JP6715093B2 - ハンダ接合方法 - Google Patents

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    • H01L21/52Mounting semiconductor bodies in containers

Description

本発明は、ハンダ接合方法に関する。
金属同士の間あるいは金属と半導体との間の接合は、ハンダを溶融させた後、室温まで冷却して形成されるハンダ接合層を介して行われることが多い。
ここで、ハンダ接合層には、熱伝導率および電気抵抗率に関する所定の性能が求められる。
また、種々の使用環境下において各種性能を維持するために、所定の耐久性も求められている。
ところで、ハンダ接合層には、弾性領域だけではなく塑性領域まで歪みが加わる。そのため、ハンダ接合層には、脆性的な破断を示す材料は採用することはできず、クラック進展が進み難い材料や構造等が求められている。
ハンダ接合層におけるクラックの発生を抑制する技術は種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に係る従来技術では、絶縁基板下の金属層とヒートシンクとの間を接合するハンダ接合層にクラックが入るのを抑制するために、金属層をアルミニウムと銅とから成る二層構造としている。
特開2014−160799号公報
しかしながら、上記のような従来技術では、ハンダ接合層にクラックが発生することを抑制することは可能であるが、一旦クラックが発生してしまうと途中でクラックの進展が止まらないという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、クラックが発生した場合に、そのクラックの進展を抑止することのできるハンダ接合方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るハンダ接合方法は、第1の被接合材と第2の被接合材と、前記第1の被接合材と前記第2の被接合材との間にあって、両者を接合するハンダ接合層とを有し、前記ハンダ接合層は、Sn−Ag−Cu系ハンダを主成分とし、前記ハンダ接合層内に、体積分率で0.5%〜5.5%の柱状のSn−Cu金属間化合物を含有するハンダ接合体のハンダ接合方法であって、前記第1の被接合材と前記第2の被接合材との間に、前記Sn−Ag−Cu系ハンダとCu供給源とを載置する工程と、前記Sn−Ag−Cu系ハンダの温度を、該Sn−Ag−Cu系ハンダの融点よりも60℃以上90℃以下高い温度まで加熱し、その状態を10分〜20分間保持し、溶融した前記Sn−Ag−Cu系ハンダに前記Cu供給源からCuを溶出させ、柱状のSn−Cu金属間化合物を析出させたハンダ接合層を形成する工程と、を有することを要旨とする。
本発明に係るハンダ接合方法を適用したハンダ接合体によれば、ハンダ接合層内に、所定の体積分率で柱状のSn−Cu金属間化合物を含有するので、ハンダ接合層内にクラックが発生した場合であっても、クラックがこの柱状のSn−Cu金属間化合物に突き当たることにより、クラックのさらなる進展を抑止することができる。
また、柱状のSn−Cu金属間化合物の存在によりクラックを枝分かれさせて、応力を分散させることができる。
さらに、柱状のSn−Cu金属間化合物の形成により、ハンダ接合層のせん断応力に対する強度が向上され、機械的強度を高めることができる。
実施の形態に係るハンダ接合体の模式的構成例を示す断面図である。 実施の形態に係るハンダ接合方法によるハンダ接合工程の処理手順を示す工程図である。 柱状金属間化合物の形成過程を示す説明図である。 柱状のSn−Cu金属間化合物の形成例を示す撮像図である。 Cu溶出の場合と未溶出の場合の初期断面とクラック進展部を対比する撮像図である。 実施の形態に係るハンダ接合体において、Sn−Ag−Cu系ハンダを主成分とした場合のハンダ接合層の柱状のSn−Cu金属間化合物の体積分率と強度との関係を示すグラフである。 実施の形態に係るハンダ接合体において、Sn−Ag−Cu−In系ハンダを主成分とした場合のハンダ接合層の柱状のSn−Cu金属間化合物の体積分率と強度との関係を示すグラフである。 Sn−Ag−Cu系ハンダとSn−Ag−Cu−In系ハンダとにおけるSn−Cu金属間化合物の体積分率と強度との傾向を示すグラフである。 比較例に係るハンダ接合層に発生したクラックの進展状態を示す撮像図である。 実施の形態に係るハンダ接合層に発生したクラックの抑止状態を示す撮像図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
[実施の形態に係るハンダ接合体および接合方法]
図1から図4を参照して、実施の形態に係るハンダ接合体1およびその接合方法について説明する。
まず、図1を参照して、本実施の形態に係るハンダ接合体1の構成例について説明する。
図1は、本実施の形態に係るハンダ接合体1の模式的構成例を示す断面図である。
図1に示すように、ハンダ接合体1は、第1の被接合材M1と、第2の被接合材M2と、この第1の被接合材M1と第2の被接合材M2との間にあって、両者を接合するハンダ接合層Sとを備えて構成されている。
なお、第1の被接合材M1および第2の被接合材M2としては、アルミニウム(Al)や銅(Cu)金属(例えば、金属板や金属層等)または半導体(例えば、パワーMOSFETやIGBTなどで構成されるパワー半導体素子等を含む)を掲げることができる。
次に、図2の工程図を参照して、本実施の形態に係るハンダ接合方法におけるハンダ接合工程の処理手順について説明する。
まず、ステップS10では、例えば銅(Cu)などの金属や半導体等で構成される第1の被接合材M1の上に、Sn−Ag−Cu系ハンダとCu供給源とを載置する。
なお、Cu供給源としては、Cu箔やCuの粒子等を用いることができる。
また、第1の被接合材M1あるいは後述の第2の被接合材M2として、銅板、銅から成る金属層あるいは銅を含む金属層等を用いる場合には、第1の被接合材M1自体あるいは第2の被接合材M2自体がCu供給源として機能するので、別途Cu供給源を設けなくてもよい。
次いで、ステップS11では、ハンダの上に第2の被接合材M2を載置する。
第2の被接合材M2としては、アルミニウム(Al)や銅(Cu)金属(例えば、金属板や金属層等)または半導体(例えば、パワーMOSFETやIGBTなどで構成されるパワー半導体素子等を含む)を掲げることができる。
そして、ステップS12で、温度をSn−Ag−Cu系ハンダの融点に60℃〜90℃を加えた温度(例えば、295℃)まで加熱して、10分〜20分間保持してステップS13に移行する。
ステップS13では、溶融したSn−Ag−Cu系ハンダにCuを溶出させる。
これにより、ステップS14では、ハンダ接合層S内に、柱状のSn−Cu金属間化合物20(後述の図4等参照)が形成される。
ここで、図3を参照して、柱状金属間化合物の形成過程(形成メカニズム)について説明する。
図3に示す例では、第2の被接合材M2として、銅板、銅から成る金属層あるいは銅を含む金属層等を用いるものとする。これにより、第2の被接合材M2自体がCu供給源となる。
まず、過程(1)〜(2)では、室温でCu(0.7wt%)の状態(図3(b)に示すようにハンダ接合層SにCuの供給源となる第2の被接合材M2が密着した状態)からリフロー方式で295℃まで加熱する。
これにより、ハンダ接合層Sは液相状態となる。
過程(2)〜(3)では、295℃でCu(0.7wt%)の状態で、図3(c)に示すようにハンダ接合層Sに第2の被接合材M2からCuが液相状態で拡散(溶出)し始める。
過程(3)〜(4)では、295℃でCu(2.5wt%)となり、図3(d)に示すようにハンダ接合層SにSn−Cu金属間化合物 (IMC:Intermetallic Compounds)が徐々に成長する。
なお、過程(2)〜(4)は、5分間保持した。
過程(4)〜(5)では、295℃から室温まで冷却され、Cu(5.0wt%)となり、図3(e)に示すようにハンダ接合層Sに組成がCu6Sn5である柱状のSn−Cu金属間化合物20が複数にわたって形成される。
図4は、上述のような過程を経て形成される柱状のSn−Cu金属間化合物の形成例を示す撮像図(電子顕微鏡写真)である。
図4に示すように、ハンダ接合層Sには、柱状のSn−Cu金属間化合物20が複数にわたって形成されていることが分かる。
(柱状のSn−Cu金属間化合物の含有率と強度の関係)
ここで、ハンダ接合層Sにおける柱状のSn−Cu金属間化合物(IMC)の含有率(体積分率)の強度への影響について研究した結果を示す。
その結果、ハンダ接合層Sの強度が落ちる要因は主に2つあるとの知見を得た。
即ち、第1の要因は、IMC量が多すぎる場合には強度が低下する点である。つまり、強度(この場合の強度は、縦弾性係数等の弾性係数である。)は高いが、脆いという特性を有するIMCの量が所定量より増加すると脆性破壊を生じるポイントが発生するため、ハンダ接合層Sの強度が低下してしまう。
第2の要因は、界面のIMCも同時に成長するため、最も歪みが高くなる界面のIMCが脆性破壊を生じ、ハンダ接合層Sの強度が低下するという点である。
そして、上記の知見のもと、種々の条件で実験を行った結果、ハンダ接合層Sにおけるクラックの進展を効果的に抑止する強度を得るのに適したSn−Cu金属間化合物の含有率(体積分率)の範囲を見出すに至った。
具体的には、図6に示すグラフにおける実験結果のプロット線から最適範囲を読み取った。
図6は、実施の形態に係るハンダ接合体1において、Sn−Ag−Cu系ハンダを主成分とした場合のハンダ接合層Sの柱状のSn−Cu金属間化合物の体積分率と強度との関係を示すグラフである。図6〜図8で示すハンダ接合層Sの強度として、ハンダ接合層Sを弾性限度まで変形させるのに必要な応力(引っ張り応力や圧縮応力)の値を掲げることができる。また、ハンダ接合層Sの強度が上がることで、熱や振動による繰り返し応力による疲労破壊が発生し難くなる。
Sn−Ag−Cu系ハンダを主成分としたハンダ接合層Sでは、図6に示す柱状のSn−Cu金属間化合物の体積分率が所定の範囲R1内の任意の値である場合において、40MPa以上の強度(より具体的には、40MPa〜49MPaの強度)を得ることができる。上記所定の範囲R1では、柱状のSn−Cu金属間化合物の体積分率が0.5%〜5.5%になっている。
なお、視点を変えれば、ハンダ接合層Sでは、40MPa〜49MPaの強度を得るために、柱状のSn−Cu金属間化合物の体積分率を0.5%〜5.5%の範囲内の値にしていることになる。
強度がさらに大きいハンダ接合層Sを得たい場合には、図6に示す柱状のSn−Cu金属間化合物の体積分率を、所定の範囲R2内の任意の値にすればよい。上記所定の範囲R2では、柱状のSn−Cu金属間化合物の体積分率が0.8%〜4.5%になっている。
Sn−Cu金属間化合物の体積分率を所定の範囲R2内の任意の値とすることで、47MPa以上の強度(より具体的には、47MPa〜49MPaの強度)を備えたハンダ接合層Sを得ることができる。
また、Sn−Ag−Cu系ハンダに代えて、Sn−Ag−Cu−In系ハンダを用いたところ図7および図8のグラフに示すような実験結果を得た。
ここで、図7は、実施の形態に係るハンダ接合体1において、Sn−Ag−Cu−In系ハンダを主成分とした場合のハンダ接合層Sの柱状のSn−Cu金属間化合物の体積分率と強度との関係を示すグラフであり、図8は、Sn−Ag−Cu系ハンダとSn−Ag−Cu−In系ハンダとにおけるSn−Cu金属間化合物の体積分率と強度との傾向を示すグラフである。
図8において、プロット線AがSn−Ag−Cu系ハンダに関するもの、プロット線BがSn−Ag−Cu−In系ハンダに関するものである。
図8を見ると判るように、同じSn−Cu金属間化合物の体積分率で比較した場合に、全体的にSn−Ag−Cu−In系ハンダの方が、Sn−Ag−Cu系ハンダに比べて、より大きな強度を呈する傾向を示している。
Sn−Ag−Cu−In系ハンダを主成分としたハンダ接合層Sでは、図7に示す柱状のSn−Cu金属間化合物の体積分率が所定の範囲R3内の任意の値である場合において、44MPa以上の強度(より具体的には、44MPa〜57MPaの強度)を得ることができる。上記所定の範囲R3では、柱状のSn−Cu金属間化合物の体積分率が1.4%〜5.9%になっている。
Sn−Ag−Cu−In系ハンダを主成分としたハンダ接合層Sで強度がさらに大きいハンダ接合層Sを得たい場合には、図7に示す柱状のSn−Cu金属間化合物の体積分率を、所定の範囲R4内の任意の値にすればよい。上記所定の範囲R4では、柱状のSn−Cu金属間化合物の体積分率が2.0%〜5.5%になっている。
Sn−Cu金属間化合物の体積分率を所定の範囲R4内の任意の値とすることで、48MPa以上の強度(より具体的には、48MPa〜57MPaの強度)を備えたハンダ接合層Sを得ることができる。
なお、柱状のSn−Cu金属間化合物は、ハンダ接合層Sの全体に形成する場合に限らず、少なくともハンダ接合層Sの縁部または隅部に形成される場合であってもクラックのさらなる進展を効果的に抑止することができる。この場合には、比較的少量の柱状のSn−Cu金属間化合物の形成で済むので、製造コストを低減することができる。
(比較例との対比)
図5、図9および図10を参照して、本実施の形態と比較例との対比について述べる。
ここで、図5は、Cu溶出の場合と未溶出の場合の初期断面とクラック進展部を対比する撮像図、図9は、比較例としてのハンダ接合層に発生したクラックの進展状態を示す撮像図、図10は、実施の形態に係るハンダ接合層に発生したクラックの抑止状態を示す撮像図である。
まず、図5の(b)および図9を参照すると分かるように、比較例に係るハンダ接合層(Cuが未溶出のハンダ接合層)100に発生したクラックC2は、矢印D1方向への進展が止まらず、図上、ほぼ左端から右端まで達している。
一方、図5の(a)および図10を参照すると分かるように、本実施の形態に係るハンダ接合層S(Cuが溶出したハンダ接合層)では、発生したクラックC1は、矢印D1方向へ進展するものの、位置P1で、そのクラックの進展が抑止されていることが分かる。
これは、ハンダ接合層S内に複数にわたって形成された柱状のSn−Cu金属間化合物20により、クラックC1の進展が阻害された影響であると推察される。
このように、本実施の形態に係るハンダ接合体1によれば、クラックC1が柱状のSn−Cu金属間化合物20に突き当たることにより、クラックC1のさらなる進展を抑止することができる。
また、比較的少量の柱状のSn−Cu金属間化合物20の存在によりクラックC1を枝分かれさせて(図5の(a)のクラックC1a、C1b等を参照)、応力を分散させることができる。
さらに、柱状のSn−Cu金属間化合物20の形成により、ハンダ接合層Sのせん断応力に対する強度が向上し(ハンダ接合層Sを弾性限度まで変形させるのに必要な応力の値が大きくなるとともにハンダ接合層Sがより高い靱性を備えるようになり)機械的強度を高めることができる。
また、本発明の実施形態に係るハンダ接合方法によれば、第1の被接合材と第2の被接合材との間にSn−Ag−Cu系ハンダとCu供給源とを載置する工程と、前記ハンダの温度を該ハンダの融点に60℃〜90℃を加えた温度まで加熱してその状態を10分〜20分間保持し溶融した前記ハンダに前記Cu供給源からCuを溶出させ柱状のSn−Cu金属間化合物を析出させたハンダ接合層を形成する工程とを有することで、ハンダ接合層Sに、柱状のSn−Cu金属間化合物を効率的に形成することができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載にしたがって解釈すべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれる。
1…ハンダ接合体
M1…第1の被接合材
M2…第2の被接合材
20…Sn−Cu金属間化合物
C1、C2…クラック

Claims (4)

  1. 第1の被接合材と第2の被接合材と、前記第1の被接合材と前記第2の被接合材との間にあって、両者を接合するハンダ接合層とを有し、前記ハンダ接合層は、Sn−Ag−Cu系ハンダを主成分とし、前記ハンダ接合層内に、体積分率で0.5%〜5.5%の柱状のSn−Cu金属間化合物を含有するハンダ接合体のハンダ接合方法であって、
    前記第1の被接合材と前記第2の被接合材との間に、前記Sn−Ag−Cu系ハンダとCu供給源とを載置する工程と、
    前記Sn−Ag−Cu系ハンダの温度を、該Sn−Ag−Cu系ハンダの融点よりも60℃以上90℃以下高い温度まで加熱し、その状態を10分〜20分間保持し、溶融した前記Sn−Ag−Cu系ハンダに前記Cu供給源からCuを溶出させ、柱状のSn−Cu金属間化合物を析出させたハンダ接合層を形成する工程と、
    を有することを特徴とするハンダ接合方法。
  2. 前記柱状のSn−Cu金属間化合物の体積分率は0.8%〜4.5%であることを特徴とする請求項1に記載のハンダ接合方法
  3. 前記第1の被接合材および前記第2の被接合材は、金属または半導体で構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のハンダ接合方法
  4. 前記柱状のSn−Cu金属間化合物は、少なくとも前記ハンダ接合層の縁部または隅部に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のハンダ接合方法
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