JP6717996B1 - フィルタ - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の第1の実施形態にかかるバンドパスフィルタ1(以下、単に「BPF1」とも称する。)については、図1、図3、図4の(a)、図5の(a)および図6を参照して説明する。図1は、本実施形態にかかるBPF1の分解斜視透視図である。図3は、図1の(c)に示した分解斜視図の平面図である。図4の(a)は、図1の(a)に示した分解斜視図の平面図である。図5の(a)は、図1の(b)に示した分解斜視図の平面図である。図6は、図3の切断線B−B’におけるBPF1の断面図である。
図1の(c)および図2の(c)に示すように、BPF1およびBPF2は、誘電体(特許請求の範囲に記載の「第1の誘電体層」に相当)により構成された基板5と、一対の広壁として機能する導体層6a,6b(特許請求の範囲に記載の「第2の導体層」に相当)及び導体層7(特許請求の範囲に記載の「第1の導体層」に相当)と、一対の狭壁として機能するポスト壁21〜25,61〜63,71〜73と、により構成されるポスト壁導波路を備えている。なお、図1の(c)および図2の(c)において導体層6a、6bならびに導体層7を仮想線(二点鎖線)にて図示している。これは、基板5の内部に形成された複数の導体ポストを見やすくするためである。
(基板)
基板5は、誘電体により構成された板状部材である。以下において、基板5を構成する6つの表面のうち、面積が最も大きな2つの表面を基板5の主面と称す。本実施形態では、基板5を構成する誘電体として石英を採用するが、他の誘電体(例えばポリテトラフルオロエチレンなどのテフロン(登録商標)系樹脂や液晶ポリマー樹脂などの樹脂)であってもよい。
導体層6a,6bおよび導体層7は、基板5の2つの主面上に設けられた一対の導体層である。すなわち、基板5、導体層6a,6b、及び導体層7は、BPF1では、基板5が導体層6a,7によって挟持された積層構造を有し、BPF2では、基板5が導体層6b,7によって挟持された積層構造を有する。本実施形態では、導体層6a,6b,7を構成する導体として銅を採用するが、他の導体(例えばアルミニウムなどの金属)であってもよい。導体層6a,6b,7の厚さは限定されるものではなく、任意の厚さを採用することができる。すなわち、導体層6a,6b,7の態様は、薄膜であってもよいし、箔(フィルム)であってもよいし、板であってもよい。
基板5には、柵状に配列した、複数の貫通孔が設けられている。これら複数の貫通孔において、貫通孔同士の間隔は、波長より十分に短い。複数の貫通孔は、基板5の一方の主面から他方の主面まで貫通している。貫通孔の内壁には、筒状の導体膜が形成されている。したがって、この筒状の導体膜は、誘電体製の基板5の中に形成された導体ポストとして機能する。また、この筒状の導体膜は、基板5の両主面に設けられた導体層6a,6bと導体層7とを短絡させる。このような導体ポストは、ポスト壁導波路の技術(プリント基板の技術)を利用して実現可能である。貫通孔の内壁は、筒状の導体膜でなくてもよく、導体が充填されていてもよい。
基板5の内部に形成されたポスト壁21〜25,61〜63,71〜73は、ポスト壁導波路が、複数の(本実施形態においては5つの)共振器201〜205として機能すると共に、これらの共振器201〜205の前段及び後段に設けられた導波路206,207として機能するように配置されている。
共振器201は、互いに対向する一対の広壁と、一対の広壁の間に介在する狭壁とにより構成されている。一対の広壁は、金属製の導体層6aまたは6bと導体層7とにより構成されている。共振器201のxy平面における形状は、開口API,AP12が設けられる部分を除くと円形である。別の好ましい実施形態では、円形の代わりに正六角形以上の正多角形から構成されてもよい。正多角形から構成される場合、正多角形の外接円が、当該円形に相当する。開口API,AP12については、後述する。また、開口は、誘導性アイリス又は連結部とも呼ばれる。
導体層6a,6bにおける共振器201のxy平面の円形の中心のことを中心C11と称し、導体層7における共振器201のxy平面の円形の中心のことを中心C12と称する。共振器201の中心C1は、中心C11と中心C12との中点に位置する。共振器202の中心C2、共振器203の中心C3、共振器204の中心C4、及び共振器205の中心C5の各々は、共振器201の中心C1と同様に定められる(図3参照)。
複数の共振器のうち互いに連結されている2つの共振器に着目する。ここでは、共振器202と共振器203とを用いて説明する。2つの共振器202,203の各々のxy平面における形状(共振器202,203の外接円の形状と同じ)は、2つの外接円の中心C2,C3同士をつなぐ直線D−D’を対称軸として線対称である(図3参照)。これにより、所望の特性を有するフィルタを容易に設計することができる。
本実施形態では、共振器201と共振器205とは、互いに隣接するように配置されている(図1の(c),図2の(c)および図3参照)。したがって、複数の共振器が直線状に配置されている非特許文献1の構成と比較して、フィルタの全長を短くすることができる。
導波路206は、導体層6aまたは6bと導体層7とから構成される一対の広壁と、一対の狭壁であるポスト壁61,62とにより構成された、断面が長方形の矩形導波路である。導波路206の共振器201側の端部には、共振器201の開口APIと同じ形状の開口が形成されたショート壁63が設けられている。この開口と共振器201の開口APIとが一致するように導波路206と共振器201とを接続することによって、導波路206と共振器201とは、電磁気的に結合する。
BPF1,2は、その前段及び/又は後段に対して別の高周波デバイスが結合される。BPF1,2に結合される高周波デバイスの一例としては、アンテナ回路、送信回路、及び受信回路、及び、方向性結合器が挙げられる。
ビア88Aは、電極88と導体層6a,6bとを短絡する。また、ビア88Aと同様に構成されたビア89Aは、電極89と導体層6a,6bとを短絡する。このように構成された電極88及び電極89は、グランドとして機能するので、信号線85とともにグランド−シグナル−グランドの端子構造を実現する。
以下、BPF1に固有の構成について説明する。上述した通り、図1の(b)はBPF1の導体層6aの分解斜視透視図である。図5の(a)は導体層6aの平面図である。図1の(a)はBPF1の樹脂層9aの分解斜視透視図である。図4の(a)は樹脂層9aの平面図である。図6は、BPF1における図3の切断線B−B’における断面図である。
導体層6aの上および開口部(結合窓AP101a〜AP105a)(図5の(a)参照)の内部に、樹脂層9aが配置される。樹脂層9aが配置される導体層6aおよび開口部(結合窓AP101a〜AP105a)の領域を第2の領域とも称する。本実施形態では、樹脂層9aを構成する誘電体としてポリイミドを採用するが、他の樹脂であってもよい。樹脂層9aの上に導体層8a(特許請求の範囲に記載の「第3の導体層」に相当)が配置される。
図6に示した構成では、導体層6a,8aの各々は、BPF1のキャビティ301a〜305aの一対の広壁を構成する。上述したとおり、導体層6aは、共振器201〜205の平面視(xy平面)において、各共振器の中心から半径R61a〜半径R65aの5つの開口部(結合窓AP101a〜AP105a)を有する。5つの開口部(結合窓AP101a〜AP105a)はそれぞれ、上述した第2の領域の範囲内に構成される。
BPF1のキャビティ301a〜305aは、互いに対向する一対の広壁と、一対の広壁の間に介在する狭壁とにより構成されている。キャビティ301a〜305aのxy平面における形状は円形である。別の好ましい実施形態では、円形の代わりに正六角形以上の正多角形から構成されてもよい。正多角形から構成される場合、正多角形の外接円が、当該円形に相当する。5つのキャビティ301a〜305aは、各々対応する5つの結合窓AP101a〜AP105aを介して各々対応する5つの共振器201〜205と電磁気的に結合する。好ましい実施形態では、平面視において共振器201〜205の中心は、キャビティ301a〜305aの中心と共通する。別の好ましい実施形態では、平面視において少なくとも1つの共振器(例えば、共振器203)の中心が、対応するキャビティ303aの中心と共通すればよく、全ての積層型共振器において各キャビティの中心が共通する必要はない。
BPF1のキャビティ301a〜305aの各々の狭壁を構成する内側拡張壁121a〜125aのxy平面における形状は、キャビティ301a〜305aの中心からそれぞれ半径R121a〜半径R125aの円形である(図1の(a)、図4の(a)参照)。別の好ましい実施形態では、円形の代わりに正六角形以上の正多角形から構成されてもよい。正多角形から構成される場合、正多角形の外接円が、当該円形に相当する。内側拡張壁121a〜125aは、導体層6a,8aからなる一対の広壁を導通させ、一対の広壁とともに、開口部(結合窓AP101a〜AP105a)を除いた領域が電磁気的に閉じた円柱形の空間を形成する。
図4の(a)は、図6の破断線F−F’におけるBPF1の平面図に相当する。図4の(a)に示すように、キャビティ301aの半径をR121a、キャビティ302aの半径をR122a、キャビティ303aの半径をR123a(図6参照)、キャビティ304aの半径をR124a、キャビティ305aの半径をR125aとする。また本実施形態では、BPF1のキャビティ301a〜305aの中心C31a〜中心C35aは、共振器201〜205の中心C1〜中心C5と平面視において一致させた。中心C31aと中心C32aとの中心間距離をE12aとし、中心C32aと中心C33aとの中心間距離をE23aとし、中心C33aと中心C34aとの中心間距離をE34aとし、中心C34aと中心C35aとの中心間距離をE45aとする。
以下、BPF2に固有の構成について説明する。上述した通り、図2の(b)はBPF2の導体層6bの分解斜視透視図である。図5の(b)は導体層6bの平面図である。図2の(a)はBPF2の樹脂層9bの分解斜視透視図である。図4の(b)は樹脂層9bの平面図である。図7は、BPF2における図3の切断線B−B’における断面図である。
環状の開口部(結合窓AP101b〜AP105b)と、導体層6bの一部の上に、樹脂層9b(特許請求の範囲に記載の「第2の誘電体層」に相当)が配置される。樹脂層9bが配置される環状の開口部(結合窓AP101b〜AP105b)および導体層6bの一部の領域を第2の領域とも称する。本実施形態では、樹脂層9bを構成する誘電体としてポリイミドを採用するが、他の樹脂であってもよい。樹脂層9bの上に導体層8b(特許請求の範囲に記載の「第3の導体層」に相当)が配置される。
導体層6b,8bの各々は、BPF2のキャビティ301b〜305bの一対の広壁を構成する。キャビティ301b〜305bは、xy平面において、それぞれ対応する共振器201〜205よりも小さい構成とすることができる。上述したとおり、導体層6bは、5つの環状の開口部(結合窓AP101b〜AP105b)を有する。5つの環状の開口部(結合窓AP101b〜AP105b)はそれぞれ、上述した第2の領域の範囲内に構成される。
キャビティ301b〜305bは、互いに対向する一対の広壁と、一対の広壁の間に介在する狭壁とにより構成されている。キャビティ301b〜305bのxy平面における形状は、円形の貫通部141b〜145bを備える環状である。すなわち、キャビティ301b〜305bは、筒状である。貫通部141b〜145bを構成する内側拡張壁131b〜135bは、特許請求の範囲に記載の「キャビティ」の「内縁」に相当する。キャビティ301b〜305bの各々は、平面視において、内側拡張壁131b〜135bの各々が共振器201〜205の各々の中心を含むように配置されている。別の好ましい実施形態では、上記環状の内側円形および/または外側円形は、円形の代わりに正六角形以上の正多角形から構成されてもよい。正多角形から構成される場合、正多角形の外接円が、当該円形に相当する。5つのキャビティ301b〜305bは、各々対応する5つの結合窓AP101b〜AP105bを介して各々対応する5つの共振器201〜205と電磁気的に結合する。好ましい実施形態では、平面視において共振器201〜205の中心は、キャビティ301b〜305bの中心と共通する。別の好ましい実施形態では、平面視において少なくとも1つの共振器(例えば、共振器203)について、その共振器の中心が、対応するキャビティ(例えば、キャビティ303b)の中心と共通であればよく、全ての共振器201〜205について、その各共振器の中心が、対応するキャビティの中心と共通である必要はない。
BPF2のキャビティ301b〜305bの各々の狭壁を構成する外側拡張壁121b〜125bの平面視における形状は、キャビティ301b〜305bの中心からそれぞれ半径R121b〜半径R125bの円形である。同様に、BPF2のキャビティ301b〜305bの各々の狭壁を構成する内側拡張壁131b〜135bのxy平面における形状は、それぞれ半径R131〜半径R135の円形である。別の好ましい実施形態では、BPF2の外側拡張壁121b〜125bの平面視における形状は、それぞれ円形の代わりに正六角形以上の正多角形から構成されてもよい。正多角形から構成される場合、正多角形の外接円が、当該円形に相当する。半径R131〜半径R135の円形の中心は、平面視において、BPF2のキャビティ301b〜305bの中心と共通であるのが好ましいが、キャビティ301b〜305bの中心と共通である態様に限定されない。別の好ましい実施形態では、BPF2の内側拡張壁131b〜135bの平面視における形状は、それぞれ円形の代わりに正六角形以上の正多角形から構成されてもよい。正多角形から構成される場合、正多角形の外接円が、当該円形に相当する。
図4の(b)は、図7の破断線F−F’におけるBPF2の平面図に相当する。図4の(b)に示すように、BPF2のキャビティ301bの半径をR121b、キャビティ302bの半径をR122b、キャビティ303bの半径をR123b(図7参照)、キャビティ304bの半径をR124b、キャビティ305bの半径をR125bとする。また本実施形態では、BPF2のキャビティ301b〜305bの中心は、共振器201〜205の中心と平面視において一致させた。キャビティ301b〜305bのそれぞれの中心を中心C31b〜中心C35bとし、中心C31bと中心C32bとの中心間距離をE12bとし、中心C32bと中心C33bとの中心間距離をE23bとし、中心C33bと中心C34bとの中心間距離をE34bとし、中心C34bと中心C35bとの中心間距離をE45bとする。
実施形態1に係るBPF1(図1参照)及び実施形態2に係るBPF2(図2参照)においては、基板5の誘電率の温度依存性が問題となる場合がある。例えば、低温から高温まで大きな温度変化が想定される環境でのフィルタの使用については、特に基板5の誘電率の温度依存性を検討することが望ましい。以下、この点について、図9を参照して詳しく説明する。
石英の比誘電率の温度依存性に関して、−40℃から+100℃までの温度上昇に伴い、石英の比誘電率εが増加することが知られている。また、樹脂フィルムの誘電率の温度依存性に関して、例えば、20℃から100℃までの温度上昇に伴い、ポリイミドフィルムやポリアミドイミドフィルムでは、誘電率が低下することが知られている。
図9は、図1に示したBPF1において、結合窓AP101a〜AP105aが形成されず、キャビティ301a〜305aを省略したフィルタ(以下、「比較例にかかるフィルタ」とも記載する)の透過特性のシミュレーション結果を示す。高次モードの共振周波数では、キャビティ内の電界分布に鑑みて、キャビティの周辺部よりも中央部の方が共振の影響が大きい。シミュレーション条件として、第1段目及び第5段目の共振器の半径R1,R5は共に700μm、第2段目及び第4段目の共振器の半径R2,R4は共に725μm、第3段目の共振器の半径R3は750μmである。基板5の石英の厚さは、520μmである。
次いで、共振器の上に結合窓を介してキャビティ301a〜305a,301b〜305bが積層化されたBPF1(図1参照),BPF2(図1参照)の温度依存性について検討する。
フィルタの使用環境温度変化が広範囲にわたる場合、誘電率の温度依存性が温度領域によって変化する場合がある。例えば、フィルタの使用環境温度変化が20℃から160℃程度の場合、ポリアミドイミドフィルムから構成される樹脂層9a、9bを用いるに際し、誘電率の温度依存性が大きく変化することに注意を要する。20℃から100℃までは、温度上昇に伴いポリアミドイミドフィルムの誘電率が低下するが、100℃以上では温度上昇に伴いポリアミドイミドフィルムの誘電率が増加する。このような温度変化でのフィルタ利用を想定すると、基板5は、20℃から100℃までは、温度上昇に伴い誘電率が増加し、100℃以上では温度上昇に伴い誘電率が低下する誘電体を用いるのが好ましい。かかる場合においても、特定の温度変化が生じる温度領域において、温度変化に対する誘電率の変化傾向が相殺又は低減される関係にある誘電体を組み合わせることにより、中心周波数のシフトを低減することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
5 基板(第1の誘電体層)
6a、6b 導体層(第2の導体層)
7 導体層(第1の導体層)
8a,8b 導体層(第3の導体層)
9a,9b 樹脂層(第2の誘電体層)
21〜25、61,62、71,72 ポスト壁
21i〜25i、61i〜64i、71i〜73i 導体ポスト
63、64、73 ショート壁
80 変換部
81 誘電体層
85 信号線
86 パッド
87 ブラインドビア
88,89 電極
88A、89A ビア
111a〜115a、121b〜125b 外側拡張壁
111b〜115b 外部拡張壁
121a〜125a、131b〜135b 内側拡張壁
141b〜145b 貫通部
201〜205 共振器
206,207 導波路
301a〜305a、301b〜305b キャビティ
6c、81a、AP12,AP23,AP34,AP45,API,APO 開口
AP101a〜AP105a、AP101b〜AP105b 結合窓
Claims (10)
- 一方の主面に第1の導体層が設けられ、他方の主面に第2の導体層が設けられ、内部にポスト壁が設けられた基板を有するポスト壁導波路であって、電磁気的に結合した複数の共振器として機能するポスト壁導波路と、
前記ポスト壁導波路に積層されたキャビティであって、前記第2の導体層に形成された結合窓を介して前記共振器と電磁気的に結合されたキャビティと、を備え、
前記基板は、第1の誘電体からなる第1の誘電体層を含み、
前記キャビティの内部には、第2の誘電体からなる第2の誘電体層が設けられ、
前記第1の誘電体の誘電率が、温度上昇に伴って増加し、且つ、前記第2の誘電体の誘電率が、前記温度上昇と同じ範囲での温度上昇に伴って減少する、又は、
前記第1の誘電体の誘電率が、温度上昇に伴って減少し、且つ、前記第2の誘電体の誘電率が、前記温度上昇と同じ範囲での温度上昇に伴って増加する、
ことを特徴とするフィルタ。 - 前記キャビティは、
前記ポスト壁導波路の平面視において前記共振器に包含され、
前記第2の誘電体層上に配置された第3の導体層と、
前記第3の導体層と前記第2の導体層とを短絡する拡張壁と、
を備え、
前記第2の誘電体層は、前記キャビティの内部に加え前記結合窓の内部にも設けられ、且つ、前記第1の誘電体層と接するように前記共振器上に配置され、
前記キャビティは、前記第3の導体層を一方の広壁とし、前記拡張壁を狭壁とし、
前記結合窓は、前記ポスト壁導波路の平面視において、前記共振器に包含される、
ことを特徴とする請求項1に記載のフィルタ。 - 前記結合窓は、前記ポスト壁導波路の平面視において、前記共振器の中心を含むように配置されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルタ。
- 前記キャビティは、筒状であり、
前記結合窓は、前記ポスト壁導波路の平面視において、環状であり、
前記結合窓は、前記ポスト壁導波路の平面視において、前記キャビティの範囲内に形成されている、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のフィルタ。 - 前記キャビティは、前記ポスト壁導波路の平面視において、内縁が前記共振器の中心を含むように配置されている、
ことを特徴とする請求項4に記載のフィルタ。 - 前記第2の誘電体の誘電率の温度依存性が、前記第1の誘電体の誘電率の温度依存性よりも大きく、且つ、前記第1の誘電体の体積が、前記第2の誘電体の体積よりも大きい、ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のフィルタ。
- 前記複数の共振器の各々が、前記ポスト壁導波路の平面視において円形状又は六角形以上の正多角形状であり、
前記複数の共振器のうち互いに結合されている2つの共振器の各々は、これら2つの共振器の外接円の半径をR1及びR2とし、これらの2つの共振器の中心間距離をDとした場合に、D<R1+R2となるように配置されている、
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のフィルタ。 - 前記キャビティの外形は、前記ポスト壁導波路の平面視において円形状又は六角形以上の正多角形状であり、
前記ポスト壁導波路の平面視において、前記キャビティが、前記共振器の中心と共通の中心を有し、
前記複数の共振器のうち互いに結合されている2つの前記共振器に備えられた各々のキャビティは、これら2つのキャビティの外接円の半径をR3及びR4とし、これらの2つのキャビティの中心間距離をEとした場合に、E>R3+R4となるように配置されている、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のフィルタ。 - 前記第1の誘電体が、石英、サファイア、アルミナからなる群から選択される材料を主成分とする、
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のフィルタ。 - 前記第2の誘電体が、ポリイミドまたはポリアミドイミドから選択される材料を主成分とする、
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のフィルタ。
Priority Applications (4)
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