<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1から図8によって説明する。本実施形態では、自動車に搭載されるインジケータ表示機能付き液晶表示装置(パネル外表示機能付き表示装置)10について例示する。なお、各図面の一部にはX軸、Y軸及びZ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、図4に示す上側を表側とし、同図下側を裏側とする。
本実施形態に係るインジケータ表示機能付き液晶表示装置10は、図1及び図2に示すように、自動車のダッシュボードDBにおける運転席前に設置されていて、各種計器などの表示や各種警告などのインジケータの表示を行うものである。インジケータ表示機能付き液晶表示装置10は、各種計器、地図情報、車載カメラ映像などの表示を行う液晶表示モジュール(表示装置)11と、液晶表示モジュール11の表示に係る照明光を透過するとともに各種警告などのインジケータの表示を行うインジケータ表示板(パネル外表示部)12と、インジケータ表示板12にインジケータの表示のための照明光を照射するインジケータ用照明装置(パネル外照明装置)13と、を少なくとも備える。液晶表示モジュール11により表示される各種計器には、図2に示すように、例えば速度計(スピードメータ)SM、回転速度計(タコメータ)TM、燃料計FM、水温計WTMなどが含まれる。インジケータ用照明装置13の照明光によってインジケータ表示板12に表示されるインジケータには、例えばエアバッグ警告灯ABW、エンジン警告灯EW、ABS警告灯ABSW、ブレーキ警告灯BRW、油圧警告灯OPW、充電警告灯BTW、半ドア警告灯NSW、シートベルト非装着警告灯SBWなどが含まれる。そして、このインジケータ表示機能付き液晶表示装置10では、液晶表示モジュール11による表示(パネル表示)と、インジケータ表示板12による表示(パネル外表示)と、が独立して行われるものとされており、仮に液晶表示モジュール11に不具合が生じて液晶表示モジュール11での表示が不能になったとしても、それとは無関係にインジケータ表示板12での表示を行うことが可能とされている。これにより、自動車の運転に重大な支障を来す可能性を示す警告が運転手に知らされなくなる、といった事態が回避されるようになっている。
液晶表示モジュール11について先に説明する。液晶表示モジュール11は、図4に示すように、表側の表示面DSにおけるパネル表示領域PAに各種計器などを表示する液晶パネル(表示パネル)14と、液晶パネル14に表示のための照明光を照射するバックライト装置(表示パネル用照明装置)15と、液晶パネル14及びバックライト装置15を収容するケーシング16と、液晶パネル14を表側から押さえてケーシング16との間で液晶パネル14及びバックライト装置15を保持するベゼル(枠状部材)17と、液晶パネル14を駆動するためのドライバ(パネル駆動部)18と、一端側が液晶パネル14に接続されるフレキシブル基板19と、フレキシブル基板19の他端側に接続されるコントロール基板20と、を少なくとも備える。
液晶パネル14は、図4に示すように、平面に視て横長の方形(矩形状、長手状)をなしており、ほぼ透明な一対のガラス製の基板が所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられ両基板間に液晶が封入された構成とされる。一対の基板14a,14bのうち、裏側に配されるアレイ基板14aには、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子(例えばTFT)と、そのスイッチング素子に接続された画素電極、さらには配向膜等が設けられ、表側に配されるCF基板14bには、R(赤色),G(緑色),B(青色)等の各着色部が所定配列で配置されたカラーフィルタや対向電極、さらには配向膜等が設けられている。このような構成によって液晶パネル14では、バックライト装置15から照射される白色光を利用してフルカラー表示を行うことが可能とされる。この液晶パネル14は、画面中央側にあって画像を表示可能なパネル表示領域PAと、画面外周端側にあってパネル表示領域PAの周りを取り囲む枠状のパネル非表示領域と、に区分されている。アレイ基板14aの外周端部のうちの一方の長辺側の端部は、CF基板14bの同端部よりも外側に突き出していてその突き出し部分にドライバ18及びフレキシブル基板19がそれぞれ実装されている。一端側がアレイ基板14aに接続されたフレキシブル基板19は、液晶表示モジュール11の裏面側(液晶パネル14の表示面DS側とは反対側)に折り返されていてバックライト装置15の裏面に配されたコントロール基板20に他端側が接続されている。コントロール基板20からの信号は、フレキシブル基板19を介してアレイ基板14aのドライバ18に伝送される。ドライバ18では、入力信号を処理して生成された出力信号をスイッチング素子などに供給してその駆動を制御するものとされる。なお、一対の基板14a,14bの外面側には、表裏一対の偏光板14cがそれぞれ貼り付けられている。
バックライト装置15は、図4に示すように、表側(光出射側、液晶パネル14側)に向けて開口する略箱型のシャーシ21と、シャーシ21の開口を覆うようにして配される光学部材(光学シート)22と、を備える。さらに、シャーシ21内には、液晶パネル14での表示に利用されるパネル用LED(パネル用光源)23と、複数のパネル用LED23が実装されたパネル用LED基板(パネル用光源基板)24と、パネル用LED23からの光を導光して光学部材22(液晶パネル14)へと導く導光板25と、が少なくとも備えられる。このバックライト装置15は、一方の長辺側の端部にパネル用LED基板24及びパネル用LED23が配されていることから、片側入光タイプのエッジライト型(サイドライト型)とされている。以下では、バックライト装置15の各構成部品について詳しく説明する。
シャーシ21は、図4に示すように、平面形状が液晶パネル14と同様に横長の方形状をなす底板21aと、底板21aにおける4辺の各外端から立ち上がる側板21bと、からなる。シャーシ21の各側板21bのうち、長辺側の一方(図4に示す左側)の側板21bには、パネル用LED基板24が取り付けられている。光学部材22は、液晶パネル14及びシャーシ21と同様に平面に視て横長の方形状をなしており、導光板25の表側(光出射側)に載せられていて液晶パネル14と導光板25との間に介在して配されることで、導光板25からの出射光を透過するとともにその透過光に所定の光学作用を付与しつつ液晶パネル14に向けて出射させる。光学部材22は、互いに積層される複数枚(本実施形態では3枚)のシート状の部材からなる。具体的な光学部材22の種類としては、例えば拡散シート、レンズシート、反射型偏光シートなどがあり、これらの中から適宜に選択して使用することが可能である。
パネル用LED23は、図3及び図4に示すように、パネル用LED基板24に固着される基板部上にLEDチップを樹脂材により封止した構成とされる。基板部に実装されるLEDチップは、青色の光を単色発光するものが用いられている。その一方、LEDチップを封止する樹脂材には、LEDチップから発せられた青色の光により励起されて所定の色を発光する蛍光体が分散配合されており、全体として概ね白色光を発するものとされる。なお、蛍光体としては、例えば黄色光を発光する黄色蛍光体、緑色光を発光する緑色蛍光体、及び赤色光を発光する赤色蛍光体の中から適宜組み合わせて用いたり、またはいずれか1つを単独で用いることができる。このパネル用LED23は、パネル用LED基板24に対する実装面とは反対側の面が発光面23aとなる、いわゆる頂面発光型とされている。
パネル用LED基板24は、図3及び図4に示すように、シャーシ21の長辺方向に沿って延在する細長い板状をなすとともに、その板面をX軸方向及びZ軸方向に並行した姿勢でシャーシ21内に収容されている。パネル用LED基板24は、導光板25とシャーシ21における一方の長辺側の側板21bとの間に介在するよう配され、パネル用LED23が実装された実装面24aとは反対側の板面がシャーシ21における長辺側の側板21bの内面に接する形で取り付けられている。従って、パネル用LED基板24に実装された各パネル用LED23の発光面23aは、発光面23aが後述する導光板25の長辺側の端面(光入射面25b)と対向状をなしており、発光面23aの法線方向がY軸方向と一致している。パネル用LED基板24の実装面24aには、複数のパネル用LED23がX軸方向に沿ってほぼ等間隔に並んで配されている。また、パネル用LED基板24の実装面24aには、各パネル用LED23を横切りつつX軸方向に沿って延在する配線パターン(図示せず)が形成されており、この配線パターンの端部に形成された端子部に対して図示しないLED駆動基板が同じく図示しない配線部材などを介して電気的に接続されることで、各パネル用LED23に駆動電力を供給することが可能とされる。
導光板25は、屈折率が空気よりも十分に高く且つほぼ透明な合成樹脂材料からなる。導光板25は、図4に示すように、液晶パネル14及びシャーシ21と同様に平面に視て横長の方形状をなすとともに光学部材22よりも厚みが大きな平板状をなすとともに、シャーシ21内において液晶パネル14及び光学部材22の直下位置に配されており、表側を向いた板面(光学部材22との対向面)が内部の光を光学部材22及び液晶パネル14に向けて出射させる光出射面(出光面)25aとなっている。導光板25は、その外周端面のうちの一方(図4に示す左側)の長辺側の端面がパネル用LED基板24の各パネル用LED23と対向状をなしており、ここがパネル用LED23から発せられた光が入射される光入射面(入光面)25bとなっている。そして、導光板25は、パネル用LED23からY軸方向に向けて発せられた光を光入射面25bから導入し、その光を内部で伝播させつつ光学部材22側(表側)へ向くよう立ち上げて光出射面25aから出射させる機能を有する。導光板25における裏側、つまり光出射面25aとは反対側の反対板面25cには、その反対板面25cから裏側外部に出射した光を反射して表側へ立ち上げるパネル用反射シート(パネル用反射部材)26がそのほぼ全域を覆う形で設けられている。また、導光板25における反対板面25cには、導光板25内の光を光出射面25aに向けて反射させることで光出射面25aからの出射を促す光反射パターン(本実施形態では図示を省略する)が形成されている。
上記のような構成の液晶表示モジュール11を保持するためのケーシング16及びベゼル17について説明する。ケーシング16は、例えば金属製とされていて、図4に示すように、表側に向けて開口した略箱型をなしており、その外形が液晶表示モジュール11よりも一回り大きなものとされることで、液晶表示モジュール11の全体を収容可能とされる。ケーシング16は、横長の方形状をなす底部16aと、底部16aの外周端から表側に向けて立ち上がる側部16bと、からなる。
ベゼル17は、例えば金属製とされていて、全体として液晶パネル14の外周端部を取り囲む横長の方形の枠状をなしている。ベゼル17は、液晶パネル14の外周端部を表側から押さえる枠状のパネル押さえ部17aと、パネル押さえ部17aの外周端からZ軸方向に沿って裏側に向けて突出する短筒状の外周側枠状部17bと、からなる。パネル押さえ部17aは、液晶パネル14の表示面DSのうち、画像が表示されるパネル表示領域PAを取り囲んでおり、画像が表示されないパネル非表示領域(外周端部)に対してほぼ全域にわたって表側に重なり合う形で配されている。外周側枠状部17bは、ケーシング16の側部16bに対して外側に重ねられるとともに、側部16bに対して固定されている。これにより、液晶表示モジュール11をケーシング16とベゼル17との間で挟み込んで保持している。
インジケータ表示板12は、図4に示すように、ベゼル17のパネル押さえ部17aに対して表側に配されており、液晶表示モジュール11との間でパネル押さえ部17aを挟み込む位置関係とされている。インジケータ表示板12は、液晶表示モジュール11及びベゼル17の外形に倣う横長の方形状をなしていて、液晶表示モジュール11及びベゼル17の全体を表側から覆うような大きさを有している。インジケータ表示板12は、ほぼ透明な基材の表面に対して部分的に遮光部12aを印刷してなる。インジケータ表示板12のうち、液晶表示モジュール11における液晶パネル14のパネル表示領域PAと重畳する部分には、全域にわたって遮光部12aが形成されていないものの、液晶パネル14のパネル非表示領域と重畳する部分には、平面に視て横長の略枠状の遮光部12aが形成されている。これにより、液晶表示モジュール11での表示がインジケータ表示板12を通して使用者(運転手)に視認されるようになっている。
そして、インジケータ表示板12のうち、液晶パネル14のパネル表示領域PAに対してY軸方向について所定の間隔(パネル非表示領域の額縁幅分の間隔)を空けて隣り合う位置には、図3に示すように、インジケータを表示するためのインジケータ表示領域(パネル外表示部)IAが設定されている。インジケータ表示板12のインジケータ表示領域IAには、遮光部12aがインジケータの意匠に応じて部分的に形成されている。具体的には、インジケータ表示板12のインジケータ表示領域IAにおける遮光部12aは、図2に示されるインジケータ(エアバッグ警告灯ABW、エンジン警告灯EW、ABS警告灯ABSW、ブレーキ警告灯BRW、油圧警告灯OPW、充電警告灯BTW、半ドア警告灯NSW、シートベルト非装着警告灯SBWなど)の各意匠と重畳する部分が除去されていてその除去された開口部をインジケータ用照明装置13の照明光が透過することで、インジケータの表示が使用者に視認されるようになっている。従って、インジケータの表示に係る表示色は、インジケータ用照明装置13の照明光に係る色味が直接反映されるようになっている。
インジケータ用照明装置13は、図3及び図4に示すように、インジケータの表示に利用されるインジケータ用LED(パネル外光源)27と、インジケータ用LED27が実装されたインジケータ用LED基板(パネル外光源基板)28と、を少なくとも備える。このインジケータ用照明装置13では、インジケータ用LED27がインジケータ表示板12のインジケータ表示領域IAに表示されるインジケータと同数(本実施形態では8個)備えられており、各インジケータ用LED27の発光色が各インジケータの表示色と一致するものとされる。具体的には、インジケータのうち、エアバッグ警告灯ABW、エンジン警告灯EW及びABS警告灯ABSWは、黄色または橙色の表示色とされているので、これらに照明光を照射する3つのインジケータ用LED27は、黄色または橙色の発光色とされる。これに対し、インジケータのうち、ブレーキ警告灯BRW、油圧警告灯OPW、充電警告灯BTW、半ドア警告灯NSW及びシートベルト非装着警告灯SBWは、赤色の表示色とされているので、これらに照明光を照射する5つのインジケータ用LED27は、赤色の発光色とされる。このように、インジケータ用LED27の発光色は、パネル用LED23のような無彩色ではなく、インジケータの表示色に対応付けられた有彩色とされる。つまり、インジケータ用LED27は、発光色が有彩色の有彩色光源である、と言える。
インジケータ用LED27は、図3及び図4に示すように、インジケータ用LED基板28に固着される基板部上にLEDチップを樹脂材により封止した構成とされる。インジケータ用LED27を構成するLEDチップには、赤色の光を発光するものや黄色の光または橙色の光を発光するものが用いられている。LEDチップを封止する樹脂材には、LEDチップから発せられた光をそのまま透過するほぼ透明なものが用いられている。このインジケータ用LED27は、インジケータ用LED基板28に対する実装面とは反対側の面が発光面27aとなる、いわゆる頂面発光型とされる。なお、図3では、赤色の光を発するインジケータ用LED27を網掛け状にして図示しており、網掛け状とはなっておらず白抜きに図示されたものが黄色の光または橙色の光を発するインジケータ用LED27とされる。
インジケータ用LED基板28は、図3及び図4に示すように、ベゼル17の長辺方向(X軸方向)に沿って延在する板状をなしており、その板面がベゼル17の外周側枠状部17bにおける長辺部分の外面に接する形で配置されている。つまり、インジケータ用LED基板28は、液晶表示モジュール11の液晶パネル14を取り囲んで保持する枠状部材(保持部材)であるベゼル17に対して外装される形で取り付けられており、その着脱方向がY軸方向と一致している。これにより、インジケータ用LED基板28の板厚がインジケータ表示機能付き液晶表示装置10の厚みに影響し難いものとなるので、インジケータ表示機能付き液晶表示装置10の薄型化を図る上で好適となる。ベゼル17の外周側枠状部17bにおける長辺部分とインジケータ用LED基板28との間には、インジケータ用LED基板28をベゼル17に対して着脱可能な形で保持するための基板保持材(保持構造)BHが介設されている。基板保持材BHは、基材と、その表裏両面に塗布される粘着材と、から構成される、いわゆる両面テープであって、インジケータ用LED基板28とベゼル17とにそれぞれ固着されることで、インジケータ用LED基板28をベゼル17に対して取付状態に保持することができる。基板保持材BHにより保持されたインジケータ用LED基板28に所定以上の剥離力を作用させることで、インジケータ用LED基板28をベゼル17から取り外すことが可能とされている。また、ベゼル17の外周側枠状部17bにおける長辺部分には、基板位置決め突部17b1が外面からY軸方向に沿って外側に向けて突き出す形で設けられているのに対し、インジケータ用LED基板28には、基板位置決め突部17b1を受け入れる位置決め孔28bが貫通形成されている。基板位置決め突部17b1が位置決め孔28bに挿入されることで、ベゼル17に対するインジケータ用LED基板28の位置決めが図られている(図4及び図8を参照)。インジケータ用LED27は、その発光面27aの法線方向がY軸方向(液晶パネル14の表示面DSの板面の法線方向と直交する方向)と一致している。このインジケータ用LED基板28は、パネル用LED基板24が接続されるLED駆動基板とは異なるLED駆動基板に接続されており、それによりパネル用LED基板24とは独立した経路でもって電源供給がなされている。これにより、パネル用LED基板24のパネル用LED23が点灯不能になった場合でも、それとは無関係にインジケータ用LED基板28のインジケータ用LED27については点灯が可能となっている。なお、インジケータ用LED基板28におけるその他の構成(実装面28aなど)は、既述したパネル用LED基板24と同様である。
そして、ベゼル17には、図3及び図4に示すように、インジケータ用照明装置13を構成するインジケータ用LED基板28に実装されたインジケータ用LED27を収容する収容空間29が外部に開口する形で設けられている。このように、ベゼル17の収容空間29にインジケータ用照明装置13の一部が収容されるので、従来のようにインジケータ用照明装置がベゼルの外周側に付加される構成を採った場合に比べると、液晶表示モジュール11における額縁領域の有効利用を図ることができる。しかも、例えば自動車の車種やグレードなどの違いによってインジケータ表示板12でのインジケータの表示内容が異なり、それに伴ってインジケータ用照明装置13としてインジケータ用LED27の数、発光色、配置などが異なるものを複数種類用意する場合があるが、その場合でも複数種のインジケータ用照明装置13の中から選択した1つのインジケータ用照明装置13をベゼル17の収容空間29に収容すればよい。つまり、液晶表示モジュール11を構成する液晶パネル14及びベゼル17については、インジケータ表示板12でのインジケータの表示内容に拘わらず共通化することができるので、低コスト化を図る上で好適となる。具体的には、インジケータ表示板12のインジケータ表示領域IAにおけるインジケータの数が6個となる表示内容であれば、図5に示すように、その表示内容(仕様)に適合するようインジケータ用LED27が6個のインジケータ用LED基板28を、ベゼル17に対して組み付けて各インジケータ用LED27を収容空間29に収容すればよい。その他には、インジケータ表示板12のインジケータ表示領域IAにおけるインジケータの数が8個で且つ発光色が赤色のインジケータの数と黄色または橙色のインジケータの数とが4個ずつとなる表示内容であれば、図6に示すように、その表示内容に適合するよう発光色が赤色のインジケータ用LED27が4個、黄色または橙色のインジケータ用LED27が4個、それぞれ実装されたインジケータ用LED基板28を、ベゼル17に対して組み付けて各インジケータ用LED27を収容空間29に収容すればよい。
収容空間29は、図4に示すように、ベゼル17のうち液晶パネル14を表示面DS側から押さえるパネル押さえ部17aにおいて表示面DS側とは反対側の面、つまり外面(表側の面)を部分的に凹ませることで設けられている。このようにすれば、仮にインジケータ用照明装置がベゼル17のパネル押さえ部17aにおける表側の面に対して表側に重なる形で配された場合に比べると、液晶表示モジュール11を薄型に保つことができる。さらには、収容空間29は、パネル押さえ部17aのうち、液晶パネル14に接続されたフレキシブル基板19と重畳する部分に設けられている。詳しくは、パネル押さえ部17aのうち、フレキシブル基板19と重畳する長辺部分は、その幅方向(Y軸方向)について内端部を除いた外側部分であり且つ長さ方向(X軸方向)について両端部を除いたほぼ全域が裏側(液晶パネル14側)に凹むよう形成されることで、収容空間29を有している。ここで、液晶パネル14の外周端部のうちフレキシブル基板19が接続された部分は、フレキシブル基板19が接続されない部分に比べると幅広になっており、それに伴ってパネル押さえ部17aのうちフレキシブル基板19と重畳する部分も非重畳となる部分よりも幅広になっている。そして、インジケータ用照明装置13のインジケータ用LED27を収容する収容空間29が、パネル押さえ部17aのうちのフレキシブル基板19と重畳する部分、つまりフレキシブル基板19の設置に伴って幅広になった部分を利用して設置されているので、配置効率が優れており、狭額縁化を図る上で好適となる。
インジケータ用照明装置13は、図7及び図8に示すように、インジケータ用LED27及びインジケータ用LED基板28に加えて、収容空間29を複数の仕切り空間29aに仕切る複数の仕切り部30aを有する仕切り部材30と、インジケータ用LED27から発せられた光を反射するインジケータ用反射シート(反射部材)31と、を備える。このような構成によれば、インジケータ用LED27が収容される仕切り空間29aは、他の仕切り空間29aに対して仕切り部30aによって仕切られているので、インジケータ用LED27からの光が他の仕切り空間29aに漏れることが避けられる。これにより、複数の仕切り空間29a毎に独立したインジケータの表示を行うことが可能となっている。また、インジケータ用LED27は、互いに異なる有彩色の光(具体的には赤色の光と黄色の光または橙色の光)を発するものとされているが、上記のように収容空間29が仕切り部30aにより複数の仕切り空間29aに仕切られているので、混色が発生することが避けられている。これにより、複数の仕切り空間29a毎に独立したインジケータの表示を的確に行うことが可能となっている。
仕切り部材30は、図7及び図8に示すように、複数の仕切り部30aと、隣り合う仕切り部30aを繋ぐ繋ぎ部30bと、インジケータ用LED27が仕切り空間29aに収容された状態にインジケータ用LED基板28に保持される保持部(保持構造)30cと、を有する。仕切り部30aは、インジケータ用LED27の並び方向であるX軸方向と直交する(Y軸方向及びZ軸方向に並行する)板面を有する板状をなしている。仕切り部30aは、互いの板面が並行する姿勢でもってX軸方向についてほぼ一定の間隔を空けて並んで配されており、その設置数がインジケータ用LED27の設置数に1を足した値(具体的には9個)とされる。繋ぎ部30bは、インジケータ用LED27及び仕切り部30aの並び方向であるX軸方向に沿って延在して全ての仕切り部30aにおける裏側の端部にそれぞれ連ねられている。これにより、繋ぎ部30b及び各仕切り部30aによって区画される各仕切り空間29aが、Z軸方向について表側に向けて開口するとともにY軸方向についてベゼル17の外側に向けて開口する状態となっている。繋ぎ部30bは、パネル押さえ部17aのうちフレキシブル基板19と重畳する長辺部分に倣う断面形状を有しており、そのY軸方向についての内端部が湾曲した断面形状となっている。保持部30cは、X軸方向についての両端に位置する一対の仕切り部30aからY軸方向について外側に突出する爪状をなしており、インジケータ用LED基板28における長さ方向(X軸方向)についての両端部に対して外側から係止するものとされる。仕切り部材30は、一対の保持部30cがインジケータ用LED基板28に係止されることで、基板保持材BHによってベゼル17に固定されるインジケータ用LED基板28に対する保持が図られている。
以上のように、仕切り部材30は、図7及び図8に示すように、複数の仕切り部30aを繋ぎ部30bにより繋いだ構成とされているので、例えば自動車の車種やグレードなどの違いによってインジケータ表示板12でのインジケータの表示内容が異なり、それに伴って仕切り部材30として複数の仕切り部30aに係る配置や設置数などの設定が異なるものを複数種類用意する場合があるが、その場合でも複数種の仕切り部材30の中から選択した1つの仕切り部材30をベゼル17の収容空間29に収容すればよい。また、インジケータ用LED27が実装されたインジケータ用LED基板28には、仕切り部材30が保持部30cによってインジケータ用LED27が仕切り空間29aに収容された状態に保持される。
インジケータ用反射シート31は、図8に示すように、収容空間29を構成する各仕切り空間29aの内面にそれぞれ重なる形で設けられている。インジケータ用反射シート31は、各仕切り空間29aを区画する繋ぎ部30bの内面に沿って配されている。これに対し、各仕切り空間29aに収容された各インジケータ用LED27は、その発光面27aが各仕切り空間29aの内面、つまりインジケータ用反射シート31と対向するよう配されている。従って、インジケータ用LED27の発光面27aから発せられた光は、インジケータ用反射シート31により反射されるなどしてZ軸方向について表側へ向けて進行し、インジケータ表示板12の遮光部12aにおける開口部を透過することで、インジケータの表示に供されるものとなっている。このように、インジケータ用LED27からの光が直接的にインジケータ表示板12に照射されることが避けられているので、インジケータの表示に明暗のムラが生じ難いものとなっている。
以上説明したように本実施形態の液晶表示モジュール(表示装置)11は、画像を表示するパネル表示領域PAを有する液晶パネル(表示パネル)14と、液晶パネル14を取り囲む形で配されるベゼル(枠状部材)17であって、パネル表示領域PAの外側にあってパネル表示領域PAでの表示とは独立した表示をするインジケータ表示領域(パネル外表示部)IAに表示のための光を照射するインジケータ用照明装置(パネル外照明装置)13を着脱可能な形で保持する保持構造である基板保持材BH及び保持部30cを有するベゼル17と、を備える。
このように、液晶パネル14を取り囲む形で配されるベゼル17には、パネル表示領域PAの外側にあってパネル表示領域PAでの表示とは独立した表示をするインジケータ表示領域IAに表示のための光を照射するインジケータ用照明装置13を着脱可能な形で保持する保持構造である基板保持材BH及び保持部30cを有しているので、例えばインジケータ表示領域IAでの表示に応じてインジケータ用照明装置13の品種が複数必要な場合には、複数種のインジケータ用照明装置13の中から選択したインジケータ用照明装置13をベゼル17に保持させればよい。つまり、液晶パネル14及びベゼル17については、インジケータ表示領域IAでの表示に拘わらず共通化することができるので、低コスト化を図る上で好適となる。
また、ベゼル17には、インジケータ用照明装置13を収容する収容空間29が外部に開口する形で設けられている。このように、ベゼル17にインジケータ用照明装置13を収容する収容空間29が外部に開口する形で設けられることで、仮にインジケータ用照明装置がベゼルの外側に付加される構成を採った場合に比べると、当該液晶表示モジュール11における額縁領域の有効利用を図ることができる。
また、ベゼル17は、液晶パネル14の外周端部を表示面DS側から押さえるパネル押さえ部17aを少なくとも有しており、パネル押さえ部17aには、表示面DS側とは反対側の面を凹ませることで収容空間29が設けられている。このようにすれば、液晶パネル14は、その外周端部が表示面DS側からベゼル17のパネル押さえ部17aにより押さえられることで保持が図られている。パネル押さえ部17aには、表示面DS側とは反対側の面を凹ませることで外部に開口する収容空間29が設けられているので、当該液晶表示モジュール11を薄型に保つ上で好適となる。
また、液晶パネル14の外周端部の一部に接続されてパネル押さえ部17aの一部と重畳する形で配されるフレキシブル基板19を備えており、パネル押さえ部17aには、フレキシブル基板19と重畳する部分に収容空間29が設けられている。液晶パネル14の外周端部のうちフレキシブル基板19が接続された部分は、フレキシブル基板19が接続されない部分に比べると幅広になっており、それに伴ってパネル押さえ部17aのうちフレキシブル基板19と重畳する部分も非重畳となる部分よりも幅広になっている。そして、インジケータ用照明装置13を収容する収容空間29が、パネル押さえ部17aのうちのフレキシブル基板19と重畳する部分、つまりフレキシブル基板19の設置に伴って幅広になった部分を利用して設置されているので、配置効率が優れており、狭額縁化を図る上で好適となる。
一方、本実施形態のインジケータ表示機能付き液晶表示装置(パネル外表示機能付き表示装置)10は、上記記載の液晶表示モジュール11と、パネル表示領域PAの外側にあってパネル表示領域PAでの表示とは独立した表示をするインジケータ表示領域IAを有するインジケータ表示板12と、ベゼル17に着脱可能な形で保持されてインジケータ表示領域IAに表示のための光を照射するインジケータ用照明装置13と、を備える。
このような構成のインジケータ表示機能付き液晶表示装置10によれば、インジケータ用照明装置13から光が照射されることでインジケータ表示領域IAには、液晶パネル14のパネル表示領域PAでの表示とは独立した表示がなされる。従って、仮に液晶パネル14が故障などにより表示不能となった場合であっても、インジケータ表示領域IAでは液晶パネル14とは無関係に表示することが可能となっている。
また、ベゼル17には、インジケータ用照明装置13を収容する収容空間29が外部に開口する形で設けられており、インジケータ用照明装置13は、収容空間29を複数の仕切り空間29aに仕切る仕切り部30aと、複数の仕切り空間29aの少なくともいずれか1つに収容されるインジケータ用LED(光源)27と、を少なくとも備える。このようにすれば、インジケータ用LED27が収容される仕切り空間29aは、他の仕切り空間29aに対して仕切り部30aによって仕切られているので、インジケータ用LED27からの光が他の仕切り空間29aに漏れることが避けられる。これにより、複数の仕切り空間29a毎に独立した表示を行うことが可能となる。
また、インジケータ用照明装置13は、インジケータ用LED27が実装されるインジケータ用LED基板(光源基板)28と、収容空間29に収容される仕切り部材30であって、複数の仕切り部30a、複数の仕切り部30aを繋ぐ繋ぎ部30b、及びインジケータ用LED27が仕切り空間29aに収容された状態でインジケータ用LED基板28に保持される保持部30cを有する仕切り部材30と、を備える。このようにすれば、仕切り部材30は、複数の仕切り部30aを繋ぎ部30bにより繋いだ構成とされているので、例えばインジケータ表示領域IAでの表示に応じてインジケータ用照明装置13の品種が複数必要な場合には、複数の仕切り部30aに係る配置や設置数などの設定が異なる仕切り部材30を複数種類用意し、その中から選択した仕切り部材30をベゼル17の収容空間29に収容すればよい。また、インジケータ用LED27が実装されたインジケータ用LED基板28には、仕切り部材30が保持部30cによってインジケータ用LED27が仕切り空間29aに収容された状態に保持される。
また、インジケータ用照明装置13は、インジケータ用LED27に、互いに異なる有彩色の光を発する複数の有彩色光源が含まれている。このようにすれば、インジケータ用LED27に含まれる複数の有彩色光源は、仕切り部30aによって仕切られた複数の仕切り空間29aに収容されるので、隣り合う仕切り空間29aに収容された各有彩色光源が異なる有彩色の光を発するものであっても、混色が発生することが避けられる。これにより、複数の仕切り空間29a毎に独立した表示を行うことが可能となる。
また、インジケータ用照明装置13は、インジケータ用LED27の発光面27aが、ベゼル17における収容空間29の内面と対向するよう配されてなる。仮にインジケータ用LEDの発光面がインジケータ表示板12と対向する配置になると、発光面からの光が直接的にインジケータ表示板12を通して使用者に視認されるため、インジケータ用LEDとその周囲とで明暗の差が大きくなって表示ムラとなるおそれがある。その点、上記のようにインジケータ用LED27の発光面27aが、ベゼル17における収容空間29の内面と対向することで、インジケータ用LED27の発光面27aがインジケータ表示板12とは非対向の配置となるので、インジケータ用LED27の発光面27aから発せられた光がインジケータ表示板12のインジケータ表示領域IAに直接的に照射され難くなって、間接的に照射され易くなる。これにより、インジケータ表示領域IAにおいてインジケータ用LED27とその周囲との間に生じ得る明暗の差が緩和され、表示ムラが生じ難いものとなる。
また、インジケータ用LED27が実装されるインジケータ用LED基板28であって、ベゼル17のうち収容空間29の開口が形成された外面に沿って延在する板面にインジケータ用LED27が実装されていてインジケータ用LED27の発光面27aが板面とは反対側を向いてなるインジケータ用LED基板28を備えている。このようにすれば、インジケータ用LED基板28の板厚が当該インジケータ表示機能付き液晶表示装置10の厚みに影響し難いものとなるので、当該インジケータ表示機能付き液晶表示装置10の薄型化を図る上で好適となる。
また、ベゼル17における収容空間29の内面に重なる形で設けられてインジケータ用LED27の光を反射するインジケータ用反射シート(反射部材)31が備えられる。このようにすれば、インジケータ用反射シート31によってインジケータ用LED27の光を反射することで、光をインジケータ表示領域IAに効率的に供給することができる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図9から図12によって説明する。この実施形態2では、液晶表示モジュール111及びインジケータ用照明装置113の構成を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る液晶表示モジュール111は、図9に示すように、上記した実施形態1に記載したベゼル17(図4を参照)が省略されるとともに、液晶パネル114の外周端部を表側から押さえるフレーム(枠状部材)32が備えられている。フレーム32によって裏側から支持される液晶パネル114には、その表側にインジケータ表示板112が全域にわたって重なる形で貼り付けられている。
フレーム32は、図9に示すように、液晶パネル114の外周端部に倣って横長の方形の枠状をなしている。フレーム32は、液晶パネル114の外周端部を裏側から受ける枠状のパネル受け部32aと、パネル受け部32aの外周端からZ軸方向に沿って表側及び裏側に向けてそれぞれ突出する短筒状の外周側枠状部32bと、からなる。パネル受け部32aは、液晶パネル114の表示面DSのうち、画像が表示されるパネル表示領域PAを取り囲んでおり、画像が表示されないパネル非表示領域(外周端部)に対してほぼ全域にわたって裏側に重なり合う形で配されている。パネル受け部32aは、図10に示すように、Z軸方向について液晶パネル114と光学部材122との間に介在する形で配されており、光学部材122及び導光板125の外周端部を表側から押さえるものとされる。外周側枠状部32bは、図9に示すように、液晶パネル114、光学部材122、導光板125及びシャーシ121を全周にわたって取り囲む形で配されている。外周側枠状部32bのうち、一方の長辺部分の内面には、図10に示すように、パネル用LED123が実装されたパネル用LED基板124が取り付けられている。なお、本実施形態に係るシャーシ121は、底板121aを有しているものの、実施形態1のような側板21bを有していない。
そして、フレーム32のうち外周側枠状部32bには、図11及び図12に示すように、側面を凹ませることでインジケータ用照明装置113を構成するインジケータ用LED127を収容する収容空間129が設けられている。このように、フレーム32の収容空間129にインジケータ用照明装置113の一部が収容されるので、従来のようにインジケータ用照明装置がフレームの外周側に付加される構成を採った場合に比べると、液晶表示モジュール111を狭額縁に保つ上で好適となる。フレーム32の収容空間129には、収容空間129を複数の仕切り空間129aに仕切る複数の仕切り部130aを有する仕切り部材130が取り付けられている。仕切り部材130の具体的な構成は、上記した実施形態1と同様であり、複数の仕切り部130aを繋ぐ繋ぎ部130bと、インジケータ用LED基板128に保持される保持部130cと、を有している。複数の仕切り部130aによって仕切られた各仕切り空間129aは、Z軸方向について表側に向けて開口するとともにY軸方向についてフレーム32の外側に向けて開口する状態となっている。この仕切り部材130の繋ぎ部130bとフレーム32の外周側枠状部32bにおける収容空間29の内面との間には、仕切り部材130をフレーム32に対して着脱可能な形で保持するための仕切り部材保持材(保持構造)DHが介設されている。仕切り部材保持材DHは、基材と、その表裏両面に塗布される粘着材と、から構成される、いわゆる両面テープであって、仕切り部材130とフレーム32とにそれぞれ固着されることで、仕切り部材130をフレーム32に対して取付状態に保持することができる。仕切り部材保持材DHにより保持された仕切り部材130に所定以上の剥離力を作用させることで、仕切り部材130をフレーム32から取り外すことが可能とされている。フレーム32の外周側枠状部32bにおける収容空間129は、パネル受け部32aのうちのフレキシブル基板119とは非重畳となる部分に設けられている。このようにすれば、外周側枠状部32bの側面を凹ませて設けられる収容空間129における外部への開口範囲がフレキシブル基板119によって制限されることが避けられる。これにより、収容空間129に対するインジケータ用照明装置113の着脱を容易に行うことができる。
以上説明したように本実施形態によれば、フレーム(枠状部材)32は、液晶パネル114の外周端部を表示面DS側とは反対側から受けるパネル受け部32aと、パネル受け部32aに対して外周側に配される外周側枠状部32bと、を少なくとも有しており、外周側枠状部32bには、側面を凹ませることで収容空間129が設けられている。このようにすれば、液晶パネル114は、その外周端部が表示面DS側とは反対側からフレーム32のパネル受け部32aにより受けられることで保持が図られている。パネル受け部32aに対して外周側に配される外周側枠状部32bには、側面を凹ませることで外部に開口する収容空間129が設けられているので、当該液晶表示モジュール111を狭額縁に保つ上で好適となる。
また、液晶パネル114の外周端部の一部に接続されてパネル受け部32a及び外周側枠状部32bの一部と重畳する配置となるフレキシブル基板119を備えており、外周側枠状部32bには、フレキシブル基板119とは非重畳となる部分に収容空間129が設けられている。このようにすれば、外周側枠状部32bの側面を凹ませて設けられる収容空間129における外部への開口範囲がフレキシブル基板119によって制限されることが避けられる。これにより、収容空間129に対するインジケータ用照明装置113の着脱を容易に行うことができる。
<実施形態3>
本発明の実施形態3を図13によって説明する。この実施形態3では、上記した実施形態1から液晶表示モジュール211の外形を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る液晶表示モジュール211は、図13に示すように、外形の一部が曲線状をなしている。具体的には、液晶表示モジュール211のうち、インジケータ用照明装置213側とは反対側(図13に示す上側)の両角部がそれぞれ丸められており、全体として平面形状が略蒲鉾型をなしている。インジケータ表示機能付き液晶表示装置210の設置環境、つまり図示しないダッシュボードの設計によっては、上記のような外形の液晶表示モジュール211を用いるのが好ましい場合もある。なお、図13では、液晶パネル214のパネル表示領域PAに、速度計(スピードメータ)SMと回転速度計(タコメータ)TMの各外形を一点鎖線にて図示している。
<実施形態4>
本発明の実施形態4を図14によって説明する。この実施形態4では、上記した実施形態3からインジケータ用照明装置313の配置と液晶表示モジュール311の外形をそれぞれ変更したものを示す。なお、上記した実施形態3と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るインジケータ用照明装置313は、図14に示すように、液晶表示モジュール311における同図上側の長辺部に配置されている。これに伴い、図示しないフレキシブル基板についても液晶パネル314の外周端部のうち、同図上側の端部に接続されており、フレキシブル基板とインジケータ用照明装置313とが重畳する位置関係とされる。そして、液晶表示モジュール311は、インジケータ用照明装置313側とは反対側(図14に示す下側)の両角部及び長辺部がそれぞれ曲線状をなしている。特に、液晶表示モジュール311におけるインジケータ用照明装置313側とは反対側の長辺部は、弓形に凹むような平面形状を有している。このような構成は、例えばインジケータ表示機能付き液晶表示装置310に対して図14に示す下側にハンドル軸HAが配置される場合に、インジケータ表示機能付き液晶表示装置310とハンドル軸HAとの干渉を避ける上で好適である。なお、図14では、ハンドル軸HAの外形を二点鎖線により図示している。
<実施形態5>
本発明の実施形態5を図15または図16によって説明する。この実施形態5では、上記した実施形態1に記載したインジケータ表示機能付き液晶表示装置10に係る構成を、インジケータ表示機能付きルームミラー型液晶表示装置40に適用した場合を示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るインジケータ表示機能付きルームミラー型液晶表示装置(パネル外表示機能付き表示装置)40は、図15に示すように、自動車の最前席における天井CEに取り付けられている。インジケータ表示機能付きルームミラー型液晶表示装置40に備えられる液晶表示モジュール411は、液晶パネル414に加えて図示しない鏡面反射部を内蔵することで、自動車の後部に設置された図示しない後方カメラにより撮影された映像を液晶パネル414により表示するモードと、鏡面反射部により鏡面反射した反射光を表示するモードと、を切り替えることが可能とされている。
インジケータ表示機能付きルームミラー型液晶表示装置40は、図16に示すように、平面に視て全体として横長の略台形状をなしており、詳しくは短辺部が途中で一度屈曲されている。インジケータ表示機能付きルームミラー型液晶表示装置40における短辺寸法に対する長辺寸法の比率は、上記した実施形態1に記載されたものよりも大きなものとなっており、全体の平面形状が実施形態1に記載されたものに比べてより細長い形状となっている。インジケータ表示機能付きルームミラー型液晶表示装置40に備えられるインジケータ表示用照明装置413は、インジケータ用LED427及び仕切り部430aの設置数が上記した実施形態1に記載されたものよりも多くなっている。具体的には、このインジケータ表示用照明装置413は、インジケータ用LED427がX軸方向に沿って17個並んで配されるとともに、仕切り部430aが各インジケータ用LED427の間を仕切るよう18個並んで配されている。なお、本実施形態では、赤色の光を発するインジケータ用LED427が10個、黄色の光または橙色の光を発するインジケータ用LED427が7個、それぞれ配置されている。
<実施形態6>
本発明の実施形態6を図17によって説明する。この実施形態6では、上記した実施形態1から液晶表示モジュール511の外形及びインジケータ表示用照明装置513を構成するインジケータ用LED基板の設置数を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る液晶表示モジュール511は、図17に示すように、全体の平面形状が略扇形をなしている。詳しくは、液晶表示モジュール511は、図17に示す上側の長辺部が略円弧状をなしているのに対し、同図下側の長辺部が、中央側が凹んだ略直線状をなしている。インジケータ表示用照明装置513は、合計で5個のインジケータ用LED基板(図示を省略する)を有している。5個のインジケータ用LED基板は、液晶表示モジュール511を構成するベゼルにおける4つの各辺部のそれぞれに設けられた5個の収容空間(ベゼル共々図示を省略するに)に取り付けられている。従って、平面に視て台形状をなすパネル表示領域PAの周囲には、5つのインジケータ表示領域IAが取り囲むようにして配置されている。なお、図17では、パネル表示領域PAに、速度計(スピードメータ)SMと回転速度計(タコメータ)TMの各外形を一点鎖線にて図示している。
<実施形態7>
本発明の実施形態7を図18によって説明する。この実施形態7では、上記した実施形態1からインジケータ用LED基板628の設置形態を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るインジケータ用LED基板628は、図18に示すように、ベゼル617における収容空間629の底面に取り付けられている。従って、インジケータ用LED基板628に実装された頂面発光型のインジケータ用LED627は、その発光面627aがインジケータ表示板612の板面と対向状をなしている。なお、本実施形態では、仕切り部材(仕切り部)の図示を省略している。
<実施形態8>
本発明の実施形態8を図19によって説明する。この実施形態8では、上記した実施形態7からインジケータ用LED基板728の設置形態を変更したものを示す。なお、上記した実施形態7と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るベゼル717のパネル押さえ部717aには、図19に示すように、インジケータ用LED基板728を取り付けるための基板取付部33が設けられている。基板取付部33は、パネル押さえ部717aを段差状に屈曲させるとともにその屈曲部分に開口33aを形成する形で設けられており、その開口33aにインジケータ用LED基板728を差し込むことで、インジケータ用LED基板728を取り付け状態に保持することが可能とされる。
<実施形態9>
本発明の実施形態9を図20によって説明する。この実施形態9では、上記した実施形態7からインジケータ用LED基板828の設置形態を変更したものを示す。なお、上記した実施形態7と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るインジケータ用LED基板828は、図20に示すように、ベゼル817とは別部品の基板取付部材34に取り付けられている。基板取付部材34は、インジケータ用LED基板828を裏側から受ける基板受け部34aと、基板受け部34aの両端部から表側に立ち上がってインジケータ用LED基板828の両端部を板厚方向について両側から挟み込んで保持する一対の基板保持部34bと、基板受け部34aから裏側に立ち上がる係止部34cと、から構成される。ベゼル817のパネル押さえ部817aには、係止部34cを通す係止部挿通孔35が開口形成されており、係止部挿通孔35の孔縁に係止部34cが係止されることで、ベゼル817に対する基板取付部材34の保持が図られている。
<実施形態10>
本発明の実施形態10を図21によって説明する。この実施形態10では、上記した実施形態7からインジケータ用LED基板928の設置形態を変更したものを示す。なお、上記した実施形態7と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るインジケータ用LED基板928は、図21に示すように、側面発光型のインジケータ用LED927を備えている。側面発光型のインジケータ用LED927は、インジケータ用LED基板928に対する実装面に隣り合う側面が発光面927aとされている。このインジケータ用LED927の発光面927aは、ベゼル917の収容空間929の内面と対向するよう配されることになる。
<実施形態11>
本発明の実施形態11を図22から図25によって説明する。この実施形態11では、上記した実施形態1からインジケータ用LED基板1028の保持構造を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るベゼル1017の外周側枠状部1017bの外面には、図22に示すように、外側に向けて突出する基板保持部(保持構造)36が一体に設けられている。基板保持部36は、断面形状が途中で屈曲した略L字型をなしており、外周側枠状部1017bの外面からY軸方向に沿って突出する基部36aと、基部36aの突出先端からZ軸方向に沿って図22に示す上向きに突出する保持片部36bと、から構成される。インジケータ用LED基板1028には、基板保持部36を通す保持部挿通孔37が貫通形成されている。基板保持部36及び保持部挿通孔37は、図24に示すように、外周側枠状部1017b及びインジケータ用LED基板1028におけるX軸方向についての両端付近に一対ずつ配されている。
インジケータ用LED基板1028の組み付けに際しては、図22に示す状態からインジケータ用LED基板1028をY軸方向に沿ってベゼル1017の外周側枠状部1017bに近づけて、図23及び図24に示すように、インジケータ用LED基板1028が外周側枠状部1017bの外面に接するよう取り付ける。この過程では、基板保持部36が保持部挿通孔37に挿通される。図24に示す状態から基板保持部36を工具などによって基部36aの軸周りに捻るようにしてかしめ付けると、図25に示すように、保持片部36bがインジケータ用LED基板1028における保持部挿通孔37の孔縁に係止される。これにより、インジケータ用LED基板1028がベゼル1017に対して取付状態に保持される。なお、ベゼル1017は、金属製であることから、基板保持部36は塑性変形されており、それによりインジケータ用LED基板1028に対するかしめ付け状態が保持されるようになっている。
<実施形態12>
本発明の実施形態12を図26から図28によって説明する。この実施形態12では、上記した実施形態1からインジケータ用LED基板1128の保持構造を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るベゼル1117の外周側枠状部1117bを構成する長辺部における長さ方向(X軸方向)についての両端部には、図26及び図27に示すように、一対の基板ガイド部(保持構造)38が一体に設けられている。基板ガイド部38は、外周側枠状部1117bから外側に突出する基部38aと、基部38aの突出先端からX軸方向に沿って内向きに突出して外周側枠状部1117bとの間に間隔を空けて対向状をなすガイド片部38bと、から構成される。外周側枠状部1117bの外面には、一対の保持突部(保持構造)39が設けられており、その突出寸法がインジケータ用LED基板1128の厚さ寸法よりも小さくされている。インジケータ用LED基板1128には、各保持突部39を受け入れる一対の保持孔40が貫通形成されている。
インジケータ用LED基板1128の組み付けに際しては、図27に示す状態からインジケータ用LED基板1128をZ軸方向に沿って外周側枠状部1117bとガイド片部38bとの間に差し込むようにする。すると、ガイド片部38bによってインジケータ用LED基板1128の差し込み動作がガイドされる。インジケータ用LED基板1128が正規深さまで差し込まれると、図28に示すように、各保持突部39が各保持孔40内に入り込んで各保持孔40の孔縁に係止される。このとき、インジケータ用LED基板1128は、ガイド片部38bによってY軸方向について外側から支持されている。これにより、インジケータ用LED基板1128がベゼル1117に対して取付状態に保持される。
<実施形態13>
本発明の実施形態13を図29によって説明する。この実施形態13では、上記した実施形態2から仕切り部材1230の保持構造を変更したものを示す。なお、上記した実施形態2と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るフレーム1232の外周側枠状部1232bを構成する長辺部における長さ方向(X軸方向)についての両端部には、図29に示すように、仕切り部材1230を保持するための一対の仕切り部材保持部(保持構造)41が設けられている。仕切り部材保持部41は、外周側枠状部1232bから外側に突出する片持ち状の片部41aと、片部41aの突出先端からX軸方向に沿って内向きに突出する保持突部41bと、から構成されている。これに対し、仕切り部材1230における長さ方向についての両端に位置する一対の仕切り部1230aには、各保持突部41bを受け入れる一対の保持孔42が貫通形成されている。仕切り部材1230の組み付けに際しては、仕切り部材1230がフレーム1232の外周側枠状部1232bにおける収容空間1229内に収容される過程では、仕切り部材1230によって各仕切り部材保持部41の片部41aが一旦弾性変形され、仕切り部材1230が収容空間1229内に収容されると、片部41aが弾性復帰するのに伴い保持突部41bが保持孔42内に入り込むとともに保持孔42aの孔縁に係止される。これにより、仕切り部材1230がフレーム1232に対して取付状態に保持される。
<実施形態14>
本発明の実施形態14を図30によって説明する。この実施形態14では、上記した実施形態1から仕切り部材1330の保持構造を追加したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る仕切り部材1330とベゼル1317の外周側枠状部1317bにおける収容空間1329の内面との間には、図30に示すように、仕切り部材1330をベゼル1317に対して着脱可能な形で保持するための仕切り部材保持材(保持構造)43が介設されている。仕切り部材保持材43は、基材と、その表裏両面に塗布される粘着材と、から構成される、いわゆる両面テープであって、仕切り部材1330とベゼル1317とにそれぞれ固着されることで、仕切り部材1330をベゼル1317に対して取付状態に保持することができる。仕切り部材保持材DHにより保持された仕切り部材1330に所定以上の剥離力を作用させることで、仕切り部材1330をベゼル1317から取り外すことが可能とされている。
<実施形態15>
本発明の実施形態15を図31または図32によって説明する。この実施形態15では、上記した実施形態1からベゼル1417及び仕切り部材1430の構造を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るベゼル1417には、図31及び図32に示すように、上記した実施形態1に記載したような収容空間29が設けられることがなく、インジケータ用照明装置1413がベゼル1417の外側に付加される形で取り付けられている。つまり、インジケータ用照明装置1413は、ベゼル1417に対して殆どの部分(詳しくは後述する保持部44に対する保持片45の重畳部位を除く全域)が平面に視て非重畳の位置関係となる形、言い換えるとY軸方向について隣り合う形で並ぶ配置となるよう組み付けられている。
ベゼル1417を構成する外周側枠状部1417bにおける各短辺部分の外面には、一対の保持部(保持構造)44が外側に向けて突出する形で設けられている。これに対し、インジケータ用照明装置1413を構成する仕切り部材1430のうち、X軸方向について両端に位置する一対の仕切り部1430aからY軸方向に沿ってベゼル1417側に向けて突出する一対の保持片45が設けられている。保持片45は、片持ち状をなしており、その突出先端部付近には、保持部44を受け入れる保持孔45aが貫通形成されている。仕切り部材1430(インジケータ用照明装置1413)の組み付けに際しては、図31に示すように、一対の保持片45の間にベゼル1417が入るような位置関係として仕切り部材1430をベゼル1417に対してY軸方向に沿って接近させると、各保持片45が各保持部44に乗り上げることで一旦弾性変形される。その後、仕切り部材1430がベゼル1417に対して取付位置に達すると、図32に示すように、各保持片45が弾性復帰して各保持孔45a内に各保持部44が入り込むとともに保持孔45aの孔縁に係止される。これにより、仕切り部材1430がベゼル1417に対して取付状態に保持される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した各実施形態では、複数の仕切り部を有する仕切り部材が備えられた場合を示したが、仕切り部材を省略し、ベゼルやフレームに仕切り部を設けるようにしても構わない。
(2)上記した各実施形態では、インジケータ用反射シートを用いた場合を示したが、仕切り部材の表面における光反射率が十分に高いものであれば、インジケータ用反射シートを省略することが可能である。また、上記(1)のように仕切り部材を省略した場合においても、仕切り部が設けられたベゼルやフレームの表面における光反射率が十分に高いものであれば、インジケータ用反射シートを省略することが可能である。
(3)上記した各実施形態では、仕切り部が等間隔に設置された場合を示したが、仕切り部の設置間隔が一定でなく、不均一であっても構わない。
(4)上記した実施形態2では、頂面発光型のインジケータ用LEDをインジケータ用LED基板に実装した場合を示したが、側面発光型のインジケータ用LEDをインジケータ用LED基板に実装することも可能である。その場合には、インジケータ用LEDの発光面を裏側に向けるように設置すれば、発光面が収容空間の内面と対向する配置となり、インジケータ用LEDの発光面がインジケータ表示板とは非対向の配置となるので、インジケータ用LEDの発光面から発せられた光がインジケータ表示板のインジケータ表示領域に直接的に照射され難くなって、間接的に照射され易くなる。これにより、インジケータ表示領域においてインジケータ用LEDとその周囲との間に生じ得る明暗の差が緩和され、表示ムラを抑制する上で好適である。
(5)上記した実施形態2では、フレキシブル基板側とは反対側にインジケータ用照明装置を配置した場合を示したが、例えばフレキシブル基板が複数間欠的に並んで配置される場合には、フレキシブル基板の間に存在する隙間を利用してインジケータ用照明装置を設置することも可能である。
(6)上記した実施形態5では、インジケータ表示機能付きルームミラー型液晶表示装置が天井に取り付けられる場合を例示したが、インジケータ表示機能付きルームミラー型液晶表示装置をフロントガラスに取り付けるようにしてもよい。
(7)上記した実施形態5以外にも、例えば単なる鏡を備えたルームミラーに、インジケータ表示機能付きルームミラー型液晶表示装置を後付けする形で設置するようにしてもよい。
(8)上記した各実施形態での図示以外にも、インジケータ用LED基板におけるインジケータ用LEDの設置数、配置、発光色といった具体的な設計は適宜に変更可能である。インジケータ用LEDの発光色としては、赤色、黄色または橙色以外にも、青色、緑色、白色などを採用することも可能である。特に、白色の発光色とされるインジケータ用LEDは、無彩色光源となるが、他の有彩色光源と併用可能である。
(9)上記した各実施形態での図示以外にも、インジケータ用LED基板の設置数、配置、大きさといった具体的な設計は適宜に変更可能である。
(10)上記した各実施形態での図示以外にも、液晶表示モジュールの具体的な外形は適宜に変更可能である。例えば、液晶表示モジュールの外形が真円形状、半円形状、楕円形状、半楕円形状などであっても構わない。
(11)上記した各実施形態では、液晶パネルのパネル表示領域に各種計器を表示した場合を図示したが、液晶パネルのパネル表示領域に地図情報、車載カメラ映像などを表示することも可能である。
(12)上記した各実施形態での図示以外にも、具体的なインジケータの種類(表示内容)については適宜に変更可能である。
(13)上記した各実施形態に記載した液晶表示モジュールにタッチパネルを追加することも可能である。その場合、タッチパネルがインジケータ表示板を兼用し、その表面に遮光部を印刷したフィルムを貼り付けることでインジケータの表示を行うようにしても構わない。
(14)上記した各実施形態では、インジケータ用の光源としてLEDを用いた場合を示したが、インジケータ用の光源として有機ELなどの他の種類の光源を用いることも可能である。
(15)上記した各実施形態では、液晶パネルが有するカラーフィルタの着色部をR,G,Bの3色としたものを例示したが、着色部を4色以上とすることも可能である。
(16)上記した各実施形態では、液晶パネルのスイッチング素子としてTFTを用いたが、TFT以外のスイッチング素子(例えば薄膜ダイオード(TFD))を用いた液晶パネルを備えた液晶表示モジュールでもよい。さらには、カラー表示する液晶表示モジュール以外にも、白黒表示する液晶表示モジュールでもよい。
(17)上記した各実施形態では、表示パネルとして液晶パネルを例示したが、他の種類の表示パネル(PDP(プラズマディスプレイパネル)、有機ELパネル、EPD(電気泳動ディスプレイパネル)、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)表示パネルなど)にも本発明は適用可能である。
(18)上記した各実施形態では、乗用車に搭載されるインジケータ表示機能付き液晶表示装置やインジケータ表示機能付きルームミラー型液晶表示装置について例示したが、乗用車以外の車両(自動二輪車、トラクター)に用いることも可能である。さらには車両以外の輸送機器(飛行機、ヘリコプタ、船舶など)に用いることも可能である。
(19)上記した各実施形態以外にも、ベゼルやフレームに対するインジケータ用LED基板の具体的な保持構造、及びベゼルやフレームに対する仕切り部材の具体的な保持構造については、適宜に変更可能である。