JP6714816B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、衛生洗浄装置に関する。
トイレに設置される衛生洗浄装置は、ノズルから洗浄水を使用者の局部に噴射して、局部を洗浄する。このとき、噴射される洗浄水の温度が低すぎると、使用者が不快に感じることがある。そこで、衛生洗浄装置には、局部洗浄時に適度な温度の温水を噴射することが望まれる。
温水を供給する方法として、多数のトイレが設置される設備においては、例えば、セントラル給湯方式と呼ばれる給湯の方式が採用される。セントラル給湯方式においては、1ヶ所に設置された加熱装置によって水が熱され、湯が生成される。生成された湯は、配管等によって各トイレ室へ導かれる。また、湯とは別に、常温の水が水道管等の配管によって各トイレ室へ導かれる。このとき、衛生洗浄装置には、ミキシングバルブ(湯水混合弁)が用いられる。ミキシングバルブは、湯と常温の水とを混合して温水(混合水)を生成する。これにより、局部洗浄において、適度な温度の温水を噴射することが可能となる。
例えば特許文献1には、水と湯がサーモバルブにて混合される衛生洗浄装置の構成が開示されている。特許文献1に開示された衛生洗浄装置では、サーモバルブの下流側に逃がし弁付き減圧弁が設けられている。
実用新案登録第2596157号公報
特許文献1のように、圧力を調整する減圧弁をサーモバルブの下流側に設けた場合、サーモバルブに供給される湯の圧力およびサーモバルブに供給される水の圧力を、所定の圧力に調整することができない。これにより、サーモバルブよりも下流側に供給される混合水の温度が変化し、温度安定性が低下してしまうことがある。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、湯と水とが別々に供給される場合において、適度な温度の温水を安定的に供給できる衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、湯と水とを混合した混合水を生成するミキシングバルブと、前記混合水を、人体局部に向けて噴射して洗浄を行うノズルと、前記ミキシングバルブの上流側に設けられ、前記ミキシングバルブに供給される前記水の圧力を調整する水側調圧弁と、前記ミキシングバルブの上流側に設けられ、前記ミキシングバルブに供給される前記湯の圧力を調整する湯側調圧弁と、前記ミキシングバルブの下流側に設けられた安全弁と、前記混合水の流路であって、前記安全弁の下流側に設けられた第1分岐部と、前記第1分岐部から分岐し前記ノズルへ前記混合水を導くノズル側水路と、前記第1分岐部から分岐し前記混合水を外部へ排出する第1捨水路と、を含む流路と、を備え、前記第1捨水路は、ボウルを有する便器の上に設けられ、前記便器の後方側に位置し、前記混合水は、前記便器の後方へ向かって、前記第1捨水路から前記ボウルに排出され、前記第1捨水路は、屈曲部を有する整流区間を有し、前記整流区間は、前記屈曲部において前記混合水を整流することを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、ミキシングバルブ30の上流側に水側調圧弁17及び湯側調圧弁27が設けられるため、ミキシングバルブ30における給湯圧及び給水圧のそれぞれが、想定した圧力からずれることを抑制することができる。これにより、混合水の温度が設定温度からずれることを抑制し、温度安定性を向上させることができる。
また、ミキシングバルブ30の下流側に安全弁が設けられているため、例えば、湯側調圧弁に不具合が生じても、湯が想定外の部分から外部に流出することを防ぐことができる。また、安全弁よりも下流側に位置する部材を保護することができる。安全弁は、ミキシングバルブよりも下流、かつ、第1分岐部よりも上流に設けられているため、安全弁の数を1つとし、部材の数を抑えることができる。また、この衛生洗浄装置によれば、混合水が第1捨水路からボウルに排出される際に、混合水は、便器の後方に向かって流れる。これにより、第1捨水路から排出された混合水がボウル内の封水の上に勢いよく落ちることを防ぎ、便器の外側まで水が跳ねることを抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記安全弁の下流側に設けられ、前記混合水から機能水を生成する電解槽をさらに備えたことを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、電解槽は、湯側調圧弁、水側調圧弁、ミキシングバルブ及び安全弁の下流に設けられている。これにより、電解槽で生成された機能水がミキシングバルブにおいて薄められることがなく、機能水を効率良くノズル側へ供給することができる。
の発明は、第1または2の発明において、前記整流区間は、前記第1捨水路の下流側の端部に設けられ、前記便器の後方に向かって下方に傾斜することを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば第1捨水路の下流側の端部に設けられた整流区間によって、ボウルに排出される混合水の流れる方向が制御される。これにより、混合水がボウルに排出される際に、便器の後方へ向かって流れやすくなり、水跳ねをより抑制することができる。
の発明は、第1〜のいずれか1つの発明において、前記ミキシングバルブへの前記水の供給を制御する電磁弁と、前記ミキシングバルブへの前記湯の供給を制御する電磁弁と、を含む複数の電磁弁と、便座を温める便座ヒータと、前記衛生洗浄装置の消費電力が、前記複数の電磁弁における最大消費電力と前記便座ヒータにおける最大消費電力との和より低くなるように、前記複数の電磁弁の動作及び前記便座ヒータの動作を制御する制御部と、をさらに備えたことを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、制御部は、衛生洗浄装置の消費電力が低くなるように、複数の電磁弁の動作や便座ヒータの動作などを、制御する。これにより、限られた電力内でも快適に衛生洗浄装置の機能を使用することができる。また、消費電力が制限されることによって、安全性をさらに高めることができる。
本発明の態様によれば、湯と水とが別々に供給される場合において、適度な温度の温水を安定的に供給できる衛生洗浄装置を提供することができる。
本発明の実施の形態にかかる衛生洗浄装置を備えたトイレ装置を表す斜視図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置の内部を例示する平面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置における水路を例示するブロック図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置の機能水生成部に用いられる電解槽を例示する図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置のミキシングバルブを例示する断面図である。 図6(a)及び図6(b)は、実施形態に係る衛生洗浄装置の一部を例示する平面図及び断面図である。 図7(a)〜図7(d)は、実施形態に係る排水部材を例示する斜視図及び断面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置の便座を例示する平面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置を例示する回路図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置の制御部の動作を例示するフローチャートである。 実施形態に係る別の衛生洗浄装置の水路を例示するブロック図である。 実施形態に係る別の衛生洗浄装置を例示する回路図である。 実施形態に係る別の衛生洗浄装置の制御部の動作を例示するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる衛生洗浄装置を備えたトイレ装置を表す斜視図である。
図1に表したトイレ装置は、洋式腰掛便器(以下説明の便宜上、単に「便器」と称する)800と、その上に設けられた衛生洗浄装置100と、を備える。衛生洗浄装置100は、ケーシング400と、便座200と、便蓋300と、を有する。便座200と便蓋300とは、ケーシング400に対して開閉自在にそれぞれ軸支されている。
ここで、本願明細書においては、便座200に座った使用者からみて上方を「上方」とし、便座200に座った使用者からみて下方を「下方」とする。また、開いた状態の便蓋300に背を向けて便座200に座った使用者からみて前方を「前方」とし、便座200に座った使用者からみて後方を「後方」とする。また、便座200に座った使用者からみて右側を「右側方」とし、便座200に座った使用者からみて左側を「左側方」とする。
ケーシング400の内部には、便座200に座った使用者の「おしり」などの洗浄を実現する局部洗浄機能部などが内蔵されている。また、例えばケーシング400には、トイレ室への使用者の入室を検知する入室検知センサ402(人体検知手段)、便座200の前方にいる使用者を検知する人体検知センサ403(人体検知手段)、便座200への使用者の着座を検知する着座検知センサ404(人体検知手段)が設けられている。
着座検知センサ404が便座200に座った使用者を検知している場合において、使用者が例えばリモコンなどの操作部500を操作すると、ノズル473(洗浄ノズル)を便器800のボウル801内に進出させることができる。なお、図1に表した衛生洗浄装置100では、ノズル473がボウル801内に進出した状態を表している。ノズル473の進退は、モータによる駆動力などの任意の手段によって行われる。
ノズル473の先端部には、ひとつあるいは複数の吐水口474が設けられている。そして、ノズル473は、その先端部に設けられた吐水口474から水や温水を噴射して、便座200に座った使用者の「おしり」などを洗浄することができる。
なお、着座検知センサ404は、使用者が便座200に着座する直前において便座200の上方に存在する人体や、便座200に着座した使用者を検知することができる。すなわち、着座検知センサ404は、便座200に着座した使用者だけではなく、便座200の上方に存在する使用者を検知することができる。このような着座検知センサ404としては、例えば、赤外線投受光式の測距センサなどを用いることができる。
また、人体検知センサ403は、便器800の前方にいる使用者、すなわち便座200から前方へ離間した位置に存在する使用者を検知することができる。つまり、人体検知センサ403は、トイレ室に入室して便座200に近づいてきた使用者を検知することができる。このような人体検知センサ403としては、例えば、赤外線投受光式の測距センサなどを用いることができる。
また、入室検知センサ402は、トイレ室のドアを開けて入室した直後の使用者や、トイレ室に入室しようとしてドアの前に存在する使用者を検知することができる。つまり、入室検知センサ402は、トイレ室に入室した使用者だけではなく、トイレ室に入室する前の使用者、すなわちトイレ室の外側のドアの前に存在する使用者を検知することができる。このような入室検知センサ402としては、焦電センサや、ドップラーセンサなどのマイクロ波センサなどを用いることができる。マイクロ波のドップラー効果を利用したセンサや、マイクロ波を送信し反射したマイクロ波の振幅(強度)に基づいて被検知体を検出するセンサなどを用いた場合、トイレ室のドア越しに使用者の存在を検知することが可能となる。つまり、トイレ室に入室する前の使用者を検知することができる。
また、ケーシング400には、便座200を温める「便座ヒータ」や、便座200に座った使用者の「おしり」などに向けて温風を吹き付けて乾燥させる「温風乾燥機能」や、「脱臭ユニット」や「室内暖房ユニット」などの各種の機構が適宜設けられていてもよい。例えば、脱臭ユニット481は、電解水などが含浸されたフィルター及び脱臭ファン482を有する(図2参照)。トイレ室内の臭気は、脱臭ファン482の動作によって、ケーシング400内に吸引され、フィルターを通過する。これにより、悪臭成分が電解水によって吸収又は分解される。この際、ケーシング400の側面又は背面には、脱臭ユニットからの排気口及び室内暖房ユニットからの排出口が適宜設けられる。ただし、実施形態においては、便座ヒータ、温風乾燥機能、脱臭ユニット及び室温暖房ユニットなどは、必ずしも設けられなくてもよい。
図2は、実施形態に係る衛生洗浄装置の内部を例示する平面図である。
図2は、ケーシング400に内蔵されている局部洗浄機能部を表す。衛生洗浄装置100は、給水管91と、給湯管92と、給水接続部10と、給湯接続部20と、水側バルブユニット15と、湯側バルブユニット25と、ミキシングバルブ30と、安全弁部40と、切替部50(切替弁ユニット)と、オートクリーンユニット60(機能水生成部61)と、ノズル部470と、制御部480と、脱臭ユニット481と、を含む。これらは、ケーシング400のケースプレート401上に配置されている。ケースプレート401は、略水平方向に延在する皿状又は板状である。ケースプレート401は、適宜、排水等のために水平方向に対して傾斜した部分を有していてもよい。なお、図2では、便宜上、ケーシング400内の一部の要素を省略している。
制御部480は、IC素子などを含む制御回路(マイコン)である。制御部480によって、水側バルブユニット15、湯側バルブユニット25、ノズル部470及び脱臭ユニット481(脱臭ファン482)等に含まれる電磁弁やモータなどの動作が制御される。また、制御部480は、人体検知手段、便座ヒータ、オートクリーンユニット60などの動作を制御する。
図3は、実施形態に係る衛生洗浄装置における水路を例示するブロック図である。
給水管91は、水側配管部14を介して、水道や貯水タンクなどの給水源(図示せず)と接続される。水側配管部14は、ストレーナ11と、ストレーナ11の下流側に設けられた逆止弁12と、逆止弁12の下流側に設けられた止水弁13と、を有する。給水管91の下流側の端は、給水接続部10に接続される。これにより、給水管91は、衛生洗浄装置100に水を供給する。給水接続部10の下流側には、水側バルブユニット15が設けられる。水側バルブユニット15は、給水電磁弁16と、その下流側の水側調圧弁17と、を有する。水側バルブユニット15の下流側には、ミキシングバルブ30が設けられる。給水電磁弁16の開閉によって、ミキシングバルブ30へ水が供給される状態と、水の供給が停止された状態と、を切り替えることができる。水側調圧弁17は、例えば、シリンダ内に設けられバネ等によって付勢された弁(ピストン)を有する。シリンダ内に流入する水の圧力とバネ等による付勢力とに応じて、弁の開度が変化する。これにより、水側調圧弁17は、ミキシングバルブ30へ供給される水の圧力を調整する。
一方、給湯管92は、湯側配管部24を介して、加熱装置などの給湯源(図示せず)と接続される。湯側配管部24は、ストレーナ21と、ストレーナ21の下流側に設けられた逆止弁22と、逆止弁22の下流側に設けられた止水栓23と、を有する。給湯管92の下流側の端は、給湯接続部20に接続される。これにより、給湯接続部20は、衛生洗浄装置100に加熱された湯を供給する。給湯接続部20の下流側には、湯側バルブユニット25が設けられる。湯側バルブユニット25は、給湯電磁弁26と、その下流側の湯側調圧弁27と、を有する。湯側バルブユニット25の下流側にミキシングバルブ30が設けられる。給湯電磁弁26の開閉によって、ミキシングバルブ30へ湯が供給される状態と、湯の供給が停止された状態と、を切り替えることができる。湯側調圧弁27は、例えば、シリンダ内に設けられバネ等によって付勢された弁(ピストン)を有する。シリンダ内に流入する湯の圧力とバネ等による付勢力とに応じて、弁の開度が変化する。これにより、湯側調圧弁27は、ミキシングバルブ30へ供給される湯の圧力を調整する。
ミキシングバルブ30は、供給された湯と水とを混合して混合水を生成する。これにより、適度な温度の温水(混合水)を、下流側へ供給することができ、ノズル473から噴射することができる。なお、本願明細書において、「温水」とは、給水管から供給された水と、給湯管から供給された湯と、が任意の割合で混合された混合水をいう。特に言及しない場合、温水の温度は限定されない。
この例では、ミキシングバルブ30には、温度検知手段が設けられる。これにより、ミキシングバルブ30は、温水の温度を自動で調整することができる。例えば、ミキシングバルブ30は、温度検知手段としてワックスエレメントを用いたワックス式温度調整弁である。なお、実施形態において、ミキシングバルブ30には、ワックス式温度調整弁に限らず、任意の湯水混合弁を用いることができる。例えば、温度検知手段としてバイメタルや任意の温度センサを用いることができる。
ミキシングバルブ30の下流側には、安全弁部40が設けられる。安全弁部40は、サーミスタ41と安全弁42を有する。安全弁42は、例えば、シリンダ内に設けられバネ等によって付勢された弁(ピストン)を有する。シリンダ内に流入する温水の圧力が所定値よりも高くなると、弁が開き、図2及び図3に表した矢印A4のように温水は、ケースプレート401側へ導かれる。これにより温水は、ケースプレート401の前方に設けられた開口から外部(例えばボウル801)へ排水される。
衛生洗浄装置100が有する温水の流路110は、ミキシングバルブ30及び安全弁部40の下流側に設けられた第1分岐部51と、ノズル側水路55と、第1捨水路81と、を含む。ノズル側水路55及び第1捨水路81は、それぞれ、第1分岐部51の下流側に設けられ、第1分岐部51から分岐している。
第1分岐部51には、切替部50(切替弁ユニット)が設けられている。切替部50は、電磁弁150を含む。これにより、第1分岐部51は、ミキシングバルブ30から供給された温水の流路を切り替える。すなわち、電磁弁150のON/OFFによって、温水がノズル側水路55へ流れる状態と、温水が第1捨水路81へ流れる状態と、が切り替えられる。温水は、ノズル側水路55及び第1捨水路81の双方に同時に流れなくてよい。
第1捨水路81には、負圧破壊装置153が設けられている。第1捨水路81へ流れた温水は、図2及び図3に表した矢印A5のように、ケースプレート401側へ導かれ、ケースプレート401の前方に設けられた開口から外部(例えばボウル801)へ捨てられる。
例えば、使用者が衛生洗浄装置100を使用するときに、着座検知センサ404の出力に応じて、水側バルブユニット15及び湯側バルブユニット25が開かれる。このとき、湯や温水の流路、及び、その流路内に残留した温水が冷えていることがある。また、ミキシングバルブ30に所定量以上の水及び湯を流すことにより、ミキシングバルブ30は、温水の温度を調整することができる。このため、使用者の使用開始直後においては、ミキシングバルブ30から供給される温水の温度が使用者にとって低い場合がある。そこで、衛生洗浄装置100は、人体の着座検知の後に、所定量の温水を第1捨水路81へ捨てる。例えば、ミキシングバルブ30において、温水が適度な温度となるまで、第1捨水路81へ温水が流される。
その後、例えば、使用者が局部洗浄を行う際に操作部500を操作することで、電磁弁150によって流路が切り替えられる。これにより温水は、ノズル側水路55へ流れる。ノズル側水路55は、第2分岐部52と、導水路70と、第2捨水路82と、を含む。導水路70及び第2捨水路82は、それぞれ、第2分岐部52の下流側に設けられ、第2分岐部52から分岐している。
第2捨水路82は、温水をケースプレート401側へ導き、矢印A6のように、ケースプレート401の前方に設けられた開口から外部(例えばボウル801)へ捨てる。導水路70は、ノズル部470(ノズル473)へ温水を導く。
ノズル部470は、流量切替弁471と流路切替弁472とノズル473とを有する。流量切替弁471及び流路切替弁472によって、ノズル473における水勢の調節や、水を吐出する吐水口474の切替などが可能である。
以上により、適度な温度の温水(混合水)をノズル473から噴射することができる。
第2分岐部52よりも下流側の導水路70上には、オートクリーンユニット60及び負圧破壊装置154が設けられている。オートクリーンユニット60は、温水から機能水を生成する機能水生成部61を含む。機能水は、例えば、除菌機能を有する除菌水である。例えば、機能水生成部61は、電解槽を含み、電解槽の内部を流れる水道水(温水)を電気分解することにより、次亜塩素酸を含む機能水を生成する。オートクリーンユニット60は、衛生洗浄装置100の使用後に、ノズル部470に機能水を供給する。これにより、ノズル473の外周表面(胴体)などを除菌することができる。
なお、「機能水」とは、次亜塩素酸などの除菌成分を水道水よりも多く含む溶液をいう。また、機能水生成部61において生成される機能水は、銀イオンや銅イオンなどの金属イオンを含む溶液、電解塩素やオゾンなどを含む溶液であってもよい。機能水は、酸性水やアルカリ水であってもよい。実施形態において、殺菌水生成部は、電解槽に限定されるわけではない。例えば、除菌水は、除菌剤または除菌液を水に溶解させることによって生成されてもよい。
図4は、実施形態に係る衛生洗浄装置の機能水生成部に用いられる電解槽を例示する図である。
図4に表したように電解槽450は、陽極板451及び陰極板452を有する。電解槽450が通電され、陽極板451と陰極板452との間に電圧が印加されることにより、電解槽450の内部を流れる水道水(混合水)を電気分解することができる。ここで、水道水は、塩素イオンを含んでいる。この塩素イオンは、水源(例えば、地下水や、ダムの水や、河川などの水)に食塩(NaCl)や塩化カルシウム(CaCl)として含まれている。そのため、その塩素イオンを電気分解することにより次亜塩素酸が生成される。その結果、電解槽450において電気分解された水は、次亜塩素酸を含む液に変化する。次亜塩素酸は、除菌成分として機能し、その次亜塩素酸を含む溶液すなわち除菌水は、アンモニアなどによる汚れを効率的に除去または分解することができる。
図5は、実施形態に係る衛生洗浄装置のミキシングバルブを例示する断面図である。
この例では、ミキシングバルブ30は、バネ32と、ワックスエレメント33と、バネ34と、を有する。ワックスエレメント33は、バネ32及びバネ34による付勢力を受ける。
ミキシングバルブ30には、矢印A1のように水側バルブユニット15から水が流入し、矢印A2のように湯側バルブユニット25から湯が流入する。湯と水とは、ミキシングバルブ30内において混合される。混合された混合水(温水)は、矢印A3のように下流側に供給される。ここで、ワックスエレメント33中のワックスの体積は、温水の温度に応じて変化する。例えば、温水の温度が上昇すると、ワックスの体積が膨張する。すると、ワックスエレメント33の長さ(ピストンの位置)が変化し、湯の流入口の開度及び水の流入口の開度が変化する。これにより、ミキシングバルブ30に流入する湯の流量及び水の流量が変化する。従って、温水の温度が変化する。このようにして、温水の温度が所定の温度(設定温度)になるまで、湯の流量及び水の流量が自動で調整される。設定温度は、ワックスエレメント33の熱応答特性やバネの弾性力等を調整することによって定められる。
ミキシングバルブ30に供給される湯の圧力(給湯圧)およびミキシングバルブ30に供給される水の圧力(給水圧)によっても、ミキシングバルブ30の湯及び水の流入口の開度は、変化する。すなわち、湯の流量及び水の流量が変化する。このため、給湯圧及び給水圧の少なくともいずれかが、設定温度を定めたときに想定した圧力と異なると、湯の流量及び水の流量が想定した流量からずれる。その結果、温水の温度が設定温度からずれてしまうことがある。
これに対して、実施形態においては、ミキシングバルブ30の上流側に水側調圧弁17及び湯側調圧弁27が設けられている。このため、ミキシングバルブ30における給湯圧及び給水圧のそれぞれが、想定した圧力からずれることを抑制することができる。これにより、温水の温度が設定温度からずれることを抑制し、温度安定性を向上させることができる。従って、適度な温度の温水を安定的に供給できる。
例えば、水側調圧弁17及び湯側調圧弁27のいずれかに故障などの不具合が生じたときに、ミキシングバルブ30またはミキシングバルブ30よりも下流側の部材が高い水圧を受けることが考えられる。例えば、湯側調圧弁27に不具合が生じたときに、ミキシングバルブ30の下流側において、高い水圧を受けた部分から湯が外部に流出してしまう場合がある。
これに対して、実施形態においては、ミキシングバルブ30の下流側に安全弁42が設けられている。これにより、例えば、湯側調圧弁27に不具合が生じても、湯が想定外の部分から外部に流出することを防ぐことができる。また、安全弁42よりも下流側に位置する部材を保護することができる。
例えば、ミキシングバルブ30よりも上流に安全弁42を配置する構成も考えられる。しかしながら、この場合には、水側と湯側の2つの安全弁が必要となる。また、第1分岐部51よりも下流側に安全弁42を設けると、分岐した流路の数に応じて複数の安全弁が必要になることがある。これに対して、実施形態においては、安全弁42は、ミキシングバルブ30よりも下流、かつ、第1分岐部51よりも上流に設けられている。これにより、安全弁の数を1つとし、部材の数を抑えることができる。
また、図3に関して説明したように、実施形態において電解槽450(機能水生成部61)は、水側調圧弁17、湯側調圧弁27、ミキシングバルブ30及び安全弁42の下流側に設けられている。これに対して、例えば、電解槽450をミキシングバルブ30よりも上流側に設ける構成も考えられる。しかし、この場合、電解槽450によって生成された機能水は、ミキシングバルブにおける湯と水との混合に伴い薄められてしまう。一方、実施形態においては、電解槽450で生成された機能水がミキシングバルブ30において薄められることがなく、機能水を効率良くノズル側へ供給することができる。また、調圧弁17、27及びミキシングバルブ30によって、電解槽450における混合水の水圧、流量及び温度などを所定の状態に制御することができるため、機能水の生成(濃度など)の安定性を向上させることができる。
図6(a)及び図6(b)は、実施形態に係る衛生洗浄装置の一部を例示する平面図及び断面図である。
図6(a)に表したように、便器800は、下方に凹む凹状のボウル801を有する。ボウル801は、図示しない排水管に接続され、排泄物などを排水管に流す。ケースプレート401(ケーシング400)は、便器800の上に設けられ、便器800の後方側に位置する。第1捨水路81、第1分岐部51、ノズル側水路55などは、ケースプレート401の上に設けられている。
図6(b)は、図6(a)に示すS1−S2線における断面図である。第1捨水路81の下流側の端は、ボウル801内の後側に位置する。第1捨水路81は、その下流側の端部に設けられた排水部材180を有する。また、第1捨水路81は、第1分岐部51と排水部材180とを繋ぐ管状部材190を有する。
排水部材180は、屈曲した管状の部材である。すなわち、排水部材180は、第1方向D1に延びる第1部分181と、第1部分181から連続し第2方向D2に延びる第2部分182と、を有する。ケースプレート401の前端部には、開口401eが設けられており、排水部材180の第2部分182は、この開口401eに挿入されている。また、第2部分182の先端は、開口401eの一部を形成する前壁部401fにより隠蔽されている。
排水部材180の外周には、例えばフック状の係合部180aが設けられている。係合部180aは、ケースプレート401と係合する。これにより、ケースプレート401に対する排水部材180の位置及び向き(姿勢)が固定される。
第1部分181は、後方から前方に向かう下り傾斜を形成する。第2部分182は、前方から後方に向かう下り傾斜を形成する。これにより、温水は、便器800の後方へ向かって、第1捨水路81からボウル801に排出される。
ここで、図6(b)に示すように、ボウル801の内部には、封水801wが設けられている。すなわち、トイレの非使用時において所定量の水(封水)がボウル801内に溜められている。これにより、排泄物などが流れる排水管から臭気などが逆流することを防ぐことができる。このとき、温水が第1捨水路81(排水部材180)から封水801wに向かって落ちると、水が跳ねる。排水の流量や勢いによっては、便器800の外側まで水が跳ねてしまうことがある。
これに対して、実施形態では、上述の通り、温水は、第1捨水路81からボウル801に排出される際に、便器800の後方に向かって流れる。これにより、第1捨水路81から排出された温水がボウル801内の封水上に勢い良く落ちることを防ぎ、便器800の外側まで水が跳ねることを抑制することができる。
図7(a)〜図7(d)は、実施形態に係る排水部材を例示する斜視図及び断面図である。
図7(a)は、排水部材180を例示する斜視図である。図7(b)は、図7(a)に示すS3−S4線における断面図である。図7(c)は、図7(a)に示すS5−S6線における断面図である。図7(d)は、図7(a)に示すS7−S8線における断面図である。
図7(b)及び図7(c)に表したように、第2部分182の上流側には、仕切り部182aが設けられている。この例では、2つの仕切り部182aが設けられており、各仕切り部182aは、第1方向D1及び第2方向D2に垂直な方向に延在する板である。この板は、互いに平行に配置されている。このような仕切り部182aにより、温水の流路が、互いに略平行な複数の流路に分割される。図7(b)及び図7(d)に表したように、第2部分182の下流側においては、管の内周面に、第2方向D2に延在するリブ182b(凸部)が設けられている。この例では、4つのリブ182bが設けられている。
仕切り部182a及びリブ182bを設けることにより、第2部分182は、温水の流れを整える整流区間として機能する。例えば、排水部材180のように、管が屈曲していると屈曲した部分において温水の流れる方向が乱れやすい。このため、排水部材180から排出される温水の方向が乱れて、温水が便器800の後方に向かって流れにくくなる場合がある。これに対して、実施形態では、仕切り部182aによって、第2部分182の上流側に、第2方向D2に延在する複数の狭い流路が設けられている。流路が狭いことにより、温水が流れる方向が第2方向D2に揃えられる。そして、第2部分182の下流側のリブ182bによって、分割された温水が纏められる。
以上により、第2部分182(整流区間)は、温水の流れを整えることができる。すなわち、第2部分182から排出される温水の流れる方向が、第2方向D2からずれることを抑制できる。これにより、温水は、ボウル801に排出される際に、便器800の後方へ向かって流れやすくなり、水跳ねをより抑制することができる。例えば、排水部材180の径が小さくても、流量を確保しつつ、温水を排出することができる。
なお、整流区間の構成(仕切り部182aやリブ182bの数、配置及び形状など)は、この例に限られず、適宜変更可能である。例えば、仕切り部182aは、網状であってもよい。
図8は、実施形態に係る衛生洗浄装置の便座を例示する平面図である。
既に述べたとおり、便座200は、便座ヒータ201を有していてもよい。例えば、図8に示すように、便座ヒータ201は、コイル202と導電体部203とを有する。コイル202及び導電体部203は、便座200の内部に設けられる。
例えば、コイル202は、便座200を周回するように設けられる。導電体部203は、コイル202と着座面との間において、コイル202を覆うように設けられる。これにより、誘導加熱の原理によって、便座200の温度を上昇させることができる。すなわち、コイル202に高周波電流を流すことにより、高周波で変化する磁界が発生する。これにより、導電体部203を通過する磁界が変化することで渦電流が生じ、導電体部203が発熱する。コイル202への通電(便座ヒータ201の動作)は、制御部480によって制御される。
図9は、実施形態に係る衛生洗浄装置を例示する回路図である。
図9に表したように、便座ヒータ201、電磁弁160、脱臭ファン482、制御部480のそれぞれは、電源170と電気的に接続されている。
便座ヒータ201は、便座200の温度を検知する便座サーミスタ204を有する。便座ヒータ及び便座サーミスタ204は、それぞれ、制御部480と電気的に接続されている。制御部480は、便座ヒータ201に供給される電力を制御して、便座200の温度を調整することができる。例えば、制御部480は、便座ヒータ201のオン及びオフを切り替える。
脱臭ファン482は、制御部480と電気的に接続されている。制御部480は、脱臭ファン482に供給される電力を制御して、脱臭ファン482の回転速度を制御することができる。
電磁弁160は、図3に関して説明した給水電磁弁16、給湯電磁弁26及び電磁弁150のいずれかである。図9では、便宜上、1つの電磁弁160のみが図示されているが、実施形態においては、複数の電磁弁(給水電磁弁16、給湯電磁弁26及び電磁弁150)のそれぞれが、電磁弁160のように、電源170及び制御部480に接続される。制御部480によって、複数の電磁弁のそれぞれの動作(開閉)が制御される。
図10は、実施形態に係る衛生洗浄装置の制御部の動作を例示するフローチャートである。図10は、図9に関して説明した構成における制御部480の動作の一例を表している。
制御部480は、便座ヒータ201及び脱臭ファン482の使用状況の情報を取得し、衛生洗浄装置100の全体における消費電力を算出することができる(ステップS101)。
例えば、衛生洗浄装置100の全体における消費電力が所定の電力(定格電力)よりも高い場合(ステップS102:YES)、制御部480は、便座ヒータ201及び脱臭ファン482の少なくともいずれかにおける消費電力を低く設定する(ステップS103)。これにより、衛生洗浄装置100における消費電力を所定の電力よりも低くする。
複数の電磁弁(給水電磁弁16、給湯電磁弁26及び電磁弁150)の少なくともいずれかを動作させると、衛生洗浄装置100における消費電力が所定の電力よりも高くなる場合(ステップS104:YES)、制御部480は、便座ヒータ201及び脱臭ファン482の少なくともいずれかにおける消費電力を低く設定する。または、制御部480は、便座ヒータ201及び脱臭ファン482の少なくともいずれかをオフとする(ステップS105)。その後、複数の電磁弁の少なくともいずれかが駆動される(ステップS106)。電磁弁の駆動が終了すると、制御部480は、便座ヒータ201及び脱臭ファン482における電力をステップS104における状態に戻す(ステップS108)。例えば、便座ヒータ201又は脱臭ファン482を再びオンにする。
このように、制御部480は、複数の電磁弁を動作させるときに、便座ヒータ201及び脱臭ファン482の少なくともいずれかの消費電力を低下させる。これにより、衛生洗浄装置100における消費電力を所定の電力よりも低くすることができる。
なお、衛生洗浄装置100における消費電力が所定の電力よりも高くならない場合(ステップS104:NO)は、便座ヒータ201及び脱臭ファン482の消費電力を変更せずに、電磁弁を駆動してもよい(ステップS107)。
以上説明したように、制御部480は、衛生洗浄装置100の消費電力が、所定の電力よりも低くなるように、複数の電磁弁、便座ヒータ、及び脱臭ファンの動作を制御する。例えば、所定の電力(ワット:W)は、複数の電磁弁における最大消費電力と、便座ヒータ201における最大消費電力と、脱臭ファン482における最大消費電力の和以下である。脱臭ファン482が設けられない場合、所定の電力は、例えば、複数の電磁弁における最大消費電力と、便座ヒータ201における最大消費電力と、の和以下である。なお、最大消費電力とは、製品(衛生洗浄装置)の規格により定められた適正な使用条件下での消費電力の最大値である。
多数のトイレが設置されるホテルなど設備においては、1つの衛生洗浄装置において使用することができる電力が限られている場合がある。このような場合でも、制御部480は、衛生洗浄装置100の消費電力が低くなるように、複数の電磁弁の動作や便座ヒータの動作などを、制御する。これにより、限られた電力内でも快適に衛生洗浄装置100の機能を使用することができる。
図11は、実施形態に係る別の衛生洗浄装置の水路を例示するブロック図である。
図11に表した衛生洗浄装置100aは、前述の衛生洗浄装置100と比較して、ミキシングバルブ30の代わりに熱交換器ユニット130が設けられている。熱交換器ユニット130は、水側バルブユニット15と第1分岐部51との間に設けられている。熱交換器ユニット130は、温水ヒータ131を有する。温水ヒータ131は、供給された水を加熱する。衛生洗浄装置100aは、給湯管92、給湯接続部20及び湯側バルブユニット25を有さない。上記以外について、衛生洗浄装置100aの構成は、衛生洗浄装置100の構成と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図12は、実施形態に係る別の衛生洗浄装置を例示する回路図である。
図12に表したように、衛生洗浄装置100aにおいては、温水ヒータ131は、電源170及び制御部480のそれぞれと電気的に接続されている。温水ヒータ131には、加熱された水の温度を検知する温水サーミスタ132が設けられている。制御部480は、温水ヒータ131に供給される電力を制御して、供給された水の温度を調整することができる。例えば、制御部480は、温水ヒータ131のオン及びオフを切り替える。上記以外については、図9に関する説明と同様である。
図13は、実施形態に係る別の衛生洗浄装置の制御部の動作を例示するフローチャートである。図13は、図12に関して説明した構成における制御部480の動作の一例を表している。
使用者が操作部500を操作して、局部洗浄が開始されると、制御部480は、便座ヒータ201、温水ヒータ131及び脱臭ファン482のそれぞれの使用状況から、衛生洗浄装置100aの消費電力を算出する(ステップS201)。
例えば、衛生洗浄装置100aにおける消費電力が所定の電力(定格電力)よりも高い場合(ステップS202:YES)、制御部480は、温水サーミスタ132によって検知された温度、および便座サーミスタ204によって検知された温度を読み込む(ステップS203)。
制御部480は、便座200の設定温度から、便座サーミスタ204によって検知された温度を引いた値(差分ΔT1)を算出する。また、制御部480は、水の設定温度から、温水サーミスタ132によって検知された温度を引いた値(差分ΔT2)を算出する(ステップS204)。なお、便座200及び水のそれぞれの設定温度は、使用者が操作部500等を操作することにより、適宜設定することができる。
差分ΔT1が差分ΔT2よりも大きい場合(ステップS205:YES)、制御部480は、温水ヒータ131をオフにする、または、パターン制御によって温水ヒータ131における消費電力を低く設定する(ステップS206)。
差分ΔT1が差分ΔT2以下の場合(ステップS205:NO)、制御部480は、便座ヒータ201をオフにする、または、パターン制御によって便座ヒータ201における消費電力を低く設定する(ステップS207)。
ステップS206又はS207の後に、衛生洗浄装置100aにおける消費電力が、所定の電力よりも高い場合(ステップS208:YES)、制御部480は、脱臭ファン482をオフにする、または、脱臭ファン482消費電力を低く設定してファンの回転速度を低速化する(ステップS209)。
以上説明したように、例えば、制御部480は、脱臭ファン482、便座ヒータ201、温水ヒータ131及び複数の電磁弁を所定の電力以下で制御する。これにより、限られた電力内でも快適に衛生洗浄装置100aの機能を使用することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、ミキシングバルブ、ノズル、調圧弁、安全弁、流路などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 給水接続部、 11 ストレーナ、 12 逆止弁、 13 止水弁、 14 水側配管部、 15 水側バルブユニット、 16 給水電磁弁、 17 水側調圧弁、 20 給湯接続部、 21 ストレーナ、 22 逆止弁、 23 止水栓、 24 湯側配管部、 25 湯側バルブユニット、 26 給湯電磁弁、 27 湯側調圧弁、 30 ミキシングバルブ、 32 バネ、 33 ワックスエレメント、 34 バネ、 40 安全弁部、 41 サーミスタ、 42 安全弁、 50 切替部、 51 第1分岐部、 52 第2分岐部、 55 ノズル側水路、 60 オートクリーンユニット、 61 機能水生成部、 70 導水路、 81 第1捨水路、 82 第2捨水路、 91 給水管、 92 給湯管、 100、100a 衛生洗浄装置、 110 流路、 130 熱交換器ユニット、 131 温水ヒータ、 132 温水サーミスタ、 150 電磁弁、 153、154 負圧破壊装置、 160 電磁弁、 170 電源、 180 排水部材、 180a 係合部、 181 第1部分、 182 第2部分、 182a 仕切り部、 182b リブ、 190 管状部材、 200 便座、 201 便座ヒータ、 202 コイル、 203 導電体部、 204 便座サーミスタ、 300 便蓋、 400 ケーシング、 401 ケースプレート、 401e 開口、 401f 前壁部、 402 入室検知センサ、 403 人体検知センサ、 404 着座検知センサ、 450 電解槽、 451 陽極板、 452 陰極板、 470 ノズル部、 471 流量切替弁、 472 流路切替弁、 473 ノズル、 474 吐水口、 480 制御部、 481 脱臭ユニット、 482 脱臭ファン、 500 操作部、 800 便器、 801 ボウル、 801w 封水

Claims (4)

  1. 湯と水とを混合して混合水を生成するミキシングバルブと、
    前記混合水を、人体局部に向けて噴射して洗浄を行うノズルと、
    前記ミキシングバルブの上流側に設けられ、前記ミキシングバルブに供給される前記水の圧力を調整する水側調圧弁と、
    前記ミキシングバルブの上流側に設けられ、前記ミキシングバルブに供給される前記湯の圧力を調整する湯側調圧弁と、
    前記ミキシングバルブの下流側に設けられた安全弁と、
    前記混合水の流路であって、
    前記安全弁の下流側に設けられた第1分岐部と、
    前記第1分岐部から分岐し前記ノズルへ前記混合水を導くノズル側水路と、
    前記第1分岐部から分岐し前記混合水を外部へ排出する第1捨水路と、
    を含む流路と、
    を備え
    前記第1捨水路は、ボウルを有する便器の上に設けられ、前記便器の後方側に位置し、
    前記混合水は、前記便器の後方へ向かって、前記第1捨水路から前記ボウルに排出され、
    前記第1捨水路は、屈曲部を有する整流区間を有し、
    前記整流区間は、前記屈曲部において前記混合水を整流することを特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 前記安全弁の下流側に設けられ、前記混合水から機能水を生成する電解槽をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。
  3. 前記整流区間は、前記第1捨水路の下流側の端部に設けられ、前記便器の後方に向かって下方に傾斜することを特徴とする請求項1または2に記載の衛生洗浄装置。
  4. 前記ミキシングバルブへの前記水の供給を制御する電磁弁と、前記ミキシングバルブへの前記湯の供給を制御する電磁弁と、を含む複数の電磁弁と、
    便座を温める便座ヒータと、
    前記衛生洗浄装置の消費電力が、前記複数の電磁弁における最大消費電力と前記便座ヒータにおける最大消費電力との和より低くなるように、前記複数の電磁弁の動作及び前記便座ヒータの動作を制御する制御部と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。
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