JP4951806B2 - 多値論理ドライバ - Google Patents

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Description

本発明は、多値論理ドライバに係り、特に、高速信号伝送用の、差動且つインピーダンス整合を行なった多値論理ドライバに関するものである。
フォトリソグラフィ技術と、関連する成膜及びパターン形成技術の進歩を原動力として、半導体集積回路、特にデジタル集積回路はその発明以来40年以上に亘って年々高性能化(高集積化、高速化、低消費電力化)の一途を辿っている。
しかしながら、デジタル集積回路チップ「内」の高性能化に比べて、チップ「間」の信号伝送路の高性能化は多大の原理的困難を伴い、その結果、メモリ・CPU・ASICなどの個々のデジタル回路チップを複数個組み合わせたシステムの性能は、しばしばこのチップ間の信号伝送路の性能で律速される場合があった。
そこで、このチップ間の信号伝送路を高性能化するため、従来から様々な工夫がなされてきたが、その要点は「差動化」と「インピーダンス整合」にあると言える。
[CML]
図1は、CML(Current_Mode_Logic)の説明図であり、(a)は等価回路図、(b)は動作レベル図である。
CMLは、「差動化」と「インピーダンス整合」を図る基本的な方式であり、図1(a)を参照すると、等価回路はドライバ10、伝送路20、及びレシーバ30からなる。
ドライバ10は差動入力A、/Aを受けるカレントスイッチ15(Ioは、電流値Ioの定電流源である)、及びカレントスイッチ15の差動出力端子と電源Vddとの間に接続されて差動出力Q、/Qを提供する終端抵抗器11、12からなる。
差動出力Q、/Qは、伝送路20を形成するペア線21、22の始端に各々接続され、レシーバ30の差動入力P、/Pは、ペア線21、22の終端に各々接続される。。
レシーバ30は、差動アンプ35、及び差動アンプ35の差動入力端子と電源Vddとの間に接続されて差動入力P、/Pを受ける終端抵抗器31、32からなる。
終端抵抗器11、12、31、32の抵抗値は、伝送路20の特性インピーダンスZoに等しく選ばれる。
図1(b)を参照すると、ドライバの差動入力A、/Aが各々、H(論理高レベル)からL(論理低レベル)と、LからHに、もしくはその逆に、スイッチされると、対応する差動出力Q、/Qが伝送路20に送出され、伝送路遅延時間Td後に差動入力P、/Pとしてレシーバに伝えられる。
Q、/Q、P、/PのH、Lのレベルは各々、(Vdd)、(Vdd−Io・Zo/2)である。
終端抵抗器の抵抗値はいずれも伝送路の特性インピーダンスに等しく、Q、/Q側から見たカレントスイッチ15のインピーダンス及びP、/P側から見た差動アンプ35のインピーダンスは無限大と見なせるので、ペア線21、22上の信号は整合伝送され、レシーバ側での反射が無く、伝送路遅延時間Tdだけの最速動作ができる。
また、カレントスイッチ15は、スイッチング前後を通じて定電流(Io)動作をしているので、動作電流変動に起因する電源(Vdd、グラウンド)ラインの揺れ(バウンス)がなく、周辺に電源ラインを通じた雑音を与えない。
ペア線上の信号は、互いに逆相で動作しているので、周辺に与える雑音が打ち消され、他方、周辺からの雑音はペア線上の信号に対して同相で印加されコモンモードノイズとなるので、差動アンプ35の動作に対して影響しない。
このようにCML方式によれば、反射雑音、電源雑音、干渉雑音を抑制できるので、少振幅・高速の信号伝送が可能になる。
しかしながらCML方式の欠点は消費電力が大きいことであり、例えば特性インピーダンスZo=50オームの伝送路の場合、差動半振幅Vw=150mVを得るためには、定電流値Io=2・Vw/Zo=6mAを要し、電源電圧Vddは、カレントスイッチ及び定電流源の動作のため、最小でも差動半振幅Vwの10倍程度必要であるから、例えばVdd=1.5V、従って単位回路あたりの消費電力は差動アンプを別にして、Vdd・Io=9mWになる。
[独立終端型SLVS]
そこでCMLに代わり、最近は、SLVS(Scalable Low−Voltage Signaling)が提起され、JEDEC_STD_8−13として標準化された。その要点は、伝送路のドライバ電源をそれ以外の回路電源と切り離して、最小限必要な低電圧に設定することにある。
例えば図2を参照すると、NMOSプッシュプル・ドライブ式(独立終端型)のSLVSの説明図であり、(a)は等価回路図、(b)は動作レベル図である。
CMLと同じく本回路のSLVSも「差動化」と「インピーダンス整合」を図っており、図1(a)を参照すると、等価回路はドライバ40、伝送路20、及びレシーバ50からなる。
ドライバ40は、第1〜第4のNMOSトランジスタ41、42、43、44からなる差動プッシュプル回路からなり、差動入力A、/Aを受けて差動出力Q、/Qを伝送路に提供する。
差動入力A、/Aは通常の回路電源Vddを有する回路(図示せず)から供給され、動作振幅Vdd、例えば1.5Vを有する。これに対して、ドライバ40の電源Vsは必要最小限の低電圧、例えば300mVを有する。その結果、トランジスタ41〜44はオン時には3極管領域で動作する、即ち、抵抗器として動作し、その抵抗値は全て、伝送路の特性インピーダンスZoに等しくなるよう設定される。
差動出力Q、/Qは、伝送路20を形成するペア線21、22の始端に各々接続され、ペア線の終端に伝えられ、レシーバ50の差動入力P、/Pとなる。
レシーバ50は、差動アンプ55、及び差動アンプ55の差動入力端子とグラウンドとの間に接続されて差動入力P、/Pを受ける終端抵抗器51、52からなる。
終端抵抗器51、52の抵抗値は、伝送路20の特性インピーダンスZoに等しく選ばれる。
図2(b)を参照すると、ドライバの差動入力A、/Aが各々、論理高レベルH(Vdd)から論理低レベルL(Gnd)と、LからHに、もしくはその逆に、スイッチされると、対応する差動出力Q、/Qが各々、H(Vs/2)とL(Gnd)の間でスイッチされて伝送路20に送出され、伝送路遅延時間Td後に差動入力P、/Pとしてレシーバに伝えられる。
伝送路はペア線21、22からなり、そのレシーバ側はいずれも各々、特性インピーダンス値を有する抵抗器51、52で終端されているので、ペア線21、22上の信号は整合伝送され、レシーバ側での反射が無く、伝送路遅延時間Tdだけの最速動作ができる。
また、ドライバ40は、スイッチング前後を通じて定電流(Io=Vs/(4・Zo))動作をしているので、動作電流変動に起因する電源(Vdd、グラウンド)ラインの揺れ(バウンス)がなく、周辺に電源ラインを通じた雑音を与えない。
ペア線上の信号は、互いに逆相で動作しているので、周辺に与える雑音が打ち消され、他方、周辺からの雑音はペア線上の信号に対して同相で印加されコモンモードノイズとなるので、差動アンプ35の動作に対して影響しない。
このように、SLVSによれば、CMLと同様に、反射雑音、電源雑音、干渉雑音を抑制できるので、小振幅・高速の信号伝送が可能になる。
さらに、このSLVSの消費電力はCMLに比べ大きく低減できる。例えば、特性インピーダンスZo=50オームの伝送路の場合、差動半振幅Vw=150mVを得るためには、ドライバ40の電源電圧Vs=300mVを要し、ドライバの動作電流値Io=Vs/2・Zo=3mAとなり、CMLの場合に比べて半減する。さらに、単位回路あたりの消費電力は差動アンプを別にして、Vs・Io=0.9mWとなり、CMLの場合に比べ1/10に低減できる。
[平衡終端型SLVS]
次に図3を参照すると、NMOSプッシュプル・ドライブ式(平衡終端型)のSLVSの説明図であり、図3(a)は等価回路図、(b)は動作タイミング図である。
図3(a)を参照すると、本方式(平衡終端型)と上述の独立終端型との相違点は、レシーバ60の終端抵抗の構成だけであり、本方式では、抵抗値2・Zoを有する一つの終端抵抗器61が差動入力P、/P間に接続され、各々は差動アンプ65の差動入力端子に接続される。
その結果、図3(b)を参照すると、ドライバの差動入力A、/Aが各々、HからLと、LからHに、もしくはその逆に、スイッチされると、対応する差動出力Q、/Qが各々、H(Vs/4)とL(3・Vs/4)の間でスイッチされて伝送路20に送出され、伝送路遅延時間Td後に差動入力P、/Pとしてレシーバに伝えられる。
平衡終端型の場合も、図3(b)に示したように、差動出力Q、/Q、差動入力P、/P共に、独立終端型の場合と同様に整合波形が得られる。
即ち、信号の振幅はVs/2となり、上記図2の場合と同じであるから、平衡終端型SLVSによっても独立終端型SLVSの場合と同様に反射雑音、電源雑音、干渉雑音を抑制できるので、同等の小振幅・高速信号伝送が可能になる。
さらに、この平衡終端型SLVSの消費電力は独立終端型SLVSに比べさらに低減できる。例えば、特性インピーダンスZo=50オームの伝送路の場合、差動半振幅Vw=150mVを得るためには、ドライバ40の電源電圧Vsは独立終端型の場合と同じ300mVを要するが、ドライバの動作電流値はIo=Vs/(Zo+2・Zo+Zo)=1.5mAとなり、独立終端型の場合に比べ半減でき、従って、単位回路あたりの消費電力も差動アンプを別にして、Vs・Io=0.45mWとなり半減できる。
非特許文献1、2には各々、以上述べた独立終端型及び平衡終端型のSLVSの詳細が記載されている。
Mats_Hedberg他、ISSCC_97講演予稿集、SA_20.6、pp340−341 R.Palmer他、ISSCC_2007講演予稿集、Session_24.3、pp440−441
[多値化とその問題点]
以上、チップ間の信号伝送路を高性能化するための様々な手法を、「差動化」と「インピーダンス整合」の観点からレビューしてきたが、これらに加えて「多値化」はさらに望ましい手法である。
「多値化」は、通常のデジタル2値(1ビット分)のH、L電圧レベル、上述の例では差動電圧で+150mVと、−150mVの間を細分して、例えば4値の場合は、+150mV、+50mV、−50mV、−150mVとし(各々の電圧レベルをHH、HL、LH、LLと呼ぶ)、これらを区分判定して、1ペア線の伝送路で2ビット分の信号を伝送する方式である。
このように多値化により、1ビット分の信号線、従って1ビット分の端子ピンを用いて多ビット分(上記の場合、2ビット分)の信号を伝送できるので、信号線数及び端子ピン数を大幅に削減できる上に、一般に電源電流、従って電力も大幅に削減できるというメリットがある。
しかしながら、多ビット化すると、上記のように論理振幅を大幅に縮小し、従って雑音マージンを大幅に削減するので、従来はむしろ2値のままで雑音マージンの許す限り、その論理振幅を低減する方法が採られてきた。
しかしながら最近は、製造プロセスの進歩によりトランジスタの閾値電圧などの特性を極めて均一に揃えることができ、所要の雑音マージンが低減できる一方、1Vより極めて低い電圧の電源を安定に製造することの方が困難になりつつあり、改めて多値化が注目されている。
「多値化」は当然「差動化」及び「インピーダンス整合」と組み合わせると効果的であり、事実CMLの「多値化」は、例えば、各々、(Io/3)と(2・Io/3)の定電流源を有するカレントスイッチを2個用意し、そのドレーンをコモン接続し、それに、上述の2値の場合と同じ特性インピーダンス抵抗器を負荷として接続して、2値回路1ビット分と同一消費電力の4値回路(ドライバ)を得ることで実現できる。
即ち、4値回路の消費電力は、同一情報量を処理する2値回路2ビット分の消費電力の半分になる。
しかしながら、このような多値(4値)回路のCMLは、依然として消費電力が致命的に大きい。
本発明が解決しようとする課題は、SLVSを「多値化」することにより、「多値」のCMLは言うまでもなく、「2値」のSLVSと比較しても、1ビット当たりの消費電力を削減できる多値論理ドライバを提供することである。
本発明が解決しようとする他の課題は、SLVSの「多値化」に際して生じる、論理値の違いによる電源電流の変動を補償して、全ての論理値に対して電源電流が変動しない多値論理ドライバを提供することである。
上記課題を解決するための本発明の一実施形態による多値論理ドライバは、 第1の電源と接地電位の間に設けられた、第1、第2の2個の差動プッシュプル回路を備え、前記第1、第2の差動プッシュプル回路は各々、前記第1の電源より高い電圧を有する第2の電源を備えた回路により生成された第1、第2の差動入力を受け、各々の差動入力は、互いに逆相の、正入力と補入力の対からなり、前記第1、第2の差動プッシュプル回路は各々、第1、第2、第3、第4の4個のトランジスタを含み、前記第1、第3のトランジスタのドレーンは前記第1電源に接続され、前記第2、第4のトランジスタのソースは前記接地電位に接続され、前記第1、第4のトランジスタのゲートは前記正入力に接続され、前記第2と第3のトランジスタのゲートは前記補入力に接続され、前記第1のトランジスタのソースと第2のトランジスタのドレーンはコモン接続されて正の差動出力となり、前記第3のトランジスタのソースと第4のトランジスタのドレーンはコモン接続されて補の差動出力となり、前記第1、第2の差動プッシュプル回路の差動出力は、正・補各々コモン接続されて、単一の差動出力を形成する多値論理ドライバであって、前記第1と第2のトランジスタのオン時の直列抵抗値、及び前記第3と第4のトランジスタのオン時の直列抵抗値は各々、前記差動出力に接続されるペア線伝送路の特性インピーダンスZoを単位として、9/2に設定されている、ことを特徴とする。
上記課題を解決するための本発明の他の実施形態による多値論理ドライバは、 第1の電源と接地電位の間に設けられた、第1、第2、第3の3個の差動プッシュプル回路を備え、前記第1、第2、第3の差動プッシュプル回路は各々、前記第1の電源より高い電圧を有する第2の電源を備えた回路により生成された、対応する第1、第2、第3の差動入力を受け、各々の差動入力は、互いに逆相の、正入力と補入力の対からなり、前記第1、第2、第3の差動プッシュプル回路は各々、第1、第2、第3、第4の4個のトランジスタを含み、前記第1、第3のトランジスタのドレーンは前記第1電源に接続され、前記第2、第4のトランジスタのソースは前記接地電位に接続され、前記第1、第4のトランジスタのゲートは前記正入力に接続され、前記第2と第3のトランジスタのゲートは前記補入力に接続され、前記第1のトランジスタのソースと第2のトランジスタのドレーンはコモン接続されて正の差動出力となり、前記第3のトランジスタのソースと第4のトランジスタのドレーンはコモン接続されて補の差動出力となり、前記第1、第2、第3の差動プッシュプル回路の差動出力は、正・補各々コモン接続されて、単一の差動出力を形成し、前記第1の差動プッシュプル回路を構成する4個のトランジスタのオン時のコンダクタンス、前記第2の差動プッシュプル回路を構成する4個のトランジスタのオン時のコンダクタンス、及び前記第3の差動プッシュプル回路を構成する4個のトランジスタのオン時のコンダクタンスは、前記差動出力に接続されるペア線伝送路の特性インピーダンスZoの7倍の逆数Woを単位として、各々、4、2、1に設定されている、ことを特徴とする。
上記課題を解決するための本発明のさらに他の実施形態による多値論理ドライバは、 第1の電源と接地電位の間に設けられた、第1乃至第nのn個の差動プッシュプル回路を備え、前記第1乃至第nの差動プッシュプル回路は各々、前記第1の電源より高い電圧を有する第2の電源を備えた回路により生成された、対応する第1乃至第nの差動入力を受け、各々の差動入力は、互いに逆相の、正入力と補入力の対からなり、前記第1乃至第nの差動プッシュプル回路は各々、第1、第2、第3、第4の4個のトランジスタを含み、前記第1、第3のトランジスタのドレーンは前記第1電源に接続され、前記第2、第4のトランジスタのソースは前記接地電位に接続され、前記第1、第4のトランジスタのゲートは前記正入力に接続され、前記第2と第3のトランジスタのゲートは前記補入力に接続され、前記第1のトランジスタのソースと第2のトランジスタのドレーンはコモン接続されて正の差動出力となり、前記第3のトランジスタのソースと第4のトランジスタのドレーンはコモン接続されて補の差動出力となり、前記第1乃至第nの差動プッシュプル回路の差動出力対は、正・補各々コモン接続されて、単一の差動出力対を形成し、前記第1乃至第nの差動プッシュプル回路を構成する4個のトランジスタのオン時のコンダクタンスは、前記差動出力に接続されるペア線伝送路の特性インピーダンスZoの(2−1)倍の逆数Woを単位として、各々、(2n−1)、・・・、4、2、1に設定されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、SLVSを「多値化」することにより、「多値」のCMLは言うまでもなく、「2値」のSLVSと比較しても、1ビット当たりの消費電力を削減できる多値論理ドライバを提供できる。
また本発明によれば、SLVSを「多値化」に際して生じる、論理値の違いによる電源電流の変動を補償して、全ての論理値に対して電源電流が変動しない多値論理ドライバを提供できる。
以下に本発明の利点と特徴、及びそれらを達成する方法を、図面を参照して説明する。
なお、明細書全体において同様の参照符号は同様の構成要素を示す。
また、以下便宜上、端子(節点)の名称、信号の名称、信号の電位に対して、原則として共通の記号(信号の名称)を使う。(例えば、「Q」「/Q」は、各々、多値論理ドライバの正・補の差動出力端子(節点)名であり、その節点の信号の名称であり、その信号の時間の関数としての電位を表すものとする。)
[実施の形態1、4値論理ドライバ]
図4は、本発明の一実施形態に係る多値論理ドライバの等価回路図である。
本実施形態に係る多値論理ドライバは4値論理ドライバの場合である。
4値論理ドライバ70は、低電圧電源Vsを有し、第1〜第4のNMOSトランジスタ71a、71b、71c、71dからなる第1の差動プッシュプル回路71、及び第1〜第4のNMOSトランジスタ72a、72b、72c、72dからなる第2の差動プッシュプル回路72からなり、第1の差動プッシュプル回路71は第1ビットに対応する第1の差動入力の正・補の対A、/Aを受け、第2の差動プッシュプル回路72は第2ビットに対応する第2の差動入力の正・補の対B、/Bを受ける。
即ち第1の差動プッシュプル回路71の場合、
第1、第3のトランジスタ71a、71cのドレーンは第1の電源Vsに接続され、第2、第4のトランジスタ71b、71dのソースは接地電位に接続され、第1と第4のNMOSトランジスタ71a、71dのゲートは正入力Aに接続され、第2と第3のNMOSトランジスタ71b、71cのゲートは補入力/Aに接続され、第1のトランジスタ71aのソースと第2のトランジスタ71bのドレーンはコモン接続されて正の差動出力となり、第3のトランジスタ71cのソースと第4のトランジスタ71dのドレーンはコモン接続されて補の差動出力となる。
第2の差動プッシュプル回路71の場合も同様である。
第1の差動プッシュプル回路71の差動出力と第2の差動プッシュプル回路72の差動出力は、正・補各々コモン接続されて、単一の差動出力Q、/Qを伝送路に提供する。
第1、第2の差動入力の正・補の対(A、/A)、(B、/B)は第2の電源Vddを有する回路(図示せず)から供給され、動作振幅はVddに等しく、例えば1.5Vを有する。これに対して、ドライバ70の電源Vsは必要最小限の低電圧、例えば300mVを有する。その結果、全てのトランジスタ71a〜72dは、オン時には3極管領域で動作する、即ち、ある一定の抵抗値を有する抵抗器として動作する。
以下、便宜上トランジスタのオン抵抗特性は、抵抗値ではなくその逆数であるコンダクタンス値で表わす。オン・コンダクタンス値はトランジスタのゲート幅に正比例する。
即ち、伝送路の特性インピーダンスをZoとし、3・Zoの逆数に等しいコンダクタンスをWoとする。
第1の差動プッシュプル回路71のトランジスタ71a〜71dのオン・コンダクタンス値は全て、2・Woに等しくなるよう設定され、第2の差動プッシュプル回路72のトランジスタ72a〜72dのオン・コンダクタンス値は全て、Woに等しくなるよう設定される。
伝送路及びレシーバは図示しないが、差動アンプの機能を除いて、従来技術によるSLVSを示す図2(a)(独立終端型)又は図3(a)(平衡終端型)の場合と同一である。
そこで簡単のため、図4にはレシーバのうち独立終端型と平衡終端型の各々の場合の抵抗網回路50a、60aのみを示す。
また、差動入力P、/Pは上記のように差動出力Q、/QとDC的には同一であるので、以下では、後者Q、/Qで代表して示してある。
差動アンプの詳細は本発明の対象外であるので説明しないが、本実施例の場合、差動アンプは4値の分別判定機能を有しなければならない。
以上により、伝送路上を4値の信号が伝えられることを除いて、本実施形態の多値論理ドライバを用いたSLVSは、従来技術によるSLVSと同じく「差動化」と「インピーダンス整合」を図っており、同様に反射雑音、電源雑音、干渉雑音を抑制できるので、同等の小振幅・高速・低消費電力の信号伝送が可能になり、しかも伝送情報量は2ビットあるので2倍になる。
次に図5を参照して、本実施形態に係る多値論理ドライバの動作を説明する。
図4に示す等価回路において、第1ビット入力A、第2ビット入力Bに各々H(Vdd)又はL(Gnd)レベルを与えた場合を考察する。
入力A、Bの組合せは、HH、HL、LH、LLの4通りあるが、計算により、図5に示すように、各々の場合、多値論理ドライバ70の差動出力の一方Q(従って、レシーバの差動入力の一方P)は、Vs/2、Vs/3、Vs/6、0Vとなり、差動出力の他方(/Q)(従って、レシーバの差動入力の他方(/P))は、0V、Vs/6、Vs/3、Vs/2、となり、差電位(Q−(/Q))(従って、差電位(P−(/P)))としては、+Vs/2、+Vs/6、−Vs/6、−Vs/2という4値が得られる。
( むしろ、丁度このような等間隔の電圧値が得られるように、各トランジスタのオン・コンダクタンス、従ってゲート幅が設定されている。)
さらに、この結果は、独立終端型の場合(上記図2(a)の、抵抗値Zoを有する終端抵抗器51、52からなる回路を参照)と平衡終端型の場合(図2(b)の、抵抗値2・Zoを有する終端抵抗器61からなる回路を参照)に共通する。
具体例としては、Vs=300mV,Zo=50オームの場合、Wo=1/(3・Zo)=(1/150)シーメンスとして、第1の差動プッシュプル回路71のトランジスタ71a〜71dのオン・コンダクタンスを(2/150)シーメンスに設定し、第2の差動プッシュプル回路72のトランジスタ72a〜72dのオン・コンダクタンスを(1/150)シーメンスに設定した場合、差分(Q−(/Q))の4値は、+150mV、+50mV、−50mV、−150mV、となる。
[実施の形態2、貫通電流補償式4値論理ドライバ]
上述の実施の形態1における4値論理ドライバに、入力A、Bの組合せとしてH、H(これを以下HHと略記する。以下同様)、又はLLレベルを与えると、その電源電流は上記の2値論理ドライバの1回路分の電源電流と同一であるが、中間レベルHL、又はLHを与えると、レシーバ側の終端抵抗器を通過しない電流(貫通電流)が流れ、電源電流が増加する。
総電源電流量を計算して、2値論理ドライバの2回路分(2ビット分)の電流量と比較すると、表1を得る。電流量の単位は、Vs/Zoとする。
Figure 0004951806
このように、入力論理レベルによって電源電流量が変動することは、電源バウンス雑音を招くので、好ましくない。
そこで本実施形態の変形形態では、貫通電流補償手段を設け、HH又はLLの場合の電源電流を、HL又はLHの場合の電源電流との差分だけ増加して、電源電流を常にHL又はLHの場合の電源電流に等しくする。
図6を参照すると、(a)は本実施形態による貫通電流補償回路80を付加した4値論理ドライバの等価回路図である。
貫通電流補償回路80は、第1〜第4の、4個のトランジスタ81a、81b、81c、81dからなり、第1、第2のトランジスタ81a、81bは電源Vsと接地電位の間に縦続接続され、第3、第4のトランジスタ81c、81dは電源Vsと接地電位の間に縦続接続され、第1、第2、第3、第4のトランジスタのゲートは各々、第1の差動入力の正入力A、第2の差動入力の正入力B、第1の差動入力の補入力/A、第2の差動入力の補入力/Bに接続される。
第1と第2のトランジスタ81a、81bのオン時の直列抵抗値、及び前記第3と第4のトランジスタ81c、81dのオン時の直列抵抗値は各々、差動出力に接続されるペア線伝送路の特性インピーダンスをZoとして、(9/2)・Zoに設定されている。
そのためには、例えば、第1と第3のトランジスタ81a、81cのオン時のコンダクタンス、及び第2と第4のトランジスタ81b、81dのオン時のコンダクタンスは、Zoの3倍の逆数Woを単位として、図示したように、各々、1、2に設定すればよいが、これに限られない。
図6(b)は、貫通電流補償回路80の等価回路図である。
本補償回路は、入力A、BがHL、又はLHの場合のみ貫通電流が流れ、その量は、Wo=1/(3・Zo)を考慮すると、(2/9)・(Vs/Zo)である。
上述の表1によれば、補償すべき電源電流量は独立終端型、平衡終端型の両者ともに、(2/9)・(Vs/Zo)であるから、本補償回路により電源電流一定化の目的を達成できる。
なお表1の比率欄は、貫通電流を補償した4値論理ドライバと、2回路分の2値論理ドライバとの電源電流の比率である。
[実施の形態3、貫通電流補償式8値論理ドライバ]
図7は、本実施形態に係る8値論理ドライバの等価回路図である。
8値論理ドライバ90は、低電圧電源Vsを有し、第1〜第4のNMOSトランジスタ91a〜91dからなる第1の差動プッシュプル回路91、第1〜第4のNMOSトランジスタ92a〜92dからなる第2の差動プッシュプル回路92、及び第1〜第4のNMOSトランジスタ93a〜93dからなる第3の差動プッシュプル回路93からなり、第1、第2、第3の差動プッシュプル回路91、92、93は各々、第1、第2、第3ビットに対応する第1、第2、第3の差動入力の正・補の対(A、/A)、(B、/B)、(C、/C)を受け、第1、第2、第3の差動プッシュプル回路91、92、93の差動出力は、正・補各々ごとにコモン接続されて、差動出力Q、/Qを伝送路に提供する。
第1、第2、第3の差動入力の正・補の対(A、/A)、(B、/B)、(C、/C)は通常の回路電源Vddを有する回路(図示せず)から供給され、動作振幅Vddに等しく、例えば1.5Vを有する。これに対して、ドライバ90の電源Vsは必要最小限の低電圧、例えば300mVを有する。その結果、全てのトランジスタは、オン時には3極管領域で動作する、即ち、ある一定の抵抗値を有する抵抗器として動作する。
以下、便宜上トランジスタのオン抵抗特性は、抵抗値ではなくその逆数であるコンダクタンス値で表わす。オン・コンダクタンス値はトランジスタのゲート幅に正比例する。
即ち、伝送路の特性インピーダンスをZoとし、7・Zoの逆数に等しいコンダクタンスをWoとする。
第1、第2、第3の差動プッシュプル回路91、92、93のトランジスタのオン・コンダクタンス値は各々、4・Wo、2・Wo、Woに等しくなるよう設定される。
伝送路及びレシーバは図示しないが、差動アンプの機能を除いて、従来技術によるSLVSを示す図2(a)(独立終端型)又は図3(a)(平衡終端型)の場合と同一である。
そこで簡単のため、上記実施の形態1の場合と同様に、図7にはレシーバのうち独立終端型と平衡終端型の各々の場合の抵抗回路網50a、60aのみを示してある。
差動アンプの詳細は本発明の対象外であるので説明しないが、本実施例の場合、差動アンプは8値の分別判定機能を有しなければならない。
以上により、伝送路上を8値の信号が伝えられることを除いて、本実施形態の多値論理ドライバを用いたSLVSは、従来技術によるSLVSと同じく「差動化」と「インピーダンス整合」を図っており、同様に反射雑音、電源雑音、干渉雑音を抑制できるので、同等の小振幅・高速・低消費電力の信号伝送が可能になり、しかも伝送情報量は3ビットあるので3倍になる。
本実施形態に係る8値論理ドライバの動作は、上述の4値論理ドライバの動作説明から容易に類推できるから詳細を省略するが、図8に示すように、第1、第2、第3ビット入力A、B、Cの組に、各々H、H、Hを与える(これを以下、HHHと略記する。以下同様)、HHL、〜、LLH、LLLの8レベルを与えると、独立終端型の場合(図2(a))と平衡終端型の場合(図2(b))のいずれの場合にも、差動出力Qの電位は、Δ=Vs/(2・7)として、7・Δ、6・Δ、〜、1・Δ、0となる。(差動出力/Qは、この逆順)
従って、差電位(Q−(/Q))として、Vs/2から、2・Δ刻みで、−Vs/2に至る8値が得られる。
具体例としては、Vs=300mV,Zo=50オームの場合、Wo=1/(7・Zo)=(1/350)シーメンスとして、第1、第2、第3の差動プッシュプル回路91、92、93のトランジスタのオン・コンダクタンスを各々、(4/350)シーメンス、(2/350)シーメンス、(1/350)シーメンスに設定した場合、差電位(Q−(/Q))の8値は、+150mVから、2・Δ=(300/7)mV刻みで、−(300/7)mVに至る。
本実施形態においても、平衡終端型の場合、第1、第2、第3の差動プッシュプル回路91、92、93だけでは、入力A、B、Cの組合せにより電源電流が、HHH又はLLLの場合の最小電源電流値Vs/(4・Zo)から、HLL又はLHHの場合(これは、差動出力の差動電位差が最も小さい場合である)の最大電源電流値(97/49)・Vs/(4・Zo)まで変動し、HLL及びLHHを除く中間レベル入力の場合の電源電流値はこの最小と最大の中間値になる。
そこで、再び図7を参照すると、貫通電流補償回路100を設けて、入力A、B、Cの組合せに応じて最大電源電流値との差分を補償することができ、電源電流一定化の目的を達成できる。
貫通電流補償回路100は、例えば、電源Vsと接地電位の間に設けられた第1、第2、第3の、3個の、抵抗器とスイッチの直列回路からなる。
第1〜第3の抵抗器とスイッチの直列回路は各々、第1〜第3の抵抗器101a、101b、101cと第1〜第3のスイッチ102a、102b、102cからなる。
第1〜第3のスイッチ102a、102b、102cは各々、第1〜第3の差動入力レベルが各々、HHH又はLLL、HHL又はLLH、HLH又はLHL、の場合のみオンする。
計算の結果、各々の場合の所要補償電流を形成するには、第1〜第3の抵抗器101a、101b、101cの抵抗値を、伝送路の特性インピーダンスZoを単位として各々、49/12、49/6、49/2、とすればよい。
第1〜第3の抵抗器とスイッチの直列回路は、各々、複数個の(NMOS)トランジスタのみを用いて、これらのトランジスタのオン抵抗値を各々所要の値に設定し、そのゲートを第1〜第3の差動入力の正・補いずれかに接続することにより、具現化できる。
好ましくは上述の差動プッシュプル回路91、92、93で用いたのと同形の、オン・コンダクタンス値が4・Wo、2・Wo、Woのトランジスタのみを複数個用いて具現化できる。
この貫通電流補償回路により、8値論理ドライバの電源電流は、入力レベルに関わらず等化される。
その結果、貫通電流を補償した8値ドライバと、3回路分の2値論理ドライバとの電源電流の比率は、(97/49)/3=0.660になる。
[実施の形態4、貫通電流補償式2値論理ドライバ]
本願発明の第4の実施形態に係る2値論理ドライバにおいては、第1、第2、〜、第nの、n個の差動プッシュプル回路を用意し、各々を構成するトランジスタのオン・コンダクタンスを順に、(2n−1)Wo、(2n−2)Wo、〜、Wo、に設定し(Wo=1/((2−1)Zo)とする)、各々の差動プッシュプル回路に、第1ビットA1、第2ビットA2、〜、第nビットAn信号を差動入力し、全差動プッシュプル回路の差動出力を正・補ごとにコモン接続して、差動出力Q、/Qとして伝送路に提供する。
これにより、第1〜第nビット、A1〜An入力の組に、全部Hから全部Lに至る2組のレベルを与えると、独立終端型の場合(図2(a))と平衡終端型の場合(図2(b))のいずれの場合にも、差電位(Q−(/Q))として、Vs/2から、2・Δ刻みで、−Vs/2に至る2値が得られる(Δ=Vs/2(2−1)とする)。
平衡終端型で、電源電流が最大になるのは、差動出力振幅が最も小さいΔ、又は、−Δとなる、入力レベルの組合せである、LHH・・・H、及び、HLL・・・Lの場合であり、その最大電源電流値は、Vs/(4・Zo)を単位として、(2・(2−1)−1)/(2−1)となる。
従って、この最大電源電流値に合わせて最適の貫通電流補償した場合のn値論理ドライバの電源電流と、n回路分の2値論理ドライバとの電源電流の比率は、(2・(2−1)−1)/n・(2−1)となり、nが大きくなるにつれて、2/nに収束し、nが大きいほど電源電流削減効果が大きい。
即ち、4値(n=2)の場合は、上記のように、比率=0.944となり電源電流が必ずしも顕著に削減されなかったが、8値(n=3)の場合は、比率=0.660となり、34%削減され、以下16値、32値の場合は各々、比率=0.499、0.400となり、事実上収束値2/nに等しいレベルまで電源電流が顕著に削減される。
従って、この多値ドライバは、低インピーダンスの整合回路を直接駆動する出力を備えたD/A変換器としても好適に使うことができる。
従来のCMLの説明図であり、(a)は等価回路図、(b)は動作タイミング図である。 従来のプッシュプル・ドライブ式(独立終端型)のSLVSの説明図であり、(a)は等価回路図、(b)は動作レベル図である。 従来のプッシュプル・ドライブ式(平衡終端型)のSLVSの説明図であり、(a)は等価回路図、(b)は動作レベル図である。 本発明の第1の実施形態に係る4値論理ドライバの等価回路図である。 本発明の第1の実施形態に係る4値論理ドライバの動作レベル図である。 (a)は本発明の第2の実施形態に係る4値論理ドライバの等価回路図であり、(b)は貫通電流補償回路の等価回路である。 本発明の第3の実施形態に係る8値論理ドライバの等価回路図である。 本発明の第3の実施形態に係る8値論理ドライバの動作レベル図である。
符号の説明
10、40 ドライバ
11、12 終端抵抗器
15 カレントスイッチ
20 伝送路
21、22 ペア線
30、50、60 レシーバ
31、32、51、52、61 終端抵抗器
35、55、65 差動アンプ
41、42、43、44 (NMOS)トランジスタ
50a 独立終端型抵抗回路網
60a 平衡終端型抵抗回路網
70 4値論理ドライバ
71、72 第1、第2の差動プッシュプル回路
71a、71b、71c、71d (第1差動プッシュプル回路の)第1〜第4の(NMOS)トランジスタ
72a、72b、72c、72d (第2差動プッシュプル回路の)第1〜第4の(NMOS)トランジスタ
80 貫通電流補償回路
81a、81b、81c、81d (貫通電流補償回路の)第1〜第4の(NMOS)トランジスタ
90 8値論理ドライバ
91、92、93 第1、第2、第3の差動プッシュプル回路
100 貫通電流補償回路
101a、101b、101c (貫通電流補償回路の)第1〜第3の抵抗器
102a、102b、102c (貫通電流補償回路の)第1〜第3のスイッチ

Claims (6)

  1. 第1の電源と接地電位の間に設けられた、第1、第2の2個の差動プッシュプル回路を備え、
    前記第1、第2の差動プッシュプル回路は各々、前記第1の電源より高い電圧を有する第2の電源を備えた回路により生成された、対応する第1、第2の差動入力を受け、
    各々の差動入力は、互いに逆相の、正入力と補入力の対からなり、
    前記第1、第2の差動プッシュプル回路は各々、第1、第2、第3、第4の4個のトランジスタを含み、
    前記第1、第3のトランジスタのドレーンは前記第1電源に接続され、前記第2、第4のトランジスタのソースは前記接地電位に接続され、
    前記第1、第4のトランジスタのゲートは前記正入力に接続され、前記第2と第3のトランジスタのゲートは前記補入力に接続され、
    前記第1のトランジスタのソースと第2のトランジスタのドレーンはコモン接続されて正の差動出力となり、前記第3のトランジスタのソースと第4のトランジスタのドレーンはコモン接続されて補の差動出力となり、
    前記第1、第2の差動プッシュプル回路の差動出力は、正・補各々コモン接続されて、単一の差動出力を形成し、
    前記第1の差動プッシュプル回路を構成する4個のトランジスタのオン時のコンダクタンス、及び前記第2の差動プッシュプル回路を構成する4個のトランジスタのオン時のコンダクタンスは、前記差動出力に接続されるペア線伝送路の特性インピーダンスZoの3倍の逆数Woを単位として、各々、2、1に設定されている、
    ことを特徴とする多値論理ドライバ。
  2. さらに、前記第1の電源と接地電位の間に設けられた、貫通電流補償回路を備え、
    前記貫通電流補償回路は、前記第1の電源と接地電位の間に設けられた、抵抗器とスイッチの直列回路からなり、前記抵抗器の抵抗値はZoを単位として各々、9/2であり、前記スイッチは前記第1、第2の差動入力レベルの組が、HL又はLH(以下、論理高レベルをH、論理低レベルをLと略記する)、の場合のみオンする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の多値論理ドライバ。
  3. 第1の電源と接地電位の間に設けられた、第1、第2、第3の3個の差動プッシュプル回路を備え、
    前記第1、第2、第3の差動プッシュプル回路は各々、前記第1の電源より高い電圧を有する第2の電源を備えた回路により生成された、対応する第1、第2、第3の差動入力を受け、
    各々の差動入力は、互いに逆相の、正入力と補入力の対からなり、
    前記第1、第2、第3の差動プッシュプル回路は各々、第1、第2、第3、第4の4個のトランジスタを含み、
    前記第1、第3のトランジスタのドレーンは前記第1電源に接続され、前記第2、第4のトランジスタのソースは前記接地電位に接続され、
    前記第1、第4のトランジスタのゲートは前記正入力に接続され、前記第2と第3のトランジスタのゲートは前記補入力に接続され、
    前記第1のトランジスタのソースと第2のトランジスタのドレーンはコモン接続されて正の差動出力となり、前記第3のトランジスタのソースと第4のトランジスタのドレーンはコモン接続されて補の差動出力となり、
    前記第1、第2、第3の差動プッシュプル回路の差動出力は、正・補各々コモン接続されて、単一の差動出力を形成し、
    前記第1の差動プッシュプル回路を構成する4個のトランジスタのオン時のコンダクタンス、前記第2の差動プッシュプル回路を構成する4個のトランジスタのオン時のコンダクタンス、及び前記第3の差動プッシュプル回路を構成する4個のトランジスタのオン時のコンダクタンスは、前記差動出力に接続されるペア線伝送路の特性インピーダンスZoの7倍の逆数Woを単位として、各々、4、2、1に設定されている、
    ことを特徴とする多値論理ドライバ。
  4. さらに、前記第1の電源と接地電位の間に設けられた、貫通電流補償回路を備え、
    前記貫通電流補償回路は、前記第1の電源と接地電位の間に設けられた、第1、第2、第3の3個の、抵抗器とスイッチの直列回路からなり、前記第1、第2、第3の直列回路の抵抗器の抵抗値はZoを単位として各々、49/12、49/6、49/2、であり、前記第1、第2、第3の直列回路のスイッチは各々、前記第1、第2、第3の差動入力レベルの組が、HHH又はLLL、HHL又はLLH、HLH又はLHL、の場合のみオンする、
    ことを特徴とする請求項3に記載の多値論理ドライバ。
  5. 第1の電源と接地電位の間に設けられた、第1乃至第nのn個の差動プッシュプル回路を備え、
    前記第1乃至第nの差動プッシュプル回路は各々、前記第1の電源より高い電圧を有する第2の電源を備えた回路により生成された、対応する第1乃至第nの差動入力を受け、
    各々の差動入力は、互いに逆相の、正入力と補入力の対からなり、
    前記第1乃至第nの差動プッシュプル回路は各々、第1、第2、第3、第4の4個のトランジスタを含み、
    前記第1、第3のトランジスタのドレーンは前記第1電源に接続され、前記第2、第4のトランジスタのソースは前記接地電位に接続され、
    前記第1、第4のトランジスタのゲートは前記正入力に接続され、前記第2と第3のトランジスタのゲートは前記補入力に接続され、
    前記第1のトランジスタのソースと第2のトランジスタのドレーンはコモン接続されて正の差動出力となり、前記第3のトランジスタのソースと第4のトランジスタのドレーンはコモン接続されて補の差動出力となり、
    前記第1乃至第nの差動プッシュプル回路の差動出力対は、正・補各々コモン接続されて、単一の差動出力対を形成し、
    前記第1乃至第nの差動プッシュプル回路を構成する4個のトランジスタのオン時のコンダクタンスは、前記差動出力に接続されるペア線伝送路の特性インピーダンスZoの(2−1)倍の逆数Woを単位として、各々、(2n−1)、・・・、4、2、1に設定されている、
    ことを特徴とする多値論理ドライバ。
  6. さらに、前記第1の電源と接地電位の間に設けられた、貫通電流補償回路を備え、
    前記貫通電流補償回路は、前記第1の電源と接地電位の間に設けられた、複数個の抵抗器と複数個のスイッチを含む2端子回路網からなり、前記複数個のスイッチは前記第1乃至第nのn個の差動入力により選択的に開閉され、前記複数個の抵抗器の抵抗値は、前記第1乃至第nのn個の差動入力の特定のレベルに応じた前記多値論理ドライバの電源電流値と、前記第1乃至第nのn個の差動入力のレベルの組が、HLL・・・L、又は、LHH・・・H、の場合(即ち、前記差動出力の差動電位差が最も小さい場合)の前記多値論理ドライバの電源電流値との差を補償するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載の多値論理ドライバ。
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