JP2008048254A - レベル変換回路及び半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のレベル変換回路では、周波数の高い信号を伝達する場合に、信号の振幅が減衰してしまう問題があった。
【解決手段】本発明にかかるレベル変換回路20は、同一の導電型の半導体で形成される第1乃至第4のトランジスタを有し、第1のトランジスタは、第1の電源と第2の出力端子との間に接続され、第2のトランジスタは、第2の電源と第1の出力端子との間に接続され、第3のトランジスタは、第1の電源と第1の出力端子との間に接続され、前記第4のトランジスタは、第2の電源と第2の出力端子との間に接続され、第1、第2のトランジスタには、第1の差動信号のうち一方の信号が入力され、第3、第4のトランジスタには、前記第1の差動信号のうち他方の信号が入力されることを特徴とするものである。
【選択図】図4
【解決手段】本発明にかかるレベル変換回路20は、同一の導電型の半導体で形成される第1乃至第4のトランジスタを有し、第1のトランジスタは、第1の電源と第2の出力端子との間に接続され、第2のトランジスタは、第2の電源と第1の出力端子との間に接続され、第3のトランジスタは、第1の電源と第1の出力端子との間に接続され、前記第4のトランジスタは、第2の電源と第2の出力端子との間に接続され、第1、第2のトランジスタには、第1の差動信号のうち一方の信号が入力され、第3、第4のトランジスタには、前記第1の差動信号のうち他方の信号が入力されることを特徴とするものである。
【選択図】図4
Description
本発明はレベル変換回路及び半導体装置に関し、特に広い帯域に亘って伝達する信号の減衰を抑制するレベル変換回路及び半導体装置に関する。
近年、半導体装置の動作速度が高速化している。そのため、例えば半導体装置間で送受信される信号の周波数が増大している。このような高周波の信号を送受信する場合、信号の振幅を小さくし、かつ、信号を差動信号として扱うことが一般的に行われている。信号の振幅を小さくすることで、出力バッファの電流駆動能力を増大させることなく、高速に変化する信号を生成することが可能になる。また、信号を差動信号とすることで、小振幅の信号のノイズ耐性を向上させることが可能になる。このような小振幅信号には、例えば電源電圧と接地電圧との電圧よりも小さな振幅を有するCML(Current Mode Logic)レベル信号などがある。これに対して、接地電圧から電源電圧までの大きな振幅を有する信号をCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)レベル信号と称する。
CMLレベル信号を扱う回路の一例を図12及び図13に示す。図12に送信回路100を示す。送信回路100は、CMLレベル信号を送信する回路であって、パラレルに入力されるCMOSレベル信号をシリアルに出力されるCMLレベル信号に変換する。ここで、このCMLレベル信号は、差動動作し、振幅の中心電圧が接地電圧に近い信号である。この信号をPMOS−CMLレベル信号と称する。一方、差動動作し、振幅の中心電圧が電源電圧に近い信号をNMOS−CMLレベル信号と称する。
送信回路100は、パラレル−シリアル変換回路101、CMOS増幅回路102、PMOS−CML増幅回路103を有している。CMOS増幅回路102は、CMOSトランジスタで構成される。また、CMOSレベルを有するシングルエンド信号からCMOSレベルを有する差動信号を生成して出力する。パラレル−シリアル変換回路101は、CMOS増幅回路102から入力されるパラレル信号をシリアル信号に変換して出力する。このとき、パラレル−シリアル変換回路101は、CMOSレベル信号をPMOS−CMLレベル信号に変換する。従って、パラレル−シリアル変換回路101は、PMOS−CMLレベル信号を生成するために、PMOSトランジスタで差動対が構成されるPMOS−CML増幅回路を有している。PMOS−CML増幅回路103は、PMOSトランジスタで差動対が構成される増幅回路である。また、PMOS−CML増幅回路103は、出力インピーダンスをPMOS−CML増幅回路の出力に接続される負荷抵抗RLt、RLbとマッチングさせて、PMOS−CMLレベル信号を出力する。出力されるPMOS−CMLレベル信号は、パラレル−シリアル変換回路101の出力に基づき生成される。
一方、図13に示す受信回路200は、CMLレベル信号を受信する回路であって、シリアルに入力されるCMLレベル信号をパラレルに出力されるCMOSレベル信号に変換する。ここで、このCMLレベル信号は、PMOS−CMLレベル信号である。
受信回路200は、シリアル−パラレル変換回路201、PMOS−CML増幅回路202、CMOS増幅回路203、レベル変換回路204を有している。PMOS−CML増幅回路202は、PMOSトランジスタで差動対が構成される。PMOS−CML増幅回路202は、PMOS−CMLレベル信号を受信する入力バッファとして動作する。シリアル−パラレル変換回路201は、PMOS−CML増幅回路202から入力されるシリアル信号をパラレル信号に変換して出力する。シリアル−パラレル変換回路201は、PMOS−CMLレベル信号を扱うためにPMOSトランジスタで差動対が構成されるPMOS−CML増幅回路を有している。レベル変換回路204は、例えば図14、15に示すような差動増幅回路であって、CMLレベルで入力される信号をCMOSレベルの信号に変換する。なお、レベル変換回路204の他の例が特許文献1〜3に開示されている。CMOS増幅回路203は、CMOSトランジスタで構成される。
特開平6−152379号公報
特開平9−261032号公報
特開2004−128747号公報
接地電圧に近いレベルのCMLレベル信号を扱う場合、NMOSトランジスタで差動対を構成した増幅回路を使用することはできない。これは、このような低いレベルの信号では、NMOSトランジスタのゲート電圧が閾値を越えないためである。従って、このような低い信号レベルの差動信号を扱う場合、差動対をPMOSトランジスタで構成する必要がある。
しかしながら、PMOSトランジスタは、NMOSトランジスタに比べキャリアの移動度が低いために、伝達できる信号の周波数がNMOSトランジスタよりも劣ることが一般的に知られている。そのため、低い信号レベルのCMLレベル信号を扱う場合、上記のPMOS−CML増幅回路を使用した回路では、高い周波数の信号を伝達できない問題がある。
本発明にかかるレベル変換回路は、同一の導電型の半導体で形成される第1乃至第4のトランジスタを有し、前記第1のトランジスタは、第1の電源と第2の出力端子との間に接続され、前記第2のトランジスタは、第2の電源と第1の出力端子との間に接続され、前記第3のトランジスタは、前記第1の電源と前記第1の出力端子との間に接続され、前記第4のトランジスタは、前記第2の電源と前記第2の出力端子との間に接続され、前記第1、第2のトランジスタには、第1の差動信号のうち一方の信号が入力され、前記第3、第4のトランジスタには、前記第1の差動信号のうち他方の信号が入力されることを特徴とするものである。
また、本発明にかかるレベル変換回路は、同一の導電型の半導体で形成される第1乃至第4のトランジスタを有し、第1の電源にソースが接続され第2の出力端子にドレインが接続される前記第1のトランジスタと、第2の電源にドレインが接続され前記第2の出力端子にソースが接続される前記第4のトランジスタとを備える第1のソースフォロワと、前記第1の電源にソースが接続され第1の出力端子にドレインが接続される前記第3のトランジスタと、前記第2の電源にドレインが接続され前記第1の出力端子にソースが接続される前記第2の第2のトランジスタを備える第2のソースフォロワとを有し、前記第1、第2のトランジスタには、第1の差動信号のうち一方の信号が入力され、前記第3、第4のトランジスタには、前記第1の差動信号のうち他方の信号が入力されることを特徴とするものである。
本発明にかかるレベル変換回路によれば、第1、第3のトランジスタがソースフォロワの電流源として動作する。また、出力信号の振幅は第1、第4のトランジスタで発生する抵抗の比によって設定される。つまり、第1、第4トランジスタの抵抗比及び第2、第3のトランジスタの抵抗比を一定に保ちながら、トランジスタの抵抗値を低減することが可能である。これによって、ソースフォロワの増幅段として動作する第2、第4のトランジスタに供給する電流量を多くしてトランジスタのキャリアの移動度を高めることで周波数特性を改善することが可能である。さらに、出力信号の振幅を大きくすることが可能である。
一方、本発明にかかる半導体装置は、差動入力信号を第1の信号レベルを有する第1の差動信号に変換する第1のレベル変換回路と、差動入力信号を第2の信号レベルを有する第2の差動信号に変換する第2のレベル変換回路と、前記第1の差動信号を前記第2の差動信号に変換する第3のレベル変換回路とを有し、前記第1のレベル変換回路と前記第2のレベル変換回路との間に前記第3のレベル変換回路が接続されることを特徴とするものである。
本発明にかかる半導体装置によれば、第1の差動信号をNMOS−CMLレベル信号とし、第2の差動信号をPMOS−CMLレベル信号とした場合、第3のレベル変換回路によって、NMOS−CMLレベル信号をPMOS−CMLレベル信号に変換することが可能である。従って、本発明にかかる半導体装置によれば、第1のレベル変換回路として周波数特性に優れるNMOS−CML増幅回路を使用し、第2のレベル変換回路として周波数特性の劣るPMOS−CML増幅回路を使用することで、PMOS−CMLレベル信号を広い帯域で振幅を減衰させることなく伝達することが可能である。
なお、第1の差動信号をPMOS−CMLレベル信号とし、第2の差動信号をNMOS−CMLレベル信号とすることも可能である。このとき、第1のレベル変換回路は、PMOS−CML増幅回路を使用し、第2のレベル変換回路は、NMOS−CML増幅回路を使用する。
本発明にかかるレベル変換回路及び半導体装置によれば、トランジスタの特性による周波数特性の劣化を改善することが可能である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。実施の形態1では、半導体装置の送信回路に本発明の回路を用いた場合について説明する。実施の形態1にかかる送信回路1のブロック図を示す。図1に示すように、送信回路1はNMOS−CML増幅回路10、レベル変換回路20、PMOS−CML増幅回路30を有している。実施の形態1においては、第1のレベル変換回路としてNMOS−CML増幅回路10が使用され、第2のレベル変換回路としてPMOS−CML増幅回路30が使用され、第3のレベル変換回路としてレベル変換回路20が使用される。なお、半導体装置は、送信回路1に加え、その他の信号処理を行う回路(不図示)を有している。そして、NMOS−CML増幅回路10に入力される差動信号(図中のIT、IB)は、それらの回路にて生成される。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。実施の形態1では、半導体装置の送信回路に本発明の回路を用いた場合について説明する。実施の形態1にかかる送信回路1のブロック図を示す。図1に示すように、送信回路1はNMOS−CML増幅回路10、レベル変換回路20、PMOS−CML増幅回路30を有している。実施の形態1においては、第1のレベル変換回路としてNMOS−CML増幅回路10が使用され、第2のレベル変換回路としてPMOS−CML増幅回路30が使用され、第3のレベル変換回路としてレベル変換回路20が使用される。なお、半導体装置は、送信回路1に加え、その他の信号処理を行う回路(不図示)を有している。そして、NMOS−CML増幅回路10に入力される差動信号(図中のIT、IB)は、それらの回路にて生成される。
NMOS−CML増幅回路10は、差動入力信号IT、IBの信号レベルを第1の信号レベル(例えば、NMOS−CMLレベル)に変換して第1の差動信号を出力する。本実施の形態においては、差動入力信号の信号レベルは、CMOSレベル又はNMOS−CMLレベルである。レベル変換回路20は、第1の信号レベルを有する第1の差動信号の信号レベルを第2の信号レベル(例えば、PMOS−CMLレベル)に変換して第2の差動信号を出力する。PMOS−CML増幅回路30は、半導体装置の出力バッファとして動作する。つまり、第2の差動信号を受信して、受信した第2の差動信号を差動出力信号OT、OBとして出力する。このとき、PMOS−CML増幅回路30の出力インピーダンスは、外部に接続される負荷抵抗RLt、RLbのインピーダンスが同じになるように設定される。この状態をインピーダンスマッチングがとれている状態と称す。なお、図1では負荷抵抗RLt、RLbは、半導体装置の外部に接続されているが、これは半導体装置内に内蔵されたものであっても良い。
CMLレベル信号について説明する。CMLレベル信号は、接地電圧から電源電圧までの振幅を有するCMOSレベル信号に比べ振幅が小さい信号である。CMLレベル信号は、例えば、接地電圧がVSSであって、電源電圧がVDDである場合、電源電圧の半分の振幅を有する。本実施の形態では、電源電圧に近い信号レベル(例えば、VDD/2からVDDまでの振幅及び信号レベル)のCMLレベル信号をNMOS−CMLレベル信号と称し、接地電圧に近い信号レベル(例えば、VSSからVDD/2の振幅及び信号レベル)のCMLレベル信号をPMOS−CMLレベルと称す。なお、CMLレベル信号の振幅及び信号レベルは、上記の場合に限られるものではなく、例えば、0.1V程度の振幅であっても良い。
ここで、NMOS−CML増幅回路10、レベル変換回路20、PMOS−CML増幅回路30についてより詳細に説明する。図2にNMOS−CML増幅回路10の回路図を示す。NMOS−CML増幅回路10は、NMOS−CMLレベル信号の入力を可能にするために、NMOSトランジスタで構成される差動対を有している。図2に示すように、NMOS−CML増幅回路10は、NMOSトランジスタN1〜N3、抵抗Rn1、Rn2を有している。NMOSトランジスタN1、N2は、差動対を構成している。NMOSトランジスタN1のゲートには、差動入力信号のうち一方の差動信号(例えば、差動信号IT)が入力される。NMOSトランジスタN2のゲートには、差動入力信号のうち他方の差動信号(例えば、差動信号IB)が入力される。この差動信号IT、IBは、互いに反転した信号である。
また、NMOSトランジスタN1、N2のソースは共通に接続されており、その共通接続点と第1の電源(例えば、接地電圧)との間には、NMOSトランジスタN3が接続されている。NMOSトランジスタN3は、ゲートに印加されるバイアス電圧VBの電圧値に応じた電流を差動対に供給する。NMOSトランジスタN1のドレインと第2の電源(例えば、電源電圧)との間には抵抗Rn1が接続されている。そして、NMOSトランジスタN1と抵抗Rn1との接続点からNMOS−CML増幅回路10が出力する差動出力信号のうち一方の差動信号OBが出力される。NMOSトランジスタN2のドレインと電源電圧との間には抵抗Rn2が接続されている。そして、NMOSトランジスタN2と抵抗Rn2との接続点からNMOS−CML増幅回路10が出力する差動出力信号のうち他方の差動信号OTが出力される。NMOS−CML増幅回路10が出力する差動信号OB、OTの信号レベルは、NMOS−CMLレベルである。また、NMOS−CML増幅回路10が出力する差動信号OB、OTの振幅は、抵抗Rn1、Rn2の抵抗値とそれぞれの抵抗に流れる電流によって設定される。
図3にPMOS−CML増幅回路30の回路図を示す。PMOS−CML増幅回路30は、PMOS−CMLレベル信号の入力を可能にするために、PMOSトランジスタで構成される差動対を有している。図3に示すように、PMOS−CML増幅回路30は、PMOSトランジスタP1〜P3、抵抗Rp1、Rp2を有している。PMOSトランジスタP1、P2は、差動対を構成している。PMOSトランジスタP1のゲートには、差動入力信号のうち一方の差動信号(例えば、差動信号IT)が入力される。PMOSトランジスタP2のゲートには、差動入力信号のうち他方の差動信号(例えば、差動信号IB)が入力される。この差動信号IT、IBは、互いに反転した信号である。
また、PMOSトランジスタP1、P2のソースは共通に接続されており、その共通接続点と電源電圧との間には、PMOSトランジスタP3が接続されている。PMOSトランジスタP3は、ゲートに印加されるバイアス電圧VBの電圧値に応じた電流を差動対に供給する。PMOSトランジスタP1のドレインと接地電圧との間には抵抗Rp1が接続されている。そして、PMOSトランジスタP1と抵抗Rp1との接続点からPMOS−CML増幅回路30が出力する差動出力信号のうち一方の差動信号OBが出力される。PMOSトランジスタP2のドレインと接地電圧との間には抵抗Rp2が接続されている。そして、PMOSトランジスタP2と抵抗Rp2との接続点からPMOS−CML増幅回路30が出力する差動出力信号のうち他方の差動信号OTが出力される。PMOS−CML増幅回路30が出力する差動信号OB、OTの信号レベルは、PMOS−CMLレベルである。また、PMOS−CML増幅回路30が出力する差動信号OB、OTの振幅は、抵抗Rp1、Rp2の抵抗値とそれぞれの抵抗に流れる電流によって設定される。
図4にレベル変換回路20の回路図を示す。本実施の形態にかかるレベル変換回路20は、第1の差動信号(例えば、NMOS−CMLレベルの差動信号)を入力し、第2の差動信号(例えば、PMOS−CMLレベルの差動信号)を出力するために、NMOSトランジスタで構成される。図4に示すようにレベル変換回路20は、第1のソースフォロワ21、第2のソースフォロワ22、周波数特性調整回路23を有している。
第1のソースフォロワ21は、第1のトランジスタ(例えば、NMOSトランジスタN4)、第4のトランジスタ(例えば、NMOSトランジスタN7)を有している。NMOSトランジスタN4は、接地電圧にソースが接続され、第2の出力端子にドレインが接続されている。NMOSトランジスタN7は、電源電圧にドレインが接続され、第2の出力端子にソースが接続されている。NMOSトランジスタN4のゲートには、第1の差動信号のうち一方の差動信号(例えば、差動入力信号IT)が入力され、NMOSトランジスタN7のゲートには、第1の差動信号のうち他方の差動信号(例えば、差動入力信号IB)が入力される。第2の出力端子からは、第2の差動信号のうち一方の差動信号OBが出力される。
また、NMOSトランジスタN4は、第1のソースフォロワ21の電流源として動作する。一方、NMOSトランジスタN7は、第1のソースフォロワ21の増幅段として動作する。この差動信号OBの振幅及び信号レベルは、NMOSトランジスタN4とNMOSトランジスタN7とで発生する抵抗値の比に基づいて設定される。また、増幅段として動作するNMOSトランジスタN7に流れる電流は、電源電圧とNMOSトランジスタN4で発生する抵抗値とNMOSトランジスタN7で発生する抵抗値との和とに基づき設定される。つまり、トランジスタで発生する抵抗値を小さくすることで、NMOSトランジスタN7に流れる電流量を増加させることが可能である。このとき、NMOSトランジスタN4とNMOSトランジスタN7とで発生する抵抗値の比は、差動信号OBの振幅がある程度の大きさになるように設定する。
第2のソースフォロワ22は、第2のトランジスタ(例えば、NMOSトランジスタN5)、第3のトランジスタ(例えば、NMOSトランジスタN6)を有している。NMOSトランジスタN6は、接地電圧にソースが接続され、第1の出力端子にドレインが接続されている。NMOSトランジスタN5は、電源電圧にドレインが接続され、第1の出力端子にソースが接続されている。NMOSトランジスタN5のゲートには、第1の差動信号のうち差動入力信号ITが入力され、NMOSトランジスタN6のゲートには、第1の差動信号のうち差動入力信号IBが入力される。第1の出力端子からは、第2の差動信号のうち他方の差動信号OTが出力される。
また、NMOSトランジスタN6は、第2のソースフォロワ22の電流源として動作する。一方、NMOSトランジスタN5は、第2のソースフォロワ22の増幅段として動作する。この差動信号OTの振幅及び信号レベルは、NMOSトランジスタN5とNMOSトランジスタN6とで発生する抵抗値の比に基づいて設定される。また、増幅段として動作するNMOSトランジスタN5に流れる電流は、電源電圧とNMOSトランジスタN5で発生する抵抗値とNMOSトランジスタN6で発生する抵抗値との和とに基づき設定される。つまり、トランジスタで発生する抵抗値を小さくすることで、NMOSトランジスタN5に流れる電流量を増加させることが可能である。このとき、NMOSトランジスタN5とNMOSトランジスタN6とで発生する抵抗値の比は、差動信号OTの振幅がある程度の大きさになるように設定する。
周波数特性調整回路23は、第1の出力端子と第2の出力端子との間に接続される。周波数特性調整回路23は、抵抗R1、R2、インダクタLを有している。図4に示す例では、インダクタLの両端に抵抗R1、R2がそれぞれ配置され、抵抗R1、R2、インダクタLが直列に接続されている。周波数特性調整回路23は、これらの抵抗、インダクタと、第1、第2の出力端子に接続されるトランジスタのドレイン容量やゲート容量などとでフィルタを形成し、伝達する信号のカットオフ周波数近傍の周波数特性を調整する。なお、周波数特性とは、信号の周波数の増加に対する信号振幅の変化をいう。以下の説明では、より高い周波数まで信号の振幅を一定に保つことができるトランジスタを、周波数特性が優れているトランジスタと称する。
なお、周波数特性調整回路23は、回路全体の周波数特性を考慮して、挿入しない場合も考えられる。また、図4に示す例では、抵抗とインダクタとを有しているが、いずれか一方のみを接続しても良い。以下に周波数特性調整回路23の特性を変更した場合の違いについて説明する。図5〜7に、周波数特性調整回路23の特性を変更した場合に伝達される信号の波形を示す。
図5に示す例は、周波数特性調整回路23を接続しない第1の条件において、伝達される信号の波形を示すものである。図5に示す波形は、上段の波形がレベル変換回路20の入力信号の波形であり、中段の波形がレベル変換回路20の出力信号の波形である。また、下段の波形は、PMOS−CML増幅回路30の出力信号の波形である。
図5に示すように、この場合、レベル変換回路20は、入力信号の信号レベルをNMOS−CMLレベルからPMOS−CMLレベルに変換する。このとき信号の振幅は、若干小さくなる。レベル変換回路20の出力信号の振幅は、直列に接続されるNMOSトランジスタで発生する抵抗値の比によって設定される。また、タイミングT2〜T5の期間で、入力信号が"0""1""0"と変化するが、この期間のうちタイミングT3〜T4の期間における出力信号のレベルは、他の期間に比べて信号レベルの減衰が大きい。これは、トランジスタの周波数特性に依存するものである。具体的には、伝達できる信号の周波数が、NMOSトランジスタN4〜N7が伝達できる信号の帯域の限界付近にあるために、トランジスタのスルーレートが信号の変化に追従できないためである。
また、PMOS−CML増幅回路30の出力信号の信号レベルは、レベル変換回路20の出力信号の信号レベルとほぼ同じである。そして、タイミングT3〜T4の期間における信号の減衰は、レベル変換回路20の出力信号よりも大きくなる。これは、PMOSトランジスタP1、P2の周波数特性に依存するものである。
図6に示す例は、周波数特性調整回路23を接続した第2の条件において、伝達される信号の波形を示すものである。図6に示す波形は、上段の波形がレベル変換回路20の入力信号の波形であり、中段の波形がレベル変換回路20の出力信号の波形である。また、下段の波形は、PMOS−CML増幅回路30の出力信号の波形である。
図6に示すように、この場合、レベル変換回路20は、入力信号の信号レベルをNMOS−CMLレベルからPMOS−CMLレベルに変換する。このとき信号の振幅は、若干小さくなる。レベル変換回路20の出力信号の振幅は、直列に接続されるNMOSトランジスタで発生する抵抗値の比、及び、周波数特性調整回路23の抵抗R1、R2の値によって設定される。また、タイミングT2〜T5の期間で、入力信号が"0""1""0"と変化するが、この期間のうちタイミングT3〜T4の期間における出力信号のレベルの減衰は、他の期間よりもやや大きくなる。これは、トランジスタの周波数特性による振幅の減衰を補うように、周波数特性調整回路23によって、トランジスタの周波数特性を補正したためである。つまり、周波数特性調整回路23は、レベル変換回路20の出力信号の振幅が減衰するカットオフ周波数近傍の周波数特性を強調することで、この減衰を補正する。なお、この補正の程度は、周波数特性調整回路23の抵抗R1、R2、インダクタLの値と、NMOSトランジスタN5、N7の拡散層容量、PMOS−CML回路のPMOSトランジスタP1、P2のゲート容量などの値と、によって設定される。
また、PMOS−CML増幅回路30の出力信号の信号レベルは、レベル変換回路20の出力信号の信号レベルとほぼ同じである。そして、タイミングT3〜T4の期間における信号の減衰は、図5に示す例ほど大きくはなく、他の期間の振幅とほぼ同じである。
図7に示す例は、周波数特性調整回路23を接続した第3の条件において、伝達される信号の波形を示すものである。図6に示す例は、レベル変換回路20の出力信号の振幅をできるだけ一定に保つように補正していたのに対し、図7に示す例は、信号が変化する期間における振幅を他の期間よりも大きくするように補正するものである。このような補正を行う周波数特性調整回路23を有するレベル変換回路20を送信回路1に使用することで、送信回路1をプリエンファシス回路として使用することが可能である。プリエンファシス回路は、例えば、出力に接続される配線によって、出力信号の変化がなだらかになるのを防ぐために、予め出力信号の立ち上がりを強調する。図7に示す波形は、上段の波形がレベル変換回路20の入力信号の波形であり、中段の波形がレベル変換回路20の出力信号の波形である。また、下段の波形は、PMOS−CML増幅回路30の出力信号の波形である。
図7に示すように、この場合、レベル変換回路20は、入力信号の信号レベルをNMOS−CMLレベルからPMOS−CMLレベルに変換する。このとき信号の振幅は小さくなる。レベル変換回路20の出力信号の振幅は、直列に接続されるNMOSトランジスタで発生する抵抗値の比、及び、周波数特性調整回路23の抵抗R1、R2の値によって設定される。また、タイミングT1〜T5の期間で、入力信号が"0""0""1""0"と変化するが、この期間のうちタイミングT2〜T3の期間の出力信号のレベルは、他の期間よりも小さくなる。これは、タイミングT2で入力信号のレベル変化がなく、出力信号の周波数が等価的に低くなるために、レベル変換回路20の増幅率が低い状態となるためである。一方、タイミングT3〜T4の期間におる出力信号のレベルは、タイミングT2〜T3の期間よりも大きくなる。これは、タイミングT3で入力信号のレベルが変化し、入力信号の周波数が等価的に高くなるために、レベル変換回路20の増幅率が高い状態となるためである。つまり、周波数特性調整回路23によって、出力信号のカットオフ周波数近傍の周波数特性を強調することで、トランジスタの周波数特性を補正する。すなわち、周波数特性調整回路23は、レベル変換回路20の出力信号のカットオフ周波数近傍の周波数特性を強調することで、出力信号のカットオフ周波数近傍の振幅を増幅する。なお、この補正の程度は、周波数特性調整回路23の抵抗R1、R2、インダクタLの値と、NMOSトランジスタN5、N7の拡散層容量、PMOS−CML回路のPMOSトランジスタP1、P2のゲート容量などの値と、によって設定される。
また、PMOS−CML増幅回路30の出力信号の信号レベルは、レベル変換回路20の出力信号の信号レベルとほぼ同じである。そして、タイミングT3〜T4の期間における信号の振幅は、レベル変換回路20の出力信号と同様に他の期間の振幅よりも大きくなる。
ここで、第1の条件〜第3の条件における周波数特性について説明する。それぞれの条件における周波数特性のグラフを図8、9に示す。図8に示すグラフは、横軸(対数軸)に信号の周波数を示し、縦軸(線形軸)にレベル変換回路20の入出力信号の増幅率を示したものである。図8に示すように、第1の条件では、信号の周波数が1.5GHzとなるあたりから増幅率の減衰が開始され、増幅率の減衰が−3dBとなる周波数は、約6GHzである。つまり、第1の条件におけるカットオフ周波数は6GHzである。第2の条件では、信号の周波数が2GHzとなるあたりから増幅率が若干大きくなり、5GHzあたりから増幅率が減衰する。つまり、第2の条件では、第1の条件におけるカットオフ周波数近傍における増幅率を若干大きくする。第3の条件では、信号の周波数が500MHzとなるあたりから増幅率が大きくなり、5GHzあたりで増幅率のピークとなり、その後増幅率は減衰する。つまり、第3の条件では、第1の条件におけるカットオフ周波数近傍における増幅率を大きくすることで出力信号を強調している。
図9に示すグラフは、横軸(対数軸)に信号の周波数を示し、縦軸(線形軸)にレベル変換回路20の入力信号に対するPMOS−CML増幅回路30の出力信号の増幅率を示したものである。図9に示すように、第1の条件では、信号の周波数が1GHzとなるあたりから増幅率の減衰が開始され、増幅率の減衰が−3dBとなる周波数は、約4GHzである。つまり、第1の条件におけるカットオフ周波数は4GHzである。第2の条件では、信号の周波数が2GHzとなるあたりから増幅率の減衰が開始され、6GHzあたりで増幅率が−3dBとなる。つまり、第2の条件では、第1の条件におけるカットオフ周波数近傍における増幅率を若干大きくすることで、PMOS−CML増幅回路30の増幅率の減衰を補正している。第3の条件では、信号の周波数が500MHzとなるあたりから増幅率が大きくなり、5GHzあたりで増幅率のピークとなり、その後増幅率は減衰する。つまり、第3の条件では、第1の条件におけるカットオフ周波数近傍における増幅率を大きくすることで出力信号を強調している。
上記説明より、本実施の形態の送信回路1によれば、レベル変換回路によって、NMOS−CMLレベルの信号をPMOS−CMLレベルの信号に変換する。これによって、PMOS−CMLレベルの信号を出力しなければならない場合であっても、周波数特性の劣るPMOS−CML増幅回路30を使用する数を減らすことが可能である。つまり、高い周波数のPMOS−CMLレベル信号の振幅の減衰を抑制しながら、信号の伝達が可能である。
また、レベル変換回路20に周波数特性調整回路23を接続することで、伝達する信号のカットオフ周波数近傍の周波数特性を強調する。これによって、PMOS−CML増幅回路30で発生する振幅の減衰を補正することが可能である。強調の程度をさらに大きくした場合は、送信回路1をプリエンファシス回路とすることが可能である。
一方、レベル変換回路20は、NMOSトランジスタN4、N6を電流源とした第1のソースフォロワ21及び第2のソースフォロワ22を有している。NMOSトランジスタN4、N6は、増幅段となるNMOSトランジスタN5、N7を駆動する信号と反転する信号に基づき動作する。これによって、レベル変換回路20が出力する信号の振幅は、NMOSトランジスタN4、N7で発生する抵抗の比、及び、NMOSトランジスタN5、N6で発生する抵抗の比に基づき設定することが可能になる。つまり、トランジスタで発生する抵抗の比を出力信号の振幅に応じて一定にし、トランジスタで発生する抵抗の合計を小さくすることで、トランジスタに流れる電流が増大する。これによって、より高い周波数の信号を減衰なく伝達しながら、出力信号の振幅を大きくすることが可能である。一方、定電流源や抵抗を用いて増幅段を駆動するソースフォロワでは、振幅を大きくするために、トランジスタの抵抗値を大きくすると、トランジスタに流れる電流が減少するため、高い周波数の信号の振幅が減衰する問題がある。
実施の形態2
実施の形態2にかかる半導体装置は、実施の形態1にかかるNMOS−CML増幅回路10とPMOS−CMOS増幅回路30を用いて受信回路2を構成したものである。実施の形態2では、PMOS−CMLレベル信号をNMOS−CMLレベル信号に変換するレベル変換回路40を有している。
実施の形態2にかかる半導体装置は、実施の形態1にかかるNMOS−CML増幅回路10とPMOS−CMOS増幅回路30を用いて受信回路2を構成したものである。実施の形態2では、PMOS−CMLレベル信号をNMOS−CMLレベル信号に変換するレベル変換回路40を有している。
図10に受信回路2のブロック図を示し、この図を参照して実施の形態2にかかる受信回路2について説明する。受信回路2は、半導体装置に入力される信号の受信部である。図10に示すように、受信回路2はNMOS−CML増幅回路10、レベル変換回路40、PMOS−CML増幅回路30を有している。実施の形態2においては、第1のレベル変換回路としてPMOS−CML増幅回路30が使用され、第2のレベル変換回路としてNMOS−CML増幅回路10が使用され、第3のレベル変換回路としてレベル変換回路40が使用される。なお、半導体装置は、受信回路2に加え、その他の信号処理を行う回路(不図示)を有している。そして、PMOS−CML増幅回路30の入力と接地電位との間には、信号源抵抗RLt、RLbが接続されている。この信号源抵抗は、半導体装置に内蔵されたものでも良く、また、外付けされるものでも良い。また、受信回路2が出力する差動信号(図中のOT、OB)は、図示しない内部回路に送信される。
受信回路2は、PMOS−CML増幅回路30とNMOS−CML増幅回路10との間に、レベル変換回路40が接続されている。ここで、PMOS−CML増幅回路30とNMOS−CML増幅回路10とは、実施の形態1と同じものであるため説明を省略する。レベル変換回路40について説明する。本実施の形態にかかるレベル変換回路40は、第1の差動信号(実施の形態2では、PMOS−CMLレベルの差動信号)を入力し、第2の差動信号(実施の形態2では、NMOS−CMLレベルの差動信号)を出力するために、PMOSトランジスタで構成される。レベル変換回路40の回路図を図11に示す。図11に示すように、レベル変換回路40は、第1のソースフォロワ41、第2のソースフォロワ42、周波数特性調整回路43を有している。
第1のソースフォロワ41は、第1のトランジスタ(例えば、PMOSトランジスタP4)、第4のトランジスタ(例えば、PMOSトランジスタP7)を有している。PMOSトランジスタP4は、第1の電源(実施の形態2では、電源電圧)にソースが接続され、第2の出力端子にドレインが接続されている。PMOSトランジスタP7は、第2の電源(実施の形態2では、接地電圧)にドレインが接続され、第2の出力端子にソースが接続されている。PMOSトランジスタP4のゲートには、第1の差動信号のうち一方の差動信号(例えば、差動入力信号IB)が入力され、PMOSトランジスタP7のゲートには、第1の差動信号のうち他方の差動信号(例えば、差動入力信号IT)が入力される。第2の出力端子からは、第2の差動信号のうち一方の差動信号OBが出力される。
また、PMOSトランジスタP4は、第1のソースフォロワ41の電流源として動作する。一方、PMOSトランジスタP7は、第1のソースフォロワ41の増幅段として動作する。この差動信号OBの振幅及び信号レベルは、PMOSトランジスタP4とPMOSトランジスタP7とで発生する抵抗値の比に基づいて設定される。また、増幅段として動作するPMOSトランジスタP7に流れる電流は、電源電圧とPMOSトランジスタP4で発生する抵抗値とPMOSトランジスタP7で発生する抵抗値との和とに基づき設定される。つまり、トランジスタで発生する抵抗値を小さくすることで、PMOSトランジスタP7に流れる電流量を増加させることが可能である。このとき、PMOSトランジスタP4とPMOSトランジスタP7とで発生する抵抗値の比は、差動信号OBの振幅がある程度の大きさになるように設定する。
第2のソースフォロワ42は、第2のトランジスタ(例えば、PMOSトランジスタP5)、第3のトランジスタ(例えば、PMOSトランジスタP6)を有している。PMOSトランジスタP6は、電源電圧にソースが接続され、第1の出力端子にドレインが接続されている。PMOSトランジスタP5は、接地電圧にドレインが接続され、第1の出力端子にソースが接続されている。PMOSトランジスタP5のゲートには、第1の差動信号のうち差動入力信号IBが入力され、PMOSトランジスタP6のゲートには、第1の差動信号のうち差動入力信号ITが入力される。第1の出力端子からは、第2の差動信号のうち他方の差動信号OTが出力される。
また、PMOSトランジスタP6は、第2のソースフォロワ42の電流源として動作する。一方、PMOSトランジスタP5は、第2のソースフォロワ42の増幅段として動作する。この差動信号OTの振幅及び信号レベルは、PMOSトランジスタP5とPMOSトランジスタP6とで発生する抵抗値の比に基づいて設定される。また、増幅段として動作するPMOSトランジスタP5に流れる電流は、電源電圧とPMOSトランジスタP5で発生する抵抗値とPMOSトランジスタP6で発生する抵抗値との和とに基づき設定される。つまり、トランジスタで発生する抵抗値を小さくすることで、PMOSトランジスタP5に流れる電流量を増加させることが可能である。このとき、PMOSトランジスタP5とPMOSトランジスタP6とで発生する抵抗値の比は、差動信号OTの振幅がある程度の大きさになるように設定する。
周波数特性調整回路43は、第1の出力端子と第2の出力端子との間に接続される。周波数特性調整回路23は、抵抗R1、R2、インダクタLを有している。図4に示す例では、インダクタLの両端に抵抗R1、R2がそれぞれ配置され、抵抗R1、R2、インダクタLが直列に接続されている。周波数特性調整回路23は、これらの抵抗、インダクタと、第1、第2の出力端子に接続されるトランジスタのドレイン容量やゲート容量などとでフィルタを形成し、伝達する信号のカットオフ周波数近傍の周波数特性を調整する。
上記説明より、実施の形態2にかかるレベル変換回路40は、実施の形態1にかかるレベル変換回路20をPMOSトランジスタを用いて構成したものに相当する。つまり、実施の形態2にかかるレベル変換回路40によれば、PMOS−CML増幅回路30の数を削減しながら、PMOS−CMLレベル信号の受信回路を構成することが可能である。また、レベル変換回路40を用いることで、PMOS−CML増幅回路30においてカットオフ周波数近傍で減衰する振幅を補正することが可能である。なお、受信回路2の周波数調整回路43に実施の形態1の第3の条件のような特性を持たせた場合、受信回路2をイコライジング回路として使用することが可能である。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、NMOS−CML増幅回路10及びPMOS−CML増幅回路30は、上記実施の形態で例示したものに限らず、上記実施の形態とは異なる回路構成であってもかまわない。
1 送信回路
2 受信回路
10 NMOS−CML増幅回路
30 PMOS−CML増幅回路
20、40 レベル変換回路
21、41 第1のソースフォロワ
22、41 第2のソースフォロワ
23、43 周波数特性調整回路
N1〜N7 NMOSトランジスタ
P1〜P7 PMOSトランジスタ
RLt 信号源抵抗、負荷抵抗
RLb 信号源抵抗、負荷抵抗
R1、R2、Rn1、Rn1、Rp1、Rp2 抵抗
L インダクタ
2 受信回路
10 NMOS−CML増幅回路
30 PMOS−CML増幅回路
20、40 レベル変換回路
21、41 第1のソースフォロワ
22、41 第2のソースフォロワ
23、43 周波数特性調整回路
N1〜N7 NMOSトランジスタ
P1〜P7 PMOSトランジスタ
RLt 信号源抵抗、負荷抵抗
RLb 信号源抵抗、負荷抵抗
R1、R2、Rn1、Rn1、Rp1、Rp2 抵抗
L インダクタ
Claims (16)
- 同一の導電型の半導体で形成される第1乃至第4のトランジスタを有し、
前記第1のトランジスタは、第1の電源と第2の出力端子との間に接続され、
前記第2のトランジスタは、第2の電源と第1の出力端子との間に接続され、
前記第3のトランジスタは、前記第1の電源と前記第1の出力端子との間に接続され、
前記第4のトランジスタは、前記第2の電源と前記第2の出力端子との間に接続され、
前記第1、第2のトランジスタには、第1の差動信号のうち一方の信号が入力され、
前記第3、第4のトランジスタには、前記第1の差動信号のうち他方の信号が入力されることを特徴とするレベル変換回路。 - 前記第1、第2の出力端子の間に抵抗が接続されていることを特徴とする請求項1に記載のレベルシフト回路。
- 前記第1、第2の出力端子の間にインダクタが接続されていることを特徴とする請求項1に記載のレベルシフト回路。
- 前記第1、第2の出力端子の間に抵抗及びインダクタが接続されていることを特徴とする請求項1に記載のレベルシフト回路。
- 前記レベル変換回路は、前記第1の差動信号の信号レベルをレベルシフトさせた第2の差動信号を出力することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレベル変換回路。
- 前記第1、第2の差動信号は、第1の電源と第2の電源との電位差よりも小さい振幅を有するCMLレベルの信号であることを特徴とする請求項5に記載のレベル変換回路。
- 前記第1の出力端子から出力される前記第2の差動信号の振幅及び信号レベルは、前記第2のトランジスタ及び前記第3のトランジスタで発生する抵抗値の比に基づいて設定され、前記第2の出力端子から出力される前記第2の差動信号の振幅及び信号レベルは、前記第1のトランジスタ及び前記第4のトランジスタで発生する抵抗値の比に基づいて設定されることを特徴とする請求項5に記載のレベル変換回路。
- 同一の導電型の半導体で形成される第1乃至第4のトランジスタを有し、
第1の電源にソースが接続され第2の出力端子にドレインが接続される前記第1のトランジスタと、第2の電源にドレインが接続され前記第2の出力端子にソースが接続される前記第4のトランジスタとを備える第1のソースフォロワと、
前記第1の電源にソースが接続され第1の出力端子にドレインが接続される前記第3のトランジスタと、前記第2の電源にドレインが接続され前記第1の出力端子にソースが接続される前記第2の第2のトランジスタを備える第2のソースフォロワとを有し、
前記第1、第2のトランジスタには、第1の差動信号のうち一方の信号が入力され、
前記第3、第4のトランジスタには、前記第1の差動信号のうち他方の信号が入力されることを特徴とするレベル変換回路。 - 前記第1、第2の出力端子の間に抵抗が接続されていることを特徴とする請求項8に記載のレベルシフト回路。
- 前記第1、第2の出力端子の間にインダクタが接続されていることを特徴とする請求項8に記載のレベルシフト回路。
- 前記第1、第2の出力端子の間に抵抗及びインダクタが接続されていることを特徴とする請求項8に記載のレベルシフト回路。
- 前記レベル変換回路は、前記第1の差動信号の信号レベルをレベルシフトさせた第2の差動信号を出力することを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載のレベル変換回路。
- 前記第1、第2の差動信号は、第1の電源と第2の電源との電位差よりも小さい振幅を有するCMLレベルの信号であることを特徴とする請求項12に記載のレベル変換回路。
- 差動入力信号を第1の信号レベルを有する第1の差動信号に変換する第1のレベル変換回路と、
差動入力信号を第2の信号レベルを有する第2の差動信号に変換する第2のレベル変換回路と、
前記第1の差動信号を前記第2の差動信号に変換する第3のレベル変換回路とを有し、
前記第1のレベル変換回路と前記第2のレベル変換回路との間に前記第3のレベル変換回路が接続されることを特徴とする半導体装置。 - 前記第3のレベル変換回路は、前記第1の差動信号のカットオフ周波数近傍の周波数成分を強調することを特徴とする請求項14に記載の半導体装置。
- 前記差動入力信号及び第1、第2の差動信号は、第1の電源と第2の電源との電位差よりも小さい振幅を有するCMLレベルの信号であることを特徴とする請求項14又は15に記載の半導体装置。
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