JP6721962B2 - トレッド用ゴム組成物およびタイヤ - Google Patents

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Description

本発明はトレッド用ゴム組成物とタイヤとに関する。
粒子状の有機化合物を含有するゴム組成物が知られている。特許文献1には、補強用充填剤の一部を有機化合物粒子―中空粒子状のスチレンアクリル系架橋型ポリマーなど―に置き換えることにより剛性および低発熱性・ウェット路面のグリップ性を改善する技術が記載されている。特許文献2には、微粒子と溶融した樹脂を物理的に混合して作製した微粒子含有有機粒子を含む発泡ゴム層 を有するタイヤにより氷上性能と耐摩耗性と工場での作業性とを改善する技術が記載されている。
特開2000−26660 特開2006−274136 特開2011−148898 特開2011−46775
低燃費性能、湿潤路面における制動性能(以下、「ウェット性能」という)、耐摩耗性能などがタイヤには要求される。特許文献1で使用された中空粒子状のスチレンアクリル系架橋型ポリマーはウェット性能を向上できるが、低燃費性能と耐摩耗性能とを悪化させる。特許文献2で使用された 微粒子含有有機粒子も低燃費性能と耐摩耗性能とを悪化させる。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、低燃費性能、耐摩耗性能を悪化させることなくウェット性能を向上できるトレッド用ゴム組成物を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。すなわち本発明は、ゴム成分と、粒子内包マイクロカプセルとを含むトレッド用ゴム組成物に関する。粒子内包マイクロカプセルは、有機化合物からなるシェルと、シェル内に粒子とを含む。粒子内包マイクロカプセルにより低燃費性能、耐摩耗性能を悪化させることなくウェット性能を向上できる。湿潤路面での制動時に路面の微小な凹凸からトレッドゴムが受ける高周波数(10kHz付近)の振動を内包された粒子の運動エネルギーに変換することで吸収するためと考えられる。
本発明はまた、粒子内包マイクロカプセルを含むトレッドゴムを含むタイヤに関する。粒子内包マイクロカプセルを含有しないトレッドゴムを有するタイヤとくらべて本発明のタイヤはウェット性能がよい。
粒子内包マイクロカプセルの概略断面図である。 本発明の実施形態に係るタイヤの一部の概略断面図である。
本発明の実施形態に係るゴム組成物はゴム成分を含む。ゴム成分はたとえば、天然ゴム(NR)、ジエン系合成ゴムなどである。ジエン系合成ゴムはたとえば、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)などである。少なくとも1種のゴム成分を本発明の実施形態に係るゴム組成物は含むことができる。ゴム成分100質量%中におけるスチレンブタジエンゴムの含有量は好ましくは50質量%以上である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るゴム組成物は粒子内包マイクロカプセル20をさらに含む。粒子内包マイクロカプセル20は、粒子22a、22b……、22x(以下、「粒子22」と総称する。)と粒子22を内包しているカプセル状有機化合物21とを含む。カプセル状有機化合物21の内部で粒子22は動くことができる。
粒子内包マイクロカプセル20の平均粒子径は好ましくは1μm以上、より好ましくは10μm以上である。1μm未満だと、ウェット性能を向上できないことがある。粒子内包マイクロカプセル20の平均粒子径は好ましくは100μm以下、より好ましくは50μm以下である。100μmをこえると、破壊特性が悪化するおそれがある。粒子内包マイクロカプセル20の平均粒子径は走査型電子顕微鏡(SEM)で測定できる。
粒子22の粒子径は好ましくは0.01μm以上、より好ましくは0.1μm以上である。粒子22の粒子径は好ましくは10μm以下、より好ましくは5μm以下である。粒子径はSEMで測定できる。
カプセル状有機化合物21の内部に空間があることが好ましい。いっぽうカプセル状有機化合物21の内部には液体などが存在してもよい。
カプセル状有機化合物21は、通常のマイクロカプセル化剤として有用な架橋性モノマーを重合することにより形成することができる。たとえば、アクリロニトリルなどのニトリル系モノマー、アクリル酸、メタクリル酸などのカルボキシル基含有モノマー、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸エステル系モノマーなどが挙げられる。これらの架橋性モノマーを2種以上用いた共重合体でもよい。粒子22はたとえば粒子状の有機化合物、粒子状の無機化合物などである。粒子状の有機化合物はたとえば通常の樹脂粒子や、架橋樹脂粒子、カプセル状有機化合物21を構成する架橋性モノマー重合体であってもよい。粒子状の無機化合物はたとえば酸化亜鉛、シリカ、クレイ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、タルク、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化チタンなどである。
粒子内包マイクロカプセルは、たとえば水溶液中に分散させた有機溶媒と重合開始剤と、架橋性モノマーと、有機または無機粒子とを含む油滴中で重合をおこなうことにより作製することができる。
ゴム成分100質量部に対して粒子内包マイクロカプセル20の含有量は好ましくは1質量部以上、より好ましくは5質量部以上である。1質量部未満であると、ウェット性能を向上できないことがある。ゴム成分100質量部に対して粒子内包マイクロカプセル20の含有量は好ましくは20質量部以下、より好ましくは15質量部以下である。20質量部をこえると、破壊特性が悪化するおそれがある。
本発明の実施形態に係るゴム組成物は充填剤としてシリカをさらに含むことができる。シリカはたとえば湿式シリカなどである。シリカの配合量は、特に限定しないが、ゴム成分100質量部に対して10〜120質量部であることが好ましく、より好ましくは20〜100質量部、さらに好ましくは30〜80質量部である。
本発明の実施形態に係るゴム組成物はシランカップリング剤をさらに含むことができる。シランカップリング剤はたとえば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−ニトロプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシランなどである。シリカ100質量部に対してシランカップリング剤の含有量は5〜15質量部であることが好ましい。
本発明の実施形態に係るゴム組成物はカーボンブラックをさらに含むことができる。たとえばSAF、ISAF、HAF、FEF級のカーボンブラックである。SAF、ISAF、HAF級が好ましい。ゴム成分100質量部に対してカーボンブラックの含有量は5〜120質量部であることが好ましく、より好ましくは20〜100質量部、さらに好ましくは30〜80質量部である。
本発明の実施形態に係るゴム組成物はオイルをさらに含むことができる。オイルはたとえば、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイルなどである。
本発明の実施形態に係るゴム組成物は、亜鉛華、ステアリン酸、ワックス、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤などをさらに含むことができる。
加硫剤はたとえば硫黄などである。硫黄はたとえば、粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、不溶性硫黄、オイル処理硫黄などである。ゴム成分100質量部に対して硫黄の含有量は好ましくは0.1〜10質量部、より好ましくは0.5〜5質量部である。
加硫促進剤はたとえばスルフェンアミド系加硫促進剤、チウラム系加硫促進剤、チアゾール系加硫促進剤、チオウレア系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤、ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤などである。ゴム成分100質量部に対して加硫促進剤の含有量は好ましくは0.1〜5質量部である。
バンバリーミキサーやニーダなどの混合機で混練りをおこなうことにより本発明の実施形態に係るゴム組成物を作製できる。
本発明の実施形態に係るゴム組成物はタイヤのトレッドゴムに使用できる。本発明の実施形態に係るゴム組成物を用いて作製したトレッドゴムを含むタイヤは、粒子内包マイクロカプセル20を含有しないトレッドゴムを有するタイヤとくらべてウェット性能がよい。
図2に示すように、本発明の実施形態に係るタイヤTは、一対のビード部1と、ビード部1の各々からタイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部2と、サイドウォール部2の各々のタイヤ径方向外側端に連なるトレッド部3とを含む。
一対のビード部1の間にはトロイド状のカーカス層7が設けられている。カーカス層7の内側には、空気圧を保持するためのインナーライナーゴム5が設けられている。ビード部1のカーカス層7の外側には、リム装着時にリムと接するリムストリップゴム4が設けられている。サイドウォール部2のカーカス層7の外側には、サイドウォールゴム9が設けられている。トレッド部3のカーカス層7の外側には、ベルト層6と、ベルト補強層8と、トレッドゴム10とが設けられている。ベルト層6は複数枚のベルトプライを含む。ベルト補強層8は、コードとコードを被覆するトッピングゴムとを含む。
粒子内包マイクロカプセル20をトレッドゴム10は含む。粒子内包マイクロカプセル20はトレッドゴム10中に分散している。
未加硫のトレッドゴム10を含む生タイヤをつくる工程と、生タイヤを加熱する工程とを含む方法によりタイヤTを製造できる。未加硫のトレッドゴム10はゴム組成物を含む。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[ゴム組成物の作製]
表1に記載にしたがって硫黄と加硫促進剤とを除く成分をバンバリーミキサーで混練りすることにより混合物を作製した。次いで、得られた混合物と硫黄と加硫促進剤とをバンバリーミキサーで混練りすることによりゴム組成物を作製した。表1の成分の詳細は以下のとおりである。
・スチレンブタジエンゴム:JSR社製「SBR1723」
・ブタジエンゴム:宇部興産社製「BR150」
・カーボンブラック:東海カーボン社製「シーストKH」(HAF)
・シリカ:東ソー社製「ニップシールAQ」
・オイル:JX日鉱日石エネルギー社製「JOMOプロセスNC140」
・シランカップリング剤:エボニック社製「Si75」
・亜鉛華:三井金属鉱業社製「1号亜鉛華」
・ステアリン酸:花王社製「ルナックS20」
・ワックス:日本精蝋社製「OZOACE−0355」
・老化防止剤:住友化学工業社製「アンチゲン6C」
・粒子内包マイクロカプセルa:製造例1で作製した。平均粒子径1.5μmのPEGDM粒子を内包している平均粒子径15μmのPEGDMマイクロカプセル。
・粒子内包マイクロカプセルb:製造例1で作製した。平均粒子径3.5μmのPEGDM粒子を内包している平均粒子径50μmのPEGDMマイクロカプセル。
・粒子内包マイクロカプセルc:製造例2で作製した。平均粒子径0.3μmの酸化チタン粒子を内包している平均粒子径6μmのPEGDMマイクロカプセル。
・粒子1:JSR社製「XTP8771」(平均粒子径0.8μmの中空粒子状のスチレンアクリル系架橋型ポリマー)
・粒子2:製造例3で作製した。平均粒子径20μmのアルミナが分散している平均粒子径100μmのポリエチレン粒子。
・硫黄:鶴見化学工業社製「5%油処理粉末硫黄」
・加硫促進剤CZ:住友化学工業社製「ソクシノールCZ」
・加硫促進剤D:三新化学工業社製「サンセラーDM−G」
(製造例1―粒子内包マイクロカプセル試作品a、b―)
架橋性モノマーとしてエチレングリコールジメタクリレート(EGDM)と、有機溶剤としてトルエンおよびヘキサデカンと、重合開始剤として和光純薬工業社製「VPS−0501」(ポリジメチルシロキサンユニット含有高分子アゾ重合開始剤)とを用い、これらの均一溶液を直接膜乳化法を用い、均一な粒子としてポリビニルアルコール水溶液中に分散させ、懸濁液を作製、70℃で3時間 重合をおこない、粒子内包マイクロカプセルを得た。粒子内包マイクロカプセルの粒子径は、膜の細孔径により制御した。
(製造例2―粒子内包マイクロカプセル試作品c―)
メチルポリシロキサンを溶剤に溶かし、平均一次粒子径が0.3μmの酸化チタンに添加混合して乾燥した後に、これを加熱することにより焼き付けて処理した表面処理酸化チタンを油滴中に分散させる―ということ以外は、粒子内包マイクロカプセル試作品a、bと同様の手法により粒子内包マイクロカプセルcを作製した。
(製造例3―粒子2―)
ポリエチレン100質量部とアルミナ15質量部とをポリエチレンの融点以上の温度でバンバリーミキサーで混合した。得られた樹脂体を冷凍粉砕した後、篩い分けして、粒子2を得た。
[タイヤの作製]
各ゴム組成物をタイヤトレッド部に用いて、サイズ 195/65R15の試験タイヤを作製し湿潤制動性能、転がり抵抗性能、耐摩耗性能を評価した。
[評価]
(湿潤制動性能)
2000ccのFF車にタイヤを装着し、湿潤路面上で90km/h走行からABS作動させ、20km/hまで減速するために要した距離(以下、「制動距離」という)を測定した(n=10の平均値)。比較例1を100とした指数で制動距離の逆数を表示した。指数が大きいほど制動距離が短い―湿潤路面の制動性能に優れる―ことを意味する。
(転がり抵抗性能)
空気圧230kPa、荷重4.4kN、室温23℃、80km/hの条件下 RR測定ドラムで転がり抵抗を測定した。比較例1の値を100とした指数で転がり抵抗を表示した。指数が小さいほど転がり抵抗が小さい―良好である―ことを意味する。
(耐摩耗性能)
2000ccの4WD車にタイヤを装着し、10000km走行させた。2500km毎に左右ローテーションをおこなった。走行後の残溝の深さ(4本の平均値)を測定した。比較例1の値を100とした指数で測定結果を表示した。指数が大きいほど耐摩耗性能が良好であることを意味する。
Figure 0006721962
比較例1とくらべて、それぞれ粒子内包マイクロカプセルaを10phr、15phr配合した実施例1、2は転がり抵抗性能と耐摩耗性能とを同等レベルで維持しつつ、湿潤制動性能が良好であった。
比較例1とくらべて、粒子内包マイクロカプセルbを配合した実施例3は転がり抵抗性能と耐摩耗性能とを同等レベルで維持しつつ、湿潤制動性能が良好であった。
比較例1とくらべて、粒子内包マイクロカプセルcを配合した実施例4も転がり抵抗性能と耐摩耗性能とを同等レベルで維持しつつ、湿潤制動性能が良好であった。
比較例1とくらべて比較例2は湿潤制動性能が良好であったが、転がり抵抗性能と耐摩耗性能とが悪化した。
比較例1とくらべて比較例3は湿潤制動性能が良好であったが、転がり抵抗性能と耐摩耗性能とが悪化した。

Claims (5)

  1. ゴム成分と、
    複数の粒子および前記複数の粒子を内包しているカプセル状有機化合物を含む粒子内包マイクロカプセルとを含み、
    前記カプセル状有機化合物の内部で前記複数の粒子が動くことができる、
    トレッド用ゴム組成物。
  2. 前記ゴム成分100質量部に対して前記粒子内包マイクロカプセルの含有量が1質量部〜20質量部である請求項1に記載のトレッド用ゴム組成物。
  3. 前記粒子内包マイクロカプセルの平均粒子径が1μm〜100μmである請求項1または2に記載のトレッド用ゴム組成物。
  4. 前記粒子の粒子径が0.01μm〜10μmである請求項1〜3のいずれかに記載のトレッド用ゴム組成物。
  5. トレッドゴムを含み、
    複数の粒子および前記複数の粒子を内包しているカプセル状有機化合物を含む粒子内包マイクロカプセルを前記トレッドゴムは含み、
    前記カプセル状有機化合物の内部で前記複数の粒子が動くことができる、
    タイヤ。
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