JP2008247676A - 可燃性廃棄物の処理方法およびその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 可燃性廃棄物をセメント製造の仮焼炉に安定供給し大量処理することにより、セメント製造の原料や燃料の代替として有効利用する。
【解決手段】 クリンカクーラーから抽気したクーラー抽気ガスを仮焼炉に導入するための渦流室を有する仮焼炉において可燃性廃棄物を処理するための可燃性廃棄物の処理装置において、可燃性廃棄物を受入れる受入口と、渦流室に連結し可燃性廃棄物を渦流室に供給するための排出口とを備える可燃性廃棄物投入装置を渦流室の天井部に備え、前記受入口は可燃性廃棄物が可燃性廃棄物投入装置において旋回流を生じるように可燃性廃棄物投入装置の水平断面の接線方向に設けられてなる可燃性廃棄物の処理装置。
【選択図】 なし

Description

本発明は、仮焼炉において可燃性廃棄物を処理するための可燃性廃棄物の処理方法およびその装置に関する。
近年、各種可燃性廃棄物をセメント製造装置に供給することにより、廃棄物の処理を行うと同時に、セメント製造の燃料や原料の代替として有効利用する試みがなされている。例えば、引用文献1には仮焼炉への二次空気ダクトに廃プラスチック破砕片を直接投入するセメントの製造方法が記載されている。しかし、粒径が大きい可燃性廃棄物を二次空気ダクトにバッチ式で直接投入した場合に、脈動が起こるため燃焼状態が不安定になる。また、一度に大量の可燃性廃棄物をダクトに投入した場合、ダクトの湾曲部や水平部に着地し融着する。その結果、融着物を除去する必要があり多大な労力を要していた。さらに、ダクトへの着地を防止するために可燃性廃棄物を高速でダクトに投入した場合、可燃性廃棄物が後段の仮焼炉を吹き抜け不完全燃焼を引き起こすおそれがある。
特開2002−145648号公報
本発明は、上記の問題点を解決し可燃性廃棄物を仮焼炉に安定供給し大量処理するための可燃性廃棄物の処理方法および処理装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、可燃性廃棄物の投入位置および投入速度に着目し鋭意研究を行った結果、可燃性廃棄物を仮焼炉に安定供給し大量処理することができることを見出し、本発明をなすに至った。
すなわち本発明は、クリンカクーラーから抽気したクーラー抽気ガスを仮焼炉に導入するための渦流室を有する仮焼炉において可燃性廃棄物を処理するための可燃性廃棄物の処理方法において、可燃性廃棄物を旋回させながら渦流室の天井部から供給することを特徴とする可燃性廃棄物の処理方法である。また、別の発明としては、クリンカクーラーから抽気したクーラー抽気ガスを仮焼炉に導入するための渦流室を有する仮焼炉において可燃性廃棄物を処理するための可燃性廃棄物の処理装置において、可燃性廃棄物を受入れる受入口と、渦流室に連結し可燃性廃棄物を渦流室に供給するための排出口とを備える可燃性廃棄物投入装置を渦流室の天井部に備え、前記受入口は可燃性廃棄物が可燃性廃棄物投入装置において旋回流を生じるように可燃性廃棄物投入装置の水平断面の接線方向に設けられてなる可燃性廃棄物の処理装置である。
本発明によれば、可燃性廃棄物の投入口や渦流室における廃プラスチックの融着等を大幅に低減することができる。また、可燃性廃棄物の仮焼炉内における不完全燃焼を低減することが出来る。この結果、セメント製造装置の稼動や製品の品質に悪影響を及ぼすことなく可燃性廃棄物を仮焼炉に連続的に安定供給し大量に処理することが可能となり、可燃性廃棄物の処理と有効利用を同時に達成することができ、主燃料である微粉炭の使用量を大幅に削減することができる。
以下図面を参照して本発明の内容を詳細に説明する。図1は本発明を実施するためのセメント製造装置の概略図である。セメント製造装置は、セメント原料焼成用のロータリーキルン1、仮焼炉2を備えたサスペンションプレヒーター、冷却空気によりセメントクリンカーを冷却するためのクリンカクーラー3(以下AQCとする)及びクーラー抽気ガスダクト6よりなり、ロータリーキルン1の原料供給側にサスペンションプレヒーターを、セメントクリンカー排出側にAQC3をそれぞれ接続する。さらにAQC3と仮焼炉2とをクーラー抽気ガスダクト6により接続することにより、AQC3から排出される熱空気を仮焼炉2に導入するようにした構成になっている。
セメント原料投入口18から投入されたセメント原料は、プレヒーターサイクロン20で順次予熱された後、仮焼炉2に導入され仮焼反応が行われる。その後、セメント原料は窯尻部21を経由した後、ロータリーキルン1において焼成され、セメントクリンカーとなる。ロータリーキルン1から排出されたセメントクリンカーは、AQC3において急冷され、最終的なセメントクリンカーとなる。
次に図2および図3を用いて仮焼炉2の形態を詳細に説明する。図2および図3は、それぞれ本発明を実施するための渦流室5を有する仮焼炉2の平面図と側面図である。ロータリーキルン1からの1000乃至1200℃で酸素濃度が1乃至3容量%であるキルン排ガス13は、仮焼炉2の中心軸に沿って仮焼炉2の中央を下から上に向かって噴流ガス14として高速で突き抜ける。よって、仮焼炉2においては、中心軸に沿った中心付近は低酸素濃度領域となる。一方、AQC3からの850乃至900℃で酸素濃度が21容量%であるクーラー抽気ガス11は、クーラー抽気ガスダクト6を通じて仮焼炉2の横方向から水平に渦流室5に導入され、渦流室5の周円部10をゆっくり旋回流ガス15として旋回した後、仮焼炉上部室17内を炉の内壁周囲に沿って横上方向の旋回流を構成しながら、下から上に向かって上昇する。よって、仮焼炉2の炉壁に近い周辺部は高酸素濃度領域となる。
一方、石炭バーナー8から供給される微粉炭は、プレヒーター排ガス19中のNOxを低減させるために還元雰囲気とする役割を有する。即ち、ライジング・ダクト9からの酸素濃度が低いキルン排ガス13である噴流ガス14の流れ方向に、石炭バーナー8から微粉炭と1次空気が共に噴射される。
可燃性廃棄物12は、図2に示すように渦流室5の天井部から供給される。この際、可燃性廃棄物12は旋回させながら供給される。図4は可燃性廃棄物12を旋回させながら渦流室5に投入するための可燃性廃棄物投入装置22を示す。また、図5は図4の断面図である。可燃性廃棄物投入装置22は、可燃性廃棄物を受入れる受入口23と、渦流室5に連結し可燃性廃棄物12を渦流室5に供給するための排出口24とを備える。また、可燃性廃棄物投入装置22の内部には、キャスタブル(不定形耐火物)25が施工されている。排出口24は、渦流室5に連結されている。このように、可燃性廃棄物投入装置22は渦流室5の天井部に備えられている。尚、可燃性廃棄物投入装置22の上部は、可燃性廃棄物の投入状態を目視により確認するための蓋付きの確認口(図示しない)を設けることもできる。
可燃性廃棄物12の受入口23は、図5に示すように可燃性廃棄物12が可燃性廃棄物投入装置22において旋回流を生じるように可燃性廃棄物投入装置22の水平断面の接線方向に設けられる。可燃性廃棄物12は、図示しないブロアから供給される空気によって搬送され、受入口23から可燃性廃棄物投入装置22に供給される。可燃性廃棄物12は、可燃性廃棄物投入装置22の内壁を旋回しながら下方に搬送され渦流室5に供給される。これにより、直接渦流室5に投入する場合に比べて可燃性廃棄物12の流速を減少させることができる。これにより、酸素濃度と温度がともに高い領域での燃焼が可能となり、燃焼が不完全になることを防止することができる。また、連続的に投入できることで、可燃性廃棄物を効率的に処理することが可能となる。
可燃性廃棄物投入装置22の径、高さ、受入口23および排出口24の大きさは、可燃性廃棄物の処理量に応じて適宜変更される。例えば、可燃性廃棄物12の供給量が4.0トン/時間以下であれば、内径が450mm、高さが450mmの大きさの装置を使用できる。可燃性廃棄物12の受入口23は、流速が15から40m/秒、好ましくは20から30m/秒になるように設定される。受入口23への流速は、輸送する可燃性廃棄物12の性状にもよるが15m/秒未満であると輸送配管26内の閉塞等が懸念される。また、流速が40m/秒を超えると仮焼炉2へ入る冷空気量が過大となり、仮焼炉2での熱損失が大きくなる。また、輸送配管26の摩耗等が懸念される。
また、排出口24の内径は投入方向の流速が3から20m/秒、好ましくは5から10m/秒になるように設定される。排出口24の流速が3m/秒未満であると、可燃性廃棄物12の排出が悪くなる恐れがあり、20m/秒を超えるとクーラー抽気ガス11流に可燃性廃棄物12が乗れず、ガス流域を抜けて水平部に堆積するおそれがある。
渦流室5に供給された可燃性廃棄物12は、クーラー抽気ガス11によって高温・高酸素の雰囲気となった仮焼炉渦流室5の周円部10をゆっくり旋回流ガスに乗って旋回しながら燃焼が加速される。これにより、酸素濃度が高い炉内燃焼空間を旋回挙動することにより廃棄物の滞留時間を従来よりも長く確保することができる。その後、慣性力の比較的大きい可燃性廃棄物12は仮焼炉上部室17において遠心力によって、高温の空気の旋回流に乗って仮焼炉2の内壁部に近いところを流飛軌跡16のように周回しながら燃焼する。可燃性廃棄物12の燃焼により発生したガスは、仮焼炉上部室17の中心縦軸を下から上に向かって突き抜ける噴流ガス14と自然に合流する。これにより、可燃性廃棄物12が炉壁に融着することなく燃焼処理を行うことができる。
可燃性廃棄物12は、渦流室5の天井部に設けられた可燃性廃棄物投入装置22を経由して供給される。この際、渦流室の外周部寄り、例えば外壁から内壁に向かって0を越え2mの距離であって、クーラー抽気ガスダクト6との接続部から下流に向けて1乃至5m離れた位置が可燃性廃棄物投入装置22の中心になるように、可燃性廃棄物投入装置22を設けることが好ましい。これにより、可燃性廃棄物12を安定的に供給することが可能となり、可燃性廃棄物12の供給に伴う融着の問題を解消することができる。また、可燃性廃棄物12の滞留時間を長く確保しながら、さらに外周部寄りの高酸素雰囲気によって、可燃性廃棄物12を確実に燃焼させることが可能となる。
本発明で用いられる可燃性廃棄物12とは、廃プラスチック、廃木材、木屑、古畳、古紙、廃ゴム、布裂、固形燃料(RDF類)などの単品または2種以上の混合物をいう。可燃性廃棄物に鉄屑やアルミ片等の異物が混入している場合は、磁力選別機、非鉄物除去装置、篩等の手段により予め除去する。可燃性廃棄物12のサイズは、最長部が5mmから50mm以下、好ましくは5mmから20mm以下である。最長部が50mmを越えると、輸送配管26での詰まり等輸送上の問題が発生する恐れがあり、また旋回流に乗ることなくライジング・ダクト9を経由して窯尻部21に落下し炉壁に固着するので好ましくない。他方、最長部が5mm未満の可燃性廃棄物は、破砕するために多大な動力や設備が必要となり廃棄物を効率的に処理する上で必ずしも好ましくない。石炭バーナー8から供給される微粉炭に対する可燃性廃棄物12の割合は、10乃至40重量%である。
以下に、実施例を挙げて本発明の内容を更に詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらによって限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の設計変更が可能である。
[実施例1]
[仮焼炉の型式]
本実施例で用いられた仮焼炉2は、NSF式仮焼炉(石川島播磨重工業(株)製)であって、仮焼炉2の下部は渦流室5が構成され、該渦流室5はクーラー抽気ガスダクト6と接続されるとともに、仮焼炉上部室17の下と繋がっている。仮焼炉の石炭バーナー8は、計4本存在し、仮焼炉上部室17の最下部における位置レベルで、ロータリーキルン1の排ガスを下部から導入するライジング・ダクト9のほぼ中央に向けて下向き俯角で15乃至20度の範囲で、仮焼炉2の内部に挿入されて設置されている。
[可燃性廃棄物の渦流室への投入条件]
仮焼炉は、仮焼炉2の横方向から水平に導入されるクーラー抽気ガス11が仮焼炉2の内部で旋回するような構造である渦流室5を備えるものを使用した。抽気ガス11のダクトと渦流室5との接続位置から高温の空気の流れ方向に5mの水平距離で、外壁から1mの位置が可燃性廃棄物投入装置22の中心点となるように可燃性廃棄物投入装置22を設置した。可燃性廃棄物投入装置22は、図4,5に示す円筒型の構造を有する。受入口23の内径は140mm、装置の内径(後述する不定形耐火物を敷設した後の内径)は254mm、排出口の内径は254mmである。高さは350mmである。内壁面には不定形耐火物が敷設されている。
最長サイズが20mm篩い全通の粒径を有する、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロンを含む廃プラスチック100重量%からなる可燃性廃棄物12を空気ブロアを用い、輸送配管26で輸送し、可燃性廃棄物投入装置22の受入口23から供給した。可燃性廃棄物投入装置22の排出口24の口径とブロアの性能曲線から、仮焼炉2への供給流速は、5m/秒と推定される。可燃性廃棄物12の供給量は1.5 t/hrであった。噴流ガス量は120kNm3/hr、クーラー抽気ガス11量は82kNm3/hrであった。また、石炭バーナー8から供給される仮焼炉微粉炭燃料は13.5t/hr、微粉炭吹込み空気は3.5kNm3/hrであった。運転結果を表1に示す。運転停止後に、可燃性廃棄物12の投入位置の内部を確認したところ、堆積は認められなかった。可燃性廃棄物12を仮焼炉2において処理することにより、従来の微粉炭燃料の使用量を大幅に削減することが可能となった。
[実施例2]
可燃性廃棄物12の供給量、石炭バーナー8から供給される仮焼炉微粉炭燃料および抽気ガス11のダクトと渦流室5との接続位置から高温の空気の流れ方向への水平距離を表1のように変更した以外は、実施例1と同様な条件によりクリンカを製造した。可燃性廃棄物投入装置22の排出口24の口径とブロアの性能曲線から、仮焼炉2への供給流速は、5m/秒と推定される。運転結果を表1に示す。運転停止後に、可燃性廃棄物12の投入位置の内部を確認したところ、堆積は認められなかった。可燃性廃棄物12を仮焼炉2において処理することにより、従来の微粉炭燃料の使用量を大幅に削減することが可能となった。
[比較例1]
旋回投入の代わりに、輸送配管26を渦流室に接続し、空気ブロアで渦流室へ可燃性廃棄物12の吹込みを行った。輸送配管26の口径とブロアの性能曲線から、仮焼炉2への供給流速は、21m/秒と推定される。また、石炭バーナー8から供給される仮焼炉微粉炭燃料は12.5トン/時間であった。それ以外は実施例1と同様な条件によりクリンカを製造した。運転結果を表1に示す。この結果、仮焼炉2の出口ガス(プレヒーターサイクロン20のうち最も底部に位置するサイクロンを示し、C1出口と略す。)中の一酸化炭素(CO)濃度は、1.6容量%であった。これは、可燃物が不完全燃焼を起こしている割合が大きくなったことを示すものである。
[比較例2]
旋回投入の代わりに、輸送配管26を渦流室に接続し、空気ブロアで渦流室へ可燃性廃棄物12の吹込みを行った。輸送配管26の口径とブロアの性能曲線から、仮焼炉2への供給流速は、21m/秒と推定される。また、石炭バーナー8から供給される仮焼炉微粉炭燃料が11.8トン/時間であった。それ以外は実施例2と同様な条件によりクリンカを製造した。運転結果を表1に示す。この結果、仮焼炉2の出口ガス(C1出口)中のCO濃度は、1.4容量%であった。これは、可燃物が不完全燃焼を起こしている割合が大きくなったことを示すものである。
[参考例1]
旋回投入の代わりに、輸送配管26を渦流室5に接続し、空気ブロアで渦流室5へ可燃性廃棄物12の吹込みを行った。輸送配管26の口径とブロアの性能曲線から、仮焼炉2への供給流速は、30m/秒と推定される。運転条件は、表1のとおり変更した以外は実施例1と同様な条件によりクリンカを製造した。運転結果を表1に示す。この結果、仮焼炉2の出口ガス(C1出口)中の一酸化炭素CO濃度は、1.1容量%であった。また、仮焼炉2の出口温度は893℃であった。これは、仮焼炉2の上部においてより燃焼している、いわゆる燃焼遅れが生じていることを示す。
[参考例2]
渦流室5の上部に、可燃性廃棄物12を貯留するためのサイロを設けた。サイロの底部から可燃性廃棄物12をバッチ式で渦流室5に自由落下させた。また、運転条件は、表1のとおり変更した以外は実施例1と同様な条件によりクリンカを製造した。運転結果を表1に示す。この結果、仮焼炉2の出口温度は883℃であった。これは、仮焼炉2の上部においてより燃焼している、いわゆる燃焼遅れが生じていることを示す。また、運転停止後に可燃性廃棄物12の投入位置の内部を確認したところ、可燃性廃棄物12の融着と堆積が認められた。
Figure 2008247676
本発明は、大量の可燃性廃棄物をセメント製造の原料や燃料として使用する際に利用可能である。
本発明を実施するためのセメント製造装置の概略図である。 本発明を実施するための渦流室を有する仮焼炉の平面図である。 本発明を実施するための渦流室を有する仮焼炉の側面図である 本発明を実施するための可燃性廃棄物の投入装置の概略図である。 本発明を実施するための可燃性廃棄物の投入装置の断面図である。
符号の説明
1 ロータリーキルン
2 仮焼炉
3 クリンカクーラー(AQC)
4 窯前石炭バーナー
5 渦流室
6 クーラー抽気ガスダクト
7 排気ファン
8 石炭バーナー
9 ライジング・ダクト
10 周円部
11 クーラー抽気ガス
12 可燃性廃棄物
13 キルン排ガス
14 噴流ガス
15 旋回流ガス
16 廃棄物の流飛軌跡
17 仮焼炉上部室
18 セメント原料投入口
19 プレヒーター排ガス
20 プレヒーターサイクロン
21 窯尻部
22 可燃性廃棄物投入装置
23 受入口
24 排出口
25 キャスタブル(不定形耐火物)
26 輸送配管

Claims (2)

  1. クリンカクーラーから抽気したクーラー抽気ガスを仮焼炉に導入するための渦流室を有する仮焼炉において可燃性廃棄物を処理するための可燃性廃棄物の処理方法において、可燃性廃棄物を旋回させながら渦流室の天井部から供給することを特徴とする可燃性廃棄物の処理方法。
  2. クリンカクーラーから抽気したクーラー抽気ガスを仮焼炉に導入するための渦流室を有する仮焼炉において可燃性廃棄物を処理するための可燃性廃棄物の処理装置において、可燃性廃棄物を受入れる受入口と、渦流室に連結し可燃性廃棄物を渦流室に供給するための排出口とを備える可燃性廃棄物投入装置を渦流室の天井部に備え、前記受入口は可燃性廃棄物が可燃性廃棄物投入装置において旋回流を生じるように可燃性廃棄物投入装置の水平断面の接線方向に設けられてなる可燃性廃棄物の処理装置。
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