JP6717664B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基準側ロールに追従側ロールを追従させるための同期制御を行うモータ制御装置に関する。
従来、一定速度で走行するシート状の紙等の材料を、カッターを用いて所定長の製品に連続して切断する装置が知られている(例えば、特許文献1〜3を参照)。この装置はロータリーシャーと呼ばれ、材料を一定速度で走行させるためのフィードロールと、一定速度で走行している材料を所定長に連続して切断するためのロータリーカッターとを備えている。
このようなロータリーシャーに用いるモータ制御装置は、フィードロールを一定速度で回転させる制御を行うと共に、フィードロールにロータリーカッターの回転速度及び回転位置(位相)を追従させるための同期制御を行う。以下、フィードロールを基準側ロール、ロータリーカッターを追従側ロールという。
一定速度で走行する材料を所定長の製品に連続して切断するためには、追従側ロールに対し、基準側ロールと同じ速度(基準速度)で回転するように速度制御を行うと共に、基準側ロールと同じ回転位置で回転するように位置制御を行う必要がある。
図7は、従来のモータ制御装置の構成例を示すブロック図である。図7には、図示しない基準側ロールに追従側ロールを追従させる同期制御を行うための構成部のみ示してある。このモータ制御装置100は、位置偏差カウンタ101、加算器102及び減算器103を備えている。
位置偏差カウンタ101は、一定速度で回転する基準側ロールの回転に応じたパルスを発生するPG(パルスジェネレータ)からの基準パルスP1を入力すると共に、追従側ロールの回転に応じたパルスを発生するPGからの追従パルスP2を入力する。また、位置偏差カウンタ101は、予め設定された位置ゲインを入力する。
位置偏差カウンタ101は、基準パルスP1の入力のタイミングでカウントアップし、追従パルスP2の入力のタイミングでカウントダウンするカウント値を求める。位置偏差カウンタ101は、カウント値に位置ゲインを乗算し、乗算結果を位置偏差Dとして加算器102に出力する。これにより、基準側ロールと追従側ロールとの間の回転位置の偏差が位置偏差Dとして出力される。
基準側ロールと追従側ロールとの間の位置偏差Dは、追従側ロールの回転位置の補正値として用いられ、追従側ロールの回転位置を基準側ロールの回転位置に追従させる精度は、位置偏差カウンタ101にて用いる位置ゲインによって決定される。
加算器102は、基準側ロールの回転速度である基準速度ωaを入力すると共に、位置偏差カウンタ101から位置偏差Dを入力し、基準速度ωaに位置偏差Dを加算し、加算結果を追従速度指令ω*として減算器103に出力する。尚、基準速度ωaは、位置偏差カウンタ101の入力信号である基準側ロールの基準パルスP1に基づいて算出される。
減算器103は、加算器102から追従速度指令ω*を入力すると共に、追従側ロールの回転速度である追従速度FB(フィードバック)ω2を入力し、追従速度指令ω*から追従速度FBω2を減算する。そして、減算器103は、減算結果である追従速度偏差をモータ制御指令として、図示しないインバータへ出力する。尚、追従速度FBω2は、位置偏差カウンタ101の入力信号である追従側ロールの追従パルスP2に基づいて算出される。
これにより、インバータを介して追従側ロールのモータが回転し、追従側ロールの回転速度が追従速度指令ω*に一致するようになる。
図6は、基準速度ωa、追従速度FBω2、位置偏差D及び補償値F2を説明する図である。横軸は時間tである。図6(1)に示すように、基準速度ωaが一定であるとし、追従速度FBω2が、追従側ロールの負荷変動によって、図6(2)に示すように変動するものとする。
前述のとおり、基準速度ωaは、図7に示した位置偏差カウンタ101の入力信号である基準パルスP1に基づいて求められ、追従速度FBω2は、位置偏差カウンタ101の入力信号である追従パルスP2に基づいて求められる。つまり、位置偏差カウンタ101の出力信号である位置偏差Dは、図6(3)aに示すように、図6(2)に示した追従速度FBω2に応じて変動する。図6(3)b及び図6(4)については後述する。
このように、図7に示したモータ制御装置100は、基準側ロールの基準速度ωa(図6(1))に対する追従側ロールの追従速度FBω2(図6(2))の変動を、位置偏差D(図6(3))として捉える。そして、モータ制御装置100は、この位置偏差Dを基準速度ωaに加算し、追従速度指令ω*を求める。モータ制御装置100は、追従速度指令ω*と追従速度FBω2との間の差からモータ制御指令を生成し、モータ制御指令に基づいて追従側ロールを回転させる。このような制御をデジタルドロー制御という。
このようなデジタルドロー制御により、追従側ロールの回転速度は基準側ロールの回転速度と一致すると共に、所定位置を基準にして追従側ロールの回転位置も基準側ロールの回転位置と一致するようになる。そして、結果として、一定速度で走行する材料を所定長の製品に連続して切断することができる。
特開平8−174489号公報 特開2005−342827号公報 特開2008−105147号公報
しかしながら、従来のモータ制御装置100において、追従側ロールに負荷変動があったり、基準側ロールに速度変動があったりした場合には、基準側ロールに対する追従側ロールの追従性が損なわれ、十分な同期制御を実現することができないことがあり得る。
例えば、追従側ロールに偏心カムが設けられている場合、追従側ロールを一定速度で回転させようとしても、偏心カムによってトルクが変動し、結果として速度が変動してしまう。また、追従側ロールが一定速度で回転しているときに、外乱によって、その速度が変動することもあり得る。
このような問題を解決するためには、位置偏差カウンタ101に用いる位置ゲインを、安定動作しているときよりも大きい値に予め設定しておく必要がある。位置ゲインを通常よりも大きい値に設定することにより、図6(3)bに示すように、図6(3)aよりも大きい振幅の位置偏差Dが位置偏差カウンタ101から出力される。
しかしながら、位置ゲインを大きい値に設定すると、位置偏差カウンタ101の出力信号である位置偏差Dが大きくなり、モータ制御指令が大きく変動することになるから、制御系が過補償となり、制御系の安定性が損なわれてしまう。
このように、従来のモータ制御装置100による同期制御においては、追従性を実現するために、位置ゲインをある程度大きい理想値に設定する必要があるが、制御系の安定性を実現するためには、位置ゲインを理想値よりも低い値に設定する必要があった。このため、基準側ロールに対する追従側ロールの追従性が不十分となり、十分な同期制御を実現することができないという問題があった。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、基準側ロールに追従側ロールを追従させる同期制御を行う際に、基準側ロールに対する追従側ロールの速度変動を迅速に収めることができ、安定した制御を実現可能なモータ制御装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項のモータ制御装置は、基準側ロールに追従側ロールの回転速度及び回転位置を追従させるための同期制御を、前記基準側ロールに連結されたモータ及び前記追従側ロールに連結されたモータを介して行うモータ制御装置において、前記基準側ロールの回転に伴う基準パルスを入力し、前記基準パルスに基づいて、前記基準側ロールの回転速度である基準速度を算出する基準速度算出部と、前記追従側ロールの回転に伴う追従パルスを入力し、前記追従パルスに基づいて、前記追従側ロールの回転速度である追従速度を算出する追従速度算出部と、前記基準パルスを入力すると共に、前記追従パルスを入力し、前記基準パルス及び前記追従パルスのカウント値を求め、前記カウント値に予め設定された位置ゲインを乗算し、前記基準側ロールと前記追従側ロールとの間の位置偏差を求める位置偏差カウンタと、前記基準速度算出部により算出された前記基準速度に、前記位置偏差カウンタにより求められた前記位置偏差を加算し、追従速度指令を求める第1の加算器と、前記位置偏差カウンタにより求められた前記位置偏差に微分処理を施して微分値を算出し、前記微分値に予め設定された微分ゲインを乗算し、補償値を求める微分補償器と、前記第1の加算器により求められた前記追従速度指令に、前記微分補償器により求められた前記補償値を加算し、新たな追従速度指令を求める第2の加算器と、前記第2の加算器により求められた前記新たな追従速度指令と、前記追従速度算出部により算出された前記追従速度との間の偏差を算出する減算器と、を備え、前記減算器により算出された偏差に基づいて、前記追従側ロールを回転制御し、前記微分補償器が、前記位置偏差カウンタにより求められた前記位置偏差に対し、予め設定された微分周波数を用いて微分処理を施し、前記微分値を算出する微分器と、前記微分器により算出された前記微分値に前記予め設定された微分ゲインを乗算し、前記補償値を求める乗算器と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項のモータ制御装置は、基準側ロールに追従側ロールの回転速度及び回転位置を追従させるための同期制御を、前記基準側ロールに連結されたモータ及び前記追従側ロールに連結されたモータを介して行うモータ制御装置において、前記基準側ロールの回転に伴う基準パルスを入力し、前記基準パルスに基づいて、前記基準側ロールの回転速度である基準速度を算出する基準速度算出部と、前記追従側ロールの回転に伴う追従パルスを入力し、前記追従パルスに基づいて、前記追従側ロールの回転速度である追従速度を算出する追従速度算出部と、前記基準パルスを入力すると共に、前記追従パルスを入力し、前記基準パルス及び前記追従パルスのカウント値を求め、前記カウント値に予め設定された位置ゲインを乗算し、前記基準側ロールと前記追従側ロールとの間の位置偏差を求める位置偏差カウンタと、前記基準速度算出部により算出された前記基準速度に、前記位置偏差カウンタにより求められた前記位置偏差を加算し、追従速度指令を求める第1の加算器と、前記位置偏差カウンタにより求められた前記位置偏差に微分処理を施して微分値を算出し、前記微分値に予め設定された微分ゲインを乗算し、補償値を求める微分補償器と、前記第1の加算器により求められた前記追従速度指令に、前記微分補償器により求められた前記補償値を加算し、新たな追従速度指令を求める第2の加算器と、前記第2の加算器により求められた前記新たな追従速度指令と、前記追従速度算出部により算出された前記追従速度との間の偏差を算出する減算器と、を備え、前記減算器により算出された偏差に基づいて、前記追従側ロールを回転制御し、さらに、前記追従速度算出部により算出された前記追従速度が小さい値ほど、大きい値の前記位置ゲイン及び前記微分ゲインを設定し、前記追従速度が大きい値ほど、小さい値の前記位置ゲイン及び前記微分ゲインを設定するゲイン設定器、を備え、前記位置偏差カウンタが、前記カウント値に対し、前記ゲイン設定器により設定された前記位置ゲインを乗算し、前記位置偏差を求め、前記微分補償器が、前記微分値に対し、前記ゲイン設定器により設定された前記微分ゲインを乗算し、前記補償値を求める、ことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、基準側ロールに追従側ロールを追従させる同期制御を行う際に、基準側ロールに対する追従側ロールの速度変動を迅速に収めることができ、安定した制御を実現することが可能となる。
本発明の実施形態によるモータ制御装置を含むモータ制御システムの概略図である。 実施例1の追従側ロール制御部の構成例を示すブロック図である。 微分補償器の構成例を示すブロック図である。 実施例2の追従側ロール制御部の構成例を示すブロック図である。 ゲイン設定器に備えたテーブルのデータ構成例を示す図である。 基準速度ωa、追従速度FBω2、位置偏差D及び補償値F2を説明する図である。 従来のモータ制御装置の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。本発明は、基準側ロールの基準速度ωaに、基準側ロールと追従側ロールとの間の位置偏差Dを加算することで追従速度指令ω*を求めた後、さらに、位置偏差Dに対して微分処理を施した補償値F2を加算することで、新たな追従速度指令ω*1を求めることを特徴とする。そして、新たな追従速度指令ω*1に基づいてモータ制御指令M2が生成され、追従側ロールを回転させる。
これにより、基準側ロールに対する追従側ロールの速度変動を、追従側ロールの追従速度指令ω*1に即座に反映させることができる。このため、位置偏差Dを算出する際の位置ゲインは、予め大きな値に設定しておく必要がない。したがって、基準側ロールに追従側ロールを追従させる同期制御を行う際に、基準側ロールに対する追従側ロールの速度変動を迅速に収めることができ、安定した制御を実現することが可能となる。
〔モータ制御システム〕
図1は、本発明の実施形態によるモータ制御装置を含むモータ制御システムの概略図である。このモータ制御システムは、一定速度で走行するシート状の材料5を、追従側ロール7に設けられたカッターを用いて所定長の製品に連続して切断するロータリーシャーのシステムである。
このモータ制御システムは、シート状の材料5を一定速度で走行させる基準側ロール6と、一定速度で走行している材料5を所定長の製品に連続して切断する追従側ロール7と、基準側ロール6に対し、インバータ2−1及びモータ3−1を介して回転制御すると共に、追従側ロール7に対し、インバータ2−2及びモータ3−2を介して回転制御するモータ制御装置1と、を備えて構成される。また、モータ制御システムは、モータ3−1の回転に応じて基準パルスP1を発生するPG4−1、及び、モータ3−2の回転に応じて追従パルスP2を発生するPG4−2を備えている。
モータ3−1と基準側ロール6とは機械的に連結されており、基準側ロール6は、モータ3−1の回転に伴って回転する。また、追従側ロール7には偏心カム40が設けられており、追従側ロール7は、モータ3−2の回転に伴い、偏心カム40と共に回転する。
追従側ロール7を一定速度で回転させようとしても、偏心カム40により、追従側ロール7のトルクが変動し、追従側ロール7の回転速度が変動してしまう。モータ制御装置1は、このような追従側ロール7の回転速度の変動に対応した制御を行い、追従側ロール7の回転速度を一定速度に迅速に戻す。
モータ制御装置1は、PG4−1から、モータ3−1の回転に応じた基準パルスP1を入力すると共に、PG4−2から、モータ3−2の回転に応じた追従パルスP2を入力する。また、モータ制御装置1は、モータ制御指令M1及びモータ制御指令M2を生成し、モータ制御指令M1をインバータ2−1へ出力すると共に、モータ制御指令M2をインバータ2−2へ出力する。
図1に示すように、モータ制御装置1は、基準側ロール制御部8及び追従側ロール制御部9を備えている。基準側ロール制御部8は、基準側ロール6を一定速度で回転させるためのモータ制御指令M1を生成し、モータ制御指令M1をインバータ2−1へ出力する。これにより、モータ制御指令M1の速度にてモータ3−1が回転し、結果として、基準側ロール6は一定速度で回転する。
追従側ロール制御部9は、基準側ロール6の基準速度ωaに、基準側ロール6と追従側ロール7との間の位置偏差Dを加算すると共に、位置偏差Dに対して微分処理を施した補償値F2を加算することで、追従速度指令ω*1を求める。そして、追従側ロール制御部9は、追従速度指令ω*1と追従速度FBω2との間の差に基づいて、追従側ロール7を基準側ロール6と同じ速度かつ同じ位置で回転させるためのモータ制御指令M2を生成し、モータ制御指令M2をインバータ2−2へ出力する。
つまり、追従側ロール制御部9は、追従側ロール7が基準側ロール6と同じ回転速度かつ同じ回転位置となるように、基準側ロールに追従側ロールを追従させるための同期制御を行う。追従側ロール制御部9の詳細については後述する。
これにより、モータ制御指令M2の速度にてモータ3−2が回転し、結果として、追従側ロール7は、基準側ロール6と同じ速度かつ同じ位相にて回転する。
以下、図1に示したモータ制御装置1の追従側ロール制御部9について詳細に説明する。実施例1の追従側ロール制御部9は、図1に示したとおり追従側ロール7に偏心カム40が設けられている場合の他、追従側ロール7に対して一般的な負荷が加えられる場合等に適用可能な例である。また、実施例2の追従側ロール制御部9は、追従側ロール7にフライホイールが設けられている場合に適用可能な例である。
〔追従側ロール制御部9/実施例1〕
まず、実施例1の追従側ロール制御部9について詳細に説明する。前述のとおり、実施例1の追従側ロール制御部9は、追従側ロール7に偏心カム40が設けられている場合の他、追従側ロール7に対して一般的な負荷が加えられる場合等に適用可能な例である。
図2は、実施例1の追従側ロール制御部9の構成例を示すブロック図である。この追従側ロール制御部9−1は、変換器10、F/V(周波数/速度)変換器11、ローパスフィルタ12、微分補償器13、加算器14、変換器15、位置偏差カウンタ16、加算器17、微分補償器18、加算器19、F/V変換器20、平滑フィルタ21及び減算器22を備えている。
変換器10、F/V変換器11及びローパスフィルタ12、または、変換器10、F/V変換器11、ローパスフィルタ12、微分補償器13及び加算器14により、基準側ロール6の基準速度ωa,ωa1を算出する基準速度算出部が構成される。また、F/V変換器20及び平滑フィルタ21により、追従側ロール7の追従速度FBω2を算出する追従速度算出部が構成される。
変換器10は、PG4−1から基準側ロール6の回転に伴う基準パルスP1を入力すると共に、予め設定された製品長(製品の設定長)及び所定の係数を入力する。そして、変換器10は、予め設定された設定長及び係数に基づいて、PG4−2が発生する追従側ロール7の回転に伴う追従パルスP2に対応して、基準パルスP1を基準パルスP1’に変換する。これにより、基準パルスP1’の1パルスあたりの回転位置の変化が、追従パルスP2の1パルスあたりの回転位置の変化と同じになる。変換器10は、基準パルスP1’をF/V変換器11に出力する。
F/V変換器11は、変換器10から基準パルスP1’を入力し、基準パルスP1’をカウントして基準パルスP1’の周波数を算出する。そして、F/V変換器11は、基準パルスP1’の周波数を速度に変換し、基準側ロール6(モータ3−1)の回転速度である基準速度FBω3をローパスフィルタ12及び微分補償器13に出力する。
ローパスフィルタ12は、F/V変換器11から基準速度FBω3を入力すると共に、予め設定されたフィルタ周波数を入力する。そして、ローパスフィルタ12は、基準速度FBω3に対し、予め設定されたフィルタ周波数を用いて高周波ノイズを除去するためのフィルタ処理を施す。ローパスフィルタ12は、フィルタ処理後の基準速度ωaを加算器14に出力する。
これにより、追従側ロール7の回転速度を基準側ロール6の回転速度に一致させるための指令であって、高周波ノイズが除去された基準速度ωaが生成される。
微分補償器13は、F/V変換器11から基準速度FBω3を入力すると共に、予め設定された微分周波数及び微分ゲインを入力する。そして、微分補償器13は、基準速度FBω3に対し、予め設定された微分周波数及び微分ゲインを用いて微分処理を施し、補償値F1を算出する。
具体的には、微分補償器13は、微分周波数を用いて基準速度FBω3の微分値を算出し、微分値に微分ゲインを乗算し、補償値F1を求める。そして、微分補償器13は、補償値F1を加算器14に出力する。
このように、微分補償器13により、基準側ロール6(モータ3−1)の回転(材料5の走行)が加速または減速した場合に、その加速または減速の程度に応じた補償値F1が瞬時に算出される。この補償値F1は、後段の加算器14に出力されることで、結果として、基準側ロール6(モータ3−1)の加速または減速による変動を、追従側ロール7の回転速度の指令値である後述の追従速度指令ω*に即座に反映させることができる。つまり、追従側ロール7を、材料5の加速または減速の動作に追従させることができる。
加算器14は、ローパスフィルタ12から基準速度ωaを入力すると共に、微分補償器13から補償値F1を入力し、基準速度ωaに補償値F1を加算し、加算結果を基準速度ωa1として加算器17に出力する。
これにより、追従側ロール7の回転速度を基準側ロール6の回転速度に一致させるための指令であって、材料5の加速または減速の動作に追従させる基準速度ωa1が生成される。
変換器15は、PG4−1から基準パルスP1を入力すると共に、予め設定された設定長及び所定の係数を入力し、変換器10と同様に、設定長及び係数に基づいて、基準パルスP1を追従パルスP2に対応した基準パルスP1’’に変換する。そして、変換器15は、基準パルスP1’’を位置偏差カウンタ16に出力する。
位置偏差カウンタ16は、変換器15から、基準側ロール6の回転に伴う基準パルスP1’’を入力すると共に、PG4−2から、追従側ロール7の回転に伴う追従パルスP2を入力し、さらに、予め設定された位置ゲインを入力する。
位置偏差カウンタ16は、図7に示した位置偏差カウンタ101と同様に、基準パルスP1’’の入力のタイミングでカウントアップし、追従パルスP2の入力のタイミングでカウントダウンするカウント値を求める。そして、位置偏差カウンタ16は、カウント値に位置ゲインを乗算し、乗算結果を位置偏差Dとして加算器17及び微分補償器18に出力する。
これにより、追従側ロール7の負荷変動、基準側ロール6の速度変動等があった場合に、基準側ロール6の回転位置と追従側ロール7の回転位置との間の偏差が位置偏差Dとして瞬時に出力される。また、追従側ロール7の回転位置を基準側ロール6の回転位置に追従させる精度は、位置偏差カウンタ16にて用いる位置ゲインによって決定される。
加算器17は、加算器14から基準速度ωa1を入力すると共に、位置偏差カウンタ16から位置偏差Dを入力し、基準速度ωa1に位置偏差Dを加算し、加算結果を追従側ロール7に対する追従速度指令ω*として加算器19に出力する。
これにより、追従側ロール7の回転速度を基準側ロール6の回転速度に一致させるための指令であって、基準側ロール6と追従側ロール7との間の位置偏差Dをなくす(0とする)ための追従速度指令ω*が生成される。
微分補償器18は、位置偏差カウンタ16から位置偏差Dを入力すると共に、予め設定された微分周波数及び微分ゲインを入力する。そして、微分補償器18は、位置偏差Dに対し、予め設定された微分周波数及び微分ゲインを用いて微分処理を施し、補償値F2を算出する。微分補償器18は、補償値F2を加算器19に出力する。補償値F2は、図6(4)に示すように、図6(3)に示した位置偏差Dに応じて変動する。
図3は、微分補償器18の構成例を示すブロック図である。この微分補償器18は、微分器30及び乗算器31を備えている。微分器30は、位置偏差カウンタ16から位置偏差Dを入力すると共に、予め設定された微分周波数を入力し、微分周波数を用いて位置偏差Dの微分値を算出する。そして、微分器30は、微分値を乗算器31に出力する。
予め設定された微分周波数が高いほど、位置偏差Dの変化が微分値に反映され易い。一方、微分周波数が低いほど、位置偏差Dの変化が微分値に反映され難く、位置偏差Dの変化は、微分器30にて吸収され易い。
微分周波数をWLGとした場合、微分器30は、以下の伝達関数で表すことができる。
[数1]
(s/WLG2)/{1+(s/WLG2)} ・・・(1)
乗算器31は、微分器30から微分値を入力すると共に、予め設定された微分ゲインを入力し、微分値に微分ゲインを乗算し、補償値F2を求める。そして、乗算器31は、補償値F2を加算器19に出力する。
このように、例えば、図1に示した偏心カム40により追従側ロール7に負荷変動が生じ、追従側ロール7の回転速度が変動した場合に、微分補償器18により、この回転速度の変動により生じた位置偏差Dの程度に応じて、補償値F2が瞬時に算出される。この補償値F2は、後段の加算器19に出力されることで、結果として、追従側ロール7の回転速度の変動を、追従側ロール7の回転速度の指令値である後述の追従速度指令ω*1に即座に反映させることができる。
図2に戻って、加算器19は、加算器17から追従速度指令ω*を入力すると共に、微分補償器18から補償値F2を入力する。そして、加算器19は、追従速度指令ω*に補償値F2を加算し、加算結果を追従側ロール7に対する追従速度指令ω*1として減算器22に出力する。
これにより、追従側ロール7の回転速度を基準側ロール6の回転速度に一致させるための指令であって、偏心カム40により追従側ロール7の回転速度が変動した場合に対応するための追従速度指令ω*1が生成される。
つまり、追従速度指令ω*1には、追従側ロール7の回転速度を基準側ロール6の回転速度に一致させる指令、高周波ノイズが除去された指令、材料5の加速または減速の動作に対応するための指令、基準側ロール6と追従側ロール7との間の位置偏差Dをなくすための指令、及び、偏心カム40により追従側ロール7の回転速度が変動した場合に対応するための指令が反映されている。
F/V変換器20は、PG4−2から追従パルスP2を入力し、追従パルスP2をカウントして追従パルスP2の周波数を算出する。そして、F/V変換器20は、追従パルスP2の周波数を速度に変換し、追従側ロール7(モータ3−2)の回転速度である追従速度FBω1を平滑フィルタ21に出力する。
平滑フィルタ21は、F/V変換器20から追従速度FBω1を入力すると共に、予め設定された平均値を入力する。そして、平滑フィルタ21は、追従速度FBω1に対し、予め設定された平均値を用いて平滑化のためのフィルタ処理を施し、平滑化後の追従速度FBω2を減算器22に出力する。予め設定された平均値は、平滑化の程度を示す重みとして用いられる。これにより、ノイズが除去され平滑化された追従速度FBω2が生成される。
減算器22は、加算器19から追従速度指令ω*1(追従側ロール7に対する回転速度の指令)を入力すると共に、平滑フィルタ21から追従速度FBω2(追従側ロール7の回転速度のフィードバック)を入力する。そして、減算器22は、追従速度指令ω*1から追従速度FBω2を減算し、減算結果である追従速度偏差をモータ制御指令M2としてインバータ2−2へ出力する。
これにより、モータ制御指令M2に従い、インバータ2−2を介してモータ3−2が回転し、モータ3−2を介して追従側ロール7が回転し、追従側ロール7の回転速度である追従速度FBω2が追従速度指令ω*1に一致するようになる。
以上のように、実施例1の追従側ロール制御部9−1によれば、微分補償器18は、基準側ロール6と追従側ロール7との間の位置偏差Dに対し、予め設定された微分周波数及び微分ゲインを用いて微分処理を施し、補償値F2を算出するようにした。加算器19は、基準側ロール6の基準パルスP1に基づいて算出された追従速度指令ω*に補償値F2を加算し、追従側ロール7に対する追従速度指令ω*1を求める。
そして、追従速度指令ω*1から追従側ロール7の回転速度である追従速度FBω2を減算することで、モータ制御指令M2が求められ、モータ制御指令M2に基づいて、追従側ロール7が回転する。
これにより、追従側ロール7の追従速度FBω2が追従速度指令ω*1に一致するように動作する。つまり、追従側ロール7の回転速度が基準側ロール6の回転速度に一致し、かつ追従側ロール7の回転位置が基準側ロール6の回転位置に一致するように動作する。
例えば、図1に示した偏心カム40により追従側ロール7に負荷変動が生じ、追従側ロール7の回転速度が変動した場合に、微分補償器18により、この回転速度の変動により生じた位置偏差Dの程度に応じて、補償値F2が瞬時に算出される。この補償値F2は、加算器19により、追従側ロール7の回転速度の指令値である追従速度指令ω*1に即座に反映される。そして、追従側ロール7は追従速度指令ω*1に基づいて回転し、追従側ロール7及び基準側ロール6の回転速度が一致し、かつ追従側ロール7及び基準側ロール6の回転位置が一致するようになる。つまり、追従側ロール7の急峻な速度変動に対し、即座に対応することができる。
このように、補償値F2は、基準側ロール6に対する追従側ロール7の速度変動が生じたときのみに算出され、追従側ロール7の追従速度指令ω*1は、この速度変動に応じて即座に算出される。このため、位置偏差Dを算出する際の位置ゲインは、予め大きな値に設定しておく必要がなく、速度が安定しているときの過補償を抑えることができる。
したがって、基準側ロール6に追従側ロール7を追従させる同期制御を行う際に、基準側ロール6に対する追従側ロール7の速度変動を迅速に収めることができ、安定した制御を実現することが可能となる。
尚、実施例1では、偏心カム40により追従側ロール7に負荷変動が生じ、追従側ロール7の回転速度が変動した場合について説明した。図1に示した本発明の実施形態によるモータ制御装置1は、偏心カム40が存在しない場合、後述するフライホイールが追従側ロール7に設けられていない場合等にも適用がある。つまり、モータ制御装置1は、追従側ロール7に対して一般的な負荷が加えられ、追従側ロール7の回転速度が変動した場合に適用がある。また、外乱によって追従側ロール7または基準側ロール6の回転速度が変動した場合等にも適用がある。
〔追従側ロール制御部9/実施例2〕
次に、実施例2の追従側ロール制御部9について詳細に説明する。前述のとおり、実施例2の追従側ロール制御部9は、追従側ロール7にフライホイールが設けられている場合に適用可能な例である。フライホイールは、追従側ロール7の回転を安定させるために用いられ、追従側ロール7の回転を急激に変化させようとした場合、その回転を緩やかに変化させ安定させるように機能する。
図4は、実施例2の追従側ロール制御部9の構成例を示すブロック図である。この追従側ロール制御部9−2は、変換器10、F/V変換器11、ローパスフィルタ12、微分補償器13、加算器14、変換器15、位置偏差カウンタ16、加算器17、微分補償器18、加算器19、F/V変換器20、平滑フィルタ21、減算器22及びゲイン設定器23を備えている。
図2に示した実施例1の追従側ロール制御部9−1とこの実施例2の追従側ロール制御部9−2とを比較すると、両追従側ロール制御部9−1,9−2は、変換器10から減算器22までの構成部を備えている点で同一である。一方、追従側ロール制御部9−2は、追従側ロール制御部9−1の構成に加え、さらにゲイン設定器23を備えている点で相違する。また、追従側ロール制御部9−2において、位置偏差カウンタ16は、ゲイン設定器23から位置ゲインを入力し、微分補償器18は、ゲイン設定器23から微分ゲインを入力する点で、予め設定された位置ゲイン及び微分ゲインを入力する追従側ロール制御部9−1と相違する。
尚、図4において、図2と共通する部分には図2と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。F/V変換器20は、追従速度FBω1を平滑フィルタ21及びゲイン設定器23に出力する。
ゲイン設定器23は、F/V変換器20から追従速度FBω1を入力し、予め設定されたテーブルを用いて、追従速度FBω1に対応する位置ゲイン及び微分ゲインを設定する。そして、ゲイン設定器23は、位置ゲインを位置偏差カウンタ16に出力すると共に、微分ゲインを微分補償器18に出力する。
図5は、ゲイン設定器23に備えたテーブルのデータ構成例を示す図である。このテーブルは、追従速度FBω1と、当該追従速度FBω1に対応する位置ゲイン及び微分ゲインとを備えて構成される。
a(1),a(2),a(3),a(4),・・・,a(m),a(m+1)は、追従速度FBω1の値を示し、a(1)<a(2)<a(3)<a(4)<・・・<a(m)<a(m+1)とする。また、b(1),b(2),・・・,b(n)は、位置ゲインの値を示し、b(1)>b(2)>・・・>b(n)とする。c(1),c(2),・・・,c(n)は、微分ゲインの値を示し、c(1)>c(2)>・・・>c(n)とする。m,nは正の整数である。
図5に示すように、テーブルには、追従速度FBω1がa(1)以上a(2)未満に対応して、位置ゲインb(1)及び微分ゲインc(1)が格納されている。また、追従速度FBω1がa(3)以上a(4)未満に対応して、位置ゲインb(2)及び微分ゲインc(2)が格納されている。・・・さらに、追従速度FBω1がa(m)以上a(m+1)以下に対応して、位置ゲインb(n)及び微分ゲインc(n)が格納されている。
例えば、ゲイン設定器23は、F/V変換器20から追従速度FBω1=s(sはa(3)≦s<a(4)とする)を入力した場合、このテーブルから、追従速度FBω1=sに対応する位置ゲインb(2)及び微分ゲインc(2)を読み出して設定する。そして、ゲイン設定器23は、位置ゲインb(2)を位置偏差カウンタ16に出力し、微分ゲインc(2)を微分補償器18に出力する。
このように、テーブルには、追従速度FBω1が小さい値ほど、大きい値の位置ゲイン及び微分ゲインが格納され、追従速度FBω1が大きい値ほど、小さい値の位置ゲイン及び微分ゲインが格納されている。
これは、追従側ロール7にフライホイールが設けられている場合、追従速度指令ω*1に対する追従側ロール7の反応が遅いから、追従側ロール7が高速回転しているときは、小さい値の位置ゲイン及び微分ゲインを用いることで、追従速度指令ω*1を大きく変動させないようにするためである。
尚、ゲイン設定器23は、追従速度FBω1に対応する位置ゲイン及び微分ゲインを設定する際に、図5に示したテーブルから、位置ゲイン及び微分ゲインを読み出すようにした。これに対し、ゲイン設定器23は、所定の数式を用いて、追従速度FBω1から位置ゲイン及び微分ゲインを算出するようにしてもよい。
所定の数式は、追従速度FBω1から位置ゲイン及び微分ゲインが導出されるように、追従速度FBω1と位置ゲイン及び微分ゲインとの間の関係が定義されている。具体的には、所定の数式は、追従速度FBω1が小さい値ほど、大きい値の位置ゲイン及び微分ゲインが算出され、追従速度FBω1が大きい値ほど、小さい値の位置ゲイン及び微分ゲインが算出されるように定義されているものとする。
位置偏差カウンタ16は、ゲイン設定器23から位置ゲインを入力し、基準パルスP1’’及び追従パルスP2を入力してカウント値を求め、カウント値に位置ゲインを乗算することで、位置偏差Dを求める。
微分補償器18は、ゲイン設定器23から微分ゲインを入力し、位置偏差Dに対し、予め設定された微分周波数、及びゲイン設定器23から入力した微分ゲインを用いて微分処理を施し、補償値F2を算出する。
これにより、追従側ロール7が高速回転しているときは、位置ゲイン及び微分ゲインが小さい値であるから、位置偏差D及び補償値F2がそれぞれ加算された追従速度指令ω*1は、大きく変動することがない。
以上のように、実施例2の追従側ロール制御部9−2によれば、ゲイン設定器23は、追従速度FBω1が小さい値ほど、大きい値の位置ゲイン及び微分ゲインを設定し、追従速度FBω1が大きい値ほど、小さい値の位置ゲイン及び微分ゲインを設定するようにした。そして、位置偏差カウンタ16は、ゲイン設定器23により設定された位置ゲインを用いて位置偏差Dを求め、微分補償器18は、ゲイン設定器23により設定された微分ゲインを用いて補償値F2を求める。
そして、位置偏差D及び補償値F2がそれぞれ加算されて追従速度指令ω*1が求められ、追従速度指令ω*1と追従速度FBω2との間の偏差がモータ制御指令M2として生成され、モータ制御指令M2に基づいて、追従側ロール7が回転する。
ここで、追従側ロール7が高速回転しているときは、小さい値の位置ゲイン及び微分ゲインが用いられるから、追従速度指令ω*1は大きく変動することがない。したがって、フライホイールが設けられた追従側ロール7に適用可能な制御を実現することができる。
したがって、基準側ロール6に、フライホイールが設けられた追従側ロール7を追従させる同期制御を行う際に、基準側ロール6に対する追従側ロール7の速度変動を迅速に収めることができ、安定した制御を実現することが可能となる。
図4の追従側ロール制御部9−2を備えたモータ制御装置1は、実施例1と同様に、外乱によって追従側ロール7の回転速度が変動した場合、基準側ロール6の回転速度が変動した場合等にも適用がある。
以上、実施例1,2を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施例1,2に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、前記実施例1,2は、図1に示したモータ制御システムをロータリーシャーに適用した例を挙げて説明したが、本発明は、印刷機等のロール制御を行う機械全般に適用可能である。
1,100 モータ制御装置
2 インバータ
3 モータ
4 PG(パルスジェネレータ)
5 材料
6 基準側ロール
7 追従側ロール
8 基準側ロール制御部
9 追従側ロール制御部
10,15 変換器
11,20 F/V(周波数/速度)変換器
12 ローパスフィルタ
13,18 微分補償器
14,17,19,102 加算器
16,101 位置偏差カウンタ
21 平滑フィルタ
22,103 減算器
23 ゲイン設定器
30 微分器
31 乗算器
40 偏心カム
M1,M2 モータ制御指令
ω1,ω2 追従速度FB(フィードバック)
ω3 基準速度FB(フィードバック)
ω*,ω*1 追従速度指令
ωa,ωa1 基準速度
D 位置偏差
F1,F2 補償値
P1,P1’,P1’’ 基準パルス
P2 追従パルス

Claims (2)

  1. 基準側ロールに追従側ロールの回転速度及び回転位置を追従させるための同期制御を、前記基準側ロールに連結されたモータ及び前記追従側ロールに連結されたモータを介して行うモータ制御装置において、
    前記基準側ロールの回転に伴う基準パルスを入力し、前記基準パルスに基づいて、前記基準側ロールの回転速度である基準速度を算出する基準速度算出部と、
    前記追従側ロールの回転に伴う追従パルスを入力し、前記追従パルスに基づいて、前記追従側ロールの回転速度である追従速度を算出する追従速度算出部と、
    前記基準パルスを入力すると共に、前記追従パルスを入力し、前記基準パルス及び前記追従パルスのカウント値を求め、前記カウント値に予め設定された位置ゲインを乗算し、前記基準側ロールと前記追従側ロールとの間の位置偏差を求める位置偏差カウンタと、
    前記基準速度算出部により算出された前記基準速度に、前記位置偏差カウンタにより求められた前記位置偏差を加算し、追従速度指令を求める第1の加算器と、
    前記位置偏差カウンタにより求められた前記位置偏差に微分処理を施して微分値を算出し、前記微分値に予め設定された微分ゲインを乗算し、補償値を求める微分補償器と、
    前記第1の加算器により求められた前記追従速度指令に、前記微分補償器により求められた前記補償値を加算し、新たな追従速度指令を求める第2の加算器と、
    前記第2の加算器により求められた前記新たな追従速度指令と、前記追従速度算出部により算出された前記追従速度との間の偏差を算出する減算器と、を備え、
    前記減算器により算出された偏差に基づいて、前記追従側ロールを回転制御
    前記微分補償器は、
    前記位置偏差カウンタにより求められた前記位置偏差に対し、予め設定された微分周波数を用いて微分処理を施し、前記微分値を算出する微分器と、
    前記微分器により算出された前記微分値に前記予め設定された微分ゲインを乗算し、前記補償値を求める乗算器と、を備えたことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 基準側ロールに追従側ロールの回転速度及び回転位置を追従させるための同期制御を、前記基準側ロールに連結されたモータ及び前記追従側ロールに連結されたモータを介して行うモータ制御装置において、
    前記基準側ロールの回転に伴う基準パルスを入力し、前記基準パルスに基づいて、前記基準側ロールの回転速度である基準速度を算出する基準速度算出部と、
    前記追従側ロールの回転に伴う追従パルスを入力し、前記追従パルスに基づいて、前記追従側ロールの回転速度である追従速度を算出する追従速度算出部と、
    前記基準パルスを入力すると共に、前記追従パルスを入力し、前記基準パルス及び前記追従パルスのカウント値を求め、前記カウント値に予め設定された位置ゲインを乗算し、前記基準側ロールと前記追従側ロールとの間の位置偏差を求める位置偏差カウンタと、
    前記基準速度算出部により算出された前記基準速度に、前記位置偏差カウンタにより求められた前記位置偏差を加算し、追従速度指令を求める第1の加算器と、
    前記位置偏差カウンタにより求められた前記位置偏差に微分処理を施して微分値を算出し、前記微分値に予め設定された微分ゲインを乗算し、補償値を求める微分補償器と、
    前記第1の加算器により求められた前記追従速度指令に、前記微分補償器により求められた前記補償値を加算し、新たな追従速度指令を求める第2の加算器と、
    前記第2の加算器により求められた前記新たな追従速度指令と、前記追従速度算出部により算出された前記追従速度との間の偏差を算出する減算器と、を備え、
    前記減算器により算出された偏差に基づいて、前記追従側ロールを回転制御
    さらに、前記追従速度算出部により算出された前記追従速度が小さい値ほど、大きい値の前記位置ゲイン及び前記微分ゲインを設定し、前記追従速度が大きい値ほど、小さい値の前記位置ゲイン及び前記微分ゲインを設定するゲイン設定器、を備え、
    前記位置偏差カウンタは、
    前記カウント値に対し、前記ゲイン設定器により設定された前記位置ゲインを乗算し、前記位置偏差を求め、
    前記微分補償器は、
    前記微分値に対し、前記ゲイン設定器により設定された前記微分ゲインを乗算し、前記補償値を求める、ことを特徴とするモータ制御装置。
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