JP6721114B2 - 高周波モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、高周波モジュールに関する。
近年、無線通信分野において、互いに周波数帯域が異なる複数の通信バンドを組み合わせて利用する技術が広く用いられている。この技術は、CA(Carrier Aggregation)と呼ばれており、複数の通信バンドを共用することで高速化及び通信の安定化(通信の質、信頼性の向上)を図っている。CAを用いた通信では、複数の通信バンドを共用する場合でも、アンテナ側から通信回路側を見たインピーダンスを最適化(インピーダンス整合)して、通信信号の減衰を抑える必要がある。
例えば、特許文献1の電子回路は、スイッチと、第1デュプレクサと、第2デュプレクサと、受信フィルタとを備えている。スイッチは、複数のポートを備えて、複数のポートからアンテナと接続されるポートを選択する。第1デュプレクサは、複数のポートのうち第1ポートと第1端子との間に接続され、第1通過帯域を有する。第2デュプレクサは、複数のポートのうち第2ポートと第2端子との間に接続され、第1通過帯域より受信帯域と送信帯域との間隔が小さい第2通過帯域を有する。受信フィルタは、複数のポートのうち第3ポートと第3端子との間に接続され、第2通過帯域の受信帯域と重なる受信帯域を有する。そして、第1通過帯域に含まれる信号の送信および受信、並びに第2通過帯域に含まれる信号の受信を同時に行う場合、スイッチは第1ポートおよび第3ポートを選択し、第2ポートは選択しない。
すなわち、スイッチが第1ポートおよび第3ポートを選択した場合、第1通過帯域の送信帯域および受信帯域に含まれる周波数では、スイッチから見てフィルタは開放され、第2通過帯域の受信帯域に含まれる周波数では、スイッチから見て第1デュプレクサは開放される。この結果、CAを用いた通信において、通信信号の漏洩が抑制されるため、通信信号の損失が少なくなる。
特開2015−29233号公報
CAを用いた通信では、異なる通信バンドによる影響を抑えるため、デュプレクサとアンテナの間に整合回路を設けている。この整合回路は、単一の通信バンドのみを使用する場合と、複数の通信バンドを共用する場合とで、インピーダンスの最適値が異なるため、一方の場合に最適化すると他方の場合で特性が劣化してしまうという問題があった。
本発明の目的とするところは、複数の通信バンドのうち1つの通信バンドが使用される場合、または2つ以上の通信バンドが共用される場合の、いずれの場合においても、通信信号の損失を抑制することができる高周波モジュールを提供することにある。
本発明の一態様に係る高周波モジュールは、第1の伝送経路及び第2の伝送経路と、第3の伝送経路と、アンテナ端子と、整合回路と、スイッチ回路と、を備える。前記第1の伝送経路は、第1の通信バンドに対応する。前記第3の伝送経路は、前記第1の通信バンドと周波数帯が異なる第2の通信バンドに対応する。前記アンテナ端子は、アンテナに電気的に接続される。前記整合回路は、前記第1の伝送経路、前記第2の伝送経路及び前記第3の伝送経路のそれぞれに設けられる。前記スイッチ回路は、共通端子を有し、前記第1の伝送経路、前記第2の伝送経路及び前記第3の伝送経路のうち、1つ以上が選択的に前記共通端子に電気的に接続される。前記共通端子は前記アンテナ端子に電気的に接続される。そして、前記スイッチ回路は、前記第1の通信バンドのみを用いて通信するとき、前記第1の伝送経路を選択し、前記第1の通信バンド及び前記第2の通信バンドを共用して通信するとき、前記第2の伝送経路及び前記第3の伝送経路を選択する。
本発明の上記態様に係る高周波モジュールでは、複数の通信バンドのうち1つの通信バンドが使用される場合、または2つ以上の通信バンドが共用される場合の、いずれの場合においても、通信信号の損失を抑制することができるという効果がある。
図1は、本発明の実施形態に係る高周波モジュールを示すブロック図である。 図2は、同上の高周波モジュールの第1シングルモードにおけるスイッチ回路の状態を示す簡略化した回路図である。 図3Aは、同上の高周波モジュールの第1シングルモードにおける伝送経路側のインピーダンスを示すスミスチャートである。図3Bは、同上の高周波モジュールの第1シングルモードにおける受信信号の周波数特性図である。 図4は、同上の高周波モジュールの第2シングルモードにおけるスイッチ回路の状態を示す簡略化した回路図である。 図5は、同上の高周波モジュールのCAモードにおけるスイッチ回路の状態を示す簡略化した回路図である。 図6Aは、同上の高周波モジュールのCAモードにおける伝送経路側のインピーダンスを示すスミスチャートである。図6Bは、同上の高周波モジュールのCAモードにおける受信信号の周波数特性図である。 図7Aは、同上の高周波モジュールの整合回路の第1例を示す簡略化した回路図である。図7Bは、同上の高周波モジュールの整合回路の第2例を示す簡略化した回路図である。 図8は、同上の高周波モジュールの整合回路の第3例を示す簡略化した回路図である。 図9は、同上の高周波モジュールの第1変形例の構成の一部を示す回路図である。 図10は、同上の高周波モジュールの第2変形例の構成の一部を示す回路図である。 図11は、同上の高周波モジュールの部品実装の概略構成を示す平面図である。 図12は、同上の高周波モジュールの部品実装のA1−A2断面図である。
以下の実施形態は、高周波モジュールに関する。より詳細には、以下の実施形態は、周波数帯域が互いに異なる2つ以上の通信バンドを利用することができる高周波モジュールに関する。
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の高周波モジュール1の回路構成を示す。
高周波モジュール1は、主構成として、2つの伝送経路111,112と、第1のスイッチ回路12と、アンテナ端子131と、3つの整合回路141−143とを備える。また、高周波モジュール1は、デュプレクサ151,152をさらに備えることが好ましい。また、高周波モジュール1は、パワーアンプ16と、第2のスイッチ回路17とをさらに備える。また、高周波モジュール1は、ローノイズアンプ181,182をさらに備える。また、高周波モジュール1は、スイッチ制御回路19をさらに備える。また、高周波モジュール1は、入力端子132、出力端子133,134、制御端子135をさらに備える。
伝送経路111,112は、電気信号を伝送する導体で形成されている。例えば、伝送経路111,112は、銀または銅で形成される。そして、伝送経路111は、さらに2つの伝送経路1111,1112に分岐している。以降、伝送経路1111を第1の伝送経路1111と呼び、伝送経路1112を第2の伝送経路1112と呼び、伝送経路112を第3の伝送経路112と呼ぶ。
第1の伝送経路1111及び第2の伝送経路1112は第1の通信バンドにそれぞれ対応し、第3の伝送経路112は第2の通信バンドに対応しており、第1の通信バンド、第2の通信バンドは、周波数帯域が互いに異なる。第1の伝送経路1111及び第2の伝送経路1112をそれぞれ伝送する電気信号は、第1の通信バンドの通信信号であり、第3の伝送経路112を伝送する電気信号は、第2の通信バンドの通信信号である。なお、通信信号には、送信信号及び受信信号が含まれる。
第1のスイッチ回路12は、半導体スイッチ回路である。そして、第1のスイッチ回路12は、スイッチ121−123を有している。スイッチ121−123は、電界効果トランジスタ(FET:Field effect transistor)、またはMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)スイッチ、またはバイポーラトランジスタなどで構成されている。スイッチ121−123のそれぞれの一端は共通端子120に電気的に接続している。共通端子120は、さらにアンテナ端子131に電気的に接続している。また、スイッチ121−123の他端は、第1の伝送経路1111、第2の伝送経路1112、及び第3の伝送経路112にそれぞれ電気的に接続している。そして、第1のスイッチ回路12は、スイッチ121−123のそれぞれがオンオフすることで、第1の伝送経路1111、第2の伝送経路1112、及び第3の伝送経路112のそれぞれとアンテナ端子131との間の電気的な接続を導通状態または遮断状態に切り替えることができる。
アンテナ端子131は、電波を授受する通信用のアンテナ2が電気的に接続される。
整合回路141−143は、アンテナ端子131からみた伝送経路側のインピーダンスを調整するために設けられており、配線、コンデンサ及びインダクタなどのインピーダンス素子でそれぞれ構成されている。
整合回路141は、第1の伝送経路1111に対して設けられており、インダクタL1とコンデンサC11とで構成される。インダクタL1は、伝送経路111とグランドとの間に電気的にシャント接続している。コンデンサC11は、第1の伝送経路1111に電気的に直列接続している。整合回路142は、第2の伝送経路1112に対して設けられており、インダクタL1とコンデンサC12とで構成される。コンデンサC12は、第2の伝送経路1112に電気的に直列接続している。
なお、整合回路141,142は、インダクタL1を共用しているが、整合回路141,142は、互いに別のインピーダンス素子のみを用いてそれぞれ構成されてもよい。図1では、整合回路141,142が、インダクタL1を共通のインピーダンス素子にすることで、必要なインピーダンス素子の数を低減させている。
整合回路143は、第3の伝送経路112に対して設けられており、インダクタL2とコンデンサC2とで構成される。インダクタL2は、第3の伝送経路112とグランドとの間に電気的にシャント接続している。コンデンサC2は、第3の伝送経路112に電気的に直列接続している。
そして、第1の伝送経路1111は、オン状態のスイッチ121を介してアンテナ端子131に電気的に導通する。第2の伝送経路1112は、オン状態のスイッチ122を介してアンテナ端子131に電気的に導通する。第3の伝送経路112は、オン状態のスイッチ123を介してアンテナ端子131に電気的に導通する。
デュプレクサ151,152は、送信周波数の通信信号(送信信号)と受信周波数の通信信号(受信信号)のフィルタリングを行う機能を有しており、送信側フィルタと受信側フィルタとをそれぞれ備える。すなわち、デュプレクサ151は、第1のフィルタ回路に相当し、デュプレクサ152は、第2のフィルタ回路に相当する。
デュプレクサ151の送信側フィルタは、第1の通信バンドにおける送信周波数の送信信号を通過させ、送信周波数以外の信号を減衰させる。デュプレクサ151の受信側フィルタは、第1の通信バンドにおける受信周波数の受信信号を通過させ、受信周波数以外の信号を減衰させる。
デュプレクサ152の送信側フィルタは、第2の通信バンドにおける送信周波数の送信信号を通過させ、送信周波数以外の信号を減衰させる。デュプレクサ152の受信側フィルタは、第2の通信バンドにおける受信周波数の受信信号を通過させ、受信周波数以外の信号を減衰させる。
パワーアンプ16は、マルチバンドパワーアンプであり、パワーアンプ16の入力端は、入力端子132を介して通信制御回路3に電気的に接続している。そして、パワーアンプ16は、通信制御回路3から入力された第1の通信バンド及び第2の通信バンドの各送信信号を増幅し、増幅した送信信号を出力端から出力する。なお、パワーアンプ16が、送信用増幅回路に相当する。
第2のスイッチ回路17は、パワーアンプ16の出力端とデュプレクサ151,152との間に設けられた半導体スイッチ回路である。第2のスイッチ回路17は、パワーアンプ16の出力を、デュプレクサ151,152の各送信側フィルタのいずれかに選択的に接続することができる。また、第2のスイッチ回路17は、パワーアンプ16の出力がデュプレクサ151,152のいずれにも接続していない状態にすることもできる。
ローノイズアンプ181は、デュプレクサ151の受信側フィルタに電気的に接続している。そして、ローノイズアンプ181は、デュプレクサ151の受信側フィルタから出力される第1の通信バンドの受信信号を増幅する。ローノイズアンプ181は、増幅した受信信号を出力端子133を介して通信制御回路3へ出力する。なお、ローノイズアンプ181が、受信用増幅回路に相当する。
ローノイズアンプ182は、デュプレクサ152の受信側フィルタに電気的に接続している。そして、ローノイズアンプ182は、デュプレクサ152の受信側フィルタから出力される第2の通信バンドの受信信号を増幅する。ローノイズアンプ182は、増幅した受信信号を出力端子134を介して出力端から通信制御回路3へ出力する。なお、ローノイズアンプ182が、受信用増幅回路に相当する。
スイッチ制御回路19は、第1の制御部191と、第2の制御部192とを備えている。そして、スイッチ制御回路19は、制御端子135を介して通信制御回路3から制御信号を受け取り、制御信号に基づいて第1のスイッチ回路12,第2のスイッチ回路17のそれぞれを制御する。第1の制御部191は、第1のスイッチ回路12のスイッチ121−123のそれぞれを個別にオンオフ制御する。第2の制御部192は、第2のスイッチ回路17を制御して、パワーアンプ16の出力端の接続先を切り替える。
また、高周波モジュール1は、上述のようにパワーアンプ16、ローノイズアンプ181,182を備えることで、無線通信のフロントエンド回路を構成している。
通信制御回路3は、コンピュータを有する。コンピュータは、プログラムを実行するプロセッサを備えたデバイスと、他の装置との間で信号を授受するためのインターフェイス用のデバイスと、プログラムやデータなどを記憶する記憶用のデバイスとを主な構成要素として備える。プロセッサを備えたデバイスは、記憶用のデバイスと別体であるCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)のほか、記憶用のデバイスを一体に備えるマイコン(Microcomputer)のいずれであってもよい。記憶用のデバイスには、半導体メモリのようにアクセス時間が短い記憶装置が主に用いられる。
プログラムの提供形態としては、コンピュータに読み取り可能なROM(Read Only Memory)、光ディスク等の記録媒体に予め格納されている形態、インターネット等を含む広域通信網を介して記録媒体に供給される形態等がある。
そして、通信制御回路3では、コンピュータがプログラムを実行することで、送信信号の変調処理、受信信号の復調処理、第1のスイッチ回路12,第2のスイッチ回路17のそれぞれの切替処理を行う。なお、通信制御回路3は、ディスクリート部品を組み合わせて構成されてもよい。
以下、第1の通信バンドが900MHz帯であり、第2の通信バンドが800MHz帯であるとして、高周波モジュール1の動作について説明する。一例として、コンデンサC11の静電容量は20pF、コンデンサC12の静電容量は7pF、コンデンサC2の静電容量は22pFである。また、インダクタL1のインダクタンスは8.2nH、インダクタL2のインダクタンスは7.5nHである。
なお、通信バンドは、3GPP(Third Generation Partnership Project)の技術仕様:TS36.101によって定められている。第1の通信バンドが900MHz帯のバンド8である場合、送信周波数は880−915MHzであり、受信周波数は925−960MHzである。また、第2の通信バンドが800MHz帯のバンド20である場合、送信周波数は832−862MHzであり、受信周波数は791−821MHzである。また、上述の高周波モジュール1が対象とする通信バンドは一例であり、特定の通信バンドに限定されるものではない。
また、以下の説明では、第1の通信バンド及び第2の通信バンドの内、通信に用いられる通信バンドを使用バンドと呼ぶ。
まず、通信制御回路3からの制御信号によって、第1の通信バンド(900MHz帯)のみを使用バンドとするシングルモードが通信モードとして指示されると、高周波モジュール1は以下のように動作する。なお、以降の説明では、第1の通信バンドを使用バンドとするシングルモードを、第1シングルモードと呼ぶ。
第1の制御部191は、スイッチ121をオン制御し、スイッチ122,123をそれぞれオフ制御する。この結果、第1の伝送経路1111とアンテナ端子131との間の電気的な接続が導通状態になり、第2の伝送経路1112及び第3の伝送経路112とアンテナ端子131との間の電気的な接続が遮断状態になる。
また、第2の制御部192は、通信制御回路3からの制御信号によって、第1の通信バンドの送信信号の送信タイミングが通知される。そこで、第2の制御部192は、第2のスイッチ回路17を制御して、第1の通信バンドの送信信号がある場合には、パワーアンプ16の出力端をデュプレクサ151に電気的に接続する。
したがって、伝送経路111には、デュプレクサ151の送信側フィルタから出力される第1の通信バンドの送信信号、及びデュプレクサ151の受信側フィルタに入力される第1の通信バンドの受信信号が伝送される。
このとき、第1の伝送経路1111のみがアンテナ端子131に電気的に導通しているので、整合回路141−143のうち整合回路141のみがアンテナ端子131と電気的に導通している。整合回路141は、第1シングルモードでの通信時に伝送経路111側のインピーダンス整合をとるために用いられる。すなわち、第1の通信バンドの周波数帯域において伝送経路111側のインピーダンスがアンテナ側インピーダンスに近付くように(理想的には一致するように)、整合回路141によってインピーダンス整合がなされている。なお、伝送経路111側のインピーダンスは、アンテナ端子131からオン状態のスイッチ(121、または122、または121及び122)及び第1の伝送経路1111を介して伝送経路111側をみたインピーダンスである。伝送経路111側のインピーダンスは、第1シングルモードにおいて、整合回路141、デュプレクサ151の送信側フィルタ及び受信側フィルタ、パワーアンプ16、ローノイズアンプ181、及びこれらを接続する配線等によって決まる。アンテナ側インピーダンスは、アンテナ端子131からアンテナ2側をみたインピーダンスである。
図2は、第1シングルモードにおける第1のスイッチ回路12の状態を示す。このとき、伝送経路111側のインピーダンスは、第1の通信バンドの受信周波数の範囲925−960MHzにおいて、図3Aのスミスチャートの軌跡X1で表される。軌跡X1は、アンテナ側インピーダンスZ1に比較的近い領域に存在する。この結果、アンテナ端子131に入力される第1の通信バンドの受信信号の周波数特性は、図3Bの特性Y1に示されるように、925−960MHzの周波数範囲において挿入損失が小さく、かつほぼ一定であり、受信信号の周波数特性は良好である。なお、アンテナ側インピーダンスZ1は、例えば50Ωに設定されるが、特定の値に限定されない。
一方、図3Aのスミスチャートの軌跡X2は比較例である。軌跡X2は、第1シングルモードにおいて、整合回路141の代わりに整合回路142のみがアンテナ端子131と電気的に導通した場合に、第1の通信バンドの受信周波数における伝送経路111側のインピーダンスを表す。この軌跡X2は、軌跡X1に比べて、アンテナ側インピーダンスZ1から離れた領域に存在する。この結果、アンテナ端子131に入力される第1の通信バンドの受信信号の周波数特性は、図3Bの特性Y2に示されるように、930−950MHzの周波数範囲において局所的に挿入損失が大きくなる帯域が発生している。すなわち、特性Y2は、特性Y1に比べて受信信号の周波数特性が悪化している。
なお、図3A、図3Bでは、第1の通信バンドの受信周波数におけるインピーダンス特性及び周波数特性を示している。しかし、第1シングルモードでは、整合回路141のみがアンテナ端子131と電気的に導通することによって(図2参照)、第1の通信バンドの送信信号についても同様に良好な周波数特性が得られる。
したがって、第1シングルモードでは、整合回路141のみがアンテナ端子131と電気的に導通することによって、第1の通信バンドの通信信号について良好な周波数特性を得ることができる。
次に、通信制御回路3からの制御信号によって、第2の通信バンド(800MHz帯)を使用バンドとするシングルモードが通信モードとして指示されると、高周波モジュール1は以下のように動作する。なお、以降の説明では、第2の通信バンドを使用バンドとするシングルモードを、第2シングルモードと呼ぶ。
第1の制御部191は、スイッチ123をオン制御し、スイッチ121,122をそれぞれオフ制御する。この結果、第3の伝送経路112とアンテナ端子131との間の電気的な接続が導通状態になり、第1の伝送経路1111及び第2の伝送経路1112とアンテナ端子131との間の電気的な接続が遮断状態になる。
また、第2の制御部192は、通信制御回路3からの制御信号によって、第2の通信バンドの送信信号の送信タイミングが通知される。そこで、第2の制御部192は、第2のスイッチ回路17を制御して、第2の通信バンドの送信信号がある場合には、パワーアンプ16の出力端をデュプレクサ152に電気的に接続する。
したがって、第3の伝送経路112には、デュプレクサ152の送信側フィルタから出力される第2の通信バンドの送信信号、及びデュプレクサ152の受信側フィルタに入力される第2の通信バンドの受信信号が伝送される。
このとき、第3の伝送経路112のみがアンテナ端子131に電気的に導通しているので、整合回路141−143のうち整合回路143のみがアンテナ端子131と電気的に導通している。整合回路143は、第2シングルモードでの通信時にインピーダンス整合をとるために用いられる。すなわち、第2の通信バンドの周波数帯域において第3の伝送経路112側のインピーダンスがアンテナ側インピーダンスに近付くように(理想的には一致するように)、整合回路143によってインピーダンス整合がなされている。なお、第3の伝送経路112側のインピーダンスは、アンテナ端子131からオン状態のスイッチ123を介して第3の伝送経路112側をみたインピーダンスである。第3の伝送経路112側のインピーダンスは、第2シングルモードにおいて、整合回路143、デュプレクサ152の送信側フィルタ及び受信側フィルタ、パワーアンプ16、ローノイズアンプ182、及びこれらを接続する配線等によって決まる。
図4は、第2シングルモードにおける第1のスイッチ回路12の状態を示す。このとき、第3の伝送経路112側のインピーダンスは、整合回路143によってインピーダンス整合がとられており、第2の通信バンドの受信信号及び送信信号の各周波数特性は良好である。したがって、第2シングルモードでは、整合回路143のみがアンテナ端子131と電気的に導通することによって、第2の通信バンドの通信信号について良好な周波数特性を得ることができる。
次に、通信制御回路3からの制御信号によって、第1の通信バンド(900MHz帯)及び第2の通信バンド(800MHz帯)の両方を用いたCAモード(Carrier Aggregation Mode)が通信モードとして指示されると、高周波モジュール1は以下のように動作する。CAモードでは、第1の通信バンド及び第2の通信バンドの両方がそれぞれ使用バンドとなる。
第1の制御部191は、スイッチ122,123をそれぞれオン制御し、スイッチ121をオフ制御する。この結果、第2の伝送経路1112及び第3の伝送経路112とアンテナ端子131との間の電気的な接続が導通状態になり、第1の伝送経路1111とアンテナ端子131との間の電気的な接続が遮断状態になる。
第2の制御部192は、第2のスイッチ回路17を制御して、第1の通信バンドの送信信号がある場合には、パワーアンプ16の出力端をデュプレクサ151に電気的に接続する。また、第2の制御部192は、第2のスイッチ回路17を制御して、第2の通信バンドの送信信号がある場合には、パワーアンプ16の出力端をデュプレクサ152に電気的に接続する。
したがって、伝送経路111には、デュプレクサ151の送信側フィルタから出力される第1の通信バンドの送信信号、及びデュプレクサ151の受信側フィルタに入力される第1の通信バンドの受信信号が伝送される。また、第3の伝送経路112には、デュプレクサ152の送信側フィルタから出力される第2の通信バンドの送信信号、及びデュプレクサ152の受信側フィルタに入力される第2の通信バンドの受信信号が伝送される。
このとき、第2の伝送経路1112及び第3の伝送経路112がアンテナ端子131に電気的に導通しているので、整合回路141−143のうち整合回路142,143がアンテナ端子131と電気的に導通している。そして、伝送経路111側のインピーダンスは、整合回路142、デュプレクサ151の送信側フィルタ及び受信側フィルタ、パワーアンプ16、ローノイズアンプ181、及びこれらを接続する配線等だけでなく、整合回路143、デュプレクサ152の送信側フィルタ及び受信側フィルタ、ローノイズアンプ182、及びこれらを接続する配線等によっても決まる。すなわち、CAモードでは、アンテナ端子131と電気的に導通している整合回路143、デュプレクサ152の送信側フィルタ及び受信側フィルタ、ローノイズアンプ182、及びこれらを接続する配線等が、伝送経路111側のインピーダンスに影響を与えている。言い換えると、伝送経路111側のインピーダンスは、スイッチ123のオンオフによって変化する。
そこで、高周波モジュール1は、伝送経路111側のインピーダンス整合のために、第1シングルモードでは整合回路141を用い、CAモードでは整合回路142を用いる。整合回路141は、第1シングルモードで伝送経路111側のインピーダンスを整合させることができるインピーダンス値に設定されている。また、整合回路142は、CAモードで伝送経路111側のインピーダンスを整合させることができるインピーダンス値に設定されている。
このように、整合回路142は、CAモードでの通信時に、伝送経路111側のインピーダンス整合をとるために用いられる。そして、第1の通信バンドの周波数帯域において伝送経路111側のインピーダンスがアンテナ側インピーダンスに近付くように(理想的には一致するように)、整合回路142によってインピーダンス整合がなされている。
図5は、CAモードにおける第1のスイッチ回路12の状態を示す。このとき、伝送経路111側のインピーダンスは、第1の通信バンドの受信周波数の範囲925−960MHzにおいて、図6Aのスミスチャートの軌跡X3で表される。軌跡X3は、アンテナ側インピーダンスZ1に比較的近い領域に存在する。この結果、アンテナ端子131に入力される第1の通信バンドの受信信号の周波数特性は、図6Bの特性Y3に示されるように、925−960MHzの周波数範囲において挿入損失が小さく、かつほぼ一定であり、受信信号の周波数特性は良好である。
一方、図6Aのスミスチャートの軌跡X4は比較例である。軌跡X4は、CAモードにおいて、整合回路142の代わりに整合回路141が伝送経路111に電気的に接続した場合に、第1の通信バンドの受信周波数における伝送経路111側のインピーダンスを表す。この軌跡X4は、軌跡X3に比べて、アンテナ側インピーダンスZ1から離れた領域に存在する。この結果、アンテナ端子131に入力される第1の通信バンドの受信信号の周波数特性は、図6Bの特性Y4に示されるように、第1の通信バンドの受信周波数の中心周波数に対して高周波数側及び低周波数側のそれぞれにおいて挿入損失が大きくなる。すなわち、特性Y4は、特性Y3に比べて受信信号の周波数特性が悪化している。
なお、図6A、図6Bでは、第1の通信バンドの受信周波数におけるインピーダンス特性及び周波数特性を示している。しかし、CAモードでは、整合回路142,143がアンテナ端子131と電気的に導通することによって(図5参照)、第1の通信バンドの送信信号についても同様に良好な周波数特性が得られる。
したがって、CAモード時には、整合回路142,143がアンテナ端子131と電気的に導通することによって、第1の通信バンドの通信信号について良好な周波数特性を得ることができる。
上述の第1シングルモード、第2シングルモード、CAモードのそれぞれにおけるスイッチ121−123の各状態(オンまたはオフ)は、[表1]のテーブルのように表される。そして、第1シングルモード、第2シングルモード、CAモードのそれぞれにおけるスイッチ121−123の各状態は、各通信モードにおけるインピーダンス整合がより良好になるように決定されている。
Figure 0006721114
第2の制御部192は、[表1]のテーブルデータを予め記憶しており、指示された通信モードに対応してスイッチ121−123の各状態を制御する。つまり、高周波モジュール1は、通信モード(使用バンドの数及び組み合わせ)に対応する伝送経路の選択と、通信モードに応じた整合回路の選択とを、第1のスイッチ回路12の切替動作によって一括して行うことができる。したがって、高周波モジュール1は、通信バンドの数が増えて通信モードの数が増えた場合であっても、上述のテーブルデータに全ての通信モードのそれぞれにおけるスイッチの状態を予め設定しておくことで、伝送経路の選択及び整合回路の選択を簡易な構成で行うことができる。
また、高周波モジュール1は、第3の伝送経路112側のインピーダンス整合のために、第2シングルモード及びCAモードの両方において、1つの整合回路143を用いている。これは、第2の通信バンドの周波数帯域において、第3の伝送経路112側のインピーダンスは、スイッチ122のオンオフによる変化が小さいので、第2シングルモード及びCAモードのそれぞれにおいて、共通の整合回路143を用いることができるためである。すなわち、整合回路143は、第2シングルモード及びCAモードの両方において、第3の伝送経路112側のインピーダンスを整合させることができるインピーダンス値に設定されている。
図1では、整合回路141−143のインピーダンス素子の接続形態は、コンデンサを伝送経路に挿入し、インダクタを伝送経路に対してシャント接続した、所謂ハイパス型である。すなわち、整合回路141−143は、伝送経路111,112のそれぞれに対するインピーダンス素子の接続形態が同一になっている。整合回路141−143は、インピーダンス素子の接続形態を同一(この場合はハイパス型)にすることで、構成の簡略化を図っている。
そして、上述では、第1の通信バンドを900MHz帯とし、第2の通信バンドを800MHz帯としているが、使用される通信バンドの周波数帯域は、これらの値に限定されない。また、アンテナ側インダクタンスは、使用するアンテナ2の種類によって変化する。したがって、使用する通信バンドの周波数帯域、アンテナ側インピーダンスに応じて、複数の整合回路の各インピーダンスは適宜設定される必要がある。
以下、整合回路の変形例について説明する。高周波モジュール1は、使用する通信バンドの周波数帯域、アンテナ側インピーダンスに適した整合回路を備える。
図7Aでは、整合回路141,142のインピーダンス素子の接続形態を、所謂ローパス型としている。具体的に、整合回路141は、インダクタL31とコンデンサC3とで構成される。コンデンサC3は、伝送経路111とグランドとの間に電気的にシャント接続している。インダクタL31は、第1の伝送経路1111に電気的に直列接続している。整合回路142は、インダクタL32とコンデンサC3とで構成される。インダクタL32は、第2の伝送経路1112に電気的に直列接続している。
図7Bでは、整合回路142がインダクタL1のみで構成されている。
また、第1のスイッチ回路12のスイッチ121,122の両方がオン制御されてもよい。
例えば、図8では、整合回路141は、インダクタL41とコンデンサC4とで構成され、整合回路142は、インダクタL41,L42とコンデンサC4とで構成される。インダクタL41は、伝送経路111とグランドとの間に電気的にシャント接続している。コンデンサC4は、第1の伝送経路1111に電気的に直列接続している。インダクタL42は、第2の伝送経路1112に電気的に直列接続している。
そして、スイッチ121のみがオン制御されると、整合回路141のみがアンテナ端子131と電気的に導通する。整合回路141は、ハイパス型に構成されている。
また、スイッチ121,122の両方がオン制御されると、整合回路141,142がアンテナ端子131と電気的に導通する。この場合、整合回路142は、コンデンサC4とインダクタL42との共振作用によって、ノッチフィルタと同様に機能する。
次に、高周波モジュール1の第1変形例を、図9に示す。
第1変形例の高周波モジュール1は、伝送経路112から分岐した2つの伝送経路1121,1122を備える。第1変形例では、伝送経路1121を第3の伝送経路1121と呼び、伝送経路1122を第4の伝送経路1122と呼ぶ。第3の伝送経路1121及び第4の伝送経路1122は、第2の通信バンドにそれぞれ対応している。
また、第1のスイッチ回路12がスイッチ124をさらに備えている。そして、高周波モジュール1は、スイッチ124を介してアンテナ端子131に電気的に導通する整合回路144をさらに備えている。
図9の整合回路143は、第3の伝送経路1121に対して設けられており、インダクタL2とコンデンサC21とで構成される。インダクタL2は、伝送経路112とグランドとの間に電気的にシャント接続している。コンデンサC21は、第3の伝送経路1121に電気的に直列接続している。整合回路144は、第4の伝送経路1122に対して設けられており、インダクタL2とコンデンサC22とで構成される。コンデンサC22は、第4の伝送経路1122に電気的に直列接続している。
第3の伝送経路1121は、オン状態のスイッチ123を介してアンテナ端子131に電気的に導通する。第4の伝送経路1122は、オン状態のスイッチ124を介してアンテナ端子131に電気的に導通する。
そして、高周波モジュール1は、第1のスイッチ回路12のスイッチ121,122を個別にオンオフ制御することで、整合回路141,142を用いて伝送経路111側のインピーダンス整合をとることができる。また、高周波モジュール1は、第1のスイッチ回路12のスイッチ123,124を個別にオンオフ制御することで、整合回路143,144を用いて伝送経路112側のインピーダンス整合をとることができる。
図9では、高周波モジュール1が、4つの伝送経路(第1の伝送経路1111、第2の伝送経路1112、第3の伝送経路1121、第4の伝送経路1122)を備えて、4つの伝送経路に整合回路をそれぞれ設けている。したがって、高周波モジュール1は、インピーダンス整合の調整幅が広がり、様々な通信バンド、アンテナ2の様々な種類に対応できる。
例えば、第1シングルモードの通信時に、第1の制御部191は、スイッチ121をオン制御し、スイッチ122−124をそれぞれオフ制御する。この結果、第1の伝送経路1111とアンテナ端子131との間の電気的な接続が導通状態になり、第2の伝送経路1112、第3の伝送経路1121、及び第4の伝送経路1122とアンテナ端子131との間の電気的な接続が遮断状態になる。
また、第2シングルモードの通信時に、第1の制御部191は、スイッチ124をオン制御し、スイッチ121−123をそれぞれオフ制御する。この結果、第4の伝送経路1122とアンテナ端子131との間の電気的な接続が導通状態になり、第1の伝送経路1111、第2の伝送経路1112、及び第3の伝送経路1121とアンテナ端子131との間の電気的な接続が遮断状態になる。
また、CAモードの通信時に、第1の制御部191は、スイッチ122,123をそれぞれオン制御し、スイッチ121,124をそれぞれオフ制御する。この結果、第2の伝送経路1112及び第3の伝送経路1121とアンテナ端子131との間の電気的な接続が導通状態になり、第1の伝送経路1111及び第4の伝送経路1122とアンテナ端子131との間の電気的な接続が遮断状態になる。
次に、高周波モジュール1の第2変形例を、図10に示す。
第2変形例の高周波モジュール1は、伝送経路111から分岐した伝送経路1113をさらに備える。第2変形例では、伝送経路1113を第5の伝送経路1113と呼ぶ。
また、第1のスイッチ回路12がスイッチ124Aをさらに備えている。そして、高周波モジュール1は、スイッチ124Aを介して第5の伝送経路1113に電気的に接続される整合回路144Aをさらに備えている。
図10の整合回路144Aは、第5の伝送経路1113に対して設けられており、インダクタL1とコンデンサC13とで構成される。インダクタL1は、伝送経路111とグランドとの間に電気的にシャント接続している。コンデンサC13は、第5の伝送経路1113に電気的に直列接続している。第5の伝送経路1113は、オン状態のスイッチ124Aを介してアンテナ端子131に電気的に導通する。
そして、高周波モジュール1は、第1のスイッチ回路12のスイッチ121,122,124Aを個別にオンオフ制御することで、整合回路141,142,144Aを用いて伝送経路111側のインピーダンス整合をとることができる。また、高周波モジュール1は、第1のスイッチ回路12のスイッチ123をオンオフ制御することで、整合回路143を用いて伝送経路112側のインピーダンス整合をとることができる。
図10では、高周波モジュール1が、1つの伝送経路111に対してのみ、複数(この場合は3つ)の整合回路を設けている。したがって、高周波モジュール1は、第1の通信バンドを含むCAモード時に、インピーダンス整合の調整幅が広がり、第1の通信バンドを含む様々な通信バンドの組み合わせに対応できる。
なお、第1のスイッチ回路12が有するスイッチの数、第1のスイッチ回路12のオンオフ制御、整合回路のインピーダンス素子の接続形態、通信バンドの周波数帯域、CAモード時の通信バンドの組み合わせなどは、上述の構成に限定されない。第1のスイッチ回路12が有するスイッチの数、第1のスイッチ回路12のオンオフ制御、整合回路のインピーダンス素子の接続形態、通信バンドの周波数帯域、CAモード時の通信バンドの組み合わせなどは、使用する通信バンドの周波数帯域、CAモード時の通信バンドの組み合わせなどに応じて適宜設定される。
例えば、高周波モジュール1は、3つの伝送経路を備えて、3つの伝送経路が、700MHz帯の通信バンド、800MH帯の通信バンド、900MHz帯の通信バンドにそれぞれ対応してもよい。この場合、高周波モジュール1は、最大3つのシングルモード、2つの通信バンドを組み合わせた最大6つのCAモードに対応できる。また、CAモードは、3つ以上の通信バンドを組み合わせてもよい。

また、高周波モジュール1では、利用可能な通信バンド(伝送経路)の総数が2つ以上であり、整合回路の数は、利用可能な通信バンドの総数より多くなる。
図11、図12は、高周波モジュール1の部品実装の概略構成を示す。高周波モジュール1は、図1の伝送経路111,112、第1のスイッチ回路12、アンテナ端子131、整合回路141−143、デュプレクサ151,152、パワーアンプ16、第2のスイッチ回路17、ローノイズアンプ181,182、スイッチ制御回路19を多層基板10に実装している。
そして、多層基板10の表層面にはエポキシなどの樹脂100がモールドされており、防水性、防湿性、耐震動性の向上を図り、ほこりの付着を抑制している。なお、図11では、説明のために樹脂100を省略している。
多層基板10は、銀または銅を導電体として使用した低温焼成セラミックス(Low Temperature Co-fired Ceramics)基板であることが好ましい。伝送経路111,112は、多層基板10の表層または内層に、銀または銅によって形成される。第1のスイッチ回路12、デュプレクサ151,152、パワーアンプ16、第2のスイッチ回路17、ローノイズアンプ181,182、スイッチ制御回路19は、集積化された受動素子、及び半導体素子などで形成されたIC(Integrated Circuit)チップであり、多層基板10の表層に半田4によって実装される。多層基板10への実装工程は、半田バンプを用いて行われる。また、整合回路141−143を構成するコンデンサ、インダクタなどのインピーダンス素子は、チップ部品として多層基板10の表層に実装されている。なお、インピーダンス素子は、多層基板10の内層に形成される形態、または多層基板10の表層に形成される形態のいずれであってもよい。
高周波モジュール1は、複数の通信バンドのうちいずれかの通信バンドで送信または受信のみを行う場合、この通信バンドに対応する通信経路には、デュプレクサの代わりに送信側フィルタまたは受信側フィルタを電気的に接続しておく。この場合、送信側フィルタ、及び受信側フィルタが、フィルタ回路に相当する。
以上のように、実施形態に係る第1の態様の高周波モジュール1は、第1の伝送経路1111及び第2の伝送経路1112と、第3の伝送経路112(または1121)と、アンテナ端子131と、整合回路141,142,143と、第1のスイッチ回路12(スイッチ回路)と、を備える。第1の伝送経路1111及び第2の伝送経路1112は、第1の通信バンドに対応する。第2の伝送経路1112は、前記第1の通信バンドと周波数帯が異なる第2の通信バンドに対応する。アンテナ端子131は、アンテナ2に電気的に接続される。整合回路141,142,143は、第1の伝送経路1111、第2の伝送経路1112及び第3の伝送経路112(または1121)のそれぞれに設けられる。第1のスイッチ回路12は、共通端子120を有し、第1の伝送経路1111、第2の伝送経路1112及び第3の伝送経路112のうち、1つ以上が選択的に共通端子120に電気的に接続される。共通端子120はアンテナ端子131に電気的に接続される。そして、第1のスイッチ回路12は、第1の通信バンドのみを用いて通信するとき、第1の伝送経路1111を選択し、第1の通信バンドおよび第2の通信バンドを共用して通信するとき、第2の伝送経路1112及び第3の伝送経路112を選択する。
上述の高周波モジュール1は、複数の通信バンド(第1の通信バンド及び第2の通信バンド)のうち通信に用いる通信バンドに応じて、伝送経路及び整合回路を切り替えて、インピーダンス整合をとる。したがって、高周波モジュール1は、複数の通信バンドのうち1つの通信バンドが使用される場合、または2つ以上の通信バンドが共用される場合の、いずれの場合においても、通信信号の損失を抑制することができる。
さらに、高周波モジュール1は、通信に用いる通信バンドに対応する伝送経路の選択と、通信に用いる通信バンドの数及び組み合わせに応じた整合回路の選択とを、第1のスイッチ回路12の切替動作によって行う。
つまり、高周波モジュール1では、第1のスイッチ回路12が、通信バンドを選択する機能と、インピーダンス整合のために整合回路を選択する機能とを有している。言い換えると、通信バンドを選択するための構成と、インピーダンス整合のための構成とが、1つの第1のスイッチ回路12によって実現されている。したがって、通信バンドを選択するための構成と、インピーダンス整合のための構成とを別々に備えるよりも、高周波モジュール1は、構成の簡略化を図ることができる。
この結果、高周波モジュール1は、複数の通信バンドのうち1つの通信バンドが使用される場合、または2つ以上の通信バンドが共用される場合の、いずれの場合においても、通信信号の損失を抑制することができるという効果を奏する。さらに、高周波モジュール1は、通信バンドを選択するための構成と、インピーダンス整合のための構成とを、簡易な構成で実現している。
また、実施形態に係る第2の態様の高周波モジュール1では、第1の態様において、第1のフィルタ回路(デュプレクサ151)と、第2のフィルタ回路(デュプレクサ152)と、をさらに備えてもよい。第1のフィルタ回路は、第1の伝送経路1111及び第2の伝送経路1112に電気的に接続される。第2のフィルタ回路は、第3の伝送経路112に電気的に接続される。
したがって、高周波モジュール1は、フィルタ回路(デュプレクサ151,152)によって伝送経路側のインピーダンスが変動する場合でも、通信信号の損失を抑制することができる。
また、実施形態に係る第3の態様の高周波モジュール1では、第1または第2の態様において、第1の伝送経路1111、第2の伝送経路1112及び第3の伝送経路112(または1121)のそれぞれに設けられる整合回路141,142,143を構成するインピーダンス素子の接続形態は同一であってもよい。
したがって、高周波モジュール1は、複数の整合回路を同一構成とすることで、構成のさらなる簡略化を図ることができる。
また、実施形態に係る第4の態様の高周波モジュール1では、第1乃至第3の態様のいずれか一つにおいて、第2の通信バンドに対応する第4の伝送経路1122と、第4の伝送経路1122に設けられる整合回路144とをさらに備えてもよい。第1のスイッチ回路12は、第2の通信バンドのみを用いて通信するとき、第4の伝送経路1122を選択する。
したがって、高周波モジュール1は、インピーダンス整合の調整幅が広がり、様々な通信バンド、アンテナ2の様々な種類に対応できる。
また、実施形態に係る第5の態様の高周波モジュール1では、第1乃至第4の態様のいずれか一つにおいて、送信用増幅回路(パワーアンプ16)をさらに備えてもよい。前記送信用増幅回路は、第1の通信バンド及び第2の通信バンドの各送信信号を増幅する。
したがって、高周波モジュール1は、CAモードで動作可能な無線通信のフロントエンド回路を構成することができる。
また、実施形態に係る第6の態様の高周波モジュール1では、第1乃至第5の態様のいずれか一つにおいて、受信用増幅回路(ローノイズアンプ181,182)をさらに備えてもよい。前記受信用増幅回路は、第1の通信バンド及び前記第2の通信バンドの各受信信号を増幅する。
したがって、高周波モジュール1は、CAモードで動作可能な無線通信のフロントエンド回路を構成することができる。
また、上述の実施形態および変形例は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態および変形例に限定されることはなく、この実施形態および変形例以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
1 高周波モジュール
1111 第1の伝送経路
1112 第2の伝送経路
112 第3の伝送経路
1121 第3の伝送経路
1122 第4の伝送経路
12 第1のスイッチ回路(スイッチ回路)
131 アンテナ端子
141,142,143,144,144A 整合回路
151 デュプレクサ(第1のフィルタ回路)
152 デュプレクサ(第2のフィルタ回路)
16 パワーアンプ(送信用増幅回路)
17 第2のスイッチ回路
181,182 ローノイズアンプ(受信用増幅回路)
19 スイッチ制御回路
C2,C3,C4,C11,C12,C13,C21,C22 コンデンサ(インピーダンス素子)
L1,L2,L31,L32,L41,L42 インダクタ(インピーダンス素子)
2 アンテナ
3 通信制御回路

Claims (6)

  1. 第1の通信バンドに対応する第1の伝送経路及び第2の伝送経路と、
    前記第1の通信バンドと周波数帯が異なる第2の通信バンドに対応する第3の伝送経路と、
    アンテナに電気的に接続されるアンテナ端子と、
    前記第1の伝送経路、前記第2の伝送経路及び前記第3の伝送経路のそれぞれに設けられる整合回路と、
    共通端子を有し、前記第1の伝送経路、前記第2の伝送経路及び前記第3の伝送経路のうち、1つ以上が選択的に前記共通端子に電気的に接続されるスイッチ回路と、を備え、
    前記共通端子は前記アンテナ端子に電気的に接続され、
    前記スイッチ回路は、
    前記第1の通信バンドのみを用いて通信するとき、前記第1の伝送経路を選択し、
    前記第1の通信バンド及び前記第2の通信バンドを共用して通信するとき、前記第2の伝送経路及び前記第3の伝送経路を選択する
    高周波モジュール。
  2. 前記第1の伝送経路及び前記第2の伝送経路に電気的に接続される第1のフィルタ回路と、
    前記第3の伝送経路に電気的に接続される第2のフィルタ回路と、をさらに備える
    請求項1記載の高周波モジュール。
  3. 前記第1の伝送経路、前記第2の伝送経路及び前記第3の伝送経路のそれぞれに設けられる前記整合回路を構成するインピーダンス素子の接続形態は同一である、請求項1または2記載の高周波モジュール。
  4. 前記第2の通信バンドに対応する第4の伝送経路と、
    前記第4の伝送経路に設けられる整合回路とをさらに備え、
    前記スイッチ回路は、前記第2の通信バンドのみを用いて通信するとき、前記第4の伝送経路を選択する
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の高周波モジュール。
  5. 前記第1の通信バンド及び前記第2の通信バンドの各送信信号を増幅する送信用増幅回路をさらに備える、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の高周波モジュール。
  6. 前記第1の通信バンド及び前記第2の通信バンドの各受信信号を増幅する受信用増幅回路をさらに備える、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の高周波モジュール。


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