JP6715727B2 - Cp2Mg濃度測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばLED製造プロセスで用いられるCpMgの濃度を測定するCpMg濃度測定装置に関するものである。
CpMg(シクロペンタジエニルマグネシウム)は、例えば、LEDに用いられるAlGaInP系化合物半導体のドーピング原料として用いられる。ドーピングプロセスの一例としては、キャリアガス(例えば水素ガス)とともにCpMgをプロセスチャンバーに導入し、これを熱分解することによって生成したマグネシウムを半導体にドーピングするといったものが挙げられる。
このプロセスの際には、CpMgの供給濃度を管理する必要がある。そのために従来は、超音波濃度計などの音響式濃度測定装置や、特許文献1に示すような光学式濃度測定装置を用いて供給配管中のCpMgの濃度を測定している。特に近年では、LEDの小型化等に伴い、CpMgの濃度を、精度良く、しかも低濃度まで測定できる装置が求められている。
ところが、かかる要求に鑑み、本発明者が鋭意検討した結果、従来の濃度測定装置では、十分な測定精度を得ることが難しいことが判明した。
その理由は、以下のとおりである。
CpMgは、プロセスチャンバー内で熱分解される温度(およそ300℃〜500℃)よりも低い温度においては、非常に安定な物質とされている。
そして、プロセスチャンバーへの供配配管内は、例えば30℃〜50℃という、前記熱分解温度よりもはるかに低い温度に維持してあるので、この供給配管内では、CpMgは分解されず、安定な状態で流通していると従来は考えられていた。
これに対し、本願発明者は、低温において安定と思われていたCpMgが、少しではあるが、低濃度での高精度濃度測定にとって十分に問題となる量の分解が生じていることを初めて見出した。
この分解によって、供給配管内は、キャリアガス(水素)中のCpMgに加え、分解された有機物(メタン等)やマグネシウムが存在することになる。
したがって、キャリアガス中に1物質のみが存在している前提でその物質の濃度を測定する音響式濃度測定装置では、この分解によって複数物質が存在することとなるので、原理上、測定濃度に誤差が生じることとなる。
一方、光学式濃度測定装置では、従来、CpMgの光吸収帯域である3.4μm付近の吸光度によって当該CpMgの濃度を測定している。ところが、CpMgの分解によって生成された前記有機物の光吸収帯域が、同じく3.4μm付近にあるので、この有機物の影響を受けてCpMgの測定濃度に誤差が生じてしまう。
特開2006−324532号公報
本発明は上述した問題に鑑みてなされたものであり、プロセスチャンバーに供給されるCpMgの濃度を、自然分解による影響をほぼ受けることなく、精度良く測定できるCpMg濃度測定装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明に係るCpMg濃度測定装置は、CpMgを含んだ材料ガスをプロセスチャンバーに供給するための供給配管に取り付けられるものであって、互いに対向する第1窓及び第2窓を有し、前記供給配管を流れる材料ガスが導入されるセルと、前記第1窓を通じて前記セルの内部に光を照射する光源ユニットと、前記セル内部を通って前記第2窓から導出された光を受光する受光ユニットとを具備してなる。
そして、前記各窓を形成する透光部材が、CpMgの指紋領域を含む波長の光(12.8μm近傍を含む波長の光)を、実質的に減衰させることなく、すなわち、測定に支障のでない程度に透過させるものであり、前記受光ユニットが、12.8μmの前後所定波長帯域の光強度を測定する光強度測定部と、前記光強度に基づいて、材料ガス中のCpMgの濃度を算出する濃度算出部とを具備するものであることを特徴とする。
前記指紋領域とは、測定対象が持つ特定の化学構造の伸縮振動又は変角振動に帰属する吸収ピークが現れる波長領域であり、化合物毎に特有の吸収パターンを示す領域である。CpMgの場合には、12.8μm近傍の前記指紋領域にシクロペンタジエニル基の炭素結合の面に対して、炭素−水素間結合の角度が変わる変角振動に起因する吸収が観測される。
同様に、CpMg骨格を有する化合物であれば、官能基によらず12.8μm近傍の吸収が確認できる。
CpMgは、固有の光吸収帯域が12.8μm近傍にある一方、該CpMgが分解して生成された有機物は、この波長帯域での光吸収がほとんどない。したがって、上述した構成によれば、プロセスチャンバーに供給される材料ガス中のCpMgの濃度を、その自然分解による影響を受けることなく、精度良く測定できる。
次に、このような効果があるにもかかわらず、従来、何故、12.8μm近傍の光強度によってCpMg濃度を測定しなかったかについての理由を述べる。
プロセスチャンバーの供給配管には、極めて高い気密性が要求される。漏れがわずかにでも生じるとCpMgの供給量が不安定になるだけでなく、安全性の問題等も生じるからである。
ところが、波長が12.8μm近傍の光を透過する透光部材に用いられる、例えばZnSeをはじめとする種々の素材は、気密に取り付けることが難しいというデメリットがある。
一方、前述したように、従来は、CpMgは安定で分解せず、3.4μm近傍の吸光度を測定すれば精度上十分であると考えられていたし、かつ、この3.4μm近傍の光を透過する素材として、気密に取り付けることが容易なサファイア等が存在している。
したがって、わざわざ、気密維持に手間のかかるZnSe等を透光部材に敢えて用いるという発想を従来の当業者が持つことは有り得なかったわけである。
その意味において、本願発明は、CpMgが低温であっても、要求される測定精度に影響を及ぼす程度まで分解することを初めて見出したからこそなされた飛躍的なものなのである。
窓の気密性を好適に維持できる具体的な態様としては、前記セルが、一対の開口を有する金属性のセル本体と、前記各開口を気密に封止して前記窓を形成する窓形成部材とを具備したものであり、前記窓形成部材が、金属リング板と該金属リング板にシール材を介して気密に圧着された前記透光部材とを具備したものを挙げることができる。
前記シール材の好適な態様としては、弾性金属シール材を挙げることができる。
セルに材料ガスを流す前記セル本体が、筒状をなす中心部材と、この中心部材の両端にそれぞれ一体的に設けた鍔状をなすフランジ部材とを具備したものであり、該フランジ部材に前記窓形成部材を気密に取り付けて前記セルを構成したものにおいて、前記セルに材料ガスを流通させるための好適な態様としては、ガス導入路及びガス導出路が前記フランジ部材に設けられているものが好ましい。このような構成によれば、セル内部空間において、ガスが滞留しやすいデッドボリュームを可及的に低減でき、ガス置換やパージを短時間で確実に行える。
前記各窓を形成する透光部材が、3.4μm近傍を含む波長の光をも実質的に減衰させることなく透過させるものであり、前記受光ユニットが、3.4μmの前後所定波長帯域の光強度を測定する第2光強度測定部と、該光強度に基づいて、材料ガス中のCpMgの濃度を算出する第2濃度算出部と、前記濃度算出部が算出したCpMg濃度及び第2濃度算出部が算出したCpMg濃度とを比較することによって、CpMgが分解されて生成された有機物又はマグネシウムの濃度を算出する第3濃度算出部とをさらに具備するものであれば、なおよい。例えば材料ガス中の有機物濃度をモニターしておいてそれが閾値を超えたときにプロセスを中止するなどして、製膜品質を向上させることができる。
本発明によれば、プロセスチャンバーに供給されるCpMgの濃度を、それが低濃度であっても、極めて精度良く測定することができるようになる。
本発明の一実施形態に係る半導体製造システムの模式図。 同実施形態におけるCpMg濃度測定装置を示す縦断面図。 同実施形態におけるCpMg濃度測定装置のセルを示す分解斜視図。 同実施形態におけるCpMg濃度測定装置の機能を示す模式図。 CpMgの吸収特性を示す吸収スペクトル図。
本実施形態に係るCpMg濃度測定装置10は、例えば半導体製造システム100の一部を構成するものである。この半導体製造システム100は、図1に示すように、LEDや太陽電池などの光電変換素子を製造するための製膜が行われるプロセスチャンバー30と、製膜のための材料ガスを供給する材料ガス供給源20と、前記材料ガス供給源20からプロセスチャンバー30に材料ガスを導入する供給配管40とを少なくとも具備したものである。
より具体的に、このCpMg濃度測定装置10について説明する。
このCpMg濃度測定装置10は、図2に示すように、前記供給配管40に取り付けられて、そこを流れる材料ガス中のCpMgの濃度を測定する、例えばNDIR方式のものであり、前記供給配管40を流れる材料ガスが導入されるセル1と、該セル1に設けられた第1窓11を通じてセル1の内部に光を照射する光源ユニット2と、該セル1に設けられた第2窓12から導出された光を受光する受光ユニット3とを具備している。
前記セル1は、図2、図3に示すように、筒状をなすセル本体13と、該セル本体13の両端開口を気密に閉塞する窓形成部材14とを具備したものである。
前記セル本体13は、等径円筒状をなす中心部材131と、この中心部材131の両端にそれぞれ一体的に設けられた所定厚みを有する鍔状のフランジ部材132とを具備した金属製(具体的にはSUS316L製)のものである。このセル本体の内周面は、ガス吸着を抑制すべく、電解研磨されている。
前記窓形成部材14は、前記フランジ部材132よりやや小径の金属リング板141と、この金属リング板141に特殊な弾性金属シール材142(具体的には、アルミ製)を介して気密に圧着された透光部材たる円盤状のZnSe板143とを具備したものである。
このZnSe板143は、少なくとも3.4μm〜12.8μm及びその前後所定帯域に亘る波長の光を、実質的にほとんど減衰させることなく通過させるものである。
そして、この窓形成部材14の金属リング板141を、シール用の金属ガスケットGを介して前記フランジ部材132に気密に取り付けることにより、前記ZnSe板143で形成された互いに対向する前記一対の窓11、12が形成されるようにしてある。
前記セル1には、前記材料ガス供給源20に上流側供給配管40を介して接続されるガス導入ポートPIと、前記プロセスチャンバー30に下流側供給配管40を介して接続されるガス導出ポートPOが設けてある。この構成によって、材料ガス供給源20から出力された材料ガスは、その全量がこのセル1の内部空間を通ってプロセスチャンバー30に供給される。
前記ガス導入ポートPI及びガス導出ポートPOは、各フランジ部材132の外側周面に取り付けてある。一方、各フランジ部材132には、径方向に延伸して、その外側周面と当該セル1の内部空間とを連通するガス導入路4a及びガス導出路4bが設けてある。そして、これらガス導入路4a及びガス導出路4bの外側開口部に前記ガス導入ポートPI及びガス導出ポートPOがそれぞれ取り付けてある。
なお、このセル1は、図2に示すように、窓11、12が形成されている両端面を除いて全てヒータHで覆ってある。このことによって、内部を流れるCpMgの熱分解が生じず、かつ凝縮も生じない程度の温度(30℃〜50℃)にまで、セル1を加熱してある。
光源ユニット2は、図4に模式的に示すように、前記第1窓11に臨むように設けられた光源21を具備したものである。光源21は広帯域の赤外光を発する例えばフィラメント式のものであり、この光源21から射出された光が、前記第1窓11を通って、材料ガスが流れるセル1の内部空間に照射され、前記第2窓12から出るように構成してある。
受光ユニット3は、図4に模式的に示すように、前記第2窓12に臨むように設けられた受光素子31と、この受光素子31と第2窓12との間に配置されて、前記第2窓12から射出された光のうち、一部波長の光のみが受光素子31に入るようにフィルタリングする波長選択フィルタ33と、受光素子31が出力する光強度に基づいて、材料ガス中のCpMgの濃度等を算出する情報処理回路32とを具備したものである。
前記波長選択フィルタ33と受光素子31とは、波長12.8μmの前後所定帯域における光の強度を測定する光強度測定部3Aとしての機能を担う。
情報処理回路32は、例えば図示しないCPU、メモリ、通信回路等からなるデジタル回路と、増幅器、ADコンバータ等からなるアナログ回路とからなるものである。そしてこのものは、前記メモリに予め記憶させたプログラムにしたがってCPUやその周辺回路が協動することにより、図4に示すように、受光素子31によって測定された光強度から材料ガス中のCpMgの濃度(以下、第1濃度ともいう。)を算出する濃度算出部3Bとしての機能を発揮する。
この濃度算出原理を簡単に説明しておく。CpMgの光吸収スペクトルは、図5に示すように、波長12.8μm付近に強いピークがあり、この波長帯域の光を吸収することがわかる。したがって、この帯域の光強度を測定して吸光度を求めれば、その吸光度と予め作成されメモリに記録された検量線とに基づいて材料ガス中のCpMgの分圧が求められる。
材料ガス中のCpMgの分圧が求められれば、前記CpMgの分圧と前記セル又はその前後の配管に設けられた図示しない圧力計によって測定された前記セル内の材料ガスの全圧とに基づいてCpMgの濃度を算出することができる。
なお、このようにして算出された第1濃度は、CpMg濃度として情報処理回路32に設けた外部出力ポート321から出力される。この第1濃度が目標値となるように、前記半導体製造システム100は、キャリアガスに混合されるCpMgの供給量を制御する。
一方、図5に示すように、CpMgの光吸収スペクトルは、波長3.4μm付近にもピークがあり、この波長帯域の光も吸収する。
そこで、この実施形態では、波長3.4μm付近の帯域の吸光度からもCpMgの濃度を算出するようにしている。
具体的には、図4に示すように、第2窓12から射出された光のうち、波長3.4μmの前後所定帯域における光を受光して、その光強度を出力する第2光強度測定部3Cを、前記受光ユニット3に設けている。
この第2光強度測定部3Cは、第2窓12に臨むように配置された第2受光素子35と、この第2受光素子35と第2窓12との間に配置された第2波長選択フィルタ34と具備したものである。
また、前記情報処理回路32に、第2光強度測定部3Cによって測定された光強度からCpMgの濃度(以下、第2濃度ともいう。)を算出する第2濃度算出部3Dを設けている。
前述したように、CpMgは、熱分解温度よりも低い低温においても、マグネシウムと有機物(メタン)に自然分解することが、本願発明者によって知見されている。分解されて生成された有機物は、波長3.4μm近傍に光吸収帯域を有するので、前記第2濃度には、該有機物の光吸収による誤差が含まれることとなる。
これを逆用し、この実施形態では、CpMg濃度として誤差のほとんどない第1濃度と、有機物に起因した誤差がある第2濃度とを比較することによって、例えばその差分から、有機物の濃度、あるいは分解したCpMgの濃度を算出する第3濃度算出部3Eをさらに設けている。この有機物の濃度は、情報処理回路32に設けた外部出力ポート321から出力される。
なお、前記各受光素子31が出力する光強度は、光源21の光強度にも依存するから、光源21の光強度をリファレンスとして測定し、そのリファレンスによって各受光素子31が出力する光強度の値を正規化する必要がある。そこで、この実施形態では、前記受光ユニット3にリファレンス用受光素子(図示しない)を設け、このリファレンス用受光素子に、材料ガスによる吸収のない波長帯域の光をフィルタによって選択的に導き、その出力信号の値をもって、前記リファレンスとしている。
このように構成したCpMg濃度測定装置10によれば、以下のような効果を得ることができる。
CpMgが分解して生成される有機物による光吸収がない12.8μm近傍の光強度を用いて材料ガス中のCpMgの濃度を測定するので、極めて高い測定精度を得ることができる。
ガス導入路4a及びガス導出路4bが、セル1の両端部を構成するフランジ部材132に設けられており、セル1の内部空間において、ガスが滞留しやすいデッドボリュームを可及的に低減しているので、ガス置換やパージを短時間で確実に行える。
CpMgは、供給開始当初は、分解により生成された有機物の濃度が高く、その後、低くなるという傾向を本願発明者は知見している。その理由として、本願発明者は、CpMgは保管されている間に自然分解し、その分解により生成された有機物が(比重が軽いから)先に排出され、供給開始からある程度の時間が経てば、その濃度が小さくなるからだと考えている。この現象に対し、本CpMg濃度測定装置10によれば、有機物の濃度も測定し、これを出力するようにしているので、例えば、この有機物濃度が所定の敷値以下になった後に製膜を開始するとか、あるいは、不測の原因で有機物濃度が前記敷値を越えた場合に製膜を中止するといったことができるようになり、製膜品質の向上を図れる。
セル1を、CpMgの熱分解が実質的に生じず、かつ、凝縮が生じない程度の温度に、ヒータHによって維持してあるので、セル1内でのCpMgの脱落がない。したがって、プロセスチャンバー30へのCpMgの供給量を安定化させることができる。
透光部材として用いているZnSe板143は、潮解性がない、硬度が高い、熱膨張係数が小さい、などの理由から、極めて高いシール性を得ることができる。また、ZnSe板143は、熱伝導性にも富むので、ヒータHによって確実に加熱されて、凝縮等による窓の曇りも生じにくいし、耐熱温度が高いという利点もある。
ZnSe板143は、使用によって汚れや曇りなどが生じるので、メンテナンス時などに取り替える必要がある。その際、窓形成部材14ごとZnSe板143を取り替えることができるので、ZnSe板143だけを取り替えるのと比べ、作業が容易で、気密性も担保しやすい。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、NDIRではなく、例えばFTIRなどの分光分析計を用いてCpMgの濃度を測定してもよい。光電素子のみならず、他の半導体素子を製造する場合にも、本発明に係るCpMg濃度測定装置を適用可能である。
また、窓11、12は必ずしも対向させる必要はなく、セル1内にミラーを入れるなどして対向しないようにしてもよい。
前記濃度算出部、第2濃度算出部又は第3濃度算出部が、材料ガス中のCpMg等の濃度又は該濃度を算出するための基礎値を算出するものであり、前記濃度又は基礎値が前記情報処理回路に設けられた前記外部出力ポートから出力されるものとしても良い。
前記基礎値とは、例えば、吸光度や材料ガス中のCpMg等の分圧である。
より具体的には、前記濃度算出部又は第2濃度算出部が、前記光強度測定部によって測定された光強度に基づいて材料ガスの吸光度を算出するもの、又は該吸光度と予め作成されメモリに記録された検量線とに基づいて材料ガス中のCpMgの分圧を算出するものであり、前記第3濃度算出部が、前記濃度算出部及び第2濃度算出部によって算出された前記吸光度又は分圧を比較することによって、CpMgが分解して生成された有機物又はマグネシウムの吸光度又は分圧を算出するものであってもよい。
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な変形や実施形態の組み合わせを行っても構わない。
30・・・プロセスチャンバー
40・・・供給配管
10・・・CpMg濃度測定装置
1・・・セル
11・・・第1窓
12・・・第2窓
13・・・セル本体
131・・・中心部材
132・・・フランジ部材
14・・・窓形成部材
142・・・シール材(弾性金属シール材)
143・・・透光部材(ZnSe板)
2・・・光源ユニット
3・・・受光ユニット
3A・・・光強度測定部
3B・・・濃度算出部
3C・・・第2光強度測定部
3D・・・第2濃度算出部
3E・・・第3濃度算出部
4a・・・ガス導入路
4b・・・ガス導出路

Claims (6)

  1. CpMgを含んだ材料ガスをプロセスチャンバーに供給するための供給配管に取り付けられるものであって、
    第1窓及び第2窓を有し、前記供給配管を流れる材料ガスが導入されるセルと、前記第1窓を通じて前記セルの内部に光を照射する光源ユニットと、前記セル内部を通って前記第2窓から導出された光を受光する受光ユニットとを具備し、
    前記各窓を形成する透光部材が、12.8μm近傍を含む波長の光を透過させるものであり、
    前記受光ユニットが、12.8μmの前後所定波長帯域の光強度を測定する光強度測定部と、前記光強度に基づいて、材料ガス中のCpMgの濃度又は濃度を算出するための基礎値を算出する濃度算出部とを具備するものであることを特徴とするCpMg濃度測定装置。
  2. 前記透光部材の素材が、ZnSeである請求項1記載のCpMg濃度測定装置。
  3. 前記セルが、一対の開口を有する金属製のセル本体と、前記各開口を気密に封止して前記窓を形成する窓形成部材とを具備したものであり、前記窓形成部材が、金属リング板と該金属リング板にシール材を介して気密に圧着された前記透光部材とを具備したものである請求項1又は2記載のCpMg濃度測定装置。
  4. シール材が弾性金属シール材である請求項3記載のCpMg濃度測定装置。
  5. 前記セル本体が、筒状をなす中心部材と、この中心部材の両端にそれぞれ一体的に設けた鍔状をなすフランジ部材とを具備したものであり、前記セルが、該フランジ部材に前記窓形成部材を気密に取り付けられたものであって、
    前記セルに材料ガスを流通させるためのガス導入路及びガス導出路が、前記フランジ部材に設けられている請求項3記載のCpMg濃度測定装置。
  6. 前記各窓を形成する透光部材が、3.4μm近傍を含む波長の光をも透過させるものであり、
    前記受光ユニットが、
    3.4μmの前後所定波長帯域の光強度を測定する第2光強度測定部と、
    該光強度に基づいて、材料ガス中のCpMgの濃度又は濃度を算出するための基礎値を算出する第2濃度算出部と、
    前記濃度算出部が算出したCpMg濃度及び第2濃度算出部が算出したCpMg濃度、又は前記濃度算出部が算出したCpMg濃度を算出するための基礎値及び第2濃度算出部が算出したCpMg濃度を算出するための基礎値を比較することによって、CpMgが分解されて生成された有機物又はマグネシウムの濃度又は濃度を算出するための基礎値を算出する第3濃度算出部とをさらに具備するものである請求項1乃至5いずれか記載のCpMg濃度測定装置。
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