JP6717735B2 - 改善された切り換え効率のためのスピン軌道トルクビット設計 - Google Patents

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Description

本開示の実施形態は、概して不揮発性メモリに関し、より詳細には、改善されたスピントルク効率を有する磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)に関する。
コンピュータの心臓部は、回転磁気媒体またはソリッドステート媒体デバイスを通例含み得る磁気記録デバイスである。今日、コンピューティングシステムで使用される情報を記憶するための多くの異なるメモリ技術が存在している。これらの異なるメモリ技術は、概ね、2つの大きいカテゴリ、揮発性メモリおよび不揮発性メモリに分けることができる。揮発性メモリは、概して、記憶されたデータを保持するために電力を必要とするコンピュータメモリの種類を指し得る。他方で、不揮発性メモリは、概して、記憶されたデータを保持するために電力を必要としないコンピュータメモリの種類を指し得る。不揮発性メモリの例としては、リードオンリーメモリ(ROM)、磁気抵抗RAM(MRAM)、ならびにNORおよびNANDフラッシュなどのフラッシュメモリ等を挙げることができる。
近年、MRAMが次世代の不揮発性メモリとして次第に注目を集めている。MRAMは、高速のアクセス時間、ほぼ無限の読み出し/書き込み耐久性、耐放射性、および高い記憶密度を提供する。従来のRAMチップ技術と異なり、MRAMデータは電荷として記憶されず、代わりに、磁気モーメントを用いてデータビットを記憶する。MRAMデバイスは、2つの磁気的に分極した層から形成されたメモリ要素を包含してもよい。2つの磁気的に分極した層は、磁気分極場を各々維持することができ、薄い絶縁層によって分離され、協働して磁気トンネル接合(MTJ)ビットを形成する。薄い絶縁層はバリア層であってもよい。MTJメモリビットは、膜面に対するMTJビット構造体の面内磁化または垂直磁化のために設計され得る。2つの磁性層の一方は、特定の極性に設定された永久磁石であり(すなわち、固定磁化を有する)、他方の層の分極は、強磁場またはスピン分極電流などの外部書き込み機構の影響を受けて変化することになる(すなわち、自由磁化を有する)。したがって、セルは、セルが不揮発性メモリセルとして機能することを可能にする2つの安定状態を有する。
MTJメモリビットを用いるMRAMの1つの種類は、スピン分極電流を用いてビット状態が書き込まれる、スピン注入MRAM(STT−MRAM)である。しかし、通例、大量の書き込み電流が、セルの状態を切り換えるために必要とされる。時間とともに、バリア層は電流量のために破損する場合があり、MTJを動作不可能にする。加えて、STT−MRAMデバイス内では、近隣のMTJビットを乱さない書き込みのために単一のMTJビットを隔離することは困難になり得、個々のMTJビットを選択するために大きいトランジスタが必要になり得る。
したがって、当技術分野においては、個々のMTJビットを、近隣のMTJビットを乱すことなく選択することができ、また、バリア層の破損を防止するために書き込み電流の効率を向上させることができる改善されたMRAMデバイスが必要とされている。
本開示は、概して不揮発性メモリデバイスに関し、詳細には、個々のビットを切り換えるために必要とされる電流量の低減、および切り換えの信頼性の向上をもたらすスピン軌道トルクMRAM(SOT−MRAM)メモリセルに関する。SOT−MRAMメモリセルは、第1の長手方向軸を有する第1のインターコネクト線と、長軸を有する楕円形状MTJビットと、第1のインターコネクト線と垂直に配向された第2の長手方向軸を有する第2のインターコネクト線とを含む。楕円形状MTJビットの長軸は、第1の長手方向軸および第2の長手方向軸に対して角度をなして配置されている。MTJビットは、磁気的に分極した自由層と、磁性層を分断するために用いられるバリア層と、MTJビットの長軸と異なる角度をなしてピニングされた磁気モーメントを有する磁気的に分極した基準層とを含む。MTJビットの長軸を、第1の長手方向軸および第2の長手方向軸に対して角度をなして配向し、MTJ基準層モーメントも、MTJビットの長軸と異なる角度をなして配向するように選定することにより、自由層モーメントと、MTJビットにわたって印加された電圧およびインターコネクト線に沿った電圧の何らかの組み合わせによって誘起されるスピン電流/ラシュバ場との間に、0でない平衡角度を誘起することができ、その結果、より一貫性の高い切り換えダイナミクス、および反転のための短縮された潜伏時間がもたらされる。
一実施形態では、メモリセルは、第1の長手方向軸を有する第1のインターコネクト線と、第1のインターコネクト線と垂直に配置された第2の長手方向軸を有する第2のインターコネクト線と、長軸を有する楕円形状ビットとを含む。楕円形状ビットは、第1のインターコネクト線と第2のインターコネクト線との間に配置され、長軸は、第1の長手方向軸および第2の長手方向軸に対して角度をなして配置されている。楕円形状ビットは、自由層と、磁気モーメントを有する基準層であって、磁気モーメントは、長軸と異なる角度をなして配置されている、基準層と、自由層と基準層との間に配置されたバリア層とを含む。
別の実施形態では、メモリセルは、第1の長手方向軸を有するインターコネクト線と、インターコネクト線と垂直に配置された個々のコンタクトと、インターコネクト線に結合された楕円形状ビットであって、長軸を有し、長軸は第1の長手方向軸に対して角度をなして配置され、楕円形状ビットは、自由層と、長軸と異なる角度をなして配置された磁気モーメントを有する基準層と、自由層と基準層との間に配置されたバリア層とを含む、楕円形状ビットとを含む。
別の実施形態では、メモリアレイは、第1の長手方向軸を有する第1のインターコネクト線と、第1のインターコネクト線と垂直な第2の長手方向軸を有する第2のインターコネクト線と、第1のインターコネクト線と平行な第3の長手方向軸を有する第3のインターコネクト線と、第1の長軸を有する第1の楕円形状ビットと、第2の長軸を有する第2の楕円形状ビットとを含む。第1の楕円形状ビットは、第1のインターコネクト線と第2のインターコネクト線との間に配置され、第1の長軸は、第1の長手方向軸および第2の長手方向軸に対して角度をなして配置されている。第1の楕円形状ビットは、第1の自由層と、第1の磁気モーメントを有する第1の基準層であって、第1の磁気モーメントは、第1の長軸と異なる角度をなして配置されている、第1の基準層と、第1の自由層と第1の基準層との間に配置された第1のバリア層とを含む。第2の楕円形状ビットは、第2のインターコネクト線と第3のインターコネクト線との間に配置され、第2の長軸は、第2の長手方向軸および第3の長手方向軸に対して角度をなして配置されている。第2の楕円形状ビットは、第2の自由層と、第2の磁気モーメントを有する第2の基準層であって、第2の磁気モーメントは、第2の長軸と異なる角度をなして配置されている、第2の基準層と、第2の自由層と第2の基準層との間に配置された第2のバリア層とを含む。
本開示の上述の特徴を詳細に理解することができるように、以上において手短に要約された本開示のより具体的な説明が、実施形態を参照することにより行われ得る。実施形態のうちのいくつかは添付の図面に示されている。しかし、本開示は他の同等に有効な実施形態も認めることができるため、添付の図面は単に本開示の典型的な実施形態を示すのみであり、したがって、その範囲の限定と見なされるべきではないことに留意されたい。
一実施形態に係るSOT−MRAMメモリセルの概略図である。 図1AのSOT−MRAMメモリセルの概略上平面図である。 一実施形態に係るSOT−MRAMメモリセルの自由層および基準層の概略図である。 一実施形態に係るメモリビットの概略側面図である。 別の実施形態に係るメモリビットの概略側面図である。 一実施形態に係るSOT−MRAMメモリセルの概略側面図である。 別の実施形態に係るSOT−MRAMメモリセルの概略側面図である。 一実施形態に係るSOT−MRAMメモリセルの状態の概略図である。 別の実施形態に係るSOT−MRAMメモリセルの状態の概略図である。 一実施形態に係るメモリアレイの概略図である。 一実施形態に係るSOT−MRAMメモリアレイの概略斜視図である。 SOT−MRAMメモリセルの概略平面図である。 図3AのSOT−MRAMメモリセルの基準層および自由層の概略図である。 一実施形態に係るSOT−MRAMメモリセルの概略側面図である。 一実施形態に係るSOT−MRAMメモリセルの概略側面図である。 別の実施形態に係るSOT−MRAMメモリアレイの概略図である。
理解を促進するため、可能な場合には、図に共通している同一の要素を指定するために同一の参照符号が用いられている。一実施形態において開示されている要素は、具体的な記述がなくとも、他の実施形態上で有利に利用され得ることが企図されている。
以下において、本開示の実施形態が参照される。しかし、本開示は、説明されている特定の実施形態に限定されないことを理解されたい。代わりに、以下の特徴および要素の任意の組み合わせが、異なる実施形態に関連するか否かにかかわりなく、本開示を実装および実施するように企図されている。さらに、本開示の実施形態は、他の可能な解決策を上回る利点および/または従来技術を上回る利点を達成し得るが、特定の利点が所与の実施形態によって達成されるか否かは本開示の限定ではない。したがって、以下の態様、特徴、実施形態および利点は、請求項において明示的に記述されている場合を除き、単なる例示にすぎず、添付の請求項の要素または限定と見なされない。同様に、「本開示」への言及は、本明細書において開示されているいかなる発明の主題の一般化と解釈されるものでもなく、請求項において明示的に記述されている場合を除き、添付の請求項の要素または限定であると見なされるものではない。
本開示は、概して不揮発性メモリデバイスに関し、詳細には、個々のビットを切り換えるために必要とされる電流量の低減、および切り換えの信頼性の向上をもたらすスピン軌道トルクMRAM(SOT−MRAM)メモリセルに関する。SOT−MRAMメモリセルは、第1の長手方向軸を有する第1のインターコネクト線と、長軸を有する楕円形状MTJビットと、第1のインターコネクト線と垂直に配向された第2の長手方向軸を有する第2のインターコネクト線とを含む。楕円形状MTJビットの長軸は、第1の長手方向軸および第2の長手方向軸に対して角度をなして配置されている。MTJビットは、磁気的に分極した自由層と、磁性層を分断するために用いられるバリア層と、MTJビットの長軸と異なる角度をなしてピニングされた磁気モーメントを有する磁気的に分極した基準層とを含む。MTJビットの長軸を、第1の長手方向軸および第2の長手方向軸に対して角度をなして配向し、MTJ基準層モーメントも、MTJビットの長軸と異なる角度をなして配向するように選定することにより、自由層モーメントと、MTJビットにわたって印加された電圧およびインターコネクト線に沿った電圧の何らかの組み合わせによって誘起されるスピン電流/ラシュバ場との間に0でない平衡角度を誘起することができ、その結果、より一貫性の高い切り換えダイナミクス、および反転のための短縮された潜伏時間がもたらされる。
図1Aは、一実施形態に係るSOT−MRAMメモリセル100の概略図である。メモリセル100は、スピンホール効果ベースのMRAM(SHE−MRAM)またはラシュバ効果MRAMであってもよい。メモリセル100は、第1の長手方向軸105aを有する第1のインターコネクト線105と、第1のインターコネクト線105と垂直な第2の長手方向軸110aを有する第2のインターコネクト線110と、第1の長手方向軸105aおよび第2の長手方向軸110aに対して角度をなして配置された長軸115aを有する楕円形状ビット115とを有する。磁気トンネル接合メモリ要素または楕円形状ビット115は、自由磁化を有する自由層120と、固定またはピニングされた磁気モーメント125aを有する基準層125と、自由層120と基準層125との間に配置された磁性層を分断するために用いられるバリア層130とを備える。基準層125の磁気モーメント125aは、長軸115aと異なる角度をなして配置されている。自由層120とそれぞれのインターコネクト線105、110との間、および基準層125とそれぞれのインターコネクト線105、110との間には、追加の層が存在してもよいことを理解されたい。例えば、反強磁性層、合成反強磁性構造またはキャッピング層が存在してもよい。
楕円形状ビット115は、高さ、長径、および短径を有する楕円円筒である。ここで、長径は短径よりも大きい。楕円形状ビット115の長径は長軸115aに相当する。一実施形態では、長軸115aは、第1のインターコネクト線105および第2のインターコネクト線110の両方の幅と同じである。一実施形態では、楕円形状ビット115の長軸115aは、第2の長手方向軸110aから5〜60度に配向されている。一実施形態では、楕円形状ビット115の長軸115aは、第1の長手方向軸105aから30度〜85度に配向されている。一実施形態では、ビットは、自由層120が第2の長手方向軸110aから5度〜60度の角度をなして第2のインターコネクト線110に接触しているように配向されてもよい。別の実施形態では、ビットは、自由層120が第1の長手方向軸105aから5度〜60度の角度をなして第1のインターコネクト線105に接触しているように配向されてもよい。一実施形態では、長軸115aは、第1の長手方向軸105aから5度〜60度の角度をなして配置されている。
楕円形状ビット115は、楕円形状ビット115に、長軸115aに沿った一軸異方性を与えるようにパターニングされ、自由層120が、長軸115aに沿った2つの方向のうちの一方にのみ向くことになることを確実にする。パターニングされた形状の結果、一軸異方性エネルギー井戸が自然に形成され、自由層120が自発的に切り換わるのを防止するためのバリアを作り出し、保持を確実にする。一軸異方性エネルギーは、公式1/2MVによって決定される。ここで、Mは飽和磁化、Hは異方性磁場、Vは体積である。自由層120内にスピン分極電流を流すことによって書き込みが生じる。スピン分極電流は自由層120にトルクを与え、自由層120が異方性エネルギーバリアに打ち勝ち、配向を切り換えることを可能にする。自由層に結合されたインターコネクト線105内に電流を流すことによって発生されるスピンホール効果および/またはラシュバ効果は、楕円形状ビット115を含む個々のビットの書き込み性能を向上させることを促進し得る。個々のビットの書き込み性能を向上させるために、ラシュバ効果、スピンホール効果のみ、またはラシュバ効果およびスピンホール効果の両方の組み合わせが選定されてもよい。個々のメモリセル上に、近隣のメモリセルを乱すことなく書き込みを行うことができる。加えて、選択されたメモリセルのみが書き込まれることを確実にするために、近隣のメモリセルにおけるラシュバ効果および/またはスピンホール効果を抑制することができ、別名、半選択法として知られている。逆の場合もあり得ること、すなわち、スピンホール効果および/またはラシュバ効果が主要な書き込み機構であり、MTJビット内を流れるスピン分極電流が、書き込み性能を向上させ、適切なビット選択を確実にするのを促進し得ることが理解される。
図1Bは、第1のインターコネクト線105および第2のインターコネクト線110に対していくらかの角度をなす楕円形状ビット115の配置を示す、図1AのSOT−MRAMメモリセル100の概略上平面図である。他のシステムでは、基準層125のピニングは、楕円形状ビット115の長軸115aと平行になされ、それにより、自由層120と相互作用する電流のスピン分極が磁化と共線的になるようにする。自由層120を切り換えるために必要なスピントルクの強さは自由層モーメントと基準層モーメントとの間の角度の正弦に比例するため、層間の角度が0度または180度である自由層120および基準層125の共線的配向により、正弦およびしたがってスピントルクは0になる。したがって、切り換えは、層間の小さいずれを誘起するために、磁気モーメントの熱揺動を必要とする。これにより、電流が自由層120内を流れ始めると、自由層120は振動し始め、異方性エネルギーバリアに打ち勝ち、自由層120が配向を切り換えることを可能にするほど振動が十分に大きくなるまで、振幅を増していく。これらの熱揺動はランダムプロセスであるため、歳差運動を開始するのに必要な初期時間(潜伏時間として知られる)と、したがって個々のビットおよびビットアレイ全体のための総切り換え時間とは、書き込み試行ごとに変化し得る。
図1Cが示すように、基準層125の磁気モーメント125aを長軸115aと異なる角度にピニングすることにより、自由層120にスピントルクを与えるための初期状態は、0よりも大きい量から開始する。これにより、潜伏時間が解消され、切り換え効率および一貫性が大幅に向上する。一実施形態では、基準層125の磁気モーメント125aは、楕円形状ビット115の長軸115aから角度5〜60度をなして配置されている。
基準層125は、IrMn、PtMn、NiMn、NiO、またはFeMnなどの反強磁性層を用いることによって単純にピニングされてもよい。一実施形態では、楕円形状ビット115は、2つの磁性層が非磁性層を通じて結合されている、合成反強磁性体(SAF)固定層を用いてもよい。一部の実施形態では、固定強磁性体層は、Ni、Fe、Co、またはそれらとB、Ge、白金(Pt)および/もしくはMnとの化合物を含む合金を含む単一の強磁性体、あるいはCoとPt、Coとパラジウム(Pd)、CoとNi、および/またはそれらの化合物および混合物の超格子であってもよい。一部の実施形態では、非磁性層はルテニウム(Ru)を含む。一部の実施形態では、SAFは、第1の強磁性体層、第2の強磁性体層、および第1の強磁性体層と第2の強磁性体層との間に配置されたルテニウム(Ru)層を備える。
一部の実施形態では、楕円形状ビット115は、下部シーディング基層、ピニング層、および/またはキャッピング層を含むことができるであろう。図1Dは、楕円形状ビット115の一実施形態の側面図を示す。楕円形状ビット115は、反強磁性層135と、基準層125と、バリア層130と、自由層120とを含む。楕円形状ビット115は、図示されていない第1のインターコネクト線105と第2のインターコネクト線110との間に配置されている。反強磁性層135は基準層125に結合され、第1のインターコネクト線105または第2のインターコネクト線110のいずれかに結合されていてもよい。バリア層130は基準層125と自由層120との間に配置されている。
図1Eは、楕円形状ビット115の別の実施形態の側面図を示す。楕円形状ビット115は、合成反強磁性層145と、バリア層130と、および自由層120とを含む。合成反強磁性層145は基準層125を含む。一部の実施形態では、SAFは、第1の強磁性体層、第2の強磁性体層、および第1の強磁性体層と第2の強磁性体層との間に配置されたルテニウム(Ru)層を備える。バリア層130に隣接する強磁性体層は基準層125である。楕円形状ビット115は、図示されていない、第1のインターコネクト線105と第2のインターコネクト線110との間に配置されている。合成反強磁性層145は、第1のインターコネクト線105または第2のインターコネクト線110のいずれかに結合されていてもよい。バリア層130は、基準層125と自由層120との間に配置されている。
図1Fは、SOT−MRAMメモリセル100の一実施形態の側面図を示す。楕円形状ビット115は、第1のインターコネクト線105に結合された自由層120と、第2のインターコネクト線110上に直接配置された基準層125とを含む。自由層120および基準層125は、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)、銅(Cu)、またはそれらとホウ素(B)、ゲルマニウム(Ge)および/もしくはマンガン(Mn)との合金化合物を含んでもよい。自由層120は、約1nm〜6nmの厚さを有してもよく、基準層125は、約1nm〜6nmの厚さを有してもよい。バリア層130は、自由層120と基準層125との間に配置されている。バリア層130は、酸化マグネシウム(MgO)、酸化ハフニウム(HfO)、または酸化アルミニウム(AlOx)などの酸化物で構成されてもよく、約0.7nm〜3nmの厚さを有してもよい。自由層に結合されたインターコネクト線(図1Fにおける第1のインターコネクト線105)は、スピンホールおよび/またはラシュバ効果を発生させるために、約4〜20nmの厚さを有するPt、Ta、W、Hf、Ir、CuBi、CuIr、またはAuWなどの強いスピン軌道結合を有する材料で構成されてもよく、基準層125に結合された第2のインターコネクト線110は、銅またはアルミニウムで構成されてもよく、約20nm〜100nmの厚さを有してもよい。
図1Gは、楕円形状ビット115が、第1のインターコネクト線105に結合された基準層125、および第2のインターコネクト線110上に直接配置された自由層120を含む、SOT−MRAMメモリセル100の別の実施形態を示す。第1のインターコネクト線105および第2のインターコネクト線110は、読み出し操作のためのワード線およびビット線であってもよい。第1のインターコネクト線105および第2のインターコネクト線110は、書き込み操作のためのワード線およびビット線であってもよい。バリア層130は自由層120と基準層125との間に配置されている。
楕円形状ビット115は、自由層モーメント120の成分が、それぞれ、基準層モーメント125aと実質的に逆平行であるか、または平行であるかのいずれかである、1または0のいずれかを表す状態になり得る。ビット115の抵抗は、バリア層130と界面を接する自由層120および基準層125の磁気モーメントの相対配向に依存する。自由層120の磁気モーメントが、図1Hに示されるように、基準モーメント125aと実質的に平行な構成になっている場合、楕円形状ビット115は、0を表す状態になっている。図1Iに示されるように、自由層モーメント120の成分が基準モーメント125aと実質的に逆平行な構成になっている場合、楕円形状ビット115は1を表す状態になっている。
図2Aは、一実施形態に係るメモリアレイ240を示す。メモリアレイ240は、複数の下部インターコネクト線と、下部インターコネクト線と垂直に配置された複数の上部インターコネクト線と、複数の下部インターコネクト線と複数の上部インターコネクト線との間に配置された複数の楕円形状ビットとで構成される。一実施例によれば、図2Bでは、メモリアレイ240は、第1のインターコネクト線205と、第1のインターコネクト線205と垂直に配置された第2のインターコネクト線210と、第1のインターコネクト線205と平行に配置された第3のインターコネクト線220と、第1の長軸を有する第1の楕円形状ビット215と、第2の長軸を有する第2の楕円形状ビット225とを含む。図示されていないが、第1の楕円形状ビット215は、楕円形状ビット115と同様の配置を有することを理解することができる。第1の楕円形状ビット215は、第1のインターコネクト線205と第2のインターコネクト線210との間に配置されている。第1の楕円形状ビット215は、第1の自由層と、第1の長軸と異なる角度をなして配置された第1の磁気モーメントを有する第1の基準層と、第1の自由層と第1の基準層との間に配置された第1のバリア層とを含む。第2の楕円形状ビット225は、第2のインターコネクト線210と第3のインターコネクト線220との間に配置されている。第2の楕円形状ビット225は、第2の自由層と、第2の長軸と異なる角度をなして配置された第2の磁気モーメントを有する第2の基準層と、第2の自由層と第2の基準層との間に配置された第2のバリア層とを含む。第2の楕円形状ビット225の第2の長軸は、第1の楕円形状ビット215の第1の長軸と平行であることができる。第2の楕円形状ビット225の第2の長軸が第1の楕円形状ビット215の第1の長軸の角度と異なる角度をなす、可能な代替案が存在する。メモリアレイ240は、メモリアレイ240内の各々の個々のビットの長軸が、アレイの残りの楕円形状ビットの長軸に対して異なる角度をなして配置されている、複数の楕円形状ビットを包含し得ると想定することができる。
図3Aは、メモリセル300が、第1の長手方向軸305aを有するインターコネクト線305と、インターコネクト線305に結合された長軸315aを有する楕円形状ビット315と、インターコネクト線305と垂直に配置された個々のコンタクト310とを備える、SOT−MRAMメモリセル300の別の実施形態を示す。個々のコンタクト310は、選択トランジスタ、非選択トランジスタ、または両方の組み合わせを利用し得ることを理解することができる。楕円形状ビット315は、インターコネクト線305と個々のコンタクト310との間に配置されていてもよい。長軸315aは、第1の長手方向軸305aに対して角度をなして配置されている。個々のコンタクト310は、図示されていない第2の長手方向軸を有してもよい。別の実施形態では、長軸315aは、第1の長手方向軸305aおよび第2の長手方向軸に対して角度をなして配置されている。
基準層325のピニングは、基準層125をピニングするために利用される同じ技法を利用することを理解することができる。図3Bが示すように、基準層325の磁気モーメント325aは、自由層320と異なる角度をなしてピニングされている。
図3Cは、SOT−MRAMメモリセル300の一実施形態の側面図を示す。楕円形状ビット315は、インターコネクト線305に結合された自由層320と、個々のコンタクト310上に直接配置された基準層325とを含む。自由層320および基準層325は、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)、銅(Cu)、またはそれらとホウ素(B)、ゲルマニウム(Ge)および/もしくはマンガン(Mn)との合金化合物を含んでもよい。自由層320は、約1nm〜6nmの厚さを有してもよく、基準層325は、約1nm〜6nmの厚さを有してもよい。バリア層330は、自由層320と基準層325との間に配置されている。バリア層330は、酸化マグネシウム(MgO)、酸化ハフニウム(HfO)、または酸化アルミニウム(AlOx)などの酸化物で構成されてもよく、約0.7nm〜3nmの厚さを有してもよい。第1のインターコネクト線305は、スピンホールおよび/またはラシュバ効果を発生させるために、約4〜20nmの厚さを有する、Pt、Ta、W、Hf、Ir、CuBi、CuIr、またはAuWなどの強いスピン軌道結合を有する材料で構成されてもよい。
図3Dは、楕円形状ビット315が、インターコネクト線305に結合された基準層325、および個々のコンタクト310上に直接配置された自由層320を含む、SOT−MRAMメモリデバイス300の別の実施形態を示す。自由層320に結合された個々のコンタクト310は、スピンホールおよび/またはラシュバ効果を発生させるために、約4〜20nmの厚さを有する、Pt、Ta、W、Hf、Ir、CuBi、CuIr、またはAuWなどの強いスピン軌道結合を有する材料で構成されてもよく、基準層325に結合された第2のインターコネクト線305は、銅またはアルミニウムで構成されてもよく、約20nm〜100nmの厚さを有してもよい。バリア層330は、自由層320と基準層325との間に配置されている。個々のコンタクト310は、ビット315の両側に配置された2つの選択トランジスタ335、345に結合されていてもよい。インターコネクト線305は、ビットの1つ以上の列に接触してもよい。個々のコンタクト310は単一のビットに接触してもよい。したがって、本開示は、図3Eに示されるように、独立コンタクトを有するセルのアレイを含んでもよい。楕円形状ビット315は、楕円形状ビット115の様々な実施形態を含んでもよいことが理解されるであろう。例として、楕円形状ビット315は以下のもののうちの1つ以上を含んでもよい:キャッピング層、基層、および/またはピニング層。
図3Eは、一実施形態に係るメモリアレイ340を示す。メモリアレイ340は、複数のインターコネクト線と、複数のインターコネクト線と垂直に配置された複数の独立コンタクトと、複数のインターコネクト線および複数の個々のコンタクトに結合された複数の楕円形状ビットとで構成される。一実施例によれば、メモリアレイ340は、インターコネクト線305と、第1のインターコネクト線305と垂直に配置された個々のコンタクト310と、長軸315aを有する楕円形状ビット315とを含む。インターコネクト線305は、個々のコンタクト310を示すために部分的に除去されている。楕円形状ビット315は、自由層と、長軸と異なる角度をなして配置された磁気モーメントを有する基準層と、自由層と基準層との間に配置されたバリア層とを含む。楕円形状ビット315は、図1Dおよび図1Eにおいて説明されたとおりの楕円形状ビット115と同様であってもよいことを理解されたい。メモリアレイ340は、メモリアレイ340内の各々の個々のビットの長軸が、アレイの残りの楕円形状ビットの長軸に対して異なる角度をなして配置されている、複数の楕円形状ビットを包含し得ると想定することができる。
したがって、ビットを、それに一軸異方性を与えるようにパターニングし、自由層が2つの方向のうちの一方にのみ向くことになることを確実にし、楕円形状ビットを第1のインターコネクト線および第2のインターコネクト線に対して角度をなして配置し、基準層の磁気モーメントを、長軸と異なる角度をなして配置することにより、自由層の切り換えを向上させることができ、近隣のメモリセルを乱すことなく選択メモリセルのより高速でまとまりのある書き込み時間および読み出し時間を可能にする。
上記は本開示の実施形態を対象にしているが、本開示の他の実施形態およびさらなる実施形態をその基本的な範囲から逸脱することなく考案することが可能であり、その範囲は添付の請求項によって決定される。
100、300 メモリセル
105、205 第1のインターコネクト線
105a、305a 第1の長手方向軸
110、210 第2のインターコネクト線
110a 第2の長手方向軸
115、315 楕円形状ビット
115a、315a 長軸
120、320 自由層
125、325 基準層
125a、325a 磁気モーメント
130、330 バリア層
135 反強磁性層
145 合成反強磁性層
215 第1の楕円形状ビット
220 第3のインターコネクト線
225 第2の楕円形状ビット
240、340 メモリアレイ
305 インターコネクト線
310 コンタクト

Claims (21)

  1. メモリセルであって、
    第1の長手方向軸を有する第1のインターコネクト線と、
    前記第1のインターコネクト線と垂直に配置された第2の長手方向軸を有する第2のインターコネクト線と、
    前記第1のインターコネクト線と前記第2のインターコネクト線との間の交差領域に配置され、前記交差領域にその長軸が包含される楕円形状ビットであって、前記長軸は前記第1の長手方向軸に対して角度をなして配置され、前記楕円形状ビットは、
    固定された磁気モーメントを有する基準層であって、前記磁気モーメントは、前記長軸と異なる角度をなして配置されている、基準層と、
    前記楕円形状ビットの前記長軸と実質的に一致する磁気モーメントを有する自由層と、 前記自由層と前記基準層との間に配置されたバリア層とを備え
    前記楕円形状ビットは、スピンホール効果ベースの磁気抵抗ランダムアクセスメモリ、又はラシュバ効果ベースの磁気抵抗ランダムアクセスメモリである、メモリセル。
  2. 前記バリア層が、酸化マグネシウム(MgO)、酸化ハフニウム(HfO)、または酸化アルミニウム(AlOx)からなる群から選択される酸化物を含む、請求項1に記載のメモリセル。
  3. 前記自由層が前記第1のインターコネクト線に結合されている、請求項1に記載のメモリセル。
  4. 前記第1のインターコネクト線が、Pt、Ta、W、Hf、Ir、CuBi、CuIr、またはAuWからなる群から選択される材料であり、前記第1のインターコネクト線が約4〜20nmの厚さを有する、請求項1に記載のメモリセル。
  5. 前記第2のインターコネクト線が、銅またはアルミニウムからなる群から選択される材料であり、前記第1のインターコネクト線が約20nm〜100nmの厚さを有する、請求項1に記載のメモリセル。
  6. 前記基準層が前記第1のインターコネクト線に結合されている、請求項1に記載のメモリセル。
  7. 前記長軸が前記第1の長手方向軸から5度〜60度の角度をなして配置されている、請求項1に記載のメモリセル。
  8. メモリセルであって、
    第1の長手方向軸を有する第1のインターコネクト線と、
    前記第1のインターコネクト線と第2のインターコネクト線の間の略垂直な交差領域に包含されるよう形成された楕円形状ビットであって、長軸を有し、前記長軸は前記第1の長手方向軸に対して角度をなして配置され、前記楕円形状ビットは、
    固定された磁気モーメントを有する基準層であって、前記磁気モーメントは、前記長軸と異なる角度をなして配置されている、基準層と、
    前記長軸に沿った第1方向及び第2方向の1つに設定されるよう構成された磁気モーメントを有し、前記第1方向は前記固定された磁気モーメントに実質的に平行であり、前記第2方向は前記固定された磁気モーメントに実質的に反平行である、自由層と、
    前記自由層と前記基準層との間に配置されたバリア層とを備え
    前記楕円形状ビットは、スピンホール効果ベースの磁気抵抗ランダムアクセスメモリ、又はラシュバ効果ベースの磁気抵抗ランダムアクセスメモリである、メモリセル。
  9. 前記楕円形状ビットがキャッピング層をさらに備える、請求項に記載のメモリセル。
  10. 前記楕円形状ビットがピニング層をさらに備える、請求項に記載のメモリセル。
  11. 前記ピニング層が反強磁性体(AFM)である、請求項10に記載のメモリセル。
  12. 前記ピニング層が、IrMn、PtMn、NiMn、NiO、またはFeMnを含む、請求項11に記載のメモリセル。
  13. 前記基準層が合成反強磁性体構造の一部である、請求項に記載のメモリセル。
  14. 前記合成反強磁性体構造が、前記バリア層に隣接する第1の強磁性体層と、第2の強磁性体層と、前記第1の強磁性体層と前記第2の強磁性体層との間に配置されたルテニウム層とを含み、前記基準層が前記第1の強磁性体層である、請求項13に記載のメモリセル。
  15. 前記自由層が前記第2のインターコネクト線に結合されている、請求項に記載のメモリセル。
  16. 前記自由層がコンタクトに結合されている、請求項に記載のメモリセル。
  17. 前記コンタクトが、Pt、Ta、W、Hf、Ir、CuBi、CuIr、またはAuWからなる群から選択される材料であり、個々のコンタクトが約4〜20nmの厚さを有する、請求項16に記載のメモリセル。
  18. 前記長軸が第1の長手方向軸から5度〜60度の角度をなして配置されている、請求項に記載のメモリセル。
  19. メモリアレイであって、
    第1の長手方向軸を有する第1のインターコネクト線と、
    前記第1のインターコネクト線と垂直な第2の長手方向軸を有する第2のインターコネクト線と、
    前記第1のインターコネクト線と平行な第3の長手方向軸を有する第3のインターコネクト線と、
    前記第1のインターコネクト線と前記第2のインターコネクト線との間の交差領域に配置され、前記交差領域にその長軸である第1の長軸が包含される第1の楕円形状ビットであって、前記第1の長軸は前記第1の長手方向軸および前記第2の長手方向軸に対して角度をなして配置され、前記第1の楕円形状ビットは、
    前記第1の長軸と異なる角度をなして配置された第1の磁気モーメントを有する第1の基準層と、
    前記第1の楕円形状ビットの前記第1の長軸と実質的に一致する磁気モーメントを有する第1の自由層と、
    前記第1の自由層と前記第1の基準層との間に配置された第1のバリア層とを備え、
    前記第2のインターコネクト線と前記第3のインターコネクト線との間の交差領域に配置され、前記交差領域にその長軸である第2の長軸が包含される第2の楕円形状ビットであって、前記第2の長軸は前記第2の長手方向軸および前記第3の長手方向軸に対して角度をなして配置され、前記第2の楕円形状ビットは、
    前記第2の長軸と異なる角度をなして配置された第2の磁気モーメントを有する第2の基準層と、
    前記第2の楕円形状ビットの前記第2の長軸と実質的に一致する磁気モーメントを有する第2の自由層と、
    前記第2の自由層と前記第2の基準層との間に配置された第2のバリア層とを備え
    前記第1及び第2の楕円形状ビットは、スピンホール効果ベースの磁気抵抗ランダムアクセスメモリ、又はラシュバ効果ベースの磁気抵抗ランダムアクセスメモリである、メモリアレイ。
  20. 前記第1の自由層が前記第1のインターコネクト線に結合されている、請求項19に記載のメモリアレイ。
  21. 前記第1のインターコネクト線が、Pt、Ta、W、Hf、Ir、CuBi、CuIr、またはAuWからなる群から選択される材料であり、前記第1のインターコネクト線が約4〜20nmの厚さを有する、請求項20に記載のメモリアレイ。
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