JP6722714B2 - クイックコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、クイックコネクタに関するものである。
特許文献1−3には、リテーナによって金属製の第一配管(金属パイプ)が正規位置に挿入されたことを確認すると共に、リテーナによって第一配管の本抜け止めを行うことができるクイックコネクタが開示されている。さらに、第一配管が正規位置に挿入された状態であって、リテーナが確認位置に移動する前の初期位置に位置する状態において、リテーナは、第一配管の仮抜け止めを行うことができる。
詳細には、第一配管がコネクタ本体に挿入される際に一対の脚部が第一配管の環状突部に押し付けられることによって一対の脚部が拡開して、第一配管がコネクタ本体の正規位置に挿入可能となる。第一配管が正規位置に挿入されると、一対の脚部の拡開量が減少することで、一対の脚部が第一配管の環状突部に係止され、リテーナが第一配管の仮抜け止めを行うことができる。
特許第6149081号公報 特許第5753284号公報 特開2015−48917号公報
しかし、特許文献1−3に開示のクイックコネクタにおいては、第一配管が正規位置に挿入されるまでの間に、第一配管の環状突部が一対の脚部を軸方向に押し付け、環状突部による軸方向の押し付け力によって一対の脚部が拡開する。つまり、第一配管の環状突部が正規位置に位置するためには、一対の脚部が第一配管の環状突部が通過できる程度に拡開する必要がある。特に、リテーナにおける仮止めのための部位が一対の脚部に設けられているため、一対の脚部の径方向内方への張り出し量が大きくなっている。そして、環状突部が一対の脚部を通過できる程度に一対の脚部を拡開させるのに必要な力が、第一配管の挿入荷重に相当する。
本発明は、第一配管の挿入荷重を低減することができるクイックコネクタを提供することを目的とする。
本発明に係るクイックコネクタは、環状突部を有する第一配管を挿入可能なコネクタ本体と、前記第一配管が前記コネクタ本体の軸方向の正規位置に挿入された状態において、前記コネクタ本体の軸方向に交差する方向への押し込み操作により前記コネクタ本体に対して初期位置から確認位置へ移動可能なリテーナであり、前記確認位置にて前記環状突部に軸方向に係止することで前記第一配管を抜け止めする前記リテーナとを備える。
前記リテーナは、前記初期位置から前記確認位置とは反対側に位置する挿入位置へ移動可能であり、前記挿入位置に位置する状態において前記初期位置へ戻る復帰力を有する。前記リテーナは、基部と、前記基部の両端から押し込み方向へ延びる一対の第一脚部と、前記基部の両端から前記押し込み方向へ延び、前記一対の第一脚部とは独立して設けられ、前記一対の第一脚部より大きく拡開可能に設けられ、前記一対の第一脚部に対して前記第一配管が挿入される側とは反対側に設けられた一対の第二脚部とを備える。
前記一対の第一脚部は、前記一対の第一脚部の先端側であって前記第一配管が挿入される側の面に第一テーパ面を有する。そして、前記第一テーパ面は、前記第一配管が前記正規位置に挿入されるまでの間において前記環状突部による軸方向への押し付け力によって、前記リテーナを前記初期位置から前記挿入位置へ移動させる。
また、前記一対の第二脚部は、前記第一配管が前記正規位置に挿入されるまでの間において前記コネクタ本体に係止されることにより、前記リテーナが前記初期位置から前記確認位置へ移動することを規制すると共に、前記第一配管が前記正規位置に挿入された状態において前記環状突部の外周面との当接に伴って拡開することにより前記コネクタ本体との係止が解除され、前記リテーナが前記初期位置から前記確認位置へ移動することを許容する。
本発明によれば、一対の第一脚部は、一対の第二脚部より拡開量が小さい。すなわち、一対の第一脚部は、拡開不能に設けられているか、若しくは、僅かな拡開量だけ拡開可能に設けられている。そして、一対の第一脚部の先端側における第一配管が挿入される側の面には、第一テーパ面が設けられている。従って、第一配管が正規位置に挿入されるまでの間において、第一配管の環状突部が、一対の第一脚部の第一テーパ面を軸方向に押し付ける。このとき、第一テーパ面は、第一配管の環状突部による軸方向への押し付け力によって、リテーナを初期位置から挿入位置へ移動させる。さらに、リテーナは、挿入位置に位置する状態において初期位置へ戻る復帰力を有する。従って、第一配管が正規位置に挿入されるまでの間において、リテーナは、初期位置から挿入位置へ向かって、復帰力に抗して移動する。この間、一対の第一脚部は、拡開する必要はない。
そして、本発明によれば、リテーナの復帰力は、自由に設定することができる。従来においては、第一配管を正規位置に挿入するまでの間において、一対の脚部が第一配管の環状突部を通過できる程度にまで拡開しなければならない。つまり、従来におけるリテーナの復帰力は、一対の脚部が第一配管の環状突部を通過できる程度に拡開した状態の復帰力となる。そして、第一配管の挿入荷重は、上述したリテーナの復帰力に依存する。従って、本発明によれば、第一配管の挿入荷重を従来に比べて低減することが可能となる。
クイックコネクタ1を構成するコネクタ本体10及びリテーナ30と、第一配管3と、第二配管4との組み付け前の状態の斜視図である。 図1のコネクタ本体10の第一配管挿入部11の奥側から見た斜視図である。 図1のリテーナ30を前下方向から見た斜視図である。 図1のリテーナ30を奥下方向からみた斜視図である。 リテーナ30の正面図である。 リテーナ30の背面図である。 (第一配管挿入前状態)第一配管3をクイックコネクタ1に挿入する前の状態であり、リテーナ30が初期位置に位置する状態を示す側面図である。 図4Aの“F4B−F4B”断面図である。 図4Aの“F4C−F4C”断面図である。 図4Aの“F4D−F4D”断面図である。 図4Aの“F4E−F4E”断面図である。 (第一配管挿入未完状態)第一配管3をクイックコネクタ1の正規位置より手前の位置まで挿入された状態であり、リテーナ30が初期位置に位置する状態を示す側面図である。 図5Aの“F5B−F5B”断面図である。 図5Aの“F5C−F5C”断面図である。 図5Aの“F5D−F5D”断面図である。 図5Aの“F5E−F5E”断面図である。 (第一配管挿入完了状態)第一配管3をクイックコネクタ1の正規位置に挿入された状態であり、リテーナ30が初期位置に位置する状態を示す側面図である。 図6Aの“F6B−F6B”断面図である。 図6Aの“F6C−F6C”断面図である。 図6Aの“F6D−F6D”断面図である。 図6Aの“F6E−F6E”断面図である。 (確認状態)リテーナ30が初期位置から確認位置へ移動させた状態を示す側面図である。 図7Aの“F7B−F7B”断面図である。 図7Aの“F7C−F7C”断面図である。 図7Aの“F7D−F7D”断面図である。 図7Aの“F7E−F7E”断面図である。 図7Aの“F7F−F7F”断面図である。
(1.クイックコネクタ1の概要)
クイックコネクタ1の概要について、図1及び図7Fを参照して説明する。クイックコネクタ1は、例えば自動車の燃料供給路の一部を構成る。クイックコネクタ1の第一端側には、第一配管3の端部が挿入され、クイックコネクタ1の第二端側には、第二配管4の端部が外装される。このように、クイックコネクタ1は、第一配管3と第二配管4とを連結する。
ここで、第一配管3は、図1に示すように、例えば金属製の筒状に形成される。第一配管3は、先端から軸方向に所定距離を隔てた位置に径方向外側に突出形成された環状突部3a(フランジやビードとも称する)、環状突部3aより先端側の小径部位である先端筒部3b、及び、環状突部3aより反先端側の小径部位である反先端筒部3cを備える。
第二配管4は、図1に示すように、樹脂製の長尺筒状に形成される。第二配管4は、クイックコネクタ1と他の部材とを接続する配管である。また、第二配管4は、クイックコネクタ1に比べて変形しやすい。そのため、第二配管4の端部は、拡開変形することによって、クイックコネクタ1の第二端部に外装される。
なお、以下の説明において、軸方向とは、クイックコネクタ1に第一配管3が挿入された状態における第一配管3の軸方向である。クイックコネクタ1において第一配管3が挿入される側を、軸方向前側(第一配管挿入側に相当)とし、その反対側を軸方向奥側(第一配管反挿入側に相当)とする。下方向とは、第一配管3の軸方向から見た場合に、クイックコネクタ1を構成するリテーナ30の押し込み方向であり、上方向とは、リテーナ30の引き抜き方向(反押し込み方向)である。左右方向とは、第一配管3の軸方向から見た場合に、上下方向に直交する方向である。
クイックコネクタ1は、コネクタ本体10と、リテーナ30と、シールユニット70(図7Fに示す)とを備える。コネクタ本体10は、硬質樹脂、例えばガラス繊維強化ポリアミドにより形成される。コネクタ本体10は、貫通した流路を有する。コネクタ本体10は、L字状に貫通形成される形状を示すが、この他に、任意の角度に折れ曲がった形状に貫通形成されるようにしてもよいし、直線状に貫通形成されるようにしてもよい。また、コネクタ本体10は、1つの部品により形成される場合に限られず、複数の部品を結合することにより形成してもよい。
図1に示すように、コネクタ本体10は、第一配管挿入部11と第二配管接続部12とを備える。第一配管挿入部11は、コネクタ本体10の第一端側(図1の前上側)に設けられ、第一配管3の先端筒部3b及び環状突部3aの部位を挿入可能である。
第一配管挿入部11の内周側には、図7Fに示すように、シールユニット70が配置される。シールユニット70は、例えば、フッ素ゴム製の環状シール部材71,72と、環状シール部材71,72の軸方向の間に挟まれるようにして樹脂製のカラー73と、環状シール部材71,72及びカラー73をコネクタ本体10に位置決めする樹脂製のブッシュ74とから構成される。シールユニット70の内周側には、第一配管3の先端筒部3bが挿入される。ブッシュ74は、第一配管3の先端筒部3bの通過を許容するが、環状突部3aの通過を許容しない。つまり、ブッシュ74は、第一配管3の環状突部3aが軸方向奥側への移動を規制する機能を有する。
第二配管接続部12は、コネクタ本体10の第二端側(図1の奥下側)に設けられ、第二配管接続部12には第二配管4の端部が外装される。第二配管接続部12の外周面は、第二配管4を嵌め込んだ状態で抜け防止力を有するために、流路に沿った方向に段状に形成される。
リテーナ30は、硬質樹脂、例えばガラス繊維強化ポリアミド製である。リテーナ30は、作業者による軸交差方向(コネクタ本体10における第一配管挿入軸方向に交差する方向:図1の上下方向)への押し込み操作及び引き抜き操作によって、コネクタ本体10に移動可能に設けられる。リテーナ30は、コネクタ本体10に対して、初期位置、挿入位置、及び、確認位置に移動可能である。確認位置は、第一配管3が正規位置に挿入された状態であることを確認できる位置である。挿入位置は、初期位置から確認位置とは反対側に位置する。挿入位置は、第一配管3が挿入される際に移動する位置である。
第一配管3がコネクタ本体10の軸方向の正規位置に挿入された状態において、リテーナ30は、初期位置から確認位置へ移動可能となる。一方、第一配管3がコネクタ本体10に挿入されていない状態、及び、第一配管3がコネクタ本体10の正規位置に挿入されるまでの間においては、リテーナ30が初期位置から確認位置へ移動することが規制される。従って、作業者は、リテーナ30を確認位置へ押し込み操作できる場合には、第一配管3が正規位置に挿入されたことを確認できる。
さらに、リテーナ30が確認位置へ押し込み操作された状態において、リテーナ30は、第一配管3の環状突部3aに軸方向に係止して、リテーナ30は第一配管3を抜け止めする。つまり、作業者は、リテーナ30を押し込み操作できることによって、第一配管3が正規位置に挿入されており、且つ、第一配管3がリテーナ30によって抜け止めされていることを、確認することができる。
また、第一配管3がコネクタ本体10の軸方向の正規位置に挿入されるまでの間において、第一配管3の環状突部3aによる軸方向への押し付け力によって、リテーナ30は初期位置から挿入位置へ移動する。つまり、第一配管3が正規位置に挿入されるまでの間においては、リテーナ30が、初期位置から、押し込み方向とは反対の方向に向かって移動する。そして、リテーナ30は、挿入位置に位置する状態において初期位置へ戻る復帰力を有する。
(2.第一配管挿入部11の詳細構成)
コネクタ本体10の第一配管挿入部11の詳細構成について、図1及び図2を参照して説明する。第一配管挿入部11は、筒本体21と、奥側スライドガイド22と、前側スライドガイド23と、上部連結部材24と、下部連結部材25と、一対の本体拡開ガイド26,26と、一対の押込被係止部材27,27とを備える。
筒本体21は、第一配管挿入部11における奥側に位置し、筒本体21の端部には、第二配管接続部12が連結される。筒本体21の内周側には、シールユニット70が配置され、第一配管3の先端筒部3bが挿入される。奥側スライドガイド22は、筒本体21の前側端面に一体的に設けられ、筒本体21の孔に同軸上に連通する孔を有している。奥側スライドガイド22の孔は、第一配管3の先端筒部3b及びシールユニット70を通過可能な大きさに形成されている。奥側スライドガイド22において前側の面の左右には、上下方向に直線状に延びる一対のスライドガイド面22a,22aが形成されている。
前側スライドガイド23は、奥側スライドガイド22から軸方向前側に距離を隔てて配置されている。前側スライドガイド23は、筒本体21の孔、及び、奥側スライドガイド22の孔と同軸上に孔を有している。前側スライドガイド23の孔は、第一配管3の環状突部3a及びシールユニット70を通過可能な大きさに形成されている。さらに、前側スライドガイド23において奥側の面の左右には、上下方向に直線状に延びる一対のレール溝23a,23aが形成されている。一対のレール溝23a,23aは、奥側スライドガイド22の一対のスライドガイド面22a,22aに、軸方向に対向している。一対のスライドガイド面22a,22a及び一対のレール溝23a,23aは、リテーナ30を上下方向(押し込み方向且つ引き抜き方向)にガイドする。
上部連結部材24は、奥側スライドガイド22の上部と前側スライドガイド23の上部とを軸方向に連結する。下部連結部材25は、奥側スライドガイド22の下部と前側スライドガイド23の下部とを軸方向に連結する。ここで、上部連結部材24及び下部連結部材25は、第一配管3の環状突部3aに対して軸方向に干渉しない位置に設けられている。また、上部連結部材24と下部連結部材25との間は、左右共に開口している。
一対の本体拡開ガイド26,26は、奥側スライドガイド22の前面に設けられ、上部連結部材24の左右端から下方向に向かってそれぞれ遠ざかるように延びている。一対の本体拡開ガイド26,26は、上部連結部材24のうち軸方向中央より奥側スライドガイド22側に設けられている。つまり、一対の本体拡開ガイド26,26と前側スライドガイド23との軸方向間には、隙間が形成されている。さらに、一対の本体拡開ガイド26,26の左右方向外側の面は、上側ほど左右方向外側に行く傾斜した面状に形成されている。一対の本体拡開ガイド26,26は、リテーナ30が初期位置から挿入位置へ移動する際に、リテーナ30の一対の第二脚部33,33を拡開させる機能を有する。
一対の押込被係止部材27,27は、下部連結部材25の左右端から上方向に向かってそれぞれ遠ざかるようにほぼ円弧状に延出されている。一対の押込被係止部材27,27は、下部連結部材25のうち軸方向中央より前側スライドガイド23側に設けられている。つまり、一対の押込被係止部材27,27と奥側スライドガイド22との軸方向間には、隙間が形成されている。
(3.リテーナ30の詳細構成)
次に、リテーナ30の詳細構成について、図3A−図3Dを参照して説明する。リテーナ30は、逆U字状に形成される。リテーナ30は、基部31と、一対の第一脚部32,32、一対の第二脚部33,33、一対のリリース用操作部34,34とを備える。
基部31は、逆U字状の頂部に位置し、僅かに湾曲した板状に形成される。基部31の軸方向奥側の下面には、図3Bに示すように、切欠31aが形成される。切欠31aは、リテーナ30が確認位置に位置する状態において、コネクタ本体10の奥側スライドガイド22と基部31との間に隙間を形成する。例えば、切欠31aは、作業者がマイナスドライバーなどの治具を挿入して、リテーナ30を引き抜くために用いられる。
一対の第一脚部32,32は、基部31の前側における左右両端から下方(リテーナ30の押し込み方向)へ延びるように形成されている。一対の第一脚部32,32は、拡開不能、又は、非常に僅かに拡開を可能とするように設けられている。一対の第一脚部32,32は、一対の第二脚部33,33の拡開量に比べて小さくなるように形成されている。それぞれの第一脚部32は、第一脚部本体41と、挿入ガイド42とを備える。
第一脚部本体41は、基部31の左右両側から下方に延びる。第一脚部本体41の基端側(基部31側)には、相互に対向する側に、上部連結部材24の左右面に対向する左右規制面41aを有する。一対の第一脚部本体41の左右規制面41aの離間距離は、上部連結部材24の左右幅とほぼ同等である。一対の左右規制面41aは、リテーナ30が確認位置に位置する状態において、コネクタ本体10の上部連結部材24を挟むことにより、リテーナ30の左右方向の移動を規制する。
第一脚部本体41の延伸方向の中間部には、相互に対向する側に、第一配管3の反先端筒部3cの外周面に対応する円弧面41bを有する。円弧面41bは、第一配管3が正規位置に挿入された状態であり、且つ、リテーナ30が確認位置に位置する状態において、第一配管3の反先端筒部3cの外周面を左右方向に挟むように位置する。
第一脚部本体41は、第一脚部本体41の先端側(一対の第一脚部32の先端側に相当)であって、第一配管3が挿入される側の面(前側の面)に第一テーパ面41cを有する。第一テーパ面41cは、先端側(下方)ほど奥側に、且つ、基端側(上方)ほど前側に位置するように形成されている。第一テーパ面41cは、第一配管3が正規位置に挿入されるまでの間において、環状突部3aによる軸方向への押し付け力によって、リテーナを初期位置から挿入位置へ移動させる。
第一脚部本体41は、第一テーパ面41cの裏面側、すなわち奥側の面に、仮抜止部41dを有する。仮抜止部41dは、第一脚部本体41の先端側であって、第一配管3が挿入される側とは反対側の面(奥側の面)に形成されている。仮抜止部41dは、軸方向に直交する面状に形成されている。仮抜止部41dは、第一配管3が正規位置に挿入された状態であり、且つ、リテーナ30が初期位置に位置する状態において、環状突部3aに軸方向に係止して、第一配管を抜け止めする。ただし、仮抜止部41dは、第一脚部本体41の先端に位置するため、環状突部3aの僅かな部分のみを係止するため、仮抜止部41dによる係止力はそれほど大きくはない。
第一脚部本体41は、第一テーパ面41cの裏面側、すなわち奥側の面に、本抜止部41eを有する。本抜止部41eは、第一脚部本体41の延伸方向の中間であって、第一配管3が挿入される側とは反対側の面(奥側の面)に形成されている。特に、本抜止部41eは、円弧面41bに沿って形成されている。本抜止部41eは、軸方向に直交する面状に形成されている。本抜止部41eは、第一配管3が正規位置に挿入された状態であり、且つ、リテーナ30が確認位置に位置する状態において、環状突部3aに軸方向に係止して第一配管3を抜け止めする。
さらに、第一脚部本体41は、本抜止部41eより基部31側に、環状突部規制面41fを有する。環状突部規制面41fは、円弧凹状に形成されている。環状突部規制面41fは、第一配管3が正規位置に挿入された状態であり、且つ、リテーナ30が確認位置に位置する状態において、環状突部3aの外周面に対向して、第一配管3がリテーナ30に対してずれることを規制する。
挿入ガイド42は、第一脚部本体41の左右方向の外側に設けられている。挿入ガイド42は、レール溝23aに挿入される。つまり、挿入ガイド42は、コネクタ本体10に対するリテーナ30の姿勢を規制しながら、リテーナ30をコネクタ本体10に対して上下方向に移動可能とする。さらに、挿入ガイド42は、レール溝23aに挿入されることによって、第一脚部32が大きく拡開することを規制する。
一対の第二脚部33,33は、基部31の奥側における左右両端から下方(リテーナ30の押し込み方向)へ延びるように形成されている。一対の第一脚部32,32とは独立して設けられている。一対の第二脚部33,33は、一対の第一脚部32,32より大きく拡開可能に設けられている。また、一対の第二脚部33,33は、一対の第一脚部32,32に対して第一配管3が挿入される側とは反対側(奥側)に設けられている。
それぞれの第二脚部33,33は、第二脚部本体51と、ガイド突起52と、押込規制突起53と、脚部拡開ガイド54とを備える。第二脚部本体51は、基部31の左右両端から下方に延びる。第二脚部本体51は、第一脚部32の挿入ガイド42に対して、軸方向の隙間を介して対向する。第二脚部本体51は、奥側スライドガイド22のスライドガイド面22aに、上下方向にガイドされる。さらに、第二脚部本体51は、奥側スライドガイド22と前側スライドガイド23との軸方向隙間に位置している。つまり、第二脚部本体51は、コネクタ本体10に左右方向外側に規制されることなく、拡開可能に設けられている。
ガイド突起52は、それぞれの第二脚部本体51の先端部から、左右方向内側(第二脚部本体51の対向側)に張り出すように設けられている。ガイド突起52は、それぞれの第二脚部本体51の前側に設けられている。ガイド突起52は、第一脚部本体41の奥面から、軸方向に僅かな隙間を介して設けられている。
ガイド突起52は、上下方向において中央部が最も左右方向内側に張り出している。ガイド突起52において、中央部から上側の面52aは、本抜止部41eの奥側に位置する。そして、ガイド突起52において、中央部から上側の面52aは、第一配管3が正規位置に挿入された状態であり、且つ、リテーナ30が確認位置に位置する状態において、環状突部3aの外周面に沿った円弧凹状に形成されている。
また、ガイド突起52において、中央部から下側の面52bは、仮抜止部41dの奥側に位置する。そして、ガイド突起52において、中央部から下側の面52bは、第一配管3が正規位置に挿入された状態であり、且つ、リテーナ30が初期位置に位置する状態において、環状突部3aの外周面に沿った円弧凹状に形成されている。
押込規制突起53は、それぞれの第二脚部本体51の先端部から、左右方向内側(第二脚部本体51の対向側)に張り出すように設けられている。押込規制突起53は、それぞれの第二脚部本体51の奥側に設けられている。つまり、押込規制突起53は、ガイド突起52の奥側に位置する。
押込規制突起53は、第二脚部33が拡開していない状態において、コネクタ本体10の押込被係止部材27に対して上下方向に係止される。ただし、第二脚部33が拡開した状態であれば、押込規制突起53は、押込被係止部材27に対して係止されない。反対に、押込規制突起53は、第二脚部33が拡開している状態において、押込被係止部材27に対して上下方向の係止が解除される。
詳細には、リテーナ30が初期位置に位置する状態であって第二脚部33が拡開していない状態において、押込規制突起53の下面(第二脚部33の先端側の面)は、押込被係止部材27の上端に対して係止される。つまり、リテーナ30が初期位置に位置する状態において、押込規制突起53が押込被係止部材27に係止されることによって、リテーナ30が初期位置から確認位置へ移動することが規制される。
また、リテーナ30が初期位置に位置する状態であって第二脚部33が拡開している状態においては、押込規制突起53は、押込被係止部材27との係止が解除され、リテーナ30が初期位置から確認位置へ移動することを許容する。
リテーナ30が確認位置に位置する状態であって第二脚部33が拡開していない状態において、押込規制突起53の上面(第二脚部33の基端側の面)は、押込被係止部材27の下面に対して係止される。つまり、リテーナ30が確認位置に位置する状態において、押込規制突起53が押込被係止部材27に係止されることによって、リテーナ30の引き抜き方向(反押し込み方向)への移動が規制される。
リテーナ30が確認位置に位置する状態であって第二脚部33が拡開している状態において、押込規制突起53は、押込被係止部材27との係止が解除され、リテーナ30が確認位置から初期位置へ移動することを許容する。
脚部拡開ガイド54は、押込規制突起53より上方に位置し、第二脚部本体51から、左右方向内側に張り出すように設けられている。脚部拡開ガイド54の左右方向内側の面は、上側ほど左右方向外側に行く傾斜した面状に形成されている。脚部拡開ガイド54,54は、相互に対向して形成され、第二脚部33の先端側ほど対向距離が短くなる第二テーパ面である。
つまり、脚部拡開ガイド54は、リテーナ30が初期位置に位置する状態において、本体拡開ガイド26の左右方向外側の面に対して、下方且つ左右方向外側から対向する。そして、脚部拡開ガイド54は、リテーナ30が初期位置から挿入位置に移動する際に、本体拡開ガイド26に沿って移動することによって、一対の第二脚部33,33を拡開させる機能を有する。
一対のリリース用操作部34,34は、基部31の両外面から、外側に張り出すように設けられる。一対のリリース用操作部34,34は、作業者が指を引っかけて引き抜くことができるように形成される。
(4.組み付け時の動作説明)
次に、クイックコネクタ1に第一配管3を挿入し、リテーナ30による完全な係止状態までの動作について説明する。以下に、第一配管挿入前状態、第一配管挿入未完状態、第一配管挿入完了状態、確認状態、及び、リリース状態のそれぞれについて説明する。
(4−1.第一配管挿入前状態)
第一配管挿入前状態について、図4A−図4Eを参照して説明する。第一配管挿入前状態とは、リテーナ30がコネクタ本体10に対して初期位置に位置し、且つ、第一配管3がコネクタ本体10に挿入される前の状態である。
リテーナ30は、コネクタ本体10の奥側スライドガイド22と前側スライドガイド23との軸方向間の上方から装着される。つまり、図4A及び図4Bに示すように、一対の第一脚部32,32及び一対の第二脚部33,33が、上部連結部材24を跨ぐように挿入される。このとき、第一脚部32の挿入ガイド42の一部が、前側スライドガイド23のレール溝23aに挿入されており、且つ、第二脚部33の挿入ガイド42の一部が、奥側スライドガイド22のスライドガイド面22aに沿った状態となる。
また、図4Eに示すように、リテーナ30の押込規制突起53が、押込被係止部材27の上方に位置する。一対の第二脚部33,33が拡開していない状態であれば、押込規制突起53が押込被係止部材27に対して、押し込み方向及び左右方向外側に係止される。従って、押込規制突起53は、リテーナ30が初期位置に位置し、且つ、第一配管3が挿入されていない状態において、押込被係止部材27に係止されることにより、リテーナ30が初期位置から確認位置へ移動することを規制する。つまり、一対の第二脚部33,33が、押し込み方向に移動しながら拡開することが規制される。すなわち、第一配管3が挿入されていない状態において、リテーナ30が初期位置から確認位置へ押し込まれることが規制される。
さらに、図4Eに示すように、リテーナ30の脚部拡開ガイド54が、コネクタ本体10の本体拡開ガイド26の下方に位置する。従って、リテーナ30に加えられる引き抜き荷重が小さい場合には、脚部拡開ガイド54が本体拡開ガイド26に対して引き抜き方向に係止されることで、リテーナ30が初期位置から移動することが規制される。
リテーナ30に大きな引き抜き荷重が加えられた場合には、脚部拡開ガイド54が本体拡開ガイド26に当接することによって、一対の第二脚部33,33は、挿入位置へ移動しながら拡開する。従って、リテーナ30が挿入位置に位置する状態において、一対の第二脚部33,33は、一対の第二脚部33,33の拡開によって初期位置へ戻る復帰力を有する。
さらに、図4B−図4Eに示すように、リテーナ30が初期位置に位置する状態において、リテーナ30の各部は、第一配管3の先端筒部3bが進入可能となる状態となっている。また、図4Bに示すように、一対の第一脚部32,32の第一テーパ面41cが、第一配管3の環状突部3aの進入位置に位置する。特に、第一テーパ面41cは、第一配管3の環状突部3aの上下方向の中央よりも上側部位に対して当接可能な位置に位置する。
(4−2.第一配管挿入未完状態)
第一配管挿入未完状態について、図5A−図5Eを参照して説明する。第一配管挿入未完状態とは、リテーナ30がコネクタ本体10に対して初期位置に位置し、且つ、第一配管3が正規位置より軸方向前側の途中位置に位置する状態である。特に、第一配管3の環状突部3aが、第一テーパ面41cに当接している状態である。
図4A−図4Eに示す第一配管挿入前状態から、コネクタ本体10に第一配管3が挿入されると、第一配管3の先端筒部3bがリテーナ30の一対の第一脚部32,32の左右方向間、及び、一対の第二脚部33,33の左右方向間を通過する。
続いて、第一配管3の環状突部3aが、第一脚部32,32の第一テーパ面41cに当接する。第一テーパ面41cが、先端(下端)側ほど、奥側に位置するように形成されている。そのため、第一テーパ面41cが環状突部3aによる軸方向への押し付け力を受けることによって、リテーナ30全体が初期位置から、確認位置とは反対側に位置する挿入位置(上方位置)へ移動する。
リテーナ30が初期位置から挿入位置へ移動することによって、図5Eに示すように、脚部拡開ガイド54が本体拡開ガイド26に当接することにより、一対の第二脚部33,33が拡開する。そして、一対の第二脚部33,33は、リテーナ30が挿入位置に位置する状態において、一対の第二脚部33,33の拡開によって初期位置へ戻る復帰力を発揮する。第一配管3が正規位置に挿入されるまでの間において、リテーナ30は、初期位置から挿入位置へ向かって、上記復帰力に抗して移動する。この間、一対の第一脚部32,32は、拡開する必要はない。
ここで、一対の第二脚部33,33の拡開量は、復帰力を発揮することができる程度で十分であり、環状突部3aを通過できる程度に拡開する必要はない。つまり、リテーナ30の復帰力は、自由に設定することができる。
比較として、従来においては、第一配管3を正規位置に挿入するまでの間において、一対の脚部が第一配管3の環状突部3aを通過できる程度にまで拡開しなければならなかった。つまり、従来におけるリテーナ30の復帰力は、一対の脚部が第一配管3の環状突部3aを通過できる程度に拡開した状態の復帰力となる。そして、第一配管3の挿入荷重は、上述したリテーナ30の復帰力に依存する。従って、本実施形態によれば、第一配管3の挿入荷重を従来に比べて低減することが可能となる。
また、第一配管3が正規位置に挿入されるまでの間において、上述したように、リテーナ30は初期位置から挿入位置へ移動する。つまり、リテーナ30が押し込み操作されている状態においては、第一配管3が正規位置に挿入されることはない。従って、作業者による第一配管3の挿入動作と、リテーナ30による確認動作を、分離することができる。
また、第一配管3が正規位置に挿入されるまでの間において、環状突部3aは、一対の第一脚部32,32に当接しながら軸方向に移動する。そして、一対の第二脚部33,33は、一対の第一脚部32,32よりも奥側に位置する。そのため、一対の第二脚部33,33は、環状突部3aが一対の第一脚部32,32を通過するまでの間において、環状突部3aに当接しないように形成されている。
(4−3.第一配管挿入完了状態)
第一配管挿入完了状態について、図6A−図6Eを参照して説明する。第一配管挿入完了状態とは、リテーナ30がコネクタ本体10に対して初期位置に位置し、且つ、第一配管3が正規位置に位置する状態である。
図5A−図5Eに示す第一配管挿入未完状態から、第一配管3がさらに奥側に挿入されると、図6A−図6Eに示すように、環状突部3aが第一脚部32の第一脚部本体41を通過して、環状突部3aがガイド突起52の存在する位置に到達する。環状突部3aがガイド突起52の位置に位置する状態における第一配管3の位置が正規位置である。
第一配管3が正規位置に到達して、環状突部3aがガイド突起52の下方に位置することで、第一脚部本体41と環状突部3aとの係合が解消される。そうすると、一対の第二脚部33,33の復帰力によって、一対の第二脚部33,33の拡開変形量が一気に減少し、リテーナ30は初期位置に戻る。そのため、第一配管3が正規位置に到達した時に、一対の第二脚部33,33の拡開変形の復帰に伴う音が発生する。特に、リテーナ30の振動によって、高周波の音が発生する。この音によって、作業者は、第一配管3が正規位置に到達したことを確認できる。
図6Dに示すように、第一配管3が正規位置に位置する状態において、ガイド突起52の下側の面52bが環状突部3aに当接し、一対の第二脚部33,33が僅かに拡開した状態となっている。この状態において、図6B及び図6Cに示すように、環状突部3aは、仮抜止部41dに対向した状態となる。つまり、仮抜止部41dが、環状突部3aに対して軸方向に係止することで、仮抜止部41dが、第一配管3を抜け止めする。
ここで、第一配管3に軸方向の引き抜き荷重が加えられた場合には、環状突部3aが仮抜止部41dを前側に押し付ける。仮抜止部41dは、軸方向に直交する面状に形成されている。また、一対の第一脚部32,32は、拡開不能、又は、非常に僅かに拡開を可能とするように設けられている。つまり、一対の第一脚部32,32は、実質的に拡開不能である。そのため、リテーナ30が初期位置に位置する限り、環状突部3aが仮抜止部41dを通過することができない。
(4−4.確認状態)
確認状態について、図7A−図7Fを参照して説明する。確認状態とは、第一配管3が正規位置に位置し、且つ、リテーナ30が確認位置に位置する状態である。
図6A−図6Eに示す第一配管挿入完了状態においては、ガイド突起52の下側の面52bが環状突部3aに当接している。この状態から、リテーナ30にコネクタ本体10への押し込み荷重が加えられると、ガイド突起52の下側の面52bが環状突部3aの外周面との当接に伴ってガイドされることで、一対の第二脚部33,33は、下方へ移動しながら拡開する。同時に、一対の第二脚部33,33の拡開によって、リテーナ30の押込規制突起53は、押込被係止部材27との係止を解除する。従って、リテーナ30の初期位置から確認位置へ移動することが許容される。
リテーナ30に押し込み荷重が加え続けられることにより、リテーナ30は、図7A−図7Fに示すように、第一脚部本体41がレール溝23aにガイドされながら、確認位置へ移動する。このとき、ガイド突起52は、環状突部3aの外周面によるガイドの開放により、一対の第二脚部33,33の拡開を復帰させる。そうすると、押込規制突起53は、押込被係止部材27の下側に位置する。従って、押込規制突起53が、押込被係止部材27の下面に対して係止される。
さらに、この状態において、リテーナ30の左右規制面41aが、コネクタ本体10の上部連結部材24を挟む状態となる。従って、より強固に、リテーナ30は、コネクタ本体10に位置決めされた状態となる。
さらに、環状突部3aは、第一脚部32の環状突部規制面41fに対向する位置に位置し、且つ、ガイド突起52の上側の面52aに対向する位置に位置する。従って、環状突部3aとリテーナ30との相対位置が位置決めされる。そのため、環状突部3aは、本抜止部41eに対向した状態となる。つまり、本抜止部41eが、環状突部3aに対して軸方向に係止することで、本抜止部41eが、第一配管3を抜け止めする。本抜止部41eが環状突部3aに対向する範囲は、仮抜止部41dが環状突部3aに対向する範囲に比べて大きい。従って、リテーナ30が確認位置に位置する状態においては、リテーナ30は、軸方向に強固な力で第一配管3を抜け止めすることができる。
(4−5.リリース状態)
リリース状態について、図5B−図5E、図6A−図6E及び図7A−図7Fを参照して説明する。保守などにおいてコネクタ本体10から第一配管3を引き抜く場合が生じる。リリース状態とは、第一配管3が正規位置に挿入された状態において、第一配管3がコネクタ本体10から引き抜くことができる状態である。
まず、リテーナ30を、図7A−図7Fに示す確認位置に位置する状態から、図6A−図6Eに示す初期位置へ移動させる。そのためには、作業者が、リテーナ30の一対のリリース用操作部34,34に指を引っかけて、一対の第二脚部33,33を拡開させる。そうすると、リテーナ30の押込規制突起53の上面によるコネクタ本体10の押込被係止部材27の下面に対する係止が解除される。この状態で、作業者がリテーナ30に対する引き抜き操作を行うことで、リテーナ30が確認位置から初期位置へ移動する。
なお、作業者は、一対のリリース用操作部34,34への引っかけに変えて、又は、引っかけに加えて、マイナスドライバーなどの治具を基部31の切欠31a(図3Bに示す)に挿入して、リテーナ30を確認位置から初期位置へ移動させることもできる。
リテーナ30が初期位置に移動したとしても、図6A−図6Eに示すように、仮抜止部41dが環状突部3aに軸方向に係止する。そこで、リテーナ30が初期位置に位置する状態において、作業者は、一対のリリース用操作部34,34に指を引っかけて、リテーナ30に対してさらなる引き抜き操作を行う。つまり、作業者は、一対の第二脚部33,33の復帰力に抗する引き抜き操作を行う。そうすると、リテーナ30は、一対の第二脚部33,33の復帰力に抗して、図5B−図5Eに示す挿入位置と同じ位置へ移動する。つまり、一対の第一脚部32,32の仮抜止部41dと環状突部3aとの係止が解除され、リテーナ30がリリース状態となる。このリリース状態で、作業者は、第一配管3をコネクタ本体10から引き抜くことが可能となる。
1:クイックコネクタ、 3:第一配管、 3a:環状突部、 3b:先端筒部、 4:第二配管、 10:コネクタ本体、 11:第一配管挿入部、 12:第二配管接続部、 21:筒本体、 22:奥側スライドガイド、 22a:スライドガイド面、 23:前側スライドガイド、 23a:レール溝、 26:本体拡開ガイド、 27:押込被係止部材、 30:リテーナ、 31:基部、 32:第一脚部、 33:第二脚部、 34:リリース用操作部、 41:第一脚部本体、 41c:第一テーパ面、 41d:仮抜止部、 41e:本抜止部、 41f:環状突部規制面、 42:挿入ガイド、 51:第二脚部本体、 52:ガイド突起、 53:押込規制突起、 54:脚部拡開ガイド(第二テーパ面)、 70:シールユニット

Claims (8)

  1. 環状突部を有する第一配管を挿入可能なコネクタ本体と、
    前記第一配管が前記コネクタ本体の軸方向の正規位置に挿入された状態において、前記コネクタ本体の軸方向に交差する方向への押し込み操作により前記コネクタ本体に対して初期位置から確認位置へ移動可能なリテーナであり、前記確認位置にて前記環状突部に軸方向に係止することで前記第一配管を抜け止めする前記リテーナと、
    を備えるクイックコネクタであって、
    前記リテーナは、前記初期位置から前記確認位置とは反対側に位置する挿入位置へ移動可能であり、前記挿入位置に位置する状態において前記初期位置へ戻る復帰力を有し、
    前記リテーナは、
    基部と、
    前記基部の両端から押し込み方向へ延びる一対の第一脚部と、
    前記基部の両端から前記押し込み方向へ延び、前記一対の第一脚部とは独立して設けられ、前記一対の第一脚部より大きく拡開可能に設けられ、前記一対の第一脚部に対して前記第一配管が挿入される側とは反対側に設けられた一対の第二脚部と、
    を備え、
    前記一対の第一脚部は、前記一対の第一脚部の先端側であって前記第一配管が挿入される側の面に第一テーパ面を有し、
    前記第一テーパ面は、前記第一配管が前記正規位置に挿入されるまでの間において前記環状突部による軸方向への押し付け力によって、前記リテーナを前記初期位置から前記挿入位置へ移動させ、
    前記一対の第二脚部は、
    前記第一配管が前記正規位置に挿入されるまでの間において前記コネクタ本体に係止されることにより、前記リテーナが前記初期位置から前記確認位置へ移動することを規制すると共に、
    前記第一配管が前記正規位置に挿入された状態において前記環状突部の外周面との当接に伴って拡開することにより前記コネクタ本体との係止が解除され、前記リテーナが前記初期位置から前記確認位置へ移動することを許容する、クイックコネクタ。
  2. 前記コネクタ本体は、本体拡開ガイドを備え、
    前記一対の第二脚部は、脚部拡開ガイドを備え、前記リテーナが前記初期位置から前記挿入位置へ移動する際に、前記脚部拡開ガイドが前記本体拡開ガイドに当接することにより拡開し、前記挿入位置に位置する状態において前記一対の第二脚部の拡開によって前記初期位置へ戻る復帰力を有する、請求項1に記載のクイックコネクタ。
  3. 前記一対の第二脚部の前記脚部拡開ガイドは、相互に対向して形成され、前記一対の第二脚部の先端側ほど対向距離が短くなる第二テーパ面である、請求項2に記載のクイックコネクタ。
  4. 前記一対の第二脚部は、前記環状突部が前記一対の第一脚部を通過するまでの間において前記環状突部に当接しないように形成されている、請求項1−3の何れか一項に記載のクイックコネクタ。
  5. 前記一対の第一脚部は、前記第一テーパ面の裏面側に形成された仮抜止部を有し、
    前記仮抜止部は、前記第一配管が前記正規位置に挿入された状態であり、且つ、前記リテーナが前記初期位置に位置する状態において、前記環状突部に軸方向に係止して前記第一配管を抜け止めする、請求項1−4の何れか一項に記載のクイックコネクタ。
  6. 前記一対の第一脚部は、前記第一テーパ面の裏面側に形成された本抜止部を有し、
    前記本抜止部は、前記第一配管が前記正規位置に挿入された状態であり、且つ、前記リテーナが前記確認位置に位置する状態において、前記環状突部に軸方向に係止して前記第一配管を抜け止めする、請求項1−5の何れか一項に記載のクイックコネクタ。
  7. 前記一対の第二脚部は、前記一対の第二脚部の先端側に設けられた押込規制突起を備え、
    前記押込規制突起は、
    前記第一配管が前記コネクタ本体に挿入されていない状態であり、且つ、前記リテーナが前記初期位置に位置する状態において、前記コネクタ本体に係止されることにより、前記リテーナが前記初期位置から前記確認位置へ移動することを規制し、
    前記第一配管が前記正規位置に挿入された状態であり、且つ、前記リテーナが前記初期位置に位置する状態において、前記一対の第二脚部が前記環状突部の外周面との当接に伴って拡開することにより、前記コネクタ本体との係止を解除する、請求項1−6の何れか一項に記載のクイックコネクタ。
  8. 前記第一配管が前記正規位置に挿入された状態であり、且つ、前記リテーナが前記初期位置に位置する状態において、前記復帰力に抗する引き抜き操作によって前記リテーナを前記挿入位置に移動させたリリース状態とすることで、前記第一配管を前記コネクタ本体から引き抜くことが可能となる、請求項1−7の何れか一項に記載のクイックコネクタ。
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