JP6460046B2 - スイッチモジュール、フロントエンドモジュールおよびスイッチモジュールの駆動方法 - Google Patents

スイッチモジュール、フロントエンドモジュールおよびスイッチモジュールの駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信に用いられるスイッチモジュール、フロントエンドモジュールおよびスイッチモジュールの駆動方法に関する。
携帯電話は、国際ローミングおよび通信速度の向上などに対応すべく、1つの端末で複数の周波数および無線方式に対応することが求められている(マルチバンド化およびマルチモード化)。
特許文献1には、1つの共通端子と2以上の選択端子とを同時接続する1入力n出力型のsPnT(Single Pole n Throw)のスイッチと、その後段に接続される可変インピーダンス調整回路と、さらにその後段に接続されるデュプレクサとを含むキャリアアグリゲーション(CA)対応のフロントエンド回路が開示されている。上記構成によれば、異なる周波数帯域を同時に使用する場合でも、他の回路への信号漏洩を防ぐことができるとしている。
特開2014−17750号公報
しかしながら、マルチバンド化およびマルチモード化におけるあらゆる通信環境に対応するためには、CAモードだけでなく、シングルバンドまたはシングルモードを通信として用いる、いわゆる非CAモードの通信品質についても考慮しなければならない。特許文献1に記載されたフロントエンド回路では、CAモードにて同時動作する2つの周波数帯域間でのインピーダンスを調整しており、非CAモードにおけるインピーダンス調整については言及されていない。つまり、CAモードで動作する場合の非CAモード用の信号経路のインピーダンス調整、および、非CAモードで動作する場合のCAモード用の信号経路のインピーダンス調整はなされていない。特に、CA対応のフロントエンド回路において非CAモード動作させる場合、複数の信号経路がスイッチに接続されているため、スイッチ内部の寄生成分などによりインピーダンス不整合が発生し易い。このため、信号の損失が大きくなり、通過特性が劣化するという問題がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、CAモードおよび非CAモードを選択可能なシステムにおいて信号の伝搬損失を低減できるスイッチモジュール、フロントエンドモジュールおよびスイッチモジュールの駆動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るスイッチモジュールは、無線通信用の第1周波数帯域と、当該第1周波数帯域と周波数帯域が異なる無線通信用の第2周波数帯域とを同時に用いるキャリアアグリゲーション(CA)モードと、前記第1周波数帯域および前記第2周波数帯域の一方のみを用いる非CAモードとを選択することが可能なスイッチモジュールであって、前記第1周波数帯域の信号を伝搬させる第1信号経路と、前記第2周波数帯域の信号を伝搬させる第2信号経路と、前記第1周波数帯域の信号と前記第2周波数帯域の信号とを同時に伝搬させる第3信号経路と、アンテナ素子に接続された共通端子、前記第1信号経路の一端と接続された第1選択端子、前記第2信号経路の一端と接続された第2選択端子、および前記第3信号経路の一端と接続された第3選択端子を有し、前記共通端子と前記第1選択端子、前記第2選択端子および前記第3選択端子のいずれか1つとの接続を排他的に切り替えるスイッチ回路とを備え、前記スイッチ回路は、前記第1選択端子と接地端子との間に配置された第1可変整合回路、前記第2選択端子と接地端子との間に配置された第2可変整合回路、および前記第3選択端子と接地端子との間に配置された第3可変整合回路を含み、前記スイッチモジュールは、さらに、前記非CAモードが選択された場合には、前記第3可変整合回路を可変調整する、または、前記CAモードが選択された場合には、前記第1可変整合回路および前記第2可変整合回路の少なくとも一方を可変調整する可変調整部を備える。
これによれば、CAモードと非CAモードとで個別の信号経路を有する構成において、可変調整部は、無線通信に使用されている信号経路のインピーダンスを調整するだけでなく、無線通信に使用されていない信号経路のインピーダンスを調整する。よって、無線通信に使用されている信号経路と使用されていない信号経路との間のアイソレーションを向上させるとともに、無線通信に使用されている信号経路のインピーダンス不整合を抑制できる。
また、前記可変調整部は、前記非CAモードのうち前記第1周波数帯域が選択された場合における前記第3可変整合回路のインピーダンスと、前記非CAモードのうち前記第2周波数帯域が選択された場合における前記第3可変整合回路のインピーダンスとを異ならせてもよい。
これにより、非CAモードが選択された場合であっても、選択される周波数帯域が異なる場合には、CAモードで使用される信号経路のインピーダンスを異ならせる。よって、特に、非CAモードにおけるインピーダンス整合を、選択される周波数帯域に応じて高精度に調整することが可能となる。
また、前記スイッチ回路は、さらに、前記第1選択端子と前記共通端子との導通および非導通を切り替える第1スイッチ素子と、前記第2選択端子と前記共通端子との導通および非導通を切り替える第2スイッチ素子と、前記第3選択端子と前記共通端子との導通および非導通を切り替える第3スイッチ素子とを備え、前記第3可変整合回路は、前記第3選択端子と接地端子との導通および非導通を切り替える第3シャントスイッチ素子であり、前記可変調整部は、前記非CAモードのうち前記第1周波数帯域が選択された場合には、前記第3シャントスイッチ素子を非導通状態にし、前記非CAモードのうち前記第2周波数帯域が選択された場合には、前記第3シャントスイッチ素子を導通状態としてもよい。
また、前記第2周波数帯域は、前記第1周波数帯域よりも高周波側に割り当てられた周波数帯域であってもよい。
これにより、非CAモードのうち第2周波数帯域が選択された場合には、第3信号経路が第3シャントスイッチ素子によりシャントされるので、第3信号経路の一端側はショート状態となる。一方、非CAモードのうち第1周波数帯域が選択された場合には、第3シャントスイッチ素子が非導通状態であるので、第3信号経路の一端側はオープン状態となる。これにより、使用している信号の通過帯域に応じて、使用されていない第3信号経路のインピーダンスを調整するので、第3信号経路との間のアイソレーションを向上させるとともに、無線通信に使用されている第1信号経路および第2信号経路のインピーダンス不整合を抑制できる。
また、前記第3信号経路は、前記第1周波数帯域を選択的に通過させる第1経路、および、前記第2周波数帯域を選択的に通過させる第2経路とを有し、前記第3信号経路の一端は、前記第1経路の一端と前記第2経路の一端とが接続された箇所であり、さらに、前記第1経路の他端と前記第1信号経路との導通および非導通を切り替える第4スイッチ素子と、前記第2経路の他端と前記第2信号経路との導通および非導通を切り替える第5スイッチ素子とを備え、前記可変調整部は、前記非CAモードのうち前記第1周波数帯域が選択された場合には、前記第4スイッチ素子を非導通状態とし、前記非CAモードのうち前記第2周波数帯域が選択された場合には、前記第5スイッチ素子を非導通状態としてもよい。
これにより、非CAモードのうち第1周波数帯域が選択された場合には、第1信号経路に対して、容量性となる第4スイッチ素子を介し、第3信号経路の第1経路が負荷インピーダンスとなる。また、非CAモードのうち第2周波数帯域が選択された場合には、第2信号経路に対して、容量性となる第5スイッチ素子を介し、第3信号経路の第2経路が負荷インピーダンスとなる。この場合、使用している信号の通過帯域に応じて、使用されていないが負荷となる第3信号経路のインピーダンスを調整しているので、第3信号経路との間のアイソレーションを向上させるとともに、無線通信に使用されている第1信号経路および第2信号経路のインピーダンス不整合を高度に抑制できる。
また、本発明の一態様は、上記のような特徴的な構成を備えたスイッチモジュールと、第1信号経路の他端、または、第2信号経路の他端に接続されたデュプレクサ素子とを備えるフロントエンドモジュールであってもよい。
さらに、デュプレクサ素子の送信側端子に接続されたパワーアンプ素子を備えてもよい。
さらに、デュプレクサ素子の受信側端子に接続された低雑音アンプ素子を備えてもよい。
これにより、CAモードおよび非CAモードを選択可能なシステムにおいて信号の伝搬損失を低減できるフロントエンドモジュールを提供できる。
また、本発明の一態様は、上記のような特徴的な構成を備えたスイッチモジュールまたはフロントエンドモジュールだけでなく、上記のような特徴的な構成をステップとしたスイッチモジュールの駆動方法であってもよい。
これにより、CAモードおよび非CAモードを選択可能なスイッチモジュールにおいて信号の伝搬損失を低減できる。
本発明に係るスイッチモジュールによれば、CAモードおよび非CAモードを選択可能なシステムにおいて、信号の伝搬損失を低減できる。
実施の形態に係るフロントエンドモジュールおよび周辺回路の回路構成図である。 実施の形態に係るスイッチモジュールにおいてCAモードが選択された場合の回路状態図である。 実施の形態に係るスイッチモジュールにおいて非CAモード(ミドルバンド)が選択された場合の回路状態図である。 実施の形態に係るスイッチモジュールにおいて非CAモード(ハイバンド)が選択された場合の回路状態図である。 実施の形態に係るスイッチ回路の回路構成図である。 実施の形態に係るCAスイッチ回路の回路構成図である。 実施の形態に係るCAスイッチ回路の回路構成図である。 実施の形態に係るスイッチモジュールにおいて非CAモード(ミドルバンド)が選択された場合の回路状態および等価回路を示す図である。 実施の形態に係るスイッチモジュールにおいて非CAモード(ハイバンド)が選択された場合の回路状態および等価回路を示す図である。 非CAモード(ミドルバンド)が選択された場合の第3信号経路から第3選択端子を見た場合のインピーダンス状態を示すスミスチャートである。 非CAモード(ハイバンド)が選択された場合の第3信号経路から第3選択端子を見た場合のインピーダンス状態を示すスミスチャートである。 非CAモード(ミドルバンド)が選択され第3シャントスイッチ素子が導通状態である場合の第1信号経路の通過特性を示す図である。 非CAモード(ミドルバンド)が選択され第3シャントスイッチ素子が非導通状態である場合の第1信号経路の通過特性を示す図である。 非CAモード(ハイバンド)が選択され第3シャントスイッチ素子が導通状態である場合の第2信号経路の通過特性を示す図である。 非CAモード(ハイバンド)が選択され第3シャントスイッチ素子が非導通状態である場合の第2信号経路の通過特性を示す図である。 実施の形態の変形例に係るスイッチ回路の回路構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例およびその図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置および接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、図面に示される構成要素の大きさまたは大きさの比は、必ずしも厳密ではない。
(実施の形態)
[1.1 フロントエンドモジュールの回路構成]
図1は、実施の形態に係るフロントエンドモジュール1および周辺回路の回路構成図である。同図には、実施の形態1に係るフロントエンドモジュール1と、アンテナ素子2と、RF信号処理回路(RFIC)3とが示されている。フロントエンドモジュール1、アンテナ素子2、およびRF信号処理回路3は、例えば、マルチモード/マルチバンド対応の携帯電話のフロントエンド部に配置される。
フロントエンドモジュール1は、ローパスフィルタ11と、スイッチモジュール10と、デュプレクサ12Mおよび12Hと、低雑音アンプ13Mおよび13Hと、パワーアンプ14Mおよび14Hとを備える。
上記構成により、フロントエンドモジュール1は、キャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)モードおよび非CAモードを択一的に選択することが可能な無線通信用の高周波フロントエンド回路として機能する。
[1.2 スイッチモジュールの回路構成]
スイッチモジュール10は、複数の周波数帯域から選択された1以上の周波数帯域の信号を伝搬する信号経路とアンテナ素子2との接続を切り替える高周波スイッチモジュールである。スイッチモジュール10には、マルチモード/マルチバンドに対応すべく、複数の周波数帯域を搬送波として無線信号を送受信するための信号経路が複数設けられている。スイッチモジュール10は、スイッチ回路20と、第1信号経路23Mと、第2信号経路23Hと、第3信号経路23Bと、ローパスフィルタ21Mと、ハイパスフィルタ21Hと、CAスイッチ回路22Mおよび22Hと、可変調整部25とを備える。
第1信号経路23Mは、第1周波数帯域の周波数分割複信(FDD)信号を選択的に伝搬させる。第1周波数帯域は、例えば、LTE規格のBand4(送信帯域:1710−1755MHz、受信帯域:2110−2155MHz)が例示される。
第2信号経路23Hは、第1周波数帯域よりも高周波側である第2周波数帯域のFDD信号を選択的に伝搬させる。第2周波数帯域は、例えば、LTE規格のBand7(送信帯域:2500−2570MHz、受信帯域:2620−2690MHz)が例示される。
第3信号経路23Bは、第1周波数帯域のFDD信号および第2周波数帯域のFDD信号を同時に伝搬させる。第3信号経路23Bは、第1周波数帯域のFDD信号を選択的に伝搬させる第1経路23B1と、第2周波数帯域のFDD信号を選択的に伝搬させる第2経路23B2とを有している。第1経路23B1には、ローパスフィルタ21MおよびCAスイッチ回路22Mが配置され、第2経路23B2には、ハイパスフィルタ21HおよびCAスイッチ回路22Hが配置されている。
なお、第1信号経路23M、第2信号経路23Hおよび第3信号経路23Bを伝搬させる信号は、FDD方式に限られず他の分割複信方式であってもよい。この場合には、第1信号経路23Mおよび第2信号経路23Hに接続されるデュプレクサ12Mおよび12Hは、高周波スイッチなどであってもよい。
スイッチ回路20は、ローパスフィルタ11を介してアンテナ素子2に接続された共通端子20c、第1信号経路23Mの一端と接続された第1選択端子20s1、第2信号経路23Hの一端と接続された第2選択端子20s2、および第3信号経路23Bの一端と接続された第3選択端子20s3を有する。スイッチ回路20は、共通端子20cと第1選択端子20s1、第2選択端子20s2、および第3選択端子20s3のいずれか1つとの接続を排他的に切り替えることにより、アンテナ素子2と第1信号経路23M、第2信号経路23H、および第3信号経路23Bのうちの1つとの接続を切り替える。
なお、第3選択端子20s3は、第3信号経路23Bの一端と接続されているが、より具体的には、第3選択端子20s3は、第1経路23B1の一端および第2経路23B2の一端と接続されている。また、第1経路23B1の他端は、CAスイッチ回路22Mを介して第1信号経路23Mと接続されている。また、第2経路23B2の他端は、CAスイッチ回路22Hを介して第2信号経路23Hと接続されている。
可変調整部25は、CAモードおよび非CAモードの選択情報に基づいて、スイッチ回路20、CAスイッチ回路22MおよびCAスイッチ回路22Hの回路状態を調整する制御部である。可変調整部25は、例えば、フロントエンドモジュール1に後続するRF信号処理回路3、または、スイッチ回路20から上記選択情報を取得することが可能である。可変調整部25の動作については、後述する。
ここで、本実施の形態に係るフロントエンドモジュール1は、通信品質の向上を目的として、異なる周波数帯域を同時に使用する、いわゆるキャリアアグリゲーション(CA)方式が採用される。ただし、CA方式が採用されるシステムでは、電波利用状況により、1つの周波数帯域のみを選択して使用する非CAモードと、異なる周波数帯域を同時に使用するCAモードとが設定されている。
図2Aは、実施の形態に係るスイッチモジュール10においてCAモードが選択された場合の回路状態図である。同図に示すように、本実施の形態に係るスイッチモジュール10においてCAモードが選択された場合には、スイッチ回路20により、第3信号経路23Bがアンテナ素子2と接続される。一方、第1信号経路23Mおよび第2信号経路23Hは、アンテナ素子2と非接続となっている。この接続態様により、CAモードでは、第1周波数帯域の信号が第1経路23B1を伝搬し、これと同時に、第2周波数帯域の信号が第2経路23B2を伝搬する。
図2Bは、実施の形態に係るスイッチモジュール10において非CAモードの第1周波数帯域(ミドルバンド)が選択された場合の回路状態図である。同図に示すように、本実施の形態に係るスイッチモジュール10において非CAモード(ミドルバンド)が選択された場合には、スイッチ回路20により、第1信号経路23Mがアンテナ素子2と接続される。一方、第2信号経路23Hおよび第3信号経路23Bは、アンテナ素子2と非接続となっている。この接続態様により、非CAモード(ミドルバンド)では、第1周波数帯域の信号が第1信号経路23Mを伝搬する。
図2Cは、実施の形態に係るスイッチモジュール10において非CAモードの第2周波数帯域(ハイバンド)が選択された場合の回路状態図である。同図に示すように、本実施の形態に係るスイッチモジュール10において非CAモード(ハイバンド)が選択された場合には、スイッチ回路20により、第2信号経路23Hがアンテナ素子2と接続される。一方、第1信号経路23Mおよび第3信号経路23Bは、アンテナ素子2と非接続となっている。この接続態様により、非CAモード(ハイバンド)では、第2周波数帯域の信号が第2信号経路23Hを伝搬する。
[1.3 スイッチ素子の回路構成]
ここで、本実施の形態に係るスイッチ回路20、ならびに、CAスイッチ回路22Mおよび22Hの回路構成について説明する。
図3Aは、実施の形態に係るスイッチ回路20の回路構成図である。同図に示すように、スイッチ回路20は、6つのFET(Field Effect Transistor)201M、201B、201H、202M、202Bおよび202Hで構成されている。上記各FETは、ゲートに供給される制御信号により、ソース−ドレイン間が導通状態または非導通状態へと遷移する。
なお、可変調整部25は、上記6つのFETのゲートに制御信号を供給することにより、スイッチ回路20の回路状態を調整する。
FET201Mおよび202Mは、第1信号経路23Mとアンテナ素子2との接続状態を可変させるスイッチ素子である。FET201Mは、共通端子20cと第1選択端子20s1との導通および非導通を切り替える第1スイッチ素子であり、FET202Mは、第1選択端子20s1と接地端子との導通および非導通を切り替える第1シャントスイッチ素子である。
FET201Hおよび202Hは、第2信号経路23Hとアンテナ素子2との接続状態を可変させるスイッチ素子である。FET201Hは、共通端子20cと第2選択端子20s2との導通および非導通を切り替える第2スイッチ素子であり、FET202Hは、第2選択端子20s2と接地端子との導通および非導通を切り替える第2シャントスイッチ素子である。
FET201Bおよび202Bは、第3信号経路23Bとアンテナ素子2との接続状態を可変させるスイッチ素子である。FET201Bは、共通端子20cと第3選択端子20s3との導通および非導通を切り替える第3スイッチ素子であり、FET202Bは、第3選択端子20s3と接地端子との導通および非導通を切り替える第3シャントスイッチ素子である。
なお、第1スイッチ素子、第2スイッチ素子、及び第3スイッチ素子は、共通端子と第1選択端子、第2選択端子及び第3選択端子との間にそれぞれシリーズ接続されているシリーズスイッチ素子である。
スイッチ回路20の上記構成において、例えば、共通端子20cと第1選択端子20s1とを接続する場合、つまり、非CAモードの第1信号経路23Mを選択する場合、FET201Mを導通状態とし、FET202Mを非導通状態とする。また、FET201Bおよび201Hを非導通状態とする。このため、共通端子20cから見て第2信号経路および第3信号経路はオープン状態となる。これにより、共通端子20cと第2選択端子20s2とのアイソレーション、共通端子20cと第3選択端子20s3とのアイソレーションが所定のレベルに確保される。また、共通端子20cと第2選択端子20s2とを接続する場合、および、共通端子20cと第3選択端子20s3とを接続する場合においても、上述した場合と同様にしてFETの導通状態を設定することが可能となる。
図3Bは、実施の形態に係るCAスイッチ回路22Mの回路構成図である。同図に示すように、CAスイッチ回路22Mは、FET221Mで構成されている。FET221Mは、ゲートに供給される制御信号により、ソース−ドレイン間が導通状態または非導通状態へと遷移する。CAスイッチ回路22Mは、CAモードで選択される第3信号経路23Bの第1経路23B1に配置され、第1経路23B1の他端と第1信号経路23Mとの導通および非導通を切り替える第4スイッチ素子である。
図3Cは、実施の形態に係るCAスイッチ回路22Hの回路構成図である。同図に示すように、CAスイッチ回路22Hは、FET221Hで構成されている。FET221Hは、ゲートに供給される制御信号により、ソース−ドレイン間が導通状態または非導通状態へと遷移する。CAスイッチ回路22Hは、CAモードで選択される第3信号経路23Bの第2経路23B2に配置され、第2経路23B2の他端と第2信号経路23Hとの導通および非導通を切り替える第5スイッチ素子である。
なお、可変調整部25は、FET221MおよびFET221Hのゲートに制御信号を供給することにより、CAスイッチ回路22MおよびCAスイッチ回路22Hの回路状態を調整する。
以下、上述した構成を有するスイッチモジュール10の回路状態の遷移について詳細に説明する。
[1.4 非CAモード(ミドルバンド)選択時のスイッチモジュールの回路状態]
図4は、実施の形態に係るスイッチモジュールにおいて非CAモード(ミドルバンド)が選択された場合の回路状態および等価回路を示す図である。なお、図4に示された回路では、可変調整部25、第2経路23B2および第2信号経路23Hの表示を省略している。
図4の上段に示すように、非CAモード(ミドルバンド)が選択された場合、可変調整部25(図示せず)は、スイッチ回路20のFET201Mを導通状態(ON)とし、FET202Mを非導通状態(OFF)とする。これにより、アンテナ素子2と第1信号経路23Mとが接続される。さらに、可変調整部25は、スイッチ回路20のFET201Bを非導通状態(OFF)とし、FET202Bを非導通状態(OFF)とする。これにより、アンテナ素子2と第3信号経路23Bとが非接続となる。また、可変調整部25は、CAスイッチ回路22Mを非導通状態(OFF)とする。これにより、第1信号経路23Mと第1経路23B1とが非接続となる。また、可変調整部25は、FET201Hを非導通状態(OFF)とする(図示せず)。これにより、アンテナ素子2と第2信号経路23Hとが非接続となる。
図4の下段には、非CAモード(ミドルバンド)が選択された場合の等価回路が示されている。FET201BおよびFET221Mが非導通状態となっているため、第3信号経路23Bと第1信号経路23Mとは、直流的に遮断された状態となっている。しかし、非導通状態のFET201BおよびFET221Mは、等価回路としては容量とみなされるため、第3信号経路23Bと第1信号経路23Mとは、高周波的には容量を介して接続された状態となっている。この場合、第1信号経路23Mにおける第1周波数帯域の信号通過特性は、FET221Mを介して接続される第3信号経路23Bのインピーダンスの影響を受ける。
図6Aは、非CAモード(ミドルバンド)が選択された場合の第3信号経路23Bから第3選択端子20s3を見た場合のインピーダンス状態を示すスミスチャートである。同図に示すように、非CAモード(ミドルバンド)が選択された場合では、FET201BおよびFET202Bは非導通状態となっているため、第3信号経路23Bから第3選択端子20s3を見た場合の、第1周波数帯域におけるインピーダンスは、∞(無限大)に近い(オープン)状態となっている。
図7Aは、非CAモード(ミドルバンド)が選択されFET202Bが導通状態である場合の第1信号経路23Mの通過特性を示す図である。また、図7Bは、非CAモード(ミドルバンド)が選択されFET202Bが非導通状態である場合の第1信号経路23Mの通過特性を示す図である。なお、図7Aおよび図7Bに示された縦軸は、アンテナ素子2とローパスフィルタ11との接続端子から第1信号経路23Mの他端までの第1信号経路23Mにおける挿入損失を表している。
図7Aにおいて、FET202Bが導通状態である場合には、第1周波数帯域(2GHz近辺)において、挿入損失を悪化させるノッチが観察される。これに対して、図7Bのように、FET202Bが非導通状態である場合には、第1周波数帯域(2GHz近辺)において、上記ノッチが消失している。つまり、非CAモード(ミドルバンド)が選択される場合には、FET202Bを非導通状態とすることにより、第1信号経路23Mにおける第1周波数帯域(ミドルバンド)の通過特性が良化する。
[1.5 非CAモード(ハイバンド)選択時のスイッチモジュールの回路状態]
図5は、実施の形態に係るスイッチモジュールにおいて非CAモード(ハイバンド)が選択された場合の回路状態および等価回路を示す図である。なお、図5に示された回路では、可変調整部25、第1経路23B1および第1信号経路23Mの表示を省略している。
図5の上段に示すように、非CAモード(ハイバンド)が選択された場合、可変調整部25(図示せず)は、スイッチ回路20のFET201Hを導通状態(ON)とし、FET202Hを非導通状態(OFF)とする。これにより、アンテナ素子2と第2信号経路23Hとが接続される。さらに、可変調整部25は、スイッチ回路20のFET201Bを非導通状態(OFF)とし、FET202Bを導通状態(ON)とする。これにより、アンテナ素子2と第3信号経路23Bとが非接続となる。また、可変調整部25は、CAスイッチ回路22Hを非導通状態(OFF)とする。これにより、第2信号経路23Hと第2経路23B2とが非接続となる。また、可変調整部25は、FET201Mを非導通状態(OFF)とする(図示せず)。これにより、アンテナ素子2と第1信号経路23Mとが非接続となる。
図5の下段には、非CAモード(ミドルバンド)が選択された場合の等価回路が示されている。FET201BおよびFET221Hが非導通状態となっているため、第3信号経路23Bと第2信号経路23Hとは、直流的に遮断された状態となっている。しかし、非導通状態のFET201BおよびFET221Hは、等価回路としては容量とみなされるため、第3信号経路23Bと第2信号経路23Hとは、高周波的には容量を介して接続された状態となっている。この場合、第2信号経路23Hにおける第2周波数帯域の信号通過特性は、FET221Hを介して接続される第3信号経路23Bのインピーダンスの影響を受ける。
図6Bは、非CAモード(ハイバンド)が選択された場合の第3信号経路23Bから第3選択端子20s3を見た場合のインピーダンス状態を示すスミスチャートである。同図に示すように、非CAモード(ハイバンド)が選択された場合では、FET201Bは非導通状態でありFET202Bは導通状態となっているため、第3信号経路23Bから第3選択端子20s3を見た場合の、第2周波数帯域におけるインピーダンスは、0に近い(ショート)状態となっている。
図8Aは、非CAモード(ハイバンド)が選択されFET202Bが導通状態である場合の第2信号経路23Hの通過特性を示す図である。また、図8Bは、非CAモード(ハイバンド)が選択されFET202Bが非導通状態である場合の第2信号経路23Hの通過特性を示す図である。なお、図8Aおよび図8Bに示された縦軸は、アンテナ素子2とローパスフィルタ11との接続端子から第2信号経路23Hの他端までの第2信号経路23Hにおける挿入損失を表している。
図8Bにおいて、FET202Bが非導通状態である場合には、第2周波数帯域(2.7GHz近辺)において、挿入損失を悪化させるノッチが観察される。これに対して、図8Aのように、FET202Bが導通状態である場合には、第2周波数帯域(2.7GHz近辺)において、上記ノッチが消失している。つまり、非CAモード(ハイバンド)が選択される場合には、FET202Bを導通状態とすることにより、第2信号経路23Hにおける第2周波数帯域(ハイバンド)の通過特性が良化する。
[1.6 可変調整部のスイッチ駆動]
上述した非CAモード(ミドルバンド)選択時の第1信号経路23Mにおける第1周波数帯域の通過特性、および、非CAモード(ハイバンド)選択時の第2信号経路23Hにおける第2周波数帯域の通過特性より、可変調整部25は、非CAモード(ミドルバンド)が選択された場合には、選択されていない第3信号経路23Bの一端に接続されたFET202Bを非導通状態とする。一方、非CAモード(ハイバンド)が選択された場合には、選択されていない第3信号経路23Bに接続されたFET202Bを導通状態とする。つまり、非CAモードが選択された場合であっても、選択される周波数帯域が異なる場合には、CAモード用の第3信号経路の回路状態を異ならせる。より具体的には、非CAモード(ミドルバンド)が選択された場合には、第3信号経路23Bの一端をオープン状態にし、非CAモード(ハイバンド)が選択された場合には、第3信号経路23Bの一端をショート状態にする。
これにより、使用されていない第3信号経路のインピーダンスが、使用している信号経路の通過帯域に応じて個別に調整されるので、使用中の信号経路と第3信号経路との間のアイソレーションを向上させるとともに、無線通信に使用されている第1信号経路および第2信号経路のインピーダンス不整合を高度に抑制できる。
なお、本実施の形態では、第1経路23B1に、第1経路23B1の他端と第1信号経路23Mとの導通および非導通を切り替えるFET221Mが配置され、第2経路23B2に、第2経路23B2の他端と第2信号経路23Hとの導通および非導通を切り替えるFET221Hが配置されている。この構成において、可変調整部25は、非CAモード(ミドルバンド)が選択された場合には、FET221Mを非導通状態とし、非CAモード(ハイバンド)が選択された場合には、FET221Hを非導通状態とする。
非CAモードのうち第1周波数帯域が選択された場合には、第1信号経路23Mに対して、容量性となるFET221Mを介し第1経路23B1が負荷インピーダンスとなる。また、非CAモードのうち第2周波数帯域が選択された場合には、第2信号経路に対して、容量性となるFET221Hを介し第2経路23B2が負荷インピーダンスとなる。この場合、使用されていないが負荷となる第3信号経路のインピーダンスを、使用している信号の通過帯域に応じて個別に調整しているので、第3信号経路との間のアイソレーションを向上させるとともに、無線通信に使用されている第1信号経路および第2信号経路のインピーダンス不整合を高度に抑制できる。
なお、本実施の形態では、スイッチ回路20は、各選択端子と接地端子とを接続するFET202M、202Bおよび202Hを備えるが、各選択端子と接地端子との間に配置される構成は、FETに限られない。
図9は、実施の形態の変形例に係るスイッチ回路120の回路構成図である。図9に示すように、各選択端子と接地端子との間には、各信号経路から各選択端子を見た場合のインピーダンスを可変させるための可変整合回路が配置されていてもよい。つまり、スイッチ回路20は、第1選択端子20s1と接地端子との間に配置された第1可変整合回路302M、第2選択端子20s2と接地端子との間に配置された第2可変整合回路302H、および第3選択端子20s3と接地端子との間に配置された第3可変整合回路302Bを含んでもよい。この場合、スイッチ回路20は、各信号経路から各選択端子を見た場合の複素インピーダンスを、オープン状態およびショート状態の2状態だけでなく、オープン状態とショート状態との間で細かく調整することが可能となる。
すなわち、可変調整部25は、非CAモードが選択された場合には、第3可変整合回路を可変調整してもよい。
なお、本発明に係るスイッチモジュールは、非CAモードが選択された場合のインピーダンス整合をとるばかりでなく、CAモードが選択された場合のインピーダンス整合をとる場合にも適用できる。つまり、可変調整部25は、CAモードが選択された場合には、第1可変整合回路および第2可変整合回路の少なくとも一方を可変調整し、非CAモードが選択された場合には、第3可変整合回路を可変調整する。
これによれば、本実施の形態に係るスイッチモジュール10のように、CAモードと非CAモードとで個別の信号経路を有する構成において、可変調整部25は、無線通信に使用されている信号経路のインピーダンスを調整するだけでなく、無線通信に使用されていない信号経路のインピーダンスを調整する。よって、無線通信に使用されている信号経路と使用されていない信号経路との間のアイソレーションを向上させるとともに、無線通信に使用されている信号経路のインピーダンス不整合を抑制できる。
また、可変調整部25は、非CAモードのうち第1周波数帯域が選択された場合における第3可変整合回路のインピーダンスと、非CAモードのうち第2周波数帯域が選択された場合における第3可変整合回路のインピーダンスとを異ならせてもよい。
これにより、非CAモードが選択された場合であっても、選択される周波数帯域が異なる場合には、CAモードで使用される信号経路のインピーダンスを異ならせる。よって、特に、非CAモードにおけるインピーダンス整合を、選択される周波数帯域に応じて高精度に調整することが可能となる。
(その他の実施の形態など)
以上、本発明の実施の形態に係るスイッチモジュールおよびその駆動方法ついて、実施の形態およびその変形例を挙げて説明したが、本発明のスイッチモジュールおよびその駆動方法は、上記実施の形態およびその変形例に限定されるものではない。上記実施の形態およびその変形例における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、上記実施の形態およびその変形例に対して本発明の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、本開示のスイッチモジュールを内蔵した各種機器も本発明に含まれる。
例えば、本発明の一態様は、上記のような特徴的な構成を備えたスイッチモジュール10と、第1信号経路23Mの他端、または、第2信号経路23Hの他端に接続されたデュプレクサ12Mまたは12Hとを備えるフロントエンドモジュール1であってもよい。
さらに、フロントエンドモジュール1は、上記デュプレクサの送信側端子に接続されたパワーアンプ14Mまたは14Hを備えてもよい。
また、さらに、フロントエンドモジュール1は、上記デュプレクサの受信側端子に接続された低雑音アンプ13Mまたは13Hを備えてもよい。
上記フロントエンドモジュール1の構成により、CAモードおよび非CAモードを選択可能なシステムにおいて信号の伝搬損失を低減できるフロントエンドモジュールを提供できる。
なお、上記実施の形態において、可変調整部25はスイッチモジュール10の構成要素としたが、可変調整部25は、スイッチモジュール10が備えずフロントエンドモジュール1が備えるものであってもよい。この場合には、実施の形態に係るスイッチモジュール10が奏する効果を、フロントエンドモジュールが奏することとなる。
なお、本発明に係る可変調整部25は、集積回路であるIC、LSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。また、集積回路化の手法は、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用しても良い。さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。
また、上記実施の形態およびその変形例に係るスイッチモジュール、フロントエンドモジュール、およびスイッチモジュールにおいて、図面に開示された各回路素子および信号経路を接続する経路の間に別の高周波回路素子および配線などが挿入されていてもよい。
本発明は、キャリアアグリゲーション方式を採用するマルチバンド/マルチモード対応のスイッチモジュールとして、携帯電話などの通信機器に広く利用できる。
1 フロントエンドモジュール
2 アンテナ素子
3 RF信号処理回路
10 スイッチモジュール
11、21M ローパスフィルタ
12H、12M デュプレクサ
13H、13M 低雑音アンプ
14H、14M パワーアンプ
20、120 スイッチ回路
20c 共通端子
20s1 第1選択端子
20s2 第2選択端子
20s3 第3選択端子
21H ハイパスフィルタ
22H、22M CAスイッチ回路
23B 第3信号経路
23B1 第1経路
23B2 第2経路
23H 第2信号経路
23M 第1信号経路
25 可変調整部
201B、201H、201M、202B、202H、202M、221H、221M
FET
302B 第3可変整合回路
302H 第2可変整合回路
302M 第1可変整合回路

Claims (9)

  1. 無線通信用の第1周波数帯域と、当該第1周波数帯域と周波数帯域が異なる無線通信用の第2周波数帯域とを同時に用いるキャリアアグリゲーション(CA)モードと、前記第1周波数帯域および前記第2周波数帯域の一方のみを用いる非CAモードとを選択することが可能なスイッチモジュールであって、
    前記第1周波数帯域の信号を伝搬させる第1信号経路と、
    前記第2周波数帯域の信号を伝搬させる第2信号経路と、
    前記第1周波数帯域の信号と前記第2周波数帯域の信号とを同時に伝搬させる第3信号経路と、
    アンテナ素子に接続された共通端子、前記第1信号経路の一端と接続された第1選択端子、前記第2信号経路の一端と接続された第2選択端子、および前記第3信号経路の一端と接続された第3選択端子を有し、前記共通端子と前記第1選択端子、前記第2選択端子および前記第3選択端子のいずれか1つとの接続を排他的に切り替えるスイッチ回路とを備え、
    前記スイッチ回路は、前記第1選択端子と接地端子との間に配置された第1可変整合回路、前記第2選択端子と接地端子との間に配置された第2可変整合回路、および前記第3選択端子と接地端子との間に配置された第3可変整合回路を含み、
    前記スイッチモジュールは、さらに、
    前記非CAモードが選択された場合には、前記第3可変整合回路を可変調整する、または、前記CAモードが選択された場合には、前記第1可変整合回路および前記第2可変整合回路の少なくとも一方を可変調整する可変調整部を備える
    スイッチモジュール。
  2. 前記可変調整部は、
    前記非CAモードのうち前記第1周波数帯域が選択された場合における前記第3可変整合回路のインピーダンスと、前記非CAモードのうち前記第2周波数帯域が選択された場合における前記第3可変整合回路のインピーダンスとを異ならせる
    請求項1に記載のスイッチモジュール。
  3. 前記スイッチ回路は、さらに、
    前記第1選択端子と前記共通端子との導通および非導通を切り替える第1スイッチ素子と、
    前記第2選択端子と前記共通端子との導通および非導通を切り替える第2スイッチ素子と、
    前記第3選択端子と前記共通端子との導通および非導通を切り替える第3スイッチ素子とを備え、
    前記第3可変整合回路は、前記第3選択端子と接地端子との導通および非導通を切り替える第3シャントスイッチ素子であり、
    前記可変調整部は、
    前記非CAモードのうち前記第1周波数帯域が選択された場合には、前記第3シャントスイッチ素子を非導通状態にし、前記非CAモードのうち前記第2周波数帯域が選択された場合には、前記第3シャントスイッチ素子を導通状態にする
    請求項2に記載のスイッチモジュール。
  4. 前記第2周波数帯域は、前記第1周波数帯域よりも高周波側に割り当てられた周波数帯域である
    請求項3に記載のスイッチモジュール。
  5. 前記第3信号経路は、前記第1周波数帯域を選択的に通過させる第1経路、および、前記第2周波数帯域を選択的に通過させる第2経路とを有し、
    前記第3信号経路の一端は、前記第1経路の一端と前記第2経路の一端とが接続された箇所であり、
    さらに、
    前記第1経路の他端と前記第1信号経路との導通および非導通を切り替える第4スイッチ素子と、
    前記第2経路の他端と前記第2信号経路との導通および非導通を切り替える第5スイッチ素子とを備え、
    前記可変調整部は、
    前記非CAモードのうち前記第1周波数帯域が選択された場合には、前記第4スイッチ素子を非導通状態とし、
    前記非CAモードのうち前記第2周波数帯域が選択された場合には、前記第5スイッチ素子を非導通状態とする
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のスイッチモジュール。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のスイッチモジュールと、
    前記第1信号経路の他端、または、前記第2信号経路の他端に接続されたデュプレクサ素子とを備える
    フロントエンドモジュール。
  7. さらに、
    前記デュプレクサ素子の送信側端子に接続されたパワーアンプ素子を備える
    請求項6に記載のフロントエンドモジュール。
  8. さらに、
    前記デュプレクサ素子の受信側端子に接続された低雑音アンプ素子を備える
    請求項6または7に記載のフロントエンドモジュール。
  9. 無線通信用の第1周波数帯域と、当該第1周波数帯域と周波数帯域が異なる無線通信用の第2周波数帯域とを同時に用いるキャリアアグリゲーション(CA)モードと、前記第1周波数帯域および前記第2周波数帯域の一方のみを用いる非CAモードとを選択するスイッチモジュールの駆動方法であって、
    前記スイッチモジュールは、
    前記第1周波数帯域の信号を伝搬させる第1信号経路と、
    前記第2周波数帯域の信号を伝搬させる第2信号経路と、
    前記第1周波数帯域の信号と前記第2周波数帯域の信号とを同時に伝搬させる第3信号経路と、
    アンテナ素子に接続された共通端子、前記第1信号経路の一端と接続された第1選択端子、前記第2信号経路の一端と接続された第2選択端子、および前記第3信号経路の一端と接続された第3選択端子を有し、前記共通端子と前記第1選択端子、前記第2選択端子および前記第3選択端子のいずれか1つとの接続を排他的に切り替えるスイッチ回路とを備え、
    前記スイッチ回路は、前記第1選択端子と接地端子との間に配置された第1可変整合回路、前記第2選択端子と接地端子との間に配置された第2可変整合回路、および前記第3選択端子と接地端子との間に配置された第3可変整合回路を含み、
    前記CAモードが選択された場合には、前記第1可変整合回路および前記第2可変整合回路の少なくとも一方を可変調整し、または、前記非CAモードが選択された場合には、前記第3可変整合回路を可変調整する
    スイッチモジュールの駆動方法。
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