JP6044468B2 - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの各気筒内に燃料を噴射するインジェクタ(燃料噴射装置)に駆動信号を与える燃料噴射制御装置に関する。
燃料噴射制御装置は、回転数信号NEとアクセルセンサ開度信号VPAとコモンレール圧信号PCRとに基づいてインジェクタの駆動信号IJTを生成するマイクロコンピュータと、マイクロコンピュータからの駆動信号IJTを受けてインジェクタに駆動信号を出力する出力ICとを備えている。出力ICは、駆動信号に応じてインジェクタが動作したときにインジェクタに流れる駆動電流をモニタし、駆動電流モニタ出力信号IJMをマイクロコンピュータへ与える。マイクロコンピュータは、出力ICからの駆動電流モニタ出力信号IJMと、自身が出力した駆動信号IJTとを波形比較して、両者が異なることを検知したときに、出力ICまたはインジェクタが異常であると判断している。
尚、駆動電流モニタ出力信号IJMと駆動信号IJTとを比較するに際しては、両信号のパルス幅(立下りから立上りまでの時間または立ち上りから立ち下がりまでの時間)を比較し、上記パルス幅の差が所定の判定基準値よりも大きいとき、異常であると判断する。駆動電流モニタ出力信号IJMの立下りの遅れまたは立上りの遅れは、駆動信号IJTの遅れや、電流しきい値到達の遅れや、出力ICの応答遅れ等によって発生する。
特表平11−505587号公報
しかし、上記従来構成の場合、駆動電流モニタ出力信号IJMと、駆動信号IJTとを比較することにより、出力ICまたはインジェクタの異常を検出することができるが、入力信号である駆動信号IJTが異常になった場合、この異常を検出することができなかった。即ち、上記従来構成では、駆動信号IJTの入力保証ができなかった。尚、アクセルセンサ等においては、入力を2系統備えて、互いを比較して異常を検出することにより、入力保証を可能にしている。そこで、駆動電流モニタ出力信号IJMを1系統追加して2系統にすることにより、駆動信号IJTの入力保証が可能になる。しかし、駆動電流モニタ出力信号IJMを2系統にすると、出力ICとマイクロコンピュータとの間に信号線を1本追加する必要があるので、回路構成が複雑になり、製造コストが高くなるという問題がある。
本発明の目的は、駆動信号の入力保証が可能な構成でありながら、信号線の増加を抑制できて、製造コストを安くすることができる燃料噴射制御装置を提供するにある。
請求項1の発明によれば、各種の入力信号に基づいてインジェクタを駆動するための駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、前記駆動信号に基づいて前記インジェクタを駆動する噴射駆動手段と、前記インジェクタに流れる駆動電流をモニタして駆動電流モニタ出力信号を出力する駆動電流モニタ手段と、前記各種の入力信号に基づいて駆動電流モニタ出力信号の予測値である予測駆動電流モニタ出力信号を演算する予測駆動電流モニタ出力信号演算手段と、前記駆動電流モニタ出力信号と前記予測駆動電流モニタ出力信号を比較して駆動電流モニタ出力信号が異常であるか否かを判断する判断手段とを備えたので、駆動信号の入力保証が可能な構成でありながら、信号線の増加を抑制することができる。
本発明の第1実施形態を示す燃料噴射制御装置のブロック図 異常検出制御のフローチャート(その1) 異常検出制御のフローチャート(その2) アイドリング状態のときの各信号のタイムチャート 過渡状態のときの各信号のタイムチャート 偏差量を説明するタイムチャート 予測駆動電流モニタ出力信号の正常判断用の制御のフローチャート
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図7を参照して説明する。まず、図1は、本実施形態の燃料噴射制御装置の電気的構成を概略的に示すブロック図である。この図1に示すように、燃料噴射制御装置1は、車両のエンジンの例えば4つの気筒にそれぞれ設けられた4つのインジェクタ(燃料噴射装置)4へ駆動信号を与える機能を有しており、マイクロコンピュータ2と、出力IC(噴射駆動手段、駆動電流モニタ手段)3とを備えて構成されている。
マイクロコンピュータ2は、駆動信号形成部(駆動信号生成手段)5と、IJM入力保証部(予測駆動電流モニタ出力信号演算手段、判断許可手段、判断許可手段、判断手段、異常特定手段)6と、異常判定部7とを備えている。駆動信号形成部5は、回転数信号NEとアクセルセンサ開度信号VPAとコモンレール圧信号PCRとを入力し、これらの入力信号に基づいて4気筒分のインジェクタ4の各駆動信号IJTを生成する。この場合、駆動信号形成部5は、周知の燃料噴射制御装置のマイクロコンピュータとほぼ同じ駆動信号生成機能(アルゴリズム)を用いて、4気筒分のインジェクタ4用の4つの駆動信号IJTを生成するように構成されている。
IJM入力保証部6は、回転数信号NEとアクセルセンサ開度信号VPAとコモンレール圧信号PCRとを入力し、これらの入力信号に基づいて予測駆動電流モニタ出力信号QIJMを演算して求める機能を有する。この場合、IJM入力保証部6は、駆動信号形成部5への入力信号と同じものを入力して演算に使用するが、演算に使用する変数や関数は独立性が確保されるように駆動信号形成部5で使用するものとは別のものを使用する。また、IJM入力保証部6は、車両(のエンジン)がアイドリング状態であるか、過渡状態であるかを判断し、判断した状態に応じて後述するように予測駆動電流モニタ出力信号QIJMの演算方法を変える。そして、IJM入力保証部6は、予測駆動電流モニタ出力信号QIJMと、出力IC3から出力された駆動電流モニタ出力信号IJMとを比較し、比較結果が正常であるか異常であるかを判断し、比較結果が正常であるか異常であるかを示すフラグ情報を設定する。IJM入力保証部6は、上記比較結果が正常である場合、上記駆動電流モニタ出力信号IJMを異常判定部7へ出力する。また、IJM入力保証部6は、上記比較結果が異常である場合、駆動信号IJTと予測駆動電流モニタ出力信号QIJMとを比較し、後述するようにして各種の信号異常を判定する機能と、判定した異常に対応する処理を実行する機能を有する。
異常判定部7は、駆動信号形成部5から出力された駆動信号IJTと、IJM入力保証部6から出力された駆動電流モニタ出力信号IJMを入力し、駆動信号IJTと駆動電流モニタ出力信号IJMとを比較し、駆動電流モニタ出力信号IJM(インジェクタ4)が正常であるか異常であるかを判定する機能と、判定した異常に対応する処理を実行する機能を有する。尚、異常判定部7の機能は、周知の燃料噴射制御装置のマイクロコンピュータの異常判定機能及び異常処理実行機能等とほぼ同じである。
また、出力IC3は、駆動信号形成部5から出力された4気筒分のインジェクタ4に対応する4つの駆動信号IJTを入力し、これら4つの駆動信号IJTに応じて4気筒分のインジェクタ4を駆動する各駆動信号を生成し、各インジェクタ4へ出力する。更に、出力IC3は、上記4つの駆動信号IJTに応じて各インジェクタ4が動作したときに各インジェクタ4に流れる駆動電流をモニタし、駆動電流モニタ出力信号IJMをマイクロコンピュータ2のIJM入力保証部6へ与える。上記出力IC3としては、周知の燃料噴射制御装置の出力ICとほぼ同じものを用いて構成することが好ましい。
次に、上記構成の燃料噴射制御装置1の動作について、図2ないし図7を参照して説明する。図2及び図3は、燃料噴射制御装置1のマイクロコンピュータ2の制御内容の一部を示すフローチャートである。まず、図2のステップS10において、車両のエンジンの状態がアイドリング状態であるか否かを判断する。ここで、車両(エンジン)の状態がアイドリング状態であれば、ステップS10にて「YES」へ進み、ステップS20へ進む。尚、車両がアイドリング状態であるときには、車両状態が一定であるので、図4に示すように、エンジンの4気筒の各駆動信号IJTの幅は一定となり、4気筒の各駆動電流モニタ出力信号IJMの幅もほぼ一定値となる。
上記ステップS20においては、IJM入力保証部6は、回転数信号NEとアクセルセンサ開度信号VPAとコモンレール圧信号PCRとに基づいて予測駆動電流モニタ出力信号QIJMを演算して求める。続いて、ステップS30へ進み、IJM入力保証部6は、上記演算した予測駆動電流モニタ出力信号QIJMと、出力IC3から出力された駆動電流モニタ出力信号IJMとを比較する。
そして、ステップS40へ進み、駆動電流モニタ出力信号IJMのパルス幅と予測駆動電流モニタ出力信号QIJMのパルス幅を比較し、両パルス幅の差が設定された判定値内(所定の範囲内)であるか否かを判定すると共に、気筒毎の駆動電流モニタ出力信号IJMのパルス幅を他の気筒の駆動電流モニタ出力信号IJMのパルス幅と比較し(例えば#1の気筒の駆動電流モニタ出力信号IJMと他の気筒である#4の気筒の駆動電流モニタ出力信号IJMとを比較し)、両パルス幅の差が設定された判定値内(所定の範囲内)であるか否かを判定する。ここで、上記2つの両パルス幅の差が判定値内であれば、正常(入力信号は正しい)と判断することができ、いずれか1つの両パルス幅の差が判定値内でないときには、異常(入力信号は正しくない)と判断することができる。
上記ステップS40において、正常と判断された場合、「YES」へ進み、ステップS50へ進み、正常であることを示すフラグとして、フラグFIJMをTrueと設定する。続いて、ステップS60へ進み、駆動電流モニタ出力信号IJMが正常と判断され、異常判定部7は、駆動信号IJTと駆動電流モニタ出力信号IJMとを通常通り比較する。この場合、異常判定部7は、上記2つの信号のパルス幅を比較し、両パルス幅の差が設定された判定値内であるか否かで、駆動電流モニタ出力信号IJMが正常であるか否かを判定する。ここで、駆動電流モニタ出力信号IJMが正常であれば、判定処理を終了し、次の判定処理(ステップS10)へ移行する。尚、駆動電流モニタ出力信号IJMが異常であると判定された場合には、周知の異常処理を実行する。
また、上記ステップS40において、異常と判断された場合、すなわち、入力信号(駆動電流モニタ出力信号IJM)が正しくないと判断された場合には、「NO」へ進み、ステップS70へ進む。このステップS70においては、異常であることを示すフラグとして、フラグFIJMをFalseと設定する。続いて、ステップS80へ進み、IJM入力保証部6は、駆動信号IJTと予測駆動電流モニタ出力信号QIJMとを比較し、上記2つの信号のパルス幅の差が設定された判定値内であるか否かで、比較結果(駆動信号IJT)が正常であるか否かを判定する(ステップS90)。
そして、上記ステップS90において、比較結果が正常であると判定されたときには、「YES」へ進み、ステップS100へ進み、駆動電流モニタ出力信号IJMが異常である、または、出力IC3側が異常であると判断することができる。次いで、ステップS110へ進み、駆動電流モニタ出力信号IJMまたは出力IC3側が異常であると判断した場合には、周知技術を用いて波形状態から異常箇所を特定する。更に、ステップS120へ進み、周知のフェイルセーフ処理を実施する。
また、上記ステップS90において、比較結果が正常でないと判定されたときには、「NO」へ進み、ステップS130へ進み、駆動信号IJTが異常である(駆動信号IJT側が異常の可能性有り)と判断する。そして、ステップS140へ進み、周知のフェイルセーフ処理を実施する。
一方、上記ステップS10において、車両(エンジン)の状態がアイドリング状態でないとき、即ち、ユーザーが例えばアクセルを踏み込む等の操作を行うことで車両(エンジン)の状態が過渡状態であるときには、ステップS10にて「NO」へ進み、図3のステップS150へ進む。尚、車両が過渡状態であるときには、車両状態が一定でないので、図5に示すように、エンジンの4気筒の各駆動信号IJTのパルス幅は一定でなくなり、気筒毎にパルス幅が異なることから、4気筒の各駆動電流モニタ出力信号IJMのパルス幅も気筒毎に異なる。このため、予測駆動電流モニタ出力信号QIJMを演算して求めるに際して、過渡状態の場合には、気筒毎の駆動信号IJTのパルス幅が一定でないため、より精密な予測が必要となる。
そこで、上記ステップS150においては、IJM入力保証部6は、回転数信号NEとアクセルセンサ開度信号VPAとコモンレール圧信号PCRと、更に、駆動信号IJTのパルス幅のばらつき値を加え、これらのデータに基づいて予測駆動電流モニタ出力信号QIJMを演算して求める。この場合、パルス幅のばらつきは、(出力IC3+負荷)のばらつきで決まり、ばらつきの上限は既知の値となるため、駆動電流モニタ出力信号IJMが正常であれば、予測駆動電流モニタ出力信号QIJM≧駆動電流モニタ出力信号IJMとなる。実際のばらつきの値は気筒毎に異なるが、図6に示すように、同じ気筒であれば出力IC3の応答遅れ時間tdなどは変わらないため、毎回のばらつき量は同じとなる。そこで、アイドリング状態では、気筒間の比較を行ったが、過渡状態では、各気筒の前回と今回のばらつきの量(偏差量)を比較して、想定範囲内であることを確認する。駆動電流モニタ出力信号IJMのパルス幅のばらつき量(偏差量)が設定された判定値(所定の範囲)内であれば、駆動電流モニタ出力信号IJMは正常であることを示すフラグを立て、異なる場合は異常であることを示すフラグを立てる。
具体的には、ステップS160へ進み、IJM入力保証部6は、前回の予測駆動電流モニタ出力信号QIJMのパルス幅と今回の予測駆動電流モニタ出力信号QIJMのパルス幅との偏差量(ばらつき量)を算出する。続いて、ステップS170へ進み、IJM入力保証部6は、予測駆動電流モニタ出力信号QIJMと、出力IC3から出力された駆動電流モニタ出力信号IJMとを比較する。
そして、ステップS180へ進み、駆動電流モニタ出力信号IJMのパルス幅と予測駆動電流モニタ出力信号QIJMのパルス幅を比較し、両パルス幅の差が設定された判定値内(所定の範囲内)であるか否かを判定すると共に、上記ステップS160にて算出した偏差量が設定された予測判定値内(所定の予測範囲内)であるか否かを判定する。ここで、両パルス幅の差が判定値内であると共に、偏差量が予測判定値内であれば、駆動電流モニタ出力信号IJMが正常であると判断することができる。一方、両パルス幅の差が判定値内でないとき、または、偏差量が予測判定値内でないときには、駆動電流モニタ出力信号IJMが異常である(正常ではない)と判断することができる。
そこで、上記ステップS180において、駆動電流モニタ出力信号IJMが正常であると判断された場合、「YES」へ進み、ステップS190へ進み、正常であることを示すフラグとして、フラグFIJMをTrueと設定する。続いて、ステップS200へ進み、駆動電流モニタ出力信号IJMが正しいとして、異常判定部7は、駆動信号IJTと駆動電流モニタ出力信号IJMとを通常通り比較する。この場合、異常判定部7は、上記2つの信号のパルス幅を比較し、両パルス幅の差が設定された判定値内であるか否かで、駆動電流モニタ出力信号IJMが正常であるか否かを判定する。ここで、駆動電流モニタ出力信号IJMが正常であれば、判定処理を終了し、次の判定処理(ステップS10)へ移行する。尚、駆動電流モニタ出力信号IJMが異常である場合には、周知の異常処理を実行する。
また、上記ステップS180において、駆動電流モニタ出力信号IJMが異常であると判断された場合、即ち、駆動電流モニタ出力信号IJMが正しいと判断できない場合には、「NO」へ進み、ステップS210へ進み、異常であることを示すフラグとして、フラグFIJMをFalseと設定する。続いて、ステップS220へ進み、IJM入力保証部6は、駆動信号IJTと予測駆動電流モニタ出力信号QIJMとを比較し、上記2つの信号のパルス幅の差が設定された判定値内であるか否かで、比較結果(駆動信号IJT)が正常であるか否かを判定する(ステップS230)。
そして、上記ステップS230において、比較結果が正常であると判定されたときには、「YES」へ進み、ステップS240へ進み、駆動電流モニタ出力信号IJMが異常である、または、出力IC3側が異常であると判断することができる。次いで、ステップS250へ進み、駆動電流モニタ出力信号IJMまたは出力IC3側が異常であると判断した場合には、周知技術を用いて波形状態から異常箇所を特定する。更に、ステップS260へ進み、周知のフェイルセーフ処理を実施する。
また、上記ステップS230において、比較結果が正常でないと判定されたときには、「NO」へ進み、ステップS270へ進み、駆動信号IJTが異常である(駆動信号IJT側が異常の可能性有り)と判断する。そして、ステップS280へ進み、周知のフェイルセーフ処理を実施する。
尚、予測駆動電流モニタ出力信号QIJM自体が正常であるか否かについては、マイクロコンピュータ2において、図7のフローチャートにて示す制御を実行して判断する。具体的には、図7のステップS510において、回転数信号NEとアクセルセンサ開度信号VPAとコモンレール圧信号PCRとを取得する。続いて、ステップS520へ進み、駆動信号形成部5は、上記取得した回転数信号NEとアクセルセンサ開度信号VPAとコモンレール圧信号PCRとに基づいて駆動信号IJTを演算する。
次いで、ステップS530へ進み、IJM入力保証部6は、上記取得した回転数信号NEとアクセルセンサ開度信号VPAとコモンレール圧信号PCRとに基づいて予測駆動電流モニタ出力信号QIJMを演算する。尚、IJM入力保証部6は、駆動信号形成部5への入力信号と同じものを入力して演算に使用するが、演算に使用する変数や関数は独立性が確保されるように駆動信号形成部5で使用するものとは別のものを使用する。
この後、ステップS540へ進み、ステップS520で演算した駆動信号IJTと、ステップS530で演算した予測駆動電流モニタ出力信号QIJMが同じであるか否かを判断する。この場合、例えば、駆動信号IJTのパルス幅と、予測駆動電流モニタ出力信号QIJMのパルス幅との差が設定された判定値以下であるか否かで、同じであるか否かを判断する。
そして、上記ステップS540において、同じであると判断されると、「YES」へ進み、ステップS550へ進み、予測駆動電流モニタ出力信号QIJMが正常であると判断する。続いて、ステップS560へ進み、予測駆動電流モニタ出力信号QIJMと駆動電流モニタ出力信号IJMとを比較する処理を実行可能と判断する、即ち、図2及び図3の処理を実行可能と判断する。また、ステップS540において、同じでない場合には、「NO」へ進み、ステップS570へ進み、駆動信号IJTまたは予測駆動電流モニタ出力信号QIJMの何れか一方が異常であると判断する。そして、ステップS580へ進み、予測駆動電流モニタ出力信号QIJMと駆動電流モニタ出力信号IJMとを比較する処理へ移行しない、即ち、図2及び図3の処理を実行不可能とする。
尚、上記した図7に示す制御は、例えばエンジンの始動時及び停止時にそれぞれ1回実行すれば良い。また、エンジンの始動後、適当な時間間隔で図7に示す制御を実行するように制御しても良い。
上記構成の本実施形態によれば、インジェクタに流れる駆動電流をモニタして駆動電流モニタ出力信号IJMを求め、駆動電流モニタ出力信号の予測値である予測駆動電流モニタ出力信号QIJMを演算し、駆動電流モニタ出力信号IJMと予測駆動電流モニタ出力信号QIJMを比較して駆動電流モニタ出力信号IJMが異常であるか否かを判断するように構成したので、駆動信号の入力保証が可能な構成でありながら、信号線の増加を抑制することができ、製造コストの上昇を防止できる。
また、上記実施形態では、エンジンの状態がアイドリング状態であるときには、1つの気筒のインジェクタの駆動電流モニタ出力信号IJMと、他の1つの気筒のインジェクタの駆動電流モニタ出力信号IJMを比較することを加味して、駆動電流モニタ出力信号が異常であるか否かを判断するように構成したので、アイドリング状態であるときに、異常の判断をより一層正確に行うことができる。
更に、上記実施形態では、エンジンの状態が過渡状態であるときには、前回モニタした駆動電流モニタ出力信号IJMと、今回モニタした駆動電流モニタ出力信号IJMとの偏差量を加味して、駆動電流モニタ出力信号が異常であるか否かを判断するように構成したので、過渡状態であるときに、異常の判断をより一層正確に行うことができる。
更にまた、上記実施形態では、駆動信号IJTと予測駆動電流モニタ出力信号QIJMを比較して異常信号を特定する、具体的には、駆動信号IJTの異常、駆動電流モニタ出力信号IJMの異常、または、出力IC3の異常などを特定するように構成したので、特定した異常信号をユーザーに報知することが可能となると共に、より適切な異常処理を実行することが可能となる。
また、上記実施形態では、エンジンの始動時等に、駆動信号IJTと予測駆動電流モニタ出力信号QIJMを比較して、異常の判断処理(図2、図3参照)の実行を許可するか否かを決めるように構成したので、予測駆動電流モニタ出力信号QIJMが正常でないときには、異常の判断処理(図2、図3参照)を正確に実行できないおそれがあり、このような場合に、上記異常の判断処理を実行しないようにすることができる。
尚、上記実施形態においては、予測駆動電流モニタ出力信号QIJMを演算する場合に、駆動信号IJTを演算する場合と基本的にほぼ同じアルゴリズムで演算し、演算に使用する変数や関数を変えるようにしたが、高精度が要求されないときや、演算速度を速くしたいときや、マイクロコンピュータの負荷を低下させたいときには、予測駆動電流モニタ出力信号QIJMを簡易的演算で計算するように構成しても良い。
また、上記実施形態においては、車両(エンジン)の状態がアイドリング状態であるか過渡状態であるかを判別して、異常の判断制御を変えるように構成したが、判断精度がそれほど要求されないときには、アイドリング状態であるか否かの判別を止めるように構成しても良い。このように構成する場合、ステップS10の判断を省略し、ステップS40においては、駆動電流モニタ出力信号IJMのパルス幅と予測駆動電流モニタ出力信号QIJMのパルス幅を比較し、気筒間の駆動電流モニタ出力信号IJMのパルス幅の比較を止めるように構成しても良い。
図面中、1は燃料噴射制御装置、2はマイクロコンピュータ、3は出力IC(噴射駆動手段、駆動電流モニタ手段)、4はインジェクタ、5は噴射信号形成部(駆動信号生成手段)、6はIJM入力保証部(予測駆動電流モニタ出力信号演算手段、判断許可手段、判断手段、異常特定手段)、7は異常判定部である。

Claims (5)

  1. 各種の入力信号に基づいてインジェクタを駆動するための駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記駆動信号に基づいて前記インジェクタを駆動する噴射駆動手段と、
    前記インジェクタに流れる駆動電流をモニタして駆動電流モニタ出力信号を出力する駆動電流モニタ手段と、
    前記各種の入力信号に基づいて駆動電流モニタ出力信号の予測値である予測駆動電流モニタ出力信号を演算する予測駆動電流モニタ出力信号演算手段と、
    前記駆動電流モニタ出力信号と前記予測駆動電流モニタ出力信号を比較して駆動電流モニタ出力信号が異常であるか否かを判断する判断手段と、
    を備えたことを特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 前記駆動信号と前記予測駆動電流モニタ出力信号を比較して異常信号を特定する異常特定手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記判断手段は、エンジンの状態がアイドリング状態であるときには、1つの気筒のインジェクタの駆動電流モニタ出力信号と、他の1つの気筒のインジェクタの駆動電流モニタ出力信号を比較することを加味して、駆動電流モニタ出力信号が異常であるか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の燃料噴射制御装置。
  4. 前記判断手段は、エンジンの状態が過渡状態であるときには、前回モニタした駆動電流モニタ出力信号と、今回モニタした駆動電流モニタ出力信号との偏差量を加味して、駆動電流モニタ出力信号が異常であるか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の燃料噴射制御装置。
  5. ンジンの始動時に、前記駆動信号と前記予測駆動電流モニタ出力信号を比較して、前記判断手段による異常の判断処理を許可するか否かを決める判断許可手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の燃料噴射制御装置。
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