JP7471893B2 - 石炭灰の改質方法及び改質装置 - Google Patents

石炭灰の改質方法及び改質装置 Download PDF

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Description

本発明は、石炭灰を改質する方法及び装置に関する。
石炭灰をコンクリート用混和材として利用する場合、この石炭灰に多くの未燃カーボンが含まれていると、コンクリートの製造に必要なAE剤の量が多くなるおそれがあり、さらには、製造したコンクリートの表面に黒斑が生じるおそれがある。このため、石炭灰をコンクリート用混和材として利用する場合、予め石炭灰を改質して石炭灰の未燃カーボン含有率を低下させておき、その後で石炭灰をコンクリート用混和材としてセメント等と混合する必要がある。
石炭灰の未燃カーボン含有率を低下させる方法としては、下記特許文献1のように、石炭灰を加熱処理して石炭灰中の未燃カーボンを燃焼させる方法が知られている。下記特許文献1に記載の技術においては、未燃カーボンを含むフライアッシュ(石炭灰の一種)と酸素を含む燃焼用ガス(助燃空気)とを外熱式ロータリーキルン(加熱装置)の内部に供給し、外熱式ロータリーキルンの内部において燃焼用ガス(助燃空気)によってフライアッシュを加熱処理する。これによりフライアッシュ中の未燃カーボンを燃焼させる。
しかし、下記特許文献1に記載の技術を使用すると、石炭灰の加熱処理により石炭灰に含まれる未燃カーボンを効率よく燃焼させることができるが、石炭灰の加熱処理に伴って石炭灰同士が粒状化してしまうおそれがある。このため、この技術を使用しても、石炭灰を改質してコンクリート用混和材として有効に利用することが難しい。
特開2017-29942号公報
そこで、本発明は、石炭灰同士の粒状化を抑制しながら、石炭灰に含まれる未燃カーボンを効率よく燃焼させることを目的とする。
本発明者は、石炭灰の特性について研究を進めた結果、次の知見を得ることができた。すなわち、石炭灰のSiO2含有率、Al2O3含有率、TiO2含有率、固有水分含有率、CaO含有率、MgO含有率、Na2O含有率、K2O含有率をそれぞれS質量%、A質量%、T質量%、W質量%、C質量%、M質量%、N質量%、K質量%とした場合における前記石炭灰の造粒指標値「〔S+1.5×(A+T)+5×W〕/(C+M+N+K)」が所定値を超えていると、前記石炭灰を所定温度(例えば800℃)で所定時間(例えば45min)加熱した場合に前記石炭灰の比表面積が大きく(例えば160cm2/g以上)減少してしまう。
本発明の第一項目に係る石炭灰の改質方法は、判定装置の内部にある石炭灰が加熱されると粒状化しやすいものであるか否かを判定する判定工程と、加熱されても粒状化しにくいものであると判定された前記石炭灰を加熱処理することにより、当該石炭灰に含まれる未燃カーボンを燃焼させて改質灰を製造する加熱工程と、加熱されると粒状化しやすいものであると判定された前記石炭灰を回収装置に回収する回収工程とを備える。
ここで、前記判定工程の前に、前記石炭灰のSiO2含有率、Al2O3含有率、TiO2含有率、固有水分含有率、CaO含有率、MgO含有率、Na2O含有率、K2O含有率をそれぞれS質量%、A質量%、T質量%、W質量%、C質量%、M質量%、N質量%、K質量%とした場合における前記石炭灰の造粒指標値「〔S+1.5×(A+T)+5×W〕/(C+M+N+K)」を算出する演算工程をさらに備える。そして、前記判定工程においては、前記造粒指標値が基準指標値以下である前記石炭灰を前記加熱されても粒状化しにくいものであると判定し、かつ、前記造粒指標値が前記基準指標値を超える前記石炭灰を前記加熱されると粒状化しやすいものであると判定する。前記判定工程においては、前記基準指標値を5.0以上20.0以下の範囲にすることが好ましい。
上記第一項目によれば、加熱されても粒状化しにくい石炭灰(造粒指標値が基準指標値以下である石炭灰)を加熱処理するため、石炭灰の加熱処理に伴う石炭灰同士の粒状化を抑制することができる。これにより、加熱工程において、石炭灰同士の粒状化を抑制するために石炭灰の加熱を弱める必要がなく(例えば、石炭灰の加熱時間を過度に短くしたり加熱温度を過度に低くしたりする必要がなく)、石炭灰を効率よく加熱処理することができるため(例えば、石炭灰を適切な加熱時間及び加熱温度で加熱処理することができるため)、石炭灰に含まれる未燃カーボンを効率よく燃焼させることができる。このように、石炭灰同士の粒状化を抑制しながら、石炭灰に含まれる未燃カーボンを効率よく燃焼させることができる。
本発明の第二項目は、上記第一項目において、前記加熱工程を行う前に前記石炭灰の比表面積を測定することにより、当該石炭灰の比表面積の測定値である第1測定値を取得する第1粒度測定工程と、前記改質灰の比表面積を測定することにより、当該改質灰の比表面積の測定値である第2測定値を取得する第2粒度測定工程と、前記第1測定値から前記第2測定値を引いた値である算出値を算出し、当該算出値が基準算出値を上回っているかの判定である加熱状態評価を行う加熱状態分析工程とを備えるものである。前記判定工程においては、当該加熱状態分析工程において前記算出値が前記基準算出値を上回っているという前記加熱状態評価を行った場合、当該加熱状態評価がなされた後に前記基準指標値を5.0以上20.0以下の範囲内において下げる。
上記第二項目によれば、石炭灰の加熱状態が時間の経過と共に変化しても、石炭灰の粒状化を継続して抑制しながら石炭灰を加熱処理することができる。すなわち、加熱処理する石炭灰の量、未燃カーボン含有率及び比表面積、並びに、加熱温度などに時間の経過によって変化が生じた場合、この変化に伴って石炭灰の加熱工程において石炭灰が粒状化しやすくなるおそれがある。しかし、上記第二項目によれば、このような「おそれ」を速やかに検出して加熱工程において基準指標値を下げることにより、この加熱工程において石炭灰の粒状化を継続して抑制することができる。
本発明の第三項目は、上記第一項目又は上記第二項目において、前記加熱工程の前に、前記石炭灰を細粉化装置によって細粉化する細粉化工程をさらに備えるものである。当該第三項目によれば、石炭灰の比表面積を高めて石炭灰を加熱工程において加熱処理することになるため、結果的に改質灰の比表面積が大きくなり、改質灰をコンクリート混和材として好適に利用することができる。さらには、石炭灰に付着している揮発性不純物も細粉化工程において細粉化されるため、この揮発性不純物を加熱工程において効率よく揮発させることができ、揮発性不純物が付着していない改質灰をコンクリート混和材としてさらに好適に利用することができる。
本発明の第四項目は、演算装置、判定装置、加熱装置及び回収装置を備える石炭灰の改質装置に係るものである。前記演算装置は、石炭灰のSiO2含有率、Al2O3含有率、TiO2含有率、固有水分含有率、CaO含有率、MgO含有率、Na2O含有率、K2O含有率をそれぞれS質量%、A質量%、T質量%、W質量%、C質量%、M質量%、N質量%、K質量%とした場合における前記石炭灰の造粒指標値「〔S+1.5×(A+T)+5×W〕/(C+M+N+K)」を算出するものである。前記判定装置は、当該判定装置の内部に供給された前記石炭灰が加熱されると粒状化しやすいものであるか否かを判定するものであって、前記造粒指標値が基準指標値以下である前記石炭灰を、加熱されても粒状化しにくいものであると判定し、かつ、前記造粒指標値が前記基準指標値を超える前記石炭灰を、加熱されると粒状化しやすいものであると判定するものである。前記加熱装置は、前記造粒指標値が前記基準指標値以下である前記石炭灰を加熱処理することにより、当該石炭灰に含まれる未燃カーボンを燃焼させて改質灰を製造するものである。前記回収装置は、前記造粒指標値が前記基準指標値を超える前記石炭灰を回収するものである。
上記第四項目によれば、上記第一項目と同様の効果を生じさせることができる。
以上のように、本発明によれば、石炭灰同士の粒状化を抑制しながら、石炭灰に含まれる未燃カーボンを効率よく燃焼させることができる。
本発明の一実施形態に係る石炭灰の改質装置を示す概略図である。 図1における改質装置が備える選別装置を示すブロック図である。 図1における改質装置が備える熱処理装置の要部を示す模式図である。 図3における熱処理装置が備えるロータリーキルンを図3のA-A線に沿って切断して概略的に示す拡大断面図である。
まず、本発明の一実施形態に係る石炭灰の改質装置について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る石炭灰の改質装置1を示す概略図である。図1に示すように、石炭灰の改質装置1は、分級装置11(細粉化装置)、選別装置21、回収装置31及び熱処理装置41を備えている。
分級装置11は、石炭灰A1(原石炭灰)を細粉化するものであり、具体的には、石炭灰A1を分級して細粉F(細粉状の石炭灰)と粗粉R(粗粉状の石炭灰)とに分離する。分級装置11としては、例えば、強制うず式の分級機、サイクロン型又はルーバー型慣性分級機、及び、振動篩装置等の乾式分級機のいずれかを使用することができる。選別装置21は、分級装置11から排出される細粉Fのうち加熱処理に適するもの(加熱されても粒状化しにくいもの)を選別する(図2の説明において後述する)。回収装置31は、分級装置11から排出される粗粉R、及び、選別装置21において選別されなかった細粉F(加熱されると粒状化しやすい石炭灰)を回収する。熱処理装置41は、選別装置21において選別された細粉F(加熱されても粒状化しにくい石炭灰)を助燃空気G1によって加熱処理することにより、この細粉Fから改質灰A2を製造すると共に排ガスG2を排出する。
図2は、図1における改質装置1が備える選別装置21を示すブロック図である。図2に示すように、選別装置21は、組成分析部22(組成分析装置)、演算部23(演算装置)、判定部24(判定装置)及び加熱状態分析部25(加熱状態分析装置)を有する。
組成分析部22は、細粉FのSiO2含有率、Al2O3含有率、TiO2含有率、固有水分含有率、CaO含有率、MgO含有率、Na2O含有率、K2O含有率をそれぞれ測定して各測定値を取得する。ここで、固有水分含有率とは、細粉Fにおける固有水分(恒温状態にある細粉Fを105℃に加熱することにより生じる細粉Fの質量減少分)の含有率(質量%)を示している。組成分析部22は、これら測定値をまとめて信号化してデータ信号S1を生成する。その後、組成分析部22は、データ信号S1を演算部23に送信し、かつ、細粉Fを判定部24に供給する。なお、組成分析部22としては、例えば、一般的な蛍光X線分析装置を使用することができる。
演算部23は、データ信号S1を組成分析部22から受信する。演算部23は、受信したデータ信号S1に基づいて細粉Fの造粒指標値を算出する。ここで、この造粒指標値とは、細粉FのSiO2含有率、Al2O3含有率、TiO2含有率、固有水分含有率、CaO含有率、MgO含有率、Na2O含有率、K2O含有率をそれぞれS質量%、A質量%、T質量%、W質量%、C質量%、M質量%、N質量%、K質量%とした場合における「〔S+1.5×(A+T)+5×W〕/(C+M+N+K)」の値である。演算部23は、この造粒指標値を信号化してデータ信号S2を生成する。そして、演算部23は、生成したデータ信号S2を判定部24に送信する。
判定部24は、演算部23から送信されたデータ信号S2を受信して細粉Fの造粒指標値を取得する。判定部24は、この造粒指標値を予め定められている基準指標値(好ましくは5.0以上20.0以下の値)と比較する。さらに、判定部24は、上記造粒指標値が上記基準指標値以下である細粉Fを、加熱されても粒状化しにくいものであると判定して熱処理装置41に供給する。一方、判定部24は、上記造粒指標値が上記基準指標値を超える細粉Fを、加熱されると粒状化しやすいものであると判定して回収装置31に排出する。このようにして、判定部24は、判定部24の内部にある細粉Fが加熱されると粒状化しやすいものであるか否かを判定する。
加熱状態分析部25は、熱処理装置41(後述する図3に示す第1粒度測定部42及び第2粒度測定部46)から送信されるデータ信号S4、S5を受信する。加熱状態分析部25は、これらデータ信号S4、S5に基づき、必要に応じてデータ信号S3を生成して判定部24に送信する。なお、加熱状態分析部25の具体的な動作については、石炭灰の改質装置1における動作の説明として後述する。
図3は、図1における改質装置1が備える熱処理装置41の要部を示す模式図である。熱処理装置41は、第1粒度測定部42、ホッパー43(石炭灰投入手段)、ガス吹込管44(ガス吹込手段)、ロータリーキルン45(加熱装置)及び第2粒度測定部46を備えている。なお、ロータリーキルン45は、回転炉45aを有している。
第1粒度測定部42は、細粉Fを加熱処理する前に、細粉Fのブレーン比表面積を測定して第1測定値(細粉Fのブレーン比表面積の測定値)を取得する。その後、第1粒度測定部42は、細粉Fをホッパー43の内部に投入する。さらに、第1粒度測定部42は、上記第1測定値を信号化してデータ信号S4を生成し、データ信号S4を図2に示す加熱状態分析部25に送信する。
ホッパー43は、回転炉45aの内部に細粉Fを投入するものである。ガス吹込管44は、回転炉45aの内部に助燃空気G1を吹き込むものである。ホッパー43は、回転炉45aにおける石炭灰搬送方向D1(すなわち、回転炉45aの軸方向に平行な方向)の上流側において回転炉45aの上部に接続されている。ガス吹込管44は、回転炉45aにおける石炭灰搬送方向D1の上流側の端部に接続されており、石炭灰搬送方向D1に平行な方向に助燃空気G1を吹き込む。
ロータリーキルン45としては、円筒状に形成された外熱式ロータリーキルンが用いられている。ロータリーキルン45は、回転炉45aの軸方向が水平方向に対して0.1°(deg.)以上10°(deg.)以下に傾斜するように配置される。ロータリーキルン45においては、熱媒体(図示せず)を回転炉45aの外表面に接触させて回転炉45aの内部を加熱するようになっている。
回転炉45aにおける石炭灰搬送方向D1の上流側端部には固定面sが形成されている。固定面sは回転炉45aにおける回転部(回転炉45aにおいて回転する部分であって固定面s以外の箇所)に対して相対移動可能となっており、この回転部が回転しても固定面sは回転することなく固定されている。この回転部と固定面sとの間はシール構造となっているため、この回転部と固定面sとの間をガス(不図示)が通過することはない。
ロータリーキルン45は、回転炉45aの内部において、細粉Fを回転炉45aの内部底面(水平方向に対して0.1°以上10°以下に傾斜している底面)に沿って滑らせることにより、細粉Fを石炭灰搬送方向D1に搬送しながら助燃空気G1と接触させて加熱する構成になっている。また、ロータリーキルン45は、回転炉45aを回転炉45aの回転軸(図4に示す回転軸O)周りに回転させることにより、回転炉45aの内部における細粉Fを撹拌しながら加熱する構成になっている。
図4は、図3における熱処理装置41が備えるロータリーキルン45を図3のA-A線に沿って切断して概略的に示す拡大断面図である。図3及び図4に示すように、回転炉45aの内部には複数のリフター部材45bが設けられている。
各々のリフター部材45bは、板状に形成されて石炭灰搬送方向D1と平行に延設され、回転炉45aの内表面に固定されている。各々のリフター部材45bの間には、回転炉45aの回転方向D2(回転炉45aの周方向)において間隔が互いに設けられている。また、各々のリフター部材45bは、回転炉45aの内表面から回転軸Oに向けて突出するように設けられている。この構成により、各々のリフター部材45bが回転炉45aの回転に伴って回転軸Oの周りを回転すると、回転炉45aの内部においては各々のリフター部材45bにより細粉Fがかき上げられて攪拌されるようになっている。各々のリフター部材45bの長さ(回転炉45aの径方向における長さ)は、回転炉45aの内部における石炭灰A1のかき上げ効果を高めるために、回転炉45aの内径(直径)の0.05倍以上0.1倍以下であることが好ましい。
図3に示すように、ロータリーキルン45は、回転炉45aの内部において、細粉Fを搬送及び攪拌しながら助燃空気G1と接触させて加熱することにより、細粉Fに含まれる未燃カーボンを燃焼させて改質灰A2を製造するものである。改質灰A2の未燃カーボン含有率は、細粉Fの未燃カーボン含有率よりも低い。
図3に示すように、排出部45cは、回転炉45aにおける石炭灰搬送方向D1の下流側の端部に設けられている。ロータリーキルン45は、回転炉45aの内部から排出部45cの内部に向けて改質灰A2と排ガスG2とを排出する。排出部45cの上部にはガス排出口(図示せず)が設けられており、排出部45cの下部には灰分排出口(図示せず)が設けられている。
排ガスG2は、ロータリーキルン45の外部に設けられる誘引ファン(図示せず)に吸引されることにより、排出部45cの内部から上記ガス排出口を通過してロータリーキルン45の外部へ排出される。一方、改質灰A2は、排出部45cの内部において落下することにより、排出部45cの内部から上記灰分排出口を通過してロータリーキルン45の外部へ排出される。このように、排出部45cの内部においては、改質灰A2と排ガスG2とが互いに分離して各々排出される。
第2粒度測定部46は、排出部45cから排出される改質灰A2のブレーン比表面積を測定して第2測定値(改質灰A2のブレーン比表面積の測定値)を取得する。さらに、第2粒度測定部46は、この第2測定値を信号化してデータ信号S5を生成し、データ信号S5を図2に示す加熱状態分析部25に送信する。
次に、本発明の一実施形態に係る石炭灰の改質方法について、図1に示す石炭灰の改質装置1の動作として説明する。まず、図1に示すように、石炭灰A1を分級装置11に供給して分級することにより、石炭灰A1を細粉Fと粗粉Rとに分離する。好ましくは、石炭灰A1を、次の(1)及び(2)の条件を満たすように分級する。(1)細粉Fの未燃カーボン含有率を2.0質量%以上6.5質量%以下とすること。(2)細粉Fのブレーン比表面積を3340cm2/g以上4800cm2/g以下とすること。
さらに、分級装置11から排出した粗粉Rを回収装置31において回収する。回収装置31に回収した粗粉Rをセメント原料としてセメント焼成装置(図示せず)に供給し、このセメント焼成装置において粗粉Rをセメント原料としてクリンカ(図示せず)を製造する。
図2に示すように、分級装置11から排出した細粉Fを選別装置21の組成分析部22に供給する。組成分析部22において、細粉FのSiO2含有率、Al2O3含有率、TiO2含有率、固有水分含有率、CaO含有率、MgO含有率、Na2O含有率、K2O含有率をそれぞれ測定して各測定値を取得する。その後、細粉Fを組成分析部22から判定部24に供給する。一方、組成分析部22において、上述した各測定値を信号化してデータ信号S1を生成する。さらに、生成したデータ信号S1を組成分析部22から演算部23に送信する。
図2に示すように、演算部23において、細粉FのSiO2含有率、Al2O3含有率、TiO2含有率、固有水分含有率、CaO含有率、MgO含有率、Na2O含有率、K2O含有率をそれぞれS質量%、A質量%、T質量%、W質量%、C質量%、M質量%、N質量%、K質量%とした場合における細粉Fの造粒指標値「〔S+1.5×(A+T)+5×W〕/(C+M+N+K)」を算出する。そして、演算部23において、この造粒指標値を信号化してデータ信号S2を生成する。さらに、生成したデータ信号S2を演算部23から判定部24に送信する。
判定部24において、受信したデータ信号S2から細粉Fの造粒指標値を取得する。さらに、判定部24において、上記細粉Fの造粒指標値と予め設定されている基準指標値とを比較する。そして、この造粒指標値が当該基準指標値以下である場合、細粉Fを判定部24から図3に示す第1粒度測定部42(熱処理装置41)に供給する。一方、上記造粒指標値が上記基準指標値を超える場合、細粉Fを判定部24から図1に示す回収装置31に排出する。
回収装置31に排出した細粉Fを、回収装置31に排出した粗粉Rと同様にセメント原料としてセメント焼成装置(図示せず)に供給する。そして、このセメント焼成装置において、この細粉Fをセメント原料としてクリンカ(図示せず)を製造する。
図3に示すように、熱処理装置41においては、まず第1粒度測定部42において細粉Fのブレーン比表面積を測定して第1測定値(細粉Fのブレーン比表面積の測定値)を取得する。その後、第1粒度測定部42において、この第1測定値を信号化してデータ信号S4を生成する。さらに、生成したデータ信号S4を第1粒度測定部42から図2に示す加熱状態分析部25に送信する。
一方、回転炉45aの外表面を熱媒体(図示せず)によって加熱することにより、回転炉45aの内部を800℃以下の範囲内で加熱する。また、回転炉45aを回転炉45aの回転軸(図4に示す回転軸O)周りに回転させる。さらには、助燃空気G1をガス吹込管44から回転炉45aの内部に吹き込む。ここで、助燃空気G1の吹込流量を1(L/min)以上にする。そして、第1粒度測定部42において上記第1測定値を取得した後、細粉Fを第1粒度測定部42からホッパー43の内部に投入することにより、ホッパー43の内部において細粉Fを落下させて回転炉45aの内部に投入する。
図3及び図4に示すように、回転炉45aの内部において、細粉F(回転炉45aの内部に投入されたもの)を回転炉45aの内部底面に沿って石炭灰搬送方向D1に搬送する。この際に、回転炉45aの回転と当該回転に伴うリフター部材45bの回転とにより細粉Fを攪拌する。好ましくは、細粉Fの供給速度を、次の(1)~(2)の条件がすべて満たされるように調整する。(1)回転炉45aの内部における細粉Fの加熱時間が45分以下であること。(2)回転炉45aの内部における充填率が11%以下であること。この充填率とは、回転炉45aの内部における加熱空間(細粉Fの加熱温度に維持されている空間)を占める細粉Fの割合、すなわち、「(上記加熱空間における細粉Fの体積×100)/上記加熱空間の容積」を意味する。
このように、回転炉45aの内部において、細粉Fを搬送及び攪拌しながら加熱処理することにより、細粉Fに含まれる未燃カーボンを燃焼させて改質灰A2を製造する。そして、回転炉45aの内部から排出部45cの内部に改質灰A2及び排ガスG2を排出する。さらに、改質灰A2を排出部45cの内部において落下させて灰分排出口(図示せず)から排出し、かつ、排ガスG2を誘引ファン(図示せず)により吸引してガス排出口(図示せず)から排出する。
排出部45cから排出した改質灰A2を第2粒度測定部46に供給する。第2粒度測定部46において、改質灰A2のブレーン比表面積を測定して第2測定値(改質灰A2のブレーン比表面積の測定値)を取得する。その後、第2粒度測定部46から改質灰A2を排出してコンクリート用混和材として利用する。また、第2粒度測定部46において、上記第2測定値を信号化してデータ信号S5を生成する。このデータ信号S5を第2粒度測定部46から図2に示す加熱状態分析部25に送信する。
図2に示すように、加熱状態分析部25において、データ信号S4、S5を受信して第1測定値(細粉Fのブレーン比表面積の測定値)及び第2測定値(改質灰A2のブレーン比表面積の測定値)を取得し、この第1測定値から第2測定値を引いた値である算出値を算出する。さらに、加熱状態分析部25において、この算出値が基準算出値(加熱状態分析部25において予め設定されている値)を上回っているかの判定(加熱状態評価)を行う。そして、加熱状態分析部25において、この算出値が上記基準算出値を上回っていると判定した場合、その旨を信号化してデータ信号S3を生成し、生成したデータ信号S3を判定部24に送信する。
判定部24においては、データ信号S3を受信した場合、判定部24において予め設定されている基準指標値を(好ましくは5.0以上20.0以下の範囲内において)下げる。これ以降は、判定部24においては、新たな基準指標値に基づき、判定部24に供給された細粉Fを熱処理装置41又は回収装置31のいずれに供給するかを決定する。
上記実施形態において、分級装置11に代えて細粉化装置である粉砕装置(図示せず)を設置することもできる。この場合、石炭灰A1を上記粉砕装置により粉砕(細粉化)して細粉Fを製造し、この細粉Fを選別装置21に供給する。また、分級装置11及び上記粉砕装置のいずれも設けず、石炭灰A1を直接選別装置21に供給することもできる。
さらに、上記実施形態において、回転炉45aの内部における酸素濃度を測定する酸素濃度測定部(図示せず)、回転炉45aの内部における細粉Fの充填状態を監視するための監視カメラ(図示せず)、改質灰A2の未燃カーボン含有率を測定する未燃カーボン含有率測定部(図示せず)を設けることもできる。また、熱処理装置41においては、第1粒度測定部42をホッパー43の内部に設けてもよく、第2粒度測定部46を改質灰A2の冷却器(図示せず)の内部に設けてもよい。
次に、本発明に係る石炭灰の改質方法及び改質装置における実験例について説明する。この実験例では、外熱式ロータリーキルン(図3に示すロータリーキルン45に相当)の内部に様々な石炭灰(図3に示す細粉Fに相当)を投入した。また、外熱式ロータリーキルンの内部に高温空気(図3に示す助燃空気G1に相当)を1L/minの流量で吹き込んだ。さらに、外熱式ロータリーキルンの内部において、石炭灰を800℃で45分間加熱して改質灰(図3に示す改質灰A2に相当)を製造した。ただし、表3に示す実験例20~実験例27においては、表3に示す加熱温度及び加熱時間で石炭灰を加熱して改質灰を製造した。また、上述した充填率を11%に調整し、かつ、高温空気比(単位時間において、外熱式ロータリーキルンの内部に供給される石炭灰に含まれる未燃カーボンの質量に対する、この外熱式ロータリーキルンの内部に吹き込む高温空気の流量の比率)を0.2m3/kgに調整した。
外熱式ロータリーキルンとしては高砂工業社の電気加熱式ロータリーキルンを使用した。この外熱式ロータリーキルンの仕様は次の通りである。内径が25cm、有効長が95cm、キルン傾きが0°~2°、回転数が最大2rpm、最大加熱可能温度が900℃、フィードが5(kg/h)~20(kg/h)、キルン内容積が44156cm3(計算値)である。
表1は、上記実験例において使用した石炭灰の性質を示している。表1における項目の内容は次の通りである。「種類」は、石炭灰の種類を記号で示している。「Bl.」は、石炭灰のブレーン比表面積(cm2/g)を示している。「L値」は、石炭灰の明るさの指標であるL値(-)を示している。「水分」は、石炭灰における固有水分(恒温状態にある石炭灰を105℃に加熱することにより生じる石炭灰の質量減少分)の含有率(質量%)を示している。「ig.loss」は、ignition loss、すなわち、石炭灰の質量に対する強熱減量の百分率(%)を示している。「」内に化学式が記載された項目は、石炭灰における「当該化学式が示す化合物」の百分率(質量%)を示している。
Figure 0007471893000001
表2における項目の内容は次の通りである。「石炭灰の種類」とは、実験例1~実験例19それぞれにおいて使用した石炭灰の種類を示している。「造粒指標値」とは、石炭灰のSiO2含有率、Al2O3含有率、TiO2含有率、固有水分含有率、CaO含有率、MgO含有率、Na2O含有率、K2O含有率をそれぞれS質量%、A質量%、T質量%、W質量%、C質量%、M質量%、N質量%、K質量%とした場合における「〔S+1.5×(A+T)+5×W〕/(C+M+N+K)」の値である。「造粒の有無」とは、外熱式ロータリーキルンの内部における粒状石炭灰の有無を示している。なお、粒状石炭灰の有無については、外熱式ロータリーキルンの内部を「外熱式ロータリーキルンに設けられている改質灰の排出口」から観察することにより判定した。
表2に示すように、実験例1~実験例13においては、石炭灰の造粒指標値が14.6以下となっており、粒状の石炭灰が見当たらなかった。一方、実験例14~19においては、石炭灰の造粒指標値が14.6を超えており、粒状の石炭灰が発見された。
Figure 0007471893000002
つまり、表2における実験例1~実験例19の組は、石炭灰をコンクリート用混和材として有効に利用できるように効率よく改質する方法を示している。
この方法は、演算工程及び加熱工程を備える。前記演算工程においては、石炭灰のSiO2含有率、Al2O3含有率、TiO2含有率、固有水分含有率、CaO含有率、MgO含有率、Na2O含有率、K2O含有率をそれぞれS質量%、A質量%、T質量%、W質量%、C質量%、M質量%、N質量%、K質量%とした場合における前記石炭灰の造粒指標値「〔S+1.5×(A+T)+5×W〕/(C+M+N+K)」を算出する。前記加熱工程においては、前記造粒指標値が基準指標値以下である前記石炭灰を加熱処理することにより、当該石炭灰に含まれる未燃カーボンを燃焼させて改質灰を製造する。
上記基準指標値は、石炭灰が粒状化しやすい条件で石炭灰を加熱する場合には低く設定され、かつ、石炭灰が粒状化しにくい条件で石炭灰を加熱する場合には高く設定されることが好ましい。例えば、石炭灰の加熱温度を高くするほど、また、石炭灰の加熱時間を長くするほど、さらには、石炭灰の加熱装置に吹き込む助燃空気の流量を少なくするほど、上記基準指標値は低く設定されることが好ましい。実験例1~19のような条件で石炭灰を加熱処理する場合には、上記基準指標値を14.6に設定する。
上記方法によれば、加熱されても粒状化しにくい石炭灰(造粒指標値が基準指標値以下である石炭灰)を加熱処理するため、石炭灰の加熱処理に伴う石炭灰同士の粒状化を抑制することができる。これにより、加熱工程において、石炭灰同士の粒状化を抑制するために石炭灰の加熱を弱める必要がなく(例えば、石炭灰の加熱時間を過度に短くしたり加熱温度を過度に低くしたりする必要がなく)、石炭灰を効率よく加熱処理することができるため(例えば、石炭灰を適切な加熱時間及び加熱温度で加熱処理することができるため)、石炭灰に含まれる未燃カーボンを効率よく燃焼させることができる。このようにして、石炭灰同士の粒状化を抑制しながら、石炭灰に含まれる未燃カーボンを効率よく燃焼させることができる。
表3における項目の内容は次の通りである。「石炭灰の種類」とは、実験例20~実験例27それぞれにおいて使用した石炭灰の種類を示している。「第2測定値」とは、外熱式ロータリーキルンから排出した改質灰のブレーン比表面積を示している。「加熱温度」、「加熱時間」とは、外熱式ロータリーキルンの内部において石炭灰を加熱した温度及び時間をそれぞれ示している。「算出値」とは、実験例20~実験例27それぞれにおいて「使用した石炭灰のブレーン比表面積である第1測定値(表1に示す「Bl.」)から第2測定値を引いた値である。「改質灰のig.loss」とは、外熱式ロータリーキルンから排出した改質灰の質量に対する強熱減量の百分率(%)を示している。
表3に示すように、実験例20~実験例27においては、石炭灰の種類(特に、石炭灰のブレーン比表面積及び造粒指標値)、第2測定値及び算出値に関わらず、改質灰のig.loss(未燃カーボン含有率)が石炭灰のig.loss(未燃カーボン含有率)に比較して低くなっている。つまり、実験例20~実験例27は、次のことを示している。上記実施の形態のように、石炭灰のうち加熱されても粒状化しにくいもの(造粒指標値が所定値以下であるもの)を選別して加熱処理しても、石炭灰を細粉化(石炭灰のブレーン比表面積を高める)して加熱処理しても、上述した算出値が所定値以下となるように石炭灰を加熱処理しても、石炭灰から未燃カーボンを効率よく除去することができる。このため、これらのように加熱処理することにより、改質灰の未燃カーボン含有率を低下させることができ、その上で、改質灰のブレーン比表面積を高めて改質灰をコンクリート用混和材として好適に利用することができる。
Figure 0007471893000003
1 石炭灰の改質装置
11 分級装置
21 選別装置
22 分析部(分析装置)
23 演算部(演算装置)
24 判定部(判定装置)
25 加熱状態分析部(加熱状態分析装置)
31 回収装置
41 熱処理装置
42 第1粒度測定部
43 ホッパー(石炭灰投入手段)
44 ガス吹込管(ガス吹込手段)
45 ロータリーキルン(加熱装置)
45a 回転炉
45b リフター部材
45c 排出部
A1 石炭灰
A2 改質灰
D1 石炭灰搬送方向
D2 回転方向
F 細粉
G1 助燃空気
G2 排ガス
O 回転軸
R 粗粉
S1~S5 データ信号
s 固定面

Claims (5)

  1. 判定装置の内部にある石炭灰が加熱されると粒状化しやすいものであるか否かを判定する判定工程と、
    加熱されても粒状化しにくいものであると判定された前記石炭灰を加熱処理することにより、当該石炭灰に含まれる未燃カーボンを燃焼させて改質灰を製造する加熱工程と、
    加熱されると粒状化しやすいものであると判定された前記石炭灰を回収装置に回収する回収工程とを備えており、
    前記判定工程の前に、前記石炭灰のSiO 2 含有率、Al 2 O 3 含有率、TiO 2 含有率、固有水分含有率、CaO含有率、MgO含有率、Na 2 O含有率、K 2 O含有率をそれぞれS質量%、A質量%、T質量%、W質量%、C質量%、M質量%、N質量%、K質量%とした場合における前記石炭灰の造粒指標値「〔S+1.5×(A+T)+5×W〕/(C+M+N+K)」を算出する演算工程をさらに備え、
    前記判定工程においては、前記造粒指標値が基準指標値以下である前記石炭灰を前記加熱されても粒状化しにくいものであると判定し、かつ、前記造粒指標値が前記基準指標値を超える前記石炭灰を前記加熱されると粒状化しやすいものであると判定することを特徴とする石炭灰の改質方法。
  2. 前記判定工程においては、前記基準指標値を5.0以上20.0以下の範囲にすることを特徴とする請求項に記載の石炭灰の改質方法。
  3. 前記加熱工程を行う前に前記石炭灰の比表面積を測定することにより、当該石炭灰の比表面積の測定値である第1測定値を取得する第1粒度測定工程と、
    前記改質灰の比表面積を測定することにより、当該改質灰の比表面積の測定値である第2測定値を取得する第2粒度測定工程と、
    前記第1測定値から前記第2測定値を引いた値である算出値を算出し、当該算出値が基準算出値を上回っているかの判定である加熱状態評価を行う加熱状態分析工程とを備え、
    前記判定工程においては、当該加熱状態分析工程において前記算出値が前記基準算出値を上回っているという前記加熱状態評価を行った場合、当該加熱状態評価がなされた後に前記基準指標値を5.0以上20.0以下の範囲内において下げることを特徴とする請求項又はに記載の石炭灰の改質方法。
  4. 前記加熱工程の前に、前記石炭灰を細粉化装置によって細粉化する細粉化工程をさらに備えることを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の石炭灰の改質方法。
  5. 演算装置、判定装置、加熱装置及び回収装置を備え、
    前記演算装置は、石炭灰のSiO2含有率、Al2O3含有率、TiO2含有率、固有水分含有率、CaO含有率、MgO含有率、Na2O含有率、K2O含有率をそれぞれS質量%、A質量%、T質量%、W質量%、C質量%、M質量%、N質量%、K質量%とした場合における前記石炭灰の造粒指標値「〔S+1.5×(A+T)+5×W〕/(C+M+N+K)」を算出するものであり、
    前記判定装置は、当該判定装置の内部に供給された前記石炭灰が加熱されると粒状化しやすいものであるか否かを判定するものであって、前記造粒指標値が基準指標値以下である前記石炭灰を、加熱されても粒状化しにくいものであると判定し、かつ、前記造粒指標値が前記基準指標値を超える前記石炭灰を、加熱されると粒状化しやすいものであると判定するものであり、
    前記加熱装置は、前記造粒指標値が前記基準指標値以下である前記石炭灰を加熱処理することにより、当該石炭灰に含まれる未燃カーボンを燃焼させて改質灰を製造するものであり、
    前記回収装置は、前記造粒指標値が前記基準指標値を超える前記石炭灰を回収するものであることを特徴とする石炭灰の改質装置。
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