JP6716303B2 - ラベル発行装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態に係るラベル発行装置1が搭載さらたオートラベラー100の外観斜視図である。オートラベラー100は、パック包装された商品Gの上面に、商品名や価格等の商品情報が印字されたラベルを貼付する。
図2は、ラベル発行装置1の正面図である。図1及び図2において、ラベル発行装置1は、本体ケーシング2、カセット3、印字部4、第1駆動軸5、第2駆動軸6、距離センサ7、制御部9(図3参照)、ラベルロール保持部10、及び巻取り部14を有している。以下、それぞれの構成要素ついて説明する。
本体ケーシング2は、板金製の筐体である。本体ケーシング2は、内部に印字部4、第1駆動軸5、第2駆動軸6、距離センサ7、及び制御部9を収容している。また、本体ケーシング2の前面にはカセット3が装着される。
カセット3は、樹脂製のフレームであり、本体ケーシング2に装着される。カセット3は、ラベルロールRを保持するラベルロール保持部10と、ラベルLが剥離された帯状台紙Bを巻き取る巻取り部14を回転可能に支持する。カセット3が本体ケーシング2に装着されたときに、ラベルロール保持部10は第1駆動軸5と嵌合し、巻取り部14は第2駆動軸6と嵌合する。
印字部4は、印字ローラ41とサーマルヘッド42とで構成される。印字ローラ41は、本体ケーシング2に配設されたモータ(図示せず)により回転駆動されて、ラベルロールRの側からラベルLを繰り出す。
第1駆動軸5は、本体ケーシング2に支持され、印字ローラ41を回転駆動するモータ(図示せず)と連結され、回転駆動される。このモータは、制御部9によって回転数(回転角度)および回転方向が制御されている。
第2駆動軸6は、本体ケーシング2に支持され、モータ(図示せず)に連結され、回転駆動される。第2駆動軸6は、ラベルLが剥離された帯状台紙Bを巻き取るための駆動手段である。
ラベルロール保持部10は、カセット3に回転自在に軸受支持されており、カセット3が本体ケーシング2に装着されたときに第1駆動軸5に嵌合させられる。ラベルロール保持部10とカセット3との間には回転軸方向と直交する方向にスライド可能な余裕代が設けられている。
巻取り部14は、カセット3に回転自在に軸受支持されており、カセット3が本体ケーシング2に装着されたときに第2駆動軸6に嵌合させられる。巻取り部14とカセット3との間には回転軸方向と直交する方向にスライド可能なガタが設けられている。
図3は、ラベルロールRと距離センサ7の位置関係を示すそれらの拡大正面図である。図3において、距離センサ7は、ラベルロールRよりも上方となる高さ位置に配置されている。距離センサ7は、投光部7aと受光部7bとを有している。
制御部9は、作業者によってオートラベラー100に配設された操作パネル91(図1参照)から入力される情報にしたがって各部の運転制御を行い、状況に応じて必要な情報をディスプレイ92(図1参照)に表示させる。
距離センサ7は、所定の時間間隔でラベルロールRの表面にレーザー光を当てて、その反射光からラベルロールRまでの距離を測定しているが、ラベルが使用され、距離センサ7が検出する反射光量が設定された閾値を下回る程にラベルロールRの表面が遠ざかると、ラベル残量が所定量を下回ったと判定することができる。
距離センサ7は、所定の時間間隔でラベルロールRの表面にレーザー光を当てるので、レーザー光を当てるタイミングによって、それがラベルLに当たる場合と、ラベルギャップLGにあたる場合とがある。
そこで、本実施形態では、ラベルギャップLGからの反射光(以後、特定反射光という。)が検出されない程にラベルロールRの表面が遠ざかると、ラベル残量が所定量を下回ったと判定している。
先ず、制御部9はステップS1において、ラベルLの発行に先立ち、カウンタをセットし、初期値はN=0と設定し、ステップS2に進む。このカウンタによる計数値は後の反射光未検出回数の加算に使用する。
次に、制御部9はステップS2において、ラベル発行指令の有無を判定し、ラベル発行指令が有ると判定したときはステップS3へ進み、ラベル発行指令が無いと判定したときは、引き続きラベル発行指令の有無の判定を継続する。
次に、制御部9はステップS3において、ラベルLの発行を開始し、ステップS4に進む。ラベルLへの進行速度は200mm/secであり、ラベルLの発行方向長さは30mm〜80mmの範囲である。したがって、ラベルL一枚の発行に最小で0.15秒、最大で0.4秒の時間が必要である。
次に、制御部9はステップS4において、距離センサ7から投光されたレーザー光のラベルロールR表面で反射した反射光の検出動作を開始し、ステップS5へ進む。具体例として、距離センサ7は0.1msec毎に一回投光して距離を測定している場合、長さ30mmのラベルLを発行する0.15秒の間に1500回の距離測定を行う。
次に、制御部9はステップS5において、ラベル発行が完了したか否かを判定し、ラベル発行が完了したときはステップS6へ進み、ラベル発行が完了していないときはステップS4に戻って、引き続き反射光の検出動作を継続する。
次に、制御部9はステップS6において、反射光の検出動作を停止し、ステップS7へ進む。
次に、制御部9はステップS7において、ラベル発行中に距離センサ7が一回も反射光を検出していないか否かを判定し、距離センサ7が一回も反射光を検出していないときはステップS8へ進み、距離センサ7が一回でも反射光を検出していたときはステップS1へ進む。
次に、制御部9はステップS8において、「ラベル発行中に距離センサ7が一回も反射光を検出していない」回数を1つ加算して、ステップS9に進む。
次に、制御部9はステップS9において、「ラベルL発行中に距離センサ7が一回も反射光を検出していない」回数Nが所定回数αに到達したか否かを判定し、N≧αのときはステップS10へ進み、N<αのときはステップS2へ戻る。
次に、制御部9はステップS10において、ラベル残量が所定量を下回った旨の警告を発する報知を行う。ここでは、「ラベル発行中に距離センサ7が一回も反射光を検出していない」回数Nが所定回数αになったことで、連続してα回も距離センサ7が反射光を検出していないことになる。当該回数Nが所定回数αになるまでに少なくとも1回はラベルギャップLGに投光しているはずであり、それにも拘わらず一回も反射光を検出できなかったということは、ラベルギャップLGからの反射光すら検出することができない程にラベルロールRの表面が距離センサ7から遠ざかったということである。
(4−1)
ラベル発行装置1では、ラベルL自体の色が白、黒、赤のいずれの色であっても、台紙の色は白又は薄い青色若しくは薄い黄色であるので、台紙表面からの反射光量を安定して測定することができる。つまり、台紙表面からの反射光量さえも所定の閾値を下回る程に台紙表面が遠ざかった場合にはラベル残量が少なくなってきたと判定することができる。
ラベル発行装置1では、距離センサ7側でラベルギャップLGだけを狙って反射光量を測定することはできないが、複数回にわたって反射光量を測定することによって、必ずラベルギャップLGの反射光量を測定することができる。
ラベル発行装置1では、ラベルLの発行回数が所定数に到達するまでに必ずラベルギャップLGの反射光を捉えているはずであるという前提のもと、それでも反射光量の測定値が閾値以上となる回数が一回もない場合は、ラベルギャップLGからの反射光量さえも所定の閾値を下回る程に台紙が遠ざかったものとして、かかる場合にはラベル残量が少なくなってきたと判定することができる。
ラベル発行装置1では、ラベルロールRの切り替えは作業者が行うので、ラベル残量が少なくなったことを残量がゼロと成る前に報知することによって、ラベルLを切らすことなく生産を継続することができるので、生産性向上に繋がる。
ラベル発行装置1では、ラベル発行から次のラベル発行までの期間は反射光量と閾値との比較は無意味であるので、ラベルの発行時のみ反射光量と閾値との比較を行うこととしている。
ラベル発行装置1では、距離センサ7が赤外線を利用するものであってもよい。望ましくは、レーザーを利用するものがよい。例えば、赤色レーザー又は青色レーザーを用いることで、指向性を有する分、それだけ高い精度で反射光量を測定することができる。
上記実施形態におけるラベル残量の判断方法は、連続α回のラベルLの発行にもかかわらず、距離センサ7に「一度も反射が返ってこない」場合に、ラベル残量が所定量を下回ったと判断する方法である。
図7は、第1変形例に係るラベル発行装置1の制御フローチャートである。以下、制御フローチャートを参照しながら、第1変形例に係るラベル発行装置1の動作について説明する。
(ステップS11)
先ず、制御部9はステップS11において、ラベルLの発行に先立ち、タイマをリセットし経過時間tの計時を開始し、ステップS12に進む。
次に、制御部9はステップS12において、ラベル発行指令の有無を判定し、ラベル発行指令が有ると判定したときはステップS13へ進み、ラベル発行指令が無いと判定したときは、引き続きラベル発行指令の有無の判定を継続する。
次に、制御部9はステップS13において、ラベルLの発行を開始し、ステップS14に進む。
次に、制御部9はステップS14において、距離センサ7から投光されたレーザー光のラベルロールR表面で反射した反射光の検出動作を開始し、ステップS15へ進む。
次に、制御部9はステップS15において、ラベル発行が完了したか否かを判定し、ラベル発行が完了したときはステップS16へ進み、ラベル発行が完了していないときはステップS14に戻って、引き続き反射光の検出動作を継続する。
次に、制御部9はステップS16において、反射光の検出動作を停止し、ステップS17へ進む。
次に、制御部9はステップS17において、距離センサ7が一回も反射光を検出していないか否かを判定し、距離センサ7が一回も反射光を検出していないときはステップS18へ進み、距離センサ7が一回でも反射光を検出していたときはステップS11へ進む。
次に、制御部9はステップS18において、経過時間tが所定時間βに到達したか否かを判定し、t≧βのときはステップS19へ進み、t<βのときはステップS12へ戻る。
次に、制御部9はステップS19において、ラベル残量が所定量を下回った旨の警告を発する報知を行う。ここでは、「所定時間βが経過するまでに距離センサ7が一回も反射光を検出していない」ことになる。経過時間tが所定時間βになるまでに少なくとも1回はラベルギャップLGに投光しているはずであり、それにも拘わらず一回も反射光を検出できなかったということは、ラベルギャップLGからの反射光すら検出することができない程にラベルロールRの表面が距離センサ7から遠ざかったということである。
第1変形例に係るラベル発行装置1では、所定時間βが経過するまでに必ずラベルギャップLGの反射光を捉えているはずであるという前提のもと、それでも反射光量の測定値が閾値以上となる回数が一回もない(一回も反射光を検出できない、即ち一回も反射光が返ってこない)場合は、ラベルギャップLGからの反射光量さえも所定の閾値を下回る程に台紙が遠ざかったものとして、かかる場合にはラベル残量が少なくなってきたと判定することができる。
図8は、第2変形例に係るラベル発行装置1の制御フローチャートである。以下、制御フローチャートを参照しながら、第2変形例に係るラベル発行装置1の動作について説明する。
(ステップS21)
先ず、制御部9はステップS21において、ラベルLの発行に先立ち、測定回数をリセットし、測定回数mのカウントを開始し、ステップS22に進む。このカウントは後の反射光未検出回数の加算に使用する。
次に、制御部9はステップS22において、ラベル発行指令の有無を判定し、ラベル発行指令が有ると判定したときはステップS23へ進み、ラベル発行指令が無いと判定したときは、引き続きラベル発行指令の有無の判定を継続する。
次に、制御部9はステップS23において、ラベルLの発行を開始し、ステップS24に進む。
次に、制御部9はステップS24において、距離センサ7から投光されたレーザー光のラベルロールR表面で反射した反射光の検出動作を開始し、ステップS25へ進む。
次に、制御部9はステップS25において、ラベル発行が完了したか否かを判定し、ラベル発行が完了したときはステップS26へ進み、ラベル発行が完了していないときはステップS24に戻って、引き続き反射光の検出動作を継続する。
次に、制御部9はステップS26において、反射光の検出動作を停止し、ステップS27へ進む。
次に、制御部9はステップS27において、距離センサ7が一回も反射光を検出していないか否かを判定し、距離センサ7が一回も反射光を検出していないときはステップS28へ進み、距離センサ7が一回でも反射光を検出していたときはステップS21へ進む。
次に、制御部9はステップS28において、測定回数mが所定回数γに到達したか否かを判定し、m≧γのときはステップS29へ進み、m<γのときはステップS22へ戻る。
次に、制御部9はステップS29において、ラベル残量が所定量を下回った旨の警告を発する報知を行う。ここでは、「測定回数mが所定回数γに達するまでに距離センサ7が一回も反射光を検出していない」ことになる。測定回数mが所定回数γになるまでに少なくとも1回はラベルギャップLGに投光しているはずであり、それにも拘わらず一回も反射光を検出できなかったということは、ラベルギャップLGからの反射光すら検出することができない程にラベルロールRの表面が距離センサ7から遠ざかったということである。
反射光量の測定回数mが所定回数γに到達するまでに必ずラベル間のラベルギャップLGの反射光を捉えているはずであるという前提のもと、それでも反射光量の測定値が閾値以上となる回数が一回もない(一回も反射光を検出できない、即ち一回も反射光が返ってこない)場合は、ラベルギャップLGからの反射光量さえも所定の閾値を下回る程に台紙が遠ざかったものとして、かかる場合にはラベル残量が少なくなってきたと判定することができる。
(6−1)
本発明に係るラベル発行装置によれば、距離センサ7から投光したレーザー光の反射が返ってこない状態が連続して複数回発生したことをもってラベル残量が少なくなったことを判定しているので、ラベルロールRの種類に関係なく適用することができ、ラベルロールRを別の種類に変更しても距離センサの調整が不要である。
図2は、商品Gの上面にラベルLを貼付する「上貼り型のラベル発行装置」を例示しているが、これに限定されるものではなく、図9に示すように、商品Gの下面にラベルLを貼付する「下貼り型のラベル発行装置」であってもよい。なお、構成部品は図2に記載のものと同等であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
7 距離センサ(センサ)
9 制御部(判断部)
B 帯状台紙
L ラベル
R ラベルロール
Claims (7)
- ラベルがロール状に巻かれたラベルロールと、
前記ラベルロールの表面に投光し、その反射光の量である反射光量を測るセンサと、
前記反射光量に基づいてラベル残量を判断する判断部と、
を備え、
前記判断部は、前記反射光量の測定回数が所定数に到達するまでに、前記反射光量の測定値が閾値以上となる回数が一回もない場合、前記ラベル残量が所定量を下回ったと判断する、
ラベル発行装置。 - ラベルがロール状に巻かれたラベルロールと、
前記ラベルロールの表面に投光し、その反射光の量である反射光量を測るセンサと、
前記反射光量に基づいてラベル残量を判断する判断部と、
を備え、
前記判断部は、前記ラベルの発行回数が所定数に到達するまでに、前記反射光量の測定値が閾値以上となる回数が一回もない場合、前記ラベル残量が所定量を下回ったと判断する、
ラベル発行装置。 - ラベルがロール状に巻かれたラベルロールと、
前記ラベルロールの表面に投光し、その反射光の量である反射光量を測るセンサと、
前記反射光量に基づいてラベル残量を判断する判断部と、
を備え、
前記判断部は、前記反射光量の測定値が閾値を下回った時点から所定時間が経過するまでに、前記反射光量の測定値が閾値以上となる回数が一回もない場合、前記ラベル残量が所定量を下回ったと判断する、
ラベル発行装置。 - 前記ラベル残量が前記所定量を下回ったこと報知する報知手段をさらに備える、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のラベル発行装置。 - 前記ラベル発行装置は、ラベル発行指令に基づいて前記ラベルの発行を開始し、
前記判断部は、前記ラベルの発行時のみ、前記反射光量と前記閾値との比較を行う、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のラベル発行装置。 - 前記センサは、赤外線を利用するものである、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のラベル発行装置。 - 前記センサは、赤色レーザー又は青色レーザーを利用するものである、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のラベル発行装置。
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