性記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)を含んだ記憶ユニットによって構成される。記憶部12には、制御部11にて参照されるべきコンピュータプログラムPG1、及びシステムデータSDが記憶される。システムデータSDには各種のデータが適宜に含まれ得るが、図11の例では特典データPD、及びブランドデータMDが示されている。なお、システムデータSDは、例えばその他にも後述の利用者データ54、実績データ55、或いは会員データ64といったデータを適宜に含めるが、それらの図示は省略した。
特典データPDは、適用中のキャンペーンに対応する特典等を管理するためのデータである。ブランドデータMDは、決済端末4にて決済可能な決済方法を管理するためのデータである。特典データPD、及びブランドデータMDは、適宜の手法により記憶部12に記憶され得るが、一例として自家型電子マネー管理システム20AからネットワークNTを通じて提供される。特典データPD、及びブランドデータMDの詳細は後述する。
制御部11は、一又は複数のサーバユニット2のコンピュータハードウエア資源(例えばCPU等)を利用して構成される。制御部11には、制御部11を構成するハードウエア資源とコンピュータプログラムPG1との組み合わせによって各種の論理的装置が構成されるが、図11の例では論理的装置に一例として決済管理部13が示されている。
決済管理部13は、マルチ決済に関する各種の処理を行う論理的装置である。このような処理には、例えば決済端末4がモバイル端末装置7b(決済媒体)から読み取った媒体情報、或いは特別対価情報等に基づいて電子マネー等による決済を実行する処理が含まれる。また、来店特典や紹介特典といった特典の付与が決済システム10において実行される場合、それらを実行する処理が含まれる。具体的には、決済管理部13は、例えば自家型電子マネーによる決済、或いは各種特典の付与を実現するために自家型電子マネー管理システム20Aと送受信し、残高を更新する処理を実行する。また、決済管理部13は、その決済結果を決済端末4、マネー管理システム20、或いは電子マネーシステム30といった適宜の端末やシステム等と共有する処理も実行する。例えば、決済管理部13は、このような処理の一部として決済処理、及びチャージ特典処理を実行する。決済処理、及びチャージ特典処理の手順の詳細は後述する。
決済端末4には、制御部41と、記憶部42とが設けられる。記憶部42は、ハードディスクアレイ等の不揮発性記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)を含んだ記憶ユニットによって構成される。記憶部42には、制御部41にて参照されるべきコンピュータプログラムPG2及び端末データが記憶される。端末データには各種のデータが適宜に含まれ得るが、図11の例では特典データPD、ブランドデータMD、及び利用者データ54が示されている。
端末データは、適宜の手法により記憶部42に記憶されてよく、例えばプレインストールされていてもよいし、各種の記録媒体を介して記憶部42に記憶されてもよい。このように端末データは適宜の手法により記憶部42に記憶され得るが、一例として特典データPD、ブランドデータMD、及び利用者データ54は自家型電子マネー管理システム20Aを介して決済システム10からネットワークNTを通じて提供される。
制御部41は、一又は複数のサーバユニット2のコンピュータハードウエア資源を利用して構成される。制御部41には、制御部41を構成するハードウエア資源とコンピュータプログラムPG2との組み合わせによって各種の論理的装置が構成されるが、図11の例では論理的装置の一例として、決済実行部43が示されている。
決済実行部43は、モバイル端末装置7b(決済媒体)を介した決済を実現するための各種の処理を行う論理的装置である。このような処理には、モバイル端末装置7bの媒体情報を読み取ったり、特典等の付与を通じて媒体情報を更新したりする処理が含まれる。また、モバイル端末装置7bから読み取った媒体情報に基づいて決済が実行されるように、その媒体情報を決済システム10に送信したり、その結果を取得してゲーム機3A等のサービス端末3に送信したりする処理が含まれる。さらに、決済実行部43が実行する処理には来店特典や決済特典等を実現するための処理も含まれる。このため、決済実行部43は、例えば特典データPD、及びブランドデータMDといったキャンペーンの適用等に必要な各種のデータを決済システム10から取得して保存する処理も実行する。これらのような処理の一例として、決済実行部43は来店特典処理、機会提供処理、決済処理、及びチャージ特典処理を実行する。来店特典処理、機会提供処理、決済処理、及びチャージ特典処理の手順の詳細は後述する。
また、決済端末4には各種の入力装置及び出力装置が適宜に設けられ得るが、図11の例では上述のリーダ装置RU、タッチセンサTS、及びモニタMOが設けられている。リーダ装置RU、タッチセンサTS、及びモニタMOは、いずれも上述のとおりであるが、制御部41に接続され、各種信号を入力したり動作を制御されたりする。
設定装置5には、制御部51と、記憶部52とが設けられる。記憶部52は、ハードディスクアレイ等の不揮発性記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)を含んだ記憶ユニットによって構成される。記憶部52には、制御部51にて参照されるべきコンピュータプログラム及びデータが記憶される。このようなデータには各種のデータが適宜に含まれ得るが、図11の例では利用者データ54、及び実績データ55が示されている。利用者データ54、及び実績データ55は適宜に記憶部52に保存され得るが、一例としてマネーサイトを通じて適宜に自家型電子マネー管理システム20Aから提供される。
利用者データ54は、自家型電子マネーの各利用者を管理するためのデータである。利用者データ54には、媒体識別情報毎に各媒体識別情報と関連付けて管理されるべき各利用者の情報が含まれる。このような情報には、例えば各店舗6の各会員を識別するための会員IDの情報が含まれる。このため、利用者データ54は、媒体識別情報(各決済媒体)と各会員の会員IDとを連携するためのデータとしても機能する。実績データ55は、各種実績を管理するためのデータである。このような実績には、状況確認画面80Dに表示される各種利用実績が含まれる。このため、実績データ55には、各媒体識別情報とその決済媒体に対応する利用者の利用実績とが関連付けられるように記述される。
制御部51は、マイクロプロセッサ、及びその動作に必要な内部記憶装置を含んだコンピュータユニットとして構成される。制御部51には、そのハードウエアと記憶部52のコンピュータプログラムとの組み合わせによって各種の論理的装置が構成されるが、図11の例では論理的装置の一例として、設定管理部53が示されている。設定管理部53は、自家型電子マネーに関連する各種処理を行う論理的装置である。このような処理には、例えばマネーサイトにアクセスしたり、そこで各店舗6のアクセスID等を設定したりする処理が含まれる。同様に、設定管理部53が実行する処理には、マネーサイトを通じて管理画面80を表示するための処理(管理画面80を通じて各種キャンペーンを設定する処理を含む)等が含まれる。
会員管理装置MUには、制御部61と、記憶部62とが設けられる。記憶部62は、ハードディスクアレイ等の不揮発性記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)を含んだ記憶ユニットによって構成される。記憶部62には、制御部61にて参照されるべきコンピュータプログラム及びデータが記憶される。このようなデータには各種のデータが適宜に含まれ得るが、図11の例では会員データ64が示されている。会員データ64は、各店舗6の会員を管理するためのデータである。会員データ64には、各会員を識別するための会員IDと各会員の属性等の会員に関する会員情報とが関連付けられるように記述される。会員データ64は適宜に記憶部62に保存され得るが、一例として会員サイトを通じて適宜に自家型電子マネー管理システム20Aから提供される。
制御部61は、マイクロプロセッサ、及びその動作に必要な内部記憶装置を含んだコンピュータユニットとして構成される。制御部61には、そのハードウエアと記憶部62のコンピュータプログラムとの組み合わせによって各種の論理的装置が構成されるが、図11の例では論理的装置の一例として、会員管理部63が示されている。会員管理部63は、会員の管理に関する各種の処理を行う論理的装置である。このような処理には、例えば会員サイトにアクセスしたり、その会員サイトを通じて会員データ64の生成(新規会員を追加、或いは削除等するための更新を含む)を実行したりする処理が含まれる。
なお、決済システム10、決済端末4、設定装置5、及び会員管理装置MUには、その他にも各種の入力装置及び出力装置が適宜に接続され得る。しかし、それらの図示は省略した。
(各種データの詳細)
次に、図12~図13を参照して、ブランドデータMD、及び特典データPDの詳細について説明する。図12は、ブランドデータMDの構成の一例を示す図である。図12に示すように、ブランドデータMDは、決済端末4毎に使用可能な決済方法を管理するためのブランドレコードMDRを含んでいる。また、ブランドレコードMDRは、このような管理を実現するために、“端末ID”、“店舗ID”、及び“ブランドID”の情報を含んでいる。ブランドレコードMDRには、これらの情報が相互に関連付けられるように記録されている。
“端末ID”は、各決済端末4を識別するために決済端末4毎にユニークな端末IDを示す情報である。“店舗ID”は、各店舗6(系列外を含む)を識別するために店舗6毎にユニークな店舗IDを示す情報である。“ブランドID”は、各決済方法を識別するために決済方法毎にユニークなブランドIDを示す情報である。例えば、自家型電子マネー、第1第三者型電子マネー、及び第2第三者型電子マネーには、それぞれ別々のブランドIDが付与される。そして、これらの全てを使用可能な決済端末4の端末IDには、これらの全てのブランドIDの情報が“ブランドID”に記述される。一方で、自家型電子マネー、第1第三者型電子マネー、及び第2第三者型電子マネーの一部のみが使用可能な決済端末4の端末IDには、その一部のブランドIDの情報のみが“ブランドID”に記述される。
なお、ブランドデータMDには、これらに限定されず、各種の決済方法に関連する適宜の情報が含まれていてよい。あるいは、反対に上述の各情報が適宜に省略されてもよい。例えば、各決済端末4では、“ブランドID”のみ、或いは“ブランドID”及び“店舗ID”のみといった各決済端末4の“端末ID”に関連付けられる情報のみが抜粋され、“端末ID”の情報が省略されたブランドデータMDが使用されてもよい。つまり、各決済端末4のブランドデータMDでは、自己の決済方法を示す“ブランドID”以外の情報が適宜に省略されてもよい。この例においてブランドデータMDが本発明の決済方法データとして機能する。
図13は、特典データPDの構成の一例を示す図である。特典データPDは各キャンペーンの特典に関連する各種の情報を適宜に含み得るが、図13の例は自家型電子マネーを利用したキャンペーンに関連する部分を示している。図13に示すように、特典データPDは、特典毎にその特典が適用されるべき適用条件を管理する特典レコードPDRを含んでいる。また、特典レコードPDRは、このような管理を実現するために、“特典ID”、“適用条件”、及び“特典”の情報を含んでいる。特典レコードPDRには、これらの情報が相互に関連付けられるように記録されている。
“特典ID”は、各特典を識別するための特典IDを示す情報である。来店特典、チャージ特典、或いは決済特典といった各キャンペーンの特典にはキャンペーン毎にユニークな特典IDが付与され、“特典ID”にはその特典IDの情報が記述される。
“適用条件”は、各特典が適用されるべき対象者を特定するための適用条件を示す情報である。適用条件は上述の来店特典、チャージ特典、或いは決済特典といった各種の特典の対象者を特定するための適宜の情報を含み得るが、例えば期間(期間が限定される場合)、対象者(特定の店舗6への来店者、所定額の自家型電子マネーのチャージを実行した利用者MH、特定の会員ランクの会員といった特定の会員、或いは所定のサービスの利用者等)、或いは制限(例えば一日一回等の制限が設けられる場合)といった情報を含んでいる。
“特典”は、各特典の内容を示す情報である。特典には、例えば来店特典、或いは決済特典(チャージ特典を含む)が含まれる。また、決済特典として有利な決済条件が利用される場合、その決済条件には減額条件、付加条件、或いはポイント条件が含まれる。あるいは、決済特典のうちチャージ特典が利用される場合、有利な決済条件には有利な交換レートが含まれる。このため、“特典”には、これらの来店特典、或いは減額条件、付加条件、ポイント条件、チャージ特典といった決済特典の情報が記述される。具体的には、例えば、50マネーの来店特典が付与される場合には50マネーを示す情報が、所定量のポイントが決済特典として付与される場合には所定量のポイント(ポイント条件)を示す情報が、それぞれ“特典”に記述される。また、例えば1000円の対価に対して1100円相当の自家型電子マネーがチャージされる場合には1対1.1、3000円の対価に対して3500円相当の自家型電子マネーがチャージされる場合には3対3.5といった有利な交換レートが“特典”に記述される。なお、特典データPDには、これらに限定されず、特典の内容、或いは適用条件等に応じて適宜の情報が含まれていてよい。あるいは、上述の各情報が適宜に省略されてもよい。
(ネットワークシステムの処理)
次に、図14~図17を参照して、マルチ決済に関連してネットワークシステム1で実行される来店特典処理、機会提供処理、決済処理、チャージ特典処理について説明する。来店特典処理は、来店特典を付与するための処理である。来店特典はモバイル端末装置7bが読み取られる毎に制限なく、無条件で付与されてもよいが、図14の例は一日一回等の制限を適用条件が含む場合を示している。この場合、決済端末4に来店特典を希望する操作が実行された後に決済アプリの起動等、来店特典の受取り可能な状態でモバイル端末装置7bが決済端末4に近距離無線通信可能な距離まで近づけられると、決済実行部43は図14の来店特典処理を開始し、まずモバイル端末装置7bから媒体情報を取得する(ステップS101)。
続いて決済実行部43は、ステップS101で取得した媒体情報が適用条件を満たすか否か判別する(ステップS102)。適用条件は特典データPDにて管理される。このため、決済実行部43はステップS102において決済システム10等から適宜に特典データPDを取得し、この判別を実行する。例えば、来店特典の場合、適用条件は適用対象の店舗6への来店を含んでいる。このため、決済実行部43は適用条件として自己の店舗6が適用対象の店舗6に該当するか否か判別してもよいが、一例として自己の店舗6が適用対象の店舗6に該当する場合に図14の来店特典処理を実行する。このため、ステップS102では適用対象の店舗6に該当するか否かの判別は省略される。一方、来店特典の対象が店舗6の会員に限定される場合、決済実行部43は利用者データ54を参照し、今回の利用者MHが会員に該当するか否か判別する。また、一日一回等の制限が設定される場合、適用条件は更に制限条件を含んでいる。このため、決済実行部43は、適用条件として制限条件に該当するか否か判別する。
具体的には、決済実行部43はステップS101で取得した媒体識別情報に対応する会員IDが利用者データ54に存在する場合には会員と、存在しない場合には会員でないとそれぞれ判別する。また、今回の利用者MHが会員に該当する場合、決済実行部43は更に制限条件を判別する。例えば、来店特典に一日一回の制限が設定される場合、決済実行部43はステップS101で取得した媒体情報に基づいて対象の利用者が一回目の来店特典に該当するか否か判別する。来店特典の履歴は、例えば決済システム10において管理される。決済実行部43は決済システム10から来店特典の履歴の情報を取得し、その情報に基づいて制限条件を満たすか否か直接判別してもよいが、一例として媒体情報を決済システム10に送信する。決済システム10は媒体情報を取得すると、制限条件を満たすか否か判別し、その結果は決済実行部43に送信する。そして、決済実行部43はその結果に基づいて制限条件を満たすか否か判別する。つまり、決済実行部43は決済システム10を介して制限条件を満たすか否か判別する。例えば既に当日の来店特典が付与済である場合等、制限条件が満たされる場合(来店特典の制限に引っかかる場合)、つまり適用条件を満たさない場合(ステップS102:No)、決済実行部43は以降の処理をスキップして今回の来店特典処理を終了する。
一方、例えば当日の来店特典が未付与である場合等、制限条件が満たされない場合(来店特典の制限に引っかからない場合)、つまり適用条件を満たす場合(ステップS102:Yes)、決済実行部43は、特典データPDを参照して、来店特典として適用中の適用条件に対応する特典を特定する(ステップS103)。
続いて決済実行部43は、ステップS103で特定した特典を今回の利用者に付与する(ステップS104)。例えば来店特典として自家型電子マネーが50マネー付与される場合、決済実行部43は、今回の利用者MHの残高が50マネー増加するように、決済システム10にリクエストし、決済システム10を介して特典を付与する。そして、この付与の後に決済実行部43は今回の来店特典処理を終了する。これにより、自家型電子マネーの利用者に特定の店舗6への来店を条件として来店特典が付与される。
機会提供処理は、対価を決済する場合に複数の決済方法からを決済する決済方法を選択する選択機会を提供するための処理である。例えばゲームをプレイするための対価等のサービス提供の対価(所定の金額)の決済がサービス端末3から要求されると、決済実行部43は図15の機会提供処理を開始し、まずその金額を取得する(ステップS201)。
次に決済実行部43は、ブランドデータMDを取得する(ステップS202)。この場合において、決済実行部43は、決済システム10からブランドデータMDを取得しても、事前に決済システム10から提供されて保存済のブランドデータMDを取得してもよい。
続いて決済実行部43は、選択機会を提供する(ステップS203)。選択機会は一例として選択画面70を通じて実現される。このため、決済実行部43は、選択画面70をモニタMOに表示させることにより選択機会を提供する。具体的には、決済実行部43は、ステップS202で取得したブランドデータMDに基づいて自己が実行可能な決済方法を判別し、その決済方法を選択肢として含むように選択画面70をモニタMOに表示させる。例えば、決済方法として自家型電子マネー、第1第三者型電子マネー、及び第2第三者型電子マネーの三種類の決済を実行可能な場合、図7の例の三つの選択肢71~73を含む選択画面70をモニタMOに表示させる。
次に決済実行部43は、選択機会において所定時間内に決済方法が選択されたか否か判別する(ステップS204)。所定時間内に選択が実行されない場合(ステップS204:No)、決済実行部43は以降の処理をスキップして今回の機会提供処理を終了する。この場合、決済実行部43は未決済を示す情報をサービス端末3に送信する。
一方、選択機会において所定時間内に決済方法が選択された場合(ステップS204:Yes)、決済実行部43は、その選択機会で選択された決済方法にて決済するための決済機会を付与する(ステップS205)。決済機会は適宜に実現され得るが、例えば決済方法として電子マネーが選択された場合、モバイル端末装置7bの媒体情報を読み取る読み取り機会の提供によって実現される。そして、この機会(読み取り機会等)の提供の後に決済実行部43は今回の機会提供処理を終了する。これにより、複数の決済方法を選択肢として含む選択画面70がモニタMOに表示され、その選択画面70を介して決済方法を選択するための選択機会が提供される。また、そこで選択された決済方法にて決済するための決済機会が提供される。
決済処理は、対価を決済するための処理である。対価は各種の決済方法で決済され得るが、図16の例は自家型電子マネーで決済される場合の決済処理を示している。この場合、決済処理は、決済システム10の決済管理部13と決済端末4の決済実行部43との協働により実現される。また、自家型電子マネーには適宜のキャンペーン(適用条件)が適用され得るが、図16の例は決済特典(チャージ特典を除く)に対応するキャンペーンが適用される場合の決済処理を示している。なお、図16及び図17の例では、決済システム10の決済管理部13によって主として実行される処理が決済システム10として、決済端末4の決済実行部43によって主として実行される処理が決済端末4として、それぞれ示されている。
決済実行部43は、図15の例のステップS205で提供される決済機会において決済アプリの起動等、自家型電子マネーで決済可能な状態でモバイル端末装置7bが決済端末4に近距離無線通信可能な距離まで近づけられると、図16の決済処理を開始し、まずモバイル端末装置7bから媒体情報を取得する(ステップS301)。
続いて決済実行部43は、特典データPDを取得する(ステップS302)。この場合において、決済実行部43は、決済システム10から特典データPDを取得しても、事前に決済システム10から提供されて保存済の特典データPDを取得してもよい。
次に決済実行部43は、特典データPDを参照して、今回の決済が適用条件を満たすか否か判別する(ステップS303)。適用条件は適宜に設定され得るが、例えば自家型電子マネーにて決済される場合、プレイ特典設定等が決済特典に対応する適用条件として機能する。このため、決済実行部43は、例えば今回の対価が特定のゲームのプレイの対価に対応するか否か判別する。また、会員登録特典設定、紹介特典設定、会員ランク特典設定、或いは特定会員特典設定には、例えば初回サービス利用時等の決済条件が付加されてもよく、決済条件が付加される場合、これらも決済特典に対応する適用条件として機能する。これらの場合、決済実行部43は、更に利用者データ54等を参照し、会員登録特典設定、紹介特典設定、会員ランク特典設定、或いは特定会員特典設定に対応する利用者であるか否か、及びその利用者によるキャンペーン期間における初回の決済に該当するか否かを判別する。
適用条件が満たされる場合(ステップS303:Yes)、つまり今回の対価が特定のゲームのプレイの対価に対応する場合(あるいは、会員登録特典設定、紹介特典設定、会員ランク特典設定、或いは特定会員特典設定の利用者に該当し、かつ初回の決済に該当する場合)、決済実行部43は、今回適用対象の特典を特定する(ステップS304)。決済特典として例えば有利な決済条件が適用される場合、有利な決済条件には、例えば減額条件、付加条件、或いはポイント条件が含まれる。この場合、決済実行部43は、特典データPDを参照して、減額条件、付加条件、或いはポイント条件といった有利な条件のうち今回の適用条件に対応する条件を特定する。
続いて決済実行部43は、ステップS304で判別した特典(有利な決済条件)に基づいて特別対価情報を算出する(ステップS305)。決済実行部43は、例えば特典として減額条件が適用される場合、決済対象の金額(例えば図15の例のステップS201で取得した金額)を減額条件に基づいて減額し、その減額後の金額を特別対価情報として算出する。同様に、特典として付加条件、或いはポイント条件が適用される場合、決済実行部43は付加条件、或いはポイント条件に基づいて今回の決済に付加されるべき所定額、或いはポイントを特定し、その特定した額、或いはポイントの情報を特別対価情報として算出する。
一方、ステップS303において適用条件が満たされないと判別した場合(ステップS303:No)、或いはステップS305で特別対価情報を算出した後において、決済実行部43は今回の決済を実行するための決済情報を生成する(ステップS306)。決済情報には、例えばステップS301で取得した媒体情報が含まれる。また、特別対価情報が生成されている場合には特別対価情報、特別対価情報が生成されていない場合には今回の決済対象の金額の情報がそれぞれ決済情報に含まれる。そして、決済実行部43は、ステップS306で生成した決済情報に基づいて決済が実行されるように、その決済情報を決済システム10に送信する(ステップS307)。
一方、決済システム10は決済端末4から決済情報が送信されると図16の決済処理を開始し、まずその決済情報を取得する(ステップS401)。続いて決済システム10は、その決済情報に基づいて決済を実行する(ステップS402)。この決済は自家型電子マネー管理システム20Aの残高を介して実現される。また、この決済は、決済情報に特別対価情報が含まれる場合には各種決済特典が適用されるように、その特別対価情報に基づいて実行される。次に決済システム10はその決済の結果を決済端末4に送信する(ステップS403)。そして、その送信の後に決済システムは今回の決済処理を終了する。
一方、決済結果が決済システム10から送信されると、決済実行部43はその決済の結果を取得する(ステップS308)。続いて決済実行部43は、今回決済を要求したサービス端末3にその結果を送信する(ステップS309)。そして、その送信の後に決済実行部43は今回の決済処理を終了する。これにより、サービス端末3の対価が決済端末4を介して自家型電子マネーにて決済される。また、決済特典を付与するキャンペーンが適用されている場合には、自家型電子マネーによる決済に決済特典が適用される。
チャージ特典処理は、自家型電子マネーのチャージ時に適用されるチャージ特典を実現するための処理である。チャージ特典は適宜に付与され得るが、図17の例は決済端末4を通じて付与される場合のチャージ特典処理を示している。この場合、決済端末4において自家型電子マネーのチャージを希望する操作の後にチャージ額が指定されると、決済端末4は図17のチャージ特典処理を開始し、まずその指定されたチャージ額を取得する(ステップS501)。
続いて決済端末4は、通貨と自家型電子マネーとの交換レートに有利な交換レートを適用し、チャージ額に対応する対価を算出する(ステップS502)。次に決済端末4は、チャージ対象の媒体識別情報を取得するための読み取り機会を提供し、そこでモバイル端末装置7bから媒体情報を取得する(ステップS503)。そして、決済端末4は、ステップS502で算出した対価を決済するための決済機会を提供する(ステップS504)。決済端末4はクレジット支払い等を通じて直接的に決済をするように決済機会を提供してもよいが、一例として自動販売機3Bを介して間接的に対価を徴収するように(換言すれば、有利な交換レートに従った対価を自動販売機3Bによる通貨の徴収を通じて決済する機会として)決済機会を提供する。このため、決済端末4は、自動販売機3Bにて徴収されるようにその算出後の対価の情報を自動販売機3Bに送信する。また、自動販売機3Bから決済結果が届くと、決済端末4はその決済結果を取得する。決済機会(自動販売機3B)にて適切に対価が徴収されていない場合(ステップS505:No)、決済端末4は以降の処理をスキップして今回のチャージ特典処理を終了する。この場合、決済端末4は適宜にチャージ失敗等を示す情報を通知してよい。
一方、決済機会(自動販売機3B)にて適切に対価が徴収されている場合(ステップS505:Yes)、ステップS503で取得した媒体情報に基づいて決済システム10にチャージを要求する(ステップS506)。この要求には、例えば媒体情報に含まれる媒体識別情報、及びチャージ金額(チャージ特典が付与されたもの)の情報が含まれる。
決済端末4からチャージが要求されると、決済システム10は図17のチャージ特典処理を開始し、まずその要求を取得する(ステップS601)。続いて決済システム10は、チャージを実行する(ステップS602)。このチャージは自家型電子マネー管理システム20Aの残高を介して実現される。また、このチャージは、チャージ特典が付与されたチャージ額に基づいて実行される。次に決済システム10はその結果を決済端末4に送信する(ステップS603)。そして、その送信の後に決済システムは今回の決済処理を終了する。
一方、決済システム10からチャージ結果が送信されると、決済端末4はその結果を取得する(ステップS507)。続いて決済端末4は、そのチャージ結果を利用者MHに通知する(ステップS508)。そして、この通知の後に決済端末4は今回のチャージ特典処理を終了する。これにより、チャージ特典が実現される。つまり、自家型電子マネーのチャージ時に有利な交換レートにて自家型電子マネーがチャージされる。
以上に説明したように、この形態によれば、店舗6において決済端末4を介して、第三者型電子マネー、及び自家型電子マネーの両方を決済方法の選択肢として含む選択機会が提供される。そして、その選択機会において決済方法として自家型電子マネーが選択された場合には、その自家型電子マネーで決済する決済機会が提供される。これにより、一台で第三者型電子マネー、及び自家型電子マネーの両方に対応する決済端末4を実現することができる。結果として、第三者型電子マネー用の決済端末とは別に自家型電子マネー専用の決済端末が用意される場合に比べて、自家型電子マネーの利便性を向上させることができる。
また、会員限定型のキャンペーンが適用される場合、特典が付与されるべき対象者を特定するための適用条件と、利用者データ54を介して会員情報と関連付けられる媒体情報とに基づいて、その媒体情報を記録する決済アプリ(決済媒体)の利用者MHが特典の対象者に該当する場合にその利用者MHに自家型電子マネーに関する特典が付与される。つまり、自家型電子マネーに関する特典が会員への特典として利用される。具体的には、会員を対象とする来店特典、プレイ特典、或いは会員ランクによる特典等が付与される。これにより、会員登録の促進に自家型電子マネーを活用することができる。また、このようなキャンペーン(適用条件)は設定装置5を通じて任意に運営者OPによって設定される。このため、設定装置5を通じて各種のキャンペーン(適用条件)を設定することができる。同様に、例えば特典としてプレイ特典、会員ランクによる特典、及び来店特典がそれぞれ利用される場合、プレイ特典設定の対象のゲームのプレイ(所定のサービスの利用)、会員として各種活動、或いは特定の店舗6への来店をそれぞれ更に促進することができる。
さらに、例えばキャンペーンの特典として決済特典が利用される場合、自家型電子マネーによる決済において他の電子マネーの利用者よりも有利な決済条件で対価の決済が実行される。このため、この有利な決済条件を利用して、自家型電子マネーの発行(新規登録、或いはチャージ)、及び利用を促進することができる。また、このような各種キャンペーンは設定装置5を介して店舗6の運営者OP等によって設定される。このため、各店舗6の運営者OPは、自家型電子マネーの利用者MH(あるいは、そのうちの特定の会員等)を対象に独自キャンペーンを容易に実施することができる。これにより、各種キャンペーンを通じてユーザUの囲い込みを図ることができる。
また、特典データPDが決済端末4に保存される場合、決済端末4はその特典データPDを利用して来店特典を指示するための選択肢、チャージ特典を含むチャージ金額を指示するための選択肢といった特典に関する適宜の情報を表示することができる。さらに、有利な決済条件等の特典の適用が決済端末4で実行される場合、決済システム10等の他のシステム等で実行される場合に比べて、特典付与までの時間を短縮することができる。また、特典の適用を分散型の処理で実現できるため、決済システム10等において集中型の処理で実現される場合に比べて、処理負荷を軽減することができる。
以上の形態では、決済端末4の決済実行部43が、図15の処理を実行することにより本発明の選択機会提供手段、及びマネー決済機会提供手段として機能する。具体的には、決済実行部43が図15のステップS203を実行することにより選択機会提供手段として、ステップS205を実行することによりマネー決済機会提供手段として、それぞれ機能する。また、決済端末4の決済実行部43が、図14の処理を実行することにより本発明の媒体情報取得手段、特典付与手段、及び条件取得手段として機能する。具体的には、決済実行部43が図14のステップS101を実行することにより媒体情報取得手段として、ステップS104を実行することにより特典付与手段として、ステップS102を実行することにより条件取得手段として、それぞれ機能する。さらに、決済端末4の決済実行部43が、図16のステップS301、或いは図17のステップS503を実行することにより本発明の利用者情報取得手段として機能する(この場合、媒体識別情報が本発明の利用者情報として機能する)。同様に、決済端末4の決済実行部43が、図15のステップS205、或いは図17のステップS504を実行することにより本発明の対価機会付与手段として機能する。
本発明は上述した形態に限定されることなく、各種の変形又は変更が施された形態にて実施されてよい。また、本発明は、上述の形態、及び以下の変形等が施された形態に含まれる各種の技術的手段が適宜に組み合わされて得られる形態にて実施されてもよい。例えば、上述の形態では、設定装置5と会員管理装置MUとの間の情報のやりとりは自家型電子マネー管理システム20Aを介して実行されている。しかし、本発明は、このような形態に限定されない。例えば、設定装置5と会員管理装置MUとが一台のパーソナルコンピュータによって実現される場合、そのパーソナルコンピュータ内において情報共有が適宜に実行されてもよい。
上述の形態では、決済端末4が図14~図17の処理を実行している。結果として、決済端末4の単体が本発明の決済システムとして機能している。しかし、本発明は、このような形態に限定されない。例えば、決済端末4の役割(例えば図14~図17の処理等)の全部或いは一部を決済システム10、或いは自家型電子マネー管理システム20Aといった他のシステム等が適宜に実行してもよい。このため、例えば図14~図17の処理の全部を決済システム10が実行する場合、決済システム10が本発明の決済システムとして機能してもよい。あるいは、決済端末4、及び決済システムの組合せが本発明の決済システムとして機能してもよい。また、本発明の決済システムは、決済端末4の役割の一部を担うその他の各種の装置等を適宜に含んでいてもよい。さらに、決済システム10の役割の全部、又は一部を決済端末4が実行してもよい。この場合、決済システム10は省略されてもよい。自家型電子マネー管理システム20A等、他のシステム等の役割も他の装置等により適宜に分担されてよく、その場合、自家型電子マネー管理システム20A等の役割が他の装置によって分担されたシステム等は適宜に省略されてもよい。
上述した実施の形態及び変形例のそれぞれから導き出される本発明の各種の態様を以下に記載する。なお、以下の説明では、本発明の各態様の理解を容易にするために添付図面に図示された対応する部材を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明の決済端末は、通貨と引き換えに発行される電子的価値としての電子マネーのうち発行者以外の第三者が提供するサービスを決済対象に含むタイプの第三者型電子マネーによって所定のサービスの対価を決済するための決済端末(4)であって、前記電子マネーのうち発行者が提供するサービスに決済対象が制限されるタイプの自家型電子マネーの当該発行者によって前記所定のサービスが提供されている場合に、前記第三者型電子マネー、及び前記自家型電子マネーの両方を含む複数の決済方法が前記対価を決済可能な決済方法として記述された決済方法データ(MD)に基づいて、前記複数の決済方法にそれぞれ対応する複数の選択肢(71~73)を含む選択機会を提供する選択機会提供手段(43)と、前記選択機会において前記対価の決済方法として前記自家型電子マネーが選択された場合に、前記対価を前記自家型電子マネーにて決済するための決済機会を提供するマネー決済機会提供手段(43)と、を備える、ものである。
本発明によれば、所定のサービスが自家型電子マネーの発行者によって提供される場合に、第三者型電子マネー、及び自家型電子マネーの両方を決済方法の選択肢として含む選択機会が提供される。そして、その選択機会において決済方法として自家型電子マネーが選択された場合には、その自家型電子マネーで決済する決済機会が提供される。これにより、一台で第三者型電子マネー、及び自家型電子マネーの両方に対応する決済端末を実現することができる。結果として、第三者型電子マネー用の決済端末とは別に自家型電子マネー専用の決済端末が用意される場合に比べて、自家型電子マネーの利便性を向上させることができる。
決済端末は第三者型電子マネー、及び自家型電子マネーによる決済を適宜に実現してよい。例えば、プリペイド型の電子マネーにおいて残高の情報を含む決済媒体(例えば各種ICカードやスマートフォン等)を介して決済が実行される場合、決済端末はその残高の読取り、及び更新を通じて直接的に決済を実行してもよい。あるいは、決済媒体は、例えば残高の情報が各種のサーバで管理される場合等、適宜の場合において決済媒体から残高を特定するための情報(例えば決済媒体毎にユニークに付与される媒体ID等の各種媒体識別情報)を取得し、その情報を提供することによりそれらのサーバを介して間接的に決済を実行してもよい。つまり、決済媒体は、対価の決済を直接的に実行しても間接的に実行してもよい。このため、決済機会も直接的に決済を実行する機会として提供されても、間接的に決済を実行する機会として提供されてもよい。具体的には、例えば、本発明の決済端末の一態様において、前記自家型電子マネー、及び前記第三者型電子マネーによる前記対価の決済を実行する決済サーバ(10)にネットワーク(NT)を介して接続され、前記決済機会は、前記決済サーバを介して前記対価を前記自家型電子マネーによって決済する機会として提供されてもよい。
所定のサービスとして各種のサービスが適宜に提供されてよい。また、所定のサービスは一つのサービスのみによって構成されても、複数のサービスを含んでいてもよい。所定のサービスが複数のサービスを含む場合、それらの複数のサービスは適宜の数のサービス端末を介して提供されてよい。複数のサービスが複数のサービス端末を介して提供される場合、サービス端末毎にそのサービス端末が提供するサービスの対価を決済するための決済端末が設けられてもよいし、一台の決済端末が複数のサービス端末において共用されてもよい。具体的には、例えば、本発明の決済媒体の一態様において、前記所定のサービスは、複数のサービス端末(3A、3B)がそれぞれ提供する複数のサービスを含み、前記複数のサービス端末に接続され、当該複数のサービス端末によって共用されてもよい。
本発明のコンピュータプログラムは、コンピュータ(41)を、上述の決済端末の各手段として機能させるように構成されたものである。
本発明の制御方法は、通貨と引き換えに発行される電子的価値としての電子マネーのうち発行者以外の第三者が提供するサービスを決済対象に含むタイプの第三者型電子マネーによって所定のサービスの対価を決済するための決済端末に組み込まれるコンピュータ(41)に、前記電子マネーのうち発行者が提供するサービスに決済対象が制限されるタイプの自家型電子マネーの当該発行者によって前記所定のサービスが提供されている場合に、前記第三者型電子マネー、及び前記自家型電子マネーの両方を含む複数の決済方法が前記対価を決済可能な決済方法として記述された決済方法データ(MD)に基づいて、前記複数の決済方法にそれぞれ対応する複数の選択肢(71~73)を含む選択機会を提供する選択機会提供手順と、前記選択機会において前記対価の決済方法として前記自家型電子マネーが選択された場合に、前記対価を前記自家型電子マネーにて決済するための決済機会を提供するマネー決済機会提供手順と、を実行させる、ものである。本発明のコンピュータプログラム、或いは制御方法が実行されることにより、本発明の決済端末を実現することができる。
(第1の参考例)
特許文献1のシステムで発行された電子マネーは各種決済システムにおいて決済に使用される。一方で、決済対象のサービスのユーザは、会員として管理される場合がある。例えば、所定のサービスとしてゲームを提供するゲーム機はゲーム施設等の所定の施設に設置される場合も多いが、所定の施設ではそのユーザが会員として会員情報と関連付けて管理される場合がある。このような会員には各種の特典が用意される場合が多い。しかし、会員情報はあくまでも施設で管理される情報に過ぎず、電子マネーとは別に管理されるのが一般的である。このため、会員情報に基づく特定の会員への電子マネーの付与等、電子マネーに関する特典は一般的に会員への特典として活用されておらず、会員獲得、或いは会員の囲い込みに電子マネーを活用する余地がある。
そこで、第1の参考例は、会員登録の促進に電子マネーを活用することができる決済システム等を提供することを目的とする。
第1の参考例の決済システムは、通貨と引き換えに発行される電子的価値としての電子マネーにて決済するための決済媒体(7b)を介して所定のサービスの対価を前記電子マネーにて決済する決済システム(4)であって、前記所定のサービスのユーザのうち会員登録をしたユーザとしての各会員の会員情報が管理される場合に、各決済媒体を所有する会員と各決済媒体に記録される媒体情報とを関連付ける利用者データ(54)に基づいて前記会員情報に関連付けられる情報として、前記媒体情報を各決済媒体から取得する媒体情報取得手段(43)と、各会員のうち前記電子マネーに関する特典が付与されるべき会員としての対象者を特定するための条件として設定された適用条件と前記媒体情報とに基づいて、各決済媒体の利用者が前記対象者に該当する場合に当該利用者に前記特典を付与する特典付与手段(43)と、を備える、ものである。
第1の参考例によれば、特典が付与されるべき対象者を特定するための適用条件と、利用者データを介して会員情報と関連付けられる媒体情報とに基づいて、その媒体情報を記録する決済媒体の利用者が特典の対象者に該当する場合にその利用者に電子マネーに関する特典が付与される。つまり、電子マネーに関する特典が会員への特典として利用される。これにより、会員登録の促進に電子マネーを活用することができる。
適用条件は予め固定的に設定されても、可変的に設定されてもよい。可変的に設定される場合、その設定は適宜に実行されてよく、例えば決済システムにおいて実行されても、それとは別の設定用の各種コンピュータ装置を通じて実行されてもよい。例えば、第1の参考例の決済システムの一態様として、前記適用条件を設定するための設定装置(5)にネットワーク(NT)を介して接続され、当該設定装置から前記適用条件を取得する条件取得手段(43)を備える態様が採用されてもよい。この場合、設定装置を通じて各種の適用条件を設定することができる。
決済システムは適宜に構成されてよい。決済システムは、例えば決済媒体の媒体情報を読み取って直接決済する決済端末として構成されても、決済端末を介して媒体情報を間接的に取得し、決済を実行するサーバ装置として構成されてもよい。あるいは、決済システムは、それらの決済端末、及びサーバ装置の両方を含むシステムとして構成されてもよい。また、決済端末、及びサーバ装置の両方が設けられる場合、特典の付与は決済端末で実行されても、サーバ装置で実行されてもよい。例えば、第1の参考例の決済システムの一態様として、前記媒体情報に基づいて前記電子マネーによる決済を実行する決済サーバ(10)と、前記決済サーバにネットワーク(NT)を介して接続され、各決済媒体から前記媒体情報を読み取って前記決済サーバに提供することにより当該決済サーバを介して前記電子マネーによる決済を実行する決済端末(4)と、を備え、前記媒体情報取得手段、及び前記特典付与手段は、前記決済端末に設けられる態様が採用されてもよい。また、この態様において、前記特典付与手段は、前記媒体情報を前記決済サーバに提供することにより当該決済サーバを介して前記対象者に前記特典を付与してもよい。
適用条件として各種の条件が適宜に利用されてよい。例えば、各会員のサービスに関する利用実績が管理される場合、適用条件はその利用実績に応じた各会員を対象者として特定するように設定されてよい。また、例えば、適用条件は所定額の電子マネーをチャージ(通貨と引き換えに発行)した会員を対象者として特定するように設定されてもよい。同様に、適用条件は、例えば各会員に利用状況等に応じてランクが設定される場合のランク等、各種の会員情報に基づく特定の会員を対象者として特定するように設定されてもよい。あるいは、複数の決済端末が複数の施設に配置される場合において、特定の施設に訪れた会員を対象者として特定するように設定されてもよい。
具体的には、例えば、第1の参考例の決済システムの一態様において、前記適用条件は、各会員と前記所定のサービスの利用実績とを関連付ける実績データ(55)の前記利用実績の情報に基づいて所定の利用実績を持つ利用者を前記対象者として特定する実績条件を含んでいてもよい。あるいは、前記適用条件は、各会員のうち前記会員情報に基づく特定の会員を前記対象者として特定する会員条件を含んでいてもよい。また、決済端末が設けられる態様において、前記決済端末は、前記所定のサービスを提供するための店舗(6)に設定され、前記適用条件は、前記店舗に来店した各会員を前記対象者として特定する来店条件を含んでいてもよい。これらの場合、所定のサービスの利用、会員としての各種活動、或いは来店をそれぞれ更に促進することができる。
電子マネーとして各種の電子マネーが利用されてよい。例えば、電子マネーとして発行者以外の第三者が提供するサービスを決済対象に含むタイプのいわゆる第三者型電子マネーが利用されてもよい。また、例えば、第1の参考例の決済システムの一態様において、前記電子マネーは、発行者が提供するサービスに決済対象が制限されるタイプの自家型電子マネーを含み、前記所定のサービスは、前記自家型電子マネーの発行者によって所定の施設において提供されてもよい。
電子マネーに関連する特典として各種の特典が適宜に付与されてよい。例えば、特定の店舗への来店、或いは電子マネーによるチャージといった適宜の条件付きで所定量の電子マネーが直接的に特典として付与されてもよい。あるいは、電子マネーによって対価が決済された場合に対価の減額(値引き)、所定量の電子マネーの付与(キャッシュバック)、所定のサービスにおいて使用可能なポイントといった電子マネーによる決済に関連した特典が電子マネーに関連する特典として付与されてもよい。具体的には、例えば、電子マネーとして自家型電子マネーが利用される態様において、前記特典は、前記通貨と引き換えに前記自家型電子マネーが発行される場合に所定量の前記自家型電子マネーを付加するチャージ特典、前記自家型電子マネーによって前記対価が決済される場合において当該対価を所定額だけ減額する減額特典、当該対価の決済に伴い所定額の前記自家型電子マネーを付加する付加特典、及び当該対価の決済に伴い前記所定のサービスにおいて利用可能なポイントを所定額付与するポイント特典の少なくとも一つを含んでいてもよい。
第1の参考例のコンピュータプログラムは、コンピュータ(41)を、上述の決済システムの各手段として機能させるように構成されたものである。
第1の参考例の制御方法は、通貨と引き換えに発行される電子的価値としての電子マネーにて決済するための決済媒体(7b)を介して所定のサービスの対価を前記電子マネーにて決済する決済システム(4)に組み込まれるコンピュータ(41)に、前記所定のサービスのユーザのうち会員登録をしたユーザとしての各会員の会員情報が管理される場合に、各決済媒体を所有する会員と各決済媒体に記録される媒体情報とを関連付ける利用者データ(54)に基づいて前記会員情報に関連付けられる情報として、前記媒体情報を各決済媒体から取得する媒体情報取得手順と、各会員のうち前記電子マネーに関する特典が付与されるべき会員としての対象者を特定するための条件として設定された適用条件と前記媒体情報とに基づいて、各決済媒体の利用者が前記対象者に該当する場合に当該利用者に前記特典を付与する特典付与手順と、を実行させる、ものである。第1の参考例のコンピュータプログラム、或いは制御方法が実行されることにより、第1の参考例の決済端末を実現することができる。
(第2の参考例)
特許文献1のシステムで発行された電子マネーは決済端末を介して決済に使用される。このような決済端末は、複数種類の電子マネーの決済を実現するように構成される場合がある。例えば、このような決済端末としてマルチリーダと呼ばれる読取り装置が知られている。このような装置では、複数種類の電子マネー間において取扱に差はなく、一律の条件で使用される場合が多い。しかし、一律の条件で使用される場合、特定の電子マネーの利用(発行を含む)を促進することができない。
そこで、第2の参考例は、特定の電子マネーの利用を促進することができる決済端末等を提供することを目的とする。
第2の参考例の決済端末は、通貨と引き換えにそれぞれ発行される電子的価値としての複数の電子マネーを含む複数の決済方法にて所定のサービスの対価を決済するための決済端末(4)であって、前記複数の決済方法のうち特定の電子マネーの利用者(MH)であることを特定するための利用者情報を記録する決済媒体(7b)を介して前記利用者情報を取得する利用者情報取得手段(43)と、前記利用者情報に基づいて前記対価を決済する決済者が前記特定の電子マネーの利用者に該当する場合に、他の電子マネーの利用者よりも有利な決済条件で前記対価の決済を実行するための決済機会を提供する対価決済機会付与手段(43)と、を備える、ものである。
第2の参考例によれば、決済者が特定の電子マネーの利用者に該当する場合、他の電子マネーの利用者よりも有利な決済条件で対価の決済が実行される。このため、この有利な決済条件を利用して、特定の電子マネーの利用(発行を含む)を促進することができる。なお、利用者情報は特定の電子マネーの利用者であることを特定可能な各種の情報を適宜に含んでいてよく、例えば各利用者と各決済媒体を識別するための媒体識別情報とを関連付ける利用者データ等が存在する場合における媒体識別情報を含む。また、利用者情報は、その他にも例えば所定のフラグ等、特定の電子マネーの利用者であるか否かを判別するための各種の情報を適宜に含み得る。
複数の決済方法は各種の決済方法を適宜に含んでいてよい。複数の決済方法は、複数の電子マネーによる決済だけでなく、例えば現金、或いはクレジットカード等を通じた通貨による決済を含んでいてよい。また、所定のサービスは各種のサービスを適宜に含んでいてよい。例えば、ゲーム、各種の商品若しくは役務の提供といった適宜のサービスが所定のサービスとして利用されてよい。同様に、ゲームを提供するゲーム機、商品若しくは役務を提供する自動販売機といった端末が所定のサービスを提供するサービス端末として利用されてよい。また、商品若しくは役務には、各種の商品等が適宜に含まれるが、例えば両替、或いは電子マネーのチャージ(通貨と引き換えの電子マネーの発行)が含まれてもよい。そして、有利な決済条件は、このような各種のサービスに関連する適宜の条件であってよい。例えば、対価としての通貨と引き換えに電子マネーをチャージするサービスにおいて特定の電子マネーのチャージでは他の電子マネーのチャージよりも有利な交換レートが適用されてもよい。あるいは、特定の電子マネーにおいて対価が決済される場合に、その対価の減額、所定量の特定の電子マネーの付与(キャッシュバック)、或いは所定のサービスにおいて使用可能なポイントの付与といった対価の額に直接関連する条件が有利な決済条件として利用されてもよい。
具体的には、例えば、第2の参考例の決済端末の一態様において、前記所定のサービスとして、前記特定の電子マネーの発行と引き換えに前記通貨を徴収するための通貨徴収装置(3B)を介して前記特定の電子マネーを発行するチャージサービスが利用され、前記有利な決済条件として、前記他の電子マネーと前記通貨との間の交換レートよりも前記通貨と前記特定の電子マネーとの間に有利な交換レートが適用されるレート条件が利用され、前記対価決済機会付与手段は、前記通貨徴収装置に接続され、当該通貨徴収装置を介して前記対価として前記有利な交換レートに従った対価が前記通貨にて徴収されるように、前記通貨徴収装置を介して前記決済機会を付与してもよい。また、第2の参考例の決済端末の一態様において、前記有利な決済条件は、前記対価が前記複数の決済方法のうち前記特定の電子マネーにて決済される場合に当該対価を減額する減額条件、当該対価の決済に前記特定の電子マネーを付加する付加条件、及び当該対価の決済に伴い前記所定のサービスにおいて利用可能なポイントを付与するポイント条件の少なくとも一つを含み、前記対価決済機会付与手段は、前記対価が前記特定の電子マネーにて決済される場合に、前記減額条件に基づく前記対価の減額、前記付加条件に基づく前記特定の電子マネーの付加、及び前記ポイント条件に基づく前記ポイントの付加の少なくとも一つを実行するように、前記決済機会を提供してもよい。
決済端末は各電子マネーによる決済を適宜に実現してよい。例えば、プリペイド型の電子マネーにおいて残高の情報を含む決済媒体(例えば各種ICカードやスマートフォン等)を介して決済が実行される場合、決済端末はその残高の読取り、及び更新を通じて直接的に決済を実行してもよい。あるいは、決済媒体は、例えば残高の情報が各種のサーバで管理される場合等、適宜の場合において決済媒体から残高を特定するための情報(例えば決済媒体毎にユニークに付与される媒体ID等の各種媒体識別情報)を取得し、その情報を提供することによりそれらのサーバを介して間接的に決済を実行してもよい。つまり、決済媒体は、対価の決済を直接的に実行しても間接的に実行してもよい。このため、決済機会も直接的に決済を実行する機会として提供されても、間接的に決済を実行する機会として提供されてもよい。具体的には、例えば、第2の参考例の決済端末の一態様において、前記対価が前記特定の電子マネーにて決済される場合に当該対価の決済を実行する決済サーバ(10)にネットワーク(NT)を介して接続され、前記対価決済機会付与手段は、前記対価の減額、付加される前記特定の電子マネー、及び付加される前記ポイントの少なくとも一つの情報を前記決済サーバに提供することにより当該決済サーバを介して前記有利な決済条件に従って前記特定の電子マネーによる決済が実行されるように、前記決済機会を提供してもよい。
特定の電子マネーは有利な決済条件に限らず、適宜に優遇されてよい。例えば、特定の電子マネーの利用者には各種の特典が付与されてもよい。例えば、第2の参考例の決済端末の一態様として、前記所定のサービスを提供するための複数の店舗(6)の特定の店舗に来店した各利用者を対象者して特定する来店条件に基づいて、前記決済端末が前記特定の店舗に設置されている場合に前記決済媒体のユーザに所定額の前記特定の電子マネーを特典として付与する特典付与手段(43)を備える態様が採用されてもよい。この場合、特定の電子マネーの発行はもちろん、特典としての付与を通じてその利用も促進することができる。
有利な決済条件は予め固定的に設定されても、可変的に設定されてもよい。可変的に設定される場合、その設定は適宜に実行されてよく、例えば決済端末において実行されても、それとは別の設定用の各種コンピュータ装置を通じて実行されてもよい。例えば、第2の参考例の決済端末の一態様として、前記有利な決済条件を設定するための設定装置(5)にネットワーク(NT)を介して接続され、当該設定装置から前記有利な決済条件を取得する条件取得手段(43)を備える態様が採用されてもよい。この場合、設定装置を通じて各種の有利な決済条件を設定することができる。
第2の参考例のコンピュータプログラムは、コンピュータ(41)を、上述の決済端末の各手段として機能させるように構成されたものである。
第2の参考例の制御方法は、通貨と引き換えにそれぞれ発行される電子的価値としての複数の電子マネーを含む複数の決済方法にて所定のサービスの対価を決済するための決済端末(4)に組み込まれるコンピュータ(41)に、前記複数の決済方法のうち特定の電子マネーの利用者(MH)であることを特定するための利用者情報を記録する決済媒体(7b)を介して前記利用者情報を取得する利用者情報取得手順と、前記利用者情報に基づいて前記対価を決済する決済者が前記特定の電子マネーの利用者に該当する場合に、他の電子マネーの利用者よりも有利な決済条件で前記対価の決済を実行するための決済機会を提供する対価決済機会付与手順と、を実行させる、ものである。第2の参考例のコンピュータプログラム、或いは制御方法が実行されることにより、第2の参考例の決済端末を実現することができる。
4 決済端末
5 設定装置
10 決済システム(決済サーバ)
41 制御ユニット(コンピュータ)
43 決済実行部(選択機会提供手段、マネー決済機会提供手段、媒体情報取得手段、特典付与手段、条件取得手段、利用者情報取得手段、対価決済機会付与手段)
54 利用者データ
55 実績データ
64 会員データ
3A ゲーム機(サービス端末)
3B 自動販売機(サービス端末、通貨徴収装置)
7b モバイル端末装置(決済媒体)
MD ブランドデータ(決済方法データ)
PD 特典データ(適用条件)
NT ネットワーク

Claims (5)

  1. 通貨と引き換えに発行される電子的価値としての電子マネーのうち発行者以外の第三者が提供するサービスを決済対象に含むタイプの第三者型電子マネーによって所定のサービスの対価を決済するための決済端末であって、
    前記電子マネーのうち発行者が提供するサービスに決済対象が制限されるタイプの自家型電子マネーの当該発行者によって前記所定のサービスが提供されている場合に、前記第三者型電子マネー、及び前記自家型電子マネーの両方を含む複数の決済方法が前記対価を決済可能な決済方法として記述された決済方法データに基づいて、前記複数の決済方法にそれぞれ対応する複数の選択肢を含む選択機会を提供する選択機会提供手段と、
    前記選択機会において前記対価の決済方法として前記自家型電子マネーが選択された場合に、前記対価を前記自家型電子マネーにて決済するための決済機会を提供するマネー決済機会提供手段と、
    を備える、決済端末。
  2. 前記自家型電子マネー、及び前記第三者型電子マネーによる前記対価の決済を実行する決済サーバにネットワークを介して接続され、
    前記決済機会は、前記決済サーバを介して前記対価を前記自家型電子マネーによって決済する機会として提供される、請求項1に記載の決済端末。
  3. 前記所定のサービスは、複数のサービス端末がそれぞれ提供する複数のサービスを含み、
    前記複数のサービス端末に接続され、当該複数のサービス端末によって共用される、請求項1又は2に記載の決済端末。
  4. コンピュータを、請求項1又は2に記載の決済端末の各手段として機能させるように構成されたコンピュータプログラム。
  5. 通貨と引き換えに発行される電子的価値としての電子マネーのうち発行者以外の第三者が提供するサービスを決済対象に含むタイプの第三者型電子マネーによって所定のサービスの対価を決済するための決済端末に組み込まれるコンピュータに、
    前記電子マネーのうち発行者が提供するサービスに決済対象が制限されるタイプの自家型電子マネーの当該発行者によって前記所定のサービスが提供されている場合に、前記第三者型電子マネー、及び前記自家型電子マネーの両方を含む複数の決済方法が前記対価を決済可能な決済方法として記述された決済方法データに基づいて、前記複数の決済方法にそれぞれ対応する複数の選択肢を含む選択機会を提供する選択機会提供手順と、
    前記選択機会において前記対価の決済方法として前記自家型電子マネーが選択された場合に、前記対価を前記自家型電子マネーにて決済するための決済機会を提供するマネー決済機会提供手順と、
    を実行させる、制御方法。
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