JP6722839B1 - フライアッシュの改質方法 - Google Patents
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Abstract
Description
a:前記フライアッシュ原粉を加熱する手段として、加熱された媒体流動層(media−fluidized bed)を通すことにより加熱が行われる加熱装置を使用し、
b:前記加熱装置内に高温ガス流を通すことにより、加熱された前記媒体流動層の形成と該媒体流動層内に投入された前記フライアッシュ原粉の流動搬送とを行い、
c:前記加熱装置に投入された前記フライアッシュ原粉の全量が、前記媒体流動層で加熱され且つ該加熱装置上部に設けられた取出口から取り出されるが、前記媒体流動層を形成している媒体粒子は該取出口から排出されないように、前記高温ガス流の流量を設定し、
d:前記加熱装置の取出口から排出された加熱後のフライアッシュ粉を、空気分級機に導入して微粉と粗粉とに分離し、
e:前記空気分級機により回収された微粉を改質フライアッシュとして回収し、
f:前記空気分級機により回収された粗粉は、未燃カーボン含有量を測定し、該測定値が予め設定した閾値よりも大きい場合には、前記加熱装置に再度導入して再加熱を行い、該測定値が閾値よりも小さい場合には、改質フライアッシュとして回収すること、
を特徴とするフライアッシュの改質方法が提供される。
(1)未燃カーボン含有量の測定値が予め設定した閾値よりも小さい粗粉を、前記空気分級により回収された微粉と混合して回収すること、
(2)未燃カーボン含有量の前記閾値が0.5〜4質量%の範囲内に設定されていること、
(3)前記空気分級機の分級点は、50〜150μmの範囲に設定されること、
(4)前記フライアッシュ原粉は、前記媒体流動層で600〜1100℃の温度に加熱されること、
が好適である。
なお、未燃カーボン量の測定方法としては、種々の方法が知られており、例えば、燃焼させて発生したCO2・COガスを赤外線検出する方法、強熱減量を測定し、該強熱減量から未燃カーボン量を推定する方法;メチレンブルー吸着量に基づいて算出する方法;密かさ比重試験;マイクロ波を照射して未燃カーボン量を推定する方法等が知られており、本発明においては、何れの方法も採用することができる。
このような未燃カーボン量は、以下、LOI(Loss on Ignition)と呼ぶことがある。
図1において、全体として1で示す流動層加熱装置は、直立した筒状形態を有しており、下から上方に向かって、燃焼室3、分散板5によって燃焼室3と仕切られている媒体流動層7(以下、流動層と呼ぶ)及び空頭部9が形成されている。
例えば、この実施態様においては、燃料を完全に燃焼させるに必要な理論酸素量の1.05〜5.0倍の酸素を供給することが好ましい。1.05倍未満だと、燃料の燃焼にほとんどすべての酸素が消費されてしまい、その後の未燃カーボンの燃焼に必要な酸素を残すことができない。
さらに、上記の流動層7の上部には、媒体粒子13が浮遊していない空塔部9が形成されている。即ち、流動層7を形成している媒体粒子13は、流動化ガスによって加熱装置1外に排出されないように設定されている。
なお、フライアッシュ原粉の加熱温度は、流動層7(或いは空頭部9)に熱電対を挿入して測定することができる。
なお質量で比較すると、取出口17から取り出される加熱後のフライアッシュは、少なくとも燃焼したカーボン量分は、フライアッシュ原粉よりも質量が小さくなっている。
なお、流動化ガスの空塔速度が過度に大きくなると、空頭部9が形成されず、媒体粒子13がフライアッシュと共に取出口17から排出されてしまう。このような不都合を回避するため、流動化ガスの空塔速度は、通常、大きくとも3m/秒程度とすることが好ましい。
本発明者らの研究によれば、未燃カーボン粒子の内、比較的大きな粒子については、前述した加熱条件では燃焼が十分に進行しないおそれがあり、この加熱装置1から燃焼することなく排出される可能性がある。一方で小さな未燃カーボン粒子は、上記加熱条件下でほとんどが燃焼してしまう。
このため、本発明では、加熱装置1から取り出されたフライアッシュを空気分級機21に導入し、微粉と粗粉とに分離する。
一方、粗粉には、燃焼不十分な大粒径の未燃カーボン粒子が多く含まれている恐れがあるため、上記の微粉と分離する。分離された粗粉は、一時貯蔵サイロ25に供給され、このサイロ25に取り付けられているLOI測定器27により、未燃カーボン量(LOI)が測定され、LOIがあらかじめ設定された閾値以下である場合には(LOI≦閾値)、改質フライアッシュとして回収する。また、LOIがあらかじめ設定された閾値を超えている場合には(LOI>閾値)、加熱装置1(流動層7)に戻し、再び加熱してLOIの低減を図るものとする。勿論、この場合、LOIが閾値と同じであったとき(LOI=閾値)、その粗粉を加熱装置1に戻して再度熱処理することもできる。
LOIが10.0質量%のフライアッシュ原粉を用意した。平均粒径は44μm、最大粒径は約300μmであった。
図1に示されている加熱装置1にフライアッシュ原粉を供給し、空塔速度0.64m/秒、加熱温度850℃で流動化ガス(空気)を供給して熱処理を行い、空気分級機21で粗粉と微粉に分級した。分級点をおよそ50μmに設定したところ、回収された微粉と粗粉の割合は、フライアッシュ原粉に対してそれぞれ63質量%、37質量%であり、微粉と粗粉の合計量は100質量%となっていた。
なおLOIは、JIS A 6201に記載の強熱減量試験法にて測定した。
図2の結果から理解されるように、空塔速度を0.5m/秒以上、特に0.6m/秒以上とすることで、フライアッシュ原粉のほぼ全量を滞留させずに装置外に排出することができる。
3:燃焼室
5:分散板
7:流動層
9:空頭部
11:バーナー
13:媒体粒子
15:原料供給口
17:取出口
21:空気分級機
23:集塵機
25:一時貯蔵サイロ
27:LOI測定器
Claims (5)
- 未燃カーボンを含むフライアッシュ原粉を加熱して未燃カーボン含量を低減させるフライアッシュの改質方法において、
a:前記フライアッシュ原粉を加熱する手段として、加熱された媒体流動層を通すことにより加熱が行われる加熱装置を使用し、
b:前記加熱装置内に高温ガス流を通すことにより、加熱された前記媒体流動層の形成と該媒体流動層内に投入された前記フライアッシュ原粉の流動搬送とを行い、
c:前記加熱装置に投入された前記フライアッシュ原粉の全量が、前記媒体流動層で加熱され且つ該加熱装置上部に設けられた取出口から取り出されるが、前記媒体流動層を形成している媒体粒子は該取出口から排出されないように、前記高温ガス流の流量を設定し、
d:前記加熱装置の取出口から排出された加熱後のフライアッシュ粉を、空気分級機に導入して微粉と粗粉とに分離し、
e:前記空気分級機により回収された微粉を改質フライアッシュとして回収し、
f:前記空気分級機により回収された粗粉は、未燃カーボン含有量を測定し、該測定値が予め設定した閾値よりも大きい場合には、前記加熱装置に再度導入して再加熱を行い、該測定値が閾値よりも小さい場合には、改質フライアッシュとして回収すること、
を特徴とするフライアッシュの改質方法。 - 未燃カーボン含有量の測定値が予め設定した閾値よりも小さい粗粉を、前記空気分級により回収された微粉と混合して回収する請求項1に記載のフライアッシュの改質方法。
- 未燃カーボン含有量の前記閾値が0.5〜4質量%の範囲内に設定されている請求項1に記載のフライアッシュの改質方法。
- 前記空気分級機の分級点は、50〜150μmの範囲に設定される請求項1に記載のフライアッシュの改質方法。
- 前記フライアッシュ原粉は、前記媒体流動層で600〜1100℃の温度に加熱される請求項1に記載の改質方法。
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