JP6717000B2 - 機器の組み立て構造 - Google Patents

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Description

本発明は、機器の組み立て構造に関する。
電子機器や自動車等の装置には、部品を高い精度で組み立てるため、位置決めピン及び位置決め穴が形成されたものがある。
例えば、特許文献1には、位置決めピン及び位置決め穴が形成された自動車の車両が開示されている。特許文献1の車両では、位置決めピンが車両用シートの脚フレームに形成されている。一方、位置決め穴は、車両ボディの車室内の床部に設けられ、上面が開放された直方体状の開放容器の底面に形成されている。車両の組み立て時に、位置決めピンが開放容器内へ挿入されると、位置決めピンは開放容器の側壁によって移動範囲が規制される。位置決めピンが側壁で囲まれた空間を移動するように、車両用シートを移動させることで、位置決めピンは開放容器の底に形成された位置決め穴に落ち込み、車両用シートが車両ボディを位置決めする。
特許文献2には、同形状の通信機器を上に積み重ねることで通信機器を増設する通信システムに使用される通信機器において、上に積み重ねる通信機器の下部に設けられた車輪を、位置決めピンとして機能させる位置決め穴が形成された通信機器が開示されている。位置決め穴は、通信機器の筐体の上面部に設けられ、車輪が走行可能な溝の中間部に形成されている。特許文献2の通信機器では、上に積み重ねる通信機器の車輪を積み重ねられる側の通信機器の溝の端部に嵌めて、上に積み重ねる通信機器を溝中間部側へ押す。これにより、車輪は溝内で転がって溝中間部へ移動する。そして、車輪が位置決め穴に落ち込んで移動が停止する。これにより、上に積み重ねる通信機器と積み重ねられる側の通信機器とを位置決めする。
特開2008−62721号公報 登録実用新案第3195665号公報
特許文献1の車両及び特許文献2の通信機器に開示された位置決めピン及び位置決め穴の場合、位置決めピンが位置決め穴に急激に落ち込むため、2つの部品が急激に接近してしまう。その結果、2つの部品を組み合わせる際に、部品の間に異物が挟まってしまうことがある。
例えば、電子機器では、ケーブル状の配線を有する2つの部品を組み立てることがある。そのような部品で、位置決めピンを位置決め穴に落とし込んで位置決めする場合に、2つの部品の間に配線が挟み込まれてしまうことがある。また、水滴や埃が進入しないように、2つの部品の間にパッキンやシート等を設けている場合には、挟み込まれた配線によってパッキンやシートがめくれたり動いたりすることがある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、2つの部品を備える機器において、2つの部品を位置決めする時にその間に異物が挟まりにくい機器の組み立て構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る機器の組み立て構造は、
凸部が形成された第1の部品と、
前記凸部が挿入可能な幅を有し、前記凸部の高さよりも浅い一端から、前記凸部の高さと同じ又は前記凸部の高さよりも深い凹部を有する他端に向って、徐々に深くなり、前記凸部が前記凹部に嵌合することで前記第1の部品に位置決めされる溝部が形成された第2の部品と、
を備える、
ことを特徴とする。
本発明によれば、2つの部品を備える機器において、2つの部品を位置決めする時にその間に異物が挟まりにくい機器の組み立て構造を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る電子機器を示す斜視図である。 図1のA−A断面図である。 電子機器の第1の筐体を上面側から見た斜視図である。 電子機器の第2の筐体を底面側から見た斜視図である。 電子機器の組み立てにおいて第1の筐体の位置決めピンを第2の筐体の位置決めピン挿入溝の挿入部に挿入した状態を示す断面図である。 第1の筐体の位置決めピンを第2の筐体の位置決めピン挿入溝に挿入したときの配線の状態を示す断面図である。 第1の筐体の位置決めピンを第2の筐体の位置決めピン挿入溝のスロープ部にスライドさせた状態を示す断面図である。 第1の筐体の位置決めピンを第2の筐体の位置決めピン挿入溝のスロープ部にスライドさせたときの配線の状態を示す断面図である。 第1の筐体の位置決めピンを第2の筐体の位置決めピン挿入溝の位置決め部に嵌合させた状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る電子機器の第2の筐体を底面側から見た斜視図である。 電子機器の第1の筐体を上面側から見た斜視図である。 電子機器の組み立てにおいて第1の筐体の位置決めピンを第2の筐体の位置決めピン挿入溝の挿入部に挿入したときの、第1の筐体及び第2の筐体を示す斜視図である。 第1の筐体の位置決めピンを第2の筐体の位置決めピン挿入溝の挿入部に挿入した状態を示す断面図である。 第1の筐体の位置決めピンを第2の筐体の位置決めピン挿入溝のスロープ部にスライドさせたときの、第1の筐体及び第2の筐体を示す斜視図である。 第1の筐体の位置決めピンを第2の筐体の位置決めピン挿入溝のスロープ部にスライドさせた状態を示す断面図である。 第1の筐体の位置決めピンを第2の筐体の位置決めピン挿入溝の位置決め部に嵌合させたときの、第1の筐体及び第2の筐体を示す斜視図である。 第1の筐体の位置決めピンを第2の筐体の位置決めピン挿入溝の位置決め部に嵌合させた状態を示す断面図である。 第2の筐体の位置決めピン挿入溝の変形例を示す断面図である。 第2の筐体の位置決めピン挿入溝の他の変形例を底面側から見た斜視図である。
以下、本発明の実施の形態に係る機器について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一又は同等の部分には同一の符号を付す。また図中、図に示す直交座標系XYZの、+X側が右、+Y側が手前、+Z側が上である。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る機器は、屋外に設置される無線通信機器1である。以下に図1〜図4を参照して無線通信機器1の構成を説明する。
無線通信機器1は、図1及び図2に示すように、第1の筐体10と、第1の筐体10に取り付けられた第2の筐体20と、を備えている。
第1の筐体10は無線通信機器1を制御するCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)等を収容する筐体である。第1の筐体10は、図2に示すように、上面(+Z側)が開放された箱状に形成されている。第1の筐体10の箱内部にはCPUやメモリー等が実装された実装モジュール110が収容されている。
第2の筐体20は、第1の筐体10の開放された上面部を覆う蓋として機能する筐体である。第2の筐体20は、底(−Z側の面)が開放された箱状に形成されている。第2の筐体20には、無線回路等が実装された実装モジュール210が収容されている。
実装モジュール210は、第1の筐体10に収容すると、高密度実装や高効率な放熱を実現することができないため、第2の筐体20に収容されるモジュールである。実装モジュール210は、第1の筐体10の実装モジュール110と電気的に接続されている。詳細には、実装モジュール210には、ケーブル状の配線30と接続されるコネクタ211が設けられている。一方、第1の筐体10の実装モジュール110には配線30と接続されるコネクタ111が設けられている。実装モジュール210は、配線30を介して第1の筐体10の実装モジュール110と電気的に接続されている。
第2の筐体20は、第1の筐体10の開放された上面を覆うため、第1の筐体10の上に重ね合わされている。第2の筐体20の底側の周縁部には、第1の筐体10に設けられた四角形枠120に重ね合わされて当接する四角形枠220が設けられている。ここで、
第1の筐体10の四角形枠120と第2の筐体20の四角形枠220とは、同じ大きさ、形状であり、図示しない締結部材(ネジ、ナット等)によって締結されている。
第1の筐体10の四角形枠120と第2の筐体20の四角形枠220の間には、重ね合わせ部から水滴や塵が進入しないように、環状のパッキン40が配置されている。パッキン40は、第1の筐体10の四角形枠120が第2の筐体20の四角形枠220と当接する当接面121に形成されたパッキン溝122に嵌め込まれている。
一方、第1の筐体10の四角形枠120と第2の筐体20の四角形枠220とは、水平面(XY平面)において、互いにずれないように重ね合わされている。このような重ね合わせを容易かつ正確にできるように、第1の筐体10の四角形枠120には、図3に示す位置決めピン130が設けられている。また、第2の筐体20の四角形枠220には、図4に示す、位置決めピン130が挿入可能な位置決めピン挿入溝230Aが設けられている。
位置決めピン130は、図3に示すように、先端部が面取りされた円柱状に形成され、四角形枠120の当接面121から上へ突出している。
位置決めピン130は、第1の筐体10における四角形枠120の長辺部分に2つずつ配置されている。第1の筐体10と第2の筐体20との重ね合わせにおいて、第1の筐体10に対して第2の筐体20がずれないように、四角形枠120全体で合計で4つの位置決めピン130が四角形の頂点を形成するように配置されている。
一方、位置決めピン挿入溝230Aは、位置決めピン130の挿入を容易にするため、図4に示すように、長軸がX軸と平行に延びる平面長円状の溝に形成されている。位置決めピン挿入溝230Aの幅は、位置決めピン130の円柱の直径よりもやや大きく、全体が同じ幅である。また、位置決めピン挿入溝230Aの長さは、位置決めピン130の円柱の直径の3〜4倍である。
そして、位置決めピン挿入溝230Aは、位置決めピン130が嵌合される部分が最も深く、その他の部分が浅く形成されている。
詳細には、位置決めピン挿入溝230Aは、位置決めピン130の先端部だけが挿入可能な深さに形成された挿入部231と、挿入部231の右側(+X側)に位置し、右に向かうに従って徐々に深くなるスロープを有するスロープ部232と、スロープ部232の右側に位置し、スロープ部232の右端部よりも深い位置決め部233と、で構成されている。
挿入部231は、位置決めピン130が最初に挿入される部分として設けられている。挿入部231では、位置決めピン130が挿入されたときに、第1の筐体10と第2の筐体20との間に隙間を設ける深さに形成されている。挿入部231は、第1の筐体10と第2の筐体20との間に隙間を設けて、その間に異物(例えば、第1の筐体10内に配置されるべき配線30やあってはならない埃)が有るかどうかを確認できるようにする。挿入部231の深さは、位置決めピン130の先端部が挿入されたときに、位置決めピン130の基部が、配線30の径よりも長く露出するような深さであるとよい。挿入部231の深さは、例えば、位置決めピン130の円柱の高さが、配線30の径の倍である場合に、配線30の径と同程度である。挿入部231は、位置決めピン挿入溝230Aの左端部に配置され、その右側に位置するスロープ部232とつながっている。
スロープ部232は、挿入部231に挿入された位置決めピン130を位置決め部233へ案内するために設けられた部分である。スロープ部232は、挿入部231から右方向へ直線的に延在して位置決め部233とつながっている。スロープ部232は、後述するように位置決めピン130がスロープ部232内を相対的に右へ移動する場合に、その位置決めピン130を右方向へ案内する。
また、スロープ部232は、位置決めピン130がスロープ部232内を相対的に右へ移動するときに、位置決めピン130が溝の奥に徐々に入るようにするため、第2の筐体20の四角形枠220の当接面221に対して、溝の底面が鋭角Sを形成するように設けられている。例えば、鋭角Sは10〜20°に形成される。なお、スロープ部232は、位置決めピン130が位置決めピン挿入溝230Aの奥に徐々に入るようにするため、後述する、位置決めピン130の先端部が嵌合する、位置決め部233の凹部の側壁部よりも傾斜が緩く形成されてもよい。スロープ部232は、位置決めピン挿入溝230Aの中間部に配置され、位置決めピン挿入溝230Aの右端部に設けられた位置決め部233とつながっている。
位置決め部233は、スロープ部232に案内された位置決めピン130と嵌合して、第1の筐体10と第2の筐体20とを位置決めするために設けられた部分である。位置決め部233は、位置決めピン130の円柱の高さと同じ深さに形成されている。その溝の底には、円筒形状の凹部が形成され、位置決めピン130の円柱の先端部が嵌合する。
挿入部231、スロープ部232、及び位置決め部233で構成される位置決めピン挿入溝230Aは、第2の筐体20の四角形枠220の長辺部分に、位置決めピン130と同様に2つずつ、四角形枠220全体で合計4つ設けられている。位置決めピン挿入溝230Aそれぞれは、第1の筐体10と第2の筐体20とが重ね合わされて組み立てられたときに、位置決めピン130が位置決めピン挿入溝230Aの位置決め部233に位置するように設けられている。
以下に、図5〜図9を参照して、位置決めピン130と位置決めピン挿入溝230Aとを用いた、第1の筐体10と第2の筐体20との組み立て方法について説明する。
まず、第1の筐体10の四角形枠120のパッキン溝122にパッキン40を嵌め込み、第1の筐体10側のコネクタ111と、第2の筐体20側のコネクタ211と、に配線30を接続する。そして、第1の筐体10の四角形枠120側が上になるように第1の筐体10を置いて、その上に、第2の筐体20の四角形枠220側が下になるように第2の筐体20を被せる。
第1の筐体10に第2の筐体20を被せるときには、図5に示すように、第1の筐体10の位置決めピン130が、第2の筐体20の位置決めピン挿入溝230Aの挿入部231に挿入されるようにする。
このとき、位置決めピン130の先端部だけが位置決めピン挿入溝230Aの挿入部231に挿入されるため、図6に示すように、第1の筐体10と第2の筐体20との間に隙間が生じる。この工程で、第1の筐体10と第2の筐体20との間に異物(例えば、配線30や埃)が有るかどうかを確認し、異物がある場合にはその異物を除去する。
次に、図7及び図8に示すように、第2の筐体20を左へスライドさせる。これにより、位置決めピン挿入溝230Aが位置決めピン130に対して左へ移動する。このとき、位置決めピン130は、位置決めピン挿入溝230Aの挿入部231からスロープ部232へ相対的に移動することになり、さらにスロープ部232内を右へ相対的に移動することになる。そして、スロープ部232の溝が右へ向かって徐々に深くなっているため、位置決めピン130の先端は、第2の筐体20の位置決めピン挿入溝230Aの奥へ入るようになる。その結果、第1の筐体10と第2の筐体20との間の隙間は徐々に小さくなる。この工程においても、第1の筐体10と第2の筐体20との間に異物が有るかどうかを確認するとよい。
第2の筐体20をさらに左へスライドさせると、位置決めピン挿入溝230Aがさらに左へ移動する。これにより、位置決めピン130は位置決めピン挿入溝230Aの位置決め部233へ相対的に移動することになる。その結果、位置決めピン130は、図9に示すように、位置決めピン挿入溝230Aの位置決め部233と嵌合する。その結果、第2の筐体20が第1の筐体10に位置決めされる。この状態で、締結部材を用いて第2の筐体20を第1の筐体10に固定する。以上により、第1の筐体10と第2の筐体20との組み立てが完了する。
なお、図5に示す第2の筐体20を第1の筐体10に被せる工程では、図6に示すように、配線30を第2の筐体20の右内壁部240の近傍で屈曲させ、その屈曲部を右内壁部240に当接させるとよい。第2の筐体20を左へスライドさせる場合でも、配線30の屈曲部が第2の筐体20の右内壁部240に当接した状態が維持される。そのため、第2の筐体20を左へスライドさせるときに、配線30が第2の筐体20の外側へはみ出て、第1の筐体10と第2の筐体20の間に挟み込まれることを防止することができる。例えば、第2の筐体20のコネクタ211の先端を第2の筐体20の右内壁部240に向け、配線30を右内壁部240側へ延ばして屈曲させるとよい。
以上のように、実施の形態1に係る無線通信機器1は、位置決めピン130が設けられた第1の筐体10と、位置決めピン挿入溝230Aが設けられた第2の筐体20と、を備えている。そして、位置決めピン挿入溝230Aは、位置決めピン130の先端部だけが挿入可能な挿入部231と、挿入部231の右側に位置し、右に向かうに従って徐々に深くなるスロープ部232と、スロープ部232の右側に位置し、位置決めピン130と嵌合可能な位置決め部233と、で構成されている。そのため、第1の筐体10と第2の筐体20とを組み立てる際に、位置決めピン130を挿入部231に挿入して、第2の筐体20を第1の筐体10に対してスライドさせることで、位置決めピン130を相対的に右へかつスロープ部232に沿って移動させることができる。その結果、第1の筐体10と第2の筐体20との距離を徐々に近づかせることができる。そのため、第1の筐体10と第2の筐体20との間に配線30等の異物が挟まれているかどうかを確認しながら、第1の筐体10と第2の筐体20とを組み立てることができる。実施の形態1によれば、組み立て時に、第1の筐体10と第2の筐体20との間に配線30が挟まりにくい無線通信機器1を提供することができる。
従来、配線30がケーブル状である場合、最小曲げ半径の制約から、第1の筐体10の実装モジュール110と第2の筐体20の実装モジュール210と接続する配線30を長くする必要があった。その場合、第1の筐体10と第2の筐体20とを組み立てるときに、第1の筐体10と第2の筐体20との間に配線30が挟まったり、配線30がパッキン40をめくりあげたりして、パッキン40による防水性、防塵性が損なわれることがあった。実施の形態1に係る無線通信機器1は、第1の筐体10と第2の筐体20との間に配線30が挟まりにくいので、特に防水性、防塵性が求められる機器に好適である。
実施の形態1では、スロープ部232が挿入部231から右方向へ直線的に延在している。そのため、第1の筐体10に対して第2の筐体20を右方向へ、換言すると、一方向へスライドさせることで、第1の筐体10と第2の筐体20とを組み立てることができ、その組み立てが容易である。
実施の形態1では、スロープ部232と位置決め部233とがつながっている。第2の筐体20を第1の筐体10に対してスライドさせることで、スロープ部232に沿って相対的に移動した位置決めピン130が位置決め部233へ案内される。その結果、位置決めピン130を位置決め部233に嵌合させることができる。実施の形態1によれば、第1の筐体10と第2の筐体20とを容易かつ正確に位置決めすることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る無線通信機器1は、円弧状の位置決めピン挿入溝230Bが形成された第2の筐体20を備えている。以下に、図10および図11を参照して実施の形態2に係る無線通信機器1の構成を説明する。なお、実施の形態2では、実施の形態1と異なる構成について説明する。
第2の筐体20の四角形枠220には、図10に示すように、円弧状の位置決めピン挿入溝230Bが3つ形成されている。3つの位置決めピン挿入溝230は、四角形枠220の4つのコーナー部のうちの、3つのコーナー部の近傍それぞれに配置されている。位置決めピン挿入溝230Bそれぞれの円弧は、四角形枠220を真下(−Z軸側)から見たときの、四角形枠220の中心を円中心とする。
なお、位置決めピン挿入溝230Bを構成する挿入部231、スロープ部232、及び位置決め部233は、第2の筐体20の四角形枠220を真下(−Z軸側)から見たときの左回り方向(矢印Qの方向)に、この順序で並び、それぞれ円弧状に形成されている。そして、スロープ部232が上記の左回り方向に向かって徐々に深くなるように形成されている。挿入部231、スロープ部232、及び位置決め部233のそれ以外の構成は、実施の形態1と同様である。
一方、第1の筐体10の四角形枠120には、図11に示すように、位置決めピン130が3つ設けられている。3つの位置決めピン130は、第1の筐体10と第2の筐体20とが重ね合わされて組み立てられたときに、3つの位置決めピン挿入溝230Bそれぞれの位置決め部233に位置するように、四角形枠120のコーナー部のうちの、3つのコーナー部の近傍それぞれに配置されている。なお、位置決めピン130それぞれの形状は、実施の形態1と同様である。
以下、図12〜図17を参照して、実施の形態2に係る無線通信機器1の場合の、第1の筐体10と第2の筐体20との組み立て方法について説明する。
まず、実施の形態1と同様に、パッキン40の嵌め込みと配線30の接続を行い、第1の筐体10に第2の筐体20を被せる。そして、図12に示すように、第1の筐体10のコーナー部と第2の筐体20のコーナー部とがずれるように、第2の筐体20を第1の筐体10に重ね合わせる。このとき、図13に示すように、第1の筐体10の位置決めピン130を、第2の筐体20の位置決めピン挿入溝230Bにおける挿入部231に挿入させる。
次に、図14に示すように、第1の筐体10に対して第2の筐体20を、第1の筐体10を真上から見たときの、右回り方向(矢印Rの方向)へ回転させる。これにより、位置決めピン挿入溝230Aが位置決めピン130に対して移動する。その結果、図15に示すように、位置決めピン130は、位置決めピン挿入溝230Bのスロープ部232内を位置決め部233側へ相対的に移動する。
第1の筐体10に対して第2の筐体20を、さらに右回り方向へ回転させると、図16に示すように、第1の筐体10のコーナー部と第2の筐体20のコーナー部とが重なりあうようになる。このとき、図17に示すように、位置決めピン130は、位置決めピン挿入溝230Bの位置決め部233に嵌合する。これにより、第1の筐体10と第2の筐体20とが位置決めされる。この状態で、締結部材を用いて第2の筐体20を第1の筐体10に固定する。以上により、第1の筐体10と第2の筐体20との組み立てが完了する。
以上のように、実施の形態2に係る無線通信機器1は、実施の形態1と同様に、位置決めピン130が設けられた第1の筐体10と、位置決めピン挿入溝230Bが設けられた第2の筐体20と、を備えている。そして、位置決めピン挿入溝230Bは、挿入部231と、スロープ部232と、位置決め部233と、を有している。そのため、実施の形態1と同様に、実施の形態2に係る無線通信機器1は、組み立て時に、第1の筐体10と第2の筐体20との間に配線30が挟まりにくい。
また、実施の形態2においても、位置決めピン挿入溝230Bが位置決め部233を有する。そのため、実施の形態2に係る無線通信機器1でも、第1の筐体10と第2の筐体20とを容易かつ正確に位置決めすることができる。
実施の形態2では、位置決めピン挿入溝230Bが円弧状に形成され、第2の筐体20を第1の筐体10に対して回転させることで、第2の筐体20を第1の筐体10に位置決めする。第2の筐体20の、第2の筐体20を第1の筐体10に位置決めするための回転方向が一方向に規定されている。そのため、第1の筐体10と第2の筐体20とを組み立てる時に作業者が迷うことがない。その結果、第1の筐体10と第2の筐体20との組み立てが容易である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、この発明はこれに限定されない。例えば、実施の形態1及び2では、第1の筐体10と、第2の筐体20と、を備える無線通信機器1について説明した。しかし、本発明はこれに限定されない。本発明では、第1の筐体10及び第2の筐体20が無線通信機器1を構成する部品であってもよい。このような場合であっても、無線通信機器1を構成する2つの部品を組み合わせる際に、精度良く位置決めして組み立てることができる。また、2つの部品の間に配線が挟まりにくくすることができる。
実施の形態1及び2では、第2の筐体20に、挿入部231と、スロープ部232と、位置決め部233と、が形成されていた。しかし、本発明はこれに限定されない。本発明は、位置決めピン130が挿入可能な幅を有し、位置決めピン130の高さよりも浅い一端から、位置決めピン130の高さと同じ又は位置決めピン130の高さの高さよりも深い凹部を有する他端に向って、徐々に深くなり、位置決めピン130が凹部に嵌合することで、第1の筐体10に位置決めされる溝部である位置決めピン挿入溝230Aが第2の筐体20に形成されていればよい。例えば、第2の筐体20に、図18に示すように、挿入部231が形成されず、スロープ部232と、位置決め部233と、だけが形成されてもよい。スロープ部232が挿入部231を兼ねることで、実施の形態1及び2と同様の効果が得られる。
実施の形態1及び2では、スロープ部232が傾斜する底面を有していた。しかし、本発明はこれに限定されない。本発明では、スロープ部232は、位置決め部233に向かうに従い徐々に深くなっていればよい。例えば、スロープ部232は、図18に示すように、底面の断面形状が放物線を描き、その底面が位置決め部233に向かうに従い徐々に深くなってもよい。
実施の形態1及び2では、第1の筐体10が四角形枠120を、第2の筐体20が四角形枠220を備えていた。しかし、本発明はこれに限定されない。本発明では、第1の筐体10、第2の筐体20それぞれが、組み立てたときに、互いに当接する当接部を備えていればよい。この場合、第1の筐体10の当接部、第2の筐体20の当接部に、位置決めピン130、位置決めピン挿入溝230Aが設けられているとよい。
実施の形態1及び2では、第1の筐体10の四角形枠120と、第2の筐体20の四角形枠220との間に、パッキン40が挟まれていた。しかし、本発明はこれに限定されない。本発明では、パッキン40は任意の構成である。例えば、無線通信機器1が専ら屋内で使用される機器である場合、パッキン40が設けられなくてもよい。
実施の形態1及び2では、位置決めピン130が円柱状であった。また、位置決めピン挿入溝230A、230Bの位置決め部233の底の凹部が円筒状であった。しかし、本発明はこれに限定されない。本発明では、位置決めピン130が第1の筐体10に形成された凸部で構成されてもよく、その場合、位置決め部233がこれに嵌合する凹部で構成されてもよい。例えば、位置決めピン130が円錐台状の凸部で構成されてもよく、位置決め部233がこの円錐台が嵌合する凹部で構成されてもよい。このような場合でも、第2の筐体20を第1の筐体10に正確に位置決めすることができる。
実施の形態1及び2では、位置決めピン挿入溝230A、230Bが、位置決めピン130の円柱の直径よりもやや大きい幅を有する平面長円状の溝であった。しかし、本発明はこれに限定されない。本発明では、位置決めピン挿入溝230A、230Bのスロープ部232が位置決めピン130を挿入可能な幅を有していればよい。その場合に、位置決め部233が、位置決めピン130と嵌合可能な形状を有していればよい。例えば、図19に示すように、スロープ部232の幅が左端部から右端部に向かって徐々に細くなり、位置決め部233の幅が位置決めピン130の円筒直径とほぼ同じであってもよい。このような形態でも、スロープ部232が位置決めピン130を位置決め部233へ案内して位置決めピン130を位置決め部233に嵌合させることができる。また、逆に、スロープ部232の幅が左端部から右端部に向かって徐々に太くなってもよい。この場合、スロープ部232の左端部の幅が位置決めピン130の円筒直径とほぼ同じであるとよく、位置決め部233の底の凹部が位置決めピン130の先端と嵌合すればよい。この形態でも、スロープ部232が位置決めピン130を位置決め部233へ案内して位置決めピン130を位置決め部233に嵌合させることができ、第2の筐体20を第1の筐体10に正確に位置決めすることができる。
実施の形態1では、第2の筐体20を第1の筐体10に対して左へスライドさせて取り付けていた。また、実施の形態2では、第2の筐体20を第1の筐体10に対して右回転させて取り付けていた。しかし、本発明はこれに限定されない。本発明では、第2の筐体20のスロープ部232が一端から他端に向かうに従い深くなる場合に、第1の筐体10の位置決めピン130がスロープ部232の一端から他端に向かって移動するように、第2の筐体20を第1の筐体10に対して移動させて取り付ければよい。取り付けるときの、第1の筐体10の位置決めピン130が移動する方向は、スロープ部232の傾斜方向に応じて定めればよい。
第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、無線通信機器1を例に説明したが、本発明は、無線通信機器1に限られない。本発明は、テレビ受信機や携帯型の音楽プレーヤー等の電子機器等の2つ以上の部品を組み合わせて製造する機器の組み立て構造に適用可能である。
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
凸部が形成された第1の部品と、
前記凸部が挿入可能な幅を有し、前記凸部の高さよりも浅い一端から、前記凸部の高さと同じ又は前記凸部の高さよりも深い凹部を有する他端に向って、徐々に深くなり、前記凸部が前記凹部に嵌合することで前記第1の部品に位置決めされる溝部が形成された第2の部品と、
を備える、
ことを特徴とする機器の組み立て構造。
(付記2)
前記第1の部品及び前記第2の部品が電子機器の部品であり、
前記第1の部品と前記第2の部品とを電気的に接続するケーブル状の配線を備える、
ことを特徴とする付記1に記載の機器の組み立て構造。
(付記3)
前記第1の部品は、前記凸部が形成され、前記第2の部品と当接する当接部を有し、
前記第2の部品は、前記溝部が形成され、前記当接部が当接する被当接部を有し、
前記当接部と前記被当接部の間には、パッキンが設けられる、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の機器の組み立て構造。
(付記4)
前記凸部は、円柱状に形成され、
前記凹部は、円筒状に形成され、
前記溝部は、前記凹部の円筒面よりも傾斜が緩いスロープを有する、
ことを特徴とする付記1から3のいずれか1つに記載の機器の組み立て構造。
(付記5)
前記溝部は、直線状又は円弧状に延在する、
ことを特徴とする付記1から4のいずれか1つに記載の機器の組み立て構造。
(付記6)
前記第1の部品及び前記第2の部品は、第1の筐体及び第2の筐体である、
ことを特徴とする付記1から5のいずれか1つに記載の機器の組み立て構造。
1 無線通信機器
10 第1の筐体
20 第2の筐体
30 配線
40 パッキン
110 実装モジュール
111 コネクタ
120 四角形枠
121 当接面
122 パッキン溝
130 位置決めピン
210 実装モジュール
211 コネクタ
220 四角形枠
221 当接面
230A、230B 位置決めピン挿入溝
231 挿入部
232 スロープ部
233 位置決め部
240 右内壁部
P、Q、R 矢印
S 鋭角

Claims (5)

  1. 凸部が形成された第1の部品と、
    前記凸部が挿入可能な幅を有し、前記凸部の高さよりも浅い一端から、前記凸部の高さと同じ又は前記凸部の高さよりも深い凹部を有する他端に向って、徐々に深くなり、前記凸部が前記凹部に嵌合することで前記第1の部品に位置決めされる溝部が形成された第2の部品と、
    を備え
    前記第1の部品は、前記凸部が形成され、前記第2の部品と当接する当接部を有し、
    前記第2の部品は、前記溝部が形成され、前記当接部が当接する被当接部を有し、
    前記当接部と前記被当接部の間には、パッキンが設けられる、
    ことを特徴とする機器の組み立て構造。
  2. 前記第1の部品及び前記第2の部品が電子機器の部品であり、
    前記第1の部品と前記第2の部品とを電気的に接続するケーブル状の配線を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の機器の組み立て構造。
  3. 前記凸部は、円柱状に形成され、
    前記凹部は、円筒状に形成され、
    前記溝部は、前記凹部の円筒面よりも傾斜が緩いスロープを有する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の機器の組み立て構造。
  4. 前記溝部は、直線状又は円弧状に延在する、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の機器の組み立て構造。
  5. 前記第1の部品及び前記第2の部品は、第1の筐体及び第2の筐体である、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の機器の組み立て構造。
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