JP6716478B2 - D/a変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振幅をシンボルごとに4種類に分けた4値パルス振幅変調(以下、PAM4という)方式によるPAM4信号を発生するPAM4信号発生器に用いられるD/A変換装置に関する。
従来、ディジタル信号をアナログ信号に変換する電子回路として、例えば下記特許文献1のD/A変換装置が知られている。また、この種のD/A変換装置では、2つのNPNトランジスタを用いて2つの入力信号の差分を出力する差動回路が一般的に用いられていた。
特開2001−244815号公報
しかしながら、従来のNPNトランジスタを用いた差動回路は、出力信号の立下り時にリンギングによる波形歪を起こすという問題があった。これは、前段回路の出力インピーダンスと差動回路の入力インピーダンスに関係し、高周波利得特性が向上することに関係している。
また、NPNトランジスタは、コレクタ電流に比例して高周波利得特性が向上することが知られている。このため、2つのNPNトランジスタを用いた差動回路は、一方のNPNトランジスタがオンになり、このNPNトランジスタに大電流が流れていると、出力信号が立ち下り、このときに出力信号のロー側にリンギングが発生する。これに対し、出力信号の立ち上がり時は、NPNトランジスタの高周波利得特性が低下し、リンギングが起こりにくい。
ところで、近年では、携帯端末やクラウドコンピューティングの普及により、データ通信量は増加の一途をたどり伝送速度も高速化が著しくなっている。また、高速データ伝送に関する国際規格は、電気インターフェース、光インターフェースとともに従来のNRZ伝送からPAM4伝送へと変化している。
しかしながら、PAM4伝送に対応するため、NPNトランジスタによる差動回路を含むD/A変換装置をPAM4信号発生器に用いてPAM4信号を発生する場合、出力信号の立ち下り時におけるリンギングによって出力波形が歪んでアイ開口が低下する。このため、PAM4信号を被測定物に入力して例えばビット誤り率などの測定を行う場合、被測定物に対して波形歪みが生じたPAM4信号がテスト信号として入力されることになる。その結果、テスト信号としての信頼性に欠け、高速化に対応した高精度な測定を行うことができないという問題が生じる。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、PAM4信号を発生する際の出力波形のアイ開口の低下を改善することができるD/A変換装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載されたD/A変換装置は、3つのアイパターン開口部による連続した電圧範囲からなるPAM4信号を発生するPAM4信号発生器に用いられる電流ステアリング型デジタル・アナログ変換器からなるD/A変換装置11であって、
外部から入力される基準クロック信号と該基準クロック信号の位相を逆転した逆相基準クロック信号の振幅を制限する差動の振幅制限器であり、前記基準クロック信号と前記逆相基準クロック信号とを所定時間保持するクロックバッファ12と、
前記基準クロック信号と前記逆相基準クロック信号をタイミング信号として、外部から入力される2つのディジタル信号を1つのディジタル信号による正相信号と該正相信号の位相を反転した逆相信号を出力する複数組のマルチプレクサ13と、
前記正相信号と前記逆相信号を差動入力として定電流駆動される対称形に組んだ第1のトランジスタと第2のトランジスタからなる複数組の差動部23と、
電圧利得一定で入力電圧に従って出力電圧が変化する回路であって、前記複数組のマルチプレクサおよび前記複数組の差動部に対応して設けられ、前記正相信号と前記逆相信号を前記複数組の対応する差動部に出力する複数組のエミッタフォロワ回路22と、
前記差動部の各組の第1のトランジスタと第2のトランジスタのベース間に接続される抵抗R0と、
前記差動部の第1のトランジスタと第2のトランジスタの入力電圧の差分を前記差動部の各組毎に合算して出力する負荷部25とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、出力信号の立ち下り時のリンギングを抑制することができる。また、被測定物にテスト信号として入力されるPAM4信号を発生する場合、出力波形のアイ開口の低下を改善し、より信頼性の高いPAM4信号を被測定物に入力して各種測定を行うことが可能になる。
本発明に係る差動回路の回路構成の一例を示す図である。 本発明に係るD/A変換装置のブロック構成図である。 図2のD/A変換装置におけるD/A変換部の回路構成の一例を示す図である。 (a)本実施の形態のD/A変換装置における56GbaudのPAM4信号の出力波形の一例を示す図である。(b)本実施の形態のD/A変換装置における64GbaudのPAM4信号の出力波形の一例を示す図である。 (a)従来のD/A変換装置における56GbaudのPAM4信号の出力波形の一例を示す図である。(b)従来のD/A変換装置における64GbaudのPAM4信号の出力波形の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
[差動回路の構成について]
図1に示すように、本実施の形態の差動回路1は、2つのトランジスタを用い、この2つのトランジスタの入力電圧の差分に応じた信号を出力するもので、差動部2、定電流源3、負荷部4、抵抗R0を含んで構成される。
差動部2は、特性が等しいバイポーラトランジスタによる第1のトランジスタTr1と第2のトランジスタTr2を備えて構成され、正相信号Si1と、正相信号Si1の位相を反転した逆相信号Si2とが差動信号として外部から入力される。
第1のトランジスタTr1は、NPN型トランジスタからなり、エミッタが定電流源3を介して低電位電源(VEE1)に接続され、コレクタが負荷部4を介して高電位電源(GND)に接続され、ベースに正相信号Si1が入力される。
第2のトランジスタTr2は、第1のトランジスタTr1と同様に、NPN型トランジスタからなり、エミッタが定電流源3を介して低電位電源(VEE1)に接続され、コレクタが負荷部4を介して高電位電源(GND)に接続され、ベースに逆相信号Si2が入力される。
定電流源3は、差動部2の2つのトランジスタTr1,Tr2を定電流駆動するため、一端が差動部2の2つのトランジスタTr1,Tr2の両エミッタに接続され、他端が低電位電源(VEE1)に接続される。
負荷部4は、差動部2の2つのトランジスタTr1,Tr2の入力電圧の差分に応じた信号を出力するため、抵抗R1,R2からなる負荷抵抗で構成される。抵抗R1は、一端が差動部2の第1のトランジスタTr1のコレクタに接続され、他端が高電位電源(GND)に接続される。抵抗R2は、一端が差動部2の第2のトランジスタTr2のコレクタに接続され、他端が高電位電源(GND)に接続される。
抵抗R0は、差動部2の2入力間、すなわち、第1のトランジスタTr1のベースと第2のトランジスタTr2のベースとの間に接続される。
上記のように構成される図1の差動回路1は、差動部2の第1のトランジスタTr1と第2のトランジスタTr2のエミッタが相互接続されて更に定電流源3を介して低電位電源(VEE1)に接続され、コレクタが負荷部4を介して高電位電源(GND)に接続される。2つのトランジスタTr1,Tr2は、ベース・エミッタ間の電流を増幅し、コレクタに流れる電流が2つの入力(正相信号Si1、逆相信号Si2)の差分に比例する。
ここで、差動部2の2入力間、すなわち、第1のトランジスタTr1と第2のトランジスタTr2のベース間が抵抗R0を介して接続されるので、出力信号の立ち下りが速くロー側に出るリンギングが立ち上がりの遅いハイ側と結合し、出力信号の立ち下り時のリンギングが抑制され、リンギングの少ない出力波形を得ることができる。
[D/A変換装置の構成について]
図2に示すように、本実施の形態のD/A変換装置11は、PAM4信号を発生するPAM4信号発生器に用いられ、複数の定電流源に各々2つのトランジスタを接続し、各トランジスタに流れる電流を出力の極性ごと合算し、その合算した電流を負荷に流して発生した電圧量をアナログ信号として出力する電流ステアリング型デジタル・アナログ変換器(Digital-to-Analog Converter :DAC)であり、クロックバッファ12、マルチプレクサ13、差動回路21を含んで構成される。
クロックバッファ12は、外部(不図示の基準クロック発生器)から入力される基準クロック信号CKPと逆相基準クロック信号CKN(基準クロック信号CKPの位相を逆転したクロック信号)の振幅を制限する差動のリミティングアンプ(振幅制限器)であり、基準クロック信号CKPと逆相基準クロック信号CKNとを所定時間保持してマルチプレクサ13に出力する。
マルチプレクサ13は、第1のマルチプレクサ13Aと第2のマルチプレクサ13Bからなる。
第1のマルチプレクサ13Aは、クロックバッファ12から入力される基準クロック信号CKPと逆相基準クロック信号CKNをタイミング信号として、外部から入力される2つのディジタル信号D1,D2を1つのディジタル信号とした正相信号Si1を出力する。その際、第1のマルチプレクサ13Aは、正相信号Si1の位相を反転した逆相信号Si2も出力する。
第2のマルチプレクサ13Bは、第1のマルチプレクサ13Aと同様に、クロックバッファ12から入力される基準クロック信号CKPと逆相基準クロック信号CKNをタイミング信号として、外部から入力される2つのディジタル信号D3,D4を1つのディジタル信号とした正相信号Si3を出力する。その際、第2のマルチプレクサ13Bは、正相信号Si3の位相を反転した逆相信号Si4も出力する。
差動回路21は、図3に示すように、エミッタフォロワ回路22、差動部23、定電流源24、負荷部25、抵抗R0を備えて構成される。
エミッタフォロワ回路22は、電圧利得一定で入力電圧に従って出力電圧が変化する周知の回路であり、複数組備えて構成される。本例のエミッタフォロワ回路22は、図3に示すように、第1のエミッタフォロワ回路22Aと第2のエミッタフォロワ回路22Bによる2組で構成される。
第1のエミッタフォロワ回路22Aは、図2の第1のマルチプレクサ13Aから差動入力される正相信号Si1と逆相信号Si2を差動部23側に出力する。同様に、第2のエミッタフォロワ回路22Bは、図2の第2のマルチプレクサ13Bから差動入力される正相信号Si3と逆相信号Si4を差動部23側に出力する。
差動部23は、特性が等しいバイポーラトランジスタを用い、エミッタフォロワ回路22から正相信号と逆相信号とが差動信号として入力される2つのトランジスタを対称形に組んだ回路であり、複数組備えて構成される。
本例の差動部23は、図3に示すように、第1のトランジスタTr1と第2のトランジスタTr2とを備えた第1の差動部23Aと、第3のトランジスタTr3と第4のトランジスタTr4とを備えた第2の差動部23Bによる2組で構成される。
第1のトランジスタTr1は、NPN型トランジスタからなり、ベースが第1のエミッタフォロワ回路22Aに接続され、エミッタが後述する第1の定電流源24Aを介して低電位電源(VEE1)に接続され、コレクタが負荷部25を介して高電位電源(GND)に接続され、第1のエミッタフォロワ回路22Aから正相信号Si1がベースに入力される。
第2のトランジスタTr2は、第1のトランジスタTr1と同様に、NPN型トランジスタからなり、ベースがエミッタフォロワ回路22Aに接続され、エミッタが後述する第1の定電流源24Aを介して低電位電源(VEE1)に接続され、コレクタが負荷部25を介して高電位電源(GND)に接続され、第1のエミッタフォロワ回路22Aから逆相信号Si2がベースに入力される。
第3のトランジスタTr3は、第1のトランジスタTr1と同様に、NPN型トランジスタからなり、ベースがエミッタフォロワ回路22Bに接続され、エミッタが後述する第2の定電流源24Bを介して低電位電源(VEE2)に接続され、コレクタが負荷部25を介して高電位電源(GND)に接続され、第2のエミッタフォロワ回路22Bから正相信号Si3がベースに入力される。
第4のトランジスタTr4は、第1のトランジスタTr1と同様に、NPN型トランジスタからなり、ベースがエミッタフォロワ回路22Bに接続され、エミッタが後述する第2の定電流源24Bを介して低電位電源(VEE2)に接続され、コレクタが負荷部25を介して高電位電源(GND)に接続され、第2のエミッタフォロワ回路22Bから逆相信号Si4がベースに入力される。
尚、本例では、差動回路21における4つのトランジスタTr1,Tr2,Tr3,Tr4がD/A変換装置11の最終段のトランジスタに該当する。
定電流源24は、2つの定電流源24A,24Bを備える。定電流源24Aは、第1の差動部23Aの2つのトランジスタTr1,Tr2を定電流駆動するため、一端が第1の差動部23Aの2つのトランジスタTr1,Tr2の両エミッタに接続され、他端が低電位電源(VEE1)に接続される。また、定電流源24Bは、第2の差動部23Bの2つのトランジスタTr3,Tr4を定電流駆動するため、一端が第2の差動部23Bの2つのトランジスタTr3,Tr4の両エミッタに接続され、他端が低電位電源(VEE2)に接続される。
負荷部25は、各組の差動部23(23A,23B)の2つのトランジスタ(Tr1とTr2、Tr3とTr4)の入力電圧の差分を合算して出力するため、抵抗R1,R2,R3,R4,R5,R6からなる負荷抵抗で構成される。抵抗R1は、一端が第1の差動部23Aの第1のトランジスタTr1のコレクタに接続され、他端が高電位電源(GND)に接続される。抵抗R2は、一端が第1の差動部23Aの第2のトランジスタTr2のコレクタに接続され、他端が高電位電源(GND)に接続される。抵抗R3は、一端が第1の差動部23Aの第1のトランジスタTr1のコレクタに接続され、他端から各トランジスタTr1,Tr2,Tr3,T4に流れる電流を出力の極性ごと合算し、その合算した電流に基づく電圧量の正相出力信号So3が出力される。抵抗R4は、一端が第1の差動部23Aの第2のトランジスタTr2のコレクタに接続され、他端から正相出力信号So3の位相を反転した逆相出力信号So4が出力される。抵抗R5は、一端が第2の差動部23Bの第3のトランジスタTr3のコレクタに接続され、他端が高電位電源(GND)に接続される。抵抗R6は、一端が第2の差動部23Bの第4のトランジスタTr4のコレクタに接続され、他端が高電位電源(GND)に接続される。
本例では、抵抗に流れる電流のオン・オフから目的の電圧を得られるように抵抗値が異なる2種類の抵抗を組み合わせたR−2Rラダー型抵抗回路で負荷部25が構成され、出力信号の振幅が所望の比率となるように抵抗値が設定される。例えば抵抗R1,R2,R3,R4が50Ωに設定され、抵抗R5、R6が100Ωに設定される。
尚、負荷部25は、R−2Rラダー型抵抗回路に限らず、抵抗を増幅器に置き換えて振幅の比率が可変可能なセグメント型回路であってもよい。
抵抗R0は、各組の差動部23(23A,23B)の2入力間、すなわち、第1の差動部23Aの第1のトランジスタTr1と第2のトランジスタTr2のベース間、第2の差動部23Bの第3のトランジスタTr3と第4のトランジスタTr4のベース間にそれぞれ接続される。
上述した構成によるD/A変換装置11は、例えば誤り率測定装置によって被測定物のビット誤り率を測定する際のPAM4信号発生器に用いられ、被測定物に入力されるテスト信号としてのPAM4信号を発生する。すなわち、D/A変換装置11の2つのマルチプレクサ(第1のマルチプレクサ13A、第2のマルチプレクサ13B)から出力される1ビットの繰り返しパターン信号(NRZ)の振幅比率を2対1(MSB、LSB)にし、これらを差動回路21で合成することでPAM4信号を発生する。
D/A変換装置11は、第1の差動部23Aの第1のトランジスタTr1と第2のトランジスタTr2のエミッタが相互接続されて更に定電流源24Aを介して低電位電源(VEE1)に接続され、コレクタが負荷部25を介して高電位電源(GND)に接続される。2つのトランジスタTr1,Tr2は、ベース・エミッタ間の電流を増幅し、コレクタに流れる電流が2つの入力(正相信号Si1、逆相信号Si2)の差分に比例する。
同様に、第2の差動部23Bの第3のトランジスタTr3と第4のトランジスタTr4のエミッタが相互接続されて更に定電流源24Bを介して低電位電源(VEE2)に接続され、コレクタが負荷部25を介して高電位電源(GND)に接続される。これにより、2つのトランジスタTr3,Tr4の一方がエミッタ接地回路形式の増幅回路として動作し、同時に他方がエミッタフォロワとして動作し、一方の入力が他方のエミッタに供給される。2つのトランジスタTr3,Tr4は、ベース・エミッタ間の電流を増幅し、コレクタに流れる電流が2つの入力(正相信号Si3、逆相信号Si4)の差分に比例する。そして、負荷部25は、第1の差動部23Aの2つのトランジスタTr1,Tr2の入力電圧の差分と、第2の差動部23Bの2つのトランジスタTr3,Tr4の入力電圧の差分とを合算して出力する。
ここで、各組の差動部23(第1の差動部23Aと第2の差動部23B)の2入力間、すなわち、第1のトランジスタTr1と第2のトランジスタTr2のベース間、及び第3のトランジスタTr3と第4のトランジスタTr4のベース間がそれぞれ抵抗R0を介して接続されるので、出力信号の立ち下りが速くロー側に出るリンギングが立ち上がりの遅いハイ側と結合し、出力信号の立ち下り時のリンギングが抑制される。これにより、リンギングの少ない出力波形を得ることができる。また、被測定物にテスト信号として入力されるPAM4信号を発生する場合、出力波形のアイ開口の低下を改善し、より信頼性の高いPAM4信号を被測定物に入力して各種測定を行うことが可能になる。
[実施例]
高速データ伝送の各種国際規格として採用されるPAM4伝送の信号発生器としてInP HBT(heterojunction bipolar transistor) プロセスを用いた本実施の形態のD/A変換装置を試作した。尚、本実施の形態のD/A変換装置との比較用の回路として、同様のプロセスで従来のD/A変換装置を試作した。
図4(a),(b)は56GBaudと64GBaudにおける本実施の形態のD/A変換装置の動作時のPAM4信号の出力波形を示すものであり、図5(a),(b)は56GBudと64GBaudにおける従来のD/A変換装置の動作時のPAM4信号の出力波形を示すものである。この時の出力振幅は約800mVであり、消費電力は約2Wとなり、従来のD/A変換装置と本実施の形態のD/A変換装置ともに同一であった。
尚、本実施の形態のD/A変換装置における抵抗R0の値は、シミュレータで最適化を行い、例えば200Ωとした。
従来のD/A変換装置(抵抗が無い構成)では、56GBaud(図5(a)参照)や64GBaud(図5(b)参照)のような高速動作時に波形の歪が大きく、下段のアイ開口が低下していることがわかる。
これに対し、本実施の形態のD/A変換装置では、従来のD/A変換装置と比較して、56GBaud(図4(a)参照)や64GBaud(図4(b)参照)における下段のアイ開口が大きく改善していることがわかる。
このように、本実施の形態の差動回路1では、差動部2の2入力間、すなわち2つのトランジスタTr1,Tr2のベース間に抵抗R0を接続する構成を採用している。これにより、出力信号の立ち下りが速くロー側に出るリンギングが立ち上がりの遅いハイ側と結合し、出力信号の立ち下り時のリンギングを抑制することができる。
また、上述したD/A変換装置11をPAM4信号発生器に用いれば、PAM信号のロー側に出るリンギングが抑制され、出力波形のアイ開口の低下を改善することができ、より信頼性の高いPAM4信号を発生して被測定物にテスト信号として入力し、被測定物の各種測定(例えば、ビット誤り率など)を行うことが可能となる。
ところで、上述した実施の形態のD/A変換装置は、2組の差動部23A,23Bを備えて2ビットの信号に対応した場合を例にとって説明したが、ビット数に関しては特に限定されるものではない。その場合、ビット数と同数の差動部が設けられる。
以上、本発明に係る差動回路及び差動方法とD/A変換装置及びD/A変換方法の最良の形態について説明したが、この形態による記述及び図面により本発明が限定されることはない。すなわち、この形態に基づいて当業者等によりなされる他の形態、実施例及び運用技術などはすべて本発明の範疇に含まれることは勿論である。
1,21 差動回路
2,23(23A,23B) 差動部
3,24(24A,24B) 定電流源
4,25 負荷部
11 D/A変換装置
12 クロックバッファ
13(13A,13B) マルチプレクサ
22(22A,22B) エミッタフォロワ回路
R0,R1,R2,R3,R4,R5,R6 抵抗
Tr1 第1のトランジスタ
Tr2 第2のトランジスタ
Tr3 第3のトランジスタ
Tr4 第4のトランジスタ
Si1,Si3 正相信号
Si2,Si4 逆相信号
So1,So3 正相出力信号
So2,So4 逆相出力信号

Claims (1)

  1. つのアイパターン開口部による連続した電圧範囲からなるPAM4信号を発生するPAM4信号発生器に用いられる電流ステアリング型デジタル・アナログ変換器からなるD/A変換装置(11)であって、
    外部から入力される基準クロック信号と該基準クロック信号の位相を逆転した逆相基準クロック信号の振幅を制限する差動の振幅制限器であり、前記基準クロック信号と前記逆相基準クロック信号とを所定時間保持するクロックバッファ(12)と、
    前記基準クロック信号と前記逆相基準クロック信号をタイミング信号として、外部から入力される2つのディジタル信号を1つのディジタル信号による正相信号と該正相信号の位相を反転した逆相信号を出力する複数組のマルチプレクサ(13)と、
    前記正相信号と前記逆相信号を差動入力として定電流駆動される対称形に組んだ第1のトランジスタと第2のトランジスタからなる複数組の差動部(23)と、
    電圧利得一定で入力電圧に従って出力電圧が変化する回路であって、前記複数組のマルチプレクサおよび前記複数組の差動部に対応して設けられ、前記正相信号と前記逆相信号を前記複数組の対応する差動部に出力する複数組のエミッタフォロワ回路(22)と、
    前記差動部の各組の第1のトランジスタと第2のトランジスタのベース間に接続される抵抗(R0)と、
    前記差動部の第1のトランジスタと第2のトランジスタの入力電圧の差分を前記差動部の各組毎に合算して出力する負荷部(25)とを備えたことを特徴とするD/A変換装置。
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