JP2015205744A - ばら物原料の定量払い出し装置 - Google Patents

Abstract

【課題】安定した払い出し量が得られ、また、ばら物の種類や使用目的などに応じて切り替えが可能なばら物原料の定量払い出し装置を提供する。【解決手段】ヤードに積み付けてあるばら物原料２を掻き出すバケットホイル３と、前記バケットホイル３により掻き出したばら物原料２をブームコンベア４によりホッパ６付きの振動フィーダ７に送り地上に配置した搬送用ベルトコンベア８に所定の払い出し量で払い出すばら物原料の定量払い出し装置において、前記ホッパ６付きの振動フィーダ７出口に開度が可変の可動式ゲート５２が設置されており、且つ前記振動フィーダの振動周波数および前記可動式ゲート５２の開度を任意に設定可能とした。【選択図】図１

Description

本発明は、ばら物原料用ヤードに積付けてある各種のばら物原料を定量的に払い出す定量払い出し装置に関するものである。

従来、例えば製鉄プロセスにおける高炉用原料である焼結鉱、石灰粉、小割石灰、粉コークス等のばら物原料はヤードに積み付けられており、それぞれ所定量が定量払い出し装置により地上に配置された搬送用ベルトコンベアに払い出されて焼結装置等へ原料として搬送される。

図２は従来の高炉用原料であるばら物原料の定量払い出し装置を示すものであり、ヤード１に積み付けてあるばら物原料２を掻き出すバケットホイル３と、バケットホイル３により掻き出したばら物原料２をブームコンベア４により固定式ゲート５１を設置したホッパ６付きの振動フィーダ７に送り地上に配置した搬送用ベルトコンベア８に所定の払い出し量で払い出すものである。

ところで、高炉用原料のようなばら物は使用する例えば高炉により焼結鉱について払い出し量を平均６５０ｔ／ｈまたは９７０ｔ／ｈの２種類があるように、定量払い出し装置では使用目的や払い出すばら物の種類に合わせて払い出し量を切り替えたり、調整したりして使用していた。

特に、前記従来のばら物原料の定量払い出し装置は、前記バケットホイル３についてはホイル電流を監視して、高い場合は旋回停止や走行バックさせて調整し、寸動距離は各原料毎に設定していた。

図４は前記従来のばら物原料の定量払い出し装置について焼結鉱を払い出したとき（振動フィーダの周波数５０Ｈｚ、ゲート開度４００ｍｍ）の搬出量（ｔ／ｈ）の経時変化図であるが、安定したものではなかった。これはヤード１に積み付けたばら物原料２はバケットホイル３での払い出し時に崩落が生じ、急にバケットホイル３の払い出し量が増加することがあり、そのまま振動フィーダ７を通過することに原因があると考えられる。

また、図５は振動フィーダ７（振動周波数４５〜５０Ｈｚ）の出口における焼結鉱のすりきりを確認した振動フィーダ７の周波数と最大払い出し量（ｔ／ｈ）との相関関係を示すものであり、３種類のゲート開度（３２５ｍｍ，３５０ｍｍ，４００ｍｍ）のいずれについても３００ｔ／ｈ程度の調整範囲を有するだけであり、例えば一般に用いられる様に払い出し量６５０ｔ／ｈと９７０ｔ／ｈの切り替えを行いがたいということも判明した。

なお、振動フィーダの入口に開度が可変のゲートを併設したものが特開２０１３−１２９５０５号公報、特開２０１３−２４５３７９号公報に提示されているが、これらの発明における可変ゲートはホッパから振動フィーダへの流入を制限するものであり、搬送用ベルトコンベアから直接振動フィーダに送り込む構成の場合には採用できない。

特開２０１３−１２９５０５号公報 特開２０１３−２４５３７９号公報

本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、安定した払い出し量が得られ、また、払い出し量６５０ｔ／ｈと９７０ｔ／ｈのようなばら物の種類や使用目的などに応じて切り替えが可能なばら物原料の定量払い出し装置を提供することを課題とする。

前記課題を解決するためになされた本発明は、ヤードに積み付けてあるばら物原料２を掻き出すバケットホイル３と、前記バケットホイル３により掻き出したばら物原料２をブームコンベア４によりホッパ６付きの振動フィーダ７に送り地上に配置した搬送用ベルトコンベア８に所定の払い出し量で払い出すばら物原料の定量払い出し装置において、前記ホッパ６付きの振動フィーダ７出口に開度が可変の可動式ゲート５２が設置されており、且つ前記振動フィーダ７の振動周波数および前記可動式ゲート５２の開度を任意に設定可能としたことを特徴とする。

振動フィーダ７の振動周波数を任意に設定可能とすることにより積み付けたばら物原料２がバケットホイル３での払い出し時に崩落を生じ、急にバケットホイル３の払い出し量が増加することがあっても安定した払い出し量が得られる。特に、開度が可変の可動式ゲート５２を振動フィーダ７の出口に配置したので、従来の振動フィーダ７への投入量を調整するためのゲートと異なり、例えば急にバケットホイル３の払い出し量が増加して振動フィーダ７の部分に調整量を超えた払い出しがあってもゲート開度を調整することで容易に振動フィーダ７からの定量払い出しをすることができる。

また、本発明において、前記ホッパ６付きの振動フィーダ７に備えられたゲートの開度を任意に設定可能とすることにより、例えば高炉用原料の定量払い出し装置のような払い出し量６５０ｔ／ｈと９７０ｔ／ｈの切り替えを可能とした。

本発明であるばら物原料の定量払い出し装置によると、安定した払い出し量が得られるばかりか、確実に払い出し量の切り替えを可能とする。

本発明の好ましい一実施形態であるばら物原料の定量払い出し装置の概略図。 ばら物原料の定量払い出し装置の従来例の概略図。 図１に示した実施形態による各原料についてフィーダ周波数の変化と最大払い出し量との関係図。 従来のばら物原料の定量払い出し装置について焼結鉱を払い出したときの経時変化図。 振動フィーダの出口における焼結鉱のすりきりを確認した振動フィーダの周波数と最大払い出し量（ｔ／ｈ）との相関関係図。

以下、本発明のばら物原料の定量払い出し装置の実施の形態について図面を参照しながら説明する。

図２はばら物原料として例えば高炉用原料について使用するばら物原料の定量払い出し装置の従来例を示すものであり、本実施形態は主としてヤード１に積み付けてあるばら物原料２を掻き出すバケットホイル３と、前記バケットホイル３により掻き出したばら物原料２をブームコンベア４により開度が可変の固定式ゲート５１を設置したホッパ６付きの振動フィーダ７に送り地上に配置した搬送用ベルトコンベア８に所定の払い出し量で払い出すものである。

本実施形態は、前記ホッパ６付きの振動フィーダ７の振動周波数を使用する原料に応じて任意に調整可能とし、振動フィーダ７出口の開度が可変の固定式ゲート５１で搬送物をすりきりさせて振動フィーダ７からの搬出量（最大ｔ／ｈ）を制限することにして振動フィーダ７からの搬出量を安定したものとしている。

また、図１はばら物原料として例えば高炉用原料について使用するばら物原料の定量払い出し装置である本発明の好ましい実施形態の一例を示すものであり、本実施形態も全体の構成は前記図２に示した実施形態とほぼ同様で、ヤード１に積み付けてあるばら物原料２を掻き出すバケットホイル３と、バケットホイル３により掻き出したばら物原料２をブームコンベア４により開度が可変の可動式ゲート５２を設置したホッパ６付きの振動フィーダ７に送り地上に配置した搬送用ベルトコンベア８に所定の払い出し量で払い出すものである。

特に、本実施の形態では図２に示した従来例でのホッパ６付きの振動フィーダ７の振動周波数を使用する原料に応じて任意に調整可能である点に加え、ホッパ６付きの振動フィーダ７に設置した開度が可変のゲートが可動式ゲート５２である点が異なる。

図３は本実施形態を各原料（図３（ａ）焼結鉱、（ｂ）小割石灰、（ｃ）石灰粉）に応じて振動フィーダ７の周波数と可動式ゲート５２の開度を変化させて払い出した場合の最大払い出し量（ｔ／ｈ）を測定したものであり、これらの結果から本実施形態では各ばら物原料に応じて最大払い出し量（ｔ／ｈ）が調整可能となり、安定した払い出しが行われることが判明した。

１ ヤード、２ ばら物原料、３ バケットホイル、４ ブームコンベア、５１ 固定式ゲート、５２ 可動式ゲート、６ ホッパ、７ 振動フィーダ、８ 搬送用ベルトコンベア

Claims (2)

1. ヤードに積み付けてあるばら物原料を掻き出すバケットホイルと、前記バケットホイルにより掻き出した高炉用原料をブームコンベアによりホッパ付きの振動フィーダに送り地上に配置した搬送用ベルトコンベアに所定の払い出し量で払い出す定量高炉用原料の払い出し装置において、前記ホッパ付きの振動フィーダ出口に開度が可変の可動式ゲートが設置されており、且つ前記振動フィーダの振動周波数および前記可動式ゲートの開度を任意に設定可能としたことを特徴とするばら物原料の定量払い出し装置。
2. 前記ホッパ付きの振動フィーダに備えられた可動式ゲートの開度が任意に設定可能であることを特徴とする請求項１記載のばら物原料の定量払い出し装置。