JP6713393B2 - タイヤ状態検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ状態検出装置に関する。
複数の車輪を備える車両に設けられたタイヤ状態監視装置としては、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載のタイヤ状態監視装置は、車輪に装着されたタイヤ状態検出装置と、受信機とを備える。
タイヤ状態検出装置は、タイヤの状態を検出する状態検出部と、この状態検出部によって検出された情報を含んだデータ信号を送信する送信部と、タイヤ状態検出装置を制御する制御部とを備える。送信部からは、例えば、所定間隔毎にデータ信号が送信される。
また、タイヤ状態検出装置は、トリガ装置から送信されるトリガ信号を受信可能であるトリガ受信部を備える。トリガ信号は、タイヤ状態検出装置に外部から指令を与えるときに送信される。例えば、任意のタイミングでデータ信号を送信させたい場合、タイヤ状態検出装置が正常に動作しているかを検査する場合、データ信号の送信間隔を変更したい場合、IDコードを登録する場合などにトリガ信号は送信される。制御部は、トリガ信号に応じてタイヤ状態検出装置の制御を行う。
特開2014−91344号公報
ところで、タイヤ状態検出装置には受信形式が定められており、その受信形式に適合する信号を受信する。トリガ受信部は、信号(電波)を検知した場合に、その信号が受信形式に適合しているか否かを判断する。信号が、受信形式に適合している場合、その信号はトリガ信号であると判断し、制御部にデータを取得させる。受信形式には、様々な種類があり、受信形式に適合したトリガ信号を送信可能なトリガ装置でしかタイヤ状態検出装置に指令を与えることはできない。また、トリガ装置についても、送信できるトリガ信号が定まっているため、タイヤ状態検出装置の受信形式に適合しないトリガ信号を送信するトリガ装置では、タイヤ状態検出装置に指令を与えることができない。
本発明の目的は、汎用性を高めることができるタイヤ状態検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するタイヤ状態検出装置は、電力源と、タイヤの状態を検出する状態検出部と、前記状態検出部によって検出された情報を受信機に向けて送信する送信部と、を備えたタイヤ状態検出装置であって、トリガ装置から送信されるトリガ信号を受信するトリガ受信部と、前記トリガ受信部の受信形式を切り替える制御部と、を備える。
これによれば、トリガ受信部の受信形式が切り替えられることで、トリガ受信部は複数の受信形式でトリガ信号を受信できる。したがって、トリガ受信部は、異なる受信形式に適合した複数種類のトリガ装置から送信されたトリガ信号であっても受信することができる。1つの受信形式でのみトリガ信号を受信可能なタイヤ状態検出装置に比べて、汎用性を高めることができる。
上記タイヤ状態検出装置について、前記制御部は、前記トリガ受信部で受信可能に設定された複数の受信形式を所定の間隔毎に切り替える第1状態と、前記トリガ受信部の受信形式を前記複数の受信形式の中から予め定められた1つの受信形式とする第2状態とを切り替えてもよい。
第1状態では、受信形式を所定の間隔毎に切り替えることで、複数の受信形式でトリガ信号を受信可能としている。しかしながら、複数の受信形式でトリガ信号を受信可能とするために、電力源の消費電力は大きくなっている。トリガ受信部を、第2状態に切り替え可能とすることで、トリガ受信部を常に第1状態とする場合に比べて、電力源の消費電力を低減させることができる。
上記タイヤ状態検出装置について、前記制御部は、前記トリガ受信部で受信可能に設定された複数の受信形式を所定の間隔毎に切り替える第1状態と、前記複数の受信形式のうち予め定められた受信形式とは異なる受信形式に切り替わるまでの間隔を第1状態での間隔よりも長くした第2状態とを切り替えてもよい。
これによれば、電力源の消費電力を低減させることができる。
上記タイヤ状態検出装置について、前記制御部は、前記トリガ受信部で受信可能に設定された複数の受信形式を所定の間隔毎に切り替える第1状態と、前記トリガ受信部の受信形式を、複数の受信形式のうち予め定められた受信形式とは異なる受信形式にする時間を前記第1状態での時間よりも短くした第2状態とを切り替えてもよい。
これによれば、電力源の消費電力を低減させることができる。
上記タイヤ状態検出装置について、前記制御部は、処理を行った回数を所定の計数時点から計数し、前記処理を行った回数が処理閾値以上となった場合に前記第1状態を前記第2状態に切り替えてもよい。
これによれば、処理を行った回数が処理閾値以上となった場合に第1状態が第2状態に切り替えられる。すなわち、計数時点から、処理を行った回数が処理閾値以上となるまでの特定期間のみトリガ受信部は第1状態となる。特定期間を経過した後は、トリガ受信部が第2状態となることで、電力源の消費電力を低減させることができる。
上記タイヤ状態検出装置について、前記制御部は、前記状態検出部によって検出された検出値が閾値以上か否かに基づき前記第1状態と前記第2状態とを切り替えてもよい。
これによれば、状態検出部によって検出された検出値を利用して、第1状態と第2状態とを切り替えることができる。
上記タイヤ状態検出装置について、前記制御部は、前記状態検出部によって検出された検出値が閾値以上か否かに基づき前記第1状態を前記第2状態に切り替えるとともに、以後、前記検出値の値に関わらず前記第2状態を維持してもよい。
これによれば、検出値の値に応じて第2状態を第1状態に切り替える場合と比較して、電力源の消費電力を低減させることができる。
本発明によれば、汎用性を高めることができる。
第1実施形態におけるタイヤ状態監視装置、及び、トリガ装置の概略図。 第1実施形態における送信機、及び、トリガ装置の概略構成図。 (a)はキャリアディテクトに適合するトリガ信号を示す概略図、(b)はテレグラムに対応するトリガ信号を示す概略図。 第1実施形態におけるトリガ受信部の概略構成図。 送信機用制御部が行う処理を示すフローチャート。 第1実施形態における第1状態を示す図。 第1実施形態における第2状態を示す図。 第1実施形態における第2状態を示す図。 第2状態の変形例を示す図。 第2状態の変形例を示す図。
(第1実施形態)
以下、タイヤ状態検出装置の第1実施形態について説明する。
図1に示すように、タイヤ状態監視装置20は、車両10の4つの車輪11にそれぞれ装着される送信機21と、車両10に設置される受信機40とを備える。各車輪11は、ホイール12と、このホイール12に装着されたタイヤ13とを備える。送信機21としては、タイヤバルブに固定されたものや、ホイールやタイヤに固定されたものが用いられる。
送信機21は、タイヤ13の内部空間に配置されるように、車輪11に取り付けられている。タイヤ状態検出装置としての送信機21は、対応するタイヤ13の状態(例えば、タイヤ空気圧やタイヤ内温度)を検出して、検出したタイヤ13の情報を含むデータ信号を受信機40に無線送信する。タイヤ状態監視装置20は、送信機21から送信されるデータ信号を受信機40で受信することで、タイヤ13の状態を監視する装置である。
図2に示すように、送信機21は、圧力センサ22、温度センサ23、加速度センサ24、送信機用制御部25、送信回路26、トリガ受信部60、送信アンテナ28、受信アンテナ29、バッテリ30、及び、電圧センサ31を備える。バッテリ30は、送信機21の電力源となる。
圧力センサ22は、対応するタイヤ13の空気圧を検出する。圧力センサ22は、検出結果を送信機用制御部25に出力する。温度センサ23は、対応するタイヤ13内の温度を検出する。温度センサ23は、検出結果を送信機用制御部25に出力する。加速度センサ24は車輪11とともに回転して自身に作用する加速度を検出する。加速度センサ24は、検出結果を送信機用制御部25に出力する。なお、加速度センサ24は、車輪11の回転に伴う遠心加速度を検出できるように取り付けられている。具体的にいえば、加速度センサの検出軸は、遠心加速度が作用する方向を向いている。本実施形態では、圧力センサ22、温度センサ23、及び、加速度センサ24が状態検出部として機能している。電圧センサ31は、バッテリ30の電圧(バッテリ30の両端電圧)を検出する。電圧センサ31は、検出結果を送信機用制御部25に出力する。
制御部としての送信機用制御部25は、CPU25a及び記憶部25b(RAMやROM等)を含むマイクロコンピュータ等よりなる。記憶部25bには各送信機21の固有の識別情報であるIDコードが登録されている。また、記憶部25bには、送信機21を制御する種々のプログラムが記憶されている。プログラムには、後述する受信形式を切り替えるプログラムが含まれる。また、送信機用制御部25は、計時機能を備える。計時機能は、例えば、タイマや、カウンタによって実現される。
送信機用制御部25は、所定の取得間隔毎(例えば、数秒〜数十秒毎)に、圧力センサ22、温度センサ23、加速度センサ24、及び、電圧センサ31によって検出された検出結果を取得し、検出値を得る。なお、検出値は、各センサ22,23,24,31の出力をAD変換することで得られる。AD変換は、各センサ22,23,24,31で行われてもよいし、送信機用制御部25で行われてもよい。すなわち、各センサ22,23,24,31又は送信機用制御部25は、AD変換器を含む。検出値は、圧力、温度、加速度、及び、電圧である。送信機用制御部25は、検出結果に基づいて、タイヤ状態(例えば、タイヤ空気圧やタイヤ内温度)やIDコードを含むデータを生成する。送信機用制御部25は、生成したデータを送信回路26に出力する。送信部としての送信回路26は、送信機用制御部25からのデータを変調してデータ信号(RF信号)を生成し、送信アンテナ28から送信する。
送信機用制御部25は、加速度センサ24によって検出された加速度から車両10が走行しているか停止しているかを判定している。加速度センサ24に作用する加速度は、車速が速くなるにつれて大きくなっていく。送信機用制御部25は、加速度センサ24によって検出された加速度が走行判定用閾値以上であれば車両10が走行していると判定し、加速度センサ24によって検出された加速度が走行判定用閾値未満であれば車両10が停止していると判定する。走行判定用閾値は、公差などを考慮して、車両10が停止しているときに加速度センサ24によって検出される加速度よりも大きい値が設定される。送信機用制御部25は、車両10の走行中には、車両10の停止中に比べて高頻度でデータ信号の送信を行わせる。
また、送信機用制御部25は、取得した検出値から故障判定を行っている。各センサ22,23,24,31の検出値には、予め、取り得る範囲が設定されている。この範囲を超えた検出値が検出された場合、送信機用制御部25は、センサ22,23,24,31が故障(例えば、断線や短絡)していると判断する。
図1に示すように、受信機40は、受信機用制御部41と、受信機用受信回路42と、受信アンテナ43とを備える。受信機用制御部41には、警報器44が接続されている。受信機用制御部41は受信機用CPU41a及び受信機用記憶部41b(ROMやRAM等)を含むマイクロコンピュータ等よりなる。受信機用受信回路42は、各送信機21から受信アンテナ43を介して受信されたデータ信号を復調して、受信機用制御部41に出力する。
受信機用制御部41は、受信機用受信回路42からのデータ信号に基づき、タイヤ13の状態(例えば、タイヤ空気圧やタイヤ内温度)を把握する。受信機用制御部41は、タイヤ13に異常が生じている場合には、警報器(報知器)44にて報知を行う。警報器44としては、例えば、異常を光の点灯や点滅によって報知する装置や、異常を音によって報知する装置が用いられる。なお、受信機としては、車両10の搭乗者が所持する携帯端末などを用いることもできる。
送信機21は、トリガ装置50から送信されるトリガ信号に応じて、種々の動作を行うことが可能である。トリガ信号としては、例えば、送信機21にデータ信号の送信を要求する信号、データ信号の送信間隔などの変更を要求する信号、送信機21の記憶部25bにIDコードの登録を要求する信号、送信機21のソフトウェアを更新する信号などが挙げられる。トリガ装置50は、例えば、送信機21を製造する工場、送信機21を車輪11に装着する工場(生産拠点)、ディーラーなどに配備されている。
送信機用制御部25は、トリガ受信部60を介してトリガ信号を受信した場合に、トリガ信号に応じた動作を送信機21に行わせる。ここで、送信機21(トリガ受信部60)には、予め受信形式が定められており、受信形式に適合するトリガ装置50から送信されたトリガ信号のみを受信する。本実施形態の受信形式は、キャリアディテクトとテレグラムである。
以下、トリガ装置50と送信機21のトリガ受信部60について詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、トリガ装置50は、複数の操作部51、トリガ装置用送信回路52、トリガ装置用受信回路53、表示部54、トリガ装置用制御部55、トリガ装置用送信アンテナ56、及び、トリガ装置用受信アンテナ57を備える。各操作部51は、使用者に操作される。複数の操作部(スイッチ)51は、送信機21に行わせることが可能な動作に対応しており、操作部51の操作に応じた動作を要求するトリガ信号がトリガ装置50から送信される。
操作部51は、トリガ装置用制御部55に接続されている。トリガ装置用制御部55は操作部51の操作に応じてデータを生成する。このデータには、上記したように、送信機21にタイヤ情報の送信を要求するデータなどが含まれる。
トリガ装置用制御部55は、生成したデータをトリガ装置用送信回路52に出力する。トリガ装置用送信回路52は、データに応じたトリガ信号を生成する。トリガ信号は、トリガ装置用送信アンテナ56から送信される。
図3(a)に示すように、トリガ装置50がキャリアディテクトに適合している場合、トリガ信号としては、LF帯(例えば、125kHz帯)の搬送波が用いられる。トリガ装置用送信回路52は、搬送波の送出のオンとオフとを切り替えることで、オンとオフのパターンを形成する。オン時間とオフ時間は、送信機21に対して要求する動作によって異なる。オンとオフのパターンにより、操作部51に応じた動作を送信機21に要求することができる。なお、搬送波の送出のオンとオフとの切り替えは、オフに対して振幅0を対応させたASK(Amplitude Shift Keying)変調を行っていると捉えることもできる。
図3(b)に示すように、トリガ装置50がテレグラムに適合している場合、トリガ信号としては、合計73bitとなるデータを符号化することで得られたデジタル信号を変調したものが用いられる。符号化は、例えば、マンチェスター符号化方式によって行われる。変調は、例えば、ASK変調によって行われる。
上記した73bitのデータには、トリガ受信部60にトリガ信号であることを認識させるための受信パターン(プリアンブル、同期ビット、及び、ウェイクアップIDを含むパターン)と、コマンドオプションが含まれる。受信パターンは、テレグラムによって定められており、常に同一である。コマンドオプションは、送信機21に要求する動作によって異なる。コマンドオプションにより、操作部51に応じた動作を送信機21に要求することができる。
トリガ装置用受信回路53は、トリガ装置用受信アンテナ57を介して送信機21から送信されたデータ信号(RF信号)を受信する。トリガ装置用受信回路53はデータ信号を復調して、トリガ装置用制御部55に出力する。
次に、送信機21のトリガ受信部60について説明する。
図4に示すように、トリガ受信部60は、受信アンテナ29に到来した信号のうち特定の周波数帯の信号のみを通過させるフィルタ61と、フィルタ61を通過した信号を増幅する増幅回路62と、増幅された信号が受信形式に適合しているか否かを判定する判定回路63と、判定回路63の起動を制御する起動制御部64とを備える。
フィルタ61は、例えば、LF帯(例えば、125kHz帯)の信号の通過を許容することで、ノイズを除去する。増幅回路62は、例えば、利得が可変である増幅器や、利得の異なる複数の増幅器などで構成される。判定回路63は、信号の検波を行う検波回路66と、信号に受信パターンが含まれているか否かを判定するパターン判定回路67とを含む。また、判定回路63は、送信機用制御部25にウェイクアップ信号を送る機能を備える。
起動制御部64は、検波回路66のみを起動させる状態、検波回路66及びパターン判定回路67両方を起動させる状態、又は、検波回路66及びパターン判定回路67両方を停止させる状態に判定回路63を切り替えることができる。判定回路63において、起動制御部64により検波回路66のみが起動されている場合、パターン判定回路67は判定を行わない。この場合、判定回路63は、LF帯の搬送波(キャリア)を検出すると、送信機用制御部25にウェイクアップ信号を送る。トリガ信号を受信する機会は僅かであるため、送信機用制御部25は、ウェイクアップ信号を受け取るまでは、受信機能をオフすることで、省電力化を図っている。送信機用制御部25は、ウェイクアップ信号の受信を契機として、検波回路66で検波された信号を取得する。これにより、トリガ装置50から要求されている動作を認識する。
上記したように、検波回路66のみが起動している場合、信号に受信パターンが含まれているか否かに関わらず、LF帯の信号(搬送波)を検知すると、当該、信号を受信する。すなわち、検波回路66が起動し、パターン判定回路67が停止している状態では、トリガ受信部60の受信形式は、受信パターンの有無に関わらず、LF帯の信号を受信するキャリアディテクトとなる。キャリアディテクトの場合、ノイズによってウェイクアップ信号が送られないように、増幅回路62での利得がテレグラムに比べて低く設定される。
検波回路66とパターン判定回路67とが起動している場合、検波回路66で検出した信号に含まれる受信パターンをパターン判定回路67で判定することができる。この場合、判定回路63は、予め定められた受信パターン(テレグラムで定められた受信パターン)を含んだ信号を検出すると、送信機用制御部25にウェイクアップ信号を送る。すなわち、検波回路66とパターン判定回路67とが起動している状態では、トリガ受信部60の受信形式は、受信パターンを含んだ信号しか受信しないテレグラムとなる。送信機用制御部25は、ウェイクアップ信号の受信を契機として、検波回路66で検波された信号を取得する。これにより、トリガ装置50から要求されている動作を認識する。
なお、トリガ受信部60における「受信」とは、トリガ信号に含まれるデータを送信機用制御部25に受け取らせることをいう。本実施形態では、判定回路63が送信機用制御部25にウェイクアップ信号を送ることを契機として、送信機用制御部25の受信機能はオンとなる。したがって、受信形式とは、送信機用制御部25にウェイクアップ信号を送る条件(受信条件)が定められた形式であるともいえる。
送信機用制御部25は、トリガ受信部60の起動制御部64を制御することで、キャリアディテクトとテレグラムの両方の受信形式でトリガ信号を受信可能な第1状態と、キャリアディテクト及びテレグラムのいずれかの受信形式でトリガ信号を受信可能な第2状態とを切り替える。送信機用制御部25は、トリガ装置50による外部からの指令に基づくことなく、記憶部25bに記憶されたプログラムに基づいて受信形式の切り替えを行う。以下、送信機用制御部25が行う制御について詳細に説明を行う。
図5に示すように、ステップS10において、送信機用制御部25は、特定条件が成立したか否かの判定を行う。送信機用制御部25は、特定条件が不成立(NO)の場合、起動制御部64を制御することで、トリガ受信部60を第1状態とする(ステップS20)。なお、トリガ受信部60が既に第1状態の場合、トリガ受信部60を第1状態に維持する。送信機用制御部25は、特定条件が成立(YES)した場合、起動制御部64を制御することで、トリガ受信部60を第2状態とする(ステップS30)。なお、トリガ受信部60が既に第2状態の場合、トリガ受信部60を第2状態に維持する。
第1状態では、キャリアディテクト(CD)と、テレグラム(TEL)の両方の受信形式でトリガ信号を受信可能である。具体的にいえば、図6に示すように、起動制御部64は、キャリアディテクト(検波回路66のみが起動された状態)と、テレグラム(検波回路66とパターン判定回路67の両方が起動された状態)とを所定の間隔毎に切り替える(第1状態)。なお、所定の間隔は、例えば、キャリアディテクトに適合したトリガ装置50からトリガ信号が送信された場合であっても、テレグラムに適合したトリガ装置50からトリガ信号が送信された場合であってもトリガ信号を受信可能な間隔に設定される。
第1状態を維持することで、キャリアディテクト及びテレグラムの両方の受信形式でトリガ信号を受信することが可能である。一方で、第1状態では、キャリアディテクトとテレグラムの両方に対応するために、検波回路66のみが起動された状態と、検波回路66とパターン判定回路67の両方が起動された状態とを切り替える必要があり、バッテリ30の消費電力が大きい。このため、送信機用制御部25は、ステップS10において、特定条件が成立したか否かを判定し、特定条件が成立(YES)した場合には、ステップS30において、いずれかの受信形式のみでの受信に切り替えを行う。
本実施形態の特定条件は、送信機用制御部25によって行われた処理の回数が、計数時点から起算して処理閾値を超えたか否かである。記憶部25bには、処理を行った回数を計数するとともに、処理を行った回数が処理閾値を超えたか否かを判定するプログラムが記憶されている。本実施形態の計数時点は、送信機21の製造時(送信機21の起動時)であるが、トリガ装置50によるトリガ信号の送信によって計数時点をリセットすることもできる。すなわち、トリガ信号によって計数時点を定めることもできる。
処理としては、例えば、送信処理、計測処理、計時処理、走行時間計測処理、走行判定処理、及び、受信処理が挙げられる。処理閾値は、予め記憶部25bに記憶されていてもよいし、トリガ装置50によって設定できるようにしてもよい。
送信処理は、受信機40にデータ信号(RF信号)を送信する処理である。計測処理は、各センサ22,23,24,31の検出値を計測(センサ22,23,24,31からの出力を取得)する処理である。計時処理は、送信機用制御部25の計時機能により時間を加算する処理(カウンタのインクリメント処理)である。
走行時間計測処理は、車両10の走行時間を計測する処理である。前述したように、送信機用制御部25は、加速度センサ24によって検出される加速度を所定の取得間隔毎に取得し、車両10が走行しているか停止しているかの判断を行っている。加速度が走行判定用閾値を上回っていると判定した回数に、取得間隔を乗算することで、走行時間を計測することができる。
走行判定処理は、車両10の走行と停止が行われた回数を計測する処理である。加速度センサ24によって検出された加速度が走行判定用閾値を跨いだ回数を計測することで、車両10の走行と停止が行われた回数を計測することができる。
受信処理は、トリガ信号を受信した回数である。なお、受信処理により、受信形式を切り替える場合、トリガ信号の受信を契機として受信形式を切り替えることになる。しかしながら、上記した処理は、受信した回数から受信形式を切り替えており、トリガ信号に含まれるデータ(指令)に基づき、受信形式を切り替えているわけではない。したがって、外部からの指令によって受信形式を切り替えるものには該当しない。
特定条件が成立したか否かを判定するために計数される処理は、上記した複数の処理のうち、いずれか1つの処理でもよいし、複数の処理でもよい。1つの処理の場合、1つの処理が行われた回数が予め定められた処理閾値を超えた場合に特定条件が成立したと判断する。
複数の処理の場合、複数の処理毎に個別の処理閾値が設定される。送信機用制御部25は、複数の処理のうち、全ての処理について、処理閾値以上の回数が行われた場合に特定条件が成立したと判断してもよい。また、複数の処理のうち、2以上(全てを除く)の処理について、処理閾値以上の回数が行われた場合に特定条件が成立したと判断してもよい。すなわち、複数の処理が行われた回数を個別に計数し、複数の処理が行われた回数に基づいて特定条件の成立を判断する場合、複数の処理のうち、任意の数の処理について、処理閾値以上の回数が行われたか否かで特定条件が成立したか否かを判定することができる。なお、任意の数は、予め記憶部25bに記憶されていてもよいし、トリガ装置50によって設定できるようにしてもよい。
なお、処理閾値としては、送信機21の製造後(起動後)、車輪11に装着された後に特定条件が成立するような値に設定される。すなわち、少なくとも、車輪11に送信機21を装着する生産拠点においては、キャリアディテクト及びテレグラムの両方の受信形式でトリガ信号を受信できるようにしている。これは、生産拠点によっては、キャリアディテクトに適合したトリガ装置50、及び、テレグラムに適合したトリガ装置50のうち、いずれかしか配備されていない場合があるためである。このため、送信機21の製造後、生産拠点で送信機21が車輪11に装着されるまでの特定期間については、キャリアディテクト及びテレグラムの両方の受信形式でトリガ信号を受信可能としている。
上記したように、ステップS10で特定条件が成立した場合、ステップS30において、送信機用制御部25は、受信形式をキャリアディテクト、及び、テレグラムのうち予め定められた受信形式(第2状態)に切り替える。第2状態に切り替えられると、図7及び図8に示すように、トリガ受信部60は、キャリアディテクト及びテレグラムのうちいずれかの受信形式で間欠動作される。
キャリアディテクト、及び、テレグラムのうちいずれの受信形式に切り替えるかは、記憶部25bに予め記憶されていてもよい。また、送信機21の製造段階などで、トリガ装置50によって選択されてもよい。いずれの場合も、トリガ受信部60が第2状態に切り替わる前に、予め1つの受信形式が定められる。
キャリアディテクト、及び、テレグラムのうちいずれの受信形式に切り替えるかは、送信機21が使用されると想定される地域毎(例えば、国毎や大陸毎)に異なる。これは、各地域でキャリアディテクトが普及しているか、テレグラムが普及しているかで異なる。キャリアディテクトが普及している地域では、テレグラムに対応したトリガ装置50がディーラーなどに配備されていない場合がある。テレグラムが普及している地域では、キャリアディテクトに対応したトリガ装置50がディーラーなどに配備されていない場合がある。このため、各地域で普及している受信形式に合わせて受信形式が切り替えられるようにしている。
送信機用制御部25は、キャリアディテクト、及び、テレグラムのうちいずれかの受信形式に切り替えを行うと処理を終了する。ステップS10〜ステップS30の処理は、定期的に行われる。処理が行われた回数は、車両10の走行などに伴い増加していく。このため、処理が行われた回数が処理閾値以上となった場合、処理が行われた回数がリセットされる場合を除いて、処理が行われた回数が閾値未満となることはない。すなわち、特定条件が一度成立すると、以後、トリガ受信部60は第2状態に維持されることになる。
トリガ装置50により指令を与えることで(計数時点のリセットをすることで)再度、ステップS10〜ステップS30の処理を行わせることもできる。この場合、トリガ装置50として、第2状態を解除できる解除用のトリガ信号を送信可能な装置が用いられる。
また、送信機用制御部25は、センサ22,23,24,31が故障していると判定した場合には、処理が行われた回数をリセットすることで第2状態を第1状態に切り替える。センサ22,23,24,31の故障時には、センサ22,23,24,31の動作確認などを目的としてトリガ信号が送られる。この際、より確実にトリガ信号を受信できるようにするために、送信機用制御部25は、キャリアディテクト及びテレグラムの両方でトリガ信号を受信可能とする。
次に、送信機21の作用について説明する。
送信機21は、複数の受信形式(キャリアディテクト及びテレグラム)でトリガ信号を受信可能である。受信形式は、トリガ信号によって与えられる外部からの指令ではなく、記憶部25bに記憶されたプログラムに基づいて受信形式を切り替えている。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)送信機用制御部25は、複数の受信形式に対応したトリガ信号を受信可能である。このため、送信機用制御部25は、異なる受信形式に対応した複数種類のトリガ装置50から送信されたトリガ信号を受信することができる。1つの受信形式に適合したトリガ信号のみしか受信できない送信機21に比べて、汎用性を高めることができる。
(2)送信機用制御部25は、記憶部25bに記憶されたプログラムに基づいて受信形式を切り替えるため、外部からの指令を与えることで受信形式を切り替える必要がない。複数の受信形式から1つの受信形式を選択する際に、トリガ装置50を操作することで受信形式を切り替える必要がなく、トリガ装置50によって外部からの指令を与える手間が軽減される。
(3)送信機用制御部25は、トリガ受信部60を第1状態と第2状態に切り替え可能である。第1状態では、第2状態に比べてバッテリ30の消費電力が大きい。このため、送信機21が常に第1状態に維持されている場合に比べて、バッテリ30の消費電力を低減させることができる。
(4)送信機用制御部25は、処理が行われた回数が処理閾値以上となった場合にトリガ受信部60を第1状態から第2状態に切り替える。処理の回数は、時間経過によって増加する。このため、特定期間のみトリガ受信部60を第1状態として、特定期間が経過した後には、トリガ受信部60が第2状態とすることで、バッテリ30の消費電力を低減させることができる。
特に、上記した特定期間を、少なくとも、送信機21の製造後から、生産拠点で送信機21が装着されるまでの期間を含んだ期間とすることで、1つのトリガ装置50しか配置されていない生産拠点であっても、トリガ信号によって外部からの指令を与えることができる。
(5)送信機21は、予め定められた受信形式がキャリアディテクトであっても、生産拠点では、テレグラムに適合したトリガ信号の受信が可能である。テレグラムは、キャリアディテクトに比べて高速で応答可能である。したがって、生産拠点でトリガ信号による指令を与える工程において、テレグラムを用いることで、キャリアディテクトに比べて短時間で動作確認などを行うことができる。
(6)第2状態で選択される受信形式は、送信機21が使用される地域毎に設定する必要がある。本実施形態のように、無線通信を行う送信機21は、各国の法規(例えば、電波法)などに合わせて仕様を変更する場合がある。このため、送信機21では、使用されると想定される地域毎に仕様を変更することが一般に行われている。したがって、仕様変更などに合わせて受信形式も設定することで、受信形式を設定することによる製造工程の増加を抑えることができる。
(第2実施形態)
次に、タイヤ状態検出装置の第2実施形態について説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態と同様の構成については、その説明を省略する。
第2実施形態では、トリガ受信部60を第1状態と第2状態に切り替えるための処理が第1実施形態とは異なっている。第1実施形態では、特定条件として、処理が行われた回数によって第1状態を第2状態に切り替えた。これに対して、第2実施形態では、特定条件として、センサの検出値によって第1状態と第2状態との切り替えを行う。以下、具体的に説明を行う。
第1実施形態と同様に、送信機用制御部25は、図5に示したステップS10において、特定条件が成立したか否かの判定を行う。送信機用制御部25は、特定条件が成立(YES)した場合、起動制御部64を制御することで、トリガ受信部60を第2状態とする。送信機用制御部25は、特定条件が不成立(NO)の場合、起動制御部64を制御することで、トリガ受信部60を第1状態とする。
本実施形態の特定条件は、検出値が予め定められた閾値以上か、閾値未満かである。閾値は、予め記憶部25bに記憶されていてもよいし、トリガ装置50によって設定できるようにしてもよい。前述したように、送信機用制御部25は、所定の取得間隔で圧力センサ22、温度センサ23、加速度センサ24、及び、電圧センサ31によって検出された検出値を取得している。送信機用制御部25は、これらの検出値が閾値以上か、閾値未満かに基づいて第1状態と第2状態とを切り替える。
検出値としての圧力を用いて第1状態と第2状態とを切り替える場合、圧力が予め定められた閾値未満の場合には条件不成立(第1状態)、圧力が閾値以上の場合には条件成立(第2状態)とする。
送信機21を車輪11に装着する際には、送信機21を車輪11に装着した後に、送信機21にトリガ信号を送信することで動作確認を行うことが行われている。送信機21の動作確認が行われた後には、タイヤ13内に空気が入れられる。このため、圧力が閾値以上となった場合には、送信機21の動作確認が行われた後に、タイヤ13内に空気が入れられた状態といえる。この状態では、既に動作確認が終了し、トリガ信号を受信する必要性は低いことから、第1状態を第2状態に切り替える。また、タイヤ13に異常などが生じ、圧力が閾値未満となった場合には、どのようなトリガ信号であっても、より確実に受信させるために送信機用制御部25は、第2状態を第1状態に切り替える。閾値としては、タイヤ13に空気が入れられたと判断できる値が設定される。例えば、閾値は、タイヤ13に推奨されている空気圧である指定空気圧の80%の値などに設定される。
検出値としての加速度を用いて、第1状態と第2状態とを切り替える場合、加速度が予め定められた閾値未満の場合には条件不成立(第1状態)、加速度が閾値以上の場合には条件成立(第2状態)とする。
車両10が走行している場合、送信機21は車輪11に装着されたあとである。すなわち、生産拠点から市場に流通した状態であるといえる。この状態では、動作確認など、生産拠点におけるトリガ装置50の使用が終了したと判断し、第1状態を第2状態に切り替える。したがって、閾値としては、車両10が走行しているか停止しているかを判定できる値=走行判定用閾値が設定される。トリガ装置50は、車両10が停止している状態で使用される場合が多い。このため、車両10が停止した場合には、どのようなトリガ信号であっても、より確実に受信させるために送信機用制御部25は、第2状態を第1状態に切り替える。
検出値としての温度を用いて第1状態と第2状態とを切り替える場合、温度が予め定められた閾値以上の場合には条件不成立(第1状態)とし、温度が閾値未満の場合には条件成立(第2状態)とする。
冬季など、環境温度が著しく低い状態でバッテリ30を放電させると、バッテリ30の寿命の低下を招く。第1状態は、第2状態よりもバッテリ30の消費電力が大きいため、温度が閾値未満の場合には、トリガ受信部60を第2状態とすることで、バッテリ30の寿命が低下することを抑えることができる。閾値としては、氷点など、環境温度が著しく低いと判断できる値に設定される。
検出値としての電圧を用いて第1状態と第2状態とを切り替える場合、電圧が予め定められた閾値以上の場合には条件不成立(第1状態)とし、電圧が閾値未満の場合には条件成立(第2状態)とする。
バッテリ30の残容量の低下に伴い、バッテリ30の電圧は低下する。バッテリ30の残容量が少なくなった場合には、バッテリ30の延命を図るために、第1状態を第2状態にする。閾値としては、バッテリ30の残容量が著しく低下した場合の電圧が設定される。更に、バッテリ30の出力特性は、環境温度が著しく低い場合には低下する。このため、バッテリ30の電圧が閾値未満の場合、環境温度が著しく低いと判断することもできる。
また、送信機用制御部25は、上記した検出値のうち、複数の検出値に基づいて第1状態と第2状態とを切り替えてもよい。すなわち、上記した各検出値による特定条件の成立条件のうち、1つが成立した場合にステップS10の特定条件が成立したと判断してもよいし、全ての特定条件が成立した場合にステップS10の特定条件が成立したと判断してもよい。また、上記した各検出値による特定条件の成立条件のうち、複数(全てを除く)の特定条件が成立した場合に、ステップS10の特定条件が成立したと判断してもよい。複数の検出値に基づいて特定条件の成立を判断する場合、バッテリ30の消費電力の低減を優先するか、より確実にトリガ信号を受信させたいかによって、特定条件(条件の組み合わせ)は変化する。
第1実施形態では、特定条件が成立した場合にはトリガ受信部60が第2状態に維持されたのに対して、第2実施形態では検出値の値によって第1状態と第2状態とが切り替わることになる。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(7)送信機用制御部25は、送信機21に備えられたセンサ22,23,24,31の検出値により第1状態と第2状態とを切り替えている。送信機21においては、タイヤ13の状態や、送信機21の状態を監視するために、所定の間隔毎に検出値を取得している。この検出値を利用して第1状態と第2状態とを切り替えることで、タイヤ13の状態や、送信機21の状態を監視するための検出値を利用して第1状態と第2状態とを切り替えることができる。したがって、第1状態と第2状態とを切り替えるためだけに検出値を取得する必要がなく、バッテリ30の消費電力の増加を抑制することができる。
(8)温度が閾値未満の場合、及び、電圧が閾値未満の場合にトリガ受信部60を第2状態とすることで、バッテリ30の寿命の低下を招く環境での放電を抑止している。このため、バッテリ30の長寿命化を図ることができる。
なお、実施形態は、以下のように変更してもよい。
・各実施形態において、第2状態は、複数の受信形式でトリガ信号を受信可能であってもよい。例えば、図9に示すように、第2状態では、予め定められた受信形式(図9ではテレグラム)によってトリガ信号の受信を行う間隔を第1状態での間隔と同一とする。一方で、予め定められた受信形式とは異なる受信形式(図9ではキャリアディテクト)によってトリガ信号の受信を行う間隔T12を第1状態での間隔T11に比べて長くする。この場合であっても、第2状態では、第1状態に比べてバッテリ30の消費電力を低減させることができる。
また、図10に示すように、第2状態では、予め定められた受信形式(図10ではテレグラム)によってトリガ信号の受信を行う時間を第1状態での間隔と同一とする。一方で、予め定められた受信形式とは異なる受信形式(図10ではキャリアディテクト)によってトリガ信号の受信を行う時間T21を第1状態での時間T22に比べて短くする。すなわち、トリガ受信部60の受信形式が予め定められた受信形式とは異なる受信形式に維持される時間が第1状態に比べて短くなる。この場合であっても、第2状態では、第1状態に比べてバッテリ30の消費電力を低減させることができる。
なお、上記した例において、図9及び図10で予め定められた受信形式をテレグラムとしたが、予め定められた受信形式はキャリアディテクトであってもよい。
・第2実施形態において、送信機用制御部25は、トリガ受信部60を第1状態から第2状態に切り替えた場合、以後、検出値の値が閾値を跨いだか否かに関わらず、トリガ受信部60を第2状態に維持してもよい。この場合、送信機21の製造後、圧力が閾値以上の状態を経た場合、送信機21の製造後、加速度が閾値以上の状態を経た場合、送信機21の製造後、温度が閾値以下の状態を経た場合、送信機21の製造後、電圧が閾値以下の状態を経た場合にトリガ受信部60は第2状態に維持される。送信機21は、少なくとも車輪11に装着される生産拠点において、第1状態とされていればよく、上記した条件が成立した場合には、送信機21は既に車輪11に装着された状態であるといえる。したがって、第1状態から第2状態に切り替わった場合に、第2状態から第1状態への切り替えができなくなってもよい。
・第1状態と第2状態とが切り替わる特定条件は、第1実施形態に記載した条件と第2実施形態で記載した条件を組み合わせてもよい。すなわち、処理が行われた回数が処理閾値以上となる条件と、センサ22,23,24,31の検出値が閾値以上となる条件とを組み合わせてもよい。この場合、少なくとも1つの条件が成立したときに第1状態が第2状態に切り替えられる。なお、送信機用制御部25は、第2状態から第1状態への切り替えを行ってもよい。第2状態から第1状態への切り替えを行う場合、第2実施形態に記載した条件が不成立となった場合に第2状態を第1状態に切り替える。
・各実施形態では、複数の受信形式でトリガ信号を受信可能な第1状態と、1つの受信形式でトリガ信号を受信可能な第2状態との切り替えを行ったが、これに限られない。1つの受信形式でトリガ信号を受信可能な状態と、1つの受信形式でトリガ信号を受信可能な状態とを切り替えるようにしてもよい。例えば、送信機用制御部25は、テレグラムからキャリアディテクトへの切り替え、あるいは、キャリアディテクトからテレグラムを行うようにしてもよい。
生産拠点で使用されるトリガ装置50が対応している受信形式と、送信機21が使用されると想定される地域で普及している受信形式とが異なる場合がある。この場合、生産拠点で使用されるトリガ装置50が適合した受信形式を予め把握できれば、少なくとも、生産拠点においては、使用されるトリガ装置50が適合した受信形式にトリガ受信部60が維持される。
・各実施形態において、温度が閾値未満の場合、第2状態における受信形式(予め定められた受信形式)で受信を行う時間を短くしてもよい。また、温度が閾値未満の場合、第2状態における受信形式(予め定められた受信形式)で受信を行う間隔(間欠動作の間隔)を長くしてもよい。また、電圧が閾値未満の場合にも同様の制御を行ってもよい。これにより、バッテリ30の寿命が短くなることを抑制できる。
・各実施形態において、受信形式として、キャリアディテクト及びテレグラム以外の受信形式を用いてもよい。例えば、テレグラムであっても、受信パターンを変更することで各実施形態とは異なる受信形式とすることができる。なお、受信形式は、2種類に限られず、3種類以上の受信形式でトリガ信号を受信可能としてもよい。
・トリガ信号は、LF帯の信号に限られず、2.4GHz帯の信号などを用いてもよい。
・キャリアディテクトに適合したトリガ信号にも、受信パターンが含まれていてもよい。この場合、トリガ受信部60の受信形式をキャリアディテクトとする場合と、テレグラムにする場合で、パターン判定回路67で判定される受信パターンを異ならせる。
・送信機用制御部25は、ウェイクアップ信号の受信を契機として、パターン判定回路67から信号を取得してもよい。すなわち、トリガ受信部60の構成、及び、送信機用制御部25への信号の送出態様(送信機用制御部25にトリガ信号を受信させる態様)は、適宜変更してもよい。
・状態検出部は、少なくとも1つ設けられていればよい。
・バッテリ30は、一次電池でもよいし、充電可能な二次電池でもよい。また、電力源として、キャパシタが用いられてもよい。
13…タイヤ、21…送信機(タイヤ状態検出装置)、22…圧力センサ(状態検出部)、23…温度センサ(状態検出部)、24…加速度センサ(状態検出部)、25…送信機用制御部、25b…記憶部、26…送信回路(送信部)、30…バッテリ(電力源)40…受信機、50…トリガ装置、60…トリガ受信部。

Claims (6)

  1. 電力源と、
    タイヤの状態を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部によって検出された情報を受信機に向けて送信する送信部と、を備えたタイヤ状態検出装置であって、
    トリガ装置から送信されるトリガ信号を受信するトリガ受信部と、
    前記トリガ受信部の受信形式を切り替える制御部と、を備え
    前記制御部は、前記トリガ受信部で受信可能に設定されたキャリアディテクトとテレグラムの両方の受信形式を所定の間隔毎に切り替える第1状態と、前記トリガ受信部の受信形式をキャリアディテクト及びテレグラムのいずれかの受信形式とする第2状態とを切り替えるタイヤ状態検出装置。
  2. 電力源と、
    タイヤの状態を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部によって検出された情報を受信機に向けて送信する送信部と、を備えたタイヤ状態検出装置であって、
    トリガ装置から送信されるトリガ信号を受信するトリガ受信部と、
    前記トリガ受信部の受信形式を切り替える制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記トリガ受信部で受信可能に設定された複数の受信形式を所定の間隔毎に切り替える第1状態と、前記複数の受信形式のうち予め定められた受信形式とは異なる受信形式に切り替わるまでの間隔を第1状態での間隔よりも長くした第2状態とを切り替えるタイヤ状態検出装置。
  3. 電力源と、
    タイヤの状態を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部によって検出された情報を受信機に向けて送信する送信部と、を備えたタイヤ状態検出装置であって、
    トリガ装置から送信されるトリガ信号を受信するトリガ受信部と、
    前記トリガ受信部の受信形式を切り替える制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記トリガ受信部で受信可能に設定された複数の受信形式を所定の間隔毎に切り替える第1状態と、前記トリガ受信部の受信形式を、複数の受信形式のうち予め定められた受信形式とは異なる受信形式にする時間を前記第1状態での時間よりも短くした第2状態とを切り替えるタイヤ状態検出装置。
  4. 前記制御部は、処理を行った回数を所定の計数時点から計数し、前記処理を行った回数が処理閾値以上となった場合に前記第1状態を前記第2状態に切り替える請求項又は請求項に記載のタイヤ状態検出装置。
  5. 前記制御部は、前記状態検出部によって検出された検出値が閾値以上か否かに基づき前記第1状態と前記第2状態とを切り替える請求項又は請求項に記載のタイヤ状態検出装置。
  6. 前記制御部は、前記状態検出部によって検出された検出値が閾値以上か否かに基づき前記第1状態を前記第2状態に切り替えるとともに、以後、前記検出値の値に関わらず前記第2状態を維持する請求項又は請求項に記載のタイヤ状態検出装置。
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