JP2019091304A - 保守料金提示方法、保守料金提示システム - Google Patents

保守料金提示方法、保守料金提示システム Download PDF

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Yukihiro Koike
幸裕 小池
三好 雅則
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Abstract

【課題】昇降機の保守に要する費用やその根拠を顧客に示しながら、保守計画を作成することができる技術を提供する。【解決手段】保守料金提示方法であって、設備を構成する部品ごとに設定された保守料金に基づき、設備の保守料金を単位期間ごとに時系列で表示し、設備を構成する部品ごとに設定された、信頼性に関する数値データに基づき、設備の信頼性に関する数値データを、単位期間ごとに時系列で表示し、利用者が指定した単位期間である第1期間に保守が行われる予定の部品に関する情報を一覧で表示し、利用者の操作により、一覧内の部品のいずれかが選択され、第1期間とは異なる第2期間が指定されると、選択された前記部品の保守料金および信頼性に関する数値データに基づき、第1期間の保守料金および信頼性に関する数値データと、第2期間の少なくとも保守料金とを変更して再表示する。【選択図】図7

Description

本発明は、昇降機などの設備の保守料金を顧客に提示する技術に関する。
一般に、エレベーター、エスカレーター等の昇降機は、人を載せた状態で稼働するため、長期間にわたって安定した動作特性を備えるとともに、十分に安全性が保たれている必要がある。このため、昇降機では、定期的にまたは動作状況に応じて、点検、整備等の保守作業を行う必要がある。しかも、昇降機の保守作業は特殊な作業であることから、専門の保守員が在籍している保守会社に委託される。
新設の建物に昇降機が設置されると、建物のオーナーとエレベーター保守会社の間で保守契約が締結される。この際、大別して2種類の契約が行われる。その1つは長期間、例えば20年間にわたる機器の動作保障、機器故障の対応、法定点検、および定期点検の全費用を月々で按分して支払う契約(以下、HM契約という)である。他の1つは、法定点検、および定期点検の料金を含んでいるだけで、機器の故障や劣化に伴う交換部品の料金やその作業費を、保守作業が行われる都度支払う契約(以下、POG契約という)である。
これらの契約のうち、HM契約を行った場合、長期間の保守料金を月々に按分して支払うものであるため、昇降機が故障する割合の少ない最初の10年間程度は、顧客側にとって保守料金が不当に高額となっていないかという不信感を与えるおそれがある。
一方、POG契約を行った場合、HM契約に比べて月々の支払いが少なくなるものの、万一昇降機が故障したときや機器劣化によって部品を交換する作業を行う際に、多額の保守料金をまとめて支払う必要がある。
したがって、昇降機の保守料金について必ずしも顧客が納得できるものではないとの問題がある。また、これらのHM契約、POG契約はいずれも昇降機の故障によって生ずる物流の停止や、利用者への補償、および顧客に発生するリスクを考慮したものではない。
昇降機の保守料金を算出する技術として、以下に示す保守料金算出装置が提案されている。この装置は、顧客が保守料金を指定した場合に故障発生リスクをシミュレーションして故障リスクを求め、昇降機の停止に伴う顧客損失金額を算出し、昇降機の保守作業計画を作成し、顧客の望む補償内容に合わせて昇降機の保守料金を算出する(特許文献1参照)。
特開2003−252545号公報
従来技術では、顧客が指定した保守料金をもとに、営業員が故障発生の予測と保守料金を算出して顧客に提案するため、顧客が指定する保守料金が頻繁に変更されると、その都度改めて提案する必要がある。よって、顧客に提案するために多くの時間や費用を費やす等の問題がある。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、顧客が操作する顧客操作端末に保守計画に基づく保守料金とリスクを提示し、顧客が保守料金を変更した場合のリスクを対話的にシミュレーションしながら、自身が望む保守料金をいつでも確認することができる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、代表的な本発明の保守料金提示方法は、1つまたは複数のコンピュータによる、設備の保守料金を提示する保守料金提示方法であって、設備を構成する部品ごとに設定された保守料金に基づき、前記設備の保守料金を単位期間ごとに時系列で表示し、前記設備を構成する部品ごとに設定された、信頼性に関する数値データに基づき、前記設備の信頼性に関する数値データを、前記単位期間ごとに時系列で表示し、利用者が指定した単位期間である第1期間に保守が行われる予定の部品に関する情報を、一覧で表示し、利用者の操作により、前記一覧内の部品のいずれかが選択され、前記第1期間とは異なる第2期間が指定されると、選択された前記部品の保守料金および信頼性に関する数値データに基づき、前記第1期間の保守料金および信頼性に関する数値データと、前記第2期間の少なくとも保守料金とを変更して再表示する。
昇降機の保守に要する費用やその根拠を顧客に示しながら、保守計画を作成することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施形態に係る保守料金提示システムの全体構成例を示す図である。 実施形態に係る保守管理装置のハードウェア構成例を示す図である。 実施形態に係る昇降機保守システムのブロック図を示す図である。 実施形態に係る各データの構成例を示す図である。 実施形態に係る顧客操作端末が表示するメイン画面の一例を示す図である。 実施形態に係る顧客操作端末が表示する個別表示例を示す図である。 図6に示す表示から、部品が選択されて再表示された後の表示例を示す図である。 図7に示す表示から、表示項目が変更された後の表示例を示す図である。 昇降機保守システムの動作例を示すフローチャートである。 顧客操作端末の動作例を示すフローチャートである。 再表示処理の動作例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本実施形態の保守料金提示システムおよび保守料金提示方法を説明する。尚、本実施形態では、エレベーターの保守に関して説明するが、エスカレーター、水平型エスカレーター、オートスロープなどについても同様である。これらを含めて昇降機と称する。また、エレベーターを構成する主ロープ、釣合い錘、乗りかご、巻上機などについては、従前の構成と同様であるため、説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る保守料金提示システムの全体構成例を示す図である。保守料金提示システム500は、昇降機保守システム1、顧客操作端末7を少なくとも含む。またエレベーター5A〜5Cを、保守料金提示システム500に含めてもよい。
顧客施設に設けられるエレベーター5A〜5Cは、顧客施設内に設置されている昇降機であり、それぞれ制御装置51、監視装置52を有する。本実施形態では、エレベーター5A〜5Cのそれぞれに、制御装置51、監視装置52を設けた構成としているが、これら各エレベーターを統括的に管理、監視する1台の制御装置、1台の監視装置を有する構成としてもよい。
制御装置51は、エレベーター5(以降、エレベーター5A〜5Cを特定する必要のない場合は、エレベーター5と称する)を運行制御し、乗りかごを昇降させる。監視装置52は、制御装置51からエレベーター5の制御情報や稼働情報を読み出して監視する。これら制御情報や稼働情報は、広域回線網6を介して昇降機保守システム1に送信される。また監視装置52がエレベーター5の障害を検出した場合も、広域回線網6を介して昇降機保守システム1にアラート情報が送信される。
昇降機保守システム1は、各顧客の各施設にそれぞれ設置されているエレベーターを、統括的に監視、管理している管制センター内に設けられている装置群である。昇降機保守システム1は、本実施形態では保守管理装置2および遠隔監視装置3のコンピュータシステムを含んでいる。
遠隔監視装置3は、監視装置52からアラート情報を受信し、オペレーターなどに障害が発生したことを通知する。また、監視装置52から送信される制御情報や稼働情報を受信し、これら各情報を蓄積する。
保守管理装置2は、過去に保守点検を行った履歴データや、今後の保守点検の予定などの各情報を蓄積し、今後の保守点検の計画を立案するための装置である。
顧客操作端末7は、エレベーター5の利用者(ここでの利用者は、エレベーター5の所有者も概念上含む)である顧客が所有しているクライアント端末装置(コンピュータ)であり、システムを利用するためのWebブラウザが事前に導入されているものとする。本実施形態では、顧客操作端末7は、広域回線網8を介して遠隔監視装置3にアクセスし、後述する処理を行うものとするが、保守管理装置2にアクセスする実装でも構わない。
図2は、保守管理装置2のハードウェア構成例を示す図であるとともに、コンピュータの構成を例示した図である。よって、その他の遠隔監視装置3、顧客操作端末7も、同様のハードウェア構成を有するものとする。
保守管理装置2は、コントローラ101、入力デバイス110、出力デバイス111を有する。コントローラ101は、保守管理装置2の内部で動作する各ハードウェアを制御する。コントローラ101は、以下の構成を有する。
CPU102(CPU:Central Processing Unit)は、ROM104(ROM:Read only memory)やHDD105(HDD:Hard Disk Drive)に記憶されているプログラムを、RAM103(RAM:Random access memory)に展開し、演算実行する処理装置である。CPU102は、プログラムを演算実行することで、コントローラ101内部の各ハードウェアを統括的に制御する。RAM103は、揮発性メモリであり、CPU102が処理する際のワークメモリである。RAM103は、CPU102がプログラムを演算実行している間、必要なデータを一時的に記憶する。
ROM104は、不揮発性メモリであり、保守管理装置2の起動の際にCPU102で実行されるBIOS(Basic Input/Output System)や、ファームウェアを記憶している。
HDD105は、データを不揮発的に記憶する補助記憶装置である。HDD105は、CPU102が演算実行するプログラムや、制御データを記憶する。本実施形態では、以降に説明する各機能を提供するプログラムやデータベースが事前に導入、構築されている。
ネットワークI/F106は、外部機器との間で行われるデータ通信の制御を担うインターフェイスボードである。
入力I/F107は、入力デバイス110との間で信号の入出力を制御するインターフェイスである。出力I/F108は、CPU102から指示を受けて、出力デバイス111に画像を描画させる。
入力デバイス110は、例えばキーボードやマウスなどであり、出力デバイス111は、平面モニターやディスプレイである。尚、顧客操作端末7がタブレット端末である場合、入力デバイスや出力デバイスは、タッチパネルディスプレイに置き替わってもよい。
図3は、昇降機保守システム1の構成を示すブロック図である。図3に示す各ブロックは、CPUが、事前に導入されているプログラムなどを演算実行することで実現される。
遠隔監視装置3は、通信部31、DBアクセス制御部35(DB:データベース)、保守計画提示部36を有する。また遠隔監視装置3のHDDなどの記憶部には、稼働データDB32、故障データDB33の各データベースが構築されている。
通信部31は、広域回線網6を介してエレベーター5との間の通信を担い、また広域回線網8を介して顧客操作端末7との間の通信を担う。DBアクセス制御部35は、稼働データDB32、故障データDB33を操作するためのユニットであり、各DBに対し規定のSQL文を発行し、データの検索、更新、レコードの登録や削除を行う。DBアクセス制御部35は、通信部31を介して得られたエレベーター5の制御情報や稼働情報、アラート情報を、稼働データDB32、故障データDB33に蓄積させる。
保守計画提示部36は、Webサーバの機能を有するユニットである。保守計画提示部36は、顧客操作端末7に導入されているWebブラウザからの要求に従い、顧客に提示する保守作業計画の画面を、HTML(HyperText Markup Language)などのマークアップ言語を用いて生成する。また保守計画提示部36は、顧客操作端末7側で動作する、画面制御用のスクリプトを生成する。保守計画提示部36は、後述の保守作業計画部26から導出される各種データを取得して、画面やスクリプトを生成する。
稼働データDB32は、通信部31を介して得られる、エレベーター5の制御情報や稼働情報に基づき、乗りかごドアの開閉回数やトルク値、起動回数、巻上機の回転駆動数などの各種稼働データの集計値(1時間や1日などの単位時間当たりの集計値)を蓄積する。
故障データDB33は、エレベーター5が発したアラート情報を蓄積する。故障データDB33は、アラート情報として、顧客の識別情報(以下、識別情報を「ID」と称する)、エレベーターID、障害発生日時、障害発生機器(例えば「乗りかごドア」)、障害の内容(例えば「閉じ動作とならない」)などの情報を蓄積する。
保守管理装置2は、通信部21、DBアクセス制御部25、保守作業計画部26を有する。また保守管理装置2のHDD105などの記憶部には、連関管理DB22、作業管理DB23、マスタDB24の各データベースが構築されている。
通信部21は、遠隔監視装置3との間の通信を担うユニットである。DBアクセス制御部25は、HDD105に構築されている、連関管理DB22、作業管理DB23、マスタDB24を操作するためのユニットであり、各DBに対し規定のSQL文を発行し、データの検索、更新、レコードの登録や削除を行う。
保守作業計画部26は、各データベースから得られた各種データを加工、集計して、顧客に提示するデータを作成する算出部であり、データ取得部261、故障確率算出部262、集計部263を含んでいる。保守作業計画部26の機能や動作については、後述のフローチャートなどを用いて改めて説明する。
連関管理DB22は、各マスタ情報を関連付けるためのテーブルを有している。作業管理DB23は、過去に実施した作業に関する履歴データ用のテーブルと、今後実施する作業に関する計画データ用のテーブルとを有している。マスタDB24は、顧客情報、エレベーター情報、部品情報などのマスタ情報を蓄積する。尚、遠隔監視装置3内の稼働データDB32や故障データDB33にレコードを登録するため、マスタDB24内の各種情報は、遠隔監視装置3側でも利用される。
図4は、マスタDB24、連関管理DB22、作業管理DB23で管理されている各テーブルの属性を例示した図である。図4に示す顧客マスタテーブル401、エレベーターマスタテーブル402、施設マスタテーブル402A、部品マスタテーブル403は、マスタDB24内で管理されている。顧客−エレベーター連関テーブル404、エレベーター−部品連関テーブル405は、連関管理DB22で管理されている。また作業履歴テーブル406、作業計画テーブル407は、作業管理DB23で管理されている。尚、図4に示す属性以外のデータが保持されてもよい。またカッコで示される属性は、本実施形態では特に使用されないものとして説明するが、表示用データとしてこれらを用いても構わない。
顧客マスタテーブル401は、顧客を一意に識別するための顧客ID、顧客名、顧客側の担当者および連絡先を、1つのレコードにして対応付けて記憶する。エレベーターマスタテーブル402は、エレベーターを一意に識別するためのエレベーターID、エレベーターの機種名(型式名でもよい)、施設区分ID、階床数などの情報を、1つのレコードにして対応付けて記憶する。施設マスタテーブル402Aは、例えば通常の居住用マンション、高層マンション、病院、学校、役所(公共機関)などの施設の種別を登録するテーブルであり、各エレベーターがどのような施設に設置されているかを判別するためのテーブルである。施設マスタテーブル402Aは、施設区分ID、施設種類名、注意閾値、警告閾値などの情報を、1つのレコードにして対応付けて記憶する。注意閾値、警告閾値の各規定値については後述する。
部品マスタテーブル403は、部品ID、部品名、耐久年数、点検料金、整備料金、点検時停止時間、整備時停止時間の各情報を、1つのレコードにして対応付けて記憶する。部品IDは、部品を一意に識別するための情報である。部品名は、当該部品の名称や型式番号などである。耐久年数は、部品メーカーが公表している当該部品のメーカー保証期間である。点検料金は、目視確認などの点検に要する費用を示しており、整備料金は、部品交換や調整、清掃などの整備に要する費用を示している。点検時停止時間は、当該部品の点検作業を行う場合にエレベーターを停止させる時間を示しており、整備時停止時間は、当該部品の整備作業を行う場合にエレベーターを停止させる時間を示している。
顧客−エレベーター連関テーブル404は、顧客マスタテーブル401の各レコードとエレベーターマスタテーブル402の各レコードとを紐付けるためのテーブルである。顧客−エレベーター連関テーブル404は、顧客ID、エレベーターID、顧客施設内の設置場所、当エレベーターが何号機であるかを示すエレベーター号機番号の各情報が対応付けられている。当テーブルにより、いずれの顧客がどのエレベーターを保有しているのかを判別することができる。
エレベーター−部品連関テーブル405は、エレベーターマスタテーブル402の各レコードと部品マスタテーブル403の各レコードとを紐付けるためのテーブルであり、エレベーターID、部品ID、耐久係数、新設日が対応付けられている。当テーブルにより、いずれのエレベーターがどの部品により構成されているかを判別することができる。
エレベーター−部品連関テーブル405の属性の一つである耐久係数は、当該部品の耐久年数に対して積算される係数(1.0以下)である。エレベーターの使用態様や、設置場所の環境などに応じて、同じ部品であっても劣化度合いは異なるため、メーカーが公表している耐久年数で一律に管理することが困難となる場合がある。よって、本実施形態では、使用態様や設置環境に応じて、エレベーターごとに部品の耐久年数を異ならせるため、この係数を設けている。耐久係数は、稼働データDB32内の制御情報、監視情報や、故障データDB33内のアラート情報、当該部品の劣化度に関する統計情報などによって変動する。例えば、顧客施設の利用者が著しく増加して乗りかごの開閉回数や巻上機の駆動回数などが著しく増加した場合、耐久係数を小さくすることで、当該部品についての耐久年数を現状より減少させることができる。逆に、乗りかごの開閉回数や巻上機の駆動回数が著しく減少した場合、耐久係数を大きくすることで、当該部品についての耐久年数を、メーカー保証期間を限度として増加させることができる。
新設日は、当該部品が新規に設けられた日、または交換された日(年月日)を示すデータである。新設日は、保守により当該部品が交換されると、交換された日付となるように更新される。
作業履歴テーブル406は、保守作業を実施した際の履歴データであり、エレベーターID、部品ID、保守実施日、実施内容(点検または整備)の各情報が対応付けられている。当テーブルにより、いずれのエレベーターのどの部品を、いつ点検(または整備)したかを判別することができる。
作業計画テーブル407は、今後保守作業を行う予定のデータを管理するテーブルであり、エレベーターID、部品ID、保守予定日、実施予定内容(点検または整備)の各情報が対応付けられている。当テーブルにより、いずれのエレベーターのどの部品を、いつ点検(または整備)する予定であるかを判別することができる。
図5は、顧客操作端末7が表示するメイン画面の一例を示す図である。本実施形態では、顧客操作端末7は、Webブラウザを用いて図5〜図8に示す各画面を表示する。
顧客操作端末7は、図5に示すメイン画面501を表示するにあたり、メイン画面の要求電文とともに、顧客IDやパスワードなどのログイン情報を、昇降機保守システム1に送信する。ここで、顧客IDやパスワードを用いた認証が適合である場合、保守計画提示部36は、メイン画面501を作成して、これを返信する。
メイン画面501の表示内容について説明する。顧客操作端末7は、エレベーター5A〜5Cの全てのエレベーターの保守費用の総計を、月次単位でまとめてグラフ化し、時系列で表示する。また顧客操作端末7は、エレベーター5A〜5Cのそれぞれが、どの程度の保守費用となるのかの内訳も、月ごとに表示する。ここでは、エレベーター5Aを1号機、エレベーター5Bを2号機、エレベーター5Cを3号機としている。エレベーター5A〜5Cが、1号機〜3号機のいずれであるかの対応関係は、顧客−エレベーター連関テーブル404で定義されている。顧客操作端末7は、この対応関係に基づき、エレベーター5A〜5Cそれぞれの内訳を表示する。
また以降の説明において、2017年10月までを既に費用が発生した実績データとし、2017年11月以降を、今後費用が発生する予定データであるものとして説明する。また月々のエレベーター5A〜5Cの費用は、保守管理装置2の保守作業計画部26によって、作業履歴テーブル406、作業計画テーブル407に基づき導出される。2017年10月を一例にして説明すると、保守作業計画部26は、作業履歴テーブル406に登録されているレコードから、例えば、エレベーター5Aの部品Aに対し、2017年10月10日に点検した、との情報を得ることができる。また、保守作業計画部26は、部品マスタテーブル403の点検料金を参照することで、部品Aの点検費用を得ることができる。このような対応関係に従い、保守作業計画部26は、エレベーターごとに、2017年10月分の各部品の点検料金、整備料金の合計値を算出し、顧客操作端末7がグラフ表示する。同様のことを、他の月についても行うことで、メイン画面501に表示する各データを得ることができ、年間トータル保守費も算出することができる。2017年11月以降の実施予定の月についても、作業計画テーブル407に基づき同じ手法で算出され、グラフ表示される。
メイン画面501に表示されている矢印アイコン511、512が顧客により押下されることで、グラフが横方向にスクロールして、非表示であった月の費用も表示される。また、グラフ上の各網掛け表示領域が顧客により押下されると、図6に示す画面に遷移する。尚、ここでは2017年11月(第1期間)のエレベーター5A(1号機)の費用を示した領域515が選択されるものとする。
図6は、エレベーターの個別表示画面の一例を示す図である。図5の領域515が選択されると、作業計画テーブル407に基づき、エレベーター5Aに対して2017年11月に実施される予定の保守の内容が個別表示画面601に表示される。
個別表示画面601の上段には、対象部品一覧602が表示される。対象部品一覧602は、2017年11月に保守対象となる部品の名前や作業名(点検または整備の別)、料金、故障確率、停止時間の各情報を、部品ごとに一覧表示するものである。故障確率以外の各情報は、作業計画テーブル407を対象月(2017年11月)を条件にして検索し、得られた部品IDや作業予定内容を用いて、部品マスタテーブル403が参照されることで得ることができる。
ここで、本実施形態の故障確率について説明する。本実施形態において、部品ごとの故障確率は、部品マスタテーブル403に登録されている当該部品の耐久年数、およびエレベーター−部品連関テーブル405に登録されている、当該部品に関しての耐久係数、新設日に基づき算出される。ここで、当該部品の耐久年数(耐久係数を積算した後の耐久年数)を例えば1年とし、この耐久年数に達した時の故障確率を例えば12.0%(120‰)と仮定する。本実施形態では、これを按分して月ごとに1.0%(10‰)ずつ故障確率が増加するものとする。この例の場合、部品を新設した月の故障確率は0%(0‰)となり、その翌月の故障確率は1.0%(10‰)、翌々月の故障確率は2.0%(20‰)となる。このように加算していき、対象月である2017年11月の故障確率が例えば10.0%(100‰)である場合、この数値が2017年11月における当該部品の故障確率となる。本実施形態では、このように簡略な算出モデルを採用しているが、故障確率の算出方法は様々なものがあり、本実施形態に適用させることができる。
個別表示画面601の下段には、エレベーター5Aに関する月ごとの保守料金および故障確率がグラフ状に表示される。この表示を、ここではグラフ画面603と称する。顧客操作端末7は、横軸を時系列の時間軸(月次単位)とし、縦軸の上方向にエレベーター5Aの保守料金とし、縦軸の下方向にエレベーター5Aの故障確率としたグラフを表示する。また、対象月である2017年11月に強調アイコン613が付され、矢印アイコン611、612が押下されることで、スライドして非表示の月についても表示される。
保守料金のグラフ描画ついては、図5を用いて説明した手法を流用することができる。また故障確率に関しては、各部品の月ごとの故障確率を上記の手法で算出し、これらを月ごとに集計(各部品の故障確率を加算)することで、この集計値を、エレベーター5Aの設備の月ごとの故障確率とする。また故障確率に関しては、本実施形態では2つの閾値614、615を設けている。ひとつは注意レベルを意味する注意閾値であり、もうひとつは注意レベルよりも上位のレベルとなる警告レベルを意味する警告閾値である。これら注意閾値、警告閾値は、例えば通常の住居用マンション、高層マンション、病院など、施設の種別ごとに設けられている(図4の施設マスタテーブル402Aを参照)。すなわち、注意閾値、警告閾値は、エレベーターが設置されている施設の種別に応じて異なる。例えば、階床数が5〜6階程度の通常の住居用マンションよりも、高層マンションや病院の方が、エレベーターが故障した場合の影響度が大きい。よって本実施形態では、通常の住居用マンションの注意閾値、警告閾値よりも、高層マンションや病院の注意閾値、警告閾値の方が低くなるように設定される。このように本実施形態では、エレベーターの故障による影響度に応じて、施設種別ごとに注意閾値、警告閾値が設けられる。
図6に示す個別表示画面601を介して、顧客は月ごとの保守料金や故障確率などを参考にし、個別表示画面601を操作して、保守計画の調整を行うことができる。この態様を図7を用いて説明する。
図7は、顧客が個別表示画面601を図6の状態から操作した後の表示例を示している。顧客は、対象部品一覧602の選択欄にチェックを入れることで、部品を選択する。図7の例では、部品A、部品B、部品Cが選択されるものとする。そして顧客は、欄701を介して期間を指定し、確認ボタン702を押下すると、顧客操作端末7は、指定された期間(図7の例では2017年12月)(第2期間)に、選択された部品に対する保守作業が発生するものとして、保守料金、故障確率を再計算する。そして顧客操作端末7は、再計算結果をグラフ画面603に反映して描画する。図7の例では、グラフ表示711に示すように、選択された部品A、部品B、部品Cの分、当月11月の保守料金が減少し、顧客が指定した翌月12月では増加する。また、当月11月においては、グラフ表示712に示すように、本来行われるべき保守作業を先延ばしにした分、故障確率が増加する。一方、保守が行われる翌月12月に関しては、故障確率が減少する。このように本実施形態では、顧客が対象部品一覧602から部品を選択し、選択部品の保守期間(月次)を変更することで、この操作に応じて保守料金や故障確率が再計算され、再表示される。尚、保守料金や故障確率の再計算自体を、保守管理装置2の保守作業計画部26が行い、再計算後の結果に基づき顧客操作端末7が再表示する実装でも構わない。また、故障確率の再計算、再表示に関しては、処理を簡略化し、当月11月の故障確率のみを変更させる実装でもよい。
このようにして保守計画がスケジューリングされ、顧客により決定ボタン721が押下されると、選択された部品の保守の日程が変更される。具体的には、選択された部品の保守作業が、欄701に表示されている月に行われるように、作業計画テーブル407に登録されている該当部品の保守予定日を更新する。
また故障確率が注意閾値に達すると、顧客操作端末7は、注意メッセージを欄720を表示し、故障確率が警告閾値に達すると、警告メッセージを欄720に表示する。故障確率が警告閾値を超える場合、安全性を鑑み、顧客操作端末7は、決定ボタン721を活性化しないように表示制御する。これにより作業計画の変更が制止され、作業計画テーブル407の更新処理も発生しない。
図6や図7の例では、グラフ画面603に月ごとの保守料金、故障確率を表示しているが、顧客が欄751を操作することで、顧客操作端末7は、月ごとの停止時間を表示することができる。この表示例を図8に示す。
図8は、欄751が顧客により操作されて、表示項目が故障確率から停止時間に変更された後の表示例を示す図である。停止時間の月ごとの集計は、部品マスタテーブル403の点検時停止時間および整備時停止時間に基づき、得られた値を月ごとに集計(合算)することで算出される。停止時間に関しても、保守料金、故障確率と同様に、対象部品の保守実施の月が変更されると再計算され、この再計算結果がグラフ画面603に反映される。
このように、顧客自身で顧客操作端末7を操作し、保守作業計画を変更することで、保守料金、エレベーター5の故障確率、保守によるエレベーター5の停止時間などをシミュレーションすることができる。そしてシミュレーションの結果、顧客側が故障確率や停止時間が許容できるものと判断し、且つ、保守料金が妥当であると判断した場合は、顧客により保守作業計画変更の確定処理を行うことができる。
次に、本実施形態の動作例を図9〜図11を用いて説明する。尚、ここでは上記同様に、2017年11月を顧客が選択した対象月とし、2017年12月に部品の保守作業を変更することを想定して説明する。
図9は、顧客操作端末7が図6に示す個別表示画面601を表示するまでの昇降機保守システム1側での動作例を示している。遠隔監視装置3の通信部31が顧客IDおよびエレベーターID、対象月(エレベーターID、対象月は図5を用いて説明した手法で指定される)を含めた要求電文を受信する(S001)。この要求電文は、保守管理装置2に転送され、最終的には、通信部21を介して保守作業計画部26に引き渡される。
保守作業計画部26はSQL文を生成し、DBアクセス制御部25に引き渡して当該SQL文の発行指示を行う。DBアクセス制御部25は、引き渡されたエレベーターIDに応じた注意閾値、警告閾値を、施設マスタテーブル402Aから抽出する(S002)。
そしてDBアクセス制御部25は、引き渡されたエレベーターIDに対応付けられた部品IDを、エレベーター−部品連関テーブル405から抽出する(S003)。ステップS003の際、DBアクセス制御部25は、抽出された部品IDを検索キーとして、該当部品の耐久年数、耐久係数、新設日を、部品マスタテーブル403およびエレベーター−部品連関テーブル405から抽出する。
DBアクセス制御部25は、これら抽出した各データを保守作業計画部26に引き渡し、保守作業計画部26のデータ取得部261がこれらを取得する。
保守作業計画部26の故障確率算出部262は、上記の手法を用いて、部品ごとに、各月の故障確率を算出する(S004)。そして集計部263は、ステップS004で算出された故障確率を、月ごとに纏めて集計する(S005)。ここでは、各部品の故障確率を月ごとに区分けして、月ごとに部品それぞれの故障確率を累積加算して集計する。尚、これ以外の集計手法で纏めてもよい。他の例としては、各部品の故障確率の中で、最も数値が大きい部品の故障確率を、当月の故障確率として選定してもよい。ここで求められた月ごとの故障確率が、当該エレベーター設備の月ごとの故障確率となる。
保守作業計画部26は、SQL文を生成し、DBアクセス制御部25に引き渡して当該SQL文の発行指示を行う。DBアクセス制御部25は、当該SQL文を発行し、エレベーターIDを検索キーとして、作業履歴テーブル406から当該エレベーターIDに対応付けられた部品IDおよび各部品の保守実施日、実施内容(点検/整備)を抽出する。またDBアクセス制御部25は、エレベーターIDを検索キーとして、作業計画テーブル407から当該エレベーターIDに対応付けられた部品IDおよび各部品の保守予定日、実施予定内容(点検/整備)を抽出する(S006)。そしてDBアクセス制御部25は、部品マスタテーブル403から、実施内容や実施予定内容に基づき、各部品の料金(点検料金/整備料金)、停止時間(点検時停止時間/整備時停止時間)を抽出する(S007)。DBアクセス制御部25は、これら抽出した各データを保守作業計画部26に引き渡し、保守作業計画部26のデータ取得部261が取得する。
保守作業計画部26の集計部263は、保守実施日や保守予定日、実施内容や実施予定内容に基づき、各部品の料金、停止時間を、月ごとに纏めて集計する(S008)。この月ごとに纏めた集計値が、エレベーター設備の月ごとの保守料金、停止時間となる。
保守作業計画部26は、このようにして得られた各情報を、通信部21を介して遠隔監視装置3に送信する。ここで送信されるデータを纏めると、以下のとおりとなる。
・当該エレベーターのエレベーターID、注意閾値、警告閾値、当該エレベーターの月ごとの保守料金、停止時間、故障確率。
・当該エレベーターを構成する部品であり、対象月(2017年11月)に保守作業を行う予定の各部品のID、部品名、耐久年数、耐久係数、新設日、点検料金、整備料金、点検時停止時間、整備時停止時間、対象月の作業内容(点検/整備)、および、保守が行われないと仮定する場合の対象月時点の故障確率。これらは、対象部品一覧602の表示、および後述の再表示処理の際に使用される。
遠隔監視装置3の保守計画提示部36は、通信部31を介して上記の各データを取得し、HTML形式の画面および顧客操作端末7のWebブラウザ上で実行されるスクリプトを作成する。そして保守計画提示部36は、作成した画面やスクリプト、および上記の各データを顧客操作端末7に送信する(S009)。
顧客操作端末7は、送信されるデータを受信し、これをWebブラウザ上で解析して図6に示す個別表示画面601を表示する。
図10は、顧客操作端末7の動作例を示すフローチャートであり、顧客の操作に応じて表示内容を遷移させる動作例を示している。尚、ここでは顧客操作端末7を動作主体として説明するが、顧客操作端末7のCPUが、WebブラウザプログラムやWebブラウザプログラム上で動作するスクリプトを実行することで、入出力デバイスなどのハードウェアリソースと協働することで行われる。
顧客操作端末7は、受信したHTML形式の画面および各データに基づき、対象部品一覧602およびグラフ画面603を描画する(S101)。顧客操作端末7は、確認ボタン702が押下されたかを判定し(S102)、押下されない場合(S102:No)、決定ボタン721が押下されたかを判定する(S108)。決定ボタン721が押下されない場合(S108:No)、ステップS102に戻る。すなわち、顧客操作端末7は、いずれかのボタンが押下されるまでステップS102、S108を繰り返す。
確認ボタン702が押下されると(S102:Yes)、顧客操作端末7は、再表示処理を行い、対象部品一覧602およびグラフ画面603を再描画する(S103)。ステップS103の再表示処理の詳細は後述する。
顧客操作端末7は、新たに算出された故障確率が警告閾値を超えたかを判定し(S104)、警告閾値を超える場合(S104:Yes)、欄720に警告メッセージを表示して(S110)、決定ボタン721を非活性化する(S111)。その後、処理はステップS102に戻る。新たに算出された故障確率が警告閾値を超えない場合(S104:No)、顧客操作端末7は、次に注意閾値を超えたかを判定する(S105)。
新たに算出された故障確率が注意閾値を超えない場合(S105:No)、処理はステップS107に進み、故障確率が注意閾値を超える場合(S105:Yes)、顧客操作端末7は、欄720に注意メッセージを表示する(S106)。顧客操作端末7は、決定ボタン721が非活性化状態である場合は活性化して押下可能にし(S107)、ステップS108の判定に進む。
決定ボタン721が押下されると(S108:Yes)、昇降機保守システム1に更新依頼電文を送信する(S109)。尚、保守管理装置2の保守作業計画部26は、この電文を遠隔監視装置3、および通信部21を介して取得し、更新用のSQL文を作成し、DBアクセス制御部25を動作させて作業管理DB23の作業計画テーブル407の保守予定日を更新する。
図11は、ステップS103の再表示処理の詳細動作の一例を示すフローチャートである。顧客操作端末7は、対象部品一覧602上で顧客により選択された部品のIDを取得する(S201)。そして顧客操作端末7は、欄701に示されている値を取得し、これを変更後の年月(ここでは2017年12月)とする(S202)。
顧客操作端末7は、ステップS201で取得される部品IDに関して、対象月(2017年11月)のエレベーターの料金、停止時間から、当該部品分の料金、停止時間を減算する(S203)。そして顧客操作端末7は、変更後の年月情報で示される月のエレベーターの料金、停止時間に、当該部品分の料金、停止時間を加算する(S204)。
顧客操作端末7は、ステップS201で取得される部品IDに関する対象月の故障確率を用いて、故障確率の集計を再計算する(S205)。本実施形態では、該当部品について点検や整備が行われないものとして、対象月のエレベーターの故障確率から、選択された各部品の対象月の故障確率を加算する。一方、変更後の年月(2017年12月)には、当該部品に対して点検や整備が行われるため、故障確率はその分減算される。尚、本例では、対象月(2017年11月)の翌月(2017年12月)に、選択された部品の保守を行うものとしているため、このような処理としている。一方、対象月から数か月後に保守を行う場合には、この数か月の期間分について、ステップS201で取得される部品についての耐久年数、耐久係数、新設日を用いて、上記の手法と同等の処理により新たに故障確率を再計算してもよい。
顧客操作端末7は、算出した各値で、グラフ画面603を再描画する(S206)。
尚、本実施形態では、月ごとに集計し、表示するものとしているが、日や年などを単位期間としてもよい。また、本実施形態では、昇降機の保守について説明したが、例えば空調設備やボイラー、配電盤、車両など、昇降機以外の設備にも適用することができる。
信頼性に関する数値データ(指標値)として、本実施形態では故障確率、保守作業による停止時間を例示したが、稼働率、平均故障間隔、設備故障による停止時間(平均修復時間)などでもよい。
また、本実施形態では、エレベーター5A〜5Cの複数のエレベーターを保守対象設備として説明したが、単数(1台)でもよい。また、保守料金提示システム500は、保守管理装置2、遠隔監視装置3、顧客操作端末7の3台のコンピュータによって構成されるものとして説明したが、これに限定されず、例えば1台構成としてもよい。また、各機能部の配置についても、本実施形態の態様に限られない。保守管理装置2、遠隔監視装置3の機能の一部が顧客操作端末7に含まれる構成であってもよい。
本実施形態によれば、顧客が操作する顧客操作端末に保守計画に基づく保守料金とリスク(故障確率や停止時間)を提示し、顧客が保守料金を変更した場合のリスクを対話的にシミュレーションしながら、自身が望む保守料金をいつでも確認することができる。
以上に詳説したように、本実施形態によって、設備の保守に要する費用やその根拠を顧客に示しながら、保守計画を作成することができる。
尚、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
1 :昇降機保守システム
2 :保守管理装置
3 :遠隔監視装置
5、5A、5B、5C :エレベーター
7 :顧客操作端末
21 :通信部
22 :連関管理DB
23 :作業管理DB
24 :マスタDB
25 :DBアクセス制御部
26 :保守作業計画部
31 :通信部
32 :稼働データDB
33 :故障データDB
35 :DBアクセス制御部
36 :保守計画提示部
51 :制御装置
52 :監視装置
261 :データ取得部
262 :故障確率算出部
263 :集計部
500 :保守料金提示システム

Claims (7)

  1. 1つまたは複数のコンピュータによる、設備の保守料金を提示する保守料金提示方法であって、
    設備を構成する部品ごとに設定された保守料金に基づき、前記設備の保守料金を単位期間ごとに時系列で表示し、
    前記設備を構成する部品ごとに設定された、信頼性に関する数値データに基づき、前記設備の信頼性に関する数値データを、前記単位期間ごとに時系列で表示し、
    利用者が指定した単位期間である第1期間に保守が行われる予定の部品に関する情報を、一覧で表示し、
    利用者の操作により、前記一覧内の部品のいずれかが選択され、前記第1期間とは異なる第2期間が指定されると、選択された前記部品の保守料金および信頼性に関する数値データに基づき、前記第1期間の保守料金および信頼性に関する数値データと、前記第2期間の少なくとも保守料金とを変更して再表示する、
    保守料金提示方法。
  2. 請求項1に記載の保守料金提示方法であって、
    さらに、利用者の操作に従い、選択された前記部品に対する保守作業が、前記第1期間から前記第2期間に移ったことを、記憶部に記憶させる、
    保守料金提示方法。
  3. 請求項2に記載の保守料金提示方法であって、
    前記設備の信頼性に関する数値データは、前記部品の故障確率の集計値であり、
    変更後の前記設備の故障確率が規定値を超える場合、前記記憶部は、選択された部品に対する保守作業が前記第1期間から前記第2期間に移ったことを、記憶しない、
    保守料金提示方法。
  4. 請求項3に記載の保守料金提示方法であって、
    前記規定値は、前記設備が設置されている施設の種別ごとに設けられている、
    保守料金提示方法。
  5. 請求項1に記載の保守料金提示方法であって、
    前記設備の信頼性に関する数値データは、前記部品ごとに設けられた、保守に要する時間の集計値である、
    保守料金提示方法。
  6. 請求項1に記載の保守料金提示方法であって、
    さらに、前記設備が複数ある場合、前記単位期間ごとの、全ての設備の保守料金の総計を表示する、
    保守料金提示方法。
  7. 設備の保守料金を提示する保守料金提示システムであって、
    設備を構成する部品ごとに設定された保守料金、および、設備を構成する部品ごとに設定された信頼性に関する数値データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている部品ごとの保守料金を取得し、取得した部品ごとの保守料金に基づき、前記設備の保守料金を単位期間ごとに算出し、前記記憶部に記憶されている部品ごとの信頼性に関する数値データを取得し、当該部品ごとの数値データに基づき、前記設備の信頼性に関する数値データを単位期間ごとに算出する算出部と、
    前記設備の利用者が使用する端末装置であって、
    前記算出部によって算出される、前記単位期間ごとの前記設備の保守料金、および前記単位期間ごとの前記設備の信頼性に関する数値データを、時系列に表示し、
    前記利用者が指定した単位期間である第1期間に保守が行われる予定の部品に関する情報を、一覧で表示し、
    前記利用者の操作により、前記一覧内の部品のいずれかが選択され、前記第1期間とは異なる第2期間が指定されると、選択された前記部品の保守料金および信頼性に関する数値データに基づき、前記第1期間の保守料金および信頼性に関する数値データと、前記第2期間の少なくとも保守料金とを変更して再表示する、
    端末装置と、
    を有する、保守料金提示システム。
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