JP6716381B2 - 車両用シート - Google Patents

車両用シート Download PDF

Info

Publication number
JP6716381B2
JP6716381B2 JP2016143461A JP2016143461A JP6716381B2 JP 6716381 B2 JP6716381 B2 JP 6716381B2 JP 2016143461 A JP2016143461 A JP 2016143461A JP 2016143461 A JP2016143461 A JP 2016143461A JP 6716381 B2 JP6716381 B2 JP 6716381B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
insertion position
seat
seat back
bracket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016143461A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018012426A (ja
Inventor
藤田 大輔
大輔 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tachi S Co Ltd
Original Assignee
Tachi S Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tachi S Co Ltd filed Critical Tachi S Co Ltd
Priority to JP2016143461A priority Critical patent/JP6716381B2/ja
Priority to CN201780038180.4A priority patent/CN109476247B/zh
Priority to US16/318,239 priority patent/US10906433B2/en
Priority to PCT/JP2017/013966 priority patent/WO2018016134A1/ja
Publication of JP2018012426A publication Critical patent/JP2018012426A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6716381B2 publication Critical patent/JP6716381B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/02Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
    • B60N2/22Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/24Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles
    • B60N2/42Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles the seat constructed to protect the occupant from the effect of abnormal g-forces, e.g. crash or safety seats
    • B60N2/427Seats or parts thereof displaced during a crash
    • B60N2/42709Seats or parts thereof displaced during a crash involving residual deformation or fracture of the structure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/24Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles
    • B60N2/42Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles the seat constructed to protect the occupant from the effect of abnormal g-forces, e.g. crash or safety seats
    • B60N2/427Seats or parts thereof displaced during a crash
    • B60N2/42727Seats or parts thereof displaced during a crash involving substantially rigid displacement
    • B60N2/42745Seats or parts thereof displaced during a crash involving substantially rigid displacement of the back-rest
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/68Seat frames

Description

本発明は、車両の乗員が着座する車両用シートに関する。
座部に対する背もたれの角度(以下、「リクライニング角」とも称する)を変更可能な車両用シートが普及している。リクライニング角の変更により、シートの形態を車両の乗員の体格に適したものに調整することができる。
特許文献1には、このようなシートの背もたれに設けられるシートバックが記載されている。当該シートバックは、その側面部においてリクライニング機構に固定されている。詳細には、シートバックの側面部と、リクライニング機構のブラケット(アッパーアーム)が、両者を挿通する2つのボルトによって締結されている。所定の軸を中心としてブラケットを回動させることにより、背もたれを車両前方及び車両後方に倒すようにしてリクライニング角を変更することができる。
特開2013−237415号公報
特許文献1記載のシートバックは、車両の衝突時などに背もたれに力が作用すると、ボルトから反力を受ける。詳細には、背もたれに力が作用すると、一方のボルトを中心とするモーメントが作用し、シートバックは他方のボルトが挿通している孔において当該モーメントに抗する反力を受ける。シートバックは、シートの軽量化のために樹脂材料によって形成されており、当該反力によって損傷に至るおそれがある。このため、当該シートバックでは、多数のリブを設けることによって孔の近傍を補強している。しかしながら、リブによる補強は、重量の増大や、シートバックを成形する金型の加工費の増大を伴うという課題がある。
その他の解決手段として、ブラケットとシートバックとを締結するボルトを増やし、ボルトから受ける反力を分散させるものも考えられる。しかしながら、ボルトを単純に増やすと、それらのボルトを挿通させるためにブラケットが大型化し、やはり重量の増大を招くという課題がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、重量の増大を抑制しながらも、背もたれに作用する力によるシートバックの損傷を抑制することが可能な車両用シートを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用シートは、乗員の臀部を支持する座部と、シートバックを有し、乗員の背中を支持する背もたれと、回動軸を中心として回動するブラケットを有し、背もたれを座部に対して回動可能にするリクライニング機構と、を備える。ブラケットは、ブラケットとシートバックの側面部とを挿通する第1ボルト、第2ボルト及び第3ボルトによって側面部に締結される。第3ボルトの挿通位置は、第1ボルトの挿通位置と第2ボルトの挿通位置とを通る直線からオフセットしている。
上記構成では、背もたれに力が作用し、第1ボルト、第2ボルト及び第3ボルトのうち1つのボルトの挿通位置を中心とするモーメントが作用した場合でも、シートバックは、他の2つボルトの挿通位置において当該モーメントに抗する反力を受ける。つまり、シートバックがボルトから受ける反力を分散させることができるため、シートバックの損傷を抑制することが可能になる。
また、第3ボルトの挿通位置は、第1ボルトの挿通位置と第2ボルトの挿通位置とを通る直線からオフセットしている。この構成によれば、第3ボルトの挿通位置が当該直線上に配置された場合と比べて、各ボルトの挿通位置を狭い範囲に集約することが可能になる。この結果、リクライニング機構のブラケットをコンパクトに構成し、重量の増大を抑制することが可能になる。
また、第1ボルトの挿通位置、第2ボルトの挿通位置及び第3ボルトの挿通位置は、鈍角を有しない三角形の頂点に位置していてもよい。この構成によれば、第1ボルトの挿通位置、第2ボルトの挿通位置及び第3ボルトの挿通位置を、鈍角を有する三角形の頂点に配置した場合と比べて、各ボルトの挿通位置をさらに狭い範囲に集約することが可能になる。この結果、リクライニング機構のブラケットをコンパクトに構成して重量の増大を抑制しながらも、シートバックが各ボルトから受ける反力を分散させることが可能になる。
また、第1ボルトの挿通位置及び第2ボルトの挿通位置は、回動軸からの距離が互いに略等しく、第3ボルトの挿通位置は、第1ボルトの挿通位置及び第2ボルトの挿通位置よりも回動軸から離間していてもよい。この構成によれば、第1ボルトの挿通位置及び第2ボルトの挿通位置の近傍から、第3ボルトの挿通位置にかけて、ブラケットの幅が狭くなるように形成することができる。この結果、リクライニング機構のブラケットをコンパクトに構成して重量の増大を抑制しながらも、シートバックが各ボルトから受ける反力を分散させることが可能になる。
本発明によれば、重量の増大を抑制しながらも、背もたれに作用する力によるシートバックの損傷を抑制することが可能な車両用シートを提供することができる。
実施形態に係る車両用シートを示す斜視図である。 図1のシートバック及びリクライニング機構を示す斜視図である。 図1のボルト近傍を示す拡大図である。 背面方向の力が作用した場合のシートバック及びリクライニング機構を示す側面図である。 正面方向の力が作用した場合のシートバック及びリクライニング機構を示す側面図である。 第1変形例に係るシートバック及びリクライニング機構を示す側面図である。 第2変形例に係るシートバック及びリクライニング機構を示す側面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
まず、図1を参照しながら、実施形態に係る車両用シート1(以下、単に「シート1」と称する)について説明する。シート1は、不図示の車両に搭載され、乗員の着座に用いられる。図1は、シート1を示す斜視図であり、シート1を前方から見た状態を示している。
尚、本明細書では、シート1が車両に搭載された状態を基準として方向を説明する。つまり、当該車両が前進する方向を「前」と称し、後退する方向を「後」と称する。また、車両が前進する方向を向いた場合の左方向を「左」と称し、右方向を「右」と称する。さらに、鉛直上方向を「上」と称し、鉛直下方向を「下」と称する。
シート1は、座部2と、背もたれ3と、ヘッドレスト7と、リクライニング機構8を備えている。
座部2は、着座している乗員の臀部を下方から支持する部位である。座部2は、不図示のクッションによってその外形が形成されている。クッションは、ウレタンフォーム等の弾力性を有する材料によって形成されている。クッションの表面は、化学繊維の編物である表面材によって被覆されている。
背もたれ3は、着座している乗員の背中を後方から支持する部位である。背もたれ3は、シートカバー4と、シートバック5と、を有しており、座部2の後端部寄り、且つ、上方に配置されている。
尚、図1に示される背もたれ3の状態において、背もたれ3の前側の面を「正面」と称し、背もたれ3の後側の面を「背面」と称する。また、背面から正面に向かう方向を「正面方向」と称し、正面方向と逆方向を「背面方向」と称する。さらに、正面方向及び背面方向と交差する方向である、左右方向を「幅方向」と称する。
シートカバー4は、背もたれ3の正面を構成する部材である。シートカバー4は、ウレタンフォームからなるシートパッド41と、シートパッド41の表面を覆う表面材42と、を有している。シートカバー4の端部(図1に示される状態では、上端部)には、2つの貫通孔43が形成されている。シートカバー4は、後述するシートバック5の一対の側面板51及び上面板54によって形成される空間にシートパッド41を嵌入させることにより、シートバック5に取り付けられる。
シートバック5は、背もたれ3の背面を構成する部材である。シートバック5は、弾性を有する繊維含有樹脂によって形成されている。当該繊維は、シートバック5の剛性を高める効果を発揮しており、例えばガラス繊維や炭素繊維を採用することができる。また、当該樹脂として、例えばナイロンを採用することができる。
ヘッドレスト7は、着座している乗員の頭部を後方から支持する部位である。ヘッドレスト7は、背もたれ3の一端部(図1に示される状態では、上端部)に固定されている。ヘッドレスト7は、2つのロッド71を有している。ロッド71は、金属製で棒状の部材である。ヘッドレスト7は、このロッド71がシートカバー4の貫通孔43に挿通されることによってシートバック5に固定されている。
リクライニング機構8は、座部2と背もたれ3とを連結する機構である。リクライニング機構8は、基台81及びブラケット82を有している。ブラケット82は板形状を呈しており、回動軸Cを中心として回動可能に構成されている。基台81は座部2に固定され、ブラケット82はシートバック5の他端部(図1に示される状態では、下端部)に固定されている。これにより、背もたれ3は、回動軸Cを中心として矢印Rで示される方向に回動し、リクライニング角を変更することができるように構成されている。
次に、図2及び図3を参照しながら、シートバック5及びリクライニング機構8の構成について詳細に説明する。図2は、シートバック5及びリクライニング機構8を前方から見た斜視図であり、両者を分解した状態を示している。図3は、後述する第1ボルト61、第2ボルト62及び第3ボルト63近傍を示す拡大図である。図3は、左側の側面板51とブラケット82とを締結する第1ボルト61、第2ボルト62及び第3ボルト63を図示している。
図2に示されるように、シートバック5は、側面板51、背面板53、上面板54及び固定板55を有している。
側面板51は、幅方向における背面板53の両端部に一対設けられ、背面板53から正面方向に延出している。すなわち、一対の側面板51は、間隔を空けて幅方向に対向するように形成された板状の部分である。側面板51の端部(図2に示される状態では、下端部)には、第1貫通孔511、第2貫通孔512及び第3貫通孔513が形成されている。第1貫通孔511、第2貫通孔512及び第3貫通孔513は、いずれも側面板51を厚み方向(すなわち、幅方向)に貫通しており、円環状の周側面によって形成されている。
上面板54は、背面板53の端部(図2に示される状態では、上端部)から正面方向に延出している。幅方向における上面板54の両端部は、それぞれ側面板51の端部に接続されている。上面板54は、2つの貫通孔541が、幅方向に間隔を空けて形成されている。
固定板55は、背面板53から正面方向に延出している。固定板55は、上面板54と略平行を成している。幅方向における上面板54の両端部は、それぞれ側面板51に接続されている。固定板55は、2つの貫通孔551が、幅方向に間隔を空けて形成されている。貫通孔551は、上面板54の貫通孔541と対応する位置に形成されている。
このように、シートバック5は、背面板53の正面側の端面が、一対の側面板51及び上面板54によって包囲され、正面側が開放された空間が形成されている。前述したように、シートカバー4は、そのシートパッド41が当該空間に嵌入することによってシートバック5に取り付けられる。また、ヘッドレスト7は、その2つのロッド71が、上面板54の貫通孔541(図1参照)と、固定板55の貫通孔551とに挿通されることによって、シートバック5に固定される。
リクライニング機構8のブラケット82は、間隔を空けて幅方向に対向するように一対設けられている。ブラケット82は、第1貫通孔821、第2貫通孔822及び第3貫通孔823が形成されている。第1貫通孔821、第2貫通孔822及び第3貫通孔823は、いずれもブラケット82を厚み方向(すなわち、幅方向)に貫通している。また、ブラケット82の第1貫通孔821、第2貫通孔822及び第3貫通孔823と対応する位置には、雌螺子を有する第1ナット831、第2ナット832及び第3ナット833が設けられている。
ブラケット82は、雄螺子を有する第1ボルト61、第2ボルト62及び第3ボルト63により、シートバック5の側面板51に締結されている。図2は、左側の側面板51とブラケット82とを締結する第1ボルト61、第2ボルト62及び第3ボルト63のみを図示し、右側のものについては図示を省略している。第1ボルト61は、シートバック5の第1貫通孔511と、ブラケット82の第1貫通孔821とを挿通し、第1ナット831と螺合している。同様に、第2ボルト62は、シートバック5の第2貫通孔512と、ブラケット82の第2貫通孔822とを挿通し、第2ナット832と螺合している。さらに、第3ボルト63は、シートバック5の第3貫通孔513と、ブラケット82の第3貫通孔823とを挿通し、第3ナット833と螺合している。
図3に示されるように、第1ボルト61、第2ボルト62及び第3ボルト63の挿通位置は、互いに間隔を空けて配置されている。具体的には、第1ボルト61の挿通位置と第2ボルト62の挿通位置とを通る直線をLとすると、第3ボルト63の挿通位置は、直線Lからオフセットしている。第1ボルト61の挿通位置、第2ボルト62の挿通位置及び第3ボルト63の挿通位置は、三角形Tの頂点に位置している。三角形Tは略正三角形である。すなわち、三角形Tは鈍角を有しない。
また、第1ボルト61の挿通位置及び第2ボルト62の挿通位置は、回動軸Cからの距離が互いに略等しい。さらに、第3ボルト63の挿通位置は、第1ボルト61の挿通位置及び第2ボルト62の挿通位置よりも回動軸Cから離間している。
次に、図4及び図5を参照しながら、このようなシート1の背もたれ3に力が作用した場合に、シートバック5が第1ボルト61、第2ボルト62及び第3ボルト63から受ける反力について説明する。図4は、背面方向の力が作用した場合のシートバック5及びリクライニング機構8を示す側面図である。図5は、正面方向の力が作用した場合のシートバック5及びリクライニング機構8を示す側面図である。
例えば、シート1を搭載した車両が後方から他の車両に衝突された場合(いわゆる後面衝突の場合)、背もたれ3には、背もたれ3そのものの慣性や、背もたれ3にもたれかかっている乗員の慣性により、背面方向の力が作用する。この結果、図4に矢印F1で示されるように、シートバック5にも背面方向の力が作用する。
シートバック5にこのような背面方向の力が作用した場合、第1ボルト61、第2ボルト62及び第3ボルト63のいずれかの挿通位置を中心とするモーメントが作用する。ここでは、シートバック5に矢印F1で示される力が作用したことにより、第2ボルト62の挿通位置を中心として、矢印M1で示されるモーメントが発生した場合を考える。
この場合、シートバック5は、第1ボルト61及び第2ボルト62から受ける反力によってモーメントに抗する。詳細には、シートバック5は、第1貫通孔511の周側面において、第1ボルト61から矢印Fr11で示される反力を受ける。また、シートバック5は、第3貫通孔513の周側面において、第3ボルト63から矢印Fr13で示される反力を受ける。これらの反力は、矢印M1で示されるモーメントとは逆方向のモーメントを発生させる。
一方、例えば、シート1を搭載した車両が前方から他の車両に衝突された場合(いわゆる正面衝突の場合)、背もたれ3には、背もたれ3そのものの慣性により、正面方向の力が作用する。また、不図示のシートベルトの端部が背もたれ3に固定されている場合は、背もたれ3そのものの慣性による力に加えて、乗員の慣性による力もシートベルトを介して背もたれ3に作用する。この結果、図5に矢印F2で示されるように、シートバック5にも正面方向の力が作用する。
シートバック5にこのような正面方向の力が作用した場合も、やはり第1ボルト61、第2ボルト62及び第3ボルト63のいずれかの挿通位置を中心とするモーメントが作用する。ここでは、シートバック5に矢印F2で示される力が作用したことにより、第1ボルト61の挿通位置を中心として、矢印M2で示されるモーメントが発生した場合を考える。
この場合、シートバック5は、第2ボルト62及び第3ボルト63から受ける反力によってモーメントに抗する。詳細には、シートバック5は、第2貫通孔512の周側面において、第2ボルト62から矢印Fr22で示される反力を受ける。また、シートバック5は、第3貫通孔513の周側面において、第3ボルト63から矢印Fr23で示される反力を受ける。これらの反力は、矢印M2で示されるモーメントとは逆方向のモーメントを発生させる。
このようなシート1の構成では、背もたれ3に力が作用し、第1ボルト61、第2ボルト62及び第3ボルト63のうち1つのボルトの挿通位置を中心とするモーメントが作用した場合でも、シートバック5は、他の2つボルトの挿通位置において当該モーメントに抗する反力を受ける。つまり、シートバック5がボルトから受ける反力を分散させることができるため、シートバック5の損傷を抑制することが可能になる。
また、第3ボルト63の挿通位置は、第1ボルト61の挿通位置と第2ボルト62の挿通位置とを通る直線Lからオフセットしている。この構成によれば、第3ボルト63の挿通位置が直線L上に配置された場合と比べて、各ボルトの挿通位置を狭い範囲に集約することが可能になる。この結果、リクライニング機構8のブラケット82をコンパクトに構成し、重量の増大を抑制することが可能になる。
また、第1ボルト61の挿通位置、第2ボルト62の挿通位置及び第3ボルト63の挿通位置は、鈍角を有しない三角形Tの頂点に位置している。この構成によれば、第1ボルト61の挿通位置、第2ボルト62の挿通位置及び第3ボルト63の挿通位置を、鈍角を有する三角形の頂点に配置した場合と比べて、各ボルトの挿通位置をさらに狭い範囲に集約することが可能になる。この結果、リクライニング機構8のブラケット82をコンパクトに構成して重量の増大を抑制しながらも、シートバック5が各ボルトから受ける反力を分散させることが可能になる。
また、第1ボルト61の挿通位置及び第2ボルト62の挿通位置は、回動軸Cからの距離が互いに略等しく、第3ボルト63の挿通位置は、第1ボルト61の挿通位置及び第2ボルト62の挿通位置よりも回動軸Cから離間している。この構成によれば、第1ボルト61の挿通位置及び第2ボルト62の挿通位置の近傍から、第3ボルト63の挿通位置にかけて、ブラケット82の幅が狭くなるように形成することができる。この結果、リクライニング機構8のブラケット82をコンパクトに構成して重量の増大を抑制しながらも、シートバック5が各ボルトから受ける反力を分散させることが可能になる。
次に、図6を参照しながら、第1変形例に係るシートバック5A及びリクライニング機構8Aについて説明する。図6は、第1変形例に係るシートバック5A及びリクライニング機構8Aを示す側面図である。第1変形例の構成のうち、前述した実施形態の構成と同一のものについては同一の符号を付して、説明を適宜省略する。
第1変形例は、後面衝突への対応に重点を置いて構成されている。具体的には、第1変形例は、第3ボルト63の挿通位置が前述した実施形態のものよりも正面方向に配置されている。すなわち、第3ボルト63を挿通させるシートバック5A及びブラケット82Aの不図示の貫通孔が、実施形態の第3貫通孔513や第3貫通孔823よりも正面方向に形成されている。この結果、第1ボルト61の挿通位置、第2ボルト62の挿通位置及び第3ボルト63の挿通位置は、直角三角形の頂点に位置している。
車両が後面衝突した場合、矢印F3で示されるように、シートバック5Aに背面方向の力が作用する。このとき、第2ボルト62の挿通位置を中心として、矢印M3で示されるようにモーメントが発生する。
この場合、シートバック5Aは、第1ボルト61及び第3ボルト63から受ける反力によってモーメントに抗する。詳細には、シートバック5Aは、第1ボルト61が挿通する貫通孔の周側面において、第1ボルト61から矢印Fr31で示される反力を受ける。また、シートバック5は、第3貫通孔513の周側面において、第3ボルト63から矢印Fr33で示される反力を受ける。これらの反力は、矢印M1で示されるモーメントとは逆方向のモーメントを発生させる。
前述したように、第1変形例における第3ボルト63の挿通位置は、実施形態のものよりも正面方向に配置されている。すなわち、第1変形例における第2ボルト62の挿通位置から第3ボルト63の挿通位置までの距離は、実施形態のものよりも大きい。したがって、第1変形例では、第2ボルト62の挿通位置を中心とするモーメントを、第3ボルト63から受ける反力によって発生させる場合、当該反力を実施形態のものよりも容易に小さくすることができる。この結果、シートバック5Aに背面方向の力が作用した場合でも、その損傷を確実に抑制することが可能になる。
次に、図7を参照しながら、第2変形例に係るシートバック5B及びリクライニング機構8Bについて説明する。図7は、第2変形例に係るシートバック5B及びリクライニング機構8Bを示す側面図である。第2変形例の構成のうち、前述した実施形態の構成と同一のものについては同一の符号を付して、説明を適宜省略する。
第2変形例は、正面衝突への対応に重点を置いて構成されている。具体的には、第2変形例は、第3ボルト63の挿通位置が、前述した実施形態のものよりも背面方向に配置されている。すなわち、第3ボルト63を挿通させるシートバック5B及びブラケット82Bの不図示の貫通孔が、実施形態の第3貫通孔513や第3貫通孔823よりも背面方向に形成されている。この結果、第1ボルト61の挿通位置、第2ボルト62の挿通位置及び第3ボルト63の挿通位置は、直角三角形の頂点に位置している。
車両が正面衝突した場合、矢印F4で示されるように、シートバック5Bに正面方向の力が作用する。このとき、第1ボルト61の挿通位置を中心として、矢印M4で示されるようにモーメントが発生する。
この場合、シートバック5Bは、第2ボルト62及び第3ボルト63から受ける反力によってこのモーメントに抗する。詳細には、シートバック5Bは、第2ボルト62が挿通する貫通孔の周側面において、第2ボルト62から矢印Fr42で示される反力を受ける。また、シートバック5は、第3ボルト63が挿通する貫通孔の周側面において、第3ボルト63から矢印Fr43で示される反力を受ける。これらの反力は、矢印M4で示されるモーメントとは逆方向のモーメントを発生させる。
前述したように、第2変形例における第3ボルト63の挿通位置は、実施形態のものよりも背面方向に配置されている。すなわち、第2変形例における第1ボルト61の挿通位置から第3ボルト63の挿通位置までの距離は、実施形態のものよりも大きい。したがって、第2変形例では、第1ボルト61の挿通位置を中心とするモーメントを、第3ボルト63から受ける反力によって発生させる場合、当該反力を実施形態のものよりも容易に小さくすることができる。この結果、シートバック5Bに背面方向の力が作用した場合でも、その損傷を確実に抑制することが可能になる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されず、適宜変更することができる。
1:車両用シート
2:座部
3:背もたれ
5,5A,5B:シートバック
51:側面板(側面部)
61:第1ボルト
62:第2ボルト
63:第3ボルト
8,8A,8B:リクライニング機構
82,82A,82B:ブラケット
L:直線
T:三角形

Claims (1)

  1. 車両の乗員が着座する車両用シートであって、
    乗員の臀部を支持する座部と、
    樹脂材料のシートバックを有し、乗員の背中を支持する背もたれと、
    回動軸を中心として回動するブラケットを有し、前記背もたれを前記座部に対して回動可能にするリクライニング機構と、を備え、
    前記ブラケットは、前記ブラケットと前記シートバックの側面部とを挿通する第1ボルト、第2ボルト及び第3ボルトによって前記側面部に締結され、
    前記第3ボルトの挿通位置は、前記第1ボルトの挿通位置と前記第2ボルトの挿通位置とを通る直線からオフセットしており、
    前記第1ボルトの挿通位置及び前記第2ボルトの挿通位置は、前記回動軸からの距離が互いに略等しく、
    前記第3ボルトの挿通位置は、前記第1ボルトの挿通位置及び前記第2ボルトの挿通位置よりも前記回動軸から離間しており、
    前記第1ボルトの挿通位置、前記第2ボルトの挿通位置及び前記第3ボルトの挿通位置は、直角三角形の頂点に位置していることを特徴とする車両用シート。
JP2016143461A 2016-07-21 2016-07-21 車両用シート Active JP6716381B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016143461A JP6716381B2 (ja) 2016-07-21 2016-07-21 車両用シート
CN201780038180.4A CN109476247B (zh) 2016-07-21 2017-04-03 车辆用座椅
US16/318,239 US10906433B2 (en) 2016-07-21 2017-04-03 Vehicle seat
PCT/JP2017/013966 WO2018016134A1 (ja) 2016-07-21 2017-04-03 車両用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016143461A JP6716381B2 (ja) 2016-07-21 2016-07-21 車両用シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018012426A JP2018012426A (ja) 2018-01-25
JP6716381B2 true JP6716381B2 (ja) 2020-07-01

Family

ID=60992052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016143461A Active JP6716381B2 (ja) 2016-07-21 2016-07-21 車両用シート

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10906433B2 (ja)
JP (1) JP6716381B2 (ja)
CN (1) CN109476247B (ja)
WO (1) WO2018016134A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6716381B2 (ja) * 2016-07-21 2020-07-01 株式会社タチエス 車両用シート
JP6973291B2 (ja) * 2018-05-22 2021-11-24 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート

Family Cites Families (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62180987U (ja) * 1986-05-06 1987-11-17
JPH0431897Y2 (ja) * 1986-05-26 1992-07-30
JPH054750Y2 (ja) * 1987-10-26 1993-02-05
JPH0186835U (ja) * 1987-11-30 1989-06-08
JPH0195139U (ja) * 1987-12-16 1989-06-23
JPH0290150U (ja) * 1988-12-28 1990-07-17
DE4003776C2 (de) * 1990-02-08 2000-06-21 Lear Corp Fahrzeugsitz
JPH0446850U (ja) * 1990-08-29 1992-04-21
JPH04241811A (ja) * 1991-01-09 1992-08-28 Nhk Spring Co Ltd 常時噛合式リクライニング装置
US5722731A (en) * 1995-10-25 1998-03-03 Chang; Chung L. Vehicle seat and seat belt arrangement
JP3150896B2 (ja) * 1996-02-08 2001-03-26 トヨタ自動車株式会社 車両用シート構造
US6231125B1 (en) * 1997-12-26 2001-05-15 Ts Tech Co., Ltd. Seat with resilient sheet-formed seat cushion
DE19826732B4 (de) * 1998-06-16 2007-03-29 Euromotive Ges.M.B.H. Rücklehnenkonstruktion
US6199953B1 (en) * 1999-05-18 2001-03-13 Fisher Dynamics Corporation Sector recliner with single position memory
US6361114B1 (en) * 2000-01-06 2002-03-26 Dura Global Technologies, Inc. Self-leveling chair arm
US6682146B2 (en) * 2001-11-28 2004-01-27 Taichi-S Co., Ltd. Structure of seat cushion frame in vehicle seat
US7513574B2 (en) * 2004-07-21 2009-04-07 Ts Tech Co., Ltd. Light alloy seat back frame for vehicle seat, and reclining vehicle-seat with the seat back frame
JP2007038852A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Aisin Seiki Co Ltd 車両用シート装置
JP5263569B2 (ja) * 2007-10-22 2013-08-14 日本発條株式会社 車両用シート及び車両用シートの製造方法
WO2012017049A1 (de) * 2010-08-04 2012-02-09 Johnson Controls Gmbh Befestigungsvorrichtung für einen fahrzeugsitz und fahrzeugsitz
US9371022B2 (en) * 2010-12-09 2016-06-21 Nhk Spring Co., Ltd. Vehicle seat
JP5358646B2 (ja) * 2011-10-25 2013-12-04 日本発條株式会社 車両用シート
ITMI20112152A1 (it) * 2011-11-25 2013-05-26 Sabelt Spa Sedile regolabile per autoveicolo
JP5838909B2 (ja) * 2012-05-17 2016-01-06 トヨタ紡織株式会社 車両用シートのシートバックフレームの締結構造
MX356098B (es) * 2012-08-14 2018-05-14 Delta Tooling Co Ltd Asiento de vehículo.
JP5895811B2 (ja) * 2012-10-23 2016-03-30 トヨタ紡織株式会社 シートフレーム構造
GB2515576A (en) * 2013-06-28 2014-12-31 Gordon Murray Design Ltd Vehicle Seat
JP5831512B2 (ja) * 2013-08-28 2015-12-09 トヨタ自動車株式会社 車両用シート
DE102013223834A1 (de) * 2013-09-05 2015-03-05 Johnson Controls Components Gmbh & Co. Kg Composite-Bauteil, insbesondere für einen Fahrzeugsitz, und Fahrzeugsitz
DE102013223835A1 (de) * 2013-09-05 2015-03-05 Johnson Controls Components Gmbh & Co. Kg Composite-Bauteil, insbesondere für einen Fahzeugsitz, und Fahrzeugsitz
US10773621B2 (en) * 2016-05-20 2020-09-15 Tachi-S Co., Ltd. Vehicle seat with reclining mechanism
JP6716381B2 (ja) * 2016-07-21 2020-07-01 株式会社タチエス 車両用シート
JP6696347B2 (ja) * 2016-08-05 2020-05-20 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート
JP6722646B2 (ja) * 2017-12-15 2020-07-15 本田技研工業株式会社 シート装置
US10518663B1 (en) * 2018-07-05 2019-12-31 Tachi-S Engineering U.S.A., Incorporated Vehicle seat

Also Published As

Publication number Publication date
CN109476247B (zh) 2021-06-11
US10906433B2 (en) 2021-02-02
US20190152353A1 (en) 2019-05-23
CN109476247A (zh) 2019-03-15
JP2018012426A (ja) 2018-01-25
WO2018016134A1 (ja) 2018-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100187874A1 (en) Internal structure of seatback connected to active headrest
JP7381945B2 (ja) 乗物用シート
US9688175B2 (en) Vehicle seat
JP2017197076A (ja) 乗物用シート
JP6716381B2 (ja) 車両用シート
JP6455165B2 (ja) ヘッドレスト
JP6380118B2 (ja) ヘッドレスト
JP5317721B2 (ja) 乗物用シート
JP2022179712A (ja) 乗物用シート
WO2013105559A1 (ja) 車両用シート
JP7091959B2 (ja) 車両用シート
JP6476506B2 (ja) 車両用シートのシートクッション構造
JP5535690B2 (ja) シートバックのフレーム構造体
JP2015145244A (ja) 乗物用シート
JP6620982B2 (ja) シートの回転規制構造
JP6064922B2 (ja) 車両用シート装置
JP7303463B2 (ja) 乗物用シート
JP6322501B2 (ja) 車両用シート
JP6900935B2 (ja) 車両シート構造
JP2012056455A (ja) 車両用シート
JP6513739B2 (ja) 車両用シート
JP6762505B2 (ja) ヘッドレスト
JP5137913B2 (ja) 車両用シート装置
JP2020114736A (ja) 乗物用シート
JP2023127475A (ja) 車両用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200610

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6716381

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350