JP6719336B2 - 粉粒体の散布方法 - Google Patents

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Description

本発明は、粉粒体の散布方法に関する。
粉粒体を被散布物に定量的に散布する場合にホッパーが使用される場合がある。一般にホッパーは、上方から内部に向かって粉粒体を投入可能な上部開口を上端に有すると共に、投入した粉粒体を下方に排出可能な排出口を下端に有し、上方から下方に向かって内径が狭くなる内面を有する。ホッパーに関する従来技術として、例えば特許文献1には、被散布物に粉粒体を定量的に散布する定量フィーダ装置にホッパーを用いて粉粒体を供給する場合に、その重量圧力によって粉粒体の流動性が変化してしまい、粉粒体の散布精度が低下するという課題を解決するために、ホッパーと定量フィーダ装置との間に、ホッパーの排出口径よりも細径の部分を有するインナー管を介在させ、そのインナー管の下端の排出口を定量フィーダ装置内の粉粒体の堆積物に挿入することが記載されている。
また特許文献2には、ホッパー内に一時的に貯蔵されている粒状造粒体の量が少ない状態でホッパーの上部開口から粒状造粒体を追加投入した場合に、粒状造粒体の落下高さが高いために粒状造粒体に落下衝撃による潰れが発生するという課題を解決するために、ホッパー内に、投入された粒状造粒体を受けてホッパーの傾斜した内面に向け分散させて落下させる分散板を配置することが記載されている。また特許文献3には、粒度調整した粉粒体をホッパーに投入しても、ホッパー内で経時的に粒度構成の偏差が生じる結果、陶磁器質タイルなどの製品の品質に偏りが生じてしまうという課題を解決するために、ホッパーの上部開口に、上方から投入される粉粒体がホッパー内の中央で凸となることを阻止する阻流手段を設けることが記載されている。
特開2014−144781号公報 特開2003−63589号公報 特開2001−206552号公報
ホッパーの上部開口から粉粒体を供給して下端の排出口から定量的に排出する場合に、ホッパー内に粉粒体が一時的に貯蔵され粉粒体堆積物が形成された状態で、その粉粒体堆積物上に粉粒体を供給すると、その新たに供給された粉粒体の落下の衝撃によりホッパー内の粉圧変動が発生し、排出口からの粉粒体の排出量が変動するという問題がある。特許文献2及び3に記載の技術は、ホッパー内に、上部開口から供給された粉粒体をホッパーの内面側に分散させる「傘」を設置することで、粉粒体堆積物上に粉粒体が直接落下することによる衝撃を和らげるものであるが、この技術は、ホッパー内の粉粒体堆積物の上面を均一に保つことができないため、ホッパー内の粉粒体の流れが不均一になるおそれがあり、粉粒体の排出量の変動防止に有効ではない。また、ホッパーに振動を付与して、ホッパー内の粉粒体堆積物の上面を均一に保つ方法が考えられるが、この方法は、ホッパー内の分級や圧密を引き起こすおそれがある。
本発明の課題は、被散布物上に粉粒体を高い散布精度で定量散布し得る粉粒体の散布方法を提供することに関する。
本発明者らは、上部開口から下端の排出口に向かって内径が狭くなる内面を有するホッパー内に粉粒体堆積物が形成された状態で、その粉粒体堆積物上に粉粒体を供給しつつ、該排出口から粉粒体を排出する場合に、その粉粒体堆積物に対する粉粒体の供給が、該排出口からの粉粒体の排出量に与える影響に着目し、主として斯かる影響を排除する観点から、前記課題を解決するべく種々検討した結果、粉粒体堆積物上に粉粒体を供給することによって形成される「粉粒体の山」が、該排出口及びホッパーの傾斜した内面との関係において適切な位置に存するように粉粒体の供給位置を制御することが有効であるとの知見を得た。
本発明は、前記知見に基づきなされたもので、供給部からその下方のホッパーに粉粒体を供給し、該ホッパーの下端の排出口から粉粒体を排出して被散布物上に散布する、粉粒体の散布方法であって、前記ホッパーは、前記供給部から供給された粉粒体を一時的に貯蔵可能な貯蔵部を有し、該貯蔵部は、粉粒体の貯蔵空間を画成する内面として、鉛直方向に対して傾斜する傾斜面を有し、前記貯蔵部内に粉粒体が一時的に貯蔵され粉粒体堆積物が形成された状態で、その粉粒体堆積物上に前記供給部から粉粒体を供給して粉粒体の山を形成・維持しつつ、前記排出口から粉粒体を排出する粉粒体排出工程を有し、前記粉粒体排出工程において、前記粉粒体堆積物上の前記粉粒体の山が前記排出口の延長領域と重ならず且つ前記傾斜面と接触しないように、前記供給部からの粉粒体の供給を制御する、粉粒体の散布方法である。
また本発明は、前記の本発明の粉粒体の散布方法を用いて、前記被散布物としての基材上に前記粉粒体を散布する工程を有する、機能性シートの製造方法である。
また本発明は、粉粒体の供給部と、該供給部の下方に配され、該供給部から供給された粉粒体を下端の排出口から排出するホッパーとを備えた粉粒体散布装置であって、前記ホッパーは、前記供給部から供給された粉粒体を一時的に貯蔵可能な貯蔵部を有し、該貯蔵部は、粉粒体の貯蔵空間を画成する内面として、鉛直方向に対して傾斜する傾斜面を有し、前記貯蔵部内に粉粒体が一時的に貯蔵され粉粒体堆積物が形成された状態で、その粉粒体堆積物上に前記供給部から粉粒体を供給して粉粒体の山を形成・維持しつつ、前記排出口から粉粒体を排出した場合に、該粉粒体堆積物上の該粉粒体の山が、該排出口の延長領域と重ならず且つ前記傾斜面と接触しないように、該供給部から粉粒体を供給する粉粒体散布装置である。
本発明によれば、ホッパーへの粉粒体の供給がホッパーからの粉粒体の排出に与える影響が最小限に抑えられ、ホッパー内の粉粒体堆積物の上面を均一に保ちつつ、ホッパーへの粉粒体の供給及びホッパーからの粉粒体の排出の両方がなされるため、ホッパー内の粉粒体の流れが不均一になり難く、被散布物上に粉粒体を高い散布精度で定量散布することができる。また、このような定量性に優れた粉粒体の散布方法は、基本的に、その実施に際して特殊な設備は不要で、既存の設備を用いて実施することができるため、製造コストなどの点でも有利である。
図1は、本発明の粉粒体の散布方法に使用可能な粉粒体散布装置の一実施態様を模式的に示す側面図である。 図2は、図1に示す粉粒体散布装置におけるホッパーの斜視図である。 図3は、本発明の粉粒体の散布方法の一実施態様である、図1に示す粉粒体散布装置を用いた粉粒体の散布方法の要部の説明図である。 図4は、図1に示す粉粒体散布装置における排出口及びその近傍を模式的に示す側面図である。 図5は、本発明の粉粒体の散布方法に使用可能な粉粒体散布装置の他の実施態様の要部(供給部及びホッパー)を模式的に示す斜視図である。 図6は、実施例及び比較例の散布定量性を示すグラフである。
以下、本発明について、その好ましい実施態様に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の粉粒体の散布方法に使用可能な粉粒体散布装置の一実施態様の概略構成が示されている。図1に示す粉粒体散布装置10は、粉粒体Pの供給部1と、供給部1の下方に配され、供給部1から供給された粉粒体Pを下端の排出口2bから排出するホッパー2と、ホッパー2から排出された粉粒体Pを図中符号X1で示す方向に搬送し、その搬送中の粉粒体Pの下方を方向X1とは逆方向X2に連続搬送される被散布物としての基材100上に散布する粉粒体搬送手段3とを備える。
供給部1は、図示しない粉粒体Pの供給タンクと接続され、該供給タンクから供給された粉粒体Pを下端の排出口から排出してホッパー2内に供給する。供給部1は、粉粒体Pの排出量を調整するバルブを具備しており、そのバルブの開閉操作によってホッパー2に対する粉粒体Pの供給量を調整することができる。供給部1は円筒状をなし、粉粒体Pの排出口を有する下端部が、ホッパー2の上部開口2aからその内部(貯蔵部20)に挿入されている。
ホッパー2は、供給部1から供給された粉粒体Pを一時的に貯蔵可能な貯蔵部20と、貯蔵部20の下方に位置し、下端に粉粒体Pの排出口2bを有する排出部21とを含んで構成されている。
ホッパー2の貯蔵部20は、粉粒体Pの貯蔵空間を画成する内面として、鉛直方向Zに対して傾斜する傾斜面20Aを有する。傾斜面20Aは図2に示すように、ホッパー2から排出された粉粒体Pの搬送方向X1(基材100の搬送方向X2)及び鉛直方向Zの双方に対して直交する、垂直方向Yに延びている。
より具体的には貯蔵部20は、図1に示す如き、粉粒体Pの搬送方向X1に沿う断面視ないし側面視において、上底が下底より長い台形形状をなしており、粉粒体Pの貯蔵空間を画成する内面として、図2に示すように、鉛直方向Z及び水平方向の双方に対して傾斜する傾斜面20Aと、該傾斜面20Aと対向する傾斜面対向面20Bと、搬送方向X1に延び且つ垂直方向Yに離間する一対の内側面20C,20Cとを有している。傾斜面20Aは搬送方向X1の上流側、傾斜面対向面20Bは搬送方向X1の下流側に位置している。貯蔵部20の傾斜面20A以外の3つの内面20B,20Cは、何れも鉛直方向Zに延びる鉛直面である。これら貯蔵部20の4つの内面20A,20B,20Cは、何れも粉粒体Pの移動路22を画成する内面210に連接されている。このように、貯蔵部20は上方から下方に向かって内径が狭くなる内面を有しているところ、斯かる構成において、粉粒体Pの上部開口2aからの供給量が、粉粒体Pの排出口2bからの排出量を上回るように制御することで、貯蔵部20内に粉粒体Pが一時的に貯蔵されるようになり、その際、貯蔵部20内に粉粒体堆積物P1が形成される。
ホッパー2の排出部21は、図2に示すように、内部に粉粒体Pの移動路22を有すると共に、その移動路22の下端に粉粒体Pの排出口2bを有し、貯蔵部20の内部空間と排出口2bとが移動路22を介して連通している。排出部21は直方体形状をなし、排出口2bは、平面視において、垂直方向Yの長さWが搬送方向X1の長さSに比して長い長方形形状をなしている。移動路22を画成する4つの内面210は、何れも鉛直方向Zに延びる鉛直面である。尚、ホッパー2の垂直方向Yの長さWは、ホッパー2の高さ方向の全長にわたって一定である。
粉粒体搬送手段3は、図1に示すように、ホッパー2から排出された粉粒体Pを受け取る受取手段30と、受取手段30を振動させる振動発生手段31とを含んで構成されている。粉粒体搬送手段3は、ホッパー2の下端に位置する排出口2bに対して隙間Gを置いて配置されており、より具体的には、受取手段30の上面30a、即ち、ホッパー2から排出された粉粒体Pを受け取って搬送する面30aと排出口2bとの間に所定の隙間Gが形成されるように、配置されている。振動発生手段31は、受取手段30の下面30bに固定されている。受取手段30において、粉粒体Pの受け取り及び搬送に利用される(粉粒体Pと接触する)のは、ホッパー2の排出口2bの直下に位置する部分及びその近傍であり、それ以外の部分は基本的に粉粒体Pと接触しない粉粒体非接触部であるところ、振動発生手段31は、受取手段30の該粉粒体非接触部における下面30bに固定されている。
粉粒体搬送手段3は、振動発生手段31を作動させて受取手段30を振動させることによって、受取手段30上の粉粒体Pを所定の方向に搬送可能になされている。粉粒体散布装置10は、振動発生手段31に印加する電圧及び周波数を制御する制御部32を備えており、この制御部32によって、受取手段30の振動数及び振幅を制御し、延いては受取手段30上の粉粒体Pの搬送状態を制御する。即ち、制御部32による制御下、振動発生手段31の非作動時には、受取手段30は振動していないため、受取手段30上の粉粒体Pの搬送は停止又は抑制されているが、制御部32からの指令によって振動発生手段31が作動して受取手段30が振動を開始すると、受取手段30上の粉粒体Pの停止又は抑制が解除され、粉粒体Pは、図中符号X1で示す方向に搬送され、最終的には図1に示すように、受取手段30の搬送方向Xの先端部から落下して、受取手段30の下方を図中符号X2で示す方向に連続搬送されている基材100上に散布される。
制御部32は、ホッパー2内に貯蔵された粉粒体Pを含めた、ホッパー2の総重量を適宜測定して、ホッパー2内の粉粒体Pの経時的な重量変化等の情報を取得することが可能であり、その取得情報に基づいて振動発生手段31を制御する。また制御部32は、振動発生手段31のみならず、供給部1とも電気的に接続されており、前記取得情報に基づいて供給部1が備えるバルブの開閉度を調整し、それによってホッパー2に対する粉粒体Pの供給量を調整し得る。
受取手段30としては、振動発生手段31によって発生する振動を受取手段30上の粉粒体Pに適切に伝えるようにする観点から、平板状のものが好ましく、より具体的には、図1に示す如き扁平な平板部材が好ましい。斯かる平板部材からなる受取手段30の材質は特に制限されないが、例えば、鉄、ステンレス、アルミニウム、プラスチック等が挙げられる。
振動発生手段31としては、受取手段30上の粉粒体Pを所望の一方向に搬送させ得る振動成分を発生可能なものであれば良く、例えば、圧電セラミック等の圧電素子、振動フィーダ等の公知の振動発生手段が挙げられる。中でも振動フィーダは、振動発生手段31として好ましく用いられる。また、振動発生手段31の振動数は特に制限されないが、粉粒体の搬送性並びに散布の均一性及び定量性等の観点から、好ましくは50Hz以上、さらに好ましくは100Hz以上、そして、好ましくは500Hz以下、さらに好ましくは300Hz以下、より具体的には、好ましくは50〜500Hz、さらに好ましくは100〜300Hzである。
粉粒体Pの被散布物たる基材100は帯状シートであり、未使用状態ではロール状に巻回されたロール状物である。図1に示す形態においては、このロール状物から基材100を連続的に巻き出すと共に、接着剤塗布手段4により基材100の片面に接着剤101を塗布し、その基材100の接着剤塗布面に対して受取手段30から粉粒体Pを散布する。基材100上に散布された粉粒体Pは接着剤によって固定される。基材100の搬送方法は特に制限されず、例えば搬送ロールあるいはベルトコンベア等の公知の搬送装置により連続搬送することができる。尚、基材100及びその搬送装置は、粉粒体散布装置10を構成するものではない。
本実施態様の粉粒体の散布方法は、前述した構成の粉粒体散布装置10を用い、供給部1からその下方のホッパー2に粉粒体Pを供給し、ホッパー2の下端の排出口2bから粉粒体Pを排出して被散布物たる基材100上に散布する方法であり、図3に示すように、ホッパー2の貯蔵部20内に粉粒体Pが一時的に貯蔵され粉粒体堆積物P1が形成された状態で、その粉粒体堆積物P1上に供給部1から粉粒体Pを供給して粉粒体の山P0を形成・維持しつつ、排出口2bから粉粒体Pを排出する粉粒体排出工程を有する。
本実施態様の粉粒体の散布方法が解決しようとする主たる課題の1つは、粉粒体Pをホッパー2の上部開口2aから供給して下端の排出口2bから定量的に排出する場合に、ホッパー2内に粉粒体Pが一時的に貯蔵され粉粒体堆積物P1が形成された状態で、その粉粒体堆積物P1上に粉粒体Pを供給すると、その供給された粉粒体Pの落下の衝撃により粒体堆積物P1における粉圧変動が発生し、排出口2bからの粉粒体Pの排出量が変動するという課題である。この課題を解決するために、本実施態様では前記粉粒体排出工程において、粉粒体堆積物P1上の粉粒体の山P0が、排出口2bの延長領域S、即ち排出口2bを鉛直方向Zの上方に向けて仮想的に延長した場合のその延長領域と重ならず且つ傾斜面20Aと接触しないように、供給部1からの粉粒体Pの供給を制御する。このように、供給部1と粉粒体堆積物P1との間に形成される粉粒体の山P0に着目して、その粉粒体の山P0の位置を排出口2b及び傾斜面20Aとの関係において適切に制御するべく、粉粒体Pの供給を制御することで、ホッパー2への粉粒体Pの供給がホッパー2からの粉粒体Pの排出に与える影響が最小限に抑えられ、ホッパー2内の粉粒体堆積物P1の上面P1aを均一即ち実質的に凹凸の無い水平に保ちつつ、ホッパー2への粉粒体Pの供給及びホッパー2からの粉粒体Pの排出の両方がなされるため、ホッパー2内の粉粒体の流れが不均一になり難く、排出口2bから粉粒体Pを高い精度で定量的に排出することが可能となる。尚、前記の「粉粒体の山P0が排出口2bの延長領域Sと重ならない」というのは、粉粒体の山P0の傾斜面の接線の水平方向に対する角度が該粉粒体の山P0を構成する粉粒体Pの安息角となる、接線に着目し、該接線が排出口2bと重ならないことを意味する。つまり、粉粒体の山P0は通常、略円錐状をなし、粉粒体堆積物P1側の裾部と、粉粒体堆積物P1から最も遠い位置にある頂部とを有し、該裾部から該頂部に向かって漸次縮径するような傾斜面を有するところ、粉粒体Pの種類等によっては、該裾部において該頂部に近い側よりも該傾斜面の傾斜が若干緩やかになる場合があるが、前記の「粉粒体の山P0が排出口2bの延長領域Sと重ならない」は、そのような裾部即ち粉粒体の山P0の裾の縁で排出口2bと重なる場合までは排除していない、という意味である。
本実施態様では、前記粉粒体排出工程において、「粉粒体の山P0が、排出口2bの延長領域Sと重ならず且つ傾斜面20Aと接触しないようにする」ために、粉粒体Pの安息角を用いて粉粒体Pの供給を制御する。粉粒体Pの安息角は、粉粒体の山P0の傾斜面と粉粒体堆積物P1の上面P1aとのなす角度であり、粉粒体Pに固有の値である。より具体的には、図3に示す如き、傾斜面20Aが断面となるようなホッパー2の鉛直方向Zに沿う断面視(搬送方向X1に沿う断面視)において、供給部1の中央と傾斜面20Aの上端との間の離間距離Xを、粉粒体Pの水平方向における供給位置(粉粒体供給位置)の指標とし、この粉粒体供給位置Xについて、下記式Aで規定する大小関係が成立するように粉粒体Pの供給を制御する。下記式A中の符号の意味は下記の通りである。
・ホッパー上部幅D:ホッパー2の上部開口2aにおける、排出口2bと重複しない部分(図3中符号Sで示す幅を持った領域以外の領域)の搬送方向X1の長さ
・粉粒体供給幅d:供給部1の搬送方向X1の長さ
・粉粒体供給高さh:供給部1と粉粒体堆積物P1の上面P1aとの間の距離
・安息角θ:粉粒体Pの安息角
ホッパー上部幅D(図3参照)は、粉粒体供給幅dと同じかそれよりも大きいことが好ましく、粉粒体供給幅dの2倍以上がさらに好ましい。
粉粒体供給幅d(図3参照)は、粉粒体Pの最大粒子径rの3倍以上が好ましく、該最大粒子径rの2倍以上がさらに好ましい。最大粒子径rについては後述する。
粉粒体供給高さh(図3参照)は、0mmでも良く、即ち粉粒体の山P0が形成されないよう、粉粒体Pをホッパー2内に供給しても良い。また、粉粒体供給高さhの上限に関しては、特段の制限はないが、これに関連して、供給部1の下端部から排出された粉粒体Pの全量がホッパー2内に確実に入るようにする観点から、図3に示すように、粉粒体Pの排出口を有する下端部が、ホッパー2の上部開口2aよりも低い位置に存することが好ましい。
前記粉粒体排出工程において、「粉粒体の山P0が、排出口2bの延長領域Sと重ならず且つ傾斜面20Aと接触しないようにする」ための前提として、ホッパー2内に粉粒体堆積物P1が形成される必要がある。この観点から前記粉粒体排出工程においては、供給部1からの粉粒体Pの単位時間当たりの供給量S1を、排出口2bからの粉粒体Pの単位時間当たりの排出量S2よりも多くすることが好ましい。
また前記粉粒体排出工程においては、「粉粒体の山P0が排出口2bの延長領域Sと重ならず且つ傾斜面20Aと接触しないようにする」ことに加えてさらに、「粉粒体の山P0が内側面20Cと接触しないようにする」ことが好ましく、そのように供給部1からの粉粒体Pの供給を制御することが好ましい。これにより、被散布物たる基材100上に粉粒体Pをより高い散布精度で定量散布することが可能となる。
前述した本発明の特徴的な構成は、主として、ホッパーへの粉粒体の供給方法の工夫に関するものであったが、これに加えてさらに、ホッパーからの粉粒体の排出方法を工夫することも、被散布物上に粉粒体を高い散布精度で定量散布し得るようにする上で有効である。斯かる観点から、本実施態様の粉粒体の散布方法においては主に排出部21に関して、下記(1)〜(3)が採用されている。
(1)排出口2bは平面視(粉粒体Pの排出方向と直交する方向の断面視)において、垂直方向Yの長さWが搬送方向X1の長さSに比して長い、即ちW>Sである(図2参照)。
(2)移動路22は、搬送方向X1の最大幅Sが粉粒体Pの最大粒子径rの2倍以上5倍未満、即ち2≦S/r<5である(図4参照)。
(3)移動路22は、粉粒体Pの排出方向の長さTが粉粒体Pの最大粒子径rの1倍以上、即ちr≦Tである(図2及び図4参照)。
粉粒体Pの最大粒子径rは公知の方法により測定することができ、具体的には例えば、乾式篩法(JIS Z8815−1994)、動的光散乱法、レーザー回折法、遠心沈降法、重力沈降法、画像イメージング法、FFF(フィールド・フロー・フラクショネーション)法、静電気検知体法、コールター法等が挙げられる。これらの中でも、レーザー回折法又はコールター法で測定した最大粒子径rを採用することが、再現性と精度の点から好ましい。特に、対象とする粉粒体の形状が不定形である場合、あるいは粉粒体の粒子径が5mm程度以下である場合は、レーザー回折法を用いて粉粒体の最大粒径rを測定することが好ましい。本発明の方法では、特に、最大粒子径が5mm以下の粉粒体を均一散布することが容易となるので好ましく、その場合にはレーザー回折法を用いて粉粒体の最大粒径rを測定することが好ましい。
前記(1)に関し、排出部21の下端に位置する排出口2bの平面視形状は、排出部21内の移動路22における粉粒体Pの流れに少なからず影響を及ぼす。本発明者らの知見によれば、排出口2bの平面視形状が、長方形形状又はそれに準じた形状、即ち「一方向に長い形状」であると、真円形状や正方形形状の場合に比して、移動路22における粉粒体Pの流れが定常流化されやすく、前記課題の解決に繋がる。前記(1)は斯かる知見に基づき採用されたものであり、排出口2bにおいては、「垂直方向Yの長さW>搬送方向X1の長さS」なる大小関係が成立している。長さWと長さSとの比は、W/Sとして、好ましくは2以上、さらに好ましくは5以上、そして、好ましくは1000以下、さらに好ましくは100以下、より具体的には、好ましくは2〜1000、さらに好ましくは5〜100である。尚、長さWは、排出口23の幅方向Yにおける最大長さを意味する。
前記(2)に関し、移動路22の最大幅Sが粉粒体Pの最大粒子径rを基準として短すぎると、移動路22において粉粒体Pの詰まりが発生するおそれがあり、また、移動路22の最大幅Sが粉粒体Pの最大粒子径rを基準として長すぎると、移動路22における粉粒体Pの流れを定常流化することが困難となり、基材100に対して粉粒体Pを垂直方向Yに均一に定量性良く散布できないおそれがある。移動路22の最大幅Sは、粉粒体Pの最大粒子径rを基準として、好ましくは3倍以上4倍未満である。
前記(3)に関し、移動路22の長さHが粉粒体Pの最大粒子径rを基準として短すぎると、移動路22内において粉粒体Pの流れが定常流化することが困難となり、基材100に対して粉粒体Pを垂直方向Yに均一に定量性良く散布できないおそれがある。移動路22の長さHは、粉粒体Pの最大粒子径rを基準として、好ましくは5倍以上、さらに好ましくは10倍以上である。移動路22の長さHの上限値としては、粉粒体Pの流れの定常流化の観点からは制限されないが、装置の適正な大さの観点から決定することができ、例えば、粉粒体Pの最大粒子径rの100倍以下であることが好ましい。
また、ホッパー2内における粉粒体Pの流れの定常流化及び流動性のさらなる向上の観点から、前記(1)〜(3)を具備することに加えてさらに、排出口2bと粉粒体搬送手段3(受取手段30)の上面30aとの隙間G(図1及び図4参照)は、粉粒体Pの最大粒子径rの1倍以上、即ちr≦Gであることが好ましい。隙間Gが狭すぎると、隙間Gにおいて粉粒体Pの詰まりが発生し、基材100に対して粉粒体Pを垂直方向Yに均一に定量性良く散布できないおそれがある。隙間Gは、粉粒体Pの最大粒子径rを基準として、好ましくは1.5倍以上、さらに好ましくは2倍以上、そして、好ましくは10倍以下、さらに好ましくは5倍以下、より具体的には、好ましくは1.5倍以上10倍以下、さらに好ましくは2倍以上5倍以下である。隙間Gが粉粒体Pの最大粒子径rの10倍以下であると、粉粒体Pの排出速度を一定に保ち易い。特に、粉粒体搬送手段3に振動発生手段31を備えている場合、振動発生手段31の振幅又は振動数により粉粒体Pの排出量を制御できるが、隙間Gが最大粒子径rの10倍以下であると、ホッパー2の排出口2bから排出される粉粒体Pの排出量を制御し易いので好ましい。
粉粒体Pとしては、吸水性ポリマー粒子、砂糖、活性炭、小麦粉、PEペレット、PPペレット、PETチップ、PCチップ、PEグラニュール、PBAビーズ、等の有機物の粉粒体や、金属粉、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネス、ガラス、石灰等の無機物の粉粒体が挙げられる。粉粒体Pの形状は特に制限されず、例えば、球状、碁石状、楕円形、楕円柱、針状、キュービック状等が挙げられる。粉粒体散布装置1によれば、粉粒体Pが真球状の場合は勿論のこと、真球状以外の形状であっても、基材100の幅方向Yに均一に定量性良く散布することができる。
粉粒体Pと接触するホッパー2の内面、即ち貯蔵部20の内面20A〜20C及び排出部21の内面210の素材としては、粉粒体Pが付着しにくい素材であることが好ましい。例えば、粉粒体として、塩化ナトリウム等の潮解性を有するものや、吸水性ポリマーのように吸水による変性を来たすような材料を使用する場合には、ホッパー2の内面として、熱伝導性が比較的低い素材を用いることが好ましい。熱伝導率としては、粉粒体Pの散布が行われる作業時の温度下において、25W/m・K以下のものを使用すると好ましい。熱伝導性の低い材料をホッパー2の内面として使用することで、ホッパー2内の結露を防止しやすくなるからである。また、ホッパー2の内面の素材としては、該内面とは反対側の外面の素材よりも、熱伝導性の低い素材などを選択することも可能である。そのような相対的に熱伝導性の低い内面をホッパー2に採用した場合には、特に、粉粒体Pとして吸水性ポリマーを用いる場合では、吸水性ポリマーが吸水によって膨張する、吸水性ポリマーどうしが粘着性を発現して互いに結着する、という不都合が生じ難くなる。また、ホッパー2の内面の素材としては、粉粒体Pに起因する腐食が発生しにくいものであることが好ましく、具体的には例えば、ステンレス鋼、ガラス、ジルコニア、窒化ケイ素等のセラミック材料等が挙げられる。さらに例えば、樹脂粉体のような非導電性材料で、粉粒体Pどうしの間あるいは粉粒体Pとホッパー2の内面との接触により静電気が発生し得る材料を粉粒体Pとして使用する場合には、ホッパー2の内面として、導電性を有する素材を用いることが望ましく、そうすることにより静電気の発生を防止できる。そのような材料としては、たとえば、ステンレス鋼、アルミニウム、銅のような金属材料、導電性セラミック、導電性樹脂のような導電性を付与した材料等が挙げられる。
また、ホッパー2の内面としては、粉粒体Pが円滑に排出口2bへと流れ出るような表面性状を有することが好ましい。従って、ホッパー2の内面は、表面が滑らかであって、且つ動摩擦係数が低いことが好ましい。特に、ホッパー2の内面のうち、貯蔵部20の傾斜面20Aがそのような性状であることが好ましい。具体的には、ホッパー2の内面の表面粗さ(Ra)は、JIS B 0601−2001に従って測定された値で、10μm以下、特に1μm以下であることが好ましい。
本発明の粉粒体の散布方法は、基材上に機能性粉体が配された機能性シートの製造方法に適用することができる。斯かる機能性シートの製造方法は、例えば前記実施態様の粉粒体の散布方法を用いて、被散布物としての基材100上に粉粒体Pとしての機能性粉体を散布する工程を有する。
粉粒体の被散布物たる基材100は、シート状の基材であることが好ましいが、シート状の基材に限られない。シート状の基材としては、各種製法による不織布、樹脂フィルム、織物、編み物、紙等、及びこれらのうちの同種又は異種のものを複数枚積層した積層体等が挙げられる。
また、基材100としては、シート状の材料の上に機能性を有する材料や組成物を積層したものが挙げられる。例えば、フィルムや不織布等のシート状材料の上に、被酸化性金属及び水を含む発熱組成物を塗布するなどして配置したものを、基材100とすることができ、このような基材100を用いた機能性シートは発熱シートとして有用である。即ち発熱シートの製造方法として、本発明の粉粒体の散布方法を用いて、連続搬送される繊維シートからなるシート状の基材上に、高吸水性ポリマーの粒子、金属粒子、塩化ナトリウム等固形の電解質からなる群から選択される1種以上の粉粒体を散布する工程を有するものが挙げられる。斯かる製造方法によって製造された発熱シートによれば、基材100上に粉粒体が高い散布精度で定量散布されているため、発熱ムラの少ない、優れた発熱特性を得られる。
図5には、本発明の粉粒体の散布方法に使用可能な粉粒体散布装置の他の実施態様が示されている。この他の実施態様については、前述した粉粒体散布装置10と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、粉粒体散布装置10についての説明が適宜適用される。
図5に示す態様においては、供給部1Aは、垂直方向Yの長さが搬送方向X1の長さよりも長い形状(平板状)をなしている。供給部1Aの下端には図示しない粉粒体の排出口が形成されているところ、その粉粒体排出口を有する供給部1Aの下端部は、ホッパー2の貯蔵部20の一対の内側面20C,20C間を垂直方向Yに延びており、内側面20Cとは接触こそしていないものの、該下端部の垂直方向Yの両端はそれぞれ内側面20Cに近接している。このように、供給部1Aの粉粒体排出口が貯蔵部20の内側面20Cに近接配置されていると、該粉粒体排出口における内側面20Cの近傍から排出された粉粒体が、ホッパー2内の前記粉粒体堆積物上に供給される前に内側面20Cに直接接触するようになるところ、これは、供給部1Aからホッパー2への粉粒体の供給時にホッパー2内の粉粒体堆積物上に形成される前記「粉粒体の山」が、内側面20Cに接触することを意味し、前述した円筒状の供給部1による粉粒体のホッパー2への供給方法では前記「粉粒体の山」をホッパー2の内面の何れにも接触させなかったのとは対照的である。供給部1Aを用いてホッパー2内に粉粒体を供給した場合には、垂直方向Yにおける粉粒体堆積物の上面の偏りが効果的に防止され、粉粒体堆積物の上面の垂直方向Yでの均一性が向上し得る。斯かる効果をより確実に奏させるようにする観点から、供給部1Aの粉粒体排出口を有する下端部の垂直方向Yの長さW1と、貯蔵部20の内部空間を画成する一対の内側面20C,20Cの離間距離W2との差は、即ちW1−W2は、2h/tanθと同じかそれよりも大きいことが好ましく、また、粉粒体Pの最大粒子径rの2倍以下が好ましい。ここでいう「h」は粉粒体供給高さ(図3参照)であり、「θ」は粉粒体の安息角であり、詳細は前述した通りである。
本発明は、前記実施態様に制限されず適宜変更可能である。例えば、ホッパー2の排出部21における排出口2bの平面視形状は、図3に示す如き長方形形状に限定されず、円形、楕円形、多角形形状等、任意に設定可能である。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明は斯かる実施例に限定されるものではない。
〔実施例1及び比較例1〜2〕
図1に示す粉粒体散布装置10と基本構成が同じ粉粒体散布装置を用い、粉粒体供給位置X(図3参照)を適宜変更して、ホッパーの下方を一方向に連続搬送される基材(不織布、搬送速度40.95m/秒)上に粉粒体を散布した。
粉粒体としては、最大粒子径及び安息角が下記表1に示す範囲にある吸水性ポリマー粒子を用いた。粉粒体の最大粒子径は、動的光散乱法によって測定し、測定装置として、HORIBA社製レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置LA950V2を用いた。尚、各実施例及び比較例の粉粒体散布装置におけるホッパーは、その内外面全体がステンレス鋼で形成されていた。
〔評価試験〕
各実施例及び比較例について、市販のロードセル(A&D製)を用いて常法に従って、基材への粉粒体の散布重量を0.1秒間隔で測定した。その結果を図6に示す。図6の縦軸Cpは平均散布量に対して上下限±10%とした工程能力指数を示し、このCpの数値が大きいほど、粉粒体の散布量の経時的な変化が小さく、散布定量性は高評価となる。
図6に示す通り、実施例1は、粉粒体供給位置Xについて前記式Aで規定する大小関係が成立していることに起因して、斯かる大小関係が成立していない比較例1及び比較例2に比してCpが大きく、散布定量性に優れる結果となった。
10 粉粒体散布装置
1,1A 供給部
2 ホッパー
2a 上部開口
2b 排出口
20 貯蔵部
20A 傾斜面
20B 傾斜面対向面
20C 内側面
21 排出部
22 移動路
3 粉粒体搬送手段
30 受取手段
31 振動発生手段
32 制御部
4 接着剤塗布手段
100 基材
101 接着剤
P 粉粒体
P0 粉粒体の山
P1 粉粒体堆積物
X1 粉粒体搬送手段による粉粒体の搬送方向
X2 被散布物の搬送方向
Y 垂直方向

Claims (10)

  1. 供給部からその下方のホッパーに粉粒体を供給し、該ホッパーの下端の排出口から粉粒体を排出して被散布物上に散布する、粉粒体の散布方法であって、
    前記ホッパーは、前記供給部から供給された粉粒体を一時的に貯蔵可能な貯蔵部を有し、該貯蔵部は、粉粒体の貯蔵空間を画成する内面として、鉛直方向に対して傾斜する傾斜面を有し、
    前記貯蔵部内に粉粒体が一時的に貯蔵され粉粒体堆積物が形成された状態で、その粉粒体堆積物上に前記供給部から粉粒体を供給して粉粒体の山を形成・維持しつつ、前記排出口から粉粒体を排出する粉粒体排出工程を有し、
    前記粉粒体排出工程において、前記粉粒体堆積物上の前記粉粒体の山が前記排出口の延長領域と重ならず且つ前記傾斜面と接触しないように、前記供給部からの粉粒体の供給を制御する、粉粒体の散布方法。
  2. 前記粉粒体排出工程における粉粒体の供給の制御を、粉粒体の安息角を用いて行う請求項1に記載の粉粒体の散布方法。
  3. 前記粉粒体排出工程において、前記供給部からの粉粒体の単位時間当たりの供給量を、前記排出口からの粉粒体の単位時間当たりの排出量以上とする請求項1又は2に記載の粉粒体の散布方法。
  4. 前記被散布物は所定方向に搬送されており、前記傾斜面は、該被散布物の搬送方向及び前記鉛直方向の双方に対して直交する、垂直方向に延びている請求項1〜3の何れか1項に記載の粉粒体の散布方法。
  5. 前記貯蔵部は、粉粒体の貯蔵空間を画成する内面として、前記搬送方向に延び且つ前記垂直方向に離間する一対の内側面を有し、
    前記粉粒体排出工程において、前記粉粒体の山が該内側面と接触しないように、前記供給部からの粉粒体の供給を制御する請求項4に記載の粉粒体の散布方法。
  6. 前記貯蔵部は、粉粒体の貯蔵空間を画成する内面として、前記傾斜面と対向する鉛直面を有し、該傾斜面が前記搬送方向の上流側、該鉛直面が該搬送方向の下流側に位置している請求項4又は5に記載の粉粒体の散布方法。
  7. 前記排出口は平面視において、前記垂直方向の長さが前記搬送方向の長さに比して長い請求項4〜6の何れか1項に記載の粉粒体の散布方法。
  8. 前記ホッパーは、前記貯蔵部と前記排出口との間を結ぶ粉粒体用移動路を有し、
    前記移動路は、その前記搬送方向の最大幅が粉粒体の最大粒子径の2倍以上5倍未満、その粉粒体が排出される方向の長さが粉粒体の最大粒子径の1倍以上である請求項4〜7の何れか1項に記載の粉粒体の散布方法。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載の粉粒体の散布方法を用いて、前記被散布物としての基材上に前記粉粒体を散布する工程を有する、機能性シートの製造方法。
  10. 粉粒体の供給部と、該供給部の下方に配され、該供給部から供給された粉粒体を下端の排出口から排出するホッパーとを備えた粉粒体散布装置であって、
    前記供給部は、前記ホッパーに対する粉粒体の供給量を調整するためのバルブを備え、
    前記ホッパーは、前記供給部から供給された粉粒体を一時的に貯蔵可能な貯蔵部を有し、該貯蔵部は、粉粒体の貯蔵空間を画成する内面として、鉛直方向に対して傾斜する傾斜面を有し、
    前記貯蔵部内に粉粒体が一時的に貯蔵され粉粒体堆積物が形成された状態で、その粉粒体堆積物上に前記供給部から粉粒体を供給して粉粒体の山を形成・維持しつつ、前記排出口から粉粒体を排出した場合に、該粉粒体堆積物上の該粉粒体の山が、該排出口の延長領域と重ならず且つ前記傾斜面と接触しないように、該供給部から粉粒体を供給する粉粒体散布装置。
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