WO2017195688A1

WO2017195688A1 - 照明装置及び表示装置

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Publication number: WO2017195688A1
Application number: PCT/JP2017/017145
Authority: WO
Inventors: 英明籔内
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2016-05-11
Filing date: 2017-05-01
Publication date: 2017-11-16
Also published as: US20190154908A1

Abstract

本発明のバックライト装置（１２）は、ＬＥＤ（１５）と、外周端面のうちのＬＥＤ（１５）と対向する端面が光が入射される入光端面（１７ａ）とされ、一対の板面のうちの一方が光を出射させる出光板面（１７ｂ）とされる導光板（１７）と、導光板（１７）を取り囲んで外周端面と対向状をなす内側枠状部（２０ｂ）と、導光板（１７）の外周端面の少なくとも一部と内側枠状部（２０ｂ）との間に介在する形で配されて導光板（１７）を保持する導光板保持部（２４）と、内側枠状部（２０ｂ）の外側に重なる形で内側枠状部（２０ｂ）を取り囲む外側枠状部（２１ｂ）と、導光板保持部（２４）に設けられて外側枠状部（２１ｂ）に弾性的に当接される弾性当接部（２５）と、を備える。

Description

照明装置及び表示装置

　本発明は、照明装置及び表示装置に関する。

　従来の液晶表示装置の一例として下記特許文献１に記載されたものが知られている。この特許文献１に記載された液晶表示装置は、各基板をシールドするためのシールドカバーと、シールドカバーの背面側に配されるリアカバーと、リアカバーに取り付けられてシールドカバーに接触する弾性材と、を備えており、弾性材によりリアカバーの振動が抑えられる。

特開２００４－２６４５７１号公報

（発明が解決しようとする課題）
　上記した特許文献１に記載された液晶表示装置では、リアカバーの振動抑制を図るための専用部品（弾性材）を設置しているため、部品点数が多くなるとともに組付工数も多くなっており、製造コストが高くつく結果を招いていた。

　本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、低コスト化を図ることを目的とする。

（課題を解決するための手段）
　本発明の照明装置は、光源と、外周端面のうちの前記光源と対向する端面が光が入射される入光端面とされ、一対の板面のうちの一方が光を出射させる出光板面とされる導光板と、前記導光板を取り囲んで前記外周端面と対向状をなす内側枠状部と、前記導光板の前記外周端面の少なくとも一部と前記内側枠状部との間に介在する形で配されて前記導光板を保持する導光板保持部と、前記内側枠状部の外側に重なる形で前記内側枠状部を取り囲む外側枠状部と、前記導光板保持部に設けられて前記外側枠状部に弾性的に当接される弾性当接部と、を備える。

　このようにすれば、光源から発せられた光は、導光板の入光端面に入射してから導光板内を伝播した後に出光板面から出射される。導光板は、自身の外周端面の少なくとも一部と内側枠状部との間に介在する導光板保持部によって保持が図られている。ここで、内側枠状部と外側枠状部との間に例えば組み付け公差などに起因するがたつきが生じていると、当該照明装置に振動が作用したときに内側枠状部と外側枠状部とが当たり合って異音が発生することが懸念される。その点、導光板の外周端面の少なくとも一部と内側枠状部との間に介在する導光板保持部に設けられた弾性当接部が外側枠状部に弾性的に当接されることで、外側枠状部と内側枠状部とが当たり合う事態が生じ難くなり、もって異音の発生が抑制される。そして、この弾性当接部は、既存の部品である導光板保持部に設けられているから、従来のように専用の部品を設置した場合に比べると、部品点数及び組付工数がそれぞれ削減されるので、低コスト化が図られる。

　本発明の照明装置の実施態様として、次の構成が好ましい。
（１）前記内側枠状部には、貫通孔が設けられており、前記弾性当接部は、前記貫通孔を通って前記外側枠状部に当接されている。このように、外側枠状部に当接される弾性当接部が内側枠状部の貫通孔を通っているので、弾性当接部が貫通孔の孔縁に係止され、もって導光板保持部の抜け止めが図られる。

（２）前記導光板は、前記外周端面を構成する一対の端面が互いに直交し、前記一対の端面によって構成される角部を有しており、前記導光板保持部は、前記角部を構成する前記一対の端面のうち、一方の端面に当接される第１保持部と、他方の端面に当接される第２保持部と、を繋いだ構成とされており、前記弾性当接部は、前記第１保持部と前記第２保持部とにそれぞれ設けられている。このようにすれば、導光板は、角部を構成する一対の端面のうち、一方の端面に当接される第１保持部と、他方の端面に当接される第２保持部と、を繋いだ構成とされる導光板保持部によって二次元的な保持が図られる。このような構成の導光板保持部における第１保持部と第２保持部とにそれぞれ弾性当接部が設けられることで、内側枠状部と外側枠状部とが二次元的に当たり合い難くなる。そして、これらの弾性当接部が同じ導光板保持部に設けられているので、部品点数及び組付工数がさらに削減され、もって一層の低コスト化が図られる。

（３）前記内側枠状部と前記外側枠状部とのいずれか一方に連なり前記導光板を前記出光板面側とは反対側から受ける導光板受け部と、前記内側枠状部と前記外側枠状部とのいずれか他方に連なり前記導光板を前記出光板面側から押さえる導光板押さえ部と、を備える。このようにすれば、導光板は、導光板受け部により出光板面側とは反対側から受けられるとともに、導光板押さえ部により出光板面側から押さえられることで、自身の板面の法線方向についての保持が図られる。

（４）前記導光板保持部には、前記導光板の前記出光板面から突出して前記導光板押さえ部に当接する押さえ部側弾性当接部が設けられている。このようにすれば、押さえ部側弾性当接部が導光板押さえ部に当接することで、導光板押さえ部と、内側枠状部と外側枠状部とのいずれか一方と、が導光板の板面の法線方向について当たり合う事態が生じ難くなるので、異音の発生がより好適に抑制される。そして、弾性当接部及び押さえ部側弾性当接部が同じ導光板保持部に設けられているので、部品点数及び組付工数がさらに削減され、もって一層の低コスト化が図られる。

（５）前記導光板受け部が前記内側枠状部に、前記導光板押さえ部が前記外側枠状部に、それぞれ連ねられており、前記弾性当接部の外側の面には、前記導光板の前記板面の法線方向について前記出光板面から遠ざかるのに連れて、前記外側枠状部との間の距離が小さくなる傾斜面が設けられている。このようにすれば、外側枠状部に連なる導光板押さえ部の組み付けに際して、弾性当接部の外側の面に設けられた傾斜面によって外側枠状部が案内されるので、組付作業性に優れる。

（６）前記内側枠状部と前記外側枠状部とのいずれか一方には、係止開口部が、前記内側枠状部と前記外側枠状部とのいずれか他方には、前記係止開口部内に入って前記係止開口部の開口縁に係止する係止爪部が、それぞれ設けられている。このようにすれば、内側枠状部と外側枠状部とが組み付けられると、係止開口部内に係止爪部が入って係止開口部の開口縁に係止されることで、内側枠状部と外側枠状部との固定が図られる。ここで、係止開口部の内寸は、製造誤差が生じても係止爪部が確実に入るよう、係止爪部の外寸よりも大きくなる設定とされるのが好ましい。このような寸法設計では、係止爪部と係止開口部とに寸法差が生じ、それに起因して内側枠状部と外側枠状部とががたつき易くなることが懸念されるものの、上記したように導光板保持部に設けられた弾性当接部が外側枠状部に弾性的に当接されることで、外側枠状部と内側枠状部とが当たり合う事態が生じ難くなり、もって異音の発生が抑制されている。

　次に、上記課題を解決するために、本発明の表示装置は、上記記載の照明装置と、前記照明装置から照射される光を利用して画像を表示する表示パネルと、を備える。このような構成の表示装置によれば、表示パネルに光を照射する照明装置の低コスト化が図られているので、製造コストが低廉化される。

　本発明の表示装置の実施態様として、次の構成が好ましい。
（１）前記表示パネルを前記照明装置側とは反対側から押さえるパネル押さえ部材を備えており、前記パネル押さえ部材は、前記外側枠状部を有している。このように、表示パネルを照明装置側とは反対側から押さえるパネル押さえ部材が外側枠状部を有する構成においても、導光板保持部に設けられた弾性当接部が外側枠状部に弾性的に当接されることで、外側枠状部と内側枠状部とが当たり合う事態が生じ難くなり、もって異音の発生が抑制される。

（発明の効果）
　本発明によれば、低コスト化を図ることができる。

本発明の実施形態１に係る液晶表示装置に備わるバックライト装置の平断面図図１のＡ－Ａ線断面図図１のＢ－Ｂ線断面図図１における導光板の角部付近を拡大した平断面図図４のＣ－Ｃ線断面図本発明の実施形態２に係る液晶表示装置の側断面図液晶表示装置に備わるバックライト装置の弾性当接部を切断した断面図本発明の実施形態３に係る液晶表示装置に備わるバックライト装置の弾性当接部を切断した断面図

　＜実施形態１＞
　本発明の実施形態１を図１から図５によって説明する。本実施形態では、バックライト装置１２及びそれを用いた液晶表示装置１０について例示する。なお、各図面の一部にはＸ軸、Ｙ軸及びＺ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、図２，図３及び図５に示す上側を表側とし、同図下側を裏側とする。

　液晶表示装置（表示装置）１０は、図２に示すように、画像を表示する液晶パネル（表示パネル）１１と、液晶パネル１１に表示のための光を供給するバックライト装置（照明装置）１２と、を備え、これらが枠状のベゼル１３などにより一体的に保持されるようになっている。この液晶表示装置１０は、好ましくは車載用とされており、具体的には、カーナビゲーションシステムにおいて地図画像や車載カメラによる撮影画像などを表示するのに用いられたり、インストルメントパネルにおいて各種計器（スピードメータ、タコメータなど）や各種警告画像（エアバッグ警告灯、エンジン警告灯、シートベルト非装着警告灯など）などを表示するのに用いられる。

　液晶パネル１１は、図２及び図３に示すように、ほぼ透明な一対のガラス製の基板１１ａ，１１ｂが所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられ両基板１１ａ，１１ｂ間に液晶が封入された構成とされる。一対の基板１１ａ，１１ｂのうち、裏側に配されるアレイ基板１１ａには、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子（例えばＴＦＴ）と、そのスイッチング素子に接続された画素電極、さらには配向膜等が設けられ、表側に配されるＣＦ基板１１ｂには、Ｒ（赤色），Ｇ（緑色），Ｂ（青色）等の各着色部が所定配列で配置されたカラーフィルタや対向電極、さらには配向膜等が設けられている。このうち、アレイ基板１１ａには、液晶パネル１１を駆動するためのドライバ１４やフレキシブル基板（図示せず）が実装されている。なお、一対の基板１１ａ，１１ｂの外面側には、表裏一対の偏光板１１ｃがそれぞれ貼り付けられている。

　バックライト装置１２は、図１及び図２に示すように、全体として平面に視て横長の方形状をなしており、光源であるＬＥＤ（Light Emitting Diode：発光ダイオード）１５と、ＬＥＤ１５が実装されたＬＥＤ基板（光源基板）１６と、ＬＥＤ１５からの光を導光する導光板１７と、導光板１７の表側に積層配置される光学シート（光学部材）１８と、導光板１７の裏側に積層配置される反射シート（反射部材）１９と、を備える。さらには、バックライト装置１２は、上記した部材１５～１９を収容するシャーシ（導光板受け部材）２０と、シャーシ２０に収容されたシート類（導光板１７、光学シート１８及び反射シート１９）を表側から押さえるフレーム（導光板押さえ部材）２１と、を備えている。これらシャーシ２０及びフレーム２１によって導光板１７などのシート類は、Ｚ軸方向（自身の板面の法線方向）について表裏から挟み込まれることで保持が図られている。このバックライト装置１２は、自身の短辺方向（Ｙ軸方向）について一方の端部寄りにＬＥＤ１５（ＬＥＤ基板１６）が偏在する形で配されることで、導光板１７に対して片側からのみ入光される片側入光タイプのエッジライト型（サイドライト型）とされる。以下、バックライト装置１２の構成部品について順次に説明する。

　ＬＥＤ１５は、図１及び図２に示すように、ＬＥＤ基板１６に固着される基板部上にＬＥＤチップを封止材により封止した構成とされる。ＬＥＤ１５は、ＬＥＤチップが例えば青色光を単色発光するものとされ、封止材に蛍光体（黄色蛍光体、緑色蛍光体、赤色蛍光体など）が分散配合されることで全体として白色光を発する。ＬＥＤ１５は、ＬＥＤ基板１６に実装される面とは反対側の面が発光面１５ａとなる、いわゆる頂面発光型とされている。

　ＬＥＤ基板１６は、図１及び図２に示すように、絶縁性を有するフィルム状の基材からなり、ＬＥＤ１５が実装された実装面が導光板１７の端面と対向状をなす形で配されている。ＬＥＤ基板１６は、ＬＥＤ１５の実装面とは反対側の板面が、後述するシャーシ２０の内側枠状部２０ｂの内面に接する形でシャーシ２０に取り付けられている。ＬＥＤ基板１６におけるＬＥＤ１５の実装面には、ＬＥＤ１５に対して給電するための配線パターン（図示せず）がパターニングされるとともに、複数のＬＥＤ１５がＸ軸方向に沿って間隔を空けて並ぶ形で実装されている。

　導光板１７は、ほぼ透明で屈折率が空気よりも十分に高い合成樹脂材料（例えばＰＭＭＡなどのアクリル樹脂やポリカーボネートなど）からなる。導光板１７は、図１及び図２に示すように、液晶パネル１１及び光学シート１８の直下位置に配される形でシャーシ２０内に収容されている。導光板１７は、平面に視て四隅に角部１７ＣＮを有する横長の方形状をなしており、外周端面が互いに直交する一対ずつの短辺側の端面と長辺側の端面とにより構成されていて互いに隣り合う短辺側の端面と長辺側の端面とによって各角部１７ＣＮが構成されている。導光板１７は、その外周端面のうち一方（図１に示す下側、図２に示す左側）の長辺側の端面が、ＬＥＤ１５と対向状をなしていてＬＥＤ１５の光が直接的に入射される入光端面（光源対向端面）１７ａとされるのに対し、残りの３つの端面（他方の長辺側の端面及び一対の短辺側の端面）がそれぞれＬＥＤ１５とは対向することがなくてＬＥＤ１５の光が直接的に入射されることがない非入光端面（光源非対向端面）１７ｄとされる。導光板１７は、表裏一対の板面のうち、表側（液晶パネル１１側）を向いた板面が、光を液晶パネル１１に向けて出射させる出光板面１７ｂとされ、裏側を向いた板面が出光板面１７ｂとは反対側の出光反対板面１７ｃとされる。このような構成により、導光板１７は、ＬＥＤ１５からＹ軸方向に沿って発せられた光を入光端面１７ａから導入するとともに、その光を内部で伝播させた後にＺ軸方向に沿って立ち上げて出光板面１７ｂから光学シート１８側（表側、光出射側）へ向けて出射させる機能を有している。また、導光板１７の入光端面１７ａにおける長さ方向（Ｘ軸方向）についての両端部（入光端面１７ａの法線方向（Ｙ軸方向）についてＬＥＤ１５側の一対の角部１７ＣＮ）には、図１に示すように、ＬＥＤ基板１６側に向けて突出する一対の位置規制部１７ｅが設けられている。この一対の位置規制部１７ｅは、導光板１７の入光端面１７ａと、ＬＥＤ基板１６及びシャーシ２０の内側枠状部２０ｂと、の間に介在することで、入光端面１７ａとＬＥＤ１５との位置関係を規制しており、それにより導光板１７に熱膨張が生じた場合でも入光端面１７ａがＬＥＤ１５に干渉する事態が回避されるようになっている。

　光学シート１８は、図２に示すように、その板面が導光板１７などの板面に並行するとともに、Ｚ軸方向について液晶パネル１１と導光板１７との間に介在する形で配されることで、導光板１７からの出射光に所定の光学作用を付与しつつ液晶パネル１１に向けて出射させる機能を有する。光学シート１８は、複数枚（本実施形態では３枚）が互いに積層されている。

　反射シート１９は、図２に示すように、その板面が導光板１７などの板面に並行するとともに、導光板１７の出光反対板面１７ｃを覆う形で配される。反射シート１９は、光反射性に優れており、導光板１７の出光反対板面１７ｃから漏れた光を表側（出光板面１７ｂ）に向けて効率的に立ち上げることができる。反射シート１９は、導光板１７よりも一回り大きな外形を有しており、その一方の長辺側の端部が入光端面１７ａよりもＬＥＤ１５側に突き出す形で配されている。

　シャーシ２０は、金属製とされ、図１及び図２に示すように、導光板１７などのシート類を裏側から受ける導光板受け部２０ａと、導光板受け部２０ａの外周端から表側（光出射側）に向けて突出して短筒状をなす内側枠状部２０ｂと、からなり、全体としては表側に向けて開口した浅い略箱型をなしている。導光板受け部２０ａは、導光板１７などのシート類と同様に平面に視て横長の方形状をなしており、平面に視た大きさが導光板１７よりも一回り大きなものとされている。内側枠状部２０ｂは、平面に視て横長で方形の枠状をなしており、互いに直交する一対ずつの長辺部２０ｂ１と短辺部２０ｂ２とにより構成されている。内側枠状部２０ｂは、導光板１７を取り囲んでおり、内周面が全周にわたって導光板１７の外周端面と対向状をなしている。

　内側枠状部２０ｂには、図２及び図３に示すように、フレーム２１を固定するための係止爪部２２が設けられている。係止爪部２２は、内側枠状部２０ｂを部分的に叩き出すことで外面よりも外側に突出する形で配されている。係止爪部２２は、図１に示すように、内側枠状部２０ｂを構成する一対の短辺部２０ｂ２における長さ方向の中央位置付近に１つずつ、一対の長辺部２０ｂ１における長さ方向の中央位置を挟んだ２箇所に２つずつ、それぞれ配置されている。また、内側枠状部２０ｂにおける一方の長辺部２０ｂ１には、既述した通りＬＥＤ基板１６が取り付けられている。

　フレーム２１は、シャーシ２０と同様に金属製とされ、図１及び図２に示すように、導光板１７などのシート類を表側から押さえる導光板押さえ部２１ａと、導光板押さえ部２１ａの外周端から裏側（光出射側とは反対側）に向けて突出して短筒状をなす外側枠状部２１ｂと、からなり、全体としては横長の枠状をなしている。導光板押さえ部２１ａは、各辺の内寸が導光板１７などのシート類の各辺の長さよりも小さく、各辺の外寸が導光板１７などのシート類の各辺の長さよりも大きくなる一定幅の枠状をなしており、導光板１７などのシート類（直接的には最も表側の光学シート１８）における外周端部を全周にわたって表側から押さえるものとされる。外側枠状部２１ｂは、平面に視て横長で方形の枠状をなしており、互いに直交する一対ずつの長辺部２１ｂ１と短辺部２１ｂ２とにより構成されている。外側枠状部２１ｂは、内側枠状部２０ｂの外側に重なる形で内側枠状部２０ｂを取り囲んでおり、内周面が全周にわたって内側枠状部２０ｂの外周面と対向状をなしている。外側枠状部２１ｂと内側枠状部２０ｂとの間には、フレーム２１とシャーシ２０との組み付け公差を吸収するための隙間が空けられており、それによりシャーシ２０に対するフレーム２１の組み付け容易性が担保されている。

　外側枠状部２１ｂには、図２及び図３に示すように、シャーシ２０にフレーム２１を固定するための係止開口部２３が設けられている。係止開口部２３は、外側枠状部２１ｂを板厚方向に沿って内外に貫通する貫通孔とされており、その内部にシャーシ２０の係止爪部２２が入って開口縁における裏側部分に係止されるようになっている。係止開口部２３は、その内寸が係止爪部２２の外寸よりも大きくなる寸法設計とされており、それにより製造誤差が生じても係止爪部２２が係止開口部２３内に確実に入って固定機能が発揮されるようになっている。係止開口部２３は、図１に示すように、外側枠状部２１ｂにおける周方向についての配置が、内側枠状部２０ｂにおける周方向についての係止爪部２２の配置と一致しており、具体的には外側枠状部２１ｂを構成する一対の短辺部２１ｂ２における長さ方向の中央位置付近に１つずつ、一対の長辺部２１ｂ１における長さ方向の中央位置を挟んだ２箇所に２つずつ、それぞれ配置されている。また、導光板押さえ部２１ａは、液晶パネル１１の外周端部を裏側から支持しており、「液晶パネル支持部」であるとも言える。

　さて、本実施形態に係るバックライト装置１２は、図１に示すように、導光板１７の端面とシャーシ２０の内側枠状部２０ｂとの間に介在する形で配されることで、導光板１７の保持を図る導光板保持部２４を備えている。導光板保持部２４は、弾性材料（例えばゴム材料）からなるので、導光板１７及び内側枠状部２０ｂに対して弾性接触するものとされ、それにより導光板１７の安定的な保持が図られている。導光板保持部２４は、導光板１７の角部１７ＣＮに倣って平面に視て略Ｌ字型をなしている。詳しくは、導光板保持部２４は、導光板１７の角部１７ＣＮを構成する長辺側（一方）の端面に当接される第１保持部２４ａと、上記長辺側の端面に隣り合う短辺側（他方）の端面に当接される第２保持部２４ｂと、を繋いだ構成とされている。第１保持部２４ａは、導光板１７の長辺側の端面と内側枠状部２０ｂの長辺部２０ｂ１との間に介在することで導光板１７をＹ軸方向について保持し、第２保持部２４ｂは、導光板１７の短辺側の端面と内側枠状部２０ｂの短辺部２０ｂ２との間に介在することで導光板１７をＸ軸方向について保持することから、導光板保持部２４は、導光板１７をその板面に沿うＸ軸方向及びＹ軸方向について二次元的に保持する。導光板保持部２４は、導光板１７の四隅の各角部１７ＣＮのうち、Ｙ軸方向について一対の位置規制部１７ｅが設置された側（入光端面１７ａ側）とは反対側の一対の角部１７ＣＮをそれぞれ保持する形で一対が配置されている。導光板１７の外周端面のうち導光板保持部２４に当接される３つの端面は、いずれも非入光端面１７ｄとされる。言い換えると、導光板保持部２４は、導光板１７の外周端面のうち、入光端面１７ａを除いた他の全ての端面に対して当接される形で配されている。

　そして、導光板保持部２４には、図４及び図５に示すように、フレーム２１の外側枠状部２１ｂに対して弾性的に当接される弾性当接部２５が設けられている。弾性当接部２５は、導光板保持部２４と同じ弾性材料（例えばゴム材料）からなり、導光板保持部２４に一体形成されている。弾性当接部２５は、導光板保持部２４のうち内側枠状部２０ｂと対向状をなす外面から外側に突出する形で設けられている。本実施形態では、弾性当接部２５の当接対象である外側枠状部２１ｂと、弾性当接部２５が設けられた導光板保持部２４と、の間に介在する内側枠状部２０ｂには、貫通孔２６が設けられており、この貫通孔２６に弾性当接部２５が通されることで、外側枠状部２１ｂに対する弾性当接部２５の当接が実現されている。貫通孔２６は、内側枠状部２０ｂをその板厚方向に沿って内外に貫通しており、孔縁が無端環状をなしている。貫通孔２６の内寸は、弾性当接部２５の外寸とほぼ同じか少し大きくされている。これにより、弾性当接部２５は、貫通孔２６に通される部分の外周面が貫通孔２６の孔縁（特に表側部分）に対してほぼ全周にわたって当接（密着）されており、もってシャーシ２０に対する導光板保持部２４のＺ軸方向についての保持（抜け止め）が図られている。弾性当接部２５及び貫通孔２６は、それぞれ側方から視て方形状をなしている。弾性当接部２５は、導光板保持部２４の外面からの突出寸法が、内側枠状部２０ｂの板厚寸法と、内側枠状部２０ｂと外側枠状部２１ｂとの間の距離（間に空けられた隙間の寸法）と、を足し合わせた大きさと同じかそれよりも大きなものとされている。従って、弾性当接部２５は、内側枠状部２０ｂと外側枠状部２１ｂとを、互いの対向面間に隙間を空けた状態に弾性的に保持しており、それにより内側枠状部２０ｂと外側枠状部２１ｂとが相互に干渉する事態が生じ難いものとされる。

　このように、導光板１７の端面と内側枠状部２０ｂとの間に介在する導光板保持部２４に設けられた弾性当接部２５が外側枠状部２１ｂに弾性的に当接されているので、シャーシ２０とフレーム２１との間に組み付け公差に起因するがたつきや係止爪部２２と係止開口部２３との寸法差に起因するがたつきが生じた場合に液晶表示装置１０に振動が作用しても、外側枠状部２１ｂと内側枠状部２０ｂとが当たり合う（干渉し合う）事態が生じ難くなり、もって異音（金属干渉ノイズ）の発生が抑制される。特に、本実施形態に係る液晶表示装置１０は、車載用とされるためにロードノイズなどの振動が頻繁に作用するものの、上記した弾性当接部２５によって外側枠状部２１ｂと内側枠状部２０ｂとの当たり合いを好適に抑制することができるので、車内空間の静音化を図ることができる。そして、この弾性当接部２５は、既存の部品である導光板保持部２４に設けられているから、従来のように専用の部品を設置した場合に比べると、部品点数及び組付工数がそれぞれ削減されるので、低コスト化が図られる。

　詳しくは、弾性当接部２５は、図４に示すように、平面に視てＬ字型をなす導光板保持部２４において互いに直交する第１保持部２４ａと第２保持部２４ｂとにそれぞれ設けられている。以下では、第１保持部２４ａに設けられた弾性当接部２５を「第１弾性当接部２５Ａ」とし、第２保持部２４ｂに設けられた弾性当接部２５を「第２弾性当接部２５Ｂ」とする。第１弾性当接部２５Ａは、外側枠状部２１ｂにおける長辺部２１ｂ１に当接されており、それにより当該長辺部２１ｂ１が内側枠状部２０ｂにおける長辺部２０ｂ１と当たり合う事態が生じ難くなっている。第２弾性当接部２５Ｂは、外側枠状部２１ｂにおける短辺部２１ｂ２に当接されており、それにより当該短辺部２１ｂ２が内側枠状部２０ｂにおける短辺部２０ｂ２と当たり合う事態が生じ難くなっている。以上のように第１弾性当接部２５Ａと第２弾性当接部２５Ｂとが第１保持部２４ａと第２保持部２４ｂとにそれぞれ設けられることで、内側枠状部２０ｂと外側枠状部２１ｂとがＸ軸方向及びＹ軸方向について二次元的に当たり合い難くなっている。そして、これらの弾性当接部２５Ａ，２５Ｂが同じ導光板保持部２４に設けられているので、部品点数及び組付工数がさらに削減され、もって一層の低コスト化が図られる。

　弾性当接部２５は、図５に示すように、その外側の面に傾斜面２７を有している。傾斜面２７は、Ｚ軸方向（導光板１７の板面の法線方向）について出光板面１７ｂから遠ざかるのに連れて、外側枠状部２１ｂとの間の距離が小さくなるような勾配を有している。言い換えると、弾性当接部２５は、導光板保持部２４の外面からの突出量がＺ軸方向についての位置に応じて変化しており、Ｚ軸方向について最も出光板面１７ｂに近い表側の端位置にて上記突出量が内側枠状部２０ｂの板厚程度と最小となり、そこからＺ軸方向について出光反対板面１７ｃに近づく（出光板面１７ｂから遠ざかる）のに従って上記突出量が連続的に漸次増加し、出光板面１７ｂに到達する手前の段階で最大値となる。このような構成の傾斜面２７が弾性当接部２５に設けられているので、シャーシ２０に対してフレーム２１を表側から被せるようにして組み付ける際に、外側枠状部２１ｂの先端部に傾斜面２７に摺接されることでその進出動作が案内される。これにより、シャーシ２０に対するフレーム２１の組付作業性に優れる。

　弾性当接部２５には、図５に示すように、導光板１７の出光板面１７ｂからＺ軸方向（導光板１７の板面の法線方向）に沿って表側に向けて突出し、フレーム２１の導光板押さえ部２１ａに当接する押さえ部側弾性当接部２８が設けられている。詳しくは、押さえ部側弾性当接部２８は、最も表側の光学シート１８よりもさらに表側に突出することで、導光板押さえ部２１ａにおける裏側の面、つまり導光板１７などのシート類との対向面に当接している。これにより、導光板押さえ部２１ａとシャーシ２０の内側枠状部２０ｂとがＺ軸方向について当たり合う事態が生じ難いものとされ、もって異音の発生がより好適に抑制される。そして、弾性当接部２５及び押さえ部側弾性当接部２８が同じ導光板保持部２４に設けられているので、部品点数及び組付工数がさらに削減され、もって一層の低コスト化が図られる。

　以上説明したように本実施形態のバックライト装置（照明装置）１２は、ＬＥＤ（光源）１５と、外周端面のうちのＬＥＤ１５と対向する端面が光が入射される入光端面１７ａとされ、一対の板面のうちの一方が光を出射させる出光板面１７ｂとされる導光板１７と、導光板１７を取り囲んで外周端面と対向状をなす内側枠状部２０ｂと、導光板１７の外周端面の少なくとも一部と内側枠状部２０ｂとの間に介在する形で配されて導光板１７を保持する導光板保持部２４と、内側枠状部２０ｂの外側に重なる形で内側枠状部２０ｂを取り囲む外側枠状部２１ｂと、導光板保持部２４に設けられて外側枠状部２１ｂに弾性的に当接される弾性当接部２５と、を備える。

　このようにすれば、ＬＥＤ１５から発せられた光は、導光板１７の入光端面１７ａに入射してから導光板１７内を伝播した後に出光板面１７ｂから出射される。導光板１７は、自身の外周端面の少なくとも一部と内側枠状部２０ｂとの間に介在する導光板保持部２４によって保持が図られている。ここで、内側枠状部２０ｂと外側枠状部２１ｂとの間に例えば組み付け公差などに起因するがたつきが生じていると、当該バックライト装置１２に振動が作用したときに内側枠状部２０ｂと外側枠状部２１ｂとが当たり合って異音が発生することが懸念される。その点、導光板１７の外周端面の少なくとも一部と内側枠状部２０ｂとの間に介在する導光板保持部２４に設けられた弾性当接部２５が外側枠状部２１ｂに弾性的に当接されることで、外側枠状部２１ｂと内側枠状部２０ｂとが当たり合う事態が生じ難くなり、もって異音の発生が抑制される。そして、この弾性当接部２５は、既存の部品である導光板保持部２４に設けられているから、従来のように専用の部品を設置した場合に比べると、部品点数及び組付工数がそれぞれ削減されるので、低コスト化が図られる。

　また、内側枠状部２０ｂには、貫通孔２６が設けられており、弾性当接部２５は、貫通孔２６を通って外側枠状部２１ｂに当接されている。このように、外側枠状部２１ｂに当接される弾性当接部２５が内側枠状部２０ｂの貫通孔２６を通っているので、弾性当接部２５が貫通孔２６の孔縁に係止され、もって導光板保持部２４の抜け止めが図られる。

　また、導光板１７は、外周端面を構成する一対の端面が互いに直交し、これら一対の端面によって構成される角部１７ＣＮを有しており、導光板保持部２４は、角部１７ＣＮを構成する一対の端面のうち、一方の端面に当接される第１保持部２４ａと、他方の端面に当接される第２保持部２４ｂと、を繋いだ構成とされており、弾性当接部２５は、第１保持部２４ａと第２保持部２４ｂとにそれぞれ設けられている。このようにすれば、導光板１７は、角部１７ＣＮを構成する一対の端面のうち、一方の端面に当接される第１保持部２４ａと、他方の端面に当接される第２保持部２４ｂと、を繋いだ構成とされる導光板保持部２４によって二次元的な保持が図られる。このような構成の導光板保持部２４における第１保持部２４ａと第２保持部２４ｂとにそれぞれ弾性当接部２５が設けられることで、内側枠状部２０ｂと外側枠状部２１ｂとが二次元的に当たり合い難くなる。そして、これらの弾性当接部２５が同じ導光板保持部２４に設けられているので、部品点数及び組付工数がさらに削減され、もって一層の低コスト化が図られる。

　また、内側枠状部２０ｂと外側枠状部２１ｂとのいずれか一方に連なり導光板１７を出光板面１７ｂ側とは反対側から受ける導光板受け部２０ａと、内側枠状部２０ｂと外側枠状部２１ｂとのいずれか他方に連なり導光板１７を出光板面１７ｂ側から押さえる導光板押さえ部２１ａと、を備える。このようにすれば、導光板１７は、導光板受け部２０ａにより出光板面１７ｂ側とは反対側から受けられるとともに、導光板押さえ部２１ａにより出光板面１７ｂ側から押さえられることで、自身の板面の法線方向についての保持が図られる。

　また、導光板保持部２４には、導光板１７の出光板面１７ｂから突出して導光板押さえ部２１ａに当接する押さえ部側弾性当接部２８が設けられている。このようにすれば、押さえ部側弾性当接部２８が導光板押さえ部２１ａに当接することで、導光板押さえ部２１ａと、内側枠状部２０ｂと外側枠状部２１ｂとのいずれか一方と、が導光板１７の板面の法線方向について当たり合う事態が生じ難くなるので、異音の発生がより好適に抑制される。そして、弾性当接部２５及び押さえ部側弾性当接部２８が同じ導光板保持部２４に設けられているので、部品点数及び組付工数がさらに削減され、もって一層の低コスト化が図られる。

　また、導光板受け部２０ａが内側枠状部２０ｂに、導光板押さえ部２１ａが外側枠状部２１ｂに、それぞれ連ねられており、弾性当接部２５の外側の面には、導光板１７の板面の法線方向について出光板面１７ｂから遠ざかるのに連れて、外側枠状部２１ｂとの間の距離が小さくなる傾斜面２７が設けられている。このようにすれば、外側枠状部２１ｂに連なる導光板押さえ部２１ａの組み付けに際して、弾性当接部２５の外側の面に設けられた傾斜面２７によって外側枠状部２１ｂが案内されるので、組付作業性に優れる。

　また、内側枠状部２０ｂと外側枠状部２１ｂとのいずれか一方には、係止開口部２３が、内側枠状部２０ｂと外側枠状部２１ｂとのいずれか他方には、係止開口部２３内に入って係止開口部２３の開口縁に係止する係止爪部２２が、それぞれ設けられている。このようにすれば、内側枠状部２０ｂと外側枠状部２１ｂとが組み付けられると、係止開口部２３内に係止爪部２２が入って係止開口部２３の開口縁に係止されることで、内側枠状部２０ｂと外側枠状部２１ｂとの固定が図られる。ここで、係止開口部２３の内寸は、製造誤差が生じても係止爪部２２が確実に入るよう、係止爪部２２の外寸よりも大きくなる設定とされるのが好ましい。このような寸法設計では、係止爪部２２と係止開口部２３とに寸法差が生じ、それに起因して内側枠状部２０ｂと外側枠状部２１ｂとががたつき易くなることが懸念されるものの、上記したように導光板保持部２４に設けられた弾性当接部２５が外側枠状部２１ｂに弾性的に当接されることで、外側枠状部２１ｂと内側枠状部２０ｂとが当たり合う事態が生じ難くなり、もって異音の発生が抑制されている。

　また、本実施形態に係る液晶表示装置（表示装置）１０は、上記記載のバックライト装置１２と、バックライト装置１２から照射される光を利用して画像を表示する液晶パネル（表示パネル）１１と、を備える。このような構成の液晶表示装置１０によれば、液晶パネル１１に光を照射するバックライト装置１２の低コスト化が図られているので、製造コストが低廉化される。

　＜実施形態２＞
　本発明の実施形態２を図６または図７によって説明する。この実施形態２では、上記した実施形態１に記載したフレーム２１を省略した構成を示す。なお、上記した実施形態１と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。

　本実施形態に係るバックライト装置１１２は、図６に示すように、上記した実施形態１に記載したようなフレーム２１を備えておらず、それに代えてパネル固定部材２９を備えている。パネル固定部材２９は、液晶パネル１１１の外周端部に倣う横長の枠状をなしており、Ｚ軸方向について液晶パネル１１１とバックライト装置１１２に備えられるシート類との間に介在する形で配されている。パネル固定部材２９は、例えば遮光性を有する基材の両面に粘着材が塗布されてなる遮光両面テープからなり、基材の表側の粘着材が液晶パネル１１１に、基材の裏側の粘着材がシート類（最も表側の光学シート１１８）及びシャーシ１２０の内側枠状部１２０ｂに、それぞれ固着されることで、液晶パネル１１１とバックライト装置１１２との固定を図っている。

　続いて、ベゼル（パネル押さえ部材）１１３の構成について詳しく説明する。ベゼル１１３は、シャーシ１２０と同様に金属製とされ、図６に示すように、液晶パネル１１１を表側から押さえるパネル押さえ部３０と、パネル押さえ部３０の外周端から裏側（光出射側とは反対側）に向けて突出して短筒状をなす外側枠状部３１と、からなり、全体としては横長の枠状をなしている。パネル押さえ部３０は、各辺の内寸が液晶パネル１１１の表示領域の各辺の長さとほぼ同じかそれよりも大きく、各辺の外寸が液晶パネル１１１の各辺の外寸よりも大きくなる一定幅の枠状をなしており、液晶パネル１１１における外周端部（非表示領域）を全周にわたって表側から押さえるものとされる。外側枠状部３１は、平面に視て横長で方形の枠状をなしており、互いに直交する一対ずつの長辺部３１ａと短辺部（図示せず）とにより構成されている。外側枠状部３１は、シャーシ１２０の内側枠状部１２０ｂの外側に重なる形で内側枠状部１２０ｂを取り囲んでおり、内周面が全周にわたって内側枠状部１２０ｂの外周面と対向状をなしている。外側枠状部３１と内側枠状部１２０ｂとの間には、ベゼル１１３とシャーシ１２０との組み付け公差を吸収するための隙間が空けられており、それによりシャーシ１２０に対するベゼル１１３の組み付け容易性が担保されている。

　ベゼル１１３の外側枠状部３１には、図６に示すように、上記した実施形態１に記載されたフレーム２１の外側枠状部２１ｂ（図２及び図３を参照）と同様に、係止開口部１２３が貫通形成されている。係止開口部１２３内には、シャーシ１２０の内側枠状部１２０ｂに設けられた係止爪部１２２が入って開口縁における裏側部分に係止されることで、シャーシ１２０に対するベゼル１１３の保持が図られている。係止開口部１２３の内寸と、係止爪部１２２の外寸とには、上記した実施形態１に記載されたものと同様に一定の寸法差が確保されており、それにより製造誤差の有無などに拘わらず、係止開口部１２３及び係止爪部１２２の固定機能が確実に発揮されるようになっている。

　そして、導光板保持部１２４に設けられた弾性当接部１２５は、図７に示すように、シャーシ１２０の内側枠状部１２０ｂに貫通形成された貫通孔１２６を通してベゼル１１３の外側枠状部３１に対して弾性的に当接されている。この弾性当接部１２５によりシャーシ１２０の内側枠状部１２０ｂとベゼル１１３の外側枠状部３１とが、互いの対向面間に隙間を空けた状態に弾性的に保持されている。従って、シャーシ１２０とベゼル１１３との間に組み付け公差に起因するがたつきや係止爪部１２２と係止開口部１２３との寸法差に起因するがたつきが生じた場合に液晶表示装置１１０に振動が作用しても、外側枠状部３１と内側枠状部１２０ｂとが当たり合う事態が生じ難くなり、もって異音の発生が抑制される。

　以上説明したように本実施形態によれば、液晶パネル１１１をバックライト装置１１２側とは反対側から押さえるベゼル（パネル押さえ部材）１１３を備えており、ベゼル１１３は、外側枠状部３１を有している。このように、液晶パネル１１１をバックライト装置１１２側とは反対側から押さえるベゼル１１３が外側枠状部３１を有する構成においても、導光板保持部１２４に設けられた弾性当接部１２５が外側枠状部３１に弾性的に当接されることで、外側枠状部３１と内側枠状部１２０ｂとが当たり合う事態が生じ難くなり、もって異音の発生が抑制される。

　＜実施形態３＞
　本発明の実施形態３を図８によって説明する。この実施形態３では、上記した実施形態１から内側枠状部２２０ｂ及び弾性当接部２２５の構成を変更したものを示す。なお、上記した実施形態１と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。

　本実施形態に係る内側枠状部２２０ｂには、図８に示すように、弾性当接部２２５を通すための切欠部３２が形成されている。切欠部３２は、Ｚ軸方向に沿って表側に開口するよう内側枠状部２２０ｂを部分的に切り欠いて形成されている。従って、内側枠状部２２０ｂにおける切欠部３２の開口縁は、上記した実施形態１に記載されたような表側部分が存在しない構成となっている。弾性当接部２２５は、導光板保持部２２４に加えて押さえ部側弾性当接部２２８にも連なる形で設けられており、上記した切欠部３２を通って外側の外側枠状部２２１ｂに対して弾性的に当接されている。

　＜他の実施形態＞
　本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
　（１）上記した各実施形態では、内側枠状部に弾性当接部を通すための貫通孔や切欠部を設けるようにした場合を示したが、貫通孔や切欠部を省略することも可能である。その場合は、例えば弾性当接部を、導光板保持部には連ねず、押さえ部弾性当接部にのみ連なる形で設けるようにすればよい。その他にも、例えば内側枠状部の高さ（導光板受け部からの立ち上がり寸法）を全体的に低くし、内側枠状部よりも高い位置（表側の位置）に弾性当接部を設置するようにしてもよい。
　（２）上記した各実施形態において図示したもの以外にも、導光板保持部における弾性当接部の具体的な形状、形成範囲、設置数、配置などは適宜に変更可能である。また、貫通孔や切欠部の具体的な形状、形成範囲、設置数、配置などは適宜に変更可能である。
　（３）上記した各実施形態以外にも、内側枠状部に貫通孔と切欠部とを併存する形で設けることも可能である。
　（４）上記した各実施形態以外にも、導光板保持部の具体的な平面形状及び平面配置は適宜に変更可能である。例えば、導光板保持部が第１保持部のみからなる構成や第２保持部のみからなる構成とすることも可能であり、その場合は導光板保持部を導光板の角部における端面に当接させることもできるが、導光板保持部を導光板の角部以外の部分における端面に当接させる平面配置を採ることも可能となる。
　（５）上記した各実施形態において図示したもの以外にも、バックライト装置における導光板保持部の具体的な設置数、平面配置、断面形状などは適宜に変更可能である。
　（６）上記した各実施形態では、弾性当接部が導光板保持部に一体形成された場合を示したが、弾性当接部が導光板保持部とは別体とされて導光板保持部に対して取り付けられる構成であっても構わない。その場合は、弾性当接部と導光板保持部とを異素材とすることが可能となり、例えば弾性当接部としてばね材を用いることも可能であるが必ずしもその限りではない。
　（７）上記した各実施形態以外にも、導光板保持部及び弾性当接部の具体的な材料はゴム材料以外にも、ゲル材料、ジェル材料などに変更することも可能である。
　（８）上記した各実施形態では、シャーシが内側枠状部を、フレームまたはベゼルが外側枠状部を、それぞれ有する構成を示したが、シャーシが外側枠状部を、フレームまたはベゼルが内側枠状部を、それぞれ有する構成であっても構わない。
　（９）上記した各実施形態では、導光板における一対の角部を保持する形で一対の導光板保持部を設置した場合を示したが、角部を保持する導光板保持部の設置数を１つにすることも可能である。
　（１０）上記した各実施形態では、導光板が位置規制部を有する構成を示したが、位置規制部を有さない構成の導光板を用いることも勿論可能である。その場合は、導光板における四隅の各角部をそれぞれ保持する形で４つの導光板保持部を設けることも可能である。また、導光板における四隅の各角部の中の任意の３つの角部をそれぞれ保持する形で３つの導光板保持部を設けることも可能である。
　（１１）上記した各実施形態では、シャーシが導光板受け部を有する場合を示したが、シャーシが導光板を取り囲む内側枠状部のみを有する構成であっても構わない。
　（１２）上記した各実施形態では、係止爪部と係止開口部とによる固定構造を示したが、他の手段によってシャーシとフレームまたはベゼルとを固定するようにしても構わない。
　（１３）上記した各実施形態では、弾性当接部に傾斜面が設けられた構成を示したが、傾斜面を省略することも可能である。
　（１４）上記した各実施形態では、導光板保持部に押さえ部側弾性当接部が設けられた構成を示したが、押さえ部側弾性当接部を省略することも可能である。
　（１５）上記した実施形態１に記載したフレームと、実施形態２に記載したベゼルと、が併存する液晶表示装置にも本発明は適用可能である。その場合は、弾性当接部がフレームの外側枠状部と、ベゼルの外側枠状部と、の双方に対して当接する構成を採ることもできるが、両外側枠状部のいずれか一方のみと当接する構成を採ることも可能である。
　（１６）上記した各実施形態以外にも、バックライト装置に用いる光学シートの具体的な枚数や種類は適宜に変更可能である。
　（１７）上記した各実施形態以外にも、導光板の出光反対板面を覆う反射シートが省略されていても構わない。
　（１８）上記した各実施形態以外にも、ＬＥＤ基板におけるＬＥＤの実装数は適宜に変更可能である。
　（２０）上記した各実施形態では、頂面発光型のＬＥＤを示したが、側面発光型のＬＥＤを光源として用いることも可能である。また、ＬＥＤ以外の光源（有機ＥＬなど）を用いることも可能である。
　（２１）上記した各実施形態では、表示パネルとして液晶パネルを備える液晶表示装置について示したが、表示パネルとしてＭＥＭＳ（Micro Electro Mechanical Systems）表示パネルを備えるＭＥＭＳ表示装置にも本発明は適用可能である。

　１０，１１０...液晶表示装置（表示装置）、１１，１１１...液晶パネル（表示パネル）、１２，１１２...バックライト装置（照明装置）、１５...ＬＥＤ（光源）、１７...導光板、１７ａ...入光端面、１７ｂ...出光板面、１７ｄ...非入光端面（端面）、１７ＣＮ...角部、２０ａ...導光板受け部、２０ｂ，１２０ｂ，２２０ｂ...内側枠状部、２１ａ...導光板押さえ部、２１ｂ，２２１ｂ...外側枠状部、２２，１２２...係止爪部、２３，１２３...係止開口部、２４，１２４，２２４...導光板保持部、２４ａ...第１保持部、２４ｂ...第２保持部、２５，１２５，２２５...弾性当接部、２６，１２６...貫通孔、２７...傾斜面、２８，２２８...押さえ部側弾性当接部、３１...外側枠状部、１１３...ベゼル（パネル押さえ部材）

Claims

　光源と、
　外周端面のうちの前記光源と対向する端面が光が入射される入光端面とされ、一対の板面のうちの一方が光を出射させる出光板面とされる導光板と、
　前記導光板を取り囲んで前記外周端面と対向状をなす内側枠状部と、
　前記導光板の前記外周端面の少なくとも一部と前記内側枠状部との間に介在する形で配されて前記導光板を保持する導光板保持部と、
　前記内側枠状部の外側に重なる形で前記内側枠状部を取り囲む外側枠状部と、
　前記導光板保持部に設けられて前記外側枠状部に弾性的に当接される弾性当接部と、を備える照明装置。
　前記内側枠状部には、貫通孔が設けられており、
　前記弾性当接部は、前記貫通孔を通って前記外側枠状部に当接されている請求項１記載の照明装置。
　前記導光板は、前記外周端面を構成する一対の端面が互いに直交し、前記一対の端面によって構成される角部を有しており、
　前記導光板保持部は、前記角部を構成する前記一対の端面のうち、一方の端面に当接される第１保持部と、他方の端面に当接される第２保持部と、を繋いだ構成とされており、
　前記弾性当接部は、前記第１保持部と前記第２保持部とにそれぞれ設けられている請求項１または請求項２記載の照明装置。
　前記内側枠状部と前記外側枠状部とのいずれか一方に連なり前記導光板を前記出光板面側とは反対側から受ける導光板受け部と、
　前記内側枠状部と前記外側枠状部とのいずれか他方に連なり前記導光板を前記出光板面側から押さえる導光板押さえ部と、を備える請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記導光板保持部には、前記導光板の前記出光板面から突出して前記導光板押さえ部に当接する押さえ部側弾性当接部が設けられている請求項４記載の照明装置。
　前記導光板受け部が前記内側枠状部に、前記導光板押さえ部が前記外側枠状部に、それぞれ連ねられており、
　前記弾性当接部の外側の面には、前記導光板の前記板面の法線方向について前記出光板面から遠ざかるのに連れて、前記外側枠状部との間の距離が小さくなる傾斜面が設けられている請求項４または請求項５記載の照明装置。
　前記内側枠状部と前記外側枠状部とのいずれか一方には、係止開口部が、前記内側枠状部と前記外側枠状部とのいずれか他方には、前記係止開口部内に入って前記係止開口部の開口縁に係止する係止爪部が、それぞれ設けられている請求項１から請求項６のいずれか１項に記載の照明装置。
　請求項１から請求項７のいずれか１項に記載の照明装置と、
　前記照明装置から照射される光を利用して画像を表示する表示パネルと、を備える表示装置。
　前記表示パネルを前記照明装置側とは反対側から押さえるパネル押さえ部材を備えており、
　前記パネル押さえ部材は、前記外側枠状部を有している請求項８記載の表示装置。