ここに与えられる見出しは、たとえあったとしても、便宜のみのためであって、必ずしも請求項に係る発明の範囲又は意味に影響するわけではない。
遮蔽されたDRxモジュールの概要
いくつかの無線アプリケーションにおいて、ダイバーシティアンテナを介して受信した無線周波数(RF)信号を処理するべく、ダイバーシティ受信(DRx)機能を実装することができる。ダイバーシティアンテナを介して受信したそのようなRF信号は相対的に弱いので、例えば損失低減、雑音導入低減等を目的として、ダイバーシティアンテナの相対的に近くでRF信号を処理することが好ましい。
いくつかの無線アプリケーションにおいて、弱いRF信号の上述の処理もまた、電磁干渉(EMI)を被り得る。いくつかの状況において、かかるEMIは、DRxモジュール外のソースに由来し、DRxモジュール内の一以上の回路に影響を与え得る。いくつかの状況において、かかるEMIは、DRxモジュール内に由来し、DRxモジュール内の一以上の回路、DRxモジュール外の一以上の回路、又はこれらの双方に影響を与え得る。よって、多くの無線アプリケーションにおいて、DRxモジュールのために遮蔽を実装することができる。
図1は、無線周波数(RF)遮蔽特徴部を有するダイバーシティ受信(DRx)モジュール2100を描く。かかる遮蔽されたDRxモジュールに関する様々な複数例がここに開示される。理解されることだが、説明を目的として、RF遮蔽、EMI遮蔽、単純遮蔽、又はこれらのいくつかのバリエーションは、交換可能に使用することができる。
図2〜4は、RF遮蔽構成の複数例を示す。図2において、遮蔽されたDRxモジュール2100は、パッケージング基板2102に実装されたDRxアセンブリ2106を含む。DRxアセンブリ2106の複数例が、ここに詳細に説明される。理解されることだが、いくつかの実施形態において、DRxアセンブリ2106のいくつかは、パッケージング基板2102内に実装してもよく、しなくてもよい。
図2の一例において、パッケージング基板に装着された様々な部品を封入するべく、オーバーモールド2108がパッケージング基板2102の上方に形成される。いくつかの実施形態において、オーバーモールド2108の上面に導電層2110を実装することができる。かかる導電層は、パッケージング基板2102内に実装された(2104として描かれる)一以上の接地板に電気的に接続することができる。図2において、導電層2110と接地板2104とのそのような電気接続は、点線2112として描かれる。
いくつかの実施形態において、導電層2110と接地板2104との電気接続2112は、一以上の表面装着装置を介して、一以上の遮蔽ワイヤボンドを介して、これらの何らかの組み合わせにより与えることができる。かかる表面装着装置及び遮蔽ワイヤボンドに関する複数例は、2014年10月16日公開の「表面装着装置により実装されたグランド経路に関する装置及び方法」との名称の米国特許出願公開第2014/0308907号明細書、及び2016年1月14日公開の「チューニングされた遮蔽を有するパッケージ状モジュールに関する方法」との名称の米国特許出願公開第2016/0014935号明細書に詳細に説明されている。当該明細書は、その全体が、すべての目的のためにここに参照により明示的に組み入れられる。
図2の一例において、導電層2110、接地板2104及び電気接続2112によって遮蔽機能を与えることができる。
図3及び4において、遮蔽されたDRxモジュール2100は、少なくとも部分的にパッケージング基板2122に実装されたDRxアセンブリ2106を含み得る。DRxアセンブリ2106に関する複数例が、ここに詳細に説明される。理解されることだが、いくつかの実施形態において、DRxアセンブリ2106の一部は、パッケージング基板2122内に実装してもよく、しなくてもよい。
図3及び4の複数例において、パッケージング基板に装着された様々な部品を封入するべく、オーバーモールド2124を、パッケージング基板2122の上方に形成することができる。いくつかの実施形態において、導電層2120を、オーバーモールド2124の上面と、オーバーモールド2124に関連づけられた側壁と、パッケージング基板2122とに実装することができる。かかる導電層は、パッケージング基板2122内に実装された(2104として描かれる)一以上の接地板に電気的に接続することができる。図3及び4において、導電層2120と接地板2104とのそのような電気接続は、パッケージング基板2122内に実装されて対応側壁に部分的に露出された一以上の導電性特徴部2126を介して行うことができる。かかる導電性特徴部(2126)に関する複数例は、2016年3月10日に公開された「遮蔽アプリケーションのためのセラミック基板のメタライゼーションに関する装置及び方法」との名称の米国特許出願公開第2016/0073490号明細書に詳細に説明されている。当該明細書は、その全体が、すべての目的のためにここに参照により明示的に組み入れられる。
図3及び4の複数例において、導電性特徴部2126は、電気接続2128を介して接地板2104に電気的に接続されるように描かれている。理解されることだが、かかる電気接続は、一定数の異なる方法で実装することができる。
図3の一例において、遮蔽されたDRxモジュール2100の下側を、電話機基板のような回路基板への装着を許容するように構成することができる。例えば、遮蔽されたDRxモジュール2100のための装着機能及び電気接続機能を与えるべく、パッケージング基板2122の下側に複数の接触特徴部を形成することができる。
図4の一例において、パッケージング基板2122の下側は、下側部品2130の装着を許容するように構成することができる。かかる下側部品2130は、遮蔽されたDRxモジュール2100の一部として含めることができ、かかる遮蔽されたDRxモジュールは、(例えばボールグリッドアレイ(BGA)として実装された)半田ボール2132のアレイを使用することにより、回路基板(例えば電話機基板)に装着することができる。
図4の一例において、下側部品2130のいくつか又はすべてが、DRxアセンブリ2106の一部となり得る。
いくつかの実施形態において、図3及び4の複数例の導電層2120は、等角遮蔽層として実装することができる。かかる等角遮蔽層を、どのようにして複数のダイシング済み装置(例えば、図3及び4の、導電層2120なしの未完成モジュール)、及び図4の両側パッキング構成に適用することができるのかに関する複数例が、ここに、特に図7〜36を参照して詳述される。
図5は、いくつかの実施形態において、図2〜4のDRxアセンブリ2106が、制御器2144、一以上のDRx特徴部2146、一以上のフィルタ装置又はフィルタ系装置2148、マルチプレクシングアセンブリ2150、及び一以上のSMT部品2152を有するDRxアセンブリ2106として実装され得ることを示す。とりわけ、ここに記載されるのは、例A〜F、及びかかる例の様々な組み合わせを、どのようにして実装することができるかである。図5の一例において、DRxアセンブリ2106は、いずれかの個別の例、又は2以上の例を有する組み合わせを含み得る。
いくつかの実装において、ここに記載される一以上の特徴を有する装置及び/又は回路は、無線装置のようなRF電子装置に含まれ得る。いくつかの実施形態において、かかる無線装置は、例えば、セルラー電話、スマートフォン、電話機能あり又はなしのハンドヘルド無線装置、無線タブレット等を含み得る。
図6は、ここに記載の一以上の有利な特徴を有する無線装置400の一例を描く。図6の一例において、本開示の一以上の特徴を有する遮蔽されたDRxモジュール2100は、ダイバーシティアンテナ426に近接して実装することができる。
図6を参照すると、複数の電力増幅器(PA)420は、各自のRF信号を送受信器410から受信することができる。送受信器410は、増幅及び送信されるRF信号を生成し、受信した信号を処理するように構成かつ動作することができる。送受信器410は、ユーザに適したデータ及び/又は音声信号と送受信器410に適したRF信号との間の変換を与えるように構成されたベース帯域サブシステム408と相互作用をするように示される。送受信器410はまた、無線装置400の動作のために電力を管理するように構成された電力管理部品406と通信することもできる。
ベース帯域サブシステム408は、ユーザに与えられ及びユーザから受けた音声及び/又はデータの様々な入力及び出力を容易にするべく、ユーザインタフェイス402に接続されるように示される。ベース帯域サブシステム408はまた、無線装置の動作を容易にし、及び/又はユーザのための情報記憶を与えるデータ及び/又は命令を記憶するように構成されたメモリ404に接続することもできる。
無線装置400の一例において、PA420の出力が、(各整合回路422を介して)整合され、各自のデュプレクサ424へと引き回されるように示される。かかる増幅かつフィルタリングされた信号は、送信を目的としてアンテナスイッチ414を介して一次アンテナ416へと引き回すことができる。いくつかの実施形態において、デュプレクサ424は、共通アンテナ(例えば一次アンテナ416)を使用して送信動作及び受信動作を同時に行うことができる。図6において、受信した信号は、例えば低雑音増幅器(LNA)を含み得る「Rx」経路へと引き回されるように示される。
図6の一例において、無線装置400はまた、ダイバーシティアンテナ426と、当該ダイバーシティアンテナ426から信号を受信する遮蔽されたDRxモジュール2100とを含む。遮蔽されたDRxモジュール100は、受信した信号を処理し、処理済み信号を送信ライン435を介してダイバーシティRFモジュール411へと送信する。ダイバーシティRFモジュール411はさらに、当該信号が送受信器410へと供給される前に当該信号を処理する。
遮蔽されたRFモジュールの製作例
図7は、テープ52が下側に貼り付けられたリング50を含むアセンブリの一例の下側図を示す。リング50の内側境界内のテープ52の領域に、パッケージ状装置のような装置54の一アレイが装着されるように示される。リング50は、PVDプロセスがアセンブリの上側に行われるようにするべく、例えば物理蒸着堆積(PVD)機械のような装置に装着される寸法としてよい。
図7の一例において、56として示されかつパッケージ状装置54を代表する一部分、及びそのテープ52との関係が、図8A及び2Bに詳細に示される。図8Aは、図7の部分56の拡大上側平面図を示し、図8Bは、同部分の拡大側断面図を示す。パッケージ状装置54は、半田ボールのような一以上の不規則特徴部又は起伏を含むように示される。かかるパッケージ状装置は、テープの上面に装着されるように示される。図7に示されるように、テープ52の周縁部分の上面はまた、リングの下側に貼り付けられるように示される。
図8A及び8Bに示される一例において、半田ボール60のような不規則な特徴部又は起伏は、テープが画定する開口58により収容されるように示される。したがって、パッケージ状装置54は、パッケージ状装置54の側壁及び上面が一般に、アセンブリの上側へと露出されるように、テープ52によって保持することができる。かかる構成において、PVDプロセスのような堆積プロセスがアセンブリの上側において行われ、パッケージ状装置54の側壁及び上側への材料(例えば金属のような導電性材料)の等角コーティングが得られる一方、(半田ボール60を含む)下側は一般に、PVDプロセスの間、未コーティングのままである。ここに記載されるように、パッケージ状装置54のそのような等角コーティングにより、無線周波数(RF)遮蔽機能がもたらされる。
図7、8A及び8Bの一例において、テープ52は十分な可撓性があるのが典型的なので、機械的な問題が生じ得る。例えば、パッケージ状装置54のアレイがテープ52にローディングされると、テープ52は余剰重量によりたるむので、アセンブリの一般に平坦な構成から逸脱する。かかるたるみは、PVDプロセスから得られるコーティングの均一性に影響を与え得る。かかるたるみはまた、(例えばPVDプロセス前の)ローディングステップ中の、及び(例えばPVDプロセス後の)アンローディングステップ中のパッケージ状装置54の取り扱い方にも影響を与え得る。
ここに記載されるのは、パッケージング製作プロセス(例えば等角遮蔽層を形成するPVDプロセス)中に装置(例えばパッケージ状装置)を保持するべくステンシルを利用する方法の様々な複数例である。かかるステンシルは、作業対象の装置の保持を目的として、図7、8A及び8Bのテープの一例よりも適切な台を与えるように構成することができる。またもここに記載されるように、かかるステンシルは、PVDリングのような装置に組み付けることによって、当該ステンシルの安定性から利益を得るとともに、既存のPVD機械を利用することができるアセンブリを得ることができる。
とりわけ、パッケージ状装置を保持するステンシルに関する様々な複数例は、「遮蔽されたモジュールの製作に関する装置及び方法」との名称の国際特許出願第US2016/054652号明細書に記載されている。当該明細書は、その全体がここに参照により明示的に組み入れられ、その開示は、すべての目的のために本願の明細書の一部とみなされる。とりわけ、半田ボールのような不規則な特徴部を有するパッケージ状装置に関する様々な複数例は、「ボールグリッドアレイを有する両面無線周波数パッケージ」との名称の米国特許出願公開第2016/0099192号明細書に記載されている。当該明細書は、その全体がここに参照により明示的に組み入れられ、その開示は、すべての目的のために本願の明細書の一部とみなされる。
留意されることだが、いくつかの実施形態において、米国特許出願公開第2016/0099192号明細書に開示されるボールグリッドアレイを有する両面パッケージのようなパッケージ状装置は、側壁に導電性特徴部が露出されたパッケージング基板を備えるように構成することができる。かかる導電性特徴部は、パッケージング基板内の接地板に電気的に接続することができる。すなわち、ここに記載されるようにパッケージ状装置の上面及び側壁面に形成された等角遮蔽層は、導電性特徴部を介して接地板に電気的に接続されるので、パッケージ状装置のためのRF遮蔽機能を与える。
図9A〜9Dは、国際特許出願第US2016/054652号明細書に記載される一以上の特徴を、処理ステップを目的としてパッケージ状装置を保持するために実装する方法の一例を示す。理解されることだが、説明を目的として、ステンシル、フレームキャリア及びプレートのような用語は、適切な状況において交換可能に利用することができる。例えば、国際特許出願第US2016/054652号明細書に記載のフレームキャリア又はプレートは、ここに記載のステンシルとして利用することができる。他例において、ここに記載されるステンシルは、国際特許出願第US2016/054652号明細書におけるフレームキャリア又はプレートとして利用することができる。
いくつかの実施形態において、ここに記載の一以上の特徴を有するステンシルは、個別のユニット(例えばダイシング済みユニット)をステンシルへと導入可能かつステンシルから除去可能な第1側を有するプレートとしてよい。プレートの第2側は、第1側の対向側としてよい。例えば、ステンシルが、当該ステンシルの上側において個別のユニットが当該ステンシルへと導入され及び当該ステンシルから除去されるように利用される場合、当該ステンシルの上側をその第1側とし、下側をその第2側としてよい。同様に、ステンシルが、当該ステンシルの下側において個別のユニットが当該ステンシルへと導入され及び当該ステンシルから除去されるように利用される場合、当該ステンシルの下側をその第1側とし、上側をその第2側としてよい。
いくつかの実施形態において、上述のステンシルのプレートは、アパチャのアレイを画定することができる。かかるアパチャのそれぞれは、個別のユニットの少なくとも一部分を受容する寸法にして、複数のそのような個別のユニットがさらなる処理を目的として一アレイに配列され得るようにすることができる。ステンシルが受容するそのような一部分は、例えば、個別のパッケージ状装置の下側において半田ボールのような不規則的な特徴部を含み得る。
いくつかの実施形態において、上述のステンシルは、例えば、金属プレート、又は清浄環境動作及びテープ切断レーザー動作のような動作条件に繰り返し暴露されることに対処可能な成分を有するプレートとしてよい。かかるプレートは、例えば、矩形状パネル形式であってよく、ここに記載の一以上の機能を与える適切な厚さを有してよい。
図9Aの構成500の一例において、ステンシル204は、パッケージ状装置の一部分を受容する寸法の開口203を画定するように示される。説明を目的として一つの開口が示されるが、複数のそのような開口をステンシル204に実装してよいことも理解すべきである。二面テープ206(ここでは両面テープとも称する)が、ステンシル204の一側に貼り付けられるように示される。かかるテープは、例えば、各側に接着層が実装されたポリイミド膜211(例えばカプトン(登録商標))の基体を含み得る。すなわち、図示の一例において、接着層213がステンシル204に係合するように示され、接着層212がカバー層207(例えばPET膜)によって覆われ得るように示される。したがって、カバー層207は、接着層212が露出されるように剥離することができる。
図9Bの構成502の一例において、レーザービーム250は、両面テープ206を通る開口を形成するべく、両面テープ206に適用されるように示される。国際特許出願第US2016/054652号明細書に記載されるように、レーザービーム250のそのような適用は、一定数の方法によって達成することができる。例えば、レーザービーム250は、下側(図9Bの反転配向における上側)から適用することができる。レーザー切断動作から得られる開口は、両面テープ206の張り出しを、ステンシル204の開口203の各縁を超えるようにもたらすことができる。
いくつかの実施形態において、図9Bのレーザー切断動作は、レーザービーム250が一般に両面テープ206を焼き落とすが、完全にはカバー層207を通り抜けないように構成することができる。すなわち、カバー層207が両面テープ206から剥がされると、両面テープ206の切断部分がカバー層207に固着したままとなるので、一緒に除去される。
図9Cの構成504の一例において、図9Bのレーザー切断動作と、カバー層の剥離とが、両面テープを貫通する開口202が得られるように示される。国際特許出願第US2016/054652号明細書に記載されるように、かかる開口は、ステンシル204の開口203に対して異なる寸法にすることができる。いくつかの実施形態において、開口202は、両面テープ206の張り出し(図9Dの配向の場合)がステンシルの開口203の縁を超えるような寸法にすることができる。いくつかの処理アプリケーションにおいて、両面テープのそのような張り出しは、パッケージ状装置を処理するときに望ましい機能を与えることができる。かかる望ましい機能に関する複数例が、ここに詳細に記載される。
図9Dの構成506の一例において、図9Cのアセンブリは、両面テープ206がステンシル204の上方になって(図9Aに示される)接着層212が頂面に露出されるように反転して示される。かかる配向のアセンブリにおいて、パッケージ状装置510は、両面テープ206に装着され、半田ボール516が両面テープ206の開口202を通って延びるように示される。したがって、パッケージ装置510の下側の周縁は、両面テープ206の縁部分によって固定することができる。
図9Dの一例において、パッケージ状装置510は、パッケージング基板512(例えばPCB基板、積層基板等)と、パッケージング基板512に装着されたダイのような無線周波数(RF)部品513とを含むように示される。パッケージ状装置510の上面を得るようにパッケージング基板512の上方にオーバーモールドキャップ514を形成することができる。矩形フットプリント形状を有するパッケージング基板512の文脈の一例において、オーバーモールドキャップ514及びパッケージング基板512により形成された箱形状が、パッケージ状装置510の4つの側壁を画定する。したがって、パッケージ状装置510が図9Dに示されるように両面テープ206に装着されると、パッケージ状装置510の4つの側壁と上面とが、RF遮蔽機能を与える金属のような材料の堆積を許容するように露出される。パッケージ状装置510の、半田ボール516を含む下側は、ステンシルの上側に露出されないので、堆積材料にさらされることがない。
図9Dの一例において、パッケージ状装置510の下側は、ダイのような下側装着部品を含んでもよく、含まなくてもよい。さらに、複数の半田ボール516が、パッケージ状装置510の一例に関連づけられた不規則な特徴部又は起伏の複数例であることが理解される。かかる不規則な特徴部又は起伏は、半田ボール以外の特徴部を含んでよく、又は半田ボールに加えて特徴部を含んでよい。上述の下側装着部品と不規則な特徴部又は起伏に関する複数例は、米国特許出願公開第2016/0099192号明細書に記載されている。
いくつかの製造アプリケーションにおいて、PVDシステムのような既存のシステムを利用することが望ましい。図7、8A及び8Bを参照して記載されるように、テープを使用することによってパッケージ状装置のアレイを装着するべく、PVDシステムのための寸法を有するリングを利用することができる。しかしながら、かかる構成は、例えばテープの可撓性ゆえに、一以上の難題をもたらし得る。
いくつかの実施形態において、ここに記載の一以上の特徴を有するステンシルを、特にPVDシステムとともに動作するように実装することができる。かかる構成もまた、一以上の難題に直面し得る。例えば、PVD専用ステンシルが相対的に大きな場合、(例えば両面テープを介した)様々な切断動作を行うときにレーザーシステムにおける難題が存在し得る。
ここに記載されるのは、一定数の有利な特徴を与えるべくステンシルを他の構造体(例えばPVDリング)に装着する方法の様々な複数例である。例えば、ステンシルを備えたパッケージ状装置のローディング、処理及びアンローディングが、当該ステンシルの安定かつ一貫した特定ゆえに利益を受け得る。他例において、ステンシルは、レーザー切断動作のような非PVD動作を容易にするのに適切な寸法を有し得る。
いくつかの実施形態において、ステンシルは、テープを使用してPVDリングに装着することができる。図10及び11は、第1アセンブリを得るべく、むき出しのステンシルに両面テープが結合されるプロセスの一例、及びかかるプロセスに関連づけられた状態の複数例を示す。図12及び13は、第2アセンブリを得るべく、図10及び11の第1アセンブリがPVDリングに装着されるプロセスの一例、及びかかるプロセスに関連づけられた状態の複数例を示す。図14及び15は、PVDプロセスのための第3アセンブリを得るべく、図12及び13の第2アセンブリが、一以上のパッケージ状装置のローディングに利用されるプロセスの一例、及びかかるプロセスに関連づけられた状態の複数例を示す。図16〜22は、上述の図10〜15の複数例に関する付加的な複数例を示す。
図11、13及び15に描かれる様々な複数例において、明確性を目的として、一つの代表的な開口が示される。しかしながら、理解されることだが、ステンシルは、複数のパッケージ状装置を収容するべく、(例えばアレイ状に配列された)複数のそのような開口を含み得る。
留意されることだが、様々な複数例は、PVDプロセスの文脈において記載される。しかしながら、本開示の一以上の特徴は、他のタイプの堆積又は製作のプロセスに対しても実装できることが理解される。
いくつかの実施形態において、本開示の一以上の特徴は、一アレイの各パッケージ状装置に等角導電層を形成し、各パッケージ状装置に対してRF遮蔽機能を得るために利用することができる。パッケージ状装置における等角導電層のそのような形成は、PVD及び/又は他のタイプの製作プロセスによって達成することができる。
図10及び11を参照すると、プロセス520は、ステンシルが形成又は与えられるブロック522を含み得る。かかるステンシルは、図11Aの構成550において204として描かれる。ステンシル204は、第1面512及び第2面514を含むように示される。ステンシル204はまた、ここに記載されるようにパッケージ状装置の一部分を受容する寸法を有する開口203を含む。
プロセス520はさらに、ステンシルに両面テープが積層されるブロック524を含み得る。かかる積層構成は、図11Bにおいて556として描かれる。ここで、両面テープ206は、各面に接着層が実装されたポリイミド膜211(例えばカプコン(登録商標))の基体を含むように示される。すなわち、図示の一例において、接着層213はステンシル204に係合するように示され、接着層212は、カバー層207(例えばPET膜)によって覆われるように示される。したがって、カバー層207を剥離して接着層212を露出させることができる。
図16A及び16Bは、積層構成556の一例の両面を示す。かかる構成は、図11Bの上述の構成556に対応し得る。詳しくは、図16Aは、パッケージ状装置が受容される側に対向する側(例えば下側)を示す。したがって、両面テープの接着層(図11Bの213)は、ステンシル204の一アレイの各開口を通って露出されるように示される。図16Bは、パッケージ状装置が受容される側(例えば上側)を示す。したがって、カバー層207を備えた両面テープ206は、ステンシル204の一アレイの各開口を覆うように示される。
図10を参照すると、プロセス520はさらに、第1アセンブリを得るべく、ステンシルの各開口のために両面テープの一部又は全部を切り抜くレーザー動作が行われるブロック526を含み得る。かかるレーザー切断構成は558として描かれる。ここで、レーザービーム560は、切断箇所562を得るべく両面テープ206に適用されるように示される。ここに記載されるように、レーザービーム560のそのような適用は、一定数の方法によって達成することができる。いくつかの実施形態において、図11Cのレーザー切断動作は、レーザービーム560が一般に両面テープ206を焼き落とすが、完全にはカバー層207を通り抜けないように構成することができる。すなわち、カバー層207が両面テープ206から剥離されると、両面テープの切断部分がカバー層に固着したままとなり得るので、一緒に除去することができる。
図12及び13を参照すると、プロセス530は、図10及び11を参照して記載された第1アセンブリが形成され又は与えられるブロック532を含む。図13Aにおいて、図11Cのレーザー切断構成558から得られた構成564が、第1アセンブリを含むように示される。ここで、レーザー切断箇所562が、両面テープ206を通るがカバー層207は通らないように形成される。
プロセス530はさらに、第1アセンブリがテープ(例えば片面テープ)によってPVDリングに装着されるブロック534を含み得る。図13Bにおいて、かかる構成が566として描かれる。ここで、テープ568は、ステンシル204の、両面テープ206に対向する側に貼り付けられるように示される。いくつかの実施形態において、テープ568は、例えば片面テープとしてよい。
いくつかの実施形態において、かかる片面テープはPVDリングへと延びるので、第1アセンブリ(564)をPVDリングに装着することができる。図17〜19は、図12及び13Bを参照して記載されたPVDリングに第1アセンブリ564が装着され得る一例を示す。図17において、図13Aのものと類似する第1アセンブリ564が、装着台600に置かれるように示される。ステンシルの、テープが貼られていない面(例えば図16Aに示される面)が露出される。図18において、PVDリング602が、第1アセンブリ564を取り囲むように位置決めされることが示され、片面テープ568が、第1アセンブリ564とPVDリング602の内周縁との上方に位置決めされることが示される。したがって、第1アセンブリ564(ここでは片面テープ568に貼り付けられている)は、テープ568によってPVDリング602に固定されるように示される。図19は、図18の動作から得られたPVDリング602のアセンブリ566の他側(図13Bにおいても566)、片面テープ568及び第1アセンブリ564を示す。
図12及び13A〜13Dを参照すると、プロセス530はさらに、第2アセンブリを得るべく、片面テープを通る一以上の開口を形成するレーザー動作を行うことができるブロック536を含み得る。図13Cは、かかるレーザー動作570の一例を示す。レーザービーム572が、574として示される切断箇所を得るべく片面テープ568に適用されている。いくつかの実施形態において、かかるレーザー切断は、ステンシルが、他層に切断箇所が作られるのを防止するバックストップとして作用するように行うことができる。かかる選択可能レーザー切断箇所に関する複数例が、ここに詳述される。
図13Dは、図12及び13Cのブロック536のレーザー動作から得られた第2アセンブリの一例を示す。かかるレーザー動作は、ステンシルの開口が、片面テープ568の一側577に露出される結果となるように示される。図17〜19の複数例の文脈において、図20は、アセンブリ564の一側577が、図12及び13Cを参照して記載されたレーザー切断動作により露出される一例を示す。図示の一例において、一つの大きな開口が、ステンシルのすべての開口を露出するように作られる。理解されることだが、他の切断パターンも実装することができる。ステンシル開口のそのような露出に関する詳しい複数例が、ここに詳述される。
図14及び15を参照すると、プロセス540は、図12及び13A〜13Dを参照して記載された第2アセンブリが形成され又は与えられるブロック542を含み得る。図15Aにおいて、図13Cのレーザー切断構成570により得られた構成576が、ステンシル開口が片面テープ568を通るように形成された第2アセンブリを含むように示される。
プロセス540はさらに、第2アセンブリを反転することができるブロック544を含み得る。かかるプロセスブロックはまた、反転ステップの前又は後のいずれにカバー層(図15Aの207)が両面テープ206から剥離されることも含む。図15Bにおいて、かかる構成は578として描かれる。ここで、カバー層207の剥離により、(例えば図11Cにおいてのような)両面テープ206のレーザー切断部分が除去されるので、両面テープ206を通る開口202が得られる。
図21は、カバー層207が両面テープ206から剥離される一例を示す。カバー層207は、両面テープのレーザー切断部分604が固着するように示される。したがって、両面テープ206は、ステンシル204の開口に対応する一アレイの開口202を画定するように示される。
図14及び15A〜15Cを参照すると、プロセス540はさらに、PVDプロセスに適した第3アセンブリ580を得るべくパーツが両面テープに装着されるブロック546を含み得る。図15Cにおいて、かかるパーツは、箱形本体と、その下側の不規則な特徴部(例えば半田ボール)とを有するパッケージ状装置510を含むように示される。ここに記載されるように、パッケージ状装置510は、例えば、パッケージング基板512 (例えばPCB基板、積層基板等)と、パッケージング基板512に装着されたダイのようなRF部品513とを含み得る。パッケージ状装置510の上面を得るようにパッケージング基板512の上方にオーバーモールドキャップ514を形成することができる。矩形フットプリント形状を有するパッケージング基板512の文脈の一例において、オーバーモールドキャップ514及びパッケージング基板512が、パッケージ状装置510の4つの側壁を画定する。したがって、図15Cに示されるようにパッケージ状装置510が両面テープ206に装着されると、側壁及び上面は、RF遮蔽機能を与える金属のような材料の堆積を許容するように露出される。パッケージ状装置510の、半田ボール516を含む下側は露出されないので、堆積材料にさらされることがない。
図15Cの一例において、パッケージ状装置510の下側は、ダイのような下側装着部品を含んでもよく、含まなくてもよい。さらに、複数の半田ボール516が、パッケージ状装置510の一例に関連づけられた不規則な特徴部又は起伏の複数例であることが理解される。かかる不規則な特徴部又は起伏は、半田ボール以外の特徴部を含んでよく、又は半田ボールに加えて特徴部を含んでよい。
図22は、複数のパッケージ状装置510が両面テープ206に装着される一例を示す。両面テープ206は、ステンシル204によって少なくとも部分的に支持される。ここに記載されるように、両面テープ206を通るように形成された開口202は、パッケージ状装置510に関連づけられた半田ボールのような不規則性の特徴部を収容することができる。
いくつかの実施形態において、図14及び15Cの複数の第3アセンブリの一以上を、堆積プロセスを目的としてPVD装置へとローディングすることができる。ここに記載されるように、かかる堆積プロセスは、例えば、所与のパッケージ状装置ためのRF遮蔽機能を容易にする金属の等角コーティングを含み得る。
図23は、図19及び20の一例に類似するアセンブリを描く。ここで、ステンシル/両面テープアセンブリ564が、テープ568によってPVDリング602に固定される。ステンシルは、L×Wの横方向寸法を有するように示される。PVDリング602の内径は、Dの寸法を有するように示される。いくつかの実施形態において、(例えば図11C及び13Cの)切断プロセスのために利用されるレーザーシステムは、PVDリング602の内径の中の横方向エリア全体よりも、ステンシル(L×W)が画定する横方向エリア内での動作に良好に適し得る。横方向寸法L×Wが、PVDリング602の内径の中の大きなエリアよりも効率的となる他の処理動作も存在してよい。すなわち、適切な寸法とされたステンシルをPVDリングとの組み合わせで使用することにより、ここに記載される一定数の有利な特徴を与えることができる。
いくつかの実施形態において、PVDリング及びステンシルは、一を超えるステンシルをPVDリングに装着することが許容される寸法としてよい。図24は、2つのステンシル/両面テープアセンブリ564が、テープ568によってPVDリング602に固定される一例を示す。留意されることだが、図24の一例における複数のステンシルは、図23の一例におけるステンシルと同じ寸法を有する必要はない。またもなお、図24の一例における複数のステンシルは、互いに同じとする必要はない。したがって、一定数のステンシルを、ここに記載されるように適切な寸法にしてPVDリングに装着することにより、当該PVDリングにおける空間の利用方法の効率を最大限にし、又は増大させることができる。
ここに記載の様々な例において、ステンシルは矩形状を有するように描かれる。理解されることだが、ここに記載の一以上の特徴部を有するステンシルを目的として、他の形状も実装することができる。例えば、図25は、ステンシル/両面テープアセンブリ564が円形状ステンシルに基づく一例を示す。かかるステンシルは、PVDリング602の内径の中に収まる寸法としてよい。ステンシル/両面テープアセンブリ564は、ここに記載されるように、テープ568によってPVDリング602に固定することができる。
ここに記載の様々な例において、PVDリングは、多くのPVDシステムでの使用を容易にする一般円形状を有するように描かれる。理解されることだが、かかる円形状は一例であり、基板保持器が円形とは限らない他の堆積システムを収容するように他の形状を実装することもできる。したがって、図26は、ステンシル/両面テープアセンブリ564を保持するリング構造体602が非円形状を有する一例を示す。例えば、リング602は、矩形状を有し得る。図26の一例において、ステンシル/両面テープアセンブリ564は、ここに記載されるように、テープ568によって矩形状リング602に固定することができる。
ここに記載の様々な例において、片面テープの一部分を対応ステンシルから切り取るべく、レーザー動作を行うことができる。例えば、図13C、13D及び20は、ステンシルの開口を露出するべく実装されたそのような切断箇所を示す。いくつかの実施形態において、ステンシルのそのような開口が露出されることにより、ステンシルに関与する一以上のプロセスステップ中のパッケージ状装置の取り扱いが容易となり得る。
例えば、図27は、ステンシル204の一側に片面テープ568が実装され、ステンシル204の他側に両面テープ206が実装された構成を示す。片面テープ568は、ステンシル204をPVDリング(図示せず)に固定することを目的とし、両面テープ206は、半田ボールのような不規則的な特徴部が、ステンシル204の複数の開口203に収容されるように、パッケージ状装置510をステンシル204に装着することを目的とする。図27の一例において、片面テープ568は、いずれの開口も有しないように描かれる。かかる構成において、パッケージ状装置510が開口203の上方に装着されるとき、空気のような周囲気体が、ステンシル開口203にトラップされるようになり得る。そのようなトラップされた気体は、困難な様々な処理ステップをなし得る。例えば、かかるアセンブリ(両面テープに装着されたパッケージ状装置510)が清浄及び硬化のプロセスのような複数のステップ中に加熱されると、一般に開口203にトラップされた気体が著しく膨張し、パッケージ状装置510が追い出され得る。
図28は、図9D、15C及び20を参照してここに記載される複数例に類似する構成の一例を示す。ここで、ステンシル204の開口203が、片面テープ568の適切な部分を切り取ることによって露出される。かかる構成において、空気のような周囲気体は、ステンシル開口203にトラップされない。パッケージ状装置510が、開口203の上方に装着されるからである。例えば、パッケージ状装置510の装着によりもたらされる周囲気体の変位分はいずれも、開口203から(矢印610の方向に)抜け出ることができる。片面テープ568に作られた切断箇所の結果として当該開口が露出されたからである。
ここに記載の様々な例において、片面テープ(568)に形成された上述の切断箇所は、複数のステンシル開口(203)すべてを露出させることができる。かかる技術は有利となり得る。一つのレーザー切断動作によって多くのステンシル開口を露出させることができるからである。しかしながら、理解される。ステンシル開口を露出させることは、他の態様で実装することもできる。例えば、一を超えるレーザー切断箇所を、各切断箇所が一群のステンシル開口の露出をもたらすように存在させることができる。
他例において、各ステンシル開口は部分的に又は完全に、他のステンシル開口とは別個に露出させることができる。図29は、複数のステンシル開口203に対応するエリアにおいて、切断又は打ち抜き動作により片面テープ568に複数の開口をもたらし得る一例を示す。したがって、周囲気体は、パッケージ状装置510の装着のようなプロセスステップ中に片面テープ568のそのような開口を通って(矢印610の方向に)抜け出ることができる。
いくつかの実施形態において、ステンシルは、所与のテープによってPVDリングに固定することができ、パッケージ状装置を保持するべく同テープを利用することができる。例えば、パッケージ状装置を受容する複数の開口を有する両面テープが、対応ステンシルを超えて延びてPVDリングに貼り付けられる。かかる構成において、かかる両面テープを取り扱うのにレーザー切断動作が行われる。
いくつかの実施形態において、様々な複数例によってここに記載されるように、2つの別個のテープを利用することができる。ここで、第1テープ(例えば両面テープ)を、パッケージ状装置をステンシルに装着するべく実装し、第2テープ(例えば片面テープ)を、ステンシルをPVDリングに固定するべく実装することができる。かかる構成において、レーザー切断動作が、第1テープ及び第2テープの切断に関与し得る。好ましくは、第1テープ及び第2テープに作られた切断箇所が、一方のテープのレーザー切断が他方のテープに損傷を与えることがないように構成される。
例えば、各ステンシル開口203の中間領域において又は当該中間領域の近くにおいて片面テープ568に切断箇所が作られる図29の構成の文脈において、図30は、レーザービーム612がそのような切断箇所(614として示す)を形成する切断動作を示す。わかることだが、かかるレーザー切断箇所は一般に、両面テープ206の張り出し部分(616として示す)に損傷を与えることがない。レーザービーム612は両面テープ206には入射しないからである。留意されることだが、図30の一例において、両面テープ206のためのレーザー切断箇所は、レーザービームが片面テープ568に損傷を与えることを回避するべく、片面テープ568の適用前に作ることができる。
他例において、一つの大きな切断箇所がステンシル204の周縁近くで片面テープに作られる図28の構成において、図31は、かかる切断箇所(620として示す)を形成するレーザービーム618が、片面テープ568の切り抜きの後に当該ステンシル自体に入射する切断動作を示す。したがって、張り出し部分616を含む両面テープ206は、レーザービーム618から遮蔽される。
ここに記載の様々な例において、(パッケージ状装置の保持のための)両面テープの切断パターンは、各ステンシル開口に対する張り出し部分(例えば図30及び31の616)を含み得る。図32〜35は、両面テープのそのような張り出し部分が、様々なプロセスステップ中に有利な特徴を与えるように構成することができる複数例を示す。
図32は、複数のパッケージ状装置510がアセンブリ630にローディングされているプロセスステップの一例を示す。説明を目的として、アセンブリ630は、パッケージ状装置を保持するステンシル及び両面テープを含み得る。アセンブリ630は、ステンシルの他側に片面テープを含んでもよく、含まなくてもよい。ここに記載されるように、複数のパッケージ状装置510がアセンブリ630によって保持されることにより、PVDプロセスが各パッケージ状装置510に等角遮蔽層を形成することが容易となり得る。
図33は、PVDプロセスの後にパッケージ状装置510が除去されているプロセスステップの一例を示す。ここに記載されるように、パッケージ状装置510がアセンブリ630によって保持されることにより、各パッケージ状装置510の側面及び上面における等角遮蔽層の上述した形成が許容される一方、当該パッケージ状装置の下側は未コーティングのままにされる。
図34は、張り出し部分を与える両面テープ切断箇所を備えたステンシル開口に関する代表的なパッケージ状装置510を示す。パッケージ状装置510、ステンシル開口及び両面テープに関連づけられる様々な寸法が、図示のとおりに示される。図35は、アセンブリ630に装着されたパッケージ状装置510を示す。
いくつかの実施形態において、両面テープにおける切断箇所は、複数の半田ボールの端から端までの横方向寸法よりもわずかに大きな寸法(d3)を有し得るので、当該半田ボールは、両面テープを通るように収まることができる。さらに、ステンシル開口の横方向寸法(d1)、パッケージ状装置の縁から半田ボールまでの寸法(d8)、パッケージ状装置の質量、両面テープの機械的特性(例えば曲げ特性)、及び張り出し量(d5)のような因子の一部又は全部を、パッケージ状装置510が容易にアセンブリ630に装着できるとともにアセンブリ630から容易に除去できるようにするべく利用することができる。例えば、張り出しの適切な量により、パッケージ状装置がアセンブリ630上でクッションを受けることが許容されるが、張り出しが過度に撓むことなしに十分な安定性を有し得る。かかる装着構成により、パッケージ状装置は、パッケージ状装置と両面テープとが過度に接着されることなしにアセンブリ630によって保持されることが許容され得る。さらに留意されることだが、上述の構成により、パッケージ状装置510は、当該パッケージ状装置と両面テープとの適切な接着ゆえに、アセンブリ630から容易に除去されることが許容され得る。
PVD関連プロセスの文脈において多くの複数例がここに記載されるが、本開示の一以上の特徴はまた、他のタイプの堆積プロセスのために、及びRFモジュールのようなパッケージ状装置の製造に利用される非堆積プロセスのために実装可能なことが理解される。例えば、一アレイの装置が安定した態様で保持され、特定の基板保持構成を有するシステムにおいて一緒に処理される場合、望ましい結果を得るべく本開示の一以上の特徴を実装することができる。
図36は、いくつかの実施形態において、本開示の一以上の特徴が、モジュールパッケージシステム700に実装され得ることを示す。かかるシステムは、アセンブリシステム710、ハンドリングシステム720及び等角遮蔽体適用システム730の一部又は全部を含み得る。
いくつかの実施形態において、アセンブリシステム710は、例えば、ステンシルに関連づけられた様々なプロセスステップを容易にするように構成されたステンシルアセンブリ部品712を含み得る。アセンブリシステム710はさらに、例えばPVDリングに関連づけられた様々なプロセスステップを容易にするように構成されたリング装着アセンブリ部品714を含み得る。
アセンブリシステム710はさらに、ここに記載されるレーザー切断動作を行うように構成されたレーザー部品716を含み得る。アセンブリシステム710はさらに、例えば、両面及び/又は片面テープをその対応パーツに貼り付けることを容易にするアセンブリ治具部品を含み得る。アセンブリシステム710はさらに、上述の部品の一部又は全部に対して制御機能を与えるべく構成された制御部品715を含み得る。
いくつかの実施形態において、モジュールパッケージシステム700は、例えば、ピックアンドプレース装置722、及びかかるピックアンドプレース装置を制御する制御部品724を有するハンドリングシステム720を含み得る。
いくつかの実施形態において、モジュールパッケージシステム700はさらに、等角遮蔽体適用システム730を含み得る。かかる等角遮蔽体適用システムは、例えば、堆積装置732、及びかかる堆積装置を制御する制御部品734を含み得る。いくつかの実施形態において、堆積装置732は、PVD装置として構成され得る。
ここに記載の様々な例において、テープは、片側又は両側に接着層を有する接着部材を含み得る。したがって、片面テープは、2つの面の一方に接着層を有する片面接着部材としてよく、両面テープは、2つの面のそれぞれに接着層を有する両面接着部材としてよい。両面接着部材、理解されることだが、2つの接着層は類似してもよく、しなくてもよい。
いくつかの実施形態において、かかる接着部材又はテープは、全体的に矩形及び/又は円形の形状を含む異なる形状にすることができる。接着部材/テープのそのような形状は、例えば、当該形状の接着部材/テープを得るべく切断される大きなシートに由来し得る。
ダイバーシティ受信器の複数例
図37は、一次アンテナ130及びダイバーシティアンテナ140に結合された通信モジュール110を有する無線装置100を示す。通信モジュール110(及びその構成部品)は、制御器120により制御することができる。通信モジュール110は、アナログ無線周波数(RF)信号及びデジタルデータ信号間の変換をするように構成される送受信器112を含む。それを目的として、送受信器112は、デジタル/アナログ変換器、アナログ/デジタル変換器、ベース帯域アナログ信号を搬送周波数に変調若しくは搬送周波数から復調する局所発振器、デジタルサンプル及びデータビット(例えば音声又は他のタイプのデータ)間の変換をするベース帯域プロセッサ、又は他の部品を含み得る。
通信モジュール110はさらに、一次アンテナ130及び送受信器112間に結合されたRFモジュール114を含む。RFモジュール114は、ケーブル損失に起因する減衰を低減するべく一次アンテナ130に物理的に近いので、RFモジュール114は、フロントエンドモジュール(FEM)と称することができる。RFモジュール114は、送受信器112の一次アンテナ130から受信したアナログ信号、又は送受信器112から受信して一次アンテナ130を介して送信するアナログ信号に処理を行うことができる。それを目的として、RFモジュール114は、フィルタ、電力増幅器、帯域選択スイッチ、整合回路及び他の部品を含み得る。同様に、通信モジュール110は、同様の処理を行う送受信器112とダイバーシティアンテナ140との間に結合されたダイバーシティRFモジュール116を含む。
信号が無線装置に送信されると当該信号は、一次アンテナ130及びダイバーシティアンテナ140の双方において受信され得る。一次アンテナ130及びダイバーシティアンテナ140は物理的に離間しているので、一次アンテナ130及びダイバーシティアンテナ140において受信される信号は異なる特性を備える。例えば、一実施形態において、一次アンテナ130及びダイバーシティアンテナ140は、異なる減衰、雑音、周波数応答又は位相シフトを備えた信号を受信し得る。送受信器112は、異なる特性を備えた双方の信号を使用して、当該信号に対応するデータビットを決定することができる。いくつかの実装において、送受信器112は、当該特性に基づいて一次アンテナ130及びダイバーシティアンテナ140間から、信号対雑音比が最高のアンテナを選択するというように、選択される。いくつかの実装において、送受信器112は、一次アンテナ130からの信号とダイバーシティアンテナ140からの信号とを結合して当該結合信号の信号対雑音比を増加させる。いくつかの実装において、送受信器112は、多重入力/多重出力(MIMO)通信を行うべく信号を処理する。
ダイバーシティアンテナ140は一次アンテナ130から物理的に離間しているので、ダイバーシティアンテナ140は、ケーブル又はプリント回路基板(PCB)トレースのような送信ライン135を介して通信モジュール110に結合される。いくつかの実装において、送信ライン135は損失性であり、ダイバーシティアンテナ140において受信した信号を減衰させ、その後、当該信号は通信モジュール110に到達する。すなわち、いくつかの実装において、以下に記載するように、ダイバーシティアンテナ140において受信した信号に利得が適用される。利得(又は他の、フィルタリングのようなアナログ処理)は、ダイバーシティ受信器モジュールによって適用することができる。かかるダイバーシティ受信器モジュールは、ダイバーシティアンテナ140の物理的近くに設けられるので、ダイバーシティ受信器フロントエンドモジュールと称することができる。
図38は、DRxフロントエンドモジュール(FEM)210を含むダイバーシティ受信器(DRx)構成200を示す。DRx構成200は、ダイバーシティ信号を受信して当該ダイバーシティ信号をDRxFEM210に与えるべく構成されたダイバーシティアンテナ140を含む。DRxFEM210は、ダイバーシティアンテナ140から受信したダイバーシティ信号の処理を行うべく構成される。例えば、DRxFEM210は、ダイバーシティ信号を、例えば制御器120が指示する一以上のアクティブ周波数帯域へとフィルタリングするように構成することができる。他例では、DRxFEM210は、ダイバーシティ信号を増幅するように構成することができる。それを目的として、DRxFEM210は、フィルタ、低雑音増幅器、帯域選択スイッチ、整合回路及び他の部品を含み得る。
DRxFEM210は、処理されたダイバーシティ信号を、送信ライン135を介して、ダイバーシティRF(D−RF)モジュール116のような下流側モジュールへと送信する。下流側モジュールは、さらに処理されたダイバーシティ信号を送受信器112に供給する。ダイバーシティRFモジュール116(及び、いくつかの実装においては送受信器)は、制御器120によって制御される。いくつかの実装において、制御器120は、送受信器112内に実装することができる。
図39は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器(DRx)構成300が、多重周波数帯域に対応する多重経路を備えたDRxモジュール310を含み得ることを示す。DRx構成300は、ダイバーシティ信号を受信するように構成されたダイバーシティアンテナ140を含む。いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は、単一周波数帯域に変調されたデータを含む単一帯域信号とすることができる。いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は、多重周波数帯域に変調されたデータを含む多重帯域信号(帯域間キャリアアグリゲーション信号とも称する)とすることができる。
DRxモジュール310は、ダイバーシティアンテナ140からのダイバーシティ信号を受信する入力と、処理されたダイバーシティ信号を送受信器330に(送信ライン135及びダイバーシティRFモジュール320を介して)与える出力とを有する。DRxモジュール310の入力は、第1マルチプレクサ(MUX)311の入力に供給される。第1マルチプレクサ311は複数のマルチプレクサ出力を含む。各マルチプレクサ出力は、DRxモジュール310の入力及び出力間の経路に対応する。各経路は、各周波数帯域に対応し得る。DRxモジュール310の出力は、第2マルチプレクサ312の出力によって与えられる。第2マルチプレクサ312は複数のマルチプレクサ入力を含む。各マルチプレクサ入力は、DRxモジュール310の入力及び出力間の経路の一つに対応する。
周波数帯域は、UMTS(ユニバーサル移動体通信システム)周波数帯域のようなセルラー周波数帯域とすることができる。例えば、第1周波数帯域を1930メガヘルツ(MHZ)〜1990MHzのUMTSダウンリンク又は「Rx」帯域2とし、第2周波数帯域を869MHz〜894MHzのUMTSダウンリンク又は「Rx」帯域5とすることができる。表1において以下に記載のもの又は他の非UMTS周波数帯域のような、他のダウンリンク周波数帯域も使用され得る。
いくつかの実装において、DRxモジュール310はDRx制御器302を含む。DRx制御器302は、制御器120(通信制御器とも称する)から信号を受信し、当該受信した信号に基づいて入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにする。いくつかの実装において、DRxモジュール310は、DRx制御器302を含まずに制御器120が、複数の経路の一以上を直接、選択的にアクティブにする。
ここで述べたように、いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は単一帯域信号である。すなわち、いくつかの実装において、第1マルチプレクサ311は、単一帯域信号の周波数帯域に対応する複数の経路の一つへと、DRx制御器302から受信した信号に基づいてダイバーシティ信号を引き回す単極/多投(SPMT)スイッチである。DRx制御器302は、DRx制御器302が通信制御器120から受信した帯域選択信号に基づいて信号を生成することができる。同様に、いくつかの実装において、第2マルチプレクサ312は、DRx制御器302から受信した信号に基づいて、単一帯域信号の周波数帯域に対応する複数の経路の一つからの信号を引き回すSPMTスイッチである。
ここで述べたように、いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は多重帯域信号である。すなわち、いくつかの実装において、第1マルチプレクサ311は、DRx制御器302から受信した分割器制御信号に基づいて、多重帯域信号の2以上周波数帯域に対応する複数の経路の2以上にダイバーシティ信号を引き回す帯域分割器である。信号分割器の機能は、SPMTスイッチ、ダイプレクサフィルタ、又はこれらの何らかの組み合わせとして実装することができる。同様に、いくつかの実装において、第2マルチプレクサ312は、多重帯域信号の2以上の周波数帯域に対応する複数の経路の2以上からの信号を、DRx制御器302から受信した結合器制御信号に基づいて結合する信号結合器である。信号結合器の機能は、SPMTスイッチ、ダイプレクサフィルタ、又はこれらの何らかの組み合わせとして実装することができる。DRx制御器302は、DRx制御器302が通信制御器120から受信した帯域選択信号に基づいて分割器制御信号及び結合器制御信号を生成することができる。
すなわち、いくつかの実装において、DRx制御器302は、DRx制御器302が(例えば通信制御器120から)受信した帯域選択信号に基づいて複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器302は、信号分割器に分割器制御信号を送信しかつ信号結合器に結合器制御信号を送信することによって複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。
DRxモジュール310は複数の帯域通過フィルタ313a〜313dを含む。帯域通過フィルタ313a〜313dの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、帯域通過フィルタにおいて受信した信号を、当該複数の経路の当該一つの対応周波数帯域へとフィルタリングするように構成される。いくつかの実装において、帯域通過フィルタ313a〜313dはさらに、帯域通過フィルタにおいて受信した信号を、当該複数の経路の当該一つの対応周波数帯域のダウンリンク周波数サブ帯域へとフィルタリングするように構成される。DRxモジュール310は複数の増幅器314a〜314dを含む。増幅器314a〜314dの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。
いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、当該増幅器が設けられた経路の対応周波数帯域内の信号を増幅するように構成された狭帯域増幅器である。いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、DRx制御器302によって制御可能である。例えば、いくつかの実装において、増幅器314a〜314dはそれぞれ、イネーブル/ディセーブル入力を含み、当該イネーブル/ディセーブル入力において受信した増幅器イネーブル信号に基づいてイネーブル(又はディセーブル)にされる。増幅器イネーブル信号は、DRx制御器302によって送信することができる。すなわち、いくつかの実装において、DRx制御器302は、複数の経路の一以上に沿ってそれぞれが設けられた増幅器314a〜314dの一以上に増幅器イネーブル信号を送信することにより、当該複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。かかる実装においては、DRx制御器302による制御というよりもむしろ、第1マルチプレクサ311を、ダイバーシティ信号を複数の経路のそれぞれに引き回す信号分割器とし、第2マルチプレクサ312を、当該複数の経路のそれぞれからの信号を結合する信号結合器とすることができる。しかしながら、DRx制御器302が第1マルチプレクサ311及び第2マルチプレクサ312を制御する実装において、DRX制御器302はまた、例えば電池を節約するべく特定の増幅器314a〜314dをイネーブル(又はディセーブル)にすることもできる。
いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは可変利得増幅器(VGA)である。すなわち、いくつかの実装において、DRxモジュール310は複数の可変利得増幅器(VGA)を含み、VGAの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該VGAにおいて受信した信号を、DRx制御器302から受信した増幅器制御信号が制御する利得によって増幅するように構成される。
VGAの利得は、バイパス可能、ステップ可変、連続可変とすることができる。いくつかの実装において、VGAの少なくとも一つは、固定利得増幅器と、増幅器制御信号によって制御可能なバイパススイッチとを含む。バイパススイッチは(第1位置において)、固定利得増幅器の入力と当該固定利得増幅器の出力との間のラインを閉とすることにより、信号が当該固定利得増幅器をバイパスするのを許容することができる。バイパススイッチは(第2位置において)入力及び出力間のラインを開とすることにより、信号が固定利得増幅器を通過するようにできる。いくつかの実装において、固定利得増幅器は、バイパススイッチが第1位置にある場合はディセーブルにされ、そうでない場合はバイパスモードに適合するように再構成される。
いくつかの実装において、VGAの少なくとも一つは、当該VGAにおいて受信した信号を、増幅器制御信号によって指示された複数の設定量の一つの利得によって増幅するように構成されたステップ可変利得増幅器を含む。いくつかの実装において、VGAの少なくとも一つは、当該VGAにおいて受信した信号を増幅器制御信号に比例する利得によって増幅するように構成された連続可変利得増幅器を含む。
いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは可変電流増幅器(VCA)である。VCAにより引き出される電流は、バイパス可能、ステップ可変、連続可変とすることができる。いくつかの実装において、VCAの少なくとも一つは、固定電流増幅器と、増幅器制御信号によって制御可能なバイパススイッチとを含む。バイパススイッチは(第1位置において)、固定電流増幅器の入力と当該固定電流増幅器の出力との間のラインを閉とすることにより、信号が当該固定電流増幅器をバイパスするのを許容することができる。バイパススイッチは(第2位置において)入力及び出力間のラインを開とすることにより、信号が固定電流増幅器を通過するようにできる。いくつかの実装において、固定電流増幅器は、バイパススイッチが第1位置にある場合にディセーブルにされ、そうでない場合はバイパスモードに適合するように再構成される。
いくつかの実装において、VCAの少なくとも一つは、当該VCAにおいて受信した信号を、増幅器制御信号が指示する複数の設定量の一つの電流を引き出すことによって増幅するように構成されたステップ可変電流増幅器を含む。いくつかの実装において、VCAの少なくとも一つは、当該VCAにおいて受信した信号を、増幅器制御信号に比例する電流を引き出すことによって増幅するように構成された連続可変電流増幅器を含む。
いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、固定利得、固定電流増幅器である。いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、固定利得、可変電流増幅器である。いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、可変利得、固定電流増幅器である。いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、可変利得、可変電流増幅器である。
いくつかの実装において、DRx制御器302は、入力において受信した入力信号の、サービス品質メトリックに基づいて増幅器制御信号(複数可)を生成する。いくつかの実装において、DRx制御器302は、通信制御器120から受信した信号に基づいて増幅器制御信号(複数可)を生成する。増幅器制御信号はさらに、受信した信号のサービス品質(QoS)メトリックに基づき得る。受信した信号のQoSメトリックは、少なくとも部分的には、ダイバーシティアンテナ140において受信したダイバーシティ信号(例えば入力において受信した入力信号)に基づき得る。受信した信号のQoSメトリックはさらに、一次アンテナにおいて受信した信号に基づき得る。いくつかの実装において、DRx制御器302は、通信制御器120から信号を受信することなく、ダイバーシティ信号のQoSメトリックに基づいて増幅器制御信号(複数可)を生成する。
いくつかの実装において、QoSメトリックは信号強度を含む。他例では、QoSメトリックは、ビット誤り率、データスループット、送信遅延、又は任意の他のQoSメトリックを含み得る。
ここで述べたように、DRxモジュール310は、ダイバーシティアンテナ140からのダイバーシティ信号を受信する入力と、処理されたダイバーシティ信号を送受信器330に(送信ライン135及びダイバーシティRFモジュール320を介して)与える出力とを有する。ダイバーシティRFモジュール320は、処理されたダイバーシティ信号を、送信ライン135を介して受信してさらなる処理を行う。特に、処理されたダイバーシティ信号は、ダイバーシティRFマルチプレクサ321によって一以上の経路へと分割され又は引き回される。当該経路において、分割され又は引き回された信号は、対応する帯域通過フィルタ323a〜323dによるフィルタリングを受け、対応する増幅器324a〜324dによって増幅される。増幅器324a〜324dそれぞれの出力は、送受信器330に与えられる。
ダイバーシティRFマルチプレクサ321は、経路の一以上を選択的にアクティブにするべく制御器120によって(直接的に又はオンチップダイバーシティRF制御器を介してのいずれかにより)制御することができる。同様に、増幅器324a〜324dも制御器120によって制御され得る。例えば、いくつかの実装において、増幅器324a〜324dのそれぞれは、イネーブル/ディセーブル入力を含み、増幅器イネーブル信号に基づいてイネーブル(又はディセーブル)にされる。いくつかの実装において、増幅器324a〜324dは、制御器120(又は制御器120が制御するオンチップダイバーシティRF制御器)から受信した増幅器制御信号が制御する利得により、VGAにおいて受信した信号を増幅する可変利得増幅器(VGA)である。いくつかの実装において、増幅器324a〜324dは可変電流増幅器(VCA)である。
すでにダイバーシティRFモジュール320を含んだ受信器チェーンにDRxモジュール310を追加することにより、DRx構成300における帯域通過フィルタの数は2倍となる。すなわち、いくつかの実装において、帯域通過フィルタ323a〜323dは、ダイバーシティRFモジュール320には含まれない。むしろ、DRxモジュール310の帯域通過フィルタ313a〜313dが、帯域外ブロッカーの強度を低減するべく使用される。さらに、ダイバーシティRFモジュール320の自動利得制御(AGC)テーブルをシフトして、ダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dが与える利得量を、DRxモジュール310の増幅器314a〜314dが与える利得量だけ低減することができる。
例えば、DRxモジュール利得が15dBでありかつ受信器感度が−100dBmの場合、ダイバーシティRFモジュール320は−85dBmの感度となる。ダイバーシティRFモジュール320の閉ループAGCがアクティブになると、その利得は自動的に15dBだけ降下する。しかしながら、信号部品及び帯域外ブロッカーの双方が受信されて15dBだけ増幅される。すなわち、ダイバーシティRFモジュール320の15dB利得降下には、その線形性の15dB上昇も付随し得る。特に、ダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dは、当該増幅器の線形性が、利得低減(又は電流増加)に伴い増加するように設計され得る。
いくつかの実装において、制御器120は、DRxモジュール310の増幅器314a〜314dとダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dとの利得(及び/又は電流)を制御する。ここでの一例においてのように、制御器120は、DRxモジュール310の増幅器314a〜314dが与える一定量の利得が増加することに応答して、ダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dが与える一定量の利得を低減することができる。すなわち、いくつかの実装において、制御器120は、(ダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dのための)下流側増幅器制御信号を(DRxモジュール310の増幅器314a〜314dのための)増幅器制御信号に基づいて生成し、送信ライン135を介して(DRxモジュール310の)出力に結合された一以上の下流側増幅器324a〜324dの利得を制御するように構成される。いくつかの実装において、制御器120はまた、無線装置の、フロントエンドモジュール(FEM)における増幅器のような他の部品の利得も増幅器制御信号に基づいて制御する。
ここで述べたように、いくつかの実装において、帯域通過フィルタ323a〜323dは含まれない。すなわち、いくつかの実装において、下流側増幅器324a〜324dの少なくとも一つは、下流側帯域通過フィルタを通過することなく、送信ライン135を介して(DRxモジュール310の)出力に結合される。
図40は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成400が、ダイバーシティ受信器(DRx)モジュール310よりも少ない増幅器を備えたダイバーシティRFモジュール420を含み得ることを示す。ダイバーシティ受信器構成400は、図39を参照してここに記載されるされたダイバーシティアンテナ140及びDRxモジュール310を含む。DRxモジュール310の出力が、送信ライン135を介してダイバーシティRFモジュール420へと通過する。ダイバーシティRFモジュール420は、図40のダイバーシティRFモジュール420がDRxモジュール310よりも少ない増幅器を含む点で図39のダイバーシティRFモジュール320とは異なる。
ここに言及されるように、いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュール420は帯域通過フィルタを含まない。すなわち、いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュール420の一以上の増幅器424は帯域固有とする必要がない。特に、ダイバーシティRFモジュール420は一以上の経路を含み得る。各経路は、DRxモジュール310の経路に一対一でマッピングされない増幅器424を含む。かかる経路(又は対応する増幅器)のマッピングは、制御器120に記憶することができる。
したがって、DRxモジュール310が、それぞれが一周波数帯域に対応する一定数の経路を含む一方、ダイバーシティRFモジュール420は、単一周波数帯域に対応しない一以上の経路を含み得る。
(図40に示される)いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュール420は、送信ライン135から受信した信号を増幅して増幅済み信号をマルチプレクサ421へと出力する単一の広帯域又はチューニング可能増幅器424を含む。マルチプレクサ421は、それぞれが各周波数帯域に対応する複数のマルチプレクサ出力を含む。いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュール420はいずれの増幅器も含まない。
いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は単一帯域信号である。すなわち、いくつかの実装において、マルチプレクサ421は、制御器120から受信した信号に基づいてダイバーシティ信号を、複数の出力の、単一帯域信号の周波数帯域に対応する一つへと引き回すSPMTスイッチである。いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は多重帯域信号である。すなわち、いくつかの実装において、マルチプレクサ421は、制御器120から受信した分割器制御信号に基づいてダイバーシティ信号を、複数の出力の、多重帯域信号の2以上の周波数帯域に対応する2以上へと引き回す信号分割器である。いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュール420は、単一モジュールとして送受信器330と組み合わせることができる。
いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュール420は、それぞれが一組の周波数帯域に対応する多重増幅器を含む。送信ライン135からの信号は、第1経路に沿って高周波増幅器に高周波を出力しかつ第2経路に沿って低周波増幅器に低周波を出力する帯域分割器へと供給することができる。各増幅器の出力は、当該信号を送受信器330の対応入力へと引き回すべく構成されたマルチプレクサ421へと与えることができる。
図41は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成A500が、オフモジュールフィルタA513に結合されたDRxモジュールA510を含み得ることを示す。DRxモジュールA510は、複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板A501と、パッケージング基板A501に実装された受信システムとを含み得る。DRxモジュールA510は、DRxモジュールA510から出るように引き回されて任意の所望帯域のためのフィルタをサポートするシステムインテグレータ、設計者又は製造者にとって利用可能とされた一以上の信号経路を含み得る。
DRxモジュールA510は、DRxモジュールA510の入力及び出力間に一定数の経路を含む。DRxモジュールA510は、DRx制御器A502が制御するバイパススイッチA519によってアクティブにされる入力及び出力間のバイパス経路を含む。図41が単一のバイパススイッチA519を例示するにもかかわらず、いくつかの実装において、バイパススイッチA519は、多重スイッチ(例えば、入力の物理的近くに設けられた第1スイッチ、及び出力の物理的近くに設けられた第2スイッチ)を含み得る。図41に示されるように、バイパス経路は、フィルタ又は増幅器を含まない。
DRxモジュールA510は、第1マルチプレクサA511及び第2マルチプレクサA512を含む一定数のマルチプレクサ経路を含む。マルチプレクサ経路は一定数のオンモジュール経路を含む。これは、第1マルチプレクサA511、パッケージング基板A501に実装された帯域通過フィルタ313a〜313d、パッケージング基板A501に実装された増幅器314a〜314d、及び第2マルチプレクサA512を含む。マルチプレクサ経路は一以上のオフモジュール経路を含む。これは、第1マルチプレクサA511、パッケージング基板A501の外に実装された帯域通過フィルタA513、増幅器A514、及び第2マルチプレクサA512を含む。増幅器A514は、パッケージング基板A501に実装された広帯域増幅器とすることができ、又はパッケージング基板A501の外に実装することもできる。ここに記載されるように、増幅器314a〜314d、A514は、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器としてよい。
DRx制御器A502は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器A502は、DRx制御器A502が(例えば通信制御器から)受信した帯域選択信号に基づいて複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。DRx制御器A502は、例えば、バイパススイッチ519の開閉により、増幅器314a〜314d、A514のイネーブル又はディセーブルにより、マルチプレクサA511、A512の制御により、又は他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。例えば、DRx制御器A502は、(例えば、フィルタ313a〜313d、A513と増幅器314a〜314d、A514との間の)経路沿いのスイッチを開閉すること、又は増幅器314a〜314d、A514の利得を実質的にゼロに設定することができる。
例A:可変利得増幅器
ここに記載されるように、受信した信号を処理する増幅器は可変利得増幅器(VGA)とすることができる。すなわち、いくつかの実装において、DRxモジュールは複数の可変利得増幅器(VGA)を含み、VGAの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該VGAにおいて受信した信号を、DRx制御器から受信した増幅器制御信号が制御する利得によって増幅するように構成される。
いくつかの実施形態において、VGAの利得は、バイパス可能、ステップ可変、連続可変とすることができる。図42は、いくつかの実施形態において、可変利得増幅器A350がバイパス可能であり得ることを示す。可変利得増幅器A350は、固定利得増幅器A351と、DRx制御器A302が生成する増幅器制御信号によって制御可能なバイパススイッチA352とを含む。バイパススイッチA352は(第1位置において)固定利得増幅器A351の入力から当該固定利得増幅器の出力へのラインを閉にして固定利得増幅器A351をバイパスする信号を許容することができる。バイパススイッチA352は(第2位置において)固定利得増幅器A351の入力と固定利得増幅器A351の出力との間のラインを開にして固定利得増幅器A351に信号を通過させることができる。いくつかの実装において、固定利得増幅器は、バイパススイッチが第1位置にある場合はディセーブルにされ、そうでない場合はバイパスモードに適合するように再構成される。図39の一例を参照すると、いくつかの実装において、VGA314a〜314dの少なくとも一つは、固定利得増幅器と、増幅器制御信号によって制御可能なバイパススイッチとを含む。
図43は、いくつかの実施形態において、可変利得増幅器A360の利得がステップ可変又は連続可変であり得ることを示す。いくつかの実装において、可変利得増幅器A360はステップ可変であり、DRx制御器A302が生成したデジタル増幅器制御信号に応答して当該デジタル信号が指示する複数の設定量の一つの利得により、可変利得増幅器A360の入力において受信した信号を増幅する。いくつかの実装において、可変利得増幅器A360は連続可変であり、DRx制御器A302が生成したアナログ増幅器制御信号に応答して当該アナログ信号の特性(例えば電圧又はデューティーサイクル)に比例する利得により、可変利得増幅器A360の入力において受信した信号を増幅する。図39の一例を参照すると、いくつかの実装において、VGA314a〜314dの少なくとも一つは、当該VGAにおいて受信した信号を、増幅器制御信号によって指示された複数の設定量の一つの利得によって増幅するように構成されたステップ可変利得増幅器を含む。いくつかの実装において、図39のVGA314a〜314dの少なくとも一つは、当該VGAにおいて受信した信号を増幅器制御信号に比例する利得によって増幅するように構成された連続可変利得増幅器を含む。
いくつかの実装において、図39の増幅器314a〜314dは、可変電流増幅器(VCA)とすることができる。VCAにより引き出される電流は、バイパス可能、ステップ可変、連続可変とすることができる。いくつかの実装において、VCAの少なくとも一つは、固定電流増幅器と、増幅器制御信号によって制御可能なバイパススイッチとを含む。バイパススイッチは(第1位置において)、固定電流増幅器の入力と当該固定電流増幅器の出力との間のラインを閉とすることにより、信号が当該固定電流増幅器をバイパスするのを許容することができる。バイパススイッチは(第2位置において)入力及び出力間のラインを開とすることにより、信号が固定電流増幅器を通過するようにできる。いくつかの実装において、固定電流増幅器は、バイパススイッチが第1位置にある場合にディセーブルにされ、そうでない場合はバイパスモードに適合するように再構成される。
いくつかの実装において、VCAの少なくとも一つは、当該VCAにおいて受信した信号を、増幅器制御信号が指示する複数の設定量の一つの電流を引き出すことによって増幅するように構成されたステップ可変電流増幅器を含む。いくつかの実装において、VCAの少なくとも一つは、当該VCAにおいて受信した信号を、増幅器制御信号に比例する電流を引き出すことによって増幅するように構成された連続可変電流増幅器を含む。
いくつかの実装において、図39の増幅器314a〜314dは、固定利得、固定電流増幅器である。いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、固定利得、可変電流増幅器である。いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、可変利得、固定電流増幅器である。いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、可変利得、可変電流増幅器である。
いくつかの実装において、DRx制御器302は、第1マルチプレクサの入力311において受信した入力信号のサービス品質メトリックに基づいて増幅器制御信号(複数可)を生成する。いくつかの実装において、DRx制御器302は、通信制御器120から受信した信号に基づいて増幅器制御信号(複数可)を生成する。増幅器制御信号はさらに、受信した信号のサービス品質(QoS)メトリックに基づき得る。受信した信号のQoSメトリックは、少なくとも部分的には、ダイバーシティアンテナ140において受信したダイバーシティ信号(例えば入力において受信した入力信号)に基づき得る。受信した信号のQoSメトリックはさらに、一次アンテナにおいて受信した信号に基づき得る。いくつかの実装において、DRx制御器302は、通信制御器120から信号を受信することなく、ダイバーシティ信号のQoSメトリックに基づいて増幅器制御信号(複数可)を生成する。
いくつかの実装において、QoSメトリックは信号強度を含む。他例では、QoSメトリックは、ビット誤り率、データスループット、送信遅延、又は任意の他のQoSメトリックを含み得る。
ここで述べたように、図39のDRxモジュール310は、ダイバーシティアンテナ140からのダイバーシティ信号を受信する入力と、処理されたダイバーシティ信号を送受信器330に(送信ライン135及びダイバーシティRFモジュール320を介して)与える出力とを有する。ダイバーシティRFモジュール320は、処理されたダイバーシティ信号を、送信ライン135を介して受信してさらなる処理を行う。特に、処理されたダイバーシティ信号は、ダイバーシティRFマルチプレクサ321によって一以上の経路へと分割され又は引き回される。当該経路において、分割され又は引き回された信号は、対応する帯域通過フィルタ323a〜323dによるフィルタリングを受け、対応する増幅器324a〜324dによって増幅される。増幅器324a〜324dそれぞれの出力は、送受信器330に与えられる。
ダイバーシティRFマルチプレクサ321は、経路の一以上を選択的にアクティブにするべく制御器120によって(直接的に又はオンチップダイバーシティRF制御器を介してのいずれかにより)制御することができる。同様に、増幅器324a〜324dも制御器120によって制御され得る。例えば、いくつかの実装において、増幅器324a〜324dのそれぞれは、イネーブル/ディセーブル入力を含み、増幅器イネーブル信号に基づいてイネーブル(又はディセーブル)にされる。いくつかの実装において、増幅器324a〜324dは、制御器120(又は制御器120が制御するオンチップダイバーシティRF制御器)から受信した増幅器制御信号が制御する利得により、VGAにおいて受信した信号を増幅する可変利得増幅器(VGA)である。いくつかの実装において、増幅器324a〜324dは可変電流増幅器(VCA)である。
すでにダイバーシティRFモジュール320を含んだ受信器チェーンにDRxモジュール310を追加することにより、DRx構成300における帯域通過フィルタの数は2倍となる。すなわち、いくつかの実装において、帯域通過フィルタ323a〜323dは、ダイバーシティRFモジュール320には含まれない。むしろ、DRxモジュール310の帯域通過フィルタ313a〜313dが、帯域外ブロッカーの強度を低減するべく使用される。さらに、ダイバーシティRFモジュール320の自動利得制御(AGC)テーブルをシフトして、ダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dが与える利得量を、DRxモジュール310の増幅器314a〜314dが与える利得量だけ低減することができる。
例えば、DRxモジュール利得が15dBでありかつ受信器感度が−100dBmの場合、ダイバーシティRFモジュール320は−85dBmの感度となる。ダイバーシティRFモジュール320の閉ループAGCがアクティブになると、その利得は自動的に15dBだけ降下する。しかしながら、信号部品及び帯域外ブロッカーの双方が受信されて15dBだけ増幅される。すなわち、いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュール320の15dB利得降下には、その線形性の15dB上昇も付随し得る。特に、ダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dは、当該増幅器の線形性が、利得低減(又は電流増加)に伴い増加するように設計され得る。
いくつかの実装において、制御器120は、DRxモジュール310の増幅器314a〜314dとダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dとの利得(及び/又は電流)を制御する。ここでの一例においてのように、制御器120は、DRxモジュール310の増幅器314a〜314dが与える一定量の利得が増加することに応答して、ダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dが与える一定量の利得を低減することができる。すなわち、いくつかの実装において、制御器120は、(ダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dのための)下流側増幅器制御信号を(DRxモジュール310の増幅器314a〜314dのための)増幅器制御信号に基づいて生成し、送信ライン135を介して(DRxモジュール310の)出力に結合された一以上の下流側増幅器324a〜324dの利得を制御するように構成される。いくつかの実装において、制御器120はまた、無線装置の、フロントエンドモジュール(FEM)における増幅器のような他の部品の利得も増幅器制御信号に基づいて制御する。
ここで述べたように、いくつかの実装において、帯域通過フィルタ323a〜323dは含まれない。すなわち、いくつかの実装において、下流側増幅器324a〜324dの少なくとも一つは、下流側帯域通過フィルタを通過することなく、送信ライン135を介して(DRxモジュール310の)出力に結合される。かかる実装に関する複数例が、図40を参照してここに記載される。
図44は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成A600が、チューニング可能整合回路を備えたDRxモジュールA610を含み得ることを示す。特に、DRxモジュールA610は、DRxモジュールA610の入力及び出力の一以上に設けられた一以上のチューニング可能整合回路を含み得る。
同じダイバーシティアンテナ140において受信した多重周波数帯域のすべてが、理想的なインピーダンス整合である可能性は低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能入力整合回路A616をDRxモジュールA610の入力に実装して(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づいて)DRx制御器A602によって制御することができる。DRx制御器A602は、チューニング可能入力整合回路A616を、複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。チューニング可能入力整合回路A616は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路とすることができる。特に、チューニング可能入力整合回路A616は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、DRxモジュールA610の入力と第1マルチプレクサA311の入力との間に接続してよく、又はDRxモジュールA610の入力と接地電圧との間に接続してよい。
同様に、多くの周波数帯域の信号を搬送する一つのみの送信ライン135(又は少なくともいくつかのケーブル)によっては、多重周波数帯域すべてが理想的なインピーダンス整合となる可能性は低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能出力整合回路A617をDRxモジュールA610の出力に実装して(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づいて)DRx制御器A602によって制御することができる。DRx制御器A602は、チューニング可能出力整合回路A618を、複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。チューニング可能出力整合回路A617は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路とすることができる。特に、チューニング可能出力整合回路A617は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、DRxモジュールA610の出力と第2マルチプレクサA312の出力との間に接続してよく、又はDRxモジュールA610の出力と接地電圧との間に接続してよい。
図45は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成A700が多重アンテナを含み得ることを示す。図45が2つのアンテナA740a〜A740b及び一つの送信ライン135を備えた一実施形態を例示するにもかかわらず、ここに記載される態様は、2つを超えるアンテナ及び/又は2つの以上のケーブルを備えた実施形態に実装することができる。
ダイバーシティ受信器構成A700は、第1アンテナA740a及び第2アンテナA740bに結合されたDRxモジュールA710を含む。いくつかの実装において、第1アンテナA740aは、高い周波数帯域において送信された信号を受信するように構成された高帯域アンテナであり、第2アンテナA740bは、低い周波数帯域において送信された信号を受信するように構成された低帯域アンテナである。
DRxモジュールA710は、DRxモジュールA710の第1入力における第1チューニング可能入力整合回路A716aと、DRxモジュールA710の第2入力における第2チューニング可能入力整合回路A716bとを含む。DRxモジュールA710はさらに、DRxモジュールA710の出力にチューニング可能出力整合回路A717を含む。DRx制御器A702は、チューニング可能整合回路A716a〜A716b、A717のそれぞれを、複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。チューニング可能整合回路A716a〜A716b、A717は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路とすることができる。
DRxモジュールA710は、DRxモジュールA710の入力(第1アンテナA740aに結合された第1入力、及び第2アンテナA740bに結合された第2入力)と(送信ライン135に結合された)出力との間に一定数の経路を含む。いくつかの実装において、DRxモジュールA710は、DRx制御器A702が制御する一以上のバイパススイッチによってアクティブにされる入力及び出力間の一以上のバイパス経路(図示せず)を含む。
DRxモジュールA710は、第1入力マルチプレクサA711a又は第2入力マルチプレクサA711bの一方を含むとともに、出力マルチプレクサA712を含む一定数のマルチプレクサ経路を含む。マルチプレクサ経路は、一定数のオンモジュール経路(図示)を含む。チューニング可能入力整合回路A716a〜A716bの一つ、入力マルチプレクサA711a〜A711bの一つ、一の帯域通過フィルタA713a〜A713h、一の増幅器A714a〜A714h、出力マルチプレクサA712及び出力整合回路A717を含む。マルチプレクサ経路は、ここに記載される一以上のオフモジュール経路(図示せず)を含んでよい。またもここに記載されるように、増幅器A714a〜A714hは、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器としてよい。
DRx制御器A702は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器A702は、DRx制御器A702が(例えば通信制御器から)受信した帯域選択信号に基づいて複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器A702は、帯域選択信号に基づいてチューニング可能整合回路A716a〜A716b、A717をチューニングするように構成される。DRx制御器A702は、例えば、増幅器A714a〜A714hのイネーブル又はディセーブルにより、マルチプレクサA711a〜A711b、A712の制御により、又はここに記載される他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。
図46は、RF信号を処理する方法のフローチャート表現の一実施形態を示す。いくつかの実装において(及び一例として以下に詳述されるように)、方法A800は、図39のDRx制御器302又は図39の通信制御器120のような制御器によって行われる。いくつかの実装において、方法A800は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせを含む処理ロジックによって行うことができる。いくつかの実装において、方法A800は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えばメモリ)に記憶されたコードを実行するプロセッサによって行われる。簡潔には、方法A800は、帯域選択信号を受信することと、受信したRF信号を一以上の利得制御経路に沿って引き回して当該受信したRF信号を処理することとを含む。
方法A800は、ブロックA810において、制御器が帯域選択信号を受信することから始まる。制御器は、他の制御器から帯域選択信号を受信し、又はセルラー基地局若しくは他の外部ソースから帯域選択信号を受信することができる。帯域選択信号は、無線装置がRF信号を送受信する一以上の周波数帯域を指示することができる。いくつかの実装において、帯域選択信号は、キャリアアグリゲーション通信のための一組の周波数帯域を指示する。
いくつかの実装において、制御器は、一以上のチューニング可能整合回路を受信帯域選択信号に基づいてチューニングする。例えば、制御器は、チューニング可能整合回路を、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。
ブロックA820において、制御器は、ダイバーシティ受信器(DRx)モジュールの一以上の経路を帯域選択信号に基づいて選択的にアクティブにする。ここに記載されるように、DRxモジュールは、当該DRxモジュールの(一以上のアンテナに結合された)一以上の入力と(一以上のケーブルに結合された)一以上の出力との間に一定数の経路を含み得る。経路は、バイパス経路及びマルチプレクサ経路を含み得る。マルチプレクサ経路は、オンモジュール経路及びオフモジュール経路を含み得る。
制御器は、複数の経路の一以上を、例えば、一以上のバイパススイッチの開閉により、当該経路に沿って設けられた増幅器の、増幅器イネーブル信号を介したイネーブル若しくはディセーブルにより、分割器制御信号及び/若しくは結合器制御信号を介した一以上のマルチプレクサの制御により、又は他のメカニズムを介して選択的にアクティブにすることができる。例えば、制御器は、当該経路に沿って設けられたスイッチを開若しくは閉にし、又は当該経路に沿って設けられた増幅器の利得を実質的にゼロに設定することができる。
ブロックA830において、制御器は増幅器制御信号を、一以上のアクティブにされた経路に沿ってそれぞれが設けられた一以上の増幅器に送信する。増幅器制御信号は、送信先となる増幅器の利得(又は電流)を制御する。一実施形態において、増幅器は、固定利得増幅器と、増幅器制御信号によって制御可能なバイパススイッチとを含む。すなわち、一実施形態において、増幅器制御信号は、バイパススイッチを開にすべきか又は閉にすべきかを指示する。
一実施形態において、増幅器は、当該増幅器において受信した信号を、増幅器制御信号によって指示された複数の設定量の一つの利得によって増幅するように構成されたステップ可変利得増幅器を含む。すなわち、一実施形態において、増幅器制御信号は、複数の設定量の一つを指示する。
一実施形態において、増幅器は、当該増幅器において受信した信号を、増幅器制御信号に比例する利得によって増幅するように構成された連続可変利得増幅器を含む。すなわち、一実施形態において、増幅器制御信号は、比例利得量を指示する。
いくつかの実装において、制御器は、入力において受信した入力信号のサービス品質(QoS)メトリックに基づいて増幅器制御信号(複数可)を生成する。いくつかの実装において、制御器は、他の制御器から受信した信号、ひいては当該受信した信号のQoSメトリックに基づき得る信号に基づいて増幅器制御信号(複数可)を生成する。受信した信号のQoSメトリックは、少なくとも部分的に、ダイバーシティアンテナにおいてダイバーシティ信号(例えば入力において受信した入力)に基づく。受信した信号のQoSメトリックはさらに、一次アンテナにおいて受信した信号に基づき得る。いくつかの実装において、制御器は、他の制御器から信号を受信することなく、ダイバーシティ信号のQoSメトリックに基づいて増幅器制御信号(複数可)を生成する。例えば、QoSメトリックは信号強度を含み得る。他例では、QoSメトリックは、ビット誤り率、データスループット、送信遅延、又は任意の他のQoSメトリックを含み得る。
いくつかの実装において、制御器はまた、ブロックA830において、一以上のケーブルを介して出力に結合された一以上の下流側増幅器の利得を制御するべく、増幅器制御信号に基づいて下流側増幅器制御信号を送信する。
とりわけ、可変利得増幅器に関する上述の例Aは、以下のようにまとめることができる。
いくつかの実装によれば、本開示は、第1マルチプレクサの入力と第2マルチプレクサの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む受信システムに関する。受信システムはさらに、複数の帯域通過フィルタを含む。複数の帯域通過フィルタの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各帯域へとフィルタリングするように構成される。受信システムはさらに、複数の可変利得増幅器(VGA)を含む。複数のVGAの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該VGAにおいて受信した信号を、当該制御器から受信した増幅器制御信号が制御する利得によって増幅するように構成される。
いくつかの実施形態において、制御器は、当該制御器が受信した帯域選択信号に基づいて複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成することができる。いくつかの実施形態において、制御器は、分割器制御信号を第1マルチプレクサに、結合器制御信号を第2マルチプレクサに送信することによって、複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成することができる。いくつかの実施形態において、制御器は、複数の経路の一以上に沿ってそれぞれが設けられた複数のVGAの一以上に増幅器イネーブル信号を送信することによって、複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成することができる。
いくつかの実施形態において、VGAの少なくとも一つは、固定利得増幅器と、増幅器制御信号によって制御可能なバイパススイッチとを含む。いくつかの実施形態において、VGAの少なくとも一つは、当該VGAにおいて受信した信号を、増幅器制御信号が指示する複数の設定量の一つの利得によって増幅するように構成されたステップ可変利得増幅器、又は、当該VGAにおいて受信した信号を、増幅器制御信号に比例する利得によって増幅するように構成された連続可変利得増幅器を含み得る。いくつかの実施形態において、VGAの少なくとも一つは、当該増幅器において受信した信号を、増幅器制御信号が制御する電流量を引き出すことによって増幅するように構成された可変電流増幅器を含み得る。
いくつかの実施形態において、増幅器制御信号は、第1マルチプレクサの入力において受信した入力信号のサービス品質メトリックに基づく。
いくつかの実施形態において、VGAの少なくとも一つは低雑音増幅器を含み得る。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、入力及び出力の一以上に設けられた一以上のチューニング可能整合回路を含み得る。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、第2マルチプレクサの出力に結合され、一以上の下流側増幅器を含む下流側モジュールに結合された送信ラインを含み得る。いくつかの実施形態において、制御器はさらに、一以上の下流側増幅器の利得を制御するべく、増幅器制御信号に基づいて下流側増幅器制御信号を生成するように構成することができる。いくつかの実施形態において、下流側増幅器の少なくとも一つは、下流側帯域通過フィルタを通過することのない送信ラインに結合することができる。いくつかの実施形態において、一以上の下流側増幅器の数は、VGAの数未満としてよい。
いくつかの実装において、本開示は、複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板を含む無線周波数(RF)モジュールに関する。RFモジュールさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは、第1マルチプレクサの入力及び第2マルチプレクサの出力(例えばRFモジュールの入力及びRFモジュールの出力)間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。受信システムはさらに、複数の帯域通過フィルタを含む。帯域通過フィルタの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成される。受信システムはさらに、複数の可変利得増幅器(VGA)を含む。複数のVGAの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、VGAにおいて受信した信号を、制御器から受信した増幅器制御信号が制御する利得によって増幅するように構成される。
いくつかの実施形態において、RFモジュールは、ダイバーシティ受信器フロントエンドモジュール(FEM)としてよい。
いくつかの実施形態において、複数の経路はオフモジュール経路を含む。オフモジュール経路は、オフモジュール帯域通過フィルタと、複数のVGAの一つとを含み得る。
いくつかの教示によれば、本開示は、第1無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第1アンテナを含む無線装置に関する。無線装置はさらに、第1アンテナと通信する第1フロントエンドモジュール(FEM)を含む。パッケージング基板を含む第1FEMは、複数の部品を受容するように構成される。第1FEMはさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは、第1マルチプレクサの入力と第2マルチプレクサの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。受信システムはさらに、複数の帯域通過フィルタを含む。複数の帯域通過フィルタの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成される。受信システムはさらに、複数の可変利得増幅器(VGA)を含む。複数のVGAの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、VGAにおいて受信した信号を、制御器から受信した増幅器制御信号が制御する利得によって増幅するように構成される。無線装置さらに、出力からの第1RF信号の処理済みバージョンを、ケーブルを介して受信し、当該第1RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成された通信モジュールを含む。
いくつかの実施形態において、無線装置はさらに、第2無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第2アンテナと、当該第2アンテナと通信する第2FEMとを含む。通信モジュールは、第2FEMの出力から第2RF信号の処理済みバージョンを受信し、当該第2RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成することができる。
いくつかの実施形態において、無線装置は、第1FEMと通信モジュールの一以上の下流側増幅器の利得を制御するように構成された通信制御器を含む。
例B:位相シフト部品
図47は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成B600が、一以上の位相整合部品B624a〜B624bを備えたDRxモジュールB610を含み得ることを示す。DRxモジュールB610は、アンテナ140に結合されたDRxモジュールB610の入力からの2つの経路と、送信ライン135に結合されたDRxモジュールB610の出力とを含む。
図47のDRxモジュールB610において、信号分割器及び帯域通過フィルタはダイプレクサB611として実装される。ダイプレクサB611は、アンテナ140に結合された入力と、第1増幅器314aに結合された第1出力と、第2増幅器314bに結合された第2出力とを含む。第1出力において、ダイプレクサB611は、(例えばアンテナ140から)入力において受信した信号であって第1周波数帯域へとフィルタリングされた信号を出力する。第2出力において、ダイプレクサB611は、入力において受信した信号を、第2周波数帯域へとフィルタリングして出力する。いくつかの実装において、ダイプレクサB611は、DRxモジュールB610の入力において受信した入力信号を分割して、複数の経路に沿って伝播する複数の周波数帯域それぞれの複数の信号にするように構成されたトリプレクサ、クワッドプレクサ又は他のマルチプレクサに置き換えることができる。
ここに記載されるように、増幅器314a〜314bの各一つは、当該経路の対応する一つに沿って設けられ、増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。増幅器314a〜314bの出力は、信号結合器B612により結合される前に、対応する位相シフト部品B624a〜B624bを通して供給される。
信号結合器B612は、第1位相シフト部品B624aに結合された第1入力、第2位相シフト部品B624bに結合された第2入力、及びDRxモジュールB610の出力に結合された出力を含む。信号結合器の出力における信号は、第1入力及び第2入力の信号の合計である。すなわち、信号結合器は、複数の経路に沿って伝播する信号を結合するように構成される。
信号がアンテナ140によって受信されると、当該信号は、ダイプレクサB611によって第1周波数帯域へとフィルタリングされ、第1増幅器314aを通る第1経路に沿って伝播する。フィルタリングかつ増幅された信号は、第1位相シフト部品B624aによって位相シフトされて信号結合器B612の第1入力に供給される。いくつかの実装において、信号結合器B612又は第2増幅器314bは、信号が信号結合器B612を通って第2経路に沿って逆方向に続くのを妨げることがない。すなわち、信号は、第2位相シフト部品B624bを通り、第2増幅器314bを通って伝播し、ダイプレクサB611から反射される。反射された信号は、第2増幅器314bを通って伝播し、第2位相シフト部品B624bを通り、信号結合器B612の第2入力に到達する。
(信号結合器B612の第1入力における)初期信号の位相と(信号結合器B612の第2入力における)反射信号の位相とがずれている場合、信号結合器B612が行う合計により、信号結合器B612の出力における信号は弱められる。同様に、初期信号及び反射された信号が同相の場合、信号結合器B612が行う合計により、信号結合器B612の出力における信号が強められる。すなわち、いくつかの実装において、第2位相シフト部品B624bは、(少なくとも第1周波数帯域にある)信号を位相シフトして、初期信号及び反射信号が少なくとも部分的に同相となるように構成される。特に、第2位相シフト部品B624bは、(少なくとも第1周波数帯域にある)信号を位相シフトして、初期信号及び反射信号の合計振幅が初期信号の振幅よりも大きくなるように構成される。
例えば、第2位相シフト部品B624bは、第2位相シフト部品B624bを通過する信号を、第2増幅器314bを介した逆方向伝播により導入される位相シフトの−1/2倍だけ位相シフトし、ダイプレクサB611から反射させ、第2増幅器314bを介して順方向伝播させるように構成することができる。他例では、第2位相シフト部品B624bは、第2位相シフト部品B624bを通過する信号を、360度と、第2増幅器314bを介した逆方向伝播により導入される位相シフトとの差の半分だけ位相シフトし、ダイプレクサB611から反射させ、第2増幅器314bを介して順方向伝播させるように構成することができる。一般に、第2位相シフト部品B624bは、第2位相シフト部品B624bを通過する信号を位相シフトして、初期信号と反射信号とが360度の整数倍(ゼロを含む)の位相差を有するように構成することができる。
一例では、初期信号は、0度(又は任意の他の基準位相)としてよく、第2増幅器314bを通って逆方向伝播し、ダイプレクサB611から反射され、第2増幅器314bを通って順方向伝播することにより、140度の位相シフトを導入することができる。すなわち、いくつかの実装において、第2位相シフト部品B624bは、第2位相シフト部品B624bを通過する信号を−70度だけ位相シフトさせるように構成される。すなわち、初期信号は、第2位相シフト部品B624bにより−70度へと位相シフトされ、第2増幅器314bを通る逆方向伝播、ダイプレクサB611を通る順方向伝播、及び第2増幅器314bを通る順方向伝播により70度へと位相シフトされ、並びに第2位相シフト部品B624bにより0度へと戻るように位相シフトされる。
いくつかの実装において、第2位相シフト部品B624bは、第2位相シフト部品B624bを通過する信号を110度だけ位相シフトさせるように構成される。すなわち、初期信号は、第2位相シフト部品B624bにより110度へと位相シフトされ、第2増幅器314bを通過する逆方向伝播、ダイプレクサB611からの反射、及び第2増幅器314bを介した順方向伝播により250度へと位相シフトされ、並びに第2位相シフト部品B624bにより360度へと位相シフトされる。
同時に、アンテナ140が受信した信号は、ダイプレクサB611により第2周波数帯域へとフィルタリングされ、第2増幅器314bを通る第2経路に沿って伝播する。フィルタリングかつ増幅された信号は、第2位相シフト部品B624bによって位相シフトされて信号結合器B612の第2入力に供給される。いくつかの実装において、信号結合器B612又は第1増幅器314aは、信号が信号結合器B612を通って第1経路に沿って逆方向に続くのを妨げることがない。すなわち、信号は、第1位相シフト部品B624aを通り、第2増幅器314aを通って伝播し、ダイプレクサB611から反射される。反射信号は、第1増幅器314a及び第1位相シフト部品B624aを通って伝播し、信号結合器B612の第1入力に到達する。
(信号結合器B612の第2入力における)初期信号の位相と(信号結合器B612の第1入力における)反射信号の位相とがずれている場合、信号結合器B612が行う合計により、信号結合器B612の出力における信号は弱められ、初期信号と反射信号とが同相の場合、信号結合器B612が行う合計により、信号結合器B612の出力における信号は強められる。すなわち、いくつかの実装において、第1位相シフト部品B624aは、(少なくとも第2周波数帯域にある)信号を位相シフトして、初期信号及び反射信号が少なくとも部分的に同相となるように構成される。
例えば、第1位相シフト部品B624aは、第1位相シフト部品B624aを通過する信号を、第1増幅器314aを介した逆方向伝播により導入される位相シフトの−1/2倍だけ位相シフトし、ダイプレクサB611から反射させ、第1増幅器314aを介して順方向伝播させるように構成することができる。他例では、第1位相シフト部品B624aは、第1位相シフト部品B624aを通過する信号を、360度と、第1増幅器314aを介した逆方向伝播により導入される位相シフトとの差の半分だけ位相シフトし、ダイプレクサB611から反射させ、第1増幅器314aを介して順方向伝播させるように構成することができる。一般に、第1位相シフト部品B624aは、第1位相シフト部品B624aを通過する信号を位相シフトして、初期信号及び反射信号が360度の整数倍(ゼロを含む)の位相差を有するように構成することができる。
位相シフト部品B624a〜B624bは、受動回路として実装してよい。特に、位相シフト部品B624a〜B624bは、LC回路として実装してよく、インダクタ及び/又はキャパシタのような一以上の受動部品を含み得る。これらの受動部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、増幅器314a〜314bの出力と信号結合器B612の入力との間に接続してよく、又は増幅器314a〜314bの出力と接地電圧との間に接続してよい。いくつかの実装において、位相シフト部品B624a〜B624bは、増幅器314a〜314bと同じダイに又は同じパッケージに統合される。
いくつかの実装において(例えば図47に示されるように)、位相シフト部品B624a〜B624bは、経路に沿って増幅器314a〜314bの後に設けられる。すなわち、位相シフト部品B624a〜B624bが引き起こす任意の信号減衰は、例えば出力信号の信号対雑音比のような、モジュールB610の性能に影響を与えることがない。しかしながら、いくつかの実装において、位相シフト部品B624a〜B624bは、経路に沿って増幅器314a〜314bの前に設けられる。例えば、位相シフト部品B624a〜B624bは、ダイプレクサB611及び増幅器314a〜314b間に設けられたインピーダンス整合部品に統合されてよい。
図48は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成B640が、一以上の位相整合部品B624a〜B624b及び二段増幅器B614a〜B614bを備えたDRxモジュールB641を含み得ることを示す。図48のDRxモジュールB641は、図47のDRxモジュールB610の増幅器314a〜314bが、図48のDRxモジュールB641における二段増幅器B614a〜B614bによって置き換えられている点を除き、図47のDRxモジュールB610に実質的に類似する。
図49は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成B680が、一以上の位相整合部品B624a〜B624b及び結合器後段増幅器B615を備えたDRxモジュールB681を含み得ることを示す。図49のDRxモジュールB681は、図49のDRxモジュールB681が、信号結合器B612の出力とDRxモジュールB681の出力との間に設けられた結合器後段増幅器B615を含む点を除き、図47のDRxモジュールB610に実質的に類似する。結合器後段増幅器B615は、増幅器314a〜314bと同様に、DRx制御器(図示せず)が制御する可変利得増幅器(VGA)及び/又は可変電流増幅器でよい。
図50は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成B700が、チューニング可能位相シフト部品B724a〜B724dを備えたDRxモジュールB710を含み得ることを示す。チューニング可能位相シフト部品B724a〜B724dはそれぞれ、チューニング可能位相シフト部品を通過する信号を、DRx制御器B702から受信した位相シフトチューニング信号が制御する量だけ位相シフトさせるように構成することができる。
ダイバーシティ受信器構成B700は、アンテナ140に結合された入力と送信ライン135に結合された出力とを有するDRxモジュールB710を含む。DRxモジュールB710は、DRxモジュールB710の入力及び出力間に一定数の経路を含む。いくつかの実装において、DRxモジュールB710は、DRx制御器B702が制御する一以上のバイパススイッチによってアクティブにされる入力及び出力間の一以上のバイパス経路(図示せず)を含む。
DRxモジュールB710は、入力マルチプレクサB311及び出力マルチプレクサB312を含む一定数のマルチプレクサ経路を含む。マルチプレクサ経路は、一定数のオンモジュール経路(図示)を含む。これは、入力マルチプレクサB311、帯域通過フィルタB313a〜B313d、増幅器B314a〜B314d、チューニング可能位相シフト部品B724a〜B724d、出力マルチプレクサB312及び結合器後段増幅器B615を含む。マルチプレクサ経路は、ここに記載される一以上のオフモジュール経路(図示せず)を含んでよい。またもここに記載されるように、増幅器B314a〜B314d(ポストゲイン増幅器B615を含む)は、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器としてよい。
チューニング可能位相シフト部品B724a〜B724dは、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、増幅器B314a〜B314dの出力と出力マルチプレクサB312の入力との間に接続してよく、又は増幅器B314a〜B314dの出力と接地電圧との間に接続してよい。
DRx制御器B702は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器B702は、当該複数の経路の一以上を、DRx制御器B702が (例えば通信制御器から)受信する帯域選択信号に基づいて選択的にアクティブにするように構成される。DRx制御器B702は、例えば、増幅器B314a〜B314dのイネーブル又はディセーブルにより、マルチプレクサB311、B312の制御により、又はここに記載される他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。
いくつかの実装において、DRx制御器B702は、チューニング可能位相シフト部品B724a〜B724dをチューニングするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器B702は、チューニング可能位相シフト部品B724a〜B724dを、帯域選択信号に基づいてチューニングする。例えば、DRx制御器B702は、チューニング可能位相シフト部品B724a〜B724dを、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、DRx制御器B702は、チューニング可能位相シフト部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、帯域選択信号に応答して位相シフトチューニング信号をアクティブな各経路のチューニング可能位相シフト部品B724a〜B724dへと送信することができる。
DRx制御器B702は、帯域外の反射信号が出力マルチプレクサB312において帯域外の初期信号と同相になるようにチューニング可能位相シフト部品B724a〜B724dとチューニングすることができる。例えば、第1周波数帯域に対応する(第1増幅器B314aを通る)第1経路と、第2周波数帯域に対応する(第2増幅器B314bを通る)第2経路と、(第3増幅器B314cを通る)第3経路とがアクティブにされることを帯域選択信号が指示すると、DRx制御器B702は、(1)第2経路に沿って伝播する(第2周波数帯域の)信号に対しては、初期信号と、第1経路に沿って逆方向伝播し、帯域通過フィルタB313aから反射され、第1経路を通って順方向伝播する反射信号とが同相になるように、(2)第3経路に沿って伝播する(第3周波数帯域の)信号に対しては、初期信号と、第1経路に沿って逆方向伝播し、帯域通過フィルタB313aから反射され、第1経路を通って順方向伝播する反射信号とが同相になるように第1チューニング可能位相シフト部品B724aをチューニングすることができる。
DRx制御器B702は、第1チューニング可能位相シフト部品B724aを、第2周波数帯域が第3周波数帯域とは異なる量だけ位相シフトされるようにチューニングすることができる。例えば、第1増幅器B314aを通る逆方向伝播と、帯域通過フィルタB313aからの反射と、第1増幅器B314bを通る順方向伝播とにより、第2周波数帯域の信号が140度だけ位相シフトされて第3周波数帯域が130度だけ位相シフトされると、DRx制御器B702は、第2周波数帯域を−70度(又は110度)だけ位相シフトし、かつ、第3周波数帯域を−65度(又は115度)だけ位相シフトするように、第1チューニング可能位相シフト部品B724aをチューニングすることができる。
DRx制御器B702は同様に、第2位相シフト部品B724b及び第3位相シフト部品B724cをチューニングすることができる。
他例では、第1経路と、第2経路と、(第4増幅器B314dを通る)第4経路とがアクティブにされることを帯域選択信号が指示すると、DRx制御器B702は、(1)第2経路に沿って伝播する(第2周波数帯域の)信号に対しては、初期信号と、第1経路に沿って逆方向伝播し、帯域通過フィルタB313aから反射され、第1経路を通って順方向伝播する反射信号とが同相になるように、(2)第4経路に沿って伝播する(第4周波数帯域の)信号に対しては、初期信号と、第1経路に沿って逆方向伝播し、帯域通過フィルタB313aから反射され、第1経路を通って順方向伝播する反射信号とが同相になるように第1チューニング可能位相シフト部品B724aをチューニングすることができる。
DRx制御器B702は、チューニング可能位相シフト部品B724a〜B724dの可変部品を、異なる複数組の周波数帯域に対して異なる値を有するようにチューニングすることができる。
いくつかの実装において、チューニング可能位相シフト部品B724a〜B724dは、チューニング可能でない又はDRx制御器B702により制御されない固定位相シフト部品によって置き換えられる。一つの周波数帯域に対応する当該経路の対応する一つに沿って設けられた位相シフト部品の各一つは、他の周波数帯域のそれぞれを位相シフトすることにより、対応する他経路に沿った初期信号と、当該経路の当該一つに沿って逆方向伝播し、対応帯域通過フィルタから反射され、当該経路の当該一つを通って順方向伝播する反射信号とが同相となるように構成してよい。
例えば、第3位相シフト部品B724cは固定されており、(1)(第1経路に沿って伝播する)第1周波数の初期信号と、第3経路に沿って逆方向伝播し、第3帯域通過フィルタB313cから反射され、第3経路を通って順方向伝播する反射信号とが同相となるように第1周波数帯域を位相シフトし、(2)(第2経路に沿って伝播する)第2周波数の初期信号と、第3経路に沿って逆方向伝播し、第3帯域通過フィルタB313cから反射され、第3経路を通って順方向伝播する反射信号とが同相となるように第2周波数帯域を位相シフトし、(3)(第4経路に沿って伝播する)第4周波数の初期信号と、第3経路に沿って逆方向伝播し、第3帯域通過フィルタB313cから反射され、第3経路を通って順方向伝播する反射信号とが同相となるように第4周波数帯域を位相シフトするように構成される。他の位相シフト部品も、同様に固定及び設定されてよい。
すなわち、DRxモジュールB710は、DRxモジュールB710の入力及びDRxモジュールB710の出力間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成されたDRx制御器B702を含む。DRxモジュールB710はさらに複数の増幅器B314a〜B314dを含む。複数の増幅器B314a〜B314dの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。DRxモジュールさらに複数の位相シフト部品B724a〜B724dを含む。複数の位相シフト部品B724a〜B724dの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該位相シフト部品を通過する信号を位相シフトするように構成される。
いくつかの実装において、第1位相シフト部品B724aは、第1周波数帯域(例えば第1帯域通過フィルタB313aの周波数帯域)に対応する第1経路に沿って設けられ、第1位相シフト部品B724aを通過する信号の第2周波数帯域(例えば第2帯域通過フィルタB313bの周波数帯域)を位相シフトすることにより、第2周波数帯域に対応する第2経路に沿って伝播する初期信号と、第1経路に沿って伝播する反射信号とが少なくとも部分的に同相となるように構成される。
いくつかの実装において、第1位相シフト部品B724aはさらに、第1位相シフト部品B724aを通過する信号の第3周波数帯域(例えば第3帯域通過フィルタB313cの周波数帯域)を位相シフトすることにより、第3周波数帯域に対応する第3経路に沿って伝播する初期信号と、第1経路に沿って伝播する反射信号とが少なくとも部分的に同相となるように構成される。
同様に、いくつかの実装において、第2経路に沿って設けられた第2位相シフト部品B724bは、第2位相シフト部品B724bを通過する信号の第1周波数帯域を位相シフトすることにより、第1経路に沿って伝播する初期信号と、第2経路に沿って伝播する反射信号とが少なくとも部分的に同相となるように構成される。
図53は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成BC1000が、チューニング可能インピーダンス整合部品が入力及び出力に設けられたDRxモジュールBC1010を含み得ることを示す。DRxモジュールBC1010は、DRxモジュールBC1010の入力及び出力の一以上に設けられた一以上のチューニング可能インピーダンス整合部品を含み得る。特に、DRxモジュールBC1010は、DRxモジュールBC1010の入力に設けられた入力チューニング可能インピーダンス整合部品BC1016、DRxモジュールBC1010の出力に設けられた出力チューニング可能インピーダンス整合部品BC1017、又はその双方を含み得る。
同じダイバーシティアンテナ140において受信した多重周波数帯域のすべてが、理想的なインピーダンス整合である可能性は低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016をDRxモジュールBC1010の入力に実装して(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づいて)DRx制御器BC1002によって制御することができる。例えば、DRx制御器BC1002は、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016を、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、DRx制御器BC1002は、チューニング可能入力インピーダンス整合部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、帯域選択信号に応答して入力インピーダンスチューニング信号をチューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016に送信することができる。
チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路としてよい。特に、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、DRxモジュールBC1010の入力と第1マルチプレクサBC311の入力との間に接続してよく、又はDRxモジュールBC1010の入力と接地電圧との間に接続してよい。
同様に、多くの周波数帯域の信号を搬送する一つのみの送信ライン135(又は少なくともいくつかの送信ライン)によっては、多重周波数帯域すべてが理想的なインピーダンス整合となる可能性は低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017をDRxモジュールBC1010の出力に実装して(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づいて)DRx制御器BC1002によって制御することができる。例えば、DRx制御器BC1002は、チューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017を、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、チューニング可能出力インピーダンス整合部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、DRx制御器BC1002は、帯域選択信号に応答して、出力インピーダンスチューニング信号をチューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017に送信することができる。
チューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路又は任意の他のチューニング可能整合回路としてよい。特に、チューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、第2マルチプレクサBC312の出力とDRxモジュールBC1010の出力との間に接続してよく、又は第2マルチプレクサBC312の出力と接地電圧との間に接続してよい。
図54は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成BC1100が、多重チューニング可能部品を備えたDRxモジュールBC1110を含み得ることを示す。ダイバーシティ受信器構成BC1100は、アンテナ140に結合された入力と送信ライン135に結合された出力とを有するDRxモジュールBC1110を含む。DRxモジュールBC1110は、DRxモジュールBC1110の入力及び出力間に一定数の経路を含む。いくつかの実装において、DRxモジュールBC1110は、入力と、DRx制御器BC1102が制御する一以上のバイパススイッチによりアクティブにされる出力との間にある一以上のバイパス経路(図示せず)を含む。
DRxモジュールBC1110は、入力マルチプレクサBC311及び出力マルチプレクサBC312を含む一定数のマルチプレクサ経路を含む。マルチプレクサ経路は、一定数のオンモジュール経路(図示)を含む。これは、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016、入力マルチプレクサBC311、帯域通過フィルタBC313a〜BC313d、チューニング可能インピーダンス整合部品BC934a〜BC934d、増幅器BC314a〜BC314d、チューニング可能位相シフト部品BC724a〜BC724d、出力マルチプレクサBC312、及びチューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017を含む。マルチプレクサ経路は、ここに記載される一以上のオフモジュール経路(図示せず)を含んでよい。またもここに記載されるように、増幅器BC314a〜BC314dは、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器とすることができる。
DRx制御器BC1102は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器BC1102は、DRx制御器BC1102が(例えば通信制御器から)受信した帯域選択信号に基づいて複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。DRx制御器BC902は、例えば、増幅器BC314a〜BC314dのイネーブル又はディセーブルにより、マルチプレクサBC311、BC312の制御により、又はここに記載される他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。いくつかの実装において、DRx制御器BC1102は、それぞれが一以上のアクティブにされた経路に沿って設けられた一以上の増幅器BC314a〜BC314dに増幅器制御信号を送信するように構成される。増幅器制御信号は、送信先となる増幅器の利得(又は電流)を制御する。
DRx制御器BC1102は、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016、チューニング可能インピーダンス整合部品BC934a〜BC934d、チューニング可能位相シフト部品BC724a〜BC724d及びチューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017の一以上をチューニングするように構成される。例えば、DRx制御器BC1102は、チューニング可能部品を、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、DRx制御器BC1101は、チューニング可能部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、帯域選択信号に応答してチューニング信号を、チューニング可能部品(アクティブな経路)に送信することができる。いくつかの実装において、DRx制御器BC1102は、増幅器BC314a〜BC314dの利得及び/又は電流を制御するべく、少なくとも部分的に増幅器制御信号に基づいてチューニング可能部品をチューニングする。様々な実装において、チューニング可能部品の一以上は、DRx制御器BC1102が制御しない固定部品によって置き換えてよい。
なお、チューニング可能部品の一つのチューニングは、他のチューニング可能部品のチューニングに影響を与え得る。すなわち、第1チューニング可能部品のためのルックアップテーブルにおけるチューニングパラメータは、第2チューニング可能部品のためのチューニングパラメータに基づいてよい。例えば、チューニング可能位相シフト部品BC724a〜BC724dのためのチューニングパラメータは、チューニング可能インピーダンス整合部品BC934a〜BC934dのためのチューニングパラメータに基づいてよい。他例では、チューニング可能インピーダンス整合部品BC934a〜BC934dのためのチューニングパラメータは、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016のためのチューニングパラメータに基づいてよい。
図55は、RF信号を処理する方法のフローチャート表現の一実施形態を示す。いくつかの実装において(及び一例として以下に詳述されるように)、方法BC1200は、図54のDRx制御器BC1102のような制御器によって行われる。いくつかの実装において、方法BC1200は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせを含む処理ロジックによって行われる。いくつかの実装において、方法BC1200は、非一時的なコンピュータ可読媒体(例えばメモリ)に記憶されたコードを実行するプロセッサによって行われる。簡潔には、方法BC1200は、帯域選択信号を受信することと、受信したRF信号を一以上のチューニングされた経路に引き回して当該受信したRF信号を処理することとを含む。
方法BC1200は、ブロックBC1210において、制御器が帯域選択信号を受信することから開始する。制御器は、他の制御器から帯域選択信号を受信し、又はセルラー基地局若しくは他の外部ソースから帯域選択信号を受信することができる。帯域選択信号は、無線装置がRF信号を送受信する一以上の周波数帯域を指示することができる。いくつかの実装において、帯域選択信号は、キャリアアグリゲーション通信のための一組の周波数帯域を指示する。
ブロックBC1220において、制御器は、ダイバーシティ受信器(DRx)モジュールの一以上の経路を、帯域選択信号に基づいて選択的にアクティブにする。ここに記載されるように、DRxモジュールは、当該DRxモジュールの(一以上のアンテナに結合された)一以上の入力と(一以上の送信ラインに結合された)一以上の出力との間にある一定数の経路を含み得る。経路は、バイパス経路及びマルチプレクサ経路を含み得る。マルチプレクサ経路は、オンモジュール経路及びオフモジュール経路を含み得る。
制御器は、複数の経路の一以上を、例えば、一以上のバイパススイッチの開閉により、当該経路に沿って設けられた増幅器の、増幅器イネーブル信号を介したイネーブル若しくはディセーブルにより、分割器制御信号及び/若しくは結合器制御信号を介した一以上のマルチプレクサの制御により、又は他のメカニズムを介して選択的にアクティブにすることができる。例えば、制御器は、当該経路に沿って設けられたスイッチを開閉すること、又は当該経路に沿って設けられた増幅器の利得を実質的にゼロに設定することができる。
ブロックBC1230において、制御器はチューニング信号を、一以上のアクティブにされた経路に沿って設けられた一以上のチューニング可能部品に送信する。チューニング可能部品は、DRxモジュールの入力に設けられたチューニング可能インピーダンス整合部品と、複数の経路に沿ってそれぞれが設けられた複数のチューニング可能インピーダンス整合部品と、当該複数の経路に沿ってそれぞれが設けられた複数のチューニング可能位相シフト部品と、DRxモジュールの出力に設けられたチューニング可能出力インピーダンス整合部品との一以上を含み得る。
制御器は、チューニング可能部品を、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、DRx制御器は、チューニング可能部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、帯域選択信号に応答してチューニング信号を、(アクティブな経路の)チューニング可能部品に送信することができる。いくつかの実装において、制御器は、それぞれが一以上のアクティブにされた経路に沿って設けられた一以上の増幅器の利得及び/又は電流を制御するべく、少なくとも部分的に増幅器制御信号に基づいてチューニング可能部品をチューニングする。
とりわけ、位相シフト部品に関する上述の例Bは、以下のようにまとめることができる。
いくつかの実施形態によれば、本開示は受信システムに関し、これは、当該受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。受信システムはさらに複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。受信システムはさらに複数の位相シフト部品を含む。複数の位相シフト部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、位相シフト部品を通過する信号を位相シフトするように構成される。
いくつかの実施形態において、第1周波数帯域に対応する複数の経路の第1経路に沿って設けられた複数の位相シフト部品の第1位相シフト部品は、当該第1位相シフト部品を通過する信号の第2周波数帯域を位相シフトすることにより、第2周波数帯域に対応する当該複数の経路の第2経路に沿って伝播する第2初期信号と、当該第1経路に沿って伝播する第2反射信号とが少なくとも部分的に同相となるように構成することができる。
いくつかの実施形態において、第2経路に沿って設けられた複数の位相シフト部品の第2位相シフト部品は、当該第2位相シフト部品を通過する信号の第1周波数帯域を位相シフトすることにより、第1経路に沿って伝播する第1初期信号と、第2経路に沿って伝播する第1反射信号とが少なくとも部分的に同相となるように構成することができる。
いくつかの実施形態において、第1位相シフト部品はさらに、当該第1位相シフト部品を通過する信号の第3周波数帯域を位相シフトすることにより、第3周波数帯域に対応する複数の経路の第3経路に沿って伝播する第3初期信号と、第1経路に沿って伝播する第3反射信号とが少なくとも部分的に同相となるように構成することができる。
いくつかの実施形態において、第1位相シフト部品は、当該第1位相シフト部品を通過する信号の第2周波数帯域を位相シフトすることにより、第2初期信号と第2反射信号とが360度の整数倍の位相差を有するように構成することができる。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、入力において受信した入力信号を分割して、複数の経路に沿って伝播する複数の周波数帯域それぞれの複数の信号にするように構成されたマルチプレクサを含み得る。いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、複数の経路に沿って伝播する信号を結合するように構成された信号結合器を含み得る。いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、信号結合器及び出力間に設けられた結合器後段増幅器を含み得る。結合器後段増幅器は、当該結合器後段増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。いくつかの実施形態において、複数の位相シフト部品の各一つは、信号結合器と複数の増幅器の対応する一つとの間に設けることができる。いくつかの実施形態において、複数の増幅器の少なくとも一つは二段増幅器を含み得る。
いくつかの実施形態において、複数の位相シフト部品の少なくとも一つは、受動回路としてよい。いくつかの実施形態において、複数の位相シフト部品の少なくとも一つは、LC回路としてよい。
いくつかの実施形態において、複数の位相シフト部品の少なくとも一つは、チューニング可能位相シフト部品を含み得る。これは、チューニング可能位相シフト部品を通過する信号を、制御器から受信した位相シフトチューニング信号が制御する量だけ位相シフトする。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、複数のインピーダンス整合部品を含み得る。インピーダンス整合部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該複数の経路の当該対応する一つの帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一つを減少させるように構成される。
いくつかの実装において、本開示は、複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板を含む無線周波数(RF)モジュールに関する。RFモジュールさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは、当該受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。受信システムはさらに複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。受信システムはさらに複数の位相シフト部品を含む。複数の位相シフト部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、位相シフト部品を通過する信号を位相シフトするように構成される。
いくつかの実施形態において、RFモジュールは、ダイバーシティ受信器フロントエンドモジュール(FEM)としてよい。
いくつかの実施形態において、第1周波数帯域に対応する複数の経路の第1経路に沿って設けられた複数の位相シフト部品の第1位相シフト部品は、当該第1位相シフト部品を通過する信号の第2周波数帯域を位相シフトすることにより、第2周波数帯域に対応する当該複数の経路の第2経路を伝播する第2初期信号と、第1経路に沿って伝播する第2反射信号とが少なくとも部分的に同相となるように構成される。
いくつかの教示によれば、本開示は、第1無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第1アンテナを含む無線装置に関する。無線装置はさらに、第1アンテナと通信する第1フロントエンドモジュール(FEM)を含む。パッケージング基板を含む第1FEMは、複数の部品を受容するように構成される。第1FEMはさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは、当該受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。受信システムはさらに複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。受信システムはさらに複数の位相シフト部品を含む。複数の位相シフト部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、位相シフト部品を通過する信号を位相シフトするように構成される。無線装置はさらに、出力からの第1RF信号の処理済みバージョンを送信ラインを介して受信しかつ当該第1RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成された送受信器を含む。
いくつかの実施形態において、無線装置はさらに、第2無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第2アンテナと、第1アンテナと通信する第2FEMとを含み得る。送受信器は、第2FEMの出力から第2RF信号の処理済みバージョンを受信し、当該第2RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成される。
いくつかの実施形態において、第1周波数帯域に対応する複数の経路の第1経路に沿って設けられた複数の位相シフト部品の第1位相シフト部品は、当該第1位相シフト部品を通過する信号の第2周波数帯域を位相シフトすることにより、第2周波数帯域に対応する当該複数の経路の第2経路を伝播する第2初期信号と、第1経路に沿って伝播する第2反射信号とが少なくとも部分的に同相となるように構成される。
例C:インピーダンスシフト部品
図51は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成C800が、一以上のインピーダンス整合部品C834a〜C834bを備えたDRxモジュールC810を含み得ることを示す。DRxモジュールC810は、アンテナ140に結合されたDRxモジュールC810の入力から、送信ライン135に結合されたDRxモジュールC810の出力への2つの経路を含む。
図51のDRxモジュールC810において(図47のDRxモジュールB610においてのように)、信号分割器及び帯域通過フィルタはダイプレクサC611として実装される。ダイプレクサC611は、アンテナに結合された入力と、第1インピーダンス整合部品C834aに結合された第1出力と、第2インピーダンス整合部品C834bに結合された第2出力とを含む。第1出力において、ダイプレクサC611は、第1周波数帯域へとフィルタリングされた入力において(例えばアンテナ140から)受信した信号を出力する。第2出力において、ダイプレクサC611は、第2周波数帯域へとフィルタリングされた入力において受信した信号を出力する。
インピーダンス整合部品C834a〜C634dはそれぞれが、ダイプレクサC611及び増幅器C314a〜C314b間に設けられる。ここに記載されるように、増幅器C314a〜C314bの各一つは、当該経路の対応する一つに沿って設けられ、増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。増幅器C314a〜C314bの出力は信号結合器C612に供給される。
信号結合器C612は、第1増幅器C314aに結合された第1入力と、第2増幅器C314bに結合された第2入力と、DRxモジュールC610の出力に結合された出力とを含む。信号結合器の出力における信号は、第1入力及び第2入力の信号の合計である。
信号がアンテナ140によって受信されると、当該信号は、ダイプレクサC611によって第1周波数帯域へとフィルタリングされ、第1増幅器C314aを通る第1経路に沿って伝播する。同様に、信号は、ダイプレクサC611によって第2周波数帯域へとフィルタリングされ、第2増幅器C314bを通る第2経路に沿って伝播する。
各経路は、雑音指数及び利得によって特徴づけることができる。各経路の雑音指数は、当該経路に沿って設けられた増幅器及びインピーダンス整合部品がもたらす信号対雑音比(SNR)の劣化を表す。特に、各経路の雑音指数は、インピーダンス整合部品C834a〜C834bの入力におけるSNRと、増幅器C314a〜C314bの出力におけるSNRとのデシベル(dB)差である。すなわち、雑音指数は、同じ利得による増幅器の雑音出力と(雑音が発生しない)「理想の」増幅器の雑音出力との差の尺度である。同様に、各経路に対する利得は、当該経路に沿って設けられた増幅器及びインピーダンス整合部品がもたらす利得を表す。
各経路の雑音指数及び利得は、異なる周波数帯域に対して異なり得る。例えば、第1経路は、第1周波数帯域に対する帯域内雑音指数及び帯域内利得と、第2周波数帯域に対する帯域外雑音指数及び帯域外利得とを有し得る。同様に、第2経路は、第2周波数帯域に対する帯域内雑音指数及び帯域内利得と、第1周波数帯域に対する帯域外雑音指数及び帯域外利得とを有し得る。
DRxモジュールC810はまた、異なる周波数帯域に対して異なり得る雑音指数及び利得によって特徴づけることができる。特に、DRxモジュールC810の雑音指数は、DRxモジュールC810の入力におけるSNRと、DRxモジュールC810の出力におけるSNRとのdB差である。
(各周波数帯域における)各経路の雑音指数及び利得は、少なくとも一部では、インピーダンス整合部品C834a〜C834bの(各周波数帯域における)インピーダンスに依存し得る。したがって、インピーダンス整合部品C834a〜C834bのインピーダンスは、各経路の帯域内雑音指数を最小化し及び/又は各経路の帯域内利得を最大化するようにすることが有利となり得る。すなわち、いくつかの実装において、インピーダンス整合部品C834a〜C834bはそれぞれが、(かかるインピーダンス整合部品C834a〜C834bを欠くDRxモジュールと比べて)その対応経路の帯域内雑音指数を減少させ及び/又はその対応経路の帯域内利得を増加させるように構成される。
2つの経路に沿って伝播する信号が信号結合器C612によって結合されるので、増幅器が生成又は増幅する帯域外雑音は、当該結合された信号に負の影響を与え得る。例えば、第1増幅器C314aが生成又は増幅する帯域外雑音は、第2周波数におけるDRxモジュールC810の雑音指数を増加させ得る。したがって、インピーダンス整合部品C834a〜C834bのインピーダンスは、各経路の帯域外雑音指数を最小化し及び/又は各経路の帯域外利得を最小化するようにすることが有利となり得る。すなわち、いくつかの実装において、インピーダンス整合部品C834a〜C834bはそれぞれが、(かかるインピーダンス整合部品C834a〜C834bを欠くDRxモジュールと比べて)その対応経路の帯域外雑音指数を減少させ及び/又はその対応経路の帯域外利得を減少させるように構成される。
インピーダンス整合部品C834a〜C834bは、受動回路として実装してよい。特に、インピーダンス整合部品C834a〜C834bは、RLC回路として実装してよく、抵抗器、インダクタ及び/又はキャパシタのような一以上の受動部品を含んでよい。受動部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、ダイプレクサC611の出力と増幅器C314a〜C314bの入力との間に接続してよく、又はダイプレクサC611の出力と接地電圧との間に接続してよい。いくつかの実装において、インピーダンス整合部品C834a〜C834bは、増幅器C314a〜C314bと同じダイに又は同じパッケージに統合される。
ここで述べたように、特定の経路に対し、インピーダンス整合部品C834a〜C834bのインピーダンスは、帯域内雑音指数を最小化し、帯域内利得を最大化し、帯域外雑音指数を最小化し、及び帯域外利得を最小化するようにすることが有利となり得る。これら4つの目標すべてを達成するように、2つのみの自由度(例えば第1周波数帯域におけるインピーダンス、及び第2周波数帯域におけるインピーダンス)によって又は他の様々な制約(例えば部品数、コスト、ダイ空間)を伴って、インピーダンス整合部品C834a〜C834bを設計することは難題である。したがって、いくつかの実装において、帯域内雑音指数の帯域内メトリックから帯域内利得をマイナスしたものが最小化され、帯域外雑音指数の帯域外メトリックに帯域外利得をプラスしたものが最小化される。これらの目標の双方を、様々な制約を伴って達成するようにインピーダンス整合部品C834a〜C834bを設計することも、依然として難題となり得る。すなわち、いくつかの実装において、帯域内メトリックは一組の制約を受けて最小化され、帯域外メトリックは、当該組の制約と、帯域内メトリックがしきい量(例えば0.1dB、0.2dB、0.5dB又は任意の他の値)を超えて増加することがないようにとの付加的制約とを受けて最小化される。したがって、インピーダンス整合部品は、帯域内雑音指数の帯域内メトリックから帯域内利得をマイナスしたものを、例えば任意の制約を受けて可能な帯域内メトリック最小値のような帯域内メトリック最小値のしきい量以内にまで低減するように構成される。インピーダンス整合部品はさらに、帯域外雑音指数に帯域外利得をプラスしたものである帯域外メトリックを、帯域内制約帯域外最小値、例えば帯域内メトリックがしきい量を超えて増加することがないようにとの付加的制約を受けて可能な最小帯域外メトリックまで低減するように構成される。いくつかの実装において、(帯域内因子により重みづけされた)帯域内メトリックに(帯域外因子により重みづけされた)帯域外メトリックをプラスした複合メトリックが、任意の制約を受けて最小化される。
すなわち、いくつかの実装において、インピーダンス整合部品C834a〜C834bはそれぞれが、その対応経路の帯域内メトリック(帯域内雑音指数から帯域内利得をマイナスしたもの)を、(例えば帯域内雑音指数を減少させること、帯域内利得を増加させること、又はその双方により)減少させるように構成される。いくつかの実装において、インピーダンス整合部品C834a〜C834bのそれぞれはさらに、その対応経路の帯域外メトリック(帯域外雑音指数に帯域外利得をプラスしたもの)を、(例えば帯域外雑音指数を減少させること、帯域外利得を減少させること、又はその双方により)減少させるように構成される。
いくつかの実装において、帯域外メトリックを減少させることにより、インピーダンス整合部品C834a〜C834bは、当該周波数帯域の一以上において、他の周波数帯域における雑音指数を実質的に増加させることなく、DRxモジュールC810の雑音指数を減少させる。
図52は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成C900が、チューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dを備えたDRxモジュールC910を含み得ることを示す。チューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dはそれぞれが、DRx制御器C902から受信したインピーダンスチューニング信号が制御するインピーダンスを提示するように構成することができる。
ダイバーシティ受信器構成C900は、アンテナ140に結合された入力と送信ライン135に結合された出力とを有するDRxモジュールC910を含む。DRxモジュールC910は、DRxモジュールC910の入力及び出力間に一定数の経路を含む。いくつかの実装において、DRxモジュールC910は、DRx制御器C902が制御する一以上のバイパススイッチによってアクティブにされる入力及び出力間の一以上のバイパス経路(図示せず)を含む。
DRxモジュールC910は、入力マルチプレクサC311及び出力マルチプレクサ312を含む一定数のマルチプレクサ経路を含む。マルチプレクサ経路は、入力マルチプレクサC311、帯域通過フィルタC313a〜C313d、チューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934d、増幅器C314a〜C314d及び出力マルチプレクサC312を含む一定数のオンモジュール経路(図示)を含む。マルチプレクサ経路は、ここに記載される一以上のオフモジュール経路(図示せず)を含んでよい。またもここに記載されるように、増幅器C314a〜C314dは、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器としてよい。
チューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934bは、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路とすることができる。チューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dは、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、入力マルチプレクサC311の出力と増幅器C314a〜C314dの入力との間に接続してよく、又は入力マルチプレクサC311の出力と接地電圧との間に接続してよい。
DRx制御器C902は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器C902は、DRx制御器C902が(例えば通信制御器から)受信した帯域選択信号に基づいて複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。DRx制御器C902は、例えば、増幅器C314a〜C314dのイネーブル又はディセーブルにより、マルチプレクサC311、C312の制御により、又はここに記載される他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。
いくつかの実装において、DRx制御器C902は、チューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dをチューニングするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器C702は、帯域選択信号に基づいてチューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dをチューニングする。例えば、DRx制御器C902は、チューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dを、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、チューニング可能インピーダンス整合部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、DRx制御器C902は、帯域選択信号に応答して、インピーダンスチューニング信号を、アクティブな各経路のチューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dに送信することができる。
いくつかの実装において、DRx制御器C902は、チューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dを、増幅器C314a〜C314dの利得及び/又は電流を制御するべく送信された増幅器制御信号に少なくとも部分的に基づいてチューニングする。
いくつかの実装において、DRx制御器C902は、アクティブな各経路のチューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dをチューニングすることにより、帯域内雑音指数が最小化(若しくは低減)され、帯域内利得が最大化(若しくは増加)され、他のアクティブ経路のそれぞれに対する帯域外雑音指数が最小化(若しくは低減)され、及び/又は他のアクティブ経路のそれぞれに対する帯域外利得が最小化(若しくは低減)されるように構成される。
いくつかの実装において、DRx制御器C902は、アクティブな各経路のチューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dをチューニングすることにより、他のアクティブな経路のそれぞれに対し、帯域内メトリック(帯域内雑音指数から帯域内利得をマイナスしたもの)が最小化(又は低減)され、帯域外メトリック(帯域外雑音指数に帯域外利得をプラスしたもの)が最小化(又は低減)されように構成される。
いくつかの実装において、DRx制御器C902は、アクティブな各経路のチューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dをチューニングすることにより、帯域内メトリックが一組の制約を受けて最小化(又は低減)され、他のアクティブな経路のそれぞれに対する帯域外メトリックが当該一組の制約と、帯域内メトリックがしきい量(例えば0.1dB、0.2dB、0.5dB又は任意の他の値)を超えて増加することがないようにとの付加的制約とを受けて最小化(又は低減)される。
すなわち、いくつかの実装において、DRx制御器C902は、アクティブな各経路のチューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dをチューニングすることにより、当該チューニング可能インピーダンス整合部品が、帯域内雑音指数から帯域内利得をマイナスしたものである帯域内メトリックを、帯域内メトリック最小値、例えば任意の制約を受けて可能な帯域内メトリック最小値のしきい量以内にまで低減するように構成される。DRx制御器C902はさらに、アクティブな各経路のチューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dをチューニングすることにより、当該チューニング可能インピーダンス整合部品が、帯域外雑音指数に帯域外利得をプラスしたものである帯域外メトリックを、帯域内制約帯域外最小値のような、例えば帯域内メトリックがしきい量を超えて増加することがないようにとの付加的制約を受けて可能な最小帯域外メトリックにまで低減するように構成される。
いくつかの実装において、DRx制御器C902は、アクティブな各経路のチューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dをチューニングすることにより、(帯域内因子により重みづけされた)帯域内メトリックに(他のアクティブな経路それぞれに対して帯域外因子により重みづけされた)他のアクティブな経路に対する帯域外メトリックをプラスしたものである複合メトリックが、任意の制約を受けて最小化(又は低減)されるように構成される。
DRx制御器C902は、チューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dの可変部品を、異なる複数組の周波数帯域に対して異なる値を有するようにチューニングすることができる。
いくつかの実装において、チューニング可能インピーダンス整合部品C934a〜C934dは、チューニング可能ではなくDRx制御器C902による制御もできない固定インピーダンス整合部品によって置き換えてよい。一つの周波数帯域に対応する経路の対応する一つに沿って設けられたインピーダンス整合部品の各一つは、当該一つの周波数帯域のための帯域内メトリックを低減(又は最小化)するように構成し、及び他の周波数帯域(例えば他の周波数帯域のそれぞれ)の一以上のための帯域外メトリックを低減(又は最小化)するように構成してよい。
例えば、第3インピーダンス整合部品C934cは、固定であり、かつ、(1)第3周波数帯域のための帯域内メトリックを低減し、(2)第1周波数帯域のための帯域外メトリックを低減し、(3)第2周波数帯域のための帯域外メトリックを低減し、及び/又は(4)第4周波数帯域の帯域外メトリックを低減するように構成される。他のインピーダンス整合部品も、同様に固定して構成してよい。
すなわち、DRxモジュールC910は、DRxモジュールC910の入力とDRxモジュールC910の出力との間にある複数の経路を選択的にするように構成されたDRx制御器C902を含む。DRxモジュールC910はさらに複数の増幅器C314a〜C314dを含む。複数の増幅器C314a〜C314dの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。DRxモジュールさらに複数のインピーダンス整合部品C934a〜C934dを含む。複数の位相シフト部品C934a〜C934dの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該複数の経路の当該一つの帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一つを低減するように構成される。
いくつかの実装において、第1インピーダンス整合部品C934aは、第1周波数帯域(例えば第1帯域通過フィルタC313aの周波数帯域)に対応する第1経路に沿って設けられ、第2経路に対応する第2周波数帯域(例えば第2帯域通過フィルタC313bの周波数帯域)のための帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一方を低減するように構成される。
いくつかの実装において、第1インピーダンス整合部品C934aはさらに、第3経路に対応する第3周波数帯域(例えば第3帯域通過フィルタC313cの周波数帯域)のための帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一方を低減するように構成される。
同様に、いくつかの実装において、第2経路に沿って設けられた第2インピーダンス整合部品C934bは、第1周波数帯域のための帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一つを低減するように構成される。
図53は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成BC1000が、チューニング可能インピーダンス整合部品が入力及び出力に設けられたDRxモジュールBC1010を含み得ることを示す。DRxモジュールBC1010は、DRxモジュールBC1010の入力及び出力の一以上に設けられた一以上のチューニング可能インピーダンス整合部品を含み得る。特に、DRxモジュールBC1010は、DRxモジュールBC1010の入力に設けられた入力チューニング可能インピーダンス整合部品BC1016、DRxモジュールBC1010の出力に設けられた出力チューニング可能インピーダンス整合部品BC1017、又はその双方を含み得る。
同じダイバーシティアンテナ140において受信した多重周波数帯域のすべてが、理想的なインピーダンス整合である可能性は低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016をDRxモジュールBC1010の入力に実装して(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づいて)DRx制御器BC1002によって制御することができる。例えば、DRx制御器BC1002は、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016を、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、DRx制御器BC1002は、チューニング可能入力インピーダンス整合部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、帯域選択信号に応答して入力インピーダンスチューニング信号をチューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016に送信することができる。
チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路としてよい。特に、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、DRxモジュールBC1010の入力と第1マルチプレクサBC311の入力との間に接続してよく、又はDRxモジュールBC1010の入力と接地電圧との間に接続してよい。
同様に、多くの周波数帯域の信号を搬送する一つのみの送信ライン135(又は少なくともいくつかの送信ライン)によっては、多重周波数帯域すべてが理想的なインピーダンス整合となる可能性は低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017をDRxモジュールBC1010の出力に実装して(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づいて)DRx制御器BC1002によって制御することができる。例えば、DRx制御器BC1002は、チューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017を、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、チューニング可能出力インピーダンス整合部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、DRx制御器BC1002は、帯域選択信号に応答して、出力インピーダンスチューニング信号をチューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017に送信することができる。
チューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路又は任意の他のチューニング可能整合回路としてよい。特に、チューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、第2マルチプレクサBC312の出力とDRxモジュールBC1010の出力との間に接続してよく、又は第2マルチプレクサBC312の出力と接地電圧との間に接続してよい。
図54は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成BC1100が、多重チューニング可能部品を備えたDRxモジュールBC1110を含み得ることを示す。ダイバーシティ受信器構成BC1100は、アンテナ140に結合された入力と送信ライン135に結合された出力とを有するDRxモジュールBC1110を含む。DRxモジュールBC1110は、DRxモジュールBC1110の入力及び出力間に一定数の経路を含む。いくつかの実装において、DRxモジュールBC1110は、入力と、DRx制御器BC1102が制御する一以上のバイパススイッチによりアクティブにされる出力との間にある一以上のバイパス経路(図示せず)を含む。
DRxモジュールBC1110は、入力マルチプレクサBC311及び出力マルチプレクサBC312を含む一定数のマルチプレクサ経路を含む。マルチプレクサ経路は、一定数のオンモジュール経路(図示)を含む。これは、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016、入力マルチプレクサBC311、帯域通過フィルタBC313a〜BC313d、チューニング可能インピーダンス整合部品BC934a〜BC934d、増幅器BC314a〜BC314d、チューニング可能位相シフト部品BC724a〜BC724d、出力マルチプレクサBC312、及びチューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017を含む。マルチプレクサ経路は、ここに記載される一以上のオフモジュール経路(図示せず)を含んでよい。またもここに記載されるように、増幅器BC314a〜BC314dは、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器とすることができる。
DRx制御器BC1102は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器BC1102は、DRx制御器BC1102が(例えば通信制御器から)受信した帯域選択信号に基づいて複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。DRx制御器BC902は、例えば、増幅器BC314a〜BC314dのイネーブル又はディセーブルにより、マルチプレクサBC311、BC312の制御により、又はここに記載される他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。いくつかの実装において、DRx制御器BC1102は、それぞれが一以上のアクティブにされた経路に沿って設けられた一以上の増幅器BC314a〜BC314dに増幅器制御信号を送信するように構成される。増幅器制御信号は、送信先となる増幅器の利得(又は電流)を制御する。
DRx制御器BC1102は、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016、チューニング可能インピーダンス整合部品BC934a〜BC934d、チューニング可能位相シフト部品BC724a〜BC724d及びチューニング可能出力インピーダンス整合部品BC1017の一以上をチューニングするように構成される。例えば、DRx制御器BC1102は、チューニング可能部品を、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、DRx制御器BC1101は、チューニング可能部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、帯域選択信号に応答してチューニング信号を、チューニング可能部品(アクティブな経路)に送信することができる。いくつかの実装において、DRx制御器BC1102は、増幅器BC314a〜BC314dの利得及び/又は電流を制御するべく、少なくとも部分的に増幅器制御信号に基づいてチューニング可能部品をチューニングする。様々な実装において、チューニング可能部品の一以上は、DRx制御器BC1102が制御しない固定部品によって置き換えてよい。
なお、チューニング可能部品の一つのチューニングは、他のチューニング可能部品のチューニングに影響を与え得る。すなわち、第1チューニング可能部品のためのルックアップテーブルにおけるチューニングパラメータは、第2チューニング可能部品のためのチューニングパラメータに基づいてよい。例えば、チューニング可能位相シフト部品BC724a〜BC724dのためのチューニングパラメータは、チューニング可能インピーダンス整合部品BC934a〜BC934dのためのチューニングパラメータに基づいてよい。他例では、チューニング可能インピーダンス整合部品BC934a〜BC934dのためのチューニングパラメータは、チューニング可能入力インピーダンス整合部品BC1016のためのチューニングパラメータに基づいてよい。
図55は、RF信号を処理する方法のフローチャート表現の一実施形態を示す。いくつかの実装において(及び一例として以下に詳述されるように)、方法BC1200は、図54のDRx制御器BC1102のような制御器によって行われる。いくつかの実装において、方法BC1200は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせを含む処理ロジックによって行われる。いくつかの実装において、方法BC1200は、非一時的なコンピュータ可読媒体(例えばメモリ)に記憶されたコードを実行するプロセッサによって行われる。簡潔には、方法BC1200は、帯域選択信号を受信することと、受信したRF信号を一以上のチューニングされた経路に引き回して当該受信したRF信号を処理することとを含む。
方法BC1200は、ブロックBC1210において、制御器が帯域選択信号を受信することから開始する。制御器は、他の制御器から帯域選択信号を受信し、又はセルラー基地局若しくは他の外部ソースから帯域選択信号を受信することができる。帯域選択信号は、無線装置がRF信号を送受信する一以上の周波数帯域を指示することができる。いくつかの実装において、帯域選択信号は、キャリアアグリゲーション通信のための一組の周波数帯域を指示する。
ブロックBC1220において、制御器は、ダイバーシティ受信器(DRx)モジュールの一以上の経路を、帯域選択信号に基づいて選択的にアクティブにする。ここに記載されるように、DRxモジュールは、当該DRxモジュールの(一以上のアンテナに結合された)一以上の入力と(一以上の送信ラインに結合された)一以上の出力との間にある一定数の経路を含み得る。経路は、バイパス経路及びマルチプレクサ経路を含み得る。マルチプレクサ経路は、オンモジュール経路及びオフモジュール経路を含み得る。
制御器は、複数の経路の一以上を、例えば、一以上のバイパススイッチの開閉により、当該経路に沿って設けられた増幅器の、増幅器イネーブル信号を介したイネーブル若しくはディセーブルにより、分割器制御信号及び/若しくは結合器制御信号を介した一以上のマルチプレクサの制御により、又は他のメカニズムを介して選択的にアクティブにすることができる。例えば、制御器は、当該経路に沿って設けられたスイッチを開閉すること、又は当該経路に沿って設けられた増幅器の利得を実質的にゼロに設定することができる。
ブロックBC1230において、制御器はチューニング信号を、一以上のアクティブにされた経路に沿って設けられた一以上のチューニング可能部品に送信する。チューニング可能部品は、DRxモジュールの入力に設けられたチューニング可能インピーダンス整合部品と、複数の経路に沿ってそれぞれが設けられた複数のチューニング可能インピーダンス整合部品と、当該複数の経路に沿ってそれぞれが設けられた複数のチューニング可能位相シフト部品と、DRxモジュールの出力に設けられたチューニング可能出力インピーダンス整合部品との一以上を含み得る。
制御器は、チューニング可能部品を、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、DRx制御器は、チューニング可能部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、帯域選択信号に応答してチューニング信号を、(アクティブな経路の)チューニング可能部品に送信することができる。いくつかの実装において、制御器は、それぞれが一以上のアクティブにされた経路に沿って設けられた一以上の増幅器の利得及び/又は電流を制御するべく、少なくとも部分的に増幅器制御信号に基づいてチューニング可能部品をチューニングする。
とりわけ、インピーダンスシフト部品に関する上述の例Cは、以下のようにまとめることができる。
いくつかの実施形態によれば、本開示は受信システムに関し、これは、当該受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。受信システムはさらに複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。受信システムはさらに、複数のインピーダンス整合部品を含む。複数のインピーダンス整合部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該複数の経路の当該一つの帯域外雑音指数及び帯域外利得を低減するように構成される。
いくつかの実施形態において、第1周波数帯域に対応する複数の経路の第1経路に沿って設けられた複数のインピーダンス整合部品の第1インピーダンス整合部品は、当該複数の経路の第2経路に対応する第2周波数帯域のための帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一方を低減するように構成することができる。
いくつかの実施形態において、第2経路に沿って設けられた複数のインピーダンス整合部品の第2インピーダンス整合部品は、第1周波数帯域のための帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一方を低減するように構成することができる。いくつかの実施形態において、第1インピーダンス整合部品はさらに、複数の経路の第3経路に対応する第3周波数帯域のための帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一方を低減するように構成することができる。
いくつかの実施形態において、第1インピーダンス整合部品はさらに、帯域内雑音指数の少なくとも一つを低減し、又は第1周波数帯域のための帯域内利得を増加させるように構成される。いくつかの実施形態において、第1インピーダンス整合部品は、帯域内雑音指数から帯域内利得をマイナスしたものである帯域内メトリックを、帯域内メトリック最小値のしきい量以内にまで低減するように構成される。いくつかの実施形態において、第1インピーダンス整合部品は、帯域外雑音指数に帯域外利得をプラスしたものである帯域外メトリックを、帯域内制約つき帯域外最小値まで低減するよう構成することができる。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、入力において受信した入力信号を分割して、複数の経路に沿って伝播する複数の周波数帯域それぞれの複数の信号にするように構成されたマルチプレクサを含み得る。いくつかの実施形態において、複数のインピーダンス整合部品の各一つは、マルチプレクサと複数の増幅器の対応する一つとの間に設けることができる。いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、複数の経路に沿って伝播する信号を結合するように構成された信号結合器を含み得る。
いくつかの実施形態において、複数のインピーダンス部品の少なくとも一つは、受動回路としてよい。いくつかの実施形態において、複数のインピーダンス整合部品の少なくとも一つは、RLC回路としてよい。
いくつかの実施形態において、複数のインピーダンス整合部品の少なくとも一つは、制御器から受信したインピーダンスチューニング信号が制御するインピーダンスを提示するように構成されたチューニング可能インピーダンス整合部品を含み得る。
いくつかの実施形態において、第1周波数帯域に対応する複数の経路の第1経路に沿って設けられた第1インピーダンス整合部品はさらに、当該第1インピーダンス整合部品を通過する信号の第2周波数帯域を位相シフトすることにより、第2周波数帯域に対応する複数の経路の第2経路に沿って伝播する初期信号と、第1経路に沿って伝播する反射信号とが少なくとも部分的に同相となるように構成される。
いくつかの実装において、本開示は、複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板を含む無線周波数(RF)モジュールに関する。RFモジュールさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは、当該受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。受信システムはさらに複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。受信システムはさらに、複数のインピーダンス整合部品を含む。複数のインピーダンス整合部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該複数の経路の当該一つの帯域外雑音指数及び帯域外利得を低減するように構成される。いくつかの実施形態において、RFモジュールは、ダイバーシティ受信器フロントエンドモジュール(FEM)としてよい。
いくつかの実施形態において、第1周波数帯域に対応する複数の経路の第1経路に沿って設けられた複数のインピーダンス整合部品の第1インピーダンス整合部品は、当該複数の経路の第2経路に対応する第2周波数帯域のための帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一方を低減するように構成することができる。
いくつかの教示によれば、本開示は、第1無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第1アンテナを含む無線装置に関する。無線装置はさらに、第1アンテナと通信する第1フロントエンドモジュール(FEM)を含む。パッケージング基板を含む第1FEMは、複数の部品を受容するように構成される。第1FEMはさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは、当該受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。受信システムはさらに複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。受信システムはさらに、複数のインピーダンス整合部品を含む。複数のインピーダンス整合部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該複数の経路の当該一つの帯域外雑音指数及び帯域外利得を低減するように構成される。無線装置はさらに、出力からの第1RF信号の処理済みバージョンを送信ラインを介して受信しかつ当該第1RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成された送受信器を含む。
いくつかの実施形態において、無線装置はさらに、第2無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第2アンテナと、第1アンテナと通信する第2FEMとを含み得る。送受信器は、第2FEMの出力から第2RF信号の処理済みバージョンを受信し、当該第2RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成される。
いくつかの実施形態において、第1周波数帯域に対応する複数の経路の第1経路に沿って設けられた複数のインピーダンス整合部品の第1インピーダンス整合部品は、複数の経路の第2経路に対応する第2周波数帯域のための帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一方を低減するように構成される。
例D:増幅器後段フィルタ
図56は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成D400が、複数の増幅器D314a〜D314dの出力に設けられた複数の帯域通過フィルタD423a〜D423dを有するダイバーシティ受信器(DRx)モジュールD410を含み得ることを示す。ダイバーシティ受信器構成D400は、アンテナ140に結合された入力と送信ライン135に結合された出力とを有するDRxモジュールD410を含む。DRxモジュールD410は、DRxモジュールD410の入力及び出力間に一定数の経路を含む。各経路は、入力マルチプレクサD311、増幅器前段帯域通過フィルタD413a〜D413d、増幅器D314a〜D314d、増幅器後段帯域通過フィルタD423a〜D423d及び出力マルチプレクサD312を含む。
DRx制御器D302は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器D302は、DRx制御器D302が(例えば通信制御器から)受信した帯域選択信号に基づいて複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。DRx制御器D302は、例えば、増幅器D314a〜D314dのイネーブル若しくはディセーブルにより、マルチプレクサD311、D312の制御により、又は他の機構を介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。
DRxモジュールD410の出力が、送信ライン135を介してダイバーシティRFモジュールD420へと通される。ダイバーシティRFモジュールD420は、図56のダイバーシティRFモジュールD420が下流側帯域通過フィルタを含まない点で、図39のダイバーシティRFモジュール320とは異なる。いくつかの実装において(例えば図56に示されるように)、下流側マルチプレクサD321は、サンプルスイッチとして実装してよい。
増幅器後段帯域通過フィルタD423a〜D423dを、ダイバーシティRFモジュールD420ではなくDRxモジュールD410の中に含めることは、一定数の利点をもたらし得る。例えば、以下に詳述されるように、かかる構成は、DRxモジュールD410の雑音指数を改善し、フィルタ設計を簡略化し、及び/又は経路アイソレーションを改善する。
DRxモジュールD410の各経路は、雑音指数によって特徴づけることができる。各経路の雑音指数は、経路に沿った伝播が引き起こす信号対雑音比(SNR)劣化を表す。特に、各経路の雑音指数は、増幅器前段帯域通過フィルタD413a〜D413dの入力におけるSNRと、増幅器後段帯域通過フィルタD423a〜D4234bの出力におけるSNRとのデシベル(dB)差として表現することができる。各経路の雑音指数は、異なる周波数帯域に対して異なり得る。例えば、第1経路は、第1周波数帯域に対する帯域内雑音指数と、第2周波数帯域に対する帯域外雑音指数とを有し得る。同様に、第2経路は、第2周波数帯域に対する帯域内雑音指数と、第1周波数帯域に対する帯域外雑音指数とを有し得る。
DRxモジュールD410はまた、異なる周波数帯域に対して異なり得る雑音指数によって特徴づけることができる。特に、DRxモジュールD410の雑音指数は、DRxモジュールD410の入力におけるSNRと、DRxモジュールD410の出力におけるSNRとのdB差である。
2つの経路に沿って伝播する信号は出力マルチプレクサD312によって結合されるので、増幅器が生成又は増幅する帯域外雑音は、当該結合された信号に負の影響を与え得る。例えば、第1増幅器D314aが生成又は増幅する帯域外雑音は、第2周波数におけるDRxモジュールD410の雑音指数を増加させ得る。すなわち、当該経路に沿って設けられた増幅器後段帯域通過フィルタD423aは、この帯域外雑音を低減し、かつ、第2周波数におけるDRxモジュールD410の雑音指数を減少させることができる。
いくつかの実装において、増幅器前段帯域通過フィルタD413a〜D413dと増幅器後段帯域通過フィルタD423a〜D423dとは相補的に設計することができるので、低コストで少ない部品によりフィルタ設計が簡略化され及び/又は同様の性能が達成される。例えば、第1経路に沿って設けられた増幅器後段帯域通過フィルタD423aは、第1経路に沿って設けられた増幅器前段帯域通過フィルタD413aによる減衰が弱い周波数を強く減衰させることができる。一例では、増幅器前段帯域通過フィルタD413aは、第1周波数帯域を上回る周波数よりも当該第1周波数帯域を下回る周波数の方を減衰させ得る。それと相補うように、増幅器後段帯域通過フィルタD423aは、第1周波数帯域を下回る周波数よりも当該第1周波数帯域を上回る周波数の方を減衰させ得る。すなわち、増幅器前段帯域通過フィルタD413a及び増幅器後段帯域通過フィルタD423aは一緒になって、少ない部品を使用してすべての帯域外周波数を減衰させる。一般に、一経路に沿って設けられた帯域通過フィルタの一つは、当該経路の対応周波数帯域を下回る周波数を、当該対応周波数帯域を上回る周波数よりも減衰させることができ、当該経路に沿って設けられた帯域通過フィルタの他の一つは、当該対応周波数帯域を上回る周波数を、当該対応周波数帯域を下回る周波数よりも減衰させることができる。増幅器前段帯域通過フィルタD413a〜D413dと増幅器後段帯域通過フィルタD423a〜D423dとは、他の態様で相補的にすることもできる。例えば、第1経路に沿って設けられた増幅器前段帯域通過フィルタD413aが、信号を一定の度数だけ位相シフトすることができ、かつ、第1経路に沿って設けられた増幅器後段帯域通過フィルタD423aが、当該信号を当該度数だけ逆に位相シフトすることができる。
いくつかの実装において、増幅器後段帯域通過フィルタD423a〜D423dは、経路のアイソレーションを改善することができる。例えば、増幅器後段帯域通過フィルタがなければ、第1経路に沿って伝播する信号は、増幅器前段帯域通過フィルタD413aによって第1周波数へとフィルタリングされ、増幅器D314aによって増幅され得る。当該信号は、出力マルチプレクサD312を介して漏洩する結果、第2経路に沿って逆方向に伝播し、第2経路に沿って設けられた増幅器D314b、増幅器前段帯域通過フィルタD413b又は他の部品から反射され得る。この反射信号が初期信号と異相の場合、当該信号は、出力マルチプレクサD312によって結合されるときに弱められる。これとは対照的に、増幅器後段帯域通過フィルタによれば、(主に第1周波数帯域における)漏洩信号は、第2経路に沿って設けられかつ第2周波数帯域に関連づけられた増幅器後段帯域通過フィルタD423bによって減衰されるので、任意の反射信号の影響が低減される。
すなわち、DRxモジュールD410は、第1マルチプレクサ(例えば入力マルチプレクサD311)の入力と第2マルチプレクサ(例えば出力マルチプレクサD312)の出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。DRxモジュールD410はさらに複数の増幅器D314a〜D314dを含む。複数の増幅器D314a〜D314dの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、増幅器において受信した信号を増幅させるように構成される。DRxモジュールD410は第1の複数の帯域通過フィルタ(例えば増幅器後段帯域通過フィルタD423a〜D423d)を含む。第1の複数の帯域通過フィルタの各一つは、複数の増幅器D314a〜D314dの対応する一つの出力において複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成される。図56に示されるように、いくつかの実装において、DRxモジュールD410はさらに、第2の複数の帯域通過フィルタ(例えば増幅器前段帯域通過フィルタD413a〜D413d)を含む。第2の複数の帯域通過フィルタの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って複数の増幅器D314a〜D314dの一つの対応増幅器の入力に設けられ、当該帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成される。
図57は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成D450が、ダイバーシティ受信器(DRx)モジュールD410よりも少ない増幅器を備えたダイバーシティRFモジュールD460を含み得ることを示す。ここに言及されるように、いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュールD460は帯域通過フィルタを含まなくてよい。すなわち、いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュールD460の一以上の増幅器D424は、帯域固有とする必要がない。特に、ダイバーシティRFモジュールD460は一以上の経路を含み得る。各径路は、DRxモジュールD410の経路に一対一でマッピングされない増幅器D424を含む。かかる経路(又は対応する増幅器)のマッピングは、制御器120に記憶することができる。
したがって、DRxモジュールD410が、それぞれが一周波数帯域に対応する一定数の経路を含む一方、ダイバーシティRFモジュールD460は、単一周波数帯域に対応しない(ダイバーシティRFモジュールD460の入力からマルチプレクサD321の入力までの)一以上の経路を含み得る。
(図57に示される)いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュールD460は、送信ライン135から受信した信号を増幅して増幅済み信号をマルチプレクサD321へと出力する単一広帯域又はチューニング可能増幅器D424を含む。マルチプレクサD321は、それぞれが各周波数帯域に対応する複数のマルチプレクサ出力を含む。いくつかの実装において、マルチプレクサD321は、サンプルスイッチとして実装してよい。いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュールD460は、いずれの増幅器も含まない。
いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は単一帯域信号である。すなわち、いくつかの実装において、マルチプレクサD321は、単一帯域信号の周波数帯域に対応する複数の出力の一つへと、制御器120から受信した信号に基づいてダイバーシティ信号を引き回す単極/多投(SPMT)スイッチである。いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は多重帯域信号である。すなわち、いくつかの実装において、マルチプレクサD421は、制御器120から受信した分割器制御信号に基づいてダイバーシティ信号を、複数の出力の、多重帯域信号の2以上の周波数帯域に対応する2以上へと引き回す帯域分割器である。いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュールD460は、送受信器D330と組わせて単一モジュールにすることができる。
いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュールD460は、それぞれが一組の周波数帯域に対応する多重増幅器を含む。送信ライン135からの信号は、第1経路に沿って高周波増幅器に高周波を出力しかつ第2経路に沿って低周波増幅器に低周波を出力する帯域分割器へと供給することができる。各増幅器の出力は、当該信号を送受信器D330の対応入力へと引き回すべく構成されたマルチプレクサD321へと与えることができる。
図58は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成D500が、一以上のオフモジュールフィルタD513、D523に結合されたDRxモジュールD510を含み得ることを示す。DRxモジュールD510は、複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板D501と、パッケージング基板D501に実装された受信システムとを含み得る。DRxモジュールD510は、DRxモジュールD510から出るように引き回されて任意の所望帯域のためのフィルタをサポートするシステムインテグレータ、設計者又は製造者にとって利用可能とされた一以上の信号経路を含み得る。
DRxモジュールD510は、DRxモジュールD510の入力及び出力間に一定数の経路を含む。DRxモジュールD510は、DRx制御器D502が制御するバイパススイッチD519によってアクティブにされる入力及び出力間のバイパス経路を含む。図58が単一のバイパススイッチD519を例示するにもかかわらず、いくつかの実装において、バイパススイッチD519は、多重スイッチ(例えば、入力の物理的近くに設けられた第1スイッチ、及び出力の物理的近くに設けられた第2スイッチ)を含み得る。図58に示されるように、バイパス経路は、フィルタ又は増幅器を含まない。
DRxモジュールD510は、第1マルチプレクサD511及び第2マルチプレクサD512を含む一定数のマルチプレクサ経路を含む。マルチプレクサ経路は、一定数のオンモジュール経路を含む。これは、第1マルチプレクサD511、パッケージング基板D501に実装された増幅器前段帯域通過フィルタD413a〜D413d、パッケージング基板D501に実装された増幅器D314a〜D314d、パッケージング基板D501に実装された増幅器後段帯域通過フィルタD423a〜D423d、及び第2マルチプレクサD512を含む。マルチプレクサ経路は、一以上のオフモジュール経路を含む。これは、第1マルチプレクサD511、パッケージング基板D501に実装された増幅器前段帯域通過フィルタD513、増幅器D514、パッケージング基板D501に実装された増幅器後段帯域通過フィルタD523、及び第2マルチプレクサD512を含む。増幅器D514は、パッケージング基板D501に実装された広帯域増幅器とすることができ、又はパッケージング基板D501の外に実装することもできる。いくつかの実装において、一以上のオフモジュール経路は、増幅器前段帯域通過フィルタD513を含まないが、増幅器後段帯域通過フィルタD523を含む。ここに記載されるように、増幅器D314a〜D314d、D514は、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器としてよい。
DRx制御器D502は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器D502は、当該複数の経路の一以上を、DRx制御器D502(例えば通信制御器から)受信する帯域選択信号に基づいて選択的にアクティブにするように構成される。DRx制御器D502は、例えば、バイパススイッチD519の開閉により、増幅器D314a〜D314d、D514のイネーブル又はディセーブルにより、マルチプレクサD511、D512の制御により、又は他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。例えば、DRx制御器D502は、(例えば、フィルタD313a〜D313d、D513と増幅器D314a〜D314d、D514との間の)経路沿いのスイッチを開閉すること、又は増幅器D314a〜D314d、D514の利得を実質的にゼロに設定することができる。
図59は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成D600が、チューニング可能整合回路を備えたDRxモジュールD610を含み得ることを示す。特に、DRxモジュールD610は、DRxモジュールD610の入力及び出力の一以上に設けられた一以上のチューニング可能整合回路を含み得る。
同じダイバーシティアンテナ140において受信した多重周波数帯域のすべてが、理想的なインピーダンス整合である可能性は低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能入力整合回路D616をDRxモジュールD610の入力に実装して(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づいて)DRx制御器D602によって制御することができる。DRx制御器D602は、チューニング可能入力整合回路D616を、複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。チューニング可能入力整合回路D616は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路とすることができる。特に、チューニング可能入力整合回路D616は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、DRxモジュールD610の入力と第1マルチプレクサD311の入力との間に接続してよく、又はDRxモジュールD610の入力と接地電圧との間に接続してよい。
同様に、多くの周波数帯域の信号を搬送する一つのみの送信ライン135(又は少なくともいくつかのケーブル)によっては、多重周波数帯域すべてが理想的なインピーダンス整合となる可能性は低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能出力整合回路D617をDRxモジュールD610の出力に実装して(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づいて)DRx制御器D602によって制御することができる。DRx制御器D602は、チューニング可能出力整合回路D618を、複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。チューニング可能出力整合回路D617は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路とすることができる。特に、チューニング可能出力整合回路D617は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、DRxモジュールD610の出力と第2マルチプレクサD312の出力との間に接続してよく、又はDRxモジュールD610の出力と接地電圧との間に接続してよい。
とりわけ、増幅器後段フィルタに関する上述の例Dは、以下のようにまとめることができる。
いくつかの実装によれば、本開示は、第1マルチプレクサの入力と第2マルチプレクサの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む受信システムに関する。受信システムは複数の増幅器を含み得る。複数の増幅器の各一つは、当該複数の経路の対応する一つに沿って設けることができ、増幅器において受信した信号を増幅するように構成することができる。受信システムは、第1の複数の帯域通過フィルタを含み得る。第1の複数の帯域通過フィルタの各一つは、複数の増幅器の対応する一つの出力において、複数の経路の対応する一つに沿って設けることができ、帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成することができる。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、第2の複数の帯域通過フィルタを含み得る。第2の複数の帯域通過フィルタの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って複数の増幅器の一つの対応増幅器の入力に設けることができ、当該帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成することができる。
いくつかの実施形態において、第1経路に沿って設けられた第1の複数の帯域通過フィルタの一つと、当該第1経路に沿って設けられた第2の複数の帯域通過フィルタの一つとは相補的である。いくつかの実施形態において、第1経路に沿って設けられた帯域通過フィルタの一つは、当該対応周波数帯域内の周波数よりも当該対応周波数帯域を下回る周波数の方を減衰することができ、第1経路に沿って設けられた帯域通過フィルタのもう一つは、当該対応周波数帯域を下回る周波数よりも当該対応周波数帯域内の周波数の方を減衰することができる。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、第2マルチプレクサの出力に結合され、下流側マルチプレクサを含む下流側モジュールに結合された送信ラインを含み得る。いくつかの実施形態において、下流側モジュールは、下流側帯域通過フィルタを含まない。いくつかの実施形態において、下流側マルチプレクサはサンプルスイッチを含む。いくつかの実施形態において、下流側モジュールは、一以上の下流側増幅器を含み得る。いくつかの実施形態において、一以上の下流側増幅器の数は、複数の増幅器の数未満としてよい。
いくつかの実施形態において、複数の増幅器の少なくとも一つは、低雑音増幅器を含み得る。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、第1マルチプレクサの入力と第2マルチプレクサの出力との一以上に設けられた一以上のチューニング可能整合回路を含み得る。
いくつかの実施形態において、制御器は、当該制御器が受信した帯域選択信号に基づいて複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成することができる。いくつかの実施形態において、制御器は、分割器制御信号を第1マルチプレクサにかつ結合器制御信号を第2マルチプレクサに送信することによって、複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成することができる。
いくつかの実装において、本開示は、複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板を含む無線周波数(RF)モジュールに関する。RFモジュールさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは、第1マルチプレクサの入力と第2マルチプレクサの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。受信システムはさらに複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、当該複数の経路の対応する一つに沿って設けることができ、増幅器において受信した信号を増幅するように構成することができる。受信システムはさらに、第1の複数の帯域通過フィルタを含む。第1の複数の帯域通過フィルタの各一つは、複数の増幅器の対応する一つの出力において、複数の経路の対応する一つに沿って設けることができ、帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成することができる。
いくつかの実施形態において、RFモジュールは、ダイバーシティ受信器フロントエンドモジュール(FEM)としてよい。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、第2の複数の帯域通過フィルタを含み得る。第2の複数の帯域通過フィルタの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って複数の増幅器の一つの対応増幅器の入力に設けることができ、当該帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成することができる。
いくつかの実施形態において、複数の経路は、オフモジュール帯域通過フィルタと複数の増幅器の一つとを含むオフモジュール経路を含み得る。
いくつかの教示によれば、本開示は、第1無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第1アンテナを含む無線装置に関する。無線装置はさらに、第1アンテナと通信する第1フロントエンドモジュール(FEM)を含む。パッケージング基板を含む第1FEMは、複数の部品を受容するように構成される。第1FEMはさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは、第1マルチプレクサの入力と第2マルチプレクサの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含む。受信システムはさらに複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、当該複数の経路の対応する一つに沿って設けることができ、増幅器において受信した信号を増幅するように構成することができる。受信システムはさらに、第1の複数の帯域通過フィルタを含む。第1の複数の帯域通過フィルタの各一つは、複数の増幅器の対応する一つの出力において、複数の経路の対応する一つに沿って設けることができ、帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成することができる。無線装置はさらに、出力からの第1RF信号の処理済みバージョンを送信ラインを介して受信しかつ当該第1RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成された通信モジュールを含む。
いくつかの実施形態において、無線装置はさらに、第2無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第2アンテナと、当該第2アンテナと通信する第2FEMとを含む。通信モジュールは、第2FEMの出力から第2RF信号の処理済みバージョンを受信し、当該第2RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成することができる。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、第2の複数の帯域通過フィルタを含む。第2の複数の帯域通過フィルタの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って複数の増幅器の一つの対応増幅器の入力に設けることができ、当該帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成することができる。
例E:スイッチングネットワーク
図60は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成E500が、単極/単投スイッチE519を備えたDRxモジュールE510を含み得ることを示す。DRxモジュールE510は、アンテナ140に結合されたDRxモジュールE510の入力から、送信ライン135に結合されたDRxモジュールE510の出力への2つの経路を含む。DRxモジュールE510は複数の増幅器E514a〜E514bを含む。複数の増幅器E514a〜E514bの各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。いくつかの実装において、図60に示されるように、複数の増幅器の少なくとも一つは二段増幅器を含む。
図60のDRxモジュールE510において、信号分割器及び帯域通過フィルタはダイプレクサE511として実装される。ダイプレクサE511は、アンテナ140に結合された入力と、第1経路に沿って設けられた位相シフト部品E527aに結合された第1出力と、第2経路に沿って設けられた第2位相シフト部品E527bに結合された第2出力とを含む。第1出力において、ダイプレクサE511は、(例えばアンテナ140から)入力において受信されて第1周波数帯域へとフィルタリングされた信号を出力する。第2出力において、ダイプレクサE511は、入力において受信されて第2周波数帯域へとフィルタリングされた信号を出力する。いくつかの実装において、ダイプレクサE511は、DRxモジュールE510の入力において受信した入力信号を分割し、複数の経路に沿って伝播される複数の周波数帯域それぞれにある複数の信号にするように構成されたトリプレクサ、クワッドプレクサ又は任意の他のマルチプレクサと置き換えてよい。
いくつかの実装において、図39の第2マルチプレクサ312のような、DRxモジュールの出力に設けられた出力マルチプレクサ又は他の信号結合器は、単一帯域信号を受信するときにDRxモジュールの性能を劣化させ得る。例えば、出力マルチプレクサは、雑音を減衰させ又は単一帯域信号に導入し得る。いくつかの実装において、図39の増幅器314a〜314dのような多重増幅器が、多重帯域信号をサポートするべく同時にイネーブルにされると、各増幅器はそれぞれが、帯域内雑音だけでなく、他の多重帯域のそれぞれに対する帯域外雑音も導入し得る。
図60のDRxモジュールE510は、これらの難題のいくつかに対処する。DRxモジュールE510は、第1経路を第2経路に結合する単極/単投(SPST)スイッチE519を含む。第1周波数帯域に対して単一帯域モードで動作するべく、スイッチE519が開位置にされ、第1増幅器E514aはイネーブルにされ、第2増幅器E514bはディセーブルにされる。すなわち、第1周波数帯域にある単一帯域信号は、スイッチング損失なしにアンテナ140から第1経路に沿って送信ライン135へと伝播する。同様に、第2周波数帯域に対して単一帯域モードで動作するべく、スイッチE519が開位置にされ、第1増幅器E514aはディセーブルにされ、第2増幅器E514bはイネーブルにされる。すなわち、第2周波数帯域にある単一帯域信号は、スイッチング損失なしにアンテナ140から第2経路に沿って送信ライン135へと伝播する。
第1周波数帯域及び第2周波数帯域のための多重帯域モードで動作するべく、スイッチE519が閉位置にされ、第1増幅器E514aがイネーブルにされ、第2増幅器E514bがディセーブルにされる。すなわち、多重帯域信号の第1周波数帯域部分が、第1位相シフト部品E527a、第1インピーダンス整合部品E526a及び第1増幅器E514aを通る第1経路に沿って伝播する。第1周波数帯域部分は、第2位相シフト部品E527bにより、スイッチE519を横切って第2経路に沿って逆伝播することが防止される。特に、第2位相シフト部品E527aは、第1周波数帯域でのインピーダンスを最大化(又は少なくとも増加)させるべく、位相シフト部品E527bを通過する信号の第1周波数帯域部分を位相シフトするように構成される。
多重帯域信号の第2周波数帯域部分は、第2位相シフト部品E527bを通る第2経路に沿って伝播し、スイッチE519を横切り、第1インピーダンス整合部品E526a及び第1増幅器E314aを通る第1経路に沿って伝播する。第2周波数帯域部分は、第1位相シフト部品E527aによって第1経路に沿って逆伝播することが防止される。特に、第1位相シフト部品E527aは、第2周波数帯域におけるインピーダンスを最大化(又は少なくとも増加)させるべく、第1位相シフト部品E527aを通過する信号の第2周波数帯域部分を位相シフトするように構成される。
各経路は、雑音指数及び利得によって特徴づけることができる。各経路の雑音指数は、当該経路に沿って設けられた増幅器及びインピーダンス整合部品E526a〜E526bがもたらす信号対雑音比(SNR)の劣化を表す。特に、各経路の雑音指数は、インピーダンス整合部品E526a〜E526bの入力におけるSNRと、増幅器E314a〜E314bの出力におけるSNRとのデシベル(dB)差である。すなわち、雑音指数は、同じ利得による増幅器の雑音出力と(雑音が発生しない)「理想の」増幅器の雑音出力との差の尺度である。
各経路の雑音指数は、異なる周波数帯域に対して異なり得る。例えば、第1経路は、第1周波数帯域に対する第1雑音指数と、第2周波数帯域に対する第2雑音指数とを有し得る。(各周波数帯域における)各経路の雑音指数及び利得は、少なくとも一部では、インピーダンス整合部品E526a〜E526bの(各周波数帯域における)インピーダンスに依存し得る。したがって、インピーダンス整合部品E526a〜E526bのインピーダンスは、各経路の雑音指数を最小化(又は低減)するようにすることが有利となり得る。
いくつかの実装において、第2インピーダンス整合部品E526bは、第2周波数帯域に対する雑音指数を最小化(又は低減)するインピーダンスを提示する。いくつかの実装において、第1インピーダンス整合部品E526aは、第1周波数帯域に対する雑音指数を最小化(又は低減)する。多重帯域信号の第2周波数帯域部分が部分的に第1部に沿って伝播し得るので、いくつかの実装では、第1インピーダンス整合部品E526aは、第1帯域に対する雑音指数と第2帯域に対する雑音指数とを含むメトリックを最小化(又は低減)する。
インピーダンス整合部品E526a〜E526bは、受動回路として実装してよい。特に、インピーダンス整合部品E526a〜E526bは、RLC回路として実装してよく、抵抗器、インダクタ及び/又はキャパシタのような一以上の受動部品を含んでよい。これらの受動部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、位相シフト部品E527a〜E527bの出力と増幅器E514a〜E415bの入力との間に接続してよく、位相シフト部品E527a〜E527bの出力と接地電圧と間に接続してよい。
同様に、位相シフト部品E527a〜E527bも、受動回路として実装してよい。特に、位相シフト部品E527a〜E527bは、LC回路として実装してよく、インダクタ及び/又はキャパシタのような一以上の受動部品を含み得る。これらの受動部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、ダイプレクサE511の出力とインピーダンス整合部品E526a〜E526bの入力との間に接続してよく、又はダイプレクサE511の出力と接地電圧との間に接続してよい。
図61は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成E600が、チューニング可能位相シフト部品E627a〜E627dを備えたDRxモジュールE610を含み得ることを示す。チューニング可能位相シフト部品E627a〜E627dはそれぞれ、チューニング可能位相シフト部品を通過する信号を、制御器から受信した位相シフトチューニング信号が制御する量だけ位相シフトさせるように構成することができる。
ダイバーシティ受信器構成E600は、アンテナ140に結合された入力と送信ライン135に結合された出力とを有するDRxモジュールE610を含む。DRxモジュールE610は、DRxモジュールE610の入力及び出力間に一定数の経路を含む。各経路は、マルチプレクサE311、帯域通過フィルタE313a〜E313d、チューニング可能位相シフト部品E627a〜E627d、スイッチングネットワークE612、チューニング可能インピーダンス整合部品E626a〜E626d及び増幅器E314a〜E314dを含む。ここに記載されるように、増幅器E314a〜E314dは、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器としてよい。
チューニング可能位相シフト部品E627a〜E627dは、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、マルチプレクサE311の出力とスイッチングネットワークE612の入力との間に接続してよく、又は当該マルチプレクサの出力と接地電圧との間に接続してよい。
チューニング可能インピーダンス整合部品E626a〜E626dは、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路としてよい。チューニング可能インピーダンス整合部品E626a〜E626dは、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、スイッチングネットワークE612の出力と増幅器E314a〜E314dの入力との間に接続してよく、又はスイッチングネットワークE612の出力と接地電圧との間に接続してよい。
DRx制御器E602は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器E602は、複数の経路の一以上を、DRx制御器E602が(例えば通信制御器から)受信する帯域選択信号に基づいて選択的にアクティブにするように構成される。DRx制御器E602は、例えば、増幅器E314a〜E314dのイネーブル若しくはディセーブルにより、マルチプレクサE311及び/又はスイッチングネットワークE612の制御により、並びに/又は他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。
いくつかの実装において、DRx制御器E602は、スイッチングネットワークE612を帯域選択信号に基づいて制御する。スイッチングネットワークは、複数のSPSTスイッチを含み、各スイッチは複数の経路の2つを結合する。DRx制御器E602は、複数のSPSTスイッチを開閉するべく、スイッチング信号(又は多重スイッチング信号)をスイッチングネットワークに送信することができる。例えば、入力信号が第1周波数帯域及び第2周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器E602は、第1経路及び第2経路間のスイッチを閉にし得る。入力信号が第2周波数帯域及び第4周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器E602は、第2経路及び第4経路間のスイッチを閉にし得る。入力信号が第1周波数帯域、第2周波数帯域及び第4周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器E602は、双方のスイッチを閉にし得る(並びに/又は第1経路及び第2経路間のスイッチと第1経路及び第4経路間のスイッチとを閉にし得る)。入力信号が第2周波数帯域、第3周波数帯域及び第4周波数を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器E602は、第2経路及び第3経路間のスイッチと、第3経路及び第4経路間のスイッチとを閉にし得る(並びに/又は第2経路及び第3経路間のスイッチと第2経路及び第4経路間のスイッチとを閉にし得る)。
いくつかの実装において、DRx制御器E602は、チューニング可能位相シフト部品E627a〜E627dをチューニングするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器E602は、チューニング可能位相シフト部品E627a〜E627dを、帯域選択信号に基づいてチューニングする。例えば、DRx制御器E602は、チューニング可能位相シフト部品E627a〜E627dを、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、DRx制御器E602は、チューニング可能位相シフト部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、帯域選択信号に応答して位相シフトチューニング信号をアクティブな各経路のチューニング可能位相シフト部品E627a〜E627dへと送信することができる。
DRx制御器E602は、アクティブな各経路のチューニング可能位相シフト部品E627a〜E627dをチューニングして、アクティブな他の経路に対応する周波数帯域におけるインピーダンスを最大化する(又は少なくとも減少させる)ように構成することができる。すなわち、第1経路及び第3経路がアクティブな場合、DRx制御器E602は、第1位相シフト部品E627aをチューニングして第3周波数帯域におけるインピーダンスを最大化する(又は少なくとも増加させる)一方、第1経路及び第4経路がアクティブな場合、DRx制御器E602は、第1位相シフト部品E627aをチューニングして第4周波数帯域におけるインピーダンスを最大化する(又は少なくとも増加させる)。
いくつかの実装において、DRx制御器E602は、チューニング可能インピーダンス整合部品E626a〜E626dをチューニングするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器E602は、チューニング可能インピーダンス整合部品E626a〜E626dを、帯域選択信号に基づいてチューニングする。例えば、DRx制御器E602は、チューニング可能インピーダンス整合部品E626a〜E626dを、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、DRx制御器E602は、帯域選択信号に応答してインピーダンスチューニング信号を、アクティブな増幅器を有する経路のチューニング可能インピーダンス整合部品E626a〜E626dに、チューニングパラメータに応じて送信することができる。
いくつかの実装において、DRx制御器E602は、アクティブな各経路の対応周波数帯域のための雑音指数を含むメトリックを最小化(又は低減)するべく、アクティブな増幅器を有する経路のチューニング可能インピーダンス整合部品E626a〜E626dをチューニングする。
様々な実装において、チューニング可能位相シフト部品E627a〜E627d又はチューニング可能インピーダンス整合部品E626a〜E626dの一以上は、DRx制御器E602が制御しない固定部品によって置き換えてよい。
図62は、RF信号を処理する方法E700のフローチャート表現の一実施形態を示す。いくつかの実装において(及び一例として以下に詳述されるように)、方法E700は、図61のDRx制御器E602のような制御器が行う。いくつかの実装において、方法E700は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせを含む処理ロジックによって行われる。いくつかの実装において、方法E700は、非一時的なコンピュータ可読媒体(例えばメモリ)に記憶されたコードを実行するプロセッサによって行われる。簡潔には、方法E700は、帯域選択信号を受信することと、受信RF信号を一以上の経路に沿って引き回して当該受信RF信号を処理することとを含む。
方法E700は、ブロックE710において、制御器が帯域選択信号を受信することから開始する。制御器は、他の制御器から帯域選択信号を受信し、又はセルラー基地局若しくは他の外部ソースから帯域選択信号を受信することができる。帯域選択信号は、無線装置がRF信号を送受信する一以上の周波数帯域を指示することができる。いくつかの実装において、帯域選択信号は、キャリアアグリゲーション通信のための一組の周波数帯域を指示する。
ブロックE720において、制御器は、帯域選択信号に基づいて増幅器イネーブル信号をDRxモジュールの増幅器に送信する。いくつかの実装において、帯域選択信号が単一周波数帯域を指示すると、制御器は、当該単一周波数帯域に対応する経路に沿って設けられた増幅器をイネーブルにするべく増幅器イネーブル信号を送信する。制御器は、他の周波数帯域に対応する他の経路に沿って設けられた他の増幅器をディセーブルにするべく増幅器イネーブル信号を送信してもよい。いくつかの実装において、帯域選択信号が多重周波数帯域を指示すると、制御器は、多重周波数帯域の一つに対応する当該経路の一つに沿って設けられた増幅器をイネーブルにするべく増幅器イネーブル信号を送信する。制御器は、他の増幅器をディセーブルにするべく増幅器イネーブル信号を送信してもよい。いくつかの実装において、制御器は、最低周波数帯域に対応する経路に沿って設けられた増幅器をイネーブルにする。
ブロックE730において、制御器は、帯域選択信号に基づいて単極/単投(SPST)スイッチのスイッチングネットワークを制御するスイッチング信号を送信する。スイッチングネットワークは、複数の周波数帯域に対応する複数の経路を結合する複数のSPSTスイッチを含む。いくつかの実装において、帯域選択信号が単一周波数帯域を指示すると、制御器は、SPSTスイッチのすべてを開にするスイッチング信号を送信する。いくつかの実装において、帯域選択信号が多重周波数帯域を指示すると、制御器は、当該多重周波数帯域に対応する経路を結合するべく、SPSTスイッチの一以上を閉にするスイッチング信号を送信する。
ブロックE740において、制御器は、帯域選択信号に基づいてチューニング信号を一以上のチューニング可能部品に送信する。チューニング可能部品は、複数のチューニング可能位相シフト部品又は複数のチューニング可能インピーダンス整合部品の一以上を含み得る。制御器は、チューニング可能部品を、帯域選択信号が指示する複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。したがって、DRx制御器は、チューニング可能部品(又はその可変部品)をチューニングパラメータに応じてチューニングするべく、帯域選択信号に応答してチューニング信号を、(アクティブな経路の)チューニング可能部品に送信することができる。
とりわけ、スイッチングネットワークに関する上述の例Eは、以下のようにまとめることができる。
いくつかの実施形態によれば、本開示は、複数の増幅器を含む受信システムに関する。複数の増幅器の各一つは、受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。受信システムはさらに、一以上の単極/単投スイッチを含むスイッチングネットワークを含む。当該スイッチの各一つが、複数の経路の2つを結合する。受信システムはさらに、帯域選択信号を受信し、当該帯域選択信号に基づいて複数の増幅器の一つをイネーブルしてスイッチングネットワークを制御するように構成された制御器を含む。
いくつかの実施形態において、制御器は、単一周波数帯域を指示する帯域選択信号の受信に応答して当該単一周波数帯域に対応する複数の増幅器の一つをイネーブルにすることにより、スイッチングネットワークを制御して一以上のスイッチのすべてを開にするように構成することができる。
いくつかの実施形態において、制御器は、多重周波数帯域を指示する帯域選択信号の受信に応答して当該多重周波数帯域の一つに対応する複数の増幅器の一つをイネーブルにすることにより、スイッチングネットワークを制御して、多重周波数帯域に対応する経路間にある一以上のスイッチの少なくとも一つを閉にするように構成することができる。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、複数の位相シフト部品を含み得る。複数の位相シフト部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けることができ、当該複数の経路の他の一つに対応する周波数帯域のためのインピーダンスを増加させるべく当該位相シフト部品を通過する信号を位相シフトするように構成することができる。いくつかの実施形態において、複数の位相シフト部品の各一つは、スイッチングネットワーク及び入力間に設けることができる。いくつかの実施形態において、複数の位相シフト部品の少なくとも一つは、チューニング可能位相シフト部品を含み得る。これは、チューニング可能位相シフト部品を通過する信号を、制御器から受信した位相シフトチューニング信号が制御する量だけ位相シフトする。いくつかの実施形態において、制御器は、帯域選択信号に基づいて位相シフトチューニング信号を生成するように構成することができる。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、複数のインピーダンス整合部品を含み得る。複数のインピーダンス整合部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けることができ、当該複数の経路の当該一つの雑音指数を減少させるように構成することができる。いくつかの実施形態において、複数のインピーダンス整合部品の各一つは、スイッチングネットワークと複数の増幅器の対応する一つとの間に設けることができる。いくつかの実施形態において、複数のインピーダンス整合部品の少なくとも一つは、制御器から受信したインピーダンスチューニング信号が制御するインピーダンスを提示するように構成されたチューニング可能インピーダンス整合部品を含み得る。いくつかの実施形態において、制御器は、帯域選択信号に基づいてインピーダンスチューニング信号を生成するように構成することができる。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、入力において受信した入力信号を分割して、複数の経路に沿って伝播する複数の周波数帯域それぞれの複数の信号にするように構成されたマルチプレクサを含み得る。
いくつかの実施形態において、複数の増幅器の少なくとも一つは二段増幅器を含み得る。
いくつかの実施形態において、制御器は、複数の増幅器の一つをイネーブルにし、かつ、当該複数の増幅器の他をディセーブルにするように構成することができる。
いくつかの実装において、本開示は、複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板を含む無線周波数(RF)モジュールに関する。RFモジュールさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。受信システムはさらに、一以上の単極/単投スイッチを含むスイッチングネットワークを含む。当該スイッチの各一つが、複数の経路の2つを結合する。受信システムはさらに、帯域選択信号を受信し、当該帯域選択信号に基づいて複数の増幅器の一つをイネーブルしてスイッチングネットワークを制御するように構成された制御器を含む。
いくつかの実施形態において、RFモジュールは、ダイバーシティ受信器フロントエンドモジュール(FEM)としてよい。
いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、複数の位相シフト部品を含み得る。複数の位相シフト部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けることができ、当該複数の経路の他の一つに対応する周波数帯域のためのインピーダンスを増加させるべく当該位相シフト部品を通過する信号を位相シフトするように構成することができる。
いくつかの教示によれば、本開示は、第1無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第1アンテナを含む無線装置に関する。無線装置はさらに、第1アンテナと通信する第1フロントエンドモジュール(FEM)を含む。パッケージング基板を含む第1FEMは、複数の部品を受容するように構成される。第1FEMはさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成される。受信システムはさらに、一以上の単極/単投スイッチを含むスイッチングネットワークを含む。当該スイッチの各一つが、複数の経路の2つを結合する。受信システムはさらに、帯域選択信号を受信し、当該帯域選択信号に基づいて複数の増幅器の一つをイネーブルしてスイッチングネットワークを制御するように構成された制御器を含む。無線装置はさらに、第1RF信号の処理済みバージョンを出力からケーブルを介して受信し、当該第1RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成された送受信器を含む。
いくつかの実装において、無線装置はさらに、第2無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第2アンテナと、第1アンテナと通信する第2FEMとを含み得る。送受信器は、第2FEMの出力から第2RF信号の処理済みバージョンを受信し、当該第2RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成される。
いくつかの実装において、受信システムはさらに、複数の位相シフト部品を含み得る。複数の位相シフト部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けることができ、当該複数の経路の他の一つに対応する周波数帯域のためのインピーダンスを増加させるべく当該位相シフト部品を通過する信号を位相シフトするように構成することができる。
例F:フレキシブルな帯域引き回し
図63は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成F600が、チューニング可能整合回路を備えたDRxモジュールF610を含み得ることを示す。特に、DRxモジュールF610は、DRxモジュールF610の入力及び出力の一以上に設けられた一以上のチューニング可能整合回路を含み得る。
同じダイバーシティアンテナ140において受信した多重周波数帯域のすべてが、理想的なインピーダンス整合である可能性は低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能入力整合回路F616がDRxモジュールF610の入力に実装されて、DRx制御器F602により(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づいて)制御される。DRx制御器F602は、チューニング可能入力整合回路F616を、複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。チューニング可能入力整合回路F616は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路とすることができる。特に、チューニング可能入力整合回路F616は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、DRxモジュールF610の入力と第1マルチプレクサF311の入力との間に接続してよく、又はDRxモジュールF610の入力と接地電圧との間に接続してよい。
同様に、多くの周波数帯域の信号を搬送する一つのみの送信ライン135(又は少なくともいくつかのケーブル)によっては、多重周波数帯域すべてが理想的なインピーダンス整合となる可能性は低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能出力整合回路F617をDRxモジュールF610の出力に実装して(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づいて)DRx制御器F602によって制御することができる。DRx制御器F602は、チューニング可能出力整合回路F618を、複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連づけるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。チューニング可能出力整合回路F617は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路とすることができる。特に、チューニング可能出力 整合回路F617は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してよく、かつ、DRxモジュールF610の出力と第2マルチプレクサF312の出力との間に接続してよく、又はDRxモジュールF610の出力と接地電圧との間に接続してよい。
図64は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成F700が多重送信ラインを含み得ることを示す。図64が2つの送信ラインF735a〜F735b及び一つのアンテナ140を備えた一実施形態を例示するにもかかわらず、ここに記載される態様は、2を超える送信ライン及び/又は(さらに後述されるように)2以上のアンテナを備えた実施形態に実装することができる。
ダイバーシティ受信器構成F700は、アンテナ140に結合されたDRxモジュールF710を含む。DRxモジュールF710は、DRxモジュールF710の入力(例えばアンテナ140aに結合された入力)と当該DRxモジュールの出力(例えば第1送信ラインF735aに結合された第1出力、又は第2送信ラインF735bに結合された第2出力)との間に一定数の経路を含む。いくつかの実装において、DRxモジュールF710は、DRx制御器F702が制御する一以上のバイパススイッチによってアクティブにされる入力及び出力間の一以上のバイパス経路(図示せず)を含む。
DRxモジュールF710は、入力マルチプレクサF311及び出力マルチプレクサF712を含む一定数のマルチプレクサ経路を含む。マルチプレクサ経路は、入力マルチプレクサF311、帯域通過フィルタF313a〜F313d、増幅器F314a〜F314d及び出力マルチプレクサF712を含む一定数のオンモジュール経路(図示)を含む。マルチプレクサ経路は、ここに記載される一以上のオフモジュール経路(図示せず)を含んでよい。またもここに記載されるように、増幅器F314a〜F314dは、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器とすることができる。
DRx制御器F702は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器F702は、当該複数の経路の一以上を、DRx制御器F702が(例えば通信制御器から)受信する帯域選択信号に基づいて選択的にアクティブにするように構成される。DRx制御器F702は、例えば、増幅器F314a〜F314dのイネーブル又はディセーブルにより、マルチプレクサF311、F712の制御により、又はここに記載される他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。
多重送信線F735a〜735bを良好に利用するべくDRx制御器F702は、帯域選択信号に基づいて出力マルチプレクサF712を制御して、経路に沿って伝播する各信号を、送信ラインF735a〜F735b(又は送信線F735a〜F735bに対応する出力マルチプレクサ出力)の選択された一つへと引き回すことができる。
いくつかの実装において、受信した信号が単一周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器F702は出力マルチプレクサF712を制御して、対応経路を伝播する信号をデフォルト送信ラインへと引き回すことができる。デフォルトの送信ラインは、送信ラインF735a〜F735bの一つが短く、雑音の導入が少なく、又はそうでない場合が好ましいときのように、すべての経路(及び対応する周波数帯域)に対して同じでよい。デフォルトの送信ラインは、異なる経路に対して異なってよい。例えば、低周波数帯域に対応する経路を第1送信ラインF735bへと引き回し、高周波数帯域に対応する経路を第2送信ラインF735bへと引き回してよい。
すなわち、DRx制御器F702は、入力マルチプレクサF311において受信した一以上のRF信号が単一周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答して第2マルチプレクサF712を制御することにより、当該単一周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を、デフォルトの出力マルチプレクサ出力へと引き回すように構成することができる。ここで述べたように、デフォルトの出力マルチプレクサ出力は、異なる単一周波数帯域に対して異なってよく、又はすべての周波数帯域に対して同じでもよい。
いくつかの実装において、受信した信号が2つの周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器F702は、出力マルチプレクサF712を制御することにより、第1周波数帯域に対応する経路に沿って伝播する信号を第1送信ラインF735aへと引き回し、かつ、第2周波数帯域に対応する経路に沿って伝播する信号を第2送信ラインF735bへと引き回すことができる。すなわち、2つの周波数帯域が双方とも高周波数帯域(又は低周波数帯域)の場合、対応する経路に沿って伝播する信号を、異なる送信ラインへと引き回すことができる。同様に、送信ラインが3以上の場合、3以上の周波数帯域のそれぞれを異なる送信ラインへと引き回すことができる。
すなわち、DRX制御器F702は、入力マルチプレクサF311において受信した一以上のRF信号が第1周波数帯域及び第2周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答して、第2マルチプレクサF712を制御することにより、第1周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第1出力マルチプレクサ出力へと引き回し、かつ、第2周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第2出力マルチプレクサ出力へと引き回すように構成することができる。ここで述べたように、第1周波数帯域及び第2周波数帯域は双方とも、高周波数帯域又は低周波数帯域としてよい。
いくつかの実装において、受信した信号が3つの周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器F702は出力マルチプレクサF712を制御して当該周波数帯域の2つに対応する2つの経路に沿って伝播する信号の2つを結合し、当該結合信号を当該送信ラインの一方に沿って引き回し、第3の周波数帯域に対応する経路に沿って伝播する信号を当該送信ラインの他方に沿って引き回すことができる。いくつかの実装において、DRx制御器F702は出力マルチプレクサF712を制御して3つの周波数帯域の、互いに最も近い2つ(例えば双方とも低周波数帯域又は双方とも高周波数帯域)を結合する。かかる実装は、DRxモジュールF710の出力又は下流側モジュールの入力におけるインピーダンス整合を簡略化することができる。いくつかの実装において、DRx制御器F702は出力マルチプレクサF712を制御して3つの周波数帯域の、最も離れた2つを結合する。かかる実装は、下流側モジュールにおける周波数帯域の分割を簡略化することができる。
すなわち、DRx制御器F702は、入力マルチプレクサF311において受信した一以上のRF信号が第1周波数帯域、第2周波数帯域及び第3周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答して第2マルチプレクサF712を制御し、(a)第1周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号受信と、第2周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号とを結合して結合信号を生成し、(b)当該結合信号を第1出力マルチプレクサ出力へと引き回し、(c)第3周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第2出力マルチプレクサ出力へと引き回すように構成することができる。ここで述べたように、第1周波数帯域及び第2周波数帯域は、3つの周波数帯域の、互いに最も近いもの又は最も離れたものとすることができる。
いくつかの実装において、受信した信号が4つの周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器F702は出力マルチプレクサF712を制御して当該周波数帯域の2つに対応する2つの経路に沿って伝播する2つの信号を結合し、第1の結合信号を当該送信ラインの一方に沿って引き回し、当該周波数帯域の他の2つに対応する2つの経路に沿って伝播する信号の2つを引き回し、第2の結合信号を当該送信ラインの他方に沿って引き回すことができる。いくつかの実装において、DRx制御器F702は出力マルチプレクサF712を制御して当該周波数帯域の3つに対応する3つの経路に沿って伝播する信号の3つを結合し、当該結合信号を当該送信ラインの一方に沿って引き回し、第4の周波数帯域に対応する経路に沿って伝播する信号を当該送信ラインの他方に沿って引き回すことができる。かかる実装は、周波数帯域の3つが互いに近く(例えばすべてが低周波帯域)かつ第4周波数帯域が離れている(例えば高周波帯域)場合に有利となり得る。
一般に、受信した信号が、存在する送信ラインよりも多くの周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器F702は出力マルチプレクサF712を制御して当該周波数帯域の2以上に対応する2以上の経路に沿って伝播する信号の2以上を結合し、当該結合信号を当該送信ラインの一方へと引き回すことができる。DRx制御器F702は出力マルチプレクサF712を制御し、互いに最も近い又は最も離れた周波数帯域を結合することができる。
すなわち、経路の一つに沿って伝播する信号は、出力マルチプレクサF712によって、他の経路に沿って伝播する他の信号に応じて送信ラインの異なる一つへと引き回すことができる。一例では、第3増幅器F314cを通過する第3経路に沿って伝播する信号が、当該第3経路が唯一のアクティブな経路である場合には第2送信ラインF735bへと引き回され、(第4増幅器F314dを通過する)第4経路もアクティブな場合には第1送信ラインF735aへと引き回され(かつ第2送信ライン735bへと引き回され)る。
すなわち、DRx制御器F702は、第1帯域選択信号に応答して出力マルチプレクサF712を制御することにより、出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第1出力マルチプレクサ出力へと引き回し、第2帯域選択信号に応答して当該出力マルチプレクサを制御することにより、当該出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第2出力マルチプレクサ出力へと引き回す。
すなわち、DRxモジュールF710は、複数の増幅器F314a〜F314dを含む受信システムを構成し、複数の増幅器F314a〜F314dの各一つが、受信システムの入力(例えば、アンテナ140に結合されたDRxモジュールF710の入力、及び/又は他のアンテナに結合されたDRxモジュールF710の付加入力)と、受信システムの出力(例えば、送信ラインF735a〜F735bに結合されたDRxモジュールF710の出力、及び/又は他の送信ラインに結合されたDRxモジュールF710の付加出力)との間にある複数の経路の対応する一つに沿って設けられる。増幅器F314a〜F314dはそれぞれが、増幅器F314a〜F314dにおいて受信したRF信号を増幅するように構成される。
DRxモジュールF710はさらに入力マルチプレクサF311を含む。これは、一以上の入力マルチプレクサ入力において一以上のRF信号を受信し、当該一以上のRF信号のそれぞれを、複数の入力マルチプレクサ出力の一以上へと出力して複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播させるように構成される。いくつかの実装において、DRxモジュールF710は、単一入力マルチプレクサ入力において単一RF信号を受信し、当該単一RF信号を、帯域選択信号において指示された各周波数帯域に対応する入力マルチプレクサ出力の一以上へと出力するように、DRx制御器F702によって制御され得る。いくつかの実装において、DRxモジュールF710は、多重入力マルチプレクサ入力において多重RF信号(それぞれが、帯域選択信号において指示された異なる組の一以上の周波数帯域に対応)を受信し、当該多重RF信号のそれぞれを、当該RF信号の一以上の周波数帯域の当該組に対応する入力マルチプレクサ出力の一以上へと出力するように、DRx制御器F702によって制御され得る。すなわち、一般に、入力マルチプレクサF311は、一以上の周波数帯域にそれぞれが対応する一以上のRF信号を受信し、各RF信号を、当該RF信号の一以上の周波数帯域に対応する一以上の経路に沿って引き回すように、DRx制御器によって制御される。
DRxモジュールF710はさらに出力マルチプレクサF712を含む。これは、複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播する一以上の増幅済みRF信号を、一以上の対応出力マルチプレクサ入力において受信し、当該一以上の増幅済みRF信号のそれぞれを、複数の出力マルチプレクサ出力(複数の出力送信ラインF735a〜F735bの一つにそれぞれが結合される)の選択された一つへと出力する。
DRxモジュールF710はさらに、帯域選択信号を受信して当該帯域選択信号に基づいて入力マルチプレクサ及び出力マルチプレクサを制御するように構成されたDRx制御器F702を含む。ここに記載されるように、DRx制御器F702は、入力マルチプレクサを制御することにより、一以上の周波数帯域に対応する一以上のRF信号のそれぞれを、当該RF信号の一以上の周波数帯域に対応する一以上の経路に沿うように引き回す。またもここに記載されるように、DRx制御器F702は、出力マルチプレクサを制御することにより、一以上の経路に沿って伝播する一以上の増幅済みRF信号のそれぞれを、複数の出力マルチプレクサ出力の選択された一つへと引き回し、DRxモジュールF710に結合された送信ラインF735a〜F735bを良好に利用する。
いくつかの実装において、受信した信号が多重周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器F702は出力マルチプレクサF712を制御し、多重周波数帯域に対応する経路に沿って伝播する信号すべてを結合して当該結合信号を送信ラインの一方へと引き回す。かかる実装は、他方の送信ラインが使用不能(例えば損傷又は特定の無線通信構成に不存在)の場合に使用することができ、DRx制御器F702が(例えば通信制御器から)受信した当該送信ラインの一方が使用不能との制御器信号に応答して実装することができる。
すなわち、DRx制御器F702は、入力マルチプレクサF311において受信した一以上のRF信号が多重周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答し、かつ、送信ラインが使用不能であることを示す制御器信号に応答して出力マルチプレクサF712を制御することにより、多重周波数帯域に対応する多重出力マルチプレクサ入力において受信した多重増幅済みRF信号を結合して結合信号を生成し、当該結合信号を出力マルチプレクサ出力へと引き回すように構成することができる。
図65は、動的引き回しを目的として使用することができる出力マルチプレクサF812の一実施形態を示す。出力マルチプレクサF812は、複数の周波数帯域に対応する複数の経路に沿って設けられた増幅器にそれぞれが結合され得る複数の入力F801a〜F801dを含む。出力マルチプレクサF812は、それぞれが複数の送信ラインに結合され得る複数の出力F802a〜F802bを含む。出力F802a〜F802bそれぞれは、結合器F820a〜F820bそれぞれの出力に結合される。入力F801a〜F801dそれぞれは、一組の単極/単投(SPST)スイッチF830の一つを介して結合器F820a〜F820bそれぞれの入力に結合される。スイッチF830は、DRx制御器に結合され得る制御バスF803を介して制御可能である。
図66は、動的引き回しを目的として使用することができる出力マルチプレクサF912の他実施形態を示す。出力マルチプレクサF912は、複数の周波数帯域に対応する複数の経路に沿って設けられた増幅器にそれぞれが結合され得る複数の入力F901a〜F901dを含む。出力マルチプレクサF912は、それぞれが複数の送信ラインに結合され得る複数の出力F902a〜F902bを含む。出力F902a〜F902bそれぞれは、結合器F920a〜F920bそれぞれの出力に結合される。第1入力F901aは第1結合器F920aの入力に結合され、第4入力F901dは第2結合器F920dの入力に結合される。第2入力F901bは、結合器F920a〜F920bのそれぞれに結合された出力を有する第1の単極/多投(SPMT)スイッチF930aに結合される。同様に、第3入力F901cは、結合器F920a〜F920bのそれぞれに結合された出力を有する第2SPMTスイッチF930bに結合される。スイッチF930a〜F930bは、DRx制御器に結合され得る制御バスF903を介して制御可能である。
図44の出力マルチプレクサ812とは異なり、図45の出力マルチプレクサ912は、入力901a〜901dそれぞれが出力902a〜902bのいずれかへと引き回されることを許容しない。むしろ、第1入力901aは固定的に第1出力902aへと引き回され、第4入力902dは固定的に第2出力902bへと引き回される。かかる実装は、制御バス903のサイズを低減し、又は制御バス903に取り付けられたDRx制御器の制御ロジックを簡略化することができる。
図65の出力マルチプレクサF812及び図66の出力マルチプレクサF912は双方とも、第1出力マルチプレクサ出力F802a、F902aに結合された第1結合器F820a、F920aと、第2出力マルチプレクサ出力F802b、F902bに結合された第2結合器F820b、F920bとを含む。さらに、図65の出力マルチプレクサF812及び図66の出力マルチプレクサF912の双方は、(DRx制御器により制御可能な)一以上のスイッチを介して第1結合器F820a、F920a及び第2結合器F820b、F920bの双方に結合された出力マルチプレクサ入力F801b、F901bを含む。図65の出力マルチプレクサF812において、出力マルチプレクサ入力F801bは、2つのSPSTスイッチを介して第1結合器F820a及び第2結合器F820bに結合される。図66の出力マルチプレクサF912において、出力マルチプレクサ入力F901bは、単一のSPMTスイッチを介して第1結合器F920a及び第2結合器F820bに結合される。
図67は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成F1000が多重アンテナF1040a〜F1040bを含み得ることを示す。図67が一つの送信ライン135及び2つのアンテナF1040a〜F1040bを備えた一実施形態を例示するにもかかわらず、ここに記載される態様は、2以上の送信ライン及び/又は2を超えるアンテナを備えた実施形態に実装することができる。
ダイバーシティ受信器構成F1000は、第1アンテナF1040a及び第2アンテナF1040bに結合されたDRxモジュールF1010を含む。DRxモジュールF1010は、DRxモジュールF1010の入力(例えば第1アンテナF1040aに結合された第1入力、又は第2アンテナF1040bに結合された第2入力)と、DRxモジュールの出力(例えば送信ライン135に結合された出力)との間に一定数の経路を含む。いくつかの実装において、DRxモジュールF1010は、DRx制御器F1002が制御する一以上のバイパススイッチによってアクティブにされる入力及び出力間の一以上のバイパス経路(図示せず)を含む。
DRxモジュールF1010は、入力マルチプレクサF1011及び出力マルチプレクサF312を含む一定数のマルチプレクサ経路を含む。マルチプレクサ経路は一定数のオンモジュール経路(図示)を含み、これは、入力マルチプレクサF1011、帯域通過フィルタF313a〜F313d、増幅器F314a〜F314d及び出力マルチプレクサF312を含む。マルチプレクサ経路は、ここに記載される一以上のオフモジュール経路(図示せず)を含んでよい。またもここに記載されるように、増幅器F314a〜F314dは、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器とすることができる。
DRx制御器F1002は、複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。いくつかの実装において、DRx制御器F1002は、DRx制御器F1002が(例えば通信制御器から)受信した帯域選択信号に基づいて複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成される。DRx制御器F1002は、例えば、増幅器F314a〜F314dのイネーブル又はディセーブルにより、マルチプレクサF1011、F312の制御により、又はここに記載される他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。
様々なダイバーシティ受信器構成において、アンテナF1040a〜F1040bは、様々な周波数帯域をサポートし得る。例えば、一つの実装において、ダイバーシティ受信器構成は、低周波数帯域及び中間周波数帯域をサポートする第1アンテナF1040aと、高周波数帯域をサポートする第2アンテナF1040bとを含み得る。他のダイバーシティ受信器構成は、低周波数帯域をサポートする第1アンテナF1040aと、中間周波数帯域及び高周波数帯域をサポートする第2アンテナF1040bとを含み得る。さらなる他のダイバーシティ受信器構成は、低周波数帯域、中間周波数帯域及び高周波数帯域をサポートする第1広帯域アンテナF1040aを含み、第2アンテナF1040bはなくてよい。
これらのダイバーシティ受信器構成すべてに対し、DRx制御器F1002が、(例えば通信制御器から受信した、又は永久的メモリ若しくは他のハードワイヤード構成に記憶され及びこれらから読み出される)アンテナ構成信号に基づいて入力マルチプレクサF1011を制御することにより、同じDRxモジュールF1010を使用することができる。
いくつかの実装において、ダイバーシティ受信器構成F1000が単一アンテナF1040aのみを含むことをアンテナ構成信号が指示する場合、DRx制御器F1002は、入力マルチプレクサを制御することにより、単一アンテナF1040aにおいて受信した信号を、当該経路のすべて(又は帯域選択信号が指示するアクティブな経路のすべて)へと引き回すことができる。
すなわち、DRx制御器F1002は、ダイバーシティ受信器構成が単一アンテナを含むことを指示するアンテナ構成信号に応答して入力マルチプレクサを制御することにより、単一入力マルチプレクサ入力において受信したRF信号を、複数の入力マルチプレクサ出力のすべてへと、又は当該RF信号の一以上の周波数帯域に関連づけられた複数の入力マルチプレクサ出力のすべてへと引き回すように構成することができる。
いくつかの実装において、ダイバーシティ受信器構成F1000が、低周波数帯域をサポートする第1アンテナF1040aと中間周波数帯域及び高周波数帯域をサポートする第2アンテナF1040bとを含むことをアンテナ構成信号が指示する場合、DRx制御器F1002は、入力マルチプレクサF1011を制御することにより、第1アンテナF1040aにおいて受信した信号を第1経路(第1増幅器F314aを含む)へと引き回し、かつ、第2アンテナF1040bにおいて受信した信号を、第2経路(第2増幅器F314bを含む)、第3経路(第3増幅器F314cを含む)、及び第4経路(第4増幅器F314dを含む)、又は帯域選択信号が指示するようにアクティブである少なくともこれらの経路へと引き回すことができる。
いくつかの実装において、ダイバーシティ受信器構成F1000が、低周波数帯域及び低い中間周波数帯域をサポートする第1アンテナF1040aと、高い中間周波数帯域及び高周波数帯域をサポートする第2アンテナF1040bとを含むことをアンテナ構成信号が指示する場合、DRx制御器F1002は、入力マルチプレクサF1011を制御することにより、第1アンテナF1040aにおいて受信した信号を第1経路及び第2経路へと引き回し、かつ、第2アンテナF1040bにおいて受信した信号を第3経路及び第4経路、又は帯域選択信号が指示するようにアクティブである少なくともこれらの経路へと引き回すことができる。
いくつかの実装において、ダイバーシティ受信器構成F1000が、低周波数帯域及び中間周波数帯域をサポートする第1アンテナF1040aと、高周波数帯域をサポートする第2アンテナF1040bとを含むとアンテナ構成信号が指示する場合、DRx制御器F1002は入力マルチプレクサF1011を制御することにより、第1アンテナF1040aにおいて受信した信号を第1経路、第2経路及び第3経路へと引き回し、かつ、第2アンテナF1040bにおいて受信した信号を第4経路、又は帯域選択信号が指示するようにアクティブである少なくともこれらの経路へと引き回すことができる。
すなわち、特定の経路(例えば第3経路)に沿って伝播する信号は、入力マルチプレクサF1011によって、(アンテナF1040a〜F1040bの一つに結合された)入力マルチプレクサ入力の異なる一つから、(アンテナ構成信号が指示する)ダイバーシティ受信器構成に応じて引き回すことができる。
すなわち、DRx制御器F1002は、第1アンテナ構成信号に応答して入力マルチプレクサF1011を制御することにより、第1入力マルチプレクサ入力において受信したRF信号を入力マルチプレクサ出力へと引き回し、かつ、第2アンテナ構成信号に応答して入力マルチプレクサF1011を制御することにより、第2入力マルチプレクサ入力において受信したRF信号を入力マルチプレクサ出力へと引き回すように構成することができる。
一般に、DRx制御器F1002は、入力マルチプレクサF1011を制御することにより、一以上の周波数帯域をそれぞれが含む受信した信号を、当該一以上の周波数帯域に対応する経路へと引き回すように構成することができる。いくつかの実装において、入力マルチプレクサF1011はさらに、一以上の周波数帯域のそれぞれを、当該一以上の周波数帯域に対応する経路に沿うように出力する帯域分割器として機能することができる。一例では、入力マルチプレクサF1011及び帯域通過フィルタF313a〜F313dが、かかる帯域分割器を構成する。他の実装において(さらに後述されるように)、帯域通過フィルタF313a〜F313d及び入力マルチプレクサF1011は、他の態様で統合されて帯域分割器を形成してよい。
図68は、動的引き回しを目的として使用することができる入力マルチプレクサF1111の一実施形態を示す。入力マルチプレクサF1111は、それぞれが一以上のアンテナに結合され得る複数の入力F1101a〜F1101bを含む。入力マルチプレクサF1111は複数の出力F1102a〜F1102dを含む。複数の出力F1102a〜F1102dはそれぞれが、複数の周波数帯域に対応する複数の経路に沿って(例えば帯域通過フィルタを介して)設けられた増幅器に結合され得る。入力F1101a〜F1101bはそれぞれが、一組の単極/単投(SPST)スイッチF1130の一つを介して、出力F1102a〜F1102dのそれぞれに結合される。スイッチF1130は、DRx制御器に結合され得る制御バスF1103を介して制御可能である。
図69は、動的引き回しを目的として使用され得る入力マルチプレクサF1211の他実施形態を示す。入力マルチプレクサF1211は、それぞれが一以上のアンテナに結合され得る複数の入力F1201a〜F1201bを含む。入力マルチプレクサF1211は複数の出力F1202a〜F1202dを含む。複数の出力F1202a〜F1202dは、(例えば帯域通過フィルタを介して)複数の周波数帯域に対応する複数の経路に沿って設けられた増幅器にそれぞれが結合され得る。第1入力F1201aは、第1出力F1202a、第1多極/単投(MPST)スイッチF1230a及び第2MPSTスイッチF1230bに結合される。第2入力F1201bは、第1MPSTスイッチF1230a、第2MPSTスイッチF1230b及び第4出力F1202dに結合される。スイッチF1230a〜F1230bは、DRx制御器に結合され得る制御バスF1203を介して制御可能である。
図69の出力マルチプレクサF1211は、図68の入力マルチプレクサF1111とは異なり、入力F1201a〜F1201bのそれぞれが出力F1202a〜F1202dのいずれかへと引き回されることを許容しない。むしろ、第1入力F1201aは固定的に第1出力F1202aへと引き回され、第2入力F1201bは固定的に第4出力F1202dへと引き回される。かかる実装により、制御バスF903のサイズを低減し、又は制御バスF903に取り付けられたDRx制御器の制御ロジックを簡略化することができる。それにもかかわらず、DRx制御器は、アンテナ構成信号に基づいてスイッチF1230a〜F1230bを制御することにより、入力F1201a〜F1201bのいずれかからの信号を、第2出力F1202b及び/又は第3出力F1202cへと引き回すことができる。
図68の入力マルチプレクサF1111と図69の入力マルチプレクサF1211とは双方とも、多極/多投(MPMT)スイッチとして動作する。いくつかの実装において、入力マルチプレクサF1111、F1211は、挿入損失を低減するフィルタ又は整合部品を含む。かかるフィルタ又は整合部品は、DRxモジュールの他の部品(例えば図67の帯域通過フィルタF313a〜F313d)と協調して設計することができる。例えば、入力マルチプレクサ及び帯域通過フィルタを単一部品として統合し、合計部品数を低減することができる。他例では、入力マルチプレクサは、特定の出力インピーダンス(例えば50オームではないもの)を目的として設計することができ、帯域通過フィルタは、このインピーダンスに整合するように設計することができる。
図70〜75は、動的な入力引き回し及び/又は出力引き回しを備えたDRxモジュールの様々な実装を示す。図70は、いくつかの実施形態において、DRxモジュールF1310が、単一入力及び2つの出力を含み得る。DRxモジュールF1310は帯域分割器として、入力信号を低周波数帯域と中間及び高周波数帯域とに分割する高低ダイプレクサF1311と、(第1の単極/3投スイッチ及び第2の単極/5投スイッチとして実装される)2極/8投スイッチF1312と、様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサとを含む。ここに記載されるように、高低ダイプレクサF1311と様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサとは協調設計することができる。
図71は、いくつかの実施形態において、DRxモジュールF1320が単一入力及び単一出力を含み得ることを示す。DRxモジュールF1320は帯域分割器として、入力信号を低周波数帯域と中間及び高周波数帯域とに分割する高低ダイプレクサF1321と、(第1の単極/3投スイッチ及び第2の単極/5投スイッチとして実装される)2極/8投スイッチF1322と、様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサとを含む。ここに記載されるように、高低ダイプレクサF1321と様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサとは協調設計することができる。DRxモジュールF1320は出力マルチプレクサとして、2つの入力において受信した信号をフィルタリングかつ結合し、当該結合信号を出力する高低結合器F1323を含む。
図72は、いくつかの実施形態において、DRxモジュールF1330が2つの入力及び3つの出力を含み得ることを示す。DRxモジュールF1330は帯域分割器として、入力信号を低周波数帯域と中間及び高周波数帯域とに分割する高低ダイプレクサF1331と、(第1の単極/3投スイッチ及び第2の単極/2投スイッチ及び第3の単極/3投スイッチとして実装される)3極/8投スイッチF1332と、様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサとを含む。ここに記載されるように、高低ダイプレクサF1331と様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサとは協調設計することができる。
図73は、いくつかの実施形態において、DRxモジュールF1340が2つの入力及び2つの出力を含み得ることを示す。DRxモジュールF1340は帯域分割器として、入力信号を低周波数帯域と中間及び高周波数帯域とに分割する高低ダイプレクサF1341と、(第1の単極/3投スイッチ及び第2の単極/2投スイッチ及び第3の単極/3投スイッチとして実装される)3極/8投スイッチF1342と、様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサとを含む。ここに記載されるように、高低ダイプレクサF1341と様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサは協調設計することができる。DRxモジュールF1340は、出力マルチプレクサの一部として、2つの入力において受信した信号をフィルタリングかつ結合し、当該結合信号を出力する高低結合器F1343を含む。
図74は、いくつかの実施形態において、DRxモジュールF1350が多極/多投スイッチF1352を含み得ることを示す。DRxモジュールF1340は帯域分割器として、入力信号を低周波数帯域と中間及び高周波数帯域とに分割する高低ダイプレクサF1351と、3極/8投スイッチF1352と、様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサとを含む。ここに記載されるように、高低ダイプレクサF1341と様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサは協調設計することができる。3極/8投スイッチF1352は、第1極において受信した信号を5投の一つへと引き回し及び第2極において受信した信号を当該投の3つの一つへと引き回す第1の単極/3投スイッチ及び第2の2極/5投スイッチとして実装される。
図75は、いくつかの実施形態において、DRxモジュールF1360が入力選択器F1361及び多極/多投スイッチF1362を含み得ることを示す。DRxモジュールF1360は帯域分割器として、(2極/4投スイッチとして動作可能かつ図68及び図69に示されるように実装可能な)入力選択器F1361と、4極/10投スイッチF1362と、様々なフィルタ、整合部品及び帯域分割ダイプレクサとを含む。ここに記載されるように、入力選択器F1361、スイッチF1362並びに様々なフィルタ、整合部品及び帯域分割ダイプレクサを協調して設計することができる。入力選択器F1361及びスイッチF1362は、一緒になって2極/10投スイッチとして動作する。DRxモジュールF1360は出力マルチプレクサとして、入力を出力の選択された一つへと引き回すことができる(これは信号を結合することを含み得る)出力選択器F1363を含む。出力選択器F1363は、図65及び図66に例示される態様を使用して実装することができる。
図76は、RF信号を処理する方法のフローチャート表現の一実施形態を示す。いくつかの実装において(及び一例として以下に詳述されるように)、方法F1400は、図64のDRx制御器F702又は図39の通信制御器120のような制御器によって行われる。いくつかの実装において、方法F1400は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせを含む処理ロジックによって行うことができる。いくつかの実装において、方法F1400は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えばメモリ)に記憶されたコードを実行するプロセッサによって行われる。簡潔には、方法F1400は、帯域選択信号を受信することと、受信RF信号を一以上の経路に沿って、選択された出力へと引き回して当該受信RF信号を処理することとを含む。
方法F1400は、ブロックF1410において、制御器が帯域選択信号を受信することから始まる。制御器は、他の制御器から帯域選択信号を受信し、又はセルラー基地局若しくは他の外部ソースから帯域選択信号を受信することができる。帯域選択信号は、無線装置がRF信号を送受信する一以上の周波数帯域を指示することができる。いくつかの実装において、帯域選択信号は、キャリアアグリゲーション通信のための一組の周波数帯域を指示する。
ブロックF1420において、制御器は、帯域選択信号が指示した各周波数帯域のための出力端子を決定する。いくつかの実装において、帯域選択信号が単一周波数帯域を指示し、制御器は当該単一周波数帯域に対するデフォルト出力端子を決定する。いくつかの実装において、帯域選択信号が2つの周波数帯域を指示し、制御器は、当該2つの周波数帯域のそれぞれに対する異なる出力端子を決定する。いくつかの実装において、帯域選択信号が、存在する使用可能出力端子よりも多くの周波数帯域を指示し、制御器は、当該周波数帯域の2以上を結合(すなわち2以上の周波数帯域に対して同じ出力端子を決定)する。制御器は、最も近い周波数帯域又は最も離れた周波数帯域を結合することを決定することができる。
ブロックF1430において、制御器は、決定された出力端子へ各周波数帯域のための信号を引き回すべく出力マルチプレクサを制御する。制御器は、一以上のSPSTスイッチの開閉により、一以上のSPMTスイッチの状態決定により、出力マルチプレクサ制御信号の送信により、又は他のメカニズムにより出力マルチプレクサを制御することができる。
とりわけ、フレキシブルな帯域引き回しに関する上述の例Fは、以下のようにまとめることができる。
いくつかの実装によれば、本開示は、複数の増幅器を含む受信システムに関する。複数の増幅器の各一つは、受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した無線周波数(RF)信号を増幅するように構成される。受信システムはさらに入力マルチプレクサを含む。これは、一以上の入力マルチプレクサにおいて一以上のRF信号を受信し、当該一以上のRF信号のそれぞれを、複数の入力マルチプレクサ出力の一以上へと出力して複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播させるように構成される。受信システムはさらに出力マルチプレクサを含む。これは、複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播する一以上の増幅済みRF信号を一以上の対応出力マルチプレクサ入力において受信し、当該一以上の増幅済みRF信号を複数の出力マルチプレクサ出力の選択された一つへと出力するように構成される。受信システムはさらに、帯域選択信号を受信し、当該帯域選択信号に基づいて入力マルチプレクサ及び出力マルチプレクサを制御するように構成された制御器を含む。
いくつかの実施形態において、制御器は、一以上のRF信号が単一周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答して出力マルチプレクサを制御し、当該単一周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号をデフォルト出力マルチプレクサ出力へと引き回すべく構成することができる。いくつかの実施形態において、デフォルト出力マルチプレクサ出力は、異なる単一周波数帯域に対して異なる。
いくつかの実施形態において、制御器は、一以上のRF信号が第1周波数帯域及び第2周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答して出力マルチプレクサを制御し、当該第1周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第1出力マルチプレクサ出力へと引き回し、当該第2周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第2出力マルチプレクサ出力へと引き回すべく構成することができる。いくつかの実施形態において、第1周波数帯域及び第2周波数帯域の双方は、高周波帯域又は低周波帯域とすることができる。
いくつかの実施形態において、制御器は、一以上のRF信号が第1周波数帯域、第2周波数帯域及び第3周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答して出力マルチプレクサを制御し、当該第1周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号と、当該第2周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号とを結合して結合信号を生成し、当該結合信号を第1出力マルチプレクサ出力へと引き回し、当該第3周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第2出力マルチプレクサ出力へと引き回すべく構成することができる。いくつかの実施形態において、第1周波数帯域及び第2周波数帯域は、第1周波数帯域、第2周波数帯域及び第3周波数帯域の、互いに最も近い周波数帯域とすることができる。いくつかの実施形態において、第1周波数帯域及び第2周波数帯域は、第1周波数帯域、第2周波数帯域及び第3周波数帯域の、最も離れた周波数帯域とすることができる。
いくつかの実施形態において、制御器は、一以上のRF信号が多重周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答しかつ送信ラインが使用不能であることを指示する制御器信号に応答して出力マルチプレクサを制御し、当該多重周波数帯域に対応する多重出力マルチプレクサ入力において受信した多重の増幅済みRF信号を結合して結合信号を生成し、当該結合信号を出力マルチプレクサ出力へと引き回すべく構成することができる。
いくつかの実施形態において、制御器は、第1帯域選択信号に応答して出力マルチプレクサを制御し、出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第1出力マルチプレクサ出力へと引き回し、第2帯域選択信号に応答して当該出力マルチプレクサを制御し、当該出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第2出力マルチプレクサ出力へと引き回すべく構成することができる。
いくつかの実施形態において、出力マルチプレクサは、第1出力マルチプレクサ出力に結合された第1結合器と、第2出力マルチプレクサ出力に結合された第2結合器とを含み得る。いくつかの実施形態において、出力マルチプレクサ入力は、一以上のスイッチを介して第1結合器及び第2結合器に結合することができる。いくつかの実施形態において、制御器は、一以上のスイッチを制御することによって出力マルチプレクサを制御することができる。いくつかの実施形態において、一以上のスイッチは、2つの単極/単投(SPST)スイッチを含み得る。いくつかの実施形態において、一以上のスイッチは、単一の単極/多投(SPMT)スイッチを含み得る。いくつかの実施形態において、受信システムはさらに、それぞれが複数の出力マルチプレクサ出力に結合された複数の送信ラインを含む。
いくつかの実装において、本開示は、複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板を含む無線周波数(RF)モジュールに関する。RFモジュールさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した無線周波数(RF)信号を増幅するように構成される。受信システムは、一以上の入力マルチプレクサ入力において一以上のRF信号を受信し、当該一以上のRF信号のそれぞれを、複数の入力マルチプレクサ出力の選択された一以上へと出力して複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播させるべく構成された入力マルチプレクサを含む。受信システムは、複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播する一以上の増幅済みRF信号を、一以上の対応出力マルチプレクサ入力において受信し、当該一以上の増幅済みRF信号のそれぞれを、複数の出力マルチプレクサ出力の選択された一つへと出力するように構成された出力マルチプレクサを含む。受信システムは、帯域選択信号を受信し、当該帯域選択信号に基づいて入力マルチプレクサ及び出力マルチプレクサを制御するように構成された制御器を含む。
いくつかの実施形態において、RFモジュールは、ダイバーシティ受信器フロントエンドモジュール(FEM)としてよい。
いくつかの教示によれば、本開示は、第1無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第1アンテナを含む無線装置に関する。無線装置はさらに、第1アンテナと通信する第1フロントエンドモジュール(FEM)を含む。パッケージング基板を含む第1FEMは、複数の部品を受容するように構成される。第1FEMはさらに、パッケージング基板に実装された受信システムを含む。受信システムは複数の増幅器を含む。複数の増幅器の各一つは、受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した無線周波数(RF)信号を増幅するように構成される。受信システムは、一以上の入力マルチプレクサ入力において一以上のRF信号を受信し、当該一以上のRF信号のそれぞれを、複数の入力マルチプレクサ出力の選択された一以上へと出力して複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播させるべく構成された入力マルチプレクサを含む。受信システムは、複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播する一以上の増幅済みRF信号を、一以上の対応出力マルチプレクサ入力において受信し、当該一以上の増幅済みRF信号のそれぞれを、複数の出力マルチプレクサ出力の選択された一つへと出力するように構成された出力マルチプレクサを含む。受信システムは、帯域選択信号を受信し、当該帯域選択信号に基づいて入力マルチプレクサ及び出力マルチプレクサを制御するように構成された制御器を含む。無線装置はさらに、出力からの第1RF信号の処理済みバージョンを、それぞれが複数の出力マルチプレクサ出力に結合された複数の送信ラインを介して受信し、当該第1RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成された通信モジュールを含む。
いくつかの実施形態において、無線装置はさらに、第2無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第2アンテナと、当該第2アンテナと通信する第2FEMとを含む。通信モジュールは、第2FEMの出力から第2RF信号の処理済みバージョンを受信し、当該第2RF信号の処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成することができる。
特徴の組み合わせの複数例
図77A及び77Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図78A及び78Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図79A及び79Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図80A及び80Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図81A及び81Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図82A及び82Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図83A及び83Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図84A及び84Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図85A及び85Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図86A及び86Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図87A及び87Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図88A及び88Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図89A及び89Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図90A及び90Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図91A及び91Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図92A及び92Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図93A及び93Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図94A及び94Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図95A及び95Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図96A及び96Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図97A及び97Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図98A及び98Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図99は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図100は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図101は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図102は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図103は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図104は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図105は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図106は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図107は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図108は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図109は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図110は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図111は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図112は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図113は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図114は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図115は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図116は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図117は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図118は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図119は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図120は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図121A及び121Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図122A及び122Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図123A及び123Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図124A及び124Bは、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図125は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図126は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図127は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図128は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図129は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図130は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Aの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Aに関する付加的な詳細が、図37〜41、42〜46及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図131は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Bの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Bに関する付加的な詳細が、図37〜41、47〜50、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図132は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Cの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Cに関する付加的な詳細が、図37〜41、51、52、53〜55及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
図133は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成が、ここに記載される例Dの一以上の特徴と、ここに記載される例Eの一以上の特徴と、ここに記載される例Fの一以上の特徴とを含み得ることを示す。例Dに関する付加的な詳細が、図37〜41、56〜59及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Eに関する付加的な詳細が、図37〜41、60〜62及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。例Fに関する付加的な詳細が、図37〜41、63〜76及び134〜136を含む様々な図を参照してここに記載される。
いくつかの実施形態において、上述した特徴の組み合わせは、各例、当該組み合わせにおける例のすべて、又はこれらの任意の組み合わせに関するいくつかの又はすべての利点及び/又は機能を与えることができる。
製品及びアーキテクチャの複数例
図134は、いくつかの実施形態において、複数の特徴の組み合わせを有するダイバーシティ受信器構成(例えば図77〜133)の一部又は全部を含むダイバーシティ受信器構成の一部又は全部が、一モジュールに全体的に又は部分的に実装され得ることを示す。かかるモジュールは、例えばフロントエンドモジュール(FEM)とすることができる。かかるモジュールは、例えばダイバーシティ受信器(DRx)FEMとすることができる。
図134の一例において、モジュール1000はパッケージング基板1002を含み得る。かかるパッケージング基板1002には一定数の部品が装着され得る。例えば、(フロントエンド電力管理集積回路[FE−PIMC]を含み得る)制御器1004、ここに記載される一以上の特徴を有する組み合わせアセンブリ1006、マルチプレクサアセンブリ1010、(一以上の帯域通過フィルタを含み得る)フィルタバンク1008を、パッケージング基板1002上に及び/又はパッケージング基板1002内に装着及び/又は実装可能である。一定数のSMT装置1012のような他の部品もまた、パッケージング基板1002上に装着することができる。様々な部品のすべてがパッケージング基板1002上にレイアウトされるように描かれるにもかかわらず、何らかの部品(複数可)が、他の部品(複数可)の上に実装できることが理解される。
図135は、いくつかの実施形態において、複数の特徴の組み合わせを有するダイバーシティ受信器構成(例えば図77〜133)の一部又は全部を含むダイバーシティ受信器構成の一部又は全部が、一アーキテクチャに全体的に又は部分的に実装され得ることを示す。かかるアーキテクチャは、一以上のモジュールを含み、ダイバーシティ受信器(DRx)フロントエンド機能のようなフロントエンド機能を与えるように構成することができる。
図135の一例において、アーキテクチャ1100は、(フロントエンド電力管理集積回路[FE−PIMC]を含み得る)制御器1104、ここに記載される一以上の特徴を有する組み合わせアセンブリ1106、マルチプレクサアセンブリ1110、及び(一以上の帯域通過フィルタを含み得る)フィルタバンク1108を含み得る。一定数のSMT装置1112のような他の部品もまた、アーキテクチャ1100に実装することができる。
いくつかの実装において、ここに記載される一以上の特徴を有する装置及び/又は回路は、無線装置のようなRF電子装置に含まれ得る。かかる装置及び/又は回路は、無線装置に直接、ここに記載されるモジュラー形態で、又はこれらの何らかの組み合わせで実装可能である。いくつかの実施形態において、かかる無線装置は、例えば、セルラー電話、スマートフォン、電話機能あり又はなしのハンドヘルド無線装置、無線タブレット等を含み得る。
図136は、ここに記載される一以上の有利な特徴を有する代表的な無線装置1400を描く。ここに記載される一以上の特徴を有する一以上のモジュールの文脈において、かかるモジュールは一般に、破線枠1401(例えばフロントエンドモジュールとして実装可能)、ダイバーシティRFモジュール1411(例えば下流側モジュールとして実装可能)、及びダイバーシティ受信器(DRx)モジュール1000(例えばフロントエンドモジュールとして実装可能)によって描くことができる。
図136を参照すると、電力増幅器(PA)1420は、その各RF信号を、増幅及び送信対象のRF信号を生成するように構成かつ動作可能な送受信器1410から受信し、受信した信号を処理することができる。送受信器1410は、ユーザに適したデータ及び/又は音声信号と送受信器1410に適したRF信号との間の変換を与えるべく構成されたベース帯域サブシステム1408と相互作用をするように示される。送受信器1410はまた、無線装置1400の動作のために電力を管理するように構成された電力管理部品1406と通信することもできる。かかる電力管理はまた、ベース帯域サブシステム1408並びにモジュール1401、1411及び1000の動作を制御することもできる。
ベース帯域サブシステム1408は、ユーザに与えられ及びユーザから受けた音声及び/又はデータの様々な入力及び出力を容易にするべく、ユーザインタフェイス1402に接続されるように示される。ベース帯域サブシステム1408はまた、無線装置の動作を容易にし、及び/又はユーザのための情報記憶を与えるデータ及び/又は命令を記憶するように構成されたメモリ1404に接続することもできる。
無線装置1400の一例において、PA1420の出力は、(それぞれの整合回路1422を介して)それぞれのデュプレクサ1424に整合され及び引き回されるように示される。かかる増幅されかつフィルタリングを受けた信号は、送信を目的としてアンテナスイッチ1414を介して一次アンテナ1416へと引き回すことができる。いくつかの実施形態において、デュプレクサ1424により、共通アンテナ(例えば一次アンテナ1416)を使用して送受信動作を同時に行うことができる。図136において、受信した信号は、例えば低雑音増幅器(LNA)を含み得る「Rx」経路へと引き回されるように示される。
無線装置はまた、ダイバーシティアンテナ1426と、ダイバーシティアンテナ1426から信号を受信するダイバーシティ受信器モジュール1000とを含む。ダイバーシティ受信器モジュール1000は、受信した信号を処理し、処理された信号を、送信ライン1435を介してダイバーシティRFモジュール1411へと送信する。ダイバーシティRFモジュール1411は、当該信号をさらに処理した後に送受信器1410に供給する。
いくつかの実施形態において、ここに記載される例Aを、無線周波数(RF)受信システム並びに関連する装置及び方法の第1の特徴を含むものとみなすことができる。同様に、ここに記載される例Bは、無線周波数(RF)受信システム並びに関連する装置及び方法の第2の特徴を含むものとみなすことができる。同様に、ここに記載される例Cは、無線周波数(RF)受信システム並びに関連する装置及び方法の第3の特徴を含むものとみなすことができる。同様に、ここに記載される例Dは、無線周波数(RF)受信システム並びに関連する装置及び方法の第4の特徴を含むものとみなすことができる。同様に、ここに記載される例Eは、無線周波数(RF)受信システム並びに関連する装置及び方法の第5の特徴を含むものとみなすことができる。同様に、ここに記載される例Fは、無線周波数(RF)受信システム並びに関連する装置及び方法の第6の特徴を含むものとみなすことができる。
本開示の一以上の特徴には、ここに記載される様々なセルラー周波数帯域を実装することができる。かかる帯域の複数例が表1に列挙される。理解されることだが、帯域の少なくともいくつかは、サブ帯域に分割することができる。またも理解されることだが、本開示の一以上の特徴は、表1の複数例のような指示を有しない周波数範囲も実装することができる。
付加的な実施形態及び例
以下の段落では、例示を目的として、実施形態及び組み合わせの複数例が列挙される。理解すべきことだが、ここで以下に与えられる組み合わせは、網羅的というわけではなく、本開示によりサポートされる潜在的な組み合わせの列挙される複数例を代表する。
遮蔽されたRFモジュールの製作の列挙される複数例
以下に列挙される複数の実施形態の例は、遮蔽されたRFモジュールの製作の複数例、及びDRx受信器モジュール、フロントエンドモジュール等のような遮蔽されたRFモジュールの複数例を含む。ここに記載の遮蔽されたRFモジュール(その実施形態は、明細書に引き続いての特許請求の範囲に含まれる)は、列挙される複数例の方法及び/又は装置を使用して作られる等角遮蔽体を含み得る。したがって、ここでの特許請求の範囲及び明細書における遮蔽が、これらの実施形態の例に列挙される方法、装置及びシステムを含むことを理解すべきである。
[実施形態1]
複数のパッケージ状装置を処理する方法であって、
ステンシルと当該ステンシルの第1側に貼り付けられた両面接着部材とを有する第1アセンブリを形成し又は与えることであって、当該ステンシルは複数の開口を有し、当該両面接着部材は、当該ステンシルの開口に対応する複数の開口を有することと、
当該第1アセンブリをリングに貼り付けて第2アセンブリを与えることであって、当該リングは堆積プロセスを容易にする寸法とされることと、
複数のパッケージ状装置を、各パッケージ状装置が当該第1アセンブリの両面接着部材によって保持されて各パッケージ状装置の一部分が当該両面接着部材の対応開口の中へと延びるように当該第2アセンブリへとローディングすることと
を含む方法。
[実施形態2]
各パッケージ状装置は箱形本体を含み、当該両面接着部材の対応開口の中へと延びるパッケージ状装置の一部分が、当該箱形本体の下側に実装された一以上の特徴部を含む実施形態1の方法。
[実施形態3]
前記一以上の特徴部は複数の半田ボールを含む実施形態2の方法。
[実施形態4]
前記箱形本体は上面及び4つの側壁面を含む実施形態2の方法。
[実施形態5]
当該パッケージ状装置がローディングされた当該第2アセンブリにおいて当該堆積プロセスを行うことにより、当該複数のパッケージ状装置のそれぞれの箱形本体の上面及び4つの側壁面に導電性材料が堆積されることをさらに含む実施形態4の方法。
[実施形態6]
前記導電性材料は等角態様で堆積される実施形態5の方法。
[実施形態7]
当該パッケージ状装置は無線周波数モジュールであり、当該導電性材料は、当該無線周波数モジュールのための遮蔽を与えるように構成される実施形態6の方法。
[実施形態8]
当該第1アセンブリを形成することは、当該開口のない両面接着部材を当該ステンシルの第1側に貼り付けることと、当該両面接着部材の開口を形成するべくレーザー切断動作を行うこととを含む実施形態1の方法。
[実施形態9]
当該レーザー切断動作は、レーザービームが当該ステンシルの開口を通って当該両面接着部材に入射するように行われる実施形態8の方法。
[実施形態10]
当該レーザー切断動作はさらに、当該レーザービームが当該両面接着部材を切り抜くが、当該両面接着部材の、当該ステンシルに対向する一側においてカバー層を切り抜かないように構成される実施形態9の方法。
[実施形態11]
当該カバー層を当該両面接着部材から除去することをさらに含み、当該両面接着部材の切断部分が当該カバー層とともに除去されることにより、当該両面接着部材の開口が与えられる実施形態10の方法。
[実施形態12]
当該カバー層を除去することは、当該第1アセンブリを当該リングに貼り付けた後に行われる実施形態11の方法。
[実施形態13]
当該両面接着部材の開口は、当該ステンシルの対応開口よりも小さい実施形態8の方法。
[実施形態14]
当該第1アセンブリを当該リングに貼り付けることは、当該リングが当該第1アセンブリを取り囲むように当該リングに対して当該第1アセンブリを位置決めすることを含む実施形態1の方法。
[実施形態15]
当該第1アセンブリを当該リングに貼り付けることはさらに、当該第1アセンブリ及び当該リングにおいて接着部材を位置決めすることにより当該第1アセンブリを当該リングに固定することを含み、当該接着部材は該ステンシルの第2側に貼り付けられる実施形態14の方法。
[実施形態16]
当該接着部材は片面接着部材である実施形態15の方法。
[実施形態17]
当該ステンシルを覆う当該接着部材の一部分を切り抜いて当該ステンシルの各開口の少なくとも一部分を露出させるべくレーザー切断動作を行うことをさらに含む実施形態15の方法。
[実施形態18]
当該接着部材の一部分を切り抜くことは、当該ステンシルの開口のすべてを露出させるべく当該接着部材に単一の開口をもたらす実施形態17の方法。
[実施形態19]
当該レーザー切断動作は、レーザービームが当該接着部材を切り抜くが、当該ステンシルの第1側において当該両面接着部材に損傷を与えることがないように行われる実施形態17の方法。
[実施形態20]
前記レーザー切断動作は、当該レーザービームが、当該接着部材を切り抜いた後に当該ステンシルによってブロックされるように行われる実施形態19の方法。
[実施形態21]
複数のパッケージ状モジュールを処理する装置であって、
堆積装置において利用されるように構成されたリングと、
各開口が処理対象のパッケージ状モジュールの一部分を受容する寸法とされた複数の開口を有するステンシルと、
当該ステンシルを当該リングに貼り付けて当該ステンシルを当該堆積装置において利用可能とする接着部材と
を含む装置。
[実施形態22]
当該ステンシルの第1側に貼り付けられた両面接着部材をさらに含み、
当該両面接着部材は、当該ステンシルの当該開口に対応する複数の開口を有する実施形態21の装置。
[実施形態23]
当該リングと当該ステンシルとは、ほぼ同一の平面内となるように当該接着部材によって貼り付けられる実施形態22の装置。
[実施形態24]
当該ステンシルは、当該リングの内径の中に位置決めされる実施形態23の装置。
[実施形態25]
当該接着部材は、当該ステンシルの第2側の少なくとも一部分と当該リングの対応側の少なくとも一部分とを覆う寸法とされる実施形態24の装置。
[実施形態26]
当該接着部材は片面接着部材であり、当該片面接着部材の接着面が、当該ステンシルの第2側と当該リングの対応側とに係合する実施形態25の装置。
[実施形態27]
当該接着部材は、当該ステンシルの第2側において当該ステンシルの各開口の少なくとも一部分を露出する寸法とされた一以上の切り抜きを含み、
当該RFモジュールの当該一部分が当該ステンシルの第1側からその中に置かれるときに周囲気体が当該ステンシルの当該開口から抜け出ることが許容される実施形態25の装置。
[実施形態28]
当該接着部材の一以上の切り抜きは、当該ステンシルの当該開口のすべてを露出する単一の切り抜きを含み、
当該単一の切り抜きにより、当該ステンシルの周縁部分において当該接着部材が当該ステンシルの第2側を保持する実施形態27の装置。
[実施形態29]
当該接着部材の単一の切り抜きは、当該ステンシルの中実部分における切断縁を含み、
当該ステンシルは、当該ステンシルの第2側からの当該接着部材への切断動作中に当該ステンシルの第1側における当該両面接着部材への損傷を抑制する実施形態28の装置。
[実施形態30]
当該ステンシルの第1側における当該両面接着部材の各開口は、当該パッケージ状モジュールの下側に係合する寸法とされる一方、当該パッケージ状モジュールの当該一部分が当該ステンシルの対応開口に入ることを許容する実施形態27の装置。
[実施形態31]
当該ステンシルの第1側における当該両面接着部材の各開口が当該ステンシルの対応開口よりも小さくされることにより、当該両面接着部材の当該開口の縁が、当該ステンシルの対応開口の縁に対する張り出しを形成する実施形態30の装置。
[実施形態32]
当該両面接着部材の上方にカバー層をさらに含み、
当該カバー層は、当該パッケージ状モジュールを当該両面接着部材へと位置決めする前に除去されるように構成される実施形態31の装置。
[実施形態33]
当該両面接着部材の複数の開口は、当該カバー層が除去されるときに、当該両面接着部材の切り抜きが当該カバー層とともに除去されて当該両面接着部材の対応開口が与えられるように構成される実施形態32の装置。
[実施形態34]
当該リングは一般的な円形状を有する実施形態21の装置。
[実施形態35]
当該リングはその内側部分を完全に取り囲む実施形態21の装置。
[実施形態36]
当該堆積装置は物理蒸着堆積装置を含む実施形態21の装置。
[実施形態37]
当該ステンシルは矩形状シートであり、
当該複数の開口は、アレイ状に配列された複数の矩形状開口である実施形態21の装置。
[実施形態38]
パッケージ状モジュールのバッチ処理のためのシステムであって、
堆積装置における利用のために構成されたリングと、各開口が処理対象のパッケージ状モジュールの一部分を受容する寸法とされた複数の開口を有するステンシルアセンブリと、当該ステンシルアセンブリを当該リングに貼り付けて当該ステンシルアセンブリが当該堆積装置において利用できるようにする接着部材とを含むキャリアアセンブリを用意し又は与えるように構成された第1サブシステムと、
当該ステンシルアセンブリの当該複数の開口の上方に位置決めされて当該ステンシルアセンブリにより保持された複数のパッケージ状モジュールを取り扱うことにより、当該複数のパッケージ状モジュールを当該堆積装置においてさらに処理できるように構成された第2サブシステムと
を含むシステム。
[実施形態39]
当該堆積装置を含んで当該複数のパッケージ状モジュールにおいて堆積プロセスを行うように構成された第3サブシステムをさらに含む実施形態38のシステム。
[実施形態40]
当該ステンシルアセンブリにより保持されているパッケージ状モジュールが、各パッケージ状モジュールの上面及び側面における当該堆積プロセスによる導体材料の等角層の堆積を許容する一方、当該パッケージ状モジュールの下側は当該導体材料が実質的に存在しないように維持される実施形態39のシステム。
[実施形態41]
無線周波数(RF)モジュールであって、
複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板と、
当該パッケージング基板に対して実装された受信システムと、
当該受信システムの少なくとも一部分のためのRF遮蔽を与えるように実装された遮蔽体と
を含み、
当該受信システムは、当該受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含み、
当該受信システムはさらに複数の増幅器を含み、
当該複数の増幅器の各一つは、当該複数の経路に対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成され、
当該受信システムはさらに、前記RF受信システムのために実装された第1の特徴部、第2の特徴部、第3の特徴部、第4の特徴部、第5の特徴部及び第6の特徴部の一以上を含み、
当該第1の特徴部は複数の帯域通過フィルタを含み、当該複数の帯域通過フィルタの各一つは当該複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成され、当該複数の増幅器の少なくともいくつかは複数の可変利得増幅器(VGA)として実装され、当該複数のVGAの各一つは、対応する信号を、当該制御器から受信した増幅器制御信号が制御する利得を用いて増幅するように構成され、
当該第2の特徴部は複数の位相シフト部品を含み、当該複数の位相シフト部品の各一つは、当該複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該位相シフト部品を通過する信号を位相シフトするように構成され、
当該第3の特徴部は複数のインピーダンス整合部品を含み、当該複数のインピーダンス整合部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該複数の経路の当該一つの帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一つを低減するように構成され、
当該第4の特徴部は複数の増幅器後段帯域通過フィルタを含み、当該複数の増幅器後段帯域通過フィルタの各一つは、当該複数の増幅器の対応する一つの出力において当該複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成され、
当該第5の特徴部は、一以上の単極/単投スイッチを有するスイッチングネットワークを含み、当該スイッチの各一つは当該複数の経路の2つを結合し、当該スイッチングネットワークは、当該制御器が帯域選択信号に基づいて制御するように構成され、
当該第6の特徴部は、
一以上の入力マルチプレクサ入力において一以上のRF信号を受信し、当該一以上のRF信号のそれぞれを、当該複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播させるべく複数の入力マルチプレクサ出力の一以上へと出力するように構成された入力マルチプレクサと、
一以上の対応出力マルチプレクサ入力において、当該複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播する一以上の増幅済みRF信号を受信し、当該一以上の増幅済みRF信号のそれぞれを、複数の出力マルチプレクサ出力の選択された一つへと出力するように構成された出力マルチプレクサと
を含み、
当該遮蔽体は、実施形態1〜40の方法及び/又は装置を使用して製造されるRFモジュール。
DRxアセンブリの複数例の列挙
以下に列挙される複数の実施形態の例は、DRxアセンブリの複数例、及びかかるDRxアセンブリにおいて利用可能な特徴の複数の組み合わせを含む。ここに記載の遮蔽されたRFモジュール(その実施形態は本明細書に引き続いての特許請求の範囲に含まれる)は、列挙される以下の複数例に記載のDRxアセンブリを含み得る。したがって、ここに記載の受信システム(例えばDRxモジュール、フロントエンドモジュール、RFモジュール等)が、これらの実施形態の複数例に列挙される装置及びシステムも含むことを理解すべきである。
[実施形態1]
無線周波数(RF)受信システムであって、
当該受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器と、
複数の増幅器と、
当該RF受信システムのために実装された第1の特徴部、第2の特徴部、第3の特徴部、第4の特徴部、第5の特徴部及び第6の特徴部の2以上と
を含み、
当該複数の増幅器の各一つは、当該複数の経路に対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成され、
当該第1の特徴部は複数の帯域通過フィルタを含み、当該複数の帯域通過フィルタの各一つは当該複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成され、当該複数の増幅器の少なくともいくつかは複数の可変利得増幅器(VGA)として実装され、当該複数のVGAの各一つは、対応する信号を、当該制御器から受信した増幅器制御信号が制御する利得を用いて増幅するように構成され、
当該第2の特徴部は複数の位相シフト部品を含み、当該複数の位相シフト部品の各一つは、当該複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該位相シフト部品を通過する信号を位相シフトするように構成され、
当該第3の特徴部は複数のインピーダンス整合部品を含み、当該複数のインピーダンス整合部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該複数の経路の当該一つの帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一つを低減するように構成され、
当該第4の特徴部は複数の増幅器後段帯域通過フィルタを含み、当該複数の増幅器後段帯域通過フィルタの各一つは、当該複数の増幅器の対応する一つの出力において当該複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成され、
当該第5の特徴部は、一以上の単極/単投スイッチを有するスイッチングネットワークを含み、当該スイッチの各一つは前記複数の経路の2つを結合し、当該スイッチングネットワークは、当該制御器が帯域選択信号に基づいて制御するように構成され、
当該第6の特徴部は、
一以上の入力マルチプレクサ入力において一以上のRF信号を受信し、当該一以上のRF信号のそれぞれを、当該複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播させるべく複数の入力マルチプレクサ出力の一以上へと出力するように構成された入力マルチプレクサと、
一以上の対応出力マルチプレクサ入力において、当該複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播する一以上の増幅済みRF信号を受信し、当該一以上の増幅済みRF信号のそれぞれを、複数の出力マルチプレクサ出力の選択された一つへと出力するように構成された出力マルチプレクサと
を含むRF受信システム。
[実施形態2]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部及び当該第2の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態3]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部及び当該第3の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態4]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部及び当該第4の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態5]
当該RF受信システムは、当該第2の特徴部及び当該第3の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態6]
当該RF受信システムは、当該第2の特徴部及び当該第4の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態7]
当該RF受信システムは、当該第3の特徴部及び当該第4の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態8]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、第2の特徴部及び当該第3の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態9]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、第2の特徴部及び当該第4の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態10]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、第3の特徴部及び当該第4の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態11]
当該RF受信システムは、当該第2の特徴部、第3の特徴部及び当該第4の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態12]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、第2の特徴部、第3の特徴部及び当該第4の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態13]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、第2の特徴部及び当該第5の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態14]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、第3の特徴部及び当該第5の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態15]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、第4の特徴部及び当該第5の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態16]
当該RF受信システムは、当該第2の特徴部、第3の特徴部及び当該第5の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態18]
当該RF受信システムは、当該第2の特徴部、第4の特徴部及び当該第5の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態18]
当該RF受信システムは、当該第3の特徴部、第4の特徴部及び当該第5の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態19]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、第2の特徴部、第3の特徴部及び当該第5の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態20]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、当該第2の特徴部、当該第4の特徴部及び当該第5の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態21]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、当該第3の特徴部、当該第4の特徴部及び当該第5の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態22]
当該RF受信システムは、当該第2の特徴部、当該第3の特徴部、当該第4の特徴部及び当該第5の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態23]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、当該第2の特徴部、当該第3の特徴部、当該第4の特徴部及び当該第5の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態24]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、当該第2の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態25]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、第3の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態26]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、第4の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態27]
当該RF受信システムは、当該第2の特徴部、当該第3の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態28]
当該RF受信システムは、当該第2の特徴部、第4の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態29]
当該RF受信システムは、当該第3の特徴部、第4の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態30]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、第2の特徴部、第3の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態31]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、第2の特徴部、第4の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態32]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、第3の特徴部、第4の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態33]
当該RF受信システムは、当該第2の特徴部、第3の特徴部、第4の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態34]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、第2の特徴部、第3の特徴部、第4の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態35]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、当該第2の特徴部、当該第5の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態36]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、当該第3の特徴部、当該第5の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態37]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、当該第4の特徴部、当該第5の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態38]
当該RF受信システムは、当該第2の特徴部、当該第3の特徴部、当該第5の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態39]
当該RF受信システムは、当該第2の特徴部、当該第4の特徴部、当該第5の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態40]
当該RF受信システムは、当該第3の特徴部、当該第4の特徴部、当該第5の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態41]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、当該第2の特徴部、当該第3の特徴部、当該第5の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態42]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、当該第2の特徴部、当該第4の特徴部、当該第5の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態43]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、当該第3の特徴部、当該第4の特徴部、当該第5の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態44]
当該RF受信システムは、当該第2の特徴部、当該第3の特徴部、当該第4の特徴部、当該第5の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態45]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、当該第2の特徴部、当該第3の特徴部、当該第4の特徴部、当該第5の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態46]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部及び当該第5の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態47]
当該RF受信システムは、当該第2の特徴部及び当該第5の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態48]
当該RF受信システムは、当該第3の特徴部及び当該第5の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態49]
当該RF受信システムは、当該第4の特徴部及び当該第5の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態50]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態51]
当該RF受信システムは、当該第2の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態52]
当該RF受信システムは、当該第3の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態53]
当該RF受信システムは、当該第4の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態54]
当該RF受信システムは、当該第5の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態55]
当該RF受信システムは、当該第1の特徴部、当該第5の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態56]
当該RF受信システムは、当該第2の特徴部、当該第5の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態57]
当該RF受信システムは、当該第3の特徴部、当該第5の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態58]
当該RF受信システムは、当該第4の特徴部、当該第5の特徴部及び当該第6の特徴部を含む実施形態1のRF受信システム。
[実施形態59]
無線周波数(RF)モジュールであって、
複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板と、
当該パッケージング基板に実装された受信システムと
を含み、
当該受信システムは、当該受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含み、
当該受信システムはさらに複数の増幅器を含み、
当該複数の増幅器の各一つは、当該複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成され、
当該受信システムはさらに、当該RF受信システムのために実装された第1の特徴部、第2の特徴部、第3の特徴部、第4の特徴部、第5の特徴部及び第6の特徴部の2以上を含み、
当該第1の特徴部は複数の帯域通過フィルタを含み、当該複数の帯域通過フィルタの各一つは当該複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成され、当該複数の増幅器の少なくともいくつかは複数の可変利得増幅器(VGA)として実装され、当該複数のVGAの各一つは、対応する信号を、当該制御器から受信した増幅器制御信号が制御する利得を用いて増幅するように構成され、
当該第2の特徴部は複数の位相シフト部品を含み、当該複数の位相シフト部品の各一つは、当該複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該位相シフト部品を通過する信号を位相シフトするように構成され、
当該第3の特徴部は複数のインピーダンス整合部品を含み、当該複数のインピーダンス整合部品の各一つは、複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該複数の経路の当該一つの帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一つを低減するように構成され、
当該第4の特徴部は複数の増幅器後段帯域通過フィルタを含み、当該複数の増幅器後段帯域通過フィルタの各一つは、当該複数の増幅器の対応する一つの出力において当該複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成され、
当該第5の特徴部は、一以上の単極/単投スイッチを有するスイッチングネットワークを含み、当該スイッチの各一つは当該複数の経路の2つを結合し、当該スイッチングネットワークは、当該制御器が帯域選択信号に基づいて制御するように構成され、
当該第6の特徴部は、
一以上の入力マルチプレクサ入力において一以上のRF信号を受信し、当該一以上のRF信号のそれぞれを、当該複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播させるべく複数の入力マルチプレクサ出力の一以上へと出力するように構成された入力マルチプレクサと、
一以上の対応出力マルチプレクサ入力において、当該複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播する一以上の増幅済みRF信号を受信し、当該一以上の増幅済みRF信号のそれぞれを、複数の出力マルチプレクサ出力の選択された一つへと出力するように構成された出力マルチプレクサと
を含むRF受信システム。
[実施形態60]
当該RFモジュールは、ダイバーシティ受信器フロントエンドモジュール(FEM)である実施形態59のRFモジュール。
[実施形態61]
無線周波数(RF)モジュールであって、
複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板と、
当該パッケージング基板に対して実装された受信システムと、
当該受信システムの少なくとも一部分のためのRF遮蔽を与えるように実装された遮蔽体と
を含み、
当該受信システムは、実施形態1〜60のいずれかによって実装されるRFモジュール。
[実施形態62]
無線装置であって、
一以上の無線周波数(RF)信号を受信するように構成された第1アンテナと、
前記第1アンテナと通信する第1フロントエンドモジュール(FEM)と、
送受信器と
を含み、
当該第1FEMは、複数の部品を受容するように構成されたパッケージング基板を含み、
当該第1FEMはさらに、前記パッケージング基板に実装された受信システムを含み、
当該受信システムは、当該受信システムの入力と当該受信システムの出力との間にある複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするように構成された制御器を含み、
当該受信システムはさらに複数の増幅器を含み、
当該複数の増幅器の各一つは、当該複数の経路に対応する一つに沿って設けられ、当該増幅器において受信した信号を増幅するように構成され、
当該受信システムはさらに、当該RF受信システムのために実装された第1の特徴部、第2の特徴部、第3の特徴部、第4の特徴部、第5の特徴部及び第6の特徴部の2以上を含み、
当該第1の特徴部は複数の帯域通過フィルタを含み、当該複数の帯域通過フィルタの各一つは当該複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該帯域通過フィルタにおいて受信した信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成され、当該複数の増幅器の少なくともいくつかは複数の可変利得増幅器(VGA)として実装され、当該複数のVGAの各一つは、対応する信号を、当該制御器から受信した増幅器制御信号が制御する利得を用いて増幅するように構成され、
当該第2の特徴部は複数の位相シフト部品を含み、当該複数の位相シフト部品の各一つは、当該複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該位相シフト部品を通過する信号を位相シフトするように構成され、
当該第3の特徴部は複数のインピーダンス整合部品を含み、当該複数のインピーダンス整合部品の各一つは、当該複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、当該複数の経路の当該一つの帯域外雑音指数又は帯域外利得の少なくとも一つを低減するように構成され、
当該第4の特徴部は複数の増幅器後段帯域通過フィルタを含み、当該複数の増幅器後段帯域通過フィルタの各一つは、当該複数の増幅器の対応する一つの出力において当該複数の経路の対応する一つに沿って設けられ、信号を各周波数帯域へとフィルタリングするように構成され、
当該第5の特徴部は、一以上の単極/単投スイッチを有するスイッチングネットワークを含み、当該スイッチの各一つは前記複数の経路の2つを結合し、当該スイッチングネットワークは、当該制御器が帯域選択信号に基づいて制御するように構成され、
当該第6の特徴部は、
一以上の入力マルチプレクサ入力において一以上のRF信号を受信し、当該一以上のRF信号のそれぞれを、当該複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播させるべく複数の入力マルチプレクサ出力の一以上へと出力するように構成された入力マルチプレクサと、
一以上の対応出力マルチプレクサ入力において、当該複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播する一以上の増幅済みRF信号を受信し、当該一以上の増幅済みRF信号のそれぞれを、複数の出力マルチプレクサ出力の選択された一つへと出力するように構成された出力マルチプレクサと
を含み、
当該送受信器は、当該一以上のRF信号の処理済みバージョンを当該受信システムから受信し、当該一以上のRF信号の当該処理済みバージョンに基づいてデータビットを生成するように構成される無線装置。
[実施形態63]
当該無線装置はセルラー電話である実施形態62の無線装置。
本開示は、様々な特徴を記載するが、その単一の特徴のみがここに記載される利益に対する責任を負うわけではない。理解されることだが、ここに記載される様々な特徴は、当業者にとって明らかなように結合し、修正し、又は省略することができる。ここに具体的に記載されるもの以外の結合及び小結合も、当業者にとって明らかであって、本開示の一部を形成することが意図される。様々な方法が、様々なフローチャートステップ及び/又はフェーズに関連してここに記載される。理解されることだが、多くの場合、一定のステップ及び/又はフェーズは、フローチャートに示される多重のステップ及び/又はフェーズが単一のステップ及び/又はフェーズとして行うことができるように、一緒に組み合わせることができる。さらに、一定のステップ及び/又はフェーズは、別個に行うべく付加的な下位部品に分解することもできる。いくつかの例において、ステップ及び/又はフェーズの順序は再配列することができ、一定のステップ及び/又はフェーズを完全に省略することもできる。さらに、ここに記載される方法は、ここに図示され及び記載されるものに対する付加的なステップ及び/又はフェーズも行うことができるような、オープンエンドとして理解される。
ここに記載されるシステム及び方法のいくつかの態様は有利なことに、例えば、コンピュータソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又は、コンピュータソフトウェア、ハードウェア及びファームウェアの任意の組み合わせを使用して実装可能である。コンピュータソフトウェアは、実行時にここに記載の機能を行う、コンピュータ可読媒体(例えば非一時的コンピュータ可読媒体)に記憶されたコンピュータ実行可能コードを含み得る。いくつかの実施形態において、コンピュータ実行可能コードは、一以上の汎用コンピュータプロセッサによって実行される。当業者であれば、本開示に照らし、汎用コンピュータにおいて実行されるソフトウェアを使用して実装可能な任意の特徴又は機能が、ハードウェア、ソフトウェア又はファームウェアの異なる組み合わせを使用しても実装可能であることがわかる。例えば、かかるモジュールは、集積回路の組み合わせを使用して完全にハードウェア実装可能である。代替的に又は付加的に、かかる特徴又は機能は、汎用コンピュータによらず、ここに記載される特定の機能を実行するべく設計された専用コンピュータを使用して完全に又は部分的に実装可能である。
多重分散されたコンピューティング装置を、ここに記載される任意の一つのコンピューティング装置の代わりに用いることができる。かかる分散された実施形態において、分散されたコンピューティング装置のそれぞれにおいていくつかの機能が行われるように、一つのコンピューティング装置の機能が(例えばネットワークを介して)分散される。
いくつかの実施形態は、式、アルゴリズム、及び/又はフローチャートの例示を参照して記載することができる。これらの方法は、一以上のコンピュータにおいて実行可能なコンピュータプログラム命令を使用して実装可能である。これらの方法はまた、別個に又は装置若しくはシステムの一部品としてのいずれかでコンピュータプログラム製品として実装可能である。この点において、式、アルゴリズム、ブロック、又はフローチャートのステップ、及びこれらの組み合わせのそれぞれを、コンピュータ可読プログラムコード論理に具体化された一以上のコンピュータプログラム命令を含むハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアによって実装することができる。わかることだが、かかるコンピュータプログラム命令はいずれも、コンピュータ(複数可)又は他のプログラム可能処理デバイス(複数可)において実行されるコンピュータプログラム命令が、式、アルゴリズム及び/又はフローチャートに特定される機能を実装するように、制約なしに汎用コンピュータ若しくは専用コンピュータ、又は機械をもたらす他のプログラム可能処理装置を含む一以上のコンピュータにローディングすることができる。またも理解されることだが、式、アルゴリズム、及び/又はフローチャートのブロックの例示、並びにこれらの組み合わせのそれぞれは、特定の機能若しくはステップ、又は、専用ハードウェアとコンピュータ可読プログラムコード論理手段との組み合わせを行う専用ハードウェア系コンピュータシステムによって実装することができる。
さらに、コンピュータ可読プログラムコード論理に具体化されるコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ可読メモリ(例えば非一時的コンピュータ可読媒体)に記憶させることができる。当該コンピュータ可読メモリは、コンピュータ可読メモリに記憶された命令がフローチャート(複数可)のブロック(複数可)に特定された機能(複数可)を実装するように、一以上のコンピュータ又は他のプログラム可能処理装置を特定の態様で機能させることができる。コンピュータプログラム命令はまた、一以上のコンピュータ又は他のプログラム可能コンピューティングデバイスにローディングされて当該一以上のコンピュータ又は他のプログラム可能コンピューティングデバイスにおいて一連の動作ステップを実行させることにより、当該コンピュータ又は他のプログラム可能処理装置において実行される命令が、式(複数可)、アルゴリズム(複数可)、及び/又はフローチャート(複数可)ブロック(複数可)に特定される機能を実装するためのステップを与えるようにコンピュータ実装プロセスをもたらすことができる。
ここに記載される方法及びタスクのいくつか又はすべては、コンピュータシステムによって行われ及び完全に自動化することができる。コンピュータシステムは、いくつかの場合において、記載の機能を行うべくネットワークを介して通信し及び相互運用される多数の別個のコンピュータ又はコンピューティング装置(例えば物理的サーバ、ワークステーション、記憶アレイ等)を含み得る。かかるコンピューティング装置はそれぞれが典型的に、メモリ又は他の非一時的コンピュータ可読記憶媒体若しくは装置に記憶されたプログラム命令又はモジュールを実行するプロセッサ(又は多重プロセッサ)を含む。ここに開示の様々な機能は、かかるプログラム命令に具体化することができる。ただし、代替的に、開示の機能のいくつか又はすべてを、コンピュータシステムの特定用途向け回路(例えばASIC又はFPGA)に実装してよい。コンピュータシステムが多数のコンピューティング装置を含む場合、これらの装置は共通位置に配置してよいが、必ずしもその必要はない。開示の方法及びタスクの結果は、半導体メモリチップ及び/又は磁気ディスクのような物理的記憶装置を異なる状態に変換することよって永続的に記憶することができる。
本明細書及び特許請求の範囲全体にわたり、文脈上そうでないことが明らかでない限り、「含む」等の用語は、排他的又は網羅的な意味とは反対の包括的意味に、すなわち「〜を含むがこれらに限られない」との意味に解釈すべきである。ここで一般に使用される用語「結合」は、直接接続されるか又は一以上の中間要素を介して接続されるかいずれかとなり得る2以上の要素を言及する。加えて、用語「ここ」、「上」、「下」及び同様の趣旨の用語は、本願において使用される場合、本願全体を言及し、本願の任意の特定部分を言及するわけではない。文脈が許容する場合、単数又は複数を使用する上述の詳細な説明における用語はそれぞれ、複数又は単数をも含み得る。2以上の項目のリストを参照する用語「又は」及び「若しくは」について、当該用語は以下の解釈のすべてをカバーする。すなわち、当該リストの任意の項目、当該リストのすべての項目、及び当該リストの項目の任意の組み合わせである。用語「代表的」は、ここでは専ら「一例又は一例示として機能する」ことを意味するべく使用される。「代表的」としてここに記載される任意の実装は必ずしも、他の実装に対して好ましい又は有利として解釈されるわけではない。
本開示は、ここに示される実装に制限されることを意図しない。本開示に記載される実装に対する様々な修正は、当業者にとって容易にわかるものであり、ここに画定される一般的な原理は、本開示の要旨又は範囲を逸脱することなく他の実装に対しても適用することができる。ここに与えられる本発明の教示は、他の方法及びシステムに対しても適用可能であり、上述の方法及びシステムに制限されるわけではなく、上述の様々な実施形態の要素及び行為は、さらなる実施形態を与えるべく組み合わせることができる。したがって、ここに記載される新規な方法及びシステムは、様々な他の形態で具体化することができる。さらに、ここに記載される方法及びシステムの形態において様々な省略、置換及び変更を、本開示の要旨から逸脱することなく行うことができる。添付の特許請求の範囲及びその均等物が、本開示の範囲及び要旨に収まるかかる形態又は修正をカバーすることが意図される。