JP2008251689A - シールドケース - Google Patents

シールドケース Download PDF

Info

Publication number
JP2008251689A
JP2008251689A JP2007088862A JP2007088862A JP2008251689A JP 2008251689 A JP2008251689 A JP 2008251689A JP 2007088862 A JP2007088862 A JP 2007088862A JP 2007088862 A JP2007088862 A JP 2007088862A JP 2008251689 A JP2008251689 A JP 2008251689A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
elastic member
lower case
substrate
shield case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007088862A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihide Takayanagi
明秀 高柳
Tatsuya Shinohara
達哉 篠原
Risa Hanaoka
理沙 花岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Kogyo Co Ltd filed Critical Nissin Kogyo Co Ltd
Priority to JP2007088862A priority Critical patent/JP2008251689A/ja
Publication of JP2008251689A publication Critical patent/JP2008251689A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)

Abstract

【課題】基板に伝わる振動を吸収するための弾性部材を、簡単な構造で収容部内に位置決めすることができ、製造コストを安くすることができるシールドケースを提供する。
【解決手段】箱状に形成された下ケース10(第一の部材)と、この下ケース10の開口部を閉塞する上ケース20(第二の部材)とを備え、下ケース10と上ケース20とを組み合わせることにより、電子部品51が取り付けられた基板50を収容するための収容部30が内部に形成されるシールドケース1であって、収容部30内には、基板50を所定の高さに支持する弾性部材60が設けられており、下ケース10及び上ケース20の内面には、弾性部材60の側面に接触する突起部16a,26aが形成され、弾性部材60が突起部16a,26aによって位置決めされる。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子部品を収容して保護するためのシールドケースに関する。
自動車等の車両の挙動を安定させるための制御装置において、車体の挙動を検知するための角速度センサや加速度センサ等の電子部品は、電磁波の影響による測定誤差を防ぐために、例えば、導電性金属製のシールドケース内に収容されている。
従来のシールドケースは、上面が開口している箱状のケース本体と、このケース本体の開口部を閉塞する平板状の蓋体と、を備え、ケース本体と蓋体とを組み合わせることにより、電子部品が取り付けられた基板を収容するための収容部が内部に形成されるように構成されている。
このような従来のシールドケースでは、ケース本体の内面と基板との間にゴム部材を介設し、このゴム材で振動を吸収することにより、基板の振動を低減している(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−227335号公報(段落0015、図1)
しかしながら、前記した従来のシールドケースでは、収容部内に筒状の支持部材を組み込み、この支持部材にゴム部材を保持させることで、収容部内にゴム部材を位置決めしているため、シールドケースの部品点数が多くなり、シールドケースの製造コストが高くなってしまうという問題がある。
なお、前記した問題は、車両の制御装置に限定されるものではなく、各種の電子部品が収容されるシールドケースに共通して当てはまる問題である。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、基板に伝わる振動を吸収するための弾性部材を、簡単な構造で収容部内に位置決めすることができ、製造コストを安くすることができるシールドケースを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、箱状に形成された第一の部材と、この第一の部材の開口部を閉塞する第二の部材とを備え、第一の部材と第二の部材とを組み合わせることにより、電子部品が取り付けられた基板を収容するための収容部が内部に形成されるシールドケースであって、収容部内には、基板を所定の高さに支持する弾性部材が設けられており、第一の部材の内面には、弾性部材の側面に接触する突起部が形成され、弾性部材が突起部によって位置決めされていることを特徴としている。
この構成では、第一の部材の内面に突起部を形成することにより、収容部内に弾性部材を支持するための専用の部品を設けることなく、弾性部材を簡単な構造で収容部内に位置決めすることができるため、シールドケースの部品点数を少なくすることができ、製造コストを安くすることができる。
前記したシールドケースでは、弾性部材は、第一の部材と第二の部材とに挟まれることで収容部内に保持されており、第一の部材の内面において、弾性部材が当接する部位には、第二の部材に向けて突出した保持部が形成されていることを特徴としている。
この構成では、第一の部材の内面には、第二の部材の内方に向けてオフセットされた保持部が形成されており、収容部内において弾性部材が取り付けられる部位の高さが低くなっているため、弾性部材を小さくすることができ、弾性部材の製造コストを安くすることができる。
前記したシールドケースにおいて、第二の部材は、第一の部材と同一形状であり、第一の部材の開口部と、第二の部材の開口部とを合わせた状態で、第一の部材と第二の部材とが組み合わされていることを特徴としている。
この構成では、第一の部材と第二の部材とが共通部品となるため、シールドケースの製造コストを安くすることができる。
本発明のシールドケースでは、収容部内に弾性部材を支持するための専用の部品を設けることなく、弾性部材を簡単な構造で収容部内に位置決めすることができるため、部品点数を少なくすることができ、製造コストを安くすることができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態では、自動車の挙動を安定させるための制御装置において、車体の挙動を検知する角速度センサや加速度センサ等の電子部品が収容されるシールドケースを例として説明する。
なお、以下の説明において、上下前後左右の各方向は、図1の斜視図に示した各方向に対応している。この方向はシールドケースを説明する上で便宜上定めたものであり、シールドケースの構成や設置状態を限定するものではない。
[シールドケースの全体構成]
シールドケース1は、図1に示すように、同一形状の下ケース10(特許請求の範囲における「第一の部材」)及び上ケース20(特許請求の範囲における「第二の部材」)を組み合わせることで構成された中空の箱体であり、車体に固定される保護ケース(図示せず)内に収容されるものである。
このシールドケース1では、図5(a)に示すように、角速度センサや加速度センサ等の電子部品51が取り付けられた基板50を収容するための収容部30が内部に形成されている。また、収容部30内には、基板50を所定の高さに支持する弾性部材60が設けられている。
(下ケースの構成)
下ケース10は、図3(a)に示すように、平面視した際に長方形の箱状の部材であり、上面は開口して開口部11が形成されている。この下ケース10は、導電性金属(例えば、鋼板)製であり、外部からの電磁波を壁部が遮るように構成されている。
下ケース10の前側壁10aの上端縁には、平坦な板状のフランジ部12が全幅に亘って形成されている(図2参照)。また、フランジ部12の左右両端部には、円形の貫通穴12a,12aがそれぞれ形成されている。
下ケース10の後側壁10bの上端縁には、平坦な板状のフランジ部13,13が、後側壁10bの左右両端部に所定間隔を離して形成されている(図2参照)。また、各フランジ部13,13には、円形の貫通穴13a,13aがそれぞれ形成されている。
下ケース10の後側壁10bの上端縁において、両フランジ部13,13の間には、曲げ片14が形成されている(図5(b)参照)。この曲げ片14は、後側壁10bの上端部の一部を外方に向けて曲げることで形成されている。
このように、両フランジ部13,13の間で、下ケース10の開口縁の一部(後側壁10bの一部)が曲げられることにより、下ケース10の後側壁10bの上端縁には切り欠き部15が形成されている。
下ケース10の下壁10cでは、図3(a)に示すように、外周縁に沿って一定の幅が下ケース10の内方に向けてオフセットされることで保持部16が形成されている(図2参照)。したがって、下ケース10の下壁10cには、外周縁に沿って段差部が形成されている。
なお、保持部16は、図5(a)に示すように、上面に弾性部材60を取り付け可能な幅に形成されている。また、保持部16は、後記する上ケース20の保持部26との間で弾性部材60を挟んで保持するため、保持部16の高さ(オフセット量)は、弾性部材60の高さを考慮して設定されている。
図2に示すように、下ケース10内の四隅には、平面視した際に直角二等辺三角形に形成された弾性部材60の下部がそれぞれ取り付けられる。下ケース10において対角線上の隅部に配設された二体の弾性部材60,60では、下ケース10の内方に向けられた支持面61が向かい合って配置される。
図5(a)に示すように、下ケース10の保持部16の上面には、下ケース10内の四隅に嵌め合わされた各弾性部材60・・・(図2参照)を位置決めするための突起部16aが複数形成されている。突起部16aは、図3(a)に示すように、保持部16の各角部の上面にそれぞれ二つずつ形成されている。
突起部16aは、下ケース10の下壁10cを外面側から内方に向けて押し出した加工をすることで形成されており、下ケース10の隅部に弾性部材60を取り付けたときに、弾性部材60の支持面61の下端部に接触するように、下ケース10の内側面から弾性部材60の支持面61の下端縁に沿って延びている。
図2に示すように、下ケース10の左側壁10dには、上方に向けて延びている幅広な突出壁17が形成されている。この突出壁17は、図6(a)に示すように、下ケース10と上ケース20とを組み合わせたときに、上ケース20の左側壁20dの外面上に重なるように構成されており、上ケース20の左側壁20dの厚みに対応させて外方にオフセットされている。
また、突出壁17の高さ方向の略中央には、上ケース20の左側壁20dを内方に向けて付勢するための付勢手段17aが形成されている。
付勢手段17aは、図2に示すように、突出壁17から切り起こされた五枚の舌状片17b・・・によって構成されている。この舌状片17bは、上端縁以外の縁部が突出壁17から切り起こされた板片であり、図6(b)に示すように、下部側が下ケース10の内方に向けて折り曲げられている。
(上ケースの構成)
上ケース20は、図2に示すように、前記した下ケース10と同一形状に形成された導電性金属(例えば、鋼板)製の箱状の部材であり、下ケース10と上ケース20とは共通部品を用いているため、本実施形態では上ケース20の詳細な説明は省略する。
上ケース20は、下ケース10と上下左右方向が逆向きに配置されており、図4(b)に示すように、下面は開口して開口部21が形成されている。
また、上ケース20の前側壁20aの下端縁には、二つの貫通穴22a,22aを有するフランジ部22が形成されている(図2参照)。
また、上ケース20の後側壁20bの下端縁の左右両端部には、貫通穴23aを有するフランジ部23がそれぞれ形成されている。
さらに、上ケース20の後側壁20bの上端縁において、両フランジ部23,23の間には、曲げ片24が形成されることにより、切り欠き部25が形成されている(図5(a)参照)。
図4(b)に示すように、上ケース20の上壁20cでは、外周縁に沿って一定の幅が上ケース20の内方に向けてオフセットされることで保持部26が形成されている。
また、図5(a)に示すように、上ケース20の保持部26の上面には、上ケース20内の四隅に取り付けられた各弾性部材60・・・(図2参照)を位置決めするための突起部26aが複数形成されている。この突起部26aは、保持部26の各角部の上面にそれぞれ二つずつ形成されており、上ケース20の隅部に弾性部材60を取り付けたときに、突起部26aが弾性部材60の支持面61の上端部に接触するように形成されている。
下ケース10の付勢手段17aと同様に、上ケース20の右側壁20eには、下方に向けて延びている幅広な突出壁27が形成されている。この突出壁27は、図6(a)に示すように、下ケース10と上ケース20とを組み合わせたときに、下ケース10の右側壁10eの外面上に重なるように外方にオフセットされている。
また、上ケース20の突出壁27の高さ方向の略中央には、下ケース10の右側壁10eを内方に向けて付勢するための付勢手段27aが形成されている。この付勢手段27aは、図2に示すように、突出壁27から切り起こされた五枚の舌状片27b・・・によって構成されている。
(下ケースと上ケースとを組み合わせたときの構成)
図1に示すように、下ケース10と上ケース20とを組み合わせたときには、下ケース10の開口部11と、上ケース20の開口部21(図4(b)参照)とが合わさることにより、内部に収容部30(図5(a)参照)を有する中空な箱体が形成される。
また、図2に示す下ケース10のフランジ部12の貫通穴12aと、上ケース20のフランジ部22の貫通穴22aとが連通するとともに、下ケース10のフランジ部13の貫通穴13aと、上ケース20のフランジ部23の貫通穴23aとが連通した状態となる。
そして、連通させた各貫通穴12a,22a(13a,23a)に対して上方からボルトB1をそれぞれ挿通させ、各ボルトB1の先端部を、保護ケース(図示せず)内に形成されたねじ穴に螺着させることにより、シールドケース1を保護ケース内に固定することができる。
また、図5(a)に示すように、下ケース10の後側壁10bに形成された切り欠き部15と、上ケース20の後側壁20bに形成された切り欠き部25とが合わさることにより、シールドケース1の後側壁10b,20bには、左右幅方向に細長い開口部が形成される。この開口部には、図5(b)に示すように、上下二辺に曲げ片14,24が対向して形成されている。
なお、切り欠き部15,25では、外部の端子Pと収容部30内の電子部品51とを配線するための配線部品(フレキシブルプリント基板52)が、曲げ片14,24の間に配線されるため、配線部品の厚みを考慮して、曲げ片14,24の曲げ量、すなわち、切り欠き部15,25の溝深さが設定されている。
また、図6(a)に示すように、下ケース10の突出壁17は、上ケース20の左側壁20dの外面上に重なり、突出壁17に形成された付勢手段17aの各舌状片17b・・・が上ケース20の左側壁20dの外面に押し付けられた状態となる。
さらに、上ケース20の突出壁27は、下ケース10の右側壁10eの外面上に重なり、突出壁27に形成された付勢手段27aの各舌状片27b・・・が下ケース10の右側壁10eの外面に押し付けられた状態となる。
(弾性部材の構成)
本実施形態のシールドケース1では、図2に示すように、収容部30(図5(a)参照)内の四隅にゴム製の弾性部材60がそれぞれ配設される。この弾性部材60は、収容部30内で基板50を所定の高さに支持するとともに、シールドケース1に対して外部から作用した振動を吸収することで、基板50の振動を低減する部材である。
弾性部材60は、図7に示すように、平面視した際に直角二等辺三角形の部材であり、上下方向に延びている。
弾性部材60の側面のうち直交する二面は、弾性部材60を収容部30(図5(a)参照)内の隅部に取り付けたときに、下ケース10及び上ケース20の内面に当接する当接面62,62となっている。
また、弾性部材60の側面のうち他の一面は、弾性部材60を収容部30内の隅部に嵌め合わせたときに、下ケース10及び上ケース20の内方に向けられる支持面61であり、下ケース10及び上ケース20の対角線上の隅部に配置された弾性部材60,60の支持面61は向かい合って配置されるように構成されている。
弾性部材60の支持面61において、高さ方向の中央よりも下方に偏った位置には、平面視した際に三角形の支持溝61aが形成されている。
また、弾性部材60は、図5(a)に示すように、収容部30内の四隅に取り付けられたときに、下端面は下ケース10の保持部16の上面に当接し、上端面は上ケース20の保持部26の下面に当接する。したがって、弾性部材60は、下ケース10の保持部16と上ケース20の保持部26とに挟まれることで収容部30内に保持される。
また、弾性部材60では、下ケース10の保持部16に形成された突起部16a,16aが支持面61の下端部に接触し、弾性部材60の下端部が各突起部16a,16aと下ケース10の内側面との間に囲まれることにより、弾性部材60の下端部が位置決めされる。
さらに、弾性部材60では、上ケース20の保持部26に形成された突起部26a,26aが支持面61の上端部に接触し、弾性部材60の上端部が各突起部26a,26aと上ケース20の内側面との間に囲まれることにより、弾性部材60の上端部が位置決めされる。
(基板の構成)
基板50は、図2に示すように、平面視した際に長方形に形成された板状の部材であり、硬質な樹脂材によって形成されており、その上下面には電子回路がプリントされている。
図5(a)及び図6(a)に示すように、基板50を収容部30内に収容したときには、各角部が各弾性部材60・・・の支持溝61aにそれぞれ挿入され、基板50は各弾性部材60・・・によって収容部30内で所定の高さに支持される。
基板50の上面及び下面には、角速度センサや加速度センサ、抵抗、コンデンサ等の各種の電子部品51・・・が取り付けられている。
そして、各種の電子部品51・・・のうち、高さが最も高い電子部品51が基板50の上面に取り付けられ、この電子部品51の高さに近い高さの電子部品51が基板50の上面に取り付けられている。これにより、基板50の上面には、高さが高い電子部品51・・・が揃えられている。一方、基板50の下面には、高さが低い電子部品51・・・が揃えられていることになる。
ここで、弾性部材60に形成された支持溝61aは、弾性部材60の高さ方向の中央よりも下方に偏った位置に形成されているため、各弾性部材60・・・に支持された基板50は、収容部30内の高さ方向の中央よりも下方に偏った位置に配設される。
したがって、収容部30内の空間では、基板50の下面側の空間の高さよりも、基板50の上面側の空間の高さが高くなっている。そして、基板50の上面側の空間には、高さが高い電子部品51・・・が収められ、基板50の下面側の空間には、高さが低い電子部品51・・・が収められている。
(配線部品の構成)
また、図5(a)に示すように、基板50の後端部からは、各種の電子部品51・・・に配線されているフレキシブルプリント基板52が延ばされている。このフレキシブルプリント基板52は、柔軟な樹脂材によって形成されている。
フレキシブルプリント基板52は、図2に示すように、先端部が左右方向に幅広となっており、左右方向に所定間隔を離して五つの接続穴53・・・が貫通している。また、フレキシブルプリント基板52の右端部には、グランド用穴54が貫通しており、このグランド用穴54と右端の接続穴53とは、フレキシブルプリント基板52上にプリントされた配線によって接続されている。
配線基板70は、図2に示すように、平面視した際に長方形に形成された板状の部材であり、硬質な絶縁材によって形成された基板である。
この配線基板70は、左右方向に幅広となっており、上面がフレキシブルプリント基板52の先端部の下面に重ね合わされて取り付けられるものである。
このように、フレキシブルプリント基板52において、下ケース10及び上ケース20の外側に配設される部位に配線基板70が取り付けられることにより、配線基板70はフレキシブルプリント基板52を補強する役割りを果たしている。
また、配線基板70には、フレキシブルプリント基板52の接続穴53に連通するようにして、左右方向に所定間隔を離して五つの接続穴71・・・が貫通している。
フレキシブルプリント基板52は、図5(a)に示すように、下ケース10と上ケース20とを組み合わせたときには、切り欠き部15,25の内側及び外側に配置され、上下の曲げ片14,24の間に介在した状態となる。
また、図1に示すように、フレキシブルプリント基板52の右端部は、上ケース20のフランジ部23の上面に重ね合わされる。このとき、フレキシブルプリント基板52のグランド用穴54と、上ケース20及び下ケース10のフランジ部13,23の貫通穴13a,23aとが連通し、この連通したグランド用穴54及び貫通穴13a,23aにボルトB1が挿通される(図2参照)。
これにより、収容部30内に収容された各種の電子部品51・・・は(図5(a)参照)、フレキシブルプリント基板52を介して、グランド用穴54に挿通されたボルトB1に配線され、電子部品51とボルトB1とが導通するため、電子部品51が接地(グランド)した状態となる。
また、シールドケースが保護ケース(図示せず)内に取り付けられたときには、保護ケース内に設けられた外部の端子P・・・が、配線基板70の各接続穴71・・・及びフレキシブルプリント基板52の各接続穴53・・・にそれぞれ挿通され、例えば半田付けすることで外部の端子P・・・と配線基板70及びフレキシブルプリント基板52とが接続された状態となる。
したがって、シールドケース1では、図5(a)に示すように、下ケース10及び上ケース20に形成された切り欠き部15,25を介して、外部の端子P・・・と収容部30内に収容された電子部品51とが配線されている。
[シールドケースの作用効果]
本実施形態のシールドケース1では、図2に示すように、下ケース10と上ケース20とが同一形状であり、下ケース10と上ケース20とが共通部品であるため、シールドケース1の製造コストを安くすることができるとともに、生産性を向上させることができる。
また、本実施形態のシールドケース1では、図5(a)に示すように、下ケース10及び上ケース20の開口縁の一部を外方に向けて曲げることで、外部の端子Pと収容部30内の電子部品51とを配線するための切り欠き部15,25が形成されている。
そして、下ケース10の切り欠き部15と、上ケース20の切り欠き部25とを合わせて形成された開口部を介してフレキシブルプリント基板52を配線することができるため、下ケース10及び上ケース20の切り欠き部15,25を小さくすることができる。したがって、下ケース10及び上ケース20の高さを抑えることができ、シールドケース1を小型化することができる。
また、下ケース10の切り欠き部15と、上ケース20の切り欠き部25とが合わさることで形成された開口部では、二体の曲げ片14,24が上下に対向して配置され、開口縁の上下二辺に曲面が形成されている。したがって、切り欠き部15,25を介して配線されたフレキシブルプリント基板52は、二体の曲げ片14,24の間に介在されるため、フレキシブルプリント基板52が損傷し難くなる。
また、切り欠き部15(25)は、両フランジ部13,13(23,23)の間に形成されており、各フランジ部13,13(23,23)の間にフレキシブルプリント基板52及び配線基板70が収まっているため、シールドケース1を設置するためのスペースを小さくすることができる。
また、収容部30内に収容された電子部品51と、下ケース10及び上ケース20の外側に設けられたボルトB1とを導通させており、電子部品51を接地(グランド)させるために専用の配線部品を用いる必要がなくなるため、シールドケース1の部品点数を少なくすることができ、シールドケース1の製造コストを安くすることができる。
また、図5(a)及び図6(a)に示すように、下ケース10及び上ケース20の内面に突起部16a,26aを形成することにより、収容部30内に弾性部材60を支持するための専用の部品を設けることなく、弾性部材60を簡単な構造で収容部30内に位置決めすることができる。
また、下ケース10の下壁10c及び上ケース20の上壁20cには、収容部30の内方に向けてオフセットされた保持部16、26が形成されており、収容部30内において弾性部材60が取り付けられる部位の高さが低くなっているため、弾性部材60を小さくすることができ、弾性部材60の製造コストを安くすることができる。
また、基板50は、収容部30の高さ方向の中央、すなわち、下ケース10と上ケース20との接合部の高さよりも下方に偏った位置に配設されており、基板50の両面側に異なる高さの空間が形成されている。そして、高さが高い上方の空間には、高さが高い電子部品51を収め、高さが低い下方の空間には、高さが低い電子部品51が収めており、収容部30の空間を有効に利用している。
これにより、高さが最も高い電子部品51よりも下ケース10及び上ケース20の高さを低くすることができ、収容部30の高さを低くすることができる。
さらに、基板50の両面に電子部品51を分けて取り付けることにより、基板50の片面に全ての電子部品51を取り付けた場合と比較して、基板50の面積を小さくすることができる。
したがって、本実施形態のシールドケース1では、収容部30の高さを低くすることができるとともに、収容部30の幅を小さくすることができるため、シールドケース1を小型化することができる。
また、図6(a)に示すように、シールドケース1は、同一形状の下ケース10及び上ケース20を組み合わせて構成されており、下ケース10及び上ケース20に設けられた付勢手段17a,27aが、上ケース20及び下ケース10の外面に押し付けられることにより、下ケース10と上ケース20とが確実に接触した状態となる。そのため、共通部品を用いることで製造コストを安くすることができるとともに、下ケース10と上ケース20との導通を確保することができる。
また、下ケース10及び上ケース20の側壁10d,20eに形成された突出壁17,27から切り起こした舌状片17b,27bによって付勢手段17a,27aが形成されており、簡単な構造で下ケース10と上ケース20とを確実に接触させることができるため、付勢手段17a,27aを設けた場合であっても、シールドケース1の製造コストを安くすることができる。
また、図2に示すように、下ケース10と上ケース20とを組み合わせるときには、下ケース10の付勢手段17aと上ケース20の付勢手段27aとが干渉しないように、下ケース10及び上ケース20の向きを定めることにより、下ケース10及び上ケース20を正しい向きにセットすることができるため、下ケース10と上ケース20との組み付けミスを防ぐことができ、作業効率を向上させることができる。
また、図1に示すように、下ケース10と上ケース20とを組み合わせたときに、下ケース10のフランジ部12,13に形成された貫通穴12a,13aと、上ケース20のフランジ部22,23に形成された貫通穴22a,23aがそれぞれ連通するため、連通した各貫通穴にボルトB1を挿通させて締め付けることにより、下ケース10と上ケース20とを確実に固着させることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に設計変更が可能である。
例えば、本実施形態では、図5(b)に示すように、下ケース10及び上ケース20の開口縁の一部を外方に向けて曲げることで切り欠き部15,25を形成しているが、下ケース10及び上ケース20の開口縁の一部を、下ケース10及び上ケース10の内方に向けて曲げることで切り欠き部15,25を形成してもよい。
また、本実施形態のシールドケース1では、図3(a)に示すように、下ケース10の下壁10cの外周縁に沿って保持部16が形成されているが 下壁10cの外周縁の全周に亘って保持部16が形成されている必要はなく、弾性部材が取り付けられる部位のみに保持部16を形成し、その上面に突起部16aを形成してもよい。
なお、下ケース10と同様に、上ケースでは、上壁の外周縁の全周に亘って保持部が形成されることなく、弾性部材が取り付けられる部位のみに保持部が形成される。
さらに、下ケース10の下壁10cに保持部16を形成することなく、図8(a)に示すように、下ケース10の下壁10cの上面を平坦に形成し、下壁10cの上面に突起部16aを形成してもよい。
この構成では、下ケース10の構造が簡単であるため、シールドケースの製造コストを安くすることができる。
なお、下ケース10と同様に、上ケースでは、保持部が形成されることなく、上ケースの上壁全体が平坦に形成される。
また、本実施形態のシールドケース1では、図5(a)に示すように、基板50の上下両面に電子部品51を分けて取り付けているが、図9に示すように、基板50の上面のみに電子部品51を取り付けてもよい。
この構成では、基板50を下ケース10の下壁10cの上面に近づけることができ、収容部30内の空間を有効に利用することができるため、シールドケース1の高さを低くすることができる。
このように、基板50を下ケース10の下壁10cの上面に近づけた構成では、弾性部材60の支持溝61aが下部に形成されることになる。したがって、シールドケース1に対して外部から作用した振動が、弾性部材60を介して基板50に伝わらないように、弾性部材60の下端面から支持溝61aまでの距離や、弾性部材60の振動吸収性能を設定する必要がある。
なお、基板50の下面のみに電子部品51を取り付け、基板50を上ケースの上壁の下面に近づけた場合であっても、基板50を下ケース10の下壁10cの上面に近づけた構成と同様の効果を得ることができる。
また、弾性部材60の高さ方向に複数の支持溝61aを形成した場合には、収容部30内において基板50の高さ位置が異なる各種のシールドケースに対応することができ、弾性部材60を共通化することができる。
また、本実施形態のシールドケース1に用いられる弾性部材60は、図7に示すように、平面視した際に直角二等辺三角形の部材であるが、平面視した際に正方形の弾性部材60A(図10(a)参照)、平面視した際に扇形の弾性部材60B(図10(b)参照)、及び平面視した際に台形状の弾性部材60C(図10(c)参照)など、下ケース及び上ケースの内側面の形状や収容部内のスペース等を考慮して、弾性部材を各種の形状に形成することができる。
また、本実施形態のシールドケース1では、図2に示すように、四体の弾性部材60・・・が基板50の各角部をそれぞれ支持するように構成されているが、基板50の各辺の中央を支持するように構成してもよく、基板50の支持する位置及び支持箇所の数は限定されるものではない。
また、本実施形態のシールドケース1では、図2に示すように、下ケース10の左側壁10dに突出壁17が設けられており、この突出壁17に付勢手段17aが形成されているが、図11に示すように、下ケース10の左側壁10dに前後方向に所定間隔を離して二体の突出壁17L,17Lを設け、各突出壁17L,17Lに付勢手段17c,17cをそれぞれ設けるとともに、下ケース10の右側壁10eの中央に突出壁17Rを設け、この突出壁17Rに付勢手段17dを設けてもよい。さらに、上ケース20の左側壁20dの中央に突出壁27Lを設け、この突出壁27Lに付勢手段27cを設けるとともに、上ケース20の右側壁20eに前後方向に所定間隔を離して二体の突出壁27R,27Rを設け、各突出壁27R,27Rに付勢手段27d,27dをそれぞれ設けてもよい。
この構成では、下ケース10と上ケース20とを組み合わせたときには、下ケース10は、上ケース20の各付勢手段27c,27dによって左右方向から挟み込まれ、上ケース20は、下ケース10の付勢手段17c,17dによって左右方向から挟み込まれるため、ボルト等の固着手段を用いることなく、下ケース10と上ケース20とを組み合わせた状態に保つことができる。
したがって、下ケース10と上ケース20とにボルトを組み付けるときに、仮組み状態の下ケース10及び上ケース20を持ち上げても、下ケース10又は上ケース20が外れて落ちないため、作業効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、図6(a)に示すように、突出壁17,27から切り起こされた舌状片17b,27bによって付勢手段17a,27aが構成されているが、下ケース10と上ケース20とを確実に接触させることができるものであれば、付勢手段17a,27aの構成は限定されるものではなく、例えば、下ケース10及び上ケース20の側壁を内方に向けて押し出した加工をすることで形成した突起部によって、付勢手段17a,27aを構成することができる。
また、本実施形態のシールドケース1では、図2に示すように、下ケース10と上ケース20とが同一形状に形成されているが、図12に示すシールドケース1Aのように、箱状の下ケース10と、平板状の蓋体20Aとによって構成してもよい。
この構成では、下ケース10のみに切り欠き部15が形成されており、この切り欠き部15を介して、外部の端子と収容部内の電子部品とを配線することになる。このシールドケース1Aでは、下ケース10に組み合わされる部材(蓋体20A)の形状が簡単な構造であるため、シールドケース1Aの製造コストを安くすることができる。
また、本実施形態では、自動車の制御装置に用いられるシールドケースを例として説明したが、本発明は車両の制御装置に限定されるものではなく、各種の電子部品が収容されるシールドケースに適用することができる。
本実施形態のシールドケースを示した斜視図である。 本実施形態のシールドケースを示した分解斜視図である。 本実施形態の下ケースを示した図で、(a)は上方から見た図、(b)は下方から見た図である。 本実施形態の上ケースを示した図で、(a)は上方から見た図、(b)は下方から見た図である。 本実施形態のシールドケースを示した図で、(a)は図1のA−A断面図、(b)は切り欠き部の拡大断面図である。 本実施形態のシールドケースを示した図で、(a)は図1のB―B断面図、(b)は付勢手段の拡大断面図である。 本実施形態のシールドケースに用いられる弾性部材を示した斜視図である。 他の実施形態のシールドケースの一部を示した図で、下ケースの下壁が平坦に形成されている構成の斜視図である。 他の実施形態のシールドケースを示した図で、基板の上面のみに電子部品が取り付けられている構成の側断面図である。 他の実施形態のシールドケースに用いられる弾性部材を示した図で、(a)は平面視した際に正方形の弾性部材の斜視図、(b)は平面視した際に扇形の弾性部材の斜視図、(c)は平面視した際に台形状の弾性部材の斜視図である。 他の実施形態のシールドケースに用いられる下ケース及び上ケースを示した図で、下ケース及び上ケースの左右側壁に付勢手段が設けられている構成の斜視図である。 他の実施形態のシールドケースを示した図で、下ケースと上ケースとの形状が異なっている構成の斜視図である。
符号の説明
1 シールドケース
10 下ケース(第一の部材)
11 開口部
12 フランジ部
12a 貫通穴
13 フランジ部
13a 貫通穴
14 曲げ片
15 切り欠き部
16 保持部
16a 突起部
17 突出壁
17a 付勢手段
17b 舌状片
20 上ケース(第二の部材)
21 開口部
22 フランジ部
22a 貫通穴
23 フランジ部
23a 貫通穴
24 曲げ片
25 切り欠き部
26 保持部
26a 突起部
27 突出壁
27a 付勢手段
27b 舌状片
30 収容部
50 基板
51 電子部品
52 フレキシブルプリント基板
53 接続穴
54 グランド用穴
60 弾性部材
61 支持面
61a 支持溝
70 配線基板
71 接続穴
B1 ボルト
P 外部の端子

Claims (3)

  1. 箱状に形成された第一の部材と、前記第一の部材の開口部を閉塞する第二の部材とを備え、前記第一の部材と前記第二の部材とを組み合わせることにより、電子部品が取り付けられた基板を収容するための収容部が内部に形成されるシールドケースであって、
    前記収容部内には、前記基板を所定の高さに支持する弾性部材が設けられており、
    前記第一の部材の内面には、前記弾性部材の側面に接触する突起部が形成され、前記弾性部材が前記突起部によって位置決めされていることを特徴とするシールドケース。
  2. 前記弾性部材は、前記第一の部材と前記第二の部材とに挟まれることで前記収容部内に保持されており、
    前記第一の部材の内面において、前記弾性部材が当接する部位には、前記第二の部材に向けて突出した保持部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシールドケース。
  3. 前記第二の部材は、前記第一の部材と同一形状であり、
    前記第一の部材の開口部と、前記第二の部材の開口部とを合わせた状態で、前記第一の部材と前記第二の部材とが組み合わされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシールドケース。
JP2007088862A 2007-03-29 2007-03-29 シールドケース Pending JP2008251689A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007088862A JP2008251689A (ja) 2007-03-29 2007-03-29 シールドケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007088862A JP2008251689A (ja) 2007-03-29 2007-03-29 シールドケース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008251689A true JP2008251689A (ja) 2008-10-16

Family

ID=39976321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007088862A Pending JP2008251689A (ja) 2007-03-29 2007-03-29 シールドケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008251689A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011232166A (ja) * 2010-04-27 2011-11-17 Toyota Motor Corp 物理量検出部固定構造
US8194400B2 (en) 2009-12-11 2012-06-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Electronic device
JP2019040942A (ja) * 2017-08-23 2019-03-14 沖電気工業株式会社 電子機器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8194400B2 (en) 2009-12-11 2012-06-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Electronic device
JP2011232166A (ja) * 2010-04-27 2011-11-17 Toyota Motor Corp 物理量検出部固定構造
JP2019040942A (ja) * 2017-08-23 2019-03-14 沖電気工業株式会社 電子機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100724912B1 (ko) 액정 표시 장치
JP6175331B2 (ja) ヒューズユニット取付構造
JP4974977B2 (ja) 基板の付属板取付構造
JP4348725B2 (ja) 電子部品取付用ソケット
JP3562793B2 (ja) 表示装置
JP6067522B2 (ja) 電子制御装置
JP2008251689A (ja) シールドケース
WO2015020098A1 (ja) ターミナル固定補助部材
JP2008251693A (ja) シールドケース
JP7044736B2 (ja) 電子部品ユニット
JP2005142215A (ja) 筐体の蓋の変形防止構造
JP2009129576A (ja) 電子機器
JP2004258678A (ja) 表示装置
JP6148598B2 (ja) コネクタ
JP2008251691A (ja) シールドケース
JP2008251686A (ja) シールドケース
JP5169690B2 (ja) 回路モジュール
JP4631965B2 (ja) アンテナアンプ
JP2018195696A (ja) 電子装置および電子装置の組み立て方法
JP2019184429A (ja) 電装ユニット
JP2008208852A (ja) 取付部材および組立体
JP4033058B2 (ja) 加速度センサ
JP7064531B2 (ja) シャーシ、およびシールドケース
JPH11297428A (ja) 電気コネクタ
JPH0514557Y2 (ja)