JP6718415B2 - 部品交換予測装置、部品交換予測システム、部品交換予測方法 - Google Patents

部品交換予測装置、部品交換予測システム、部品交換予測方法 Download PDF

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Description

本発明は、昇降機の部品の交換周期を予測するシステムに関する。
一般的に、昇降機の保守契約は、フルメンテナンス契約、点検契約の2種類がある。フルメンテナンス契約では、毎月一定の保守料金を顧客から受領し、定期的にメンテナンスを実施する。点検の際や故障が発生した際などに、保守員が交換や修理が必要と判断した部品については、保守料金の中から修理を実施する。
点検契約の場合、保守員が交換や修理が必要と判断した部品については、まず顧客に部品交換を提案する。その後、受注して初めて交換修理が可能となる。顧客が納得せず受注できない状況が続くと、その部品が起因となり昇降機が故障するリスクがある。
この種の問題に対応するものとして、予め推奨される部品や消耗品の組合せを顧客ごとに用意し、顧客が部品を必要とする時期を予測し、その上で部品交換を顧客に提案し、故障を未然に防止する技術が開示されている(例えば特許文献1)。
特開2002―149861号公報
従来の技術においては、交換が必要な部品、または関連する部品群を、必要な時期に提案者が選択し、顧客に対し交換提案している。しかしながら、交換提案される顧客側は、部品または部品群の交換について、いかなる必要性やメリットがあるのか、判断するのが難しいという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、部品や部品群を交換する必要性を顧客に説明することが可能となる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、代表的な本発明の交換予測装置は、部品の交換時期を予測する部品交換予測装置であって、昇降機を構成する部品ごとの、新設から故障するまでの期間、または新設から交換されるまでの期間を表す間隔情報に基づき、各部品の交換周期をそれぞれ算出し、昇降機を構成する部品である第1部品の交換周期が変化する場合の、第1部品と機械的に関連して動作する関連部品の交換周期を、第1部品の間隔情報および関連部品の間隔情報に基づき再算出する処理部と、関連部品の交換周期が、処理部によって再算出された後の交換周期に変化したことを示す描画データを作成する表示部と、を有する。
本発明によれば、部品や部品群を交換する必要性を顧客に説明する資料を作成することが可能となる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施形態の部品交換予測システムの構成例を示す図である。 実施形態の部品交換予測装置のハードウェア構成例を示す図である。 実施形態の部品交換予測装置の動作例を示すフローチャートである。 センサが出力する計測値の一例および関連情報の一例を示す図である。 実施形態のナレッジ処理部での交換周期計算処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態のナレッジ処理部で作成されるテーブルT1、T2の一例を示す図である。 実施形態のナレッジ処理部で作成されるテーブルT3、T4の一例を示す図である。 実施形態のナレッジ処理部で作成されるテーブルT5、T6、T7の一例を示す図である。 図3において、今回得られた交換周期が前回の交換周期を下回った場合の動作例を示すフローチャートである。 実施形態の関連部品の対応関係の一例を示す図である。 実施形態の残寿命予測の方法を説明するための図であり、顧客に部品の交換を提案する際の資料の一例を示す図である。 部品ごとにイベント間隔、間隔種別を列記した一覧例であり、関連部品の交換周期を再算出する際のロジックの一例を示す図である。 実施形態の残寿命予測の方法を説明するための図であり、顧客に部品の交換を提案する際の資料の一例を示す図である。 顧客に部品の交換を提案する際の資料の一例を示す図である。
本実施形態では、部品または部品群を交換する必要性を顧客に分かりやすく提案するシステムを提供することを目的とする。この目的を達成するために、本実施形態のシステムは、部品ごとの交換周期を予め算出しておく。交換周期を超えた状態で部品が稼動している状況の場合、本実施形態のシステムは、関連部品も含めて交換周期を再算出して、顧客に交換の必要性を説明するための資料を出力する。
交換周期を超えた状態で部品が稼動している場合、このまま使用し続けると、当該部品のみならず、その関連部品の劣化度も増して関連部品の交換周期も短くなる。本実施形態では、このことを説明するための資料を作成し、顧客に提示して、交換の必要性を説明する。
以下、本実施形態の部品交換予測装置、部品交換予測システム、部品交換予測方法について、図面を引用しながら説明する。尚、実施形態での昇降機とは、いわゆるエレベーター、エスカレーター、動く歩道(オートライン)等を指す。
図1は、部品交換予測システムの構成を示す図である。部品交換予測システム900は、1台もしくは複数台の昇降機3にそれぞれ接続されたセンサ31、遠隔監視装置4、部品交換予測装置20、クライアント端末10を有する。本実施形態においては、昇降機3と接続するセンサ31と遠隔監視装置4とは、広域ネットワーク501を介して、データ通信可能な状態で接続されている。また遠隔監視装置4、部品交換予測装置20、およびクライアント端末10は、LAN(Local Area Network)502で接続されている。
センサ31は、昇降機3を構成する各部品の稼動状態を示す指標値や、温度や湿度などの周辺環境を示す指標値を計測する。センサ31から出力される計測データは、遠隔監視装置4まで送信される。遠隔監視装置4は、センサ31から出力された計測データを収集、蓄積する。遠隔監視装置4は、センサ31から出力された計測データに基づき、昇降機3に異常が発生したかを判定し、異常が発生した場合はアラートを出力して管制センター内の担当者に通知する。
部品交換予測装置20は、部品の交換時期を予測する装置(コンピュータ)であって、処理部25と、記憶部26と、インターフェイス11とを有する。記憶部26には、RDBMS(Relational Database Management System。以降、データベースもしくはDBと称する)が実装されている。記憶部26は、処理部25から発行される、登録、更新、削除するためのクエリを受け付けてこれを実行し、また検索条件に従ってデータを検索する機能を有する。記憶部26には、故障情報データベース1、製品情報データベース2、ナレッジデータベース12、稼動情報データベース5の各データベースが事前に構築されている。
故障情報データベース1は、昇降機3の過去の故障情報などを蓄積する。製品情報データベース2は、顧客ごとの昇降機3の製品情報などを蓄積する。ナレッジデータベース12は、部品ごとの交換周期の算出結果などを蓄積する。稼動情報データベース5は、昇降機3の稼動情報を蓄積するデータベースであり、遠隔監視装置4が収集したセンサ31の計測データなども蓄積される。これら各データベースに記憶されているデータの一部は、外部のデータベースサーバなどに記憶されてもよい。
処理部25は、事前に規定されているプログラムを演算実行することで、各種の動作を制御するユニットであり、ナレッジ処理部6、状態監視処理部7、描画データ作成部8を有する。
ナレッジ処理部6は、故障情報データベース1、製品情報データベース2、稼動情報データベース5に蓄積されたデータを用い、部品ごとに交換周期を算出する。ナレッジ処理部6は、算出した交換周期を、ナレッジデータベース12に蓄積する。またナレッジ処理部6は、インターフェイス11を介してクライアント端末10から指示を受けると、部品の交換周期を再算出し、部品の残寿命、交換することで発生するコスト(費用)、交換しないことによって発生する故障リスクを算出する。またナレッジ処理部6は、後述のイベントが発生した場合にも、部品の交換周期などを再算出する。
描画データ作成部8は、ナレッジ処理部6が算出した結果を、テキストデータまたはグラフデータのいずれかもしくは両方で表した描画データを作成する。この描画データは、HTMLなどのマークアップ言語で記載したデータや画像データなどである。描画データ作成部8が作成した描画データは、インターフェイス11を介してクライアント端末10に送信される。
状態監視処理部7は、ナレッジ処理部6で算出された部品交換周期に変化が生ずるイベントが発生した場合、ナレッジ処理部6に、交換周期を再算出をするように指示する。本実施形態では、部品が故障した、部品を交換したなどの保全作業履歴が記録された場合、昇降機3の利用者数が変化したなど、昇降機3の使われ方が変化した場合、および、交換周期を超えて稼動している場合に、イベントが発生する。
保全作業履歴は、本実施形態では故障情報データベース1や製品情報データベース2に蓄積されるものとする。状態監視処理部7は、故障情報データベース1、製品情報データベース2を一定周期で監視しており、新規に登録されたレコードが、交換周期の変化するイベントに該当するかを判定する。尚、システム利用者9からの指示を受け付けることで、イベントに該当するレコードが各データベースにあるかの判定処理を行ってもよい。
昇降機3の使われ方の変化に関しては、稼動情報データベース5に蓄積される計測データに基づき判定される。例えば、昇降機3のドアの開閉回数が極端に増加もしくは減少した場合、状態監視処理部7は、昇降機3の使われ方が変化したものと判定する。
インターフェイス11は、例えばWebサーバプログラムを構成に含み、HTTPプロトコルまたはHTTPSプロトコルを用いて、クライアント端末10にHTMLデータや画像データを送信する。
クライアント端末10は、Webブラウザプログラムが事前に導入されたコンピュータであり、描画データ作成部8が作成した描画データを受信して、画面上に表示する。またクライアント端末10は、描画データ作成部8が作成した描画データをシート上にプリントする。このようにクライアント端末10は、描画データを画面上もしくはシート上に出力する出力部に相当する。
システム利用者9は、クライアント端末10を操作することで、描画データ作成部8が作成した描画データを顧客に提示し、部品交換の必要性を説明する。
図2は、部品交換予測装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。部品交換予測装置20は、コントローラ101と、入力デバイス110、出力デバイス111の各周辺機器とを有するコンピュータである。
コントローラ101は、部品交換予測装置20の内部で動作する各ハードウェアを制御する。コントローラ101は、以下の構成を有する。
CPU102(CPU:Central Processing Unit)は、ROM104(ROM:Read only memory)やHDD105(HDD:Hard Disk Drive)に記憶されているプログラムを、RAM103(RAM:Random access memory)に展開し、演算実行する処理装置である。CPU102は、プログラムを演算実行することで、コントローラ101内部の各ハードウェアを統括的に制御する。RAM103は、揮発性メモリであり、CPU102が処理する際のワークメモリである。RAM103は、CPU102がプログラムを演算実行している間、必要なデータを一時的に記憶する。
ROM104は、不揮発性メモリであり、部品交換予測装置20の起動の際にCPU102で実行されるBIOS(Basic Input/Output System)や、ファームウェアを記憶している。HDD105は、データを不揮発的に記憶する補助記憶装置である。HDD105は、CPU102が演算実行するプログラムや、制御データを記憶する。本実施形態では、HDD105には上記の各データベースなどが事前に導入されており、各種データを蓄積し、管理する。またHDD105には、以降の動作や機能を実現するためのプログラムやWebサーバプログラムが、事前に導入されている。
ネットワークI/F106(I/F:Interface)は、外部機器との間で行われるデータ通信の制御を担うインターフェイスボードである。
入力I/F107は、入力デバイス110との間で信号の入出力を制御するインターフェイスである。出力I/F108は、CPU102から指示を受けて、出力デバイス111に画像を描画させる。
入力デバイス110は、例えばキーボードやマウスであり、出力デバイス111は、モニターやディスプレイである。尚、入力デバイス110と出力デバイス111とでタッチパネルディスプレイを構成してもよい。また出力デバイス111は、シート上に画像を形成するプリンタと接続した構成であってもよい。この場合、出力デバイス111はプリンタに相当する。
図1に示したインターフェイス11、処理部25のナレッジ処理部6、状態監視処理部7、描画データ作成部8、および記憶部26内の各データベースは、CPU102が、HDD105に記憶されているプログラムを演算実行すること実現される。すなわち、図1に示す部品交換予測装置20内の各ユニットは、プログラムとハードウェアとが協働することで実現される。
図3は、部品交換予測システム900の動作の一例について図示したフローチャートである。図3に示すフローチャートは、大きく2つのパートに分かれる。一つは、計測データなどに基づき、交換周期の初期値を算出するまでの動作例である(S001〜S006)。もうひとつは、主として、実際に稼動している昇降機3でイベントが発生した場合の動作例である(S007以降)。
まずは、交換周期の初期値を算出するまでの動作例について説明する。ナレッジ処理部6は、故障情報データベース1、製品情報データベース2、稼動情報データベース5の各データベースから、分析対象の昇降機3の固有情報と、分析に必要な関連情報を取得する(S001)。
故障情報データベース1、製品情報データベース2、稼動情報データベース5に記憶されている関連情報は、以下の情報となる。尚、ここで列記したものは一部であり、以降で説明する動作に必要な情報が各データベースのいずれかに記憶されている。
故障情報DB1・・・故障部品の識別情報(部品名など)、故障発生年月日など。
製品情報DB2・・・昇降機の識別情報(製造番号など)、型式、用途(乗用、荷物用など)、設置住所、設置環境(ガス、日照など)、部品交換年月日など。
稼動情報DB5・・・稼動状態(月走行時間など)。
尚、故障部品の識別情報、故障発生年月日、部品交換年月日などについては、例えば後述の図6(A)のようにまとめられる。
図4は、稼動情報データベース5から得られる、昇降機3の稼動状態や稼動環境の計測データを一覧にした図である。図4(A)は、センサ31から出力される、昇降機3の稼動状態を示す計測項目を一覧にした図である。本実施形態では、走行距離、ガス濃度、平均温度、平均湿度、走行時間、起動回数、通電時間、開閉回数の各計測データがセンサ31から得られ、遠隔監視装置4で月平均や年平均にまとめられる。図4(B)は、対象の昇降機3が設置される環境特有の計測項目を一覧にした図である。昇降機3が特殊な環境の下で稼動している場合、本実施形態では、図4(A)の計測データに加えて、環境に応じて図4(B)に示す計測データも取得される。本実施形態では、特殊環境として、ガス・硫黄、塩害、屋外、高温、低温、多湿、塵埃、放射能の各項目が設けられている。製品情報データベース2から得えられる設置環境の情報に、例えば「ガス・硫黄」を示す情報が含まれる場合、図4(A)に示す計測データに加えて、図4(B)に示す「ガス・硫黄」の計測データも稼動情報データベース5から取得される。
図3の説明に戻る。ナレッジ処理部6は、ステップS001によって得られた各情報に基づき、分析対象の昇降機3に故障履歴(故障発生年月日)があるかを、部品ごとに確認する(S002)。ナレッジ処理部6は、分析対象の昇降機3のうち、故障履歴が無い部品については(S002:No)、類似機種、類似部品などのモデルデータを取得する(S003)。本例では、故障履歴のみについて言及しているが、これ以外にも実績の無いデータについては、該当するモデルデータが取得される。
ナレッジ処理部6は、得られた故障履歴などに基づき、昇降機3の部品ごとの交換周期を分析する(S004)。分析方法としては、ワイブル分析・ワイブル型累積ハザード分析など、部品ごとの特性に合わせた分析方法をナレッジ処理部6にて選択し、交換周期を算出する。ここでは交換周期算定方法の概要を記すが、詳細については、図5以降の各図面を用いて後述する。
(S004−1)各データベースより、分析対象部品の故障に到るまでの期間、および継続して正常稼動した期間を計算する。
(S004−2)得られた期間を使用し、ワイブル型累積ハザード分析により、各部品の交換周期を信頼度(%)ごとに算出する。
設置環境や利用者の使い方によって昇降機3の部品の寿命が異なるため、ナレッジ処理部6は、交換周期に影響する要素を取得し、各要素に応じて、ステップS004で算出した各部品の交換周期を補正する(S005)。交換周期に影響する要素とは、図4(B)に示す各項目を指す。尚、図4(B)に示した各項目についての計測手段が無い場合は、クライアント端末10を使ってシステム利用者9が登録してもよい。ナレッジ処理部6は、昇降機3の部品(製造番号)ごとに、項目に応じて交換周期を補正する。ナレッジ処理部6は、補正後の交換周期を、現時点での最終的な交換周期として決定し、ナレッジデータベース12に初期値として記憶する(S006)。
次に、実際に稼動している昇降機3でイベントが発生した場合の動作例について説明する。状態監視処理部7は、故障情報データベース1その他のデータベースの変化(イベント発生)を常時監視する(S007)。部品の交換周期が変化するようなイベントが発生した場合(S008:Yes)、状態監視処理部7は、当該部品および関連部品(後述)の交換周期を再計算するようナレッジ処理部6に指示する。部品の交換周期が変化するようなイベントとしては、上記のとおり、故障が発生した、部品を交換した、昇降機の利用者数が変化した、交換周期を超えて稼動しているなどである。ナレッジ処理部6は、この指示に基づき、図5のフローチャートを用いて説明する動作に従い、交換周期を再計算する(S009)。尚、交換周期の算出には、一般的に用いられているワイブル型累積ハザード分析を用いる。尚、この再計算の後に、ステップS005の補正を行ってもよい。
ナレッジ処理部6は、当該部品に関し、今回計算した交換周期と前回までの交換周期(前回交換周期と称する)との差が10%を超えるか否かを判定する(S010)。尚、ここでは一例として10%としているが、部品種類や故障による影響度などにより許容範囲はそれぞれ異なるため、10%以外の数値を用いてもよい。10%を超えない場合(S010:No)、処理はステップS007に戻り、状態監視処理部7によるイベント監視が引き続き行われる。
今回計算した交換周期と前回交換周期との差が10%を超える場合(S010:Yes)、ナレッジ処理部6は、インターフェイス11を介して、クライアント端末10にアラートを発するように設定する(S011)。クライアント端末10は、この設定に応じて、システム利用者9に音声を発したり、画面上に表示するなどして通知する。
ナレッジ処理部6は、算出した部品の交換周期を最新の交換周期として、ナレッジデータベース12に保存する(S012)。このようにして得られた最新の値をフィードバックし、蓄積することで、交換周期の設定精度を向上させる。
今回計算した交換周期と前回交換周期とを比較し、今回の交換周期が前回交換周期よりも短くなった場合(S013:Yes)、処理は図9のステップS201に進む。図9の動作については、改めて後述する。
図5は、ナレッジ処理部6で行われる交換周期計算の動作例を示すフローチャートである。図5に示すフローチャートは、上記のステップS004、ステップS009などで行われるが、ここではステップS009の交換周期再計算の動作例として説明する。また、図5に示す各ステップでは、テーブルT1〜T7が作成されるが、これら各テーブルの一部もしくは全ては、ナレッジデータベース12にて蓄積、管理される。
状態監視処理部7は、図3のステップS008で発生したイベントを特定する(S101)。ここでは、昇降機3を構成する部品の一つである部品A(第1部品)が故障したものとする。ナレッジ処理部6は、故障情報データベース1から故障発生年月日(D1)、製品情報データベース2から納入年月日(D2)、部品交換年月日(D3)を取得する。またナレッジ処理部6は、稼動情報データベース5から月平均走行時間(D4)を取得し、これらをまとめてテーブルT1を作成する(S102)。故障発生年月日(D1)は、部品が故障した日付情報であり、納入年月日(D2)は部品を新たに新設した日付情報である。部品交換年月日(D3)は、部品を交換した日付情報である。尚、交換によって部品は新たに新設されることになるため、部品交換年月日(D3)は、部品を新設した日付情報でもある。
図6(A)は、ステップS102で作成されるテーブルT1の一例を示す図である。ナレッジ処理部6は、故障した部品Aについて、上記の各日付情報、月平均走行時間を一覧にしてまとめる。これとともにナレッジ処理部6は、部品Aに関連する一つまたは複数の部品についても、故障発生年月日(D1)、納入年月日(D2)、部品交換年月日(D3)、月平均走行時間(D4)の各データを取得し、テーブルT1に追加する。本例では、部品Aに関連する部品が複数あるものとし、この関連部品を部品B、部品Cとする。関連部品とは、機械的に相互に関連して動作する部品を指す。関連部品は、例えば、該当部品と物理的に直接接触して共に動作する部品である。また、ベルトなどの動力伝達媒体を介して共に回動するそれぞれのローラなど、間接的に接触して動作する部品も、関連部品に相当する。
ナレッジ処理部6は、テーブルT1から故障間隔(D5)、正常稼動間隔(D6)を計算し、テーブルT2を作成する(S103)。
図6(B)は、テーブルT1からテーブルT2を導出する際に一時的に生成されるテーブルを例示する図であり、図6(C)は、テーブルT2を例示する図である。ナレッジ処理部6は、図6(B)に示すように、イベント間隔(D7)を時単位で算出する。イベント間隔(D7)は、テーブルT1の故障発生年月日(D1)、納入年月日(D2)、部品交換年月日(D3)のいずれかを起点とし、故障発生年月日(D1)、部品交換年月日(D3)のいずれかに至るまでの期間を表した間隔情報を指す。
また、イベント間隔(D7)を算出する際には、以下の式を用いてもよい。
イベント間隔(D7)=yearfrac(I,II)÷30×(月平均走行時間) (式1)
ここで、関数yearfrac()は、I,IIで指定される2つの日付の間の期間が、一年に対して占める割合を算出する関数である。
そしてナレッジ処理部6は、期間の意味合いに応じて、各期間を故障間隔(D5)、正常稼動間隔(D6)の間隔種別(D8)で分類する。ナレッジ処理部6は、例えば図6(B)の最初の行に示す「D2:納入年月日→D1:故障発生年月日」のように、納品してから故障するまでの期間を「故障間隔」として分類する。また、第3行目の「D1:故障発生年月日→D1:故障発生年月日」、第5行目の「D3:部品交換年月日→D1:故障発生年月日」についても、「故障間隔」として分類される。すなわち、納品や交換(故障交換含む)してから、そのまま稼動を続けて最終的に故障に至った期間を、「故障間隔」として分類する。またナレッジ処理部6は、図6(B)の第2行目、第4行目、第6行目に示すように、納品や交換(故障交換含む)してから、故障せずに最後まで稼動し続けて部品交換に至った場合、当該期間を「正常稼動間隔」として分類する。このようにイベント間隔(D7)は、納品や交換(故障交換を含む)によって新設されてから継続使用し、最終的に故障するまでの期間、または、新設されてから継続使用し、最終的に交換されるまでの期間、のいずれかに分類される。
ナレッジ処理部6は、このようにして各部品についてのイベント間隔(D7)、間隔種別(D8)を導出し、その後に、故障間隔(D5)、正常稼動間隔(D6)をカラムとしたイベント間隔(D7)のテーブルT2を作成する(図6(C)参照)。
図5の説明に戻る。ナレッジ処理部6は、ナレッジデータベース12から、前回の交換周期計算結果を取得し、また過去のイベント間隔(D7)、間隔種別(D8)を取得して、テーブルT3を作成する(S104)。そしてナレッジ処理部6は、テーブルT3に、テーブルT2もしくは図6(B)に示すテーブルの内容を追加して、テーブルT4を作成する(S105)。
図7(A)は、テーブルT3を例示した図であり、図7(B)は、テーブルT4を例示した図である。テーブルT3、T4ともに、イベント間隔(D7)、間隔種別(D8)の各カラムを含むテーブルとなっており、テーブルT4は、テーブルT3に対してテーブルT2の内容を統合したものとなっている。
図5の説明に戻る。ナレッジ処理部6は、故障分析により、各部品の形状パラメータm(D9)、および尺度パラメータη(D10)を算出し、テーブルT5を作成する(S106)。尚、本実施形態で使用している故障分析は、上記のように、一般的に用いられるワイブル型累積ハザード分析だが、他の分析方法を用いてもよい。そしてナレッジ処理部6は、テーブルT5から、交換周期(D11)を算出し、テーブルT6を作成する(S107)。交換周期(D11)の計算方法は、ワイブル型累積ハザード分析の形状パラメータm(D9)、尺度パラメータη(D10)を使用した、以下の一般的な信頼度計算式で算出する。
交換周期(D11)=exp(ln(η)+(ln(ln(1÷(1-0.01))))÷m) (式2)
ナレッジ処理部6は、テーブルT6に前回交換周期(D12)を統合して、テーブルT7を作成する(S108)。
図8(A)はテーブルT5の一例を示す図であり、図8(B)はテーブルT6の一例を示す図である。また図8(C)はテーブルT7の一例を示す図である。S106〜S108の処理により、最終的には、図8(C)に示すテーブルT7が得られる。ナレッジ処理部6は、部品A〜Cごとに、形状パラメータm(D9)、および尺度パラメータη(D10)、交換周期(D11)、前回交換周期(D12)を対応付けてテーブルT7を作成する。
このようにして算出した交換周期(D11)と前回交換周期(D12)との差が10%以上であるかを、図3のステップS010で判定する。また図3のステップS013で、今回の交換周期(D11)が前回交換周期(D12)よりも短くなった場合、処理は図9のS201に進む。
図9は、各部品の残余命を算出し、描画データを作成する動作例を示すフローチャートである。ナレッジ処理部6は、対象部品および関連部品の情報を各データベースから取得し(S201)、関連部品の残寿命予測を実施する(S202)。そして描画データ作成部8は、予測した関連部品の残余命および早期劣化が視覚的に確認できるグラフ図を含めた描画データを作成する(S203)。この描画データは、HTML(HyperText Markup Language)などのマークアップ言語や画像データを含んだデータである。インターフェイス11は、作成された描画データをクライアント端末10に送信する(S204)。
以下、図10〜図14を参照しつつ、図9のフローチャートの詳細を説明する。
図10は、関連部品の一例である。関連部品とは、上記のように機械的に相互に関連して動作するものを想定している。ここでは、部品Aをエスカレーターの移動手すりを駆動させるための駆動ローラとし、部品Bを、部品Aの駆動ローラに介された駆動用チェーンの張力を調整するためのアイドラスプロケットとする。また部品Cを、部品Bのアイドラスプロケットにより調整される駆動用チェーンとする。このように部品A、部品B、部品Cは、機械的に相互に関連している。
図11は、本実施形態の残寿命予測方法を説明する図である。ここで、縦軸は部品の劣化度を示し、横軸は経年を示している。縦軸の劣化度の100%は、これを超えた場合、急激に故障確率が高まることを示している。
ここでは、ナレッジ処理部6により、部品Aの当初の交換周期は5.5年と算出され、部品Bの当初の交換周期は7年、部品Cの当初の交換周期は8.3年と算出されていたとする。このように本例では、各部品の交換周期の長さは(部品A<部品B<部品C)の関係にあるものとする。また、最も交換周期の短い部品Aが、5.6年使用し続けているものとして説明する。
部品Bおよび部品Cは、過去の事例分析により、部品Aが故障した場合や部品Aが著しく劣化している場合、連鎖して早期劣化するという傾向がある。この過去の事例分析の結果を元に、ナレッジ処理部6は、部品Aの劣化度が100%となった時点を基点として、関連部品B、Cの交換周期がどのように変化したかを再計算する。
以下に部品B、Cの再算出について記す。ここでは、交換周期が部品Cよりも短い部品Bについては、部品Aの故障間隔を加味して算出し、交換周期の長い部品Cについては、部品Aおよび部品Bの故障間隔を加味して算出する。
部品Aが故障した場合の部品Bの早期劣化または同時に故障する可能性がある期間を、ワイブル分析・ワイブル型累積ハザード分析で計算する。ここでナレッジ処理部6は、部品Aの故障間隔と部品Bの故障間隔とを合算し、これと部品Bの正常稼動間隔を用いてワイブル分析・ワイブル型累積ハザード分析し、形状パラメータm、尺度パラメータηを求める。
図12(A)は、部品A、部品Bに関する、イベント間隔(D7)、間隔種別(D8)を例示した図である。本例では、部品Aの故障間隔(5.5年)と部品Bの各故障間隔とを統合し、この統合した値を部品Bの新たな故障間隔とする。ここでは、部品Aの故障間隔と部品Bの各故障間隔とを合算(加算演算)することで統合する。ナレッジ処理部6は、部品Bの統合後の故障間隔および部品Bの正常稼動間隔を用いて、部品Bに関してのワイブル分析・ワイブル型累積ハザード分析を行い、形状パラメータm、尺度パラメータηを求める。
ナレッジデータベース12から取得した前回交換周期をtとすると、故障率や交換周期は、一般的にワイブル分析で用いられる下記の式を用いる。
一般的な信頼度(=故障率)の計算式は、以下となる。
故障率F(t)=1-exp(-(t/η)m) (式3)
また、信頼度99%とする場合の交換周期は、以下となる。
信頼度99%の交換周期=exp(ln(η)+(ln(ln(1÷(1-0.01))))÷m) (式4)
図11の例によると、部品B単体での交換周期は7.0年であったが、部品Aの故障間隔を併せて再計算すると6.0年となる。これにより、部品Aが稼動し続けて5.6年経過する時点で、部品Bの交換周期の残寿命は、1.4年(7.0-5.6=1.4(年))から0.4年(6.0-5.6=0.4(年))へと短縮される。
またナレッジ処理部6は、部品Aが故障した場合に部品Cが早期劣化または同時に故障する可能性がある期間も、同様にしてワイブル分析・ワイブル型累積ハザード分析で計算する。
図12(B)は、部品A、部品B、部品Cに関する、イベント間隔(D7)および間隔種別(D8)を例示した図である。本例では、部品Aの故障間隔と部品Bの各故障間隔とを統合し、さらに部品Cの各故障間隔を統合して、最終的に得られた値を部品Cの新たな故障間隔とする。ここでは、部品Aの故障間隔、部品Bの各故障間隔、部品Cの各故障間隔を合算(加算演算)することで統合する。ナレッジ処理部6は、この統合した故障間隔および部品Cの正常稼動間隔を用いて、部品Cに関してのワイブル分析・ワイブル型累積ハザード分析を行い、形状パラメータm、尺度パラメータηを求める。そしてナレッジ処理部6は、上記の式3、式4に基づき、部品Cの交換周期を求める。
尚、このようにして求めた部品B、部品Cの交換周期に対して、図3のステップS005に示す補正処理を施してもよい。
またナレッジ処理部6は、上記の部品B、部品Cの残寿命とともに、部品Aが故障した場合に部品B、部品Cが早期劣化または同時に故障する確率を算出する。ナレッジ処理部6は、部品Aが故障した場合に部品Bが早期劣化または同時に故障する確率を、故障の統計に基づき求める。例えば、記憶部26の製品情報データベース2には、部品Aが故障した場合に、部品Bの交換周期(7年)、部品Cの交換周期(8.3年)が短くなったり、故障したりしたケースが、機種毎に何%発生したかのデータを記憶している。ナレッジ処理部6は、このデータを用いて故障確率を算出する。
図13は、部品Aをさらに継続使用した場合の状態を示したグラフ図である。ここでは、部品Aに関し、予め算出した交換周期5.5年を1年超過し、6.5年使用し続けている状況を考える。状態監視処理部7は、部品Aの交換周期5.5年を超えても部品Aが交換されていないことをイベントとして認識し(図3のS008)、ナレッジ処理部6が交換周期の再計算処理を開始する(図3のS009)。この時点で部品Aの劣化度は100%を大きく超えており、故障する確率が極めて高い状態にある。また部品Aの超過期間が長くなるほど、部品B、部品Cについても、劣化の進行度合いが増す期間も長くなり、部品Aと同時に部品B、部品Cも故障する可能性が高くなる。
図13の例について、部品Aが故障した場合に部品Bや部品Cも同時に故障する可能性がある期間を、ワイブル分析・ワイブル型累積ハザード分析で計算する。部品Bについては、上記と同様に、部品Aの故障間隔、部品Bの故障間隔、部品Bの正常稼動間隔に基づき、ワイブル分析・ワイブル型累積ハザード分析し、形状パラメータm、尺度パラメータηを求める。部品Cについても上記と同様に、部品Aの故障間隔、部品Bの故障間隔、部品Cの故障間隔、および部品Cの正常稼動間隔に基づき、形状パラメータm、尺度パラメータηを求める。
ナレッジデータベース12から取得した前回交換周期をtとすると、ナレッジ処理部6は、一般的にワイブル分析で用いられる上記の式3、式4を用いて、部品Aの交換周期を例えば6.8年(残寿命0.3年)と算出する。またナレッジ処理部6は、部品Bが6.8年で同時故障する故障率を、製品情報データベース2を参照することで、例えば30%と求め、部品Bおよび部品Cが同時に故障する確率を例えば20%と求める。
ナレッジ処理部6は、このようにして残寿命および故障確率を算出するが、その他にも、部品A〜Cを交換する際の費用を算出することができる。記憶部26の製品情報データベース2には、部品ごとに、作業費、部品費の各データも記憶されている。ナレッジ処理部6は、これらを取得して、作業費と部品費とを合算して総費用を算出する。
図14は、上記のようにして導出した部品A〜Cの作業費、部品費、総費用、故障率、残寿命を一覧にした図である。また、図14(A)が図11の例による一覧であり、図14(B)が図13の例による一覧である。
描画データ作成部8は、ナレッジ処理部6が計算した結果の描画データを作成する。描画データ作成部8は、クライアント端末10が表示するための静止画像データもしくはHTMLデータを描画データとして作成するが、時間経過とともにグラフの各線が延伸して動くような動画データを作成してもよい。描画データ作成部8は、図11や図13に示されるグラフと、図12や図14に示されるテキスト一覧との両方を作成し、これらが1つの画面内に収まるように作成するが、例えばグラフのみ、テキストデータのみを作成してもよい。描画データ作成部8が作成した描画データは、インターフェイス11を介してクライアント端末10に送られ、クライアント端末10の表示部に表示される。また描画データは、システム利用者9の操作により印刷される。この交換周期などが記されたデータを、顧客に提示することで、顧客に交換しない場合のリスクや、交換によるメリットを、より具体的に説明することができる。また、交換周期や残寿命のみならず、費用や故障率も資料に含めて提示することで、顧客も交換するか否かの判断をしやすくなる。また、図11や図13に示すように、グラフに図示した描画データを作成することで、顧客に提示する資料としての視認性も向上する。
また、システム利用者9がクライアント端末10を操作して、分析対象の昇降機3の製造番号を入力または選択し、部品交換予測装置20に送信する。これにより、部品交換予測装置20の処理部25は、昇降機3や部品の製造番号に基づき、当該昇降機3を構成する部品について、上記の残寿命や故障率の算出処理を行い、描画データ(図11、図13の画像や図14のテキストデータ)を作成する。これにより、システム利用者9は、指定した製造番号の描画データを、任意のタイミングで閲覧することができる。システム利用者9は、表示された画像を顧客に提示したり、必要に応じて印刷したりするなどして、顧客に部品の交換を勧める。
上記の図11、図12、図14(A)の説明は、部品Aを実際に5.6年間使用続けたタイミングで、関連部品B、Cの残余命や故障率の算出処理を行い提案資料を作成する、という内容である。すなわち、今現在、既に交換周期を超過している状況下で提案する説明となっている。これに対し、例えば、現時点ではまだ部品Aの交換時期ではないが、今後使用し続けて仮に5.6年使用した場合、関連部品B、Cはどうなるかなど、今後使用し続けたと仮定してその予測を求める際にも、上記実施形態を適用することができる。図13、図14(B)の説明においても同様である。
本実施形態で説明した交換周期や残寿命の算出方法、故障率の求め方は、あくまでも一例であり、その他の算出方法などを用いてもよい。
本実施形態では、交換周期が変化したことを示す表現手法として、図11、図13に示すようにグラフで表現したり、図14の残寿命の欄に示す「0.5 -> 0.2」のように矢印で残寿命を表現したりしたが、態様はこれに限定されない。これらの表現手法以外にも、単に、「交換周期が短くなりました」「残寿命が変わりました」などの、数値を示さない表現でもよい。このように、交換周期が変化したことを示す態様であれば、どのような表現手法で描画データを作成してもよい。尚、交換周期が変化すると、当然残寿命も変化し、逆に残寿命が変化すると、交換周期も変化する。このように、残寿命が変化することと、交換周期が変化することとは等価である。同様に、残寿命を算出し顧客に提示することと、交換周期を算出し顧客に提示することとは、等価である。以上より、「交換周期」の文言と「残寿命」の文言とは、相互に言い換えることができる。
本実施形態では、故障間隔、正常稼動間隔に分類し、故障間隔、正常稼動間隔ごとにデータが複数ある状態で交換周期を算出した。しかしながら、部品によっては稼動実績が乏しく、例えば1つの故障間隔の実績しかない場合や1つの正常稼動間隔の実績しかない場合もある。これに加え、さらにモデルとなるデータも無い場合は、この1つの故障間隔または正常稼動間隔が、間隔情報を表すデータとして取り扱うことができる。
本実施形態では、ある部品が交換周期を超えて稼動する場合の、関連部品の残寿命や故障率を算出し、これらを表示して顧客に提案するものとして説明した。これとは逆に、使用を開始してから間もない早い段階や、交換周期に達していない段階で部品交換を行うと、関連部品の残寿命も延びて故障率も低下する、などの利点も考えられる。本実施形態を適用することで、早い段階で部品交換を行った場合の、関連部品の残寿命の変化や故障率の変化をグラフなどで示し、顧客に提案してもよい。すなわち、本実施形態の処理部は、ある部品の交換周期(=残寿命)が、周期超過の稼動により縮んだり、交換により延びたりなどで変化する場合の関連部品の交換周期(=残寿命)を、再算出する。これに加え、昇降機の使われ方が変化した場合も、上記のように部品の交換周期が変化するイベントに相当することから、処理部は、この場合の関連部品の交換周期(=残寿命)を再算出する。
上記実施形態では、昇降機を監視対象の一例にして説明したが、これに限らず、機械的に動作する機器や装置を監視対象とした態様にも適用させることができる。また、上記実施形態で説明した部品交換予測装置20が提供する各機能を、機能ごとに複数の装置や筐体(サーバ)に分けたシステム構成としてもよい。
クライアント端末10で行うユーザの操作の受け付けや出力の各機能は、入力デバイス110、出力デバイス111などを用いて部品交換予測装置20側で実装されていてもよい。
以上に詳説したように、本実施形態では、部品や部品群を交換する必要性を顧客に分かりやすく説明することができる。
尚、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
1:故障情報データベース、2:製品情報データベース、3:昇降機、
4:遠隔監視装置、5:稼動情報データベース、6:ナレッジ処理部、
7:状態監視処理部、8:描画データ作成部、9:システム利用者、
10:クライアント端末、11:インターフェイス、12:ナレッジデータベース、
20:交換予測装置、25:処理部、26:記憶部、31:センサ、
900:部品交換予測システム。

Claims (7)

  1. 部品の交換時期を予測する部品交換予測装置であって、
    昇降機を構成する部品ごとの、新設から故障するまでの期間、または新設から交換されるまでの期間を表す間隔情報に基づき、各部品の交換周期をそれぞれ算出し、
    前記昇降機を構成する部品である第1部品の交換周期が変化する場合の、前記第1部品と機械的に関連して動作する関連部品の交換周期を、前記第1部品の間隔情報および前記関連部品の間隔情報に基づき再算出する処理部と、
    前記関連部品の交換周期が、前記処理部によって再算出された後の交換周期に変化したことを示す描画データを作成する描画データ作成部と、
    を有する部品交換予測装置。
  2. 請求項1に記載の部品交換予測装置であって、
    前記処理部は、
    前記関連部品が複数ある場合、前記処理部は、一の関連部品の交換周期を、前記第1部品の間隔情報、他の関連部品の間隔情報、および前記一の関連部品の間隔情報に基づき再算出する、部品交換予測装置。
  3. 請求項1に記載の部品交換予測装置であって、
    前記描画データ作成部は、さらに、前記第1部品および前記関連部品の交換によって生ずる費用の情報を含めて前記描画データを作成する、部品交換予測装置。
  4. 請求項1に記載の部品交換予測装置であって、
    前記処理部は、さらに、前記関連部品が故障する確率を算出し、
    前記描画データ作成部は、さらに、前記確率の情報を含めて前記描画データを作成する、
    部品交換予測装置。
  5. 請求項1に記載の部品交換予測装置であって、
    前記描画データ作成部は、前記関連部品の交換周期が変化したことをグラフに図示することで、前記描画データを作成する、
    部品交換予測装置。
  6. 部品の交換時期を予測する部品交換予測システムであって、
    昇降機を構成する部品ごとの、新設から故障するまでの期間、または新設から交換されるまでの期間を表す間隔情報に基づき、各部品の交換周期をそれぞれ算出し、
    前記昇降機を構成する部品である第1部品の交換周期が変化する場合の、前記第1部品と機械的に関連して動作する関連部品の交換周期を、前記第1部品の間隔情報および前記関連部品の間隔情報に基づき再算出する処理部と、
    前記関連部品の交換周期が、前記処理部によって再算出された後の交換周期に変化したことを示す描画データを作成する描画データ作成部と、
    前記描画データを出力する出力部と、
    を有する部品交換予測システム。
  7. 部品の交換時期を予測する部品交換予測方法であって、
    昇降機を構成する部品ごとの、新設から故障するまでの期間、または新設から交換されるまでの期間を表す間隔情報に基づき、各部品の交換周期をそれぞれ算出し、
    前記昇降機を構成する部品である第1部品の交換周期が変化する場合の、前記第1部品と機械的に関連して動作する関連部品の交換周期を、前記第1部品の間隔情報および前記関連部品の間隔情報に基づき再算出し、
    前記関連部品の交換周期が、再算出された後の交換周期に変化したことを示す描画データを作成する、
    処理を、コンピュータが実行する部品交換予測方法。
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