JP6716330B2 - ウロプラキン発現促進剤 - Google Patents

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本発明は、ウロプラキン発現促進剤に関する。
膀胱尿管逆流症とは、膀胱内に貯留した尿が膀胱尿管移行部の構造や異常により尿管、あるいは腎孟・腎実質にまで逆流する現象であり、小児の有熱性尿路感染の原因として最も多い疾患である。実際に、小児の尿路感染症のうち、26〜50%に膀胱尿管逆流症が発見され、1歳以下では70%、1〜2歳では40〜50%、成人では5.2%の頻度とされている(非特許文献1)。逆流の存在は上行性の尿路感染症による腎盂腎炎を起こす原因となり、繰り返すことで腎不全に陥る場合もある。また、排尿時に上部尿路に逆流した尿は、排尿後に膀胱内へ下降し残尿となるため、細菌が増殖して膀胱炎が発症し膀胱痛の原因となる。
本明細書におけるウロプラキン(以降UPKという)は、尿路上皮に特異的に発現している膜タンパク質である。これまでに知られているUPKとしては、UPK1A、UPK1B、UPK2及びUPK3Aの4種類が挙げられ、膀胱尿管逆流症の原因の1つとしては、UPK3A及びUPK2の関与が示唆されている。実際にUPK3A、UPK2のノックアウトマウスでは、膀胱尿管逆流症が発症することが報告されている(非特許文献2参照)。また、UPK1AはUPK2と、UPK1BはUPK3Aと、それぞれヘテロダイマーを形成することが知られており、膀胱尿管逆流症を示すUPK2又はUPK3Aのノックアウトマウスにおいては、本来局在している上皮細胞の頂端膜のUPK1A、UPK1B発現量が減少することが報告されている(非特許文献3参照)。
膀胱尿管逆流症の治療には、軽度の場合は自然消失を待つ保存的療法がとられるが、消失しない場合は逆流防止術が実施されている。しかし、外科的な治療法は侵襲性が高く、非侵襲的な膀胱尿管逆流症の予防又は改善方法が望まれている。
NEW泌尿器科学, 2007年, 改定第2版, p. 135 Journal of Cell Biology,2000年,vol.151,p.961-971 Journal of Cell Biology,2004年,vol.167,p.1195-1204
自然消失しない膀胱尿管逆流症の治療で実施される逆流防止術は侵襲性が高く、非侵襲的で効果的な治療法は存在しない。
これに対し、膀胱尿管逆流症の一因であると考えられる膀胱の上皮バリア機能低下を抑制することができれば、膀胱尿管逆流症の原因療法となり得る。
本発明は、膀胱尿管逆流症の予防又は改善剤の提供を課題とする。
また本発明は、膀胱尿管逆流症の予防又は改善用飲食品組成物の提供を課題とする。
また本発明は、膀胱上皮細胞におけるUPKの発現を促進する、UPK発現促進剤の提供を課題とする。
また本発明は、膀胱上皮細胞におけるUPKの発現を促進する、UPK発現促進用飲食品組成物の提供を課題とする。
また本発明は、膀胱尿管逆流症を予防又は改善する、非治療的な予防又は改善方法の提供を課題とする。
また本発明は、膀胱上皮細胞におけるUPKの発現を促進する、UPK発現促進方法の提供を課題とする。
本発明者らは上記課題に鑑み、膀胱尿管逆流症の原因となる膀胱の上皮バリア機能低下を抑制しうる物質について鋭意検討を行った。その結果、ロズマリン酸、フェルラ酸、及びクマル酸にUPK遺伝子の発現を促進する作用があり、膀胱尿管逆流症の予防又は改善に有用であることを見出した。
本発明はこれらの知見に基づいて完成するに至ったものである。
本発明は、ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を有効成分とする、膀胱尿管逆流症の予防又は改善剤に関する。
また本発明は、ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を有効成分として含有する、膀胱尿管逆流症の予防又は改善用飲食品組成物に関する。
また本発明は、ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を有効成分とする、UPK発現促進剤に関する。
また本発明は、ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を有効成分として含有する、UPK発現促進用飲食品組成物に関する。
また本発明は、ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を投与又は摂取させる、非治療的な膀胱尿管逆流症の予防又は改善方法に関する。
また本発明は、ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を投与又は摂取させる非治療的なUPKの発現促進方法に関する。
本発明の膀胱尿管逆流症の予防若しくは改善剤、並びに膀胱尿管逆流症の予防若しくは改善用飲食品組成物は、膀胱尿管逆流症を予防又は改善することができる。
また、本発明のUPK発現促進剤及びUPK発現促進用飲食品組成物は、膀胱上皮細胞におけるUPKの発現を促進することができる。
本明細書において「予防」とは、個体における疾患若しくは症状の発症の防止若しくは遅延、又は個体の疾患若しくは症状の発症の危険性を低下させることをいう。
また、本明細書において「改善」とは、疾患、症状若しくは状態の好転、疾患、症状若しくは状態の悪化の防止若しくは遅延、又は疾患、症状若しくは状態の進行の逆転、防止若しくは遅延をいう。
本発明のUPK発現促進剤は、UPK1A、UPK1B、UPK2、及びUPK3Aのいずれの発現の促進にも有効である。特に本発明のUPK発現促進剤は、前記の各種UPKをコードする遺伝子の発現の促進に有効である。
ヒトのUPK1Aのアミノ酸配列情報と、それをコードする遺伝子(以下、「UPK1A遺伝子」ともいう)の塩基配列情報は、それぞれNCBI Reference Sequence:NP_001268372.1、NM_001281443.1、又はNP_008931.1、NM_007000.3として登録されており、NCBIより入手可能である。
ヒトのUPK1Bのアミノ酸配列情報と、それをコードする遺伝子(以下、「UPK1B遺伝子」ともいう)の塩基配列情報は、それぞれNCBI Reference Sequence:NP_008883.2、NM_006952.3として登録されており、NCBIより入手可能である。
ヒトのUPK2のアミノ酸配列情報と、それをコードする遺伝子(以下、「UPK2遺伝子」ともいう)の塩基配列情報は、それぞれNCBI Reference Sequence:NP_006751.1、NM_006760.3、として登録されており、NCBIより入手可能である。
ヒトのUPK3Aのアミノ酸配列情報と、それをコードする遺伝子(以下、「UPK3A遺伝子」ともいう)の塩基配列情報は、それぞれNCBI Reference Sequence:NP_001161046.1、NM_001167574.1、又はNP_008884.1、NM_006953.3として登録されており、NCBIより入手可能である。
また、これらのアイソフォーム、バリアント又はホモログは本発明の発現促進の対象となり得る。
本発明の膀胱尿管逆流症の予防又は改善剤(以下「本発明の予防又は改善剤」とも表記する)、並びにUPK発現促進剤は、ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を有効成分とする。また本発明の膀胱尿管逆流症の予防若しくは改善用飲食品組成物、並びにUPK発現促進用飲食品組成物は、ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を有効成分として含有する。
本発明において、ロズマリン酸、フェルラ酸及びクマル酸は、それぞれ塩の形態で用いてもよい。前記の塩としては、薬学的に許容できる塩であれば特に制限されないが、例えば、ナトリウム及びカリウム等のアルカリ金属との塩、カルシウム及びマグネシウム等のアルカリ土類金属との塩、アンモニウム及びトリエチルアミン等のアミン類との塩などが挙げられる。本発明において、前記の塩としては、アルカリ金属又はアルカリ土類金属との塩が好ましく、ナトリウム塩及びカルシウム塩がより好ましく、ナトリウム塩がさらに好ましい。
本発明の予防若しくは改善剤、UPK発現促進剤、膀胱尿管逆流症の予防若しくは改善用飲食品組成物、並びにUPK発現促進用飲食品組成物は、有効成分として、ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩のいずれか1種の化合物を単独で用いてもよく、2種以上の化合物を混合して用いてもよい。
ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩の製造方法に特に制限はなく、通常の有機化学的合成により得ることができる。あるいは、天然物由来の材料から抽出や精製等により得ることもできる。また、試薬として市販されているものを用いることもできる。
ロズマリン酸若しくはその塩は、例えば、特公平1−29558号公報に記載の方法を参考に、シソ科植物細胞の懸濁培養により製造することができる。
フェルラ酸若しくはその塩は、例えば、特開2014−57529号公報に記載の方法を参考に、植物性材料を酵素製剤で処理することにより製造することができる。
クマル酸若しくはその塩は、例えば、特開2014−117272号公報に記載の方法を参考に、グルコースを炭素源として、クマル酸産生形質転換微生物を用いて製造することができる。
前述のように、UPK3A又はUPK2のノックアウトマウスでは、膀胱尿管逆流症が発症することが報告されている。また、UPK1AはUPK2と、UPK1BはUPK3Aと、それぞれヘテロダイマーを形成することが知られており、膀胱尿管逆流症を示すUPK2又はUPK3Aのノックアウトマウスにおいては、本来局在している上皮細胞の頂端膜のUPK1A、UPK1B発現量が減少することが報告されている。
これらの報告から、UPKの発現を促進することで、膀胱尿管逆流症を予防又は改善し得ると考えられる。
後記実施例でも示すように、ロズマリン酸、フェルラ酸、及びクマル酸は、膀胱上皮細胞のUPKの遺伝子発現を促進する作用を有する。なお、ロズマリン酸は、生体内でフェルラ酸、クマル酸に代謝される(Eur. J Nutr., 2005年, vol44, p.1-9、Life Science, 2004年, vol75, p.165-178)。そのため、これら化合物は、UPK発現促進のために使用することができ、膀胱尿管逆流症を予防又は改善するために使用することができる。
上記使用は、治療的使用(即ち医療行為)であっても非治療的使用(非医療的な行為)であってもよい。また、上記使用の対象は、ヒト、非ヒト動物、又はそれらに由来する検体であり得る。なお、前記「非治療的」とは、医療行為、すなわち治療による人体への処理行為を含まない概念である。
本発明の予防又は改善剤は、上記使用の具体的態様の1つであり、治療的用途(医療用途)、非治療用途(非医療用途)のいずれにも適用することができる。具体的には、医薬品、医薬部外品等としての使用することができる他、各種の飲食品、飼料、ペットフード等に本発明の予防又は改善剤を配合することもできる。
また、UPK発現促進剤は、上記使用の具体的態様の1つであり、治療的用途(医療用途)、非治療用途(非医療用途)のいずれにも適用することができる。具体的には、医薬品、医薬部外品等としての使用することができる他、各種の飲食品、飼料、ペットフード等にUPK発現促進剤を配合することもできる。
本発明の予防若しくは改善剤、並びにUPK発現促進剤は、液状、固形状、乳液状、ペースト状、ゲル状、パウダー状(粉末状)、顆粒状、ペレット状、スティック状等、ヒトや動物に適用されうる各種剤型をとることができる。
また、本発明の予防若しくは改善剤、並びにUPK発現促進剤は、有効成分である上記化合物のみからなるものであってもよいし、効果に影響を与えない範囲で他の成分を含有するものであってもよい。他の成分とは、例えば下記の添加剤が挙げられる。
本発明の予防若しくは改善剤、並びにUPK発現促進剤を医薬品、医薬部外品に適用する場合、前記化合物を有効量含有させ、必要により添加剤を配合して各種剤形に調製することができる。例えば、錠剤、被覆錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、腸溶剤、トローチ剤、ドリンク剤等の経口医薬として、又は、注射剤、坐剤、経皮吸収剤、外用剤等といった非経口医薬として調製することができる。これらの形態のうち、好ましい形態は経口医薬である。
種々の剤型に調製するには、添加剤を用いて常法に従って製造すればよい。添加剤は、通常用いられているものを使用することができる。添加剤の例としては、薬学的に許容される賦形剤、液体担体、油性担体、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、結合剤、等張化剤、崩壊剤、滑沢剤、増量剤、界面活性剤、分散剤、懸濁剤、希釈剤、浸透圧調整剤、pH調整剤、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、紫外線吸収剤、保湿剤、増粘剤、光沢剤、緩衝剤、保存剤、嬌味剤、香料、被膜剤、矯臭剤、細菌抑制剤等が挙げられる。
本発明の予防若しくは改善剤、UPK発現促進剤、又は前述の有効成分を飲食品、飼料、ペットフード等に配合適用し、飲食品組成物、飼料組成物、ペットフード組成物等とする場合、食用又は飲料用に適した形態、例えば、顆粒状、粒状、錠剤、カプセル、ペーストなどに成形して提供することができる。さらに、前記飲食品組成物は、一般飲食品の他、膀胱尿管逆流症の予防若しくは改善、又はUPK発現促進をコンセプトとし、必要に応じてその旨を表示した美容食品、病者用食品、栄養機能食品、特定保健用食品又は機能性表示食品等の機能性飲食品の形態の飲食品組成物とすることができる。
飲食品への配合の例としては、小麦粉加工食品、米加工食品、菓子類、飲料類、乳製品、調味料、蓄肉加工食品、水産加工食品、調理油等が挙げられる。また、錠剤(タブレット)、カプセル等の錠剤食、濃厚流動食、自然流動食、半消化態栄養食、成分栄養食、ドリンク栄養食等の経口経腸栄養食品、機能性食品等の形態としてもよい。
飼料組成物としては、ウサギ、ラット、マウス等に用いる小動物用飼料、犬、猫、小鳥、リス等に用いるペットフード等が挙げられる。
これらの飲食品組成物、飼料組成物及びペットフード組成物等は、本発明の予防若しくは改善剤、本発明のUPK発現促進剤、又は前述の有効成分を含有し、これに食品原料、例えば、甘味剤、着色剤、抗酸化剤、ビタミン類、香料、ミネラル等の添加剤、タンパク質、脂質、糖質、炭水化物、食物繊維等を適宜組み合わせて、常法に従って調製することができる。
本発明の予防若しくは改善剤、UPK発現促進剤、並びに飲食品組成物における前記有効成分の配合量又は含有量は、その使用形態により適宜決定することができる。
例えば、錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等の経口用固形製剤、内服液剤、シロップ剤等の経口用液体製剤の場合は、固形分濃度(固形分換算)として0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましく、100質量%以下が好ましく、90質量%以下がより好ましく、70質量%以下がさらに好ましい。あるいは、0.01〜100質量%が好ましく、0.1〜90質量%がより好ましく、1〜70質量%がさらに好ましい。
本発明の予防若しくは改善剤、及びUPK発現促進剤を飲食品やペットフード等に配合する場合は、前記有効成分の配合量又は含有量は固形分濃度として0.001質量%以上が好ましく、0.01質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましく、50質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、3質量%以下がさらに好ましい。あるいは、0.001〜50質量%が好ましく、0.01〜10質量%がより好ましく、0.1〜3質量%がさらに好ましい。
本発明の予防若しくは改善剤、UPK発現促進剤、並びに飲食品組成物の投与又は摂取量は、個体の状態、体重、性別、年齢又はその他の要因に従って適宜選択、決定できる。例えば、成人(60kg)の1日の投与又は摂取量としては、前記有効成分とする化合物の固形分換算として、0.01mg以上が好ましく、1mg以上がより好ましく、10mg以上がさらに好ましく、100mg以上がよりさらに好ましく、80000mg以下が好ましく、40000mg以下がより好ましく、15000mg以下がさらに好ましく、5000mg以下がよりさらに好ましい。あるいは、0.01〜80000mgが好ましく、1〜40000mgがより好ましく、10〜15000mgがさらに好ましく、100〜5000mgがよりさらに好ましい。また、本発明の予防若しくは改善剤、UPK発現促進剤、並びに飲食品組成物は、1日1回〜数回に分け、又は任意の期間及び間隔で摂取・投与され得る。
上記医薬品、医薬部外品又は飲食品組成物の摂取又は投与対象として特に限定されないが、膀胱尿管逆流症の予防、改善、治療を目的とするヒトやヒト以外の哺乳動物が好ましい。なお、摂取又は投与対象には、膀胱尿管逆流症の症状が認められるヒトやヒト以外の哺乳動物、及びそのおそれがあるヒトやヒト以外の哺乳動物、その疾患・症状の予防を期待するヒトやヒト以外の哺乳動物も含まれる。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の予防若しくは改善剤、UPK発現促進剤、飲食品組成物、並びに方法を開示する。
<1>ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を有効成分とする、膀胱尿管逆流症の予防又は改善剤。
<2>ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を有効成分として含有する、膀胱尿管逆流症の予防又は改善用飲食品組成物。
<3>ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を有効成分とする、UPK発現促進剤。
<4>ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を有効成分として含有する、UPK発現促進用飲食品組成物。
<5>前記UPKが、UPK1A、UPK1B、UPK2、及びUPK3Aからなる群より選ばれる少なくとも1種である、前記<3>又は<4>項に記載のUPK発現促進剤、又はUPK発現促進用飲食品組成物。
<6>前記剤又は飲食品組成物の総量に対する、前記有効成分の配合量又は含有量が固形物換算で0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上、100質量%以下、好ましくは90質量%以下、より好ましくは70質量%以下である、前記<1>〜<5>のいずれか1項に記載の膀胱尿管逆流症の予防若しくは改善剤、UPK発現促進剤、又は飲食品組成物。
<7>前記剤又は飲食品組成物の総量に対する、前記有効成分の配合量又は含有量が固形物換算で0.001質量%以上、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、50質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは3質量%以下である、前記<1>〜<5>のいずれか1項に記載の膀胱尿管逆流症の予防若しくは改善剤、UPK発現促進剤、又は飲食品組成物。
<8>前記膀胱尿管逆流症の予防又は改善がUPKの発現の促進、好ましくは膀胱上皮細胞におけるUPKの発現の促進、より好ましくは膀胱上皮細胞におけるUPK遺伝子の発現の促進、によるものである、前記<1>、<2>、<6>及び<7>のいずれか1項に記載の膀胱尿管逆流症の予防若しくは改善剤、又は膀胱尿管逆流症の予防若しくは改善用飲食品組成物。
<9>ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を投与又は摂取させる、非治療的な膀胱尿管逆流症の予防又は改善方法。
<10>前記膀胱尿管逆流症の予防又は改善がUPKの発現の促進、好ましくは膀胱上皮細胞におけるUPKの発現の促進、より好ましくは膀胱上皮細胞におけるUPK遺伝子の発現の促進、によるものである、前記<9>に記載の方法。
<11>ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を投与又は摂取させる、非治療的なUPKの発現促進方法。
<12>前記UPKが、UPK1A、UPK1B、UPK2、及びUPK3Aからなる群より選ばれる少なくとも1種である、前記<11>項に記載の方法。
<13>前記少なくとも1種の化合物の1日当たりの摂取量が固形物換算で0.01mg以上、好ましくは1mg以上、より好ましくは10mg以上、よりさらに好ましくは100mg以上、80000mg以下、好ましくは40000mg以下、より好ましくは15000mg以下、よりさらに好ましくは5000mg以下である、前記<9>〜<12>のいずれか1項に記載の方法。
<14>膀胱尿管逆流症の予防若しくは改善剤、又はUPK発現促進剤としての、ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物の使用。
<15>膀胱尿管逆流症の予防若しくは改善剤、又はUPK発現促進剤の製造のための、ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物の使用。
<16>ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を、膀胱尿管逆流症の予防若しくは改善剤、又はUPK発現促進剤として使用する方法。
<17>ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を使用する、膀胱尿管逆流症の予防若しくは改善方法、又はUPKの発現促進方法。
<18>前記UPKが、UPK1A、UPK1B、UPK2、及びUPK3Aからなる群より選ばれる少なくとも1種である、前記<14>〜<17>のいずれか1項に記載の使用又は方法。
<19>前記少なくとも1種の化合物を膀胱尿管逆流症の予防、改善又は治療を所望する対象者に適用する、前記<14>及び<16>〜<18>のいずれか1項記載の使用又は方法。
<20>前記少なくとも1種の化合物を投与又は摂取させる、前記<14>及び<16>〜<19>のいずれか1項記載の使用又は方法。
<21>前記少なくとも1種の化合物を1日1回〜数回に分け、又は任意の期間及び間隔で摂取又は投与され得る、前記<14>及び<16>〜<20>のいずれか1項記載の使用又は方法。
<22>前記少なくとも1種の化合物の1日当たりの摂取量が固形物換算で0.01mg以上、好ましくは1mg以上、よりましくは10mg以上、よりさらに好ましくは100mg以上、80000mg以下、好ましくは40000mg以下、より好ましくは15000mg以下、よりさらに好ましくは5000mg以下である、前記<14>及び<16>〜<21>のいずれか1項記載の使用又は方法。
<23>前記剤の総量に対する、前記少なくとも1種の化合物の配合量又は含有量が固形物換算で0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上、100質量%以下、好ましくは90質量%以下、より好ましくは70質量%以下である、前記<14>〜<16>及び<18>〜<22>のいずれか1項記載の使用又は方法。
<24>前記剤の総量に対する、前記少なくとも1種の化合物の配合量又は含有量が固形物換算で0.001質量%以上、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、50質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは3質量%以下である、前記<14>〜<16>及び<18>〜<22>のいずれか1項記載の使用又は方法。
<25>前記少なくとも1種の化合物を膀胱上皮細胞に適用する、前記<14>、<16>〜<24>のいずれか1項記載の使用又は方法。
<26>前記少なくとも1種の化合物を非治療的に使用する、前記<14>〜<25>のいずれか1項記載の使用又は方法。
<27>膀胱尿管逆流症の治療方法のために用いる、ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物。
<28>膀胱尿管逆流症の非治療的な処置方法のための、ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物の使用。
<29>膀胱尿管逆流症の予防若しくは治療薬、又はUPK発現促進薬の製造のための、前記ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物の使用。
<30>前記UPKが、UPK1A、UPK1B、UPK2、及びUPK3Aからなる群より選ばれる少なくとも1種である、前記<29>項に記載の使用。
<31>前記少なくとも1種の化合物を医薬組成物の形態で適用する、前記<27>〜<30>のいずれか1項記載の化合物又は使用。
<32>前記少なくとも1種の化合物を食品又は飲料の形態で適用する、前記<27>〜<30>のいずれか1項記載の化合物又は使用。
<33>食品又は飲料の形態が病者用食品、栄養機能食品又は特定保健用食品である、前記<32>項記載の化合物又は使用。
<34>膀胱尿管逆流症の予防又は改善がUPK発現促進によるものである、前記<27>〜<33>のいずれか1項記載の化合物又は使用。
<35>膀胱上皮細胞におけるUPK発現促進、好ましくは膀胱上皮細胞におけるUPK遺伝子の発現の促進、によるものである、前記<27>〜<34>のいずれか1項記載の化合物又は使用。
<36>剤の総量に対する、前記少なくとも1種の化合物の配合量又は含有量が固形物換算で0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上、100質量%以下、好ましくは90質量%以下、より好ましくは70質量%以下である、前記<27>〜<35>のいずれか1項記載の化合物又は使用。
<37>剤の総量に対する、前記少なくとも1種の化合物の配合量又は含有量が固形物換算で0.001質量%以上、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、50質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは3質量%以下である、前記<27>〜<35>のいずれか1項記載の化合物又は使用。
<38>前記少なくとも1種の化合物の1日当たりの摂取量が固形物換算で1日当たり0.01mg以上、好ましくは1mg以上、より好ましくは10mg以上、よりさらに好ましくは100mg以上、80000mg以下、好ましくは40000mg以下、より好ましくは15000mg以下、よりさらに好ましくは5000mg以下として投与又は摂取する、前記<27>〜<37>のいずれか1項記載の化合物又は使用。
以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)ヒト膀胱上皮細胞株を用いたUPKの遺伝子発現変化検討
<使用細胞>
ヒト膀胱上皮細胞株であるHT−1376(ATCC CRL−1472)を使用した。HT−1376の詳細な情報を表1に示す。
Figure 0006716330
<使用培地>
MEM Earle’s(Invitrogen社製)に、10%FCS(ウシ胎仔血清)、ピルビン酸ナトリウム(0.055g/500mL)、L−グルタミン(0.146g/500mL)を添加したものを使用した。
12wellプレートに、5.0×104cells/wellとなるようにHT−1376を播種し、上記培地で37℃、5%CO2条件下で、48時間培養した。70%コンフルエント時に培地中へフェルラ酸、クマル酸又はコントロール溶媒としてDimethyl Sulfoxide(和光純薬工業社製)を添加し、さらに96時間培養した。培養後、RNeasy mini kit(Quiagen社製)を用いてRNAを抽出した。
抽出したRNA100μgから、High Capacity RNA to cDNA kit(Applied Biosystems社製)を用いてcDNAを合成し、Real−time PCRに供してUPK3A遺伝子、UPK1B遺伝子、及びUPK2遺伝子の発現量を定量した。目的の遺伝子を特異的に検出するTaqman Gene Expression Assay(Applied Biosystems社製)プローブは、UPK3A(Hs00199590_m1)、UPK1B(Hs0104175_m1)、UPK2(Hs03988971_g1)を用いた。なおUPK3A、UPK1B、UPK2遺伝子の発現量は、コントロール溶媒を添加したときの各遺伝子の発現量を1とし、コントロール溶媒を添加したときの各遺伝子の発現量に対する相対値で算出した。その結果を表2〜4に示す。また、有意差検定はDunnet法により行った。
Figure 0006716330
Figure 0006716330
Figure 0006716330
表2に示すように、フェルラ酸又はクマル酸の添加によりUPK3A遺伝子の発現量が増加傾向にあった。特に、1000μMのフェルラ酸又はクマル酸の添加により、コントロールと比較してUPK3A遺伝子の発現量が有意に増加した。
また、表3に示すように、フェルラ酸又はクマル酸の添加によりUPK1B遺伝子の発現量が増加傾向にあった。特に、1000μMのフェルラ酸の添加により、コントロールと比較してUPK1B遺伝子の発現量が有意に増加した。
さらに、表4に示すように、フェルラ酸又はクマル酸の添加によりUPK2遺伝子の発現量が増加傾向にあった。特に、1000μMのフェルラ酸の添加により、コントロールと比較してUPK2遺伝子の発現量が有意に増加した。
以上のように、フェルラ酸、及びクマル酸のいずれか1種の化合物を適用することにより、UPKの発現が有意に促進される。これは、フェルラ酸、及びクマル酸が、UPKの発現の促進に有効であることを示している。さらに、UPKの発現の促進作用を有するこれらの化合物は、膀胱尿管逆流症の予防又は改善に有効であることを示している。
また、ロズマリン酸は、生体内でフェルラ酸、クマル酸に代謝されることが報告されている(Eur. J Nutr., 2005年, vol44, p.1-9、Life Science, 2004年, vol75, p.165-178)。したがって、UPK発現を促進するフェルラ酸、クマル酸、並びに生体内でフェルラ酸やクマル酸に代謝されるロズマリン酸を、UPK発現促進剤、膀胱尿管逆流症の予防若しくは改善剤、UPK発現促進用飲食品組成物、並びに膀胱尿管逆流症の予防若しくは改善用飲食品組成物の有効成分とすることができる。
(実施例2)
ロズマリン酸の経口投与によるラット膀胱UPK発現量への影響検討
試験に用いるラットとしては、SHR(42週齢、雌、日本SLC社より入手)を使用した。
対照群には、コントロール食(5%コーン油、20%カゼイン、66.5%ポテトスターチ、4%セルロース、1%ビタミン(商品名:ビタミン混合AIN−76、オリエンタルバイオサービス社より入手))、3.5%ミネラル(商品名:ミネラル混合AIN−76、オリエンタルバイオサービス社より入手))を8週間経口摂取させた。処理群には、ロズマリン酸含有食(5%コーン油、20%カゼイン、66%ポテトスターチ、4%セルロース、1%ビタミン、3.5%ミネラル、0.5%ロズマリン酸(Carbosynth社))を8週間経口摂取させた。
摂取8週間後、イソフルラン麻酔下で安楽死させ、膀胱を摘出した。
RNeasy mini kit(Quiagen社製)を用いて、摘出した膀胱からRNAを抽出した。膀胱はRNA抽出溶液中でTissue LyserII(QIAGEN社)を用いて破砕した。抽出したRNA100μgから、High Capacity RNA to cDNA kit(Applied Biosystems社製)を用いてcDNAを合成し、Real−time PCRに供してUPK1A遺伝子、UPK1B遺伝子、UPK2遺伝子、UPK3A遺伝子の発現量を定量した。
目的の遺伝子を特異的に検出するTaqman Gene Expression Assay(Applied Biosystems社製)プローブは、UPK1A(Rn01480068_m1)、UPK1B(Rn01474649_m1)、UPK2(Rn01418556_g1)、UPK3A(Rn01505982_m1)を用いた。なおUPK1A遺伝子、UPK1B遺伝子、UPK2遺伝子、UPK3A遺伝子の発現量は、対照群の各遺伝子の発現量を1とし、処理群は各遺伝子の発現量に対する相対値を算出した。その結果を表5に示す。また、有意差検定はStudent’s T検定により行った。
Figure 0006716330
表5に示すように、コントロール食を摂取した対照群と比較して、ロズマリン酸含有食を摂取した処理群では、UPK1A遺伝子、UPK1B遺伝子、UPK2遺伝子、UPK3A遺伝子のいずれの発現量も有意に増加した。
以上のように、ロズマリン酸を経口摂取することにより、膀胱におけるUPKの発現が有意に促進される。これは、ロズマリン酸、並びにその代謝物であるフェルラ酸及びクマル酸が、UPKの発現の促進に有効であることを示している。さらに、UPKの発現の促進作用を有するこれらの化合物は、膀胱尿管逆流症の予防又は改善に有効であることを示している。
したがって、UPK発現を促進するロズマリン酸、フェルラ酸、クマル酸は、UPK発現促進剤、膀胱尿管逆流症の予防若しくは改善剤、UPK発現促進用飲食品組成物、並びに膀胱尿管逆流症の予防若しくは改善用飲食品組成物の有効成分とすることができる。

Claims (8)

  1. ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を有効成分とする、ウロプラキンがノックアウトされている状態若しくはウロプラキンの発現が低減した状態でウロプラキンの発現を促進し、膀胱尿管逆流症を予防若しくは改善するための、膀胱尿管逆流症の予防又は改善剤。
  2. ロズマリン酸若しくはその塩、フェルラ酸若しくはその塩、並びにクマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を有効成分として含有する、ウロプラキンがノックアウトされている状態若しくはウロプラキンの発現が低減した状態でウロプラキンの発現を促進し、膀胱尿管逆流症を予防若しくは改善するための、膀胱尿管逆流症の予防又は改善用飲食品組成物。
  3. ロズマリン酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を有効成分とする、ウロプラキン1A、ウロプラキン1B、ウロプラキン2及びウロプラキン3Aからなる群より選択される少なくとも1種のウロプラキン発現促進剤。
  4. ロズマリン酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を有効成分として含有する、ウロプラキン1A、ウロプラキン1B、ウロプラキン2及びウロプラキン3Aからなる群より選択される少なくとも1種のウロプラキン発現促進用飲食品組成物。
  5. フェルラ酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を有効成分とする、ウロプラキン1B、ウロプラキン2及びウロプラキン3Aからなる群より選択される少なくとも1種のウロプラキン発現促進剤。
  6. フェルラ酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を有効成分として含有する、ウロプラキン1B、ウロプラキン2及びウロプラキン3Aからなる群より選択される少なくとも1種のウロプラキン発現促進用飲食品組成物。
  7. クマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を有効成分とする、ウロプラキン3A発現促進剤。
  8. クマル酸若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を有効成分として含有する、ウロプラキン3A発現促進用飲食品組成物。
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