JP6716670B2 - ブレーキ診断システムおよびブレーキ遠隔診断装置 - Google Patents
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Description
まず、診断対象となるエレベータの電磁ブレーキについて説明する。エレベータは、動力源としてモータを用いた巻上機の駆動により乗りかごを上下動させることにより、乗客を搬送する。巻上機の不用意な動きは安全性を損なう要因となるため、エレベータには、必要に応じて巻上機を制動する電磁ブレーキが設けられている。
本実施形態のブレーキ診断システムは、以上のような電磁ブレーキ100の診断を行うものである。電磁ブレーキ100の動作不良はコイル109を流れる電流の波形を観測することで検知可能なことが知られており、本実施形態においても、コイル109を流れる電流の波形を用いて電磁ブレーキ100の診断を行う。ただし、本実施形態では、従来のように電流波形を正常時の電流波形と比較するのではなく、今回観測された電流波形と前回観測された電流波形との相違度を求める。そして、所定回数分の相違度の分散に基づいて、アーマチュア104の動きがランダムに変動する安定性不良の有無を判定する。
上述の実施形態では、電磁ブレーキ100のアーマチュア104の動きがランダムに変動する安定性不良の有無のみを判定しているが、従来の方法と組み合わせて実施することにより、電磁ブレーキ100の他の動作不良の有無も併せて判定することが可能となる。
上述の実施形態では、診断対象としてディスク式の電磁ブレーキ100を例示したが、ドラム式の電磁ブレーキを診断対象としてもよい。
上述の実施形態では、1つの電磁ブレーキ100を診断対象としているが、例えば群管理エレベータが設置されている現場などでは、各号機ごとに設けられた複数の電磁ブレーキ100を診断対象とする構成であってもよい。この場合、取得部11による電流波形の取得は個々の電磁ブレーキ100ごとに行われ、取得された電流波形が波形DB12において個々の電磁ブレーキ100ごとに管理される。また、算出部13による相違度の算出および判定部15による判定は、個々の電磁ブレーキ100ごとに行われる。
上述の実施形態では、ブレーキ診断システム10がエレベータの設置現場に構築されることを想定したが、例えば図12に示すように、エレベータの設置現場に設けられた現場端末20とクラウド環境などに設けられたブレーキ遠隔診断装置30とがネットワーク40を介して接続された、ネットワーク型のブレーキ診断システム10’として構築されてもよい。この場合、上述の相違度の算出を現場端末20側で行うかブレーキ遠隔診断装置30側で行うかにより、現場端末20とブレーキ遠隔診断装置30の構成が異なる。
Claims (6)
- エレベータの電磁ブレーキを診断するブレーキ診断システムであって、
前記電磁ブレーキの制動時または解放時の可動部材が動く動作区間において前記電磁ブレーキのコイルを流れる電流の値の変化を表す電流波形を取得する取得部と、
前記電磁ブレーキのN回目の制動時の前記動作区間の電流波形と前記電磁ブレーキのN−1回目の制動時の前記動作区間の電流波形との相違度、または、前記電磁ブレーキのN回目の解放時の前記動作区間の電流波形と前記電磁ブレーキのN−1回目の解放時の前記動作区間の電流波形との相違度を算出する算出部と、
所定回数分の前記相違度の分散に基づいて、前記可動部材の動きがランダムに変動する安定性不良の有無を判定する判定部と、
を備えることを特徴とするブレーキ診断システム。 - 前記判定部は、前記分散が第1閾値以上である場合に第1レベルの安定性不良が生じていると判定し、
前記判定部により前記第1レベルの安定性不良が生じていると判定された場合に、所定の警告を出力する出力部をさらに備えること
を特徴とする請求項1に記載のブレーキ診断システム。 - 前記判定部は、前記分散が前記第1閾値よりも大きい第2閾値以上である場合に第2レベルの安定性不良が生じていると判定し、
前記出力部は、前記判定部により前記第2レベルの安定性不良が生じていると判定された場合は、前記エレベータのサービスを停止させる指令を出力すること
を特徴とする請求項2に記載のブレーキ診断システム。 - 前記算出部は、前記電磁ブレーキのN回目の制動時の前記動作区間の電流波形と正常状態と推定される前記電磁ブレーキの制動時の前記動作区間の電流波形との相違度、または、前記電磁ブレーキのN回目の解放時の前記動作区間の電流波形と正常状態と推定される前記電磁ブレーキの解放時の前記動作区間の電流波形との相違度である正常時比較相違度をさらに算出し、
前記判定部は、前記正常時比較相違度が第3閾値以上である場合に前記安定性不良とは異なる他の動作不良が生じていると判定すること
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のブレーキ診断システム。 - エレベータの設置現場に設けられた現場端末とネットワークを介して接続され、前記エレベータの電磁ブレーキを遠隔で診断するブレーキ遠隔診断装置であって、
前記電磁ブレーキの制動時または解放時の可動部材が動く動作区間において前記電磁ブレーキのコイルを流れる電流の値の変化を表す電流波形を、前記現場端末から受信する受信部と、
前記電磁ブレーキのN回目の制動時の前記動作区間の電流波形と前記電磁ブレーキのN−1回目の制動時の前記動作区間の電流波形との相違度、または、前記電磁ブレーキのN回目の解放時の前記動作区間の電流波形と前記電磁ブレーキのN−1回目の解放時の前記動作区間の電流波形との相違度を算出する算出部と、
所定回数分の前記相違度の分散に基づいて、前記可動部材の動きがランダムに変動する安定性不良の有無を判定する判定部と、
を備えることを特徴とするブレーキ遠隔診断装置。 - エレベータの設置現場に設けられた現場端末とネットワークを介して接続され、前記エレベータの電磁ブレーキを遠隔で診断するブレーキ遠隔診断装置であって、
前記電磁ブレーキの制動時または解放時の可動部材が動く動作区間において前記電磁ブレーキのコイルを流れる電流の値の変化を表す電流波形について、前記電磁ブレーキのN回目の制動時の前記動作区間の電流波形と前記電磁ブレーキのN−1回目の制動時の前記動作区間の電流波形との相違度、または、前記電磁ブレーキのN回目の解放時の前記動作区間の電流波形と前記電磁ブレーキのN−1回目の解放時の前記動作区間の電流波形との相違度を、前記現場端末から受信する受信部と、
所定回数分の前記相違度の分散に基づいて、前記可動部材の動きがランダムに変動する安定性不良の有無を判定する判定部と、
を備えることを特徴とするブレーキ遠隔診断装置。
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